JP2019126762A - 塗料スラッジの取水装置及び送水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗料スラッジを効率よく取水及び送水することができる塗料スラッジの取水装置及び送水装置を提供する。【解決手段】塗料スラッジの取水装置1にあっては、塗料スラッジが取水部2のVノッチ5をオーバーフローして蛇腹3内に流入し、導水部材10及び送水ポンプ15を介して送水口16から送水される。導水部材10にエアホース13を介して空気が供給される。この空気が送水ポンプ15内で細かく分散されてスラッジに付着するので、送水ポンプ15よりも下流側の送水部材22の内面にスラッジが付着することが防止される。また、空気供給用のノズル11が導水部材10の末端側に設けられており、ノズル11からの空気が送水ポンプ15の直下に流入するので、空気が効率よく送水ポンプ15に取り込まれる。【選択図】図1
Description
本発明は、塗装ブース循環水の水面に浮上した塗料スラッジを取水する装置に関する。また、本発明は塗料スラッジを送水する装置に関する。
湿式塗装ブースによって塗装を行う場合、未塗着塗料は捕集水に捕集される。塗料を捕集した捕集水は、集水槽に導入される。
特許文献1には、集水槽の水面上に浮上した塗料スラッジを、フロート付き吸込口、ホース及び容積式ポンプによって加圧浮上槽に送水すると共に、加圧浮上槽に加圧水を供給して塗料スラッジと捕集水とを浮上分離し、捕集水を再使用する塗料粕捕集回収装置が記載されている。
特許文献1の回収装置にあっては、取水口から水と共に取り込まれた塗料スラッジがホース等の部材内面に付着するため、ホース等が閉塞し易い。本発明は、塗料スラッジを効率よく取水及び送水することができる塗料スラッジの取水装置及び送水装置を提供することを目的とする。
本発明の塗料スラッジの取水装置は、水面に浮上した塗料スラッジを取り込むための取水部と、該取水部に導水部材を介して接続された送水ポンプと、該導水部材に空気を供給する手段とを有する。
本発明の一態様では、前記送水ポンプは、吸込口が底面に設けられており、前記導水部材は、後端側が該吸込口に連結され、先端側に前記取水部が連結されている。
本発明の一態様では、前記空気を前記導水部材の後端側に供給するように前記空気供給手段が構成されている。
本発明の一態様では、前記取水部は、上下方向に伸縮可能な蛇腹を備えており、該取水部の上端から取水し、下端から前記導水部材に流出させるよう構成されており、該取水部の上部にフロートが設けられている。
本発明の塗料スラッジの送水装置は、塗料スラッジを送水するラインと、該ラインに設けられたポンプとを有する塗料スラッジの送水装置において、該ポンプよりも上流側に空気を供給する手段を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様では、この送水装置のラインに対し、前記取水装置からの塗料スラッジが供給される。
本発明の塗料スラッジの取水装置にあっては、取水部から塗料スラッジ及び水が導水部材及び送水ポンプを介して送水される。本発明では、この導水部材内にエアポンプによって空気が注入される。この空気は、送水ポンプ内で撹拌されることにより微細気泡となって塗料スラッジに分散され、その一部は塗料スラッジに付着する。これにより、送水ポンプ以降の送水経路内で塗料スラッジが凝集したり、経路内面に付着することが防止される。また、微細気泡が付着した塗料スラッジが浮上槽に導入された場合、塗料スラッジが効率よく浮上分離処理される。
送水ポンプを吸込口が下端となるように配置し、エアポンプからの空気を吸込口の下方に供給することにより、空気が塗料スラッジと共に効率よく送水ポンプに吸い込まれる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る塗料スラッジの取水装置1の側面図である。この塗料スラッジの取水装置1は、取水部2と、導水部材10と、送水ポンプ15とを備えている。
取水部2は、上下方向に伸縮可能な蛇腹3を備えており、蛇腹3の上端から塗料スラッジを取水し、蛇腹3の下端から導水部材10に塗料スラッジを流出させるよう構成されている。
蛇腹3の上端の周回壁4に複数のVノッチ5が設けられており、該Vノッチ5を通って塗料スラッジが蛇腹3内に流入する。周回壁4の内周側にフロート(図示略)が設けられており、Vノッチ5が常に水面位に配置される。
導水部材10は、中空箱形状のものであり、長手方向の一端側(流水方向の先端側)の上面に取水部2が連結され、他端側(後端側)の上面に送水ポンプ15が連結されている。導水部材10の該一端側の上面には、蛇腹3内からの塗料スラッジを導水部材10内に流入させる開口が設けられている。導水部材10の他端側の上面には、導水部材10内の水の流出口が設けられており、送水ポンプ15の吸込口が該流出口に連結されている。
導水部材10の側面の該後端側には、導水部材10内に空気を流入させるためのノズル11が接続されている。ノズル11にはバルブ12が設けられている。ノズル11にエアホース13の一端が接続されており、該エアホース13の他端は、コンプレッサー等のエアポンプ(図示略)に接続されている。送水ポンプ15の送水口16に送水ホース等の送水部材が接続される。
このように構成された塗料スラッジの取水装置1にあっては、塗料スラッジが取水部2のVノッチ5をオーバーフローして蛇腹3内に流入し、導水部材10及び送水ポンプ15を介して送水口16から送水される。導水部材10にエアホース13を介して空気が供給される。この空気が送水ポンプ15内で細かく分散されて塗料スラッジに付着するので、送水ポンプ15及びそれよりも下流側の送水部材の内面に塗料スラッジが付着することが防止される。また、空気供給用のノズル11が導水部材10の後端側に設けられており、ノズル11からの空気が送水ポンプ15の吸込口の直下に流入するので、空気が効率よく送水ポンプ15に取り込まれる。
図2に示すように、湿式塗装ブースで塗料を捕集した捕集水が集水槽(循環水ピット)20に流入する。この集水槽20内の水面付近に塗料スラッジの取水装置1がフロート21によって配置される。
送水ポンプ15の送水口16に接続されたホース等の送水部材22を介して塗料スラッジが浮上槽30に送水され、浮上分離が行われる。なお、必要に応じ、送水部材22に高分子凝集剤が添加される。浮上槽30でスラッジが分離された水は回収され、湿式塗装ブースの捕集水として再利用される。浮上したスラッジは、レーキ等により掻き寄せられ、矢印Sの如く排出される。
図2の回収システムによると、ノズル11から導水部材10に空気が供給され、この空気がポンプ15内で細かく分散して塗料スラッジに付着するので、塗料スラッジが送水部材22の内面に付着することが防止される。また、浮上槽30で塗料スラッジが効率よく浮上分離される。
なお、塗料スラッジの取水装置1で空気を吹き込まない従来の回収システムでは、浮上槽30内の水の一部がストレーナ31、加圧水ポンプ32、及び配管33を介して循環されることにより、浮上槽30に加圧水(空気を加圧して溶解させた水)が供給され、塗料スラッジの浮上分離が行われる。本発明では、塗料スラッジの取水装置1で空気を吹き込むので、ストレーナ31、加圧水ポンプ32及び配管33よりなる加圧水供給機構を省略することができる。
図2において、ストレーナ31、加圧水ポンプ32及び配管33を設置しない構成の回収システムを用いて捕集水回収運転を行ったところ、ノズル11から空気を吹き込まなかった場合、浮上槽30でのSSの除去率は30〜42%であった。これに対し、ノズル11から空気を吹き込むことにより、SS除去率はほぼ100%となることが認められた。これにより、本発明の塗料スラッジの取水装置によると、塗料スラッジを十分に分離して捕集水を回収できることが認められた。また、加圧水供給機構を設置しないので、設備コストを低減できると共に、加圧水ポンプの電力コスト及びメンテナンスコストを削減できる。
また、ストレーナ31を設置しないことにより、ストレーナの目詰りを除去するためのメンテナンスを省略することができる。
図3は、本発明の塗料スラッジの送水装置を図2のフローに組み込んだ実施の形態を示している。
図3では、ラインとしての送水部材22にポンプとしてブースターポンプ40が設置されており、このブースターポンプ40の上流側の送水部材22内に空気供給手段としてのコンプレッサ41から空気が供給されるよう構成されている。この空気は、ブースターポンプ40で細かく分散されて塗料スラッジに付着するので、ブースターポンプ40以降のライン内面への塗料スラッジの付着が防止される。また、浮上槽30での塗料スラッジの浮上分離も効率よく行われる。
なお、図3の場合、取水装置1での空気供給は省略されてもよい。
1 取水装置
2 取水部
3 蛇腹
10 導水部材
11 ノズル
15 送水ポンプ
20 集水槽
22 送水部材
30 浮上槽
31 ストレーナ
32 加圧水ポンプ
40 ブースターポンプ
2 取水部
3 蛇腹
10 導水部材
11 ノズル
15 送水ポンプ
20 集水槽
22 送水部材
30 浮上槽
31 ストレーナ
32 加圧水ポンプ
40 ブースターポンプ
Claims (6)
- 水面に浮上した塗料スラッジを取り込むための取水部と、
該取水部に導水部材を介して接続された送水ポンプと、
該導水部材に空気を供給する手段と
を有する塗料スラッジの取水装置。 - 前記送水ポンプは、吸込口が底面に設けられており、
前記導水部材は、後端側が該吸込口に連結され、先端側に前記取水部が連結されていることを特徴とする請求項1の塗料スラッジの取水装置。 - 前記空気を前記導水部材の後端側に供給するように前記空気供給手段が構成されていることを特徴とする請求項2の塗料スラッジの取水装置。
- 前記取水部は、上下方向に伸縮可能な蛇腹を備えており、
該取水部の上端から取水し、下端から前記導水部材に流出させるよう構成されており、
該取水部の上部にフロートが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの塗料スラッジの取水装置。 - 塗料スラッジを送水するラインと、該ラインに設けられたポンプとを有する塗料スラッジの送水装置において、該ポンプよりも上流側に空気を供給する手段を備えたことを特徴とする塗料スラッジの送水装置。
- 前記ラインに対し、請求項1〜4のいずれかの塗料スラッジの取水装置からの塗料スラッジが供給される請求項5の塗料スラッジの送水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018008963A JP2019126762A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 塗料スラッジの取水装置及び送水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018008963A JP2019126762A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 塗料スラッジの取水装置及び送水装置 |
Publications (1)
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JP2019126762A true JP2019126762A (ja) | 2019-08-01 |
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ID=67472784
Family Applications (1)
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JP2018008963A Pending JP2019126762A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 塗料スラッジの取水装置及び送水装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2019126762A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113663831A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-19 | 徐州安联木业有限公司 | 一种防止胶水凝固的环保胶喷胶设备 |
-
2018
- 2018-01-23 JP JP2018008963A patent/JP2019126762A/ja active Pending
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