JP2019123841A - 白色液体組成物、画像形成方法、画像形成装置 - Google Patents

白色液体組成物、画像形成方法、画像形成装置 Download PDF

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Koji Katsuragi
弘二 葛城
崇詞 玉井
Takashi Tamai
崇詞 玉井
宏文 花澤
Hirofumi Hanazawa
宏文 花澤
東植 張
Dong-Sik Zang
東植 張
前川 勉
Tsutomu Maekawa
勉 前川
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Abstract

【課題】本発明は、画像を形成した際に、白色ベタ部の明度が高く、保存安定性に優れる白色液体組成物を提供することを目的とする。【解決手段】白色色材と、蛍光増白剤と、ワックス及び/又はシロキサン化合物と、を含む白色液体組成物。ワックスとしてはポリエチレンワックスもしくはカルナバワックスを用いることが好ましいく、蛍光増白剤としてはベンゾオキサゾール或いはその誘導体、及び/又は、クマリン或いはその誘導体であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、白色液体組成物、画像形成方法、及び画像形成装置に関する。
従来、透明記録媒体に白色を表現する場合や着色記録媒体にカラーインクで着色する場合、前記透明記録媒体の透明色やカラーインクの着色性を向上させるために着色記録媒体の被印刷面を、比重が軽く沈降しにくい中空樹脂粒子を含有する白色液体インクで隠蔽することが行われている。
特許文献1には、定着樹脂としてウレタン系樹脂とアクリル系樹脂とを質量基準で10:2〜10:5の量比で含み、かつウレタン樹脂の平均粒径が100nm以上である白色インク組成物の記載がある。
特許文献2には、沸点が100℃以上のグリコール系溶剤と白色微粒子及び蛍光物質を配合したインクジェット受容性隠蔽層形成用インクの記載がある。
特許文献3には、白色顔料、重合性化合物、蛍光増白剤などを含有し、重合性化合物が芳香族単官能エチレン性不飽和化合物を含有し、更にN−ビニルラクタム類及び脂肪族環状構造を有する単官能エチレン性不飽和化合物から選択される1つの化合物を含有するインク組成物に関する記載がある。
特許文献4には、白色インクに異なる2種類以上の白色色材を含有させる記録方法に関する記載がある。
特許文献5には、高分子合成樹脂エマルションと、ガラス転移温度が40〜140℃である樹脂製の中空粒子とを含有してなる水性樹脂組成物に関する記載がある。
本発明は、画像を形成した際に、白色ベタ部の明度が高く、保存安定性に優れる白色液体組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の白色液体組成物は以下に記載する通りのものである。
白色色材と、蛍光増白剤と、ワックス及び/又はシロキサン化合物と、を含む白色液体組成物。
本発明の白色液体組成物は、画像を形成した際に、白色ベタ部の明度が高く、保存安定性に優れる。
本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図である。 同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。 同ヘッドのノズル配列方向と平行な方向の一部断面説明図である。 同ヘッドのノズル板の平面説明図である。 同ヘッドの流路部材を構成する各部材の平面説明図である。 同ヘッドの共通液室部材を構成する各部材の平面説明図である。 本発明に係る液体循環システムの一例を示すブロック図である。 図2のA−A´断面図である。 図2のB−B´断面図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図である。 同装置の要部側面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの他の例の要部平面説明図である。 本発明の白色液体組成物を用いる画像形成装置の一例を示す図である。 本発明の白色液体組成物を収容するメインタンクの斜視図である。
<白色液体組成物>
本発明の白色液体組成物は、白色色材と、蛍光増白剤と、ワックス及び/又はシロキサン化合物と、を含む。
また、本発明の白色液体組成物は必要に応じて、有機溶剤、水、樹脂、添加剤を含有する。
本発明の白色液体組成物は白色のインク組成物としての用途がある。
<白色色材>
白色色材とは色材として金属酸化物や樹脂中空粒子のみを含有するものの他に、前記色材に加えて他の色材を追加的に含有するものなども含む。
<<樹脂中空粒子>>
樹脂中空粒子とは、外殻を樹脂で形成した樹脂中空粒子、または外殻をシリカなどの無機物で形成した無機中空粒子でも良い。
本発明で使用する樹脂中空粒子は、内層が中空、外層を樹脂や無機物で形成したものであり、その外径は0.1μm以上1μm以下が好ましく、内径は0.04μm以上0.8μm以下が好ましい。樹脂中空粒子は内層が中空であるため、白色液体組成物としての比重は1前後であり、比重が大きい金属酸化物のように経時で沈降することはない。経時での沈降を回避するということから、樹脂中空粒子の樹脂の厚さは樹脂中空粒子の径に対して10%以上20%以下が好ましい。
本発明に使用する樹脂中空粒子は、明度及び樹脂中空粒子の耐熱性向上を目的に、下記構造式(1)で表される構造単位と、下記構造式(2)で表される構造単位または下記構造式(3)で表される構造単位または下記構造式(4)で表される構造単位の少なくとも1種を含むもの、または下記構造式(1)で表される構造単位と下記構造式(2)〜構造式(4)で表される構造単位の少なくともいずれか1種との共重合体で形成されている。
白色液体組成物乾燥膜のIRスペクトルにおいて、1600cm−1±10cm−1における最大値Xと、1730cm−1±10cm−1における最大値Yの比率(Y/X)は3.0以上6.0以下が好ましく、3.0以上5.5以下がより好ましい。
構造式(1)の構造単位は主に明度を向上させる目的で使用しており、構造式(2)〜構造式(4)の構造単位は主に耐熱性を向上させる目的で使用している。樹脂中空粒子中の構造式(1)と構造式(2)〜構造式(4)の比率は、白色液体組成物とした場合に、白色液体組成物に含まれる構造式(1)と構造式(2)〜構造式(4)の比率にほぼ一致する。比率の算出には樹脂中空粒子乾燥膜のIRスペクトルを使用し、構造式(1)の芳香族のC=C伸縮振動による1600cm−1の吸収帯の最大値Xと、構造式(2)〜構造式(4)のカルボニル伸縮振動に由来する1730cm−1の吸収帯の最大値Yの比率(Y/X)を取ることで算出することができ、本発明ではこの比率を3.0以上6.0以下としている。この比率(Y/X)が3.0以上であることによって、樹脂中空粒子の耐熱性が向上し、結果として熱などのエネルギーにより樹脂中空粒子の樹脂が溶解することで生じる明度の低下を抑制することができる。一方、比率(Y/X)が6.0以下であることによって、樹脂中空粒子の明度が向上するとともに、樹脂中空粒子の沈降性も改善することができる。
なお、樹脂中空粒子における構造式(1)の構造単位のモル数(Y1)の、構造式(2)〜構造式(4)の構造単位の合計モル数(X1)に対する比率(Y1/X1)も3.0以上6.0以下であることが好ましい。
本発明では樹脂中空粒子の平均粒子径が400nm以上600nm以下であることが好ましい。平均粒子径が400nm以上であることによって、上質紙などのような記録媒体に対しても明度を確保することが可能である。一方、平均粒子径が600nm以下であることによって、沈降性の改善、吐出安定性の改善が可能となる。なお、ここで言う平均粒子径とは、その集団の全体積を100%として累積カーブを求めた時、その累積カーブが50%となる点の粒子径を示す。
白色液体組成物中における樹脂中空粒子の含有量は、5質量%以上20質量%以下が好ましく、8質量%以上15質量%以下がより好ましい。樹脂中空粒子の含有量を5質量%以上とすることによって、上質紙などの記録媒体に対しても白色液体組成物の膜厚を確保することが可能となる。一方、樹脂中空粒子の含有量を20質量%以下とすることによって、沈降性の改善、吐出安定性の改善が可能となる。
白色液体組成物中における樹脂中空粒子の樹脂層の厚さは、30nm以上100nm以下が好ましく、40nm以上60nm以下がより好ましい。樹脂中空粒子の樹脂層の厚さを30nm以上とすることによって、熱などのエネルギーにより樹脂中空粒子の樹脂が溶解することで生じる明度の低下を抑制することができる。一方、樹脂中空粒子の樹脂層の厚さを100nm以下とすることによって、沈降性の改善、吐出安定性の改善が可能となる。
白色液体組成物中における樹脂中空粒子の中空率は、30%以上60%以下が好ましく、30%以上50%以下がより好ましい。樹脂中空粒子の中空率を30%以上とすることによって、沈降性の改善、吐出安定性の改善が可能となる。一方、樹脂中空粒子の中空率を60%以下とすることによって、記録媒体の下地色に影響されずに狙いとする明度を発現することができる。なお、樹脂中空粒子の中空率は以下の式(1)により算出する。
白色液体組成物中における樹脂中空粒子のガラス転移温度は、100℃以上140℃以下が好ましく、110℃以上130℃以下がより好ましい。樹脂中空粒子のガラス転移温度を100℃以上とすることによって、熱などのエネルギーにより樹脂中空粒子の樹脂が溶解することで生じる明度の低下を抑制することができる。一方、樹脂中空粒子のガラス転移温度を140℃以下とすることによって、記録媒体の下地色に影響されずに狙いとする明度を発現することができる。
本発明の白色液体組成物を用いて印刷物を作成する場合、印刷層を形成するインク膜の膜厚は4μm以上20μm以下が好ましく、10μm以上17μm以下がより好ましい。インク膜の膜厚が4μm以上であることによって、記録媒体の下地色に影響されずに狙いとする明度を発現することができる。一方、インク膜の膜厚が20μm以下であることによって、定着性や生産性を維持することが可能となる。
<<樹脂中空粒子の製造方法>>
樹脂中空粒子の製造方法は、特に制限されるものではなく公知の方法を適用することができる。
樹脂中空粒子の製造方法としては、例えば、ビニルモノマー、界面活性剤、重合開始剤、架橋剤および水系分散媒を窒素雰囲気下で加熱しながら攪拌することにより樹脂中空粒子エマルションを形成する、いわゆる乳化重合法を適用することができる。
ビニルモノマーとしては、非イオン性モノエチレン不飽和モノマーが挙げられ、例えば、スチレン、ビニルトルエン、エチレン、ビニルアセテート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、ビニルモノマーとしては、二官能性ビニルモノマーを使用することもできる。二官能性ビニルモノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,5−ブタンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレートなどが挙げられる。上記単官能性ビニルモノマーと二官能性ビニルモノマーとを共重合させて高度に架橋することにより、光散乱特性だけでなく、耐熱性、耐溶剤性、溶剤分散性などの特性を備えた樹脂中空粒子を得ることができる。
界面活性剤としては、水中でミセルなどの分子集合体を形成するものであれば良く、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
重合開始剤としては、水に可溶な公知の化合物を使用することができ、例えば、過酸化水素、過硫酸カリウムなどが挙げられる。
架橋剤としては、水に可溶な公知の化合物を使用することができ、例えば、エチレンジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ジエチルベンゼンなどが挙げられる。
水系分散媒としては、例えば、水、親水性有機溶剤などが挙げられる。
<蛍光増白剤>
蛍光増白剤とは、目に見えない短波長側の紫外線を吸収し、目に見える紫〜青色の光に変えるものであり、蛍光染料とも呼ばれる。本発明では明度を向上させる目的でこの蛍光増白剤を使用している。
本発明で使用する蛍光増白剤は、下記構造式(5)または下記構造式(6)で表される構造単位を有するものを使用している。
前記構造式(5)で表される構造単位を有するものはベンゾオキサゾールまたはその誘導体であり、前記構造式(6)で表される構造単位を有するものはクマリンまたはその誘導体であり、親水性または疎水性いずれのものであっても良い。
白色液体組成物中における蛍光増白剤の含有量は、0.001質量%以上1質量%以下が好ましく、0.005質量%以上0.2質量%以下がより好ましい。蛍光増白剤の含有量を0.001質量%以上とすることによって、記録媒体の下地色に影響されずに狙いとする明度を発現することができる。一方、蛍光増白剤の含有量を1質量%以下とすることによって、入射光がすぐに吸収されたり、分子同士の衝突により蛍光強度が減少したりする濃度消光現象を抑制することができる。
蛍光増白剤としては、例えば、市販品としてBASF社製のTINOPAL OB、日本化学工業所社製のNikkafluor OBやNikkabright PAW−L、日本化学工業社製のNikkafluor MCTなどが挙げられる。
<蛍光増白増強剤>
本発明では蛍光増白剤の効果を向上させるものとして蛍光増白増強剤を使用しても良い。蛍光増白増強剤は蛍光増白剤の分散性を向上させ、かつ表面移行させることにより蛍光増白剤の効果を向上させるものであり、具体的にはポリエーテルポリオールである。
白色液体組成物中における蛍光増白増強剤の含有量は、白色色材の含有量に対して0.2質量%以上2質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2質量%以下がより好ましい。蛍光増白増強剤の含有量を白色色材の含有量に対して0.2質量%以上とすることによって、記録媒体の下地色に影響されずに狙いとする明度を発現することができる。一方、蛍光増白増強剤の含有量を白色色材の含有量に対して2質量%以下とすることによって、吐出安定性の改善が可能となる。
蛍光増白増強剤としては、例えば、市販品としてサンノプコ社製のオプティアクト I−10などが挙げられる。
<有機溶剤>
本発明に使用する有機溶剤としては、白色液体組成物中の水を除く有機溶剤の溶解度パラメータ(以下、SP値と記載)から計算される混合SP値が12.0[cal/cm0.5以上15.0[cal/cm0.5以下であることが好ましい。水を除く有機溶剤の混合SP値を12.0[cal/cm0.5以上とすることによって、有機溶剤による樹脂中空粒子の樹脂の溶解を抑制することができる。一方、水を除く有機溶剤の混合SP値を15.0[cal/cm0.5以下とすることによって、乾燥不良による定着性悪化を抑制することができる。
なお、白色液体組成物中に含有する有機溶剤の混合SP値は下記式により算出した。
白色液体組成物中の有機溶剤の混合SP値[cal/cm0.5
=[有機溶剤AのSP値×有機溶剤Aの体積分率]+・・・+[有機溶剤ZのSP値×有機溶剤Zの体積分率]
また、本発明における有機溶剤は、機能上、浸透剤や消泡剤などとして分類されるものも含まれるが、本発明では白色液体組成物全体に対して3質量%以上含有しているもののみ上記混合SP値の計算で使用する。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
更に水素結合項が3.0[cal/cm0.5以上6.8[cal/cm0.5以下であり、かつ沸点が150℃以上300℃以下である有機溶剤を使用すると定着性が良好となりより好ましい。
なお、水素結合項はKrevelenの提案した有機分子を原子団として取り扱った原子団総和法を利用して求めることができる(Krevelen,Properties of Polymer 3rd Edition,New York,p200〜p204参照)。
上記条件を満たす有機溶剤としては、グリセリン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、オキセタン化合物が特に好ましい。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物も好適に使用される。炭素数8以上のポリオール化合物の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物は、記録媒体として紙を用いた場合に、白色液体組成物の浸透性を向上させることができる。
有機溶剤の白色液体組成物中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、白色液体組成物の乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上60質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<水>
白色液体組成物における水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、白色液体組成物の乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%〜60質量%がより好ましい。
<樹脂粒子>
白色液体組成物中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いても良い。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合して白色液体組成物を得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
また、衝撃などから樹脂中空粒子のつぶれを抑制する目的で、樹脂粒子のロックウェル硬度(JIS Z2245、JIS B7726)は80以上130以下が好ましく、80以上110以下がより好ましい。
樹脂粒子のSP値から計算される混合SP値が、8.0[cal/cm0.5以上10.0[cal/cm0.5以下であることが好ましい。樹脂粒子の混合SP値を8.0[cal/cm0.5以上とすることによって、樹脂粒子による樹脂中空粒子の樹脂の溶解を抑制することができる。一方、樹脂粒子の混合SP値を10.0[cal/cm0.5以下とすることによって、定着性の悪化を抑制することができる。
なお、白色液体組成物中に含有する樹脂粒子の混合SP値は下記式により算出した。
白色液体組成物中の樹脂粒子の混合SP値[cal/cm0.5
=[樹脂粒子AのSP値×樹脂粒子Aの体積分率]+・・・+[樹脂粒子ZのSP値×樹脂粒子Zの体積分率]
樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、高い画像硬度を得る点から、10nm以上1,000nm以下が好ましく、100nm以上150nm以下がより好ましく、10nm以上100nm以下が特に好ましい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、白色液体組成物の保存安定性の点から、白色液体組成物全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、1質量%以上20質量%以下がより好ましい。
白色液体組成物中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、最大個数換算で最大頻度が20nm以上1000nm以下が好ましく、400nm以上600nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
<滑剤>
本発明の白色液体組成物は画像部に滑り性を付与する目的でワックスまたはシロキサン化合物を含有する。
本発明においては、前記ワックスの中でも、特に白色液体組成物を画像部に付与した際の成膜性、滑り性などの観点からポリエチレンワックスもしくはカルナバワックスを用いることが好ましい。
前記ワックスの融点は80℃以上140℃以下が好ましく、100℃以上140℃以下がより好ましい。融点を80℃以上とすることによって、室温環境下でもワックスが過剰に溶融または凝固することが少なくなり、白色液体組成物の保存安定性を維持することが可能となる。一方、融点を140℃以下とすることで、室温環境下でもワックスが十分に溶融し、白色液体組成物に滑り性を付与することが可能となる。
前記ワックスの粒子径は0.01μm以上であることが好ましく、0.01μm以上0.1μm以下がより好ましい。粒子径を0.01μm以上とすることによって、白色液体組成物表面にワックス粒子が配向しやすくなり、白色液体組成物に滑り性を付与することが可能となる。
前記ポリエチレンワックスとしては、例えば、市販品として東邦化学工業社製のハイテックシリーズ、BYK社製のAQUACERシリーズなどが挙げられる。
前記カルナバワックスとしては、例えば、市販品として中京油脂社製のセロゾール 524、トラソル CNなどが挙げられる。
前記ワックスの含有量は、0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.1質量%以上1質量%以下がより好ましい。
前記シロキサン化合物としては、ポリジメチルシロキサンが好ましく、例えば、市販品としてBYK社製のBYK307、BYK333、BYK378などが挙げられる。
前記シロキサン化合物の含有量は、0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.1質量%以上1質量%以下がより好ましい。
<添加剤>
白色液体組成物には、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えても良い。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S−1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
(但し、一般式(S−1)式中、m、n、a、及びbは、それぞれ独立に、整数を表わし、Rは、アルキレン基を表し、R’は、アルキル基を表す。)
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業株式会社)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、フッ素置換した炭素数が2〜16の化合物が好ましく、フッ素置換した炭素数が4〜16である化合物がより好ましい。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。 これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に一般式(F−1)及び一般式(F−2)で表わされるフッ素系界面活性剤が好ましい。
上記一般式(F−1)で表される化合物において、水溶性を付与するためにmは0〜10の整数が好ましく、nは0〜40の整数が好ましい。
一般式(F−2)
2n+1−CHCH(OH)CH−O−(CHCHO)−Y
上記一般式(F−2)で表される化合物において、YはH、又はCmF2m+1でmは1〜6の整数、又はCHCH(OH)CH−CmF2m+1でmは4〜6の整数、又はCpH2p+1でpは1〜19の整数である。nは1〜6の整数である。aは4〜14の整数である。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。 この市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470、F−1405、F−474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR、キャプストーンFS−30、FS−31、FS−3100、FS−34、FS−35(いずれも、Chemours社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、株式会社ネオス社製)、ポリフォックスPF−136A,PF−156A、PF−151N、PF−154、PF−159(オムノバ社製)、ユニダインDSN−403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、Chemours社製のFS−3100、FS−34、FS−300、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN−403Nが特に好ましい。
白色液体組成物中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
<消泡剤>
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
<防腐防黴剤>
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
<防錆剤>
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
白色液体組成物の物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
白色液体組成物の25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
白色液体組成物の表面張力としては、記録媒体上で好適に白色液体組成物がレベリングされ、白色液体組成物の乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、30mN/m以下がより好ましい。
白色液体組成物のpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
<記録媒体>
記録に用いる記録媒体としては、特に限定されないが、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙等が挙げられる。
記録媒体としては、一般的な記録媒体として用いられるものに限られず、壁紙、床材、タイル等の建材、Tシャツなど衣料用等の布、テキスタイル、皮革等を適宜使用することができる。また、記録媒体を搬送する経路の構成を調整することにより、セラミックスやガラス、金属などを使用することもできる。
また、本発明の用語における、画像形成、記録、印字、印刷等は、いずれも同義語とする。
<記録物>
白色液体組成物を使用した記録物は、記録媒体上に、本発明の白色液体組成物を用いて形成された画像を有してなる。
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録して記録物とすることができる。
以下は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を用いた場合について説明するが、これらに代えて、あるいはこれらに加えて白色液体組成物や色材を含有しない透明液体組成物を使用しても良い。
<記録装置、記録方法>
本発明の液体組成物は、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対して液体組成物や各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、液体組成物や各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
この記録装置には、液体組成物を吐出するヘッド部分だけでなく、記録媒体の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有しても良い。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。乾燥温度は100℃以上200℃以下が好ましく、120℃以上150℃以下がより好ましい。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置、記録方法は、液体組成物によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、幾何学模様などのパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
更に、この記録装置には、卓上型だけでなく、A0サイズの記録媒体への印刷も可能とする広幅の記録装置や、例えばロール状に巻き取られた連続用紙を記録媒体として用いることが可能な連帳プリンタも含まれる。
記録装置の一例について図13、14を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図14はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各液体組成物収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。液体組成物収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のカートリッジとして用いられる。
一方、装置本体のカバー401cを開いたときの開口の奥側にはカートリッジホルダ404が設けられている。カートリッジホルダ404には、メインタンク410が着脱自在に装着される。これにより、各色用の供給チューブ436を介して、メインタンク410の各液体組成物排出口413と各色用の吐出ヘッド434とが連通し、吐出ヘッド434から記録媒体へ液体組成物を吐出可能となる。
液体組成物をインクとして用いる吐出ヘッドの具体例について以下説明する。
このインクを吐出する吐出ヘッドとしてはインクが吐出ヘッドの個別液室内を循環するフロースルータイプのものを用いることが好ましい。インクの循環は、インク吐出ヘッドの動作時のみならず、インク吐出時以外においても実施することができる。動作休止時に循環することによって、個別液室内の前記インクは常にリフレッシュされると共に、前記インクに含まれる成分の凝集や沈降を抑制できるので好ましい。
本発明のインクをホワイトインクとして用いる場合は、顔料として使用する酸化チタン粒子が高比重のため沈降しやすく、液が静止状態ではノズルつまりを発生させやすいので、フロースルータイプのヘッドを用いるとこれを防ぐことができ、特に吐出休止からの復帰などにおいてメンテナンス作業を簡略化できる。
フロースルータイプの吐出ヘッドを備えた印刷塗工装置を図1〜図12に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例について図1ないし図6を参照して説明する。図1は同液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図2は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の断面説明図、図3は同ヘッドのノズル配列方向と平行な方向の断面説明図、図4は同ヘッドのノズル板の平面説明図、図5は同ヘッドの流路部材を構成する各部材の平面説明図、図6は同ヘッドの共通液室部材を構成する各部材の平面説明図である。また、図8は図2のA−A´断面図であり、図9は図2のB−B´断面図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11と、共通液室部材20と、カバー29を備えている。
ノズル板1は、液体を吐出する複数のノズル4を有している。
流路板2は、ノズル4に通じる個別液室6、個別液室6に通じる流体抵抗部7、流体抵抗部7に通じる液導入部8を形成している。また、流路板2は、ノズル板1側から複数枚の板状部材41〜45を積層接合して形成され、これらの板状部材41〜45と振動板部材3を積層接合して流路部材40が構成されている。
振動板部材3は、液導入部8と共通液室部材20で形成される共通液室10とを通じる開口としてのフィルタ部9を有している。
振動板部材3は、流路板2の個別液室6の壁面を形成する壁面部材である。この振動板部材3は2層構造(限定されない)とし、流路板2側から薄肉部を形成する第1層と、厚肉部を形成する第2層で形成され、第1層で個別液室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を形成している。
ここで、ノズル板1には、図4にも示すように、複数のノズル4が千鳥状に配置されている。流路板2を構成する板状部材41には、図5(a)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部(溝形状の貫通穴の意味)6aと、流体抵抗部51、循環流路52を構成する貫通溝部51a、52aが形成されている。
同じく板状部材42には、図5(b)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6bと、循環流路52を構成する貫通溝部52bが形成されている。
同じく板状部材43には、図5(c)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6cと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53aが形成されている。
同じく板状部材44には、図5(d)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6dと、流体抵抗部7なる貫通溝部7aと、液導入部8を構成する貫通溝部8aと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53bが形成されている。
同じく板状部材45には、図5(e)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6eと、液導入部8を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部8b(フィルタ下流側液室となる)と、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53cが形成されている。
振動板部材3には、図5(f)に示すように、振動領域30と、フィルタ部9と、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53dが形成されている。
このように、流路部材を複数の板状部材を積層接合して構成することで、簡単な構成で複雑な流路を形成することができる。
以上の構成により、流路板2及び振動板部材3からなる流路部材40には、各個別液室6に通じる流路板2の面方向に沿う流体抵抗部51、循環流路52及び循環流路52に通じる流路部材40の厚み方向の循環流路53が形成される。なお、循環流路53は後述する循環共通液室50に通じている。
一方、共通液室部材20には、供給・循環機構494から液体が供給される共通液室10と循環共通液室50が形成されている。
共通液室部材20を構成する第1共通液室部材21には、図6(a)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25aと、下流側共通液室10Aとなる貫通溝部10aと、循環共通液室50となる底の有る溝部50aが形成されている。
同じく第2共通液室部材22には、図6(b)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25bと、上流側共通液室10Bとなる溝部10bが形成されている。
また、図1も参照して、第2共通液室部材22には、共通液室10のノズル配列方向の一端部と供給ポート71を通じる供給口部となる貫通穴71aが形成されている。
同様に、第1共通液室部材21及び第2共通液室部材22には、循環共通液室50のノズル配列方向の他端部(貫通穴71aと反対側の端部)と循環ポート81を通じる貫通穴81a、81bが形成されている。
なお、図6において、底の有る溝部については面塗りを施して示している(以下の図でも同じである)。
このように、共通液室部材20は、第1共通液室部材21及び第2共通液室部材22によって構成され、第1共通液室部材21を流路部材40の振動板部材3側に接合し、第1共通液室部材21に第2共通液室部材22を積層して接合している。
ここで、第1共通液室部材21は、液導入部8に通じる共通液室10の一部である下流側共通液室10Aと、循環流路53に通じる循環共通液室50とを形成している。また、第2共通液室部材22は、共通液室10の残部である上流側共通液室10Bを形成している。
このとき、共通液室10の一部である下流側共通液室10Aと循環共通液室50とはノズル配列方向と直交する方向に並べて配置されるとともに、循環共通液室50は共通液室10内に投影される位置に配置される。
これにより、循環共通液室50の寸法が流路部材40で形成される個別液室6、流体抵抗部7及び液導入部8を含む流路に必要な寸法による制約を受けることがなくなる。
そして、循環共通液室50と共通液室10の一部が並んで配置され、循環共通液室50は共通液室10内に投影される位置に配置されることで、ノズル配列方向と直交する方向のヘッドの幅を抑制することができ、ヘッドの大型化を抑制できる。共通液室部材20は、ヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室10と循環共通液室50を形成する。
一方、振動板部材3の個別液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、図3に示すように、ベース部材13上に接合した圧電部材12を有し、圧電部材12にはハーフカットダイシングによって溝加工して1つの圧電部材12に対して所要数の柱状の圧電素子12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
ここでは、圧電部材12の圧電素子12Aは駆動波形を与えて駆動させる圧電素子とし、圧電素子12Bは駆動波形を与えないで単なる支柱として使用しているが、すべての圧電素子12A、12Bを駆動させる圧電素子として使用することもできる。
そして、圧電素子12Aを振動板部材3の振動領域30に形成した島状の厚肉部である凸部30aに接合している。また、圧電素子12Bを振動板部材3の厚肉部である凸部30bに接合している。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子12Aに与える電圧を基準電位から下げることによって圧電素子12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が下降して個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12Aに印加する電圧を上げて圧電素子12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて個別液室6の容積を収縮させることにより、個別液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
そして、表面張力によって液体が共通液室10から引き込まれ液体が充填される。最終的には、供給タンク及び循環タンクや水頭差で規定される負圧と、メニスカスの表面張力とのつり合いにより、メニスカス面が安定するため、次の吐出動作に移行可能となる。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。また、上述した実施形態では、個別液室6に圧力変動を与える圧力発生手段として積層型圧電素子を用いて説明したが、これに限定されず、薄膜状の圧電素子を用いることも可能である。更に、個別液室6内に発熱抵抗体を配し、発熱抵抗体の発熱によって気泡を生成して圧力変動を与えるものや、静電気力を用いて圧力変動を生じさせるものを使用することができる。
次に、本実施形態にかかる液体吐出ヘッドを用いた液体循環システムの一例を、図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る液体循環システムを示すブロック図である。
図7に示すように、液体循環システムは、メインタンク、液体吐出ヘッド、供給タンク、循環タンク、コンプレッサ、真空ポンプ、送液ポンプ、レギュレータ(R)、供給側圧力センサ、循環側圧力センサなどで構成されている。供給側圧力センサは、供給タンクと液体吐出ヘッドとの間であって、液体吐出ヘッドの供給ポート71(図1参照)に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサは、液体吐出ヘッドと循環タンクとの間であって、液体吐出ヘッドの循環ポート81(図1参照)に繋がった循環流路側に接続されている。
循環タンクの一方は第一送液ポンプを介して供給タンクと接続されており、循環タンクの他方は第二送液ポンプを介してメインタンクと接続されている。これにより、供給タンクから供給ポート71を通って液体吐出ヘッド内に液体が流入し、循環ポートから排出されて循環タンクへ排出され、更に第1送液ポンプによって循環タンクから供給タンクへ液体が送られることによって液体が循環する。
また、供給タンクにはコンプレッサがつなげられていて、供給側圧力センサで所定の正圧が検知されるように制御される。一方、循環タンクには真空ポンプがつなげられていて、循環側圧力センサで所定の負圧が検知されるよう制御される。これにより、液体吐出ヘッド内を通って液体を循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。
また、液体吐出ヘッドのノズルから液滴を吐出すると、供給タンク及び循環タンク内の液体量が減少していくため、適宜メインタンクから第二送液ポンプを用いて、メインタンクから循環タンクに液体を補充することが望ましい。メインタンクから循環タンクへの液体補充のタイミングは、循環タンク内のインクの液面高さが所定高さよりも下がったら液体補充を行うなど、循環タンク内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御することができる。
次に、液体吐出ヘッド内における液体の循環について説明する。図1に示すように、共通液室部材20の端部に、共通液室に連通する供給ポート71と、循環共通液室50に連通する循環ポート81が形成されている。供給ポート71及び循環ポート81は夫々チューブを介して液体を貯蔵する供給タンク・循環タンク(図7参照)につなげられている。そして、供給タンクに貯留されている液体は、供給ポート71、共通液室10、液導入部8、流体抵抗部7を経て、個別液室6へ供給される。
更に、個別液室6内の液体が圧電素子12の駆動によりノズル4から吐出される一方で、吐出されずに個別液室6内に留まった液体の一部もしくは全ては流体抵抗部51、循環流路52、53、循環共通液室50、循環ポート81を経て、循環タンクへと循環される。
なお、液体の循環は液体吐出ヘッドの動作時のみならず、動作休止時においても実施することができる。動作休止時に循環することによって、個別液室内の液体は常にリフレッシュされると共に、液体に含まれる成分の凝集や沈降を抑制できるので好ましい。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図10及び図11を参照して説明する。図10は同装置の要部平面説明図、図11は同装置の要部側面説明図である。
この装置は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド404を搭載した液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド404は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド404は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド404の外部に貯留されている液体を液体吐出ヘッド404に供給するための供給・循環機構494により、液体が液体吐出ヘッド404内に供給・循環される。なお、本例において、供給・循環機構494は、供給タンク、循環タンク、コンプレッサ、真空ポンプ、送液ポンプ、レギュレータ(R)等で構成される。また、供給側圧力センサは、供給タンクと液体吐出ヘッドとの間であって、液体吐出ヘッドの供給管ポート71に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサは、液体吐出ヘッドと循環タンクとの間であって、液体吐出ヘッドの循環ポート81に繋がった循環流路側に接続されている。
この装置は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド404に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド404の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド404のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、供給・循環機構494、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの装置においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド404を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成する。
このように、この装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図12を参照して説明する。図12は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニットは、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。
なお、この液体吐出ユニットの例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420、及び供給・循環機構494の少なくともいずれかを更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
この記録装置には、液体組成物を吐出する部分だけでなく、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
前処理装置、後処理装置の一態様として、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などの液体組成物の場合と同様に、前処理液や、後処理液を有する液体収容部と液体吐出ヘッドを追加し、前処理液や、後処理液をインクジェット記録方式で吐出する態様がある。
前処理装置、後処理装置の他の態様として、インクジェット記録方式以外の、例えば、ブレードコート法、ロールコート法、スプレーコート法による前処理装置、後処理装置を設ける態様がある。
なお、液体組成物の使用方法としては、インクジェット記録方法に制限されず、広く使用することが可能である。インクジェット記録方法以外にも、例えば、ブレードコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ディップコート法、カーテンコート法、スライドコート法、ダイコート法、スプレーコート法などが挙げられる。
本発明の液体組成物の用途は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、印刷物、塗料、コーティング材、下地用などに応用することが可能である。さらに、液体組成物として用いて2次元の文字や画像を形成するだけでなく、3次元の立体像(立体造形物)を形成するための立体造形用材料としても用いることができる。
立体造形物を造形するための立体造形装置は、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、液体組成物の収容手段、供給手段、吐出手段や乾燥手段等を備えるものを使用することができる。立体造形物には、液体組成物を重ね塗りするなどして得られる立体造形物が含まれる。また、記録媒体等の基材上に液体組成物を付与した構造体を加工してなる成形加工品も含まれる。前記成形加工品は、例えば、シート状、フィルム状に形成された記録物や構造体に対して、加熱延伸や打ち抜き加工等の成形加工を施したものであり、例えば、自動車、OA機器、電気・電子機器、カメラ等のメーターや操作部のパネルなど、表面を加飾後に成形する用途に好適に使用される。
本発明の実施の形態としては以下の(1)〜(10)を挙げることができる。
(1)白色色材と、蛍光増白剤と、ワックス及び/又はシロキサン化合物と、を含む白色液体組成物。
(2)蛍光増白剤がベンゾオキサゾール或いはその誘導体、及び/又は、クマリン或いはその誘導体であることを特徴とする上記(1)に記載の白色液体組成物
(3)蛍光増白剤の含有量が0.001質量%以上1質量%以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の白色液体組成物。
(4)白色色材が、0.4μm以上0.6μm以下の体積平均粒子径を有し、白色色材乾燥膜のIRスペクトルにおける1600cm−1±10cm−1の最大値Xと、1730cm−1±10cm−1の最大値Yの比率(Y/X)が3.0以上6.0以下である樹脂中空粒子であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の白色液体組成物。
(5)樹脂中空粒子の含有量が5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の白色液体組成物。
(6)更に、蛍光増白増強剤を含有し、該蛍光増白増強剤がポリエーテルポリオールであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の白色液体組成物。
(7)白色液体組成物が更に有機溶剤を3質量%以上含有し、前記有機溶剤の混合SP値が12.0[cal/cm0.5以上15.0[cal/cm0.5以下であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の白色液体組成物。
(8)白色液体組成物が更にウレタン樹脂粒子及び/又はスチレンアクリル樹脂粒子を1質量%以上含有し、前記樹脂粒子の混合SP値が8.0[cal/cm0.5以上10.0[cal/cm0.5以下であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の白色液体組成物。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の白色液体組成物を用いて記録媒体に印刷する印刷工程と、乾燥工程とを含み、乾燥温度が70℃以上200℃以下であることを特徴とする画像形成方法。
(10)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の白色液体組成物と該白色液体組成物を吐出する吐出ヘッドとを備えた画像形成装置であって
前記吐出ヘッドが、
液体を吐出する複数のノズルと、
前記ノズルに通じる個別液室と
前記個別液室に液体を供給する共通液室と、
前記個別液室に通じる循環流路と、
前記循環流路に通じる循環共通液室と、
前記個別液室の液体に圧力を付与する圧力発生手段と、を備えている、
画像形成装置。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、例中の「部」及び「%」は特に断りの無い限り「質量部」及び「質量%」である。
<樹脂中空粒子の製造>
(1)種粒子エマルションの合成
攪拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを備えた四つ口セパラブルフラスコに、脱イオン水(726.0部)、メチルメタクリレート(5.0部)、メタクリル酸(0.1部)を仕込み攪拌しながら加温した。そして、セパラブルフラスコ内の内温が70℃になったところで、10%過硫酸アンモニウム水溶液(1.0部)を添加し、20分間80℃で加温した。一方、メチルメタクリレート(141.0部)、メタクリル酸(94.9部)、アニオン性乳化剤として、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5.0部:第一工業製薬社製 ネオゲンSF−20)、脱イオン水(120.0部)をホモディスパーで乳化させ、プレエマルションとした後、滴下ロートに投入した。
次にセパラブルフラスコ内の内温を80℃に維持しながら、上記で得たプレエマルションを3時間かけて均一に滴下し、これと同時に10%過硫酸アンモニウム水溶液(10.0部)を3時間かけて均一に滴下した。滴下終了後、80℃で3時間熟成し、冷却後120メッシュのろ布を用いて濾過し、種粒子エマルションを得た。
(2)樹脂中空粒子の合成
(1段目重合)
攪拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを備えた四つ口セパラブルフラスコに、脱イオン水(188.2部)を仕込み、上記で得た種粒子エマルション(66.0部)を滴下し、攪拌しながら80℃に加温した。一方、ブチルアクリレート(2.4部)、ブチルメタクリレート(1.1部)、メチルメタクリレート(19.5部)、メタクリル酸(0.7部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5.0部:第一工業製薬社製 ネオゲンSF−20)、脱イオン水(55.3部)をホモディスパーで乳化させ、プレエマルション1とした後、滴下ロートに投入した。そして、セパラブルフラスコ内の内温を80℃に維持しながら、上記で得たプレエマルション1を30分かけて均一に滴下し、これと同時に10%過硫酸ナトリウム水溶液(1.2部)を30分かけて均一に滴下した。
(2段目重合)
スチレン(75.0部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5.0部:第一工業製薬社製 ネオゲンSF−20)、脱イオン水(51.8部)をホモディスパーで乳化させ、プレエマルション2とした後、滴下ローとに投入した。そして、セパラブルフラスコ内の内温を80℃に維持しながら、プレエマルション1の滴下が終了してから1時間後に、上記で得たプレエマルション2を60分かけて均一に滴下し、これと同時に10%過硫酸ナトリウム水溶液(3.5部)を60分かけて均一に滴下した。プレエマルション2の滴下終了後、種粒子を膨潤、溶解させるために、28%のアンモニア水(7.5部)を滴下し、80℃で1時間熟成した。冷却後120メッシュのろ布を用いて濾過し、樹脂中空粒子Bを得た。
なお、上記2段目重合におけるスチレンを22.3部として同様の製造方法で合成したものを樹脂中空粒子Eとした。
また、樹脂中空粒子の1600cm−1の吸収帯の最大値Xと、1730cm−1の吸収帯の最大値Yは、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製 顕微FT−IR測定装置(iN10MX/iZ10)及び解析ソフト(OMNIC)を用いて測定を行った。
<白色液体組成物の調製>
まず、表に示す有機溶剤、蛍光増白剤、蛍光増白増強剤、界面活性剤、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、脱イオン水を1時間攪拌して均一に混合した。次に、樹脂粒子、滑剤成分を加えて更に1時間攪拌して均一に混合した。その後、白色色材を加えて更に1時間攪拌して均一に混合した。この混合物を平均孔径5μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにより加圧ろ過し、粗大粒子やゴミを除去して白色液体組成物を得た。
なお、白色液体組成物の乾燥膜における1600cm−1の吸収帯の最大値Xと、1730cm−1の吸収帯の最大値Yは、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製 顕微FT−IR測定装置(iN10MX/iZ10)及び解析ソフト(OMNIC)を用いて測定を行った。白色液体組成物の値はほぼ樹脂中空粒子の値と一致したので記載は省略する。
(白色色材)
二酸化チタン(大日精化工業社製 RCW−7)
平均粒子径:200nm
樹脂中空粒子A(ダウケミカル社製 ROPAQUE ULTRA E)
樹脂構造:構造式(1)+(構造式(2)
Y1/X1=構造式(1)のモル数/構造式(2)のモル数=1.5
平均粒子径:400nm、樹脂層の厚さ:40nm、中空率:51.0%
樹脂中空粒子B(※上記合成法にて得た)
樹脂構造:構造式(1)+(構造式(2)
Y1/X1=構造式(1)のモル数/構造式(2)のモル数=3.0
平均粒子径:700nm、樹脂層の厚さ:60nm、中空率:45.0%
樹脂中空粒子C(サイデン化学社製 サイビノール X−213−913E−43)
樹脂構造:構造式(1)+(構造式(2)+構造式(3)+構造式(4)
Y1/X1=構造式(1)のモル数/[構造式(2)〜構造式(4)の合計モル数]=4.9
平均粒子径:700nm、樹脂層の厚さ:100nm、中空率:36.4%
樹脂中空粒子D(ダウケミカル社製 ROPAQUE HT1432)
樹脂構造:構造式(1)+構造式(2)+構造式(4)
Y1/X1=構造式(1)のモル数/[構造式(2)のモル数+構造式(4)のモル数]=5.1、
平均粒子径:500nm、樹脂層の厚さ:60nm、中空率=32.0%
樹脂中空粒子E(※上記合成法にて得た)
樹脂構造:構造式(1)+構造式(2)
Y1/X1=構造式(1)のモル数/構造式(2)のモル数=6.0
平均粒子径:700nm、樹脂層の厚さ:60nm、中空率:30.1%
樹脂中空粒子F(JSR社製 SX868)
Y1/X1=9.3、平均粒子径=600nm
(有機溶剤)
有機溶剤A(阪本薬品社製 グリセリン:SP値=17.4(cal/cm0.5
有機溶剤B(東京化成工業社製 1,2−プロパンジオール:SP値=14.3(cal/cm0.5
有機溶剤C(東京化成工業社製 1,2−ブタンジオール:SP値=13.1(cal/cm0.5
有機溶剤D(東京化成工業社製 3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン:SP値=11.0(cal/cm0.5
有機溶剤E(東京化成社製 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール:SP値=10.9(cal/cm0.5
(蛍光増白剤)
蛍光増白剤A(日本化学工業所社製 Nikkabright PAW−L:親水性ベンゾオキサゾール蛍光増白剤)
蛍光増白剤B(日本化学工業所社製 Nikkafluor OB:疎水性ベンゾオキサゾール蛍光増白剤)
蛍光増白剤C(BASF社製 TINOPAL OB:疎水性ベンゾオキサゾール蛍光増白剤)
蛍光増白剤D(日本化学工業所社製 Nikkafluor MCT:疎水性クマリン蛍光増白剤)
(蛍光増白増強剤)
ポリエーテルポリオール(サンノプコ社製 オプティアクト I−10)
(樹脂粒子)
樹脂粒子A(第一工業製薬社製 スーパーフレックス 420:SP値=11.6(cal/cm0.5
樹脂粒子B(信越シリコーン社製 KP−543:SP値=7.5(cal/cm0.5
(滑剤)
ポリエチレンワックス(BYK社製 AQUACER−539)
カルナバワックス(中京油脂社製 セロゾール 524)
ポリジメチルシロキサン(BYK社製 BYK333)
(界面活性剤)
信越シリコーン社製 KF−640
(消泡剤)
信越シリコーン社製 KM−72F
(pH調整剤)
東京化成工業社製 2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール
(防腐防黴剤)
アビシア社製 LV(S)
<樹脂中空粒子のY/X測定>
上記で得た白色液体組成物のサンプルを、90℃に設定した恒温槽(ESPEC社製 PR−3J)にて24時間乾燥させた後、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製 顕微FT−IR測定装置(iN10MX/iZ10)及び解析ソフト(OMNIC)を用いて。1600cm−1の吸収帯の最大値Xと、1730cm−1の吸収帯の最大値Yの測定を行った。
<印刷方法>
まず、表に示す白色液体組成物を画像形成装置(リコー社製 IPSiO GXe5500)により記録媒体(王子エフテックス社製 ルミナカラーブラック 128gsm)へ、印字解像度:1200×1200dpi、白色液体組成物の付着量:2.4mg/cmで印字した後、所定温度に設定した恒温槽(ESPEC社製 PR−3J)にて乾燥させたものを印刷サンプルとした。なお、印刷チャートはドットパターンで形成された3cm四方のベタ画像を使用した。
<白色液体組成物が印刷された画像の明度測定方法>
白色液体組成物が印刷された画像の明度を分光測色計(X−Rite社製 939)で測定した。なお、明度は50以上が使用可能なレベルである。
<定着性の測定方法>
白色液体組成物が印刷された画像を綿布を取り付けたクロックメーター(大栄科学精機製作所社製 クロックメーター)で5往復擦過させる。擦過前後の黒色画像濃度を分光測色計(X−Rite社製 939)で測定し、下記評価基準にて判定を行った。なお、擦過前後の黒色画像濃度の値は0.1以下が使用可能レベルである。
(評価基準)
○:0.05以下
△:0.05超〜0.1以下
×:0.1超
<沈降性の測定方法>
白色液体組成物中の樹脂中空粒子の沈降性は、沈降性測定装置(英弘精機社製 タービスキャンクラシック MA2000)を用いて以下の通り測定した。
白色液体組成物を、超音波洗浄機(アズワン社製 US−3)を使用して超音波処理(100W、40分間)し、均一状態にしてからピペットを使用して装置専用のガラス管(アズワン社製 ねじ口試験管)に各白色液体組成物を5.5ml入れた。
ガラス管内の白色液体組成物の液面が安定した後に測定を行い、この時間を沈降性評価開始時間とする。その後、25℃で静置し、168時間後まで測定を行う。沈降性評価開始時間を基準とした偏差表示にて樹脂中空粒子の沈降性を確認する。沈降性の確認は、樹脂中空粒子の沈降に伴う後方散乱光強度ピークを積算(ガラス管下方20mmから液面まで)し、25℃で168時間静置後の上澄み相対変化量百分率の平均値(%)を算出し、下記評価基準にて判定を行った。なお、沈降性は−2%以上が使用可能なレベルである。
(評価基準)
○:−2%以上
△:−4%以上、−2%未満
×:−4%超
<保存安定性の測定方法>
以下の条件で白色液体組成物の粘度を粘度計(東機産業社製 RE−85L)にて測定し、保存前後の粘度変化率を算出し、下記評価基準にて判定を行った。なお、粘度変化率が初期粘度±5%以内が使用可能なレベルである。
保存条件:70℃に設定した恒温槽(ESPEC社製 PR−3J)に14日間静置
(評価基準)
○:初期粘度±2.5%以内
△:初期粘度±5%以内
×:初期粘度±5%超
<吐出安定性の測定方法>
表に示す白色液体組成物を画像形成装置(リコー社製 IPSiO GXe5500)により、10cm四方のベタ画像を印字解像度:1200×1200dpi、白色液体組成物の付着量:1mg/cmで100枚印字させた後のノズル抜け数を目視にて測定し、下記評価基準にて判定を行った。なお、全ノズル数512に対してノズル抜けが生じたノズル数が5個以下であれば実施可能なレベルである。
(評価基準)
◎:ノズル抜けが生じたノズル数 : 0個
○:ノズル抜けが生じたノズル数 : 2個以下
△:ノズル抜けが生じたノズル数 : 3個以上5個以下
×:ノズル抜けが生じたノズル数 : 6個以上
(図1〜図12について)
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
6 個別液室
6a、6b、6c、6d、6e 貫通溝部
7 流体抵抗部
7a 貫通溝部
8 液導入部
8a、8b 貫通溝部
9 フィルタ部
10 共通液室
10A 下流側共通液室
10B 上流側共通液室
10a 貫通溝部
10b 溝部
11 圧電アクチュエータ
12 圧電部材
12A、12B 圧電素子
13 ベース部材
15 フレキシブル配線部材
20 共通液室部材
21 第1共通液室部材
22 第2共通液室部材
25a 圧電アクチュエータ用貫通穴
25b 圧電アクチュエータ用貫通穴
29 カバー
30 振動領域
30a 凸部
30b 凸部
40 流路部材
41〜45 板状部材
50 循環共通液室
50a 溝部
51 流体抵抗部
51a 貫通溝部
52 循環流路
52a 貫通溝部
52b 貫通溝部
53 循環流路
53a、53b、53c、53d 貫通溝部
71 供給ポート
71a 貫通穴
81 循環ポート
81a、81b 貫通穴
401 ガイド部材
403 キャリッジ
404 液体吐出ヘッド
405 主走査モータ
406 駆動プーリ
407 従動プーリ
408 タイミングベルト
410 用紙
412 搬送ベルト
413 搬送ローラ
414 テンションローラ
416 副走査モータ
417 タイミングベルト
418 タイミングプーリ
420 維持回復機構
421 キャップ部材
422 ワイパ部材
440 液体吐出ユニット
491A、491B 側板
491C 背板
493 主走査移動機構
494 供給・循環機構
495 搬送機構
(図13、14について)
400 画像形成装置
401 画像形成装置の外装
401c 装置本体のカバー
404 カートリッジホルダ
410 メインタンク
410k、410c、410m、410y ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク
411 液体組成物収容部
413 液体組成物排出口
414 収容容器ケース
420 機構部
434 吐出ヘッド
436 供給チューブ
特許5935867号公報 特開2002−356633号公報 特開2009−191118号公報 特開2011−062946号公報 特開2015−054883号公報

Claims (10)

  1. 白色色材と、蛍光増白剤と、ワックス及び/又はシロキサン化合物と、を含む白色液体組成物。
  2. 蛍光増白剤がベンゾオキサゾール或いはその誘導体、及び/又は、クマリン或いはその誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の白色液体組成物
  3. 蛍光増白剤の含有量が0.001質量%以上1質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の白色液体組成物。
  4. 白色色材が、0.4μm以上0.6μm以下の体積平均粒子径を有し、白色色材乾燥膜のIRスペクトルにおける1600cm−1±10cm−1の最大値Xと、1730cm−1±10cm−1の最大値Yの比率(Y/X)が3.0以上6.0以下である樹脂中空粒子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の白色液体組成物。
  5. 樹脂中空粒子の含有量が5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の白色液体組成物。
  6. 更に、蛍光増白増強剤を含有し、該蛍光増白増強剤がポリエーテルポリオールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の白色液体組成物。
  7. 白色液体組成物が更に有機溶剤を3質量%以上含有し、前記有機溶剤の混合SP値が12.0[cal/cm0.5以上15.0[cal/cm0.5以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の白色液体組成物。
  8. 白色液体組成物が更にウレタン樹脂粒子及び/又はスチレンアクリル樹脂粒子を1質量%以上含有し、前記樹脂粒子の混合SP値が8.0[cal/cm0.5以上10.0[cal/cm0.5以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の白色液体組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の白色液体組成物を用いて記録媒体に印刷する印刷工程と、乾燥工程とを含み、乾燥温度が70℃以上200℃以下であることを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の白色液体組成物と該白色液体組成物を吐出する吐出ヘッドとを備えた画像形成装置であって、
    前記吐出ヘッドが、
    液体を吐出する複数のノズルと、
    前記ノズルに通じる個別液室と
    前記個別液室に液体を供給する共通液室と、
    前記個別液室に通じる循環流路と、
    前記循環流路に通じる循環共通液室と、
    前記個別液室の液体に圧力を付与する圧力発生手段と、を備えている、
    画像形成装置。
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