JP2019132673A - 端末装置及び位置検出システム - Google Patents
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Abstract
Description
次に、本発明の実施形態の具体的な説明に先立ち、本発明者らが本発明の実施形態をなすに至った経緯について説明する。
<位置検出システム1の概要構成>
まずは、図1から図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る位置検出システム1の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る位置検出システム1を説明するための説明図である。図2及び図3は、本実施形態に係る照明器具100の設置位置の一例を説明するための説明図であり、詳細には、図2は、室内300の天井の平面図の一例であり、図3は、室内300の側面図の一例である。
照明器具100は、可視光通信を行うことができる照明装置であり、例えば、図1に示すように、室内300の天井等に固定されて設置される。
端末装置200は、例えば、人物400により携帯されて複数の照明器具100の動画像を撮像することができる端末であり、スマートフォン、携帯端末、又はウェアラブル端末等から構成される。なお、当該端末装置200の詳細については、後述する。
以上、本実施形態に係る位置検出システム1の概要構成について説明した。次に、本実施形態に係る照明器具100の詳細構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る照明器具100の機能ブロック図である。図5は、本実施形態に係る照明器具記憶部104に格納される情報テーブル500の一例を説明するための説明図である。
照明器具制御部102は、照明器具100に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等のハードウェアを用いて、照明器具100の各機能ブロックを制御する機能を有する。具体的には、照明器具制御部102は、後述するパケット生成部106に対して、パケット送信(可視光通信)を行うように、定期的に命令することができる。
照明器具記憶部104は、ROM、RAM等の記憶装置から実現され、例えば、照明器具100の識別情報(ID(Identification))、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)等を格納することができる。さらに、照明器具記憶部104は、上述の照明器具制御部102の指示に従って、格納する情報を、後述するパケット生成部106へ出力することができる。また、照明器具記憶部104は、上述した照明器具制御部102が処理を実行するための様々なデータやプログラムを格納していてもよい。
パケット生成部106は、上述の照明器具制御部102の指示に従って、上述の照明器具記憶部104に格納された、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域の形状に関する情報(形状情報)、及び、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)等に基づいて、送信するためのパケット情報を生成することができる。言い換えると、パケット生成部106により生成されるパケット情報は、上述の照明器具100のID、形状情報及び位置情報を含む情報であると言える。さらに、パケット生成部106は、生成したパケット情報を、後述する発光処理部108へ出力することができる。
発光処理部108は、上述したパケット生成部106で生成されたパケット情報に対して変調処理を行い、後述する発光部110の点滅のパターン(発光するタイミング)を制御する。すなわち、発光処理部108は、発光部110を可視光通信可能に制御する機能(制御情報を生成する機能)を持つ。
発光部110は、可視光線を出力することができる発光体であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)から構成される。発光部110は、上述した発光処理部108による制御によって、所定の点滅パターンで発光及び消灯(点滅)を繰り返し、具体的には、発光するタイミングを変化させることにより、可視光線によって、端末装置200へ、上記情報(照明器具100の識別情報(ID)、発光領域の形状に関する情報(形状情報)、及び、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報))の送信、すなわち、可視光通信を行うことができる。
以上、本実施形態に係る照明器具100の詳細構成について説明した。次に、本実施形態に係る端末装置200の詳細構成について、図6から図8を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る端末装置200の機能ブロック図である。図7は、本実施形態に係る端末記憶部204に格納される情報テーブル502の一例を説明するための説明図である。さらに、図8は、本実施形態に係る位置算出部210の算出方法を説明するための説明図である。
端末制御部202は、端末装置200に内蔵されるCPU、ROM、及びRAM等のハードウェアを用いて、端末装置200の各機能ブロックを制御する機能を有する。
端末記憶部204は、ROM、RAM等の記憶装置から実現され、後述する画像処理部208によって取得した情報を格納する。詳細には、端末記憶部204は、図7に示すような情報テーブル502を格納する。当該情報テーブル502は、照明器具100ごとに、照明器具100から可視光通信を介して取得した、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)を格納する。さらに、当該情報テーブル502は、照明器具100ごとに、後述するカメラ部206で撮像した照明器具100の動画像上の照明器具100の発光部110の輪郭の面積や頂点の位置(位置座標)等を格納する。
カメラ部206は、例えば、同一平面上に設けられた少なくとも3つ以上の照明器具100の動画像を撮像することができる。詳細には、カメラ部206は、対象空間から発せられる光を受光して撮像面に光像を形成し、撮像面に形成された光像を電気的な画像信号に変換することにより動画像を取得することができる。また、カメラ部206は、例えば、照明器具100から発せられる光を集光する撮影レンズ及びズームレンズ等の撮像光学系、及び、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有してもよい。
画像処理部208は、端末装置200に内蔵されるCPU、ROM、及びRAM等のハードウェアを用いて、上述のカメラ部206が撮像した照明器具100の動画像を取得し、取得した動画像を一時的に格納する。さらに、画像処理部208は、格納した動画像に基づき、照明器具100の点滅パターン(受光パターン)を取得し、取得した点滅パターンに対して復調処理を行うことにより、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)を取得することができる。
位置算出部210は、可視光通信を介して上述の画像処理部208によって取得された、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)と、上述の画像処理部208によって画像から抽出された、照明器具100の発光部110の輪郭の面積や頂点の位置情報とに基づいて、線形方程式を利用して、端末装置200の位置を算出することができる。
以上、本実施形態に係る端末装置200の詳細構成について説明した。次に、本実施形態に係る位置検出方法について、図9から図13を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る位置検出方法のフローチャートである。図10は、本実施形態に係る対応特定処理(前処理)のサブフローチャートである。さらに、図11は、図10のステップS213のサブフローチャートである。また、図12及び図13は、本実施形態に係る対応特定処理(前処理)を説明するための説明図である。
各照明器具100の発光部110が発光し、照明器具100は、可視光通信を介して、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、及び、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)を端末装置200へ送信する。具体的には、各照明器具100の発光部110は、所定の点滅パターンで発光及び消灯(点滅)を繰り返し、端末装置200へ、上記情報を送信する。
端末装置200のカメラ部206は、発光する3つの照明器具100の動画像を撮像する。
端末装置200の画像処理部208は、上述したステップS103で撮像した動画像を一時的に格納する。さらに、画像処理部208は、格納した動画像に基づき、照明器具100の点滅パターン(受光パターン)を取得し、取得した点滅パターンに対して復調処理を行うことにより、照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)を取得し、端末記憶部204に格納する。なお、ここで格納される形状情報は、先に説明したように、照明器具100の発光部110の輪郭の各頂点の位置座標であり、さらに、当該発光部110の形状及び寸法の情報を含んでもよい。さらに、ここで格納される位置情報は、三次元空間(実空間)における、照明器具100の発光部110の重心の位置座標である。
位置の算出の前処理として、端末装置200の位置算出部210は、画像上の各照明器具100に関する6つの点と、可視光通信を介して取得された三次元空間(実空間)上の位置座標に係る6つの点との対応関係を特定する。なお、当該ステップS107の詳細については、後述する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS107で特定された6組の点の対応関係に基づいて、線形方程式を用いて、端末装置200の位置座標を算出する。なお、端末装置200の位置座標の算出は、既に説明したため、ここでは詳細な説明を省略する。
端末装置200の位置算出部210は、上述の図9に示されるステップS109における端末装置200の位置座標の算出で使用する候補となる情報が格納されることとなる選択候補の集合を空にする。
端末装置200の位置算出部210は、上述の図9のステップS105で取得した照明器具100の識別情報(ID)、三次元空間(実空間)上における、発光領域(発光部110)の形状に関する情報(形状情報)、照明器具100の設置位置に関する情報(位置情報)を、端末記憶部204から取得し、上記選択候補の集合における各照明器具100の実空間上の位置情報の集合として、上記選択候補の実空間側の集合に格納する。詳細には、位置算出部210は、上記形状情報として、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標を照明器具100のIDと紐づけて格納し、さらに、上記位置情報として、各照明器具100の棒状の発光部110の重心の三次元空間(実空間)上の位置座標を照明器具100のIDと紐づけて格納する。
端末装置200の位置算出部210は、上記選択候補の集合における各照明器具100の位置情報の実空間側集合が空であれば、処理を終了する。一方、端末装置200の位置算出部210は、上記選択候補の集合における各照明器具100の位置情報の実空間側集合が空でなければ、後述するステップS207へ進む。
端末装置200の位置算出部210は、上述の図9のステップS105で抽出した画像上での各照明器具100の発光部110の輪郭の面積の一番大きいものを選択し、選択した照明器具100をpと設定する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS207で選択したpに係る画像上の情報を、上記選択候補の画像側に係る情報を格納する画像側集合に追加する。詳細には、位置算出部210は、選択したpに係る照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置の情報(位置座標)を画像側集合に追加する。
端末装置200の位置算出部210は、画像側集合に格納された画像上の情報と紐づけられる照明器具100の数の大きさが2以下であれば(言い換えると、端部の位置座標の数が5以下であれば)、上述のステップS205へ戻る。一方、端末装置200の位置算出部210は、画像側集合に格納された画像上の情報と紐づけられる照明器具100の数の大きさが2以下でなければ(言い換えると、端部の位置座標の数が5以下でなければ)、後述するステップS213へ進む。
端末装置200の位置算出部210は、選択候補の集合に格納された、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標と、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置の情報との対応関係を特定する。なお、当該ステップS213の詳細については、後述する。
端末装置200の位置算出部210は、6組以上の対応関係が特定できたかどうかを判定する。当該位置算出部210は、6組以上の対応関係が特定できなかった場合は、ステップS217へ進む。一方、当該位置算出部210は、6組以上の対応関係が特定できた場合は、処理を終了する。
対応関係が特定できなかったものとして、上述のステップS207で選択したpに関する情報を選択候補の集合から除き、上述のステップS205へ戻る。
端末装置200の位置算出部210は、処理の順番を管理するための変数mに1を代入する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS203(ステップS105)において選択候補の集合に格納された、各照明器具100の棒状の発光部110の三次元空間(実空間)上の重心の位置座標を取得する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS303で取得した3つの照明器具100の発光部110の重心が、同一直線上にあるかどうかを判定する。当該位置算出部210は、3つの重心が同一直線上にない場合には、後述するステップS307へ進む。一方、当該位置算出部210は、3つの重心が同一直線上にある場合には、処理を終了する。
端末装置200の位置算出部210は、選択候補の画像側集合に含まれる各照明器具100の発光部110の、画像上の重心の位置を、抽出した発光部110の輪郭の頂点の位置座標(上述のステップS105で取得される)に基づき、算出する。
端末装置200の位置算出部210は、選択候補の集合に属する照明器具100のうち、発光部110の輪郭がm番目に大きい照明器具100をqとする。なお、以下の説明においては、当該mは、上述したステップS301で設定されているものとする。
端末装置200の位置算出部210は、選択候補の集合に格納された、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標(位置情報)と、各照明器具100の発光部110の三次元空間上の重心の位置座標とに基づいて、qの2つの端部を結ぶ直線と、選択集合に格納されたq以外の2つの照明器具100の重心を結ぶ直線とにより構成される角度αを算出する(図12及び図13参照)。これら直線の詳細については、後述する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS311で算出された角度αが、−45度から+45度(所定の角度)以内である場合には、後述するステップS315へ進む。一方、端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS311で算出された角度αが、−45度から+45度(所定の角度)以内でない場合には、後述するステップS317へ進む。
端末装置200の位置算出部210は、選択候補の集合に格納された、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標と、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置座標との対応関係を特定する。
端末装置200の位置算出部210は、上述したステップS315と同様に、選択候補の集合に格納された、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標と、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置座標との対応関係を特定する。
端末装置200の位置算出部210は、変数mを1つ大きく設定する。
端末装置200の位置算出部210は、上述のステップS319で設定されたmの値が4でない場合には、上述したステップS309へ戻る。一方、当該位置算出部210は、上述のステップS319で設定されたmの値が4である場合には、処理を終了する。
上述した本発明の第1の実施形態においては、算出した距離を用いて、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標と、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置座標との対応関係を特定していた。しかしながら、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、算出した角度を用いて上述のような特定を行ってもよい。以下に、算出した角度を用いて特定を行う本発明の第2の実施形態を、図14及び図15を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る位置検出方法のフローチャートであり、図15は、本実施形態に係る位置検出方法を説明するための説明図である。
次に、本実施形態に係る位置検出方法について、図14及び図15を参照して説明する。以下に説明する位置検出方法は、図10に示す第1の実施形態のステップS213に対応し、すなわち、ステップS213の変形例の1つであるといえる。詳細には、本実施形態に係る位置検出方法は、図14のサブフローチャートで示され、当該サブフローチャートは、ステップS401からステップS423までの複数のステップを有する。以下に、本実施形態に係る位置検出方法の各ステップの詳細を説明する。
本実施形態におけるステップS401からステップS409は、図11に示される、第1の実施形態のステップS301からステップS309と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
端末装置200の位置算出部210は、図15に示すように、q以外の各照明器具100a、100bの発光部110の三次元空間(実空間)上の重心804a、804bの位置に基づいて、これら2つの重心804a、804bを結ぶ直線810を算出する。さらに、当該位置算出部210は、図15に示すように、qである照明器具100の重心704から、算出した直線810への垂線730を算出する。また、位置算出部210は、qである照明器具100の一方の端部(一方の点)700と重心704とを結ぶ線分710aを算出し、端部700に係る線分710aと垂線730とにより構成される角度(第1の角度)α1を算出する。
端末装置200の位置算出部210は、上述したステップS411で算出した角度α1と角度α2との差分(α1−α2)が−60度から+60度(所定の角度)以内でない場合には、後述するステップS415に進む。一方、位置算出部210は、上記差分(α1−α2)が−60度から+60度(所定の角度)以内である場合には、後述するステップS419に進む。
端末装置200の位置算出部210は、図15に示すように、q以外の各照明器具100a、100bの発光部110の画像上の重心804a、804bの位置に基づいて、これら2つの重心804a、804bを結ぶ直線810を算出する。さらに、当該位置算出部210は、図15に示すように、qである照明器具100の重心704から、算出した直線810への垂線730を算出する。また、位置算出部210は、qである照明器具100の一方の端部(一方の点)700と重心704とを結ぶ線分710aを算出し、端部700に係る線分710aと垂線730とにより構成される角度(第1の角度)α1を算出する。
さらに、当該位置算出部210は、上述のステップS411及びステップS413で算出した角度α1、α2の大小関係に基づいて、三次元空間(実空間)上における角度α1、α2を2つのグループに分け、画像上における角度α1、α2を2つのグループに分ける。そして、当該位置算出部210は、同じグループに属する三次元空間上の端部700、702と、画像上の端部700、702とを対応させることにより、対応関係を特定することができる。
本実施形態におけるステップS419からステップS423は、図11に示される第1の実施形態のステップS315からステップS321と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
以上、本発明の各実施形態について説明した。続いて、本発明の各実施形態に係るハードウェア構成について説明する。上述した位置検出システム1における位置検出方法は、ソフトウェアと、照明器具と、以下に説明する端末装置200のハードウェアとの協働により実現される。
CPU902は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って端末装置200である無線通信装置900内の動作全般を制御する。また、CPU902は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM904は、CPU902が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM906は、CPU902の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス916により相互に接続されている。CPU902、ROM904及びRAM906は、ソフトウェアとの協働により図6を参照して説明した端末装置200の端末制御部202等の機能を実現し得る。
入力部908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU902に出力する入力制御回路などから構成されている。ユーザは、当該入力部908を操作することにより、端末装置200に対して各種のデータを入力したり、処理動作を指示したりすることができる。さらに、入力部908は、図6を参照して説明した端末装置200のカメラ部206として機能する、撮影レンズ及びズームレンズなどの撮像光学系、及び、CCD又はCMOS等の撮像素子を有している。
出力部910は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。また、出力部910は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含んでもよい。
ストレージ装置912は、データ格納用の装置である。ストレージ装置912は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出装置及び記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置912は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置912は、ストレージを駆動し、CPU902が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインタフェース914は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。当該通信インタフェースは、例えば、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)等の近距離無線通信インタフェースや、無線LAN(Local Area Network)、Wi−Fi(登録商標)、又は携帯通信網(LTE、3G)等の通信インタフェースであることができる。また、ネットワークインタフェース914は、有線による通信を行う有線通信装置を含んでいてもよい。
以上のように本発明の各実施形態によれば、簡単な距離及び角度の算出と簡単な比較により、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての三次元空間(実空間)上の位置座標と、各照明器具100の棒状の発光部110の2つの端部についての動画像上の位置の情報との対応関係を特定することができる。さらに、本実施形態によれば、少ない照明器具100であっても、端末装置200の位置を検出するために十分な数の照明器具100に関する位置情報等を得ることができることから、処理時間の少ない線形方程式を利用して、良好な位置検出精度で端末装置200の位置を検出することができる。すなわち、本発明の各実施形態によれば、良好な位置検出精度でありつつ、少ない照明器具で、且つ、少ない処理時間で位置を検出することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100、100a、100b、100c、100d 照明器具
102 照明器具制御部
104 照明器具記憶部
106 パケット生成部
108 発光処理部
110 発光部
200 端末装置
202 端末制御部
204 端末記憶部
206 カメラ部
208 画像処理部
210 位置算出部
300 室内
400 人物
500、502 情報テーブル
600 画像
602 三次元空間
700、702 端部
704、804a、804b 重心
710、810 直線
710a、710b 線分
730 垂線
900 無線通信装置
902 CPU
904 ROM
906 RAM
908 入力部
910 出力部
912 ストレージ装置
914 ネットワークインタフェース
916 ホストバス
Claims (12)
- 照明器具を撮像することができる端末装置であって、
前記照明器具の動画像を撮像する撮像部と、
前記動画像から、前記照明器具を特定する識別情報と、前記照明器具の形状情報と、前記照明器具における少なくとも6組の点の位置情報とを取得する取得部と、
前記識別情報と、前記形状情報と、前記位置情報とに基づいて、前記端末装置の位置を、線形方程式を利用して算出する位置検出部と、
を備える端末装置。 - 前記形状情報は、実空間上及び前記動画像上における、前記照明器具の発光領域の形状、及び、前記発光領域の頂点の位置に関する情報を含む、請求項1に記載の端末装置。
- 前記位置情報は、前記実空間上及び前記動画像上における、前記照明器具の重心の位置に関する情報を含む、請求項2に記載の端末装置。
- 前記取得部は、前記照明器具からの光の受光パターンに基づいて、前記識別情報、前記形状情報、及び、前記位置情報の一部を取得する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の端末装置。
- 前記位置検出部は、実空間上の前記照明器具における少なくとも6点と、前記動画像上の前記照明器具における少なくとも6点との対応関係を特定する、請求項1に記載の端末装置。
- 同一平面上に設けられた少なくとも3つ以上の前記照明器具を撮像する、請求項5に記載の端末装置。
- 前記位置検出部は、前記実空間上及び前記動画像上において、所定の点の間の距離をそれぞれ算出し、算出された前記距離の比較を行うことにより、前記対応関係を特定する、請求項6に記載の端末装置。
- 前記少なくとも3つ以上の照明器具には、第1、第2及び第3の照明器具を含まれており、
前記位置検出部は、
前記実空間上における、前記各照明器具の重心の位置を取得し、
取得された前記各重心が一直線上に並んでいない場合には、
前記実空間上における、前記第1の照明器具における2つの端部を結ぶ直線と、前記第2の照明器具の前記重心と前記第3の照明器具の前記重心とを結ぶ直線とにより構成される角度を利用して、前記対応関係を特定する方法を選択する、
請求項7に記載の端末装置。 - 前記位置検出部は、
前記角度が所定の角度以内であれば、
前記実空間上及び前記動画像上において、前記第1の照明器具における一方の前記端部から、前記第2及び第3の照明器具の前記重心までの距離を算出し、且つ、前記第1の照明器具における他方の前記端部から、前記第2及び第3の照明器具の前記重心までの距離を算出し、
前記角度が所定の角度以内でなければ、
前記実空間上及び前記動画像上において、前記第1の照明器具における前記2つの端部からの前記第2及び第3の照明器具の前記重心までの距離の合計値を算出する、
請求項8に記載の端末装置。 - 前記少なくとも3つ以上の照明器具には、第1、第2及び第3の照明器具を含まれており、
前記位置検出部は、
前記実空間上及び前記動画像上において、
前記第1の照明器具の重心から延びる、前記第2の照明器具の重心と前記第3の照明器具の重心とを結ぶ直線への垂線を算出し、
前記第1の照明器具の一方の点と前記第1の照明器具の前記重心とを結ぶ線分と、前記垂線とにより構成される第1の角度を算出し、
前記第1の照明器具の他方の点と前記第1の照明器具の前記重心とを結ぶ線分と、前記垂線とにより構成される第2の角度を算出し、
算出した前記第1及び第2の角度に基づいて、前記対応関係を特定する、
請求項7に記載の端末装置。 - 照明器具と端末装置とを含む位置検出システムであって、
前記端末装置は、
前記照明器具の動画像を撮像する撮像部と、
前記動画像から、前記照明器具を特定する識別情報と、前記照明器具の形状情報と、前記照明器具における少なくとも6組の点の位置情報とを取得する取得部と、
前記識別情報と、前記形状情報と、前記位置情報とに基づいて、前記端末装置の位置を、線形方程式を利用して算出する位置検出部と、
を有する、
位置検出システム。 - 前記照明器具は、
前記識別情報と、前記形状情報と、前記位置情報の一部とを発光することにより前記端末装置へ送信する、
請求項11に記載の位置検出システム。
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