JP7008254B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Description

本開示は、ユーザの頭部に装着され、映像を表示するヘッドマウントディスプレイに関する。
特許文献1は、表示装置と、表示装置をユーザの眼前に固定配置するためのフレームと、表示装置と距離を置いて配置するレンズと、レンズをフレームに対して固定する光透過性の固定部材とを備えるヘッドマウントディスプレイを開示している。特許文献1のヘッドマウントディスプレイは、固定部材によって遮られることのない視界をユーザに提供することができる。
特開2017-187695号公報
本開示は、部材が視界に入ることによってユーザに与える違和感を低減し、それによりユーザが没入感を得ることができるヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイは、表示装置と、左眼用のレンズと、右眼用のレンズと、筐体と、レンズ間構造部とを備える。表示装置は、映像を表示する。筐体は、表示装置を内部に収納する。左眼用のレンズおよび右眼用のレンズは、筐体に取り付けられる。レンズ間構造部は、左眼用のレンズと右眼用のレンズとの間に配置される。ヘッドマウントディスプレイは、ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着したときに、レンズ間構造部の少なくとも一部分をユーザに肌色以上に明るい色に認識させる。
本開示の、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイは、第1の表示装置と、第2の表示装置と、筐体と、左眼用のレンズと、右眼用のレンズと、レンズ間構造部とを備える。第1の表示装置は、ユーザの左眼に提示する映像を表示する。第2の表示装置は、ユーザの右眼に提示する映像を表示する。筐体は、第1及び第2の表示装置を内部に収納する。左眼用のレンズおよび右眼用のレンズは、筐体に取り付けられる。レンズ間構造部は、左眼用のレンズと右眼用のレンズとの間に配置される。レンズ間構造部は所望の色に発光する発光部を備える。
本開示によれば、ユーザが違和感なく表示装置に表示される映像に没入することができるヘッドマウントディスプレイを提供することができる。
従来技術における課題を説明するための図 実施の形態1に係るヘッドマウントディスプレイ(HMD)の外観を示す斜視図 実施の形態1に係るHMDの構成を示す断面図 実施の形態1に係るHMDの構成のバリエーションを示す図 実施の形態2に係るHMDの外観を示す斜視図 実施の形態2に係るHMDの構成を示す断面図 実施の形態2に係る鼻パッド付近の構成を示す断面図 実施の形態2に係る間仕切り部材付近の構成を示す断面展開図 実施の形態2に係る間仕切り部材付近の構成を示す断面図 実施の形態2に係る表示システムの構成を示すブロック図 実施の形態2に係る表示システムの動作を示すフローチャート 実施の形態2に係る表示システムの動作を説明するための断面斜視図 実施の形態2に係るHMDの動作のバリエーションを示す図 実施の形態3に係るHMDのカメラの配置例 実施の形態3に係るHMDのカメラの別の配置例 実施の形態3に係る表示システムの構成を示すブロック図 実施の形態3に係る表示システムの動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る表示システムの動作を示す別のフローチャート
本開示の第1態様によれば、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、映像を表示する表示装置と、表示装置を内部に収納する筐体と、筐体に取り付けられた右眼用レンズおよび左眼用レンズと、右眼用レンズと左眼用レンズの間に配置されるレンズ間構造部と、を備え、ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着したときに、レンズ間構造部の少なくとも一部分をユーザに肌色以上に明るい色に認識させる、ヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第2態様によれば、肌色以上に明るい色が、RGBのそれぞれが0~255の値で表現されるRGBカラーモデルにおいて、Rが65~255の範囲の値、Gが39~255の範囲の値、Bが26~255の範囲の値の色である、第1態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第3態様によれば、レンズ間構造部が肌色以上に明るい色に塗装され、表示装置からの放射光を塗装に照射させてユーザに肌色以上に明るい色を認識させる、第2態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第4態様によれば、レンズ間構造部が光を反射する反射材を有し、表示装置からの放射光を反射材で反射させてユーザに肌色以上に明るい色を認識させる、第2態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第5態様によれば、レンズ間構造部が光を導光する導光板を有し、表示装置からの放射光を導光板で導光させてユーザに肌色以上に明るい色を認識させる、第2態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第6態様によれば、レンズ間構造部が光を発光する発光部を有し、発光部で発光させてユーザに肌色以上に明るい色を認識させる、第2態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第7態様によれば、レンズ間構造部が、ユーザにヘッドマウントディスプレイが装着されたときにユーザの鼻側に近付く方向に突出している形状を有する、第3態様から第6態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第8態様によれば、表示装置は、ユーザの左眼に提示する映像を表示する第1の領域と、ユーザの右眼に提示する映像を表示する第2の領域とを有し、レンズ間構造部が、第1の領域の映像がユーザの右眼で視認されず、かつ、第2の領域の映像がユーザの左眼で視認されないように筐体の内部に設けられた間仕切りである、第3態様から第6態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第9態様によれば、レンズ間構造部が、ユーザにヘッドマウントディスプレイが装着されたときにユーザの鼻が筐体と干渉しないように筐体の内側に突出させて筐体に取り付けられた部材(鼻除け部材)である、第3態様から第6態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第10態様によれば、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、ユーザの左眼に提示する映像を表示する第1の表示装置と、ユーザの右眼に提示する映像を表示する第2の表示装置と、第1及び第2の表示装置を内部に収納する筐体と、筐体に取り付けられた右眼用レンズおよび左眼用レンズと、左眼用レンズと右眼用レンズとの間に配置されるレンズ間構造部と、を備え、レンズ間構造部は所望の色に発光する発光部を備える、ヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第11態様によれば、発光部は、第1および第2の表示装置の表示領域における所定の領域の映像に基づき、発光する色を変化させる、第10態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第12態様によれば、所定の領域は、第1の表示装置の表示領域における左端部の領域および第2の表示装置の表示領域における右端部の領域である、第11態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第13態様によれば、さらに、ユーザの肌の画像を撮像するカメラを備え、発光部は、撮像した画像に含まれるユーザの肌の色に基づき、発光する色を変化させる、第11態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第14態様によれば、発光部は、撮像した画像に含まれるユーザの肌の色と、表示領域に表示される映像の明度とに基づき、発光する色を変化させる、第13態様に記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第15態様によれば、レンズ間構造部が、ユーザにヘッドマウントディスプレイが装着されたときにユーザの鼻側に近付く方向に突出している形状を有する、第10態様から第14態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第16態様によれば、表示装置は、ユーザの左眼に提示する映像を表示する第1の領域と、ユーザの右眼に提示する映像を表示する第2の領域とを有し、レンズ間構造部が、第1の領域の映像がユーザの右眼で視認されず、かつ、第2の領域の映像がユーザの左眼で視認されないように筐体の内部に設けられた間仕切りである、第10態様から第14態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
本開示の第17態様によれば、レンズ間構造部が、ユーザにヘッドマウントディスプレイが装着されたときにユーザの鼻が筐体と干渉しないように筐体の内側に突出させて筐体に取り付けられた部材(鼻除け部材)である、第10態様から第14態様のいずれか1つに記載のヘッドマウントディスプレイを提供する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(本開示に至った経緯)
図1は、従来技術における課題を説明するための図である。図1(a)に示すように、ヘッドマウントディスプレイは、フレーム1内に、液晶ディスプレイ4と、レンズ2A、2Bと、間仕切り部材3とを備える。液晶ディスプレイ4は、立体視を可能にするために、領域4Aにおいて、ユーザの左眼に見せる映像を提示し、領域4Bにおいて、ユーザの右眼に見せる映像を提示することができる。
間仕切り部材3は、立体視のために表示された左右それぞれの映像が、ユーザの左右逆の眼の視界に入ることを防止するために設けられている。しかし、ユーザが例えば視線を傾けたときに間仕切り部材3が視界に入ることによって違和感を覚えることがある。
このような問題は、図1(b)に示すような、鼻パッド5を備えたHMDにおいても生じ得る。
上記の課題を解決するヘッドマウントディスプレイの構成を以下に説明する。
(実施の形態1)
1-1.構成
1-1-1.表示システムの概要
図2(a)は、実施の形態1に係るヘッドマウントディスプレイ(以下「HMD」と称する)の外観を示す斜視図である。図2(a)に示すように、本実施形態に係るHMD10-1は、フレーム16と、レンズ15A,15Bと、鼻パッド11-1と、レンズ固定部材14とを備える。図2(b)は、説明の便宜上、鼻パッド11-1を取り除いたHMD10-1の外観を示す斜視図である。図2(b)に示すように、HMD10-1は、鼻パッド11-1の下に鼻除け部材13をさらに備える。
フレーム16は、HMD10-1の前部を覆う部材である。また、フレーム16は、HMD10-1をユーザの頭部に固定する装着バンドを接続する機構を備える。
レンズ15A、15Bは、HMD10-1を装着しているユーザの視野を広げるために使用される。レンズ15Aは左眼用のレンズであり、レンズ15Bは右眼用のレンズである。レンズ15A,15Bは、ガラス、または有機ガラスなどの樹脂によって構成される。レンズ15A、15Bは、一枚の凸レンズもしくは凹レンズによって、または複数の凸レンズもしくは凹レンズを組み合わせることによって実現される。
なお、レンズ15A、15Bは、ユーザの周辺視野を広げるためにユーザの瞳を囲むように斜めに配置されていてもよいし、レンズアレイ状に分割されていてもよい。
鼻パッド11-1及び鼻除け部材13は、HMD10-1をユーザの鼻に当接し、HMD10-1をユーザの顔に固定する機能を有する。
鼻パッド11-1は、レンズ固定部材14において左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bとの間に、レンズ固定部材14の外側に向けて突出させて取り付けられている。
鼻除け部材13は、レンズ固定部材14の外面に取り付けられ、HMD10-1の外面にくぼみ(凹部)を形成する。ユーザがHMD10-1を装着したときに、このくぼみにユーザの鼻が配置される。これにより、ユーザの鼻がHMD10-1に干渉することを防止でき、ユーザは鼻が邪魔にならずにHMD10-1を装着することができる。
レンズ固定部材14は、レンズ15A,15Bを固定する部材である。レンズ固定部材14には鼻パッド11-1および鼻除け部材13が取り付けられている。レンズ固定部材14はフレーム16とともに、映像表示に関する様々部材を内部に収納する筐体を構成する。
図3(a)は、図2(a)のA-A’断面に対応する、HMD10-1の断面図である。HMD10-1は、その内部に、液晶ディスプレイ17A,17Bおよび間仕切り部材12を備える。
液晶ディスプレイ17A,17Bは映像を表示する表示装置である。液晶ディスプレイ17Aは左眼用の映像を表示し、液晶ディスプレイ17Bは右眼用の映像を表示する。HMD10-1は、例えば、立体視を可能にするために、左眼用液晶ディスプレイ17Aと右眼用液晶ディスプレイ17Bに互いに視差を有する映像を表示することができる。液晶ディスプレイ17A,17Bは、フレーム16の前部の内面に配置される。液晶ディスプレイ17A,17Bは、一つの液晶ディスプレイで構成されてもよい。その場合、1つの液晶ディスプレイの表示領域を、左眼用の映像を提示する第1の表示領域と、右眼用の映像を提示する第2の表示領域とに分けて映像を表示するようにすればよい。なお、液晶ディスプレイ17A,17Bに代えて、有機ELディスプレイなどの他の表示デバイスを使用してもよい。
左眼用のレンズ15Aは、左眼用の液晶ディスプレイ17Aと対向するように配置される。右眼用のレンズ15Bは、右眼用の液晶ディスプレイ17Bと対向するように配置される。レンズ15A、15Bはレンズ固定部材14に固定されている。
間仕切り部材12は、左眼用の液晶ディスプレイ17Aに表示される映像がユーザの右眼の視界に入らないようにするため、及び、右眼用の液晶ディスプレイ17Bに表示される映像がユーザの左眼の視界に入らないようにするための遮蔽部材である。
間仕切り部材12は、フレーム16とレンズ固定部材14で形成される内部空間を、左眼用の液晶ディスプレイ17Aと左眼用レンズ15Aを含む空間と、右眼用の液晶ディスプレイ17Bと右眼用レンズ15Bとを含む空間とに分割するように、その内部空間の中央に配置される。
以上の構成を有するHMD10-1において、特に、鼻パッド11-1、は、少なくとも表面が肌色を有する。すなわち、鼻パッド11-1は、その表面が肌色に着色されている。または、鼻パッド11-1は肌色の材料で形成されている。鼻パッド11-1を肌色にすることにより、鼻パッド11-1がユーザの視界の一部を遮る場合であっても、鼻パッド11-1が自分の鼻と略同色であるので、ユーザは違和感なくHMD10-1が表示する映像に没入することができる。
ここで、肌色は、人の皮膚(肌)の色であり、種々の色が含まれる。例えば、肌色は、RGBのそれぞれが0~255の値で表現されるRGBカラーモデルにおいて、Rが65~247の範囲の値、Gが39~221の範囲の値、Bが26~208の範囲の値となる色である。
なお、鼻パッド11-1の着色は厳密な肌色でなくてもよく、肌色以上に明るい色であればよい。例えば、肌色以上に明るい色とは、RGBのそれぞれが0~255の値で表現されるRGBカラーモデルにおいて、Rが65~255の範囲の値、Gが39~255の範囲の値、Bが26~255の範囲の値となる色である。
なお、肌色は、RGB色空間以外の色空間を用いて表現されてもよい。例えば、肌色は、HSV色空間等の色空間を用いて表現されてもよい。
また、鼻パッド11-1の着色は厳密な肌色でなくても、ユーザに肌色以上に明るい色と認識させればよい。よって、例えば、鼻パッド11-1に液晶ディスプレイ17A、17Bの光が当たると強く光る蛍光塗料を塗布してもよい。または、鼻パッド11-1にミラーのような反射材を貼り付け、液晶ディスプレイ17A、17Bの光をユーザの瞳に向けて反射させてもよい。なお、反射材は鏡面でなくてもよく、色が付いていてもよい。
または、鼻パッド11-1に導光板を貼り付け、フレーム16とレンズ固定部材14で形成されるHMD10-1の内部空間まで導光板を繋いで、液晶ディスプレイ17A,17Bからの放射光を鼻パッド11-1に導光させてもよい。なお、導光板は透明でもよいし、色が付いていてもよい。
1-3.まとめ
以上説明したように、本実施形態に係るHMD10-1は、少なくとも表面が肌色を有する鼻パッド11-1を備える。これにより、鼻パッド11-1がユーザの視界の一部を遮る場合であっても、鼻パッドが自分の鼻と略同色であるので、ユーザは、違和感なく液晶ディスプレイ17A,17Bに表示される映像に没入することができる。
特に水平方向に視野角が広いヘッドマウントディスプレイであるほど、ユーザが両目で映像を見た際に、鼻パッド11-1がユーザの視界の中央付近を遮って見えるため、違和感を低減する効果を奏する。
実施の形態1においては、鼻パッド11-1が肌色を有する構成を示したが、肌色を有する部材はこれに限定されない。
例えば、HMD10-1の装着方式として、ヘルメット型やヘッドバンド型であれば鼻パッド11-1は必ずしも必要とはならない。鼻パッド11-1以外の突出部が、左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bとの間において形成されていてもよい。当該突出部は、ユーザにHMD10-1が装着されたときにユーザの鼻側に近付く方向、すなわち左眼用レンズ15Aおよび右眼用レンズ15Bから離れる方向に突出する。例えば、左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bの間のレンズ固定部材14の一部分を突出させ、左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bからの放射光が当たる表面が肌色を有すればよい。
図2(c)は、フレーム突出部11-1Aを左眼用レンズ15Aとレンズ固定部材14の境界部分に沿って形成し、フレーム突出部11-1Bを右眼用レンズ15Bとレンズ固定部材14の境界部分に沿って形成した一例である。図3(b)は、図2(c)のA-A’断面に対応する、HMD10-1の断面図である。フレーム突出部11-1Aにおいて左眼用レンズ15Aの放射光が当たる表面11-1APを肌色に着色し、フレーム突出部11-1Bにおいて右眼用レンズ15Bの放射光が当たる表面11-1BPを肌色に着色している。
また、フレーム突出部11-1A、11-1Bの表面は厳密な肌色でなくても、ユーザに肌色以上に明るい色と認識させればよい。よって、図3(b)のフレーム突出部11-1A、11-1Bのそれぞれ表面11-1AP、11-1BPに反射材を塗布もしくは貼り付けてもよい。これによって、左眼用レンズ15Aの放射光を表面11-1APでユーザの瞳に向けて反射させ、右眼用レンズ15Bの放射光を表面11-1BPでユーザの瞳に向けて反射させてもよい。
もしくは、フレーム突出部11-1A、11-1Bに導光板を貼り付けてもよい。図3(c)は、図2(c)のA-A’断面に対応する、HMD10-1の断面図である。フレーム突出部11-1Aに導光板11-1AGを貼り付け、フレーム突出部11-1Bに導光板11-1BGを貼り付けてもよい。フレーム16とレンズ固定部材14で形成されるHMD10-1の内部空間まで導光板11-1AG,11-1BGを繋いで、液晶ディスプレイ17A,17Bからの放射光をフレーム突出部11-1A、11-1Bに導光させてもよい。
なお、図2(c)の一例では、左眼用と右眼用のフレーム突出部11-1A,11-1Bを分離して2つの山に形成しているが左眼用と右眼用のフレーム突出部11-1A,11-1Bを1つの山に形成してもよいし、鼻パッドと組み合わせてもよい。
また、例えば、図4(a)に示すように、鼻パッド11-1に加えて、間仕切り部材12と、鼻除け部材13(内部側)が肌色を有していてもよい。また、図4(b)に示すように、鼻パッド11-1に加えて、間仕切り部材12のみが肌色を有してもよい。または、図4(c)に示すように、鼻パッド11-1に加えて、鼻除け部材13の内部側が肌色を有してもよい。または、鼻パッド11-1、間仕切り部材12、および鼻除け部材13のうちの少なくとも一つが肌色を有してもよい。
なお、鼻パッド11-1、間仕切り部材12、および鼻除け部材13は、レンズ間構造部の一例である。レンズ間構造部は、左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bとの間で前後方向に延びる部分(部材)である。
また、上述のRGBおよびHSVの値は一例であって、例えば、ユーザがレンズ間構造部の少なくとも一部分を肌色以上に明るい色であると認識すれば、肌色以上に明るい色は上述の値に限定されない。
(実施の形態2)
実施の形態1では、HMDの鼻パッド11-1を肌色を有する材料で形成していた。これに対して、本実施の形態では、肌色又は後述の代表色に発色する鼻パッドを備えたHMDの構成を説明する。
2-1.構成
2-1-1.ヘッドマウントディスプレイの構成
図5は、本実施形態に係るHMDの外観を示す斜視図である。図5において、本実施形態に係るHMD10-2は、肌色又は代表色に発色する鼻パッド11-2を備える点で実施の形態1と異なる。
本実施の形態の鼻パッド11-2は、導光板11A,11Bを備える。導光板11Aは、HMD10-2を装着しているユーザの鼻の左側斜面と当接する。導光板11Bは、HMD10-2を装着しているユーザの鼻の右側斜面と当接する。
図6(a)は、本実施形態に係るHMDの構成を示す断面図である。本実施形態に係るHMD10-2は内部に、外部の導光板11Aに光を照射するLED光源11ALと、外部の導光板11Bに光を照射するLED光源11BLとを備える。また、HMD10-2は、間仕切り部材12の両側に導光板12A,12Bを備える。また、HMD10-2は、内部の導光板12A,12Bに光を照射するLED光源12AL,12BLをさらに備える。LED光源11AL、11BL、12AL,12BLは、RGBそれぞれの色の光を発光するLED素子を備えており、任意の色の光を出力することができる発光部である。
図7は、図5のB-B’断面に対応する、鼻パッド11-2付近の構成を示す断面図である。図7に示すように、LED光源11BLは、鼻パッド11-2の導光板11Bに光を照射するように配置される。図示していないが、LED光源11ALは、鼻パッド11-2の導光板11Aに光を照射するように配置される。
図8は、図5のC-C’断面に対応する、間仕切り部材12付近の構成を示す断面展開図である。図8に示すように、導光板12Aは、間仕切り部材12の左側面に近接して配置される。LED光源12ALは、導光板12Aと間仕切り部材12の間に配置される。図9に示すように、LED光源12ALは、導光板12Aの主面に平行な方向に光りを照射するように配置される。図示していないが、導光板12Bも、間仕切り部材12の右側面に近接して配置される。LED光源12BLは、導光板12Bと間仕切り部材12の間に配置される。LED光源12BLは、導光板12Bの主面に平行な方向に光りを照射するように配置される。
2-1-2.表示システムの構成
図10は、上述したHMD10-2を含む表示システムの構成を示すブロック図である。表示システムは、上述したHMD10-2と、HMD10-2に映像信号を出力する映像信号生成装置20-2とを備える。映像信号生成装置20-2は例えばパーソナルコンピュータやスマートフォンである。
2-1-2-1.映像信号生成装置
本実施形態の映像信号生成装置20-2の構成について、図10を参照して説明する。映像信号生成装置20-2は、操作部22と、CPU21-2と、通信部23-2とを備える。
操作部22は、ユーザによる操作を映像信号生成装置20-2に入力するユーザインタフェースである。操作部22は、入力された操作内容を示す信号をCPU21-2に出力する。操作部22は、電源スイッチ、キーボード、マウス、タッチパネルなどを含む。
CPU21-2は、OS、アプリケーションプログラムを実行し、映像信号生成装置20-2の全体動作を制御する。CPU21-2は、機能的構成として、演算処理部211と、色演算部212とを備える。CPU21-2による演算処理は、MPU、DSP、マイコン、FPGA、ASICなどで実現されてもよい。
通信部23-2は、HMD10-2のような外部機器に各種情報を送信したり、外部機器から各種情報を受信したりする回路である。通信部23-2は、送信回路、受信回路、および外部接続端子などで構成される。通信部23-2は所定の通信規格にしたがい通信を行う。所定の通信規格は、USB(登録商標)、Thunderbolt(登録商標)、またはUSB Type-C(登録商標)、HDMI(登録商標)などである。
2-1-2-2.ヘッドマウントディスプレイ
図10において、HMD10-2は、液晶ディスプレイ17A,17BおよびLED光源11AL,11BL,12AL,12BLに加えて、姿勢検出部103と、通信部102-2と、表示制御部101と、LED制御部104とを備える。
姿勢検出部103は、HMD10-2の姿勢情報を有する信号を、通信部102-2に出力する。姿勢検出部103は、ジャイロセンサ、加速度センサ、角速度センサ、または磁気センサなどで構成される。
通信部102-2は、外部機器に各種情報を送信したり、外部機器から各種情報を受信したりする回路である。通信部102-2は、送信回路、受信回路、外部接続端子などを含む。通信部102-2は所定の通信規格にしたがい通信を行う。所定の通信規格は、USB(登録商標)、Thunderbolt(登録商標)、またはUSB Type-C(登録商標)、HDMI(登録商標)などである。
表示制御部101は、液晶ディスプレイ17A,17Bの表示動作を制御する。表示制御部101は、液晶ディスプレイ17A,17Bを駆動する駆動回路を含む。
液晶ディスプレイ17A,17Bは、表示制御部101の制御にしたがい映像を表示する。
LED制御部104は、映像信号生成装置20-2からの制御信号にもとづいて、LED光源11AL,11BL,12AL,12BLを制御する。LED制御部104は、例えば、スイッチング素子を含む制御回路で構成される。
LED光源11AL,11BL,12AL,12BLは、LED制御部104からの制御信号にしたがって、所望の色を有する光を出力する。
2-2.動作
本実施形態に係る表示システムの動作について、図10~13を参照して説明する。
映像信号生成装置20-2は、例えば、全方向にわたる映像データを有している。映像信号生成装置20-2は、HMD10-2の姿勢を周期的に検出して、全方向にわたる映像データから、HMD10-2の姿勢に対応する方向の映像を生成する。映像信号生成装置20-2は、生成した映像を示す映像信号を液晶ディスプレイ17A,17Bに送信する。
図11は、本実施形態に係る表示システムの動作を示すフローチャートである。ユーザは、映像信号生成装置20-2の操作部22を介して、CPU21-2に本動作を開始するように指示する。
映像信号生成装置20-2の演算処理部211は、HMD10-2の通信部102-2および映像信号生成装置20-2の通信部23-2を介して、HMD10-2の姿勢検出部103から、HMD10-2の姿勢を示す検出信号を受信する。演算処理部211は、受信した検出信号により、HMD10-2の姿勢を検出する(S1101)。
映像信号生成装置20-2の演算処理部211は、検出したHMD10-2の姿勢に基づき、液晶ディスプレイ17A,17Bに表示する映像を生成する(S1102)。映像信号生成装置20-2は、生成した映像を示す映像信号を通信部23-2を介して、HMD10-2に送信する。
映像信号生成装置20-2の色演算部212は、生成した映像の中の二つの所定領域それぞれから代表色を算出する(S1103)。
ここで、図12を参照して、代表色を算出する二つの所定領域について説明する。図12は、HMD10-2の断面図である。所定領域は、左眼用の液晶ディスプレイ17Aの表示領域のうちの左端の領域17AR(以下「左側の所定領域」と称する)である。他方の所定領域は、右眼用の液晶ディスプレイ17Bの表示領域のうちの右端の領域17BR(以下、右側の所定領域と称する)である。代表色は、左側の所定領域および右側の所定領域それぞれについて算出される。代表色は、例えば、各所定領域に含まれる画素の色を平均することによって算出される。
図11に戻り、代表色の算出後、LED制御部104は、映像信号生成装置20-2の色演算部212から、通信部23-2、102-2を介して、代表色を示す制御信号を受信する。HMD10-2のLED制御部104は、受信した制御信号にしたがい、LED光源11AL,11BL,12AL,12BLを、代表色を有する光を照射するように制御する。
すなわち、LED制御部104は、右側に配置されるLED光源11BL,12BLを、左側の所定領域17ARの代表色を有する光を照射するように制御する。これにより、鼻パッド11-2の右側の導光板11Bおよび間仕切り部材12の右側面の導光板12Bは、LED光源11BL及びLED光源12BLにより光が照射され、左側の所定領域17ARの代表色に発色する。
また、LED制御部104は、左側に配置されるLED光源11AL,12ALを、右側の所定領域17BRの代表色を有する光を照射するように制御する。これにより、鼻パッド11-2の左側の導光板11Aおよび間仕切り部材12の左側面の導光板12Aは、LED光源11AL及びLED光源12ALにより光が照射され、右側の所定領域17BRの代表色に発色する。
その後、CPU21-2は、ユーザから操作部22を介した本動作を終了させる指示を受信するまで(S1105)、上記の処理(S1101~1104)を繰り返す。
2-3.まとめ
以上説明したように、本実施形態に係るHMD10-2は、ユーザの右眼(左眼)の視界の一部を遮る鼻パッド11-2の導光板11B(11A)および間仕切り部材12の導光板12B(12A)を、液晶ディスプレイ17Aの左端(液晶ディスプレイ17Bの右端)の領域17AR(17BR)に対応する映像の代表色に発色させる。これにより、鼻パッド11-2の導光板11B(11A)および間仕切り部材12の導光板12B(12A)の色は、液晶ディスプレイ17Aの左端(液晶ディスプレイ17Bの右端)に表示される映像の色味と同調する。
したがって、ユーザは、鼻パッド11-2や間仕切り部材12が気にならなくなり、違和感なく液晶ディスプレイ17A,17Bに表示される映像に没入することができる。
上記の説明においては、鼻パッド11-2が導光板11A,11Bを備えるものとして記載したがこれらに限定されない。例えば、鼻パッド11-2自体が、半透明な部材で構成され、導光板の機能を兼ねていてもよい。
上記の説明においては、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bの双方が代表色に発色する例を示した。鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bの双方が、肌色以上に明るい色を発色してもよい。これによって、ユーザに肌色以上に明るい色を認識させることができる。
また、例えば、図13(a)に示すように、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bのみが、肌色又は代表色に発色してもよい。また、図13(b)に示すように、間仕切り部材12に近接して配置される導光板12A,12Bのみを肌色又は代表色に発色させてもよい。
上記の説明においては、HMD10-2は、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12に近接して配置される導光板12A,12Bを備える。導光板はこれらに限定されない。HMD10-2が、鼻除け部材13の左側部および右側部それぞれに近接して配置される導光板をさらに備えてもよい。
その場合、HMD10-2は、鼻除け部材13の左側部及び右側部にそれぞれ近接して配置される導光板に光を照射するLED光源を内部に備える。HMD10-2は、図5~13に示していない組み合わせで、鼻パッド11-2の導光板11A,11B、間仕切り部材12の導光板12A,12B、および鼻除け部材13の導光板のうちの少なくとも一つを肌色又は代表色に発色させてもよい。
なお、鼻パッド11-2の導光板11A,11B、間仕切り部材12に近接して配置される導光板12A,12B、および鼻除け部材13の左側部および右側部それぞれに近接して配置される導光板は、レンズ間構造部の一例である。
なお、HMD10-2の装着方式として、ヘルメット型やヘッドバンド型であれば鼻パッド11-2は必ずしも必要とはならない。鼻パッド11-2以外の突出部が、左眼用レンズ15Aと右眼用レンズ15Bとの間において形成されていてもよい。当該突出部は、ユーザにHMD10-2が装着されたときにユーザの鼻側に近付く方向、すなわち左眼用レンズ15Aおよび右眼用レンズ15Bから離れる方向に突出する。例えば、実施の形態1の図2(c)に示したようなフレーム突出部11-1Aとフレーム突出部11-1Bにおいて肌色もしくは代表色を有する光を発色する。図6(b)は、図2(c)のA-A’断面に対応する、HMD10-2の断面図である。例えば、右側のフレーム突出部11-1Bの導光板11-1BSには、LED光源11BLにより光が照射され、左側の所定領域17ARの代表色に発色する。左側のフレーム突出部11-1Aの導光板11-1ASは、LED光源11ALにより光が照射され、右側の所定領域17BRの代表色に発色する。
なお、導光板11-1ASと導光板12A、および、導光板11-1BSと導光板12Bを共用して、LED光源12AL、12BLを削減してもよい。
なお、図2(c)の一例では、左眼用と右眼用のフレーム突出部11-1A,11-1Bを分離して2つの山に形成しているが左眼用と右眼用のフレーム突出部11-1A,11-1Bを1つの山に形成してもよいし、鼻パッドと組み合わせてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、ユーザの皮膚の色に応じて鼻パッドの色を変化させるHMDの構成を説明する。
3-1.構成
3-1-1.ヘッドマウントディスプレイの構成
本実施形態に係るHMD10-3について、図14~18を参照して説明する。本実施形態に係るHMD10-3は、実施の形態2のHMD10-2の構成に加えて、さらにカメラを備える。具体的には、HMD10-3は、図14に示すように、HMD10-3の前面に二つのカメラ18A,18Bを備える。なお、前面のカメラ18A、18Bに代えて又はそれに加えて、図15に示すように、HMD10-3の背面にカメラ18を備えてもよい。また、前面の二つのカメラ18A,18Bに代えて、HMD10-3の前面に一つのカメラを備えてもよい。
3-1-2.表示システムの構成
図16は、実施の形態3に係る表示システムの構成を示すブロック図である。表示システムは、上述したHMD10-3と、HMD10-3に映像信号を送信する映像信号生成装置20-3とを備える。
本実施形態の映像信号生成装置20-3は、CPU21-3が、演算処理部213と、画像解析部214とを備える点が実施の形態2の映像信号生成装置20-2と異なる。
また、HMD10-3はさらにカメラ18A、18Bを備える。カメラ18A、18Bで撮像された画像を示す画像データは通信部102-3を介して映像信号生成装置20-3に送信される。
カメラ18は、ユーザの肌色を検出するために使用する。図14の例において、表示システムは、カメラ18A,18Bを介してユーザの手を撮影して解析することによって、ユーザの肌色を検出する。図15の例において、表示システムは、カメラ18を介してユーザの額の肌色を撮影して解析することによって、ユーザの肌色を検出する。
3-2.動作
本実施形態に係る表示システムの動作について説明する。
HMD10-3を装着したユーザは、HMD10-3のカメラ18A、18Bの前に肌が露出した状態の身体の一部(例えば、手の甲、腕、足)をかざし、カメラ18A、18Bによりユーザの肌の画像を撮影する。HMD10-3は、肌の画像を示す画像データを、通信部102-3を介して映像信号生成装置20-3に送信する。映像信号生成装置20-3は、HMD10-3から受信した画像を解析し、ユーザの肌の色を検出する。映像信号生成装置20-3は、検出した肌の色を示す情報をHMD10-3に送信する。HMD10-3は、映像信号生成装置20-3から受信した情報に基づき鼻パッド11-2および間仕切り部材12を、検出したユーザの肌色と同様の色に発色させる。
図17は、本実施形態に係る表示システムにおける、鼻パッド11-2および間仕切り部材12の発光制御を示すフローチャートである。
映像信号生成装置20-3の画像解析部214は、HMD10-3から、ユーザの肌が撮影された画像の画像データを取得する(S1701)。
映像信号生成装置20-3の画像解析部214は、取得した画像を解析し、ユーザの肌の色を検出する(S1702)。映像信号生成装置20-3は、検出した肌色を示す情報をHMD10-3に送信する。
HMD10-3のLED制御部104は、受信した情報に基づき、検出した肌色を有する光を発光するようにLED光源11AL,11BL,12AL,12BLを制御する(S1703)。これにより、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bは、検出した肌色に発色する。
3-3.まとめ
以上説明したように、本実施形態に係る映像信号生成装置20-3は、ユーザの肌を、HMD10-3のカメラ18を用いて撮影して解析することによって、ユーザの肌の色を検出する。HMD10-3は、検出した肌の色に基づき、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bを、検出した肌の色と同等の色に発色させる。このように、ユーザの肌の色にあわせて鼻パッド11-2および間仕切り部材12の色をさせるので、実施の形態1、2と比較して、ユーザは、違和感をより感じにくくなり、HMD10-3が表示する映像に没入することができる。
上記の説明では、鼻パッド11-2および間仕切り部材12の双方の色を、検出したユーザの肌の色に制御する例を示した。鼻パッド11-2及び間仕切り部材12のいずれか一方のみの色を、検出したユーザの肌の色に制御してもよい。
実施の形態3において、HMD10-3は、鼻除け部材13の左側部および右側部それぞれに近接して配置される導光板をさらに備えてもよい。
その場合、HMD10-3は、鼻除け部材13の左側部に近接して配置される導光板を照射するLED光源を内部に備える。また、HMD10-3は、鼻除け部材13の右側部に近接して配置される導光板を照射するLED光源を内部に備える。HMD10-3は、鼻パッド11-2の導光板11A,11B、間仕切り部材12の導光板12A,12B、および鼻除け部材13の導光板のうちの少なくとも一つを代表色に発色させてもよい。
また、上記の例では、カメラで撮像したユーザの肌の色に応じて鼻パッド11-2と間仕切り部材12の色を制御したが、さらに、液晶ディスプレイに表示される映像の明度を考慮して、鼻パッド11-2と間仕切り部材12の色を調整してもよい。図18に、そのような鼻パッド11-2と間仕切り部材12の色の制御に関するフローチャートを示す。
映像信号生成装置20-3の画像解析部214は、HMD10-3からユーザの肌を撮影した画像の画像データを取得する(S1801)。
画像解析部214は、取得した画像データを解析し、ユーザの肌の色を検出する(S1802)。
映像信号生成装置20-3の演算処理部213は、HMD10-3からHMD10-3の姿勢を示す信号を受信し、HMD10-3の姿勢を検出する(S1803)。なお、HMD10-3の姿勢検出部103は、HMD10-3の姿勢を検出し、検出した姿勢を示す信号を映像信号生成装置20-3に送信している。
演算処理部213は検出したHMD10-3の姿勢に基づき、液晶ディスプレイ17A,17Bに表示する映像を生成する(S1804)。
演算処理部213は、生成した映像から映像の明度を検出し、検出した明度に基づき検出した肌の色を補正する(S1805)。補正した肌の色を示す情報は通信部23-3を介してHMD10-3に送信される。
HMD10-3は補正した肌の色を示す情報を受信し、HMD10-3のLED制御部104は、LED光源11AL,11BL,12AL,12BLを、補正した肌の色を有する光を照射するように制御する(S1806)。これにより、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bは、検出した肌の色を映像の明度に基づいて補正した色に発色する。
以後、ユーザによる終了指示がなされるまで(S1808)、上記の処理(S1803~S1806)が繰り返される。
図18のフローチャートに示す制御によれば、鼻パッド11-2の導光板11A,11Bおよび間仕切り部材12の導光板12A,12Bは、液晶ディスプレイ17A,17Bの映像の明度をもとに補正された肌色に発色する。これにより、ユーザは、より違和感なくHMD10-3が表示する映像に没入することができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
実施の形態1において、鼻パッド、間仕切り部材、および鼻除け部材は、着脱可能であってもよい。
実施の形態1~3において、表示システムはHMD10-1、10-2、10-3と映像信号生成装置20-1、20-2、20-3とを備えていたが、映像信号生成装置20-1、20-2、20-3の機能の少なくとも一部を、HMD側に実装しても良い。
実施の形態1~3において、HMDの左眼用液晶ディスプレイ17Aに表示される映像と、右眼用液晶ディスプレイ17Bに表示される映像との間で視差を有していたが、両者の間で必ずしも視差を有する必要はない。
実施の形態2~3のHMD10-2、10-3は、導光板およびLED光源を用いて、鼻パッド、間仕切り部材、および鼻除け部材を所定の色味に発色させた。導光板およびLED光源の代わりに、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを用いてもよい。
実施の形態1~3において、図で示したレンズ15A,15Bについては、あくまで一例であって、図で示された形状及び大きさに限定されない。例えば、レンズ15A,15Bのレンズ有効径を図で示したものよりも大きくしてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
従って、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
10-1、10-2、10-3 ヘッドマウントディスプレイ
11-1、11-2 鼻パッド
12 間仕切り部材
13 鼻除け部材
15A、15B レンズ
17A、17B 液晶ディスプレイ
18、18A、18B カメラ
20-1、20-2、20-3 映像信号生成装置

Claims (5)

  1. ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、
    前記ユーザの左眼に提示する映像を表示する第1の表示装置と、
    前記ユーザの右眼に提示する映像を表示する第2の表示装置と、
    前記第1及び第2の表示装置を内部に収納する筐体と、
    前記筐体に取り付けられた右眼用レンズおよび左眼用レンズと、
    前記左眼用レンズと前記右眼用レンズとの間に配置されるレンズ間構造部と、を備え、
    前記レンズ間構造部は所望の色に発光する発光部を備え、
    さらに、前記ユーザの肌の画像を撮像するカメラを備え、
    前記発光部は、撮像した画像に含まれる前記ユーザの肌の色に基づき、発光する色を変化させる、
    ヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記発光部は、撮像した画像に含まれる前記ユーザの肌の色と、前記第1および前記第2の表示装置の表示領域に表示される映像の明度とに基づき、発光する色を変化させる、
    請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記レンズ間構造部が、前記ユーザに前記ヘッドマウントディスプレイが装着されたときに前記ユーザの鼻側に近付く方向に突出している形状を有する、
    請求項1または2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記レンズ間構造部が、前記第1の表示装置の映像が前記ユーザの右眼で視認されず、かつ、前記第2の表示装置の映像が前記ユーザの左眼で視認されないように前記筐体の内部に設けられた間仕切りを有する
    請求項1から3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記レンズ間構造部が、前記ユーザに前記ヘッドマウントディスプレイが装着されたときに前記ユーザの鼻が前記筐体と干渉しないように前記筐体の内側に突出させて前記筐体に取り付けられた部材を有する
    請求項1から4のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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