JP2019132494A - 冷蔵庫 - Google Patents

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【課題】冷蔵用冷却器の側方の構造物の除霜を効率的に行える冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室を形成する断熱箱体と、圧縮機と、前記冷蔵温度帯室を冷却する冷蔵用蒸発器と、前記冷凍温度帯室を冷却する冷凍用蒸発器と、前記冷蔵用蒸発器と前記冷蔵温度帯室内の空気を熱交換させる第一の送風機と、前記冷凍用蒸発器と前記冷凍温度帯室内の空気を熱交換させる第二の送風機と、を備えた冷蔵庫において、前記冷蔵用蒸発器のフィン部を通る上下方向の風路の上流側に、前記冷蔵用蒸発器のパイプ部を通る風路を形成する。【選択図】図8

Description

本発明は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵温度帯室を冷却するための冷蔵用冷却器と、冷凍温度帯室を冷却するための冷凍用冷却器と、を備えた冷蔵庫がある。ここで、冷蔵用冷却器の除霜に関しては、冷凍運転中すなわち冷蔵用冷却器に冷媒が流れていない状態で、冷蔵用ファンを駆動することで行う除霜方法も知られている。
例えば、特許文献1には、冷蔵用冷却器の側方に気液分離器(アキュームレータ)を設け、この気液分離器に設けたセンサによって除霜の終了を検知する冷蔵庫が記載されている。
特開2010−230251号公報
特許文献1記載の冷蔵庫では、冷蔵領域の空気を気液分離器側に流れにくくして、冷蔵用冷却器側に流れやすくする遮風部を設けている。このため、冷蔵用冷却器の除霜を、冷蔵用ファンを駆動することで行う場合、冷蔵用冷却器本体(フィン部)は、除霜しやすくなるものの、冷蔵用冷却器の側方にある気液分離器や伝熱管の除霜は、冷蔵温度帯室からの戻り空気が流れにくいので除霜が困難となっている。仮に、気液分離器やパイプ部を確実に除霜しようとすると、冷蔵用ファンの駆動時間を長くする必要があるため、省エネルギー性が低下する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、冷蔵用冷却器の側方の構造物の除霜を効率的に行える冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室を形成する断熱箱体と、圧縮機と、前記冷蔵温度帯室を冷却する冷蔵用蒸発器と、前記冷凍温度帯室を冷却する冷凍用蒸発器と、前記冷蔵用蒸発器と前記冷蔵温度帯室内の空気を熱交換させる第一の送風機と、前記冷凍用蒸発器と前記冷凍温度帯室内の空気を熱交換させる第二の送風機と、を備えた冷蔵庫において、前記冷蔵用蒸発器のフィン部を通る上下方向の風路の上流側に、前記冷蔵用蒸発器のパイプ部を通る風路を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、冷蔵用冷却器の側方の構造物の除霜を効率的に行える冷蔵庫を提供できる。
実施例1に係わる冷蔵庫の正面図 図1のA−A断面図 図2のB−B断面図 実施例1に係わる冷蔵室の送風路と蒸発器の斜視図 実施例1に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図 実施例1に係る冷蔵庫の放熱手段の配置 冷蔵室(扉なし)の正面斜視図 図2のD−D断面図 冷蔵室(扉・貯水タンク・チルド室・周囲断熱壁なし)の正面斜視図 冷蔵庫(扉・周囲断熱壁なし)の背面斜視図
以下、本発明の実施例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る冷蔵庫の実施例1を、図1から図10を参照して説明する。
図1は実施例1に係わる冷蔵庫の正面図である。図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3と上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6の順番で構成されている。以下では、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5は、まとめて冷凍室7と呼ぶ。冷蔵室2は左右に分割され、観音開きする回転式の冷蔵室ドア2a、ドア2bを備え、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6は、それぞれ引き出し式のドア3a、ドア4a、ドア5a、ドア6aを備えている。また、これら複数のドアの内部材料はウレタンで構成されている。
冷蔵室2の高さH1は冷凍室7の高さH2より大きい構成(H1>H2)となっている。また、床から冷蔵室2の下端までの距離をH5、床から冷蔵室2の上端までの距離をH6としたとき、使用者の平均身長がH5より高く、H6より小さくなる構成となっている。これにより、使用者が立った状態で冷蔵室を使用する場合の使い勝手を向上している。
冷凍室7は、基本的に庫内を冷凍温度帯(0℃未満)の例えば平均的に−18℃程度にした貯蔵室であり、冷蔵室2及び野菜室6は庫内を冷蔵温度帯(0℃以上)とし、例えば冷蔵室2は平均的に4℃程度、野菜室6は平均的に7℃程度にした貯蔵室である。貯蔵室のうち、冷凍室7を冷蔵室2と野菜室6の間に配置することで、最も温度の低い冷凍室7が庫外空気に触れる面積を最小にできるため、庫外空気から冷蔵庫1への熱侵入量を少なくして、冷蔵庫1の省エネルギー性能を高めている。
図2は図1のA−A断面図で、図3は図2のB−B断面図である。図に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、外箱10aと内箱10bとの間に発泡断熱材(例えば発泡ウレタン)を充填して形成される、箱体10によって隔てられている。箱体10には発泡断熱材に加えて複数の真空断熱材11(図3の点線)を、外箱10aと内箱10bとの間に実装している。ここで、真空断熱材11は、グラスウールやウレタン等の芯材を、外包材で包んで構成される。外包材はガスバリア性を確保するために金属層(例えばアルミニウム)を含むため、真空断熱材11の外周側は外包材の熱伝導により熱が伝わりやすい。
冷蔵室2と、上段冷凍室4及び製氷室3は断熱仕切壁12aによって隔てられ、同様に下段冷凍室5と野菜室6は断熱仕切壁12bによって隔てられている。また、製氷室3、上段冷凍室4、及び下段冷凍室5の各貯蔵室の前面側には、ドア3a、4a、5aの隙間を介して庫内外の空気が流通しないよう、断熱仕切壁12cを設けている。冷蔵室2のドア2a、2bの庫内側には複数のドアポケット13と、複数の棚14a、14b、14c、14dを設け、複数の貯蔵スペースに区画されている。複数の棚14a、14b、14c、14dは、両側面の内箱10bに設けられる複数の支持部(図示なし)により支持される。また、棚14a、14b、14cにはそれぞれ異なる高さに支持部が設けられているため、収納物に応じて棚14a、14b、14cの設置高さを調節することができる。
冷凍室7及び野菜室6には、それぞれドア3a、4a、5a、6aと一体に引き出される製氷室容器(図示なし)、上段冷凍室容器4b、下段冷凍室容器5b、野菜室容器6bを備えている。
断熱仕切壁12aの上方には、冷蔵室2の温度帯よりも低めに設定されたチルド室15を備えている。チルド室15は、例えば蒸発器105aと送風機112aの制御、及び断熱仕切壁12a内に設けたヒータ(図示せず)により、冷蔵温度帯の例えば約0〜3℃にするモードと冷凍温度帯の例えば約−3〜0℃にするモードに切換えることができる。
蒸発器105aは、冷蔵室2用のクロスフィンチューブ式熱交換器であり、冷蔵室2の背面側に備えた蒸発器室16a内に設けてある。蒸発器105aと熱交換して低温になった空気は、蒸発器105aより高い位置に設けた送風機112aにより、ケーシング17、吐出風路18a、上方に向けて開口した吐出口19aを介して冷蔵室2に送風され、冷蔵室2内を冷却する。冷蔵室2に送風された空気は、戻り口20aから蒸発器105aに戻る。
また、ケーシング17の下部に開口部21を備えている。これにより、吐出風路18aから流れてきた結露水がケーシング17内に溜まることを抑制し、送風機112aの動作不良を防いでいる。
蒸発器105aの空気側の表面で成長した霜は、蒸発器105aに冷媒を流さずに送風機112aを動作させることで、ヒータなどの加熱源を用いずに除霜できる。また、蒸発器105aの除霜運転時に冷蔵室2に送風される空気は0℃前後(霜の温度)となるため、除霜と同時に冷蔵室2を冷却できる。そのため、本実施例の形態は、ヒータなどの加熱源を用いた一般的な除霜に比べて消費電力が低く、かつ除霜運転時には圧縮機を運転することなく冷蔵室2を冷却できるため、除霜運転が頻繁に入る場合であっても冷蔵庫1の省エネルギー性能を損ないにくい構成となっている。
蒸発器105aの下方にある樋23aの表面にはヒータ24aを設けている。ヒータ24aに通電することで、樋23aに溜まった水が凍結しても、氷を融解して排水できる。樋23aで発生した融解水は、排水管25aを介して圧縮機100の上部に設けた蒸発皿26に排出される。
蒸発器105bは、冷凍室7用のクロスフィンチューブ式熱交換器であり、冷凍室7の背面側に備えた蒸発器室16b内に設けてある。蒸発器105bと熱交換して低温になった空気は、蒸発器105bの上方に設けた送風機112bにより、吐出風路18b、吐出口19bを介して冷凍室7に送風され、冷凍室7内を冷却する。冷凍室7に送風された空気は、蒸発器室105bの下方にある冷凍室戻り口20bを通り、蒸発器105bに戻る。
本実施例の冷蔵庫1では、野菜室6も蒸発器105bで低温にした空気を直接送風することで冷却する。蒸発器105bで低温になった蒸発器室16bの空気は、送風機112bにより野菜室風路(図示せず)、野菜室ダンパ(図示せず)を介して野菜室6に送風され、野菜室6内を冷却する。野菜室6が低温の場合は、野菜室ダンパを閉じることで野菜室6の冷却を抑える。なお、野菜室6に送風された空気は断熱仕切壁12bの下部前方に設けた戻り口20cから戻り風路22を介して蒸発器室16bに戻る。
蒸発器105bの下方にはヒータ24bを設けている。ヒータ24bに通電することで、蒸発器105bの空気側の表面で成長した霜を溶かすことができるため、熱交換器105の冷却性能の悪化を抑制することができる。除霜時に発生した融解水は、蒸発器室16bの下部に設けた樋23bに落下し、排水管25bを介して機械室114内の圧縮機100の上部に設けた蒸発皿26に排出される。
冷蔵庫1の上面に備えるカバー27の内部には、庫外空気の温度、湿度を検知する温湿度センサ28を設けている。冷蔵庫1の上方背面側には制御基板29が配置されており、制御基板29に記憶された制御手段に従って冷凍サイクル、及び送風系の制御が実施される。
図4は、実施例1に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図である。本実施例の冷蔵庫1は、冷媒を圧縮する圧縮機100、放熱手段である庫外放熱器101と側面放熱配管102、前面放熱配管103、冷媒を減圧させるキャピラリチューブ104aと104b、吸熱手段である蒸発器105aと105b、液冷媒が圧縮機100に流入するのを防止する気液分離器106aと106b、冷媒流路を制御する三方弁107、冷媒の逆流を防止する逆止弁108、冷凍サイクル中の水分を除去するドライヤ109、冷媒流路を接続する冷媒合流部110を備えており、これらを冷媒配管111により接続することで冷媒を循環し、冷凍サイクルを構成している。ここで、蒸発器105aは送風機112aにより空気を流し、また蒸発器105bは送風機112bにより空気を流して、冷蔵室2および冷凍室7の冷却を促進している。同様に、庫外放熱器101は送風機113により空気を流して冷蔵庫1の放熱を促進している。
圧縮機100から吐出した冷媒は、庫外放熱器101、側面放熱配管102、前面放熱配管103、ドライヤ109の順に流れ、三方弁107に至る。三方弁107は流出口107aと流出口107bを備え、三方弁107に流入する冷媒は、流出口107aまたは流出口107bのどちらか一方に流れる。
流出口107aに冷媒が流れる冷蔵モードでは、冷媒はキャピラリチューブ104a、蒸発器105a、気液分離器106a、冷媒合流部110の順に流れた後、圧縮機100に戻る。キャピラリチューブ104aで低圧低温になった冷媒が蒸発器105aを流れ、蒸発器105aと冷蔵室2内の空気とが熱交換し、冷蔵室2の収納物を冷却する。
流出口107bに冷媒が流れる冷凍モードでは、冷媒はキャピラリチューブ104b、蒸発器105b、気液分離器106b、逆止弁108、冷媒合流部110の順に流れた後、圧縮機100に戻る。ここで逆止弁108は、冷媒が冷媒合流部110から気液分離器106b側へ流れないように配設している。キャピラリチューブ104bで低圧低温になった冷媒が蒸発器105bを流れ、蒸発器105bと冷凍室内の空気とが熱交換し、冷凍室7の収納物を冷却する。
図5は実施例1に係る冷蔵庫の放熱手段の配置である。庫外放熱器101(図示なし)は、機械室114に配置したフィンチューブ式の熱交換器で、側面放熱配管102は冷蔵庫1の側壁面に沿って配置した放熱パイプで、前面放熱配管103は冷蔵庫1の断熱仕切壁12a、12b、12c(図2参照)の前縁内側に配置した放熱パイプである。また、側面放熱配管102は冷蔵庫1の箱体10内の外箱10a側に埋設している。前面放熱配管103は各貯蔵室を分割する断熱仕切り壁12a、12b、12c(図2参照)といった、冷蔵庫1の前方側に埋設されている。また、前面放熱配管103は、放熱をするだけでなく、断熱仕切壁12a、12b、12cの結露防止の役割もある。
図6は実施例1に係る冷蔵庫の蒸発器の構成図であり、図6(a)は冷蔵用蒸発器の構成図、図6(b)は冷凍用蒸発器の構成図を示している。図6に示すように、蒸発器105aおよび蒸発器105bは、クロスフィンチューブ式熱交換器であり、複数枚のアルミニウム製のフィン部115を、複数回に曲げられたパイプ部116が貫くように構成されている。本実施例では、蒸発器105aのフィンの平均積層間隔Pf1と蒸発器105bのフィンの平均積層間隔Pf2の関係はPf1≦Pf2となるように構成し、さらに、蒸発器105aの高さH3と蒸発器105bの高さH4の関係はH3≦H4となるように構成し、蒸発器105aの幅W1と蒸発器105bの幅W2の関係はW1≦W2となるように構成している。これにより、蒸発器105bは伝熱面積を確保しながら霜成長による空気側の流れの閉塞を抑制でき、ヒータ24bの通電回数を少なくなることで冷蔵庫1の省エネルギー性能を向上している。一方で、蒸発器105aは、伝熱面積を確保しながら小型化することができるため、省エネルギー性能を損なわずに冷蔵室2の内容積を増大している。
本実施例ではPf1を3mmとし、Pf2を5mmとしているが、本実施例で使用した寸法以外の場合でも、Pf1≦Pf2の関係が成り立てば同様な効果を得ることができる。
図7は、冷蔵室(扉なし)の正面斜視図である。図は、内部構造を可視化するために扉2a、2bを除いた構造を示している。冷蔵室2の右下にはチルド室15を、冷蔵室の左下には製氷用の貯水タンク70を、また、チルド室15と貯水タンク70の間には仕切り71を備えている。また、空気の戻り口20aは複数に分割されており、本実施例では、棚14cと棚14dの間の左側に第一の戻り口72a、棚14cと棚14dの間の右側に第一の戻り口72b、貯水タンクの周囲に第一の戻り口72c、チルド室の周囲に第一の戻り口72dを備えている。このように、棚14cと14dの間に空気の戻り口20aを備えることで、冷蔵室2と冷凍室7の間の仕切り12a周囲を流れる空気風量が低減される。これにより、冷蔵室2と冷凍室7の強制対流による交換熱量が減り、結果として圧縮機を比較的高回転で運転する冷凍運転の時間が減るため、冷蔵庫の省エネルギー性能を向上できる。
本実施例では、第一の戻り口72aと72bの風路断面積の和を、第一の戻り口72cと72dの風路断面積の和より大きくしている。これにより、比較的風路抵抗の大きい第一の戻り口72cと72dに風が流れにくくなるため、冷蔵室2と冷凍室7の強制対流による交換熱量をさらに低減することで、圧縮機を比較的高回転で運転する冷凍運転の時間を減らし、冷蔵庫の省エネルギー性能を向上できる。さらには、第一の戻り口を棚14cと14dの間、そして棚14dの下に複数備えることで、第一の戻り口を1つとした場合よりも、合計の開口面積を拡大できるため、風路抵抗を低減することで循環風量を増大させて、冷蔵室2の省エネルギー性能を向上できる。
ここで、本実施例の風路断面積とは、空気の流れ方向に垂直な面における面積を指しており、その中でも面積が最小になる風路とする。そのため、戻り口の入口付近の開口面積が広い場合でも、シール材などで一部の風路が塞がっていれば風路断面積はゼロとして考える。
また、本実施例では、冷蔵室2と冷凍室7の強制対流による交換熱量を減らすために、第一の戻り口72aと72bを備えている。これにより、前記したように冷蔵室2と冷凍室7の強制対流による交換熱量をさらに低減し、冷蔵庫の省エネルギー性能を向上できる一方で、貯水タンクがマイナス温度となり、貯水タンク内の水が凍ってしまうという新たな課題が生じる恐れがあった。この課題を解決するために、本実施例では、第一の戻り口72cの風路断面積を第一の戻り口72dの風路断面積より大きくしている。これにより、冷蔵室2と冷凍室7の強制対流による交換熱量を低減しつつ、貯水タンク内の水を凍りにくくすることができる。
図8は図2のD−D断面図である。図に示すように、第一の戻り口72aから流入した空気は、蒸発器室16aの開口部である第二の戻り口73aを通過し、蒸発器105aに戻る。同様に、第一の戻り口72bから流入した空気は、第二の戻り口を通らずに直接、蒸発器105aに戻る。また、樋23aは結露水を排水するために、蒸発器左下端部と樋の間の距離H7より、蒸発器右下端部と樋の間の距離H8が広くなるように傾斜している。このため、第一の戻り口72aから流入した空気は、蒸発器左下端部と樋の間の距離H7が短いために風路抵抗が大きく、風量が低下してしまう恐れがあった。そこで、本実施例では、第二の戻り風路を複数備えることで上記課題を解決したため、図9を用いて説明する。
図9は、冷蔵室(扉・貯水タンク・チルド室・周囲断熱壁なし)の正面斜視図である。図は、内部構造を可視化するために扉2a、2bと貯水タンク70、チルド室15、そして周囲断熱壁を除いた構造を示している。図に示すように、蒸発器室16aには、空気が戻るための第二の戻り口73a、73b、73cを備えている。このように、第二の戻り口を複数備えることで開口面積を拡大できるため、第一の戻り口72aを通過した空気が、第二の戻り口73a、73b、73cで縮流しにくくなり、冷蔵室2を循環する風量が増大して、冷蔵庫1の省エネルギー性能を向上できる。
図10は、冷蔵庫(扉・周囲断熱壁なし)の背面斜視図である。図に示すように、貯水タンク70の背面側には、電気品箱74を備えている。電気品箱74には、例えばチルド室15の圧力や温度を制御する部品が内蔵される。このように、貯水タンク70の背面側に電気品箱74を配置することで、風路面積が広く、かつ食品の収納に使えないスペースを有効利用できるため、冷蔵庫の省エネルギー性能の向上と食品収納スペースの拡大を両立することができる。
ここで、冷蔵温度帯室の冷却を行う冷蔵運転中に、冷蔵温度帯室内の湿気は、蒸発器105aのフィン部115だけでなく、フィン部115の側方に露出して伝熱管がターンするパイプ部116や気液分離器106aにも霜となって付着する。このパイプ部116等に付着した霜は、定期的に溶かさなければ成長し、送風機112aの停止などを招く可能性がある。
そこで、本実施例では、蒸発器105aのフィン部115を下から上へ通る風路の上流側(側方)に、パイプ部116や気液分離器106aを上から下へ通る風路を形成した。したがって、送風機112aを駆動して蒸発器105aを除霜する際に、パイプ部116等に空気が流れやすくなる。その結果、除霜時間を短くしても、パイプ部116等の除霜が可能となる。また、冷蔵運転中に、パイプ部116等にあえて着霜させ、フィン部115への着霜を抑制することで、フィン部115が着霜によって目詰まりするまでの時間を長くできる。なお、本実施例では、蒸発器105aの除霜を送風機112aの駆動により行っているが、除霜用のヒータを設けても構わない。
また、本実施例では、チルド室15の上端よりも上方に、冷蔵室内への空気の吐出口19aと、冷蔵室からの戻り口20aと、を設ける一方、チルド室15の上端よりも下方であってチルド室15の背面側に、蒸発器105aを設けている。このため、戻り口20aから流入した空気が、蒸発器105aのパイプ部116等を上から下へ流れた後、樋23aを通って蒸発器105aのフィン部115へ到達し易くなる。特に、戻り口72bの左右方向位置が、パイプ部116および気液分離器116aの左右方向位置と同じであるため、このような空気の流れが促進される。
以上が本実施例の形態である。なお、本発明は、前述した形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。さらに、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 製氷室
4 上段冷凍室
5 下段冷凍室冷凍室
6 野菜室
7 冷凍室(3、4、5の総称)
10 箱体
10a 外箱
10b 内箱
11 真空断熱材
12a、12b、12c 断熱仕切壁
13 ドアポケット
14a、14b、14c、14b 棚
15 チルド室
16a、16b 蒸発器室
17 ケーシング
18a、18b 吐出風路
19a、19b 吐出口
20a 戻り口(冷蔵室)
20b 戻り口(冷凍室)
20c 戻り口(野菜室)
21 開口部
22 戻り風路(野菜室)
23a、23b 樋
24a、24b ヒータ
25a、25b 排水管
26 蒸発皿
27 カバー
28 温度センサ
29 制御基板
70 貯水タンク
71 仕切り
72a 第一の戻り口(棚と棚の間、左)
72b 第一の戻り口(棚と棚の間、右)
72c 第一の戻り口(貯水タンク周囲)
72d 第一の戻り口(チルド室周囲)
73a 第二の戻り口(左下)
73b 第二の戻り口(右上)
73c 第二の戻り口(中央)
74 電気品箱
100 圧縮機
101 庫外放熱器
102 側面放熱配管
103 前面放熱配管
104a、104b キャピラリチューブ
105a、105b 蒸発器
106a、106b 気液分離器
107 三方弁
108 逆止弁
109 ドライヤ
110 冷媒合流部
111 冷媒配管
112a、112b 送風機
113 送風機
114 機械室
115 フィン部
116 パイプ部

Claims (5)

  1. 冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室を形成する断熱箱体と、圧縮機と、前記冷蔵温度帯室を冷却する冷蔵用蒸発器と、前記冷凍温度帯室を冷却する冷凍用蒸発器と、前記冷蔵用蒸発器と前記冷蔵温度帯室内の空気を熱交換させる第一の送風機と、前記冷凍用蒸発器と前記冷凍温度帯室内の空気を熱交換させる第二の送風機と、を備えた冷蔵庫において、
    前記冷蔵用蒸発器のフィン部を上下方向に通る風路の上流側に、前記冷蔵用蒸発器のパイプ部を通る風路を形成したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、
    前記冷蔵温度帯室は、冷蔵室と、野菜室と、を有し、
    前記冷蔵室の下部にはチルド室が形成さており、
    前記チルド室の上端よりも上方に、前記冷蔵室内への空気の吐出口と、前記冷蔵室からの空気の戻り口と、を備え、
    前記チルド室の上端よりも下方であって前記チルド室の背面側に、前記冷蔵用冷却器のフィン部およびパイプ部を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2において、
    前記戻り口の左右方向位置は、前記冷蔵用冷却器のパイプ部の左右方向位置と同じであることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室を形成する断熱箱体と、圧縮機と、前記冷蔵温度帯室を冷却する冷蔵用蒸発器と、前記冷凍温度帯室を冷却する冷凍用蒸発器と、前記冷蔵用蒸発器と前記冷蔵温度帯室内の空気を熱交換させる第一の送風機と、前記冷凍用蒸発器と前記冷凍温度帯室内の空気を熱交換させる第二の送風機と、を備えた冷蔵庫において、
    前記冷蔵用蒸発器のフィン部を上下方向に通る風路の側方に、気液分離器を通る風路を形成したことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項4において、
    前記冷蔵用蒸発器の除霜時に発生する水を受ける樋は、前記気液分離器のある側が低くなるように傾斜しており、
    前記気液分離器を通った空気が、前記樋を通って前記冷蔵用蒸発器のフィン部に至ることを特徴とする冷蔵庫。
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