JP2019133882A - 燃料電池スタックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐荷重性能が求められるセル積層治具を使用することなく、効率よく燃料電池スタックを製造することができる燃料電池スタックの製造方法を提供する。【解決手段】燃料電池セル積層体13をスタックケース11に収容する燃料電池スタック10の製造方法であって、スタックケース11内に積層基準治具200を貫通させる積層基準治具挿入工程(ステップS1)と、スタックマニホールド挿入工程(ステップS2)と、積層基準治具200に沿って燃料電池セル13aを積層する燃料電池セル積層工程(ステップS3)と、燃料電池セルの積層方向にスタックマニホールド12を加圧するスタックマニホールド加圧工程(ステップS4)と、スタックマニホールド12をスタックケース11にねじで固定するスタックケース固定工程(ステップS5)と、プレクリープ工程(ステップS6)と、荷重調整工程(ステップS7)とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池セル積層体をスタックケースに収容する燃料電池スタックの製造方法に関する。
この種の燃料電池スタックの製造方法として、複数の燃料電池セルを積層するセル積層治具で積層した燃料電池セル積層体に荷重を掛け、さらに一定の荷重を加えるプレクリープを行った後に、燃料電池セル積層体をスタックケースに収容する燃料電池スタックの締結方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2014−209418号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池スタックの締結方法では、燃料電池セルを積層する際に比較的に大きな荷重が加わるので、セル積層治具に高い耐荷重性能が必要となる。その結果、セル積層治具の重量が増大してしまうという問題がある。また、セル積層治具により、燃料電池セル積層体を作製し、作製した燃料電池セル積層体をセル積層治具から取り外して、燃料電池セル積層体を収容するスタックケースに組み込むので、生産効率が低下し燃料電池スタックの生産に時間が掛かってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、耐荷重性能が求められるセル積層治具を使用することなく、効率よく燃料電池スタックを製造することができる燃料電池スタックの製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池スタックの製造方法は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池セル積層体をスタックケースに収容する燃料電池スタックの製造方法であって、前記スタックケース内に積層基準治具を貫通させて配置する第1工程と、前記第1工程の後に前記積層基準治具に沿って複数の前記燃料電池セルを積層する第2工程と、前記第2工程の後に複数の前記燃料電池セルの積層方向にスタックマニホールドを配置して前記積層方向に加圧する第3工程と、前記第3工程の後に前記スタックマニホールドを前記スタックケースにねじで固定する第4工程と、前記第4工程の後にプレクリープを行い、前記スタックケースの最終固定を行う第5工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池スタックの製造方法は、スタックケース内に積層基準治具を貫通させて配置する第1工程と、積層基準治具に沿って複数の燃料電池セルを積層する第2工程と、燃料電池セルの積層方向にスタックマニホールドを配置して加圧する第3工程と、スタックマニホールドをスタックケースにねじで固定する第4工程と、プレクリープを行い、スタックケースの最終固定を行う第5工程とにより構成されている。
この構成により、本発明に係る燃料電池スタックの製造方法は、燃料電池スタックを構成するスタックケースに積層基準治具を使って直接燃料電池セルを積層させることができる。その結果、燃料電池セルを積層するセル積層治具を使用しなくても、燃料電池スタックが製造される。また、第4工程と、第5工程とにより、スタックケース内の燃料電池セル積層体がスタックマニホールドで固定されるとともに、燃料電池セル積層体が適正な荷重が保持された状態でスタックケース内に収容される。また、セル積層治具で積層された燃料電池セル積層体をセル積層治具から取り外して、燃料電池スタックのスタックケースに組み付ける作業もなくなり、生産の効率が向上する。
本発明によれば、耐荷重性能が求められるセル積層治具を使用することなく、効率よく燃料電池スタックを製造することができる燃料電池スタックの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法により製造される燃料電池スタックの斜視図。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法により製造される燃料電池スタックの図であり、図2(a)は、燃料電池スタックの正面図を示し、図2(b)は、燃料電池スタックの平面図を示し、図2(c)は燃料電池スタックの背面図を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法により製造される燃料電池スタックの図であり、図2(a)のA−Aで切断した断面図を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程図。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図5(a)は、スタックケースを製造装置にセットした状態を示し、図5(b)は、積層基準治具をスタックケースに通した状態を示し、図5(c)は、スタックマニホールドを積層基準治具に通した状態を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法により製造される燃料電池スタックに積層基準治具を通した状態の燃料電池スタックの斜視図。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図7(a)は、積層基準治具の右端を製造装置に固定した状態を示し、図7(b)は、燃料電池セルを積層基準治具に挿入する状態を示し、図7(c)は、燃料電池セルを積層基準治具に嵌合させた状態を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図8(a)は、複数の燃料電池セルを積層基準治具に嵌合させた状態を示し、図8(b)は、全ての燃料電池セルを積層基準治具に嵌合させた状態を示し、図8(c)は、スタックマニホールドを製造装置で加圧する状態を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図9(a)は、スタックマニホールドを製造装置でスタックケースの端部まで加圧した状態を示し、図9(b)は、スタックマニホールドをねじで固定した状態を示し、図9(c)は、積層基準治具をスタックケースから引き抜いた状態を示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図10(a)は、燃料電池セル積層体が収容されたスタックケースを別の工程に移動可能な状態を示し、図10(b)は、燃料電池セル積層体にプレクリープを行う状態を示し、図10(c)は、スタックケースをねじ固定した状態示す。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図11(a)は、製造装置の加圧ユニットを燃料電池スタックから離隔させた状態を示し、図11(b)は、スタックマニホールドの開口部を塞いだ燃料電池スタックの正面図を示し、図11(c)は、図11(b)のB−Bで切断した燃料電池スタックの断面図を示し、図11(d)は、燃料電池スタックの背面図を示し、開口部を塞いだ状態を示す。 従来の燃料電池スタックの製造方法の工程図。 従来の燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図13(a)は、セル積層パレットを製造装置にセットした状態を示し、図13(b)は、セル積層治具に燃料電池セルを積層する状態を示し、図13(c)は、セル積層治具に燃料電池セルを積層し、スタックマニホールドを積層しエンドプレートで固定した状態を示し、図13(d)は、燃料電池セル積層体を圧縮する状態を示す。 従来の燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図14(a)は、燃料電池セル積層体にプレクリープを行う状態を示し、図14(b)は、プレクリープの圧縮を解除し運搬可能な状態を示し、図14(c)は、スタックケースを製造装置にセットした状態を示し、図14(d)、図14(e)は、セル積層パレットを製造装置にセットした状態を示す。 従来の燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図15(a)、図15(b)は、セル積層パレットを上昇させて燃料電池セル積層体を圧縮する状態を示し、図15(c)、図15(d)は、セル積層治具を開きセル積層パレットから燃料電池セル積層体を抜き出した状態を示す。 従来の燃料電池スタックの製造方法の工程を表す模式図であり、図16(a)は、燃料電池セル積層体をスタックケースに入れる状態を示し、図16(b)は、スタックマニホールドをスタックケースにねじで固定した状態を示し、図16(c)、図16(d)は、プレクリープの後荷重調整ねじでスタックケースを固定した状態を示し、図16(e)は、製造装置の加圧ユニットを離隔させ、完成した燃料電池スタックの断面図および背面図を示す。
本発明に係る燃料電池スタックの製造方法を適用した実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法について図面を参照して説明する。まず、燃料電池スタック10の構成について説明する。
燃料電池スタック10は、図1、図2(a)、図2(b)、図2(c)、図3に示すように、スタックケース11と、スタックマニホールド12と、燃料電池セル積層体13と、ねじ14と、荷重調整ねじ15とにより構成されている。
スタックケース11は、アルミニウムなどの金属材料の鋳造や繊維強化プラスチックなどのプラスチックの成形によりスタックマニホールド12側に開口する箱形の部材で構成されている。開口部分には、ねじ14がねじ結合する図示しないねじ穴が形成されている。スタックケース11内に燃料電池セル積層体13が収容されるように構成されている。
スタックケース11のスタックマニホールド12の反対側の背面部11aには、後述する製造装置100の積層基準治具200を貫通させる2個の貫通孔11b、11cと、荷重調整ねじ15を挿入する8個のねじ孔11dと、製造装置100の押えピン111を通す2個の貫通孔11eが形成されている。
スタックマニホールド12は、スタックケース11と同様、アルミニウムなどの金属材料の鋳造や繊維強化プラスチックなどのプラスチックの成形により作製されている。スタックマニホールド12には、積層基準治具200を貫通させる2個の貫通孔12a、12bと、ねじ14を通す10個の貫通孔12cが形成されている。
燃料電池セル積層体13は、図3に示す燃料電池セル13aが複数積層された積層体で構成されている。燃料電池セル13aは、図6に示すように、長方形の板状部材からなり、両方の短辺の中間にZ軸の上方の長辺の縁から寸法L1、Z軸の下方の長辺の縁から寸法L2の位置に切欠き13bがそれぞれ形成されている。この切欠き13bは、後述する積層基準治具200のガイド211、221の凸部分にそれぞれ嵌合するように構成されている。
なお、寸法L1は、寸法L2よりも小さくなっており、燃料電池セル13aが複数積層された積層体が、寸法L2の部分を重力方向の下方にして積層基準治具200に吊り下げられると燃料電池セル13aの重心が下方になるように構成されている。また、燃料電池セル13aが複数積層された積層体が、寸法L2の部分を重力方向の下方にして配置されると、燃料電池セル13aの重心が下方になるように構成されている。
なお、この切欠き13bを凸形状にして、積層基準治具200のガイド211、221を凹形状に形成することで、燃料電池セル13aを積層基準治具200のガイド211、221に嵌合させるようにしてもよい。
燃料電池セル13aは、図示しない燃料ガス供給装置から燃料配管を介して供給される燃料ガスとしての水素(H)と、エアコンプレッサから供給される酸化剤ガスとしての空気(O)とにより発電し電力を出力するように構成されている。
次いで、本実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法について説明する。
本実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法は、図4に示すように、積層基準治具挿入工程と、スタックマニホールド挿入工程と、燃料電池セル積層工程と、スタックマニホールド加圧工程と、スタックケース固定工程と、プレクリープ工程と、荷重調整工程とにより構成されている。各工程は順に行われる。
なお、本実施形態の積層基準治具挿入工程は、本発明に係る燃料電池スタックの製造方法の第1工程に対応し、以下同様に、燃料電池セル積層工程は、第2工程に対応し、スタックマニホールド加圧工程は、第3工程に対応し、スタックケース固定工程は、第4工程に対応し、プレクリープ工程および荷重調整工程は、第5工程に対応する。
各工程は、製造装置100および積層基準治具200によって行われる。製造装置100は、図5(a)に示すように、積層基準治具200の一方端部を固定するとともに、スタックケース11の背面部11aを押えピン111で保持する保持機構110を備えている。また、製造装置100は、積層基準治具200の一方端部を固定する図7(a)に示す固定部121と、スタックマニホールド12を加圧する図8(b)に示す加圧ピン122と、図10(a)に示す加圧ブロック123とを有する加圧機構120を備えている。
保持機構110および加圧機構120は、燃料電池セル積層体13の積層方向に移動可能に構成されている。即ち、保持機構110は、スタックケース11に近接する方向に移動してスタックケース11を保持し、スタックケース11から離隔する方向に移動してスタックケース11の保持を解除するように構成されている。
加圧機構120も、保持機構110と同様、スタックケース11に近接する方向に移動してスタックマニホールド12を加圧し、スタックマニホールド12から離隔する方向に移動してスタックマニホールド12への加圧を解除するように構成されている。
積層基準治具200は、図6に示すように、積層ガイド210、220を有している。積層ガイド210は、所定の厚みを有する板状部材からなり、X軸方向に長い長辺と、Z軸方向に短い短辺とを有し、短辺の中間には突出したガイド211が形成されている。ガイド211は、燃料電池セル13aの切欠き13bと嵌合するように構成されている。
積層ガイド220は、積層ガイド210と同様、所定の厚みを有する板状部材からなり、X軸方向に長い長辺と、Z軸方向に短い短辺とを有し、短辺の中間には、積層ガイド210のガイド211と対向するようにして突出したガイド221が形成されている。ガイド221は、燃料電池セル13aの切欠き13bと嵌合するように構成されている。
積層基準治具挿入工程においては、まず、図5(a)に示すように、製造装置100の保持機構110にスタックケース11がセットされる。次いで、図5(b)に示すように、積層基準治具200の積層ガイド210、220をスタックケース11に通し、積層ガイド210、220の端部を保持機構110に固定する(ステップS1)。
スタックマニホールド挿入工程においては、図7(a)に示すように、積層基準治具200の積層ガイド210がスタックマニホールド12の貫通孔12aに通され、積層ガイド220がスタックマニホールド12の貫通孔12bに通される(ステップS2)。そして、図7(a)に示すように、積層ガイド210、220の端部が加圧機構120の固定部121に固定される。
燃料電池セル積層工程においては、図7(b)に示すように、燃料電池セル13aが、積層基準治具200の積層ガイド210、220の間に傾けられた状態で挿入される(ステップS3)。挿入の際には、図7(c)、図8(a)に示すように、燃料電池セル13aの切欠き13bと、積層ガイド210のガイド211と、積層ガイド220のガイド221とが嵌合する。順次、燃料電池セル13aの挿入が繰り返され、設定された枚数の燃料電池セル13aが積層されて燃料電池セル積層工程が終了する。
なお、スタックマニホールド挿入工程においてスタックマニホールド12を積層ガイド210、220に取り付けた後に、燃料電池セル積層工程において燃料電池セル13aを積層した場合について説明した。しかしながら、燃料電池セル13aの積層は、他の異なる工程で行うようにしてもよい。例えば、スタックマニホールド12を積層ガイド210、220に取り付ける前に、燃料電池セル13aを積層し、設定された枚数の燃料電池セル13aが積層されて燃料電池セル積層工程が終了した後に、スタックマニホールド12を積層ガイド210、220に取り付けるようにしてもよい。
スタックマニホールド加圧工程においては、図8(c)に示すように、製造装置100の加圧機構120の加圧ピン122でスタックマニホールド12を加圧することで、スタックマニホールド12が、燃料電池セル13aの方向に移動し、スタックマニホールド12で燃料電池セル13aの積層体を加圧する(ステップS4)。さらに、図9(a)に示すように、スタックマニホールド12がスタックケース11の端部に到達するまで加圧ピン122による加圧が継続される。
スタックケース固定工程においては、図9(b)に示すように、スタックマニホールド12がねじ14で固定される(ステップS5)。ねじ固定が終了すると、図9(c)に示すように、積層基準治具200の積層ガイド210、220がスタックケース11およびスタックマニホールド12から引き抜かれる。そして、図10(a)に示すように、積層基準治具200の積層ガイド210、220が引き抜かれた燃料電池スタック10が、別の工程に移動可能な状態となる。この燃料電池スタック10は、再度、製造装置100の保持機構110に保持される。
プレクリープ工程においては、図10(b)に示すように、製造装置100の保持機構110に保持された燃料電池スタック10のスタックマニホールド12に対して、加圧機構120の加圧ブロック123で、加圧が開始される。このとき、保持機構110は、押えピン111が燃料電池セル積層体13に向かって移動し、押えピン111で燃料電池セル積層体13の背面部分を保持し、加圧機構120の加圧ブロック123と、保持機構110の押えピン111との協働により燃料電池セル積層体13を一定の圧力(MPa)で、所定時間(h)保持し圧力を加え続ける(ステップS6)。
プレクリープ工程においては、一定の圧力(MPa)で、所定時間(h)加圧することで、燃料電池セル積層体13の積層方向における伸縮が少なくなるようにし、燃料電池セル13に加えられている所定の荷重が変動し難いようにして、燃料電池セル積層体13が、スタックケース11内で確実に保持されるようにする、いわゆる永久歪み除去が行われる。
荷重調整工程においては、図10(c)に示すように、スタックケース11の背面側から荷重調整ねじ15をスタックケース11のねじ孔11dに通して燃料電池セル積層体13に所定の荷重を加える(ステップS7)。所定の荷重は、燃料電池スタック10の構造、大きさ、燃料電池セル積層体13の構造、大きさなどの設定諸元や実験値などのデータに基づいて適宜選択される。この荷重調整工程により、燃料電池セル積層体13がスタックケース11内で確実に保持される。そして、図11(a)に示すように、保持機構110の押えピン111がスタックケース11から離隔する。
荷重調整工程において、荷重調整が行われた燃料電池スタック10は、図11(b)、図11(c)、図11(d)に示すように、スタックマニホールド12の貫通孔12a、12bおよびスタックケース11の貫通孔11b、11cからなる開口部分がシールなどの閉塞部材で閉塞され、燃料電池スタック10が完成する。
次いで、本実施形態に係る燃料電池スタックの製造方法の効果について説明する。
本実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法は、積層基準治具挿入工程(ステップS1)と、スタックマニホールド挿入工程(ステップS2)と、燃料電池セル積層工程(ステップS3)と、スタックマニホールド加圧工程(ステップS4)と、スタックケース固定工程(ステップS5)と、プレクリープ工程(ステップS6)と、荷重調整工程(ステップS7)とにより構成されている。
この構成により、本実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法は、スタックケース11を貫通する比較的に長い積層基準治具200を使っているので、従来の問題を解消することができる。即ち、従来、燃料電池セル積層体13を圧縮する前の積層方向の自由長が、製品となるスタックケース11の長さよりも1.5倍〜2倍弱長いため、コンパクトなスタックケースに直接積層できないという問題があったが、積層基準治具200を使って燃料電池セル13をスタックケース11内に積層させることができ、この問題が解消されるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法は、燃料電池セル積層工程の後に、スタックマニホールド加圧工程で燃料電池セル積層体13を圧縮させることができ、スタックケース固定工程で、スタックマニホールド12をスタックケース11に固定することができる。さらに、プレクリープ工程により燃料電池セル積層体13は一定の圧力で加圧され、いわゆる永久歪み除去が行われ、さらに荷重調整が行われるので、適正な荷重が与えられた状態で燃料電池セル積層体13がスタックケース11に収容されるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法は、燃料電池セルを積層するセル積層治具を使用しなくても、燃料電池スタック10を製造することができ、セル積層治具で積層された燃料電池セル積層体をセル積層治具から取り外して、燃料電池スタックのスタックケースに組み付ける作業もなくなり、生産の効率が向上するという効果が得られる。具体的には、従来の燃料電池スタックの製造方法において、セル積層治具を使用することにより発生していた問題を解消することができるという効果が得られる。
従来のセル積層治具を使用した燃料電池スタックの製造方法および問題点について図面を参照して簡単に説明する。
従来の燃料電池スタックの製造方法は、図12に示すように、治具にセル積層の工程と、積層体圧縮の工程と、プレクリープの工程と、治具から積層体取出しの工程と、ケースに入れる工程と、スタックマニホールド締結の工程と、荷重調整の工程とにより構成されている。
各工程は、図13(a)、図14(a)に示すように、セル積層治具300および加圧装置400により行われる。セル積層治具300は、図13(a)に示すように、セル積層パレット301と、テンションガイドシャフト302と、積層基準303と、圧縮プレート305と、図13(c)に示すエンドプレート304とにより構成されている。加圧装置400は、複数の燃料電池セル501が積層された燃料電池セル積層体500の一方側を加圧する加圧機構401と、他方側を加圧する加圧機構402とにより構成されている。
治具にセル積層の工程においては、図13(b)に示すように、燃料電池セル501をセル積層治具300のセル積層パレット301に挿入することで順次積層し、図13(c)に示す燃料電池セル積層体500を作製する(ステップS11)。燃料電池セル積層体500の作製後、燃料電池セル積層体500の端部にスタックマニホールド502を積層し、スタックマニホールド502および燃料電池セル積層体500をエンドプレート304で固定する。
積層体圧縮の工程においては、図13(d)に示すように、圧縮プレート305をエンドプレート304に接近する方向に移動させることで、燃料電池セル積層体500を圧縮する(ステップS12)。
プレクリープの工程においては、図14(a)に示すように、加圧装置400の加圧機構401と、加圧機構402とにより燃料電池セル積層体500を一定の圧力で、所定時間継続して加圧し、プレクリープを行う(ステップS13)。続いて、図14(b)に示すように、加圧装置400の加圧機構401および加圧機構402による加圧を解除し、所定の工程まで運搬する。そして、図14(c)、図14(d)、図14(e)に示すように、スタックケース503を加圧装置400の加圧機構403にセットする。次いで、図15(b)に示すように、セル積層パレット301を上昇させ、再度、燃料電池セル積層体500を圧縮する。
治具から積層体取出しの工程においては、図15(a)に示す積層基準303を開き、図15(c)、図15(d)に示すように、セル積層パレット301から燃料電池セル積層体500を取り出す(ステップS14)。
ケースに入れる工程においては、治具から積層体取出しの工程において取り出された燃料電池セル積層体500を、図16(a)に示すように、スタックケース503に入れる(ステップS15)。
スタックマニホールド締結の工程においては、図16(b)に示すように、スタックマニホールド502をスタックケース503にねじ504で締結することで固定する(ステップS16)。
荷重調整の工程においては、図16(c)、図16(d)に示すように、スタックケース503の背面部を荷重調整ねじ505で固定し、燃料電池セル積層体500に加わる荷重が調整される(ステップS17)。荷重調整の工程を経て、図16(e)に示す燃料電池スタックが製造される。
以上に説明したように、従来の燃料電池スタックの製造方法は、セル積層治具300を使用するとともに、セル積層治具300に大きな荷重が加えられることから、セル積層治具300の構成要素が増加してしまうという問題があった。また、セル積層治具300の剛性を高めるため、セル積層治具300の重量が増大してしまうという問題があった。また、燃料電池セル積層体500をセル積層治具300で作製するので、完成した燃料電池セル積層体500をセル積層治具300から取り外し、他の製造装置にセットして、再度、加圧する必要があり、生産の効率が良くないという問題があった。
本実施形態に係る燃料電池スタック10の製造方法では、従来の燃料電池スタックの製造方法における問題を解消することができるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10・・・燃料電池スタック、11・・・スタックケース、11a・・・背面部、11b,11c,11e・・・貫通孔、11d・・・ねじ孔、12・・・スタックマニホールド、13・・・燃料電池セル積層体、13a・・・燃料電池セル、13b・・・切欠き、14・・・ねじ、15・・・荷重調整ねじ、100・・・製造装置、110・・・保持機構、111・・・押えピン、120・・・加圧機構、122・・・加圧ピン、123・・・加圧ブロック、200・・・積層基準治具、210,220・・・積層ガイド、211,221・・・ガイド

Claims (1)

  1. 複数の燃料電池セルを積層した燃料電池セル積層体をスタックケースに収容する燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記スタックケース内に積層基準治具を貫通させて配置する第1工程と、
    前記第1工程の後に前記積層基準治具に沿って複数の前記燃料電池セルを積層する第2工程と、
    前記第2工程の後に複数の前記燃料電池セルの積層方向にスタックマニホールドを配置して前記積層方向に加圧する第3工程と、
    前記第3工程の後に前記スタックマニホールドを前記スタックケースにねじで固定する第4工程と、
    前記第4工程の後にプレクリープを行い、前記スタックケースの最終固定を行う第5工程と、を有することを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
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