JP2019132532A - 熱交換器 - Google Patents

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Takeshi Sato
健 佐藤
正憲 神藤
Masanori Shindo
正憲 神藤
甲樹 山田
Koki Yamada
甲樹 山田
浩彰 松田
Hiroaki Matsuda
浩彰 松田
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Abstract

【課題】熱交換器のヘッダ部に、従来の銅製の管と異なりアルミニウム製の管を用いる場合、管の端部を絞り、閉塞させることは困難であった。【解決手段】本開示の熱交換器のヘッダ部100は、端に開口121のある、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の管101と、開口121を閉塞する溶接部201と、を有している。管101は、断面の径が一定な本体111と、断面の径が、本体111の断面の径より小さく、かつ、開口121に近づくに従い減少している、端部112とを有している。溶接部201は、管101の開口121から管の内部に進入する進入部202を有している。【選択図】図8

Description

アルミニウム製管をヘッダ部として用いた熱交換器、および、それを用いた空気調和装置。
熱交換器のヘッダ部の円管の端部の封止には、エンドキャップをロウ付けにより取り付ける方法が一般的である。そしてこのロウ付けには、たとえば、特許文献1にあるように、さまざまな工夫がなされてきた。
エンドキャップを用いる方法は、部品点数を増加させる。これに対して、円管を絞り加工で径を小さくすることにより、エンドキャップを用いないで封止することができれば、部品点数を減らし、より簡単な構成とできる。一方、特にアルミニウム製の円管を用いた場合、絞り加工は一般的ではない。アルミニウム製の円管は、絞り加工を行うのが容易ではないからである。
第1観点の熱交換器は、空気調和装置に用いるものである。第1観点の熱交換器は、冷媒の集合空間を内部に形成するヘッダ部を備えている。ヘッダ部は、端に開口のある管と、開口を閉塞する溶接部と、を有している。管は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。管は、断面の径が一定な本体と、端部と、を有している。管の端部の断面の径は、前記本体の断面の径より小さく、かつ、開口に近づくに従い減少している。溶接部は、管の開口より管の外の外部と、管の開口から管の内部に進入する進入部とを有している。
第1観点の構成をとることによって、熱交換器のヘッダ部の円管の端部の封止が絞り加工によって容易に実現できるようになり、エンドキャップを用いない構成が可能となる。
第2観点の熱交換器は、第1観点の熱交換器において、溶接部は、管の開口より管の内側に進入している進入部を有するものである。そして、管の中心を通る断面で見たとき、進入部が三角形の2つの斜辺が三角形の内側に突に曲がった形状を有する。
第2観点の熱交換器は、進入部が三角形の2つの斜辺が三角形の内側に突に曲がった形状を有しているので、管の内部の冷媒集合空間の圧力が高くなった場合、進入部は、管壁に押し付けられて、抜けにくい。したがって、ヘッダ部の閉塞状態が維持されやすい。
第3観点の熱交換器は、第1観点の熱交換器において、管の中心を通る断面で見たとき、進入部が台形の2つの斜辺が台形の内側に突に曲がった形状を有し、台形の開口よりも遠い方の底辺が、台形の開口に近いほうの底辺よりも長い。
第3観点の熱交換器は、進入部が台形の2つの斜辺が台形の内側に突に曲がった形状を有し、台形の開口よりも遠い方の底辺が、台形の開口に近いほうの底辺よりも長いので、管の内部の冷媒集合空間の圧力が高くなった場合、進入部は、管壁に押し付けられて、抜けにくい。したがって、ヘッダ部の閉塞状態が維持されやすい。
第4観点の熱交換器は、第1観点〜第3観点のいずれかの熱交換器において、溶接部は、耐食層を覆うように形成されている。このような構成により、ヘッダ部の防食効果が発揮される。
第5観点の熱交換器は、第1観点〜第4観点のいずれかの熱交換器を備えた空気調和装置である。
第1実施形態の空気調和装置の概略構成図である。 第1実施形態の室外ユニットの外観斜視図である。 実施形態1に係る熱交換器の概略斜視図である。 図3の熱交換器の部分拡大図である。 図3の熱交換器のガス側ヘッダ部付近の図である。 図3の熱交換器の液側ヘッダ部付近の図である。 実施形態の熱交換器のヘッダ部の端の拡大図である。 図7のヘッダ部の断面図である。 第1実施形態のヘッダ部の溶接部の進入部の拡大図である。 第1実施形態のヘッダ部の溶接部の別の進入部の拡大図である。 従来のヘッダ部の製造における各工程を示す図である。(a)管を準備した状態、(b)へら絞り加工の途中の状態、(c)へら絞り加工を終了した状態、(d)ロウ付けを終了した状態、である。 実施形態1のヘッダ部の製造における各工程を示す図である。(a)管を準備した状態、(b)へら絞り加工の途中の状態、(c)へら絞り加工を終了した状態、(d)溶接を終了した状態、である。 第1実施形態1のヘッダ部の製造方法を示す、フローチャートである。 実施形態1のヘッダ部の製造において、管の先端部の切断について説明する図である。
<第1実施形態>
(1)空気調和装置の構成
熱交換器としての室外熱交換器11を用いた空気調和装置1について、図面を用いて説明する。空気調和装置1の概略構成図を図1に示す。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な空気調和装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3a、3bと、室外ユニット2と室内ユニット3a、3bとを接続する液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5と、室外ユニット2及び室内ユニット3a、3bの構成機器を制御する制御部23と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3a、3bとが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、アキュムレータ7と、圧縮機8と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張機構としての室外膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、を有している。各機器及び弁間は、冷媒管16〜22によって接続されている。
室内ユニット3a、3bは、室内(居室や天井裏空間等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室内ユニット3aは、主として、室内膨張弁31aと、室内熱交換器32aと、室内ファン33aと、を有している。室内ユニット3bは、主として、膨張機構としての室内膨張弁31bと、室内熱交換器32bと、室内ファン33bと、を有している。
冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。液冷媒連絡管4の一端は、室外ユニット2の液側閉鎖弁13に接続され、液冷媒連絡管4の他端は、室内ユニット3a、3bの室内膨張弁31a、31bの液側端に接続されている。ガス冷媒連絡管5の一端は、室外ユニット2のガス側閉鎖弁14に接続され、ガス冷媒連絡管5の他端は、室内ユニット3a、3bの室内熱交換器32a、32bのガス側端に接続されている。
制御部23は、室外ユニット2や室内ユニット3a、3bに設けられた制御基板等(図示せず)が通信接続されることによって構成されている。尚、図1においては、便宜上、室外ユニット2や室内ユニット3a、3bとは離れた位置に図示している。制御部23は、空気調和装置1(ここでは、室外ユニット2や室内ユニット3a、3b)の構成機器8、10、12、15、31a、31b、33a、33bの制御、すなわち、空気調和装置1全体の運転制御を行うようになっている。
(2)空気調和装置の動作
空気調和装置1は、冷房運転と、暖房運転と、除霜運転との3種類の運転モードがある。運転モードの選択、および、各運転モードの制御は、制御部23によって行われる。冷房運転時には、冷媒を、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12及び室内膨張弁31a、31b、室内熱交換器32a、32bの順に循環させる。暖房運転時には、冷媒を、圧縮機8、室内熱交換器32a、32b、室内膨張弁31a、31b及び室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に循環させる。暖房運転時においては、室外熱交換器11に付着した霜を融解させるための除霜運転が行われる。除霜運転時の冷媒の流れは、冷房運転時と同じである。
(3)室外ユニットの構成
図2は、室外ユニット2の外観斜視図である。
室外ユニット2は、主として、略直方体箱状のケーシング40と、送風機としての室外ファン15と、アキュムレータ7と、圧縮機8と、室外熱交換器11と、四路切換弁10や室外膨張弁12と、冷媒管16〜22を含んでいる。尚、以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「前面」、「背面」は、特にことわりのない限り、図2に示される室外ユニット2を前方(図面の左斜前側)から見た場合の方向を意味している。
室外ファン15(送風機)の回転によって、側面(ここでは、背面及び左右両側面)の吸込口40a、40b、40cから空気が吸い込まれ、室外熱交換器11において冷媒と空気の熱交換が行われ、天面の吹出口40dから空気が排出される。
(4)室外熱交換器の構成と動作
第1実施形態の室外熱交換器11について、図面を用いて説明する。図3は概略斜視図、図4は後面の直線部分の拡大図、である。図5は室外熱交換器11の左前部分を、ガス側第1ヘッダ部70側(右前側)から見た図、図6は、同じ部分を、液側ヘッダ部80側(左前側)から見た図である。
室外熱交換器11は、冷媒と室外空気との熱交換を行う熱交換器である。室外熱交換器11は、ガス側第2ヘッダ部50と、接続管77と、ガス側第1ヘッダ部70と、液側分流部84と、液側ヘッダ部80と、連結ヘッダ部90と、複数の扁平管63と、複数のフィン64と、を備えている。ここでは、ガス側第2ヘッダ部50、接続管77、ガス側第1ヘッダ部70、液側ヘッダ部80、連結ヘッダ部90、扁平管63及びフィン64のすべてが、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されており、互いにロウ付け等によって接合されている。
ガス側第1ヘッダ部70は、上下に延びた縦長中空の筒形状の管71と、管71の端の開口を閉塞する閉塞部72と、を有している。ガス側第1ヘッダ部70は、さらに、一枚の仕切り部73を有している。管71の内部は、仕切り部73によって、後述する最下部の第1パスとその他のパスに仕切られている。ガス側第1ヘッダ部70の各冷媒集合空間75は、接続管77の内部を経由して、ガス側第2ヘッダ部50の内部に連通している。ガス側第2ヘッダ部50は、さらに、U字管51、銅管52に接続されている。
液側ヘッダ部80は、上下に延びた縦長中空の筒形状の管81と、管81の端の開口を閉塞する閉塞部82と、を有している。液側ヘッダ部80は、さらに、複数の仕切り部83を有しており、管81の内部は、仕切り部83によって、複数の冷媒集合空間85に分けられている。各冷媒集合空間85には、1以上の風上側扁平管63aが接続されている。接続されている扁平管の数は、たとえば、1本以上10本以下である。液側ヘッダ部80の各冷媒集合空間85は、液側分流管87の内部を経由して、液側分流部84の内部に連通している。
連結ヘッダ部90は、上下に延びた縦長中空の筒形状の管91と、管91の端の開口を閉塞する閉塞部92と、を有している。連結ヘッダ部90は、さらに、複数の仕切り部93を有しており、管91の内部は、上下方向に隣り合う扁平管の長手方向の一端部間を仕切り、管列方向に隣り合う扁平管の長手方向の一端部同士が連通する複数の冷媒空間95が形成されている。
扁平管63は、平たい板状の形状であり、冷媒を流通させるための貫通穴を複数有している。図4は、図3の後面の直線部を切り取り、斜視した図である。図4に示すように、扁平管63は、風上側扁平管63a、風下側扁平管63bが2列に配列されている。そして、その扁平管63に垂直に、かつ、空気の流れ方向に平行になるように、フィン64が配置されている。フィン64は、扁平管63にロウ付け等で接着されている。フィン64は、扁平管63の中を流れる冷媒と、空気との熱交換を促進する。
室外熱交換器11における冷媒の流れを、図3を用いて説明する。図3の矢印は、暖房時の扁平管中の冷媒の流れの向きを示している。そして、冷房運転時は矢印と逆向きに冷媒が流れる。冷房運転時の冷媒の流れを次に説明する。圧縮機8よりガス側第2ヘッダ部50に流入した冷媒は、複数の接続管77に分かれて流れ、ガス側第1ヘッダ部70で集合する。ガス側第1ヘッダ部70より流出した冷媒は複数の風下側扁平管63bに分かれて流れて、連結ヘッダ部90の各風下側扁平管63bごとの各冷媒空間95に流れ込む。次に、連結ヘッダ部90の各冷媒空間95に流入した冷媒は、各冷媒空間95に接続された各風上側扁平管63aに流れ込み、液側ヘッダ部80の下からn番目(nは2から9の整数。1番目のパスは、後述する。)の冷媒集合空間85に分かれて流入する。冷媒は、液側ヘッダ部80において、複数の冷媒集合空間85に対応する複数の冷媒パスに分かれている。ここでは、パス数を9としているが、パス数は、適宜設定される。たとえば、2パス以上30パス以下である。冷媒は、n番目の冷媒集合空間85から、n番目の液側分流管87を通過して、液側分流部84に達する。液側分流部84では、9つの冷媒パスを流れた冷媒が合流して、室内膨張弁31a、31bに送られる。暖房運転時には、逆の経路で、液側分流部84に流れ込んだ冷媒は、液側ヘッダ部80でそれぞれのパスに分かれて空気と熱交換を行いガス側第2ヘッダ部50で合流してアキュムレータ7へ流出する。
本実施形態において、最下部の第1パスは、例外的に、ガス側第1ヘッダ部70(または液側ヘッダ部80)〜連結ヘッダ部90の間を冷媒が他のパスの2倍である2往復流れるように構成されている。このようにしている理由は、着霜対策のためである。ただ、他の冷媒パスと同様に、暖房時に、液側分流部84より分離して、熱交換後、ガス側第2ヘッダ部50にて冷媒を合流させており、冷房時にはこの逆に冷媒が流れるように構成されている。
(5)ヘッダ部の構成
本開示のヘッダ部は、熱交換器の様々なヘッダ部で適用可能である。本実施形態においても、ガス側第1ヘッダ部70、ガス側第2ヘッダ部50、液側ヘッダ部80、連結ヘッダ部90などで適用できる。ここでは、ガス側第2ヘッダ部50に適用する場合について、説明する。ガス側第2ヘッダ部50については、管の両端部のうち、U字管51に接続されているほうは、閉塞する必要がないので、その反対側、下方の閉塞部について、図7〜10を用いて説明する。
図7は、ガス側第2ヘッダ部50の下側の端部の拡大図である。便宜のために、図7は図5と比べて上下は逆にしている。以下では、ガス側第2ヘッダ部50をヘッダ部100と呼ぶ。図7のヘッダ部100について、管101の中心線141を含み、かつ、径131を含むように、切断した断面図が図8である。ここで、管101の径131とは、管101の外周2点を結ぶ線分であって、中心線141に直交し、かつ、同一の中心(中心線141上の点)を通る中で最も長いものである。管101が円管の場合は、直径である。管101の断面が楕円の場合は、径は長径である。図9、図10は、図7の溶接部201の進入部202の拡大図である。図9は、管101の開口121が狭い場合であり、図10は、管101の開口121が広い場合である。
ヘッダ部100は、端に開口121のある管101と、開口121を閉塞する溶接部201とを有している。
管101は、図7、8に示すように、本体111と、端部112とを備えている。端部112は、開口121を含んでいる。本体111は、断面の径131が一定な部分である。端部112の断面の径は、前記本体111の断面の径より小さく、かつ、前記開口121に近づくに従い減少している。端部112は、第1環状部113と、第2環状部114とを含む。第1環状部113は、環状であって、かつ、外側に突である。第1環状部113は、本体111に近い。第2環状部114は、環状であって、かつ、内側に突である。第2環状部114は、第1環状部113よりも、開口121に近い。第2環状部は、開口121を含む場合がある。すなわち、管121の開口付近は、内側に突の場合も、開口付近は直線状の場合もある。
管101は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。管101の材料としては、たとえば、99%以上のAlである。別の例としては、Mnを1〜1.5%含むAl合金である。より具体的には、日本工業規格A1100またはA3003である。
管101の外側の表面には、耐食層151が形成されている。耐食層151は、犠牲防食層であってもよい。耐食層151は、アルミニウム合金である。耐食層151の例としては、Znを含むアルミニウム合金である。より具体的には、たとえば、A4N43(日本工業規格)である。
管101の厚みは、たとえば、2mm以上3mm以下である。より具体的には、たとえば、2.4mmである。従来の銅管の場合、1.1mm〜1.3mm程度であったが、それに比べると、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の場合は厚い。
管101の径は、たとえば、20mm以上40mm以下である。より具体的には、たとえば、27.6mmである。
開口121の径は、犠牲防食距離以下である。犠牲防食距離は、20mm以上30mm以下である。
溶接部201は、管101の開口121の外である外部203と、開口121よりも管101の内部である進入部202とを有する。溶接部201は、溶接棒が一度溶けて再度固まったものである。溶接部201の材料はアルミニウムまたはアルミニウム合金であり、管101の材料と同じである。溶接部201の外部203は、耐食層151の端を覆うような形で形成されている。また、進入部202は、管101の内部、特に端部112の内部に配置されている。進入部の断面を拡大すると、図9に示すように、略三角形状または、図10に示すように略台形状の形状である。管101の開口121が狭いときには、図9に示すように、略三角形状になり、開口121が広い場合には、図10に示すように、略台形状になる。なお、図9、図10においては、略三角形状、略台形状とは、管101の内側に接している部分、三角形のAB、AC線、台形のDE線、GF線は、内側に突に曲がっている。これは、すなわち、これらの線が、概略、第2環状部の内側に接していることを示している。そして、三角形の底辺BCまたは、台形の下底EFに平行な線で、三角形、または、台形を切った線分、図9のL11、L12、図10のL21、L22などの線分は、管101の本体111から開口121に近づくにしたがって、次第に長さが短くなる。当然に、図10でDG<EFである。ただし、BCやEFの下の点線部分のような垂れ下がり部分P、Qがある場合には、このような部分は除いて考える。つまり、管101に概略接する頂点B,CまたはE,Fよりも開口121に近い線分のみで考える。
(6)ヘッダ部の製造方法
次にヘッダ部の製造方法について、図面を用いて、説明する。図11は、従来のヘッダ部の製造方法を説明する図、図12は、本実施形態のヘッダ部の製造方法を説明する図である。図13は、本実施形態のヘッダ部の製造方法を説明するフローチャート、図14は、管101の先端部をカットする場合について説明する図である。
最初に比較のために、銅管のヘッダ部を製造するときの加工について、図11を用いて説明する。まずは、図11(a)に示すように、筒状で径が一定な銅管301を準備する。銅管301に、へら321を用いたへらしぼり加工を施していき、図11(b)、(c)に示すように、開口を小さくしていく。そうすると、銅管301の場合、外側に突な第1環状部303ができる。このようなへら絞り加工を行った後で、図11(d)に示すように、開口をロウ付けで塞いで、ロウ付け部311を形成する。このような方法で、銅管の場合は端の開口を閉塞できる。
次にアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いたヘッダ部の加工方法について、図12〜14を用いて、説明する。まず、図12(a)にあるように、筒状で径が一定なアルミニウムの管101を準備する(図13のS1)。次に、この管101の絞り加工を行う(S2)。アルミニウムの管101の場合には、銅管と同じ形、すなわち、外に突な第1環状部のみ作るように絞るのは限界がある(図12(b))。この理由としては、次の2つが考えられる。第1に、アルミニウムは銅よりも融点が低いため、摩擦熱で溶けたアルミニウムがへらにこびり付き、管が減肉する。第2に、アルミニウムは銅に比べて展性が低いため、絞り加工による変形に伸びが追いつがず、大きな変形をさせることができない。アルミニウムの絞り加工は、外に突な第1環状部と内に突な第2環状部ができるように加工するのが好ましい(図12(c))。絞り加工(S2)を行った後で、開口を閉塞するため、溶接を行い、溶接部201で開口121を閉塞する(図12(d)、図13のS3)。溶接方法としては、MIG溶接、TIG溶接などの溶接法を用いる。
なお、絞り加工(S2)を行った後(図12(c))、溶接(S3)を行う前に、管の端を、図14の線Cで示す部分(通常は第2環状部に相当する部分)で、切り落とし、その後で、先端を除いた部分の開口に溶接を行って、閉塞してもよい。このようにすることで、管の先端の機能しない部分を減らすことができ、管101を短くできる。しかし、Cの部分での開口は、切断前の先端部での開口より大きいので、切断前より開口が大きくなり、特に開口が犠牲防食距離を超えるような場合には、耐食性が低下する。つまり、先端をカットしないで、用いるのが望ましい。
(7)特徴
(7−1)
本実施形態の熱交換器11のヘッダ部100は、端に開口121のある、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の管101と、開口121を閉塞する溶接部201と、を有し、溶接部201は、管101の開口121から前記管101の内部に進入する進入部202を有している。このようにヘッダ部100は進入部202を有するため、従来困難であったアルミニウム管のエンドレスキャップを用いない閉塞が可能となり、部品点数の削減、コストの削減に寄与している。
(7−2)
本実施形態の熱交換器のヘッダ部において、管101は、表面に耐食層151が形成されており、かつ、管101の開口121の径は、犠牲防食距離よりも小さい。犠牲防食距離は、30mm以下である。
本実施形態の熱交換器のヘッダ部は、開口121の径を犠牲防食距離よりも小さくすることにより、管101の表面の耐食層151が腐食を防いでいる。
(7−3)
本実施形態の熱交換器のヘッダ部において、溶接部201の進入部202は、三角形の2つの斜辺が三角形の内側に突に曲がった形状、または、台形の2つの斜辺が台形の内側に突に曲がった形状を有し、進入部202の径は、管101の本体111に近いほうから、管101の開口121に近づくにしたがって小さくなっている。進入部202がこのような形状を有するため、管101の内部の冷媒集合空間の圧力が高くなった場合、進入部202は、管101の端部112の管壁に押し付けられて、抜けにくい。これに対して、従来の銅の管を用いたヘッダの場合、ロウ付け部311の底辺が外向きで頂点が内側向きの、逆の三角形の形状を有するため、管の内部の冷媒集合空間からの圧力を受けた場合、比較的容易に、ロウ付け部311が抜けてしまう恐れがあった。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和装置
2 室外ユニット
11 室外熱交換器
50 ガス側第2ヘッダ部
63 扁平管
64 フィン
70 ガス側第1ヘッダ部
101 管
72、82、92 閉塞部
77 接続管
80 液側ヘッダ部
84 液側分流部
87 液側分流管
100 ヘッダ部
111 本体
112 端部
131 径
141 中心線
201 溶接部
202 進入部
203 外部
321 へら
特開2013-139940号公報

Claims (5)

  1. 空気調和装置(1)を構成する熱交換器(11)であって、
    冷媒の集合空間を内部に形成するヘッダ部(50、100)を備え、
    前記ヘッダ部は、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金製の管(101)と、
    前記管の端部の開口(121)を閉塞する溶接部(201)と、
    を有し、
    前記管(101)は、
    断面の径が一定な本体(111)と、
    断面の径が、前記本体の断面の径より小さく、かつ、前記開口(121)に近づくに従い減少している、前記端部(112)と、
    を有し、
    前記溶接部(201)は、
    前記管(101)の前記開口(121)より前記管の外の外部(203)と、
    前記管(101)の前記開口(121)から前記管の内部に進入する進入部(202)と、を有する、
    熱交換器(11)。
  2. 前記管(101)の中心を通る断面で見たとき、
    前記進入部(202)が三角形の2つの斜辺が三角形の内側に突に曲がった形状を有する、
    請求項1に記載の熱交換器(11)。
  3. 前記管(101)の中心を通る断面で見たとき、
    前記進入部(202)が台形の2つの斜辺が台形の内側に突に曲がった形状を有し、前記台形の前記開口よりも遠い方の底辺が、前記台形の前記開口(121)に近いほうの底辺よりも長い、
    請求項1に記載の熱交換器(11)。
  4. 前記溶接部(201)の前記外部(203)は、前記開口(121)を覆うように配置されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器(11)。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱交換器(11)を備えた空気調和装置(1)。
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