JP2019126684A - 飲用ストロー - Google Patents

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Abstract

【課題】誤嚥を効果的に抑制することができる飲用ストローを提供する。【解決手段】 液状物を摂取する飲用ストローであって、液状物が貯留される容器に一方端が浸漬される注入管と、弾性材料から形成される周壁部及び該周壁部で囲まれた内部空間を有し、該内部空間に前記注入管の他方端が連通接続される液状物供給部と、前記液状物供給部の内部空間に一方端が連通接続する放出管と、前記注入管と前記液状物供給部の内部空間との間に配置される第1逆止弁と、前記液状物供給部の内部空間と前記放出管の他方端との間に配置される第2逆止弁とを備え、前記液状物供給部は、押圧変形により内部空間の容積が変化可能に構成されており、前記内部空間の容積変化に伴い、該内部空間内に貯留される液状物が前記放出管の他方端から放出される飲用ストロー。【選択図】図1

Description

本発明は、飲用ストローに関する。特に誤嚥を効果的に抑制することができる飲用ストローに関する。
例えば加齢や脳卒中等が原因となって口腔機能が低下すると、咀嚼力や嚥下のための力が衰えるため、食物や飲み物等を嚥下した際に誤って食物等が気管に入る現象(以下、この現象を「誤嚥」という。)が発生しやすくなる。この誤嚥によって誤嚥性肺炎が引き起こされるおそれもある。誤嚥性肺炎は高齢者の死因の上位を占めており、患者や高齢者の誤嚥を防ぐことは喫緊の課題となっている。
このような誤嚥を防止するため、介護や医療の現場では、水やお茶などの飲料や、味噌汁やスープなどの液体状の食品に、適度なゼリー状のとろみをつけて、安全に飲み込み易いように調整して食べさせる工夫がなされている。具体的には、水やお茶などの飲料等の液体状の食品にとろみをつけるには、澱粉や増粘多糖類などからなる粉末状のとろみ剤を、高齢者や身体障害者、寝たきりの患者等の嚥下機能が低下した人の状態に合わせて、分量を調整して溶かし合わせて、適度なゼリー状のとろみとなるように工夫されている。
上述のように水やお茶などの液体状の食品にとろみをつけることにより誤嚥を防止する方法は、誤嚥防止の観点から、一定の効果が認められるものの、患者等の嚥下機能が低下した人の状態に合わせてとろみの程度を個々に調整する必要があり、介護者や医療関係者の大きな負担になるという問題があった。
また、とろみをつけすぎると付着性が増し、かえって嚥下を困難にしてしまうという問題もあった。さらに、水やお茶を飲みたいと思う患者にとっては、澱粉や増粘多糖類などからなるとろみ剤の存在により清涼感が失われ、また、“飲む”という感覚とは異なり“食べる”という感覚で単に水分を補給しているだけにとどまり、QOL(Quality of life)の観点からも更なる改善等が求められている。
本発明は、このような観点からなされたものであって、誤嚥を効果的に抑制することができる飲用ストローを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、液状物を摂取する飲用ストローであって、液状物が貯留される容器に一方端が浸漬される注入管と、弾性材料から形成される周壁部及び該周壁部で囲まれた内部空間を有し、該内部空間に前記注入管の他方端が連通接続される液状物供給部と、前記液状物供給部の内部空間に一方端が連通接続する放出管と、前記注入管と前記液状物供給部の内部空間との間に配置される第1逆止弁と、前記液状物供給部の内部空間と前記放出管の他方端との間に配置される第2逆止弁とを備え、前記液状物供給部は、押圧変形により内部空間の容積が変化可能に構成されており、前記内部空間の容積変化に伴い、該内部空間内に貯留される液状物が前記放出管の他方端から放出される飲用ストローにより達成される。
この飲用ストローにおいて、前記放出管の他方端は、管内流路を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部に形成される複数の貫通孔とを備えていることが好ましい。
また、前記閉塞部はドーム状に形成されており、複数の前記貫通孔は、前記ドーム状の閉塞部の頂部を除いた領域の周方向に沿って配置されていることが好ましい。
また、前記液状物供給部は、前記注入管と連通接続する注入ポートと、前記放出管と連通接続する排出ポートとを備えており、前記注入ポートの軸線と、前記排出ポートの軸線とは、同一軸上に形成されていないことが好ましい。
また、前記液状物供給部は、互いに対向配置される一対の側壁を三組有する角柱状に形成されており、前記注入ポートは、一の側壁に設けられており、前記排出ポートは、前記一の側壁に対向する他の側壁と、該他の側壁に隣接配置される第3の側壁との接続角部に設けるように構成してもよい。
また、周壁部表面に、突条を設けるように構成してもよい。
また、前記液状物供給部及び放出管は、口腔内に配置可能に構成され、前記液状物供給部は、噛むことにより押圧変形可能に構成してもよい。
また、歯又は歯茎に設置される支持部材を更に備えており、前記液状物供給部は、前記支持部材に固定可能に構成されるように構成してもよい。
本発明によれば、誤嚥を効果的に抑制することができる飲用ストローを提供することができる。
本発明に係る飲用ストローの概略構成斜視図である。 図1の要部拡大断面図である。 (a)は、液状物供給部の斜視図、(b)は、液状物供給部の平面図、(c)は、液状物供給部の側面図である。 液状物供給部に設けられる注入ポートの断面図である。 液状物供給部に設けられる排出ポートの断面図である。 液状物供給部の変形例を示す断面図である。 (a)は、飲用ストローの変形例を示す概略構成要部拡大平面図であり、(b)は、その断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる飲用ストローについて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る飲用ストロー1の概略構成斜視図であり、図2は、要部拡大断面図である。なお、図1においては、水やお茶、ジュース、スープ、ドリンクヨーグルト等の液状物が貯留される容器Zに、本発明にかかる飲用ストロー1を設置した状態が示されている。本発明に係る飲用ストロー1は、液状物を摂取するためのストローであって、図1や図2に示すように、注入管2と、液状物供給部3と、放出管4とを備えている。
注入管2は、一方端が、容器Z内に貯留される液状物に浸漬されるとともに、他方端が液状物供給部3に連通接続されるチューブであり、容器Z内の液状物を液状物供給部3に導く流路として機能するものである。この注入管2は、ハンドリングを良好にするという観点から可撓性を有することが好ましく、例えば、シリコーン樹脂、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料から形成することが好ましい。注入管2の長さは、使用状況によって適宜設定されるものであるが、例えば、50cm〜150cm程度の範囲に設定することが好ましい。また、注入管2は、内部を流通する液状物を視認できるようにするため、透明あるいは半透明に構成することが好ましい。なお、注入管2は、必ずしも可撓性を有する必要はなく、ステンレス等の金属材料や、硬質なプラスチック材料から形成してもよい。また、注入管2は、必ずしも透明や半透明に構成する必要もない。
液状物供給部3は、注入管2を介して導かれる液状物を放出管4側に供給するポンプとしての機能を発揮する部材であり、図2の断面図に示すように、弾性材料から形成される周壁部31及び該周壁部31で囲まれた内部空間32を備えるように構成されている。液状物供給部3は、例えば、シリコーン樹脂、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料から形成することが好ましい。また、液状物供給部3は、内部を貯留される液状物を視認できるようにするため、透明あるいは半透明に構成することが好ましい。この液状物供給部3は、図3(a)の斜視図や、図3(b)の平面図、図3(c)の側面図に示すように、互いに対向配置される一対の側壁を三組有する中空の角柱状に形成されている。本実施形態にかかる飲用ストロー1においては、液状物供給部3は、更に、注入ポート33及び排出ポート34を備えている。これら注入ポート33及び排出ポート34は、液状物供給部3と一体的となるように構成されている。なお、各側壁同士の接続部分は、曲面として構成されている。また、弾性材料から形成される周壁部31及び該周壁部31で囲まれた内部空間32を備える部分が、押圧部を構成する。
注入ポート33は、一の側壁31aの中央部に設けられており、液状物供給部3の内外を連通して構成されている。この注入ポート33は、一の側壁31aから外側に向けて突出する筒状体として構成されている。上述の注入管2の他方端は、図4(a)の断面図に示すように、注入ポート33に外装されて接続され、これにより、液状物供給部3の内部空間32に注入管2の他方端が連通接続されることとなる。また、注入ポート33の内側には、第1逆止弁5が設けられている。この注入管2と液状物供給部3の内部空間32との間に配置される第1逆止弁5は、注入管2から導かれる液状物を液状物供給部3の内部空間32側に流入可能とする一方、該内部空間32から注入管2側への逆流を防止する弁体である。
排出ポート34は、注入ポート33と同様に液状物供給部3の内外を連通し、液状物供給部3から外側に向けて突出する筒状体として構成されている。この排出ポート34には、図5の断面図に示すように、放出管4の一方端が外装されて接続される。これにより、液状物供給部3の内部空間32に放出管4の一方端が連通接続される。また、排出ポート34は、注入ポート33が設けられる一の側壁31aに対向する他の側壁31bと、該他の側壁31bに隣接配置される第3の側壁31cとの接続角部に設けられており、図2の断面図に示すように、注入ポート33の軸線L1と、排出ポート34の軸線L2とが、同一軸上に形成されないように、所定角度ずれて構成されている。なお、注入ポート33の軸線L1と、排出ポート34の軸線L2とが、同一軸上に形成されないように構成する場合には、注入ポート33の軸線L1と排出ポート34の軸線L2とのなす角度θは、例えば、90度以上180度未満の範囲に設定することが好ましい。また、角度θとしては、100度以上170度以下の範囲に設定することがより好ましい。
なお、図2においては、排出ポート34が、注入ポート33が設けられる一の側壁31aに対向する他の側壁31bと、該他の側壁31bに隣接配置される第3の側壁31cとの接続角部に設けられているが、このような位置に限定されるものではなく、図6の断面図に示すように、注入ポート33が設けられる一の側壁31a、及び、当該一の側壁31aに対向する他の側壁31b以外の側壁上に排出ポート34を設けるように構成してもよい。
ここで、液状物供給部3は、弾性材料から形成される周壁部31及び該周壁部31で囲まれた内部空間32を備えるように構成されているため、該液状物供給部3は、押圧することにより変形して内部空間32の容積が変化可能に構成される。つまり、液状物供給部3を押圧することにより、内部空間32の容積が減少するように液状物供給部3が変形する。一方、液状物供給部3に対する押圧力を解除することにより、弾性変形によって内部空間32の容積が増加して、液状物供給部3が元の形状に戻る。
放出管4は、液状物供給部3に導かれた液状物を吐出するパイプ状の部材であり、その一方端が液状物供給部3の内部空間32に連通接続している。より具体的には、図2や図5に示すように、液状物供給部3に設けられる排出ポート34に放出管4の一方端を外装して接続することにより、放出管4の一方端と液状物供給部3の内部空間32とが連通接続している。この放出管4の他方端には、管内流路を閉塞するドーム状の閉塞部41が設けられており、当該閉塞部41には、複数の貫通孔42が形成されている。複数の貫通孔42は、ドーム状の閉塞部41の頂部を除いた領域の周方向に沿って配置されている。この放出管4は、例えば、シリコーン樹脂、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料から形成することが好ましい。また、放出管4は、内部の液状物を視認できるようにするため、透明あるいは半透明に構成することが好ましい。また、閉塞部41に形成される各貫通孔42の直径寸法は、特に限定されないが、例えば、直径が0.3mm〜3mmの範囲の貫通孔42を形成することが好ましい。また、貫通孔42の個数も、特に限定されないが、放出管4から吐出される液状物が、放射状に放出されるように各貫通孔42の形成位置を設定することが好ましい。また、各貫通孔42は、その全域(貫通孔42の長手方向に沿った全域)において同一直径となるように構成してもよく、あるいは、出口側の直径と入口側の直径とが異なる寸法、例えば、出口側の直径が入口側の直径よりも大きくなるように構成し、テーパー状の貫通孔として構成してもよい。また、放射状に各貫通孔42を配列する場合、図5に示すように、放出管4の長手方向に沿って複数列並ぶように各貫通孔42を形成することがより好ましい。
また、放出管4の管内流路には、第2逆止弁6が設けられている。この液状物供給部3の内部空間32と放出管4の他方端との間に配置される第2逆止弁6は、液状物供給部3の内部空間32に貯留される液状物を放出管4の他方端側に導出可能とする一方、該放出管4の他方端側から液状物供給部3の内部空間32側への逆流を防止する弁体である。
また、第1逆止弁5及び第2逆止弁6は、液状物が一方向にのみ流通可能となり逆流を防止できる構成のものであればその具体的構造は特に限定されないが、例えば、医療機器分野で使用されるスリット弁やバタフライ弁等を好適に用いることができる。
ここで、本実施形態にかかる飲用ストロー1は、液状物供給部3及び放出管4が、患者等の口腔内に配置可能な大きさに構成されており、液状物供給部3は、噛むことにより押圧変形可能に構成される。なお、液状物供給部3及び放出管4の全体が口腔内に完全に配置されるように構成する必要はなく、放出管4の全体と、液状物供給部3の一部分が口腔内に配置されるように構成してもよい。また、本出願においては、“噛む”の概念には、口腔内で上顎と下顎との間で液状物供給部3を挟み込んで圧縮することや、舌で液状物供給部3を押圧して圧縮する概念を含む。
次に、上記構成の飲用ストロー1の使用方法について、介護者や医療関係者が、患者に水分補給させる場合を例にとり説明する。まず、介護者等は、図1に示すように、注入管2の一方端を、水やお茶等の液状物が貯留される容器Z内に挿入して該液状物に浸漬させて設置する。注入管2の設置作業に際しては、注入管2が容器Zから脱落しないように、別途適宜な固定具により注入管2を固定することが好ましい。その後、介護者は、手指で液状物供給部3の押圧と押圧解除を複数回繰り返して行う。液状物供給部3に対する押圧と押圧解除を繰り返すたびに、液状物供給部3の内部空間32内にある空気は、放出管4の他方端に形成される複数の貫通孔42から外部に放出されると共に、容器Z内の液状物が吸い上げられて注入管2を介して液状物供給部3の内部空間32内や放出管4内に貯留されることとなる。
液状物供給部3の内部空間32内や放出管4内に液状物が貯留された段階で、介護者等は、液状物供給部3及び放出管4を患者の口腔内に導き入れて配置する。この時、例えば、奥歯領域で液状物供給部3を挟んで噛むことができるように、液状物供給部3及び放出管4の全体を口腔内に配置してもよく、或いは、奥歯と前歯との間の領域で液状物供給部3を挟んで噛むことができるように、放出管4の全体及び液状物供給部3の一部を口腔内に導き入れるように配置してもよい。
その後、患者が、液状物供給部3を噛むことによって押圧変形させることにより、液状物供給部3の内部空間32内に導かれて貯留された液状物が、第2逆止弁6を介して放出管4の複数の貫通孔42から口腔内に放出され、放出された液状物を患者が嚥下する。なお、患者が、液状物供給部3に対する噛むことによる押圧動作を解除する(噛むことをやめる)ことにより、液状物供給部3は、自身の弾性変形によって元の形状に戻り(復元変形)、その際に、注入管2内の液状物が第1逆止弁5を介して内部空間32内に導き入れられることになる。その後、再び患者が液状物供給部3を噛むことにより液状物を摂取することが可能となる。
このように本発明にかかる飲用ストロー1は、患者等が、噛む動作(咀嚼動作)を利用して液状物を嚥下できるように構成したものである。ここで、噛むという動作は、物を嚥下する際に極めて重要な動作であり、上下顎の歯が噛まれていない場合(歯が無い場合には、上下の歯茎があわさっていない場合)は、顎が不安定な状態となり、上手く嚥下することが困難となってしまう。本発明に係る飲用ストロー1は、飲料等を嚥下する際に重要な動作である噛むという動作を使用者が自然と行うことができるように構成されたものであり、換言すると、噛む動作を行わなければ得液状物を摂取することができないように構成されたものであり、単に従来からあるストローを用いて液状物を吸引して摂取する場合よりも誤嚥の発生を極めて効果的に防止することができる。
また、本実施形態にかかる飲用ストロー1においては、液状物供給部3に設けられる注入管2ポートの軸線L1と、排出ポート34の軸線L2とが、同一軸上に形成されていない。このような構成により、口の外側に配置される注入管2に接続される液状物供給部3及び放出管4を口腔内に配置した際に、奥歯領域で液状物供給部3を挟み込みつつ、放出管4を舌の上側に配置させることができ、液状物供給部3や放出管4(特には、放出管4)が口腔内で邪魔になることを効果的に防止することができ、使用者の使用感を良好なものとすることが可能となる。
また、本実施形態にかかる飲用ストロー1においては、放出管4の他方端に管内流路を閉塞する閉塞部41を設け、当該記閉塞部41に複数の貫通孔42を形成するように構成しているため、液状物供給部3に対する押圧によって吐出される液状物が、一カ所に向けてではなく複数の方向に向けて流出することとなる。このような構成によって、放出管4から吐出される液状物が、一気に気管側に流れていくことを防止することができ、誤嚥を効果的に抑制することが可能となる。特に、本実施形態に係る飲用ストロー1は、放出管4のドーム状の閉塞部41(先端部)に放射状に配置される複数の貫通孔42を備えているため、口腔内の広い範囲にわたって液状物を流出させることができ、誤嚥をより一層効果的に抑制することが可能となる。更に、本実施形態に係る飲用ストロー1においては、図5に示すように、放射状に配列される貫通孔42群が、放出管4の長手方向に沿って複数列並ぶように構成されているため、口腔内のより広い範囲にわたって液状物が流出することとなるため、誤嚥をより一層効果的に抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る飲用ストロー1は、放出管4のドーム状の閉塞部41に複数の貫通孔42が設けられているが、ドーム状の閉塞部41の頂部には貫通孔42を設けないように構成している。このような構成により、放出管4から吐出される液状物が直接的に気管の奥に向けて噴き出ることを防止することができ、誤嚥が発生することや、患者等がむせて苦しむことを効果的に抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態に係る飲用ストロー1について説明したが、飲用ストロー1の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、放出管4が、その他方端にドーム状の閉塞部41を備え、該ドーム状の閉塞部41の頂部を除いた領域の周方向に沿って、複数の貫通孔42を設けるように構成しているが、貫通孔42を頂部に設けるように構成してもよい。また、閉塞部41の構成としてドーム状に限定されるものではなく、種々の形態として閉塞部41を構成してもよい。また、貫通孔42は、ドーム状の閉塞部41に形成されているが、例えば、ドーム状に閉塞部41以外の領域に貫通孔42を設けるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、放出管4が複数の貫通孔42を備えるように構成しているが、このような構成に限定されず、単一の貫通孔42を備えるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、複数の貫通孔42を放射状に配列しているが、例えば、口蓋方向に向けてのみ液状物が放出されるよう構成するために、口蓋方向に向く貫通孔42のみを複数形成するように構成してもよい。また、例えば、口蓋方向に向く各貫通孔42の孔径を大きく構成すると共に、口蓋方向とは反対側を向く各貫通孔42の孔径を小さく構成し、放射状に放出される液状物の流量に差をもたせるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、液状物供給部3が備える注入ポート33の軸線L1と、排出ポート34の軸線L2とが、同一軸上に形成されないように構成されているが、例えば、図7(a)の概略構成要部拡大平面図に示すように、注入ポート33の軸線L1と、排出ポート34の軸線L2とが、同一軸上となるように構成してもよい。
また、上記図7(a)に示すように、液状物供給部3における周壁部31表面に、突条7を設けるように構成してもよい。この突条7は、図7(a)の中央部における断面図(液状物供給部3における断面図)である図7(b)に示すように、互いに対向する一対の側壁の両表面に複数設けられている。なお、突条7の本数は、単一でも複数でもよい。このような突条7を設けることにより、噛んで押圧する液状物供給部3が、口腔内で滑ることを効果的に防止することができ、また、液状物供給部3の強度を向上させることができるという効果も発揮する。また、使用者である患者等の口腔内に液状物供給部3を導き入れて設置する介護者や、使用者である患者自身にとっては、突条7を手掛かりにして、口腔内での液状物供給部3の設置向きが識別しやすくなるという効果も発揮する。なお、突条7を設ける構成は、図1〜図6に示す形態の液状物供給部3に対しても適用可能であることは言うまでもない。
また、例えば、液状物供給部3を構成する側壁の一部の表面に、歯や歯茎の表面の形状に適合する凹部を形成するように構成してもよい、このような凹部を液状物供給部3の表面に形成することにより、口腔内に液体物供給部を設置する場合に、歯や歯茎の表面に液体物供給部における該凹部をあてがって配置でき、口腔内での液状物供給部3の位置ずれを生じにくくすることができ、また、噛んで液状物を摂取する患者の使用感をより一層良好なものにすることができる。
また、本発明にかかる飲用ストロー1に関し、歯又は歯茎に設置される支持部材を更に備え、液状物供給部3が、支持部材に固定可能となるように構成することもできる。支持部材の構造としては、種々の構造を採用可能であるが、例えば、マウスピースのように、歯や歯茎の表面を被覆して嵌め込み可能な構造を備えるように構成することが好ましい。また、支持部材に対する液状物供給部3の固定方法も様々な手法を採用することができるが、例えば、支持部材の表面に突起体を形成すると共に、液状物供給部3の表面に、該突起体と嵌合する窪み部を設け、支持部材上に液状物供給部3を嵌合して固定できるような構成を挙げることができる。
また、上記実施形態に係る飲用ストロー1は、液状物供給部3及び放出管4を口腔内に配置して、液状物供給部3を噛むことにより液状物を摂取可能とする構成であるが、このような構成に特に限定されない、例えば、使用者が、液状物供給部3を手指で摘まんで押圧することにより液状物を摂取できるように構成してもよい。このように手指で液状物供給部3を押圧して液状物を摂取する場合には、放出管4の先端部(閉塞部41周辺領域)を患者等が咥えて使用することができるように、放出管4を例えば、10cm〜100cm程度の長尺状に構成すればよい。なお、手指で液状物供給部3を摘まんで押圧できるように構成する代わりに、机等の台と腕との間で液状物供給部3を挟んで該液状物供給部3を押圧できるように構成してもよく、或いは、肘の内側で液状物供給部3を挟み込んで押圧できるように構成してもよい。このように、液状物供給部3を噛まずに手指で押圧等して液状物を放出管から流出させるように構成する場合には、ハンドリングを良好にするという観点から放出管が可撓性を有するように構成することが好ましい。
1 飲用ストロー
2 注入管
3 液状物供給部
31 周壁部
32 内部空間
33 注入ポート
34 排出ポート
4 放出管
41 閉塞部
42 貫通孔
5 第1逆止弁
6 第2逆止弁
7 突条
Z 容器

Claims (8)

  1. 液状物を摂取する飲用ストローであって、
    液状物が貯留される容器に一方端が浸漬される注入管と、
    弾性材料から形成される周壁部及び該周壁部で囲まれた内部空間を有し、該内部空間に前記注入管の他方端が連通接続される液状物供給部と、
    前記液状物供給部の内部空間に一方端が連通接続する放出管と、
    前記注入管と前記液状物供給部の内部空間との間に配置される第1逆止弁と、
    前記液状物供給部の内部空間と前記放出管の他方端との間に配置される第2逆止弁とを備え、
    前記液状物供給部は、押圧変形により内部空間の容積が変化可能に構成されており、前記内部空間の容積変化に伴い、該内部空間内に貯留される液状物が前記放出管の他方端から放出される飲用ストロー。
  2. 前記放出管の他方端は、管内流路を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部に形成される複数の貫通孔とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の飲用ストロー。
  3. 前記閉塞部はドーム状に形成されており、
    複数の前記貫通孔は、前記ドーム状の閉塞部の頂部を除いた領域の周方向に沿って配置されている請求項2に記載の飲用ストロー。
  4. 前記液状物供給部は、前記注入管と連通接続する注入ポートと、前記放出管と連通接続する排出ポートとを備えており、
    前記注入ポートの軸線と、前記排出ポートの軸線とは、同一軸上に形成されていないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の飲用ストロー。
  5. 前記液状物供給部は、互いに対向配置される一対の側壁を三組有する角柱状に形成されており、
    前記注入ポートは、一の側壁に設けられており、
    前記排出ポートは、前記一の側壁に対向する他の側壁と、該他の側壁に隣接配置される第3の側壁との接続角部に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の飲用ストロー。
  6. 周壁部表面には、突条が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の飲用ストロー。
  7. 前記液状物供給部及び放出管は、口腔内に配置可能に構成され、
    前記液状物供給部は、噛むことにより押圧変形可能に構成される請求項1から6のいずれかに記載の飲用ストロー。
  8. 歯又は歯茎に設置される支持部材を更に備えており、
    前記液状物供給部は、前記支持部材に固定可能に構成される請求項1から7のいずれかに記載の飲用ストロー。

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