JP2019124562A - 計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱源部材の熱膨張や熱収縮によって試料保持台が変位することがなく、試料の計測に支障をきたさない計測装置を提供すること。【解決手段】測定対象となる試料を載置する試料保持台10と、試料保持台10を介して試料を加熱又は冷却する熱源部材20とを備え、試料の温度を変化させて測定を行う計測装置であって、熱源部材20と試料保持台10との間に配置される弾性伝熱部材30と、熱源部材20及び弾性伝熱部材30とは非接触で、試料保持台10を上端41に載置する複数の支柱40と、試料保持台10を下方に付勢する付勢部材50とを有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、温度変化を伴う試料の計測装置に関する。
放射光を用いたX線回折実験を試料の温度を変えながら行う際には、試料保持台の熱膨張により測定中に試料位置がずれてしまうという問題があり、その都度試料位置の補正操作を行う必要がある。
従来は、冷媒(液体窒素)タンクの上に試料台を直接配置しており、冷媒タンク及び接続されたパイプやそれに繋がるフランジなどの温度変化による熱膨張が全て試料台位置の変化の原因となっている。そのため、200Kの温度変化で1mm程度の試料位置のずれが生じ、X線実験の許容範囲(50μm)を大きく越えていた。従って、従来は温度を変えるごとに熱平衡に達するまで待ち、その後に試料位置の補正操作を行う必要があった。
このような課題に対して、特許文献1は、凹部を有する試料支持機構と、凹部に収容されるとともに試料加熱部材又は試料冷却部材を有して試料を保持する試料保持機構と、試料保持機構を取り囲む断熱機構と、試料支持機構に固定されて試料を上部より押さえる試料固定機構とを備え、断熱機構の底部と試料支持機構の凹部との間に弾性緩衝機構を介在させた試料加熱又は冷却装置を提案している。
従来は、冷媒(液体窒素)タンクの上に試料台を直接配置しており、冷媒タンク及び接続されたパイプやそれに繋がるフランジなどの温度変化による熱膨張が全て試料台位置の変化の原因となっている。そのため、200Kの温度変化で1mm程度の試料位置のずれが生じ、X線実験の許容範囲(50μm)を大きく越えていた。従って、従来は温度を変えるごとに熱平衡に達するまで待ち、その後に試料位置の補正操作を行う必要があった。
このような課題に対して、特許文献1は、凹部を有する試料支持機構と、凹部に収容されるとともに試料加熱部材又は試料冷却部材を有して試料を保持する試料保持機構と、試料保持機構を取り囲む断熱機構と、試料支持機構に固定されて試料を上部より押さえる試料固定機構とを備え、断熱機構の底部と試料支持機構の凹部との間に弾性緩衝機構を介在させた試料加熱又は冷却装置を提案している。
特許文献1によれば、弾性緩衝機構の導入により、試料の加熱・冷却に伴う熱膨張・熱収縮が試料表面の位置の変化とならない機構を実現できるが、試料の上部に試料固定機構が必要であるため、試料固定機構が計測に支障をきたしてしまう。
本発明は、熱源部材の熱膨張や熱収縮によって試料保持台が変位することがなく、試料の計測に支障をきたさない計測装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の計測装置は、測定対象となる試料を載置する試料保持台10と、前記試料保持台10を介して前記試料を加熱又は冷却する熱源部材20とを備え、前記試料の温度を変化させて測定を行う計測装置であって、前記熱源部材20と前記試料保持台10との間に配置される弾性伝熱部材30と、前記熱源部材20及び前記弾性伝熱部材30とは非接触で、前記試料保持台10を上端41に載置する複数の支柱40と、前記試料保持台10を下方に付勢する付勢部材50とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の計測装置において、前記熱源部材20を、熱媒体の供給によって前記温度を変化させる熱媒体タンクとしたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の計測装置において、前記弾性伝熱部材30を、折り曲げた金属箔としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の計測装置において、前記支柱40を、前記熱源部材20及び前記弾性伝熱部材30よりも熱伝導率の低い材料とし、前記支柱40の前記上端41を先細りとしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の計測装置において、前記支柱40を、セラミック材料としたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の計測装置において、前記付勢部材50を、複数のばね材50とし、前記ばね材50を、前記試料保持台10より低位置に配置したことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の計測装置において、前記試料保持台10を、金属板材1とし、前記金属板材1の下面に、前記支柱40の前記上端41が当接する溝11を形成したことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項2に記載の計測装置において、前記支柱40を保持するフランジ60と、前記熱媒体タンクに前記熱媒体を導入する熱媒体導入管21と、前記熱媒体タンクから前記熱媒体を導出する熱媒体導出管22とを有し、前記熱媒体タンクを、前記熱媒体導入管21及び前記熱媒体導出管22によって保持することで、前記フランジ60によって保持されないことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の計測装置において、前記熱源部材20を、熱媒体の供給によって前記温度を変化させる熱媒体タンクとしたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の計測装置において、前記弾性伝熱部材30を、折り曲げた金属箔としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の計測装置において、前記支柱40を、前記熱源部材20及び前記弾性伝熱部材30よりも熱伝導率の低い材料とし、前記支柱40の前記上端41を先細りとしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の計測装置において、前記支柱40を、セラミック材料としたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の計測装置において、前記付勢部材50を、複数のばね材50とし、前記ばね材50を、前記試料保持台10より低位置に配置したことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の計測装置において、前記試料保持台10を、金属板材1とし、前記金属板材1の下面に、前記支柱40の前記上端41が当接する溝11を形成したことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項2に記載の計測装置において、前記支柱40を保持するフランジ60と、前記熱媒体タンクに前記熱媒体を導入する熱媒体導入管21と、前記熱媒体タンクから前記熱媒体を導出する熱媒体導出管22とを有し、前記熱媒体タンクを、前記熱媒体導入管21及び前記熱媒体導出管22によって保持することで、前記フランジ60によって保持されないことを特徴とする。
本発明の計測装置によれば、熱源部材が温度の変化によって熱膨張や熱収縮しても、熱源部材の熱膨張や熱収縮によって試料保持台が変位することがなく、また支柱の上端に試料保持台を載置するため、試料の計測に支障をきたさない。
本発明の第1の実施の形態による計測装置は、熱源部材と試料保持台との間に配置される弾性伝熱部材と、熱源部材及び弾性伝熱部材とは非接触で、試料保持台を上端に載置する複数の支柱と、試料保持台を下方に付勢する付勢部材とを有するものである。本実施の形態によれば、熱源部材及び弾性伝熱部材から熱影響を受けることが少ない支柱に試料保持台を載置し、試料保持台を付勢部材で下方に付勢することで、熱源部材が温度の変化によって熱膨張や熱収縮しても、熱源部材の熱膨張や熱収縮によって試料保持台が変位することがなく、また支柱の上端に試料保持台を載置するため、試料の計測に支障をきたさない。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による計測装置において、熱源部材を、熱媒体の供給によって温度を変化させる熱媒体タンクとしたものである。本実施の形態によれば、熱媒体タンクによる熱膨張や熱収縮は弾性伝熱部材によって吸収し、熱媒体タンクの熱は弾性伝熱部材で伝えることができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による計測装置において、弾性伝熱部材を、折り曲げた金属箔としたものである。本実施の形態によれば、機械的な歪みを吸収でき熱伝導性にも優れている。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による計測装置において、支柱を、熱源部材及び弾性伝熱部材よりも熱伝導率の低い材料とし、支柱の上端を先細りとしたものである。本実施の形態によれば、支柱と試料保持台との熱接触を低減できる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による計測装置において、支柱を、セラミック材料としたものである。本実施の形態によれば、支柱と試料保持台との熱伝導を低減できる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態による計測装置において、付勢部材を、複数のばね材とし、ばね材を、試料保持台より低位置に配置したものである。本実施の形態によれば、付勢部材による計測への支障がなく、計測の自由度が高まる。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第6のいずれかの実施の形態による計測装置において、試料保持台を、金属板材とし、金属板材の下面に、支柱の上端が当接する溝を形成したものである。本実施の形態によれば、熱膨張や熱収縮による金属板材の平面的な変位を吸収できるとともに、試料保持台を安定して支柱に載置できる。
本発明の第8の実施の形態は、第2の実施の形態による計測装置において、支柱を保持するフランジと、熱媒体タンクに熱媒体を導入する熱媒体導入管と、熱媒体タンクから熱媒体を導出する熱媒体導出管とを有し、熱媒体タンクを、熱媒体導入管及び熱媒体導出管によって保持することで、フランジによって保持されないものである。本実施の形態によれば、フランジへの熱伝導を少なくできるので、フランジによる熱膨張や熱収縮が生じにくく、支柱の高さに影響を与えにくいため、試料保持台が変位することを防止できる。
以下本発明の実施例について図面とともに説明する。
図1は本発明の一実施例による計測装置の斜視図、図2は同計測装置の上面図及び底面図、図3は同計測装置の側面図、図4は同計測装置の試料保持台の平面図及び断面図である。
図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図、図1(c)は図1(b)の要部拡大図、図1(d)は図1(c)の説明図、図2(a)は上面図、図2(b)は底面図、図3(a)は放射光の入口側から見た側面図、図3(b)は放射光の出口側から見た側面図、図3(c)は図3(a)の側面断面図、図3(d)は図3(c)と90°角度の異なる側面断面図、図4(a)は試料保持台の平面図、図4(b)は断面図である。
図1は本発明の一実施例による計測装置の斜視図、図2は同計測装置の上面図及び底面図、図3は同計測装置の側面図、図4は同計測装置の試料保持台の平面図及び断面図である。
図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図、図1(c)は図1(b)の要部拡大図、図1(d)は図1(c)の説明図、図2(a)は上面図、図2(b)は底面図、図3(a)は放射光の入口側から見た側面図、図3(b)は放射光の出口側から見た側面図、図3(c)は図3(a)の側面断面図、図3(d)は図3(c)と90°角度の異なる側面断面図、図4(a)は試料保持台の平面図、図4(b)は断面図である。
本実施例による計測装置は、測定対象となる試料を載置する試料保持台10と、試料保持台10を介して試料を加熱又は冷却する熱源部材20と、熱源部材20と試料保持台10との間に配置される弾性伝熱部材30と、熱源部材20及び弾性伝熱部材30とは非接触で、試料保持台10を上端41に載置する複数の支柱40と、試料保持台10を下方に付勢する付勢部材50と、支柱40を保持するフランジ60とを備えており、試料の温度を変化させて測定を行う装置である。
試料保持台10は、金属板材とすることが好ましい。
熱源部材20は、熱媒体の供給によって温度を変化させる熱媒体タンクが好ましく、熱媒体タンクとして、円筒状の液体窒素タンクを用いることができる。
本実施例では、熱源部材20として液体窒素タンクを冷却用に用いるとともに、試料保持台10と熱源部材20との間にヒータ70(図3(b)(c)(d)参照)を設けている。液体窒素タンク(熱源部材20)には、熱媒体である液体窒素を導入する熱媒体導入管21と、熱媒体を導出する熱媒体導出管22とが設けられ、液体窒素タンク(熱源部材20)は、熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22によって保持され、フランジ60によって保持されない。すなわち、液体窒素タンク(熱源部材20)は、フランジ60上には載置されず、液体窒素タンク(熱源部材20)とフランジ60との間には隙間を形成している。
このように、液体窒素タンク(熱源部材20)を、熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22によって保持することで、フランジ60への熱伝導を少なくできるので、フランジ60による熱膨張や熱収縮が生じにくく、支柱40の高さに影響を与えにくいため、試料保持台10が変位することを防止できる。
熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22は、少なくとも液体窒素タンク(熱源部材20)側端部からフランジ60と接触する箇所までは、二重管で形成されていることが好ましい。
試料保持台10は、金属板材とすることが好ましい。
熱源部材20は、熱媒体の供給によって温度を変化させる熱媒体タンクが好ましく、熱媒体タンクとして、円筒状の液体窒素タンクを用いることができる。
本実施例では、熱源部材20として液体窒素タンクを冷却用に用いるとともに、試料保持台10と熱源部材20との間にヒータ70(図3(b)(c)(d)参照)を設けている。液体窒素タンク(熱源部材20)には、熱媒体である液体窒素を導入する熱媒体導入管21と、熱媒体を導出する熱媒体導出管22とが設けられ、液体窒素タンク(熱源部材20)は、熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22によって保持され、フランジ60によって保持されない。すなわち、液体窒素タンク(熱源部材20)は、フランジ60上には載置されず、液体窒素タンク(熱源部材20)とフランジ60との間には隙間を形成している。
このように、液体窒素タンク(熱源部材20)を、熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22によって保持することで、フランジ60への熱伝導を少なくできるので、フランジ60による熱膨張や熱収縮が生じにくく、支柱40の高さに影響を与えにくいため、試料保持台10が変位することを防止できる。
熱媒体導入管21及び熱媒体導出管22は、少なくとも液体窒素タンク(熱源部材20)側端部からフランジ60と接触する箇所までは、二重管で形成されていることが好ましい。
弾性伝熱部材30は、本実施例では、図3(d)に示すように、折り曲げた金属箔で形成している。弾性伝熱部材30として、このような金属箔を用いることで、機械的な歪みを吸収でき熱伝導性にも優れている。
また、液体窒素タンク(熱源部材20)による熱膨張や熱収縮は弾性伝熱部材30によって吸収し、液体窒素タンク(熱源部材20)の熱は弾性伝熱部材30で伝えることができる。
支柱40は、熱源部材20及び弾性伝熱部材30よりも熱伝導率の低い材料とし、セラミック材料とすることが好ましい。このように、支柱40をセラミック材料とすることで、支柱40と試料保持台10との熱伝導を低減できる。
支柱40の上端41は、先細りとしている。本実施例では、図1(c)に示すように、上端41を半球としている。このように、支柱40の上端41を先細りとすることで、支柱40と試料保持台10との間の熱伝達と摩擦抵抗を低減できる。
図1(c)及び図1(d)に示すように、金属板材(試料保持台10)の下面に、支柱40の上端41が当接する溝11を形成している。このように、溝11を形成することで、熱膨張や熱収縮による金属板材(試料保持台10)の平面的な変位を吸収できるとともに、金属板材(試料保持台10)を安定して支柱40に載置できる。
なお、溝11の凹部のR11は、上端41の半球のR41より大きくする。
また、液体窒素タンク(熱源部材20)による熱膨張や熱収縮は弾性伝熱部材30によって吸収し、液体窒素タンク(熱源部材20)の熱は弾性伝熱部材30で伝えることができる。
支柱40は、熱源部材20及び弾性伝熱部材30よりも熱伝導率の低い材料とし、セラミック材料とすることが好ましい。このように、支柱40をセラミック材料とすることで、支柱40と試料保持台10との熱伝導を低減できる。
支柱40の上端41は、先細りとしている。本実施例では、図1(c)に示すように、上端41を半球としている。このように、支柱40の上端41を先細りとすることで、支柱40と試料保持台10との間の熱伝達と摩擦抵抗を低減できる。
図1(c)及び図1(d)に示すように、金属板材(試料保持台10)の下面に、支柱40の上端41が当接する溝11を形成している。このように、溝11を形成することで、熱膨張や熱収縮による金属板材(試料保持台10)の平面的な変位を吸収できるとともに、金属板材(試料保持台10)を安定して支柱40に載置できる。
なお、溝11の凹部のR11は、上端41の半球のR41より大きくする。
本実施例では、付勢部材50は2つのばね材で構成し、ばね材の上端を金属板材(試料保持台10)に係止し、ばね材の他端をフランジ60に係止することで、ばね材を、金属板材(試料保持台10)より低位置に配置している。このように、ばね材(付勢部材50)を、金属板材(試料保持台10)より低位置に配置することで、ばね材(付勢部材50)による計測への支障がなく、計測の自由度が高まる。なお、ばね材に代えて、重りを金属板材(試料保持台10)にぶら下げてもよい。
本実施例による計測装置は、2組の熱電対端子81、82と電源端子83とを備えている。一方の熱電対端子81には、試料保持台10に載置される試料の温度を測定する熱電対が接続され、他方の熱電対端子82には、ヒータ70の温度を測定する熱電対が接続される。
また、電源端子83には、ヒータ70に電力を供給する配線が接続される。
2組の熱電対端子81、82と電源端子83とは、フランジ60に設けられている。
また、電源端子83には、ヒータ70に電力を供給する配線が接続される。
2組の熱電対端子81、82と電源端子83とは、フランジ60に設けられている。
図4に示すように、金属板材(試料保持台10)には、3つの支柱40に対応する位置に、それぞれ溝11を形成している。金属板材(試料保持台10)の中心には、試料載置面12を形成している。試料載置面12は、他の面より肉厚としており、上面側に突出させている。
3つの溝11の長手方向を試料載置面12の中心に向けることで、金属板材(試料保持台10)の平面的な変位を吸収することができる。
また、金属板材(試料保持台10)の上面における、試料載置面12の中心から放射光の入口側角度θinの領域、及び試料載置面12の中心から放射光の出口側角度θoutの領域には、ねじを含む部材などの突起物を設けないことが好ましい。ここで、入口側角度θinは20°、好ましくは30°、出口側角度θoutは60°、好ましくは80°である。このように、入口側角度θinの領域、及び出口側角度θoutの領域に突起物を設けないことで、放射光、レーザー、又は電子線を使った測定での精度を高めることができる。
3つの溝11の長手方向を試料載置面12の中心に向けることで、金属板材(試料保持台10)の平面的な変位を吸収することができる。
また、金属板材(試料保持台10)の上面における、試料載置面12の中心から放射光の入口側角度θinの領域、及び試料載置面12の中心から放射光の出口側角度θoutの領域には、ねじを含む部材などの突起物を設けないことが好ましい。ここで、入口側角度θinは20°、好ましくは30°、出口側角度θoutは60°、好ましくは80°である。このように、入口側角度θinの領域、及び出口側角度θoutの領域に突起物を設けないことで、放射光、レーザー、又は電子線を使った測定での精度を高めることができる。
以上のように本実施例によれば、熱源部材20及び弾性伝熱部材30から熱影響を受けることが少ない支柱40に試料保持台10を載置し、試料保持台10を付勢部材50で下方に付勢することで、熱源部材20が温度の変化によって熱膨張や熱収縮しても、熱源部材20の熱膨張や熱収縮によって試料保持台10が変位することがなく、また支柱40の上端41に試料保持台10を載置するため、試料の計測に支障をきたすことがない。
本発明は、X線回折による計測に適しているが、温度変化を伴う試料の一般計測に適用することができる。
10 試料保持台(金属板材)
11 溝
12 試料載置面
20 熱源部材(液体窒素タンク)
21 熱媒体導入管
22 熱媒体導出管
30 弾性伝熱部材
40 支柱
41 上端
50 付勢部材(ばね材)
60 フランジ
70 ヒータ
81、82 熱電対端子
83 電源端子
11 溝
12 試料載置面
20 熱源部材(液体窒素タンク)
21 熱媒体導入管
22 熱媒体導出管
30 弾性伝熱部材
40 支柱
41 上端
50 付勢部材(ばね材)
60 フランジ
70 ヒータ
81、82 熱電対端子
83 電源端子
Claims (8)
- 測定対象となる試料を載置する試料保持台と、
前記試料保持台を介して前記試料を加熱又は冷却する熱源部材と
を備え、
前記試料の温度を変化させて測定を行う計測装置であって、
前記熱源部材と前記試料保持台との間に配置される弾性伝熱部材と、
前記熱源部材及び前記弾性伝熱部材とは非接触で、前記試料保持台を上端に載置する複数の支柱と、
前記試料保持台を下方に付勢する付勢部材と
を有する
ことを特徴とする計測装置。 - 前記熱源部材を、熱媒体の供給によって前記温度を変化させる熱媒体タンクとした
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。 - 前記弾性伝熱部材を、折り曲げた金属箔とした
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計測装置。 - 前記支柱を、前記熱源部材及び前記弾性伝熱部材よりも熱伝導率の低い材料とし、前記支柱の前記上端を先細りとした
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の計測装置。 - 前記支柱を、セラミック材料とした
ことを特徴とする請求項4に記載の計測装置。 - 前記付勢部材を、複数のばね材とし、
前記ばね材を、前記試料保持台より低位置に配置した
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の計測装置。 - 前記試料保持台を、金属板材とし、
前記金属板材の下面に、前記支柱の前記上端が当接する溝を形成した
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の計測装置。 - 前記支柱を保持するフランジと、
前記熱媒体タンクに前記熱媒体を導入する熱媒体導入管と、
前記熱媒体タンクから前記熱媒体を導出する熱媒体導出管と
を有し、
前記熱媒体タンクを、前記熱媒体導入管及び前記熱媒体導出管によって保持することで、前記フランジによって保持されない
ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
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---|---|---|---|
JP2018004859A JP2019124562A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 計測装置 |
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