JP2019134667A - 電動機組立体 - Google Patents

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章裕 落合
洋平 大石
Yohei Oishi
洋平 大石
孝英 小澤
Takahide Ozawa
孝英 小澤
和馬 西村
Kazuma Nishimura
和馬 西村
拡海 田村
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【課題】モータおよびインバータを効率よく冷却することができる電動機組立体を提供する。【解決手段】電動機組立体1は、モータケーシング10と、インバータケース21と、冷却ファン25と、冷却ファン25を覆うようにインバータケース21に接続されたファンカバー51と、ファンカバー51の内面から内側に向かって延びる第1のファンカバー側整流突起55および第2のファンカバー側整流突起55と、インバータケース21の外面から外側に向かって延びる第1のインバータケース側整流突起56および第2のインバータケース側整流突起56とを備えている。第1のファンカバー側整流突起55および第1のインバータケース側整流突起55は一直線上に並ぶように配置されており、第2のファンカバー側整流突起56および第2のインバータケース側整流突起56は、一直線上に並ぶように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機組立体に関するものである。
近年、モータの高効率化や小型化の要求が高まっている。モータの高効率化を実現するための手法の一つとして、インバータを活用した駆動制御技術が挙げられる。このような駆動制御技術では、モータの駆動環境や駆動状態に応じてモータを高効率とする制御が行われる。
モータの小型化に関しては、モータのコアは、その形状が最適化されるように設計され、モータの大きさ自体を小さくする方法が採用されることがある。その一方で、モータの高効率駆動を実現するための駆動制御を行うためには、インバータが必要である。したがって、モータおよびインバータの両方が設置される。
特開2016−201998号公報 実開昭62−107546号公報 実開昭58−37766号公報 特開平8−289505号公報 特開平10−271763号公報
しかしながら、モータおよびインバータのそれぞれが発熱源であるため、これらモータおよびインバータは互いに高温になりやすい。モータおよびインバータが高温になった場合、モータの構成部品および/またはインバータの構成部品の焼損、モータの構成部品および/またはインバータの構成部品の寿命の低下、および/またはモータ効率の低下が懸念される。このような事情からモータおよびインバータの冷却構造の採用が必須となっている。
そこで、本発明は、モータおよびインバータを効率よく冷却することができる電動機組立体を提供することを目的とする。
一態様は、駆動軸を回転させる回転子および固定子を収容するモータケーシングと、前記回転子および前記固定子に隣接して配置されたインバータを収容し、前記駆動軸の軸線方向に沿って前記モータケーシングに直列的に接続されたインバータケースと、前記インバータケースの外側に配置され、前記駆動軸に固定された冷却ファンと、前記冷却ファンを覆うように前記インバータケースに接続されたファンカバーと、前記ファンカバーの内面から内側に向かって延びる第1のファンカバー側整流突起および第2のファンカバー側整流突起と、前記インバータケースの外面から外側に向かって延びる第1のインバータケース側整流突起および第2のインバータケース側整流突起とを備え、前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起は一直線上に並ぶように配置されており、前記第2のファンカバー側整流突起および第2のインバータケース側整流突起は、一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする電動機組立体である。
好ましい態様は、前記電動機組立体は、前記モータケーシングの外面から外側に向かって延びるモータケーシング側整流突起をさらに備えており、前記モータケーシング側整流突起は、前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように、または前記第2のファンカバー側整流突起および前記第2のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記モータケーシング側整流突起は、第1のモータケーシング側整流突起であり、前記電動機組立体は、前記モータケーシングの外面から外側に向かって延びる第2のモータケーシング側整流突起をさらに備えており、前記第1のモータケーシング側整流突起は、前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されており、前記第2のモータケーシング側整流突起は、前記第2のファンカバー側整流突起および前記第2のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記電動機組立体は、前記モータケーシングと前記インバータケースとの相対位置を決定する位置決め構造体をさらに備えていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記モータケーシングは、前記固定子が固定されたモータフレームと、前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、前記インバータケースは、前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームを備えており、前記位置決め構造体は、前記モータフレームおよび前記ブラケットに形成され、かつ前記駆動軸の軸線方向と垂直な方向に延びる第1垂直位置決め孔と、前記インバータフレームおよび前記ブラケットに形成され、かつ前記駆動軸の軸線方向と垂直な方向に延びる第2垂直位置決め孔と、前記第1垂直位置決め孔に挿入され、前記モータフレームと前記ブラケットとの相対位置を決定する第1位置決め具と、前記第2垂直位置決め孔に挿入され、前記インバータフレームと前記ブラケットとの相対位置を決定する第2位置決め具とを備えていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記モータケーシングは、前記固定子が固定されたモータフレームと、前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、前記インバータケースは、前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームと、前記インバータフレームの開口端を閉じるカバー部材とを備えており、前記位置決め構造体は、前記モータフレームおよび前記ブラケットに形成され、前記駆動軸の軸線方向と平行に延びる第1平行位置決め孔と、前記カバー部材に形成され、前記駆動軸の軸線方向と平行に延びる第2平行位置決め孔と、前記ブラケットおよび前記インバータフレームを前記カバー部材と前記モータフレームで挟んだ状態で、前記第1平行位置決め孔および前記第2平行位置決め孔に挿入される通しボルトとを備えていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記モータケーシングは、前記固定子が固定されたモータフレームと、前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、前記インバータケースは、前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームを備えており、前記位置決め構造体は、前記ブラケットに形成され、前記モータフレームに向かって延びる第1突起と、前記モータフレームに形成され、前記第1突起が嵌め込まれる第1嵌合溝と、前記ブラケットに形成され、前記インバータフレームに向かって延びる第2突起と、前記インバータフレームに形成され、前記第2突起が嵌め込まれる第2嵌合溝とを備えていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記ファンカバーは、前記インバータケースおよび前記モータケーシングを覆っており、かつ前記駆動軸の軸線方向に沿って延びていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記ファンカバーは、前記モータケーシングの少なくとも一部を覆う筒部と、前記筒部と一体的に構成されたファンケース部とを備えていることを特徴とする。
好ましい態様は、前記ファンカバーは、前記モータケーシングの少なくとも一部を覆うファンフレームと、前記ファンフレームと別個に構成されたファンハウジングとを備えていることを特徴とする。
ファンカバー側整流突起およびインバータケース側整流突起は一直線上に並ぶように配置されているため、冷却ファンは、その回転によって直線状に流れる空気を発生させることができる。したがって、モータおよびインバータを冷却するための空気は、その流速が損なわれることなく、インバータケースおよびモータケーシングを冷却することができる。結果として、インバータおよびモータは効率よく冷却される。
電動機組立体の一実施形態を示す斜視図である。 電動機組立体の一実施形態を示す断面図である。 モータの熱およびインバータの熱がブラケットを通じて電動機組立体の外部に放出される様子を示す図である。 図1に示す電動機組立体の側面図である。 図4のA線方向から見た図である。 図4のB線方向から見た図である。 ファンカバーの側面図である。 図7のC線方向から見た図である。 図7のD線方向から見た図である。 互いに一直線上に並ぶように配置されたファンカバー側整流突起およびインバータケース側整流突起を示す図である。 位置決め構造体の一実施形態を示す図である。 位置決め構造体の他の実施形態を示す図である。 位置決め構造体のさらに他の実施形態を示す図である。 電動機組立体の他の実施形態を示す断面図である。 電動機組立体のさらに他の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は電動機組立体1の一実施形態を示す斜視図である。図2は電動機組立体1の一実施形態を示す断面図である。電動機組立体1は、インバータ20が内蔵された一体型構造を有する機械装置である。図1および図2に示すように、電動機組立体1は、モータ部2と、インバータ部3とを備えている。電動機組立体1は、駆動軸5と、駆動軸5を回転させる回転子(ロータ)6および固定子(ステータ)7を備えるモータ(回転要素)8と、回転子6および固定子7を収容するモータケーシング10と、回転子6および固定子7に隣接して配置され、モータ8の動作(回転速度)を制御するインバータ20と、インバータ20を収容し、駆動軸5の軸線CL方向に沿ってモータケーシング10に直列的に配置されたインバータケース21とを備えている。
駆動軸5は、モータケーシング10およびインバータケース21を貫通して延びており、モータケーシング10およびインバータケース21は駆動軸5と同心状に配置されている。本実施形態では、モータケーシング10およびインバータケース21は、駆動軸5の軸線CL方向に直列的に配置されているため、電動機組立体1はコンパクトな構造を有することができる。駆動軸5の端部(すなわち、駆動軸5の反負荷側)には、駆動軸5と同心状に配置された冷却ファン25が固定されている。冷却ファン25は、インバータケース21の外側に配置されており、インバータケース21に隣接している。一実施形態では、冷却ファン25は遠心ファンである。
モータケーシング10の内部には、発熱源であるモータ8が配置されている。モータ8は、駆動軸5に固定された回転子6と、回転子6を囲んで、外部(図示しない)からの電力を巻線(コイル)7bが受けて回転磁界を形成する固定子(ステータ)7とを備えている。固定子7は、ステータコア7aと、ステータコア7aに巻かれた複数の巻線7bとを備えている。回転子6は、回転子6と固定子7との間に形成される回転磁界によって回転し、回転子6が固定された駆動軸5は回転子6とともに回転する。
図2において、モータ8は模式的に描かれている。モータ8は、例えば、ロータに永久磁石を用いた永久磁石型モータである。しかしながら、モータ8は、永久磁石型モータに限定されず、誘導モータやSRモータなど、様々な種類のモータであってもよい。
モータケーシング10は、固定子7が固定されたモータフレーム11と、モータフレーム11の一方の開口端を閉じ、かつ駆動軸5が貫通する貫通孔30が形成されたエンドカバー12と、モータフレーム11の他方の開口端を閉じ、かつ駆動軸5が貫通する貫通孔31が形成されたブラケット13とを備えている。エンドカバー12およびブラケット13は、モータ8を挟んで互いに対向している。駆動軸5は、エンドカバー12の軸受支持部32に支持された軸受27およびブラケット13の軸受支持部33に支持された軸受28によって回転自在に支持されている。
インバータケース21は、インバータ20を取り囲み、言い換えれば、インバータ20の周囲に配置されたインバータフレーム22と、インバータフレーム22の開口端を閉じるカバー部材23とを備えている。インバータフレーム22は、ブラケット13に隣接して配置されており、ブラケット13に接続されている。
電動機組立体1は、冷却ファン25を覆うようにインバータケース21、より具体的には、カバー部材23に接続されたファンカバー51を備えている。ファンカバー51は、人間の指の冷却ファン25への接触を防止しつつ、冷却用の空気をインバータ部3およびモータ部2に、この順に送るための部材である。ファンカバー51は、カバー部材23を覆うように配置されており、カバー部材23に固定されている。ファンカバー51は、冷却ファン25に対向するファンカバー51の面に形成された開口51aを有している。
カバー部材23の外面には、複数のフィン36が形成されている。これらフィン36は、冷却ファン25に隣接しており、カバー部材23の外面から冷却ファン25に向かって延びている。カバー部材23は駆動軸5と同心状に配置されており、カバー部材23の中央には、駆動軸5が貫通する貫通孔40が形成されている。駆動軸5は、この貫通孔40を通ってカバー部材23の外部まで延びている。
インバータケース21の内部には、インバータ20が配置されている。インバータ20は、スイッチング素子やコンデンサなどの要素を含むインバータ要素41と、このインバータ要素41が実装された基板42とを備えている。基板42はスペーサ43を介してカバー部材23の内面に固定されている。カバー部材23の内面は、フィン36が形成されたカバー部材23の外面とは反対側の面である。カバー部材23は基板42が載置される受け皿形状を有している。このような構造により、カバー部材23には、基板42の放熱用および表面保護用の樹脂を充填することができる。
電動機組立体1は、駆動軸5の周囲を覆う軸カバー50をさらに備えている。この軸カバー50は、駆動軸5とインバータ20とを隔離する隔離部材である。軸カバー50は、円筒形状を有しており、駆動軸5と同心状に配置されている。軸カバー50の形状は特に限定されない。軸カバー50は、駆動軸5の軸線CL方向に延びている。インバータ20(すなわち、インバータ要素41および基板42)およびインバータ20と固定子7の巻線7bとを電気的に接続する接続線は、軸カバー50の外側に配置されている。
基板42は、駆動軸5および軸カバー50が貫通する環状形状を有しており、基板42および軸カバー50は駆動軸5と同心状に配置されている。軸カバー50を設けることにより、上記接続線の駆動軸5への巻き込み、およびインバータ要素41の駆動軸5との接触を防止することができる。結果として、インバータ20の故障を確実に防止することができる。
本実施形態では、モータフレーム11およびインバータフレーム22は別部材から構成されており、モータフレーム11とインバータフレーム22との間には、ブラケット13が介在している。モータフレーム11およびブラケット13は互いに接続されており、インバータフレーム22およびブラケット13は互いに接続されている。このように、モータフレーム11、ブラケット13、およびインバータフレーム22は別部材から構成されており、モータフレーム11およびインバータフレーム22はブラケット13を介して接続されているため、作業者は、ブラケット13をモータフレーム11から取り外すことができる。したがって、作業者は、回転子6を引き抜くことなく、軸受28を容易に交換することができる。つまり、このような構造により、電動機組立体1のメンテナンス性を向上することができる。
モータフレーム11、ブラケット13、およびインバータフレーム22は別部材から構成されているため、モータフレーム11、ブラケット13、およびインバータフレーム22に対して、目的に応じた材質を適用することができる。モータ8およびインバータ20のそれぞれは発熱源である。したがって、例えば、これらモータ8およびインバータ20の放熱性を考慮した場合、モータフレーム11の材質およびインバータフレーム22の材質として、熱伝導率の高いアルミニウム(Al)を適用することが好ましい。しかしながら、モータフレーム11およびインバータフレーム22の強度不足を回避するために、モータフレーム11の厚さおよびインバータフレーム22の厚さは厚くなりやすい。結果として、モータ8およびインバータ20の収容空間が小さくなるおそれがある。
その一方で、モータフレーム11の材質およびインバータフレーム22の材質が鉄材である場合、モータフレーム11の材質およびインバータフレーム22の材質をアルミニウム材とするのに比べて、モータフレーム11の厚さおよびインバータフレーム22の厚さを薄くすることができる。しかしながら、鉄はアルミニウムよりも熱伝導率が低いため、発熱源の放熱性が劣るおそれがある。そこで、モータ8の収容空間を必要とするモータフレーム11の材質およびインバータ20の収容空間を必要とするインバータフレーム22の材質を鉄材とし、発熱源の放熱性を確保するために、ブラケット13の材質を熱伝導率の高いアルミニウム材とすることが好ましい。
図3はモータ8の熱およびインバータ20の熱がブラケット13を通じて電動機組立体1の外部に放出される様子を示す図である。図3の太線で示す矢印は、ブラケット13を通じたモータ8の熱およびインバータ20の熱の流れを表している。図3では、モータフレーム11を通じたモータ8の熱の流れ、およびインバータフレーム22を通じたインバータ20の熱の流れの図示は省略されている。本実施形態では、モータフレーム11の材質、インバータフレーム22の材質、およびブラケット13の材質は任意に変更することができるため、モータ8の収容空間およびインバータ20の収容空間を確保することができ、かつモータ8およびインバータ20の放熱性を確保することができる。
特許文献1(特開2016−201998号公報)に記載されているように、駆動軸の先端に取り付けられた冷却ファンをファンカバーで覆う構成が知られている。このような構成によれば、冷却ファンの回転によって空気の流れが形成されるため、発熱源はその収容部材を介して間接的に冷却される。しかしながら、単にファンカバーを設けるだけの構成では、ファンカバーの内面と収容部材の外面との間の空間には、空気の乱流が形成されてしまい、冷却ファンの回転によって流れる空気は拡散しやすくなる。結果として、空気の流速(すなわち、風速)の損失に伴って、発熱源の冷却性能は低下してしまう。そこで、本実施形態では、電動機組立体1は、冷却ファン25の回転によって流れる空気を、より効果的に、すなわち、空気の流速を低下させることなく、インバータケース21およびモータケーシング10に送ることができる構造を有している。
図4は図1に示す電動機組立体1の側面図である。図5は図4のA線方向から見た図である。図6は図4のB線方向から見た図である。図7はファンカバー51の側面図である。図8は図7のC線方向から見た図である。図9は図7のD線方向から見た図である。
ファンカバー51は、カバー部材23が固定される筒部52と、筒部52に接続されたテーパー部(すなわち、ファンケース部)53とを備えている。本実施形態では、筒部52およびテーパー部53は、一体的に構成された一体成形部材である。カバー部材23はその外面から外側に向かって延びる突出部24を有している(図1、図2、図3、および図6参照)。筒部52の一端部はカバー部材23の突出部24に固定されている。筒部52の一端部は、筒部52のインバータケース21側の部位である。筒部52がカバー部材23に固定されたとき、筒部52の内面52aとカバー部材23の外面との間には、隙間が形成される。テーパー部53は、筒部52の他端部に接続されている。筒部52の他端部は筒部52の一端部とは反対側の部位である。テーパー部53は、その直径が筒部52から離れるに従って徐々に小さくなる形状を有している。テーパー部53の端面には、開口51aが形成されている。一実施形態では、テーパー部53は、テーパー形状を有していなくてもよい。
ファンカバー51の開口51aは、整列して配置された複数の孔であり、これら複数の孔のそれぞれは、人間の指が冷却ファン25に接触しない程度の大きさを有している(図5、図8、および図9参照)。ファンカバー51の開口51aの形状は本実施形態には限定されない。冷却ファン25はファンカバー51のテーパー部53の内側に配置されており、ファンカバー51の開口51aに隣接している。つまり、冷却ファン25は、その回転によって流れる空気の流れ方向において、筒部52の上流側に配置されている。冷却ファン25が回転すると、ファンカバー51の開口51aの周囲の空気は開口51aを通過してファンカバー51の内部に吸い込まれる。
図9に示すように、電動機組立体1は、ファンカバー51の筒部52の内面52aから内側に向かって、すなわち、カバー部材23に向かって延びる第1のファンカバー側整流突起55および第2のファンカバー側整流突起55を備えている。図9に示す実施形態では、筒部52の内面52aには、第1のファンカバー側整流突起55および第2のファンカバー側整流突起55を含む複数のファンカバー側整流突起55が設けられている。より具体的には、第1のファンカバー側整流突起55から第40のファンカバー側整流突起55が設けられている。ファンカバー側整流突起55の数は本実施形態には限定されない。ファンカバー側整流突起55の数は偶数であってもよく、または奇数であってもよい。
図9に示すように、複数のファンカバー側整流突起55は、筒部52の内面52aの周方向に沿って等間隔に配置されており、筒部52の内面52aの半径方向内側に向かって延びている。複数のファンカバー側整流突起55は駆動軸5の軸線CL方向にも延びている。一実施形態では、図示しないが、複数のファンカバー側整流突起55は、筒部52の内面52aの周方向に沿って不等間隔に配置されてもよい。
ファンカバー51をカバー部材23の突出部24に安定的に固定するために、筒部52のカバー部材23との接続部位52bは平面形状を有している。このような形状により、接続部位52bはカバー部材23の突出部24の端面に密着することができ、結果として、ファンカバー51はカバー部材23に安定的に固定される。この接続部位52bに位置するファンカバー側整流突起55は接続部位52bと垂直に延びている。
図1、図2、図3、および図4に示すように、電動機組立体1は、インバータケース21の外面、より具体的には、インバータフレーム22の外面22aから外側に向かって延びる第1のインバータケース側整流突起56および第2のインバータケース側整流突起56を備えている。本実施形態では、インバータフレーム22の外面22aには、第1のインバータケース側整流突起56および第2のインバータケース側整流突起56を含む複数のインバータケース側整流突起56が設けられており、これら複数のインバータケース側整流突起56のそれぞれはインバータフレーム22の全体に亘って延びている。インバータケース側整流突起56の数は本実施形態には限定されない。インバータケース側整流突起56の数は偶数であってもよく、または奇数であってもよい。
複数のインバータケース側整流突起56は、インバータフレーム22の外面22aの周方向に沿って等間隔に配置されており、インバータフレーム22の外面22aの半径方向外側に向かって延びている。これら複数のインバータケース側整流突起56は駆動軸5の軸線CL方向にも延びている。一実施形態では、図示しないが、複数のインバータケース側整流突起56は、インバータフレーム22の外面22aの周方向に沿って不等間隔に配置されてもよい。
第1のファンカバー側整流突起55および第1のインバータケース側整流突起56は一直線上に並ぶように配置されており、第2のファンカバー側整流突起55および第2のインバータケース側整流突起56は一直線上に並ぶように配置されている。一実施形態では、ファンカバー側整流突起55の数とインバータケース側整流突起56の数は同じであり、互いに隣接するファンカバー側整流突起55の間の間隔は互いに隣接するインバータケース側整流突起56の間の間隔と同じである。複数のファンカバー側整流突起55のそれぞれは、複数のインバータケース側整流突起56のそれぞれと一直線上に並ぶ。好ましくは、ファンカバー側整流突起55の鉛直断面形状はインバータケース側整流突起56の鉛直断面形状と同じである。
図10は互いに一直線上に並ぶように配置されたファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56を示す図である。図10では、互いに隣接する2つのファンカバー側整流突起55と、互いに隣接する2つのインバータケース側整流突起56とが描かれており、ファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56以外の要素の図示は省略されている。
ファンカバー51がインバータケース21に取り付けられたとき、第1のファンカバー側整流突起55の端面55aは第1のインバータケース側整流突起56の端面56aに隣接(接触)し、第2のファンカバー側整流突起55の端面55aは第2のインバータケース側整流突起56の端面56aに隣接(接触)する。ファンカバー側整流突起55の端面55aはインバータケース側整流突起56に隣接する面であり、インバータケース側整流突起56の端面56aはファンカバー側整流突起55に隣接する面である。
図10に示すように、互いに隣接するファンカバー側整流突起55の間の距離D1は互いに隣接するインバータケース側整流突起56の間の距離D2と同じである。このように、距離D1と距離D2とは互いに同じであるため、ファンカバー51がカバー部材23に取り付けられたとき、ファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56は一直線上に並ぶことができる。この状態で、冷却ファン25が回転すると、空気は、互いに隣接するファンカバー側整流突起55の間の流路および互いに隣接するインバータケース側整流突起56の間の流路を直線的に流れる。つまり、空気は、その流れが乱れることなく、整流された状態で、インバータケース21およびモータケーシング10に向かって流れることができる(図10の矢印参照)。
本実施形態では、冷却ファン25はファンカバー51のテーパー部53に取り囲まれており、ファンカバー側整流突起55はテーパー部53に接続された筒部52の内面52aに固定されている。したがって、ファンカバー側整流突起55は空気の流れ方向において、冷却ファン25の直ぐ下流側に配置される。ファンカバー51の内部に流入した空気は、冷却ファン25の回転によってテーパー部53の内面に衝突し、空気の流れ方向は筒部52の内面52aに沿うように転換される。ファンカバー側整流突起55は、冷却ファン25の直ぐ下流側に配置されているため、転換された空気の流れ方向はファンカバー側整流突起55によって直ぐに決定される。ファンカバー側整流突起55は、筒部52の内面52aとカバー部材23の外面との間の空間を複数の空間に分割しているため、ファンカバー側整流突起55によって隔離された複数の小さな空間を通過する空気は拡散しない。
このように流れ方向が決定された空気は、拡散することなく、第1のファンカバー側整流突起55と第2のファンカバー側整流突起55との間の流路、および第1のインバータケース側整流突起56と第2のインバータケース側整流突起56との間の流路を通って流れる。このようにして、第1のファンカバー側整流突起55および第2のファンカバー側整流突起55は、空気が流れる方向を決定することができるため、空気が拡散して流れることを防止することができ、空気の流速(すなわち、風速)の損失を抑えることができる。結果として、冷却ファン25は、その冷却性能の向上を図ることができる。
上述したように、ファンカバー側整流突起55の鉛直断面形状がインバータケース側整流突起56の鉛直断面形状と同じである場合、これらファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56は、冷却ファン25の回転による空気をよりスムーズに流すことができる。
ファンカバー側整流突起55の高さ(すなわち、ファンカバー側整流突起55の末端からファンカバー側整流突起55の先端までの距離)は、特に限定されず、空気の流れの強さ、ファンカバー51の形状、および/またはカバー部材23の形状などの要素に応じて調整されてもよい。インバータケース側整流突起56も同様である。
本実施形態によれば、ファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56は一直線上に並ぶように配置されているため、モータフレーム11およびインバータフレーム22が別部材であったとしても、冷却ファン25は、その回転によって直線状に流れる空気を発生させることができる。流れ方向が決定された空気は、その流速が損なわれることなく、モータケーシング10の後端部、すなわち、エンドカバー12までスムーズに流れることができる。インバータ20およびモータ8を冷却するための空気は、インバータフレーム22の外面22aおよびモータフレーム11の外面11aに接触して、インバータ20から発生した熱およびモータ8から発生した熱を奪うことができる。このようにして、ファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56に沿って流れる空気は、インバータケース21およびモータケーシング10を冷却することができるため、モータ8およびインバータ20は効率よく冷却される。
ファンカバー51は、インバータフレーム22を覆うことなく、カバー部材23の全体を覆っている。したがって、インバータフレーム22がインバータ20の熱によって熱せられても、インバータフレーム22の外面22aは外部空間に接しているため、冷却ファン25の回転によって送られる空気は、効果的にインバータフレーム22の熱を奪うことができる。この空気は、インバータ20の熱によって高温になることなく、モータケーシング10の後端部までスムーズに流れることができる。空気がインバータ20の熱によって高温になる場合、効果的にモータケーシング10を冷却するために、冷却ファン25のサイズを大きくしたり、冷却ファン25の回転速度を高める必要がある。本実施形態によれば、ファンカバー側整流突起55およびインバータケース側整流突起56は、空気の流速の損失を抑えつつ、直線状に、すなわち、駆動軸5の軸線CL方向に流れる空気の流れを形成することができるため、電動機組立体1は、ファンカバー51でインバータフレーム22を覆う必要はない。したがって、冷却ファン25のサイズを大きくする必要はなく、かつ冷却ファン25の回転速度を大きくする必要はない。
一実施形態では、インバータケース側整流突起56は空気を整流するための機能のみならず、インバータ20を放熱するための放熱フィンとしての機能を備えてもよい。この場合、インバータケース側整流突起56は熱伝導率の高い材質から構成されることが好ましい。他の実施形態では、第1のインバータケース側整流突起56と第2のインバータケース側整流突起56との間に、インバータケース側整流突起56とは異なる単一の放熱フィンまたは複数の放熱フィンを配置してもよい。放熱フィンは、インバータフレーム22の外面22aから外側に向かって延びており、インバータケース側放熱フィンとも呼ばれる。
電動機組立体1は、モータケーシング10の外面、より具体的には、モータフレーム11の外面11aから外側に向かって延びるモータケーシング側整流突起57をさらに備えてもよい。本実施形態では、電動機組立体1は、第1のモータケーシング側整流突起57および第2のモータケーシング側整流突起57を含む複数のモータケーシング側整流突起57を備えている。この場合、第1のモータケーシング側整流突起57は、第1のファンカバー側整流突起55および第1のインバータケース側整流突起56と一直線上に並ぶように配置されており、第2のモータケーシング側整流突起57は、第2のファンカバー側整流突起55および第2のインバータケース側整流突起56と一直線上に並ぶように配置されている。
第1のモータケーシング側整流突起57と第2のモータケーシング側整流突起57との間の距離は、第1のファンカバー側整流突起55と第2のファンカバー側整流突起55との間の距離D1(図10参照)、および第1のインバータケース側整流突起56と第2のインバータケース側整流突起56との間の距離D2(図10参照)と同じである。
一実施形態では、電動機組立体1は、単一のモータケーシング側整流突起57を備えてもよい。この場合、モータケーシング側整流突起57は、第1のファンカバー側整流突起55および第1のインバータケース側整流突起56と一直線上に並ぶように、または第2のファンカバー側整流突起55および第2のインバータケース側整流突起56と一直線上に並ぶように配置される。
以下、電動機組立体1が複数のモータケーシング側整流突起57を備えている場合について、説明する。特に説明しないモータケーシング側整流突起57の構成はファンカバー側整流突起55の構成およびインバータケース側整流突起56の構成と同じであるため、その重複する説明を省略する。
複数のモータケーシング側整流突起57のそれぞれはモータフレーム11の全体に亘って延びている。モータケーシング側整流突起57の数は本実施形態には限定されない。モータケーシング側整流突起57の数は偶数であってもよく、または奇数であってもよい。複数のモータケーシング側整流突起57は、モータフレーム11の外面11aの周方向に沿って等間隔に配置されており、モータフレーム11の外面11aの半径方向外側に向かって延びている。複数のモータケーシング側整流突起57は駆動軸5の軸線CL方向にも延びている。一実施形態では、図示しないが、複数のモータケーシング側整流突起57は、モータフレーム11の外面11aの周方向に沿って不等間隔に配置されてもよい。
モータケーシング側整流突起57の数は、ファンカバー側整流突起55の数およびインバータケース側整流突起56の数と同じであってもよく、または異なっていてもよい。モータケーシング側整流突起57を設けることにより、インバータ20およびモータ8を冷却するための空気は、より確実に、整流された状態のまま、エンドカバー12まで流れることができる。したがって、冷却ファン25は、インバータケース21およびモータケーシング10を介して、インバータ20およびモータ8をより効率よく冷却することができる。
一実施形態では、モータケーシング側整流突起57は空気を整流するための機能のみならず、モータ8を放熱するための放熱フィンとしての機能を備えてもよい。この場合、モータケーシング側整流突起57は熱伝導率の高い材質から構成されることが好ましい。他の実施形態では、電動機組立体1は、モータフレーム11の外面11aから外側に向かって延びるモータケーシング側放熱フィンをさらに備えてもよい。第1のモータケーシング側整流突起57および第2のモータケーシング側整流突起57が設けられる場合、第1のモータケーシング側整流突起57と第2のモータケーシング側整流突起57との間に単一の放熱フィンまたは複数の放熱フィンを配置してもよい。
インバータフレーム22およびモータフレーム11は、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57が一直線上に並ぶように、ブラケット13を介して接続されている。電動機組立体1は、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57が一直線上に並ぶように、モータケーシング10とインバータケース21との相対位置を決定する位置決め構造体60を備えている。以下、位置決め構造体60について説明する。
図11は位置決め構造体60の一実施形態を示す図である。図11に示すように、位置決め構造体60は、モータフレーム11およびブラケット13に形成され、かつ駆動軸5の軸線CL方向と垂直な方向に延びる第1垂直位置決め孔61と、インバータフレーム22およびブラケット13に形成され、かつ駆動軸5の軸線CL方向と垂直な方向に延びる第2垂直位置決め孔62と、第1垂直位置決め孔61に挿入され、モータフレーム11とブラケット13との相対位置を決定しつつ、モータフレーム11とブラケット13とを締結する第1位置決め具63と、第2垂直位置決め孔62に挿入され、インバータフレーム22とブラケット13との相対位置を決定しつつ、インバータフレーム22とブラケット13とを締結する第2位置決め具64とを備えている。
本実施形態では、単一の第1垂直位置決め孔61、単一の第2垂直位置決め孔62、単一の第1位置決め具63、および単一の第2位置決め具64が描かれているが、複数の第1垂直位置決め孔61、複数の第2垂直位置決め孔62、複数の第1位置決め具63、および複数の第2位置決め具64が設けられている。
複数の第1垂直位置決め孔61はモータフレーム11(およびブラケット13)の円周方向に沿って等間隔に配置されており、複数の第2垂直位置決め孔62はインバータフレーム22(およびブラケット13)の円周方向に沿って等間隔に配置されている。第1位置決め具63の数は第1垂直位置決め孔61の数に対応しており、第2位置決め具64の数は第2垂直位置決め孔62の数に対応している。
ブラケット13の外面13aには、ブラケット13の外面13aから外側に向かって延びる環状凸部15が形成されている。ブラケット13の環状凸部15はモータフレーム11とインバータフレーム22との間に挟まれている。
第1垂直位置決め孔61は、モータフレーム11に形成された貫通孔61aと、ブラケット13に形成されたねじ孔61bとを備えている。貫通孔61aはモータフレーム11のブラケット13側の端部に形成されている。ねじ孔61bは、モータフレーム11側のブラケット13の外面13aに形成されている。
第2垂直位置決め孔62は、インバータフレーム22に形成された貫通孔62aと、ブラケット13に形成されたねじ孔62bとを備えている。貫通孔62aはインバータフレーム22のブラケット13側の端部に形成されている。ねじ孔62bは、モータフレーム11側のブラケット13の外面13aに形成されている。ねじ孔61b,62bは環状凸部15の両側に位置している。
貫通孔61aとねじ孔61bとを対応させた状態で、第1位置決め具63を貫通孔61aおよびねじ孔61bに挿入することにより、モータフレーム11とブラケット13との相対位置が決定され、かつモータフレーム11およびブラケット13は第1位置決め具63によって互いに締結される。第1位置決め具63の一例として、固定ピンまたはねじ(例えば、止めねじ)を挙げることができる。第1位置決め具63は第1締結具と呼ばれてもよい。
同様に、貫通孔62aとねじ孔62bとを対応させた状態で、第2位置決め具64を貫通孔62aおよびねじ孔62bに挿入することにより、インバータフレーム22とブラケット13との相対位置が決定され、かつインバータフレーム22およびブラケット13は第2位置決め具64によって互いに締結される。第2位置決め具64の一例として、固定ピンまたはねじ(例えば、止めねじ)を挙げることができる。第2位置決め具64は第2締結具と呼ばれてもよい。
第1垂直位置決め孔61に第1位置決め具63を挿入し、かつ第2垂直位置決め孔62に第2位置決め具64を挿入したとき、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57は一直線上に並んで配置される。本実施形態によれば、位置決め構造体60は簡単な構造を有しているため、電動機組立体1の組立性を向上することができる。作業者は、位置決め構造体60を用いた簡単な組み立て方法を実行することにより、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57が一直線上に並ぶように電動機組立体1を組み立てることができる。
図12は位置決め構造体60の他の実施形態を示す図である。図12に示すように、位置決め構造体60は、モータフレーム11およびブラケット13に形成され、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びる第1平行位置決め孔70と、カバー部材23に形成され、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びる第2平行位置決め孔71とを備えている。位置決め構造体60は、ブラケット13およびインバータフレーム22をカバー部材23とモータフレーム11で挟んだ状態で、第1平行位置決め孔70および第2平行位置決め孔71に挿入され、モータケーシング10とインバータケース21とを締結する通しボルト72とを備えている。
図12では、単一の第1平行位置決め孔70および単一の第2平行位置決め孔71が描かれているが、複数の第1平行位置決め孔70および複数の第2平行位置決め孔71が設けられている。複数の第1平行位置決め孔70は、モータフレーム11(およびブラケット13)の円周方向に沿って等間隔に配置されており、複数の第2平行位置決め孔71はカバー部材23の円周方向に沿って等間隔に配置されている。通しボルト72の数は第1平行位置決め孔70の数または第2平行位置決め孔71の数に対応している。
図12に示すように、第1平行位置決め孔70は、モータフレーム11のブラケット13側の端部に形成されたねじ孔70aと、ブラケット13の環状凸部15に形成された貫通孔70bとを備えている。第2平行位置決め孔71はカバー部材23の外周端部に形成された貫通孔である。本実施形態では、ねじ孔70aと貫通孔70bとを対応させ、かつ、ねじ孔70aおよび貫通孔70b(すなわち、第1平行位置決め孔70)と第2平行位置決め孔71とを対応させた状態で、通しボルト72を第1平行位置決め孔70および第2平行位置決め孔71に挿入することにより、カバー部材23、インバータフレーム22、ブラケット13、およびモータフレーム11の相対位置は決定される。さらに、通しボルト72は、その頭部でカバー部材23をインバータフレーム22に押し付けることにより、カバー部材23、インバータフレーム22、ブラケット13、およびモータフレーム11を締結することができる。
通しボルト72が第1平行位置決め孔70および第2平行位置決め孔71に挿入されたとき、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57は一直線上に並んで配置される。本実施形態によっても、位置決め構造体60は簡単な構造を有しているため、電動機組立体1の組立性を向上することができる。作業者は、第1平行位置決め孔70および第2平行位置決め孔71に通しボルト72を挿入するだけの簡単な方法により、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57を一直線上に並ぶように電動機組立体1を組み立てることができる。
インバータ20の熱が伝達されるカバー部材23と、モータ8の熱が伝達されるモータフレーム11とは、通しボルト72を介して互いに連結されている。一実施形態では、通しボルト72は熱伝導率の高い材質から構成されてもよい。このような構成により、通しボルト72は、高温側の部材(すなわち、インバータフレーム22またはモータフレーム11)の熱を低温側の部材(すなわち、インバータフレーム22またはモータフレーム11)に伝達することができるため、通しボルト72はモータフレーム11の温度とインバータフレーム22の温度とを均一にすることができる。
通しボルト72は、インバータフレーム22の外側に配置されており、外部空間に露出しているため、冷却ファン25は、その回転によって送られる空気を直接的に通しボルト72に接触させることができる。したがって、冷却ファン25は、通しボルト72を介してインバータフレーム22およびモータフレーム11を冷却することができる。つまり、通しボルト72は放熱部材としての機能を果たすことができる。
他の実施形態では、通しボルト72は熱伝導率の低い材質から構成されてもよい。この場合、通しボルト72は、それ自身を通じて高温側の部材(すなわち、インバータフレーム22またはモータフレーム11)の熱が低温側の部材(すなわち、インバータフレーム22またはモータフレーム11)に伝達されることを遮断することができる。
図13は位置決め構造体60のさらに他の実施形態を示す図である。図13に示すように、位置決め構造体60は、ブラケット13に形成され、モータフレーム11に向かって延びる第1突起80と、モータフレーム11に形成され、第1突起80が嵌め込まれる第1嵌合溝81と、ブラケット13に形成され、インバータフレーム22に向かって延びる第2突起82と、インバータフレーム22に形成され、第2突起82が嵌め込まれる第2嵌合溝83とを備えている。
図13に示すように、第1突起80および第2突起82は、ブラケット13の環状凸部15に形成されており、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びている。第1嵌合溝81は、モータフレーム11のブラケット13側の端面に形成されており、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びている。第2嵌合溝83は、インバータフレーム22のブラケット13側の端面に形成されており、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びている。
図13に示す実施形態では、単一の第1突起80、単一の第2突起82、単一の第1嵌合溝81、および単一の第2嵌合溝83が描かれているが、複数の第1突起80、複数の第2突起82、複数の第1嵌合溝81、および複数の第2嵌合溝83が設けられてもよい。
本実施形態においても、ブラケット13の第1突起80がモータフレーム11の第1嵌合溝81に嵌め込まれ、かつブラケット13の第2突起82がインバータフレーム22の第2嵌合溝83に嵌め込まれたとき、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57は一直線上に並んで配置される。
位置決め構造体60の構成は、上述した実施形態には限定されない。位置決め構造体60は、インバータケース側整流突起56およびモータケーシング側整流突起57が一直線上に並ぶように、インバータフレーム22およびモータフレーム11の相対位置を決定することができれば、他の構成を有してもよい。
図14は、電動機組立体1の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図14に示す実施形態では、ファンカバー51は、インバータケース21(より具体的には、インバータフレーム22)およびモータケーシング10(より具体的には、モータフレーム11)を覆っている。図14に示す実施形態では、ファンカバー51は、筒形状ファンカバーと呼ばれてもよい。
図14に示すように、ファンカバー51の筒部52は、駆動軸5の軸線CL方向に沿って、モータ部2まで延びている。筒部52は、モータケーシング10(本実施形態では、モータフレーム11)の少なくとも一部を覆ってもよい。図14に示す実施形態では、筒部52は、インバータフレーム22の全体を覆っており、筒部52の一端部は、エンドカバー12に隣接している。一実施形態では、筒部52は、モータフレーム11のみならず、エンドカバー12をも覆ってもよい。
図14に示す実施形態によれば、ファンカバー51は、モータケーシング10の端部(すなわち、負荷側)まで空気の流路を確保することができ、冷却ファン25の回転によって流れる空気は、より確実に直線的に流れる(図14の矢印参照)。したがって、モータ8およびインバータ20は、より効果的に、冷却される。
図15は、電動機組立体1のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図15に示す実施形態では、ファンカバー51は、筒部52およびテーパー部53の組み合わせであるファンハウジング84と、ファンハウジング84(より具体的には、筒部52)に接続されたファンフレーム85とを備えている。
ファンフレーム85は、駆動軸5の軸線CL方向と平行に延びる筒状の部材であり、ファンハウジング84とは別個の部材である。このような構造により、ファンハウジング84およびファンフレーム85は、互いに異なる材質から構成されてもよい。
例えば、ファンハウジング84は、熱伝導率の高い金属(例えば、アルミニウム、鉄、または銅)から構成されてもよく、ファンフレーム85は、樹脂から構成されてもよい。このような組み合わせにより、ファンカバー51は、その全体のコストを低減することができ、かつ軽量化を図ることができる。ファンハウジング84の材質およびファンフレーム85の材質の組み合わせは、上述した実施形態には限定されない。ファンハウジング84およびファンフレーム85の材質として、任意の材質が選択されてもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 電動機組立体
2 モータ部
3 インバータ部
5 駆動軸
6 回転子
7 固定子
7a ステータコア
7b 巻線
8 モータ
10 モータケーシング
11 モータフレーム
11a 外面
12 エンドカバー
13 ブラケット
13a 外面
15 環状凸部
20 インバータ
21 インバータケース
22 インバータフレーム
23 カバー部材
24 突出部
25 冷却ファン
27 軸受
28 軸受
30 貫通孔
32 軸受支持部
33 軸受支持部
40 貫通孔
41 インバータ要素
42 基板
43 スペーサ
50 軸カバー
51 ファンカバー
51a 開口
52 筒部
52a 内面
52b 接続部位
53 テーパー部(ファンケース部)
55 ファンカバー側整流突起
55a 端面
56 インバータケース側整流突起
56a 端面
57 モータケーシング側整流突起
60 位置決め構造体
61 第1垂直位置決め孔
61a 貫通孔
61b ねじ孔
62 第2垂直位置決め孔
62a 貫通孔
62b ねじ孔
63 第1位置決め具
64 第2位置決め具
70 第1平行位置決め孔
70a ねじ孔
70b 貫通孔
71 第2平行位置決め孔
72 通しボルト
80 第1突起
81 第1嵌合溝
82 第2突起
83 第2嵌合溝
84 ファンハウジング
85 ファンフレーム

Claims (10)

  1. 駆動軸を回転させる回転子および固定子を収容するモータケーシングと、
    前記回転子および前記固定子に隣接して配置されたインバータを収容し、前記駆動軸の軸線方向に沿って前記モータケーシングに直列的に接続されたインバータケースと、
    前記インバータケースの外側に配置され、前記駆動軸に固定された冷却ファンと、
    前記冷却ファンを覆うように前記インバータケースに接続されたファンカバーと、
    前記ファンカバーの内面から内側に向かって延びる第1のファンカバー側整流突起および第2のファンカバー側整流突起と、
    前記インバータケースの外面から外側に向かって延びる第1のインバータケース側整流突起および第2のインバータケース側整流突起とを備え、
    前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起は一直線上に並ぶように配置されており、
    前記第2のファンカバー側整流突起および第2のインバータケース側整流突起は、一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする電動機組立体。
  2. 前記電動機組立体は、前記モータケーシングの外面から外側に向かって延びるモータケーシング側整流突起をさらに備えており、
    前記モータケーシング側整流突起は、前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように、または前記第2のファンカバー側整流突起および前記第2のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機組立体。
  3. 前記モータケーシング側整流突起は、第1のモータケーシング側整流突起であり、
    前記電動機組立体は、前記モータケーシングの外面から外側に向かって延びる第2のモータケーシング側整流突起をさらに備えており、
    前記第1のモータケーシング側整流突起は、前記第1のファンカバー側整流突起および前記第1のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されており、
    前記第2のモータケーシング側整流突起は、前記第2のファンカバー側整流突起および前記第2のインバータケース側整流突起と一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機組立体。
  4. 前記電動機組立体は、前記モータケーシングと前記インバータケースとの相対位置を決定する位置決め構造体をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動機組立体。
  5. 前記モータケーシングは、
    前記固定子が固定されたモータフレームと、
    前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、
    前記インバータケースは、前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームを備えており、
    前記位置決め構造体は、
    前記モータフレームおよび前記ブラケットに形成され、かつ前記駆動軸の軸線方向と垂直な方向に延びる第1垂直位置決め孔と、
    前記インバータフレームおよび前記ブラケットに形成され、かつ前記駆動軸の軸線方向と垂直な方向に延びる第2垂直位置決め孔と、
    前記第1垂直位置決め孔に挿入され、前記モータフレームと前記ブラケットとの相対位置を決定する第1位置決め具と、
    前記第2垂直位置決め孔に挿入され、前記インバータフレームと前記ブラケットとの相対位置を決定する第2位置決め具とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電動機組立体。
  6. 前記モータケーシングは、
    前記固定子が固定されたモータフレームと、
    前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、
    前記インバータケースは、
    前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームと、
    前記インバータフレームの開口端を閉じるカバー部材とを備えており、
    前記位置決め構造体は、
    前記モータフレームおよび前記ブラケットに形成され、前記駆動軸の軸線方向と平行に延びる第1平行位置決め孔と、
    前記カバー部材に形成され、前記駆動軸の軸線方向と平行に延びる第2平行位置決め孔と、
    前記ブラケットおよび前記インバータフレームを前記カバー部材と前記モータフレームで挟んだ状態で、前記第1平行位置決め孔および前記第2平行位置決め孔に挿入される通しボルトとを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電動機組立体。
  7. 前記モータケーシングは、
    前記固定子が固定されたモータフレームと、
    前記モータフレームの開口端を閉じるブラケットとを備えており、
    前記インバータケースは、前記ブラケットに隣接して配置されたインバータフレームを備えており、
    前記位置決め構造体は、
    前記ブラケットに形成され、前記モータフレームに向かって延びる第1突起と、
    前記モータフレームに形成され、前記第1突起が嵌め込まれる第1嵌合溝と、
    前記ブラケットに形成され、前記インバータフレームに向かって延びる第2突起と、
    前記インバータフレームに形成され、前記第2突起が嵌め込まれる第2嵌合溝とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電動機組立体。
  8. 前記ファンカバーは、前記インバータケースおよび前記モータケーシングを覆っており、かつ前記駆動軸の軸線方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電動機組立体。
  9. 前記ファンカバーは、
    前記モータケーシングの少なくとも一部を覆う筒部と、
    前記筒部と一体的に構成されたファンケース部とを備えていることを特徴とする請求項8に記載の電動機組立体。
  10. 前記ファンカバーは、
    前記モータケーシングの少なくとも一部を覆うファンフレームと、
    前記ファンフレームと別個に構成されたファンハウジングとを備えていることを特徴とする請求項8に記載の電動機組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112909406A (zh) * 2021-01-19 2021-06-04 鹤壁职业技术学院 一种新能源电动汽车用电池散热器

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