JP2019132220A - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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信吾 笠井
和行 依田
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和行 依田
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Kana Oya
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Abstract

【課題】圧縮空気を排出するまでの時間を短縮し、スクリューの回転の加速時間を短くすることが可能なスクリュー圧縮機を提供する。【解決手段】ケーシング31と、ケーシング31に収容された雄ロータ32および雌ロータ33と、インバータにより制御され、雄ロータ32を回転させるPMモータ34と、ケーシング31内に空気を供給する吸込配管13に設けられた吸気調整弁35と、を有する圧縮機本体11と、吸気調整弁35の開閉を制御するコントローラ4と、を有する。PMモータ34のモータ軸は、雄ロータ32に直結されており、コントローラ4は、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開く。【選択図】図2

Description

本発明は、スクリュー圧縮機に関する。
特許文献1には、インバータの回転数信号により吸込側を制御するインバータ駆動スクリュー圧縮機が開示されている。インバータからの回転数信号によってスクリュー圧縮機の起動前に吸込側を閉じ、スクリュー圧縮機が通常の負荷起動の際の起動トルクのピーク値を通過して低い起動トルクの回転数に達したときに吸込側を開にする。これにより、スクリュー圧縮機の起動トルクを、通常の負荷起動の際の起動トルクおよび低負荷時の起動トルクを上回らないように制御することができる。
特許第3261430号明細書
ところで、スクリュー圧縮機が圧縮空気を排出(エア出し)するまでの時間が短いほど、機械としてのメリットは大きい。
しかし、スクリューを回転させるモータが誘導モータである場合、起動トルクが大きいため、エア出しを早い段階で行おうとすると、吸気調整弁の動作時の負荷変動で脱調する可能性がある。また、誘導モータは、「すべり」によってトルクが生じるため、スクリューの回転が安定する前に吸気調整弁を開くと、変動トルクが大きくなり、モータが出力できるトルクを超過して停止したり、脱調したりする可能性がある。したがって、誘導モータの場合、エア出しを早い段階で行うことが難しい。
特許文献1では、起動トルクがピーク値を通過して低い起動トルクの回転数に達したとき、即ち、負荷変動の許容量が増加したときに、吸気調整弁を開くことで、脱調を防止しているが、最低トルクとなる時点まで、エア出しを待たなければならない。
これに対して、PM(Permanent Magnet)モータは、モータの回転数とモータの実回転数とが同期しているため、常にモータの回転は安定している。しかし、モータとスクリューとの間に増速ギヤを介在させている場合、エア出しを早い段階で行おうとすると、ギヤ部のバックラッシ等による応答性の低下や、増速による速度分解能の低下(増速比6であれば、モータ側の分解能はスクリューの1/6となる)により、制御性が低下し、脱調する恐れがある。また、慣性が大きいギヤを加速する必要があり、スクリューの回転の加速時間を短くすることが難しい。
本発明の目的は、圧縮空気を排出するまでの時間を短縮し、スクリューの回転の加速時間を短くすることが可能なスクリュー圧縮機を提供することである。
本発明は、ケーシングと、前記ケーシングに収容された雄ロータおよび雌ロータと、インバータにより制御され、前記雄ロータを回転させる同期モータと、前記ケーシング内に空気を供給する供給路に設けられた吸気調整弁と、を有する圧縮機本体と、前記吸気調整弁の開閉を制御する制御手段と、を有し、前記同期モータのモータ軸は、前記雄ロータに直結されており、前記制御手段は、前記雄ロータの回転の加速中に前記吸気調整弁を開くことを特徴とする。
本発明によれば、同期モータのモータ軸を雄ロータに直結し、雄ロータの回転の加速中に吸気調整弁を開く。同期モータと雄ロータとの間に増速ギヤを介在させないことで、増速ギヤを介在させた場合と比べて、同期モータの応答性が悪化しない。よって、同期モータの回転数と雄ロータの回転数とが同じであると考えることができて、応答良くこれらの回転数を制御することができる。これにより、雄ロータの回転の加速中に吸気調整弁を開いても、脱調が発生しにくいので、雄ロータの回転の加速中のどの時点においても、吸気調整弁の動作が可能となる。よって、雄ロータの回転の加速中に吸気調整弁を開くことで、圧縮空気を排出するまでの時間を短縮することができる。また、同期モータと雄ロータとの間に増速ギヤが介在する場合、吸気調整弁を開いた後の負荷状態では、雄ロータの回転の加速に使えるトルクが減少するため、無負荷時と比較して、雄ロータの回転の加速時間が長くなることが想定される。これに対して、同期モータのモータ軸を雄ロータに直結した場合、ギヤの慣性が無いため、回転系の慣性が小さく、急加速、急減速が可能となる。これにより、加速トルクを増大させ、雄ロータの回転の加速時間を短くすることができる。
スクリュー圧縮機の構成図である。 1段目圧縮機本体の構成図である。 雄ロータの回転数とトルクとの関係を示す図である。 雄ロータの回転数とトルクとの関係を示す図である。 本体ユニットの回路図である。 雄ロータの回転の加速時間とトルクとの関係を示す図である 1段目圧縮機本体および2段目圧縮機本体の加速時間を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(スクリュー圧縮機の構成)
本実施形態によるスクリュー圧縮機は、空気を圧縮するものである。スクリュー圧縮機1は、例えば、オイルフリー圧縮機であり、構成図である図1に示すように、本体ユニット2と、熱回収ユニット3と、を有している。
本体ユニット2は、1段目圧縮機本体11と、2段目圧縮機本体12と、をそれぞれ圧縮機本体として有している。1段目圧縮機本体11には、吸込配管13が接続されている。1段目圧縮機本体11と2段目圧縮機本体12とは、中間配管14で接続されている。2段目圧縮機本体12には、吐出配管15が接続されている。
吸込配管13は、吸込フィルタ16を介して外部の空気を1段目圧縮機本体11内に導入する。中間配管14は、1段目圧縮機本体11で圧縮された空気を2段目圧縮機本体12内に導入する。吐出配管15は、2段目圧縮機本体12で圧縮された空気を外部に導出する。
熱回収ユニット3は、インタークーラ17と、アフタークーラ18と、オイルクーラ19と、熱交換器20と、を有している。
インタークーラ17は、中間配管14に設けられ、1段目圧縮機本体11で圧縮された空気を冷却水で冷却する。アフタークーラ18は、吐出配管15に設けられ、2段目圧縮機本体12で圧縮された空気を冷却水で冷却する。
オイルクーラ19は、1段目圧縮機本体11および2段目圧縮機本体12で使用された潤滑油を冷却水で冷却する。熱交換器20は、インタークーラ17、アフタークーラ18、オイルクーラ19の順に流れた冷却水から熱を回収する。
吐出配管15の下流には、圧縮空気の逆流を防止するための逆止弁21が設けられている。また、吐出配管15からは、放風弁22が設けられた放風配管23が分岐している。スクリュー圧縮機1の負荷運転時に、後述する吸気調整弁が全開されるとともに、放風弁22が閉塞される。一方、スクリュー圧縮機1の無負荷運転時に、吸気調整弁が閉塞されると、圧力スイッチによって放風弁22が開けられ、圧縮機本体の圧力が調整される。
(圧縮機本体の構成)
次に、1段目圧縮機本体11の構成について説明する。なお、2段目圧縮機本体12は、後述する吸気調整弁を除いて、1段目圧縮機本体11と構成が同じであるため、その説明を省略する。
1段目圧縮機本体11は、構成図である図2に示すように、ケーシング31と、雄ロータ32および雌ロータ33と、PMモータ(同期モータ)34と、吸気調整弁35と、を有している。
雄ロータ32および雌ロータ33は、ケーシング31に収容されている。PMモータ34は、インバータ(図示せず)により制御され、雄ロータ32を回転させる。これにより、雌ロータ33が回転する。ここで、PMモータとは、IPM(Interior Permanent Magnet)モータ、および、SPM(Surface Permanent Magnet)モータの総称である。IPMモータは、ロータの内部に磁石を埋め込んだ構造の同期モータである。SPMモータは、ロータの表面に磁石を貼り付けた構造の同期モータである。なお、PMモータ34以外の同期モータを用いてもよい。
本実施形態において、PMモータ34のモータ軸は、雄ロータ32に直結されている。即ち、PMモータ34と雄ロータ32との間に、増速ギヤが介在していない。
吸気調整弁35は、ケーシング31内に空気を供給する吸込配管(供給路)13に設けられている。
また、スクリュー圧縮機1は、吸気調整弁35の開閉を制御するコントローラ(制御手段)4を有している。
コントローラ4は、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開く。さらに、コントローラ4は、雄ロータ32の回転数が下限値のときに、吸気調整弁35を開く。雄ロータ32の回転数の下限値は、例えばモータの制御性や、スクリュー内の戻り空気による温度上昇などによって決定される。
本実施形態では、PMモータ34のモータ軸を雄ロータ32に直結し、PMモータ34と雄ロータ32との間に増速ギヤを介在させない。これにより、増速ギヤを介在させた場合と比べて、PMモータ34の応答性が悪化しない。よって、PMモータ34の回転数と雄ロータ32の回転数とが同じであると考えることができて、応答良くこれらの回転数を制御することができる。これにより、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開いても、脱調が発生しにくいので、雄ロータ32の回転の加速中のどの時点においても、吸気調整弁35の動作が可能となる。よって、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開くことで、圧縮空気を排出するまでの時間を短縮することができる。
また、雄ロータ32の回転数が下限値のときに、吸気調整弁35を開くことで、圧縮空気を排出するまでの時間を十分に短縮することができる。
雄ロータ32の回転数とトルクとの関係を示す図である図3を用いて、吸気調整弁35を開くタイミングについて説明する。
インバータ制御でなく、誘導モータで雄ロータ32を回転させる場合、雄ロータ32の回転が安定する前に吸気調整弁35を開くと、変動トルクが大きくなり、モータが出力できるトルクを超過して停止したり、脱調したりする可能性がある。よって、誘導モータの場合、雄ロータ32の回転が安定するまで、圧縮空気の排出(エア出し)を待たなければならない。
一方、本実施形態の場合、雄ロータ32の回転数が下限値のときに、吸気調整弁35を開くことで、圧縮空気を排出するまでの時間を十分に短縮することができる。
また、PMモータ34と雄ロータ32との間に増速ギヤが介在する場合、吸気調整弁35を開いた後の負荷状態では、雄ロータ32の回転の加速に使えるトルクが減少するため、無負荷時と比較して、雄ロータ32の回転の加速時間が長くなることが想定される。これに対して、PMモータ34のモータ軸を雄ロータ32に直結した場合、ギヤの慣性が無いため、回転系の慣性が小さくなる。これにより、加速トルクを増大させ、雄ロータ32の回転の加速時間を短くすることができる。
雄ロータ32の回転数とトルクとの関係を示す図である図4を用いて、雄ロータ32の回転の加速時間について説明する。
PMモータ34と雄ロータ32との間に増速ギヤが介在する場合、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開き、且つ、吸気調整弁35を閉じたままの場合と同じ加速時間で加速しようとすると、空気を圧縮しながら加速を行うことになり、必要な加速トルクが増大する。よって、雄ロータ32の回転の加速時間を長くしたり、モータを大きくしたりする必要がある。
一方、本実施形態の場合、ギヤの慣性が無いため、空気を圧縮するために必要なトルクを減少させることができる。これにより、加速トルクを増大させ、雄ロータ32の回転の加速時間を短くすることができる。
本体ユニット2の回路図である図5に示すように、コントローラ4は、1段目圧縮機本体11のインバータ36と、2段目圧縮機本体12のインバータ36と、をそれぞれ制御している。各インバータ36とコントローラ4との間での通信には、数十μsecの時間が必要である。
インバータ36は、PMモータ34を制御することで、所定の加速時間をかけて雄ロータ32を加速させる。PMモータ34には、PMモータ34の回転数を検知する回転数センサ37が設けられている。回転数センサ37が検知した回転数は、インバータ36に入力される。なお、回転数センサ37を設けず、センサレス制御としてもよい。
ここで、本実施形態では、1段目圧縮機本体11のインバータ36と、2段目圧縮機本体12のインバータ36との間で、PMモータ34の回転数および電流値を相互に通信している。この通信に要する時間は、数μsecである。
インバータ36は、所定の加速時間をかけて雄ロータ32を加速させている最中に、PMモータ34の回転数およびトルクを計測する。ここで、トルクは、PMモータ34の電流値から算出する。そして、インバータ36は、他のインバータ36との間で相互通信を行い、所定の加速時間が経過する前に、いずれか1つのPMモータ34のトルクが最大値に達した場合に、このPMモータ34に追随するように、他のPMモータ34の回転数を変更する。
PMモータ34は、最大値(通常は定格値)以上のトルクが出せないため、トルクが最大値に達すると、これ以上加速できなくなる。所定の加速時間が経過する前に、複数のPMモータ34のいずれかのトルクが最大値に達して、加速できなくなると、他のPMモータ34との回転数比が崩れ、複数の圧縮機本体11,12間で圧縮比が変化し、吐出温度上昇などの故障に繋がる。そこで、トルクが最大値に達したPMモータ34に追随するように、他のPMモータ34の回転数を変更する。これにより、複数の圧縮機本体11,12間で圧縮比が変化するのを抑制することができる。
また、各圧縮機本体11,12のインバータ36間で、PMモータ34の回転数および電流値を相互に通信する。これにより、通信速度を短くすることができるので、通信によるタイムラグを低減させることができる。
雄ロータ32の回転の加速時間とトルクとの関係を示す図である図6を用いて、雄ロータ32の回転の加速時間について説明する。
所定の加速時間をかけて雄ロータ32を加速させていくとき、トルクと速度とは、図中の従来トルクと従来速度のようになる。ここで、いずれかのPMモータ34のトルクが最大値に達して、加速できなくなると、他のPMモータ34との回転数比が崩れる。そこで、トルクが最大値に達したPMモータ34に追随するように、他のPMモータ34の回転数を変更する。具体的には、他のPMモータ34の回転数を増加させることで、加速時間を短縮する。これにより、複数の圧縮機本体11,12間で圧縮比が変化するのを抑制することができる。
また、コントローラ4は、圧縮比に応じて、各PMモータ34の回転数を決定する。ここで、圧縮比とは、吸込配管13内の空気の圧力と、吐出配管15内の空気の圧力との比である。
設計にもよるが、一般に、スクリュー圧縮機1の圧縮比は約3が上限である。雄ロータ32の回転の加速時間は、負荷により変化する場合があり、この場合には、他のPMモータ34との回転数比が崩れ、スクリュー圧縮機1の圧縮比が変わる。また、雄ロータ32の回転の加速時間を短くした場合、スクリュー圧縮機1の圧縮比が崩れる時間も短くなる。そこで、圧縮比に応じて、各PMモータ34の回転数を決定する。
例えば、1段目圧縮機本体11および2段目圧縮機本体12の加速時間を示す図である図7に示すように、1段目圧縮機本体11において負荷が増大し、1段目圧縮機本体11の加速時間が長くなることで、2段目圧縮機本体12の圧縮比が増大傾向にある場合には、2段目圧縮機本体12の加速時間が長くなるように、2段目圧縮機本体12のPMモータ34の回転数を減少させる。これにより、2段目圧縮機本体12の圧縮比が変化することによる、吐出温度の上昇などの故障を抑制することができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るスクリュー圧縮機1によると、PMモータ34のモータ軸を雄ロータ32に直結し、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開く。PMモータ34と雄ロータ32との間に増速ギヤを介在させないことで、増速ギヤを介在させた場合と比べて、PMモータ34の応答性が悪化しない。よって、PMモータ34の回転数と雄ロータ32の回転数とが同じであると考えることができて、応答良くこれらの回転数を制御することができる。これにより、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開いても、脱調が発生しにくいので、雄ロータ32の回転の加速中のどの時点においても、吸気調整弁35の動作が可能となる。よって、雄ロータ32の回転の加速中に吸気調整弁35を開くことで、圧縮空気を排出するまでの時間を短縮することができる。また、PMモータ34と雄ロータ32との間に増速ギヤが介在する場合、吸気調整弁35を開いた後の負荷状態では、雄ロータ32の回転の加速に使えるトルクが減少するため、無負荷時と比較して、雄ロータ32の回転の加速時間が長くなることが想定される。これに対して、PMモータ34のモータ軸を雄ロータ32に直結した場合、ギヤの慣性が無いため、回転系の慣性が小さく、急加速、急減速が可能となる。これにより、加速トルクを増大させ、雄ロータ32の回転の加速時間を短くすることができる。
また、雄ロータ32の回転数が下限値のときに、吸気調整弁35を開く。これにより、圧縮空気を排出するまでの時間を十分に短縮することができる。
また、インバータ36は、所定の加速時間をかけて雄ロータ32を加速させている最中に、PMモータ34の回転数およびトルクを計測し、所定の加速時間が経過する前に、いずれか1つのPMモータ34のトルクが最大値に達した場合に、このPMモータ34に追随するように、他のPMモータ34の回転数を変更する。PMモータ34は、最大値(通常は定格値)以上のトルクが出せないため、トルクが最大値に達すると、これ以上加速できなくなる。所定の加速時間が経過する前に、複数のPMモータ34のいずれかのトルクが最大値に達して、加速できなくなると、他のPMモータ34との回転数比が崩れ、スクリュー圧縮機1の圧縮比が変わり、吐出温度の上昇などの故障に繋がる。そこで、トルクが最大値に達したPMモータ34に追随して、加速時間が短くなるように、他のPMモータ34の回転数を変更する。これにより、スクリュー圧縮機1の圧縮比が変わるのを抑制することができるので、故障を抑制することができる。
また、各圧縮機本体11,12のインバータ36間で、PMモータ34の回転数および電流値を相互に通信する。これにより、通信速度を短くすることができるので、通信によるタイムラグを低減させることができる。
また、圧縮比に応じて、各PMモータ34の回転数を決定する。設計にもよるが、一般に、スクリュー圧縮機1の圧縮比は約3が上限である。雄ロータ32の回転の加速時間は、負荷により変化する場合があり、この場合には、他のPMモータ34との回転数比が崩れ、スクリュー圧縮機1の圧縮比が変わる。また、雄ロータ32の回転の加速時間を短くした場合、スクリュー圧縮機1の圧縮比が崩れる時間も短くなる。そこで、圧縮比に応じて、各PMモータ34の回転数を決定する。例えば、1段目圧縮機本体11の加速時間が長くなることで、2段目圧縮機本体12の圧縮比が増大傾向にある場合には、2段目圧縮機本体12の加速時間が長くなるように、2段目圧縮機本体12のPMモータ34の回転数を減少させる。これにより、2段目圧縮機本体12の圧縮比が変化することによる、吐出温度の上昇などの故障を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 スクリュー圧縮機
2 本体ユニット
3 熱回収ユニット
4 コントローラ(制御手段)
11 1段目圧縮機本体(圧縮機本体)
12 2段目圧縮機本体(圧縮機本体)
13 吸込配管(供給路)
14 中間配管
15 吐出配管
16 吸込フィルタ
17 インタークーラ
18 アフタークーラ
19 オイルクーラ
20 熱交換器
21 逆止弁
22 放風弁
23 放風配管
31 ケーシング
32 雄ロータ
33 雌ロータ
34 PMモータ(同期モータ)
35 吸気調整弁
36 インバータ
37 回転数センサ

Claims (5)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングに収容された雄ロータおよび雌ロータと、
    インバータにより制御され、前記雄ロータを回転させる同期モータと、
    前記ケーシング内に空気を供給する供給路に設けられた吸気調整弁と、
    を有する圧縮機本体と、
    前記吸気調整弁の開閉を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記同期モータのモータ軸は、前記雄ロータに直結されており、
    前記制御手段は、前記雄ロータの回転の加速中に前記吸気調整弁を開くことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 前記制御手段は、前記雄ロータの回転数が下限値のときに、前記吸気調整弁を開くことを特徴とする請求項1に記載のスクリュー圧縮機。
  3. 前記圧縮機本体を複数有し、
    前記インバータは、所定の加速時間をかけて前記雄ロータを加速させている最中に、前記同期モータの回転数およびトルクを計測し、前記所定の加速時間が経過する前に、いずれか1つの前記同期モータのトルクが最大値に達した場合に、この同期モータに追随するように、他の前記同期モータの回転数を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュー圧縮機。
  4. 各圧縮機本体の前記インバータ間で、前記同期モータの回転数および電流値を相互に通信することを特徴とする請求項3に記載のスクリュー圧縮機。
  5. 前記制御手段は、圧縮比に応じて、各同期モータの回転数を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクリュー圧縮機。
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