JP2019128177A - 受信装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

受信装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】遠方又は近距離に存在する物体のいずれで反射された電磁波を受信した場合であっても、的確に出力を行うことが可能な受信装置を提供する。【解決手段】測距装置100は、LDドライバ12、レーザダイオード13、MEMSミラー14、受信素子21、電流電圧変換回路22、及び信号処理部20などを有する。そして、LDドライバ12、レーザダイオード13、及び角度を変えながら光パルスを反射するMEMSミラー14は、出射部として機能し、出射方向を変えながら光パルスを出射する。受光素子21は、対象物によって反射された光パルスの戻り光を受信する。そして、信号処理部20は、出射部が光パルスを出射してからの経過時間である経過時間Tdに基づいて、受光素子21の出力信号を増幅する電流電圧変換回路22のゲインMを決定する。【選択図】図11

Description

本発明は、物体で反射された電磁波を受信する技術に関する。
従来から、レーザ光による走査を行う測距装置が知られている。例えば、特許文献1には、所定の時間間隔で送信強度又は受信増幅率を動的に変化させることで複数の距離値を演算し、演算した距離値の中から、受信波が飽和せず、かつ、受信波の強度の高い距離値を、測距距離として出力することが可能なレーザレーダ装置が開示されている。
特開2008−275331号公報
特許文献1の方法では、受信波が飽和せず、かつ、受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力することができる一方で、1つの測距距離を定めるのに複数回レーザ光を出射して複数の距離値を算出する必要があるため、測距距離を効率的かつ高密度に取得することが困難となるといった問題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、遠方又は近距離に存在する物体のいずれで反射された電磁波を受信した場合であっても、的確に出力を行うことが可能な受信装置を提供することを主な目的とする。
請求項に記載の発明は、受信装置であって、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、受信装置であって、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の利得を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有する受信装置が実行する制御方法であって、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射工程と、対象物によって反射された前記電磁波を受信部により受信する受信工程と、前記出射工程により前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、を有する受信装置のコンピュータが実行するプログラムであって、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
第1実施例及び第2実施例に共通する測距装置の概略構成である。 トリガ信号及びセグメント抽出信号の時系列での波形を示す。 受信ブロックの構成例を示す。 MEMSミラーの角度の時間変化を説明する図である。 送信光の反射時及び戻り光の反射時の状態を示したMEMSミラーの側面図を示す。 第1実施例におけるゲイン補正処理の機能ブロックである。 1つのセグメント期間でのMEMSミラーの角度変化量と増幅器の増幅率との対応関係の一例を示す。 第1実施例におけるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施例におけるゲイン補正処理の機能ブロックである。 1つのセグメント期間での経過時間と増幅器の増幅率との対応関係の一例を示す。 第2実施例におけるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。 変形例において参照される変換マップの例を示す。
本発明の好適な実施形態によれば、受信装置であって、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部と、を有する。一般に、距離が遠い物体ほど、当該物体に向けて出射された電磁波が受信部に戻るのに要する時間は長くなり、かつ、受信強度が弱くなる。以上を勘案し、受信装置は、受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を上述の経過時間に基づいて決定することで、信号レベルの飽和及び不足を生じさせることなく、受信する電磁波の強度に応じた出力信号を好適に生成することができる。
上記受信装置の一態様では、前記決定部は、前記経過時間が短いほど、前記利得を小さな値に決定する。言い換えれば、前記決定部は、前記経過時間が短いほど、前記利得を小さな値に変化させる。この態様によれば、受信装置は、距離が近い物体ほど、当該物体に向けて出射された電磁波が受信部に戻るまでに要する時間が短く、かつ、受信強度が強くなることを勘案し、増幅部の利得を好適に決定することができる。
上記受信装置の他の一態様では、前記決定部は、前記経過時間に応じて前記利得を変化させる。言い換えれば、前記決定部は、前記経過時間に応じて、前記利得を決定する。この態様によれば、受信装置は、測距対象の物体が存在する距離に応じて増幅部の利得を適切な値に設定することができる。
上記受信装置の他の一態様では、受信装置は、前記増幅部からの出力信号を、当該出力信号を出力したときの前記増幅部の利得に基づき補正する補正部をさらに備える。この態様により、受信装置は、増幅部の利得に依存しない出力信号を好適に生成することができる。
上記受信装置の他の一態様では、前記補正部が補正した前記出力信号に基づいて、前記対象物との距離を算出する算出部をさらに備える。この態様により、受信装置は、補正された出力信号に基づき対象物との距離を正確に算出することができる。
上記受信装置の他の一態様では、前記出射部は、周期的に繰り返し前記電磁波を出射し、前記決定部は、1回の周期内の前記経過時間に基づいて前記利得を決定する。この態様により、受信装置は、周期的に繰り返して電磁波を出射する場合に、各周期において増幅部の利得を的確に決定することができる。
本発明の他の好適な実施形態によれば、受信装置は、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の利得を決定する決定部と、を有する。この態様によれば、受信装置は、受信部の利得を上述の経過時間に基づいて決定することで、信号レベルの飽和及び不足を生じさせることなく、受信する電磁波の強度に応じた出力信号を好適に生成することができる。
本発明の他の好適な実施形態によれば、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有する受信装置が実行する制御方法であって、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射工程と、対象物によって反射された前記電磁波を受信部により受信する受信工程と、前記出射工程により前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定工程と、を有する。受信装置は、この制御方法を実行することで、信号レベルの飽和及び不足を生じさせることなく、受信する電磁波の強度に応じた出力信号を好適に生成することができる。
本発明の他の好適な実施形態によれば、角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、を有する受信装置のコンピュータが実行するプログラムであって、前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部として前記コンピュータを機能させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、信号レベルの飽和及び不足を生じさせることなく、受信する電磁波の強度に応じた出力信号を好適に生成することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な第1及び第2実施例について説明する。
<第1実施例>
[全体構成]
図1は、第1実施例及び第2実施例に共通する測距装置100の概略構成である。測距装置100は、水平方向および垂直方向の所定の角度範囲に対して電磁波であるパルスレーザを出射することで、外界に存在する物体までの距離を離散的に測定し、当該物体の位置を示す3次元の点群情報を生成する。測距装置100は、例えば、(Time Of Flight)方式のライダ(Lidar:Light Detection and Ranging、または、Laser Illuminated Detection And Ranging)である。測距装置100は、主に、水晶発振器10と、同期制御部11と、LDドライバ12と、レーザダイオード13と、MEMSミラー14と、駆動ドライバ15と、角度センサ16と、受信ブロック17と、信号処理部20と、を有する。
水晶発振器10は、同期制御部11及びA/Dコンバータ23にパルス状のクロック信号「S1」を出力する。
同期制御部11は、パルス状のトリガ信号「S2」をLDドライバ12に出力する。以後では、トリガ信号S2がアサートされてから次にアサートされるまでの期間を「セグメント期間」とも呼ぶ。また、同期制御部11は、A/Dコンバータ23の出力を抽出するタイミングを定めるセグメント抽出信号「S3」を信号処理部20に出力する。トリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3は、論理信号であり、後述する図2に示すように同期している。
LDドライバ12は、同期制御部11から入力されるトリガ信号S2に同期してパルス電流をレーザダイオード13へ流す。レーザダイオード13は、例えば赤外パルスレーザであって、LDドライバ12から供給されるパルス電流に基づき光パルス(「送信光」とも呼ぶ。)を出射する。
MEMSミラー14は、所定の水平角及び垂直角の範囲において角度を変えながらレーザダイオード13が出射する光パルスを外部へ反射すると共に、当該光パルスが照射された対象物で反射された光(「戻り光」とも呼ぶ。)を受光素子21に向けて反射する。この場合、MEMSミラー14は、上述の水平角を等角度により区切ったセグメントごとに光パルスを出射する。MEMSミラー14は、本発明における「反射部」の一例である。駆動ドライバ15は、MEMSミラー14を水平方向及び垂直方向において駆動するための駆動電流をMEMSミラー14に印加する。
MEMSミラー14には、角度センサ16が設けられている。角度センサ16は、例えば、水平方向及び垂直方向のMEMSミラー14の位置をそれぞれ検出するピエゾセンサである。角度センサ16は、MEMSミラー14の検出角度に関する角度検出信号「S4」を信号処理部20へ供給する。LDドライバ12、レーザダイオード13、及びMEMSミラー14は、本発明における「出射部」の一例である。
受信ブロック17は、物体からの戻り光の強度に比例した電圧信号を出力するものであって、主に、受光素子21と、電流電圧変換回路(トランスインピーダンスアンプ)22と、A/Dコンバータ23とを有する。なお、受信ブロック17の具体的な構成例については図3を参照して後述する。
受光素子21は、例えば、アバランシェフォトダイオードであり、MEMSミラー14により導かれた対象物からの反射光、即ち戻り光の光量に応じた微弱電流を生成する。受光素子21は、生成した微弱電流を、電流電圧変換回路22へ供給する。電流電圧変換回路22は、受光素子21から供給された微弱電流を増幅して電圧信号に変換し、変換した電圧信号をA/Dコンバータ23へ入力する。A/Dコンバータ23は、水晶発振器10から供給されるクロック信号S1に基づき、電流電圧変換回路22から供給される電圧信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を信号処理部20に供給する。受光素子21は、本発明における「受信部」の一例であり、電流電圧変換回路22は、本発明における「増幅部」の一例である。
信号処理部20は、角度センサ16から供給される角度検出信号S4に基づき、受信ブロック17に設定すべき受信増幅率(ゲイン)を決定し、受信増幅率に関する制御信号「S5」を受信ブロック17へ供給する。このように、信号処理部20は、本発明における「決定部」として機能する。また、信号処理部20は、プログラムにより実行される場合には、本発明における「コンピュータ」として機能する。
また、信号処理部20は、セグメント抽出信号S3がアサートされている期間におけるA/Dコンバータ23の出力であるデジタル信号を、セグメントごとの受光強度に関する信号(「セグメント信号」とも呼ぶ。)として生成する。そして、信号処理部20は、セグメント信号に基づき、対象物の距離及び角度を示す点群情報を生成する。具体的には、信号処理部20は、セグメント信号の波形からピークを検出し、検出したピークに対応する振幅及び遅延時間の推定を行う。そして、信号処理部20は、セグメント信号が示す波形のピークのうち、推定した振幅が所定の閾値以上となるピークの遅延時間に対応する距離の情報と対象のセグメントに対応する角度の情報との組を、点群情報を構成する各点の情報として生成する。
なお、好適には、信号処理部20などは、高速制御を実現可能なように、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)などのハードウェアにより構成されるとよい。
図2は、トリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3の時系列での波形を示す。図2に示すように、トリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3は立ち上がりが同期しており、トリガ信号S2がアサートされる期間より長い所定期間だけセグメント抽出信号S3がアサートされる。そして、信号処理部20は、トリガ信号S2がアサート中にA/Dコンバータ18が出力する信号をセグメント信号として抽出することになる。そして、セグメント抽出信号S3がアサートされるアサート期間が長いほど、ライダユニット100からの最大測距距離(測距限界距離)が長くなる。
図3は、受信ブロック17の構成例を示す。図3に示す受信ブロック17は、クランプダイオード付きTIA(トランスインピーダンスアンプ)型レシーバであって、受光素子21と、電流電圧変換回路22と、A/Dコンバータ23と、クランプダイオード24と、低抗25、26と、プリアンプ27とを有する。電流電圧変換回路22は、キャパシタ30と、帰還抵抗31と、オペアンプ(演算増幅器)32とを備える。
受光素子21には、信号処理部20等から供給される高電圧「Vr」が逆バイアスとして印加されており、物体からの戻り光に比例した検出電流が流れる。そして、受光素子21が出力した検出電流は、電流電圧変換回路22により増幅されて電圧信号に変換される。ここで、電流電圧変換回路22(即ちオペアンプ32)の増幅率(「ゲインM」とも呼ぶ。)は、信号処理部20から供給される制御信号S5により調整可能となっている。そして、電流電圧変換回路22から出力された電圧信号は、プリアンプ27により増幅されてA/Dコンバータ23に供給される。
測距装置100により遠距離の物体に対する測距を実現しようとした場合、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の強度がA/Dコンバータ23により識別可能な強度以上となるように、レーザダイオード13の出力を上げ、かつ、受信ブロック17の受光感度(像倍率)も上げる必要がある。一方、このような設定状態において、物体が近距離に存在し、光強度が過大となる戻り光を受光した場合、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号が飽和し、セグメント信号が適切に生成されない。以上を勘案し、第1及び第2実施例では、測距装置100は、電流電圧変換回路22のゲインMを動的に調整することで、近傍に存在する物体及び遠方に存在する物体のいずれに対しても的確に測距を行う。
[ゲイン補正処理]
次に、第1実施例においてゲインMを動的に変更する処理(「ゲイン補正処理」とも呼ぶ。)について詳しく説明する。概略的には、信号処理部20は、光パルスが出射されてからのMEMSミラー14の角度の変化量(「角度変化量dθ」とも呼ぶ。)を計測し、当該角度変化量dθに応じてゲインMを各セグメント期間内で徐変させる。これにより、信号処理部20は、A/Dコンバータ23のダイナミックレンジを実質的に拡大し、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の信号レベルの飽和や不足を好適に抑制する。
まず、MEMSミラー14の角度の時間変化について図4及び図5を参照して説明する。
図4(A)は、前方に所定距離だけ離れた仮想的な照射面(仮想照射面)における送信光の概略的な走査線を示す。ここで、照射点50〜52は、あるタイミングで出射された送信光が仮想照射面上で照射された点を示す。図4(B)は、照射点50に対応する送信光を反射したときのMEMSミラー14の側面図を示し、図4(C)は、照射点51に対応する送信光を反射したときのMEMSミラー14の側面図を示し、図4(D)は、照射点52に対応する送信光を反射したときのMEMSミラー14の側面図を示す。図4(A)〜(D)における破線は、MEMSミラー14の法線を仮想的に示した線である。
図4(B)〜図4(D)に示すように、MEMSミラー14は、照射点50に対応する送信光を反射したときと、照射点51に対応する送信光を反射したときと、照射点52に対応する送信光を反射したときとで角度が変化している。このように、MEMSミラー14は、連続的に角度を変えることで送信光の出射方向を制御するため、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの間においても角度変化が生じる。
図5(A)は、送信光を反射したときのMEMSミラー14の側面図を示し、図5(B)は、図5(A)に示す送信光の戻り光がMEMSミラー14に入射したときのMEMSミラー14の側面図を示す。図5(A)、(B)の例では、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの間に、角度変化量dθだけMEMSミラー14の角度変化が発生している。なお、図5(B)では、送信光を反射したときのMEMSミラー14の位置を破線により仮想的に示している。そして、角度変化量dθは、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの時間が長いほど大きくなる。よって、送信光が照射される対象物が近距離に存在する場合、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの時間が短いため、角度変化量dθはほぼ0となる。一方、送信光が照射される対象物が遠方に存在する場合、角度変化量dθは、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの時間に応じた値となる。
図6は、第1実施例におけるゲイン補正処理に関する信号処理部20の機能的なブロック図を示す。図6に示すように、信号処理部20は、機能的には、角度記憶部40と、リセット部41と、角度変化量演算部42と、ゲイン設定部43と、出力補正部44と、変換マップ45とを含む。
角度記憶部40は、レーザダイオード13の発光時に角度センサ16が検出したMEMSミラー14の角度を記憶する。例えば、角度記憶部40は、トリガ信号S2がアサートされたときに角度センサ16が検出したMEMSミラー14の角度を記憶する。角度記憶部40は、例えばラッチ回路である。リセット部41は、セグメント期間ごとに角度記憶部40をクリアする。例えば、リセット部41は、図2に示すセグメント抽出信号S3のアサート期間終了後から次にトリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3がアサートされるまでの任意のタイミングで角度記憶部40をクリアする。
角度変化量演算部42は、角度記憶部40に記憶されたMEMSミラー14の角度(「発光時角度」とも呼ぶ。)と、角度センサ16が出力するMEMSミラー14の現在の角度との角度差を角度変化量dθとして算出する。そして、角度変化量演算部42は、算出した角度変化量dθをゲイン設定部43へ供給する。
ゲイン設定部43は、後述する変換マップ45を参照し、角度変化量演算部42が出力する角度変化量dθから設定すべきゲインMを算出する。そして、ゲイン設定部43は、算出したゲインMを指定した制御信号S5を電流電圧変換回路22へ供給する。ここで、ゲイン設定部43は、後述するように、角度変化量dθが小さいほどゲインMを小さくし、角度変化量dθが大きいほどゲインMを大きくするようにゲインMを設定する。
出力補正部44は、ゲイン設定部43から供給されるゲインMと、A/Dコンバータ23の出力信号とを記憶する。そして、出力補正部44は、ゲインMに基づき、A/Dコンバータ23の出力信号を補正する。具体的には、出力補正部44は、A/Dコンバータ23の出力信号のレベルがゲインMの変化に依存しないように補正する。例えば、出力補正部44は、A/Dコンバータ23の出力信号の信号レベルを、ゲインMを所定の基準値とした場合に得られると予測される信号レベルに補正する。この場合、出力補正部44は、例えば、ゲイン設定部43から通知されたゲインMと上述の基準値との比率に応じて、A/Dコンバータ23の出力信号のレベルを所定率だけ増減させる。これにより、出力補正部44は、ゲインMに依存しない出力信号を好適に生成する。
変換マップ45は、角度変化量dθに対する適切なゲインMを規定したマップであり、ゲイン設定部43により参照される。
図7は、変換マップ45により特定される1回のセグメント期間での角度変化量dθとゲインMとの対応関係を示す。図7に示す変換マップ45では、角度変化量dθが小さいほどゲインMが小さくなり、角度変化量dθが大きくなるほどゲインMが大きくなるようにゲインMが規定されている。このような変換マップ45を参照することで、ゲイン設定部43は、セグメント期間ごとに、角度変化量dθに応じて適切なゲインMを定め、A/Dコンバータ23のダイナミックレンジを実質的に拡大させることができる。
図7に示す角度変化量dθとゲインMとの対応関係について補足説明する。図4及び図5で説明したように、角度変化量dθが小さいほど、即ち、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの時間が短いほど、当該送信光が照射された物体は近距離に存在し、戻り光の強度は強くなる。よって、角度変化量dθが小さいほど、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の信号レベルが高くなるため、A/Dコンバータ23での飽和を防ぐためにゲインMを小さくする必要がある。同様に、角度変化量dθが大きいほど、即ち、送信光を反射してからその戻り光が入射するまでの時間が長いほど、当該送信光が照射された物体は遠距離に存在し、戻り光の強度は弱くなる。よって、角度変化量dθが大きいほど、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の信号レベルが小さくなるため、A/Dコンバータ23での信号レベルの不足を防ぐためにゲインMを大きくする必要がある。以上を勘案し、図7に示す変換マップ45では、角度変化量dθが小さいほどゲインMが小さくなり、角度変化量dθが大きくなるほどゲインMが大きくなるようにゲインMが規定されている。
図8は、第1実施例におけるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。
まず、信号処理部20のリセット部41は、レーザダイオード13による送信光の発光前の所定のタイミングで角度記憶部40をクリアする(ステップS101)。その後、レーザダイオード13は、同期制御部11から供給されるトリガ信号S2に基づき、送信光を発光する(ステップS102)。そして、角度記憶部40は、レーザダイオード13が送信光を出射するタイミング(即ちトリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3がアサートするタイミング)において角度センサ16が検出したMEMSミラー14の角度を、発光時角度として記憶する(ステップS103)。
次に、角度変化量演算部42は、角度記憶部40に記憶された発光時角度と、角度センサ16が出力するMEMSミラー14の現在の角度との角度差を角度変化量dθとして算出する(ステップS104)。そして、ゲイン設定部43は、角度変化量dθに応じたゲインMを、電流電圧変換回路22に設定する(ステップS105)。この場合、ゲイン設定部43は、図7に示されるような変換マップ45を参照して角度変化量dθからゲインMを算出し、算出したゲインMを指定する制御信号S5を電流電圧変換回路22へ供給する。そして、出力補正部44は、ゲイン設定部43から供給されるゲインMと、A/Dコンバータ23の出力信号とを記憶した後、当該ゲインMに応じて、A/Dコンバータ23の出力信号を補正する(ステップS106)。
そして、信号処理部20は、次の発光タイミングか否か判定する(ステップS107)。そして、信号処理部20は、次の発光タイミングであると判断した場合(ステップS107;Yes)、ステップS101へ処理を戻して角度記憶部40のクリアを行う。一方、信号処理部20は、次の発光タイミングではないと判断した場合(ステップS107;No)、ステップS104へ処理を戻し、角度センサ16が出力するMEMSミラー14の現在の角度との角度差を角度変化量dθとして算出する。このようにすることで、信号処理部20は、セグメント期間ごとに、徐々に上昇する角度変化量dθに応じて適切にゲインMを大きくし、A/Dコンバータ23での飽和や信号レベルの不足などを好適に防ぐことができる。なお、信号処理部20は、ステップS107において、セグメント抽出信号S3のアサート期間が終了した場合に次の発光タイミングに十分近付いたと判断し、ステップS101へ処理を戻してもよい。
以上説明したように、第1実施例に係る測距装置100は、LDドライバ12、レーザダイオード13、MEMSミラー14、受信素子21、電流電圧変換回路22、及び信号処理部20などを有する。そして、LDドライバ12、レーザダイオード13、及び角度を変えながら光パルスを反射するMEMSミラー14は、出射部として機能し、出射方向を変えながら光パルスを出射する。受光素子21は、対象物によって反射された光パルスの戻り光を受信する。そして、信号処理部20は、出射部が光パルスを出射してからのMEMSミラー14の角度変化量dθに基づいて、受光素子21の出力信号を増幅する電流電圧変換回路22のゲインMを決定する。これにより、A/Dコンバータ23のダイナミックレンジを実質的に拡大し、A/Dコンバータ23での信号レベルの飽和や不足を好適に抑制することができる。
<第2実施例>
第2実施例では、信号処理部20は、角度変化量dθに代えて、送信光の発光時からの経過時間(「経過時間Td」とも呼ぶ。)をセグメント期間ごとに算出し、経過時間Tdに応じてゲインMを変化させる点で第1実施例と異なる。その他、第1実施例と同様の構成については、適宜同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9は、第2実施例におけるゲイン補正処理に関する信号処理部20の機能的なブロック図を示す。図9に示すように、第2実施例に係る信号処理部20は、機能的には、経過時間演算部42Aと、ゲイン設定部43Aと、出力補正部44Aとを有する。
経過時間演算部42Aは、同期制御部11から供給されるトリガ信号S2に基づき、光パルスが出射されるタイミングを検知した場合、さらに水晶発振器10から供給されるクロック信号S1に基づき、光パルスが出射されてから現在までの経過時間Tdを算出する。そして、経過時間演算部42Aは、算出した経過時間Tdをゲイン設定部43Aへ供給する。
ゲイン設定部43Aは、変換マップ45Aを参照し、経過時間演算部42Aから供給された経過時間Tdから設定すべきゲインMを決定する。そして、ゲイン設定部43Aは、決定したゲインMの適用を指示する制御信号S5を、電流電圧変換回路22へ送信する。
出力補正部44Aは、ゲイン設定部43Aから供給されるゲインMと、A/Dコンバータ23の出力信号とを記憶する。そして、出力補正部44Aは、当該ゲインMに基づき、A/Dコンバータ23の出力信号を補正する。具体的には、出力補正部44Aは、第1実施例の出力補正部44と同様に、A/Dコンバータ23の出力信号のレベルがゲインMの変化に依存しないように補正する。例えば、出力補正部44Aは、A/Dコンバータ23の出力信号のレベルを、ゲインMを所定の基準値とした場合に得られると予測される信号レベルに補正する。これにより、出力補正部44Aは、ゲインMに依存しない出力信号を好適に生成する。
図10は、変換マップ45Aにより特定される1回のセグメント期間での経過時間TdとゲインMとの対応関係を示す。図10に示す変換マップ45Aでは、経過時間Tdが短いほどゲインMが小さくなり、経過時間Tdが長くなるほどゲインMが大きくなるようにゲインMが規定されている。
図10に示す経過時間TdとゲインMとの対応関係について補足説明する。一般に、経過時間Tdが短いほど、送信光が照射された物体が近距離に存在し、その戻り光の強度は強くなる。よって、経過時間Tdが短いほど、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の信号レベルが高くなるため、A/Dコンバータ23での飽和を防ぐためにゲインMを小さくする必要がある。一方、経過時間Tdが長いほど、送信光が照射された物体が遠距離となり、その戻り光の強度は弱くなる。よって、経過時間Tdが長いほど、A/Dコンバータ23に入力される電圧信号の信号レベルが小さくなるため、A/Dコンバータ23での信号レベルの不足を防ぐためにゲインMを大きくする必要がある。以上を勘案し、図10に示す変換マップ45Aでは、経過時間Tdが短いほどゲインMが小さくなり、経過時間Tdが長くなるほどゲインMが大きくなるようにゲインMが規定されている。
図11は、第2実施例におけるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。
レーザダイオード13は、同期制御部11から供給されるトリガ信号S2に基づき、送信光を発光する(ステップS201)。そして、経過時間演算部42Aは、レーザダイオード13が送信光を出射するタイミング(即ちトリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3がアサートするタイミング)からの経過時間である経過時間Tdを計算する(ステップS202)。そして、ゲイン設定部43Aは、経過時間演算部42Aが算出した経過時間Tdに応じたゲインMを、電流電圧変換回路22に設定する(ステップS203)。この場合、ゲイン設定部43Aは、図10に示されるような変換マップ45Aを参照して経過時間TdからゲインMを算出し、算出したゲインMを指定する制御信号S5を電流電圧変換回路22へ供給する。
出力補正部44Aは、ゲイン設定部43Aから供給されるゲインMと、A/Dコンバータ23の出力信号とを記憶した後、当該ゲインMに応じて、A/Dコンバータ23の出力信号を補正する(ステップS204)。
そして、信号処理部20は、次の発光タイミングか否か判定する(ステップS205)。そして、信号処理部20は、次の発光タイミングであると判断した場合(ステップS205;Yes)、ステップS201へ処理を戻す。一方、信号処理部20は、次の発光タイミングではないと判断した場合(ステップS205;No)、ステップS202へ処理を戻し、水晶発振器10から供給されるクロック信号S1等に基づき引き続き経過時間Tdの加算を行う。このようにすることで、信号処理部20は、セグメント期間ごとの経過時間に応じて適切にゲインMを大きくし、A/Dコンバータ23での信号レベルの飽和や不足などを好適に防ぐことができる。なお、信号処理部20は、ステップS205において、セグメント抽出信号S3のアサート期間が終了した場合に次の発光タイミングに近付いたと判断し、ステップS201へ処理を戻してもよい。
以上説明したように、第2実施例に係る測距装置100は、LDドライバ12、レーザダイオード13、MEMSミラー14、受信素子21、電流電圧変換回路22、及び信号処理部20などを有する。そして、LDドライバ12、レーザダイオード13、及び角度を変えながら光パルスを反射するMEMSミラー14は、出射部として機能し、出射方向を変えながら光パルスを出射する。受光素子21は、対象物によって反射された光パルスの戻り光を受信する。そして、信号処理部20は、出射部が光パルスを出射してからの経過時間である経過時間Tdに基づいて、受光素子21の出力信号を増幅する電流電圧変換回路22のゲインMを決定する。これにより、A/Dコンバータ23のダイナミックレンジを実質的に拡大し、A/Dコンバータ23での信号レベルの飽和や不足を好適に抑制することができる。
<変形例>
次に、第1及び第2実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
(変形例1)
第1及び第2実施例において、信号処理部20は、電流電圧変換回路22のゲインMを連続的に上昇させる代わりに、電流電圧変換回路22のゲインMを段階的に上昇させてもよい。
例えば、信号処理部20は、セグメント期間のうちゲインMを変更するタイミングを1又は複数個設け、設けたゲインMの各変更タイミングにおいて、角度変化量dθ又は経過時間Tdに基づきゲインMを決定し、決定したゲインMを指定した制御信号S5を電流電圧変換回路22に送信する。この場合、ゲインMの初期値は、各変更タイミングにおいて決定されるゲインMよりも小さい値となるように予め設定される。なお、信号処理部20は、セグメント抽出信号S3のアサート期間終了後からトリガ信号S2及びセグメント抽出信号S3がアサートされるタイミングまでの任意のタイミングにおいてゲインMを初期値に設定することで、セグメント期間ごとにゲインMを初期値に戻す。
このように、信号処理部20は、段階的にゲインMを上げる態様であっても、好適にA/Dコンバータ23のダイナミックレンジを実質的に拡大させ、A/Dコンバータ23での信号レベルの飽和や不足を好適に抑制することができる。
(変形例2)
第1実施例において、角度変化量演算部42は、MEMSミラー14の角度に応じて、参照すべき変換マップ45を切り替えてもよい。
図12(A)は、前方に所定距離だけ離れた仮想的な照射面(仮想照射面)における光パルスの概略的な走査線を示す。一般に、MEMSミラー14による走査においては、走査領域の主走査方向の左右端領域(破線枠60、61参照)では、他の領域(即ち中央付近の走査領域)に比べて走査速度(即ちMEMSミラー14の角速度)が遅くなる。よって、MEMSミラー14が走査領域の左右端領域に向けられている場合には、他の場合と比較し、同じ経過時間でも計測される角度変化量dθが小さくなる。以上を勘案し、本変形例では、角度変化量演算部42は、MEMSミラー14の角度に応じて参照すべき変換マップ45を切り替える。
図12(B)は、図12(A)の破線枠60、61以外の中央付近の走査領域にパルス光が照射されるMEMSミラー14の角度範囲(「第1角度範囲」とも呼ぶ。)のときに参照される変換マップ45が示す角度変化量dθとゲインMとの関係を示し、図12(C)は、破線枠60、61の走査領域にパルス光が照射されるMEMSミラー14の角度(「第2角度範囲」とも呼ぶ。)のときに参照される変換マップ45が示す角度変化量dθとゲインMとの関係を示す。
MEMSミラー14の角度が第2角度範囲内となる場合、MEMSミラー14の角度が第1角度範囲内となる場合よりもMEMSミラー14の角度変化が相対的に遅いため、図12(C)に示す変換マップ45では、図12(B)に示す変換マップ45よりも、角度変化量dθの変化に対するゲインMの上昇率が高くなっている。そして、角度変化量演算部42は、角度センサ16から供給されるMEMSミラー14の検出角度が第1角度範囲内となる場合には、図12(A)に示す変換マップ45を参照してゲインMを決定し、MEMSミラー14の検出角度が第2角度範囲内となる場合には、図12(B)に示す変換マップ45を参照してゲインMを決定する。
このように、本変形例では、MEMSミラー14の角度に応じた走査速度の違いを考慮し、より適切なゲインMを設定することができる。
(変形例3)
図1に示す測距装置100の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。例えば、測距装置100は、MEMSミラー14に代えて、モータで回転する回転ミラーを備えてもよい。この場合、角度センサ16は、回転ミラーの回転角度を検出し、信号処理部20は、角度センサ16が検出する回転角度に基づき角度変化量dθを算出する。
同様に、図3に示される受信ブロック17の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。例えば、受信ブロック17は、受光素子21とA/Dコンバータ23との間に増幅器が設けられ、当該増幅器のゲインを調整可能な構成であればよい。
(変形例4)
信号処理部20は、電流電圧変換回路22のゲインMを変更する代わりに、受光素子21のゲインを変更してもよい。
例えば、第1実施例の場合、信号処理部20は、変換マップ45に代えて、角度変化量dθごとに、適切な受光素子21のゲインを得るために受光素子21に印加すべき電圧Vrを示すマップを記憶する。そして、信号処理部20は、当該マップを参照することで、送信光の発光タイミングからのMEMSミラー14の角度変化量dθに基づき、受光素子21に印加すべき電圧Vrを決定し、当該電圧Vrを受光素子21に印加する。これにより、信号処理部20は、受光量の飽和や不足が生じないように受光素子21のゲインを適切に設定することができる。
第2実施例においても同様に、信号処理部20は、変換マップ45Aに代えて、経過時間Tdごとに、適切な受光素子21のゲインを得るために受光素子21に印加すべき電圧Vrを示すマップを記憶し、当該マップを参照して受光素子21に印加すべき電圧Vrを決定するとよい。なお、本変形例においても、出力補正部44又は出力補正部44Aは、受光素子21に印加された電圧Vrに基づき受光素子21のゲインを特定し、当該ゲインに基づき、A/Dコンバータ23の出力信号を第1及び第2実施例と同様に補正するとよい。
10 水晶発振器
11 同期制御部
12 LDドライバ
13 レーザダイオード
14 MEMSミラー
15 駆動ドライバ
16 角度センサ
17 受信ブロック
20 信号処理部
100 測距装置

Claims (10)

  1. 角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、
    対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、
    前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部と、
    を有する受信装置。
  2. 前記決定部は、前記経過時間が短いほど、前記利得を小さな値に決定する、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記決定部は、前記経過時間に応じて前記利得を変化させる、請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記増幅部からの出力信号を、当該出力信号を出力したときの前記増幅部の利得に基づき補正する補正部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 前記補正部が補正した前記出力信号に基づいて、前記対象物との距離を算出する算出部をさらに備える、請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記出射部は、周期的に繰り返し前記電磁波を出射し、
    前記決定部は、1回の周期内の前記経過時間に基づいて前記利得を決定する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の受信装置。
  7. 角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、
    対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、
    前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の利得を決定する決定部と、
    を有する受信装置。
  8. 角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有する受信装置が実行する制御方法であって、
    出射方向を変えながら電磁波を出射する出射工程と、
    対象物によって反射された前記電磁波を受信部により受信する受信工程と、
    前記出射工程により前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定工程と、
    を有する制御方法。
  9. 角度を変えながら電磁波を反射する反射部を有し、出射方向を変えながら電磁波を出射する出射部と、対象物によって反射された前記電磁波を受信する受信部と、を有する受信装置のコンピュータが実行するプログラムであって、
    前記出射部が前記電磁波を出射してからの経過時間に基づいて、前記受信部の出力信号を増幅する増幅部の利得を決定する決定部
    として前記コンピュータを機能させるプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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