JP2019122905A - 凍結物製造装置及び凍結物製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の氷粒製造装置は、液体冷媒が貯留された貯留部に載置されているメッシュ状容器を用いて、氷粒を回収している。
[1] 筒状の大径部と前記大径部の下方に接続される筒状の小径部とを有するとともに、液体冷媒を貯留する容器と、前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させる旋回流発生機構と、前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構と、前記液滴の凍結物を前記小径部の内部空間に捕集するとともに、前記内部空間から前記容器の外側へ前記凍結物を排出する排出機構と、を備え、前記排出機構が前記内部空間を閉塞する部材を有する、凍結物製造装置。
[2] 前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する際は、前記部材が前記内部空間を閉塞するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する際は、前記部材が前記内部空間を開放する、[1]の凍結物製造装置。
[3] 前記排出機構が、前記小径部の中心軸に沿って配置される主軸部材と、前記主軸部材に設けられた第1の栓部材と、前記主軸部材に設けられるとともに前記第1の栓部材の下方に配置される第2の栓部材とを有し、前記第2の栓部材が前記内部空間を閉塞する、[1]又は[2]の凍結物製造装置。
[4] 前記第1の栓部材が前記大径部と前記小径部との境界面を閉塞する、[3]の凍結物製造装置。
[5] 前記主軸部材が上下に往復運動するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する状態と、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する状態とを切り替える、[3]又は[4]の凍結物製造装置。
[6] [1]〜[5]のいずれかの凍結物製造装置が備える前記容器に、前記内部空間を閉塞した状態で液体冷媒を貯留し、前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給して、前記液滴を凍結し、前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させて、前記液滴の凍結物を前記内部空間に捕集し、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する、凍結物製造方法。
[7] 前記内部空間を閉塞した状態で、前記内部空間に凍結物を捕集する操作と、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する操作とを繰りかえす、[6]の凍結物製造方法。
[凍結物製造装置]
以下第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る凍結物製造装置1の構成の一例を示す模式図である。図1に示すように凍結物製造装置1は、液体冷媒を貯留する容器10と、液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構20と、容器10の外側へ凍結物を排出する排出機構30と、図示略の旋回流発生機構とを備える。
以下に凍結物製造装置1の各構成要素に関して、詳しく説明を行う。
大径部14の鉛直方向の高さは、例えば、0.05〜0.3mとすることができる。例えば、大径部14の鉛直方向の高さが0.05m以上であると、液体原料を十分に凍結するための時間をさらに十分に確保しやすくなる。例えば、鉛直方向の高さが0.3m以下であると、液体冷媒の使用量を減らし、凍結物の製造コストをさらに低減しやすくなる。
小径部15は、底部材10Bの鉛直下方側に設けられる円筒状部材10Cを有する。円筒状部材10Cの中心軸は円筒状部材10Aの中心軸と一致するとともに、底部材10Bの中心部分を通る。そのため、小径部15の中心軸は大径部14と一致し、大径部14の底面部分(底部材10B)と直交する。
円筒状部材10Cの両端は開口端である。そのため、小径部15は、鉛直上方に向かって開口する第1の端部15aと、鉛直下方に向かって開口する第2の端部15bとを有する。
小径部15の鉛直方向の高さは、例えば、0.1〜0.5mとすることができる。例えば、小径部15の鉛直方向の高さが0.2m以下であると、凍結物の製造コストをさらに低減しやすくなる。
液体原料としては特に制限されない。液体原料としては食品及び医薬品の分野で凍結対象となる物質の液体及び水溶液等が例示される。
旋回流発生機構は、容器10内の液体冷媒に旋回流を発生させることにより、旋回流の中心、すなわち内部空間17の中心部分に凍結物を集めることができる。凍結物製造装置1は、重力の作用を利用して、内部空間17の中心部分に集められた凍結物を内部空間16に捕集できる。
主軸部材31は内部空間16に配置されている。主軸部材31の中心軸は大径部14及び小径部15の中心軸と一致する。主軸部材31は鉛直方向上側の第1の端部(図示略)と鉛直方向下側の第2の端部31aとを有する。
主軸部材31の第1の端部(図示略)は、モーター、ピストン等の主軸部材31の往復運動を実現する運動装置と接続されている。これにより、主軸部材31は図1中の両矢印で示す方向、すなわち鉛直上下方向に前記中心軸に沿って内部空間16で上下に往復運動できる。
主軸部材31の第2の端部31aは、第2の栓部材33と接続されている。
図1に示すように、第1の栓部材32は、主軸部材31の第2の端部31aの鉛直上方の部分に設けられている。また、第1の栓部材32の閉塞面は主軸部材31の軸方向と直交する。
本実施形態では、第1の栓部材32の形状は、貫通穴11の形状と一致している。なお、第1の栓部材32の形状は、貫通穴11の形状に合わせて適宜選択できる。
図1に示すように、第2の栓部材33は主軸部材31の第2の端部31aに設けられている。すなわち、第2の栓部材33は主軸部材31に設けられるとともに、第1の栓部材32の鉛直下方に配置される。また、第2の栓部材33の閉塞面は主軸部材31の軸方向と直交する。
本実施形態では、第2の栓部材33の形状は、内部空間16の形状と一致している。なお、第2の栓部材33の形状は、内部空間16の形状に合わせて適宜選択できる。
図1に示すように第2の栓部材33の上側の面には、閉塞面の外縁から中心かつ上方に向かう傾斜が設けられている。これにより、凍結物が小径部15の第2の端部15bから容器10の外側へ排出されやすくなる。
図1に示すように、第1の栓部材32が貫通穴11から鉛直上方に距離L未満の位置にあると、第2の栓部材33が、小径部15の第1の端部15aと小径部15の第2の端部15bとの間に位置し、小径部15の内部空間16を閉塞する。
なお、凍結物製造装置1は、凍結物の回収容器(図示略)を備えている。凍結物製造装置1は、図示略の回収容器に排出機構30から排出される凍結物を回収できる。
第1の状態:排出機構30が第2の栓部材33によって内部空間16を閉塞する状態。
また、凍結物製造装置1が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出するとき、排出機構30は下記の第2の状態にある(図2参照)。
第2の状態:排出機構30が第1の栓部材32によって貫通穴11を閉塞し、第2の栓部材33によって内部空間16を開放する状態。
このように第1の実施形態では、排出機構30が凍結物を内部空間16に捕集する際は、第2の栓部材33が内部空間16を閉塞するとともに、排出機構30が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する際は、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞し、第2の栓部材33が内部空間16を開放する。
以上説明した構成を備える第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、メッシュ状容器を用いなくとも、凍結物を小径部の内部空間に捕集でき、液体冷媒の流出を抑えながら捕集した凍結物を容器の外側へ排出できる。よって、第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できる。
しかし、第1の実施形態の凍結物製造装置は旋回流発生機構を備えるため、周方向に発生する環状の旋回流によって、液滴等を十分に凍結するための時間を確保できる。そのため、第1の実施形態の凍結物製造装置は直線状の流路を必要としない。また、液体冷媒を流し続ける必要もない。よって、第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、凍結物の製造コストを低減でき、装置の小型化を図ることができる。
次に、本実施形態に係る凍結物製造方法の一例について説明する。
本実施形態の凍結物製造方法は、上述した構成を有する凍結物製造装置1を用いた凍結物製造方法である。以下図1及び図2を参照して、本実施形態の凍結物製造方法について、具体的に説明する。
大径部14の内部空間17にある凍結物の大部分は、発生した旋回流によって、内部空間17の中心部分に集められる。その後、旋回流の作用と重力の作用とを受け、凍結物は内部空間16に捕集される。また、内部空間17の凍結物の残りの一部は、旋回流の作用を受ける前に重力の作用を受け、大径部14の外縁部分で沈降する。大径部14の外縁部分で沈降する凍結物は大径部14の底部材10Bの上に一時的に捕集された後、旋回流の作用を受けて内部空間16に捕集される。
なお、凍結物を内部空間16に捕集する際は、内部空間16を第2の栓部材33で閉塞できる。なお、容器10内に旋回流を発生させる際には、撹拌棒を使用して人為的に旋回流を発生させてもよい。
最後に、小径部15の第2の端部15bから排出される凍結物を、凍結物製造装置1が備える図示略の回収容器に回収して凍結物が製造される。
第1の操作から第2の操作に移行する際は、主軸部材31を鉛直下方に運動させることで、第1の栓部材32の上側の閉塞面の位置を貫通穴11の位置と一致させて、第2の栓部材33の位置を小径部15の第2の端部15bより鉛直下方にすればよい。
第2の操作から第1の操作に移行する際は、主軸部材31を鉛直上方に運動させることで、第1の栓部材32が貫通穴11から鉛直上方に距離L未満の位置に配置すればよい。このとき、第2の栓部材33は貫通穴11の鉛直下方かつ小径部15の第2の端部15bの鉛直上方に位置し、第2の栓部材33は内部空間16を閉塞する。
以上説明した構成を備える第1の実施形態の凍結物製造方法によれば、メッシュ状容器を用いなくとも、凍結物を回収できる。よって、本実施形態の凍結物製造方法によれば、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できる。
以下第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
以下第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明において、第1及び第2の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
以下第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
このとき、ヒーター41が底部材10Bと円筒状部材10Cとの接続部分の付近の液体冷媒の一部を気化させると、底部材10Bと第1の栓部材32との間の隙間に液体冷媒が気化したガスを充填できる。これにより、前記隙間が前記ガスによって閉塞されるため、液体冷媒が前記隙間に流入しにくくなる。
また、ヒーター42は、第2の栓部材33及び小径部15の第2の端部15bの周辺の液体冷媒を気化させることができる。そのため、排出される凍結物が乾燥されやすい。
以下第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
環状構造を形成する複数の主軸部材51は、図9に示す矢印の向きに従って図中上方から下方に向かって一定方向(図9中時計回り)に運動する。これにより複数の栓部材52が連続的に内部空間16を循環しながら閉塞する。
図10に示すように、ある栓部材52−1が貫通穴11を閉塞すると、環状構造において栓部材52−1と隣り合うとともに栓部材52−1の下方に位置する栓部材52−2が、小径部15の第2の端部15bの下方に位置し、内部空間16が開放されて凍結物が排出される。
以下第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
筒状部材65には排出口67が形成されている。排出口67は鉛直下方に開口している。これにより内部空間66に捕集される凍結物が排出口67から排出される。
図11に示すように、第1の栓部材62は、主軸部材31の第2の端部31aの水平右側の部分に設けられている。また、第1の栓部材62は主軸部材31の軸方向と直交する。なお、第1の栓部材62の形状は、内部空間66の形状に合わせて適宜選択できる。
以下第7の実施形態について説明する。第7の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
羽根部材34の羽根部分の水平方向の幅は貫通穴11及び内部空間16の径の長さと一致する。羽根部材34の具体例としては、スクリュー羽根が例示される。
以下第8の実施形態について説明する。第8の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
排出機構80は、主軸部材31と、遮蔽部材82と、羽根部材84と、閉塞部材88とを有する。
遮蔽部材82は貫通穴11を遮蔽する部材である。これにより貫通穴11を介して小径部85の内部空間86に液体冷媒が流入しにくくなる。
羽根部材84は遮蔽部材82と閉塞部材88との間の部分の主軸部材31に設けられている点以外は、上述した羽根部材34と同一の構成を備えている。
閉塞部材88は小径部85の鉛直下方の端部を閉塞して小径部85の内部空間86を閉塞する部材である。これにより、内部空間86から小径部85の鉛直下方の端部を介して液体冷媒が流出しにくくなる。
羽根部材84が内部空間86内で回転すると、羽根部材84と小径部85との間の隙間にある凍結物は、羽根部材84のエッジによって削られ、粒径がさらに小さくなる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明はこれらの特定の実施の形態に限定されない。また、本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が加えられてよい。
例えば、以上説明した実施形態においては、大径部14の底面の形状は平坦であるが、大径部14の底面の形状は、鉛直下方に向かって漸次縮径する形状であってもよい。大径部14の底面の形状が、鉛直下方に向かって漸次縮径する形状であると、大径部14の底面上の凍結物が重力の影響を受けて小径部15の内部空間にさらに捕集されやすくなる。
容器10はホッパー又はサイクロン等のテーパー付の容器でもよい。
主軸部材31に主軸部材31の動きを規制するガイド部材を設けてもよい。これにより、主軸部材31が斜めに傾きにくく、偏心せず、かつ、スムーズに上下運動できる。
Claims (7)
- 筒状の大径部と前記大径部の下方に接続される筒状の小径部とを有するとともに、液体冷媒を貯留する容器と、
前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させる旋回流発生機構と、
前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構と、
前記液滴の凍結物を前記小径部の内部空間に捕集するとともに、前記内部空間から前記容器の外側へ前記凍結物を排出する排出機構と、
を備え、
前記排出機構が前記内部空間を閉塞する部材を有する、凍結物製造装置。 - 前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する際は、前記部材が前記内部空間を閉塞するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する際は、前記部材が前記内部空間を開放する、請求項1に記載の凍結物製造装置。
- 前記排出機構が、前記小径部の中心軸に沿って配置される主軸部材と、前記主軸部材に設けられた第1の栓部材と、前記主軸部材に設けられるとともに前記第1の栓部材の下方に配置される第2の栓部材とを有し、
前記第2の栓部材が前記内部空間を閉塞する、請求項1又は2に記載の凍結物製造装置。 - 前記第1の栓部材が前記大径部と前記小径部との境界面を閉塞する、請求項3に記載の凍結物製造装置。
- 前記主軸部材が上下に往復運動するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する状態と、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する状態とを切り替える、請求項3又は4に記載の凍結物製造装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の凍結物製造装置が備える前記容器に、前記内部空間を閉塞した状態で液体冷媒を貯留し、
前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給して、前記液滴を凍結し、
前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させて、前記液滴の凍結物を前記内部空間に捕集し、
前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する、凍結物製造方法。 - 前記内部空間を閉塞した状態で、前記内部空間に凍結物を捕集する操作と、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する操作とを繰りかえす、請求項6に記載の凍結物製造方法。
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JP2018004140A JP2019122905A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | 凍結物製造装置及び凍結物製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113101864A (zh) * | 2021-04-08 | 2021-07-13 | 杨文连 | 一种防拉丝益生菌凝胶颗粒成型装置 |
Citations (2)
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JPS5264759A (en) * | 1975-11-25 | 1977-05-28 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | Valve for powdery or granular material |
JP2008536675A (ja) * | 2005-04-18 | 2008-09-11 | アミ アグロリンツ メラミネ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 固体粒子、それを生成する方法および装置 |
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2018
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