JP2019129199A - 接合方法、および接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減すること。【解決手段】第1保持部の第2保持部に対向する吸着面で第1基板を吸着保持すると共に、前記第2保持部の前記第1保持部に対向する吸着面で第2基板を吸着保持し、前記第1保持部と前記第2保持部とを相対的に移動させることにより前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行い、前記位置合わせの後に、前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と、前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板とを押付け合せることにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する、接合方法であって、前記第1基板と前記第2基板との接合前に、前記第1保持部と前記第2保持部とを予め定めた間隔で対向配置し、前記第1保持部と前記第2保持部との間で熱移動を行うことにより、前記第1保持部と前記第2保持部との温度均一化を行う、接合方法。【選択図】図11

Description

本発明は、接合方法、および接合装置に関する。
特許文献1に記載の接合装置は、上側の基板を上方から吸着する上チャックと、下側の基板を下方から吸着する下チャックとを備え、二枚の基板を向い合せたうえで接合する。具体的には、接合装置は、先ず、上チャックに吸着されている基板の中心部を押し下げ、下チャックに吸着されている基板の中心部と接触させる。これにより、二枚の基板の中心部同士が分子間力等によって接合される。次いで、接合装置は、2枚の基板の接合された接合領域を中心部から外周部に広げる。
接合装置は、上チャックに対し固定される上部撮像部と、下チャックに対し固定される下部撮像部と、上チャックと下チャックとを相対的に移動させる移動部とを有する。上部撮像部は、下チャックに吸着されている下側の基板に形成されたアライメントマークを撮像する。一方、下部撮像部は、上チャックに吸着されている上側の基板に形成されたアライメントマークを撮像する。
接合装置は、上部撮像部で撮像した画像および下部撮像部で撮像した画像に基づき、上側の基板と下側の基板との相対的な水平方向位置を計測する。接合装置は、鉛直方向から見たときに上側の基板のアライメントマークと下側の基板のアライメントマークとが重なるように上チャックと下チャックとを相対的に移動させたうえで、上側の基板と下側の基板とを接合させる。
特開2015−095579号公報
従来、接合前に上側の基板と下側の基板との水平方向位置合わせが行われていたが、接合後にアライメントマーク同士の位置ずれが生じることがあった。また、その位置ずれが経時的に変化することがあった。
実施形態の一態様は、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減することを主な目的とする。
実施形態の一態様の接合方法は、
鉛直方向に離間して配置される第1保持部および第2保持部のうち、前記第1保持部の前記第2保持部に対向する吸着面で第1基板を吸着保持すると共に、前記第2保持部の前記第1保持部に対向する吸着面で第2基板を吸着保持し、
前記第1保持部と前記第2保持部とを相対的に移動させることにより、前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板との位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と、前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板とを押付け合せることにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する、接合方法であって、
前記第1基板と前記第2基板との接合前に、前記第1保持部と前記第2保持部とを予め定めた間隔で対向配置し、前記第1保持部と前記第2保持部との間で熱移動を行うことにより、前記第1保持部と前記第2保持部との温度均一化を行う。
実施形態の一態様によれば、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減することができる。
図1は、一実施形態にかかる接合システムを示す平面図である。 図2は、一実施形態にかかる接合システムを示す側面図である。 図3は、一実施形態にかかる第1基板および第2基板の接合前の状態を示す側面図である。 図4は、一実施形態にかかる接合装置を示す平面図である。 図5は、一実施形態にかかる接合装置を示す側面図である。 図6は、一実施形態にかかる上チャックおよび下チャックを示す断面図であって、上ウェハと下ウェハの位置合わせ後、接合前の状態を示す断面図である。 一実施形態にかかる上ウェハと下ウェハとを中心部から外周部に向けて徐々に接合する動作を示す断面図である。 図8は、一実施形態にかかる接合システムが実行する処理の一部を示すフローチャートである。 図9は、一実施形態にかかる上ウェハと下ウェハとの水平方向位置合わせの動作を示す説明図である。 図10は、一実施形態にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。 図11は、一実施形態にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。 図12は、第1変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。 図13は、第1変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。 図14は、第2変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。 図15は、第2変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。以下の説明において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な方向であり、X軸方向およびY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。鉛直軸を回転中心とする回転方向をΘ方向とも呼ぶ。本明細書において、下方とは鉛直下方を意味し、上方とは鉛直上方を意味する。
<接合システム>
図1は、一実施形態にかかる接合システムを示す平面図である。図2は、一実施形態にかかる接合システムを示す側面図である。図3は、一実施形態にかかる第1基板および第2基板の接合前の状態を示す側面図である。図1に示す接合システム1は、第1基板W1と第2基板W2とを接合することによって重合基板T(図7(b)参照)を形成する。
第1基板W1は、例えばシリコンウェハや化合物半導体ウェハなどの半導体基板に複数の電子回路が形成された基板である。また、第2基板W2は、例えば電子回路が形成されていないベアウェハである。第1基板W1と第2基板W2とは、略同径を有する。なお、第2基板W2に電子回路が形成されていてもよい。
以下では、第1基板W1を「上ウェハW1」と記載し、第2基板W2を「下ウェハW2」、重合基板Tを「重合ウェハT」と記載する場合がある。また、以下では、図3に示すように、上ウェハW1の板面のうち、下ウェハW2と接合される側の板面を「接合面W1j」と記載し、接合面W1jとは反対側の板面を「非接合面W1n」と記載する。また、下ウェハW2の板面のうち、上ウェハW1と接合される側の板面を「接合面W2j」と記載し、接合面W2jとは反対側の板面を「非接合面W2n」と記載する。
図1に示すように、接合システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2および処理ステーション3は、X軸正方向に沿って、搬入出ステーション2および処理ステーション3の順番で並べて配置される。また、搬入出ステーション2および処理ステーション3は、一体的に接続される。
搬入出ステーション2は、載置台10と、搬送領域20とを備える。載置台10は、複数の載置板11を備える。各載置板11には、複数枚(例えば、25枚)の基板を水平状態で収容するカセットC1,C2,C3がそれぞれ載置される。例えば、カセットC1は上ウェハW1を収容するカセットであり、カセットC2は下ウェハW2を収容するカセットであり、カセットC3は重合ウェハTを収容するカセットである。
搬送領域20は、載置台10のX軸正方向側に隣接して配置される。かかる搬送領域20には、Y軸方向に延在する搬送路21と、この搬送路21に沿って移動可能な搬送装置22とが設けられる。搬送装置22は、Y軸方向だけでなく、X軸方向にも移動可能かつZ軸周りに旋回可能であり、載置板11に載置されたカセットC1〜C3と、後述する処理ステーション3の第3処理ブロックG3との間で、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTの搬送を行う。
なお、載置板11に載置されるカセットC1〜C3の個数は、図示のものに限定されない。また、載置板11には、カセットC1,C2,C3以外に、不具合が生じた基板を回収するためのカセット等が載置されてもよい。
処理ステーション3には、各種装置を備えた複数の処理ブロック、例えば3つの処理ブロックG1,G2,G3が設けられる。例えば処理ステーション3の正面側(図1のY軸負方向側)には、第1処理ブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のY軸正方向側)には、第2処理ブロックG2が設けられる。また、処理ステーション3の搬入出ステーション2側(図1のX軸負方向側)には、第3処理ブロックG3が設けられる。
第1処理ブロックG1には、上ウェハW1および下ウェハW2の接合面W1j,W2jを改質する表面改質装置30が配置される。表面改質装置30は、上ウェハW1および下ウェハW2の接合面W1j,W2jにおけるSiOの結合を切断して単結合のSiOとすることで、その後親水化されやすくするように当該接合面W1j,W2jを改質する。
なお、表面改質装置30では、例えば減圧雰囲気下において処理ガスである酸素ガスまたは窒素ガスが励起されてプラズマ化され、イオン化される。そして、かかる酸素イオン又は窒素イオンが、上ウェハW1および下ウェハW2の接合面W1j,W2jに照射されることにより、接合面W1j,W2jがプラズマ処理されて改質される。
第2処理ブロックG2には、表面親水化装置40と、接合装置41とが配置される。表面親水化装置40は、例えば純水によって上ウェハW1および下ウェハW2の接合面W1j,W2jを親水化するとともに、接合面W1j,W2jを洗浄する。表面親水化装置40では、例えばスピンチャックに保持された上ウェハW1または下ウェハW2を回転させながら、当該上ウェハW1または下ウェハW2上に純水を供給する。これにより、上ウェハW1または下ウェハW2上に供給された純水が上ウェハW1または下ウェハW2の接合面W1j,W2j上を拡散し、接合面W1j,W2jが親水化される。
接合装置41は、親水化された上ウェハW1と下ウェハW2とを分子間力により接合する。かかる接合装置41の構成については、後述する。
第3処理ブロックG3には、図2に示すように、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTのトランジション(TRS)装置50,51が下から順に2段に設けられる。
また、図1に示すように、第1処理ブロックG1、第2処理ブロックG2および第3処理ブロックG3に囲まれた領域には、搬送領域60が形成される。搬送領域60には、搬送装置61が配置される。搬送装置61は、例えば鉛直方向、水平方向および鉛直軸周りに移動自在な搬送アームを有する。かかる搬送装置61は、搬送領域60内を移動し、搬送領域60に隣接する第1処理ブロックG1、第2処理ブロックG2および第3処理ブロックG3内の所定の装置に上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTを搬送する。
また、図1に示すように、接合システム1は、制御装置70を備える。制御装置70は、接合システム1の動作を制御する。制御装置70は、例えばコンピュータで構成され、図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)71と、メモリなどの記憶媒体72と、入力インターフェース73と、出力インターフェース74とを有する。制御装置70は、記憶媒体72に記憶されたプログラムをCPU71に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置70は、入力インターフェース73で外部からの信号を受信し、出力インターフェース74で外部に信号を送信する。
制御装置70のプログラムは、情報記憶媒体に記憶され、情報記憶媒体からインストールされる。情報記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどが挙げられる。尚、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、インストールされてもよい。
<接合装置>
図4は、一実施形態にかかる接合装置を示す平面図である。図5は、一実施形態にかかる接合装置を示す側面図である。
図4に示すように、接合装置41は、内部を密閉可能な処理容器100を有する。処理容器100の搬送領域60側の側面には、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTの搬入出口101が形成され、当該搬入出口101には開閉シャッタ102が設けられている。
処理容器100の内部は、内壁103によって、搬送領域T1と処理領域T2に区画される。上述した搬入出口101は、搬送領域T1における処理容器100の側面に形成される。また、内壁103にも、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTの搬入出口104が形成される。
搬送領域T1には、トランジション110、ウェハ搬送機構111、反転機構130および位置調節機構120が、例えば搬入出口101側からこの順番で並べて配置される。
トランジション110は、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTを一時的に載置する。トランジション110は、例えば2段に形成され、上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTのいずれか2つを同時に載置することができる。
ウェハ搬送機構111は、図4および図5に示すように、たとえば鉛直方向(Z軸方向)、水平方向(Y軸方向、X軸方向)および鉛直軸周りに移動自在な搬送アームを有する。ウェハ搬送機構111は、搬送領域T1内、又は搬送領域T1と処理領域T2との間で上ウェハW1、下ウェハW2および重合ウェハTを搬送することが可能である。
位置調節機構120は、上ウェハW1および下ウェハW2の水平方向の向きを調節する。具体的には、位置調節機構120は、上ウェハW1および下ウェハW2を保持して回転させる図示しない保持部を備えた基台121と、上ウェハW1および下ウェハW2のノッチ部の位置を検出する検出部122と、を有する。位置調節機構120は、基台121に保持された上ウェハW1および下ウェハW2を回転させながら検出部122を用いて上ウェハW1および下ウェハW2のノッチ部の位置を検出することにより、ノッチ部の位置を調節する。これにより、上ウェハW1および下ウェハW2の水平方向の向きが調節される。
反転機構130は、上ウェハW1の表裏面を反転させる。具体的には、反転機構130は、上ウェハW1を保持する保持アーム131を有する。保持アーム131は、水平方向(X軸方向)に延伸する。また保持アーム131には、上ウェハW1を保持する保持部材132が例えば4箇所に設けられている。
保持アーム131は、例えばモータなどを備えた駆動部133に支持される。保持アーム131は、かかる駆動部133によって水平軸周りに回動自在である。また、保持アーム131は、駆動部133を中心に回動自在であると共に、水平方向(X軸方向)に移動自在である。駆動部133の下方には、例えばモータなどを備えた他の駆動部(図示せず)が設けられる。この他の駆動部によって、駆動部133は、鉛直方向に延伸する支持柱134に沿って鉛直方向に移動できる。
このように、保持部材132に保持された上ウェハW1は、駆動部133によって水平軸周りに回動できると共に鉛直方向及び水平方向に移動することができる。また、保持部材132に保持された上ウェハW1は、駆動部133を中心に回動して、位置調節機構120と後述する上チャック140との間を移動することができる。
処理領域T2には、上ウェハW1の上面(非接合面W1n)を上方から吸着保持する上チャック140と、下ウェハW2を載置して下ウェハW2の下面(非接合面W2n)を下方から吸着保持する下チャック141とが設けられる。下チャック141は、上チャック140の下方に設けられ、上チャック140と対向配置可能に構成される。上チャック140と下チャック141とは、鉛直方向に離間して配置される。
図5に示すように、上チャック140は、上チャック140の上方に設けられた上チャック保持部150に保持される。上チャック保持部150は、処理容器100の天井面に設けられる。上チャック140は、上チャック保持部150を介して処理容器100に固定される。
上チャック保持部150には、下チャック141に保持された下ウェハW2の上面(接合面W2j)を撮像する上部撮像部151が設けられている。上部撮像部151には、例えばCCDカメラが用いられる。
下チャック141は、下チャック141の下方に設けられた第1の下チャック移動部160に支持される。第1の下チャック移動部160は、後述するように下チャック141を水平方向(X軸方向)に移動させる。また、第1の下チャック移動部160は、下チャック141を鉛直方向に移動自在、且つ鉛直軸周りに回転可能に構成される。
第1の下チャック移動部160には、上チャック140に保持された上ウェハW1の下面(接合面W1j)を撮像する下部撮像部161が設けられている(図5参照)。下部撮像部161には、例えばCCDカメラが用いられる。
第1の下チャック移動部160は、第1の下チャック移動部160の下面側に設けられ、水平方向(X軸方向)に延伸する一対のレール162、162に取り付けられている。第1の下チャック移動部160は、レール162に沿って移動自在に構成されている。
一対のレール162、162は、第2の下チャック移動部163に配設されている。第2の下チャック移動部163は、当該第2の下チャック移動部163の下面側に設けられ、水平方向(Y軸方向)に延伸する一対のレール164、164に取り付けられている。そして、第2の下チャック移動部163は、レール164に沿って水平方向(Y軸方向)に移動自在に構成される。なお、一対のレール164、164は、処理容器100の底面に設けられた載置台165上に配設されている。
第1の下チャック移動部160および第2の下チャック移動部163等により、位置合わせ部166が構成される。位置合わせ部166は、下チャック141をX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に移動させることにより、上チャック140に保持されている上ウェハW1と、下チャック141に保持されている下ウェハW2との水平方向位置合わせを行う。また、位置合わせ部166は、下チャック141をZ軸方向に移動させることにより、上チャック140に保持されている上ウェハW1と、下チャック141に保持されている下ウェハW2との鉛直方向位置合わせを行う。
なお、本実施形態の位置合わせ部166は、下チャック141をX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に移動させることにより、上ウェハW1と下ウェハW2との水平方向位置合わせを行うが、本発明はこれに限定されない。位置合わせ部166は、上チャック140と下チャック141とを相対的にX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に移動できればよい。例えば、位置合わせ部166は、下チャック141をX軸方向およびY軸方向に移動させると共に、上チャック140をΘ方向に移動させることにより、上ウェハW1と下ウェハW2との水平方向位置合わせを行ってもよい。
また、本実施形態の位置合わせ部166は、下チャック141をZ軸方向に移動させることにより、上ウェハW1と下ウェハW2との鉛直方向位置合わせを行うが、本発明はこれに限定されない。位置合わせ部166は、上チャック140と下チャック141とを相対的にZ軸方向に移動できればよい。例えば、位置合わせ部166は、上チャック140をZ軸方向に移動させることにより、上ウェハW1と下ウェハW2との鉛直方向位置合わせを行ってもよい。
図6は、一実施形態にかかる上チャックおよび下チャックを示す断面図であって、上ウェハと下ウェハの接合直前の状態を示す断面図である。図7(a)は、一実施形態にかかる上ウェハと下ウェハとの接合途中の状態を示す断面図である。図7(b)は、一実施形態にかかる上ウェハと下ウェハとの接合完了時の状態を示す断面図である。図6、図7(a)および図7(b)において、実線で示す矢印は真空ポンプによる空気の吸引方向を示す。
上チャック140および下チャック141は、例えば真空チャックである。本実施形態では、上チャック140が特許請求の範囲に記載の第1保持部に対応し、下チャック141が特許請求の範囲に記載の第2保持部に対応する。上チャック140は、上ウェハW1を吸着する吸着面140aを、下チャック141に対向する面(下面)に有する。一方、下チャック141は、下ウェハW2を吸着する吸着面141aを、上チャック140に対向する面(上面)に有する。
上チャック140は、チャックベース170を有する。チャックベース170は、上ウェハW1と同径もしくは上ウェハW1より大きい径を有する。チャックベース170は、支持部材180によって支持される。支持部材180は、平面視において少なくともチャックベース170を覆うように設けられ、チャックベース170に対して例えばネジ止めによって固定されている。支持部材180は、処理容器100の天井面に設けられた複数の支持柱181(図5参照)に支持される。支持部材180および複数の支持柱181で上チャック保持部150が構成される。
支持部材180およびチャックベース170には、支持部材180およびチャックベース170を鉛直方向に貫通する貫通孔176が形成される。貫通孔176の位置は、上チャック140に吸着保持される上ウェハW1の中心部に対応している。かかる貫通孔176には、ストライカー190の押圧ピン191が挿通される。
ストライカー190は、支持部材180の上面に配置され、押圧ピン191と、アクチュエータ部192と、直動機構193とを備える。押圧ピン191は、鉛直方向に沿って延在する円柱状の部材であり、アクチュエータ部192によって支持される。
アクチュエータ部192は、たとえば電空レギュレータ(図示せず)から供給される空気により一定方向(ここでは鉛直下方)に一定の圧力を発生させる。アクチュエータ部192は、電空レギュレータから供給される空気により、上ウェハW1の中心部と当接して当該上ウェハW1の中心部にかかる押圧荷重を制御することができる。また、アクチュエータ部192の先端部は、電空レギュレータからの空気によって、貫通孔176を挿通して鉛直方向に昇降自在になっている。
アクチュエータ部192は、直動機構193に支持される。直動機構193は、例えばモータを内蔵した駆動部によってアクチュエータ部192を鉛直方向に移動させる。
ストライカー190は、以上のように構成されており、直動機構193によってアクチュエータ部192の移動を制御し、アクチュエータ部192によって押圧ピン191による上ウェハW1の押圧荷重を制御する。
ストライカー190は、上チャック140に吸着保持されている上ウェハW1と、下チャック141に吸着保持されている下ウェハW2とを押付け合せる。具体的には、ストライカー190は、上チャック140に吸着保持されている上ウェハW1を変形させることにより、下ウェハW2に押付け合せる。ストライカー190が、特許請求の範囲に記載の押圧部に相当する。
チャックベース170の下面には、上ウェハW1の非接合面W1nに接触する複数のピン171が設けられている。チャックベース170、複数のピン171等で上チャック140が構成される。上チャック140の上ウェハW1を吸着保持する吸着面140aは径方向に複数の領域に区画され、区画された領域毎に吸着力の発生と吸着力の解除とがなされる。
なお、下チャック141は、上チャック140と同様に構成されてよい。下チャック141は、下ウェハW2の非接合面W2nに接触する複数のピンを有する。下チャック141の下ウェハW2を吸着保持する吸着面141aは径方向に複数の領域に区画され、区画された領域毎に吸着力の発生と吸着力の解除とがなされる。
<接合方法>
図8は、一実施形態にかかる接合システムが実行する処理の一部を示すフローチャートである。なお、図8に示す各種の処理は、制御装置70による制御下で実行される。
まず、複数枚の上ウェハW1を収容したカセットC1、複数枚の下ウェハW2を収容したカセットC2、および空のカセットC3が、搬入出ステーション2の所定の載置板11に載置される。その後、搬送装置22によりカセットC1内の上ウェハW1が取り出され、処理ステーション3の第3処理ブロックG3のトランジション装置50に搬送される。
次に、上ウェハW1は、搬送装置61によって第1処理ブロックG1の表面改質装置30に搬送される。表面改質装置30では、所定の減圧雰囲気下において、処理ガスである酸素ガスが励起されてプラズマ化され、イオン化される。この酸素イオンが上ウェハW1の接合面W1jに照射されて、当該接合面W1jがプラズマ処理される。これにより、上ウェハW1の接合面W1jが改質される(ステップS101)。
次に、上ウェハW1は、搬送装置61によって第2処理ブロックG2の表面親水化装置40に搬送される。表面親水化装置40では、スピンチャックに保持された上ウェハW1を回転させながら、当該上ウェハW1上に純水を供給する。そうすると、供給された純水は上ウェハW1の接合面W1j上を拡散し、表面改質装置30において改質された上ウェハW1の接合面W1jに水酸基(シラノール基)が付着して当該接合面W1jが親水化される(ステップS102)。また、接合面W1jの親水化に用いる純水によって、上ウェハW1の接合面W1jが洗浄される。
次に、上ウェハW1は、搬送装置61によって第2処理ブロックG2の接合装置41に搬送される。接合装置41に搬入された上ウェハW1は、トランジション110を介してウェハ搬送機構111により位置調節機構120に搬送される。そして位置調節機構120によって、上ウェハW1の水平方向の向きが調節される(ステップS103)。
その後、位置調節機構120から反転機構130の保持アーム131に上ウェハW1が受け渡される。続いて搬送領域T1において、保持アーム131を反転させることにより、上ウェハW1の表裏面が反転される(ステップS104)。すなわち、上ウェハW1の接合面W1jが下方に向けられる。
その後、反転機構130の保持アーム131が回動して上チャック140の下方に移動する。そして、反転機構130から上チャック140に上ウェハW1が受け渡される。上ウェハW1は、ノッチ部を予め決められた方向に向けた状態で、上チャック140にその非接合面W1nが吸着保持される(ステップS105)。
上ウェハW1に上述したステップS101〜S105の処理が行われている間、下ウェハW2の処理が行われる。まず、搬送装置22によりカセットC2内の下ウェハW2が取り出され、処理ステーション3のトランジション装置50に搬送される。
次に、下ウェハW2は、搬送装置61によって表面改質装置30に搬送され、下ウェハW2の接合面W2jが改質される(ステップS106)。なお、ステップS106における下ウェハW2の接合面W2jの改質は、上述したステップS101と同様である。
その後、下ウェハW2は、搬送装置61によって表面親水化装置40に搬送され、下ウェハW2の接合面W2jが親水化される(ステップS107)。また、接合面W2jの親水化に用いる純水によって、接合面W2jが洗浄される。なお、ステップS107における下ウェハW2の接合面W2jの親水化は、上記ステップS102における上ウェハW1の接合面W1jの親水化と同様である。
その後、下ウェハW2は、搬送装置61によって接合装置41に搬送される。接合装置41に搬入された下ウェハW2は、トランジション110を介してウェハ搬送機構111により位置調節機構120に搬送される。そして位置調節機構120によって、下ウェハW2の水平方向の向きが調節される(ステップS108)。
その後、下ウェハW2は、ウェハ搬送機構111によって下チャック141に搬送され、下チャック141に吸着保持される(ステップS109)。下ウェハW2は、ノッチ部を予め決められた方向、すなわち、上ウェハW1のノッチ部と同じ方向に向けた状態で、下チャック141にその非接合面W2nが吸着保持される。
次に、上チャック140に保持された上ウェハW1と下チャック141に保持された下ウェハW2との水平方向の位置調節が行われる(ステップS110)。この位置合わせには、上ウェハW1の接合面W1jに予め形成されたアライメントマークW1a、W1b、W1c(図9参照)や下ウェハW2の接合面W2jに予め形成されたアライメントマークW2a、W2b、W2c(図9参照)が用いられる。
上ウェハW1と下ウェハW2との水平方向位置合わせの動作について図9を参照して説明する。図9(a)は、一実施形態にかかる上部撮像部と下部撮像部との位置合わせ動作を説明する図である。図9(b)は、一実施形態にかかる上部撮像部による下ウェハの撮像動作および下部撮像部による上ウェハの撮像動作を説明する図である。図9(c)は、一実施形態にかかる上ウェハと下ウェハとの位置合わせ動作を説明する図である。
まず、図9(a)に示すように、上部撮像部151および下部撮像部161の水平方向位置の調節を行う。具体的には、下部撮像部161が上部撮像部151の略下方に位置するように、位置合わせ部166によって下チャック141を水平方向に移動させる。そして、上部撮像部151と下部撮像部161とで共通のターゲット149を確認し、上部撮像部151と下部撮像部161の水平方向位置が一致するように、下部撮像部161の水平方向位置が微調節される。
次に、図9(b)に示すように、位置合わせ部166によって下チャック141を鉛直上方に移動させる。その後、位置合わせ部166によって下チャック141を水平方向に移動させながら、上部撮像部151を用いて下ウェハW2の接合面W2jのアライメントマークW2c、W2b、W2aを順次撮像する。同時に、下チャック141を水平方向に移動させながら、下部撮像部161を用いて上ウェハW1の接合面W1jのアライメントマークW1a、W1b、W1cを順次撮像する。なお、図9(b)は上部撮像部151によって下ウェハW2のアライメントマークW2cを撮像するとともに、下部撮像部161によって上ウェハW1のアライメントマークW1aを撮像する様子を示している。
撮像された画像データは、制御装置70に出力される。制御装置70は、上部撮像部151で撮像された画像データと下部撮像部161で撮像された画像データとに基づいて、位置合わせ部166によって下チャック141の水平方向位置を調節させる。この水平方向位置合わせは、鉛直方向視で上ウェハW1のアライメントマークW1a、W1b、W1cと下ウェハW2のアライメントマークW2a、W2b、W2cとが重なるように行われる。こうして、上チャック140と下チャック141の水平方向位置が調節され、上ウェハW1と下ウェハW2の水平方向位置(例えばX軸方向位置、Y軸方向位置およびΘ方向位置を含む。)が調節される。
次に、図9(c)に実線で示すように上チャック140に保持された上ウェハW1と下チャック141に保持された下ウェハW2との鉛直方向位置の調節を行う(ステップS111)。具体的には、位置合わせ部166が下チャック141を鉛直上方に移動させることによって、下ウェハW2を上ウェハW1に接近させる。これにより、図6に示すように、下ウェハW2の接合面W2jと上ウェハW1の接合面W1jとの間隔WS1は所定の距離、たとえば50μm〜200μmに調整される。
次に、上チャック140による上ウェハW1の中央部の吸着保持を解除した後(ステップS112)、図7(a)に示すように、ストライカー190の押圧ピン191を下降させることによって、上ウェハW1の中心部を押し下げる(ステップS113)。上ウェハW1の中心部が下ウェハW2の中心部に接触し、上ウェハW1の中心部と下ウェハW2の中心部とが所定の力で押圧されると、押圧された上ウェハW1の中心部と下ウェハW2の中心部との間で接合が開始する。その後、上ウェハW1と下ウェハW2とを中心部から外周部に向けて徐々に接合するボンディングウェーブが発生する。
ここで、上ウェハW1の接合面W1jと下ウェハW2の接合面W2jはそれぞれステップS101,S106において改質されているため、まず、接合面W1j,W2j間にファンデルワールス力(分子間力)が生じ、当該接合面W1j,W2j同士が接合される。さらに、上ウェハW1の接合面W1jと下ウェハW2の接合面W2jはそれぞれステップS102,S107において親水化されているため、接合面W1j,W2j間の親水基が水素結合し、接合面W1j,W2j同士が強固に接合される。
その後、押圧ピン191によって上ウェハW1の中心部と下ウェハW2の中心部を押圧した状態で、上チャック140による上ウェハW1の全体の吸着保持を解除する(ステップS114)。これにより、図7(b)に示すように、上ウェハW1の接合面W1jと下ウェハW2の接合面W2jが全面で当接し、上ウェハW1と下ウェハW2が接合される。その後、押圧ピン191を上チャック140まで上昇させ、下チャック141による下ウェハW2の吸着保持を解除する。
その後、重合ウェハTは、搬送装置61によって第3処理ブロックG3のトランジション装置51に搬送され、その後、搬入出ステーション2の搬送装置22によってカセットC3に搬送される。こうして、一連の接合処理が終了する。
<上チャックと下チャックの温度均一化>
図8に示すステップS101〜S114に示す一連の接合処理は繰り返し行われ、重合ウェハTが繰り返し製造される。その間、図6に示すように上ウェハW1と下ウェハW2とが近接し接合する過程において、上チャック140と下チャック141との間で熱移動が生じる。そのため、上チャック140と下チャック141との温度差は、時間の経過と共に徐々に小さくなり、例えば0.1℃以下で安定化する。
その後、一連の接合処理が一時中断され、上チャック140と下チャック141の相対移動が一時中断されることがある。
このとき、上チャック140は、処理容器100の内部に形成されるダウンフローに曝される。ダウンフローは、処理容器100の天井に設置されるファンフィルターユニット(不図示)によって形成される。ファンフィルターユニットは、予め定められた温度に調節されたダウンフローを形成する。ダウンフローは、上チャック140の熱を奪う。
一方、下チャック141は、下チャック141を移動させる位置合わせ部166等の発熱源と接続されている。位置合わせ部166は、下チャック141を待機位置で停止させるべく位置合わせ部166に搭載されるモータ等によって電気を消費し、発熱する。そして発熱源からの熱によって下チャック141が加熱される。なお、発熱源は、位置合わせ部166には限定されない。ダウンフローよりも高温のものは、発熱源となりうる。
本発明者は、一連の接合処理を再開するときに接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減するため、一連の接合処理が一時的に中断されている間の上チャック140と下チャック141との温度差に着目した。その温度差は、例えば0.2℃〜1.0℃である。
本実施形態では、一連の接合処理の中断後、一連の接合処理を再開する前に、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行う。一連の接合処理を再開した後に、上チャック140や下チャック141の経時的な温度変化を抑制できる。そのため、その温度変化による寸法変化を抑制でき、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減できる。
なお、本実施形態では、一連の接合処理の中断後、一連の接合処理を再開する前に、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行うが、接合システム1の電源投入後、初めて一連の接合処理を行う前に、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行ってもよい。この場合も、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減できる。
図10は、一実施形態にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。図11は、一実施形態にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。図11において、二点鎖線は下チャックの待機位置を示す。また、図11において、白抜き矢印は熱の移動方向を示す。
先ず、制御装置70は、図8に示すステップS101〜S114の一連の接合処理を実施する(ステップS201)。その後、一連の接合処理が中断され、下チャック141は待機位置で停止される。このとき、上チャック140と下チャック141との接触による破損を抑制するため、図11に二点鎖線で示すように上チャック140と下チャック141との間隔CS0は後述の間隔CS2よりも大きく設定されてよい。
次いで、制御装置70は、上チャック140と下チャック間での熱移動による温度均一化を行う(ステップS202)。具体的には、図11に実線で示すように、上チャック140と下チャック141とを予め定めた間隔CS2(CS2<CS0)で対向配置し、上チャック140と下チャック141との間で熱移動による温度均一化を行う。下チャック141の熱が、空気層を介して上チャック140に伝達される。
このとき、上チャック140は上ウェハW1を吸着保持しておらず、上チャック140の吸着面140aは露出している。同様に、下チャック141は下ウェハW2を吸着保持しておらず、下チャック141の吸着面141aは露出している。本実施形態によれば、製品となる上ウェハW1や下ウェハW2を使用することなく、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化を行うことができる。また、上チャック140の吸着圧力や下チャック141の吸着圧力を解除した状態で、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化を行うことができる。温度均一化によって上チャック140と下チャック141との温度差は、例えば0.1℃以下になる。なお、温度均一化前の温度差は、上述の如く、例えば0.2℃〜1.0℃である。
図10のステップS202における上チャック140と下チャック141との間隔CS2(図11参照)は、上ウェハW1と下ウェハW2の合計厚さ(例えば1.5mm)よりも狭く設定される。上ウェハW1や下ウェハW2が存在しないためである。
図10のステップS202における上チャック140と下チャック141との間隔CS2(図11参照)は、図8のステップ113(押付け合せ)の時の間隔CS1(図6参照)よりも狭く設定されてよい。上チャック140と下チャック141との間での熱移動を促進することができ、短時間で温度均一化を行うことができる。
図10のステップS202における上チャック140と下チャック141との間隔CS2(図11参照)は、たとえば50μm〜300μmに設定される。
図10のステップS202における待ち時間(例えば図11に実線で示す位置で下チャック141を停止させる時間)は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長い。図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの間も熱移動は生じるが温度均一化には時間が足りない。そのため、熱移動による温度均一化のための待ち時間は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長く設定される。
その後、制御装置70は、図8に示すステップS101〜S114の一連の接合処理を再開し(ステップS203)、今回の処理を終了する。その後、一連の接合処理が予め設定された回数繰り返し行われる。
なお、図10では一連の接合処理の再開前(ステップS203の開始前)に、上チャック140と下チャック141との温度均一化(ステップS202)が行われるが、本発明はこれに限定されない。温度均一化(ステップS202)は、一連の接合処理の中断後に最初に行われる一連の接合処理(ステップS203)と並行して行われてもよく、例えば表面改質(図8に示すステップS101、S106)や表面親水化(図8に示すステップS102、107)と並行して行われてもよい。温度均一化(ステップS202)は、一連の接合処理の中断後に最初に行われる、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)までに行われればよい。表面改質や表面親水化と、温度均一化とを並行して行うことにより、処理の効率化を図ることができる。
例えば、接合システム1は、処理の効率化のため、一連の接合処理の中断後、最初に一連の接合処理を開始する時に、下チャック141を図11に二点鎖線で示す位置から図11に実線で示す位置に移動させる。これにより、温度均一化(ステップS202)が開始される。温度均一化は、例えば、一連の接合処理の中断後、最初に、複数枚の上ウェハW1を収容したカセットC1、複数枚の下ウェハW2を収容したカセットC2が搬入出ステーション2の所定の載置板11に載置されたときに開始される。
そして、接合システム1は、温度均一化(ステップS202)の開始からの経過時間を計測し、経過時間が設定時間を超えるまで上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)を禁止する。温度均一化(ステップS202)の開始からの経過時間が設定時間を超えると、上チャック140と下チャック141との温度が均一になるように、設定時間が予め実験等によって定められる。接合システム1は、温度均一化(ステップS202)の開始からの経過時間が設定時間を超えた後で、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)を実行する。
なお、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)では、温度均一化(ステップS202)に比べて、上チャック140と下チャック141との間隔が広い。これにより、上チャック140と反転機構130との間での上ウェハW1の受け渡し、および下チャック141とウェハ搬送機構111との間での下ウェハW2の受け渡しが可能になる。
なお、下チャック141の待機位置は、本実施形態では図11に二点鎖線で示す位置であるが、図11に実線で示す位置であってもよい。後者の場合、一連の接合処理が中断されている間、下チャック141から上チャック140への熱移動が随時行われ、上チャック140と下チャック141が同じ温度に保たれる。従って、一連の接合処理を直ぐに再開することが可能である。
図12は、第1変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。図13は、第1変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。図13において、白抜き矢印は熱の移動方向を示す。
本変形例では、一連の接合処理の中断後、最初に一連の接合処理が行われる途中で、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化が行われる。以下、本変形例と上記実施形態との相違点について主に説明する。
先ず、制御装置70は、図8に示すステップS101〜S109の処理を実施する(ステップS301)。ステップS301では、上チャック140が上ウェハW1を吸着保持すると共に、下チャック141が下ウェハW2を吸着保持する。
次いで、制御装置70は、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化を行う(ステップS302)。具体的には、図13に示すように、上チャック140と下チャック141とを予め定めた間隔CS3で対向配置し、上チャック140と下チャック141との間で熱移動による温度均一化を行う。下チャック141の熱が、下ウェハW2、空気層および上ウェハW1を介して上チャック140に伝達される。
本変形例によれば、上ウェハW1および下ウェハW2を介して上チャック140と下チャック141間の熱移動を行う。上ウェハW1や下ウェハW2における熱伝導は、上チャック140や下チャック141における熱伝導よりも速い。そのため、熱の移動経路に形成される空気層の厚さが同じ場合、上ウェハW1および下ウェハW2が存在しない場合に比べて熱移動を促進できる。ピンチャックは、ポーラスチャックに比べて吸着面の密度が低く熱伝導が遅い。従って、上チャック140や下チャック141がピンチャックである場合に特に有効である。
図12のステップS302における上チャック140と下チャック141との間隔CS3(図13参照)は、上ウェハW1と下ウェハW2の合計厚さ(例えば1.5mm)よりも厚く設定される。上ウェハW1や下ウェハW2が存在するためである。
図12のステップS302における上チャック140と下チャック141との間隔CS3(図13参照)は、図8のステップ113(押付け合せ)の時の間隔CS1(図6参照)と同程度に設定されてよい。
同様に、図12のステップS302における上ウェハW1と下ウェハW2との間隔WS3(図13参照)は、図8のステップ113(押付け合せ)の時の間隔CS1(図6参照)と同程度に設定されてよく、たとえば50μm〜300μmに設定される。
図12のステップS302における待ち時間(例えば図13に示す位置で下チャック141を停止させる時間)は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長い。図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの間も熱移動は生じるが温度均一化には時間が足りない。そのため、熱移動による温度均一化のための待ち時間は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長く設定される。
その後、制御装置70は、図8に示すステップS110〜S114の処理を実施し(ステップS303)、今回の処理を終了する。本変形例によれば、図12のステップS302(熱移動による温度均一化)の後であって図8のステップS113(押付け合せ)の前に、図8に示すステップS110(水平方向位置合わせ)が行われる。温度変化による伸縮を抑制したうえで水平方向位置合わせを行うため、水平方向位置合わせの精度を向上できる。
なお、一連の接合処理が中断されている間の下チャック141の待機位置は、図11に二点鎖線で示す位置でもよいし、図11に実線で示す位置でもよい。後者の場合、一連の接合処理が中断されている間、下チャック141から上チャック140への熱移動が随時行われ、上チャック140と下チャック141が同じ温度に維持できるため、一連の接合処理を直ぐに再開することが可能である。
なお、本変形例では、一連の接合処理の中断後、最初に一連の接合処理が行われる途中で、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行うが、接合システム1の電源投入後、初めて一連の接合処理が行われる途中で、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行ってもよい。この場合も、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減できる。
図14は、第2変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化のタイミングを示すフローチャートである。図15は、第2変形例にかかる上チャックと下チャック間での熱移動による温度均一化の状態を示す断面図である。図15において、白抜き矢印は熱の移動方向を示す。
本変形例では、一連の接合処理の中断後、一連の接合処理が再開される前に、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化が行われる。以下、本変形例と上記実施形態との相違点について主に説明する。
先ず、制御装置70は、図8に示すステップS101〜S114の一連の接合処理を実施する(ステップS401)。その後、一連の接合処理が中断され、下チャック141は待機位置で停止される。このとき、上チャック140と下チャック141との接触による破損を抑制するため、図15に二点鎖線で示すように上チャック140と下チャック141との間隔CS0は後述の間隔CS4よりも大きく設定されてよい。
次いで、制御装置70は、上チャック140による上ダミーウェハDW1の吸着保持、ならびに下チャック141による下ダミーウェハDW2の吸着保持を行う(ステップS402)。上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2は、電子回路が形成されていない基板であるが、電子回路が形成された基板であってもよい。本明細書において「ダミー」基板とは他の基板と接合されない基板を意味する。
なお、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2は、処理ステーション3の内部に保管され、その保管場所から取り出される。その保管場所は、処理領域T2でもよいし、搬送領域T1でもよく、接合装置41の外部でもよい。
次いで、制御装置70は、図15に実線で示すように、上チャック140と下チャック141とを予め定めた間隔CS4(CS4<CS0)で対向配置し、上チャック140と下チャック141との間で熱移動による温度均一化を行う。下チャック141の熱が、下ダミーウェハDW2、空気層および上ダミーウェハDW1を介して上チャック140に伝達される。
本変形例によれば、上ダミーウェハDW1および下ダミーウェハDW2を介して上チャック140と下チャック141間の熱移動を行う。上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2における熱伝導は、上チャック140や下チャック141における熱伝導よりも速い。そのため、熱の移動経路に形成される空気層の厚さが同じ場合、上ダミーウェハDW1および下ダミーウェハDW2が存在しない場合に比べて熱移動を促進できる。ピンチャックは、ポーラスチャックに比べて吸着面の密度が低く熱伝導が遅い。従って、上チャック140や下チャック141がピンチャックである場合に特に有効である。
また、本変形例によれば、製品となる上ウェハW1や下ウェハW2を使用することなく、上チャック140と下チャック141間での熱移動による温度均一化を行うことができる。なお、上記第1変形例によれば、製品とはならないもの(ダミー基板)が上チャック140や下チャック141と接触することを防止でき、上チャック140や下チャック141を清浄に保つことができる。
図14のステップS403における上チャック140と下チャック141との間隔CS4(図15参照)は、上ダミーウェハDW1と下ダミーウェハDW2の合計厚さ(例えば1.5mm)よりも厚く設定される。上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2が存在するためである。
図14のステップS403における上チャック140と下チャック141との間隔CS4(図15参照)は、図8のステップ113(押付け合せ)の時の間隔CS1(図6参照)と同程度に設定されてよい。
同様に、図14のステップS403における上ダミーウェハDW1と下ダミーウェハDW2との間隔WS4(図15参照)は、図8のステップ113(押付け合せ)の時の間隔CS1(図6参照)と同程度に設定されてよく、たとえば50μm〜300μmに設定される。
図14のステップS403における待ち時間(例えば図15に実線で示す位置で下チャック141を停止させる時間)は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長い。図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの間も熱移動は生じるが温度均一化には時間が足りない。そのため、熱移動による温度均一化のための待ち時間は、図8のステップS111(位置合わせ)の終了から図8のステップS113(押付け合せ)の開始までの時間よりも長く設定される。
その後、制御装置70は、上チャック140による上ダミーウェハDW1の吸着保持解除、ならびに下チャック141による下ダミーウェハDW2の吸着保持解除を行う(ステップS404)。その後、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2は、上チャック140や下チャック141から取外され、元の保管場所に戻される。
その後、制御装置70は、図8に示すステップS110〜S114の処理を実施し(ステップS405)、今回の処理を終了する。その後、一連の接合処理が予め設定された回数繰り返し行われる。
なお、一連の接合処理が中断されている間の下チャック141の待機位置は、本変形例では図15に二点鎖線で示す位置であるが、図15に実線で示す位置でもよい。後者の場合、一連の接合処理が中断されている間、下チャック141から上チャック140への熱移動が随時行われ、上チャック140と下チャック141が同じ温度に維持できるため、一連の接合処理を直ぐに再開することが可能である。
なお、本変形例では、一連の接合処理の中断後、一連の接合処理を再開する前に、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行うが、接合システム1の電源投入後、初めて一連の接合処理を行う前に、上チャック140と下チャック141との熱移動による温度均一化を行ってもよい。この場合も、接合後に生じうるアライメントマーク同士の位置ずれの経時的な変化を低減できる。
なお、図14では一連の接合処理の再開前(ステップS405の開始前)に、上チャック140と下チャック141との温度均一化のための処理(ステップS402〜S404)が行われるが、本発明はこれに限定されない。温度均一化のための処理(ステップS402〜S404)は、一連の接合処理の中断後に最初に行われる一連の接合処理(ステップS405)と並行して行われてもよく、例えば表面改質(図8に示すステップS101、S106)や表面親水化(図8に示すステップS102、107)と並行して行われてもよい。温度均一化のための処理(ステップS402〜S404)は、一連の接合処理の中断後に最初に行われる、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)までに行われればよい。表面改質や表面親水化と、温度均一化のための処理とを並行して行うことにより、処理の効率化を図ることができる。
例えば、接合システム1は、処理の効率化のため、一連の接合処理の中断後、最初に一連の接合処理を開始する時に、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2の吸着保持(ステップS402)を開始する。この吸着保持(ステップS402)は、例えば、一連の接合処理の中断後、最初に、複数枚の上ウェハW1を収容したカセットC1、複数枚の下ウェハW2を収容したカセットC2が搬入出ステーション2の所定の載置板11に載置されたときに開始される。その後、下チャック141を図15に二点鎖線で示す位置から図15に実線で示す位置に移動させる。これにより、上チャック140と下チャック141の温度均一化(ステップS403)が開始される。
そして、接合システム1は、温度均一化(ステップS403)の開始からの経過時間を計測し、経過時間が設定時間を超えると、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2の吸着保持解除(ステップS404)を実行する。温度均一化(ステップS403)の開始からの経過時間が設定時間を超えると、上チャック140と下チャック141との温度が均一になるように、設定時間が予め実験等によって定められる。接合システム1は、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2の吸着保持解除(ステップS404)の完了まで、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)を禁止する。接合システム1は、上ダミーウェハDW1や下ダミーウェハDW2の吸着保持解除(ステップS404)の完了後に、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)を実行する。
なお、上ウェハW1や下ウェハW2の吸着保持(図8に示すステップS105、S109)では、温度均一化(ステップS403)に比べて、上チャック140と下チャック141との間隔が広い。これにより、上チャック140と反転機構130との間での上ウェハW1の受け渡し、および下チャック141とウェハ搬送機構111との間での下ウェハW2の受け渡しが可能になる。
<変形、改良>
以上、接合システムおよび接合方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
上記実施形態および上記変形例では、上ウェハW1が第1基板に、上チャック140が第1保持部に、下ウェハW2が第2基板に、下チャック141が第2保持部に対応するが、上ウェハW1が第1基板に、上チャック140が第1保持部に、下ウェハW2が第2基板に、下チャック141が第2保持部に対応してもよい。
41 接合装置
70 制御装置
140 上チャック(第1保持部)
140a 吸着面
141 下チャック(第2保持部)
141a 吸着面
166 位置合わせ部
190 ストライカー(押圧部)
W1 上ウェハ(第1基板)
W2 下ウェハ(第2基板)
DW1 上ダミーウェハ(第1ダミー基板)
DW2 下ダミーウェハ(第2ダミー基板)

Claims (7)

  1. 鉛直方向に離間して配置される第1保持部および第2保持部のうち、前記第1保持部の前記第2保持部に対向する吸着面で第1基板を吸着保持すると共に、前記第2保持部の前記第1保持部に対向する吸着面で第2基板を吸着保持し、
    前記第1保持部と前記第2保持部とを相対的に移動させることにより、前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板との位置合わせを行い、
    前記位置合わせの後に、前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と、前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板とを押付け合せることにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する、接合方法であって、
    前記第1基板と前記第2基板との接合前に、前記第1保持部と前記第2保持部とを予め定めた間隔で対向配置し、前記第1保持部と前記第2保持部との間で熱移動を行うことにより、前記第1保持部と前記第2保持部との温度均一化を行う、接合方法。
  2. 前記第1基板を吸着保持する吸着面が露出した前記第1保持部と、前記第2基板を吸着保持する吸着面が露出した前記第2保持部とを、前記第1基板と前記第2基板を押付け合せる時よりも狭い間隔で対向配置することにより、前記熱移動による前記温度均一化を行う、請求項1に記載の接合方法。
  3. 前記第1保持部に吸着保持されている前記第1基板と前記第2保持部に吸着保持されている前記第2基板とを予め定めた間隔で対向配置することにより、前記熱移動による前記温度均一化を行う、請求項1に記載の接合方法。
  4. 前記熱移動による前記温度均一化の後であって且つ前記押付け合せの前に、前記位置合わせを行う、請求項3に記載の接合方法。
  5. 前記第1保持部に吸着保持されている第1ダミー基板と前記第2保持部に吸着保持されている第2ダミー基板とを予め定めた間隔で対向配置することにより、前記熱移動による前記温度均一化を行い、
    その後、前記第1ダミー基板および前記第2ダミー基板を接合することなく、前記第1ダミー基板を前記第1保持部から取外すと共に、前記第2ダミー基板を前記第1保持部から取外し、
    その後、前記第1保持部で前記第1基板を吸着保持すると共に前記第2保持部で前記第2基板を吸着保持する、請求項1に記載の接合方法。
  6. 前記熱移動による前記温度均一化のための待ち時間を、前記位置合わせの完了から前記押付け合せの開始までの時間よりも長く設定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の接合方法。
  7. 鉛直方向に離間して配置される第1保持部および第2保持部を備え、前記第1保持部は第1基板を吸着保持する吸着面を前記第2保持部に対向する面に有し、前記第2保持部は第2基板を吸着保持する吸着面を前記第1保持部に対向する面に有し、
    前記第1保持部と前記第2保持部とを相対的に移動させることにより、前記第1保持部に保持されている前記第1基板と、前記第2保持部に保持されている前記第2基板との位置合わせを行う位置合わせ部と、
    前記第1保持部に保持されている前記第1基板と、前記第2保持部に保持されている前記第2基板とを押付け合せることにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する押圧部と、
    前記位置合わせ部および前記押圧部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記押圧部による前記第1基板と前記第2基板との接合前に、前記位置合わせ部によって前記第1保持部と前記第2保持部とを予め定めた間隔で対向配置し、前記第1保持部と前記第2保持部との間で熱移動を行うことにより、前記第1保持部と前記第2保持部との温度均一化を行う、接合装置。
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