JP2019132900A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Shuichi Fujii
秀一 藤井
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【課題】機器の大型化及び重量増加を招くことなく両眼視野闘争を効果的に抑制して、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイは、頭部に装着された状態で、装着者の片眼EYに対して、視覚情報を含んだ情報映像を表示すると同時に外界の透過視界を視認可能とするディスプレイ本体2と、ディスプレイ本体2を頭部に装着するための装着具と、ディスプレイ本体2の位置を左眼の前と右眼の前とで切り替え可能とするように構成された装着眼切替機構と、を有する。ディスプレイ本体2が左右どちらの眼前に位置する場合でも、装着者の正面視野中心X0の方向に対して画面中心X1の方向が外側を向くように装着眼切替機構が構成されており、ディスプレイ本体2が、情報映像を表示する画面において、ディスプレイ本体2と同じ向きの外側に位置する周辺視野領域SLに視覚刺激映像を表示する。【選択図】図10

Description

本発明はヘッドマウントディスプレイに関するものであり、例えば、液晶表示素子の2次元映像をコンバイナーで観察者の片眼に投影表示する単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイに関するものである。
シースルー型のヘッドマウントディスプレイには、表示映像と外界の透過視界との同時観察により、ハンズフリーで情報を得ながら現実世界の作業を実行できる、という利点がある。その利点を活かした用途として、物流,製造,保守等の業務支援用途が挙げられる。業務支援用のヘッドマウントディスプレイには、就業時間にわたって装着者が疲労無く使用できることが強く望まれる。このため、軽さに特長のある単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイが注目されてきている。
しかし、単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイにおいては、映像の呈示が装着眼のみとなるため、両眼視野闘争による疲労が懸念される。両眼視野闘争とは、左右の眼に各々異なる視覚情報が呈示されたとき、右眼と左眼の視覚情報が交互かつ時間的ランダムに知覚される現象であり、懸念されるのは眼や脳の疲労である。この両眼視野闘争による疲労を軽減するために、従来より様々なタイプのヘッドマウントディスプレイが提案されている。
例えば、特許文献1に記載のヘッドマウントディスプレイでは、映像を観察しない方の眼に対して可視光透過率を70パーセント以下に規制するバイザーを設けて外界光入射を減らすことにより、両眼視野闘争の抑制を可能としている。特許文献2に記載のヘッドマウントディスプレイでは、映像を呈示しない方の眼に対して覆っている状態と覆っていない状態との切り替えを行うことにより、両眼視野闘争の抑制とともに、必要時の安全確保を可能としている。特許文献3に記載のヘッドマウントディスプレイでは、輝度の明暗からなる運動錯視を起こす静止画パターンを生成し、表示装置において認識させる情報の周囲に静止画パターンを表示させることにより、処理の負荷と消費電力の削減とともに、両眼視野闘争の軽減を可能としている。
特開平10−123452号公報 特開2004−233777号公報 特開2016−122144号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のヘッドマウントディスプレイでは、両眼視野闘争による疲労を軽減する効果が十分なものとは言えず、機器の大型化や重量増加を招くといった問題もある。例えば、特許文献1に記載のヘッドマウントディスプレイは、装着眼でも外界を視認できるシースルータイプではなく、また、外界視界が暗くなるため、安全性の点から暗所での使用に向いていない。また、バイザーが追加されるため、重量が増加するという問題もある。
特許文献2に記載のヘッドマウントディスプレイでは、映像を観測していない方の眼を遮光手段で覆っている状態のとき、外界の視野が奪われて安全性が損なわれる。このため、歩行開始等の際には遮光手段を視野外に退避させる手間が必要である。また、遮光手段の追加により、重量が増加するという問題もある。
特許文献3に記載のヘッドマウントディスプレイでは、片眼へのパターン呈示では運動錯視による運動印象が低いという実験結果を含む研究発表があるため、単眼型のヘッドマウントディスプレイに適用しても十分な効果が得られない可能性がある。また、運動錯視を生じさせるパターンは面積を要するため、どちらの眼に装着しても両眼視野闘争の抑制に有効な表示を行おうとすれば広大な画面が必要になる。結果として、機器の大型化及び重量増加を招くことになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、機器の大型化及び重量増加を招くことなく両眼視野闘争を効果的に抑制して、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のヘッドマウントディスプレイは、単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイであって、
頭部に装着された状態で、装着者の片眼に対して、視覚情報を含んだ情報映像を表示すると同時に外界の透過視界を視認可能とするディスプレイ本体と、
前記ディスプレイ本体を頭部に装着するための装着具と、
前記ディスプレイ本体の位置を左眼の前と右眼の前とで切り替え可能とするように構成された装着眼切替機構と、を有し、
前記ディスプレイ本体が左右どちらの眼前に位置する場合でも、装着者の正面視野中心の方向に対して画面中心の方向が外側を向くように前記装着眼切替機構が構成されており、
前記ディスプレイ本体が、前記情報映像を表示する画面において、前記ディスプレイ本体と同じ向きの外側に位置する周辺視野領域に視覚刺激映像を表示することを特徴とする。
第2の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第1の発明において、前記ディスプレイ本体が装着者の左右どちらの眼に装着されているかを検出する装着眼検出機構を更に有し、前記装着眼検出機構の検出結果に応じて前記ディスプレイ本体が前記視覚刺激映像の表示位置を変更することを特徴とする。
第3の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第1又は第2の発明において、前記装着具が左右対称型のフレームからなり、前記ディスプレイ本体の頭部装着時に装着者の額前方に位置するフレームのフロント部分に、前記ディスプレイ本体の位置の切り替えのために前記ディスプレイ本体の移動をガイドする係合溝が前記装着眼切替機構として設けられており、前記係合溝と係合する係合突起が前記装着眼切替機構として前記ディスプレイ本体に設けられており、前記係合溝が中央で屈曲して左右に所定角度を持った対称形状を有しており、前記ディスプレイ本体が前記係合溝の中央に対して右側にあるときと左側にあるときとで向きが異なり、かつ、各々外側を向くように構成されていることを特徴とする。
第4の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第1又は第2の発明において、前記装着具が左右対称型のフレームからなり、前記ディスプレイ本体の頭部装着時に装着者の額前方に位置するフレームのフロント中央部分から所定距離離れた位置に、前記ディスプレイ本体を回転可能に支持するジョイント部材が前記装着眼切替機構として設けられており、前記ディスプレイ本体の向きが外側を向くように、前記ジョイント部材の回転軸がフレームの対称面に対して所定の角度をなして構成されていることを特徴とする。
第5の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記周辺視野領域が、装着者の正面視野中心に対して20°以上外側の範囲に位置することを特徴とする。
第6の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5の発明において、水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°以上外側の範囲には、有意な情報を含まない前記視覚刺激映像のみが表示されることを特徴とする。
第7の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5又は第6の発明において、水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°未満内側の範囲に前記情報映像が表示され、前記情報映像の上下方向の略中央に前記視覚刺激映像が表示されることを特徴とする。
第8の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第7のいずれか1つの発明において、水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°未満内側の範囲に前記情報映像が表示され、前記情報映像に含まれる最高輝度部の1.5倍以上の輝度で前記視覚刺激映像が表示されることを特徴とする。
第9の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第8のいずれか1つの発明において、前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の形が変化し続けることを特徴とする。
第10の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第9のいずれか1つの発明において、前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の色が変化し続けることを特徴とする。
第11の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第10のいずれか1つの発明において、前記視覚刺激映像が、1〜5Hz、duty比50%で点滅することを特徴とする。
第12の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第11のいずれか1つの発明において、前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の位置が前記周辺視野領域の範囲内で変化し続けることを特徴とする。
第13の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第12のいずれか1つの発明において、前記視覚刺激映像と同時に表示されている前記情報映像が作業を支援する視覚情報を含んでおり、前記視覚情報の情報量に比例した時間経過後に前記視覚刺激映像が表示されなくなることを特徴とする。
第14の発明のヘッドマウントディスプレイは、上記第5〜第13のいずれか1つの発明において、装着者の歩行を検出する歩行検出部を更に有し、前記歩行が検出されている間は前記視覚刺激映像が表示されないことを特徴とする。
本発明によれば、ディスプレイ本体が左右どちらの眼前に位置する場合でも所定の向きに配置されて画面の周辺視野領域に視覚刺激映像を表示する構成になっているため、機器の大型化及び重量増加を招くことなく両眼視野闘争を効果的に抑制して、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイを実現することが可能である。
ヘッドマウントディスプレイの実施の形態を作業者が装着した状態を示す図。 図1のヘッドマウントディスプレイの概略構成を示すブロック図。 図1のヘッドマウントディスプレイを構成するコントローラーの具体例を示す斜視図。 ヘッドマウントディスプレイの第1の実施の形態を構成するディスプレイ本体及びフレームを示す斜視図。 第1の実施の形態を構成するディスプレイ本体の概略構成を示す模式図。 第1の実施の形態においてディスプレイ本体及びフレームに搭載されている装着眼切替機構を示す図。 装着眼切替機構を構成する係合突起と係合溝との関係を示す図。 第1の実施の形態を構成するフレームを示す上面図。 係合溝に対する係合突起の相対的な位置の変化でディスプレイ本体の移動を示す図。 左眼の前方に装着されたディスプレイ本体の配置を示す平面図。 表示画面における視覚刺激呈示領域の具体例を示す図。 視覚刺激映像の第1〜第4の具体例が表示される周辺視野領域と有意情報領域を示す図。 視覚刺激映像の第2〜第4の具体例を示す図。 視覚刺激映像の第5の具体例が表示される周辺視野領域と有意情報領域を示す図。 視覚刺激映像の第6の具体例が表示される周辺視野領域と有意情報領域を示す図。 ヘッドマウントディスプレイの第2の実施の形態を構成するディスプレイ本体及びフレームを示す斜視図。 第2の実施の形態においてディスプレイ本体とフレームとを結合するジョイント部材を示す外観図。 第2の実施の形態を構成するフレームを示す斜視図。 第2の実施の形態を構成するフレームの要部外観を示す拡大図。 第2の実施の形態を構成するフレームの内部構造を示す図。 第2の実施の形態におけるフレームとジョイント部材との位置関係を示す図。 第2の実施の形態を構成するディスプレイ本体を説明するための図。 第2の実施の形態におけるディスプレイ本体とジョイント部材との位置関係を示す図。 第2の実施の形態におけるディスプレイ本体に対するジョイント部材の第1の配置を説明するための図。 第2の実施の形態におけるディスプレイ本体に対するジョイント部材の第2の配置を説明するための図。 装着眼切替前のディスプレイ本体の左眼装着状態を示す斜視図。 装着眼切替のためのフレーム分解状態を示す外観図。 図27(B)中の矢印m1方向からディスプレイ本体を見た状態を示す側面図。 図28(B)の状態にあるディスプレイ本体を示す斜視図。 図28(B)の状態からのディスプレイ本体の動きを説明するための図。 図30におけるディスプレイ本体の第3ポジションPOS3を示す斜視図。 図31中の矢印m1方向からディスプレイ本体を見た状態を示す側面図。 装着眼切替のためのフレーム組立状態を示す斜視図。 装着眼切替前後のディスプレイ本体の装着状態を示す外観図。 第2の実施の形態において装着眼の検出に用いるフォトリフレクターと反射板を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイの構成,動作等を、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態,具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、作業者5が単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイ1を装着した状態を示す。ヘッドマウントディスプレイ1は、作業者(装着者)5の片眼の前で映像表示を行うために頭部5Hに装着されるディスプレイ本体2と、ヘッドマウントディスプレイ1全体の制御や作業者5による操作等を行うためのコントローラー4と、これらを接続するケーブル3と、を備えている。ケーブル3はディスプレイ本体2に固定されており、その先端のコネクター3aをコントローラー4に接続すると、ヘッドマウントディスプレイ1は使用可能な状態となる。ディスプレイ本体2は、ケーブル3によりコントローラー4から電源供給を受けるとともに、ケーブル3を介してコントローラー4に対する電気信号の授受を行う。
図2に、ヘッドマウントディスプレイ1の概略構成をブロック図で示す。ディスプレイ本体2は、表示部21(例えば、照明光を変調して映像を表示する反射型又は透過型の液晶表示素子等),歩行検出部22(例えば、加速度センサー等),装着眼検出部23等を有しており、コントローラー4は、情報処理部42を含む制御部41,記憶部43,手動操作部44,通信部45,電源部46等を有している。歩行検出部22では作業者5が歩行しているか否か(歩行動作)が検出され、装着眼検出部23ではディスプレイ本体2が作業者5の左右どちらの眼に装着されているか(装着眼)が検出される。また制御部41では、表示部21での画像表示の制御だけでなく、ヘッドマウントディスプレイ1全体の制御が行われる。
ディスプレイ本体2の表示部21で表示する画像は、情報処理部42によって映像信号に変換され、電源部46からの電源電力とともに表示部21に供給される。逆に、歩行検出部22や装着眼検出部23からケーブル3を介して送られてきた信号は、情報処理部42で処理されることにより、作業者5の歩行動作や装着眼を表す情報となる。なお、作業手順等の情報は、コントローラー4の記憶部43にあらかじめ記憶させておいてもよいし、外部の作業情報配信・収集装置(不図示)からヘッドマウントディスプレイ1に随時送信するようにしてもよい。
図3に、コントローラー4の外観を示す。コントローラー4の外面には、インターフェイス,手動操作部44(図2)等が設けられている。例えば、ケーブル3先端のコネクター3a(図1)でディスプレイ本体2と接続するケーブル接続部4aが設けられており、スピーカー前面開口4b,マイク/イヤホン接続部4c,外部電源接続部(μUSB)4d,汎用インターフェイス(USB)4e,操作釦4f(9個),電源ボタン4g,電池保持部4h,電池蓋4i等も設けられている。
図4に、第1の実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ1の構成要素として、ディスプレイ本体2とそれを支持するためのフレーム7の具体例を示し、そのディスプレイ本体2の概略構成を図5に示す。図5(A),(B)はディスプレイ本体2の側面図であり、図5(C)はディスプレイ本体2の上面図である。そして、図5(A)はディスプレイ本体2が有するシースルー性を映像光La及び外界光Lbの光路で示しており、図5(B),(C)はディスプレイ本体2が呈示する虚像の大きさを光路で示している。ディスプレイ本体2は、図5(A)に示すように、筐体2a,プリズム2b,コンバイナー2c,係合突起2d等で構成されている。筐体2aの外部には係合突起2d等が設けられており、筐体2aの内部には、表示部21,歩行検出部22,装着眼検出部23等が設けられている(図2)。
ディスプレイ本体2を、図5(A)に示すように眼EYの前に位置させると、筐体2a内の表示部21(図2)で生成された映像光Laが、プリズム2bでの導光後、コンバイナー2cで反射されて眼EYに入射し、2次元映像が虚像として眼EYに投影表示される。それと同時に、プリズム2bとコンバイナー2cを透過した外界光Lbも眼EYに入射するので、外界視界も観測される。つまり、ディスプレイ本体2は、フレーム7(図4)で頭部5H(図1)に装着された状態で、装着者5の片眼EYに対して、視覚情報を含んだ情報映像を表示すると同時に外界の透過視界を視認可能とする構成になっている。このように、ヘッドマウントディスプレイ1はシースルー型であるため(図5(A))、表示映像と外界の透過視界との同時観察により、ハンズフリーで情報を得ながら現実世界の作業を実行することができる。例えば、組立作業等を行う作業者5が、ディスプレイ本体2に表示される作業手順を参照しながら作業を進めることができる。
ディスプレイ本体2が呈示する虚像の大きさは、表示部21,プリズム2b,コンバイナー2c等により決定される。ただし、ここで想定しているディスプレイ本体2(図5(A))では、対角画角35°の虚像を装着眼EYに呈示することが可能になっている。例えば、虚像中心(つまり画面中心)X1が、プリズム2bの中心を通り、かつ、プリズム2bの表面に対して垂直な軸の上にあるとすると、虚像の大きさは、鉛直方向が約±8.75°(図5(B))、水平方向が±15.5°(図5(C))の視角に相当する。
図6に、ディスプレイ本体2に設けられている係合突起2dと、フレーム7に設けられている係合溝7aと、を備えることにより、ディスプレイ本体2の位置を左眼の前と右眼の前とで切り替え可能とするように構成された装着眼切替機構を示す。図6(A)はディスプレイ本体2の斜視図、図6(B)はフレーム7の正面図、図6(C)は図6(B)のA−A’線断面図、図6(D)はフレーム7の下面図、図6(E)は図6(D)のB−B’線断面の端面図、図6(F)は図6(D)のC−C’線断面の端面図である。
ディスプレイ本体2の筐体2aには、前述したように2つの係合突起2dが装着眼切替機構として形成されている(図5(A)〜(C),図6(A))。その係合突起2dは、ディスプレイ本体2を頭部5H(図1)に装着するための各種装着具に対して係合可能に構成されている。その装着具の一例が、左右対称型のフレーム7(図4;図6(B),(C))である。係合突起2dは、その先端が球面からなっており、筐体2aから突出するようにピン状に形成されており、フレーム7に設けられている係合溝7aと係合するように設けられている。
また、係合突起2dは導電性材料で形成されており、筐体2aの内部で電気回路に接続されている。ここで想定している係合突起2dに関するサイズは、各係合突起2dの球面の直径φD2(図5(B),図7)が7mmであり、2つの係合突起2dの球面の中心間距離L1(図6(A))が23mmである。
フレーム7は、全体が左右対称形状(XS:対称面)を有するメガネ型装着具であり(図6(B))、フレーム7のフロント部分の下面には、係合突起2dの球面を案内する係合溝7aがフロント部分の形状に沿って形成されている(図6(D))。つまり、ディスプレイ本体2の頭部5H装着時に装着者5の額前方に位置するフレーム7のフロント部分に、ディスプレイ本体2の位置の切り替えのためにディスプレイ本体2の移動をガイドする係合溝7aが装着眼切替機構として設けられている。その係合溝7aは、円筒面形状と開口側にかけて広くなる断面V字形状とが連結したレール形状を有している。
また、フレーム7は非導電性材料で構成されているが、係合溝7aの内面には導電性材料7bが部分的に形成されている(図6(D),(E))。つまり、係合溝7aの内面のうち対称面XSを挟んで片側の範囲L2(図6(D))にのみ、導電性材料7bが形成されている。
図7に、係合突起2dを係合溝7aに係合させるときの動作及び位置関係を示す。係合突起2dは、フレーム7よりも弾性変形し易い材料からなっている。そのため、係合突起2dを係合溝7aに対して開口側から押圧すると、係合突起2dの球面が変形した後、係合溝7a内に入って係合状態となる。
2つの係合突起2dは、対称面XSを挟んだ導電性材料7bからなる範囲L2とそれ以外の範囲(非導電性材料からなる範囲)との間を(図6(D))、係合溝7aに案内されて移動可能となっている。ただし、係合溝7aの円筒面部分の直径φD1は(図7)、係合突起2dの球面の直径φD2よりも僅かに小さく形成されているので、係合突起2dが係合溝7aに係合した状態では摩擦により相対的な位置が維持される。したがって、ディスプレイ本体2の内部の電気回路によって、2つの係合突起2dが短絡状態にあるか否かを判別することができる。つまり、ディスプレイ本体2がどちらの範囲にあるか(作業者5の左右どちらの眼EYの側にあるか)を、装着眼検出部23で検出することができる。装着眼検出機構を構成する装着眼検出部23の検出結果に応じて、後述する視覚刺激映像の表示位置の変更がディスプレイ本体2の制御部41により行われる。
ここで、装着眼切替機構による装着眼の左右切り替え方法を説明する。図8はフレーム7の上面図である。前述したようにフレーム7は全体が左右対称形状を有しているので、係合溝7aも左右対称に形成されている。係合溝7aは、対称面XS付近の中心部分を挟んで右側部分LRと左側部分LLとが各々直線状で同じ長さに形成されている。ここで想定している直線部分LL,LR(右側直線部分LRと左側直線部分LL)の長さは、いずれも34mmとなっている。
フレーム7を頭部5H(図1)に装着すると、係合溝7aの左側直線部分LLは装着者5の左眼EL前方に位置し、係合溝7aの右側直線部分LRは装着者5の右眼ER前方に位置することになる。ただし、係合溝7aは中央で屈曲して左右に所定角度を持った対称形状を有しているため、ディスプレイ本体2は係合溝7aの中央に対して右側にあるときと左側にあるときとで向きが異なり、かつ、各々外側(つまり、対称面XSから離れる側)を向くことになる。ここでは、対称面XS付近の中心部分の屈曲によって、右側直線部分LRと左側直線部分LLとが対称面XSに対してそれぞれ角度80°を成す構成を想定している。
図9に、係合溝7aに対する係合突起2dの相対的な位置の変化で、ディスプレイ本体2(図4等)の移動を示す。図9に示す第0ポジションPOS0は、係合溝7aの左側直線部分LL(図8)に係合突起2dの球面を係合させた状態を示している。この第0ポジションPOS0の状態における虚像中心X1の方向は、正面(つまり対称面XS)に対して10°外側を向いている。
フレーム7に対するディスプレイ本体2の相対的な位置は、係合突起2dと係合溝7aとの摩擦によっって維持されているため、その摩擦に抗した力を装着者5がディスプレイ本体2に加えることにより、ディスプレイ本体2の位置を係合溝7aに沿って変えることができる。また、係合溝7aの直線部分LL,LRは、2つの係合突起2dの球面の中心間距離L1(図6(A))よりも長くなっているため、2つの係合突起2dが共に同一の直線部分LL,LRにあるときには、虚像中心X1の方向を変えずにディスプレイ本体2を移動させることができる。したがって、第0ポジションPOS0では、装着者5の眼幅(瞳孔間距離)に合わせたディスプレイ本体2の位置調整を、眼福調整範囲M0で行うことができる。
図9中の第1ポジションPOS1から第3ポジションPOS3は、ディスプレイ本体2(図4等)を更に大きく動かした状態を示している。第1ポジションPOS1から移動したディスプレイ本体2は、第2ポジションPOS2で係合溝7aの中心部分(対称面XS付近)を通過し、反対側の直線部分である右側直線部分LRに進入して第3ポジションPOS3に到達することが可能である。第3ポジションPOS3では、第1ポジションPOS1と同様に、2つの係合突起2dの球面が係合溝7aの右側直線部分LRにあるとき、虚像中心X1の方向は正面(つまり対称面XS)に対して(反対側に)10°外側を向いている。
第3ポジションPOS3での右側直線部分LRにも、眼幅調整余裕が設けられているため、その範囲で装着者5は自身の眼幅に合わせてディスプレイ本体2の位置を調整することができる。また、係合溝7aの右側直線部分LRの内面には、導電性材料7b(図6(D)中の範囲L2)が形成されているため、ディスプレイ本体2が係合溝7aの右側直線部分LRにあるとき、係合溝7a内面の導電性によって2つの係合突起2dが電気的に接続される。つまり、ディスプレイ本体2内部の電気回路(装着眼検出部23等),直線部分LL,LR,2つの係合突起2d等からなる装着眼検出機構により、ディスプレイ本体2が装着者5の左右どちらの眼EL,ERに装着されているかを検出することが可能となっている。
第1の実施形態では、上記のように、装着具が左右対称型のフレーム7からなり、ディスプレイ本体2の頭部装着時に装着者5の額前方に位置するフレーム7のフロント部分に、ディスプレイ本体2の位置の切り替えのためにディスプレイ本体2の移動をガイドする係合溝7aが装着眼切替機構として設けられており、係合溝7aと係合する係合突起2dが装着眼切替機構としてディスプレイ本体2に設けられている。そして、係合溝7aが中央で屈曲して左右に所定角度を持った対称形状を有しており、ディスプレイ本体2が係合溝7aの中央に対して右側にあるときと左側にあるときとで向きが異なり、かつ、各々外側を向くように構成されている。この構成によれば、ディスプレイ本体2が左右どちらの眼EL,ERの前に位置する場合でも、所定の向きに配置されて画面の周辺視野での映像表示が可能であるため、画面サイズを大型化する必要が無い。したがって、機器の大型化及び重量増加を招くがことなく、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイ1を実現することが可能である。
図10に、左眼ELの前方に装着されたディスプレイ本体2の配置を上方から見た使用状態として示し、装着者5の正面視野中心X0に対する虚像呈示領域(つまり、ディスプレイ本体2の表示画面)SAの関係を説明する。前述のとおり、ディスプレイ本体2が左右どちらの眼EL,ERの前に位置する場合でも、装着眼切替機構は、装着者5の正面視野中心X0の方向に対して画面中心(虚像中心)X1の方向が外側(つまり、フレーム7の対称面XSから離れる側)を向くように構成されている。つまり、ディスプレイ本体2は10°外側を向いているため、虚像中心X1も同じく10°外側を向くことになる。これにより、後述する視覚刺激映像を表示するための周辺視野領域SLが確保される。
虚像呈示の水平視角は±15.5°の範囲(図5(C))であることから、虚像の外側端は正面視野中心X0から25.5°のところになる。ディスプレイ本体2は、視覚情報を含んだ情報映像を表示する画面において、ディスプレイ本体2と同じ向きの外側に位置する周辺視野領域SLに視覚刺激映像を表示する構成になっている。そして、その周辺視野領域SLは、後述する観点から、装着者5の正面視野中心X0に対して20°以上外側の範囲に位置することが、両眼視野闘争を抑制するための視覚刺激映像を呈示するのに適した領域といえる。したがって、この実施の形態では周辺視野領域SLが視角5.5°の広さを有することが好ましい。
両眼視野闘争では、正面視野中心X0に対して20°以上偏向した方向からの視覚刺激がある場合、その偏向側の眼EYの像が知覚される時間的比率が大きくなることが知られている(参考文献:Manfred Fahle:Naso-temporal asymmetry of binocular 参照。)。例えば、映像のある方位(角度)に対して、左眼優位の時間に対する右眼優位の時間の比率(R/L)を調べると、視覚刺激が20°以上右側にあると右眼が優位になり、視覚刺激が20°以上左側にあると左眼が優位になることが実験的に知られている。この実施の形態で用いる視覚刺激映像は、作業支援のために必要な情報を含んでいないので、作業情報としての意味を持たない。つまり、視覚刺激の呈示のみを目的とした映像であることから、その視覚刺激の大きさは、楽に読める1文字分程度の視角があればよい。したがって、この視覚刺激呈示領域(周辺視野領域)は視角1°以上あればよく、虚像呈示領域SAの外側端は正面視野中心X0に対して20°以上外側にあればよい。
業務支援用のヘッドマウントディスプレイでは、導入にかかる投資の観点から、各作業者専用ではなく、複数の作業者で共用可能であることが好まれる。また、単眼型ヘッドマウントディスプレイでは、どちらの眼に装着することを好むかが作業者によって異なるため、選択的に左右どちらの眼にも装着可能であることが望まれる。しかしながら、ディスプレイ本体を右眼正面と左眼正面との間で単に平行移動させただけでは、両眼視野闘争の抑制に有効な20°以上の外側に周辺視野領域を確保しようとすると、水平方向に40°を超える大きな画面サイズが必要となる。その結果、機器全体が大型化するとともに重量も増え、装着者の身体的疲労が増大するとともに、安定して装着するために頭部への締め付けや圧迫を強くする必要が生じ、装着感の悪化、長時間使用による皮膚等への生理的影響が懸念される。
この実施の形態によれば、ディスプレイ本体2が左右どちらの眼EL,ERの前に位置する場合でも、所定の向きに配置されて画面の周辺視野領域に視覚刺激映像を表示する構成になっているため、画面サイズを大型化する必要は無い。したがって、機器の大型化及び重量増加を招くことなく両眼視野闘争を効果的に抑制して、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイ1を実現することが可能である。前述した両眼視野闘争の抑制を効果的に行うために、周辺視野領域は、装着者の正面視野中心に対して20°以上外側の範囲に位置することが好ましく、水平方向について、装着者5の正面視野中心X0に対して20°以上外側の範囲には、有意な情報を含まない視覚刺激映像のみが表示されることが好ましい。
図11に、ディスプレイ本体2の表示画面(つまり、虚像呈示領域)SAにおける周辺視野領域(視覚刺激呈示領域)の具体例を示す。両眼視野闘争を抑制するための周辺視野領域は、左眼EL装着時の視覚刺激呈示領域SLと右眼ER装着時の視覚刺激呈示領域SRとからなっており、視覚刺激呈示領域SL,SRを左右両端付近にそれぞれ含む虚像呈示領域SAは、全体として水平方向に長い16:9のアスペクト比を有している。左右どちらの周辺視野領域SL,SRで視覚刺激呈示を行うかは、装着眼EL,ERによって決まる。つまり、装着眼検出部23の検出結果(2つの係合突起2dが導通か非導通か)に基づいて、情報処理部42(図2)が視覚刺激を呈示する領域の選択を行う。
この実施の形態では、周辺視野領域SL,SRに表示する視覚刺激を、両眼視野闘争抑制効果を高める複数の表示特性で呈示することができる。図12に、視覚刺激映像の第1〜第4の具体例が表示される周辺視野領域SRと有意情報領域SCを示す。ディスプレイ本体2の表示画面には、図12に示すように、有意情報映像I0が有意情報領域SC(有意情報が表示されている範囲)に表示され、星印の視覚刺激映像I1が周辺視野領域SRに表示される。
第1の具体例では、視覚刺激映像I1の輝度を有意情報映像I0の輝度より高めた表示が行われる。視覚刺激映像I1の輝度は、有意情報映像I0の輝度の1.5倍以上であることが好ましく、ここでは星印の視覚刺激映像I1の輝度として、有意情報映像I0の輝度の2倍を想定している。この観点から、水平方向について、装着者5の正面視野中心X0に対して20°未満内側の範囲に有意情報映像I0が表示され、その有意情報映像I0に含まれる最高輝度部の1.5倍以上の輝度で視覚刺激映像I1が表示されることが、両眼視野闘争抑制効果を高めるうえで好ましい。
また第1の具体例では、視覚刺激映像I1が画面上下方向において有意情報領域SCの略中央(言い換えれば、略同じ位置)に配置されている。動眼筋の構造から、水平方向の眼球運動は鉛直方向の眼球運動と比べて疲労が少ないとされる。そのため、視覚刺激映像I1につられて有意情報映像I0と視覚刺激映像I1との間で視線の移動が生じても、その視線移動が水平方向の眼球運動によるものであることから、動眼筋の疲労を少なくすることができる。この観点から、水平方向について、装着者5の正面視野中心X0に対して20°未満内側の範囲に有意情報映像I0が表示され、その有意情報映像I0の上下方向の略中央に視覚刺激映像I1が表示されることが、両眼視野闘争抑制効果を高めるうえで好ましい。
図13(A)〜(C)に、視覚刺激映像I1の第2〜第4の具体例を示す。第2の具体例では、図13(A)に示すように、視覚刺激映像I1が表示されている間、その視覚刺激映像I1の形が変化し続ける構成になっている。ここでは、視覚刺激映像I1の形状(星形,丸形,四角形,変形途中形状等)を常に変化させて表示しており、その形状変化の周期を2Hzとしている。
第3の具体例では、図13(B)に示すように、視覚刺激映像I1が表示されている間、その視覚刺激映像I1の色(R,G,B,C,M,Y)が変化し続ける構成になっている。ここでは、補色関係にある2色の3つの組み合わせから、ランダムに1組を選び、例えば、R⇔Cにその周期が2Hzになるような表示としている。
第4の具体例では、図13(C)に示すように、視覚刺激映像I1を点滅表示させる構成になっている。点滅特性には点滅周波数とON/OFFduty比があるが、ここでは、周辺視野領域SL,SRで注意を喚起するのに適した1〜5Hz、duty比50%を採用している。
図14に、視覚刺激映像の第5の具体例が表示される周辺視野領域SRと有意情報領域SCを示す。第5の具体例では、図14に示すように、視覚刺激映像I1が表示されている間、その視覚刺激映像I1の位置が周辺視野領域SRの範囲内で変化し続ける構成になっている。ここでは、視覚刺激映像I1が有意情報領域SCの外側の周辺視野領域SRで上下に移動するように表示が行われる。また、本来必要な有意情報映像I0と上下方向で略同じ位置に視覚刺激映像の表示が行われる。このようにすれば、第1の具体例と同様、視覚刺激映像I1につられて眼球運動が引き起こされても、それは水平方向の運動であるため、動眼筋の疲労を軽減することができる。
図15に、視覚刺激映像の第6の具体例が表示される周辺視野領域SRと有意情報領域SCを示す。図15(A)では有意情報映像I0の有意情報が5文字の場合、図15(B)では有意情報映像I0の有意情報が40文字の場合、をそれぞれ想定している。そして、文字数に比例した時間(文字数×1秒)だけ視覚刺激映像I1を呈示し、時間経過後は視覚刺激映像I1が消えるようになっている。
上記のように第6の具体例では、視覚刺激映像I1と同時に表示されている有意情報映像I0が作業を支援する視覚情報を含んでおり、その視覚情報の情報量に比例した時間経過後に視覚刺激映像I1が表示されなくなる構成になっている。つまり、有意情報映像I0の情報量に比例した時間の経過後、視覚刺激映像I1を表示しないように、制御部41(図2)で表示部21が制御される。有意情報の内容を作業者5が認識した後は、左右の視野の知覚比率が1:1程度に戻るため、非装着眼側の外界の様子も同等に認識されるようになり、安全性に寄与することができる。
また、第6の具体例では、歩行検出部22(図2)で装着者5の歩行を検出し、その歩行が検出されている間は視覚刺激映像I1が表示されない構成になっている。つまり、情報処理部42で装着者5が歩行中であると判断したときは、視覚刺激映像I1の呈示を停止させる。これにより、移動中に非装着眼側の外界の視野認識が極端に抑制されるのを防止し、安全性に寄与することができる。例えば、必要な情報を読み取った後に歩行を開始するときの安全性を確保することができる。
次に、ヘッドマウントディスプレイの第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態の特徴は装着眼切替機構及び装着眼検出機構にあり、それ以外の部分は第1の実施の形態と同様に構成されており、その効果も同様である。例えば、ケーブル3やコントローラー4(図1〜図3)は第1の実施の形態と同じであり、ディスプレイ本体2内の表示部21,検出部22,23(図2);表示部21で形成される画面(図10〜図15)等も第1の実施の形態と同様である。また、装着具は第1の実施の形態と同じメガネ型であるが、装着眼を切り替えるための装着眼切替機構や装着眼検出機構が異なり、これらの部分を主に説明する。
図16に、第2の実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ1の構成要素として、ディスプレイ本体2とそれを支持するためのフレーム8の具体例を示す。図16(A)はディスプレイ本体2とフレーム8との結合状態を斜め前方から見た外観で示しており、図16(B)はディスプレイ本体2とフレーム8との結合状態を斜め後方から見た外観で示している。図16(C)は、ディスプレイ本体2とフレーム8との分離状態を斜め後方から見た外観で示している。図16(C)から分かるように、ディスプレイ本体2とフレーム8とはジョイント部材9で接続されている。
図17に、ジョイント部材9の外観を示す。図17(A)はジョイント部材9の斜視図であり、図17(B),(C)は投影図である。ジョイント部材9は、フレーム8と係合する円筒部9aと、ディスプレイ本体2と係合する球部9cと、これらを接続する軸状の接続部9bと、からなっている。円筒部9aの直径はφA3、円筒部9aの長さはA1であり、接続部9bはその断面が一片の長さA2の正方形の角柱である。また、球部9cの直径はφA4である。
図18に、フレーム8の外観を示す。フレーム8は、フロント部8cと、右側のつる部8aと、左側のつる部8bと、からなっており、これらは分離・結合が可能である。つる部8a,8bとフロント部8cは、いわゆる印籠継であり、圧入により摩擦結合する。継手部分は左右同一の略長方形断面を有しており、右側のつる部8aと左側のつる部8bとは入れ替えることができる。フロント部8cは中央が折れ曲がった左右対称形状を有しており、その片側に、ジョイント部材9を取り付けることの可能なジョイント取付け部10が形成されている。図18に示すように、フロント部8cを反転させて、左右のつる部8a,8bを取り換えることで、ジョイント取付け部10の配置を一方の側から他方の側へと、左右に切り替えることができる。
次に、フレーム8とジョイント部材9との結合を説明する。図19にフレーム8のジョイント取付け部10を拡大斜視図として示し、図20にフレーム8の内部構造を示し、図21にフレーム8とジョイント部材9との位置関係を示す。ジョイント取付け部10は、図19に示すように、ジョイント部材9の円筒部9a(図17)を収容する円筒部受容部10aを有しており、その上下方向は開放されているとともに、その中央部は切欠き部10bにより切り欠かれている。
図20(A)はジョイント取付け部10の断面図であり、図20(B)はフレーム8の上面図である。円筒部受容部10aはジョイント部材9(図17)の円筒部9aが収容される内円筒面により形成されており、その内円筒面はフロント部8cに沿って形成され、内円筒面の母線は対称面XSに対して80°の角度を成している。円筒部受容部10aの内円筒長さB1(図20(B))は、ジョイント部材9の円筒部9aの長さA1(図17(B))より長く形成されており、切欠き部10bの幅B2(図20(B))は、ジョイント部材9の接続部9bの断面の1辺の寸法A2(図17(B))より広く形成されている。また、円筒部受容部10aの内円筒面の直径φB3(図20(A))は、円筒部9aの直径φA3(図17(C))より小さく形成されている。
図21(A)はフレーム8にジョイント部材9を組み合わせた状態の外観を示す斜視図であり、図21(B),(C)はジョイント取付け部10の拡大図であり、図21(D)は図21(C)の縦断面図である。ジョイント部材9の円筒部9aは、図21(B)に示すように、円筒部受容部10aの内円筒面に案内されて移動可能である。そして、図21(C)に示すように、ジョイント部材9の接続部9bが切欠き部10bと一致する位置にあるときには、図21(D)に示すように、ジョイント部材9は円筒部9aを中心に回転可能となっている。
円筒部受容部10aの内円筒面の直径φB3(図20(A))は、円筒部9aの直径φA3(図17(C))より小さく形成されているので、ジョイント部材9の円筒部9aが円筒部受容部10aに収容されると、摩擦によりその位置と角度が維持される。摩擦を利用するためφB3<φA3となっているが、ジョイント部材9は、フレーム8よりも弾性変形し易い材料からなっているので、円筒部9aを円筒部受容部10aに対して開口側から押圧すると、円筒部9aが変形した後、円筒部受容部10a内に入って係合状態となる。
次に、ディスプレイ本体2とジョイント部材9との結合を説明する。図22にディスプレイ本体2の外観及び内部構造を示し、図23にディスプレイ本体2とジョイント部材9との位置関係を示し、図24にディスプレイ本体2に対するジョイント部材9の第1の配置を示し、図25にディスプレイ本体2に対するジョイント部材9の第2の配置を示す。
図22(A)はディスプレイ本体2の投影図であり、図22(B)はディスプレイ本体2を斜め後方から見た外観で示す斜視図であり、図22(C)は図22(A)のE−E’線断面図である。ディスプレイ本体2は、筐体2e,プリズム2b等で構成されており(コンバイナーは図示省略している。)、筐体2eの内部には、表示部21,歩行検出部22,装着眼検出部23等が設けられている(図2)。
ディスプレイ本体2は、その内部にジョイント部材9の球部9cを受容する球部受容部2hを有している。球部受容部2hは内球面として形成されており、その直径はφC4(図22(C))である。また、ディスプレイ本体2の上面から後面にかけての角部には、幅C2の切欠き2f(図22(A))が設けられている。さらに、ディスプレイ本体2の後面からは、直径φC2’の穴2gが球部受容部2hと切欠き2fに連通している。
切欠き2fの幅C2は、ジョイント部材9の接続部9bの断面の1辺の寸法A2(図17(B))よりわずかに大きく形成されており、穴2gの直径φC2’は接続部9bの寸法A2の√2倍よりわずかに大きく形成されている。また、球部9cの直径φA4(図17(C))は穴2gの直径φC2’よりも大きいが、ジョイント部材9は、筐体2eよりも弾性変形し易い材料からなっているので、球部9cを穴2gに対して開口側から押圧すると、球部9cが変形した後、球部受容部2h内に入って係合状態となる。
図23は、ディスプレイ本体2とジョイント部材9とが結合された状態を示している。図23(A)はディスプレイ本体2とジョイント部材9との結合状態を斜め後方から見た外観で示す斜視図であり、図23(B)はディスプレイ本体2とジョイント部材9との結合状態を図22(C)と同じ断面で示す断面図である。ジョイント部材9は、図23(B)に示すように、その球部9cがディスプレイ本体2の球部受容部2hに収容された状態で、球部9cを中心に切欠き2fに沿って回転が可能である。
図24(A)はディスプレイ本体2とジョイント部材9との結合状態(第1の配置状態)を示す断面図であり、図24(B)は図24(A)のF−F’線断面図である。図25(A)はディスプレイ本体2とジョイント部材9との結合状態(第2の配置状態)を示す断面図であり、図25(B)は図25(A)のG−G’線断面図であり、図25(C)はジョイント部材9の回転状態を図25(B)と同様に示すG−G’線断面図である。
図24に示すように、ジョイント部材9が第1の配置状態になっている場合、ジョイント部材9の接続部9bが切欠き2fに案内されている間は、ジョイント部材9がその接続部9bの略正方形断面と切欠き2fの幅が規制となって回転が規制される。しかし、図25に示すように、ジョイント部材9が第2の配置状態になっている場合、接続部9bが穴2gの位置にあるため、接続部9bの回転軸XRまわりに回転が許容される。なお、球部受容部2hの直径φC4(図22(C))は、球部9cの直径φA4(図17(C))よりも僅かに小さく形成されているので、球部9cが球部受容部2hに係合した状態では摩擦によりディスプレイ本体2とジョイント部材9との相対的な位置が維持される。
次に、ディスプレイ本体2とジョイント部材9とフレーム8とが組み合わされた状態で、ディスプレイ本体2の装着眼を左右に切替える方法を説明する。図26に、装着眼切替前のディスプレイ本体2の配置、つまり装着眼が左眼のときの状態を示す。この状態にあるフレーム8において、図27に示すように、つる部8a,8bをフロント部8cから分離する。図27は、装着眼切替のためのフレーム8の分解状態を示しており、図27(A)は上面図であり、図27(B)は斜め前方から見た外観を示す斜視図である。
次に、各部に打ち勝つだけの外力を加えて、ディスプレイ本体2を回転させる。その回転前後の状態を図28に示す。図28は、図27(B)中の矢印m1方向からディスプレイ本体2を見た状態を示しており、図28(A)はディスプレイ本体2の回転前の状態を示す側面図であり、図28(B)はディスプレイ本体2の回転後の状態を示す側面図である。図29に、回転後の状態(図28(B))にあるディスプレイ本体2を斜め前方から見た外観で示す。前述したように、ジョイント部材9の接続部9bがディスプレイ本体2の穴2g(図25)にあるこの位置では、ジョイント部材9とディスプレイ本体2は接続部9bの回転軸XRまわりに回転が可能である。
図30に、図28(B)及び図29の状態からのディスプレイ本体2の動きを示す。図30において、第1ポジションPOS1は図28(B)及び図29の状態を示す上面図であり、第2ポジションPOS2及び第3ポジションPOS3はディスプレイ本体2の画面中心X1の方向から見た投影図及び側面図である。ジョイント部材9の接続部9bの回転軸XRは、フロント部8cの対称面XS(言い換えれば、装着者5の正面視野中心X0)に対して10°外側を向いている。この回転軸XRを中心にディスプレイ本体2を180°回転させると、ディスプレイ本体2は第3ポジションPOS3の状態となる。図31は、第3ポジションPOS3の状態にあるディスプレイ本体2を示す斜視図である。
次に、前述した図28中の回転とは逆の動き方でディスプレイ本体2を回転させる。その回転前後の状態を図32に示す。図32は、図31中の矢印m1方向からディスプレイ本体2を見た状態を示しており、図32(A)はディスプレイ本体2の回転前の状態を示す側面図であり、図32(B)はディスプレイ本体2の回転後の状態を示す側面図である。
図32(B)の状態にあるフレーム8において、図33(A)に示すように、つる部8a,8bをフロント部8cから分離し、図33(B)に示すように、つる部8a,8bを左右入れ替えてフロント部8cに差し込んで固定する。図33は、装着眼切替のためのフレーム8の組立状態を示しており、図33(A)はつる部8a,8bの分離を斜め前方から見た外観で示す斜視図であり、図33(B)はつる部8a,8bの差し込みを斜め前方から見た外観で示す斜視図である。
上記手順により、ディスプレイ本体2の装着眼が左眼であった状態から、装着眼が右眼の状態に変更することができる。図34は装着眼切替前後のディスプレイ本体2の装着状態を示しており、図34(A)は装着眼が左眼のときの状態、図34(B)装着眼が右眼のときの状態を示している。図34(C)に示すように、この第2の実施形態においても、装着眼が左右のどちらであっても、ディスプレイ本体2が形成する画面の中心X1は、装着者5の正面視野中心X0(フレーム8の対称面XS上に位置する。)の方向に対して10°外側を向くことになる。
第2の実施形態では、上記のように、装着具が左右対称型のフレーム8からなり、ディスプレイ本体2の頭部装着時に装着者5の額前方に位置するフレーム8のフロント中央部分から所定距離離れた位置に、ディスプレイ本体2を回転可能に支持するジョイント部材9が装着眼切替機構として設けられている。そして、ディスプレイ本体2の向きが外側を向くように、ジョイント部材9の回転軸XRがフレーム8の対称面XSに対して所定の角度をなして構成されている。この構成によれば、第1の実施の形態と同様、ディスプレイ本体2が左右どちらの眼EL,ERの前に位置する場合でも、所定の向きに配置されて画面の周辺視野での映像表示が可能であるため、画面サイズを大型化する必要が無い。したがって、機器の大型化及び重量増加を招くがことなく、長時間使用しても疲労が少なく安全なヘッドマウントディスプレイ1を実現することが可能である。
次に、第2の実施の形態において装着眼の検出に用いる装着眼検出機構を説明する。図35に、装着眼検出機構としてフォトリフレクター11と反射板12を備えたディスプレイ本体2,フレーム8等を示す。図35(A)は、ディスプレイ本体2を斜め後方から見た外観で示しており、図35(B)は、フレーム8のフロント部8cのジョイント取付け部10近傍を示している。図35(C)は右眼装着時の状態を上方から見た外観で示しており、図35(D)は左眼装着時の状態を上方から見た外観で示している。前述した装着眼切替を行うことにより、図35(C),(D)の装着状態を選択的にとることができる。
図35(A)に示すように、ディスプレイ本体2の後方であってフレーム8のフロント部8cの前面と対向する面において、ディスプレイ本体2の幅方向中央からオフセットした位置にはフォトリフレクター11が搭載されている。フォトリフレクター11は、ディスプレイ本体2内部の回路(装着眼検出部23等)と接続されており、赤外線を投射するとともに、フォトリフレクター11の正面の反射物からの反射光の有無又は強弱を検出することができる。一方、図35(B)に示すように、フレーム8のフロント部8cの前面において、ジョイント取付け部10の切欠き部10bに対してフロント部8cの対称面XSの側には反射板12が設けられている。
図35(C)に示す右眼装着時の状態では、ディスプレイ本体2のフォトリフレクター11とフロント部8cの反射板12とが対向しない状態にあるため、フォトリフレクター11は反射板12からの反射光を検出しない。図35(D)に示す左眼装着時の状態では、ディスプレイ本体2のフォトリフレクター11とフロント部8cの反射板12とが対向する位置関係になっているため、フォトリフレクター11は反射板12からの反射光を検出する。したがって、フォトリフレクター11による反射光検出の有無で、右眼装着時の状態と左眼装着時の状態との判別を行うことが可能である。
1 ヘッドマウントディスプレイ
2 ディスプレイ本体
2a 筐体
2b プリズム
2c コンバイナー
2d 係合突起(装着眼切替機構,装着眼検出機構)
2e 筐体
2f 切欠き
2g 穴
2h 球部受容部
3 ケーブル
4 コントローラー
5 作業者(装着者)
5H 頭部
7 フレーム
7a 係合溝(装着眼切替機構)
7b 導電性材料
8 フレーム
8a,8b つる部
8c フロント部
9 ジョイント部材(装着眼切替機構)
9a 円筒部
9b 接続部
9c 球部
10 ジョイント取付け部(装着眼切替機構)
10a 円筒部受容部
10b 切欠き部
11 フォトリフレクター
12 反射板
21 表示部
22 歩行検出部
23 装着眼検出部(装着眼検出機構)
41 制御部
42 情報処理部
43 記憶部
44 手動操作部
45 通信部
46 電源部
I0 有意情報映像
I1 視覚刺激映像
SA 虚像呈示領域(表示画面)
SC 有意情報領域
SL 周辺視野領域(左眼装着時の視覚刺激呈示領域)
SR 周辺視野領域(右眼装着時の視覚刺激呈示領域)
La 映像光
Lb 外界光
LL 係合溝の左側直線部分(装着眼検出機構)
LR 係合溝の右側直線部分(装着眼検出機構)
XS 対称面
X0 正面視野中心
X1 画面中心(虚像中心)
XR 回転軸
M0 眼福調整範囲
EY 眼
EL 左眼
ER 右眼

Claims (14)

  1. 単眼・シースルー型のヘッドマウントディスプレイであって、
    頭部に装着された状態で、装着者の片眼に対して、視覚情報を含んだ情報映像を表示すると同時に外界の透過視界を視認可能とするディスプレイ本体と、
    前記ディスプレイ本体を頭部に装着するための装着具と、
    前記ディスプレイ本体の位置を左眼の前と右眼の前とで切り替え可能とするように構成された装着眼切替機構と、を有し、
    前記ディスプレイ本体が左右どちらの眼前に位置する場合でも、装着者の正面視野中心の方向に対して画面中心の方向が外側を向くように前記装着眼切替機構が構成されており、
    前記ディスプレイ本体が、前記情報映像を表示する画面において、前記ディスプレイ本体と同じ向きの外側に位置する周辺視野領域に視覚刺激映像を表示することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記ディスプレイ本体が装着者の左右どちらの眼に装着されているかを検出する装着眼検出機構を更に有し、前記装着眼検出機構の検出結果に応じて前記ディスプレイ本体が前記視覚刺激映像の表示位置を変更することを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記装着具が左右対称型のフレームからなり、前記ディスプレイ本体の頭部装着時に装着者の額前方に位置するフレームのフロント部分に、前記ディスプレイ本体の位置の切り替えのために前記ディスプレイ本体の移動をガイドする係合溝が前記装着眼切替機構として設けられており、前記係合溝と係合する係合突起が前記装着眼切替機構として前記ディスプレイ本体に設けられており、前記係合溝が中央で屈曲して左右に所定角度を持った対称形状を有しており、前記ディスプレイ本体が前記係合溝の中央に対して右側にあるときと左側にあるときとで向きが異なり、かつ、各々外側を向くように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記装着具が左右対称型のフレームからなり、前記ディスプレイ本体の頭部装着時に装着者の額前方に位置するフレームのフロント中央部分から所定距離離れた位置に、前記ディスプレイ本体を回転可能に支持するジョイント部材が前記装着眼切替機構として設けられており、前記ディスプレイ本体の向きが外側を向くように、前記ジョイント部材の回転軸がフレームの対称面に対して所定の角度をなして構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記周辺視野領域が、装着者の正面視野中心に対して20°以上外側の範囲に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°以上外側の範囲には、有意な情報を含まない前記視覚刺激映像のみが表示されることを特徴とする請求項5記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°未満内側の範囲に前記情報映像が表示され、前記情報映像の上下方向の略中央に前記視覚刺激映像が表示されることを特徴とする請求項5又は6記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 水平方向について、装着者の正面視野中心に対して20°未満内側の範囲に前記情報映像が表示され、前記情報映像に含まれる最高輝度部の1.5倍以上の輝度で前記視覚刺激映像が表示されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の形が変化し続けることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の色が変化し続けることを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. 前記視覚刺激映像が、1〜5Hz、duty比50%で点滅することを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  12. 前記視覚刺激映像が表示されている間、その視覚刺激映像の位置が前記周辺視野領域の範囲内で変化し続けることを特徴とする請求項5〜11のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  13. 前記視覚刺激映像と同時に表示されている前記情報映像が作業を支援する視覚情報を含んでおり、前記視覚情報の情報量に比例した時間経過後に前記視覚刺激映像が表示されなくなることを特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  14. 装着者の歩行を検出する歩行検出部を更に有し、前記歩行が検出されている間は前記視覚刺激映像が表示されないことを特徴とする請求項5〜13のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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