JP2019122905A - 凍結物製造装置及び凍結物製造方法 - Google Patents

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Katanobu Uemori
賢悦 上森
米倉 正浩
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Abstract

【課題】粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できるとともに、設備維持の作業の負担を軽減できる凍結物製造装置及び凍結物製造方法を提供する。【解決手段】筒状の大径部14と大径部の下方に接続される筒状の小径部15とを有するとともに、液体冷媒を貯留する容器10と、容器10内の液体冷媒に旋回流を発生させる旋回流発生機構と、液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構20と、液滴の凍結物を小径部15の内部空間16に捕集するとともに、内部空間16から容器10の外側へ凍結物を排出する排出機構30と、を備え、排出機構30が内部空間16を閉塞する第2の栓部材33を有する、凍結物製造装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、凍結物製造装置及び凍結物製造方法に関する。
食品及び医薬品等の産業分野で、粒状又は粉末状の凍結物が製造されている。粒状又は粉末状の凍結物を製造する技術として、液体窒素等の液体冷媒を容器に貯留し、凍結対象である物質を水溶液としてあらかじめ調製し、調製した水溶液を容器に滴下又は噴霧して凍結物を製造する技術がある。
この技術によれば、水溶液の液滴の粒子径を調節することで、凍結物の粒子径を調節できる。粒状又は粉末状の凍結物は液体冷媒から回収され、主に水分等の溶媒が凍結乾燥等の方法により除去される。
特許文献1に記載の氷粒製造装置は、液体冷媒が貯留された貯留部に載置されているメッシュ状容器を用いて、氷粒を回収している。
特開2016−70583号公報
しかしながら、特許文献1に記載の氷粒製造装置が備えるメッシュ状容器では、メッシュの網目より粒径が小さい凍結物が網目を通り抜けてしまう。そのため、特許文献1に記載の氷粒製造装置は、粒径がメッシュ状容器の網目より小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を回収できない。
さらに、特許文献1に記載の装置は、凍結物の製造に使用した液体冷媒を、貯留部で回収して再利用する構成を採用しているため、簡便な構成ではない。その結果、設備維持の作業の回数が増え、作業が煩雑となる。頻回に行われる設備維持の作業は、凍結物の製造効率が低下する原因の一つである。
一方で、液体冷媒を貯留部から排出して、粒径が小さい凍結物等を回収しようとすると、粒径が小さい凍結物等が排出弁の近傍で堆積し、排出弁が閉じなくなるという問題がある。また、凍結物等の堆積により、液体冷媒の流路が詰まるという問題もある。そのため、液体冷媒を貯留部から排出して凍結物を製造する装置にあっては、装置の内部及び排出弁の清掃並びに排出弁の取り換え等の設備維持の作業を頻繁に実施する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できるとともに、設備維持の作業の負担を軽減できる凍結物製造装置及び凍結物製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 筒状の大径部と前記大径部の下方に接続される筒状の小径部とを有するとともに、液体冷媒を貯留する容器と、前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させる旋回流発生機構と、前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構と、前記液滴の凍結物を前記小径部の内部空間に捕集するとともに、前記内部空間から前記容器の外側へ前記凍結物を排出する排出機構と、を備え、前記排出機構が前記内部空間を閉塞する部材を有する、凍結物製造装置。
[2] 前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する際は、前記部材が前記内部空間を閉塞するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する際は、前記部材が前記内部空間を開放する、[1]の凍結物製造装置。
[3] 前記排出機構が、前記小径部の中心軸に沿って配置される主軸部材と、前記主軸部材に設けられた第1の栓部材と、前記主軸部材に設けられるとともに前記第1の栓部材の下方に配置される第2の栓部材とを有し、前記第2の栓部材が前記内部空間を閉塞する、[1]又は[2]の凍結物製造装置。
[4] 前記第1の栓部材が前記大径部と前記小径部との境界面を閉塞する、[3]の凍結物製造装置。
[5] 前記主軸部材が上下に往復運動するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する状態と、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する状態とを切り替える、[3]又は[4]の凍結物製造装置。
[6] [1]〜[5]のいずれかの凍結物製造装置が備える前記容器に、前記内部空間を閉塞した状態で液体冷媒を貯留し、前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給して、前記液滴を凍結し、前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させて、前記液滴の凍結物を前記内部空間に捕集し、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する、凍結物製造方法。
[7] 前記内部空間を閉塞した状態で、前記内部空間に凍結物を捕集する操作と、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する操作とを繰りかえす、[6]の凍結物製造方法。
本発明によれば、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を回収できるとともに、設備維持の作業の負担を軽減できる。
第1の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図1の凍結物製造装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第2の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図3の凍結物製造装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図5の凍結物製造装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第4の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図7の凍結物製造装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第5の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図9の凍結物製造装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第6の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 第7の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。 第8の実施形態に係る凍結物製造装置の構成の一例を示す模式図である。
以下本発明を適用した一実施形態の凍結物製造装置及び凍結物製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
<第1の実施形態>
[凍結物製造装置]
以下第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る凍結物製造装置1の構成の一例を示す模式図である。図1に示すように凍結物製造装置1は、液体冷媒を貯留する容器10と、液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構20と、容器10の外側へ凍結物を排出する排出機構30と、図示略の旋回流発生機構とを備える。
以下に凍結物製造装置1の各構成要素に関して、詳しく説明を行う。
液体冷媒としては、液体窒素、液体酸素、液体空気、液体ヘリウム、液体ネオン、液体アルゴン等の低温液化ガス及びこれらの混合ガスが例示される。液体冷媒は低温の液体又は溶媒でもよい。低温の液体又は溶媒としては、メタノール、エタノール、フッ素系冷媒、シリコーン系冷媒が例示される。人体に摂取又は投与される凍結物を製造する場合においては、液体冷媒は、人の健康を害する恐れがない液体冷媒であれば、特に限定されない。
容器10は円筒状の大径部14と円筒状の小径部15とを有する。図1においては、容器10が水平に配置されている。すなわち、図1中の左右方向は水平方向と一致し、図1中の上下方向は鉛直方向と一致する。
大径部14は、円筒状部材10Aと、円形の底部材10Bとを有する。円筒状部材10Aと底部材10Bとは互いに直交して固定されるとともに、円筒状部材10Aの中心軸は、底部材10Bの中心部分を通る。なお、底部材10Bの中心部分とは、底部材10Bの中心を含む底面領域をいう。
円筒状部材10Aの両端は開口端である。底部材10Bは円筒状部材10Aの鉛直下方側の開口面を閉塞する。底部材10Bの中心部分には貫通穴11が形成されている。貫通穴11は、後述する第1の栓部材32によって閉塞可能である。
大径部14の水平方向の径の長さ及び鉛直方向の高さは、製造する凍結物の粒径に応じて適宜選択できる。大径部14の水平方向の径の長さは、例えば、0.3〜2mとすることができる。例えば、大径部14の水平方向の径の長さが1m以上であると、液体原料を十分に凍結するための時間をさらに十分に確保しやすくなる。例えば、大径部14の水平方向の径の長さが0.5m以下であると、液体冷媒の使用量を減らし、凍結物の製造コストをさらに低減しやすくなる。
大径部14の鉛直方向の高さは、例えば、0.05〜0.3mとすることができる。例えば、大径部14の鉛直方向の高さが0.05m以上であると、液体原料を十分に凍結するための時間をさらに十分に確保しやすくなる。例えば、鉛直方向の高さが0.3m以下であると、液体冷媒の使用量を減らし、凍結物の製造コストをさらに低減しやすくなる。
小径部15は、大径部14の鉛直下方に接続される。
小径部15は、底部材10Bの鉛直下方側に設けられる円筒状部材10Cを有する。円筒状部材10Cの中心軸は円筒状部材10Aの中心軸と一致するとともに、底部材10Bの中心部分を通る。そのため、小径部15の中心軸は大径部14と一致し、大径部14の底面部分(底部材10B)と直交する。
円筒状部材10Cの両端は開口端である。そのため、小径部15は、鉛直上方に向かって開口する第1の端部15aと、鉛直下方に向かって開口する第2の端部15bとを有する。
小径部15の第1の端部15aの開口面は、貫通穴11と一致している。これにより、小径部15の内部空間16が大径部14の内部空間17と連通する。すなわち、貫通穴11は小径部15の内部空間16と大径部14の内部空間17との境界面である。また、小径部15の内部空間16は、後述する第1の栓部材32又は第2の栓部材33によって閉塞される。
内部空間16は、貫通穴11を介して大径部14の内部空間17と連通している。第1の栓部材32又は第2の栓部材33によって内部空間16が閉塞されると、容器10内に液体冷媒を貯めることができるとともに、内部空間17の中心部分に集められる凍結物を液体冷媒とともに内部空間16に導出して捕集できる。ここで、内部空間17の中心部分とは、底部材10Bの中心を含む底面領域の上方の空間領域をいう。
小径部15の水平方向の径の長さは、例えば、0.05〜0.3mとすることができる。例えば、小径部15の水平方向の径の長さが0.2m以上であると、凍結物をさらに捕集しやすくなる。例えば、小径部15の水平方向の径の長さが0.1m以下であると、後述する液体冷媒の流出量をさらに低減しやすくなる。
小径部15の鉛直方向の高さは、例えば、0.1〜0.5mとすることができる。例えば、小径部15の鉛直方向の高さが0.2m以下であると、凍結物の製造コストをさらに低減しやすくなる。
小径部15の径の長さは大径部14の径の長さより短い。小径部15の径の長さは大径部14の径の長さの1/40〜1/2が好ましく、1/10〜1/5がより好ましく、1/7〜1/5がさらに好ましい。小径部15の径の長さが前記下限値以上であると、後述する排出機構30が凍結物を小径部15の内部空間16にさらに捕集しやすくなる。小径部15の径の長さが前記上限値以下であると、排出機構30が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する際に、小径部15の第2の端部15bから流出する液体冷媒の流量をさらに低減できる。
小径部15の内部空間16の容積は、大径部14の内部空間17の容積100体積%に対して2〜50体積%が好ましく、5〜40体積%がより好ましく、8〜30体積%がさらに好ましい。小径部15の内部空間16の容積が前記下限値以上であると、後述する排出機構30が凍結物を小径部15の内部空間16に捕集しやすくなる。小径部15の内部空間16の容積が前記上限値以下であると、排出機構30が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する際に、小径部15の第2の端部15bから流出する液体冷媒の流量をさらに低減できる。
容器10の材質としては、金属、セラミック、樹脂、ガラス、木材等が例示され、これらを組み合わせてもよく、例えば、G−FRP、C−FRP等の繊維強化樹脂でもよい。液体冷媒の温度を低く維持して液体冷媒の損失を防ぐ点から、容器10としては、断熱材による断熱構造の容器が好ましく、真空二重管の断熱構造の容器が特に好ましい。
原料供給機構20は、容器10内の液体冷媒に液体原料の液滴を容器10内の液体冷媒に供給できる形態であれば特に限定されない。本実施形態では、凍結物製造装置1が原料供給機構20を容器10の上方に備える。これにより、原料供給機構20は液体原料の液滴を液体冷媒に滴下して供給できる。原料供給機構20が液体原料の液滴を容器10内の液体冷媒に供給することにより、凍結物製造装置1は液体原料の液滴を液体冷媒によって凍結して、液体原料の液滴の凍結物を容器10内で製造できる。
原料供給機構20としては、液体原料の液滴を液体冷媒に滴下する装置、液体原料の液滴を液体冷媒に噴霧する装置等が例示される。
液体原料としては特に制限されない。液体原料としては食品及び医薬品の分野で凍結対象となる物質の液体及び水溶液等が例示される。
図示略の旋回流発生機構は、容器10内に旋回流を発生させる。旋回流発生機構は、大径部14及び小径部15の少なくとも一方の中心軸を中心とする旋回流を発生させることができる形態であれば特に限定されない。
旋回流発生機構は、容器10内の液体冷媒に旋回流を発生させることにより、旋回流の中心、すなわち内部空間17の中心部分に凍結物を集めることができる。凍結物製造装置1は、重力の作用を利用して、内部空間17の中心部分に集められた凍結物を内部空間16に捕集できる。
旋回流発生機構は、容器10内の液体冷媒に旋回流を発生させることにより、原料供給機構20から供給される液滴及び液滴の凍結物を容器10内で旋回させることができる。これにより、液滴の凍結物が重力の作用を受けて即座に容器10内を沈降することを防止でき、液滴及び凍結物を充分に凍結するための時間を確保できる。
旋回流発生機構としては、容器10内の液体冷媒を撹拌する攪拌機、容器10の上方から液体冷媒の液面に向かって送液又は送風する送液機又は送風機、容器10を一定の中心軸で回転させる回転機等が例示される。
排出機構30は、液滴の凍結物を小径部15の内部空間16に捕集するとともに、内部空間16から容器10の外側へ凍結物を排出する。図1に示すように、第1の実施形態においては排出機構30が、主軸部材31と、第1の栓部材32と、第2の栓部材33とを有する。
主軸部材31は内部空間16に配置されている。主軸部材31の中心軸は大径部14及び小径部15の中心軸と一致する。主軸部材31は鉛直方向上側の第1の端部(図示略)と鉛直方向下側の第2の端部31aとを有する。
主軸部材31の第1の端部(図示略)は、モーター、ピストン等の主軸部材31の往復運動を実現する運動装置と接続されている。これにより、主軸部材31は図1中の両矢印で示す方向、すなわち鉛直上下方向に前記中心軸に沿って内部空間16で上下に往復運動できる。
主軸部材31の第2の端部31aは、第2の栓部材33と接続されている。
第1の栓部材32は、貫通穴11を閉塞する部材である。
図1に示すように、第1の栓部材32は、主軸部材31の第2の端部31aの鉛直上方の部分に設けられている。また、第1の栓部材32の閉塞面は主軸部材31の軸方向と直交する。
本実施形態では、第1の栓部材32の形状は、貫通穴11の形状と一致している。なお、第1の栓部材32の形状は、貫通穴11の形状に合わせて適宜選択できる。
第2の栓部材33は、小径部15の内部空間16を閉塞する部材である。
図1に示すように、第2の栓部材33は主軸部材31の第2の端部31aに設けられている。すなわち、第2の栓部材33は主軸部材31に設けられるとともに、第1の栓部材32の鉛直下方に配置される。また、第2の栓部材33の閉塞面は主軸部材31の軸方向と直交する。
本実施形態では、第2の栓部材33の形状は、内部空間16の形状と一致している。なお、第2の栓部材33の形状は、内部空間16の形状に合わせて適宜選択できる。
第2の栓部材33は、内部空間16に捕集される凍結物を上側の面に乗せることができる。内部空間16に捕集される凍結物は重力の影響を受けるため、凍結物製造装置1は第2の栓部材33の上側に凍結物を溜めることができる。
図1に示すように第2の栓部材33の上側の面には、閉塞面の外縁から中心かつ上方に向かう傾斜が設けられている。これにより、凍結物が小径部15の第2の端部15bから容器10の外側へ排出されやすくなる。
本実施形態では、第1の栓部材32の上側の閉塞面と第2の栓部材33の上側の面との間の距離Lが、内部空間16の軸方向の長さlより短い。なお、前記距離Lと前記長さlとの差が0に近いと、後述する液体冷媒の流出量をさらに低減でき、凍結物の製造コストをさらに低減できる。
図1に示すように、第1の栓部材32が貫通穴11から鉛直上方に距離L未満の位置にあると、第2の栓部材33が、小径部15の第1の端部15aと小径部15の第2の端部15bとの間に位置し、小径部15の内部空間16を閉塞する。
図2は凍結物製造装置1の動作の一例を説明するための模式図である。図2に示すように、第1の栓部材32の上側の閉塞面の位置が貫通穴11の位置と一致すると、第1の栓部材32は貫通穴11を閉塞する。このとき、第2の栓部材33は小径部15の第2の端部15bの鉛直下方に位置し、第2の栓部材33が内部空間16を開放する。図2に示す状態では、排出機構30は小径部15の第2の端部15bから、容器10の外側へ内部空間16に捕集された凍結物を排出している。
なお、凍結物製造装置1は、凍結物の回収容器(図示略)を備えている。凍結物製造装置1は、図示略の回収容器に排出機構30から排出される凍結物を回収できる。
第1の栓部材32が図1に示す状態から鉛直下方の貫通穴11に向かって移動するとき、第1の栓部材32は液体冷媒を鉛直下方に押し込むことにより、内部空間16に捕集される凍結物を鉛直下方に押し出すことができる。その結果、第1の栓部材32は内部空間16に捕集される凍結物の排出を促進することができる。
第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞するとき、第1の栓部材32は円筒状部材10Cと接する第1の栓部材32のエッジ部分で、貫通穴11の周辺の底部材10Bにある凍結物を削ることができる。これにより、第1の栓部材32と貫通穴11との間における凍結物の詰まりを低減でき、凍結物の粒径をさらに小さくできる。
図1及び図2を用いて説明したように、凍結物製造装置1が容器10内の凍結物を内部空間16に捕集するとき、排出機構30は下記の第1の状態にある(図1参照)。
第1の状態:排出機構30が第2の栓部材33によって内部空間16を閉塞する状態。
また、凍結物製造装置1が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出するとき、排出機構30は下記の第2の状態にある(図2参照)。
第2の状態:排出機構30が第1の栓部材32によって貫通穴11を閉塞し、第2の栓部材33によって内部空間16を開放する状態。
このように第1の実施形態では、排出機構30が凍結物を内部空間16に捕集する際は、第2の栓部材33が内部空間16を閉塞するとともに、排出機構30が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する際は、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞し、第2の栓部材33が内部空間16を開放する。
また、図1及び図2を用いて説明したように、第2の栓部材33は容器10内の凍結物を内部空間16に捕集するとともに、凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出するための部材である。よって、第2の栓部材33を有する排出機構30は、第2の栓部材33の鉛直方向の位置を制御することで、容器10内の凍結物を内部空間16に捕集する第1の状態と、凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する第2の状態とを切り替えることができる。
本実施形態においては、第1の栓部材32及び第2の栓部材33は、主軸部材31の鉛直方向における往復運動に追従して、内部空間16で鉛直方向に往復運動する。そのため凍結物製造装置1は、主軸部材31が上下に往復運動することにより、前記第1の状態と、前記第2の状態とを切り替えることができる。
このように、凍結物製造装置1は主軸部材31の上下の往復運動を利用して、凍結物を製造及び捕集する状態と、凍結物を排出及び回収する状態とを簡便に切り替えることができる。したがって、凍結物製造装置1は、原料供給機構20から供給される液滴の凍結物を容器10内で連続的に製造しながら、凍結物を容器10の外側へ連続的に排出して回収できる。
(作用効果)
以上説明した構成を備える第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、メッシュ状容器を用いなくとも、凍結物を小径部の内部空間に捕集でき、液体冷媒の流出を抑えながら捕集した凍結物を容器の外側へ排出できる。よって、第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できる。
また、第1の実施形態の凍結物製造装置は、大径部と小径部との境界面上に貫通穴が形成されているため、液体冷媒を排出するための排出弁を備えなくとも、液体冷媒を容器から排出できる。よって、第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、排出弁の清掃等の設備維持の作業の負担を軽減できる。その結果、設備維持のために装置の運転を停止する期間が削減され、凍結物の製造効率が低下しにくくなる。
第1の実施形態の凍結物製造装置は、凍結物を製造及び捕集する状態と、凍結物を排出及び回収する状態とを排出機構によって簡便に切り替えることができる。そのため、第1の実施形態の凍結物製造装置は、供給機構から供給される液滴を容器内で連続的に凍結しながら、凍結物を容器の外側へ連続的に排出して回収できる。その結果、凍結物の製造効率が飛躍的に向上する。
ところで、旋回流発生機構を備えない従来型の装置は、液滴等の凍結時間を確保するために、直線状の傾斜を液体冷媒の流路として採用していた。そのため従来型の装置では、直線状の流路に液体冷媒を流し続ける必要があり、大量の液体冷媒が必要であった。また、従来型の装置は液体冷媒の流路を必要とするため、大型の装置であった。
しかし、第1の実施形態の凍結物製造装置は旋回流発生機構を備えるため、周方向に発生する環状の旋回流によって、液滴等を十分に凍結するための時間を確保できる。そのため、第1の実施形態の凍結物製造装置は直線状の流路を必要としない。また、液体冷媒を流し続ける必要もない。よって、第1の実施形態の凍結物製造装置によれば、凍結物の製造コストを低減でき、装置の小型化を図ることができる。
[凍結物製造方法]
次に、本実施形態に係る凍結物製造方法の一例について説明する。
本実施形態の凍結物製造方法は、上述した構成を有する凍結物製造装置1を用いた凍結物製造方法である。以下図1及び図2を参照して、本実施形態の凍結物製造方法について、具体的に説明する。
まず、本実施形態の凍結物製造方法では図1に示すように、小径部15の内部空間16を第2の栓部材33で閉塞した状態で容器10に液体冷媒を貯留する。液体冷媒の貯留量及び容器10内の深さは、液滴の凍結時間、凍結物の生産量、生産効率及び生産コストを勘案して適宜設定できる。なお、本実施形態では、内部空間16を第2の栓部材33で閉塞しているが、液体冷媒を貯留する際に内部空間16を閉塞する部材は、第2の栓部材33に限定されない。
次に、原料供給機構20から容器10内の液体冷媒に液体原料の液滴を滴下して供給し、液滴を容器10内の液体冷媒によって凍結する。液滴の供給量は凍結物の生産量、生産効率及び生産コストを勘案して、適宜設定できる。また、供給する液滴の粒径は所望する凍結物の粒径を勘案して適宜設定できる。なお、液体原料の液滴を液体冷媒に供給する際には、スプレー構造の原料供給機構を利用して噴霧してもよい。
次に、図示略の旋回流発生機構によって容器10内の液体冷媒に旋回流を発生させて、液滴の凍結物を小径部15の内部空間16に捕集する。
大径部14の内部空間17にある凍結物の大部分は、発生した旋回流によって、内部空間17の中心部分に集められる。その後、旋回流の作用と重力の作用とを受け、凍結物は内部空間16に捕集される。また、内部空間17の凍結物の残りの一部は、旋回流の作用を受ける前に重力の作用を受け、大径部14の外縁部分で沈降する。大径部14の外縁部分で沈降する凍結物は大径部14の底部材10Bの上に一時的に捕集された後、旋回流の作用を受けて内部空間16に捕集される。
容器10内の液体冷媒に発生させる旋回流の強さ及び回転速度等は、液滴の凍結に要する時間を勘案して適宜設定できる。
なお、凍結物を内部空間16に捕集する際は、内部空間16を第2の栓部材33で閉塞できる。なお、容器10内に旋回流を発生させる際には、撹拌棒を使用して人為的に旋回流を発生させてもよい。
次に、内部空間16を開放して凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する。具体的には内部空間16に凍結物が捕集され、第2の栓部材33の上側に凍結物が溜まったとき、主軸部材31を鉛直下方に運動させる。これにより、内部空間16に捕集された凍結物は第1の栓部材32によって、鉛直下方に押し込まれる。
主軸部材31をさらに鉛直下方に運動させると、第2の栓部材33が小径部15の第2の端部15bより鉛直下方に位置する。これにより、内部空間16に捕集された凍結物が内部空間16の液体冷媒とともに、容器10の外側に小径部15の第2の端部15bから排出される。
最後に、小径部15の第2の端部15bから排出される凍結物を、凍結物製造装置1が備える図示略の回収容器に回収して凍結物が製造される。
本実施形態の凍結物製造方法では、内部空間16を閉塞した状態で、内部空間16に凍結物を捕集する第1の操作と、内部空間16を開放して凍結物を内部空間16から容器の外側へ排出する第2の操作とを、主軸部材31を上下に往復運動させて繰りかえすことができる。
図1に示す状態、すなわち上述の第1の状態では、第1の操作が行われている。また、図2に示す状態、すなわち上述の第2の状態では、第2の操作が行われている。
第1の操作から第2の操作に移行する際は、主軸部材31を鉛直下方に運動させることで、第1の栓部材32の上側の閉塞面の位置を貫通穴11の位置と一致させて、第2の栓部材33の位置を小径部15の第2の端部15bより鉛直下方にすればよい。
第2の操作から第1の操作に移行する際は、主軸部材31を鉛直上方に運動させることで、第1の栓部材32が貫通穴11から鉛直上方に距離L未満の位置に配置すればよい。このとき、第2の栓部材33は貫通穴11の鉛直下方かつ小径部15の第2の端部15bの鉛直上方に位置し、第2の栓部材33は内部空間16を閉塞する。
このように本実施形態の凍結物製造方法では、第2の栓部材33の上下の往復運動を利用して、凍結物を製造及び捕集する操作と、凍結物を排出及び回収する操作とを簡便に切り替えることができる。したがって、本実施形態の凍結物製造方法によれば、液体原料の液滴を容器10内に連続的に供給しながら、液滴の凍結物を容器10の外側へ連続的に排出して回収できる。
第1の操作と第2の操作をそれぞれ行う時間は、凍結物の生産量、生産効率及び生産コストを勘案して適宜設定できる。例えば、凍結物を排出する際に凍結物とともに流出する液体冷媒の量を低減したい場合、第2の操作を行う時間は第1の操作を行う時間の1/10〜1/1程度に設定することができる。例えば、第2の操作を行う時間が、第1の操作を行う時間の1/3以上であると、凍結物を内部空間16にさらに捕集しやすくなる。例えば、第2の操作を行う時間が、第1の操作を行う時間の1/5以下であると、排出機構30が凍結物を内部空間16から容器10の外側へ排出する際に、小径部15の第2の端部15bから流出する液体冷媒の量をさらに低減できる。
(作用効果)
以上説明した構成を備える第1の実施形態の凍結物製造方法によれば、メッシュ状容器を用いなくとも、凍結物を回収できる。よって、本実施形態の凍結物製造方法によれば、粒径が小さい凍結物又は細かい粉末状の凍結物を無駄なく回収できる。
<第2の実施形態>
以下第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図3は第2の実施形態に係る凍結物製造装置2の構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、凍結物製造装置2においては、小径部15の第2の端部15bに閉塞板38が設けられている。閉塞板38は小径部15の第2の端部15bの開口面を閉塞して小径部15の内部空間16を閉塞する部材である。
図4は凍結物製造装置2の動作の一例を説明するための模式図である。図4に示すように、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞すると、第2の栓部材33が閉塞板38を押し出すとともに、内部空間16を開放して凍結物が排出される。ここで閉塞板38はバネ39を介して小径部15の第2の端部15bと接続されている。これにより、閉塞板38が押し出された後に、第2の栓部材33が鉛直上方に移動し始めると、閉塞板38の両端に設けられたバネ39の作用により、閉塞板38が元の位置に素早く戻り、小径部15の第2の端部15bの開口面を閉塞する。
以上説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、凍結物が排出された後に、閉塞板38が小径部15の第2の端部15bの開口面を素早く閉塞するため、小径部15の第2の端部15bから流出する液体冷媒の量を低減できる。
<第3の実施形態>
以下第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明において、第1及び第2の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図5は第3の実施形態に係る凍結物製造装置3の構成の一例を示す模式図である。図5に示すように、凍結物製造装置3においては、主軸部材31の内部に液体冷媒の流路35が設けられている。流路35は第2の栓部材33に形成された流入口36から流入する液体冷媒を、主軸部材31の第1の栓部材32の上側に形成された流出口37から流出させるための流路である。
さらに、凍結物製造装置3においては、閉塞板38が小径部15の第2の端部15bに設けられている。また、閉塞板38で閉塞される小径部15の内部空間は、第2の栓部材33によって二つに分割される。さらに、第2の栓部材33の鉛直下方側の内部空間16bには液体冷媒が貯留されている。なお、図5において第2の栓部材33の鉛直上方側の内部空間を内部空間16aとする。
図6は凍結物製造装置3の動作の一例を説明するための模式図である。図6に示すように、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞すると、第2の栓部材33が閉塞板38を押し出すとともに、小径部15の内部空間を開放して凍結物が排出される。このとき、図1に示す状態で内部空間16bに貯留されていた液体冷媒は、流入口36から流路35に流入し、鉛直上方に向かって流路35内を流れる。その後、流路35内の液体冷媒は流出口37から流出し、容器10内に再び貯留される。このように、主軸部材31の内部に流路35を設けることにより、主軸部材31が小径部15の内部空間から液体冷媒を吸引して回収し、再利用できる。
以上説明した第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果が得られる他、第1及び第2の実施形態においては小径部15の第2の端部15bから排出されてしまう内部空間16b内の液体冷媒を吸引して回収できるため、流出する液体冷媒の量をさらに低減できる。さらに、第3の実施形態によれば、回収した液体冷媒を容器10内に再び貯留して再利用できるため凍結物の製造コストをさらに低減できる。
<第4の実施形態>
以下第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図7は第4の実施形態に係る凍結物製造装置4の構成の一例を示す模式図である。図7に示すように、凍結物製造装置4においては、小径部15の第1の端部15aの近傍にヒーター41が設けられており、第2の栓部材33の外縁部にヒーター42が設けられている。ヒーター41,42は液体冷媒を加温して気化させることができる形態であれば特に限定されない。
図8は凍結物製造装置4の動作の一例を説明するための模式図である。図8に示すように、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞すると、第2の栓部材33が小径部15の第2の端部15bの下方に位置し、内部空間16が開放されて凍結物が排出される。
このとき、ヒーター41が底部材10Bと円筒状部材10Cとの接続部分の付近の液体冷媒の一部を気化させると、底部材10Bと第1の栓部材32との間の隙間に液体冷媒が気化したガスを充填できる。これにより、前記隙間が前記ガスによって閉塞されるため、液体冷媒が前記隙間に流入しにくくなる。
また、ヒーター42は、第2の栓部材33及び小径部15の第2の端部15bの周辺の液体冷媒を気化させることができる。そのため、排出される凍結物が乾燥されやすい。
以上説明した第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、凍結物を排出する際に底部材10Bと第1の栓部材32との間の隙間から内部空間16に流入する液体冷媒の量を低減できるため、小径部15の第2の端部15bから流出する液体冷媒の量をさらに低減できる。また、凍結物製造装置4で製造される凍結物は、凍結物製造装置1等で製造される凍結物に比して乾燥されているため、その後の製造工程における乾燥作業の負担を軽減でき、製造効率をさらに向上させるとともに、製造コストをさらに低減できる。
<第5の実施形態>
以下第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図9は第5の実施形態に係る凍結物製造装置5の構成の一例を示す模式図である。図9に示すように、凍結物製造装置5においては、凍結物製造装置1等が備える排出機構30が排出機構50と置換されている。排出機構50は、複数の主軸部材51と、複数の栓部材52とを備える。本実施形態においては、栓部材52が内部空間16を閉塞する部材である。
複数の主軸部材51は互いに連結されているとともに、一つの環状構造を形成している。複数の主軸部材51同士の連結部分は可動部分とされている。これにより、互いに連結された主軸部材51同士の結合体は直線状の形状と、前記環状構造に応じて連結角度が変化する折れ線状の形状とをとることができる。
複数の主軸部材51にはそれぞれ栓部材52が一つずつ設けられている。それぞれの主軸部材51の形状及び寸法は同一である。さらに、それぞれの主軸部材51に栓部材52が設けられる位置は、各主軸部材51間で一定である。そのため、複数の主軸部材51を備えて構成される環状構造の排出機構50は、栓部材52を一定間隔で連続的に備えている。なお、栓部材52の形状は第2の栓部材33と同様の形状である。
環状構造を形成する複数の主軸部材51は、図9に示す矢印の向きに従って図中上方から下方に向かって一定方向(図9中時計回り)に運動する。これにより複数の栓部材52が連続的に内部空間16を循環しながら閉塞する。
図10は凍結物製造装置5の動作の一例を説明するための模式図である。
図10に示すように、ある栓部材52−1が貫通穴11を閉塞すると、環状構造において栓部材52−1と隣り合うとともに栓部材52−1の下方に位置する栓部材52−2が、小径部15の第2の端部15bの下方に位置し、内部空間16が開放されて凍結物が排出される。
以上説明した第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、一定方向に排出機構50が有する環状構造を循環させる操作で凍結物を排出できるため、操作が簡便である。
<第6の実施形態>
以下第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図11は第6の実施形態に係る凍結物製造装置6の構成の一例を示す模式図である。図11に示すように、凍結物製造装置6においては、凍結物製造装置1等が備える排出機構30が排出機構60と置換されている。排出機構60は、筒状部材65と、主軸部材31と、第1の栓部材62と、第2の栓部材33とを有する。
筒状部材65は筒状の部材である。筒状部材65は、水平方向に配置されるとともに、小径部15の鉛直下方に接続されている。また、筒状部材65の内部空間66は小径部15の内部空間16と連通している。これにより内部空間16に捕集される凍結物が内部空間66に導出されて捕集される。なお、第6の実施形態においては、筒状部材65の内部空間66を小径部15の内部空間16の一部として考える。
筒状部材65には排出口67が形成されている。排出口67は鉛直下方に開口している。これにより内部空間66に捕集される凍結物が排出口67から排出される。
第1の栓部材62は、内部空間66に捕集される凍結物を水平方向に排出口67に向けて押し出すとともに、小径部15の内部空間16を閉塞する部材である。
図11に示すように、第1の栓部材62は、主軸部材31の第2の端部31aの水平右側の部分に設けられている。また、第1の栓部材62は主軸部材31の軸方向と直交する。なお、第1の栓部材62の形状は、内部空間66の形状に合わせて適宜選択できる。
図11中に両矢印で示すように、第6の実施形態においては、主軸部材31が筒状部材65の内部空間で水平方向に往復運動する。これにより内部空間16を経由して内部空間66に凍結物を捕集する状態と、内部空間66に捕集される凍結物を排出口67から排出する状態とを切り替えることができる。
図11に示す状態では、内部空間16を経由して凍結物が内部空間66に捕集されている。その後、内部空間66に凍結物が溜まったとき、主軸部材31を図1中の水平左方向に運動させる。これにより、内部空間66に捕集された凍結物が第1の栓部材62によって、水平左方向に押し込まれ、第1の栓部材62が小径部15の内部空間16を閉塞する。
以上説明した第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、排出口67から凍結物を液体冷媒とともに排出するため、凍結物を排出する際に流出する液体冷媒の量を低減できる。
<第7の実施形態>
以下第7の実施形態について説明する。第7の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図12は第7の実施形態に係る凍結物製造装置7の構成の一例を示す模式図である。図12に示すように、凍結物製造装置7においては、排出機構30が主軸部材31と、第1の栓部材32と、第2の栓部材33とに加えて、さらに羽根部材34とを有する。
羽根部材34は主軸部材31を中心軸とするらせん状の部材である。
羽根部材34の羽根部分の水平方向の幅は貫通穴11及び内部空間16の径の長さと一致する。羽根部材34の具体例としては、スクリュー羽根が例示される。
羽根部材34は第1の栓部材32と第2の栓部材33との間の部分の主軸部材31に設けられている。羽根部材34は第1の栓部材32を開始点として、主軸部材31を中心とするらせん状に前記部分に設けられている。第1の栓部材32をらせんの開始点とすると、第1の栓部材32が貫通穴11を閉塞する際に、羽根部材34のエッジが貫通穴11の周囲にある凍結物を削り取り、凍結物を内部空間16に押し出すことができる。これにより、削られた凍結物の粒径をさらに細かくできる。
以上説明した第7の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、さらに粒径が小さい凍結物又はさらに細かい粉末状の凍結物を製造できる。また、凍結物製造装置7によれば、凍結物が貫通穴11の周囲に詰まりにくいため、設備維持の作業の負担がさらに軽減される。
<第8の実施形態>
以下第8の実施形態について説明する。第8の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図13は第8の実施形態に係る凍結物製造装置8の構成の一例を示す模式図である。図13に示すように、凍結物製造装置8においては、凍結物製造装置1等が備える小径部15及び排出機構30が、小径部85及び排出機構80とそれぞれ置換されている。
小径部85は円筒状部材85Cを有する。円筒状部材85Cは鉛直下方側の端部に排出口87が形成されている点以外は円筒状部材10Cと同一の構成を備えている。
排出機構80は、主軸部材31と、遮蔽部材82と、羽根部材84と、閉塞部材88とを有する。
遮蔽部材82は貫通穴11を遮蔽する部材である。これにより貫通穴11を介して小径部85の内部空間86に液体冷媒が流入しにくくなる。
羽根部材84は遮蔽部材82と閉塞部材88との間の部分の主軸部材31に設けられている点以外は、上述した羽根部材34と同一の構成を備えている。
閉塞部材88は小径部85の鉛直下方の端部を閉塞して小径部85の内部空間86を閉塞する部材である。これにより、内部空間86から小径部85の鉛直下方の端部を介して液体冷媒が流出しにくくなる。
第8の実施形態においては、主軸部材31が小径部85の中心軸を中心として回転する。これにより、羽根部材84が内部空間86内で回転し、凍結物が羽根部材84の羽根部分の上で搬送され、内部空間86内を下方に移動して、排出口87から排出される。
羽根部材84が内部空間86内で回転すると、羽根部材84と小径部85との間の隙間にある凍結物は、羽根部材84のエッジによって削られ、粒径がさらに小さくなる。
以上説明した第8の実施形態によれば、第7の実施形態と同様の作用効果が得られる。
<変形例>
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明はこれらの特定の実施の形態に限定されない。また、本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が加えられてよい。
例えば、以上説明した実施形態においては、大径部14の底面の形状は平坦であるが、大径部14の底面の形状は、鉛直下方に向かって漸次縮径する形状であってもよい。大径部14の底面の形状が、鉛直下方に向かって漸次縮径する形状であると、大径部14の底面上の凍結物が重力の影響を受けて小径部15の内部空間にさらに捕集されやすくなる。
容器10はホッパー又はサイクロン等のテーパー付の容器でもよい。
主軸部材31に主軸部材31の動きを規制するガイド部材を設けてもよい。これにより、主軸部材31が斜めに傾きにくく、偏心せず、かつ、スムーズに上下運動できる。
本発明の凍結物製造装置及び凍結物製造方法は、食品及び医薬品等の産業分野に適用できる。
1,2,3,4,5,6,7,8…凍結物製造装置、10…容器、11…貫通穴、14…大径部、15,85…小径部、16,66,86…小径部の内部空間、17…大径部の内部空間、20…原料供給機構、30,50,60,80…排出機構、31,51…主軸部材、32,62…第1の栓部材、33…第2の栓部材、34,84…羽根部材、35…流路、36…流入口、37…流出口、38…閉塞板、39…バネ、41,42…ヒーター、52…栓部材、65…筒状部材、67,87…排出口、82…遮蔽部材、88…閉塞部材

Claims (7)

  1. 筒状の大径部と前記大径部の下方に接続される筒状の小径部とを有するとともに、液体冷媒を貯留する容器と、
    前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させる旋回流発生機構と、
    前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給する原料供給機構と、
    前記液滴の凍結物を前記小径部の内部空間に捕集するとともに、前記内部空間から前記容器の外側へ前記凍結物を排出する排出機構と、
    を備え、
    前記排出機構が前記内部空間を閉塞する部材を有する、凍結物製造装置。
  2. 前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する際は、前記部材が前記内部空間を閉塞するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する際は、前記部材が前記内部空間を開放する、請求項1に記載の凍結物製造装置。
  3. 前記排出機構が、前記小径部の中心軸に沿って配置される主軸部材と、前記主軸部材に設けられた第1の栓部材と、前記主軸部材に設けられるとともに前記第1の栓部材の下方に配置される第2の栓部材とを有し、
    前記第2の栓部材が前記内部空間を閉塞する、請求項1又は2に記載の凍結物製造装置。
  4. 前記第1の栓部材が前記大径部と前記小径部との境界面を閉塞する、請求項3に記載の凍結物製造装置。
  5. 前記主軸部材が上下に往復運動するとともに、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間に捕集する状態と、前記排出機構が前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する状態とを切り替える、請求項3又は4に記載の凍結物製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の凍結物製造装置が備える前記容器に、前記内部空間を閉塞した状態で液体冷媒を貯留し、
    前記液体冷媒に液体原料の液滴を供給して、前記液滴を凍結し、
    前記容器内の液体冷媒に旋回流を発生させて、前記液滴の凍結物を前記内部空間に捕集し、
    前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する、凍結物製造方法。
  7. 前記内部空間を閉塞した状態で、前記内部空間に凍結物を捕集する操作と、前記内部空間を開放して前記凍結物を前記内部空間から前記容器の外側へ排出する操作とを繰りかえす、請求項6に記載の凍結物製造方法。
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