JP2019125498A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異物の除去性能を向上しつつ、圧損の増大を抑制することができる燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム1は、発電部と該発電部を挟持する一対のセパレータとを有する燃料電池セルが複数積層される燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10にガスを供給するガス供給経路25,35と、ガス供給経路25,35内に配置される網状のフィルタ24,32と、を備える。フィルタ24は、その網目の最大幅が燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔以下、且つその圧損が酸化ガス供給経路25の全体圧損の2%以下となるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、このような分野の技術として、燃料電池セルが複数積層される燃料電池スタックと、燃料電池スタックに水素ガス又は酸化ガスを供給するガス供給経路とを備える燃料電池システムが知られている。燃料電池セルは、電解質膜、その電解質膜の両側に配置された一対の電極、及びその電極の外側に配置されたガス拡散層等からなる発電部と、該発電部を挟む一対のセパレータ(すなわち、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ)とを有する。
このように構成された燃料電池システムでは、燃料電池スタックの上流製造工程、或いは燃料電池スタックの輸送時又は車両への組み付け時に付着した埃や金属粉末などの異物がガス中に混入し、ガスの流れによって燃料電池スタックの内部に侵入する可能性がある。燃料電池スタックの内部に侵入した異物は、更にアノード側セパレータとカソード側セパレータとの間に侵入し、セパレータ同士の短絡を起こす可能性がある。
この問題を解決するために、種々な技術が提案されている。例えば下記特許文献1に記載の燃料電池システムでは、ガス供給経路のガス流れが当たる部位の経路壁にフィルタを設置することで、異物を除去しつつ、フィルタの設置によって生じる圧損を抑制している。
特開2005−268003号公報
しかし、上述の燃料電池システムでは、フィルタはガス供給経路のガス流れが当たる部位の経路壁に設けられるため、ガス流れが当たる部位から離れる場所の異物を除去し難く、異物の除去性能に改善の余地がある。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、異物の除去性能を向上しつつ、圧損の増大を抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、発電部と該発電部を挟持する一対のセパレータとを有する燃料電池セルが複数積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックにガスを供給するガス供給経路と、前記ガス供給経路内に配置される網状のフィルタと、を備え、前記フィルタは、その網目の最大幅が前記燃料電池セルの前記セパレータ同士の最小間隔以下、且つ、その圧損が前記ガス供給経路の全体圧損の2%以下となるようにされていることを特徴としている。
本発明に係る燃料電池システムでは、フィルタはその網目の最大幅が燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔以下、且つ、その圧損がガス供給経路の全体圧損の2%以下となるようにされているので、ガスに混入された異物を除去しつつ、圧損の増大を抑制することができる。加えて、フィルタはガス供給経路内に配置されるので、ガス供給経路のガス流れが当たる部位の経路壁にフィルタを設置した従来の場合と比べて、ガスに混入された異物を捕捉できる範囲が広くなり、異物の除去性能を向上することができる。その結果、燃料電池スタックへの異物侵入を阻止でき、異物によるセパレータ同士の短絡を防止することができる。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、前記フィルタは、ガスの流れ方向に沿って縮幅されていることが好ましい。このようにすれば、限られた空間内においてフィルタの異物を捕捉する有効面積を確保できるとともに、圧損の低減を図ることができる。
本発明によれば、異物の除去性能を向上しつつ、圧損の増大を抑制することができる。
実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 フィルタが酸化ガス供給経路内に配置される例を説明するための部分分解斜視図である。 フィルタを示す部分断面図である。 小径円板部側から見たフィルタの側面図である。 フィルタの網目を示す拡大図である。 図4のC部分の拡大図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。 樹脂継手を示す斜視図である。 図8のB−B線に沿う断面図である。 網目の開口距離と圧損との関係(ガス最大流量時)を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明に係る燃料電池システムの実施形態について説明する。以下の実施形態において燃料電池システムを車両に搭載して車両の駆動源とした例を挙げて説明するが、本発明の燃料電池システムは、船舶、航空機、電車等の駆動源や、建物の発電設備としても良い。
図1は実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。本実施形態の燃料電池システム1は、主に、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10に空気等の酸化ガスを供給する酸化ガス供給系20と、燃料電池スタック10に水素等の燃料ガスを供給する燃料ガス供給系30とを備えている。
燃料電池スタック10は、複数の単セルを積層してなるセルスタックであり、固体高分子電解質型燃料電池を構成する。図示しないが、燃料電池セルは、例えばイオン透過性の電解質膜と、該電解質膜を挟持するアノード側触媒層(アノード電極)およびカソード側触媒層(カソード電極)とからなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有する。更に、燃料電池セルは、MEAを挟持する一対のセパレータ(すなわち、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ)を有する。
また、MEAの両側には、燃料ガスもしくは酸化ガスを提供するとともに電気化学反応によって生じた電気を集電するためのガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)が更に形成される場合がある。このとき、GDLが両側に配置された膜電極接合体は、MEGA(Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)と称される。MEGAは、更に上述のアノード側セパレータ及びカソード側セパレータによって挟持されている。そして、ガス拡散層を有するMEGAの場合、該MEGAは燃料電池セルの発電部になる。一方、ガス拡散層を有さないMEGAの場合、該MEAが燃料電池セルの発電部になる。
酸化ガス供給系20は、例えば、燃料電池スタック10のカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給経路25と、燃料電池スタック10に供給され、各燃料電池セルで電気化学反応に供された後の酸化オフガスを燃料電池スタック10から排出する酸化ガス排出経路29と、酸化ガス供給経路25を介して供給される酸化ガスを燃料電池スタック10を介さずにバイパスして酸化ガス排出経路29へと流通させるバイパス経路26とを有する。酸化ガス供給経路25、酸化ガス排出経路29及びバイパス経路26は、例えばホース、配管、パイプ及び継手部材等によってそれぞれ構成されている。
酸化ガス供給経路25には、上流側から、エアクリーナ21、エアコンプレッサ22、インタクーラ23等が備えられている。一方、酸化ガス排出経路29には、マフラ28等が備えられている。なお、酸化ガス供給経路25のエアクリーナ21には、例えば、図示しない大気圧センサ、エアフローメータ等が設けられている。
エアクリーナ21は、外部から取り込まれた空気中の塵埃を除去する。エアコンプレッサ22は、エアクリーナ21を介して導入された酸化ガスを圧縮し、圧縮された酸化ガスをインタクーラ23に供給する。インタクーラ23は、エアコンプレッサ22から供給された酸化ガスを通過させるときに、例えば冷媒との熱交換によって酸化ガスを冷却し、更に燃料電池スタック10のカソード電極に供給する。
また、酸化ガス供給経路25には、インタクーラ23と燃料電池スタック10との間の酸化ガスの流れを遮断するための入口弁25Vが設けられている。入口弁25Vは、例えば、インタクーラ23から燃料電池スタック10へ向かう酸化ガスの流れによって開弁して酸化ガスを流すとともに、燃料電池スタック10からインタクーラ23へ向かう酸化ガスの流れによって閉弁して酸化ガスの流れを遮断する逆止弁である。
また、酸化ガス供給経路25において、インタクーラ23と入口弁25Vとの間には、酸化ガス供給経路25を流れる空気中の異物を捕捉するためのフィルタ24が設けられている。図1に示すように、このフィルタ24は、酸化ガス供給経路25とバイパス経路26との分岐点から入口弁25Vの入口までの間に配置されている。
バイパス経路26は、一端が酸化ガス供給経路25のインタクーラ23の下流側に接続され、他端が酸化ガス排出経路29に接続されている。言い換えれば、バイパス経路26は、酸化ガス供給経路25のインタクーラ23の下流側から、酸化ガス排出経路29に向けて分岐接続されている。バイパス経路26には、エアコンプレッサ22によって供給され、インタクーラ23によって冷却されて排出された酸化ガスが、燃料電池スタック10をバイパスして酸化ガス排出経路29へ向けて流れる。このバイパス経路26には、酸化ガス排出経路29へ向けて流れる酸化ガスを遮断して当該バイパス経路26を流れる酸化ガスの流量を調整するためのバイパス弁26Vが設けられている。
酸化ガス排出経路29において、マフラ28は、酸化ガス排出経路29に流れる酸化オフガス(すなわち、排出ガス)を、例えば、気相と液相とに分離して外部に排出する。また、酸化ガス排出経路29には、燃料電池スタック10に供給される酸化ガスの背圧を調整するための調圧弁29Vが設けられる。調圧弁29Vの下流側には、バイパス経路26が接続されている。
一方、燃料ガス供給系30は、例えば、水素等の高圧の燃料ガスを貯留する水素タンク等の燃料ガス供給源31と、燃料ガス供給源31からの燃料ガスを燃料電池スタック10のアノード電極へ供給する燃料ガス供給経路35と、燃料電池スタック10から排出された燃料オフガス(未消費の燃料ガス)を燃料ガス供給経路35に還流させる循環経路36と、循環経路36に分岐接続されて循環経路36内の燃料オフガスを外部へ排出する燃料ガス排出経路39とを有する。燃料ガス供給経路35、循環経路36及び燃料ガス排出経路39は、例えばホース、配管、パイプ及び継手部材等によってそれぞれ構成されている。
燃料ガス供給経路35には、例えば、燃料ガスの圧力を測定する圧力計(図示せず)等が設けられるとともに、燃料ガス供給経路35を開閉して燃料電池スタック10へ向けて流れる燃料ガスを遮断するための遮断弁35Vと、燃料ガス供給経路35を流れる燃料ガスの圧力を調整するためのレギュレータ34と、調圧された燃料ガスを燃料電池スタック10へ向けて供給するためのインジェクタ33とが設けられる。遮断弁35Vを開くと、燃料ガス供給源31に貯留された高圧の燃料ガスが燃料ガス供給源31から燃料ガス供給経路35に流出し、レギュレータ34やインジェクタ33により調圧(ここでは減圧)されて、燃料電池スタック10のアノード電極に供給される。
また、燃料ガス供給経路35において、インジェクタ33の下流側には、燃料ガス供給経路35を流れる燃料ガス中の異物を捕捉するためのフィルタ32が設けられている。図1に示すように、このフィルタ32は、燃料ガス供給経路35と循環経路36との合流点から燃料電池スタック10までの間に配置されている。
循環経路36には、上流側(すなわち、燃料電池スタック10側)から、気液分離器37、水素循環ポンプ38等が備えられている。気液分離器37は、循環経路36を流れる燃料ガス(水素等)に含まれる生成水を気液分離して貯留する。この気液分離器37から分岐して、燃料ガス排出経路39が設けられている。水素循環ポンプ38は、気液分離器37で気液分離した燃料オフガスを供給して燃料ガス供給経路35へ循環させる。
燃料ガス排出経路39には、燃料ガス排出経路39を開閉して、気液分離器37で分離した生成水と燃料電池スタック10から排出された燃料オフガスの一部を排出するためのパージ弁39Vが設けられている。燃料ガス排出経路39のパージ弁39Vの開閉調整を経て排出される燃料オフガスは、酸化ガス排出経路29を流れる酸化オフガスと混合され、マフラ28を介して外部に排出される。
上記構成を有する燃料電池システム1は、酸化ガス供給系20によって燃料電池スタック10のカソード電極に供給された空気等の酸化ガスと、燃料ガス供給系30によって燃料電池スタック10のアノード電極に供給された水素等の燃料ガスとの電気化学反応によって発電を行う。
以下、図2を参照して酸化ガス供給経路25内に配置されたフィルタ24の構造及びその設置構造を説明するが、燃料ガス供給経路35内に配置されたフィルタ32は、フィルタ24と同じであるので、それに関する説明を省略する。
図2はフィルタが酸化ガス供給経路内に配置される例を説明するための部分分解斜視図である。図2に示すように、フィルタ24は、例えば酸化ガスの流れ方向に沿って縮幅するように形成されている。このフィルタ24は、樹脂継手42の内部に挿入されるとともに、樹脂継手42の端部に設けられた被係止部(後述する)425と係止することで該樹脂継手42に固定支持されている。
樹脂継手42の一端部(ここでは、被係止部425が設けられる端部42a)は、樹脂製の配管41に内挿された状態で金属製のクリップ43によって該配管41と接続されている。樹脂継手42の他端は、フランジ部(後述する)422を有するように形成されており、上述の入口弁25Vと接続されている。
一方、配管41は、例えば樹脂材料によって形成されている。配管41の一端部は、上述の樹脂継手42と接続されるとともに、クリップ43を介して該樹脂継手42と固定されている。配管41の他端部は、インタクーラ23と接続されるとともに、クリップ43を介して該インタクーラ23と固定されている。ここで、配管41及び樹脂継手42は、上述した酸化ガス供給経路25の一部を構成している。
以下、図3〜図7を参照してフィルタ24の構造等を説明する。
フィルタ24は、先端が尖がったコーン形状を呈しており、樹脂製の枠体241と、該枠体241に張設された金属製の網状部材242とを有する。網状部材242は、例えば溶着などで枠体241と一体化されている。
枠体241は、比較的に大きく形成された円環状の大径環状部241aと、大径環状部241aと同軸上に離れて配置されるとともに比較的に小さく形成された小径円板部241bと、大径環状部241aと小径円板部241bとの間に架け渡されるとともに大径環状部241a及び小径円板部241bを連結する一対のフレーム部241cとを有する。大径環状部241a、小径円板部241b及びフレーム部241cは、樹脂材料によって一体的に形成されている。
フィルタ24は、その網目の最大幅が燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔以下、且つ、その圧損が酸化ガス供給経路25の全体圧損の2%以下になるように形成されている。本実施形態では、フィルタ24の網状部材242の網目の最大幅は、燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔と同じになるように設定されている。具体的には、網状部材242の網目は、それぞれ矩形状を呈している(図5参照)。このため、各網目の最大幅は矩形状の対角線の幅Lとなる。
本実施形態の燃料電池スタック10において、各燃料電池セルの積層方向におけるセパレータ同士の最小間隔(すなわち、アノード側セパレータとカソード側セパレータとの最小間隔)が0.2mmである。従って、フィルタ24の網目の最大幅(対角線の幅L)は、0.2mmと設定されている。この場合、図5に示す網目の開口距離は0.141mmとなる。なお、網状部材242の網目の最大幅は、必ずしもセパレータ同士の最小間隔と同じである必要がなく、上述したようにセパレータ同士の最小間隔以下であれば良い。また、好ましくは、網状部材242の網目の最大幅は燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔以下、セパレータ同士の最小間隔の2/3以上である。
図10は網目の開口距離と圧損との関係(ガス最大流量時)を示すグラフである。フィルタ24の異物除去性能を高めるために、網目の開口距離を小さく(言い換えれば、フィルタ24の網目を細かく)した方が良い。しかしながら、図10に示すように、網目の開口距離が小さくなるにつれ、フィルタ24を通過するガスへの抵抗が大きくなるので、圧損が増大する。圧損が大きくなると、規定のガス流量を流すことができないので、燃料電池セルの発電性能の低下を招く。
異物除去性能を確保しつつ圧損の低減を図るために、フィルタ24は、その圧損が酸化ガス供給経路25の全体圧損の2%以下になるように形成されており、酸化ガス供給経路25の全体圧損の1%以下になるように形成されることが好ましい。例えば、酸化ガス供給経路25の全体圧損が10kPaであった場合、フィルタ24の圧損は200Pa以下と設定されており、更に100Pa以下と設定されるのが好ましい。
また、フィルタ24には、樹脂継手42の被係止部425と係止可能な係止爪部243が2つ設けられている。係止爪部243は、大径環状部241aと連結されるとともに、小径円板部241b側に向かって延びる一対の可撓爪244,245からなる。
図6及び図7に示すように、可撓爪244と可撓爪245とは、間に隙間を有するように離れて配置されている。可撓爪244は、大径環状部241aに固定された基部244aと、該基部244aと連結されるとともに小径円板部241b側に延設される延設端部244bとを有する。延設端部244bは、基部244aとの間に段差部を有するように基部244aから外側に拡幅しつつ、更に小径円板部241b側に行くにつれて縮幅するようにテーパ状に形成されている。可撓爪245は、可撓爪244と同じ構造を有するため、その説明を省略する。
上述の構造を有する係止爪部243は、例えば一定の可撓性を有する樹脂材料によって形成されており、枠体241と一体化とされている。
以下、図8及び図9を参照して樹脂継手42の構造を説明する。図8は樹脂継手を示す斜視図であり、図9は図8のB−B線に沿う断面図である。
樹脂継手42は、円管状の継手本体421と、継手本体421と一体的に形成されるとともに該継手本体421の外周から張り出す菱形状のフランジ部422とを有する。そして、継手本体421の中心軸L1は、フランジ部422の中心軸L2に対して所定の角度αで傾斜している。
フランジ部422には、ボルトを挿入するための貫通孔423が2つ設けられている。また、フランジ部422には、入口弁25Vと接続する際に樹脂継手42を仮固定するとともに樹脂継手42の回転を防止するための爪部424が複数設けられている。そして、樹脂継手42のフランジ部422とは反対側の端部42aは、上述した配管41に内挿できるため、外周壁に段差を有するように外径が少し小さくなっている。この端部42aには、フィルタ24の係止爪部243と係止可能な被係止部425が2つ設けられている。これらの被係止部425は、それぞれ配管41側に開口した切り欠き部であり、フィルタ24の係止爪部243の配置位置に合わせて設けられている。
そして、フィルタ24は、その小径円板部241bがフランジ部422側に向くように樹脂継手42の内部に挿入され、樹脂継手42の端部42aと突き当てた状態で、係止爪部243が被係止部425と係止することによって樹脂継手42と固定支持されている。このとき、フィルタ24の全体はほぼ樹脂継手42の内部に収容される状態になっている。また、このように樹脂継手42に固定支持されたフィルタ24では、燃料電池スタック10の運転時に酸化ガスの流れによって、係止爪部243を被係止部425側に押し付ける力(すなわち、係止爪部243と被係止部425とを係止させる力)が生じるので、フィルタ24の外れを防止する効果を奏する。
本実施形態の燃料電池システム1では、フィルタ24はその網目の最大幅が燃料電池セルのセパレータ同士の最小間隔と同じ、且つ、その圧損が酸化ガス供給経路25の全体圧損の2%以下となるように形成されているので、酸化ガスに混入された異物を除去しつつ、圧損の増大を抑制することができる。加えて、フィルタ24は酸化ガス供給経路25内に配置されるので、ガス供給経路のガスの流れが当たる部位の経路壁にフィルタを設置した従来の場合と比べて、異物を捕捉できる範囲が広くなるので、異物の除去性能を向上することができる。その結果、燃料電池スタック10の上流製造工程、或いは燃料電池スタック10の輸送時又は車両への組み付け時に付着した異物が燃料電池スタック10に侵入することを阻止でき、異物によるセパレータ同士の短絡を防止することができる。
また、フィルタ24は酸化ガスの流れ方向に沿って縮幅したコーン形状に形成されるので、限られた空間内においてフィルタ24の異物捕捉の有効面積を確保できるとともに、圧損の低減を図ることができる。更に、フィルタ24は樹脂継手42の内部に収容するように配置されており、外部に露出しないので、輸送時に周辺のものとぶつかるのを防止でき、損傷の発生を抑制することができる。
なお、燃料ガス供給経路35に設けられたフィルタ32は、酸化ガス供給経路25に設けられたフィルタ24と同じ構造、且つ同じ設置構造を有するため、フィルタ24と同じ作用効果を得られる。
上述の実施形態では、フィルタ24の形状をコーン形状とする例を説明したが、フィルタの形状は必ずしもコーン形状とする必要がなく、例えばガス流れ方向に沿って縮幅されるカップ形状としても良く、或いは板状としても良い。
また、上述の実施形態では、フィルタ24を樹脂継手42の内部に設置する例を説明したが、フィルタ24の設置構造は樹脂継手42のほか、配管、ホース、パイプ等の部材にも適用される。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
20 酸化ガス供給系
24,32 フィルタ
25 酸化ガス供給経路
30 燃料ガス供給系
35 燃料ガス供給経路
41 配管
42 樹脂継手
43 クリップ
241 枠体
241a 大径環状部
241b 小径円板部
241c フレーム部
242 網状部材
243 係止爪部
244,245 可撓爪
421 継手本体
422 フランジ部
425 被係止部

Claims (2)

  1. 発電部と該発電部を挟持する一対のセパレータとを有する燃料電池セルが複数積層される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックにガスを供給するガス供給経路と、
    前記ガス供給経路内に配置される網状のフィルタと、
    を備え、
    前記フィルタは、その網目の最大幅が前記燃料電池セルの前記セパレータ同士の最小間隔以下、且つ、その圧損が前記ガス供給経路の全体圧損の2%以下となるようにされていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記フィルタは、ガスの流れ方向に沿って縮幅されている請求項1に記載の燃料電池システム。
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