JP2019129131A - 碍子洗浄廃物回収装置 - Google Patents

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勝 矢田
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一雄 須谷
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Masahiro Chikusawa
正博 築澤
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Abstract

【課題】碍子洗浄時に生じる廃物を捕集でき、捕集された廃物の搬送が容易な碍子洗浄廃物回収装置を提供する。【解決手段】シート2aと、このシート2aの周縁2bに突設されている複数の第1の掛止具3と、シート2aに設けられる廃物導出口4と、を備えてなる廃物受け具2と、碍子連17の配設方向と直交する方向に配される棒状のアーム5と、このアーム5に一体に固設され、かつ碍子キャップ19に着脱可能に嵌設される嵌設部6と、アーム5の両端のそれぞれに突設されている第2の掛止具7と、を備えてなる第1の保持具8と、アーム5と、このアーム5に一体に固設され、かつアークホーン取付け器具21に着脱可能に取設される固定部9と、アーム5の両端のそれぞれに突設されている第2の掛止具7と、を備えてなる第2の保持具10と、廃物導出口4に着脱可能に取設される廃物収容容器11と、を備えている碍子洗浄廃物回収装置1による。【選択図】図1

Description

本発明は、碍子の表面を洗浄する際に発生する廃物を受けるための碍子洗浄廃物回収装置に関する。
一般に、碍子の表面に塵埃や塩分が付着して汚れると碍子の絶縁性が損なわれてしまうため、定期的に碍子を洗浄する必要がある。また、塵埃や塩分の付着を防止する目的で碍子表面にはシリコンコンパウンドが塗られている。そして、シリコンコンパウンドが劣化すると、シリコンコンパウンドを塗り直す必要があるため、まずは、碍子の表面を洗浄する必要がある。
具体的には、作業者が劣化したシリコンコンパウンドを布やブラシで直接拭き取ったり、洗浄剤(例えば灯油等)で溶解させたりすることで、碍子の表面から除去する。また、作業者が洗浄する代わりに、自動で碍子の表面を洗浄することができる洗浄装置も各種提案されている。
しかしながら、上記のように作業者が碍子の表面を洗浄する場合は、洗浄時に発生する廃物(例えば、シリコンコンパウンド、塵埃、洗浄剤等)が空中に飛散してしまうという課題を有していた。
このような課題に対処する発明として、例えば、特許文献1に開示されるような発明が知られている。
特許文献1には「碍子洗浄用廃物受け具」という名称で、碍子の表面を洗浄する際に発生する廃物を空中に飛散するのを防止することができる装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される碍子洗浄用廃物受け具は、碍子の表面を洗浄する際に発生する廃物を受けるべく、碍子の下方に配置される受け具本体と、受け具本体を碍子に取り付けるための取付手段とを備え、受け具本体は、廃物を受けるための凹状の受け部を有し且つ互いに連結される受け部材を複数備えることを特徴とするものである。
上記構成の特許文献1に開示される発明によれば、取付手段が受け具本体を碍子に取り付けるよう構成されている。このため、受け具本体が碍子の下方に配置されるので、受け具本体が碍子の表面を洗浄する際に発生する廃物を受けることができる。この結果、碍子の表面を洗浄する際に発生する廃物を空中に飛散するのを防止できるという効果が発揮される。
特開2011−228055号公報
上述の特許文献1に開示される発明によれば、碍子洗浄時の廃物を受け具本体に収容できるので、碍子連の下方への廃物の飛散を好適に防止することができる。
その一方で、特許文献1に開示される発明では、廃物を受けるための受け具本体が個々の碍子毎に設けられているため、碍子洗浄作業後に廃液を回収して地上に降ろす作業に手間がかかるという課題を有していた。
この点をより具体的に説明すると、碍子の洗浄を行う場合、作業者は特許文献1中の図1に示されるように、鉄塔のアーム部に梯子を掛止して、この梯子上で碍子を1つずつ洗浄する作業を行っている。
そして、碍子の洗浄作業を完了した後は、個々の受け具本体内に収容された廃物を、この受け具本体ごと地上に降ろすか、あるいは、受け具本体内に収容された廃物を別の容器に移し替えてから地上に降ろす必要がある。そして、特に前者の場合、作業者は受け具本体内に収容されている廃物をこぼさずに鉄塔を降りる必要があり、この点が特に煩雑であった。他方、後者の場合は、鉄塔上で受け具本体内に収容された廃物を他の容器に移し替える際に廃物をこぼしてしまう懸念があり、依然として廃物を鉄塔の下に飛散させてしまう恐れがあった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、碍子洗浄時に生じる廃物を確実に受け止めて回収することができ、かつ、回収された廃物及び廃物受け具の持ち運びが容易な碍子洗浄廃物回収装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の発明である碍子洗浄廃物回収装置は、可撓性を有し、かつ廃物が透過しない材質からなる又はその表面に廃物の透過を妨げる被膜を備えてなるシートと、このシートの周縁においてシートから離れる方向に突設されている複数の第1の掛止具と、シートの厚み方向を貫通して設けられる廃物導出口と、を備えてなる廃物受け具と、碍子連の配設方向と直交する方向に配される棒状のアームと、このアームの胴部に一体に固設され、かつ碍子キャップに着脱可能に嵌設される嵌設部と、アームの両端のそれぞれに突設されている第2の掛止具と、を備えてなる第1の保持具と、廃物導出口に着脱可能に取設される廃物収容容器と、を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第1の発明において廃物受け具を構成するシートは、碍子連の鉛直下方側に配されることで、個々の碍子を洗浄する際に生じる廃物を受け止めて回収するという作用を有する。また、上記シートの周縁に設けられている第1の掛止具は、後述の第1の保持具における第2の掛止具に掛止されることで、シートの中央部が鉛直下方側に垂下するように碍子連の周囲にシートの縁部を吊下げるという作用を有する。さらに、シートにおいてその厚み方向を貫通して設けられる廃物導出口は、シート上に溜まった廃物をシートの外に排出させるという作用を有する。また、第1の保持具におけるアームは、碍子連の両端部及びその連なりの所望位置においてシートの周縁を吊下げた状態で保持するという作用を有する。さらに、第1の保持具における第2の掛止具は、上記アームの両端部において、第1の掛止具を掛止させることで、シートの周縁を間接的に吊下げ保持させるという作用を有する。また、第1の保持具における嵌設部は、碍子キャップに嵌設されることで、碍子キャップ上に間接的にアームを固定するという作用を有する。加えて、廃物収容容器は、廃物導出口から排出される廃物を収容保持するという作用を有する。
第2の発明である碍子洗浄廃物回収装置は、上述の第1の発明において、アームと、このアームの胴部に一体に固設され、かつアークホーン取付け金具に着脱可能に取設される固定部と、アームの両端のそれぞれに突設されている第2の掛止具と、を備えてなる第2の保持具と、を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第2の発明は、廃物受け具を碍子連に着脱可能に取設するための保持具として第1の保持具と第2の保持具の2種類を備えてなる碍子洗浄廃物回収装置である。このような第2の発明では、上述の第1の発明による作用と同じ作用を有する。
また、第2の保持具におけるアーム及び第2の掛止具は、第1の保持具におけるそれぞれと同じ作用を有する。さらに、第2の保持具における固定具は、第2の保持具におけるアームをアークホーン取付け金具に着脱可能に固設させるという作用を有する。
そして、第2の発明によれば、廃物受け具を碍子連に取設するための保持具として第1の保持具のみならず第2の保持具を備えていることで、碍子連の始端又は終端位置において、碍子キャップが存在しない部位においてシートの周縁の吊下げ保持を可能にするという作用を有する。
第3の発明である碍子洗浄廃物回収装置は、上述の第1又は第2の発明において、第1の掛止具及び第2の掛止具はともに閉構造をなしており、第1の掛止具と第2の掛止具の少なくとも一方は、閉構造を開閉可能にする開閉部を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第3の発明は、上述の第1又は第2の発明による作用と同じ作用に加えて、第1の掛止具及び第2の掛止具はともに閉構造をなしており、かつ、第1の掛止具と第2の掛止具の少なくとも一方が開閉部を備えているということは、第1の掛止具及び第2の掛止具の概念からフック状の形態が除外されることを意味している。
このことはさらに、第2の掛止具に対して第1の掛止具を着脱させる際に、第1の掛止具又は第2の掛止具に設けられている開閉部の操作を行う必要があることを意味している。
このような第3の発明では、第2の掛止具に第1の掛止具を装着した後は、第1又は第2の掛止具の少なくとも一方に設けられている開閉部を操作しない限り、第2の掛止具から第1の掛止具を取り外すことができないので、第3の発明の使用時に意図せず第2の掛止具から第1の掛止具が外れてしまうのを妨げるという作用を有する。
第4の発明である碍子洗浄廃物回収装置は、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明において、廃物導出口に着脱可能に取設されている栓を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第4の発明は、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、廃物導出口に栓をすることで、廃物導出口からの廃物の排出を一時的に止めるという作用を有する。これにより、第4の発明では、廃物で満たされた廃物収容容器を新たな廃物収容容器に交換する際の廃物の空中への飛散を好適に抑制するという作用を有する。
第5の発明である碍子洗浄廃物回収装置は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明において、廃物収容容器の開口は、廃物導出口に螺着されており、廃物収容容器は、この廃物収容容器と一体に又は別体に設けられる固定構造を備え、廃物受け具は、固定構造を受けるための固定構造受け部を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第5の発明は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、物収容容器の開口が廃物導出口に螺着されていることに加えて、廃物収容容器が固定構造を、また、廃物受け具が固定構造受け部をそれぞれ備えていることで、廃物受け具に廃物収容容器を確実に固定させるという作用を有する。
また、第3の発明では、廃物収容容器の固定構造を廃物受け具の固定構造受け部に接続した状態で廃物導出口への物収容容器の螺着作業を行う場合に、その作業中に物収容容器が意図せず落下してしまうのを妨げるという作用を有する。
このような第1の発明によれば、廃物受け具をなすシートに溜まった廃物を、廃物導出口を介してシートに接続されている廃物収容容器内に収容して保持することができる。そして、このような第1の発明では、碍子の洗浄作業が終了した後に、廃物受け具から廃物が収容された廃物収容容器を分離することができる。さらに、第1の発明では、廃物受け具から分離された廃物収容容器の開口部に蓋をする又は栓をして廃物収容容器を持ち運ぶことができるので、廃物を鉄塔上から地上に降ろす際の運搬を容易にし、かつ移動中に廃物が飛散するのを確実に防止することができる。
従って、第1の発明によれば、碍子洗浄作業完了後の廃物の取り扱いが極めて容易な碍子洗浄廃物回収装置を提供することができる。
また、廃物受け具を構成するシートは可撓性を有している。このため、使用済みの廃物受け具は、第1の保持具から取り外した際に、折り畳んだり、丸めたりすることができるので、コンパクトにした状態で地上に持ち運ぶことができる。
従って、第1の発明によれば、碍子洗浄廃物回収装置の鉄塔上への持ち運び、並びに、鉄塔上から地上への持ち運びを極めて容易するという効果も併せて有する。
第2の発明は、上述の第1の発明による効果と同じ効果に加えて、第1の保持具のみならず第2の保持具を備えていることで、廃物受け具を碍子連に取設する際に、碍子連の始端又は終端位置の碍子キャップが存在しない部位にも廃物受け具を固定することができる。
この結果、第2の発明によれば、碍子連の始端又は終端位に配されている碍子の鉛直下方側についても廃物受け具でしっかりと被覆することができる。これにより、碍子の洗浄作業時に廃物が地上側に飛散するのを一層確実に防止することができる。
第3の発明は、上述の第1又は第2の発明による効果と同じ効果に加えて、第2の掛止具に第1の掛止具が掛止されている状態で、第2の掛止具から第1の掛止具が外れてしまうのを確実に防止することができる。
これにより、第3の発明によれば、碍子洗浄作業中にシートが第1又は第2の保持具から外れてシート内に収容された廃物が飛散する、あるいは廃物受け具が意図せず落下してしまうなどの不具合を防止することができる。
よって第3の発明によれば、第1又は第2の発明よりも碍子洗浄廃物回収装置の使用時の不具合の発生を抑制して、その使用時の安全性を向上させることができる。
第4の発明によれば、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、碍子洗浄廃物回収装置の廃物受け具が栓を備えていることで、廃物導出口からの廃物の排出とその停止を所望に切り替えることができる。
これにより、第4の発明によれば、廃物導出口に接続される廃物収容容器を必要に応じて交換することができる。
したがって、複数の碍子の洗浄作業を連続して行う際に、多量の廃物が生じてもそれらの全てを廃物受け具から複数の廃物収容容器に移して地上に持ち運ぶことができる。
よって、第4の発明によれば、本発明に係る碍子洗浄廃物回収装置の利便性を一層向上させることができる。
第5の発明によれば、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、廃物受け具から廃物収容容器が意図せず外れて落下するのを確実に防止することができる。
よって、第5の発明によれば、碍子洗浄廃物回収装置を使用した碍子洗浄作業時の作業の信頼性と安全性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置を碍子連に装着した状態の側面図である。 本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における廃物受け具の平面図である。 (a)本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における第1の保持具の斜視図であり、(b)本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における第2の保持具の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置を碍子連に装着した状態の平面図である。 本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置の変形例を示す部分断面図である。
本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置について図1乃至図5を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、図1乃至図3を参照しながら本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1の概要について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置を碍子連に装着した状態の側面図である。また、図2は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における廃物受け具の平面図である。さらに、図3(a)は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における第1の保持具の斜視図であり、(b)は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置における第2の保持具の斜視図である。
図1に示すように本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1は主に、碍子18の洗浄時に生じる廃物22(後段における図5を参照)を受け止めて一時的に収容する廃物受け具2と、この廃物受け具2を碍子連17に着脱可能に保持するための第1の保持具8及び第2の保持具10と、廃物受け具2に着脱可能に設置される廃物収容容器11とにより構成されるものである。
また、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1の廃物受け具2は、図1,2に示すように、それ自体が可撓性を有し、かつ碍子18洗浄時の廃物22(後段における図5を参照)が透過しない材質からなる又はその表面に廃物22の透過を妨げる性質を有する被膜を備えてなるシート2aと、このシート2aの周縁2bにおいてこのシート2aから離れる方向に突設されている複数の第1の掛止具3と、シート2aの厚み方向を貫通して設けられる廃物導出口4と、を備えてなるものである。さらに、この廃物受け具2は、先の図1に示すようにその廃物導出口4に廃物収容容器11を着脱可能に取設することができる。
また、上述のような廃物受け具2を碍子連17に着脱可能に取設する固定具には、第1の保持具8と第2の保持具10の2種類がある。本実施の形態において第1の保持具8は、シート2aの周縁2bを碍子連17の始端部又は終端部を除く部位において吊下げ保持するための固定具であり、第2の保持具10は、碍子連17の終端部及び始端部の両サイドにおいてシート2aの周縁2bを吊下げ保持するための固定具である。
より具体的には、本実施の形態に係る第1の保持具8は、図1,図3(a)に示すように、碍子連17の配設方向と直交する方向に配される棒状のアーム5と、このアーム5の胴部に一体に固設され、かつ碍子キャップ19(図1を参照)の鉛直上方側に着脱可能に嵌設される嵌設部6と、アーム5の両端部5aのそれぞれに突設されている第2の掛止具7とにより構成されている。
このような第1の保持具8は、アーム5に一体に固設されている嵌設部6が、碍子キャップ19の外形形状と略符合する嵌合用凹部6aを備えていることで[図3(a)参照]、この嵌合用凹部6aと碍子キャップ19とが嵌合構造を形成して、碍子キャップ19上にアーム5を着脱可能に設置することができる。
さらに、本実施の形態に係る第1の保持具8は、アーム5の両端部5aのそれぞれに突設される第2の掛止具7を備えており、この第2の掛止具7にシート2aの周縁2bに設けられる第1の掛止具3を掛止することで、シート2aの周縁2bがアーム5の両端部5aにおいて吊下げ保持される(図1を参照)。
他方、本実施の形態に係る第2の保持具10は、先の第2の掛止具7と同様のアーム5及び第2の掛止具7に加えて、このアーム5を図1に示すアークホーン取付け器具21に着脱可能に取設するための固定部9[図3(b)参照]を備えている。
このような第2の保持具10は、アークホーン取付け器具21に形成されているアークホーン取付け用のボルト挿通孔21aに、例えばボルト14及びナット15等のような固定具を用いて着脱可能に取設することができる。また、第2の保持具10は、その第2の掛止具7にシート2aの長手方向端部に配される第1の掛止具3を掛止することで、シート2aの長手方向端部を第2の保持具10のアーム5の両端部に吊下げ保持することができる(図1及び後段における図4を参照)。
なお、図1中に示すアークホーン20は、鉄塔が被雷した際に大電流が碍子連17を通過しないように設けられる電流の迂回路であり、アークホーン取付け器具21はこのアークホーン20を碍子連17の両端部に固設するための構成要素である。
このような本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1は、先の図1に示すように、碍子連17を構成する個々の碍子18を洗浄する際に生じる廃物22を受け止めるために碍子連17の鉛直下方側に配して使用する。
また、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1において、廃物受け具2に捕集された廃物22(後段の図5を参照)は、廃物導出口4を介して廃物収容容器11内に導出される。さらに、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では、廃物受け具2から廃物収容容器11を分離することができるので、碍子18の洗浄作業終了後、廃物22が収容された廃物収容容器11を廃物受け具2から取り外し、この廃物収容容器11の開口部11aに蓋や栓をするなどして密封することで、廃物22をこぼさずに地上に持ち運ぶことができる。
よって、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1によれば、碍子18の洗浄により生じた廃物22を廃物受け具2において捕集することができるだけでなく、その地上への持ち運びも容易にすることができる。
さらに、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では、廃物受け具2と、第2の掛止具7及び第2の保持具10を分離することができる。このため、碍子18の洗浄作業終了後は、廃物受け具2と、第2の掛止具7及び第2の保持具10を分離した上で、廃物受け具2については折り畳むなどしてコンパクトな形態にしてから地上に持ち運ぶことができる。このように、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では、廃物受け具2のサイズが大きくてもその持ち運びが極めて容易である。
従って、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1によれば、碍子18の洗浄作業時に生じる廃物22の飛散を防いで確実に回収できるだけでなく、回収後の廃物22の持ち運びや、碍子洗浄廃物回収装置1自体の持ち運びも容易にできるという効果を有している。
ここで図1乃至図4を参照しながら、廃物受け具2、第2の掛止具7及び第1の保持具8のそれぞれについてさらに詳細に説明する。
図4は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置を碍子連に装着した状態の平面図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
はじめに、本実施の形態に係る廃物受け具2について説明する。
先の図2では、シート2aの平面形状が台形である場合を例に挙げて説明しているが、図1に示すような碍子連17の下にシート2aを配して碍子18を洗浄する際に生じる廃物22を受け止めることができれば、シート2aの平面形状は任意でよい。
特に、本実施の形態に係るシート2aの平面形状が、その長手方向中心線において対称な台形である場合は、このシート2aの上底に相当する周縁2bを碍子連17の鉛直方向上位側に配し、かつ同シート2aの下底に相当する周縁2bを同じく碍子連17の鉛直方向下位側に配することで、碍子連17に廃物受け具2を装着した際のシート2aの底部の水平位置を、シート2aの下底に相当する側を、同シート2aの上底に相当する側よりも低くすることができる。
この場合、シート2aの長手方向中心線上で、かつシート2aの下底に相当する側に廃物導出口4を設けておくことで、シート2aにおいて捕集された廃物22をスムーズに廃物収容容器11内に導出することができる。
なお、廃物受け具2を碍子連17に装着した際のシート2aの最下底が、廃物導出口4の取設位置と一致していない場合でも、作業者がシート2aの底を手で軽く押し上げるなどして廃物導出口4が最下底となるようにしてやることで、シート2a内に収容された廃物22を支障なく廃物収容容器11内に導出することができる。
また、シート2aの材質としては、費用対効果の観点から樹脂製が好ましいが、必ずしも樹脂製である必要はなく、例えば合成繊維又は天然繊維からなる布地の表面に、碍子18の洗浄液に触れても容易に劣化しない材質からなるコーティング被膜を備えるものでもよい。
つまり、シート2aの材質は、それ自体が可撓性を有し、かつ碍子18の洗浄に用いられる洗浄液に触れても劣化し難く、碍子18の洗浄時に生じる廃物22を確実に捕集することができ、しかも折り畳みを繰り返しても容易に破れないものであればどのような材質でもよい。
また、図1,2に示す本実施の形態に係るシート2aでは、その周縁2bに設けられている第1の掛止具3の形態として、シート2aの周縁2bの一部とともに閉構造をなしているものを備えている場合を例に挙げて説明しているが、第1の掛止具3の形態は図示されるもの以外の形態でもよい。
より具体的には、本実施の形態に係るシート2aに設けられる第1の掛止具3は、かぎ状のフックでもよいし、リング状の物体やループ状の物体でもよい。あるいは、本実施の形態に係る第1の掛止具3は、例えばカラビナや外れ止め付きフックのような開閉部を有する環状具でもよい。
また、一般に碍子18は、その一部が陶器であるため、硬くて重いものが碍子に触れると最悪の場合、碍子18が破損してしまう恐れがある。このため、第1の掛止具3の材質としては、例えば、樹脂成形体や、金属製ワイヤ、合成又は天然繊維からなる紐状物体等により構成することが望ましい。つまり、本実施の形態に係る第1の掛止具3は、繰り返しの使用に耐える十分な強度を有するものであればどのような材質のものでも使用可能であるが、特に金属製でないことが望ましい。
また、本実施の形態に係る廃物受け具2は、洗浄対象である碍子連17を構成する全ての碍子18の鉛直下方側を被覆できる程度の大きさ(長さ)を有していることが望ましいが、洗浄対象である碍子連17の全長が長い場合も想定される。
このため、本実施の形態に係るシート2aは、例えば5〜7個程度の連なりからなる碍子連17の鉛直下方側を十分に被覆できる程度の長さ及び幅を有するシート材により構成しておき、碍子連17上における碍子洗浄廃物回収装置1の取付け位置を変えながら順次碍子18を洗浄してもよい。あるいは、碍子洗浄廃物回収装置1の取付け位置を変えながら作業を行うことに替えて、碍子連17に複数の碍子洗浄廃物回収装置1を取り付けて碍子18の洗浄作業を行ってもよい。
また、廃物受け具2の廃物導出口4への廃物収容容器11の取付け方法は特に特定される必要はないが、これらの接続部から廃物22が漏れ出すことがないよう構成されている必要がある。
より具体的には、図1に示すように、例えば廃物導出口4の形態を漏斗状とし、かつその内側面4aにネジ山を形成しておくとともに、廃物収容容器11の開口部11aの外側面にもネジ山を形成しておき、これらを螺着することで廃物導出口4に廃物収容容器11を接続可能としてもよい(選択的構成要素)。
この場合、廃物受け具2における廃物導出口4と廃物収容容器11とを隙間なくかつ外れ難くしながら接続することができる。
次に、図3,4を参照しながら本実施の形態に係る第2の掛止具7及び第2の保持具10について詳細に説明する。
本実施の形態における第1の保持具8及び第2の保持具10において、アーム5及び第2の掛止具7は共通の構成要素である。
本実施の形態に係る棒状のアーム5の長さは、少なくとも碍子18の直径よりも大きく設定されている必要がある。これは、図4に示すように碍子連17の鉛直下方側に廃物受け具2を吊下げ保持した場合に、アーム5の長さが碍子18の直径より短いと、廃物受け具2が碍子18に触れて洗浄作業がしにくくなる、あるいは廃物22が廃物受け具2の外に飛散するリスクが高まるためである。
また、本実施の形態に係るアーム5の材質は、特に特定されないが、碍子18の洗浄作業時に、廃物受け具2、廃物収容容器11及び廃物の全ての荷重を支える必要があるため、軽量でかつ十分な強度を有している必要があり、上述の第1の掛止具3の場合と同様に、金属製以外の材質により構成されていることが望ましい。このようなアーム5の材質としては、例えば、樹脂成形体や、金属製の芯材を有する樹脂成形体、あるいは、木材等を使用することができる。
また、本実施の形態においては、アーム5と嵌設部6とを別々の構成要素により構成している場合を例に挙げて説明しているが、アーム5が十分な強度を有する場合は、アーム5に嵌合用凹部6aを直接形成してもよい。この場合は、アーム5の胴部が嵌設部6としても機能することになる。
さらに、図3,4では本実施の形態に係る第1の保持具8及び第2の保持具10における第2の掛止具7が、開閉部7aを有する閉構造をなしている場合を例に挙げて説明しているが、第2の掛止具7も第1の掛止具3と同様にかぎ状のフックでもよい。
ただし、本実施の形態に係るシート2aの周縁2bに突設される第1の掛止具3が閉構造をなしている場合は、第2の掛止具7への第1の掛止具3の着脱を可能にするために、第2の掛止具7は開閉部(例えば、図3,4に示すような開閉部7a)を有する閉構造をなしているか、あるいはかぎ状のフック(図示せず)である必要がある。
また、本実施の形態に係るシート2aの周縁2bに突設される第1の掛止具3が開閉部(図示せず)を有する閉構造をなしている場合は、第1の保持具8及び第2の保持具10における第2の掛止具7は、開閉部を有しない閉構造をなしていてもよい。この場合は、個々の第1の掛止具3が有する開閉部を操作することにより第2の掛止具7に第1の掛止具3を着脱させることができる。
さらに、本実施の形態においては、特に第1の掛止具3及び第2の掛止具7がともに閉構造をなしており、かつ第1の掛止具3又は第2の掛止具7のいずれか一方が開閉部(例えば開閉部7a等)を有している場合は、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1の使用時に第1の保持具8及び第2の保持具10の第2の掛止具7から第1の掛止具3が意図せず外れてしまうのを防止できる。
この場合、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1の使用時の安全性を向上させることができる。この場合、碍子洗浄廃物回収装置1を用いた作業中に廃物受け具2や第1の保持具8が意図せず地上に落下する、あるいはシート2a内に廃物22が溜まっている状態で第2の掛止具7から第1の掛止具3が外れてしまい鉄塔上において廃物22が飛散する等の不具合の発生を確実に防止することができる。
なお、本実施の形態に係る第2の掛止具7の材質は、上述の第1の掛止具3の場合と同様の理由から、例えば、樹脂成形体や、金属製ワイヤ、合成又は天然繊維からなる紐状物体により構成されていることが望ましい。
さらに、第1の掛止具3又は第2の掛止具7が開閉部(例えば開閉部7a等)を備えた閉構造である場合、その具体的な態様は、例えば、樹脂製のカラビナや、同材質からなる外れ止め付きフック等であればよく、これらと同様の機能を有する形態であれば上述される以外のものでもよい。
続いて、本実施の形態に係る第1の保持具8の嵌設部6について詳細に説明する。
本実施の形態に係る第1の保持具8における嵌設部6は、図3(a)に示すように、立方体状の中実材の下面側に碍子キャップ19の突形状と略符合する形状の嵌合用凹部6aを備えている。
そして、このような嵌設部6を碍子連17における碍子キャップ19上に載置することで、碍子キャップ19と嵌設部6の嵌合用凹部6aとが嵌合し、碍子キャップ19上にアーム5を着脱可能に固定することができる。
なお、嵌設部6の材質は特に特定されないが、例えば、樹脂製とすることで成型により容易に嵌合用凹部6aを形成することができる。
なお、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では先の図1に示すように、複数の第1の保持具8を備えているが、全ての第1の保持具8は同じ形態を有している。
さらに、本実施の形態に係る第2の保持具10における固定部9は、図3(b)に示すように、アーム5の中央部分においてアーム5の軸方向と直交する方向に突設されている一対の平板体である。
また、この固定部9のアーム5に接続されない側の端部はボルト挿通孔9aを備えている。このため、図4に示すように、一対の固定部9の隙間にアークホーン取付け器具21(図1も併せて参照)介設し、アークホーン取付け器具21に形成されているボルト挿通孔21aとボルト挿通孔9aとを連穿させた状態で、これらの連穿孔にボルト14(図3(b)を参照)を挿設してナット15で固定することで、第2の保持具10を碍子連17の始端又は終端位置に配されているアークホーン取付け器具21に取設することができる。また、ボルト14及びナット15を取り外すことで、アークホーン取付け器具21から第2の保持具10を取り外すことができる。
本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では図1に示すように、廃物受け具2の長手方向両端部に配されている第1の掛止具3は、第2の保持具10における第2の掛止具7に掛止される。また、上述のように碍子洗浄廃物回収装置1の長手方向両端部に配される廃物受け具2の固定具はともに第2の保持具10であり、かつこの第2の保持具10はボルト14及びナット15によりアークホーン取付け器具21に固設されることになる。このため、第1の掛止具3及び第2の掛止具7がともに閉構造をなしている(ただしこの場合、第1の掛止具3又は第2の掛止具7のいずれか1方は開閉部を備えている。)場合は、少なくとも廃物受け具2の長手方向両端部が、碍子連17の始端及び終端位置から外れる恐れはない。
このため、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では、シート2aの長手方向両端部を除く胴部の周縁2bを、碍子キャップ19上に載置するようにして取設される第1の保持具8により吊下げ保持しても、廃物受け具2自体が落下する恐れはない。
また、洗浄対象である碍子連17の全長が長い場合で、かつ1枚のシート2aで碍子連17の下方側の全域を被覆することができない場合は、碍子連17における廃物受け具2の設置位置を変更しながら碍子18の洗浄作業を行う場合も想定される。
この場合、廃物受け具2の長手方向両端部の少なくとも一方を第2の保持具10によりアークホーン取付け器具21に固定できない状況も起こり得る。このような場合でも、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1における第1の掛止具3及び第2の掛止具7がともに閉構造をなしており、かつ第1の掛止具3又は第2の掛止具7のいずれか一方が開閉部(例えば、開閉部7a等)を備えていれば、第1の保持具8のみを用いて廃物受け具2を碍子連17に取設した際に、廃物受け具2が碍子連17から意図せず外れて地上に落下するのを防止することができる。
このため、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1を、廃物受け具2、第1の保持具8及び廃物収容容器11のみにより構成する場合も、すなわち、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1が第2の保持具10を備えていない場合でも目的とする効果を支障なく発揮させることができる。
なお、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では、アークホーン取付け器具21に第2の保持具10をボルト14及びナット15により着脱可能に取設する場合を例に挙げて説明しているが、アークホーン取付け器具21への着脱が可能で、かつ被設置位置対象から容易に外れない構造を有するものであれば、固定部9の形態は図1,3,4に示される以外の形態であってもよい。
また、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1では特に、図1,3,4に示される形態の第2の保持具10を備えている場合は、アークホーン取付け器具21にアーム5を略水平に取設することができる。
この場合、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1を用いた碍子18の洗浄作業時に廃物受け具2が傾いてシート2a内に収容される廃物22がこぼれて飛散するのを好適に防止することができる。
また、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1は、先の図1に示すように、廃物収容容器11に、この廃物収容容器11を廃物受け具2に着脱可能に固定するための固定構造12を、また、シート2aを碍子連17に吊下げ保持した際の鉛直下方側に配される側の面に、上記固定構造12を受けるための固定構造受け部13(図1,2を参照)備えていてもよい(ともに選択的構成要素)。
この場合、廃物受け具2への廃物収容容器11の着脱時に、誤って廃物収容容器11を落下させてしまうリスクを低減することができる。
具体的には、上述の固定構造12を、例えば、本実施の形態に係る廃物収容容器11に回動自在に設けられる環状体12aと、この環状体12aに接続される一対のフック12bとにより構成するとともに(図1を参照)、固定構造受け部13を、例えば、シート2aの廃物22を受容しない側の面において一対のフック12bの掛止予定位置に設けられる一対のループにより構成してもよい。
この場合、フック12bをループ13aに掛止した状態で、廃物受け具2の廃物導出口4に廃物収容容器11を接続する作業を行うことで、万一作業者の手が滑っても廃物収容容器11が廃物受け具2から外れて落下することはない。
また、環状体12aは廃物収容容器11の開口部11aに回動可能に設けられているので、フック12bをループ13aに掛止したまま、廃物導出口4に廃物収容容器11の開口部11aを螺着することができる。
なお、一対のフック12bと環状体12aの接続部分は、紐やチェーン等の可撓性を有する、あるいは、折り曲げ可能な材質で構成しておくとその取扱いをさらに容易にできる。
なお、本実施の形態に係る固定構造12及び固定構造受け部13については図示される形態に限定される必要はなく、目的とする機能を発揮させることができるのであればどのような形態でもよい。
例えば、固定構造12としてスナップボタンや面ファスナを用いることもできる。
最後に、図5を参照しながら本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1の変形例について説明する。
図5は本発明の実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置の変形例を示す部分断面図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態の変形例に係る碍子洗浄廃物回収装置1は、廃物受け具2の廃物導出口4に着脱可能に取設される栓16を備えていてもよい(選択的構成要素)。
この場合、碍子連17の洗浄時に、廃物収容容器11が廃物22で満たされた際に、廃物導出口4に栓16を設置してシート2aから廃物収容容器11への廃物22の排出を一時的に停止させてから廃物収容容器11を交換することができる。このため、廃物収容容器11の交換時に廃物22が飛散するのを極力防止することができる。
また、図5に示すように、廃物受け具2の廃物導出口4に設けられる栓16はさらに、操作用の挟持部16aを備えていてもよい(選択的構成要素)。この場合は、挟持部16aの廃物導出口4への着脱作業を容易にできるという効果を併せて発揮させることができる。
なお、説明するまでもないが上述の栓16は、シート2aにおいて廃物22が溜まる側の廃物導出口4に取設される必要がある。
上述のような本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1によれば、廃物受け具2において捕集された廃物22を廃物収容容器11に収容することができるので、廃物22の地上への飛散を確実に防止できる。
さらに、本実施の形態に係る碍子洗浄廃物回収装置1によれば、廃物22を廃物収容容器11に収容した状態で持ち運ぶことができ、さらに、廃物収容容器11が取り外された碍子洗浄廃物回収装置1については、廃物受け具2から第1の保持具8及び第2の保持具10を取り外した状態で持ち運ぶことができるので、作業後の碍子洗浄廃物回収装置1や廃物22の取り扱い及び搬送を極めて容易できる。
以上説明したように本発明は、碍子洗浄時に生じる廃物を効率良く捕集することができ、かつその際の装置や捕集された廃物の地上への運搬が容易な碍子洗浄廃物回収装置であり、送電設備の保守点検に関する技術分野において利用可能である。
1…碍子洗浄廃物回収装置 2…廃物受け具 2a…シート 2b…周縁 3…第1の掛止具 4…廃物導出口 4a…内側面 5…アーム 5a…端部 6…嵌設部 6a…嵌合用凹部 7…第2の掛止具 7a…開閉部 8…第1の保持具 9…固定部 9a…ボルト挿通孔 10…第2の保持具 11…廃物収容容器 11a…開口部 12…固定構造 12a…環状体 12b…フック 13…固定構造受け部 13a…ループ 14…ボルト 15…ナット 16…栓 16a…挟持部 17…碍子連 18…碍子 19…碍子キャップ 20…アークホーン 21…アークホーン取付け器具 21a…ボルト挿通孔 22…廃物

Claims (5)

  1. 可撓性を有し、かつ廃物が透過しない材質からなる又はその表面に前記廃物の透過を妨げる被膜を備えてなるシートと、このシートの周縁において前記シートから離れる方向に突設されている複数の第1の掛止具と、前記シートの厚み方向を貫通して設けられる廃物導出口と、を備えてなる廃物受け具と、
    碍子連の配設方向と直交する方向に配される棒状のアームと、このアームの胴部に一体に固設され、かつ碍子キャップに着脱可能に嵌設される嵌設部と、前記アームの両端のそれぞれに突設されている第2の掛止具と、を備えてなる第1の保持具と、
    前記廃物導出口に着脱可能に取設される廃物収容容器と、を備えていることを特徴とする碍子洗浄廃物回収装置。
  2. 前記アームと、このアームの胴部に一体に固設され、かつアークホーン取付け金具に着脱可能に取設される固定部と、前記アームの前記両端のそれぞれに突設されている前記第2の掛止具と、を備えてなる第2の保持具と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の碍子洗浄廃物回収装置。
  3. 前記第1の掛止具及び前記第2の掛止具はともに閉構造をなしており、
    前記第1の掛止具と前記第2の掛止具の少なくとも一方は、前記閉構造を開閉可能にする開閉部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の碍子洗浄廃物回収装置。
  4. 前記廃物導出口に着脱可能に取設されている栓を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の碍子洗浄廃物回収装置。
  5. 前記廃物収容容器の開口は、前記廃物導出口に螺着されており、
    前記廃物収容容器は、この廃物収容容器と一体に又は別体に設けられる固定構造を備え、
    前記廃物受け具は、前記固定構造を受けるための固定構造受け部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の碍子洗浄廃物回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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