JP2019131847A - 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法および高炉操業方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019131847A
JP2019131847A JP2018013374A JP2018013374A JP2019131847A JP 2019131847 A JP2019131847 A JP 2019131847A JP 2018013374 A JP2018013374 A JP 2018013374A JP 2018013374 A JP2018013374 A JP 2018013374A JP 2019131847 A JP2019131847 A JP 2019131847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
sintered
ore
concentration
blast furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018013374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6866856B2 (ja
Inventor
俊輔 野中
Shunsuke Nonaka
俊輔 野中
祥和 早坂
Sachikazu Hayasaka
祥和 早坂
友司 岩見
Tomoji Iwami
友司 岩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2018013374A priority Critical patent/JP6866856B2/ja
Publication of JP2019131847A publication Critical patent/JP2019131847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866856B2 publication Critical patent/JP6866856B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動に対して、焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を迅速に行える焼結鉱の製造方法を提供する。
【解決手段】焼結鉱の製造方法であって、鉄含有原料、焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、造粒された焼結原料を焼結機で焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、焼結鉱を冷却する冷却工程と、冷却された焼結鉱を成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、第1測定工程で測定された成分濃度および第2測定工程で測定された成分濃度を用いて焼結原料の調整等を行う調整工程を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼結原料におけるCaO含有原料等の配合量を調整する焼結鉱の製造方法、および、当該製造方法で製造された焼結鉱を含む高炉原料の配合量を調整する高炉操業方法に関する。
高炉製鉄法では、現在、鉄源として、焼結鉱や塊鉄鉱石、ペレットなどを高炉原料として主に用いている。ここで、焼結鉱は、粒径が10mm以下の鉄鉱石と製鉄所内で発生する各種ダスト等の雑鉄源に、石灰石や生石灰、製鋼スラグなどのCaO含有原料および粉コークスや無煙炭などの凝結材、任意配合原料として精錬ニッケルスラグ、ドロマイト、蛇紋岩などからなるMgO含有原料を配合した焼結原料をドラムミキサーで水を添加しながら混合・造粒し、焼成した塊成鉱の一種である。
近年、焼結鉱の原料である焼結原料に含まれる鉄鉱石の鉄分濃度が低下し、代わりにSiOやAlといった脈石成分濃度が増加しており、同種の鉄鉱石内においても、輸入時の船ごとに成分濃度が異なる場合があるほど、産出される鉄鉱石の成分濃度が不安定になっている。また、製鉄所内で発生する各種ダストに関しても、発生量のばらつきやダスト自体の成分の変動が大きく、焼結原料の成分管理が非常に難しい。
焼結原料における成分濃度の変動は、成品である成品焼結鉱の成分濃度の変動に繋がり、成品焼結鉱の品質を大きく左右する。例えば、SiOは、焼結鉱の被還元性を低下させる要因となり、Alは、焼結鉱の強度を低下させる要因となる。このため、焼結原料の成分濃度が計画値から外れた場合は、品質の低下を避けるために焼結鉱の製造条件の調整や焼結原料の配合量の調整が必要となる。
一方、高炉操業においてもスラグ品位の管理等の理由から、高炉に装入される焼結鉱の成分濃度が管理されている。仮に、高炉に装入される焼結鉱の成分濃度において塩基度が上昇および/またはアルミナが上昇した場合、高炉スラグの粘度が上昇するので、その粘度の上昇を抑制させるために溶銑温度を上昇させる必要がある。また、高炉スラグの粘度の上昇により、高炉炉下部におけるスラグ排出性が悪化し、また、ガスの流通を阻害するので通気性も悪化する。このため、溶銑温度の上昇と高炉炉下部の通気性確保のために、コークスの配合量を増加させる必要が生じる場合がある。このように、成品焼結鉱の成分濃度の変動によって、高炉原料全体の成分濃度が目標とする成分濃度から大きく乖離した場合、高炉操業が不安定になり、種々の対策が必要になる。
このような問題に対して、焼結原料の品位把握の取り組みは従来から行われている。例えば、特許文献1には、成品焼結鉱のFeO濃度を測定し、成品焼結鉱のFeO濃度を用いて焼結原料の凝結材や造粒水分、排風量を調整する技術が開示されている。特許文献2にも、成品焼結鉱の成品焼結鉱のFeO濃度を測定し、成品焼結鉱のFeO濃度を用いて、焼結機において吹き込む都市ガスの量を調整する技術が開示されている。
また、特許文献3には、焼結機上にレーザー式成分計測機を設置し、当該成分計測機を用いて測定されたパレット内に装入された原料装入層表層の成分濃度を用いて成品焼結鉱の成分濃度を推測し、これを用いて焼結原料の配合量を調整する技術が開示されている。
特開昭57−149433号公報 特開2011−38735号公報 特開昭60−262926号公報
特許文献1および特許文献2に開示された技術は、成品焼結鉱のFeO濃度を調整するために、凝結材量、造粒水分、排風量、気体燃料吹込み量を調整する技術であるが、成品焼結鉱の成分分析結果を焼結原料の配合量の調整に反映させるまでに時間を要し、焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動に迅速に対応することが困難である。
また、特許文献3に開示された技術は、原料装入層表層の成分濃度から成品焼結鉱の成分濃度を推測しているが、装入層表層の成分濃度は、焼結機の焼結原料供給装置の構成や焼結原料の水分濃度によって変動する。このため、装入層表層の成分濃度と成品焼結鉱の成分濃度との関係は一様ではなく、装入層表層の成分濃度から成品焼結鉱の成分濃度を推測するのは困難である。
さらに、特許文献1から特許文献3に開示された技術では、焼結反応前後で成分濃度の測定を行っていないので、焼結反応によって変化する成分濃度の変化分を測定できない。このため、当該成分濃度の変化分を用いた焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を行うことができない。
本発明は、このような従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動に対して、焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を迅速に行える、または、成分濃度の変化分を用いた焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を行える、焼結鉱の製造方法を提供することにある。
このような課題を解決する本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、前記鉄含有原料、前記焼結原料および前記造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、焼結機で焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、前記第1測定工程で測定された成分濃度および前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、前記水の添加量および前記パレット台車の進行速度のうち少なくとも1つの調整を行う調整工程と、を有する、焼結鉱の製造方法。
(2)少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、前記造粒された焼結原料に気体燃料および酸素を供給しながら焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、前記第1測定工程で測定された成分濃度および前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、前記水の添加量、前記パレット台車の進行速度、前記気体燃料の供給量および前記酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行う調整工程と、を有する、焼結鉱の製造方法。
(3)前記第1測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定し、前記第2測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、AlおよびFeOの1種以上の成分濃度を測定する、(1)または(2)に記載の焼結鉱の製造方法。
(4)少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材を含む焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料とする造粒工程と、前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、
前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、焼結機で焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、前記成品焼結鉱に塊鉄鉱石および副原料を配合して高炉原料とする配合工程と、前記高炉原料を高炉に装入する装入工程と、前記第1測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、水の添加量および焼結機のパレット台車の進行速度のうち少なくとも1つを調整する第1調整工程と、前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記高炉原料に含まれる前記成品焼結鉱、前記塊鉄鉱石および前記副原料の配合量を調整する第2調整工程と、を有する、高炉操業方法。
(5)少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材を含む焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料とする造粒工程と、前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、前記造粒された焼結原料に気体燃料および酸素を供給しながら焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、前記成品焼結鉱、塊鉄鉱石および副原料を配合して高炉原料とする配合工程と、前記高炉原料を高炉に装入する装入工程と、前記第1測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、水の添加量、焼結機のパレット台車の進行速度、前記気体燃料の供給量および前記酸素の供給量のうち少なくとも1つを調整する第1調整工程と、前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記高炉原料に含まれる前記成品焼結鉱、前記塊鉄鉱石および前記副原料の配合量を調整する第2調整工程と、を有する、高炉操業方法。
(6)前記第1測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定し、前記第2測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、AlおよびFeOの1種以上の成分濃度を測定する、(4)または(5)に記載の高炉操業方法。
本発明の焼結鉱の製造方法を実施することで、焼結鉱製造中に焼結原料の成分濃度が変動したとしても、その変動を把握して焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を迅速に行える、または、成分濃度の変化分を用いた焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を行えるので、成分濃度の変動が小さい成品焼結鉱の製造が実現できる。
第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置10の一例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る高炉操業方法が実施できる高炉原料装入装置100の一例を示す模式図である。 実施例1の結果を示すグラフである。 実施例2の結果を示すグラフである。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明する。図1は、第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置10の一例を示す模式図である。ヤード11に保管された鉄含有原料12は、搬送コンベア14によって配合槽22に搬送される。鉄含有原料12は、種々の銘柄の鉄鉱石および製鉄所内発生ダストを含む。
原料供給部20は、複数の配合槽22、24、25、26、28を備える。配合槽22には、鉄含有原料12が貯留される。配合槽24には、石灰石や生石灰等を含むCaO含有原料16、配合槽25にはドロマイトや精錬ニッケルスラグ等を含むMgO含有原料17がそれぞれ貯留される。配合槽26には、ロッドミルを用いて粒径1mm以下に破砕された粉コークスや無煙炭を含む凝結材18が貯留される。また、配合槽28には、焼結鉱の篩下となった粒径5mm以下の返鉱(焼結鉱篩下粉)が貯留される。原料供給部20の配合槽22〜28から、各原料が所定量切り出され、これらが配合されて焼結原料となる。焼結原料は、搬送コンベア30によってドラムミキサー36に搬送される。なお、MgO含有原料17は、任意配合原料であって、焼結原料に配合されてもよく、配合されなくてもよい。
配合槽28とドラムミキサー36の間の搬送コンベア30には、赤外線分析計32が設けられている。赤外線分析計32を用いて第1測定工程が実施される。第1測定工程では、搬送コンベア30上を搬送される焼結原料に含まれるトータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を連続測定する。ここで、水分とは、焼結原料に付着した付着水分と恒温状態では原料中に包蔵されており加熱によって追い出される固有水分を合わせたものである。
赤外線分析計32は、0.5〜50.0μmの範囲内の波長の赤外線を焼結原料に照射して、焼結原料からの反射光を受光する。焼結原料に含まれるトータルCaO、SiO、MgO、Al、FeOおよび水のそれぞれの分子振動は、照射された赤外線の固有の波長成分を吸収するので、これらの成分は反射赤外線に固有の波長成分を付与する。また、Cのような単原子分子の結晶構造も赤外線の照射によって振動し始め、反射赤外線に固有の波長成分を付与する。このため、照射赤外線と反射赤外線とを分析することで焼結原料におけるトータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の成分濃度を測定できる。なお、トータルCaOとは、CaO、CaCO、Ca(OH)やFeCaO等のCaとOを有する全ての化合物中のCaをCaOに換算したものである。
赤外線分析計32は、例えば、1分間に128回の頻度で20以上の波長の赤外線を照射でき、焼結原料に反射された反射光を受光できる。このように短時間に赤外線を照射できるので、赤外線分析計32は、搬送コンベア30上を搬送される焼結原料の成分濃度をオンラインで連続測定できる。なお、赤外線分析計32は、焼結原料の成分濃度を測定する分析装置の一例であり、反射光を分光する方式の装置に限らず、透過光を分光する方式の装置を用いてもよい。さらに、赤外線分析計32に代えて、レーザーを測定対象に照射するレーザー分析計、中性子を測定対象に照射する中性子分析計、または、マイクロ波を測定対象に照射するマイクロ波分析計を用いてもよい。本実施形態において、第1測定工程の測定頻度は、例えば1分間に128回であり、当該128回の成分濃度の平均値を1分間に1回算出した。
ドラムミキサー36に搬送された焼結原料は、ドラムミキサー36に投入され、適量の水34が添加されて、例えば、平均粒径3.0〜6.0mmの擬似粒子に造粒される。このようにして、造粒工程が実施される。造粒された焼結原料は、搬送コンベア38によって焼結機40の焼結原料供給装置42に搬送される。なお、ドラムミキサー36は、焼結原料を造粒する造粒装置の一例であり、ドラムミキサー36は複数あってもよく、ドラムミキサー36に代えて、ペレタイザー造粒機を用いてもよい。また、ドラムミキサー36とペレタイザー造粒機の両方を用いてもよく、ドラムミキサー36の上流に高速撹拌機を設置して、焼結原料を撹拌してもよい。なお、本実施形態において、平均粒径は算術平均粒径であって、Σ(Vi×di)(但し、Viはi番目の粒度範囲の中にある粒子の存在比率であり、diはi番目の粒度範囲の代表粒径である。)で定義される粒径である。
焼結機40を用いて焼結工程が実施される。焼結機40は、例えば、下方吸引式のドワイトロイド焼結機である。焼結機40は、焼結原料供給装置42と、無端移動式のパレット台車44と、点火炉46と、気体燃料噴射装置47と、ウインドボックス48とを有する。焼結原料供給装置42から造粒された焼結原料がパレット台車44に装入され、焼結原料の装入層が形成される。装入層は点火炉46で点火される。ウインドボックス48を通じて空気を吸引することで、上方に設けられた気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料を装入層に取り込み、装入層内で気体燃料と凝結材18とを燃焼させつつ装入層内の燃焼・溶融帯を装入層の下方へ移動させる。これにより、装入層は焼結されて焼結ケーキが形成される。本実施形態において気体燃料は、高炉ガス、コークス炉ガス、高炉・コークス炉混合ガス、転炉ガス、都市ガス、天然ガス、メタンガス、エタンガス、プロパンガス、シェールガスおよびそれらの混合ガスのうちから選ばれるいずれかの可燃性ガスである。
破砕機50を用いて、破砕工程が実施される。焼結ケーキは、破砕機50によって破砕され焼結鉱にされる。
冷却機60を用いて、冷却工程が実施される。破砕機50で破砕された焼結鉱は、冷却機60によって冷却される。
篩分け装置70を用いて、篩分け工程が実施される。冷却機60によって冷却された焼結鉱は、複数の篩を有する篩分け装置70によって篩分けされ、粒径5mm超の成品焼結鉱72と、粒径5mm以下の返鉱74とに篩分けされる。
成品焼結鉱72は、搬送コンベア76によって高炉82に搬送され、高炉原料として高炉82に装入される。一方、返鉱74は、搬送コンベア78によって原料供給部20の配合槽28に搬送される。なお、成品焼結鉱72は、破砕機50によって破砕された焼結鉱が冷却され、篩分けされたものであるので、成品焼結鉱72と破砕機50によって破砕された焼結鉱とは同じ成分濃度の焼結鉱である。また、本実施形態において、成品焼結鉱72の粒径および返鉱74の粒径は、篩によって篩分けられる粒径を意味し、例えば、粒径5mm超とは、目開き5mmの篩を用いて篩上に篩分けされる粒径であり、粒径5mm以下とは、目開き5mmの篩を用いて篩下に篩分けされる粒径である。さらに、成品焼結鉱72および返鉱74の粒径の各値は、あくまで一例であり、この値に限定するものではない。
搬送コンベア76には、赤外線分析計80が設けられている。赤外線分析計80を用いて第2測定工程が実施される。第2測定工程では、搬送コンベア76上を搬送される成品焼結鉱72に含まれるトータルCaO、SiO、MgO、AlおよびFeOの1種以上の成分濃度を連続測定する。赤外線分析計80は、赤外線分析計32と同じ装置である。本実施形態において、第2測定工程の測定頻度は、例えば1分間に128回であり、第1測定工程と同じく128回の成分濃度の平均値を1分間に1回算出した。
第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法は、さらに、第1測定工程で測定された成分濃度および第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行う調整工程を有する。調整工程は、第1の測定工程および第2の測定工程と同じ1分間の1回の頻度で実施される。なお、MgO含有原料17が焼結原料に配合される場合には、調整工程でMgO含有原料17の配合量を調整してもよい。
例えば、調整工程で焼結原料のCaO含有原料16の配合量を調整する場合には、予め、焼結原料の成分濃度の目標値を過去の製造実績から定めておくとともに配合槽24から配合されるCaO含有原料16の成分濃度も測定しておき、第1測定工程で測定された成分濃度を用いて、焼結原料の成分濃度が焼結原料の成分濃度の目標値になるようにCaO含有原料16の配合量を調整する。これにより、トータルCaO濃度の変動が大きい鉄鉱石や製鉄所内発生ダストを含むことで焼結原料のトータルCaO濃度が変動したとしても第1測定工程で焼結原料のトータルCaO濃度を測定し、焼結原料のトータルCaO濃度が目標となる成分濃度になるようにCaO含有原料16の配合量が調整されるので、焼結原料のトータルCaO濃度の変動は小さくなる。
また、例えば、調整工程で焼結原料の凝結材18の配合量を調整する場合には、予め、焼結原料のC濃度の目標値を過去の製造実績から定めておくとともに配合槽26から配合される凝結材18のC濃度を測定しておき、第1測定工程で測定されたC濃度を用いて、焼結原料のC濃度が焼結原料のC濃度の目標値になるように凝結材18の配合量を調整する。これにより、C濃度の変動が大きい製鉄所内発生ダストを含むことで焼結原料のC濃度が変動したとしても第1測定工程で焼結原料のC濃度を測定し、焼結原料のC濃度が目標となる成分濃度になるように凝結材18の配合量が調整されるので、焼結原料のC濃度の変動は小さくなる。なお、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量についても同様の手法で、その添加量を調整する。
また、調整工程ではC濃度の変動に対して、配合槽26から配合される凝結材18の配合量の調整に代えて、または、凝結材18の配合量の調整とともに、パレット台車の進行速度を変更してもよく、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量を調整してもよい。例えば、焼結原料のC濃度が高くなり、冷却された焼結鉱の温度が冷却機60の出側の許容温度を超えることが予測される場合には、調整工程でパレット台車の進行速度を遅くすることで冷却機60の出側における冷却された焼結鉱の温度を下げることができる。これにより、許容温度を超えた焼結鉱によって篩分け装置70が破損することを防止できる。また、例えば、焼結原料のC濃度が低くなり、焼結時の熱量が不足することが予測される場合には、不足する熱量分の気体燃料を加えた量の気体燃料を気体燃料噴射装置47から供給するように調整してもよい。これにより、焼結時の熱量の不足を気体燃料によって補うことができる。同様に、焼結原料のC濃度が低くなり、焼結時の熱量が不足することが予測される場合には、炭素の酸素の供給量を増やしてC(炭素)の燃焼効率を向上させてもよい。これにより、焼結時の熱量の不足を補うことができる。
さらに、第2測定工程で測定された成品焼結鉱72の成分濃度を用いて、成品焼結鉱72の成分濃度が目標とする成分濃度になるように、焼結原料の成分濃度の目標値や、パレット台車の進行速度、気体燃料の供給量の目標値を調整する。これらの目標値が調整されると、第1測定工程で測定された成分濃度を用いた調整工程の基準となる成分濃度の目標値が変わるので、当該調整工程における調整量も変わる。このため、第2測定工程で測定された成分濃度を用いてこれらの目標値を変更することは、第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、焼結原料のCaO含有原料の配合量、凝結材の配合量、ドラムミキサー36で添加される水の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行うことになる。
目標値の調整は、予め定められた成品焼結鉱72の成分濃度の目標値に対して、第2測定工程で測定された成分濃度が成品焼結鉱72の成分濃度の目標値を超えている場合には、対応する成分濃度の目標値を下げる。一方、第2測定工程で測定された成分濃度が成品焼結鉱72の成分濃度より低い場合には、対応する成分濃度の目標値を上げる。なお、焼結原料が焼結機で焼結されて成品焼結鉱72になるまでに約90分程度の時間を要するので、第2測定工程で測定された成分濃度を用いた目標値の調整は、90分前に使用した目標値に対して行うことが好ましい。なお、焼結原料が焼結機で焼結されて成品焼結鉱72になるまでの時間は、焼結機40の機長を無端移動式のパレット台車44の進行速度で除して算出した時間に、冷却機60の円周を冷却機60のトラフ台車の円周速度で除した時間を加えて算出できる。
また、第1測定工程で測定された焼結原料の成分濃度と、第2測定工程で測定された成品焼結鉱72の成分濃度を用いて、例えば、成品焼結鉱72の成分濃度と、焼結原料の成分濃度との変化分を算出し、当該成分濃度の変化分が予め定められた目標値になるように調整工程を実施してもよい。
FeOは、焼結時の熱量が多いと焼結時に生成される量が多くなり、焼結時の熱量が少ないと焼結時に生成される量が少なくなる。このように焼結時のFeO濃度の変化分は、焼結時の熱量の影響を受けるので、FeO濃度の変化分は、焼結時の熱量の指標となる。
このため、第1測定工程で焼結原料のFeO濃度を測定し、第2測定工程で成品焼結鉱72のFeO濃度を測定してFeO濃度の変化分を算出する。そして、算出されたFeO濃度の変化分が予め定められた目標値になるように調整工程で凝結材18の配合量を調整する。これにより、焼結時の熱量の変動が小さくなって焼結ケーキの強度の変動も小さくなり、この結果、焼結鉱の歩留り低下が抑制され、焼結鉱の生産率の低下も抑制できる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、第1の測定工程で焼結原料の成分濃度を連続測定し、当該成分濃度を用いて焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行う。これにより、焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動を早期に把握でき、焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を迅速に行うことができ、成分濃度の変動が小さい成品焼結鉱72の製造が実現できる。
さらに、第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、第2の測定工程で成品焼結鉱72の成分濃度を連続測定し、当該成分濃度を用いて、焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量、焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの目標値を調整する。これにより、例えば、ドラムミキサー36や焼結機40等の装置状態が変動したとしても、当該装置の状態の変動に合わせて焼結原料の成分濃度の目標値が調整されるので、成品焼結鉱の成分濃度の変動をさらに小さくできる。
なお、本実施形態において、赤外線分析計32を搬送コンベア30に設けて、第1測定工程を実施する例を示したがこれに限られない。例えば、赤外線分析計32を搬送コンベア14に設けて第1測定工程を実施してもよく、赤外線分析計32を配合槽22と配合槽24との間の搬送コンベア30に設けて第1測定工程を実施してもよい。この場合に、第1測定工程では、配合槽22に搬送される鉄含有原料12に含まれるトータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定する。焼結原料の成分濃度が変動する要因は、ヤード11に保管されている鉄含有原料12に含まれる種々の銘柄の鉄鉱石および製鉄所内発生ダストの成分濃度の変動による影響が大きい。このため、鉄含有原料12の成分濃度を測定し、当該測定値を用いて焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行ってもよい。
また、本実施形態において、赤外線分析計32を搬送コンベア30に設けて、第1測定工程を実施する例を示したがこれに限られない。例えば、赤外線分析計32を搬送コンベア38に設け、焼結機40に搬送される造粒された焼結原料に含まれるトータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定してもよい。造粒された焼結原料は、焼結機40で焼結される直前の焼結原料なので、造粒された焼結原料の成分濃度を測定することでより正確な焼結原料の成分濃度を測定できる。
また、本実施形態において、赤外線分析計80を搬送コンベア76に設けて、第2測定工程を実施する例を示したがこれに限られない。例えば、赤外線分析計80を冷却機60と篩分け装置70の間に設け、当該赤外線分析計80を用いて冷却された焼結鉱の成分濃度を測定してもよく、搬送コンベア78に設けて返鉱74の成分濃度を測定してもよい。
焼結鉱の粒度分布が広い状態では、粒径の大きい焼結鉱に隠れた粒径の小さい焼結鉱に赤外線が照射できないといったように、焼結鉱の一部にしか赤外線が照射できず、焼結鉱からの反射光も安定しない。一方、篩分け工程の後では、粒径5mm超の成品焼結鉱72と、粒径5mm以下の返鉱74に篩分けられているので、焼結鉱の粒度分布が狭い。このため、赤外線分析計80を搬送コンベア76または搬送コンベア78に設け、第2測定工程では、篩分け工程の後の成品焼結鉱72および返鉱74の少なくも1つの成分濃度を測定することが好ましい。これにより、赤外線分析計80は、焼結鉱に一様に赤外線を照射でき、焼結鉱からの反射光も安定するので、より高い精度で成分濃度を測定できる。
また、成品焼結鉱72を測定することで、高炉に装入される成品焼結鉱の成分濃度を直接測定できるので、赤外線分析計80を搬送コンベア76に設け、第2測定工程では、成品焼結鉱72の成分濃度を測定することがさらに好ましい。
また、図1では、気体燃料噴射装置47を有する焼結機40を用いた例を示したが、焼結機40は気体燃料噴射装置47を有しなくてもよい。焼結機40が気体燃料噴射装置を有さない場合、調整工程では焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度のうち少なくとも1つの調整を行う。
また、図1に示した例では、原料供給部20の配合槽22〜28から各原料を切り出して配合し、搬送コンベア30で焼結原料とする例を示したが、これに限られない。例えば、各原料が配合槽22〜28から所定量切り出された後、別々にドラムミキサー36に搬送され、ドラムミキサー36内で配合・混合されて焼結原料にされてもよい。この場合においては、赤外線分析計32を用いて鉄含有原料12の成分濃度または造粒された焼結原料の成分濃度を測定し、当該測定値を用いて焼結原料のCaO含有原料16の配合量、凝結材18の配合量、ドラムミキサー36で添加される水34の添加量および焼結機の無端移動式のパレット台車44の進行速度、気体燃料噴射装置47から供給される気体燃料の供給量および酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行う。
また、図1に示した例では、原料供給部20の配合槽22〜28から各原料を切り出して配合し、搬送コンベア30で焼結原料とし、ドラムミキサー36で造粒された焼結原料にする例を示したが、これに限られない。例えば、鉄含有原料12、CaO含有原料16および返鉱74を配合した焼結原料をドラムミキサー36に投入し、焼結原料に水を添加して造粒し、造粒時後半に凝結材18を投入することで、表層に凝結材18を存在させた炭材外装粒子を、造粒された焼結原料として用いてもよい。
また、鉄含有原料12、CaO含有原料16、返鉱74および凝結材18の一部を配合した焼結原料をドラムミキサー36に投入し、当該焼結原料に水を添加して造粒し、造粒時後半に凝結材18の残部を投入することで、造粒した焼結原料の表層に凝結材18を存在させた炭材外装粒子を、造粒された焼結原料として用いてもよい。なお、凝結原料に水を添加して造粒時後半に配合する凝結材としては、粉コークスや無煙炭が使用される。
また、ドラムミキサー36を複数設けた場合であって、表層に凝結材18を存在させた炭材外装粒子を用いる場合においては、一部または全部の凝結材18を最後のドラムミキサー36の後半に投入し、焼結原料を上述した方法でドラムミキサー36に投入することで表層に凝結材18を存在させた炭材外装粒子を造粒してもよい。さらに、ドラムミキサー36を複数設けた場合に焼結原料に添加する水は、1台目のドラムミキサー36で全ての水を添加してもよく、1台目のドラムミキサー36で一部の水を添加し、残部を他のドラムミキサー36で添加してもよい。
また、図1に示した例では、原料供給部20の配合槽22〜28から各原料を切り出して配合し、搬送コンベア30で焼結原料とし、ドラムミキサー36で造粒された焼結原料にする例を示したが、これに限られない。例えば、鉄含有原料12および返鉱74を配合した焼結原料をドラムミキサー36に投入し、焼結原料に水を添加して造粒し、造粒時後半にCaO含有原料16またはCaO含有原料16と凝結材18を投入することで、表層にCaO含有原料16またはCaO含有原料16と凝結材18を存在させた造粒粒子を、造粒された焼結原料として用いてもよい
さらに、鉄含有原料12、返鉱74と、CaO含有原料16の一部またはCaO含有原料16の一部と凝結材18の一部を配合した焼結原料をドラムミキサー36に投入し、焼結原料に水を添加して造粒し、造粒時後半にCaO含有原料16の残部および凝結材18の残部を配合することで、造粒した焼結原料の表層にCaO含有原料16および凝結材18を存在させた造粒粒子を、造粒された焼結原料として用いてもよい。
また、ドラムミキサー36を複数設けた場合であって、表層にCaO含有原料16またはCaO含有原料16と凝結材18を存在させた造粒粒子を造粒する場合においては、一部または全部のCaO含有原料16および凝結材18を最後のドラムミキサー36の後半に投入し、焼結原料を上述した方法でドラムミキサー36に投入することで表層にCaO含有原料16および凝結材18を存在させた造粒粒子を造粒してもよい。なお、表層に凝結材18やCaO含有原料16が存在する造粒された焼結原料を赤外線分析計32で測定しても、表層成分が成分濃度の測定に影響を与え、焼結原料の成分濃度が正確に測定できない可能性がある。このため、表層に凝結材18やCaO含有原料16を存在させた造粒粒子を造粒する場合には、鉄含有原料12および/または焼結原料の成分濃度を測定することが好ましい。
また、図1に示した例では、原料供給部20の配合槽22〜28から各原料を切り出して配合し、搬送コンベア30で焼結原料とする例を示したが、これに限られない。例えば、原料供給部20の配合槽22〜28から切り出される各原料の一部を搬送コンベア30でドラムミキサー36に直接搬送し、残部を搬送コンベア30とは異なる搬送コンベアで高速撹拌装置に搬送して撹拌処理した後、ドラムミキサーまたはペレタイザー等の造粒機で造粒され、必要であれば乾燥機で乾燥された後に、搬送コンベア30または搬送コンベア38に投入しても良い。また、撹拌処理された後にドラムミキサーまたはペレタイザー等の造粒機で造粒されることなく搬送コンベア30に直接投入されてもよい。さらに、当該高速撹拌装置で撹拌処理される前に破砕工程および/または篩工程を設けてもよい。なお、ドラムミキサー36が複数存在する場合は、どのドラムミキサー間の搬送コンベアに投入してもよい。
図2は、第2の実施形態に係る高炉操業方法が実施できる高炉原料装入装置100の一例を示す模式図である。高炉原料装入装置100は、焼結鉱製造装置10を含む。なお、第1の実施形態で説明した焼結鉱製造装置10と同じ構成には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分の説明をする。なお、第1の実施形態に係る焼結鉱製造方法における第1測定工程で測定された成分濃度を用いて実施される調整工程は、第2の実施形態に係る高炉操業方法における第1調整工程と同じである。
第2の実施形態に係る高炉操業方法は、以下の点において第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法と異なる。
1.製造された成品焼結鉱72に、塊鉄鉱石84と、副原料86とを配合して高炉原料とする配合工程を有する点。
2.第2測定工程で測定された成品焼結鉱の成分濃度を用いて高炉原料に含まれる成品焼結鉱、塊鉄鉱石および副原料の配合量を調整する第2調整工程を有する点。なお、第2測定工程で測定された成品焼結鉱の成分濃度を用いて、焼結原料の成分濃度の目標値や、パレット台車の進行速度、気体燃料の供給量の目標値を調整してもよく、また、焼結原料の成分濃度の目標値を調整しなくてもよい。
3.配合工程で配合された高炉原料を高炉に装入する装入工程を有する点。
製造された成品焼結鉱72は、高炉82に搬送され、成品焼結鉱72に塊鉄鉱石84および副原料86を配合し高炉原料とする配合工程が実施される。さらに、当該配合工程の実施とともに第2測定工程で測定された成品焼結鉱の成分濃度を用いて、高炉原料に含まれる成品焼結鉱、塊鉄鉱石および副原料の配合量を調整する第2調整工程が実施される。
第2調整工程では、赤外線分析計80を用いて測定された成品焼結鉱の成分濃度と、予め測定された塊鉄鉱石および副原料の成分濃度とを用いて高炉原料の合計成分量を計算し、当該計算値を用いて、目標とする成分濃度になるように高炉原料の配合量をフィードフォワード制御する。例えば、高炉原料の塩基度(CaO/SiO)を目標とする成分濃度に調整するには、第2調整工程で高炉原料に含まれる副原料の配合量を調整すればよい。
また、例えば、高炉原料のFeOを目標とする成分濃度に制御するには、第2調整工程で高炉原料に含まれる塊鉱石の配合量を調整すればよい。成品焼結鉱のFeO濃度が高くなって高炉原料のFeO濃度が高くなると、高炉原料の被還元性が悪化する。高炉原料の被還元性が悪化すると、発熱反応である間接還元が減り、吸熱反応である直接還元が増え、高炉内が熱不足となる。この熱不足を解消させるために還元材をさらに高炉に装入することになり、高炉操業におけるコークス比が増加する。このため、高炉原料のFeO濃度を目標とする成分濃度に制御することで高炉操業のコークス比の増加を抑制でき、高炉の安定操業に寄与できる。
第2調整工程が実施され、配合量が調整された高炉原料は高炉82に装入され、第2の実施形態に係る高炉操業方法が実施される。このように第2の実施形態に係る高炉操業方法では、第2測定工程と第2調整工程により、高炉原料の成分濃度が目標とする成分濃度になるように高炉原料の配合量が調整される。第2の実施形態に係る高炉操業方法における第2測定工程の測定頻度は1分間に128回であり、当該128回の成分濃度の平均値を1分間に1回算出した。また、第2調整工程の調整頻度は第2測定工程と同じ1分間に1回であり、当該第2調整工程で、高炉原料の配合量を1分ごとに調整した。
第2の実施形態に係る高炉操業方法では、第1の実施形態と同様に、第1測定工程で搬送コンベア30上を搬送される焼結原料の成分濃度を測定し、当該成分濃度を用いて第1調整工程を実施する。これにより、焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動を早期に把握でき、焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を迅速に行うことができるので、製造される成品焼結鉱72の成分濃度の変動は小さくなる。
さらに、本実施形態に係る高炉操業方法では、第2測定工程で搬送コンベア76上を搬送される成品焼結鉱72の成分濃度を測定し、当該成分濃度を用いて第2調整工程を実施する。第1調整工程の実施により、製造される成品焼結鉱72の成分濃度の変動を小さくでき、その小さい変動に対応して高炉原料の配合量を調整するので、高炉原料の成分濃度の変動はさらに小さくなる。また、製造される成品焼結鉱72の成分濃度の変動が小さくなるので、第2調整工程で調整される高炉原料の配合量の調整量も少なくなるので、第2調整工程による調整も容易になる。そして、成分濃度の変動が小さい高炉原料を高炉に装入することで高炉操業が安定し、この結果、高炉操業におけるコークス比の増加を抑制できる。
(実施例1)
まず、第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法を実施した実施例1を説明する。実施例1の発明例1では、図1に示した焼結鉱製造装置10を用いて、搬送コンベア30に設けられた赤外線分析計32で焼結原料のFeO濃度を測定する第1測定工程と、搬送コンベア76に設けられた赤外線分析計80で成品焼結鉱のFeO濃度を測定する第2測定工程を実施した。そして、第2測定工程で測定されたFeO濃度と、第1測定工程で測定されたFeO濃度との差であるFeO濃度の変化分を算出し、当該FeO濃度の変化分を用いて、FeO濃度の変化分が目標値(図3(c)の目標値)になるように焼結原料における凝結材の配合量を調整する調整工程を実施して成品焼結鉱の製造を行った。
一方、比較例1では、調整工程を実施せずに成品焼結鉱の製造を行った。また、比較例2では、第1測定工程で測定された焼結原料のFeO濃度を用いて、当該FeO濃度が目標値(図3(b)の目標値)になるように焼結原料における凝結材の配合量を調整する調整工程を実施して成品焼結鉱の製造を行った。
図3は、実施例1の結果を示すグラフである。図3(a)は、焼結原料のFeO濃度(質量%)の変動を示し、図3(b)は、成品焼結鉱のFeO濃度(質量%)の変動を示し、図3(c)は、FeO濃度の変化分(質量%)の変動を示し、図3(d)は、焼結原料の凝結材比(kg/t−焼結鉱)の変動を示し、図3(e)は、成品焼結鉱の生産率(t/(h×m))の変動を示し、図3(f)は成品焼結鉱のタンブラー強度(%)の変動を示す。図3(a)〜(f)に共通する横軸は時間(h)である。
発明例1では、FeO濃度の変化分が目標値(図3(c)の目標値)となるように焼結原料の凝結材の配合量を調整しているので、FeO濃度の変化分を目標値にでき、且つ、その変動が小さくなった。また、発明例1では、成品焼結鉱の生産率も高めで安定し、また、成品焼結鉱のタンブラー強度も高めで安定した。発明例1では、FeO濃度の変化分が目標値(図3(c)の目標値)になるように凝結材の配合量を調整しているので焼結時の熱量が十分に確保でき、一定以上の強度を有し、強度変動の小さい焼結ケーキが焼成されたと考えられる。このように一定以上の強度を有し、強度変動の小さい焼結ケーキが焼成された結果、成品焼結鉱のタンブラー強度が高めで安定して成品焼結鉱の歩留低下が抑制され、これにより、成品焼結鉱の生産率の低下が抑制された。
比較例1では、調整工程を実施していないので、焼結原料のC濃度の変動が大きくなり、成品焼結鉱のFeO濃度の変動およびFeO濃度の変化分の変動が大きくなった。比較例1では、焼結原料のC濃度の大きな変動によって焼結時に熱量調整が必要になりパレット台車の進行速度を低下させた。このため、比較例1では、成品焼結鉱の生産率が大きく低下し、成品焼結鉱の生産率の変動も発明例1より大きくなった。また、比較例1では、熱量調整の遅れから成品焼結鉱のタンブラー強度の変動も発明例1より大きくなり、これにより成品焼結鉱の歩留りが低下し、この結果、成品焼結鉱の生産率がさらに低下した。
比較例2では、第1測定工程で測定されたFeO濃度を用いて、成品焼結鉱のFeO濃度が目標値(図3(b)の目標値)となるように焼結原料の凝結材の配合量を調整した。この結果、焼結原料のFeO濃度の変動は比較例1より若干大きいにも関わらず、成品焼結鉱のFeO濃度の変動は比較例1より小さくなった。しかしながら、比較例2では、FeO濃度の変化分が目標値(図3(c)の目標値)となるように調整していないので、FeO濃度の変化分の変動は発明例1よりも大きくなった。比較例2においても焼結時に熱量調整が必要になってパレット台車の進行速度を低下させた。このため、比較例2においても成品焼結鉱の生産率が低下し、成品焼結鉱の生産率の変動も発明例1より若干大きくなった。また、比較例2の成品焼結鉱のタンブラー強度の変動も発明例1より若干大きくなった。
このように、第1測定工程および第2測定工程でFeO濃度の測定を行い、FeO濃度の変化分を算出し、当該FeO濃度の変化分が目標値(図3(c)の目標値)となるように焼結原料の凝結材の配合量を調整することで焼結時の熱量の変動が小さくなり、焼結時に熱量調整を行うことなく、一定以上の強度を有し、且つ、強度変動の小さい焼結ケーキを焼成できる。これにより、成品焼結鉱の歩留低下が抑制されて成品焼結鉱の生産率の低下を抑制できることが確認された。
(実施例2)
次に、第2の実施形態に係る高炉操業方法で高炉操業を実施した実施例2を説明する。実施例2の発明例11では、図2に示した高炉原料装入装置100を用いて、搬送コンベア30に設けられた赤外線分析計32で焼結原料のC濃度を測定する第1測定工程と、搬送コンベア76に設けられた赤外線分析計80で成品焼結鉱のFeO濃度を測定する第2測定工程と、を実施した。そして、第1測定工程で測定されたC濃度を用いて、焼結原料のC濃度が目標値(図4(a)の目標値)になるように凝結結材の配合量を調整する第1調整工程と、第2測定工程で測定された成品焼結鉱のFeO濃度を用いて、高炉原料のFeO濃度が目標値(図4(b)の目標値)になるように高炉原料の配合量を調整する第2調整工程とを実施した高炉操業例である。
一方、比較例11は、上記第1調整工程と、上記第2調整工程を実施せずに高炉操業を実施した高炉操業例である。比較例12は、上記第1調整工程を実施し、上記第2調整工程を実施しないで高炉操業を実施した高炉操業例である。比較例13は、上記第1調整工程を実施せずに、上記第2調整工程を実施して高炉操業を行った高炉操業例である。
図4は、実施例2の結果を示すグラフである。図4(a)は、焼結原料のC濃度(質量%)の変動を示し、図4(b)は、成品焼結鉱のFeO濃度(質量%)の変動を示し、図4(c)は、高炉コークス比(kg/t−溶銑)の変動を示し、図4(d)は、溶銑温度(℃)の変動を示す。図4(a)〜(d)に共通する横軸は時間(h)である。なお、焼結機で焼結鉱が製造されてから、当該焼結鉱が高炉に装入され、コークス比や溶銑温度に影響を及ぼすまでに12時間程度の時間を要するので、図4(a)(b)と、図4(c)(d)とには12時間のタイムラグがある。
上述したように、高炉原料のFeO濃度が高くなると、高炉原料の被還元性が悪化する。高炉原料の被還元性が悪化すると、発熱反応である間接還元が減り、吸熱反応である直接還元が増え、高炉内が熱不足となって溶銑温度が低下する。溶銑温度が低下したとしても出銑時の溶銑温度が一定以上となるように、調整のためのコークスが追加で高炉に装入される。このコークスの調整量が多くなると、高炉操業におけるコークス比が増加する。このため、高炉原料のFeO濃度の変動は小さいことが好ましい。
発明例11では、第1調整工程を実施しているので、焼結原料のC濃度の変動が小さくなっており、この結果、得られた成品焼結鉱のFeO濃度の変動も小さくなった。さらに、小さくなった成品焼結鉱のFeO濃度の変動に応じて第2調整工程を実施しているので、高炉原料のFeO濃度の変動も小さくなり、この結果、溶銑温度の変動も小さくなった。このように、発明例11では高炉原料のFeO濃度の変動が小さくなるので、高炉原料と交互に装入されるコークスの調整量は少なくなり、当該調整による高炉コークス比の増加が抑制された。
比較例11では第1調整工程を実施していないので、焼結原料のC濃度が大きく変動しており、この結果、得られた成品焼結鉱のFeO濃度も大きく変動した。FeO濃度は、焼結時の反応熱量に影響されるところ、焼結原料のC濃度の変動によって焼結時の反応熱量が大きく変動し、これにより、焼結鉱のFeO濃度が大きく変動した。さらに、比較例11では、第2調整工程を実施していないので、高炉原料のFeO濃度の変動が大きくなり、この結果、溶銑温度の変動も大きくなった。この溶銑温度の変動により、高炉原料と交互に装入されるコークスの調整量が多くなり、比較例11の高炉コークス比は、発明例11よりも大きく増加した。
比較例12では第1調整工程を実施しているので、焼結原料のC濃度の変動が小さくなっており、この結果、得られた成品焼結鉱のFeO濃度の変動も小さくなった。FeO濃度の変動が小さくなったものの比較例2では第2調整工程を実施していないので、高炉原料のFeO濃度の変動が若干大きくなり、この結果、溶銑温度の変動が若干大きくなった。この溶銑温度の変動により、高炉原料と交互に装入されるコークスの調整量も若干多くなり、比較例12の高炉コークス比は、発明例11よりも若干増加した。
比較例13では第1調整工程を実施していないので、焼結原料のC濃度が大きく変動しており、この結果、得られた成品焼結鉱のFeO濃度も大きく変動した。しかしながら、成品焼結鉱のFeO濃度の変動に応じて第2調整工程を実施しているので、高炉原料のFeO濃度の変動は小さくなり、この結果、溶銑温度の変動が小さくなった。しかしながら、焼結鉱のFeO濃度の変動によって、高炉原料と交互に装入されるコークス調整量が若干多くなり、当該調整量が若干多くなり、比較例13の高炉コークス比は、発明例11よりも若干増加した。
このように、第2の実施形態に係る高炉操業方法を実施することで、仮に、焼結原料のC濃度が変動したとしても、第1測定工程により当該C濃度の変動を早期に検出し、第1調整工程により当該C濃度の変動を小さくできる。これにより、製造される成品焼結鉱のFeO濃度の変動が小さくなる。さらに、第2測定工程により成品焼結鉱のFeO濃度の変動を検出し、第2調整工程により高炉原料の配合量が調整することで、高炉原料のFeO濃度の変動をさらに小さくできる。これにより、溶銑温度の変動が小さくなり、コークスの調整量が少なくなって高炉コークス比の増加を抑制できることが確認された。
10 焼結鉱製造装置
11 ヤード
12 鉄含有原料
14 搬送コンベア
16 CaO含有原料
17 MgO含有原料
18 凝結材
20 原料供給部
22 配合槽
24 配合槽
25 配合槽
26 配合槽
28 配合槽
30 搬送コンベア
32 赤外線分析計
34 水
36 ドラムミキサー
38 搬送コンベア
40 焼結機
42 焼結原料供給装置
44 パレット台車
46 点火炉
47 気体燃料噴射装置
48 ウインドボックス
50 破砕機
60 冷却機
70 篩分け装置
72 成品焼結鉱
74 返鉱
76 搬送コンベア
78 搬送コンベア
80 赤外線分析計
82 高炉
84 塊鉄鉱石
86 副原料
100 高炉原料装入装置

Claims (6)

  1. 少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、
    前記鉄含有原料、前記焼結原料および前記造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、
    前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、焼結機で焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、
    前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、
    前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、
    前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、
    前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、
    前記第1測定工程で測定された成分濃度および前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、前記水の添加量および前記パレット台車の進行速度のうち少なくとも1つの調整を行う調整工程と、
    を有する、焼結鉱の製造方法。
  2. 少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材が配合された焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料を焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、
    前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、
    造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、前記造粒された焼結原料に気体燃料および酸素を供給しながら焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、
    前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、
    前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、
    前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、
    前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、
    前記第1測定工程で測定された成分濃度および前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、前記水の添加量、前記パレット台車の進行速度、前記気体燃料の供給量および前記酸素の供給量のうち少なくとも1つの調整を行う調整工程と、
    を有する、焼結鉱の製造方法。
  3. 前記第1測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定し、
    前記第2測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、AlおよびFeOの1種以上の成分濃度を測定する、請求項1または請求項2に記載の焼結鉱の製造方法。
  4. 少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材を含む焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料とする造粒工程と、
    前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、
    前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、焼結機で焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、
    前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、
    前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、
    前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、
    前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、
    前記成品焼結鉱に塊鉄鉱石および副原料を配合して高炉原料とする配合工程と、
    前記高炉原料を高炉に装入する装入工程と、
    前記第1測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、水の添加量および焼結機のパレット台車の進行速度のうち少なくとも1つを調整する第1調整工程と、
    前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記高炉原料に含まれる前記成品焼結鉱、前記塊鉄鉱石および前記副原料の配合量を調整する第2調整工程と、
    を有する、高炉操業方法。
  5. 少なくとも鉄含有原料、CaO含有原料および凝結材を含む焼結原料に水を添加して造粒し、造粒された焼結原料とする造粒工程と、
    前記鉄含有原料、前記焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第1測定工程と、
    前記造粒された焼結原料を焼結機のパレット台車に装入し、前記造粒された焼結原料に気体燃料および酸素を供給しながら焼結して焼結ケーキとする焼結工程と、
    前記焼結ケーキを破砕して焼結鉱とする破砕工程と、
    前記焼結鉱を冷却する冷却工程と、
    前記冷却された焼結鉱を、成品焼結鉱と返鉱とに篩分けする篩分け工程と、
    前記冷却された焼結鉱、前記成品焼結鉱および前記返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定する第2測定工程と、
    前記成品焼結鉱、塊鉄鉱石および副原料を配合して高炉原料とする配合工程と、
    前記高炉原料を高炉に装入する装入工程と、
    前記第1測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記CaO含有原料の配合量、前記凝結材の配合量、水の添加量、焼結機のパレット台車の進行速度、前記気体燃料の供給量および前記酸素の供給量のうち少なくとも1つを調整する第1調整工程と、
    前記第2測定工程で測定された成分濃度を用いて、前記高炉原料に含まれる前記成品焼結鉱、前記塊鉄鉱石および前記副原料の配合量を調整する第2調整工程と、
    を有する、高炉操業方法。
  6. 前記第1測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、Al、FeO、Cおよび水分の1種以上の成分濃度を測定し、
    前記第2測定工程では、トータルCaO、SiO、MgO、AlおよびFeOの1種以上の成分濃度を測定する、請求項4または請求項5に記載の高炉操業方法。
JP2018013374A 2018-01-30 2018-01-30 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法 Active JP6866856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013374A JP6866856B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013374A JP6866856B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019131847A true JP2019131847A (ja) 2019-08-08
JP6866856B2 JP6866856B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=67547188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018013374A Active JP6866856B2 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866856B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115125338A (zh) * 2021-03-29 2022-09-30 宝山钢铁股份有限公司 一种烧结矿质量在线调节方法和系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550438A (en) * 1978-10-03 1980-04-12 Sumitomo Metal Ind Ltd Method and apparatus for measuring feo of sintered ore
JPS55122831A (en) * 1979-03-15 1980-09-20 Sumitomo Metal Ind Ltd Coke blend controlling method in sintered ore manufacture
JPS57149433A (en) * 1981-03-07 1982-09-16 Nisshin Steel Co Ltd Method and device for preparing sintered ore having preset content of feo
JP2007138246A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nippon Steel Corp 焼結原料の事前処理方法及び事前処理装置
WO2010004999A1 (ja) * 2008-07-07 2010-01-14 新日本製鐵株式会社 配合原料の水分測定方法及び水分測定装置
JP2011038735A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Jfe Steel Corp 焼結機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550438A (en) * 1978-10-03 1980-04-12 Sumitomo Metal Ind Ltd Method and apparatus for measuring feo of sintered ore
JPS55122831A (en) * 1979-03-15 1980-09-20 Sumitomo Metal Ind Ltd Coke blend controlling method in sintered ore manufacture
JPS57149433A (en) * 1981-03-07 1982-09-16 Nisshin Steel Co Ltd Method and device for preparing sintered ore having preset content of feo
JP2007138246A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nippon Steel Corp 焼結原料の事前処理方法及び事前処理装置
WO2010004999A1 (ja) * 2008-07-07 2010-01-14 新日本製鐵株式会社 配合原料の水分測定方法及び水分測定装置
JP2011038735A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Jfe Steel Corp 焼結機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115125338A (zh) * 2021-03-29 2022-09-30 宝山钢铁股份有限公司 一种烧结矿质量在线调节方法和系统
CN115125338B (zh) * 2021-03-29 2023-08-11 宝山钢铁股份有限公司 一种烧结矿质量在线调节方法和系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6866856B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Matsumura et al. Improvement of sinter productivity by adding return fine on raw materials after granulation stage
JP6680369B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP5194378B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6988712B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
TWI658147B (zh) Blast furnace operation method
JP6866856B2 (ja) 焼結鉱の製造方法および高炉操業方法
JP6489092B2 (ja) 焼結鉱の製造方法および焼結鉱の製造設備列
KR101492783B1 (ko) 페로크롬의 제조 방법
JP6874780B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6665972B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP6763412B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP5187473B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2024048561A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2021025112A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2020015929A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2019123919A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2008169433A (ja) 焼結鉱の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180509

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866856

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250