JP2019135443A - 放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 銅に代替しうる材料を用いた放熱装置を提供する。【解決手段】 本発明に係る放熱装置は、第1平面と第2平面とを備え、前記第1平面が複数の凸部を有する第1純チタン金属板体と、第3平面と第4平面を備え、前記第3平面に金属メッシュを設けた第2純チタン金属板体と、前記第1純チタン金属板体の前記第1平面と、前記第2純チタン金属板体の前記第3平面とが互いに対向して覆い被せられることにより形成される密閉ハウジング内に充てんされる作動流体と、を含むことを特徴とする。従来の銅に替わる主材料として純チタンを用いることにより、大幅に重量を軽減でき、前記複数の凸部や金属メッシュによる熱伝導面積の増加と毛管力によって放熱効果が増大すると共に、前記凸部は純チタン金属板体を熱処理したのちプレス加工を行って形成することにより、純チタン金属を自由に塑性加工して製造できる。【選択図】 図2

Description

本発明は、放熱装置に関し、特に、純チタン金属で製造された放熱装置に関する。
現行の電子機器は、計算速度が益々速くなるにつれ、その内部の電子素子に高熱を発生させやすく、この電子素子の放熱の問題について、当業者は、ヒートパイプ、熱板、ベイパーチャンバー、放熱器などといった少なくとも1つの放熱手段を直接該電子素子と接触させて両者の熱的な結合を行い、更にファンを追加して該放熱手段と結合させて強制放熱の効果を向上させてきた。
該放熱手段は、一般的にアルミニウム又は銅或いはステンレス鋼等の素材を選定し、銅とアルミニウム及びステンレス鋼等の素材が放熱効果及び熱伝導率が高い等といった特徴を利用し、特に銅の熱伝導率が高いという利点を有することにより、銅が最もよく熱伝導装置の材料として使用されている。しかしながら、銅にも欠点があり、銅(Cu)が高温還元工程を経た後は、結晶粒成長により結晶が粗大化することで降伏強度(Yield Strength)が大幅に下がり、且つ銅の質量は重く、その硬度は低いため比較的に変形しやすく、変形した後は元の状態に戻らなくなる。
また、現行のスマート携帯型デバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、タブレットコンピュータ或いはノートパソコン)及びウェアラブルデバイス又は薄型化を必要とされる電子デバイスは、より薄型化された受動型放熱装置で放熱を行う必要があるため、当業者は銅板体を銅箔に置換させることで薄型化の要求を満たすようにしなければならない。しかし、銅箔は薄型化の要求は満たすが、その構造が更に軟らかくなり、十分な構造支持強度に欠けるため、多くの特殊な利用分野にはあまり適さず、支持力を持っていないため、外力を受けると容易に変形すると共に内部の熱伝導構造も破壊されてしまう。
これ以外にも、先に述べたアルミニウム又は銅或いはステンレス鋼等の素材を用いた放熱手段は、さまざまの特殊な環境若しくは過酷な気候条件下(例えば腐食、高湿、高塩分、極寒、高温、真空又は宇宙空間)において使用できないという問題がある。また当業者は、銅の代替材料としてチタン合金を使用している。チタン合金は高い硬度、耐腐食性、耐高温、耐極寒及び軽質量等といった有用な特性を持っているが、その加工が極めて困難であり、切削加工又は一部の従来にない加工方式を用いる場合を除き、チタン合金に対して塑性変形を行うことは非常に難しいため、チタン合金を銅の代替材料として使用することは多くの場合まだ不可能である。
そこで、上記従来技術の欠点を解決するため、本発明の主な目的は、商業用純チタンを銅に代替して放熱装置の材料とすると共に、優れた放熱効果を奏する放熱装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、
第1純チタン金属板体及び第2純チタン金属板体を用意し、事前洗浄作業を行うステップと、
前記第1、2純チタン金属板体に対し熱処理を行うステップと、
前記第1純チタン金属板体にプレス加工を行って複数の凸部を形成するステップと、
該第2純チタン金属板体の一側に金属メッシュを結合するステップと、
前記第1純チタン金属板体の凸部を有する一側と該第2純チタン金属板体の金属メッシュを有する一側を対向して覆い被せると共にエッジ封止、注水、抽気、口部封止作業を行うステップと、
を含む放熱装置の製造方法を提供する。
本発明で開示する放熱装置によるときは、純チタンに対して塑性加工を行うことができないという従来の欠陥を改善でき、更に極薄で可撓性を有し、チタンの特性である軽量で強度のある放熱装置の構造及びその製造方法を提供できる。即ち、前記第1、2純チタン金属板体に対して熱処理を行うことによりプレス加工等の塑性加工が可能となる。プレス加工によって第1純チタン金属板体に形成された前記複数の凸部は作動流体との間の熱伝導面積を増大させ、作動流体を凝縮する効果や補強効果を高めると共に、毛管力を生じさせて作動流体の流動を促進し、また、第2純チタン金属板体に設けた前記金属メッシュも作動流体との間の熱伝導面積を増大させるため、第2純チタン金属板体による吸熱効果を向上させることができる。本発明のその他の効果については、以下において個別に説明する。
本発明の実施例1に係る放熱装置の立体分解図である。 本発明の実施例1に係る放熱装置の組立断面図である。 本発明の実施例2に係る放熱装置の組立断面図である。 本発明の実施例3に係る放熱装置の組立断面図である。 本発明の実施例4に係る放熱装置の組立断面図である。 本発明に係る放熱装置の金属メッシュの電子顕微鏡写真である。 本発明に係る放熱装置の第1、2、3コーティング層の電子顕微鏡写真である。 本発明に係る放熱装置の第1、2、3コーティング層の電子顕微鏡写真である。 本発明に係る放熱装置の第1、2、3コーティング層の電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1に係る放熱装置の製造方法のステップフローチャートである。 本発明の実施例2に係る放熱装置の製造方法のステップフローチャートである。
本発明の上記目的及びその構造と機能上の特徴を、添付図面の好ましい実施例をもって説明する。
図1、図2を参照すると、これらは本発明の実施例1に係る放熱装置の立体分解図及び組立断面図である。図に示すように、本発明の放熱装置1は、第1純チタン金属板体11と第2純チタン金属板体12とを含む。
前記第1純チタン金属板体11は、第1平面111と第2平面112を備え、前記第1平面111は複数の凸部113(図2)を有し、それらの凸部113はプレス加工により形成され、前記第2平面112が凝縮側(放熱側)となる。
前記第2純チタン金属板体12は、第3平面121と第4平面122とを備え、前記第3平面121には金属メッシュ123(図2)を設け、これらの第1、2純チタン金属板体11、12が互いに対向して覆い被せられることによって密閉ハウジング13を画成し、該密閉ハウジング13に作動流体(図示せず)が充てんされ、前記第4平面122が吸熱側となる。
図3を参照すると、同図は本発明の実施例2に係る放熱装置の組立断面図である。図に示すように、本実施例は前記実施例1の一部構造とその技術的特徴が同じであるため、ここではその説明は省略する。本実施例と前記実施例1の相違点は、本実施例においては、その凸部113の表面に第1コーティング層114を有し、また前記金属メッシュ123(図5参照)と前記第3平面121の間に第2コーティング層124を有し、前記金属メッシュ123表面に第3コーティング層125を有し、これらの第1、2、3コーティング層114、124、125が親水性コーティング層又は疎水性コーティング層のうちのいずれかの特性を持ち、前記親水性コーティング層は二酸化チタン或いは二酸化ケイ素のうちのいずれか(図6、図7、図8、図9参照)とすることである。
前記第1、2、3コーティング層114、124、125は、選択的に親水性又は疎水性の特性を持たせるように選定し、主に区域及び用途に分け、例えば第1平面111の第1コーティング層114については親水性コーティング層或いは疎水性コーティング層のうちのいずれかを選定できる。前記第3平面121上の第2コーティング層124については親水性コーティング層を選択し、その主な目的は、吸水力及び第3平面121と金属メッシュ123間の結合力を増すことである。前記金属メッシュ123上の第3コーティング層125については親水性コーティング層を選定し、それは主に含水量を増加すると共に、液体(作動流体)の還流の効果を増すことである。
前記金属メッシュ123は、純チタン素材又はステンレス鋼或いは銅若しくはアルミニウム又はその他の金属材質のいずれかとし、本実施例が純チタン素材で説明するがこれに限られるものではなく、当然純チタンとステンレスの複合編み物とすることができる。
前記第1、2純チタン金属板体11、12としては、商業用純チタンを選択し、塑性加工前に事前熱処理を経ることにより塑性加工を行うことができる。
図4を参照すると、同図は本発明の実施例3に係る放熱装置の組立断面図である。図に示すように、本実施例は前記実施例1の一部構造とその技術的特徴が同じであるため、ここではその説明を省略する。本実施例と前記実施例1の相違点は、本実施例においては、前記第1純チタン金属板体11の第2平面112上に、第1平面111にある凸部113と対応する部位に凹部115が設けられ、これらをエンボス加工方式で形成した構造とする点である。このように第1純チタン金属板体11の第2平面112上に複数の凹部115を設けることによって、第2平面112の凝縮(放熱)効果を高めることができる。
図5を参照すると、本発明の実施例4に係る放熱装置の組立断面図である。図に示すように、本実施例は前記実施例1の一部構造技術的特徴と同じであるため、ここではその説明を省略する。本実施例4と前記実施例1の相違点は、前記金属メッシュ123が第1金属メッシュ123aと第2金属メッシュ123bとを備え、前記第1金属メッシュ123aが純チタン素材で、前記第2金属メッシュ123bがステンレス鋼素材であり、また、前記した第1、2金属メッシュ123a、123bが互いに積層して設けられ、該第1、2金属メッシュ123a、123bが各々該第1、2純チタン金属板体11、12と結合している。
図10を参照すると、同図10は本発明に係る放熱装置の製造方法のステップフローチャートである。以下に図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9を一緒に参照して説明する。図に示すように、本発明に係る放熱装置の製造方法は、次のステップS1〜S5を含む。
ステップS1:第1純チタン金属板体及び第2純チタン金属板体を用意して、以下の事前洗浄作業を行う。
製造加工しようとする第1、2純チタン金属板体11、12に対し事前洗浄作業を行う。洗浄作業は、まずアセトンで拭き取ってから、超音波洗浄機により脱イオン水を用いて洗い流し、最後に窒素ガスで第1、2純チタン金属板体11、12の表面を乾燥させる。前記第1、2純チタン金属板体11、12は一般的なチタン合金ではなく、商業用純チタンを選択して用いる。純チタンを選定する利点は、強度(引張強さ/密度)が比較的高いことであり、純チタンの引張強さは銅より優れ、また純チタン(Ti)の密度(4.54g/cm3)は、銅(Cu)の密度(8.96g/cm3)の約2分の1であるため、同じ体積において、高比強度の純チタン(Ti)が、より一層の強度と軽量化を兼ね備えることができる。
純チタンは、常温下でその表面に厚さ数百Å(1Å=10-10m)の安定性が高く、付着力も強い一層の酸化膜(TiO2、Ti23、TiO)を形成し、且つ損傷後も直ちに再生できるという特性を有し、このことは、純チタンが強い安定化頃向を有する金属であることを示している。よって、純チタンの耐食能力は、銅(Cu)よりはるかに優れ、ベイパーチャンバーの各種環境における運用に有利にある。更にまた、純チタンは、湿潤環境、海水、塩素含有溶液、次亜塩素酸、硝酸、クロム酸及び一般的な酸化性酸の環境下においても優れた耐腐食特性を持っている。
ステップS2:前記第1、2純チタン金属板体に対して以下の熱処理を行う。
前記第1、2純チタン金属板体11、12を雰囲気炉(図示せず)に入れ、該雰囲気炉内にアルゴンガスを吹き込むと共に400℃〜700℃まで加熱し、その加熱時間を30〜90分間とする。その主な目的は第1、2純チタン金属板体11、12に塑性加工ができるようにすることである。
ステップS3:前記第1純チタン金属板体にプレス加工を行って複数の凸部を形成する。
機械加工としてのプレス加工により、前記第1純チタン金属板体11の一側に複数の凸部113を形成させ、それらの凸部113が作動流体を凝縮する効果及び支持強度の高い構造体とする効果等を有するようにする。
ステップS4:前記第2純チタン金属板体の一側に金属メッシュを結合する。
拡散接合方式によって、該第2純チタン金属板体12の第3平面121に金属メッシュ123を結合するステップであり、その場合、前記第2純チタン金属板体12[純チタンのチタン放熱板(Ti−VC)]と金属メッシュの拡散接合温度は650℃〜850℃で、プロセス雰囲気は正圧の高純アルゴンガス(Ar)或いは高真空環境(10-4〜10-6torr)としなければならず、プロセス圧力は1kg〜5kgで、プロセス時間は30min〜90minとする。純チタンは、化学的に非常に活性な金属であり、883℃で相変態(相転移温度/Phase Transformation Temperature)を呈し、即ち、883℃以上ではβ相となってBCC(body-centered cubic;体心立方格子)結晶構造を有し、883℃以下ではα相となってHCP(六方最密充填構造)結晶構造を有する。
純チタンは、高温環境において、多くの元素及び化合物と反応を起こし且つ材料の相変化を発生することができ、例えば空気中のチタンは、250℃で水素吸蔵を開始し、500℃で酸素吸蔵を開始し、600℃で窒素吸蔵を開始する。温度が高くなるにつれ純チタンのガスを吸蔵する能力が更に強くなり、水素(H)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)が純チタンと反応を起こすことで、侵入型固溶体を材料に形成させ、機械的性質が変化し、更に欠陥が生じ、TiO2、TiC、TiN及びTiH2等の関連化合物を形成し、材料性質に対して不良な影響(硬脆化)を及ぼす。そのためプロセス温度、プロセス雰囲気(環境制御)は、純チタン放熱板の製造関連の熱工程にとって極めて重要なことである。
従来の銅放熱板(Cu−VC)においては、金属メッシュの拡散接合温度は750℃〜950℃で、プロセス雰囲気が15%H2+85%N2、プロセス圧力が1kg〜5kg、プロセス時間が40min〜60minで行われていた。その場合、高温プロセスにおいて純チタンのような相変態挙動は起こさないが、結晶粒が加熱により成長、粗大化され、機械的性質の大幅な低下が起こってしまう(軟らかくなる)。
ステップS5:前記第1純チタン金属板11の凸部113を有する一側と前記第2純チタン金属板体12の金属メッシュ123を有する一側を互いに対向させて覆い被せ、これら第1、2純チタン金属板体のエッジ部封止を行って前記密閉ハウジング13を形成すると共に、この密閉ハウジング13への注水(作動流体の充てん)、排気、口部116、126に対する口部封止作業を行う。
即ち、先に述べたプロセスステップ(S1〜S4)を行った前記第1、2純チタン金属板体11、12に対して、エッジ部封止等のステップを行う。即ち、前記第1、2純チタン金属板体11、12の第1、3平面111、121(凸部113及び金属メッシュ123を有する)を互いに対向させて覆い被せた後、該第1、2純チタン金属板体11、12のエッジ部にレーザー溶接方法によりエッジ部封止の処理を施してから、順次に注水(作動流体の充てん)及び排気を行い、最後に口部116、126に対する口部封止等のステップを行う。
前記エッジ部封止工程では、レーザー溶接技術を使用する。レーザー励起源はディスク型(Disk)固体Yb:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)とし、レーザー波長を1030nm、レーザー出力を100〜500W(材料の厚さに応じて決定)とし、その動作環境としては、保護ガスとする必要性から、ヘリウムガス或いはアルゴンガスを吹き込み、それらの漏洩率を1.0×10-8mbar・L/secより小さくして行うか、又は真空環境10-2torr内で行うかを選択して実施する。
レーザー溶接の利点は、エネルギーを集中でき(小さなエリアで溶接を行うことができ、付近材料に影響を及ぼさない)、作業時間も短かく(素子全体の機械的性質を変えにくい)、超清浄化溶接(何らの溶接材も必要としない)が可能で、迅速な自動化生産が比較的容易に実現できることである。
図11を参照すると、同図は本発明の実施例2に係る放熱装置の製造方法のステップフローチャートである。以下に図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9を一緒に参照しながら説明する。図に示すように、本発明の実施例2に係る放熱装置の製造方法は、まず次のステップS1〜S5を含む。即ち、
第1純チタン金属板体及び第2純チタン金属板体を用意し、これらの事前洗浄作業を行うステップS1と、
前記第1、2純チタン金属板体に対し熱処理を行うステップS2と、
前記第1純チタン金属板体にプレス加工を行って複数の凸部を形成するステップS3と、
該第2純チタン金属板体の一側に金属メッシュを結合するステップS4と、
前記第1純チタン金属板体の凸部を有する一側と該第2純チタン金属板体の金属メッシュを有する一側を互いに対向させて覆い被せ、これら第1、2純チタン金属板体のエッジ部封止を行って密閉ハウジングを形成すると共に、この密閉ハウジングへの作動流体の充てん、排気、口部封止作業を行うステップS5と、を含む。
本実施例は、前記実施例1の一部ステップと同じであるため、ここではその説明を省略する。本実施例と前記実施例1の相違点を説明すれば、本実施例では前記第2純チタン金属板体の一側に金属メッシュを結合するステップS4の後に、更に前記第1、2純チタン金属板体に対して表面改質処理を行い、該第1、2純チタン金属板体の表面及び該金属メッシュの表面に少なくとも1つのコーティング層を形成するステップS6を有することである。
前記第1、2純チタン金属板体に対する前記表面改質処理は、下記の4つの方式のいずれかを選択して行うことができる。
第1方式:該第1、2純チタン金属板体11、12を雰囲気炉(図示せず)に入れ、該雰囲気炉内を真空手段で吸引すると共に400℃〜700℃まで加熱し、その加熱時間を30〜90分間とし、プロセス雰囲気を正圧の純アルゴンガス(Ar)とし、該第1、2純チタン金属板体11、12の表面に過熱還元を発生させ、このプロセスはいずれもプロセス雰囲気内の微量酸素を制御して純チタン材表面に微細なチタン鋭錐石(Anatase)の二酸化チタンナノロッド(TiO2 nano-rods)を生成させ、その構造は良好な親水性を有し、且つ時効性も長い(1〜2週間)。ただし時間の経過及び環境の影響(湿気)に伴い、親水性の効果が低下する。その場合、製品にUV光を照射し、その照射時間を約20min〜60minとする(UV光の強弱に応じて決定)と、光触媒作用により親水性が回復する。
第2方式:該第1、2純チタン金属板体11、12を雰囲気炉に入れ、該雰囲気炉内を真空手段で吸引すると共に400℃〜700℃まで加熱し、その加熱時間を30〜90分間とし、該第1、2純チタン金属板体11、12の表面に過熱還元を発生させ、このプロセスはいずれもプロセス雰囲気内の微量酸素を制御して純チタン材表面に微細なチタン鋭錐石(Anatase)の二酸化チタンナノロッド(TiO2 nano-rods)を生成させ、その構造は良好な親水性を有し、且つ時効性も長い(1〜2週間)。ただし時間の経過及び環境の影響(湿気)に伴い、親水性の効果が低下する。その場合、製品にUV光を照射し、その照射時間を約20min〜60minとする(UV光の強弱に応じて決定)と、光触媒作用により親水性が回復する。
第3方式:ゾル−ゲルコーティング(Sol-gel coating)処理を行う。主に第2純チタン金属板体12表面の金属メッシュ123について処理を行う。まず一層の結晶型二酸化ケイ素(SiO2)で被覆して基材層とし、80℃オーブンで乾燥した後、次にその上に一層のチタン鋭錐石(Anatase)の二酸化チタン(TiO2)をコーティングし、そして熱処理コーティング層の緻密化・焼結処理(Fully dense sintering treatment)を行うことによりSiO2/TiO2複合膜を形成する。前記緻密化・焼結処理の温度を400℃〜700℃とし、焼結時間を30〜90minとし、プロセス雰囲気を正圧の純アルゴンガス(Ar)とする。SiO2/TiO2複合膜の親水性は良好で、且つ時効性も長い(1〜2週間)。ただし時間の経過及び環境の影響(湿気)に伴い、親水性の効果が低下する。その場合、製品にUV光を照射し、その照射時間を約20min〜60minとする(UV光の強弱に応じて決定)と、SiO2/TiO2複合膜の表層の光触媒作用により親水性が回復する。
第4方式:ゾル−ゲルコーティング(Sol-gel coating)処理を行う。主に第2純チタン金属板体12表面の金属メッシュ123について処理を行う。まず一層の結晶型二酸化ケイ素(SiO2)で被覆して基材層とし、80℃オーブンで乾燥した後、次にその上に一層のチタン鋭錐石(Anatase)の二酸化チタン(TiO2)をコーティングし、そして熱処理コーティング層の緻密化・焼結処理(Fully dense sintering treatment)を行うことによりSiO2/TiO2複合膜を形成する。前記緻密化・焼結処理の温度を400℃〜700℃とし、焼結時間を30〜90minとし、プロセス環境を真空吸引とする。SiO2/TiO2複合膜の親水性は良好で、且つ時効性も長い(1〜2週間)。ただし時間の経過及び環境の影響(湿気)に伴い、親水性の効果が低下する。その場合、製品にUV光を照射し、その照射時間を約20min〜60minとする(UV光の強弱に応じて決定)と、SiO2/TiO2複合膜の表層の光触媒作用により親水性が回復する。
本発明は、銅に代替して主に商業用純チタンを基材材料として製造されたベイパーチャンバー等の放熱装置を提供できる。また本発明によれば、銅の代替材料として純チタンを使用することが実現でき、純チタンの利点によって銅材料の欠点を改善できる。本発明は又、純チタンを銅、アルミニウム、ステンレス鋼等の代替材料として使用可能とする以外に、更に、純チタン自体の質量が軽く、強度が高く、耐食性が高いという特性を利用して、携帯型デバイス又はモバイルデバイスの載置台座或いは載置中枠を製造でき、且つ同時に、載置構造と放熱構造とを直接一体的に統合して製造し、現行のモバイルデバイス又は携帯型デバイスの薄型化の構造に適合させ、載置機能を持つだけでなく放熱の効果も持たせることができる。
以上に述べた各実施例の金属メッシュは、純チタン素材又はステンレス鋼或いは銅若しくはアルミニウム又はその他の金属素材のいずれかを選択でき、或いは同時に2枚の金属メッシュが各々純チタン素材及びステンレス鋼素材の各々1枚を選択し、また2枚の金属メッシュを互いに重ねて該第1、2純チタン金属板体の間に設けることができる。
薄型の純チタン材料は、形状記憶合金としての機能を持たせることにより、外力を受けて曲がって変形し、外力を除去した後、再び元の状態に戻ることができるため、直接純チタン材料をスマートウォッチと統合して使用したり、若しくは純チタン材料で直接腕時計ベルトとして製造でき、これにより放熱用及び支持用という用途を持たせ得るだけでなく、同時に又装着用とすることもできる。
1 放熱装置
11 第1純チタン金属板体
12 第2純チタン金属板体
111 第1平面
112 第2平面
113 凸部
114 第1コーティング層
115 凹部
116 口部
121 第3平面
122 第4平面
123 金属メッシュ
124 第2コーティング層
125 第3コーティング層
126 口部
13 密閉ハウジング

Claims (7)

  1. 第1平面と第2平面とを備え、前記第1平面が複数の凸部を有する第1純チタン金属板体と、
    第3平面と第4平面を備え、前記第3平面に金属メッシュを設け、前記第1純チタン金属板体の前記第1平面に対向して覆い被さると共に密閉ハウジングを形成し、該密閉ハウジングに作動流体が充てんされる第2純チタン金属板体とを含み、
    前記第1純チタン金属板体と前記第2純チタン金属板体は、400℃〜700℃の雰囲気炉の中で30分〜90分の間熱処理したものを使用することを特徴とする、放熱装置。
  2. 前記凸部がプレス加工による凸部であることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記凸部の表面に第1コーティング層を有し、また前記金属メッシュと前記第3平面の間に第2コーティング層を有し、前記金属メッシュ表面に第3コーティング層を有し、前記第1、2、3コーティング層の各々が個別に親水性コーティング層又は疎水性コーティング層のうちのいずれかの特性を持つことを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
  4. 前記親水性コーティング層は、二酸化チタン或いは二酸化ケイ素のうちのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の放熱装置。
  5. 前記第2平面が凝縮側で、前記第4平面が吸熱側であることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
  6. 前記金属メッシュは、純チタン素材又はステンレス鋼或いは銅若しくはアルミニウム又はその他の金属材質のいずれかとすることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
  7. 前記金属メッシュは、第1金属メッシュと第2金属メッシュとを備え、前記第1金属メッシュが純チタン素材で、前記第2金属メッシュがステンレス鋼素材であり、また前記述第1、2金属メッシュが互いに積層して設けられることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
JP2019082348A 2017-07-12 2019-04-23 放熱装置 Active JP7074715B2 (ja)

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