JP2019131353A - 画像読取装置 - Google Patents

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博彰 重野
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Abstract

【課題】排出口から排出されるシートの詰まりを抑制できる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置1は、駆動源M1と、排出ユニット60が第3位置に向けて移動するときに排出トレイ96に所定の高さH1以上で支持されるシートSHに当接することによって非検知位置から検知位置に移動するアクチュエータ150と、をさらに備える。排出ユニット60は、第4位置に向けて移動するときに、可動板50に下から当接して可動板50を第2位置に向けて押し上げるように構成される。アクチュエータ150は、非検知位置にある状態では、駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を伝達可能とするとともに、排出ユニット60の移動を許容する一方、検知位置にある状態では、駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を遮断するとともに、排出ユニット60の下降を禁止するように構成される。【選択図】図13

Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の一例である原稿送り装置が開示されている。この原稿送り装置は、給紙トレイ、排紙トレイ及び搬送ガイドを備えている。給紙トレイは、供給される原稿を支持する。排紙トレイは、給紙トレイの下方に位置し、排出される原稿を支持する。搬送ガイドは、給紙トレイから排紙トレイに向けて原稿を搬送する。搬送ガイドの途中には、搬送ガイド上を搬送される原稿の画像を読み取るための画像読取位置が設定されている。
給紙トレイは、給紙トレイに支持されるシートの減少に応じて上向きに移動して原稿ピックアップ部に接近する。原稿送り装置は、さらに揺動搬送部を有している。揺動搬送部は、搬送ガイドによって搬送された原稿を排紙トレイに排出するための排出口を有している。揺動搬送部は、給紙トレイに支持される原稿の減少に応じて上向きに移動して排出口を排紙トレイから離間させる。具体的には、給紙トレイと揺動搬送部との間にリンク部材が架設されており、給紙トレイの昇降に応じて揺動搬送部の排出口が昇降する。こうして、この原稿送り装置では、上下方向の小型化を図っている。
特開2005−8283号公報
ところで、上記の原稿送り装置と同様な構成を備える画像読取装置を想定する。この画像読取装置は、可動体を含む供給トレイと、排出ユニットとを備える。排出ユニットは、排出トレイにシートを排出するための排出口を有する。供給トレイの昇降に応じて排出ユニットの排出口が昇降する。
この画像読取装置では、画像読取動作終了後、次の画像読取動作を開始する前に、供給トレイの可動板と排出ユニットとを下降させる必要がある。しかしながら、排出トレイにシートが残ったままで可動板及び排出ユニットを下降させてしまうと、その残ったシートが次の画像読取動作時に排出ユニットの排出口から排出されるシートの邪魔になって、シート詰まりが発生し易くなるという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、排出口から排出されるシートの詰まりを抑制できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、供給されるシートを支持するための供給トレイであって、当該供給トレイに支持されるシートの減少に応じて第1位置から前記第1位置よりも上方の第2位置に移動するように構成された可動板を含む前記供給トレイと、
前記供給トレイの下方に位置し、排出されるシートを支持するための排出トレイと、
前記供給トレイから前記排出トレイに向けてシートを搬送するための搬送ガイドと、
前記搬送ガイド上を搬送されるシートの画像を読み取るための読取センサと、
前記搬送ガイドによって搬送されたシートを前記排出トレイに排出するための排出口を有し、前記供給トレイに支持されるシートの減少に応じて第3位置から前記第3位置よりも上方の第4位置に移動するように構成された排出ユニットと、
を備えた画像読取装置であって、
駆動力を発生する駆動源と、
非検知位置と検知位置との間で移動可能に前記排出ユニットに設けられ、前記排出ユニットが前記第3位置に向けて移動するときに前記排出トレイに所定の高さ以上で支持されるシートに当接することによって前記非検知位置から前記検知位置に移動するアクチュエータと、をさらに備え、
前記排出ユニットは、前記駆動源からの前記駆動力が伝達されて移動するとともに、前記第4位置に向けて移動するときに、前記可動板に下から当接して前記可動板を前記第2位置に向けて押し上げるように構成され、
前記アクチュエータは、前記非検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を伝達可能とするとともに、前記排出ユニットの移動を許容する一方、前記検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を遮断するとともに、前記排出ユニットの下降を禁止するように構成されていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置において、所定の高さとは、次の画像読取動作時に排出ユニットの排出口から排出されるシートの邪魔になり得る高さに設定される。0<所定の高さ≦満載の高さである。
そして、排出ユニットが第3位置に向けて移動するときにアクチュエータが排出トレイに所定の高さ以上で支持されるシートに当接することによって非検知位置から検知位置に移動すると、アクチュエータは、駆動源と排出ユニットとの間で駆動力を遮断するとともに、排出ユニットの下降を禁止する。つまり、可動板及び排出ユニットを下降させるために駆動源が作動するとしても、排出ユニットが上昇した位置に保持され、排出ユニットに下から当接された可動板も上昇した位置に保持される。
このため、この画像読取装置では、ユーザが排出トレイに残ったシートを除去するまでは、次の画像読取動作を実行できない状態となる。また、可動板が上昇した位置に保持された状態では、ユーザが供給トレイにシートを継ぎ足すことが難しい。
そして、ユーザが排出トレイに残ったシートを除去すると、アクチュエータが駆動源と排出ユニットとの間で駆動力を伝達可能となるとともに、排出ユニットの移動を許容する。このため、駆動源を作動させて、可動板及び排出ユニットを下降させることができる。その結果、排出トレイにシートが残っていない状態で次の画像読取動作を開始できる。
したがって、本発明の画像読取装置では、排出口から排出されるシートの詰まりを抑制できる。また、この画像読取装置では、排出トレイ上のシートの有無を検知するセンサを設ける必要がないので、製造コストの低廉化を実現できる。
実施例1の画像読取装置の斜視図である。 実施例1の画像読取装置の模式正面図である。 実施例1の画像読取装置の模式正面図である。 実施例1の画像読取装置のブロック図である。 実施例1の画像読取装置の部分断面図である。 実施例1の画像読取装置の部分断面図である。 実施例1の画像読取装置の模式上面図である。 図7の矢視Z方向から見た第2駆動源及び搬送駆動列等を示す模式図である。 図7の矢視Y方向から見た可動板、排出ユニット、第1駆動源、第1駆動列及び非検知位置にあるアクチュエータ等を示す模式図であって、可動板が第1位置にあり、排出ユニットが第3位置にある状態を示す図である。 図9と同様の模式図であって、可動板が第2位置に移動し、排出ユニットが第4位置に移動した状態を示す図である。 実施例1の画像読取装置の部分断面図であって、排出ユニットが第3位置に向けて移動するときのアクチュエータの動作を説明する図である。 実施例1の画像読取装置の模式部分上面図であって、アクチュエータが検知位置に移動することにより、リンクが第3ギヤを離間位置に移動させた状態を示す図である。 図12の矢視W方向から見た可動板、排出ユニット、第1駆動源、第1駆動列及びアクチュエータ等を示す模式図であって、アクチュエータが検知位置に移動することにより、リンクが第3ギヤを離間位置に移動させた状態を示す図である。 実施例2の画像読取装置の模式部分上面図である。 図14の矢視V方向から見た可動板、排出ユニット、第1駆動源、第2駆動列及び非検知位置にあるアクチュエータ等を示す模式図であって、可動板が第1位置にあり、排出ユニットが第3位置にある状態を示す図である。 図15と同様の模式図であって、アクチュエータが検知位置に移動することにより、クラッチが駆動源と排出ユニットとの間で第1駆動源からの駆動力を遮断し、ウォーム及びウォームホイールが排出ユニットの下降を禁止した状態を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図4に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3、自動搬送機構4及び制御部7を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている。
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8内の下部分に収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。図2及び図5に示すように、読取ユニット3は、本体部8内の上部分に位置している。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。自動搬送機構4は、開閉部9に設けられている。自動搬送機構4は、供給トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30に沿って順次搬送しながらシートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図2及び図4に示すように、制御部7は、本体部8内の左側面に沿う位置に収容されている。制御部7は、CPU、ROM、RAMを主とするマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、CPUが画像読取装置1の各種動作を制御するためのプログラムや、識別処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。制御部7は、画像形成ユニット5、読取ユニット3、自動搬送機構4及び操作パネル8Pを制御する。
図5に示すように、本体部8の上面にはプラテンガラスが配設され、そのプラテンガラスの上面によって大面積の原稿支持面8Aが形成されている。また、本体部8の上面における原稿支持面8Aよりも左方には別のプラテンガラスが配設され、その別のプラテンガラスの上面によって、前後方向に細長い読取面8Bが形成されている。
原稿支持面8Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
読取面8Bは、自動搬送機構4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートSHに下から接触する。本体部8の上面における原稿支持面8Aと読取面8Bとの間には、ガイド凸部8Hが設けられている。ガイド凸部8Hは、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHをすくい上げて右向きに上り傾斜するように案内する。
なお、本実施例においては、原稿支持面8Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、自動搬送機構4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートと記載する。原稿とシートとは、実質的に同じものであってもよい。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1及び図5等に示す閉じた状態では、原稿支持面8A及び読取面8Bを上方から覆っている。図示は省略するが、開閉部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、原稿支持面8A及び読取面8Bを露出させる開放位置に変位する。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面8Aに支持させることができる。
なお、開閉部9の構成や内部構造等について説明する際には、上下方向及び前後方向について、閉じた状態の開閉部9の姿勢を基準とする。
読取ユニット3は、図2〜図6に示すように本体部8内の上部分に収容された読取センサ3Sと、図4に示す走査機構駆動源3Mと、走査機構駆動源3Mに駆動される図示しない走査機構とを有している。読取センサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。
図5に示すように、読取センサ3Sは、原稿支持面8A及び読取面8Bの下方に位置している。図示しない走査機構は、原稿支持面8Aに支持される原稿の画像を読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、読取センサ3Sを本体部8内における原稿支持面8Aの下方で左右方向に往復動させる。また、図示しない走査機構は、自動搬送機構4によって搬送されるシートSHの画像を読取センサ3Sが読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、読取センサ3Sを本体部8内における読取面8Bの下で停止させる。読取センサ3Sが読取面8Bの下で停止する位置は、予め定められた静止読取位置である。
図5及び図6に示すように、開閉部9は、ベース部材39、第1シュート部材35、第2シュート部材36及びカバー部材38を備えている。
ベース部材39は、開閉部9の底壁を形成している。ベース部材39には、読取面8B及びガイド凸部8Hに対向する領域が略矩形状に切り欠かれてなる矩形穴39Hが形成されている。ベース部材39における矩形穴39Hよりも左方に位置する部分には、搬送面39Gが形成されている。搬送面39Gの左端部は、下向きから向きを変えて右向きに下り傾斜するように湾曲している。そして、搬送面39Gは、矩形穴39Hの左端縁まで下り傾斜している。
第2シュート部材36は、ベース部材39の左部分の上方に配設されている。第2シュート部材36には、押圧部材保持部36F及び案内面36G、36Hが形成されている。押圧部材保持部36Fは、読取面8Bに対向する位置で上向きに凹む凹部である。押圧部材保持部36Fには、押圧部材36Pが上下方向に変位可能に保持されている。押圧部材36Pは、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHを上から押圧して、そのシートSHが読取面8Bから浮き上がることを抑制する。案内面36Gは、押圧部材保持部36Fよりも左方に位置している。案内面36Gの左端部は、ベース部材39の搬送面39Gの左端部に沿って湾曲している。そして、案内面36Gは、ベース部材39の搬送面39Gの下り傾斜する部分に沿って、右向きに下り傾斜している。案内面36Hは、押圧部材保持部36Fよりも右方に位置している。案内面36Hは、本体部8のガイド凸部8Hに沿って右向きに上り傾斜している。
第1シュート部材35は、第2シュート部材36の上方に配設されている。第1シュート部材35には、規制面35K及び搬送面35Gが形成されている。規制面35Kは、第1シュート部材35の右端部から左向きに上り傾斜している。搬送面35Gは、規制面35Kの上端に接続し、左向きに略水平に延びている。搬送面35Gの左端部は、左向きから下向きに向きを変えるように湾曲している。
カバー部材38は、第1シュート部材35の上方に配設されている。カバー部材38には、下向きに突出する複数のリブ38Rの下端縁からなる案内面38Gが形成されている。案内面38Gの右端部は、第1シュート部材35における規制面35Kと搬送面35Gとの接続部よりも左方にずれた位置で搬送面35Gに上から対向している。案内面38Gは、第1シュート部材35の搬送面35Gに沿って左向きに略水平に延びている。案内面38Gの左端部は、第1シュート部材35の搬送面35Gの左端部に沿って湾曲している。
図7に示すように、開閉部9は、第1サイドフレーム9A及び第2サイドフレーム9Bを備えている。第1サイドフレーム9Aは、開閉部9の前面側で左右方向に延びるように配置されて、開閉部9の内部フレームの一部を構成している。第2サイドフレーム9Bは、開閉部9の後面側で左右方向に延びるように配置されて、開閉部9の内部フレームの一部を構成している。第1サイドフレーム9Aと第2サイドフレーム9Bとは、図5等に示すカバー部材38の案内面38G、第1シュート部材35の規制面35K及び搬送面35G、第2シュート部材36の案内面36G、36H、並びにベース部材39の搬送面39Gを挟むように前後方向において対向している。なお、図7では、説明し易くするために、供給トレイ91の供給トレイ本体92及び可動板50の図示を省略している。また、図7では、説明し易くするために、第1駆動源M1及び第2駆動源M2の位置を分離ローラ42の回転軸42Sよりも下方の位置から右方にずらして図示している。図8でも、第2駆動源M2の位置を分離ローラ42の回転軸42Sよりも下方の位置から右方にずらして図示している。
図2、図3、図5及び図6に示すように、開閉部9は、自動搬送機構4の一部を構成する搬送ガイド30と、搬送ガイド30に供給されるシートSHを支持するための供給トレイ91と、搬送ガイド30から排出されるシートSHを支持するための排出トレイ96とを備えている。
図5に示すように、供給トレイ91は、第1シュート部材35よりも右方に位置し、かつベース部材39の右部分の上方に配設されている。供給トレイ91は、供給トレイ本体92及び可動板50を有している。供給トレイ本体92は、開閉部9の右端部側から左向きに緩やかに下り傾斜している。可動板50は、供給トレイ本体92の左端部に隣接するように配置されている。可動板50は、第1シュート部材35の規制面35Kに向かって略平板状に延びている。可動板50は、カバー部材38の右部分に上から覆われている。供給トレイ91は、供給トレイ本体92及び可動板50によって、自動搬送機構4に供給されるシートSHを支持する。
可動板50は、その右端部が前後方向に延びる第3軸心X3周りに回動可能に支持されている。図示は省略するが、可動板50は、図7に示す第1サイドフレーム9A及び第2サイドフレーム9Bに回動可能に支持されている。
後で詳しく説明するが、可動板50は、図7及び図9等に示す第1駆動源M1からの駆動力が第1駆動列110及び排出ユニット60を経由して伝達されることにより、供給トレイ91に支持されるシートSHの減少に応じて、図2、図5及び図9に示す第1位置から図3、図6及び図10に示す第2位置に回動するように構成されている。図6等に示す第2位置は、図5等に示す第1位置よりも上方の位置である。
図5に示すように、供給トレイ本体92には、供給トレイ用アクチュエータ93及びシート検出センサ93Jが設けられている。供給トレイ用アクチュエータ93は、供給トレイ本体92の裏面側において回動可能に支持されている。供給トレイ用アクチュエータ93の先端部には、検知部93Aが上向きに突出するように形成されている。シート検出センサ93Jは、供給トレイ用アクチュエータ93の回動姿勢を検知し、制御部7に伝達する。
供給トレイ用アクチュエータ93の検知部93Aが供給トレイ本体92の開口92Hを通過して供給トレイ本体92よりも上方に突出する状態では、制御部7がシート検出センサ93Jの検知信号に基づいて、供給トレイ91にシートSHが支持されていないと判断する。図示は省略するが、供給トレイ用アクチュエータ93の検知部93Aが下降して供給トレイ本体92の開口92H内に退避する状態では、制御部7がシート検出センサ93Jの検知信号に基づいて、供給トレイ91にシートSHが支持されていると判断する。
図1及び図5に示すように、供給トレイ本体92上には、2つの幅規制ガイド94A、94Bがそれぞれ前後方向にスライド可能に設けられている。前方の幅規制ガイド94Aと後方の幅規制ガイド94Bとが互いに接近又は離間することにより、供給トレイ91に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。これにより、様々なサイズのシートSHを供給トレイ91における幅方向の中央部を基準として位置決めできる。
図5に示すように、排出トレイ96は、ベース部材39の右部分に形成されている。つまり、排出トレイ96は、供給トレイ91よりも下方の位置で、供給トレイ91に重なるように設けられている。排出トレイ96には、読取センサ3Sによって画像が読み取られ、自動搬送機構4によって搬送されたシートSHが排出される。排出トレイ96の上面は、排出されるシートSHを支持するシート支持面96Aとされている。
搬送ガイド30は、供給トレイ91から排出トレイ96に向けてシートSHを搬送するための搬送経路を構成している。具体的には、搬送ガイド30は、第1ガイド31、第2ガイド32及び第3ガイド33を有している。
第1ガイド31は、第1シュート部材35の搬送面35Gの略水平に延びる部分と、カバー部材38の案内面38Gの略水平に延びる部分とを含んで構成されている。第1ガイド31は、供給トレイ91から送り出されるシートSHを左向きに案内する。
第2ガイド32は、第1シュート部材35の搬送面35Gの湾曲する左端部と、カバー部材38の案内面38Gの湾曲する左端部と、ベース部材39の搬送面39Gの湾曲する左端部と、第2シュート部材36の案内面36Gの湾曲する左端部とを含んで構成されている。第2ガイド32は、第1ガイド31に接続し、シートSHの搬送方向を左向きから右向きに変化させる。
第3ガイド33は、ベース部材39の搬送面39Gの下り傾斜する部分と、第2シュート部材36の案内面36Gの下り傾斜する部分と、第2シュート部材36の案内面36Hとを含んで構成されている。第3ガイド33は、第2ガイド32に接続し、排出トレイ96に向けてシートSHを案内する。
自動搬送機構4は、第3ガイド33に案内されたシートSHを排出ガイド61によって排出トレイ96に排出するための排出ユニット60を有している。排出ガイド61には、搬送面61G及び案内面61Hが形成されている。搬送面61Gは、本体部8のガイド凸部8Hよりも右方に位置し、右向きに上り傾斜している。案内面61Hは、第2シュート部材36の案内面36Hよりも右方に位置している。案内面61Hは、搬送面61Gに沿って右向きに上り傾斜している。排出ガイド61は、排出トレイ96にシートSHを排出するための排出口69を有している。排出口69は、搬送面61Gの右端部と、案内面61Hの右端部との間で開口している。
図7に示すように、排出ユニット60において、排出ガイド61は、搬送面61Gが形成された平板と、案内面61Hが形成された平板とが上下方向において対向し、双方の平板の前端縁と後端縁とが前後一対の側板によって接続されてなる略角筒形状部材である。排出ガイド61は、前後方向に延びる第1軸心X1を軸心とする軸部61S、61Tを有している。第1軸心X1は、第3軸心X3と平行である。
前方の軸部61Sは、搬送面61G及び案内面61Hの前方かつ左方の角部から前向きに突出する円柱軸である。前方の軸部61Sは、第1サイドフレーム9Aに回動可能に支持されているとともに、第1サイドフレーム9Aよりも前方に突出している。
後方の軸部61Tは、搬送面61G及び案内面61Hの後方かつ左方の角部から後向きに突出する円柱軸である。後方の軸部61Tは、第2サイドフレーム9Bに回動可能に支持されているとともに、第2サイドフレーム9Bよりも後方に突出している。
こうして、排出ガイド61は、第1軸心X1周りに回動可能となっている。図5に示すように、第1軸心X1の位置は、搬送ガイド30の第3ガイド33と、排出ガイド61とによって形成される搬送経路と重なるように設定されている。
排出ユニット60は、排出ローラ47及び排出ピンチローラ48を有している。排出ローラ47は、排出口69に対して上方に配置されている。排出ピンチローラ48は、排出口69に対して下方に配置されている。図示は省略するが、複数組の排出ローラ47及び排出ピンチローラ48が互いに前後方向の間隔を有して配設されている。
排出ローラ47は、第1軸心X1と平行な第2軸心X2を軸心とする回転軸47Sに固定されている。図7に示すように、回転軸47Sの前端部は、排出ガイド61の前方かつ右方の角部に回転可能に支持されている。回転軸47Sの後端部側は、排出ガイド61の後方かつ右方の角部に回転可能に支持されている。回転軸47Sの後端部は、排出ガイド61よりも後方に突出している。こうして、排出ローラ47は、第2軸心X2周りに回転可能に排出ガイド61に支持されている。
図5及び図9に示すように、排出ピンチローラ48は、排出ガイド61の右端部に回転可能に支持され、排出ローラ47に下から対向している。排出ガイド61の搬送面61G及び案内面61Hは、排出ローラ47と排出ピンチローラ48とのニップ位置に向けてシートSHを案内する。
後で詳しく説明するが、排出ユニット60は、図7及び図9等に示す第1駆動源M1及び第1駆動列110が作動することにより、供給トレイ91に支持されるシートSHの減少に応じて、図2、図5及び図9に示す第3位置から、図3、図6及び図10に示す第4位置に回動するように構成されている。図6等に示す第4位置は、図5等に示す第3位置よりも上方の位置である。
図5に示すように、自動搬送機構4は、シートSHを搬送ガイド30に沿って搬送するための供給ローラ41、分離ローラ42、リタードローラ42A、第1搬送ローラ43、第1ピンチローラ43P、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P、排出ローラ47及び排出ピンチローラ48を有している。排出ローラ47及び排出ピンチローラ48は、上述した排出ユニット60の一部である。
図7に示すように、分離ローラ42の回転軸42S、第1搬送ローラ43の回転軸43S及び第2搬送ローラ44の回転軸44Sは、第1サイドフレーム9A及び第2サイドフレーム9Bに回転可能に支持されている。回転軸42S、43S、44Sのそれぞれの後端部は、第2サイドフレーム9Bよりも後方に突出している。
図7及び図8に示すように、自動搬送機構4は、供給ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47を駆動するための第2駆動源M2及び搬送駆動列130を有している。なお、本実施例では、図7及び図8等において、第2駆動源M2及び搬送駆動列130を構成する各ギヤについて、外周面に形成されたギヤ歯の図示を省略している。
図5に示すように、第2駆動源M2は、第1ガイド31と第3ガイド33との間に配置されている。図7に示すように、第2駆動源M2は、第2サイドフレーム9Bの前方を向く面に取り付けられている。第2駆動源M2の駆動軸は、第2サイドフレーム9Bよりも後方に突出しており、その駆動軸に駆動ギヤM2Gが固定されている。本実施例では、第2駆動源M2は、ステッピングモータである。第2駆動源M2は、制御部7に制御されて駆動力を発生させ、駆動ギヤM2Gを図8の時計方向に回転させる。
図7及び図8に示すように、搬送駆動列130は、第2サイドフレーム9Bよりも後方に配置され、第2サイドフレーム9Bから後向きに突出する複数の軸部に支持されている。搬送駆動列130は、駆動ギヤM2Gに対して左方かつ上方に位置して駆動ギヤM2Gと噛み合うギヤ131と、ギヤ131を経由して第2駆動源M2からの駆動力を伝達する複数のギヤ群132Gとを有している。複数のギヤ群132Gは、ギヤ131と一体回転する太陽ギヤ132G1と、アーム132G2によって太陽ギヤ132G1と連結された遊星ギヤ132G3とを含んでいる。また、複数のギヤ群132Gは、ギヤ132G4、132G5、132G6、132G7を含んでいる。ギヤ132G4は、遊星ギヤ132G3と噛み合うことにより、分離ローラ42の回転軸42Sと一体回転する。ギヤ132G5は、ギヤ132G4からギヤ132G7を経由して駆動力が伝達されることにより、第1搬送ローラ43の回転軸43Sと一体回転する。ギヤ132G6は、ギヤ132G4からギヤ132G7を経由して駆動力が伝達されることにより、第2搬送ローラ44の回転軸44Sと一体回転する。なお、搬送ガイド30において詰まったシートSHを除去する場合、遊星ギヤ132G3をギヤ132G4から離間させることで、ギヤ132G4、132G5、132G6が回転自由となる。その結果、詰まったシートSHを容易に除去できる。
複数のギヤ群132Gは、第2駆動源M2からの駆動力を分離ローラ42の回転軸42S、第1搬送ローラ43の回転軸43S及び第2搬送ローラ44の回転軸44Sに伝達し、シートSHを静止読取位置に停止した読取センサ3Sに向けて送る方向に、すなわち、図8の反時計方向に、分離ローラ42、第1搬送ローラ43及び第2搬送ローラ44を回転させる。
また、搬送駆動列130は、駆動ギヤM2Gに対して右方に位置して駆動ギヤM2Gと噛み合うギヤ139と、ギヤ139を経由して第2駆動源M2からの駆動力を排出ローラ47に伝達するギヤ140、第1排出ローラ駆動プーリ141、タイミングベルト143及び第2排出ローラ駆動プーリ142とを有している。
ギヤ140及び第1排出ローラ駆動プーリ141は一部材である。ギヤ140及び第1排出ローラ駆動プーリ141は、排出ガイド61の後方の軸部61Tに独立して回転可能に挿通されている。これにより、第1排出ローラ駆動プーリ141は、ギヤ139と噛み合うギヤ140と一体で第1軸心X1周りに回転可能となっている。タイミングベルト143は、第1排出ローラ駆動プーリ141と第2排出ローラ駆動プーリ142とに巻き掛けられている。第2排出ローラ駆動プーリ142は、排出ローラ47の回転軸47Sの後端部に固定されている。ギヤ139、140、第1排出ローラ駆動プーリ141、タイミングベルト143及び第2排出ローラ駆動プーリ142は、第2駆動源M2からの駆動力を排出ローラ47の回転軸47Sに伝達し、シートSHを排出トレイ96に排出する方向に、すなわち、図8の時計方向に、排出ローラ47を回転させる。
第1排出ローラ駆動プーリ141の第1軸心X1と、第2排出ローラ駆動プーリ142の第2軸心X2との間隔は、排出ガイド61が回動しても変化しない。このため、タイミングベルト143は、排出ガイド61が回動しても張力が変動し難くなっており、第1排出ローラ駆動プーリ141から第2排出ローラ駆動プーリ142に駆動力を好適に伝達できる。
図5に示すように、分離ローラ42は、第1シュート部材35における規制面35Kと搬送面35Gとの接続部よりも左方にずれた位置に配置されている。
分離ローラ42の回転軸42Sには、ホルダ42Fが回動可能に支持されている。ホルダ42Fは、回転軸42Sから離間して規制面35Kを越えるように右方に突出している。
供給ローラ41は、ホルダ42Fの右端部に回転可能に保持されている。供給ローラ41は、可動板50に上から対向する位置に設けられている。回転軸42Sと、ホルダ42F内に設けられた図示しない伝達ギヤ群とは、第2駆動源M2からの駆動力を供給ローラ41に伝達して、供給トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30に送り出す方向に供給ローラ41を回転させる。供給ローラ41は、ホルダ42Fの回動に伴って上下方向に変位可能である。
開閉部9内には、ホルダ姿勢検知センサ42Jが設けられている。ホルダ姿勢検知センサ42Jは、ホルダ42Fの姿勢が図5及び図6に示す適正な姿勢となっているか否かを検知し、制御部7に伝達する。ホルダ42Fが図5及び図6に示す適正な姿勢となっている状態では、供給ローラ41の下端が第1シュート部材35の搬送面35Gと略同じ高さにある。この状態において、供給ローラ41は、供給トレイ91に支持されたシートSHのうちの最上位のシートSHを搬送面35Gに向けて、すなわち、分離ローラ42とリタードローラ42Aとの間に向けて、好適に送り出すことができる。
リタードローラ42Aは、分離ローラ42の真下の位置で第1シュート部材35に支持され、分離ローラ42に向けて押圧されている。分離ローラ42とリタードローラ42AとにニップされるシートSHが1枚であれば、図示しないトルクリミッタによりリタードローラ42Aの回転が許容される。その一方、分離ローラ42とリタードローラ42AとにニップされるシートSHが複数枚であれば、図示しないトルクリミッタによりリタードローラ42Aの回転が停止される。その結果、リタードローラ42Aは、分離ローラ42に接触するシートSH以外のシートSHに対し、そのシートSHの搬送を止める力を付与する。
第1搬送ローラ43は、第1シュート部材35の搬送面35Gに上から対向するように、第1ガイド31と第2ガイド32との接続部に配置されている。第1ピンチローラ43Pは、第1シュート部材35に支持され、第1搬送ローラ43に向けて押圧されている。第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pは、分離ローラ42及びリタードローラ42Aによって1枚ずつに分離されたシートSHをニップし、第2ガイド32に向けて搬送する。
第2搬送ローラ44は、第2シュート部材36の案内面36Gに下から対向するように、第2ガイド32と第3ガイド33との接続部に配置されている。第2ピンチローラ44Pは、第2シュート部材36に支持され、第2搬送ローラ44に向けて押圧されている。第2搬送ローラ44及び第2ピンチローラ44Pは、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pによって搬送されるシートSHをニップし、読取面8Bに向けて、すなわち、静止読取位置に停止する読取センサ3Sに向けて、そのシートSHを搬送する。
排出ローラ47及び排出ピンチローラ48は、読取面8B上を通過して排出ガイド61によって案内されるシートSHをニップし、排出口69から排出トレイ96に向けて排出する。
<第1駆動源、第1駆動列、排出ユニットの押圧凸部、アクチュエータ及びリンクの構成>
図7及び図9等に示すように、自動搬送機構4は、可動板50及び排出ユニット60の回動動作を行うための第1駆動源M1、第1駆動列110を有しているとともに、可動板50を排出ユニット60に従動させるための押圧凸部67A、67Bを排出ユニット60に設けている。また、自動搬送機構4は、特定の条件下において第1駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を遮断するとともに排出ユニット60の下降を禁止するためのアクチュエータ150及びリンク155を排出ユニット60に設けている。
第1駆動源M1は、本発明の「駆動源」の一例である。なお、本実施例では、図7及び図9等において、第1駆動源M1及び第1駆動列110を構成する各ギヤについて、外周面に形成されたギヤ歯の図示を省略している。
図5に示すように、第1駆動源M1は、第1ガイド31と第3ガイド33との間に配置されている。図7に示すように、第1駆動源M1は、第1サイドフレーム9Aの後方を向く面に取り付けられている。第1駆動源M1の駆動軸は、第1サイドフレーム9Aよりも前方に突出しており、その駆動軸に駆動ギヤM1Gが固定されている。本実施例では、第1駆動源M1は、ステッピングモータである。第1駆動源M1は、制御部7に制御されて駆動力を発生させ、駆動ギヤM1Gを図9及び図10の時計方向及び反時計方向に回転させる。
図9及び図10に示す複数の矢印は、駆動ギヤM1Gが図9及び図10の反時計方向に回転する場合の回転方向を示している。なお、駆動ギヤM1Gが図9及び図10の時計方向に回転する場合には、図9及び図10に示す各矢印とは逆向きの回転方向となる。
図7及び図9に示すように、第1駆動列110は、第1サイドフレーム9Aよりも前方に配置されている。第1駆動列110は、第1駆動源M1からの駆動力を排出ユニット60に伝達するための第1ギヤ111、第2ギヤ112、第3ギヤ113、ギヤ114及びギヤ115を含んでいる。本実施例では、第1駆動列110を構成する各ギヤは、平歯車や斜歯歯車等の一般的な歯車である。
第1ギヤ111は、第1サイドフレーム9Aから前向きに突出する軸部に支持されている。第1ギヤ111は、駆動ギヤM1Gに対して右方かつ下方に位置して駆動ギヤM1Gと噛み合っている。
第2ギヤ112及びギヤ114は一部材である。第2ギヤ112及びギヤ114は、第1サイドフレーム9Aから前向きに突出する軸部に支持されている。第2ギヤ112は、第1ギヤ111から後方かつ右方に離間する状態で、第1ギヤ111よりも排出ガイド61の前方の軸部61Sに近い位置に配置されている。ギヤ114は、第2ギヤ112の後面側に一体に形成されており、第2ギヤ112よりも小径である。
ギヤ115は、排出ガイド61の前方の軸部61Sに一体回転可能に固定されている。ギヤ115は、ギヤ114に対して右方に位置してギヤ114と噛み合っている。ギヤ115が回転すると、排出ガイド61と、排出ガイド61に支持された排出ローラ47及び排出ピンチローラ48とがギヤ115と一体で回動する。
第3ギヤ113は、大径ギヤ113Aと、大径ギヤ113Aの後面側に一体に形成された小径ギヤ113Bとからなる2段ギヤである。第3ギヤ113は、回転軸心X113周りに回転可能にリンク155の先端部155Aに支持されている。
ここで、アクチュエータ150及びリンク155の構成を先に説明する。アクチュエータ150は、回動軸152及び当接部151を有している。
回動軸152は、排出ローラ47及び回転軸47Sよりも右方の位置で前後方向に延びる円柱軸である。回動軸152の前端部側は、排出ガイド61の前方かつ右方の角部に配置された支持部61Mに回転可能に支持されている。回動軸152の前端部は、第1サイドフレーム9Aよりも前方に突出している。回動軸152の後端部は、排出ガイド61における前後方向の略中間部に配置された支持部61Nに回転可能に支持されている。
当接部151は、支持部61Nの近傍において、回動軸152の後端部側に接続している。当接部151は、排出ローラ47から離間するように右方に延びている。図5及び図6に示すように、当接部151は、排出トレイ96のシート支持面96Aの上方に位置している。そして、当接部151は、排出ユニット60の回動に伴って上下方向に移動する。
図7及び図9に示すように、リンク155は、基端部155Bから先端部155Aまで延びる略棒状体である。基端部155Bは、アクチュエータ150の回動軸152の前端部に固定されている。先端部155Aは、基端部155Bに対して左方かつ下方に位置している。
排出ユニット60には、圧縮コイルバネ159が設けられている。圧縮コイルバネ159は、本発明の「付勢手段」の一例である。圧縮コイルバネ159の一端部は、排出ユニット60に当接している。圧縮コイルバネ159の他端部は、リンク155の中間部から後ろ向きに突出するバネ受け凸部155Cに当接している。圧縮コイルバネ159は、アクチュエータ150及びリンク155を回動軸152周りに図9の時計方向に回動させるように付勢している。
例えば図5及び図6に示すように、排出ユニット60が第3位置、第4位置、又は第3位置と第4位置との間の位置にあり、かつアクチュエータ150の当接部151に当接するものがない状態では、図7、図9及び図10に示すように、圧縮コイルバネ159の付勢力によって、第3ギヤ113が噛み合い位置に移動する。第3ギヤ113が噛み合い位置にある状態では、大径ギヤ113Aが第1ギヤ111と噛み合い、小径ギヤ113Bが第2ギヤ112と噛み合い、第3ギヤ113の回転軸心X113が第1軸心X1と一致するので、アクチュエータ150及びリンク155の位置が定まる。このアクチュエータ150の位置は、非検知位置である。
図5に示すように、排出ユニット60が第3位置、すなわち下限の位置にある状態において、非検知位置にある当接部151の先端部が排出トレイ96のシート支持面96Aから上方に離間する高さを所定の高さH1とする。所定の高さH1は、次の画像読取動作時に排出ユニット60の排出口69から排出されるシートSHの邪魔になり得る高さに設定される。0<所定の高さH1≦満載の高さである。
例えば図11に示すように、アクチュエータ150は、排出ユニット60が第3位置に向けて下向きに回動するときに排出トレイ96に所定の高さH1以上で支持されるシートSHに当接することによって、図11に二点鎖線で示す非検知位置から図11に実線で示す検知位置に移動する。
図12及び図13に示すように、アクチュエータ150は、検知位置に移動することにより、圧縮コイルバネ159の付勢力に抗してリンク155を回動軸152周りに図13の反時計方向に回動させ、第3ギヤ113を離間位置に移動させる。第3ギヤ113が離間位置にある状態では、大径ギヤ113Aが第1ギヤ111から離間し、小径ギヤ113Bが第2ギヤ112から離間し、第3ギヤ113の回転軸心X113が第1軸心X1と一致しなくなる。
この際、リンク155のバネ受け凸部155Cが排出ガイド61に上から当接することにより、アクチュエータ150及びリンク155の位置が定まり、アクチュエータ150が検知位置に保持される。これにより、アクチュエータ150は、排出ユニット60と所定の高さH1以上のシートSHとの間でつっかい棒のように作用し、排出ユニット60の下降を禁止する。
要するに、アクチュエータ150は、非検知位置にある状態では、図7、図9及び図10に示すように、第1駆動源M1と排出ユニット60との間で第1駆動列110によって駆動力を伝達可能とするとともに、排出ユニット60の回動を許容する。その一方、アクチュエータ150は、検知位置にある状態では、図12及び図13に示すように、第1駆動列110を分断し、第1駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を遮断するとともに、排出ユニット60の下降を禁止する。
図7及び図9等に示すように、押圧凸部67A、67Bは、排出ガイド61の上面側に設けられ、前後方向において互いに離間している。押圧凸部67A、67Bは、排出ローラ47の回転軸47Sに対して上方に位置して上向きに突出しており、その上端部が半円弧形状となっている。そして、排出ユニット60の押圧凸部67A、67Bが可動板50に下から当接することにより、可動板50の位置が定まるようになっている。
次に、第1駆動列110及び押圧凸部67A、67Bの動作について説明する。第3ギヤ113が噛み合い位置にある状態で、第1駆動源M1が駆動ギヤM1Gを図9の反時計方向に回転させると、第1駆動列110は、第1駆動源M1からの駆動力を排出ユニット60に伝達して、図5等に示す第3位置から図6等に示す第4位置に排出ユニット60を回動させる。
より詳しくは、第1駆動列110において、駆動ギヤM1Gと噛み合う第1ギヤ111が図9の時計方向に回転し、大径ギヤ113Aによって第1ギヤ111と噛み合う第3ギヤ113が図9の反時計方向に回転する。第3ギヤ113は、小径ギヤ113Bによって噛み合う第2ギヤ112と、ギヤ114とを図9の時計方向に回転させ、ギヤ114と噛み合うギヤ115を図9の反時計方向に回転させる。その結果、図10に示すように、排出ガイド61がギヤ115と一体で上向きに回動するので、排出ユニット60は、排出口69を上向きに変位させるように第1軸心X1周りに回動し、図6等に示す第4位置に移動する。この際、押圧凸部67A、67Bが可動板50に下から当接した状態で排出ユニット60が上向きに回動することにより、可動板50が押し上げられる。その結果、可動板50は、その左端部を上向きに変位させるように第3軸心X3周りに回動し、図6等に示す第2位置に移動する。
また、第3ギヤ113が噛み合い位置にある状態で、第1駆動源M1が駆動ギヤM1Gを図10の時計方向に回転させると、第1駆動列110は、上記の動作とは逆に動作し、ギヤ115が図10の時計方向に回転する。その結果、図9に示すように、排出ガイド61がギヤ115と一体で下向きに回動するので、排出ユニット60は、排出口69を下向きに変位させるように第1軸心X1周りに回動し、図5等に示す第3位置に移動する。この際、押圧凸部67A、67Bに上から当接する可動板50は、排出ユニット60の下向きの回動に追従する。その結果、可動板50は、その左端部を下向きに変位させるように第3軸心X3周りに回動し、図5等に示す第1位置に移動する。
図5に示すように、可動板50が第1位置にある状態では、可動板50の左端部が第1シュート部材35の規制面35Kの下端部に対向する位置にあり、可動板50の上面の傾斜角度が供給トレイ本体92の上面の傾斜角度と略同一となっている。この状態では、供給トレイ91は、シートSHを最大の積層枚数で支持することができる。可動板50が第1位置にあり、その最大の積層枚数のシートSHの最上位のシートSHに供給ローラ41が当接する場合、ホルダ42Fの姿勢は、図5に示す適正な姿勢となる。
図6に示すように、可動板50が第2位置にある状態では、可動板50の左端部が第1シュート部材35の規制面35Kの上端部に対向する位置にあり、可動板50の上面が第1シュート部材35の搬送面35Gと同程度の高さで略水平に延びた状態となる。この状態では、供給トレイ91は、1枚〜数枚程度のシートSHを支持する。可動板50が第2位置にあり、その1枚〜数枚程度のシートSHの最上位のシートSHに供給ローラ41が当接する場合、ホルダ42Fの姿勢は、図6に示す適正な姿勢となる。
制御部7は、ホルダ姿勢検知センサ42Jの検知信号に基づいてホルダ42Fの姿勢が図5及び図6に示す適正な姿勢から許容範囲を超えて下降した状態にあると判断した場合、第1駆動源M1を作動させて、排出ユニット60を図5等に示す第3位置から図6等に示す第4位置に向けて小刻みに回動させるとともに、可動板50を排出ユニット60に従動させて図5等に示す第1位置から図6等に示す第2位置に向けて小刻みに回動させ、ホルダ42Fが図5及び図6に示す適正な姿勢を維持するように制御する。この際、ステッピングモータである第1駆動源M1の回転角度制御によってギヤ115の回動姿勢を細かく変化させることで、排出口69や排出ユニット60の構成部品の位置を精度良く決めることができるとともに、可動板50を所望の回動姿勢に精度良く位置決めすることができる。
図5に示すように、排出ユニット60が第3位置にある状態では、排出口69、排出ローラ47及び排出ピンチローラ48が排出トレイ96のシート支持面96Aに近い位置にある。この排出ユニット60の状態は、排出トレイ96のシート支持面96Aに支持されるシートSHの枚数が少ない場合に対応している。
図6に示すように、排出ユニット60が第4位置にある状態では、排出口69、排出ローラ47及び排出ピンチローラ48が排出トレイ96のシート支持面96Aから上方に離間する位置にある。この排出ユニット60の状態は、排出トレイ96のシート支持面96AにシートSHが最大の積層枚数で支持される場合に対応している。つまり、この状態では、排出ユニット60の排出口69がシート支持面96Aに最大の積層枚数で支持されるシートSHの最上位のシートSHから上方に充分に離間している。
なお、画像読取動作のため、排出ユニット60が図5等に示す第3位置から図6等に示す第4位置にむけて上向きに回動する場合、制御部7は、排出トレイ96上のシートSHの増加に常に先行するように排出ユニット60を回動させる。これにより、アクチュエータ150の当接部151が排出トレイ96に支持されるシートSHに当接しない高さに維持される。つまり、排出ユニット60が上向きに回動する場合、アクチュエータ150が非検知位置に維持され、第3ギヤ113が噛み合い位置に維持される。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、制御部7が読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを原稿支持面8Aの左端縁の下方である読取開始位置から右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Sは、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、制御部7は、読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を逆向きに作動させ、読み取りを終えた読取センサ3Sを読取ユニット3内における右端から左端に移動させて待機位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ91に支持されたシートSHを自動搬送機構4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る場合、制御部7が読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを読取面8Bの下方である静止読取位置に停止させる。ここでは、可動板50が図5等に示す第1位置にあり、排出ユニット60が図5等に示す第3位置があり、排出トレイ96にシートSHが支持されていない状態を前提とする。
次に、制御部7は、シート検出センサ93Jの検知信号に基づいて、供給トレイ91にシートSHが支持されているか否かを判断する。供給トレイ91にシートSHが支持されていない場合、制御部7は、その旨を報知する。
供給トレイ91にシートSHが支持されている場合、制御部7は、ホルダ姿勢検知センサ42Jの検知信号に基づいて、ホルダ姿勢検知センサ42Jが図5及び図6に示す適正な姿勢となっているか否かを判断する。制御部7は、ホルダ姿勢検知センサ42Jが図5及び図6に示す適正な姿勢となっていない場合、第1駆動源M1及び第1駆動列110を作動させる。そして、制御部7は、排出ユニット60を図6等に示す第4位置に向けて小刻みに回動させるとともに、可動板50を排出ユニット60に従動させて図6等に示す第2位置に向けて小刻みに回動させ、ホルダ42Fが図5及び図6に示す適正な姿勢を維持するように制御する。
次に、制御部7は、第2駆動源M2及び搬送駆動列130を作動させる。これにより、制御部7は、供給ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47を駆動し、供給トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30に供給し、搬送ガイド30に沿って順次搬送する。制御部7は、搬送されるシートSHが読取面8B上を通過する際、静止読取位置に停止した読取センサ3Sによって、そのシートSHの画像を読み取る。そして、制御部7は、画像が読み取られたシートSHを排出ユニット60の排出ガイド61、排出ローラ47及び排出ピンチローラ48によって排出口69から排出トレイ96に向けて排出する。
この間も、制御部7は、ホルダ姿勢検知センサ42Jの検知信号に基づき、供給トレイ91に支持されたシートSHの減少に応じて、排出ユニット60を図6等に示す第4位置に向けて小刻みに回動させるとともに、可動板50を排出ユニット60に従動させて図6等に示す第2位置に向けて可動板50を小刻みに回動させる。この際、制御部7は、アクチュエータ150を非検知位置に維持するように排出ユニット60の回動姿勢を制御し、第3ギヤ113を噛み合い位置に維持する。
図6に示すように、供給トレイ91に支持されたシートSHが少なくなり、さらにシートSHが無くなると、制御部7は、シート検出センサ93Jの検知信号に基づいて、シートSHが無くなったことを検知する。そして、制御部7は、第2駆動源M2を停止して画像読取動作を終了する。
その後、制御部7は、読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを待機位置に復帰させる。また、制御部7は、ユーザが排出トレイ96に支持されるシートSHを取り除くための所定の時間をタイマ計測する。そして、制御部7は、その所定の時間の経過後、第1駆動源M1及び第1駆動列110を作動させて、排出ユニット60を下向きに回動させるとともに、可動板50を排出ユニット60に従動させて下向きに回動させる。その結果、可動板50が図5等に示す第1位置に復帰し、排出ユニット60が図5等に示す第3位置に復帰する。ここで、アクチュエータ150、リンク155及び圧縮コイルバネ159の作用効果を以下に説明する。
<作用効果>
実施例1の画像読取装置1では、例えば図11に示すように、画像読取動作の終了後、ユーザが排出トレイ96に支持されるシートSHを取り除かず、そのシートSHが放置される場合がある。そして、そのシートSHの高さが所定の高さH1以上であると、次の画像読取動作時に排出ユニット60の排出口69から排出されるシートSHの邪魔になるおそれがある。
ここで、この画像読取装置1では、画像読取動作が終了して所定の時間が経過した後、排出ユニット60が第3位置に向けて下向きに回動するときに、排出トレイ96に所定の高さH1以上で支持されるシートSHがある場合、アクチュエータ150がそのシートSHに当接することによって、図11に二点鎖線で示す非検知位置から図11に実線で示す検知位置に移動する。なお、図11は一例であって、排出トレイ96に残ったシートSHの高さに応じて、アクチュエータ150が非検知位置から検知位置に移動する際の排出ユニット60の回動姿勢が変化する。
これにより、図12及び図13に示すように、アクチュエータ150と一体で回動するリンク155が圧縮コイルバネ159の付勢力に抗して第3ギヤ113を噛み合い位置から離間位置に移動させるので、第1駆動列110が分断される。
また、リンク155のバネ受け凸部155Cが排出ガイド61に上から当接することにより、アクチュエータ150及びリンク155の位置が定まり、アクチュエータ150が検知位置に保持される。これにより、アクチュエータ150は、排出ユニット60と所定の高さH1以上のシートSHとの間でつっかい棒のように作用する。
こうして、アクチュエータ150は、第1駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を遮断するとともに、排出ユニット60の下降を禁止する。つまり、可動板50及び排出ユニット60を下降させるために制御部7が第1駆動源M1を作動させるとしても、排出ユニット60が上昇した位置に保持され、排出ユニット60に下から当接された可動板50も上昇した位置に保持される。
このため、この画像読取装置1では、ユーザが排出トレイ96に残ったシートSHを除去するまでは、次の画像読取動作を実行できない状態となる。また、可動板50が上昇した位置に保持された状態では、ユーザが供給トレイ91にシートSHを継ぎ足すことが難しい。
そして、ユーザが排出トレイ96に残ったシートSHを除去すると、圧縮コイルバネ159の付勢力によって、アクチュエータ150及びリンク155が一体で回動し、アクチュエータ150が非検知位置に移動し、リンク155が第3ギヤ113を離間位置から噛み合い位置に移動させる。
こうして、アクチュエータ150は、第1駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を伝達可能となるとともに、排出ユニット60の回動を許容する。このため、制御部7が第1駆動源M1を作動させて、可動板50及び排出ユニット60を下降させることができる。その結果、排出トレイ96にシートSHが残っていない状態で次の画像読取動作を開始できる。
したがって、実施例1の画像読取装置1では、排出口69から排出されるシートSHの詰まりを抑制できる。また、この画像読取装置1では、排出トレイ96上のシートSHの有無を検知するセンサを設ける必要がないので、製造コストの低廉化を実現できる。
また、この画像読取装置1では、簡素なアクチュエータ150及びリンク155によって第1駆動列110を分断し、つっかい棒のように排出ユニット60の下降を禁止することで、排出口69から排出されるシートSHの詰まりを確実に抑制できるとともに、製造コストの一層の低廉化を実現できる。
さらに、この画像読取装置1では、圧縮コイルバネ159によって、噛み合い位置にある第3ギヤ113が第1ギヤ111及び第2ギヤ112と好適に噛み合う状態を維持できる。その結果、第1駆動列110が第1駆動源M1からの駆動力を排出ユニット60に確実に伝達できるので、排出ユニット60を好適に回動させ、可動板50を排出ユニット60に好適に従動させることができる。
(実施例2)
図14〜図16に示すように、実施例2の画像読取装置では、実施例1の画像読取装置1に係る第1駆動列110の代わりに、第2駆動列210を採用している。また、実施例1に係るリンク155の代わりに、リンク255を採用している。実施例2のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。なお、第2駆動列210を構成する各ギヤについて、外周面に形成されたギヤ歯の図示を省略している。
図15に示す複数の矢印は、駆動ギヤM1Gが図15の反時計方向に回転する場合の回転方向を示している。なお、駆動ギヤM1Gが図15の時計方向に回転する場合には、図15に示す各矢印とは逆向きの回転方向となる。
図14及び図15に示すように、第2駆動列210は、第1駆動源M1からの駆動力を排出ユニット60に伝達するためのギヤ221、222、223、機械式クラッチC1、傘歯ギヤ211、傘歯ギヤ212、ウォーム215、ウォームホイール216、ギヤ217及び扇型ギヤ219を有している。
ギヤ221は、駆動ギヤM1Gに対して右方かつ上方に位置して駆動ギヤM1Gと噛み合っている。ギヤ222は、ギヤ221に対して右方かつ上方に位置してギヤ221と噛み合っている。ギヤ223は、ギヤ222に対して右方かつ下方に位置してギヤ222と噛み合っている。ギヤ223は、機械式クラッチC1の入力側に接続されている。
機械式クラッチC1は、本発明の「クラッチ」の一例である。機械式クラッチC1は、右向きに突出するレバーC1Aと、レバーC1Aが押し下げられることによって接続状態から遮断状態に切り替わる図示しないクラッチ機構とを有している。クラッチ機構としては、クラッチ板同士が接触又は離間する構成や、遊星歯車を含むギヤ群の一部の回転を許容又は規制する構成等の周知のものを使用できる。
傘歯ギヤ211は、機械式クラッチC1の出力側に接続されている。傘歯ギヤ212の回転軸212Sは、傘歯ギヤ211の回転軸と直交する左右方向に延びている。傘歯ギヤ212は、傘歯ギヤ211に対して左方かつ前方に位置して傘歯ギヤ211と噛み合っている。
ウォーム215は、傘歯ギヤ212から左方に延びる回転軸212Sに固定されて、傘歯ギヤ212と一体回転可能となっている。ウォームホイール216及びギヤ217は、一部品である。ウォームホイール216及びギヤ217の回転軸は、第1軸心X1と平行に前後方向に延びている。ウォームホイール216は、ウォーム215に対して下方に位置してウォーム215と噛み合っている。ギヤ217は、ウォームホイール216の前面側に配置されており、ウォームホイール216よりも小径である。扇型ギヤ219は、排出ガイド61の前方の軸部61Sに固定されている。扇型ギヤ219は、ギヤ217に対して左方かつ下方に位置してギヤ217と噛み合っている。扇型ギヤ219が回動すると、排出ガイド61と、排出ガイド61に支持された排出ローラ47及び排出ピンチローラ48とが扇型ギヤ129と一体で回動する。
ウォーム215及びウォームホイール216は、レバーC1Aが押し下げられて機械式クラッチC1が遮断状態に切り替わると、セルフロックにより排出ユニット60の下降を禁止する。ウォーム215及びウォームホイール216は、本発明の「ロック」の一例である。
リンク255の基端部255Bは、アクチュエータ150の回動軸152の前端部に固定されている。リンク255の先端部255Aは、基端部255Bに対して左方に位置している。リンク255の先端部255Aには、バネ受け凸部255Cと作用部256とが形成されている。
圧縮コイルバネ159の他端部は、リンク255の先端部255Aから後ろ向きに突出するバネ受け凸部255Cに当接している。排出ガイド61の上面には、鍵爪状の規制部61Kが上向きに突出するように設けられている。圧縮コイルバネ159の付勢力によってバネ受け凸部255Cの後端部が規制部61Kに当て止まることにより、アクチュエータ150及びリンク255の位置が定まり、アクチュエータ150が非検知位置に保持される。
作用部256には、機械式クラッチC1のレバーC1Aに対して当接可能に対向する湾曲面256Aが形成されている。湾曲面256Aは、アクチュエータ150が非検知位置にある状態で第1軸心X1を中心とする円弧を描くように湾曲し、レバーC1Aに対して隙間を有して対向している。これにより、アクチュエータ150が非検知位置にある状態では、排出ユニット60が回動しても、湾曲面256AがレバーC1Aに干渉しない。その結果、機械式クラッチC1が接続状態に維持される。
図16に示すように、アクチュエータ150が非検知位置から検知位置に移動すると、リンク255が圧縮コイルバネ159の付勢力に抗して図16の反時計方向に回動する。これにより、作用部256の湾曲面256AがレバーC1Aを押し下げ、機械式クラッチC1を遮断状態に切り替える。このため、ウォーム215及びウォームホイール216がセルフロックする。
要するに、アクチュエータ150は、非検知位置にある状態では、図14及び図15に示すように、リンク255によって機械式クラッチC1を接続状態に切り替え、第1駆動源M1と排出ユニット60との間で第2駆動列210によって駆動力を伝達可能とするとともに、排出ユニット60の移動を許容する。その一方、アクチュエータ150は、検知位置にある状態では、図16に示すように、リンク255によって機械式クラッチC1を遮断状態に切り替え、第2駆動列210を分断して第1駆動源M1と排出ユニット60との間で駆動力を遮断するとともに、ウォーム215及びウォームホイール216のセルフロックにより、排出ユニット60の下降を禁止する。
このような構成である実施例2の画像読取装置では、実施例1の画像読取装置1と同様に、排出口69から排出されるシートSHの詰まりを確実に抑制できる。
また、この画像読取装置では、アクチュエータ150、リンク255、機械式クラッチC1、ウォーム215及びウォームホイール216の役割分担によって、可動板50及び排出ユニット60の回動動作を確実に実現できるとともに、排出口69から排出されるシートSHの詰まりを確実に抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例2では、ウォーム及びウォームホイールがロックを兼ねているがこの構成には限定さされない。例えば、ロックは、排出ユニットの軸部と一体で回転するラッチギヤと、ラッチギヤと噛み合い又は離間可能なラッチ爪とを含む構成であってもよい。
本発明は例えば、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、SH…シート、91…供給トレイ、96…排出トレイ
30…搬送ガイド、3S…読取センサ、50…可動板、69…排出口
60…排出ユニット、M1…駆動源(第1駆動源)、H1…所定の高さ
150…アクチュエータ、110…第1駆動列、111…第1ギヤ
112…第2ギヤ、113…第3ギヤ、155…リンク
159…付勢手段(圧縮コイルバネ)、210…第2駆動列
C1…クラッチ(機械式クラッチ)
215、216…ロック(215…ウォーム、216…ウォームホイール)

Claims (4)

  1. 供給されるシートを支持するための供給トレイであって、当該供給トレイに支持されるシートの減少に応じて第1位置から前記第1位置よりも上方の第2位置に移動するように構成された可動板を含む前記供給トレイと、
    前記供給トレイの下方に位置し、排出されるシートを支持するための排出トレイと、
    前記供給トレイから前記排出トレイに向けてシートを搬送するための搬送ガイドと、
    前記搬送ガイド上を搬送されるシートの画像を読み取るための読取センサと、
    前記搬送ガイドによって搬送されたシートを前記排出トレイに排出するための排出口を有し、前記供給トレイに支持されるシートの減少に応じて第3位置から前記第3位置よりも上方の第4位置に移動するように構成された排出ユニットと、
    を備えた画像読取装置であって、
    駆動力を発生する駆動源と、
    非検知位置と検知位置との間で移動可能に前記排出ユニットに設けられ、前記排出ユニットが前記第3位置に向けて移動するときに前記排出トレイに所定の高さ以上で支持されるシートに当接することによって前記非検知位置から前記検知位置に移動するアクチュエータと、をさらに備え、
    前記排出ユニットは、前記駆動源からの前記駆動力が伝達されて移動するとともに、前記第4位置に向けて移動するときに、前記可動板に下から当接して前記可動板を前記第2位置に向けて押し上げるように構成され、
    前記アクチュエータは、前記非検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を伝達可能とするとともに、前記排出ユニットの移動を許容する一方、前記検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を遮断するとともに、前記排出ユニットの下降を禁止するように構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記駆動源からの前記駆動力を前記排出ユニットに伝達する第1駆動列を備え、
    前記第1駆動列は、第1ギヤと、
    前記第1ギヤから離間する状態で、前記第1ギヤよりも前記排出ユニットに近い位置に配置された第2ギヤと、
    前記第1ギヤ及び前記第2ギヤと噛み合う噛み合い位置と、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤから離間する離間位置との間で移動可能な第3ギヤと、を含み、
    前記排出ユニットには、前記アクチュエータが前記非検知位置から前記検知位置に移動することにより、前記第3ギヤを前記噛み合い位置から前記離間位置に移動させるリンクが設けられている請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記排出ユニットには、前記第3ギヤを前記噛み合い位置に向けて付勢する付勢手段が設けられている請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記駆動源からの前記駆動力を前記排出ユニットに伝達する第2駆動列を備え、
    前記第2駆動列は、前記アクチュエータが前記非検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を伝達可能とする一方、前記アクチュエータが前記検知位置にある状態では、前記駆動源と前記排出ユニットとの間で前記駆動力を遮断するクラッチと、
    前記クラッチと前記排出ユニットとの間に設けられ、前記アクチュエータが前記非検知位置にある状態では、前記排出ユニットの移動を許容する一方、前記アクチュエータが前記検知位置にある状態では、前記排出ユニットの下降を禁止するロックと、を含んでいる請求項1記載の画像読取装置。
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