JP2019123480A - ワイパブレード及び車両用ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】背低に構成しながらも、高い払拭性能を得ることができるワイパブレードを提供する。【解決手段】ワイパブレード12に用いるレバーアッセンブリ13は、剛体構造をなすメインレバー14と板バネ材よりなるサブレバー15とを用い、払拭面の略直交方向にバネ性を有するようにサブレバー15の基端部15aがメインレバー14に対して払拭面の略直交方向に重なるように連結されて構成され、レバーアッセンブリ13の各所に設けた爪部31,32にてブレードラバー16を保持する。【選択図】図4
Description
本発明は、ワイパブレード及び車両用ワイパ装置に関する。
ワイパブレードの一態様として、トーナメント式のワイパブレードが知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のワイパブレードは、複数のレバー部材をトーナメント状に多段に連結したレバーアッセンブリを有し、レバーアッセンブリの長手方向に点在する複数の爪部にて、バッキングと称する細長板バネ材と共に長尺のブレードラバーを保持してなる。ワイパブレードは、レバーアッセンブリの最上段に位置するレバー部材の中央部においてワイパアームの先端部と連結し、ワイパアームから受ける付勢力を最上段のレバー部材から下段のレバー部材の各爪部を通じて長手方向に分配し、バッキングにより長手方向にさらに均等化を図ってブレードラバーを払拭面に対して押圧接触させる。そして、駆動源であるワイパモータの駆動にてワイパアームが往復回動することで、ワイパブレードのブレードラバーによる払拭面の払拭が行われる。
この種のワイパブレードは、複数のレバー部材をトーナメント状に多段に連結したレバーアッセンブリを有し、レバーアッセンブリの長手方向に点在する複数の爪部にて、バッキングと称する細長板バネ材と共に長尺のブレードラバーを保持してなる。ワイパブレードは、レバーアッセンブリの最上段に位置するレバー部材の中央部においてワイパアームの先端部と連結し、ワイパアームから受ける付勢力を最上段のレバー部材から下段のレバー部材の各爪部を通じて長手方向に分配し、バッキングにより長手方向にさらに均等化を図ってブレードラバーを払拭面に対して押圧接触させる。そして、駆動源であるワイパモータの駆動にてワイパアームが往復回動することで、ワイパブレードのブレードラバーによる払拭面の払拭が行われる。
ところで、トーナメント式のワイパブレード(レバーアッセンブリ)は、下段のレバー部材の中央部が上段のレバー部材の端部に対し払拭面に略平行をなす連結ピンにて揺動可能に連結され、払拭途中で刻々と変化する払拭面の曲面形状に追従するようになっている。このような連結構造(ヒンジ構造)は連結部分に厚みが必要なため、ワイパブレードの高さ方向(払拭面の略垂直方向)に高くなりがちである。ワイパブレードが高さ方向に高くなると、運転者の視界の妨げや車両意匠性の悪化、走行風による浮き上がり等、懸念事項が増える。
一方で、複数のレバー部材を用いるトーナメント式のワイパブレードは当然、少なくとも1個のレバー部材を用いるワイパブレードであっても、レバー部材が剛体構造をなしていることで、ワイパアームからの付勢力をブレードラバーの長手方向に分配する構造を採り易く、払拭面に対するブレードラバーの押圧接触を良好として高い払拭性能を得ることが可能である。これを考慮すると、ワイパブレードとしては、レバー部材を用いて構成したいところである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、背低に構成しながらも、高い払拭性能を得ることができるワイパブレード及び車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するワイパブレードは、払拭面に対して押圧接触させる長尺のブレードラバーと、前記ブレードラバーの長手方向に点在するように設けられる複数の爪部にて前記ブレードラバーを保持するレバーアッセンブリとを備え、前記レバーアッセンブリと連結するワイパアームを通じて前記レバーアッセンブリ及び前記ブレードラバーによる前記払拭面の払拭を行うワイパブレードであって、前記レバーアッセンブリは、自身が剛体構造をなすと共に前記ワイパアームと連結するメインレバーと、自身がバネ材よりなると共に前記払拭面の略直交方向にバネ性を有するように少なくとも一部が前記メインレバーに対して前記払拭面の略直交方向に重なるように連結するサブレバーとを用い、少なくとも前記サブレバーに設けた前記爪部にて前記ブレードラバーを保持するように構成されている。
上記態様によれば、レバーアッセンブリは、剛体構造のメインレバーとバネ材のサブレバーとを用い、払拭面の略直交方向にバネ性を有するようにサブレバーの少なくとも一部がメインレバーに対して払拭面の略直交方向に重なるように連結されてなり、少なくともサブレバーに設けた爪部にてブレードラバーの保持がなされる。つまり、ワイパアームと連結するメインレバーに剛体構造のレバー部材を用いることで、ワイパアームからの付勢力(払拭面への押圧力)をブレードラバーの長手方向に分配し易い構造を採ることが可能である。加えて、サブレバーにバネ材よりなるレバー部材を用い、サブレバーの少なくとも一部がメインレバーと払拭面の略直交方向に重なるように連結する構造としたことで、サブレバー自身やサブレバーとメインレバーとの連結部分を薄く構成でき、ワイパブレードを高さ方向に低く構成することが可能となる。このレバーアッセンブリを用いることで、ワイパブレードを背低とすることと、高い払拭性能を得ることとの両立が可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記サブレバーは、板バネ材又は線バネ材にて構成されたものであることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーは、板バネ材又は線バネ材にて薄型に構成され、レバーアッセンブリ、ひいてはワイパブレードを高さ方向に低く構成することに寄与する。
上記態様によれば、サブレバーは、板バネ材又は線バネ材にて薄型に構成され、レバーアッセンブリ、ひいてはワイパブレードを高さ方向に低く構成することに寄与する。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記サブレバーは、前記メインレバーの長手方向端部から外側に突出するように設けられ、前記突出する部位に少なくとも前記爪部が設けられていることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーは、メインレバーの長手方向端部から外側に突出し、その突出する部位に少なくとも爪部が設けられるため、払拭時のブレードラバーの湾曲形状の変化に追従する際にサブレバーのバネ性を十分に活かす構成とすることが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記メインレバーは、前記払拭面側の面と反払拭面側の面とを貫通する挿通孔を有し、前記サブレバーは、前記挿通孔を挿通して前記メインレバーの反払拭面側の面と払拭面側の面に亘って配置されていることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーは、メインレバーに設けた挿通孔を挿通して反払拭面側の面と払拭面側の面に亘って配置される構成のため、メインレバーと払拭面の略直交方向に重ねて連結する構成としながらも、サブレバーの変位可能な範囲を十分に確保することが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記メインレバーは、前記払拭面側の面に前記サブレバーが当接可能な規制部を備え、前記サブレバーは、前記メインレバーの規制部と当接することで反払拭面側への所定以上の変位を規制するように構成されていることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーは、メインレバーの規制部と当接することで反払拭面側への所定以上の変位が規制されるため、想定以上のサブレバーの変位を防止することが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記メインレバーと前記サブレバーとは、前記メインレバー及び前記サブレバーの一方に設けた固定凸部と前記メインレバー及び前記サブレバーの他方に設けた嵌合孔との嵌合にて互いに固定されていることが好ましい。
上記態様によれば、メインレバーとサブレバーとは、互いに固定凸部と嵌合孔との嵌合にて固定されるため、簡易に固定することが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記サブレバーは、前記固定凸部と前記嵌合孔との嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位が前記メインレバーに設けた固定枠部に挿通され、少なくとも前記払拭面の略直交方向に規制されていることが好ましい。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記サブレバーは、前記固定凸部と前記嵌合孔との嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位が前記メインレバーに設けた固定枠部に挿通され、少なくとも前記払拭面の略直交方向に規制されていることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーは、凸部及び孔の嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位がメインレバーの固定枠部に挿通されて、固定枠部にてサブレバーの少なくとも払拭面の略直交方向への規制がなされるため、サブレバーが変位する場合等に自身の固定部分に掛かる荷重を低減でき、サブレバーのより確実な固定を図ることが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記爪部は、前記サブレバーと前記メインレバーとに混在して設けられていることが好ましい。
上記態様によれば、サブレバーとメインレバーとに混在して設けられる爪部にてブレードラバーが保持されるため、サブレバーを用いた薄型のレバーアッセンブリとしながらも、ワイパアームからメインレバーを通じた付勢力のブレードラバーへの伝達をより確実に行うことが可能となる。
上記態様によれば、サブレバーとメインレバーとに混在して設けられる爪部にてブレードラバーが保持されるため、サブレバーを用いた薄型のレバーアッセンブリとしながらも、ワイパアームからメインレバーを通じた付勢力のブレードラバーへの伝達をより確実に行うことが可能となる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記レバーアッセンブリを覆うと共に、前記レバーアッセンブリの長手方向端部から突出する前記ブレードラバーの上部に配置されるカバー部材を備えていることが好ましい。
上記態様によれば、カバー部材は、レバーアッセンブリを覆い、またレバーアッセンブリの長手方向端部から突出するブレードラバーの上部に配置されるため、長手方向に連続的な外観形状とすることが可能となり、雑然としがちなレバーアッセンブリを覆うことでの見栄えの向上や風切り音の低減、浮き上がりの抑制等の効果が期待できる。
また、上記ワイパブレードにおいて、前記カバー部材は、前記レバーアッセンブリのメインレバーに装着される第1カバーと、前記ブレードラバーの湾曲形状の変化に追従するように前記第1カバーに対して回動可能に連結されていることが好ましい。
上記態様によれば、カバー部材の第1カバーは、レバーアッセンブリのメインレバーに装着され、第2カバーは、第1カバーに対して回動可能に連結されてブレードラバーの湾曲形状の変化に追従するため、カバー部材とブレードラバーとの間に隙間が生じる等の見栄えを悪化させる事象を低減することが可能となる。
また、上記課題を解決する車両用ワイパ装置は、駆動源と、前記駆動源の駆動により作動するワイパアームと、前記ワイパアームの先端部に連結され前記ワイパアームの作動により前記払拭面の払拭を行う上記ワイパブレードとを備えている。
上記態様によれば、上記ワイパブレードを備えることで、背低のワイパブレードを用いながら、高い払拭性能を得ることができる車両用ワイパ装置の提供が可能となる。
本発明のワイパブレードによれば、背低に構成しながらも、高い払拭性能を得ることができる。また、本発明の車両用ワイパ装置によれば、背低のワイパブレードを用いながら、高い払拭性能を得ることができる。
以下、ワイパブレード及び車両用ワイパ装置の一実施形態について説明する。
図1〜図4に示す本実施形態の車両用ワイパ装置10は、車両前側に設けられるフロントウインドシールドWSの外側表面である払拭面WSxを払拭対象とするものである。車両用ワイパ装置10は、ワイパモータMの駆動によりワイパアーム11の先端部を往復揺動(回動)させ、ワイパアーム11の先端部に連結されたワイパブレード12にて払拭面WSx上の雨滴等の異物を払拭する払拭動作を行う。なお、図1〜図3では、ワイパアーム11を模式的に示している。
図1〜図4に示す本実施形態の車両用ワイパ装置10は、車両前側に設けられるフロントウインドシールドWSの外側表面である払拭面WSxを払拭対象とするものである。車両用ワイパ装置10は、ワイパモータMの駆動によりワイパアーム11の先端部を往復揺動(回動)させ、ワイパアーム11の先端部に連結されたワイパブレード12にて払拭面WSx上の雨滴等の異物を払拭する払拭動作を行う。なお、図1〜図3では、ワイパアーム11を模式的に示している。
図3〜図8に示すように、ワイパブレード12は、レバーアッセンブリ13として構成されるメインレバー14及び一対のサブレバー15を用いて、長尺のブレードラバー16を保持してなる。メインレバー14は、金属板材のプレス加工等にて作製された剛体構造を有するレバー部材にて構成されている。各サブレバー15は、それぞれ金属製で細長(長尺)板バネ材を用いたバネ性を有するレバー部材にて構成されている。
メインレバー14は、自身の長手方向長さがワイパブレード12(ブレードラバー16)の長手方向長さの略1/2で、長手方向と直交する方向である幅方向においてはブレードラバー16より若干幅広となるように設定されている。メインレバー14は、前述した長手方向長さ及び幅方向長さを有する細長矩形形状をなす底板部20を有し、底板部20の幅方向一方側及び他方側からそれぞれ底板部20と直交方向上方(払拭面WSxとは反対側)に向けて折り曲げられる対向壁部21,22を有している。
底板部20の幅方向一方側の対向壁部21は、メインレバー14の長手方向中央部の所定範囲において設けられている。これに対し、底板部20の幅方向他方側の対向壁部22は、一方側の対向壁部21と幅方向に対向して設けられると共に、自身の対向壁部22からはメインレバー14の長手方向両側に向けてそれぞれ延びる補強壁部23が一体的に設けられている。即ち、底板部20の幅方向他方側では、メインレバー14の長手方向全体に亘って底板部20の直交方向上方に折り曲げられており、長手方向中央部の対向壁部22とその両側の各補強壁部23とが連続して設けられている。対向壁部21,22は、互いに同じ高さで平行な態様で設けられ(図9(a)参照)、各補強壁部23は、対向壁部22よりも高さ方向に低く(背低に)設けられている。また、各補強壁部23は、底板部20に対し若干鋭角状に折り曲げられ(補強壁部23の上側(払拭面WSxとは反対側)に向かうにつれ幅方向一方側に向かうように折り曲げられ)、幅方向他方側の端部の高さを低く抑えた形状としている。
なお、上記で用いた幅方向一方側とは、ワイパブレード12が略水平方向に沿った姿勢をなす停止位置(下反転位置)において走行風を受ける車両前方側(走行風の上流側)であり、幅方向他方側とは、車両後方側(走行風の下流側)である。
対向壁部21,22間には、連結ピン24が幅方向に沿う姿勢で互いの壁部21,22を掛け渡すようにして取り付けられている。連結ピン24は、対向壁部21,22においてメインレバー14の長手方向の略中央部に位置している。連結ピン24には、連結部材25が連結ピン24周りに回動可能且つ着脱可能に取り付けられる(図3参照)。連結部材25は、ワイパアーム11の先端部に設けられる略U字状の先端フック部11aと着脱可能に取り付けられる。
ここで、ワイパアーム11は、基端部にワイパモータM(図1参照)の駆動力が直接又はリンク機構等を介して伝達されることで、基端部に対して先端部を往復揺動(回動)する。これにより、ワイパアーム11の先端部に連結されるワイパブレード12は、払拭面WSx上の雨滴等の異物を払拭する往復払拭動作を行うようになっている。また、ワイパアーム11は、自身に組み込まれるコイルスプリング等の付勢部材(図示略)にて、自身の先端部、即ちワイパブレード12(ブレードラバー16)を払拭面WSxに対して押圧接触させている。ワイパブレード12は、ワイパアーム11から受ける付勢力(払拭面WSx側への押圧力)を長手方向に分散して均等化する。
底板部20の上面20xにおける対向壁部21よりも長手方向外側位置には、それぞれサブレバー15の基端部15aを固定するための固定部26が設けられている。各固定部26は、固定凸部27と固定枠部28とを備え、対向壁部21(ワイパブレード12の長手方向中央)と近い位置に固定凸部27が設けられ、遠い位置(ワイパブレード12の長手方向において固定凸部27より外側の位置)に固定枠部28が設けられている。固定凸部27は、メインレバー14(底板部20)の幅方向中央部に位置し、底板部20の上面20xから上方(払拭面WSxとは反対側)に向けて延出した円形凸形状をなしている。固定枠部28は、メインレバー14(底板部20)の幅方向の略全体に亘り、底板部20の上面20xから枠状に突出した形状をなしている。つまり、固定枠部28は、長手方向視でサブレバー15の基端部15aを挿通可能な孔形状をなしている。ここで、サブレバー15の基端部15a以外の部位について、中間部を15b、先端部を15cとする。因みに、サブレバー15を固定する固定凸部27は、例えば底板部20の下面20y側から上面20x側に向けて押し出されて形成され、固定枠部28は、例えば底板部20に幅方向の切れ目を2本形成し該切れ目の間を下面20y側から上面20x側に向けて押し出されて形成される。
このような各固定部26に対し、各サブレバー15の基端部15aは、固定凸部27と嵌合するための嵌合孔15dを有している。そして、各サブレバー15の固定部26に対する固定態様としては、各サブレバー15の基端部15aが固定枠部28にメインレバー14の端部側から中央部に向けて挿入されて、次いで基端部15aの嵌合孔15dと固定凸部27とが嵌合(圧入)される。各サブレバー15は、固定枠部28にて幅方向及び上下方向に位置決めされ、固定凸部27にて幅方向及び長手方向(挿入方向)に位置決めされて、サブレバー15の下面15yと底板部20の上面20xとが当接状態で固定部26に対してそれぞれ固定されるようになっている。
底板部20における固定部26よりも長手方向外側位置には、それぞれサブレバー15の中間部15bを挿通させる上下方向に貫通した挿通孔29が設けられている。各挿通孔29は、幅方向には底板部20の略全体、長手方向には固定部26(固定枠部28)付近からメインレバー14の長手方向外側端部付近までの範囲の細長矩形形状をなしている。各挿通孔29は、固定部26に対し基端部15aが固定された各サブレバー15の中間部15bを底板部20の上面20x側から下面20y側に挿通させた状態とする(図6参照)。因みに、各サブレバー15の基端部15aを固定部26に固定する際、底板部20の下面20y側から上面20x側に向けてサブレバー15の基端部15aが挿通孔29に挿通され、次いでサブレバー15の基端部15aの固定部26に対する固定がなされる。各挿通孔29は、自身の幅方向における内周縁部と各サブレバー15の中間部15bとが干渉(接触)しないようになっており、各サブレバー15の先端部15c及び中間部15bの上下方向への変位を許容する。
底板部20における挿通孔29よりも長手方向外側位置、即ち長手方向端部には、それぞれサブレバー15の上方側(払拭面WSxとは反対側)への変位を規制する規制部30が設けられている。各規制部30は、隣接の挿通孔29の形成するにあたり生じる部位でもある。各規制部30は、自身の下面20yと各サブレバー15の中間部15bの上面15xとが当接可能であり、互いが当接することでそれ以上の各サブレバー15の先端部15c及び中間部15bの上動を規制(抑制)する。
底板部20の下面20yには、それぞれの固定凸部27と固定枠部28との間の位置において、ブレードラバー16を保持する爪部31が設けられている。各爪部31は、ブレードラバー16の頭部16aを長手方向から挿入可能であり、その頭部16aを保持する。因みに、ブレードラバー16の頭部16aには、ブレードラバー16と略同じ長手方向長さの細長板バネ材よりなる一対のバッキング17が幅方向両側から挿入保持されており(図6参照)、各爪部31は、バッキング17が装着された状態のブレードラバー16の頭部16aを保持するようになっている。なお、頭部16aには上下方向(払拭面WSxと直交する方向)に複数の溝部(図9参照)が長手方向全域に亘って幅方向両側に設けられており、上側(反払拭面WSx側)に位置する溝部に前述のバッキング17が挿入保持され、下側(払拭面側WSx)に位置する溝部に爪部31(後述する爪部32、爪部50)が装着されている。
各サブレバー15は、細長板バネ材よりなり、自身の長手方向とメインレバー14の長手方向とが沿うように取り付けられている。各サブレバー15は、自身の長手方向において、メインレバー14の固定部26に固定される基端部15a、挿通孔29に挿通される中間部15b、及びメインレバー14の長手方向外側端部に設けた規制部30よりも外側に自身の略1/4程度が突出する先端部15cを有している。各サブレバー15の先端部15cの下面15yには、メインレバー14の各爪部31と同様の爪部32が設けられている。そして、一対のサブレバー15の各爪部32とメインレバー14の各爪部31は、ブレードラバー16の長手方向略等間隔となるように点在して位置し(図3参照)、これら4個の爪部31,32にて、払拭時のブレードラバー16の湾曲形状の変化に追従できるようにブレードラバー16の保持がなされている。因みに、4個の爪部31,32の端側の一方の爪部32がブレードラバー16の長手方向に係止し、ブレードラバー16の抜け防止が図られている。なお、爪部32は、各サブレバー15の先端部15cの下面15yに設けられているものに限定されない。爪部32は、サブレバー15の先端部15cからブレードラバー16側(払拭面WSx側)に延設されブレードラバー16とバッキング17とを保持していればどのような態様でもよい。
また、各サブレバー15は、自身の厚さ方向において、バネ性を有して変位可能である。ここで、各サブレバー15は、ブレードラバー16が取り付けられていない無負荷状態においては(図6参照)、中間部15bが規制部30から離間し、先端部15cが十分に下方位置となるような湾曲形状をなしている。一方、ブレードラバー16が保持された状態では(図4参照)、各サブレバー15の湾曲度合いは小さくなり、各サブレバー15の弾性力がブレードラバー16に作用する。そして、各サブレバー15は、自身の中間部15bが規制部30により規制されるまでの範囲で、先端部15cが払拭時のフロントウインドシールドWSの曲率変化に伴うブレードラバー16の湾曲形状の変化に追従して自由に上下動できるようになっている。
このように構成される本実施形態のレバーアッセンブリ13は、サブレバー15に板バネ材を用いメインレバー14に重ねて連結する構造(回動しない連結構造)としたことでレバーアッセンブリ13自身を高さ方向に低く構成でき、ワイパブレード12全体の背低化に繋げている。また一方で、メインレバー14に剛体構造のレバー部材を用いることで、ワイパアーム11からの付勢力(払拭面WSx側への押圧力)をブレードラバー16の長手方向に分配し易く、払拭面WSxに対するブレードラバー16の押圧接触を良好として高い払拭性能が得られるようにしている。
ワイパブレード12には、メインレバー14及びサブレバー15よりなるレバーアッセンブリ13を覆うと共に、レバーアッセンブリ13から長手方向に突出するブレードラバー16の上部に位置するようなカバー部材35が設けられている(図3参照)。カバー部材35は、長手方向に連続的な外観形状をなし、雑然としがちなレバーアッセンブリ13を覆うことでの見栄えの向上や風切り音の低減、浮き上がりの抑制等を狙った部品である。
カバー部材35は、第1カバー36と一対の第2カバー37とを有している。第1カバー36は、レバーアッセンブリ13のメインレバー14と長手方向長さが略同じ長さで、幅方向にはメインレバー14よりも若干幅広に設定されている。各第2カバー37は、第1カバー36の長手方向両端部からさらに外側にそれぞれ配置され、長手方向長さが第1カバー36から長手方向に突出するブレードラバー16の端部までの長手方向長さと略同じ長さで、幅方向には第1カバー36と略同じに設定されている。つまり、第1カバー36と一対の第2カバー37とが長手方向に並んで組み付けられると、これら全体の長手方向長さがブレードラバー16の長手方向長さと略同じ長さの設定となっている。第1カバー36及び第2カバー37は、全体的に山折り形状(ブレードラバー側に開口する略V字形状)をなし、内側に収容空間38を有している(図9(a)〜(h)参照)。
第1カバー36の長手方向中央部には、レバーアッセンブリ13のメインレバー14の対向壁部21,22を含む部分を収容する中央収容部40が設けられている(図3参照)。中央収容部40は、頂部40aに平坦部分を有し、その平坦部分に矩形状の中央開口部41を有している。中央開口部41は、カバー部材35がメインレバー14に装着された状態において、メインレバー14(連結ピン24)に対する連結部材25の着脱、連結部材25に対するワイパアーム11(先端フック部11a)の着脱を可能とする。
中央収容部40の長手方向両外側には、それぞれ第1カバー36の長手方向両端部までにおいて、メインレバー14の対向壁部21,22の長手方向両外側部分(23を含む)をそれぞれ収容するフィン型収容部42が設けられている(図9(c)〜(f)参照)。各フィン型収容部42は、外観としてフィン部43としてなり、幅方向一方側(走行風を受ける側)の斜面部43aを大きくするために、山折り形状の頂部43bが幅方向他方側にオフセットした形状にて構成されている。フィン部43の斜面部43aは、走行風を受けることにより生じる力で、第1カバー36(カバー部材35)を通じて払拭面WSxに対するワイパブレード12の押圧力に変換する。つまり、フィン部43によりワイパブレード12の浮き上がりが抑えられ、払拭面WSxに対するワイパブレード12(ブレードラバー16)の接触性の向上(払拭性の低下の抑制)に貢献している。
第1カバー36の下端縁には、長手方向中央部において中央開口部41の長手方向両側及び幅方向両側の4箇所に係止爪44が設けられ、また各フィン型収容部42の長手方向外側端部における幅方向両側のそれぞれ2箇所に係止爪45が設けられている。第1カバー36の係止爪44,45は、全部で8個設けられ、各係止爪44,45がメインレバー14の底板部20の下面20yに係止することで、メインレバー14に対して装着される。
第1カバー36の内側面(収容空間38側の面)には、メインレバー14の固定枠部28や底板部20との干渉を回避するための凹設部46,47が設けられている(図9(d)(e)及び図10参照)。つまり、凹設部46,47を設けてメインレバー14の固定枠部28や底板部20との干渉を回避するようにすることは、メインレバー14に対して第1カバー36をより近い(低い)状態で組み付けることを可能とし、ワイパブレード12の薄型化、即ち高さ方向に低く構成することを狙いとしている。
また、第1カバー36(フィン型収容部42)の内側面における長手方向端部には、それぞれ各第2カバー37の長手方向内側端部(基端部)と連結する一対の連結片48が設けられている。各連結片48は、それぞれ幅方向に延びる回動孔部48aを有している。
これに対し、各第2カバー37の基端部には、幅方向に突出する回動凸部49aを有する連結軸部49が設けられている。そして、連結軸部49が連結片48の下方から組み付けられ、第1カバー36に対して第2カバー37が脱落しないように連結されると共に、幅方向に回動軸を有する態様にて各第2カバー37の長手方向外側端部(先端部)が上下方向に回動可能に連結されている。各第2カバー37の先端部の下端には、メインレバー14の爪部31や各サブレバー15の爪部32と同様の爪部50が設けられている(図4参照)。各爪部50は、バッキング17を有するブレードラバー16の頭部16aを保持する機能を有するが、各第2カバー37自身が第1カバー36に対して上下方向に回動可能に連結されていることで、払拭時のフロントウインドシールドWSの曲率変化に伴うブレードラバー16の湾曲形状の変化に各第2カバー37の先端部が追従すべくブレードラバー16に係止するといった機能も有している。
また、各第2カバー37は、第1カバー36と同様、外観としてフィン部51として構成され、幅方向一方側(走行風を受ける側)の斜面部51aを大きくすべく、山折り形状の頂部51bが幅方向他方側にオフセットしている(図9(g)(h)参照)。同様にして、フィン部51の斜面部51aが走行風を受けることにより生じる力で、ワイパブレード12の浮き上がりが抑えられ、払拭面WSxに対するワイパブレード12(ブレードラバー16)の接触性の向上(払拭性の低下の抑制)に貢献する構成となっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態のワイパブレード12に用いるレバーアッセンブリ13は、剛体構造をなすメインレバー14と板バネ材よりなるサブレバー15とを用い、払拭面WSxの略直交方向にバネ性を有するようにサブレバー15の基端部15aがメインレバー14に対して払拭面WSxの略直交方向に重なるように連結されて構成され、レバーアッセンブリ13の各所に設けた爪部31,32にてブレードラバー16を保持する。つまり、ワイパアーム11と連結するメインレバー14に剛体構造のレバー部材を用いることで、ワイパアーム11からの付勢力(払拭面WSxへの押圧力)をブレードラバー16の長手方向に分配し易い構造を採ることができる。加えて、サブレバー15にバネ材よりなるレバー部材を用い、サブレバー15の基端部15aがメインレバー14と払拭面WSxの略直交方向に重なるように連結する構造としたことで、サブレバー15自身やサブレバー15とメインレバー14との連結部分を薄く構成でき、ワイパブレード12を高さ方向に低く構成することができる。このレバーアッセンブリ13を用いることで、ワイパブレード12を背低とすることと、高い払拭性能を得ることとの両立が図れる。また、車両用ワイパ装置10としては、背低のワイパブレード12を用いながら、高い払拭性能を得ることができる。
(1)本実施形態のワイパブレード12に用いるレバーアッセンブリ13は、剛体構造をなすメインレバー14と板バネ材よりなるサブレバー15とを用い、払拭面WSxの略直交方向にバネ性を有するようにサブレバー15の基端部15aがメインレバー14に対して払拭面WSxの略直交方向に重なるように連結されて構成され、レバーアッセンブリ13の各所に設けた爪部31,32にてブレードラバー16を保持する。つまり、ワイパアーム11と連結するメインレバー14に剛体構造のレバー部材を用いることで、ワイパアーム11からの付勢力(払拭面WSxへの押圧力)をブレードラバー16の長手方向に分配し易い構造を採ることができる。加えて、サブレバー15にバネ材よりなるレバー部材を用い、サブレバー15の基端部15aがメインレバー14と払拭面WSxの略直交方向に重なるように連結する構造としたことで、サブレバー15自身やサブレバー15とメインレバー14との連結部分を薄く構成でき、ワイパブレード12を高さ方向に低く構成することができる。このレバーアッセンブリ13を用いることで、ワイパブレード12を背低とすることと、高い払拭性能を得ることとの両立が図れる。また、車両用ワイパ装置10としては、背低のワイパブレード12を用いながら、高い払拭性能を得ることができる。
(2)本実施形態のサブレバー15は、払拭面WSxの略直交方向にバネ性を有する薄型の板バネ材を用いているため、レバーアッセンブリ13、ひいてはワイパブレード12を高さ方向に低く構成することに十分に寄与し、また簡単な構成にて対応することができる。さらに、サブレバー15自身のバネ性によりブレードラバー16を払拭面WSx側に押圧することもできる。
(3)本実施形態のサブレバー15は、メインレバー14の長手方向端部から外側に突出し、その突出する部位に少なくとも爪部32が設けられるため、払拭時のブレードラバー16の湾曲形状の変化に追従する際にサブレバー15のバネ性を十分に活かす構成とすることができる。
(4)本実施形態のサブレバー15は、メインレバー14に設けた挿通孔29を挿通して上面20x(反払拭面側の面)と下面20y(払拭面側の面)に亘って配置される構成のため、メインレバー14と払拭面WSxの略直交方向に重ねて連結する構成としながらも、サブレバー15の変位可能な範囲を十分に確保することができる。
(5)本実施形態のサブレバー15は、メインレバー14の規制部30と当接することで上方側(反払拭面側)への所定以上の変位が規制されるため、想定以上のサブレバー15の変位を防止することができる。
(6)本実施形態のメインレバー14とサブレバー15とは、互いに固定凸部27と嵌合孔15dとの嵌合にて固定されるため、簡易に固定することができる。
(7)本実施形態のサブレバー15は、凸部27及び孔15dの嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位がメインレバー14に設けた固定枠部28に挿通されて、固定枠部28にてサブレバー15の少なくとも払拭面WSxの略直交方向への規制がなされるため、サブレバー15が変位する場合等に自身の固定部分(凸部27及び孔15d)に掛かる荷重を低減でき、サブレバー15のより確実な固定を図ることができる。
(7)本実施形態のサブレバー15は、凸部27及び孔15dの嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位がメインレバー14に設けた固定枠部28に挿通されて、固定枠部28にてサブレバー15の少なくとも払拭面WSxの略直交方向への規制がなされるため、サブレバー15が変位する場合等に自身の固定部分(凸部27及び孔15d)に掛かる荷重を低減でき、サブレバー15のより確実な固定を図ることができる。
(8)本実施形態では、サブレバー15とメインレバー14とに混在して設けられる爪部32,31にてブレードラバー16が保持されるため、サブレバー15を用いた薄型のレバーアッセンブリ13としながらも、ワイパアーム11からメインレバー14を通じた付勢力のブレードラバー16への伝達をより確実に行うことができる。
(9)本実施形態のカバー部材35は、レバーアッセンブリ13を覆い、またレバーアッセンブリ13の長手方向端部から突出するブレードラバー16の上部に配置されるため、長手方向に連続的な外観形状とすることができ、雑然としがちなレバーアッセンブリ13を覆うことでの見栄えの向上や風切り音の低減、浮き上がりの抑制等の効果が期待できる。
(10)本実施形態のカバー部材35の第1カバー36は、レバーアッセンブリ13のメインレバー14に装着され、第2カバー37は、第1カバー36に対して回動可能に連結されてフロントウインドシールドWSの曲率変化に伴うブレードラバー16の湾曲形状の変化に追従するため、カバー部材35とブレードラバー16との間に隙間が生じる等の見栄えを悪化させる事象を低減することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・サブレバー15を板バネ材を用いて薄型に構成したが、その他のバネ材、例えば線バネ材を用いて同様に構成してもよい。
・サブレバー15を板バネ材を用いて薄型に構成したが、その他のバネ材、例えば線バネ材を用いて同様に構成してもよい。
・サブレバー15の固定において、メインレバー14側に設けた固定凸部27とサブレバー15側に設けた嵌合孔15dとの嵌合を用いたが、凸部と孔とを設ける関係を逆としてもよい。また、この固定に嵌合以外の固定手法を用いてもよく、例えばネジ固定、かしめ固定、溶接、接着、別部材のクリップを用いる固定等を用いてもよい。なお、上記ネジ固定、かしめ固定、溶接、接着、別部材のクリップを用いる固定等でメインレバー14とサブレバー15とを固定した場合においても、メインレバー14における該メインレバー14とサブレバー15とを固定した箇所の長手方向外側の位置に固定枠部28を設けてもよい。
・サブレバー15の固定において、メインレバー14に設けた固定枠部28にサブレバー15を挿通する態様としたが、これに限らない。例えば、片持ち状の固定片を用いてもよい。また、別部材をメインレバー14に固定する態様でもよい。また、省略してもよい。
・サブレバー15の基端部15aをメインレバー14に重ねて固定する態様としたが、固定する部位はこれに限らない。例えば、サブレバー15の中間部15bを固定するようにしてもよい。この場合、サブレバー15の先端部15cと基端部15aとに爪部32を設けることもできる。
・サブレバー15を一対用いてメインレバー14の両側にそれぞれ配置したが、サブレバー15はこの2個以外で、例えば1個や3個以上用いてもよい。また、一対のサブレバー15を一体的に作製し、上記実施形態のようにメインレバー14の長手方向両側から突出させる態様としてもよい。
・特に言及しなかったが、メインレバー14の両側にそれぞれ配置するサブレバー15に同じ長さのものを用いてもよく、また異なる長さのものを用いてもよい。異なる長さのサブレバー15を対で用いる場合、メインレバー14とワイパアーム11との連結部分を長手方向にずらして対応することもできる。このように、メインレバー14とワイパアーム11との連結部分を長手方向にずらすことで、ワイパブレード12の見かけ上の長さ(ワイパアーム11とワイパブレード12との全長)を調整することができる。結果、少ない部品の変更(サブレバー15の変更)でワイパアーム11とワイパブレード12との全長(ひいてはワイパブレード12によるフロントウインドシールドWSの払拭範囲)を調整することができる。なお、メインレバー14とワイパアーム11との連結部分の長手方向の移動量(ずらす量)については、連結部分がワイパブレード12の長手方向中央に位置するものに対して長手方向両側に10mm程度である。
・ブレードラバー16を保持する爪部31,32をメインレバー14とサブレバー15とに混在して4個設けたが、3個以下、5個以上設けてもよい。また、サブレバー15のみに爪部32を1個又は複数個設ける態様としてもよい。
・メインレバー14に挿通孔29を設け、挿通孔29を通じてメインレバー14の下面20yと上面20xとに亘ってサブレバー15を配置する態様としたが、これに限らない。例えば、挿通孔29を省略し、サブレバー15をメインレバー14の下面20y側のみ、又は上面20xのみに配置する態様としてもよい。この場合、挿通孔29を省略する分、メインレバー14を長手方向に短くすることもできる。
・メインレバー14にサブレバー15の所定以上の上動を規制する規制部30を設け、隣接の挿通孔29を形成する枠状部分の一部をその規制部30としたが、これに限らない。例えば、片持ち状の規制片を用いてもよい。また、別部材をメインレバー14に固定する態様でもよい。また、カバー部材35の内部に払拭面WSx側に延出する凸部を設け、該凸部をサブレバー15の所定以上の上動を規制する規制部としてもよい。また、省略してもよい。
・カバー部材35を第1カバー36と第2カバー37とで構成したが、一体のカバーにて構成してもよい。また、カバー部材35を省略してもよい。
・メインレバー14に連結ピン24を設け、該連結ピン24に連結部材25を回動可能に取り付けるとしたが、これに限らない。例えば、メインレバー14の対向壁部21、22に連結孔をそれぞれ設け、該連結孔に連結部材に設けた連結凸部を挿入することで回動可能に取り付けるようにしてもよい。また、メインレバー24の対向壁部21、22に連連結孔をワイパブレード12の長手方向に沿ってそれぞれ複数個設けてもよい(例えば、対向壁部21、22にワイパブレード12の長手方向における略中心に設けられる第1連結孔と該第1連結孔の長手方向両側に所定の間隔をあけて設けられる第2連結孔とをそれぞれ設けてもよい)。このような場合、連結部材を取り付ける連結孔を変更することでワイパブレード12の見かけ上の長さ(ワイパブレード12によるフロントウインドシールドWSの払拭範囲)を調整することができる。
・メインレバー14に連結ピン24を設け、該連結ピン24に連結部材25を回動可能に取り付けるとしたが、これに限らない。例えば、メインレバー14の対向壁部21、22に連結孔をそれぞれ設け、該連結孔に連結部材に設けた連結凸部を挿入することで回動可能に取り付けるようにしてもよい。また、メインレバー24の対向壁部21、22に連連結孔をワイパブレード12の長手方向に沿ってそれぞれ複数個設けてもよい(例えば、対向壁部21、22にワイパブレード12の長手方向における略中心に設けられる第1連結孔と該第1連結孔の長手方向両側に所定の間隔をあけて設けられる第2連結孔とをそれぞれ設けてもよい)。このような場合、連結部材を取り付ける連結孔を変更することでワイパブレード12の見かけ上の長さ(ワイパブレード12によるフロントウインドシールドWSの払拭範囲)を調整することができる。
・上記変形例の他、メインレバー14、サブレバー15、レバーアッセンブリ13、カバー部材35等々の構成を適宜変更してもよい。
11…ワイパアーム、11a…先端フック部(先端部)、12…ワイパブレード、13…レバーアッセンブリ、14…メインレバー、15…サブレバー、15d…嵌合孔、16…ブレードラバー、20x…上面(反払拭面側の面)、20y…下面(払拭面側の面)、27…固定凸部、28…固定枠部、29…挿通孔、30…規制部、31,32…爪部、35…カバー部材、36…第1カバー、37…第2カバー、WSx…払拭面、M…ワイパモータ(駆動源)。
Claims (11)
- 払拭面に対して押圧接触させる長尺のブレードラバーと、前記ブレードラバーの長手方向に点在するように設けられる複数の爪部にて前記ブレードラバーを保持するレバーアッセンブリとを備え、前記レバーアッセンブリと連結するワイパアームを通じて前記レバーアッセンブリ及び前記ブレードラバーによる前記払拭面の払拭を行うワイパブレードであって、
前記レバーアッセンブリは、自身が剛体構造をなすと共に前記ワイパアームと連結するメインレバーと、自身がバネ材よりなると共に前記払拭面の略直交方向にバネ性を有するように少なくとも一部が前記メインレバーに対して前記払拭面の略直交方向に重なるように連結するサブレバーとを用い、少なくとも前記サブレバーに設けた前記爪部にて前記ブレードラバーを保持するように構成されていることを特徴とするワイパブレード。 - 前記サブレバーは、板バネ材又は線バネ材にて構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
- 前記サブレバーは、前記メインレバーの長手方向端部から外側に突出するように設けられ、前記突出する部位に少なくとも前記爪部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパブレード。
- 前記メインレバーは、前記払拭面側の面と反払拭面側の面とを貫通する挿通孔を有し、前記サブレバーは、前記挿通孔を挿通して前記メインレバーの反払拭面側の面と払拭面側の面に亘って配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパブレード。
- 前記メインレバーは、前記払拭面側の面に前記サブレバーが当接可能な規制部を備え、
前記サブレバーは、前記メインレバーの規制部と当接することで反払拭面側への所定以上の変位を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のワイパブレード。 - 前記メインレバーと前記サブレバーとは、前記メインレバー及び前記サブレバーの一方に設けた固定凸部と前記メインレバー及び前記サブレバーの他方に設けた嵌合孔との嵌合にて互いに固定されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のワイパブレード。
- 前記サブレバーは、前記固定凸部と前記嵌合孔との嵌合による固定部分よりも変位が大きくなる側の部位が前記メインレバーに設けた固定枠部に挿通され、少なくとも前記払拭面の略直交方向に規制されていることを特徴とする請求項6に記載のワイパブレード。
- 前記爪部は、前記サブレバーと前記メインレバーとに混在して設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のワイパブレード。
- 前記レバーアッセンブリを覆うと共に、前記レバーアッセンブリの長手方向端部から突出する前記ブレードラバーの上部に配置されるカバー部材を備えていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のワイパブレード。
- 前記カバー部材は、前記レバーアッセンブリのメインレバーに装着される第1カバーと、前記ブレードラバーの湾曲形状の変化に追従するように前記第1カバーに対して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項9に記載のワイパブレード。
- 駆動源と、前記駆動源の駆動により作動するワイパアームと、前記ワイパアームの先端部に連結され前記ワイパアームの作動により前記払拭面の払拭を行う請求項1〜10の何れか1項に記載のワイパブレードとを備えていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
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JP2018007408A JP2019123480A (ja) | 2018-01-19 | 2018-01-19 | ワイパブレード及び車両用ワイパ装置 |
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Family Applications (1)
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-
2018
- 2018-01-19 JP JP2018007408A patent/JP2019123480A/ja active Pending
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