JP2019122633A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供すること。【解決手段】本発明に係る遊技機では、所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける操作手段の操作に応じて抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を演出表示として実行可能であり、複数の遊技回に対応する抽選処理の抽選結果に基づいて各遊技回における特殊示唆処理の実行の有無を決定可能であり、第1特殊示唆画像が表示される第1タイミングとして、当該特殊示唆処理が実行される遊技回よりも前に実行される遊技回において予め定められたタイミングが所定の確率で選択される。【選択図】図36

Description

本発明は、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機などの遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機又はスロットマシンなどの遊技機では、遊技者による操作ボタンの操作を演出に反映させる遊技者参加型の演出構成が採用されることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−081573号公報
ところで、遊技機としては、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることが重要である。
本発明の目的は、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供することにある。
本発明に係る遊技機は、
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、
を備える遊技機であって、
前記主制御手段は、遊技球が作動入賞口に入賞したときに当該入賞に対応する前記遊技回の抽選結果を前記副制御手段に入力可能であり、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備え、
前記演出処理手段は、複数の前記遊技回に対応する前記抽選処理の抽選結果に基づいて各遊技回における前記特殊示唆処理の実行の有無を決定可能であり、前記第1タイミングとして、当該特殊示唆処理が実行される遊技回よりも前に実行される遊技回において予め定められたタイミングが所定の確率で選択される。
本発明によれば、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供することが可能である。
遊技機の構成を示す斜視図。 遊技機の構成を示す展開図。 遊技機の構成を示す展開図。 遊技機の遊技盤の正面図。 遊技機のシステム構成を示すブロック図。 遊技機の記憶領域を示すブロック図。 遊技機の主制御装置の動作例を説明するための図。 遊技機で使用される各種テーブルの一例を示す図。 タイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャート。 始動入賞処理の手順の一例を示すフローチャート。 予告保留確認処理の手順の一例を示すフローチャート。 保留コマンド設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 メイン処理の手順の一例を示すフローチャート。 遊技回制御処理の手順の一例を示すフローチャート。 データ設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 変動開始処理の手順の一例を示すフローチャート。 タイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャート。 コマンド対応処理の手順の一例を示すフローチャート。 遊技機で使用される各種テーブルの一例を示す図。 告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 遊技機で使用される各種テーブルの一例を示す図。 特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 特殊演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の実行結果の表示例を示す図。 告知演出処理の実行結果の表示例を示す図。 特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の実行結果の表示例を示す図。 特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 遊技機で使用される各種テーブルの一例を示す図。 タイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャート。 昇格演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 特殊演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の手順の一例を示すフローチャート。 告知演出処理の手順の一例を示すフローチャート。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。また、以下の各実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、以下の各実施形態において、初めに説明する第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
[遊技機10の概略構成]
ここに、図1は遊技機10の外観斜視図、図2及び図3は遊技機10の展開図、図4は遊技機10の遊技盤31の正面図である。以下、本実施形態で使用する前後左右及び上下の表現は、図1〜図3に示されている前後方向D1、上下方向D2、及び左右方向D3により定義されるものとする。
図1〜図3に示すように、遊技機10は、前面枠11、内枠12、裏パックユニット13、及び外枠14を備えるパチンコ遊技機であり、遊技ホールの島設備(不図示)に外枠14が固定されることにより遊技ホールに設置される。なお、本実施形態では、本発明に係る遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げて説明するが、例えば回胴式遊技機(スロットマシン)、アレンジボール遊技機、又はじゃん球遊技機のような他の遊技機にも本発明が適用可能である。
前面枠11は、外枠14で左端部が回動可能に支持されることにより外枠14に対して開閉可能である。また、内枠12は、前面枠11で左端部が回動可能に支持されることに
より前面枠11に対して開閉可能である。さらに、裏パックユニット13は、内枠12で左端部が回動可能に支持されることにより内枠12に対して開閉可能である。
[前面枠11の構成]
前面枠11は、図1及び図2に示すように、発射ハンドル21、操作ボタン22、上皿23、下皿24、パネル25、スピーカ26、及び電飾部27などを備える。
発射ハンドル21は、遊技者が遊技球を発射させるために操作する回転式ハンドルである。遊技機10では、遊技者による発射ハンドル21の回転操作量に応じた強さで後述の遊技球発射機構32から遊技球が発射されることにより基本的な遊技が行われる。遊技機10では、遊技者により発射ハンドル21が操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構32が駆動制御される。
操作ボタン22は、遊技者により操作可能な操作手段の一例であって、遊技者の押下操作を受け付ける押しボタンである。操作ボタン22は、操作ボタン22の押下操作の有無に応じて、後述の音声ランプ制御装置5に対する入力信号を切り換える操作スイッチ22a(図5参照)を備える。これにより、音声ランプ制御装置5では、操作ボタン22の操作状態(操作あり及び操作なし)を判断することが可能である。なお、操作ボタン22は、音声ランプ制御装置5で実行される各種の演出処理において、遊技者の意思を演出に反映させるために用いられる。また、操作ボタン22は、遊技機10の遊技に関するステージ選択、BGM選択、又はキャラ選択などの各種の選択操作にも利用可能である。
なお、操作ボタン22の設置位置は、上皿23の前方に限らず、遊技者が操作可能な位置であれば前面枠11の任意の位置であってよい。また、操作ボタン22は、一つに限らず二つ以上であってもよい。さらに、遊技者による操作の有無を検出するために用いることが可能であれば、操作スイッチ22aは、接点式スイッチに限らず、例えば圧電素子などであってもよい。
また、操作ボタン22に代えて、タッチキーを表示し、そのタッチキーの遊技者による操作を受け付けるタッチパネルが操作手段として設けられてもよい。さらに、操作ボタン22に代えて、パネル25に対する遊技者のタッチ操作を検出するタッチセンサが操作手段として設けられてもよい。これらの場合には、各種の演出処理において、前記タッチパネル又は前記タッチセンサに対する遊技者の操作が演出に反映されることになる。
上皿23は、パネル25の下方に配置されており、後述の払出機構130の払出装置132(図3参照)から払い出された遊技球を貯留し、その貯留されている遊技球を1列に整列させた状態で遊技球発射機構32に導くために用いられる。また、下皿24は、上皿23のさらに下方に設けられており、上皿23で余剰となった遊技球を貯留するために用いられる。
パネル25は、遊技者が遊技機10の前方から内枠12の遊技盤31(図2参照)を視認することのできる無色透明又は有色透明のガラス又は合成樹脂である。スピーカ26は、図1及び図2に示すように、前面枠11の上端部の左右に設けられた一対のスピーカであり、演出時における音声の再生などに利用される。なお、スピーカ26の設置位置は、前面枠11の上端部に限らない。また、電飾部27は、表示ランプ又はLEDなどの光源を内蔵しており、点灯又は点滅などの点灯態様により演出効果を高める役割を果たす。
[内枠12の構成]
内枠12は、図2及び図3に示すように、遊技盤31、遊技球発射機構32、及び制御ユニット33を備える。なお、図2では図示の簡略化のために遊技盤31の盤面上の記載を省略している。
制御ユニット33は、メイン制御ユニット331及びサブ制御ユニット332を有する。なお、遊技機10では、メイン制御ユニット331からサブ制御ユニット332の一方向に、制御内容を指示するための各種のコマンド(制御信号)が送信される。メイン制御ユニット331及びサブ制御ユニット332の詳細については後段で詳述する。
図4に示すように、遊技盤31には、内レール311、外レール312、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、スルーゲート317、アウト口318、可変表示ユニット34、磁気センサ35、電波センサ36、及びメイン表示部37が設けられている。
内レール311及び外レール312は、遊技球発射機構32から発射された遊技球を遊技盤31の盤面上に向けて送り出すための搬送路である。そして、内レール311及び外レール312から発射された後、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、又は可変入賞口316に入球しなかった遊技球はアウト口318から排出される。このように、遊技機10では、遊技球が遊技盤31の上部から落下することにより弾球遊技が行われる。なお、遊技盤31には、遊技盤31における遊技球の落下の方向を分散又は調整するための多数の遊技くぎが植設されており、風車などの役物も設けられている。
ここで、遊技球発射機構32は、図2に示すように、発射レール321、球送り装置322、及びソレノイド323を備える。発射レール321は、遊技球発射機構32から遊技盤31の内レール311及び外レール312に向けて形成されており、遊技球発射機構32から発射される遊技球を内レール311及び外レール312に導くものである。球送り装置322は、ソレノイドなどの駆動手段を有しており、上皿23に貯留されている遊技球を1球ずつ発射レール321上に供給する。ソレノイド323は、発射レール321上に供給された遊技球を内レール311及び外レール312に向けて発射させる駆動手段である。そして、遊技機10では、遊技者による発射ハンドル21の操作に応じてソレノイド323が駆動制御され、遊技球が遊技球発射機構32から遊技盤31に発射される。なお、遊技球発射機構32は、ソレノイド323に代えてモーター等の他の駆動手段を用いて遊技球を発射させる機構であってもよい。
図4の説明に戻り、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、及びアウト口318には、遊技盤31を前後方向に貫通する開口部が形成されている。そして、遊技盤31の背面側には、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、及び可変入賞口316各々に対応して、遊技球の入球を個別に検出可能な入球センサ313a、314a、315a、及び316a(図5参照)が設けられている。また、スルーゲート317は、遊技球が通過し得るゲートであり、スルーゲート317を通過する遊技球を個別に検出可能な入球センサ317a(図5参照)を有する。
入球センサ313a〜317aはメイン制御ユニット331に電気的に接続されており、入球センサ313a〜317aの検出結果はメイン制御ユニット331に入力される。以下、入球センサ313a〜317aにより遊技球が検出されることを入賞とも称する。なお、入球センサ313a〜317aは、例えば電磁誘導型の近接センサであるが、他の検出手法により遊技球の入球を個別に検知することが可能な任意のセンサであってもよい。
また、下作動入賞口315には、遊技球の下作動入賞口315への入球の制限の有無を切り換える電動役物315bが設けられている。電動役物315bは、遊技盤31の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動手段によって開閉される。そして、遊技盤31では、電動役物315bが開くことにより下作動入賞口315への遊技球の入球が可能となり、電動役物315bが閉じることにより下作動入賞口315への遊技球の入球が制限される。
さらに、可変入賞口316には、遊技球の可変入賞口316への入球の制限の有無を切り換える開閉扉316bが設けられている。開閉扉316bは、遊技盤31の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動手段によって開閉される。そして、遊技盤31では、開閉扉316bが開くことにより可変入賞口316への遊技球の入球が可能となり、開閉扉316bが閉じることにより可変入賞口316への遊技球の入球が制限される。
遊技機10では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入球が入球センサ314a又は入球センサ315aによって検出されると、メイン制御ユニット331により大当たりの抽選、即ち特定遊技状態への移行抽選が行われる。そして、メイン制御ユニット331は、抽選結果に従ってメイン表示部37の表示を制御する。さらに、メイン制御ユニット331による抽選結果は、サブ制御ユニット332に送信され、サブ制御ユニット332は、抽選結果に従って可変表示ユニット34の表示を制御する。
また、遊技機10では、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、及び可変入賞口316への遊技球の入球が、入球センサ313a〜316aによって検出されると、予め設定された所定数の賞球が払い出される。例えば、一般入賞口313に入球した場合の賞球数は10個、上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入球した場合の賞球数は3個、可変入賞口316に入球した場合の賞球数は15個である。特に、遊技機10では、メイン制御ユニット331で行われた抽選結果が大当たりである場合に、開閉扉316bが開かれて可変入賞口316が所定時間(例えば30秒)開放される状態が所定回数(例えば16回)繰り返される開閉実行モードが実行されることにより、多量の賞球の払い出しが行われ、遊技者に遊技上の価値が与えられる。
可変表示ユニット34は、遊技盤31の略中央部に形成されている開口31Aを通して視認可能に配置された液晶ディスプレイなどの図柄表示部341を有している。この図柄表示部341は、静止画又は動画を表示可能であり、図柄表示部341の表示内容は、サブ制御ユニット332によって制御される。具体的に、図柄表示部341では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入球に応じてメイン制御ユニット331により行われる大当たり抽選の結果に応じた変動表示及び演出表示のような各種の表示が行われる。なお、図柄表示部341は、プラズマディスプレイ又は有機ELディスプレイなどであってもよい。また、図柄表示部341は、複数のディスプレイを含むものであってもよい。
例えば、図柄表示部341で行われる変動表示は、「1」〜「9」の数字が付された主図柄が縦方向又は横方向に順にスクロールすることにより行われる。なお、主図柄の間には、他の文字又は図柄などを示す副図柄が表示されてもよい。また、図柄表示部341では、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したときにその入賞に対応する大当たり抽選及び変動表示が行われずに保留になっている保留数Nと同数の保留画像が、予め定められた最大数(例えば4個)を上限として表示される。
そして、図柄表示部341における変動表示の停止時、図柄表示部341では、1ライン又は複数ラインに主図柄が並んだ状態が停止結果として表示される。このとき、主図柄の停止結果が、メイン制御ユニット331による大当たり抽選の結果を明示することになる。例えば、大当たり抽選の結果が「確変大当たり」(第2当たりの一例)の場合には、主図柄のうち予め確変大当たりを示す図柄として設定された奇数(1、3、5、7、9)の図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「333」又は「777」など)が表示される。一方、大当たり抽選の結果が「通常大当たり」(第1当たりの一例)の場合には、主図柄のうち予め通常大当たりを示す図柄として設定された偶数(2、4、6、8)の図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「222」又は「444」など)が表示される。また、大当たり抽選の結果が「外れ」の場合には、異なる主図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「323」又は「727」など)が表示される。なお、偶数の同一の主図柄が1ラインに並んだ停止結果が表示されることがあり、その場合には、前記開閉実行モードが実行されて大当たり演出画像が表示される大当たり演出の開始前又は実行中に、実際は確変大当たりであるか否かを操作ボタン22の操作に応じて報知する昇格演出が実行されることがある。特に、前記昇格演出では、操作ボタン22の操作に応じて、確変大当たりであるか否かの結果が報知されることがある。
磁石センサ35は、上作動入賞口314の周辺であって、遊技盤31の背面側に設けられている。磁石センサ35は、メイン制御ユニット331に電気的に接続されており、磁石センサ35の検知結果はメイン制御ユニット331に入力される。これにより、磁石を用いて不正に上作動入賞口314に遊技球を誘導させようとする行為が行われた場合に、その不正行為を検知することが可能である。
電波センサ36は、上作動入賞口314及び下作動入賞口315の周辺であって、遊技盤31の背面側に設けられている。電波センサ36は、メイン制御ユニット331に電気的に接続されており、電波センサ36の検知結果はメイン制御ユニット331に入力される。これにより、不正に検知センサ314a又は検知センサ315aに電波を入力して遊技球の入球を誤検知させる行為が行われた場合に、その不正行為を検知することが可能である。なお、電波センサ36は、例えば50MHz〜3GHzの電波を検知可能である。
メイン表示部37は、遊技盤31の右上部に配置されたLED群371と二つの7セグメント表示器372及び373とを備え、遊技機10の遊技状態を表示するために用いられる。例えば、メイン表示部37では、遊技機10の遊技状態(例えば確変、時短、又は通常)や、上作動入賞口114及び下作動入賞口115への入賞により生じた変動表示の保留数NなどがLED群371に設けられた複数のLEDの点灯パターンによって表示される。また、メイン表示部37では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞をトリガとして、7セグメント表示器372による図柄の変動表示が行われ、メイン制御ユニット331における大当たり抽選の結果に応じた図柄で停止する。また、スルーゲート317への入賞をトリガとして、7セグメント表示器373による図柄の変動表示が行われ、メイン制御ユニット331における電動役物315bを開放するか否かの抽選の結果に応じた図柄が表示される。なお、7セグメント表示器372、373に表示される内容が、7セグメント表示器372、373に代えて図柄表示部341に表示されてもよい。
[裏パックユニット13]
裏パックユニット13は、図3に示すように、払出機構130及び周辺制御ユニット140を備える。
払出機構130は、遊技ホールの島設備(不図示)から供給される球技球を貯留するタンク131と、タンク131から上皿23に向けて遊技球を払い出す払出装置132とを備える。なお、上皿23の遊技球が飽和している場合、払出装置132から払い出される遊技球は下皿24に払い出される。
周辺制御ユニット140は、払出制御装置7、発射制御装置8、及び電源制御装置9(図5参照)を備える。払出制御装置7は、払出装置132による遊技球の払出数などを制御する。発射制御装置8は、発射ハンドル21の操作に応じて遊技球発射機構32を制御する。電源制御装置9は、遊技機10が接続された島設備(不図示)から供給される電力を所定の電圧レベルに変換し、遊技機10内に設けられた各種制御装置及び各種駆動手段に供給する。
[遊技機10のシステム構成]
次に、図5を参照しつつ、遊技機10のシステム構成について説明する。
[メイン制御ユニット331]
メイン制御ユニット331は、遊技機10における遊技の主たる制御を実行する主制御装置4を備える。主制御装置4には、MPU41及び入出力I/F42などが搭載されている。MPU41は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU41には、ROM411及びRAM412が内蔵されている。
入出力I/F42は、主制御装置4に各種の信号を入力し、主制御装置4から制御信号を出力する入出力インターフェースである。また、入出力I/F42には、入球センサ313a〜317a、磁石センサ35、及び電波センサ36なども接続されている。そして、MPU41は、入球センサ313a〜317aからの検出信号に基づいて一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、及びスルーゲート317への入球の有無を判断する。また、MPU41は、磁石センサ35及び電波センサ36からの検出信号に基づいて磁石又は電波を用いた不正行為の有無を判断する。さらに、入出力I/F42には、音声ランプ制御装置5、払出制御装置7、発射制御装置8、及び電源制御装置9などが接続されている。
そして、MPU41は、音声ランプ制御装置5に、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種コマンドを出力する。変動パターンコマンドは、大当たり抽選の結果及び変動表示時間を示すコマンドであって、図柄表示部341による変動表示を開始する際に、後述の保留格納エリア412bに記憶されている当否情報に基づいて決定され、音声ランプ制御装置5に出力される。保留コマンドは、後述の保留格納エリア412bに現在記憶されている保留数Nが増加する際に音声ランプ制御装置5に出力され、シフトコマンドは、1回の遊技回の終了によりその保留数Nが減少する際に音声ランプ制御装置5に出力される。大当たり開始コマンドは、大当たり状態である開閉実行モードに移行する際に音声ランプ制御装置5に出力される。大当たり終了コマンドは、大当たり状態である開閉実行モードが終了する際に音声ランプ制御装置5に出力される。
また、MPU41から音声ランプ制御装置5に送信される各種コマンドの数及び種類はここで説明するものに限らず、ここで説明する遊技機10と同様の機能が達成可能であれば他の態様であってもよい。例えば、シフトコマンドが省略されており、主制御装置4による保留数記憶エリアNAにおける当否情報のシフトタイミングの判断と音声ランプ制御装置5による保留画像のシフトタイミングの判断とが個別に実行されてもよい。また、保留コマンドが、保留数の増加を示すものであって現在の保留数Nの情報を含んでおらず、保留数Nが音声ランプ制御装置5に送信されなくてもよく、又は、保留数Nを示す他のコマンドが主制御装置4から音声ランプ制御装置5に送信されてもよい。即ち、遊技機10が有する各種の機能は、主制御装置4及び音声ランプ制御装置5が各種の処理を分担して実行することによって具現されるものであればよく、主制御装置4及び音声ランプ制御装置5で実行される処理の内容及び処理の分担は適宜変更可能である。なお、遊技回とは、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示が開始されてから、その変動表示が大当たり抽選の結果に応じた所定の停止結果で停止するまでの遊技状態をいう。
また、主制御装置4には、MPU41に動作クロックを供給する手段として、発振回路及び分周回路なども搭載される。発振回路は、予め定められた所定周波数のクロック信号を出力し、分周回路は、発振回路から出力されるクロック信号の周波数を変更してMPU41に入力する。具体的に、MPU41によって実行される後述のタイマ割込処理(図9参照)の実行周期は、分周回路から出力されるクロック信号によって定まる。
本実施形態では、分周回路からMPU41に、予め設定された2msecの間隔でクロック信号が供給され、MPU41が、クロック信号の立ち上がり(又は立下り)が発生するごとに後述のタイマ割込処理を起動して実行するものとする。なお、発振回路及び分周回路は、サブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140にも必要に応じて搭載され、サブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140における各種制御主体の動作クロックを供給する。また、メイン制御ユニット331からサブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140にクロック信号が供給されてもよい。
ROM411は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。RAM412は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU41によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
ここに、図6(A)は、MPU41のROM411及びRAM412の記憶領域の要部を示す図である。図6(A)に示すように、ROM411には、当否テーブル記憶エリア411a、振分テーブル記憶エリア411b、外れ結果テーブル記憶エリア411c、及び変動テーブル記憶エリア411dが設けられている。また、RAM412には、抽選用カウンタ412a、保留格納エリア412b、電役保留エリア412c、高確率モードフラグ412d、変動パターン格納エリア412e、リーチ予告フラグ412f、確変予告フラグ412g、通常予告フラグ412h、開閉実行モードフラグ412i、変動表示中フラグ412j、変動表示時間カウンタ412k、確変大当たりフラグ412l、通常大当たりフラグ412m、及び外れフラグ412nが設けられている。
ここで、図7を参照しつつ、遊技機10の主制御装置4のMPU41が大当たり抽選等を行うための電気的な構成について説明する。MPU41は、遊技に際しRAM412に格納される各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選及び変動表示時間の設定などを実行する。ここに、図7は、RAM412の記憶領域の一部の構成を模式的に示す図である。
図7に示すように、RAM412には、抽選用カウンタ412a、保留格納エリア412b、及び電役保留エリア412cに対応する記憶領域が確保されている。
抽選用カウンタ412aには、大当たり当選の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判断する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、外れ種別を判断する際に使用するリーチ乱数カウンタC3とが含まれる。また、抽選用カウンタ412aには、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCIN1と、7セグメント表示器372及び図柄表示部341における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCS1とが含まれる。さらに、抽選用カウンタ412aには、下作動入賞口315の電動役物315bを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4が含まれる。以下、これらの複数種類のカウンタをまとめて説明するときは単にカウンタと略称する。
そして、カウンタC1〜C4、CIN1、及びCS1は、MPU41によって短時間間隔で前回値に1が加算され、予め設定された最大値に達した後0に戻るループカウンタとして用いられる。カウンタC1〜C4、CIN1、及びCS1には更新後の値が記録され、大当たり抽選及び変動表時間の設定などの際にMPU41によって参照される。
保留格納エリア412bは、保留用エリアRE及び実行エリアAEを備える。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3、第4保留エリアRE4、及び保留数記憶エリアNAを含む。そして、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞が発生した場合には、RAM412に格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び変動種別カウンタCS1に対応する情報が当否情報として、保留用エリアREの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれかに格納される。このように、遊技機10では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、及びリーチ乱数カウンタC3に加えて、変動種別カウンタCS1が保留用エリアREの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれかに格納されるため、後述するように、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されている当否情報に基づいて実行される遊技回における大当たりの有無に加えて、図柄表示部341で表示される変動表示の変動パターンを事前に判断することが可能である。
具体的に、当否情報は、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3、第4保留エリアRE4の優先順位で空いている領域に格納される。保留数記憶エリアNAは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のうち当否情報が記憶されている数が保留数Nとして格納される。即ち、遊技機10では、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4の最大保留数に対応する4つの記憶領域により、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞履歴を最大4つまで保留することが可能である。なお、上作動入賞口314及び下作動入賞口315ごとに対応して個別の保留格納エリア412bが設けられていることも他の実施形態として考えられ、この場合には合わせて最大8つまで入賞履歴を保留することが可能である。
実行エリアAEは、7セグメント表示器372及び図柄表示部341における変動表示が開始される際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された当否情報の各値を移動させるために用いられる記憶領域である。MPU41は、1回の遊技回の開始に際して、実行エリアAEに当否情報として記憶されている各種数値情報に基づいて大当たり抽選などを行う。このとき、第2保留エリアRE2に格納された当否情報は第1保留エリアRE1にシフトし、第3保留エリアRE3に格納された当否情報は第2保留エリアRE2にシフトし、第4保留エリアRE4に格納された当否情報は第3保留エリアRE3にシフトする。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜738の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCIN1の値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCIN1は、大当たり乱数カウンタC1と同様の範囲内(0〜738)で更新されるループカウンタである。大当たり乱数カウンタC1は、定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM411における当否テーブル記憶エリア411aに記憶された当否テーブルにより、低確率モード(通常モード)及び高確率モード(確変モード)に対応して2種類設定されている。ここに、図8(A)は低確率モードに対応する低確率当否テーブル、図8(B)は高確率モードに対応する高確率当否テーブルの一例を示す図である。図8(A)及び図8(B)に示す例では、低確率モードにおいて大当たり当選となる乱数値の数は2個(373、727)であり、高確率モードにおいて大当たり当選となる乱数値の数は13個(59、109、163、211、263、317、373、421、479、523、631、683、727)である。ここで、低確率当否テーブル及び高確率当否テーブルでは、大当たり当選となる二つの乱数(373、727)が共通するが、共通していなくてもよい。なお、大当たり乱数カウンタC1の値がこれらの大当たり当選となる乱数値以外である場合には大当たり抽選の結果が外れとなる。
大当たり種別カウンタC2は、0〜19の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。遊技機10では、ROM411における振分テーブル記憶エリア411bに記憶された振分テーブルにより、確変大当たり及び通常大当たりの2種類の大当たり種別ごとに対応する大当たり種別カウンタC2の値が設定されている。ここに、図8(C)は振分テーブルの一例を示す図である。図8(C)に示す例では、確変大当たりとなる乱数の数は0〜9の10個であり、通常大当たりとなる乱数の数は10〜19の10個である。なお、上作動入賞口314及び下作動入賞口315ごとに個別の振分テーブルが設定されており、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれに入賞したかに応じて大当たり種別の振り分け確率が異なってもよい。
そして、MPU41は、実行エリアAEに記憶されている大当たり乱数カウンタC1及び大当たり種別カウンタC2の値に基づいて、大当たり抽選の結果が「確変大当たり」、「通常大当たり」、及び「外れ」のいずれであるかを判定する。
ここで、大当たり抽選の結果が確変大当たり又は通常大当たりの場合は、開閉扉316bが開いて可変入賞口316が所定時間開放される状態が所定回数(例えば16回)繰り返される開閉実行モードが実行される。そして、確変大当たりの場合には、開閉実行モードの終了後に、大当たりの当選確率が高い高確率モード及び電動役物315bの開放確率が高い高頻度サポートモードに移行する。また、通常大当たりの場合には、開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が大当たりの当選確率が低い低確率モード及び電動役物315bの開放確率が高い高頻度サポートモードで実行され、その後、高頻度サポートモードが終了する。即ち、確変大当たりは、通常大当たりよりも遊技価値が高い大当たり種別である。
ところで、確変大当たり時における開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が高確率モード及び高頻度サポートモードで実行され、その後、低確率モードに移行し、高頻度サポートモードが終了してもよい。また、通常大当たり時における開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が高確率モード及び高頻度サポートモードで実行され、その後、低確率モードに移行し、高頻度サポートモードが終了してもよい。なお、抽選結果が外れの場合には、開閉実行モード及び高頻度サポートモードは実行されない。本実施形態では、遊技機10が確変大当たり及び通常大当たりの2種類の大当たり種別を有する場合を例に挙げて説明するが、これに限らず例えば2ラウンド確変大当たり又は4ラウンド通常大当たりなどの他の大当たり種別を有していてもよい。
また、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。リーチ乱数カウンタC3は、定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
遊技機10では、リーチ乱数カウンタC3によって、大当たり抽選の結果が外れである場合に図柄表示部341で表示される変動表示の停止結果の種別が選択される。具体的には、ROM411における外れ結果テーブル記憶エリア411cに記憶された外れ結果テーブルにより、リーチが発生した後に最終停止図柄がリーチ図柄の前後に一つだけずれて停止する前後外れリーチ、同じくリーチが発生した後に最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する前後外れ以外リーチ、及びリーチが発生しない完全外れの3種類の外れ種別ごとに対応するリーチ乱数カウンタC3の値が設定されている。ここに、図8(D)は外れ結果テーブルの一例を示す図である。図8(D)に示す例では、前後外れリーチとなる乱数の値は0〜8であり、前後外れ以外リーチとなる乱数の値は9〜38であり、完全外れとなる乱数の値は39〜238である。なお、MPU41は、確変大当たり又は通常大当たりに当選する遊技回、即ち開閉実行モードに移行する遊技回においては、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生と判断する。
ここに、リーチとは、図柄表示部341の変動表示が開始されてから変動表示が停止するまでの間に、大当たり当選になりやすい状態が示される変動状態である。具体的には、図柄表示部341における有効ライン上の三つの停止位置のうち二つの停止位置に同一の図柄が停止して表示され、残りの一つの停止位置に対応する表示図柄が変動する状態である。また、図柄表示部341におけるリーチの表示中には、所定のキャラクタなどの動画が表示されて期待度を示唆するストーリー演出処理や、遊技者による操作ボタン22の操作が演出に反映される遊技者参加型の操作演出処理などが実行される。なお、これらの演出処理の実行中には図柄表示部341における変動表示が非表示となること又は縮小して表示されてもよい。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート317に遊技球が入賞したタイミングでRAM412における電役保留エリア412cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、電役保留エリア412cに格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物315bを所定時間だけ開放状態にするか否かの抽選が行われる。例えば、電動役物開放カウンタC4が0〜199である場合に当選、電動役物開放カウンタC4が200〜250である場合に外れであってもよい。
変動種別カウンタCS1は、例えば0〜199の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。具体的に、変動種別カウンタCS1は、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動種別を決定するものである。変動種別カウンタCS1は、MPU41により後述するメイン処理が1回実行されるごとに1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。また、変動種別カウンタCS1の値は、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
そして、MPU41は、変動種別カウンタCS1と予め設定された変動テーブルとに基づいて変動表示時間を示す変動パターンを決定する。具体的に、MPU41は、ROM411の変動テーブル記憶エリア411dに予め記憶されている通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、又は外れ変動テーブルを参照しつつ変動パターンの種別を特定する。なお、これらの変動テーブルは、低確率モード及び高確率モードごとに個別に設けられてもよい。
ここに、図8(E)、図8(F)、及び図8(G)は、通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、及び外れ変動テーブルの一例を示す図である。図8(E)、図8(F)、及び図8(G)に示すように、通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、及び外れ変動テーブルでは、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターンが予め対応付けられている。そして、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は通常大当たり変動テーブル、抽選結果が「確変大当たり」である場合は確変大当たり変動テーブル、抽選結果が「外れ」である場合は外れ変動テーブルをそれぞれ参照し、変動パターンの種別を特定する。
より具体的に、図8(E)及び図8(F)に示すように、通常大当たり変動テーブル及び確変大当たり変動テーブルでは、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「01」〜「03」のいずれかが選択される。ここに、変動パターン「01」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が30sであるノーマルリーチの態様で変動表示が実行される。また、変動パターン「02」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が60sであるスーパーリーチの態様で変動表示が実行される。さらに、変動パターン「03」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が最も長い90sであるスペシャルリーチの態様で変動表示が実行される。なお、変動パターンの種別はこれらに限られない。
例えば、遊技機10では、変動パターン「01」に対応するノーマルリーチとして、キャラクタ又はストーリーなどが異なる複数種類のノーマルリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのノーマルリーチが実行される。
同じく、遊技機10では、変動パターン「02」に対応するスーパーリーチとして、キャラクタ及びストーリーなどが異なる複数種類のスーパーリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのスーパーリーチが実行される。スーパーリーチは、ノーマルリーチよりも変動時間が長くスペシャルリーチよりも変動時間が短いリーチであり、ノーマルリーチよりも大当たり当選している確率が高く、スペシャルリーチよりも大当たり当選している確率が低いことを遊技者に示唆する際に実行される。
さらに、遊技機10では、変動パターン「03」に対応するスペシャルリーチとして、キャラクタ及びストーリーなどが異なる複数種類のスペシャルリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのスペシャルリーチが実行される。スペシャルリーチは、ノーマルリーチ及びスーパーリーチよりも変動時間が長いリーチであって、例えばノーマルリーチ又はスーパーリーチから発展する演出を含むリーチである。
なお、各種の変動パターンに対応するリーチには、遊技者による操作ボタン22の単発操作が演出に反映される単発操作演出、遊技者による操作ボタン22の連打操作が演出に反映される連打操作演出、及び遊技者による操作ボタン22の長押し操作が演出に反映される長押し操作演出などの遊技者参加型の操作演出処理が含まれることがある。また、各種の変動パターンに対応するリーチには、遊技者による操作ボタン22の操作に応じて、大当たり当選の期待度に対応する告知画像(示唆画像の一例)が表示される告知演出(示唆演出の一例)も含まれる。
また、図8(G)に示すように、外れ変動テーブルでは、リーチ乱数カウンタC3の値によって決定される外れ時の停止種別(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)ごとに、変動種別カウンタCS1と変動パターンとの対応関係が定められている。より具体的に、外れ時の停止種別が前後外れリーチ又は前後外れ以外リーチである場合には、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「01」〜「03」のいずれかが選択される。一方、外れ時の停止種別が完全外れである場合には、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「04」又は「05」のいずれかが選択される。なお、変動パターン「04」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が7sであってリーチを伴わない変動表示が実行される。また、変動パターン「05」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が10sであってリーチを伴わない変動表示が実行される。
例えば、遊技機10では、変動パターン「04」に対応する外れ時の変動表示として、キャラクタ及びメッセージなどが表示される予告演出などを伴うことなく変動表示が外れ図柄で停止する外れパターンの変動表示が実行される。また、遊技機10では、変動パターン「05」に対応する外れ時の変動表示として、キャラクタ及びメッセージなどが表示される予告演出などを伴って変動表示が外れ図柄で停止する外れパターンの変動表示が実行される。また、変動パターン「05」に対応する外れ時の変動表示の際には、遊技者による操作ボタン22の操作が反映される遊技者参加型の事前予告表示が実行されることもある。
そして、MPU41は、メイン表示部37の7セグメント表示器372及び図柄表示部341による変動表示時間を示す変動パターンを特定すると、その変動パターンの識別情報である数値と変動パターンの種別を示す変動パターンコマンドを音声ランプ制御装置5に入力する。具体的に、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は、変動表示時間が数値で示される変動パターンの数値「01」〜「03」の前に、変動パターンの種別が通常大当たりである旨を示す「A」を付した変動パターンコマンド「A01」〜「A03」のいずれかを出力する。また、MPU41は、抽選結果が「確変大当たり」である場合は、変動パターンの数値「01」〜「03」の前に、変動パターンの種別が確変大当たりである旨を示す「B」を付した変動パターンコマンド「B01」〜「B03」のいずれかを出力する。さらに、MPU41は、抽選結果が「外れ」である場合は、変動パターンの数値「01」〜「05」の前に、変動パターンの種別が外れである旨を示す「C」を付した変動パターンコマンド「C01」〜「C05」のいずれかを出力する。これにより、音声ランプ制御装置5は、変動パターンコマンドに含まれる変動パターンの数値及び種別に基づいて、変動表示時間及び抽選結果(大当たり当選の有無及び大当たり種別など)を判断することが可能であり、その変動表示時間及び抽選結果に基づいて、図柄表示部341で表示される変動種別及び演出種別などの変動態様の詳細を決定する。そして、音声ランプ制御装置5は、決定した変動態様の詳細に基づいて図柄表示部341に変動表示を実行させ、スピーカ26から変動表示に合わせて音声を再生し、電飾部27を点灯及び点滅させる。
従って、遊技機10では、主制御装置4のMPU41は、図柄表示部341における変動表示について、変動種別カウンタCS1及び各種の変動テーブルに基づいて変動パターン(変動表示時間)を決定する簡易な処理を実行することになる。そのため、遊技機10のMPU41が8ビットマイコンで構成される場合であっても、そのMPU41により安定して大当たり抽選を実行することができる。また、実際に図柄表示部341に表示される変動態様の詳細は音声ランプ制御装置5で決定されるため、その変動態様としては多種多様な変動態様を選択的に実行することが可能である。
[サブ制御ユニット332]
図5に示すように、サブ制御ユニット332は、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6を備える。
[音声ランプ制御装置5]
音声ランプ制御装置5は、MPU51及び入出力I/F52などを備える。MPU51は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU51には、ROM511及びRAM512が内蔵されている。なお、音声ランプ制御装置5には、時間を計時するタイマ回路及び割込を受け付ける割込回路などの各種回路も内蔵されている。
ROM511は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。RAM512は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU51によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
ここに、図6(B)は、MPU51のROM511及びRAM512の記憶領域の要部を示す図である。
ROM511には、変動テーブル記憶エリア511a、演出テーブル記憶エリア511b、予告保留テーブル記憶エリア511c、保留種別テーブル記憶エリア511d、特殊告知テーブル511eが設けられている。
また、RAM512には、演出種別カウンタ512a、開閉実行モードフラグ512b、保留数カウンタ512c、第1告知カウンタ512d、第2告知カウンタ512e、第3告知カウンタ512f、特殊演出カウンタ512g、第1特殊カウンタ512h、第2特殊カウンタ512i、経過時間カウンタ512j、第1告知操作フラグ512k、第2告知操作フラグ512l、第3告知操作フラグ512m、第1特殊告知フラグ512n、第2特殊告知フラグ512o、第3特殊告知フラグ512p、告知受付開始フラグ512q、ボタン表示フラグ512r、第1告知種別エリア512s、第2告知種別エリア512t、第3告知種別エリア512u、昇格演出フラグ512v、第1特殊告知済フラグ512w、第2特殊告知済フラグ512x、特殊実行カウンタ512y、特殊昇格演出カウンタ512zが設けられている。
また、RAM512には、第1変動種別エリア512A、第2変動種別エリア512B、第3変動種別エリア512C、第4変動種別エリア512D、第1予告保留エリア512E、第2予告保留エリア512F、第3予告保留エリア512G、第4予告保留エリア512Hが設けられている。
そして、音声ランプ制御装置5は、ROM511に記憶されている制御プログラムに従った処理をMPU51によって実行することにより、主制御装置4から入力される各種のコマンド(制御信号)に基づいて、表示制御装置6に制御信号を入力し、図柄表示部341の表示を制御する。
入出力I/F52は、音声ランプ制御装置5に各種の信号を入力し、音声ランプ制御装置5から制御信号を出力する入出力インターフェースである。具体的に、入出力I/F52には、主制御装置4及び表示制御装置6が接続されている。そして、主制御装置4から音声ランプ制御装置5には、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種のコマンドが入力される。また、音声ランプ制御装置5から表示制御装置6には、表示変動パターンコマンド、保留表示シフトコマンドなどの各種のコマンドが入力される。なお、表示制御装置6が、主制御装置4からの各種のコマンドを受信し、その各種のコマンドを音声ランプ制御装置5に入力してもよい。また、サブ制御ユニット332が、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6の両方の機能を有する一つの制御装置を備えてもよい。
また、入出力I/F52には、操作スイッチ22a、スピーカ26及び電飾部27が接続されている。そして、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、主制御装置4から入力される各種のコマンドに基づいて、スピーカ26から出力される音声、及び電飾部27の点灯態様などを制御することが可能である。また、MPU51は、操作ボタン22の操作に基づいて、スピーカ26から出力される音声、及び電飾部27の点灯態様などを制御することも可能である。
MPU51は、音声ランプ制御装置5から入力される変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種のコマンドに基づいて所定の演算処理を実行する。
具体的に、MPU51は、変動パターンコマンドが入力された場合に、変動パターンコマンドに基づいて変動パターンを決定して、その変動パターンに対応する表示変動パターンコマンドを表示制御装置6に送信し、図柄表示部341における変動表示を開始させる。その後、MPU51は、表示制御装置6に対して変動停止コマンドを送信することにより、図柄表示部341における変動表示を変動パターンコマンドに対応する変動表示時間で停止させ、変動パターンコマンドが示す抽選結果に対応する停止結果を図柄表示部341に表示させる。このとき、図柄表示部341では、変動パターンコマンドが通常大当たりを示す場合には通常大当たりに対応する図柄の組み合わせが表示され、確変大当たりを示す場合には確変大当たりに対応する図柄の組み合わせが表示される。一方、変動パターンコマンドが外れを示す場合には外れに対応する図柄の組み合わせが表示される。
[表示制御装置6]
表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される各種のコマンド(制御信号)に基づいて図柄表示部341の表示を制御する。例えば、表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される表示変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341の表示を制御することにより変動表示及び演出表示を実行する。また、表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される表示コマンドに基づいて図柄表示部341に告知画像などの各種の図柄を表示させる。具体的に、表示制御装置6は、図柄表示部341の液晶表示ドライバなどの画像処理デバイスに制御信号を送信することにより、図柄表示部341に表示される画像の内容を制御するビデオディスプレイプロセッサ(VDP)などを備える。
表示制御装置6は、MPU61及び入出力I/F62などを備え、入出力I/F62には音声ランプ制御装置5及び図柄表示部341が接続されている。なお、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6の間は双方向通信可能であってよい。
MPU61は、1チップマイコンとして構成された演算装置であり、MPU61には、ROM611及びRAM612が内蔵されている。また、表示制御装置6には、時間を計時するタイマ回路及び割込を受け付ける割込回路などの各種回路も内蔵されている。
ROM611には、各種の制御プログラムの他、図柄表示部341に表示される通常保留画像、予告保留画像、連続予告演出画像、チャンス画像、予告継続画像、変動図柄、リーチ演出画像、大当たり演出画像、及び予告キャラクタ画像などが記憶されている。なお、図柄表示部341に表示される各画像には静止画又は動画が含まれる。RAM612は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU61によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
具体的に、遊技機10では、図24(A)に示すように、図柄表示部341の表示画面に、変動表示領域342、保留表示領域351、判定表示領域352が表示される。変動表示領域342には、音声ランプ制御装置5から入力される表示変動パターンに応じて図柄の変動が表示される。具体的に、変動表示領域342では、三つの変動ラインL1〜L3に沿って図柄が移動する変動表示が行われる。
保留表示領域351は、遊技機10における保留数Nの最大数と同数である4つの保留領域を含む。各保留領域には、保留格納エリア412bの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4における当否情報の有無に応じて保留画像が表示される。本実施の形態では、保留画像が「○」である場合を例に挙げて説明する。もちろん、保留画像は、「○」に限らず各種の形状、図柄、又はキャラクタなどであってもよい。
一方、判定表示領域352には、保留格納エリア412bの実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に対応する保留画像が表示される。即ち、判定表示領域352には、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に記憶されている当否情報が順にシフトして実行エリアAEに記憶されることにより、その当否情報各々に対応する保留画像が順に表示されることになる。
ところで、遊技機10では、保留格納エリア412bの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納された当否情報について、その当否情報の内容を事前に示唆するための予告保留表示又は連続予告演出などの先読み演出が実行可能である。具体的には、上作動入賞口314又は下作動入賞口315に遊技球が入賞したときに保留格納領域412bに格納された当否情報の内容を示す保留コマンドが、主制御装置4から音声ランプ制御装置5に送信される。音声ランプ制御装置5では、保留コマンドの内容に応じて図柄表示部341における予告保留表示又は連続予告演出の実行の有無が決定される。なお、連続予告演出は、変動表示の開始前又は変動表示の実行中に実行される。
そして、遊技機10では、前記予告保留表示が実行されない場合には、通常保留画像が保留表示領域351の保留画像として表示され、前記予告保留表示が実行される場合には、通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像が保留表示領域351の保留画像として表示される。ここに、予告保留画像には、大当たり当選している確率の高低に対応して使用される赤色、緑色、青色の配色が施された複数種類の予告保留画像が含まれる。本実施形態では、赤色、緑色、青色の順で、大当たり当選している期待度が高いものとする(赤色>緑色>青色)。なお、前記期待度は、例えば変動パターンに基づいて判断されるものであり、変動パターンが通常大当たりであるA01〜A03又は確変大当たりであるB01〜B03である場合が最も高く、次に変動表示時間が長い方からC03、C02、C01、C05、C04の順で期待度が高い。そのため、例えば、変動パターンがA01〜A03、B01〜B03の場合には、赤色の予告保留画像が最も高い確率で使用され、青色の予告保留画像が最も低い確率で使用される。以下では、予告保留画像のうち、青色の予告保留画像を第1予告保留画像、緑色の予告保留画像を第2予告保留画像、赤色の予告保留画像を第3予告保留画像と称し、これらを区別することなく示す場合には単に予告保留画像と称する。なお、予告保留画像の他の形態として、他の配色、ゼブラ柄、又はヒョウ柄などであってもよい。また、通常保留画像は、サイズ、形状、又は点灯状態(点灯又は点滅)などの表示態様が異なってもよい。
また、遊技機10では、連続予告演出が実行されない場合には、通常背景画像が変動表示領域342の背景画像として表示され、連続予告演出が実行される場合には、通常背景画像とは表示態様が異なる連続予告画像が変動表示領域342に表示される。ここに、連続予告画像には、大当たり当選している確率の高低に対応して使用される複数種類の連続予告画像が含まれる。例えば、通常背景画像は「晴れ」の背景画像であり、連続予告画像には、変動表示領域344の背景画像の天候が「曇り」、「雨」、及び「雷」のような3種類の連続予告画像が含まれてもよい。なお、大当たり当選している確率(期待度)は、「雷」、「雨」、「曇り」の順で高くてもよい(雷>雨>曇り)。そのため、例えば「雷」の連続予告画像は、変動パターンがA01〜A03、B01〜B03の場合に最も高い確率で使用されることになる。以下では、連続予告画像のうち、「曇り」の連続予告画像が表示される演出を第1連続予告演出、「雨」の連続予告画像が表示される演出を第2連続予告演出、「雷」の連続予告画像が表示される演出を第3連続予告演出と称し、これらを区別することなく示す場合には単に連続予告演出と称する。また、ここで例示する連続予告演出は背景画像が変化する態様であるが、連続予告演出の態様はこれに限らず、遊技回を重ねる毎にストーリーが進行するストーリー型の連続予告演出、予め定められたキャラが登場するキャラ登場型の連続予告演出、又は予め定められたメッセージが表示されるメッセージ表示型の連続予告演出などであってもよい。
[払出制御装置7]
払出制御装置7には、MPU71及び入出力I/F72などが搭載されている。MPU71は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU71には、ROM711及びRAM712が内蔵されている。
ROM711は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。また、RAM712は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU71によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
入出力I/F72は、払出制御装置7に各種の信号を入力し、払出制御装置7から制御信号を出力する入出力インターフェースである。具体的に、入出力I/F72には、払出装置132及び球貸装置100が接続されている。
払出装置132は、前述したように、タンク131から上皿23に向けて遊技球を払い出すものであり、遊技球の払出の有無を切り換える球止部材を駆動させるモーターなどの駆動部132aと、払い出される遊技球を個別に検出する払出センサ132bとを備える。払出制御装置7は、払出センサ132bによる検出結果に基づいて駆動部132aを制御することにより任意の数の遊技球を払い出す。また、払出制御装置7には、状態復帰スイッチ73が設けられている。状態復帰スイッチ73は、例えば、払出装置132の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。
球貸装置100は、遊技機10と共に島設備に設置される。そして、球貸装置100は、遊技機10の前面枠11に設けられている不図示の球貸操作装置の操作に応じて、球貸装置100に挿入されているカードに記憶されている金額に相当する数の遊技球を払い出して遊技者に貸し出すことが可能である。具体的には、球貸装置100から払出制御装置7に、所定数の遊技球を払い出す旨の制御信号が入力されることにより、MPU71により払出装置132が制御されて所定数の遊技球が払い出される。なお、金額が記憶される記録媒体はカードに限らず、例えばICチップを内蔵するコイン型の記憶媒体であってもよい。また、球貸装置100は、現金の挿入によりその現金に応じた所定数の遊技球を貸し出すことが可能なものであってもよい。
[発射制御装置8]
発射制御装置8は、遊技球発射機構32の駆動を制御する発射制御IC81を備える。具体的に、発射制御IC81は、発射ハンドル21が回転操作されている間、遊技球発射機構32の球送り装置322を駆動させることにより、上皿23に貯留されている遊技球を発射レール321上に供給させる。そして、発射制御IC81は、発射ハンドル21の操作量を検出し、その操作量に応じて遊技球発射機構32のソレノイド323を駆動させることにより、発射レール321上の遊技球を遊技盤31に向けて発射させる。このとき、発射制御IC81は、予め設定された周期(例えば0.6sec)でON/OFFが切り替わるクロック信号を駆動信号として球送り装置322及びソレノイド323を駆動させる。これにより、遊技機10では、0.6secごとに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射される。
また、発射ハンドル21には、遊技者による回転操作量を検出するための可変抵抗が設けられており、発射ハンドル21の回転操作量に応じて電圧が発射制御IC81に入力される。これにより、発射制御IC81は、発射ハンドル21の回転操作量に応じて入力される電圧値に基づいて、発射ハンドル21の回転操作量が多いほど遊技球発射機構32からの遊技球の発射強度が強くなるようにソレノイド323への印加電圧を調整する。
さらに、発射ハンドル21には、遊技者が発射ハンドル21に触れていることを検出するためのタッチセンサ21a、及び遊技者が任意に遊技球の発射を停止させるための操作を行う球止めスイッチ21bが設けられている。発射制御IC81は、タッチセンサ21a及び球止めスイッチ21bを用いて、タッチセンサ21aにより遊技者が発射ハンドル21に触れていないことを検出した場合、又は球止めスイッチ21bが遊技者によって操作されていることを検出した場合に、遊技球発射機構32による遊技球の発射を停止させる。これにより、例えば発射ハンドル21が回転操作された状態で固定され、遊技者が発射ハンドル21に触れていない状況における遊技が防止される。また、遊技者は、発射ハンドル21を回転操作したまま親指などで球止めスイッチ21bを操作することにより、任意に球技球の発射を停止させることができる。
[電源制御装置9]
電源制御装置9は、各種のセンサ及び駆動部などを駆動するための+12V電圧、各種の制御装置で使用されるロジック用の+5V電圧などを生成する。そして、電源制御装置9は、生成した+12V又は+5Vの電圧を、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、表示制御装置6、払出制御装置7、及び発射制御装置8などに供給する。
なお、電源制御装置9には、遊技機10の電源をON/OFFするための電源スイッチ91や、遊技機10を初期状態に戻す際に操作されるRAM消去スイッチ92が設けられている。遊技機10は、RAM消去スイッチ92がONの状態で電源スイッチ91が操作されて電源が投入された場合に初期化される。
また、電源制御装置9には、電源設備から供給される電力により充電される充電手段としてコンデンサ及び二次電池が設けられている。これにより、遊技機10では、電源設備からの電力供給が遮断された場合でも、各種の制御装置に設けられたRAMの情報が、前記コンデンサから放電される電力によって所定期間保持される。また、遊技機10では、電源設備からの電力供給が遮断された場合でも、各種の制御装置が、前記二次電池から放電される電力により所定期間の間は駆動可能である。
さらに、電源制御装置9は、電力供給が遮断されたと判断した場合に、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、及び払出制御装置7などに停電信号を入力する。例えば、電源制御装置9は、電源設備から供給される電力に基づいて予め設定された24Vの直流電圧を出力する場合、その直流電圧が予め設定された22V未満に達した場合に停電状態であると判断する。なお、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、及び払出制御装置7などは、電源制御装置9から停電信号を受信すると、実行中の制御を中断して所定のNMI割込処理を実行する。
[主制御装置4の処理]
次に、図9〜図16のフローチャートを参照しつつ、主制御装置4のMPU41によって実行される各種の処理について説明する。具体的に、遊技機10において、MPU41は、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理、立ち上げ処理後に実行されるメイン処理、定期的に起動されるタイマ割込処理、及び停電時に実行されるNMI割込処理などを実行する。なお、本実施形態では、前記立ち上げ処理及び前記NMI割込処理については説明を省略する。
[主制御装置4のタイマ割込処理]
ここに、図9は、MPU41により実行されるタイマ割込処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。MPU41は、例えば2msecごとに当該タイマ割込処理を起動して実行する。
<ステップS901>
まず、ステップS901では、主制御装置4に接続されている各種のセンサ又はスイッチの検出状態を判断するセンサ検出処理を実行する。例えば、入球センサ313a〜317a、磁気センサ35、及び電波センサ36などの検出状態を判断する。このとき、入球センサ313a〜317aのいずれかへの遊技球の入球が検出された場合には、その情報を入賞検知情報としてRAM412に保存する。
<ステップS902>
次に、ステップS902では、乱数初期値カウンタCIN1の更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS903>
続いて、ステップS903では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算し、それらのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS904>
その後、ステップS904では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞に伴う始動入賞処理(図10参照)を実行する。なお、前記始動入賞処理については後段で詳述する。
<ステップS905>
また、ステップS905では、スルー用の入賞処理を実行する。具体的に、前記スルー用の入賞処理では、スルーゲート317に遊技球が入賞した場合であって、電動保留エリア412cに記憶された電役保留数が予め定められた上限値(例えば4つ)未満である場合に、その電役保留数を1加算する。また、電役保留数が加算される際には、スルーゲート317に遊技球が入賞したタイミングで電動役物開放カウンタC4の値が取得されて電動保留エリア412cに順に格納される。これにより、遊技機10では、電役保留エリア412cに格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物315bを所定時間だけ開放状態にするか否かの抽選が行われる。
[主制御装置4の始動入賞処理]
ここで、図10を参照しつつ、前記ステップS904でMPU41により実行される始動入賞処理を説明する。
<ステップS1001>
まず、ステップS1001では、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれかの作動入賞口に入賞したか否かを判断する。ここで、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したと判断すると(S1001:Yes側)、処理がステップS1002に移行し、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれにも入賞していないと判断すると(S1001:No側)、当該始動入賞処理を終了させる。
<ステップS1002〜S1003>
ステップS1002では、RAM412の保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが最大保留数(本実施形態では4)未満であるか否かを判断する。ここで、保留数Nが上限値未満であれば(S1002:Yes側)、処理がステップS1003に移行し、保留数Nを1加算する。一方、保留数Nが上限値以上であれば(S1002:No側)、当該始動入賞処理を終了させる。
<ステップS1004>
ステップS1004では、前記ステップS903(図9参照)で更新される大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、及びリーチ乱数カウンタC3の各値と、後述のメイン処理(図13参照)で更新される変動種別カウンタCS1の値とを含む当否情報を取得し、RAM412における保留格納エリア412bの空き保留エリアのうち最初の保留エリアに格納する。ここに、係る処理を実行するときのMPU41が当否情報取得手段の一例である。また、RAM412の保留格納エリア412bが保留記憶手段の一例である。
例えば、ステップS1003における加算後に保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが1である場合には、当否情報が第1保留エリアRE1に格納され、保留数Nが2である場合には、当否情報が第2保留エリアRE2に格納される。また、ステップS1003における加算後に保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが3である場合には、当否情報が第3保留エリアRE3に格納され、保留数Nが4である場合には、当否情報が第4保留エリアRE4に格納される。
<ステップS1005〜S1006>
そして、ステップS1005では、前記ステップS1004で取得された当否情報が後述の変動開始処理(S1405)における大当たりの当否の判定対象となる前に、前記当否情報の内容を確認する予告保留確認処理を実行し、ステップS1006では、前記ステップS1005における判断結果に基づいて保留コマンドを設定する保留コマンド設定処理を実行する。
[予告保留確認処理]
ここで、図11を参照しつつ、前記ステップS1005でMPU41によって実行される予告保留確認処理の一例について説明する。ここに、予告保留確認処理を実行するときのMPU41が保留確認手段の一例である。なお、MPU41が、大当たり抽選時に取得した後述の抽選用カウンタ412aの各乱数値を音声ランプ制御装置5に送信し、その後の処理(例えば予告保留確認処理及び保留コマンド設定処理など)が音声ランプ制御装置5のMPU51で実行されてもよい。また、当該予告保留確認処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS1101>
まず、ステップS1101では、保留用エリアREの保留数記憶エリアNAに現在記憶されている保留数Nと前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値とを読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が読み出される。
<ステップS1102>
ステップS1102では、遊技機10が高確率モードであるか否かを判断し、高確率モードである場合は(S1102:Yes側)、処理がステップS1103に移行し、高確率モードでない場合は(S1102:No側)、処理がステップS1121に移行する。例えば、MPU41は、高確率モードであるか否かを、RAM412に設けられた高確率モードフラグ412dに基づいて判断する。高確率モードフラグ412dは、MPU41によって高確率モードへの移行時にオンに設定され、低確率モードへの移行時にオフに設定される。
ところで、確変大当たり時における開閉実行モードの終了後は高確率モードに移行し、通常大当たり時における開閉実行モードの終了後には低確率モードに移行する構成では、ステップS1102における判断指標として高確率モードフラグ412dに代えて用いられる予告高確率モードフラグがRAM412に設けられる構成であってもよい。この場合、MPU41は、大当たり抽選の結果が確変大当たりとなった場合に前記予告高確率モードフラグをオンに設定し、大当たり抽選の結果が通常大当たりとなった場合に前記予告高確率モードフラグをオフに設定する。そして、ステップS1102では、前記予告高確率モードフラグに基づいて高確率モードであるか否かが判断される。これにより、例えば高確率モード中に保留画像のいずれかに対応する大当たり当選結果が通常大当たりとなった場合は、その後、ステップS1102で低確率モードであると判断される。したがって、予告保留確認処理では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かを、保留画像に対応する変動表示が実行される時点の高確率モード又は低確率モードに従って判断することが可能となる。
また、MPU41が、大当たり抽選の結果が確変大当たりとなった場合に高確率モードフラグ412dをオンに設定し、大当たり抽選の結果が通常大当たりとなった場合に高確率モードフラグ412dをオフに設定してもよい。なお、確変大当たり時における開閉実行モードの終了後に、所定回数の遊技回の抽選が高確率モードで実行されてから低確率モードに移行する構成である場合にも、MPU41は、高確率モードから低確率モードに移行する際に前記予告高確率モードフラグをオフに設定する。
<ステップS1103>
ステップS1103では、高確率当否テーブル(図8(B)参照)に基づいて、ステップS1101で読み出された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。
<ステップS1121>
一方、ステップS1121では、低確率当否テーブル(図8(A)参照)に基づいて、ステップS1101で読み出された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。
なお、前記ステップS1102、前記ステップS1103、及び前記ステップS1121に代えて、大当たり乱数カウンタC1の値が、高確率当否テーブル及び低確率当否テーブルの両方に共通して大当たり当選に対応する値である場合に、大当たり当選であると判定してもよい。これにより、前記予告保留確認処理が簡素化される。
<ステップS1104>
そして、ステップS1104では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判定されたか否かにより処理が分岐する。具体的に、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断した場合は(S1104:Yes側)、処理がステップS1105に移行し、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値でないと判断した場合は(S1104:No側)、処理がステップS1141に移行する。
<ステップS1141>
ステップS1141では、前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれるリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の値を読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれるリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の値が読み出される。なお、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のうち前記ステップS1004で当否情報が格納された保留エリアは、保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nの値によって判断可能である。
<ステップS1142>
ステップS1142では、外れ結果テーブル(図8(D)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出されたリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応する値であるかを判定する。
<ステップS1143>
そして、ステップS1143では、前記ステップS1142の判定結果がリーチ発生であるか否かを判断し、リーチ発生であると判断した場合は(S1143:Yes側)、処理がステップS1144に移行し、リーチ発生でないと判断した場合は(S1143:No側)、そのまま当該予告保留確認処理が終了する。
<ステップS1144>
ステップS1144では、RAM412に設けられたリーチ予告フラグ412fをオンに設定する。リーチ予告フラグ412fは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)においてリーチ発生の有無を判断するために用いられる。なお、リーチ予告フラグ412fは、後述のメイン処理(図13参照)の遊技回制御処理(S1304)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1145>
また、ステップS1145では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、外れ変動テーブル(図8(G)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。前述したように、変動パターン「01」は、リーチ種別がノーマルリーチである旨を示し、変動パターン「02」は、リーチ種別がスーパーリーチである旨を示し、変動パターン「03」は、リーチ種別がスペシャルリーチである旨を示す。
<ステップS1105>
一方、前記ステップS1104において大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断された場合(S1104:Yes側)、続くステップS1105では、前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれる大当たり種別カウンタC2及び変動種別カウンタCS1の値を読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれる大当たり種別カウンタC2及び変動種別カウンタCS1の値が読み出される。
<ステップS1106>
ステップS1106では、振分テーブル(図8(C)参照)に基づいて、ステップS1105で読み出された大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり又は確変大当たりのいずれの大当たり種別に対応する値であるかを判定する。
<ステップS1107>
そして、ステップS1107では、前記ステップS1106の判定結果に応じて処理が分岐する。具体的に、大当たり種別が確変大当たりである場合は(S1107:Yes側)、処理をステップS1108に移行させ、確変大当たりでない場合は(S1107:No側)、処理をステップS1171に移行せる。
<ステップS1108>
ステップS1108では、RAM412に設けられた確変予告フラグ412gをオンに設定する。確変予告フラグ412gは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)において確変大当たり当選の有無を判断するために用いられる。なお、確変予告フラグ412gは、後述のメイン処理(図13参照)の遊技回制御処理(S1304)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1109>
また、ステップS1109では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、確変大当たり変動テーブル(図8(F)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。
<ステップS1171>
一方、ステップS1171では、RAM412に設けられた通常予告フラグ412hをオンに設定する。なお、通常予告フラグ412hは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)において通常大当たり当選の有無を判断するために用いてもよい。また、確変予告フラグ412g及び通常予告フラグ412hのいずれか一方が省略されてもよい。なお、通常予告フラグ412hは、後述のメイン処理(図13参照)の遊技回制御処理(S1304)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1172>
また、ステップS1172では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。
なお、本実施の形態では、抽選用カウンタ412aにリーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1が設けられており、上作動入賞口314又は下作動入賞口315のいずれかに遊技球が入賞した場合に、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値が当否情報の一部として保留格納エリア412bに格納される場合について説明する。一方、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1のいずれか一方を省略してもよい。例えば、リーチ乱数カウンタC1を省略する場合には、前記外れ結果テーブル(図8(D)参照)及び前記外れ変動テーブル(図8(G)参照)に代えて、図8(H)に示すように変動種別カウンタCS1の値と変動パターンとの対応関係が予め設定されたリーチ変動テーブルが変動テーブル記憶エリア411dに記憶されていてもよい。この場合、前記ステップS1145では、リーチ変動テーブル(図8(H)参照)と変動種別カウンタCS1とに基づいて変動パターンが特定される。
[保留コマンド設定処理]
次に、図12を参照しつつ、前記予告保留確認処理の終了後に前記ステップS1006でMPU41によって実行される保留コマンド設定処理の一例について説明する。保留コマンド設定処理では、前記予告保留確認処理の判断結果に応じて保留コマンドが設定される。具体的に、保留コマンドには、当該コマンドが保留コマンドである旨を示す情報と、保留コマンドの種別、変動パターン、及び保留数Nなどの情報とが含まれる。
<ステップS1201>
まず、ステップS1201では、前記ステップS1004で取得された当否情報が大当たり当選に対応するものであるか否かを判断する。具体的には、確変予告フラグ412g又は通常予告フラグ412hがオンであるか否かが判断される。ここで、確変予告フラグ412g又は通常予告フラグ412hがオンであると判断されると(S1201:Yes側)、処理がステップS1202に移行し、確変予告フラグ412g及び通常予告フラグ412hの両方がオンでないと判断されると(S1201:No側)、処理がステップS1211に移行する。
<ステップS1202>
ステップS1202では、大当たり種別が確変大当たりであるか否かに応じて処理が分岐する。具体的には、前記予告保留確認処理においてオンに設定される確変予告フラグ412gに基づいて大当たり種別が確変大当たりであるか否かが判断される。ここで、大当たり種別が確変大当たりであると判断された場合は(S1202:Yes側)、処理がステップS1203に移行する。また、大当たり種別が確変大当たりでないと判断された場合(S1202:No側)、即ち大当たり種別が通常大当たりである場合には、処理がステップS1221に移行する。
<ステップS1203、S1221>
ステップS1203では、確変大当たりである旨を保留コマンドの種別として設定し、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。また、ステップS1221では、通常大当たりである旨を保留コマンドの種別として設定し、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。例えば、保留コマンドの種別は、確変大当たりである場合に「A」、通常大当たりである場合に「B」である。
<ステップS1211>
一方、前記ステップS1201において大当たり当選でないと判断された場合、続くステップS1211では、当否情報に基づく抽選結果がリーチ発生であるか否かが判断される。具体的には、前記予告保留確認処理においてオンに設定されるリーチ予告フラグ412fに基づいてリーチ発生であるか否かが判断される。ここで、リーチ発生であると判断されると(S1211:Yes側)、処理がステップS1212に移行し、リーチ発生でないと判断されると(S1211:No側)、処理がステップS1213に移行する。
<ステップS1212、S1213>
ステップS1212では、リーチが発生する外れである旨を保留コマンドの種別として設定し、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。また、ステップS1213では、リーチが発生しない外れである旨を保留コマンドの種別として設定し、リーチが発生しない外れである旨を示す変動パターンの値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。例えば、保留コマンドの種別は、リーチが発生する外れである場合に「C」、リーチが発生しない外れである場合に「D」である。
<ステップS1204>
そして、ステップS1204では、保留コマンドに、前記ステップS1101で読み出された保留数Nを設定し、当該保留コマンド設定処理を終了する。このように、保留コマンドに、前記ステップS1101で読み出された保留数Nが含まれるため、保留コマンドを受信する音声ランプ制御装置5のMPU51は、保留コマンドに含まれる保留数Nを参照することにより、当該保留コマンドが第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれに格納された当否情報に対応するものであるかを認識することが可能である。
なお、前記保留コマンド設定処理で設定される保留コマンドは、RAM412に記憶されており、主制御装置4のMPU41によって実行される後述のメイン処理(図13参照)のステップS1301において他のコマンドと共に音声ランプ制御装置5に送信された後に消去される。さらに、ここで説明した保留コマンドの内容は一例に過ぎず、音声ランプ制御装置5において前記保留コマンドと同様の内容を把握することが可能であれば、ここで説明するものに限らない。例えば、前記保留コマンドの一部又は全部の情報が他のコマンドに含まれてもよい。
また、前記予告保留確認処理に、前記保留コマンド設定処理と同様の内容の処理が含まれてもよい。具体的には、MPU41が、前記予告保留確認処理のステップS1109の後に処理をステップS1203に移行し、ステップS1172の後に処理をステップS1221に移行させる。また、MPU41が、前記予告保留確認処理のステップS1144の後に処理をステップS1212に移行し、ステップS1143のNo側では処理をステップS1213に移行させる。そして、ステップS1203、S1221、S1212、又はS1213の実行後、MPU41は、ステップS1204を実行する。この場合、前記保留コマンド設定処理を別途実行する必要はない。
また、主制御装置4では、MPU41が、変動パターンに代えてリーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値を保留コマンドに設定し、又は変動パターンに代えて変動種別カウンタCS1の値を保留コマンドに設定する。一方、音声ランプ制御装置5では、ROM511に、通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)、確変大当たりテーブル(図8(F)参照)、外れ結果テーブル(図8(D)参照)、外れ変動テーブル(図8(G)参照)、又はリーチ変動テーブル(図8(H)参照)などが予め記憶されている。これにより、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、前記予告保留確認処理(図11参照)と同様に、保留コマンドのリーチ乱数カウンタC1や変動種別カウンタCS1の値と、通常大当たりテーブル、確変大当たりテーブル、外れ結果テーブル、外れ変動テーブル、又はリーチ変動テーブル等とに基づいて変動パターンを特定することが可能である。即ち、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値も前記当否情報の内容の一例である。
[主制御装置4のメイン処理]
次に、図13を参照しつつ、MPU41によって実行されるメイン処理の一例について説明する。前記メイン処理では遊技の主要な制御処理が実行される。前記メイン処理では、ステップS1301〜S1306の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS1308、S1309のカウンタ更新処理が実行される。
<ステップS1301>
まず、ステップS1301では、前記タイマ割込処理や前回のメイン処理、前記保留コマンド設定処理などで設定されるコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する外部出力処理を実行する。具体的には、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどを音声ランプ制御装置5に送信する。また、賞球コマンドなどを払出制御装置7に送信する。
<ステップS1302>
次に、ステップS1302では、変動種別カウンタCS1の値を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS1303>
その後、ステップS1303では、払出制御装置7に出力する賞球コマンドを設定する。具体的に、RAM412に記憶されている入賞検知情報に基づいて、一般入賞口313等に入賞が発生したか否かを判断する。そして、入賞が発生している場合は、その入賞に応じて払い出す賞球数を示す賞球コマンドを設定する。
<ステップS1304>
そして、ステップS1304では、大当たり抽選及び変動表示などが実行される各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。ここで、図14を参照しつつ、MPU41によって実行される遊技回制御処理の一例について説明する。
[遊技回制御処理]
<ステップS1401>
ステップS1401では、遊技機10が開閉実行モード中(大当たり中)であるか否かを判断し、開閉実行モード中である場合は(S1401:Yes側)、当該遊技回制御処理が終了し、開閉実行モード中でない場合は(S1401:No側)、処理がステップS1402に移行する。例えば、開閉実行モードの実行の有無は、MPU41が開閉実行モードの開始時にオンに設定し、開閉実行モードの終了時にオフに設定する開閉実行モードフラグ412iに基づいて判断される。
<ステップS1402>
ステップS1402では、メイン表示部37の7セグメント表示器372が変動表示中であるか否かを判断し、変動表示中である場合は(S1402:Yes側)、処理がステップS1421に移行し、変動表示中でない場合は(S1402:No側)、処理がステップS1403に移行する。例えば、変動表示中であるか否かは、MPU41が、7セグメント表示器372の変動の開始時にオンに設定し、変動表示時間の経過後にオフに設定する変動表示中フラグ412jに基づいて判断される。
<ステップS1421>
ステップS1421では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示時間が経過したか否かを判断し、変動表示時間が経過していないと判断した場合は(S1421:No側)、処理がステップS1422に移行し、変動表示時間が経過したと判断した場合は(S1421:Yes側)、処理がステップS1423に移行する。なお、変動表示時間は、後述の変動開始処理(図16参照)のステップS1606において、RAM412に設けられた変動表示時間カウンタ412kに設定され、後述の変動開始処理(図16参照)のステップS1608における変動表示開始後、タイマ割込処理(図9参照)が実行されるタイミングで2msずつカウントダウンされる。そして、MPU41は、変動表示時間カウンタ412kが0になった場合に変動表示時間が経過したと判断する。
<ステップS1422>
ステップS1422では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の図柄を変動させる変動表示用処理を実行し、当該遊技回制御処理を終了する。また、例えば、ステップS1422では、変動表示時間カウンタ412kの値が2msに対応する値ずつ減算されてもよい。
<ステップS1423>
一方、ステップS1423では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の図柄の変動処理を終了させ、当該遊技回に対応する大当たり抽選の結果に応じた停止結果を7セグメント表示器372に表示させる変動終了処理を実行する。具体的には、後述の変動開始処理(図16参照)において設定される確変大当たりの停止結果、通常大当たりの停止結果、又は外れの停止結果のいずれかに対応する図柄がメイン表示部37の7セグメント表示器372に表示された状態で変動表示が終了する。
<ステップS1424>
ステップS1424では、音声ランプ制御装置5に図柄表示部341における変動表示を停止させるための変動終了コマンドを設定し、当該遊技回制御処理を終了する。これにより、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で、変動終了コマンドが音声ランプ制御装置5に送信され、音声ランプ制御装置5は、図柄表示部341による変動表示を当該遊技回における最終停止図柄の組み合わせで停止させる。
<ステップS1403>
また、前記ステップS1402で変動表示中ではないと判断された場合、続くステップS1403では、保留格納エリア412bの保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが0であるか否かを判断する。ここで、保留数Nが0である場合は(S1403:Yes側)、当該遊技回制御処理が終了し、保留数Nが0でない場合は(S1403:No側)、処理がステップS1404に移行する。
<ステップS1404>
ステップS1404では、保留格納エリア412bに記憶されている当否情報のデータについて後述のデータ設定処理(図15参照)を実行する。
[データ設定処理]
ここで、図15を参照しつつ、前記ステップS1404においてMPU41によって実行される前記データ設定処理の一例について説明する。
<ステップS1501〜S1503>
まず、ステップS1501では、保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nを1減算し、ステップS1502では、第1保留エリアRE1から実行エリアAEに当否情報を移動させる。続いて、ステップS1503では、第2保留エリアRE2〜第4保留エリアRE4の当否情報を一つずつシフトさせる。具体的に、ステップS1503では、第2保留エリアRE2の当否情報を第1保留エリアRE1に移動させ、第3保留エリアRE3の当否情報を第2保留エリアRE2に移動させ、第4保留エリアRE4の当否情報を第3保留エリアRE3に移動させる。
<ステップS1504>
その後、ステップS1504では、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4の当否情報がシフトした旨を示すシフトコマンドを設定する。そして、前記ステップS1504で設定されたシフトコマンドは、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で音声ランプ制御装置5に送信される。これにより、音声ランプ制御装置5は、図柄表示部341の第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに表示されている保留画像の位置をシフトさせる。具体的には、第1保留領域342Aの保留画像が判定表示領域343に移動し、第2保留領域342Bの保留画像が第1保留領域342Aに移動する。また、第3保留領域342Cの保留画像が第2保留領域342Bに移動し、第4保留領域342Dの保留画像が第3保留領域342Cに移動する。
<ステップS1405>
次に、図14の遊技回制御処理に戻り、ステップS1405では、実行エリアAEに格納された当否情報に基づく変動表示を図柄表示部341に実行させるための変動開始処理を実行する。即ち、MPU51は、保留表示領域342から判定表示領域343に順にシフトして表示される保留画像に対応してRAM512に記憶されている前記当否情報について順次変動開始処理を実行する。ここに、係る変動開始処理を実行するときのMPU41が移行判定手段の一例である。
[変動開始処理]
ここで、図16を参照しつつ、前記ステップS1405においてMPU41によって実行される変動開始処理の一例について説明する。
<ステップS1601>
ステップS1601では、遊技機10が高確率モードであるか否かを判断し、高確率モードである場合は(S1601:Yes側)、処理がステップS1602に移行し、高確率モードでない場合は(S1601:No側)、処理がステップS1611に移行する。具体的に、MPU41は、高確率モードであるか否かを、RAM412に設けられた高確率モードフラグ412dに基づいて判断する。高確率モードフラグ412dは、MPU41によって高確率モードへの移行時にオンに設定され、低確率モードへの移行時にオフに設定される。
<ステップS1602>
ステップS1602では、高確率当否テーブル(図8(B)参照)に基づいて、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。ここに、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であることが、予め定められた状態移行条件の一例である。
<ステップS1611>
一方、ステップS1611では、低確率当否テーブル(図8(A)参照)に基づいて、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。ここに、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であることが、予め定められた状態移行条件の一例である。
<ステップS1603>
そして、ステップS1603では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判定されたか否かにより処理が分岐する。具体的に、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断した場合は(S1603:Yes側)、処理がステップS1604に移行し、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値でないと判断した場合は(S1603:No側)、処理がステップS1631に移行する。
<ステップS1631>
ステップS1631では、RAM412に設けられた外れフラグ412nをオンに設定する。外れフラグ412nは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が外れであるか否かを示す。また、ステップS1631では、大当たり抽選の結果が外れである旨を示す7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、外れフラグ412nは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1604>
ステップS1604では、大当たりの種別が確変大当たりであるか否かを判断し、確変大当たりである場合は(S1604:Yes側)、処理がステップS1605に移行し、確変大当たりでない場合は(S1604:No側)、処理がステップS1641に移行する。具体的には、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり種別カウンタC2と、振分テーブル(図8(C)参照)とに基づいて、大当たりの種別が判断される。
<ステップS1605>
ステップS1605では、RAM412に設けられた確変大当たりフラグ412lをオンに設定する。確変大当たりフラグ412lは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が確変大当たりであるか否かを示す。また、ステップS1605では、大当たり抽選の結果が確変大当たりである旨を示す7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、確変大当たりフラグ412lは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1641>
一方、ステップS1641では、RAM412に設けられた通常大当たりフラグ412mをオンに設定する。通常大当たりフラグ412mは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が通常大当たりであるか否かを示す。また、ステップS1641では、大当たり抽選の結果が通常大当たりである旨を示す7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、通常大当たりフラグ412mは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1606>
その後、ステップS1606では、当該遊技回の変動パターンに対応する図柄表示部341の変動表示時間を変動表示時間カウンタ412kに設定する。具体的に、通常大当たりフラグ412mがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。また、確変大当たりフラグ412lがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と確変大当たり変動テーブル(図8(F)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。さらに、外れフラグ412nがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と外れ変動テーブル(図8(G)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。
ところで、保留数Nが0である場合には、大当たり抽選の結果が外れである場合でも、スーパーリーチやスペシャルリーチが発生しやすいように、スーパーリーチ発生やスペシャルリーチ発生に対応するリーチ乱数カウンタC3の値が通常よりも多く設定された保留無し用の外れ変動テーブルを用いてもよい。なお、保留数Nが0である場合に限らず、保留数Nが少ない場合には、保留数Nが多い場合に比べて変動表示時間が長い変動パターンが選択されやすく設定された外れ変動テーブルを用いてもよい。
<ステップS1607>
ステップS1607では、当該遊技回における大当たり抽選の結果と前記ステップS1606で特定された変動パターンとを含む変動パターンコマンドを設定する。これにより、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で、変動パターンコマンドが音声ランプ制御装置5に送信され、音声ランプ制御装置5は、変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341による変動表示を実行させる。
なお、前述したように、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に通常大当たりである旨を示す「A」を付した「A01」〜「A03」のいずれかを変動パターンコマンドとして設定する。また、MPU41は、抽選結果が「確変大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に確変大当たりである旨を示す「B」を付した「B01」〜「B03」のいずれかを変動パターンとして設定する。さらに、MPU41は、抽選結果が「外れ」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に外れである旨を示す「C」を付した「C01」〜「C05」のいずれかを変動パターンコマンドとして設定する。
<ステップS1608>
ステップS1608では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示を開始させる。ここで開始された7セグメント表示器372の変動表示は、前記ステップS1606で設定された変動表示時間の経過後に、前記ステップS1605、S1631、又はS1641のいずれかで設定された停止結果の状態で停止する。
<ステップS1305>
次に、図13のメイン処理に戻り、ステップS1305では、前記ステップS1304における大当たり抽選の結果などに応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させるための遊技状態移行処理を実行する。ここに、係る処理を実行するときのMPU41が移行制御手段の一例である。遊技状態移行処理では、遊技状態を、開閉実行モード、高確率モード、低確率モード、高頻度サポートモードなどに移行させる。例えば、確変大当たり当選時又は通常大当たり当選時には開閉実行モードが実行され、遊技上の価値として多量の賞球が払い出される。前述したように、開閉実行モードは、可変入賞口316の開閉扉316bを開放した後、可変入賞口316の開閉扉316bの最大開放時間が経過すること、又は可変入賞口316に遊技球が規定数入賞することのいずれかの条件が成立した場合に可変入賞口316の開閉扉316bを閉鎖する1ラウンドの開閉処理を所定ラウンド数繰り返し実行するモードである。
<ステップS1306>
続いて、ステップS1306では、メイン表示部37の7セグメント表示器373の表示を制御するスルー用表示処理を実行する。具体的には、電役保留エリア412cに格納されている電動役物開放カウンタC4の値を取得し、その電動役物開放カウンタC4の値に基づく図柄の当否抽選が実行される。そして、メイン表示部37の7セグメント表示器373で図柄の変動表示が実行され、電動役物開放カウンタC4の値に基づく抽選結果が当選である場合には、下作動入賞口315に付随する電動役物315bが所定時間開放される。
<ステップS1307>
次に、ステップS1307では、次回のメイン処理の実行タイミングが到来したか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判断する。ここで、次回のメイン処理の実行タイミングが到来したと判断すると(S1307:Yes側)、処理がステップS1301に移行し、前述したS1301以降の各処理が繰り返し実行される。一方、次回のメイン処理の実行タイミングが到来していないと判断すると(S1307:No側)、次回のメイン処理の実行タイミングが到来するまでの間、即ち次回の前記メイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間の間は、ステップS1308及びステップS1309を繰り返し実行する。
<ステップS1308>
ステップS1308では、乱数初期値カウンタCIN1を更新する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS1309>
ステップS1309では、変動種別カウンタCS1を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算し、それらのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1を更新した後、処理は前記ステップS1307に戻される。
[音声ランプ制御装置5の処理]
次に、音声ランプ制御装置5でMPU51によって実行される各種の処理について説明する。
なお、本実施形態で音声ランプ制御装置5のMPU51が実行する処理の一部又は全部が、表示制御装置6のMPU61によって実行されてもよい。また、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、スピーカ26及び電飾部27の制御処理、音声ランプ制御装置5の立ち上げ時の立ち上げ処理、停電時のNMI割込処理なども実行するが、本実施形態では、音声ランプ制御装置5で実行される図柄表示部341に関する処理について説明し、他の処理については説明を省略する。
[音声ランプ制御装置5のタイマ割込処理]
ここに、図17は、MPU51によって実行されるタイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャートである。MPU51は、前記タイマ割込処理を1msec周期の定期処理として実行する。
[ステップS1701]
ステップS1701では、操作スイッチ22aの出力信号に基づいて、操作ボタン22の操作の有無を検出する操作検出処理を実行する。例えば、MPU51は、過去3回のステップS1701で検出された操作スイッチ22aの出力信号を記憶しており、その3回分の出力信号が「OFF」、「ON」、「ON」である場合に操作ボタン22の操作が開始されたと判断し、3回分の出力信号が「ON」、「OFF」、「OFF」である場合に操作ボタン22の操作が終了したと判断する。前述したように、操作ボタン22の操作の有無は、各種の操作演出処理において遊技者の意思を演出に反映させるために用いられ、又は、遊技機10の遊技に関するステージ選択、BGM選択、又はキャラ選択などの各種の選択操作に用いられる。
[ステップS1702]
ステップS1702では、RAM512に設けられた演出種別カウンタ512aを更新する。演出種別カウンタ512aは、0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。演出種別カウンタ512aは、主制御装置4から受信する変動パターンコマンドと共に、図柄表示部341に表示される変動種別及び演出種別を決定するために使用される。
[ステップS1703]
ステップS1703では、主制御装置4から受信するコマンドを判定し、そのコマンドに対応する処理を実行するコマンド対応処理を実行する。なお、前記コマンド対応処理については、後段で詳述する。
<ステップS1704>
ステップS1704では、各種のカウンタを更新するカウンタ更新処理を実行する。具体的には、第1告知カウンタ512d、第2告知カウンタ512e、第3告知カウンタ512f、特殊演出カウンタ512g、第1特殊カウンタ512h、第2特殊カウンタ512i、特殊昇格演出カウンタ512zなどを含む各種のカウンタの値をそれぞれ1加算し、それらのカウンタ値が各種のカウンタごとに予め設定された最大値に達した場合には当該カウンタ値を0又はランダムに選択される任意の値に設定する。なお、ステップS1704では、ステップS1705〜S1708で実行される演出処理で使用される経過時間カウンタ512jも更新される。
<ステップS1705〜S1708>
そして、ステップS1705〜S1708では、表示制御装置6に各種のコマンド信号を送信することにより図柄表示部341に表示される演出内容を制御する各種の演出処理が実行される。なお、各種の演出処理を実行するときのMPU51が演出処理手段の一例である。
より具体的に、ステップS1705では、操作ボタン22の連打操作に応じて大当たりの当選の期待度又は当否を示す連打操作演出を実現するための連打操作演出処理が実行される。また、ステップS1706では、操作ボタン22の長押し操作に応じて大当たりの当選の期待度又は当否を示す長押し操作演出を実現するための長押し操作演出処理が実行される。さらに、ステップS1707では、操作ボタン22の単発操作に応じて大当たりの当否を示す単発操作演出を実現するための単発操作演出処理が実行される。なお、以下では、前記単発操作演出、前記連打操作演出、前記長押し操作演出などの操作ボタン22の操作を伴う演出を操作系演出と称することがある。また、操作系演出はここで例示するものに限らず、例えば操作系演出には、音楽又はリズムに合わせて操作ボタン22の操作を行うリズム操作演出なども含まれる。
また、ステップS1708では、操作ボタン22の操作に応じて大当たりの当選の期待度を告知する告知演出を実行するための告知演出処理が実行される。前記告知演出は、前記単発操作演出、前記連打操作演出、又は前記長押し操作演出などと共に実行されることがある。さらに、前記告知演出は、前記変動パターンが示す変動表示時間が予め設定された時間以上である場合に実行される。具体的に、本実施形態において、前記告知演出は、前記変動パターンが「01」、「02」、「03」のいずれかであり前記変動表示時間が30s以上である場合に実行される可能性があるものとする。
なお、前記本実施形態において、前記告知演出処理によって実現される告知演出は、操作ボタン22の操作に応じて大当たり当選の期待度に対応する告知画像が表示されるのに対し、前記単発操作演出処理によって実現される単発操作演出は、操作ボタン22の操作に応じて大当たりの当選の有無が明確に表示される。即ち、告知演出及び単発操作演出は、大当たり当選の期待度が表示されるか、大当たり当選の有無が表示されるか、という点で異なる。但し、告知演出で表示される当選の期待度には100%が含まれてもよい。
当該告知演出処理については後段で詳述するが、告知演出とは、例えばキャラクタの戦闘結果が勝敗に応じて大当たり当選の有無を示す動画が表示される場合において、その戦闘結果が表示される直前における操作ボタン22の操作に応じて、戦闘結果が勝利となる期待度を画像又はメッセージ等の配色の違いで表示する。また、告知演出では、スーパーリーチ又はスペシャルリーチなどのリーチ演出が実行される前に、操作ボタン22の操作に応じて、大当たり当選している期待度が画像又はメッセージ等の配色の違いで表示されることもある。もちろん、告知演出は、操作ボタン22の操作に応じて大当たりの期待度を示唆するものであれば、ここで説明する演出態様又は演出実行タイミングに限らない。
[コマンド対応処理]
ここで、図18を参照しつつ、前記タイマ割込処理(図17参照)のステップS1703においてMPU51により実行される前記コマンド対応処理の一例について説明する。なお、ここでは主に保留コマンド、シフトコマンド、及び変動パターンコマンドを受信した場合に実行される処理について詳細に説明する。
<ステップS1801>
ステップS1801では、主制御装置4からコマンドを受信したか否かを判断する。ここで、コマンドを受信したと判断した場合は(S1801:Yes側)、処理がステップS1802に移行し、コマンドを受信していないと判断した場合は(S1801:No側)、当該コマンド対応処理を終了させる。
なお、音声ランプ制御装置5では、RAM512に設けられたコマンド格納エリアに複数のコマンドが個別に記憶可能であり、MPU51は、コマンド格納エリアに記憶されたコマンドを記憶された順で読み出す。そのため、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理が順に実行される。
主制御装置4から受信したコマンドは、RAM512に格納され、ステップS1801で読み出されたときに消去され、又は当該コマンドが読み出されたときに実行されているタイマ割込処理の終了時に消去される。また、前記変動パターンコマンドの内容については各タイミングで参照されることがあるため、当該変動パターンコマンドに対応する遊技回が終了するまでRAM512に記録されていてもよい。
<ステップS1802>
次に、ステップS1802では、受信コマンドが保留コマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドが保留コマンドである場合は(S1802:Yes側)、処理がステップS1803に移行し、受信コマンドが保留コマンドでない場合は(S1802:No側)、処理がステップS1821に移行する。
<ステップS1803>
ステップS1803では、遊技機10が開閉実行モード中であるか否かを判断する。具体的には、大当たり開始コマンドの受信によりオンに設定され、大当たり終了コマンドの受信によりオフに設定される開閉実行モードフラグ512bを参照し、その開閉実行モードフラグ512bがオンである場合は開閉実行モード中であると判断され、開閉実行モードフラグ512bがオフである場合には開閉実行モード中でないと判断される。ここで、開閉実行モード中であると判断された場合は(S1803:Yes側)、当該コマンド対応処理が終了し、開閉実行モード中でないと判断された場合は(S1803:No側)、処理がステップS1804に移行する。従って、開閉実行モード中は、保留予告画像が表示されず連続予告演出も実行されない。
<ステップS1804>
ステップS1804では、保留コマンドの種別及び変動パターンが、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512Dのうち保留コマンドの保留数Nに対応する変動種別エリアに記憶される。即ち、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512Dは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4にそれぞれ対応しており、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512Dに記憶される保留コマンドの種別及び変動パターンは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に記憶されている当否情報に基づいて特定されたものである。
例えば、保留コマンドの保留数Nが1である場合、即ち保留コマンドが、第1保留エリアRE1に格納されている当否情報に対応するものである場合には、第1変動種別エリア512Aに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。また、保留コマンドの保留数Nが2である場合には、第2変動種別エリア512Bに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。さらに、保留コマンドの保留数Nが3である場合には、第3変動種別エリア512Cに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。同じく、保留コマンドの保留数Nが4である場合には、第4変動種別エリア512Dに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。
<ステップS1805>
ステップS1805では、保留コマンドに含まれる保留数Nの情報をRAM512に設けられた保留数カウンタ512cに格納する。この保留数Nの情報は、音声ランプ制御装置5から表示制御装置6に送信される後述の表示変動パターンコマンドにも付加される。
<ステップS1821>
また、前記ステップS1802で受信コマンドが保留コマンドでないと判断された場合には(S1802:No側)、処理はステップS1821に移行する。そして、ステップS1821では、受信コマンドがシフトコマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドがシフトコマンドである場合は(S1821:Yes側)、処理がステップS1822に移行し、受信コマンドがシフトコマンドでない場合は(S1821:No側)、処理がステップS1825に移行する。
<ステップS1822>
ステップS1822では、RAM512に設けられた保留数カウンタ512cに記憶されている保留数Nを1減算する。即ち、保留数カウンタ512cに記憶されている保留数Nは、保留コマンドを受信した場合に増加し(S1805)、シフトコマンドを受信した場合に減少する(S1822)。
<ステップS1823>
ステップS1823では、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512D、第1予告保留エリア512E〜第4予告保留エリア512H、及び第1連続予告エリア512K〜第4連続予告エリア512Nの値をそれぞれシフトさせるシフト処理を実行する。具体的に、MPU51は、RAM512に設けられた第1変動種別エリア512Aの情報をクリアし、第2変動種別エリア512Bの情報を第1変動種別エリア512Aに移動し、第3変動種別エリア512Cの情報を第2変動種別エリア512Bに移動し、第4変動種別エリア512Dの情報を第3変動種別エリア512Cに移動する。また、RAM512に設けられた第1予告保留エリア512Eの値を判定予告保留エリア512Jに移動し、第2予告保留エリア512Fの値を第1予告保留エリア512Eに移動し、第3予告保留エリア513Gの値を第2予告保留エリア512Fに移動し、第4予告保留エリア512Hの値を第3予告保留エリア512Gに移動する。なお、判定予告保留エリア512Jは、判定表示領域343に表示される保留画像の種別を判断するために用いられる。さらに、RAM512に設けられた第1連続予告エリア512Kの値を現在連続予告エリア512Pに移動し、第2連続予告エリア512Lの値を第1連続予告エリア512Kに移動し、第3連続予告エリア512Mの値を第2連続予告エリア512Lに移動し、第4連続予告エリア512Nの値を第3連続予告エリア512Mに移動する。
<ステップS1824>
そして、ステップS1824では、保留表示シフトコマンドを表示制御装置6に送信することにより、図柄表示部341の保留表示領域342に表示されている保留画像を判定表示領域343に向けて順次移動して表示させる。ここに、係る表示処理を実行するときのMPU51が表示制御手段の一例である。具体的に、保留表示シフトコマンドは、第1予告保留エリア512E〜第4予告保留エリア512Hの値と、判定予告保留エリア512Jの値とを含む。
これにより、表示制御装置6では、MPU61が、保留表示シフトコマンドに基づいて、図柄表示部341における保留表示領域342及び判定表示領域343の表示を制御することにより、保留画像の位置がシフトされることになる。具体的に、図柄表示部341では、第1保留領域342Aに表示されていた保留画像が判定表示領域343に表示される。また、図柄表示部341では、第2保留領域342Bに表示されていた保留画像が第1保留領域342Aに表示され、第3保留領域342Cに表示されていた保留画像が第2保留領域342Bに表示され、第4保留領域342Dに表示されていた保留画像が第3保留領域342Cに表示される。
また、保留表示シフトコマンドに第1予告保留エリア512E〜第4予告保留エリア512Hの値が含まれるため、第1予告保留エリア512E〜第4予告保留エリア512Hの値が途中で変化した場合に、保留表示領域342に表示されている保留画像の態様を変化させることが可能である。即ち、保留画像の表示位置をシフトする際に、保留表示領域342に表示されている保留画像各々の表示態様を、通常保留画像から予告保留画像に変化させることが可能である。また、保留表示領域342に表示されている予告保留画像の表示態様を、第1予告保留画像〜第3予告保留画像の相互間で変化させることも可能である。前述したように、保留画像が示す大当たり当選の期待度は、第3予告保留画像(赤)>第2予告保留画像(緑)>第1予告保留画像(青)>通常保留画像の関係にある。なお、この期待度と配色との関係性は、後述の予告画像と同様である。
<ステップS1825>
また、ステップS1825では、受信コマンドが変動パターンコマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドが変動パターンコマンドである場合は(S1825:Yes側)、処理がステップS1826に移行し、受信コマンドが変動パターンコマンドでない場合は(S1825:No側)、処理がステップS1829に移行する。
<ステップS1826>
ステップS1826では、変動表示の内容を示す変動種別及び演出処理の内容を示す演出種別を特定する変動制御処理を実行する。具体的に、MPU51は、変動パターンコマンドと、ROM511の変動テーブル記憶エリア511aに記憶されている後述の変動種別テーブル(図19(A))とに基づいて変動種別を特定する。また、MPU51は、RAM512に記憶されている演出種別カウンタ512aの値と、ROM511の演出テーブル記憶エリア511bに記憶されている演出種別テーブルとに基づいて演出種別を特定する。演出種別テーブルには、ノーマルリーチに対応するノーマルリーチ演出テーブル、スーパーリーチに対応するスーパーリーチ演出テーブル、及びスペシャルリーチに対応するスペシャルリーチ演出テーブルが含まれる。そして、MPU51は、前記ステップS1826で特定された変動種別及び演出種別などを含む表示変動パターンを示す変動表示パターンコマンドを設定し、当該変動表示パターンコマンドは、後述のステップS1828において表示制御装置6に送信される。
ここに、図19(A)は、変動種別テーブルの一例を示す図である。図19(A)に示すように、変動種別テーブルでは、変動パターンコマンドに対応する変動表示時間及び変動種別の内容が定められている。例えば、抽選結果が「通常大当たり」であり変動パターンが「01」である変動パターンコマンド「A01」には、変動表示時間「30s」及び変動種別「ノーマルリーチ」が対応付けられている。また、抽選結果が「確変大当たり」であり変動パターンが「02」である変動パターンコマンド「B02」には、変動表示時間「60s」及び変動種別「スーパーリーチ」が対応付けられており、抽選結果が「確変大当たり」であり変動パターンが「03」である変動パターンコマンド「C03」には変動表示時間「90s」及び変動種別「スペシャルリーチ」が対応付けられている。さらに、抽選結果が「外れ」であり変動パターンが「04」である変動パターンコマンド「C04」には、変動表示時間「7s」及び変動種別「リーチなし」が対応付けられており、抽選結果が「外れ」であり変動パターンが「05」である変動パターンコマンド「C05」には、変動表示時間「10s」及び変動種別「リーチなし」が対応付けられている。
また、図19(B)は、演出種別テーブルに含まれるノーマルリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図19(B)に示すように、ノーマルリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出X1」〜「演出X5」が定められている。そして、MPU51は、変動種別がノーマルリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をノーマルリーチ演出テーブルから選択する。なお、本実施の形態では、変動種別各々に対応する演出種別が5種類である場合を例に挙げて説明するが、演出種別は5種類以上であってよい。
一方、図19(C)は、演出種別テーブルに含まれるスーパーリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図19(C)に示すように、スーパーリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出Y1」〜「演出Y5」が定められている。そして、MPU51は、変動種別がスーパーリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をスーパーリーチ演出テーブルから選択する。例えば、演出Y1、Y2が操作ボタン22の単発操作演出を伴う演出種別、演出Y3、Y4が操作ボタン22の連打操作演出を伴う演出種別、演出Y5が操作ボタン22の長押し操作演出を伴う演出種別である。
また、図19(D)は、演出種別テーブルに含まれるスペシャルリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図19(D)に示すように、スペシャルリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出Z1」〜「演出Z5」が定められている。そして、MPU51は、変動種別がスペシャルリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をスペシャルリーチ演出テーブルから選択する。
ところで、遊技機10では、前述したように、各遊技回において、演出X1〜X5、Y1〜Y5、Z1〜Z5などの演出が実行される際に、操作ボタン22の操作によって大当たり当選の期待度を示唆する告知演出が実行されることがある。例えば、前記告知演出には、演出表示の途中で静止画又は動画などが差し込まれるカットインと称される告知手法が含まれる。前記告知演出では、予め設定された告知画像が大当たり当選の期待度に応じた配色で表示される。具体的に、本実施形態では、前記告知画像の背景色が、大当たり当選の期待度が高い方から赤色、緑色、青色、白色であるとする(赤色>緑色>青色>白色)。なお、前記告知演出では、大当たり当選の期待度に応じて前記告知画像の内容が変化するものであれば、前記告知画像の背景色に限らず、例えば前記告知画像のメッセージの内容が変化するものであってもよい。
一般に、前記告知演出が実行される場合、遊技者は、操作ボタン22の操作後に表示される前記告知画像の内容に期待しながら操作ボタン22を操作する。これに対し、本発明に係る遊技機10では、以下に説明するように、前記告知演出における遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることが可能である。
<ステップS1827>
ステップS1827では、MPU51が、必要に応じて表示制御装置6に操作ボタン22の操作に応じた告知演出を実行するための告知設定処理を実行する。前記告知設定処理については後段で詳述するが、例えば前記告知演出の有無や告知種別などの情報を前記表示変動パターンに付加する処理が実行される。
<ステップS1828>
そして、ステップS1828では、前記ステップS1826又は前記ステップS1827で設定された前記表示変動パターンが表示制御装置6に送信される。これにより、表示制御装置6では、前記表示変動パターンに基づいて図柄変動表示や操作系演出などの各種の表示処理が実行されることになる。
<ステップS1829>
なお、受信したコマンドがその他のコマンドである場合には、ステップS1829において、前記その他のコマンドに基づく処理が実行される。例えば、大当たり開始コマンドを受信した場合には、表示制御装置6にその旨の表示コマンドを通知して大当たり演出表示を開始させ、大当たり終了コマンドを受信した場合には、表示制御装置6にその旨の表示コマンドを通知して大当たり演出表示を終了させる。
[告知設定処理]
ここで、図20を参照しつつ、前記ステップS1827でMPU51によって実行される前記告知設定処理の一例について説明する。また、当該告知設定処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS2001>
ステップS2001では、変動パターンコマンドが示す変動パターンに基づいて、告知演出が実行される可能性があるか否かを判断する。具体的に、本実施形態において、MPU51は、前記変動パターンが「03」以下である場合、即ち前記変動パターンが示す変動表示時間が30s以上である場合に、前記告知演出が実行される可能性があると判断する。ここで、告知演出が実行される可能性があると判断された場合は(S2001:Yes)、処理がステップS2002に移行する。一方、前記変動パターンが「04」以上であり告知演出が実行される可能性がないと判断された場合は(S2001:No)、ステップS2002以降の処理は省略され、当該告知設定処理が終了する。
<ステップS2002>
ステップS2002では、1回目の告知演出タイミングがあるか否かが判断される。具体的に、ROM511には、前記告知演出の実行の有無を判断するために用いられる告知演出テーブル(図21(A)参照)が予め記憶されている。そして、MPU51は、その告知演出テーブルと、前記ステップS1826で決定された演出種別とに基づいて、予め定められた1回目のタイミングで実行される告知演出(以下、第1告知演出ということがある)の有無を判定する。ここで、1回目のタイミングにおける第1告知演出があると判断されると(S2002:Yes)、処理がステップS2003に移行し、1回目のタイミングにおける第1告知演出がないと判断されると(S2002:No)、処理がステップS2004に移行する。
図21(A)に示されるように、前記告知演出テーブル(図21(A)参照)では、演出X1〜X5、演出Y1〜Y5、演出Z1〜Z5のような演出種別ごとに1回目、2回目、3回目各々についての告知演出の実行可否が設定されている。具体的に、前記告知演出テーブルでは、告知演出が実行される場合に、その告知演出のタイミングの指標となる時間が告知演出タイミングとして設定されている。例えば、演出X1については、図柄表示部341における図柄変動表示の開始から25秒経過後のタイミングで1回の告知演出が実行され得る旨が設定されている。また、演出Z4については、図柄表示部341における図柄変動表示の開始から25秒経過後のタイミング、55秒経過後のタイミングの合計2回の告知演出が実行され得る旨が設定されている。さらに、演出Z5については、図柄表示部341における図柄変動表示の開始から25秒経過後のタイミング、55秒経過後のタイミング、85秒経過後のタイミングの合計3回の告知演出が実行され得る旨が設定されている。
<ステップS2003>
ステップS2003では、第1告知演出の実行の有無及び種別を抽選する処理を実行する。具体的に、ROM511には、前記告知演出の種別を決定するために用いられる告知種別テーブル(図21(B)参照)が予め記憶されている。そして、MPU51は、その告知種別テーブルと第1告知カウンタ512dの値とに基づいて、告知演出の有無及び種別を決定する。ここで、告知演出がありと判断されると、第1告知操作フラグ512kがオンに設定され、告知演出の種別が第1告知種別エリア512sに記憶される。なお、本実施形態において、前記告知演出の種別は、告知演出で示唆される大当たり当選の期待度に対応して予め設定された配色(赤、緑、青)を示すが、前記告知種別テーブルなどに基づいて複数種類の告知画像から任意の告知画像が所定の確率で選択されてもよい。
図21(B)に示されるように、前記告知種別テーブルでは、第1告知カウンタ512d、第2告知カウンタ512e、第3告知カウンタ512fのそれぞれの値と、変動パターンの種別(大当たり又ははずれ)との組み合わせごとに対応する告知種別が設定されている。例えば、告知種別テーブルに基づいて、第1告知カウンタ512dの値が「40」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「大当たり」である場合には、告知演出の実行が「有り」であると判断され、告知演出の種別が「01」の青色告知であると判断され、その告知演出の種別が第1告知種別エリア512sに設定される。なお、第1告知カウンタ512dの値が「15」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「はずれ」である場合には、告知演出の実行が「無し」であると判断され、告知演出の種別として「00」が第1告知種別エリア512sに設定される。
<ステップS2004>
ステップS2004では、2回目の告知演出タイミングがあるか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前記告知演出テーブル(図21(A)参照)と、前記ステップS1826で決定された演出種別とに基づいて、予め定められた2回目のタイミングで実行される告知演出(以下、第2告知演出ということがある)の有無を判定する。ここで、2回目のタイミングにおける第2告知演出があると判断されると(S2004:Yes)、処理がステップS2005に移行し、2回目のタイミングにおける第2告知演出がないと判断されると(S2004:No)、処理がステップS2006に移行する。
<ステップS2005>
ステップS2005では、第2告知演出の実行の有無及び種別を抽選する処理を実行する。具体的に、MPU51は、前記告知種別テーブル(図21(B))と第2告知カウンタ512eの値とに基づいて、告知演出の有無及び種別を決定する。ここで、告知演出がありと判断されると、第2告知操作フラグ512lがオンに設定され、告知演出の種別が第2告知種別エリア512tに記憶される。例えば、図21(B)の告知種別テーブルに基づいて、第2告知カウンタ512eの値が「40」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「大当たり」である場合には、告知演出の実行が「有り」であると判断され、告知演出の種別が「02」の緑色告知であると判断され、その告知演出の種別が第2告知種別エリア512tに設定される。なお、第2告知カウンタ512eの値が「35」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「はずれ」である場合には、告知演出の実行が「無し」であると判断され、告知演出の種別として「00」が第2告知種別エリア512tに設定される。
なお、本実施形態では、第1告知演出〜第3告知演出における告知演出の種別が個別に設定されることになるため、後に実行される告知演出で示唆される期待度が先に実行される告知演出で示唆される期待度よりも低い可能性がある。一方、MPU51は、前記ステップS2005において選択される第2告知演出における告知演出の種別が示す期待度が、第1告知演出における告知演出の種別が示す期待度よりも低い場合に、当該第2告知演出における告知演出の種別を当該第1告知演出における告知演出の種別と同じに設定してもよい。即ち、MPU51は、後に実行される告知演出で示唆される期待度が先に実行される告知演出で示唆される期待度以上となるように告知演出の種別を設定してもよい。
<ステップS2006>
ステップS2006では、3回目の告知演出タイミングがあるか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前記告知演出テーブル(図21(A)参照)と、前記ステップS1826で決定された演出種別とに基づいて、予め定められた3回目のタイミングで実行される告知演出(以下、第3告知演出ということがある)の有無を判定する。ここで、3回目のタイミングにおける第3告知演出があると判断されると(S2006:Yes)、処理がステップS2007に移行し、3回目のタイミングにおける第3告知演出がないと判断されると(S2006:No)、処理がステップS2008に移行する。
<ステップS2007>
ステップS2007では、第3告知演出の実行の有無及び種別を抽選する処理を実行する。具体的に、MPU51は、前記告知種別テーブル(図21(B))と第3告知カウンタ512fの値とに基づいて、告知演出の有無及び種別を決定する。ここで、告知演出がありと判断されると、第3告知操作フラグ512mがオンに設定されるとともに、告知演出の種別が第3告知種別エリア512uに記憶される。例えば、図21(B)の告知種別テーブルに基づいて、第3告知カウンタ512fの値が「40」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「大当たり」である場合には、告知演出の実行が「有り」であると判断され、告知演出の種別が「03」の赤色告知であると判断され、その告知演出の種別が第3告知種別エリア512uに設定される。なお、第3告知カウンタ512fの値が「55」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「はずれ」である場合には、告知演出の実行が「無し」であると判断され、告知演出の種別として「00」が第3告知種別エリア512uに設定される。
また、MPU51は、前記ステップS2005と同様に、前記ステップS2007においても、当該ステップS2007で選択される第3告知演出における告知演出の種別が示す期待度が、第2告知演出における告知演出の種別が示す期待度よりも低い場合に、当該第3告知演出における告知演出の種別を当該第2告知演出における告知演出の種別と同じに設定してもよい。即ち、MPU51は、後に実行される告知演出で示唆される期待度が先に実行される告知演出で示唆される期待度以上となるように告知演出の種別を設定してもよい。
<ステップS2008>
ステップS2008では、当該遊技回について告知演出がありに設定されたか否かを判断する。具体的に、MPU51は、告知操作フラグ512k、512l、512mの少なくとも一つがオンである場合に告知演出ありと判断する。ここで、告知演出ありと判断されると(S2008:Yes)、処理がステップS2009に移行し、告知演出なしと判断されると(S2008:No)、当該告知設定処理は終了する。
このように、前記ステップS2002〜S2008では、第1告知カウンタ512d〜第3告知カウンタ512fの値と告知種別テーブル(図21(B)参照)とに基づいて各演出の各告知タイミングにおける告知演出の実行の有無及び種別が決定される。例えば、図21(C)に示されるように、演出種別が、2回の告知タイミングを含む演出Y2である場合には、それぞれの告知タイミングについて「01」、「02」が選択されることがある。また、図21(D)に示されるように、演出別が、3回の告知タイミングを含む演出Z5である場合には、それぞれの告知タイミングについて「01」、「02」、「03」が選択されることがある。一方、図21(E)に示されるように、演出種別が、3回の告知タイミングを含む演出Z5であっても、それぞれの告知タイミングについて「00」、「01」、「00」が選択され、1回目と3回目の告知タイミングで告知演出が実行されないこともある。
<ステップS2009>
ところで、遊技機10において、前記告知演出が行われる場合、遊技者は、操作ボタン22の操作後に表示される告知画像の配色内容に期待しながら操作ボタン22を操作する。これに対し、本発明に係る遊技機10では、以下に説明するように、前記告知演出における遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を更に向上させることが可能である。具体的に、ステップS2009では、前記告知演出について、操作ボタン22の操作後に表示される告知画像が期待度の高い告知画像である場合に、その旨を事前に示唆するための特殊告知画像を表示させる特殊告知演出の実行の有無及び実行タイミングなどを設定するための特殊告知設定処理を実行する。
ここで、図22を参照しつつ、前記ステップS2009で実行される前記特殊告知設定処理の一例について説明する。また、当該特殊告知設定処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的な内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS2201>
ステップS2201では、処理対象である変動パターンコマンドに対応する遊技回における前記特殊告知演出の実行の有無を決定するための処理が実行される。具体的に、ROM511には、前記特殊告知演出の実行の有無を判断するために用いられる特殊告知演出テーブル(図21(F)参照)が予め記憶されている。そして、MPU51は、特殊演出カウンタ512gの値と前記特殊告知演出テーブルとに基づいて、特殊告知演出の実行の有無を決定する。
例えば、遊技回に対応する保留コマンドの変動パターンの種別が大当たりである場合には、特殊演出カウンタ512gが0〜79の場合に前記特殊告知演出が「あり」に決定され、特殊演出カウンタ512gが80〜99の場合に前記特殊告知演出が「なし」に決定される。一方、遊技回に対応する保留コマンドの変動パターンの種別がはずれである場合には、特殊演出カウンタ512gが0〜79の場合に前記特殊告知演出が「なし」に決定され、特殊演出カウンタ512gが80〜99の場合に前記特殊告知演出が「あり」に決定される。即ち、大当たり当選の期待度が高いほど、前記特殊告知演出が高い確率で実行されることになる。また、大当たり当選の期待度が高いほど前記特殊告知演出が高い確率で実行される他の例として、例えば前記特殊告知演出テーブルにおいて、変動パターンが「03」の場合に前記特殊告知演出の実行確率が最も高く、「01」の場合に前記特殊告知演出の実行確率が最も低くなるように特殊演出カウンタ512gの値と前記特殊告知演出の実行有無との関係が定められていてもよい。
<ステップS2202>
ステップS2202では、前記特殊告知演出ありと判断された場合に(S2202:Yes)、処理がステップS2203に移行し、前記特殊告知演出なしと判断された場合には(S2202:No)、当該特殊告知設定処理が終了する。
<ステップS2203>
ステップS2203では、第3告知演出の実行の有無が判断される。具体的に、MPU51は、第3告知操作フラグ512mがオンである場合に第3告知演出の実行が「有り」であると判断する。そして、第3告知演出の実行が「有り」であると判断された場合は(S2203:Yes)、処理がステップS2204に移行し、第3告知演出の実行が「無し」であると判断された場合は(S2203:No)、処理がステップS2231に移行する。
<ステップS2204>
ステップS2204では、第3告知種別エリア512uに基づいて、大当たり当選の期待度が予め設定された特定期待度以上であるか否かが判断される。本実施形態において、MPU51は、第3告知種別エリア512uに「03」が設定されている場合に、大当たり当選の期待度が前記特定期待度以上であると判断する。なお、本実施形態では、最も期待度の高い赤色告知が行われるか否かが判断されるが、第3告知種別エリア512uが「02」又は「03」のいずれかである場合に前記特定期待度以上であると判断されてもよい。
<ステップS2205>
ステップS2205では、第3告知演出を対象とする特殊告知演出(以下、第3特殊告知演出という)を実行するか否かの抽選処理を実行する。具体的に、MPU51は、第1特殊カウンタ512hの値と、特殊告知演出テーブル(図21(F)参照)とに基づいて、第3特殊告知演出の有無を決定する。例えば、図21(F)の特殊告知演出テーブルに基づいて、第1特殊カウンタ512hの値が「40」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「大当たり」である場合には、第3特殊告知演出の実行が「有り」であると判断される。また、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「はずれ」である場合でも、第1特殊カウンタ512hの値が「80〜99」となる予め設定された確率で第3特殊告知演出の実行が「有り」であると判断されることがある。
<ステップS2206>
ステップS2206では、前記ステップS2205で第3特殊告知演出を実行すると判断された場合に(S2206:Yes)、処理がステップS2207に移行し、第3特殊告知演出の実行なしと判断された場合に(S2206:No)、処理がステップS2231に移行する。
<ステップS2207>
ステップS2207では、第3特殊告知演出の実行有無を示す第3特殊告知フラグ512pがオンに設定され、当該特殊告知設定処理が終了する。即ち、一回の遊技回において複数の告知演出が実行される場合でも、第3告知演出で前記特殊告知演出が実行されると判断された場合には、他の第2告知演出及び第1告知演出では前記特殊告知演出が実行されないことになる。
<ステップS2231>
ステップS2231では、第2告知演出の実行の有無が判断される。具体的に、MPU51は、第2告知操作フラグ512lがオンである場合に第2告知演出の実行が「有り」であると判断する。そして、第2告知演出の実行が「有り」であると判断された場合は(S2231:Yes)、処理がステップS2232に移行し、第2告知演出の実行が「無し」であると判断された場合は(S2231:No)、処理がステップS2261に移行する。
<ステップS2232>
ステップS2232では、第2告知種別エリア512tに基づいて、大当たり当選の期待度が予め設定された特定期待度以上であるか否かが判断される。本実施形態において、MPU51は、第2告知種別エリア512tに「03」が設定されている場合に前記特定期待度以上であると判断する。なお、本実施形態では、最も期待度の高い赤色告知が行われるか否かが判断されるが、第2告知種別エリア512tが「02」又は「03」のいずれかである場合に前記特定期待度以上であると判断されてもよい。
また、前記ステップS2204における判断指標となる前記特定期待度と前記ステップS2232における判断指標となる前記特定期待度とが異なってもよい。例えば、前記ステップS2204では、第3告知種別エリア512uに「03」が設定されているか否かが判断され、前記ステップS2232では、第2告知種別エリア512tに「02」が設定されているか否かが判断されてもよい。
<ステップS2233>
ステップS2233では、第2告知演出を対象とする特殊告知演出(以下、第2特殊告知演出という)を実行するか否かの抽選処理を実行する。具体的に、MPU51は、第2特殊カウンタ512iの値を取得し、その特殊演出カウンタ512gの値と、特殊告知演出テーブル(図21(F)参照)とに基づいて、第2特殊告知演出の有無を決定する。例えば、図21(F)の特殊告知演出テーブルに基づいて、第2特殊カウンタ512iの値が「40」であり、保留コマンドにおける変動パターンの種別が「大当たり」である場合には、第2特殊告知演出の実行が「有り」であると判断される。
このように、当該特殊告知設定処理では、第3告知演出における前記特殊告知演出の有無が先に判断され、当該第3告知演出で前記特殊告知演出が実行されないと判断された場合に、第2告知演出における前記特殊告知演出の有無が判断される。さらに、前記第3告知演出及び前記第2告知演出の両方で前記特殊告知演出が実行されないと判断された場合に、第1告知演出で前記特殊告知演出が実行されると判断される。ここで、図21(F)に示されるように、前記特殊告知演出は、大当たり抽選の結果が大当たりである場合(80%)には外れである場合(20%)に比べて高い確率で実行されると判断される。従って、大当たり抽選の結果が大当たりである場合、前記特殊告知演出が実行される確率は、第3告知演出が最も高く、第1告知演出が最も低くなる。即ち、遊技機10では、一の遊技回において複数の前記告知演出が実行される場合に、その複数の前記告知演出のうち前記期待度が高いほど実行時期が遅い前記告知演出において前記特殊告知演出が実行されることになる。
なお、前記特殊告知演出は、大当たり抽選の結果が大当たりである場合に少なくとも50%を超える確率で実行されると判断されればよい。また、本実施形態では、前記特殊告知演出の実行の確率が、大当たりである場合と外れである場合との二通りで異なる場合を例に挙げて説明するが、例えば変動パターンごとに前記特殊告知演出の実行の確率が設定されていてもよい。この場合、変動パターンに対応する大当たり当選の期待度が高い場合に、大当たり当選の期待度が低い場合に比べて前記特殊告知演出の実行の確率が高くなるように前記変動パターンと前記特殊告知演出の実行有無との関係が予め設定される。
さらに、本実施形態では、前記特殊告知演出の実行の有無の判断(S2201)と、第2特殊告知画像345の表示タイミングの判断(S2203〜S2263)とが個別に実行される場合について説明する。一方、MPU51は、例えば図21(G)に示す特殊告知演出テーブルと特殊実行カウンタ512yとに基づいて、前記特殊告知演出の実行の有無と第2特殊告知画像345の表示タイミングとを同時に判断してもよい。この場合も、大当たり当選の期待度が高いほど(外れに比べて大当たりの場合の方が)、実行タイミングが遅い告知演出において第2特殊告知画像345が表示されると判断される。
<ステップS2234>
ステップS2234では、前記ステップS2233で第2特殊告知演出を実行すると判断された場合に(S2234:Yes)、処理がステップS2235に移行し、第2特殊告知演出の実行なしと判断された場合に(S2234:No)、処理がステップS2261に移行する。
<ステップS2235>
ステップS2235では、第2特殊告知演出の実行有無を示す第2特殊告知フラグ512oがオンに設定され、当該特殊告知設定処理が終了する。即ち、第2告知演出で前記特殊告知演出が実行されると判断された場合には、第1告知演出では前記特殊告知演出が実行されないことになる。
<ステップS2261>
ステップS2261では、1回目の告知タイミングにおける告知演出の実行の有無が判断される。具体的に、MPU51は、第1告知操作フラグ512kがオンである場合に第1告知演出の実行が「有り」であると判断する。そして、第1告知演出の実行が「有り」であると判断された場合は(S2261:Yes)、処理がステップS2262に移行し、第1告知演出の実行が「無し」であると判断された場合は(S2261:No)、当該特殊告知設定処理が終了する。即ち、前記ステップS2202において特殊告知演出を実行すると判断された場合であっても、第2特殊告知演出及び第3特殊告知演出の実行が無しと判断され、且つ、前記ステップS2261において第1告知操作フラグ512kがオフであると判断された場合は、前記特殊告知演出が実行されないことになる。
<ステップS2262>
ステップS2262では、第1告知種別エリア512sに基づいて、大当たり当選の期待度が予め設定された特定期待度以上である赤色告知が行われるか否かが判断される。具体的に、MPU51は、第1告知種別エリア512sに「03」が設定されている場合に前記特定期待度以上であると判断する。なお、本実施形態では、最も期待度の高い赤色告知が行われるか否かが判断されるが、第1告知種別エリア512sが「02」又は「03」のいずれかである場合に前記特定期待度以上であると判断されてもよい。
<ステップS2263>
ステップS2263では、第1告知演出を対象とする特殊告知演出(以下、第1特殊告知演出という)を実行する旨を示す第1特殊告知フラグ512nがオンに設定され、当該特殊告知設定処理が終了する。なお、前記ステップS2205又はS2233と同様に、特殊告知タイミング抽選が実行されて、第1特殊告知演出の実行の有無が抽選で決定されてもよい。
このように、特殊告知設定処理では、大当たり当選の期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回については、特殊告知演出テーブル(図21(F))で定められる所定の確率で、特殊告知演出を実行するための設定処理が実行される。また、前記ステップS2203及び前記ステップS2233で実行される特殊告知タイミング抽選において特殊告知を実行すると判定される確率が異なっていてもよい。例えば、前記ステップS2201、S2203、S2233で使用される特殊告知演出テーブルが個別に設定される。
[告知演出処理]
続いて、図23を参照しつつ、前記タイマ割込処理(図17参照)の前記ステップS1708で実行される前記告知演出処理の一例について説明する。当該告知演出処理では、前記告知設定処理又は前記特殊告知設定処理における設定内容に基づいて告知画像や特殊告知画像を表示させる告知演出や特殊告知演出を行うための処理が実行される。なお、表示制御装置6のROM611には、告知演出において図柄表示部341に表示される告知操作開始画像343、第1特殊告知画像344、第2特殊告知画像345、及び告知結果画像346などの画像(図24、図25参照)がそれぞれ複数種類記憶されており、MPU61はこれらの各種の画像を図柄表示部341に表示させることが可能である。なお、告知演出又は特殊告知演出で表示される画像は動画であってもよい。さらに、前記告知演出又は前記特殊告知演出には、図柄表示部341による画像表示の他に、スピーカ26による音声再生や電飾部27による点灯制御などが含まれてもよい。
<ステップS2300>
ステップS2300では、当該遊技回において告知演出を実行するか否かを判断する。具体的に、MPU51は、第1告知操作フラグ512k〜第3告知操作フラグ512mの少なくとも一つのフラグがオンである場合に告知演出を実行すると判断する。ここで、前記告知演出を実行すると判断した場合(S2300:Yes)、処理がステップS2301に移行し、前記告知演出を実行しないと判断した場合(S2300:No)、当該告知演出処理は終了する。
<ステップS2301>
ステップS2301では、当該遊技回において特殊告知演出を実行するか否かを判断する。具体的に、MPU51は、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pの少なくとも一つのフラグがオンである場合に特殊告知演出を実行すると判断する。ここで、前記特殊告知演出を実行すると判断した場合(S2301:Yes)、処理がステップS2302に移行し、前記特殊告知演出を実行しないと判断した場合(S2301:No)、処理はステップS2306に移行する。
<ステップS2302>
ステップS2302では、特殊告知演出が実行されることを示唆(予告)するための画像として予め設定された第1特殊告知画像344の表示タイミング(第1タイミング)であるか否かを判断する。具体的に、第1特殊告知画像344の表示タイミングは、図柄変動表示の開始から予め設定された第1表示待機時間の経過後のタイミングである。特に、第1特殊告知画像344の表示タイミングは、第1告知演出における操作有効期間の開始前のタイミングである。
なお、MPU51は、前記ステップS1828において表示変動パターンを送信したタイミングを前記変動表示開始のタイミングとして判断することが可能である。具体的に、MPU51は、前記ステップS1828において経過時間カウンタ512jを0にリセットすることにより、その後に前記ステップS1704で更新される経過時間カウンタ512jに基づいて変動表示開始後の経過時間を判断し、当該表示タイミングの到来の有無を判断することが可能である。ここで、第1特殊告知画像344の表示タイミングであると判断した場合(S2302:Yes)、処理がステップS2303に移行し、第1特殊告知画像344の表示タイミングでないと判断した場合(S2302:No)、処理はステップS2304に移行する。
<ステップS2303>
ステップS2303では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより第1特殊告知画像344を図柄表示部341に表示させる。ここに、係る表示を表示制御装置6に実行させるための処理を実行するMPU51が表示処理手段の一例である。これにより、遊技者は、当該遊技回において特殊告知演出が実行されることを認識することが可能である。なお、図24(A)〜図24(D)には、特殊告知演出が実行されない場合の告知演出の一例が示されており、図25(A)〜図25(D)には、特殊告知演出が実行される場合の告知演出の一例が示されている。
具体的に、特殊告知演出が実行されない通常の告知演出では、図24(A)に示すように図柄変動表示が開始し、図24(B)に示すようにリーチ状態になった後、図24(C)に示すように告知操作開始画像343が表示される。そして、操作ボタン22が操作されると、図24(D)に示すように、大当たり当選の期待度を示唆する告知結果画像346が表示される。このとき、告知結果画像346は、当該遊技回における大当たり当選の期待度を示唆する画像である。
一方、告知演出と共に特殊告知演出が実行される場合には、図25(A)に示すように、図柄変動表示が開始するタイミングなどの予め設定されたタイミングで第1特殊告知画像344が表示される。具体的に、第1特殊告知画像344は、図25(A)に示されるように、操作ボタン22を表す画像に操作タイミングが到来していない旨を示す情報(×印)が付加された画像である。また、第1特殊告知画像344は、いずれ第2特殊告知画像345が表示されることが示唆される画像であれば、その態様はこれに限らず、例えばキャラクタ画像又はメッセージ等を含む画像であってもよい。なお、第1特殊告知画像344の表示に代えて、又は第1特殊告知画像344の表示と共に、特殊告知演出が実行される旨を、スピーカ26により音声で事前に通知してもよく、又は、電飾部27の点灯態様で事前に通知してもよい。
<ステップS2304>
ステップS2304では、予め設定された第2特殊告知画像345の表示タイミング(第2タイミング)であるか否かを判断する。具体的に、第2特殊告知画像345の表示タイミングは、変動表示開始から予め設定された第2表示待機時間の経過後のタイミングであって、少なくとも告知演出における告知操作開始画像343の表示(ステップS2308)や、操作ボタン22の有効操作期間の開始(ステップS2309)よりも前のタイミングである。
なお、MPU51は、当該表示タイミングについても、前記ステップS2302と同様に経過時間カウンタ512jに基づいて、変動表示開始後の経過時間を判断することが可能である。また、当該表示タイミングは、第1特殊告知画像344の表示から予め設定された時間経過後のタイミングであってもよい。ここで、第2特殊告知画像345の表示タイミングであると判断した場合(S2304:Yes)、処理がステップS2305に移行し、第2特殊告知画像345の表示タイミングでないと判断した場合(S2304:No)、処理はステップS2306に移行する。
<ステップS2305>
ステップS2305では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより第2特殊告知画像345を図柄表示部341に表示させる。ここに、係る表示を表示制御装置6に実行させるための処理を実行するMPU51が表示処理手段の一例である。これにより、遊技者は、当該遊技回において特殊告知演出が実行されるタイミングが到来したことを認識することが可能である。具体的に、第2特殊告知画像345は、図25(B)に示されるように、第1特殊告知画像344から操作タイミングでない旨を示す情報(×印)が削除された画像である。また、第2特殊告知画像345は、第1特殊告知画像344と異なる画像であって、告知演出で大当たり当選確率が高い旨が示唆されることを示す画像であれば、その態様はこれに限らず、例えばキャラクタ画像又はメッセージ等を含む画像であってもよい。なお、第2特殊告知画像345の表示に代えて、又は第2特殊告知画像345の表示と共に、特殊告知演出が実行されるタイミングが到来した旨を、スピーカ26により音声で通知してもよく、又は、電飾部27の点灯態様で通知してもよい。
また、他の実施形態として、MPU51が、前記ステップS2303において、予め設定された確率で第1特殊告知画像344を表示せず、前記ステップS2305において、第2特殊告知画像345が表示してもよい。これにより、第2特殊告知画像345が突如表示されることがあるため、遊技者の遊技に対する注目度を高めて遊技の興趣を高めることが可能である。
<ステップS2306>
ステップS2306では、第1告知操作フラグ512k〜第3告知操作フラグ512mのうち前記ステップS2300でオンであると判断されたフラグに対応する告知演出の告知開始タイミングが到来したか否かを判断する。具体的に、ROM511に記憶されている告知操作実行テーブル(図21(A)参照)では、図柄表示部341における変動表示開始後から告知演出が開始されるまでの開始待機時間が告知演出の種別ごとに記憶されている。そして、前記ステップS2306では、図柄表示部341における変動表示開始後から前記告知演出の種別に対応する前記開始待機時間が経過している場合に前記告知演出の開始タイミングが到来したと判断する。なお、MPU51は、前記ステップS2302やS2304と同様に経過時間カウンタ512jに基づいて、変動表示開始後の経過時間を判断することが可能である。ここで、前記告知演出の開始タイミングが到来している場合は(S2306:Yes)、処理がステップS2307に移行し、前記告知演出の開始タイミングが到来していない場合は(S2306:No)、当該告知演出処理は終了する。
<ステップS2307>
ステップS2307では、前記告知演出における操作ボタン22の操作の受付が開始済であるか否かを、告知受付開始フラグ512qがオンであるか否かに応じて判断する。告知受付開始フラグ512qは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述のステップS2310でオンに設定され、後述のステップS2374でオフに設定される。ここで、前記告知演出における操作ボタン22の操作の受付が開始済である場合は(S2307:Yes)、処理がステップS2370に移行し、前記告知演出における操作ボタン22の操作の受付が開始済でない場合は(S2307:No)、処理がステップS2308に移行する。
<ステップS2308>
ステップS2308では、前記告知演出における操作ボタン22の操作を促すための告知操作開始画像343が表示済みであるか否かをボタン表示フラグ512rに基づいて判断する。ボタン表示フラグ512rは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述のステップS2309でオンに設定され、後述のステップS2374でオフに設定される。ここで、告知操作開始画像343が表示済みであると判断されると(S2308:Yes)、当該告知演出処理が終了し、告知操作開始画像343が表示済みでないと判断されると(S2308:No)、処理がステップS2309に移行する。
<ステップS2309>
ステップS2309では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記告知演出の種別に対応する告知操作開始画像343を図柄表示部341に表示させ、告知操作開始画像343の操作後の操作有効期間の長さを示すバー又は数値などの画像を表示させる。また、前記ステップS2309では、告知操作開始画像343の表示の有無を示すボタン表示フラグ512rがオンに設定される。
告知操作開始画像343は、図24(C)又は図25(C)に示されるように、操作ボタン22に対応する操作ボタン画像とボタン操作を促すメッセージを含む。なお、告知操作開始画像343は、操作ボタン22の操作を促すことが可能な画像であればその態様はこれに限らず、例えばキャラクタ画像、操作を促すメッセージ画像、又は空白のメッセージ枠画像などであってもよい。また、告知操作開始画像343の表示に代えて、又は告知操作開始画像343の表示と共に、操作ボタン22の操作開始タイミングをスピーカ26により音声で通知してもよく、又は、電飾部27の点灯態様で通知してもよい。
具体的に、第1告知種別エリア512s、第2告知種別エリア512t、又は第3告知種別エリア512uには、前記ステップS2003、S2005、又はS2007において告知演出の種別が設定されている。そして、MPU51は、第1告知操作フラグ512k〜第3告知操作フラグ512mのうち前記ステップS2300でオンであると判断されたフラグに対応する告知演出の種別に応じて予め設定された告知操作開始画像343が表示される。例えば、第1告知操作フラグ512kがオンである場合には、第1告知種別エリア512sに設定された告知演出の種別に応じた告知操作開始画像343が表示される。なお、複数の告知演出の種別に共通の告知操作開始画像343が用いられてもよい。
また、当該ステップS2309の実行後、MPU51は、例えば後述のステップS2372で操作ボタン22の操作が行われていないと判断したときに前記操作有効期間を示す画像における残り時間が減少するように画像表示を変化させる。これにより、遊技者は、操作ボタン22の操作有効期間を把握することが可能である。
<ステップS2310>
そして、ステップS2310では、前記告知操作演出における操作ボタン22の操作受付開始の有無を示す告知受付開始フラグ512qをオンに設定する。これにより、次に当該告知演出処理が実行される場合には、前記ステップS2307において処理がステップS2370に移行することになる。なお、告知受付開始フラグ512qは、後述のステップS2374でオフに設定される。
<ステップS2370>
一方、前記ステップS2307で操作ボタン22の操作受付開始済みであると判断された場合、続くステップS2370では、操作ボタン22の操作有効期間内であるか否かを判断する。具体的に、ROM511には、前記告知演出の種別ごとに予め設定された有効待ち時間(例えば1〜5秒)が記憶されている。そして、MPU51は、告知操作開始画像343の表示後から時間の経過を計時し、前記有効待ち時間が経過していない場合に操作有効期間内であると判断する。ここで、前記操作有効期間内でなければ(S2370:No)、処理がステップS2371に移行し、前記操作有効期間内である場合は(S2370:Yes)、処理がステップS2372に移行する。
<ステップS2371>
ステップS2371では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、図柄表示部341における告知操作開始画像343の表示を消去して非表示にする。これにより、遊技者は前記操作有効期間の終了を認識する。また、第2特殊告知画像345が図柄表示部341に表示されている場合には、当該ステップS2371において、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、図柄表示部341における第2特殊告知画像345の表示を消去して非表示にする。
<ステップS2372>
一方、ステップS2372では、操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。具体的には、前記ステップS1701で操作ボタン22の操作が検出された場合に、操作ボタン22が操作されたと判断する。ここで、操作ボタン22が操作されたと判断すると(S2372:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS2373に移行する。また、操作ボタン22が操作されていないと判断すると(S2372:No)、当該告知演出処理を終了させる。
<ステップS2373>
そして、ステップS2373では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、操作ボタン22の操作に応じて告知結果画像346を図柄表示部341に表示させるための告知演出制御処理が実行される。また、当該ステップS2373では、図柄表示部341における第2特殊告知画像345の表示が消去されて非表示となる。
具体的に、告知結果画像346は、図24(D)又は図25(D)に示されるように、キャラクタに吹き出しでメッセージが表示された画像である。特に、図24(D)に示される告知結果画像346は、背景色が大当たり当選の期待度が低い白色(又は青色、緑色)であり、図25(D)に示される告知結果画像346は、背景色が大当たり当選の期待度が最も高い赤色である。なお、告知結果画像346の表示は、予め定められた時間の経過後に終了する。また、告知結果画像346は、例えばキャラクタ画像等であってもよい。さらに、告知結果画像346の表示に代えて、又は告知結果画像346の表示と共に、告知結果をスピーカ26により音声で通知してもよく、又は、電飾部27の点灯態様で通知してもよい。
ここで、遊技機10では、図24(A)〜図24(C)に示されているように、操作ボタン22の操作前に第2特殊告知画像345が表示されていなかった場合には、当該遊技回の大当たり当選の期待度の高低に応じて告知結果画像346が表示されることになる(図24(D)参照)。
一方、遊技機10では、前述したように、大当たり当選の期待度が予め設定された特定期待度以上である場合には、予め設定された確率で第2特殊告知画像345が事前に表示されることになる。即ち、大当たり当選の期待度が前記特定期待度未満である場合には第2特殊告知画像345が表示されない。従って、図25(A)〜図25(C)に示されているように、操作ボタン22の操作前に第2特殊告知画像345が表示されている場合には、図25(D)に示されるように、当該遊技回の大当たり当選の期待度が予め定められた特定期待度以上の場合に対応する告知結果画像346が表示されることになる。
従って、遊技機10では、第1特殊告知画像344が表示されると、告知演出において必ず大当たり当選の期待度が高い告知結果画像346が表示されることになり、そのタイミングが第2特殊告知画像345の表示によって示唆される。従って、遊技者が告知演出の際に第1特殊告知画像344や第2特殊告知画像345が表示されるか否かにも注目することになるため、遊技者による遊技への注目度を高めると共に遊技のバリエーションを増加させて興趣を高めることが可能である。
<ステップS2374>
ステップS2374では、前記告知演出処理で使用される告知受付開始フラグ512q及びボタン表示フラグ512rがオフに設定される。
<ステップS2375>
ステップS2375では、第1告知演出の終了であるか否かが判断される。具体的に、前記ステップS2375の実行時点で、第1告知操作フラグ512kがオンである場合に、第1告知演出が終了したと判断される。ここで、第1告知演出の終了であると判断されると(ステップS2375:Yes)、処理がステップS2376に移行し、第1告知演出の終了ではないと判断されると(ステップS2375:No)、処理がステップS2377に移行する。
<ステップS2376>
ステップS2376では、第1告知操作フラグ512k及び第1特殊告知フラグ512nをオフに設定する。
<ステップS2377>
ステップS2377では、第2告知演出の終了であるか否かが判断される。具体的に、前記ステップS2377の実行時点で、第2告知操作フラグ512lがオンである場合に、第2告知演出が終了したと判断される。ここで、第2告知演出の終了であると判断されると(ステップS2377:Yes)、処理がステップS2378に移行し、第2告知演出の終了ではないと判断されると(ステップS2377:No)、処理がステップS2379に移行する。
<ステップS2378>
ステップS2378では、第2告知操作フラグ512l及び第2特殊告知フラグ512oをオフに設定する。
<ステップS2379>
また、ステップS2375及びS2377で第1告知演出及び第2告知演出の終了ではないと判断された場合には、第3告知演出が終了したことになる。そのため、ステップS2379では、第3告知操作フラグ512m及び第3特殊告知フラグ512pをオフに設定する。
以上説明したように、遊技機10では、遊技者が、告知演出における操作ボタン22の操作時の告知結果画像346の内容だけでなく、告知演出における第1特殊告知画像344や第2特殊告知画像345の表示にも注目することになるため、遊技への注目度が高まり、遊技の興趣も高まる。
特に、遊技機10では、図21(B)に示されるように、大当たり抽選の結果が大当たり当選である場合には、第1告知演出及び第2告知演出よりも第3告知演出の方が、告知演出の種別が最も期待度の高い赤色告知になる可能性が高い。従って、遊技者は、図柄変動表示が終了して抽選結果が表示される直前に実行される第3告知演出において、告知結果画像346として大当たり当選の期待度が高い画像が表示されることを期待する。そのため、第1告知操作の開始前に第1特殊告知画像344が表示された後、第2特殊告知画像345が表示されるタイミングができるだけ遅いことを期待するという遊技性を生み出すことが可能であり遊技の興趣が高まる。
なお、前記特殊告知演出が頻繁に実行されると、その特殊告知演出の信頼性が低くなる可能性があるため、例えば特殊告知演出は、予め設定された確率に基づいて実行の有無が決定されるだけでなく、予め設定された頻度以上で実行されないように制御されてもよい。例えば、特殊告知演出が実行された後、予め設定された遊技回の間は、当該特殊告知演出が実行されないように制御されてもよい。
[他の実施形態]
以下、本発明に係る遊技機10の他の実施形態について説明する。また、下記の他の実施形態において、前記第1の実施形態で説明した遊技機10と同様の構成については説明を省略する。なお、前記第1の実施形態及び下記の他の実施形態の各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、前記特殊告知設定処理(図22参照)のステップS2204、S2232、S2262において、大当たり当選の期待度が特定期待度以上である場合、具体的には、第3告知種別エリア512u、第2告知種別エリア512t、第1告知種別エリア512sに告知種別として「03」が記録されている場合に、特殊告知演出が実行される可能性がある場合について説明した。
一方、前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が当該遊技回において前記告知演出以前に実行される他の演出で示唆された期待度よりも前記期待度が高い場合に所定の確率で特殊告知演出が実行されてもよい。ここに、図26は、本実施形態に係る特殊告知設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
<ステップS2601>
ステップS2601では、当該遊技回において前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が当該遊技回において前記告知演出以前に実行される他の演出で示唆された期待度よりも前記期待度が高いか否かを判断する。
具体的に、ステップS2601において、MPU51は、3回目の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度が、一つ前である2回目の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度以上であるか否かを判断する。例えば、MPU51は、第3告知種別エリア512uの値が、第2告知種別エリア512tの値以上であるか否かを判断する。ここで、3回目の告知演出で示唆される期待度が2回目の告知演出で示唆される期待度以上であると判断されると(S2601:Yes)、処理がステップS2205に移行し、3回目の告知演出で示唆される期待度が2回目の告知演出で示唆される期待度未満であると判断されると(S2601:No)、処理がステップS2231に移行する。
<ステップS2602>
ステップS2602では、2回目の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度が、一つ前である1回目の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度以上であるか否かを判断する。具体的に、MPU51は、第2告知種別エリア512tの値が、第1告知種別エリア512sの値以上であるか否かを判断する。ここで、2回目の告知演出で示唆される期待度が1回目の告知演出で示唆される期待度以上であると判断されると(S2602:Yes)、処理がステップS2233に移行し、2回目の告知演出で示唆される期待度が1回目の告知演出で示唆される期待度未満であると判断されると(S2602:No)、処理がステップS2261に移行する。
即ち、特殊告知演出を実行するか否かの抽選処理は、3回目(2回目)の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度が、その一つ前の2回目(1回目)の告知演出における告知結果画像346が示唆する大当たり当選の期待度以上であることを条件に実行される。従って、前回の告知結果画像346よりも大当たり当選の期待度が高まる場合に特殊告知演出が実行されることがあり、前回の告知結果画像346よりも大当たり当選の期待度が低くなる場合に特殊告知演出が実行されないことになる。従って、第2特殊告知画像の表示により、告知演出で示唆される大当たり当選の期待度がランクアップしたことを遊技者に認識させることができ、前記特殊告知演出の興趣を高めることが可能である。
なお、本実施形態では、前回の告知結果画像346よりも大当たり当選の期待度が高まる場合に特殊告知演出が実行される場合を例に挙げて説明したが、告知結果画像346の表示よりも前に大当たり当選の期待度が何らかの表示画像で示唆される場合には、その表示画像が示唆する大当たり当選の期待度よりも高い告知結果画像346が表示される場合に、所定の確率で特殊告知演出が実行されてもよい。
例えば、前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する演出結果画像を表示する連打操作演出又は長押し操作演出において、演出結果画像の種別が示す大当たり当選の期待度よりも高い期待度を示唆する告知結果画像346が表示される場合に、所定の確率で特殊告知演出が実行される構成であってもよい。さらに、この場合、MPU51は、第1特殊告知画像又は第2特殊告知画像の表示時などのタイミングで、図柄表示部341に表示されている背景画像を現在よりも大当たり当選の期待度が高いことを示唆する背景画像に変化させてもよい。
また、前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する保留画像を表示する保留演出において、告知結果画像346として、遊技回に対応して表示される予告保留画像の色が示す大当たり当選の期待度よりも高い期待度が表示される場合に、所定の確率で特殊告知演出が実行される構成であってもよい。さらに、この場合、MPU51は、第1特殊告知画像又は第2特殊告知画像の表示時などのタイミングで、図柄表示部341に表示されている予告保留画像の色を現在よりも大当たり当選の期待度が高い色に変化させてもよい。
また、前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する背景画像を表示部に表示する背景画像演出において、対象の遊技回の変動表示領域342の背景画像の種別(前述した例では天候)が示す大当たり当選の期待度よりも高い期待度を示唆する告知結果画像346が表示される場合に、所定の確率で特殊告知演出が実行される構成であってもよい。さらに、この場合、MPU51は、第1特殊告知画像又は第2特殊告知画像の表示時などのタイミングで、図柄表示部341に表示されている背景画像を現在よりも大当たり当選の期待度が高い背景画像に変化させてもよい。
さらに、前記ステップS2601、S2602、S2262各々が実行される際に、前記第1実施形態における前記ステップS2204、S2232、S2262各々が実行されてもよい。即ち、前記特殊告知設定処理において、前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が当該遊技回において前記告知演出以前に実行される他の演出で示唆された期待度よりも前記期待度が高いか否かに加えて、前記第1の実施形態で説明したように当該遊技回において前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上であるか否かを判断してもよい。これにより、当該遊技回において前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が前回の前記告知演出よりも前記期待度が高く、且つ、当該遊技回において前記告知演出で表示される前記告知画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である場合に、当該遊技回について、前記所定の確率で前記特殊告知処理が実行されことになる。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、一回の遊技回において一つの第1特殊告知画像344が表示されることがある構成を例に挙げて説明した。本実施形態では、一回の遊技回において複数の第1特殊告知画像344が表示されることのある構成について説明する。
具体的に、前記第1の実施形態に係る特殊告知設定処理(図22参照)では、前記ステップS2207又は前記ステップS2235で第3特殊告知フラグ512p又は第2特殊告知フラグ512oがオンに設定された場合には、当該特殊告知設定処理が終了する。即ち、前記第1の実施形態では、一回の遊技回において、複数の告知操作に対応する第1特殊告知フラグ512n、第2特殊告知フラグ512o、第3特殊告知フラグ512pのうち複数のフラグがオンに設定されて特殊告知演出が複数回実行されない。
一方、図27は、本実施形態に係る特殊告知設定処理の一例を示すフローチャートである。図27に示されるように、本実施形態に係る前記特殊告知設定処理では、前記ステップS2207の終了後には処理がステップS2231に移行し、前記ステップS2235の終了後には処理がステップS2261に移行する。
<ステップS2701〜S2702>
また、ステップS2262で第1告知種別エリア512sが「03」であると判断された場合(第1告知演出で示唆される大当たり当選の期待度が前記特定期待度以上である場合)には、ステップS2701以降の処理が実行される。具体的に、ステップS2701では、前記ステップS2205や前記ステップS2233と同様の手法により第1告知演出において第1特殊告知演出を実行するか否かの抽選が実行され、ステップS2702ではその抽選結果に応じて処理が分岐する。即ち、第1特殊告知演出を実行すると判定された場合に(S2702:Yes)、処理がステップS2263に移行し、第1特殊告知演出を実行すると判定されなかった場合に(S2702:No)、当該特殊告知設定処理が終了する。このように、本実施形態に係る前記特殊告知設定処理では、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pのうち複数のフラグが同時にオンになる可能性がある。
そして、図28及び図29は、本実施形態に係る告知演出処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態に係る告知演出処理では、前記第1の実施形態に係る特殊告知演出処理(図23参照)におけるステップS2302〜S2305に代えて、ステップS2801〜S2812が実行される。また、前記ステップS2376、S2378、S2379の後に、ステップS2901、S2902、S2903がそれぞれ実行される。
<ステップS2701>
ステップS2701では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pのうちオンに設定されているフラグの数と同数の第1特殊告知画像344を図柄表示部341に表示させる。ここに、図30(A)は、複数の第1特殊告知画像344の表示例を示す図である。具体的に、図30(A)には、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pが全てオンに設定されており、三つの第1特殊告知画像344が表示されている例が示されている。より具体的に、図柄表示部341では、右側の第1特殊告知画像344が1回目の告知演出、中央の第1特殊告知画像344が2回目の告知演出、左側の第1特殊告知画像344が3回目の告知演出に対応するものである。なお、例えば、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pのうち一つ又は二つのフラグがオンに設定されている場合には、一つ又は二つの第2特殊告知画像345が左詰で表示される。
<ステップS2702>
ステップS2702では、第2特殊告知画像345の表示タイミングであるか否かを判断する。具体的に、第2特殊告知画像345の表示タイミングは、変動表示開始から予め設定された時間経過後のタイミングであって、少なくとも1回目〜3回目の告知演出ごとにおいて、告知操作開始画像343の表示(ステップS2308)や、操作ボタン22の有効操作期間の開始(ステップS2309)よりも前のタイミングである。即ち、一回の遊技回において告知演出が三回実行される場合には、ステップS2702において第2特殊告知画像345の表示タイミングであると判断される回数も三回である。ここで、第2特殊告知画像345の表示タイミングであると判断した場合(S2702:Yes)、処理がステップS2703に移行し、第2特殊告知画像345の表示タイミングでないと判断した場合(S2702:No)、処理はステップS2306に移行する。
<ステップS2703>
ステップS2703では、第1告知演出における特殊告知演出の実行有無を示す第1特殊告知フラグ512nがオン(実行有り)に設定されているか否かを判断する。ここで、第1特殊告知フラグ512nがオンであると判断した場合(S2703:Yes)、処理がステップS2704に移行し、第1特殊告知フラグ512nがオンではないと判断した場合(S2703:No)、処理はステップS2705に移行する。
<ステップS2704>
ステップS2704では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2702で図柄表示部341に表示された第1特殊告知画像344のうち第1告知演出に対応する第1特殊告知画像344を非表示にして、その位置に第2特殊告知画像345を表示させる。即ち、前記第1告知演出における操作ボタン22の操作開始タイミングよりも前の時点で当該第1告知演出に対応する第1特殊告知画像344が第2特殊告知画像345に変化することになる。
<ステップS2705>
ステップS2705では、第2告知演出における特殊告知演出の実行有無を示す第2特殊告知フラグ512oがオン(実行有り)に設定されているか否かを判断する。ここで、第2特殊告知フラグ512oがオンであると判断した場合(S2705:Yes)、処理がステップS2706に移行し、第2特殊告知フラグ512oがオンではないと判断した場合(S2705:No)、処理はステップS2707に移行する。
<ステップS2706>
ステップS2706では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2702で図柄表示部341に表示された第1特殊告知画像344のうち第2告知演出に対応する第1特殊告知画像344を非表示にして、その位置に第2特殊告知画像345を表示させる。即ち、前記第2告知演出における操作ボタン22の操作開始タイミングよりも前の時点で当該第2告知演出に対応する第1特殊告知画像344が第2特殊告知画像345に変化することになる。
<ステップS2707>
ステップS2707では、第3告知演出における特殊告知演出の実行有無を示す第3特殊告知フラグ512pがオン(実行有り)に設定されているか否かを判断する。ここで、第3特殊告知フラグ512pがオンであると判断した場合(S2707:Yes)、処理がステップS2708に移行し、第3特殊告知フラグ512pがオンではないと判断した場合(S2707:No)、処理はステップS2306に移行する。
<ステップS2708>
ステップS2708では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2702で図柄表示部341に表示された第1特殊告知画像344のうち第3告知演出に対応する第1特殊告知画像344を非表示にして、その位置に第2特殊告知画像345を表示させる。即ち、前記第3告知演出における操作ボタン22の操作開始タイミングよりも前の時点で当該第3告知演出に対応する第1特殊告知画像344が第2特殊告知画像345に変化することになる。
そして、前記ステップS2703〜S2708で表示された第2特殊告知画像345は、ステップS2371、S2373では非表示にされず、ステップS2901〜S2903のいずれにおいて個別に非表示となる。
<ステップS2901>
具体的に、前記第1告知演出が終了すると(S2375:Yes)、前記ステップS2376の後、ステップS2901では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2704で表示された第1告知演出に対応する第2特殊告知画像345を非表示にする。
<ステップS2902>
また、前記第2告知演出が終了すると(S2377:Yes)、前記ステップS2378の後、ステップS2902では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2708で表示された第2告知演出に対応する第2特殊告知画像345を非表示にする。
<ステップS2903>
同じく、前記第3告知演出が終了すると(S2377:No)、前記ステップS2379の後、ステップS2903では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記ステップS2712で表示された第3告知演出に対応する第2特殊告知画像345を非表示にする。
ここで、図30を参照しつつ、本実施形態に係る告知演出処理の実行時における表示例について説明する。ここでは、第1告知演出〜第3告知演出の全てにおいて前記特殊告知演出が実行される場合を例に挙げて説明する。
まず、図30(A)に示されるように、ステップS2701において、図柄表示部341に、三つの第1特殊告知画像344が表示される。そして、ステップS2704では、図30(B)に示されるように、第1告知演出に対応する第1特殊告知画像344に代えて第2特殊告知画像345が表示される。その後、図30(C)に示されるように、操作告知画像343が表示され、操作ボタン22が操作されると、図30(D)に示されるように、告知結果画像346が表示される。続いて、図30(E)に示されるように、第1告知演出に対応する第2特殊告知画像345が非表示となる。
次に、図30(F)に示されるように、ステップS2706では、第2告知演出に対応する第1特殊告知画像344に代えて第2特殊告知画像345が表示される。その後、図30(G)に示されるように、操作告知画像343が表示され、操作ボタン22が操作されると、図30(H)に示されるように、告知結果画像346が表示される。
その後、図示は省略するが、第3告知演出についても同様に、ステップS2708で第3告知演出に対応する第1特殊告知画像344に代えて第2特殊告知画像345が表示される。そして、操作告知画像343が表示され、操作ボタン22が操作されると、告知結果画像346が表示されて、第2特殊告知画像345が非表示となる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機10では、第1特殊告知画像344が一つ表示された場合には、前記第1の実施形態と同様に、第1告知演出〜第3告知演出のいずれかで第2特殊告知画像345が表示されて、大当たり当選の期待度が高い告知結果画像346が表示されることになる。一方、第1特殊告知画像344が二つ以上表示された場合、第1告知演出〜第3告知演出のいずれか二つ以上の告知演出で第2特殊告知画像345が表示されて、大当たり当選の期待度が高い告知結果画像346が表示されることになる。従って、遊技者は、第1特殊告知画像344の表示個数にも着目することになるため、遊技機10における告知演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を高めることが可能である。
なお、複数の告知演出に対応して表示される複数の第1特殊告知画像344は、最初の前記告知演出における操作ボタン22の操作受付開始タイミングよりも前に同時に表示されなくてもよい。例えば、前記告知演出各々における操作ボタン22の操作受付開始タイミングよりも前の各時点で第1特殊告知画像344が順に表示されてもよい。
[第4の実施形態]
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、1回の遊技回において、予め設定された第1タイミングで第1特殊告知画像344が表示された場合には、当該遊技回の図柄変動表示中における予め設定された第2タイミングで、第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化する場合を例に挙げて説明した。本実施形態では、1回の遊技回における告知演出の実行中に第1特殊告知画像344が第2特殊告知画像345に変化せず、当該告知演出が終了した後の予め設定された第3タイミングで、第1特殊告知画像344が第2特殊告知画像345に変化する可能性がある構成について説明する。より具体的には、当該遊技回において、図柄変動表示が停止して大当たり当選の有無などの遊技結果が表示された後、開閉実行モードの実行開始前、実行中、又は終了後に、通常大当たりから確変大当たりへの昇格の有無を示す昇格結果画像を操作ボタン22の操作に応じて表示させる昇格演出が実行されることがある。そこで、当該昇格演出において、第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化することがある。
例えば、MPU51は、予め設定された所定の確率で昇格演出を実行すると判断する。具体的に、MPU51は、前記ステップS1826における変動種別及び演出処理の内容を特定する際に、前記変動パターンコマンドが示す変動パターンの種別が通常大当たり又は確変大当たりである場合に、前記昇格演出の実行の有無を判断する。例えば、RAM512に昇格演出の抽選に用いられ、前記ステップS1704で適宜更新されて所定の上限値で0にリセットされる昇格演出カウンタが設けられる。一方、ROM511には、例えば図32(A)に示されるように、前記昇格演出カウンタの値と前記昇格演出の実行の有無とが対応付けられた昇格演出テーブルが記憶されている。そして、MPU51は、前記ステップS1826において、前記昇格演出カウンタの値と前記昇格演出テーブルとに基づいて前記昇格演出の実行の有無を判断する。ここで、MPU51は、前記昇格演出を実行すると判断すると、昇格演出フラグ512vをオンに設定する。これにより、後述の昇格演出処理(図34参照)では、ステップS3101及びS3401において、昇格演出が実行されると判断されることになる。
なお、昇格演出が実現される昇格処理については後述するが、昇格演出が実行される場合、MPU51は、当該遊技回の大当たり抽選結果が通常大当たり及び確変大当たりのいずれであるかにかかわらず、表示制御装置6を制御することにより、図柄変動表示を通常大当たりを示す図柄(偶数図柄)で停止させる。その後、MPU51は、操作ボタン22の操作に応じて、大当たり抽選結果が確変大当たりである場合には、確変大当たりに昇格する旨のメッセージ及び図柄(奇数図柄)などを図柄表示部341に表示させ、大当たり抽選結果が通常大当たりである場合には、確変大当たりに昇格しない旨のメッセージ及び図柄(偶数図柄)などを図柄表示部341に表示させる。
[特殊告知設定処理の他の例]
ここに、図31は、前記特殊告知設定処理の他の例を示すフローチャートである。図31に示されるように、本実施形態に係る遊技機10では、MPU51が、前記特殊告知設定処理において、ステップS3101〜S3104を実行する。
<ステップS3101>
ステップS3101では、当該遊技回において前記昇格演出を実行するか否かが判断される。具体的に、前記ステップS1826でオンに設定されることがある昇格演出フラグ512vがオンである場合に前記昇格演出を実行すると判断する。ここで、前記昇格演出が実行されると判断されると(S3101:Yes)、処理がステップS3102に移行し、前記昇格演出が実行されないと判断されると(S3101:No)、当該特殊告知設定処理が終了する。
<ステップS3102>
ステップS3102では、昇格演出について特殊告知演出を実行するか否かを判定する処理が実行される。具体的に、ROM511には、昇格演出時における特殊告知演出の実行の有無を判断するために用いられる特殊告知演出テーブル(図32(B)参照)が予め記憶されている。そして、MPU51は、当該遊技回に対応する変動パターンが確変大当たりを示す場合に、特殊昇格演出カウンタ512zの値と前記特殊告知演出テーブルとに基づいて昇格演出における特殊告知演出の実行有無を判断する。即ち、大当たり抽選結果が確変大当たりである場合に所定の確率で昇格演出時における特殊告知演出の実行有りが選択されることにある。従って、昇格演出において前記特殊告知演出が実行される場合には、大当たり抽選結果が確変大当たりであることが確定する。
<ステップS3103>
ステップS3103では、前記ステップS3102で前記昇格演出の実行時に前記特殊告知演出が実行されると判断された場合に(S3103:Yes)、処理がステップS3104に移行し、実行されないと判断された場合は(S3103:No)、当該特殊告知設定処理が終了する。
<ステップS3104>
ステップS3104では、昇格演出の実行中における特殊告知演出の実行有無を示す第4特殊告知フラグ512aaがオンに設定され、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pがオフに設定される。これにより、後述の昇格演出処理(図34参照)では、ステップS3411において、特殊告知演出が実行されると判断されることになる。
[タイマ割込処理の他の例]
ここに、図33は、本実施形態に係る遊技機10において、音声ランプ制御装置5のMPU51によって実行されるタイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。
<ステップS3201>
図33に示すように、当該タイマ割込処理では、ステップS3201において、前記昇格演出を実現するための昇格演出処理が実行される。ここに、図34は、前記昇格演出処理の一例を示すフローチャートである。なお、当該昇格演出処理を実行するときのMPU51が昇格演出手段の一例である。
<ステップS3401>
ステップS3401では、昇格演出の要否を判断する。具体的に、MPU51は、前記ステップS1826でオンに設定されることがある昇格演出フラグ512vがオンである場合に、昇格演出を実行すると判断する。そして、昇格演出を実行すると判断された場合(S3401:Yes)、処理をステップS3411に移行させ、昇格演出を実行しないと判断された場合(S3401:No)、当該昇格演出処理を終了させる。
<ステップS3411>
ステップS3411では、当該遊技回において特殊告知演出を実行するか否かを判断する。具体的に、MPU51は、第4特殊告知フラグ512aaがオンである場合に特殊告知演出を実行すると判断する。ここで、前記特殊告知演出を実行すると判断した場合(S3411:Yes)、処理がステップS3412に移行し、前記特殊告知演出を実行しないと判断した場合(S3411:No)、処理はステップS3402に移行する。
<ステップS3412>
ステップS3412では、予め設定された第1特殊告知画像344の表示タイミングであるか否かを判断する。具体的に、第1特殊告知画像344の表示タイミングは、変動表示開始から予め設定された時間経過後のタイミングである。具体的に、前記表示タイミングは、告知演出の開始時などの予め設定された任意のタイミングである。また、前記表示タイミングは、変動表示開始時などの他のタイミングであってもよい。ここで、第1特殊告知画像344の表示タイミングであると判断した場合(S3412:Yes)、処理がステップS3413に移行し、第1特殊告知画像344の表示タイミングでないと判断した場合(S3412:No)、処理はステップS3414に移行する。
<ステップS3413>
ステップS3413では、前記ステップS2303と同様に、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより第1特殊告知画像344を図柄表示部341に表示させる。なお、前記告知演出で表示される第1特殊告知画像344と当該昇格演出で表示される第1特殊告知画像344とは異なる画像であってもよい。
<ステップS3414>
ステップS3414では、予め設定された第2特殊告知画像345の表示タイミングであるか否かを判断する。具体的に、第2特殊告知画像345の表示タイミングは、変動表示開始から予め設定された時間経過後のタイミング、又は第1特殊告知画像344の表示から予め設定された時間経過後のタイミングである。なお、前記表示タイミングは、操作ボタン22の操作有効期間の開始前、即ち後述の昇格演出操作開始画像が表示されるまでのタイミングである。ここで、第2特殊告知画像345の表示タイミングであると判断した場合(S3414:Yes)、処理がステップS3415に移行し、第2特殊告知画像345の表示タイミングでないと判断した場合(S3414:No)、処理はステップS3402に移行する。
<ステップS3415>
ステップS3415では、前記ステップS2305と同様に、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより第2特殊告知画像345を図柄表示部341に表示させる。なお、前記告知演出で表示される第2特殊告知画像345と当該昇格演出で表示される第2特殊告知画像345とは異なる画像であってもよい。
<ステップS3402>
ステップS3402では、昇格演出の開始タイミングであるか否かを判断する。具体的に、MPU51は、図柄表示部341における変動表示開始後から昇格演出が開始されるまでの昇格開始待機時間が昇格演出の種類ごとに記憶されている。そして、昇格演出の開始タイミングであると判断された場合(S3402:Yes)、処理がステップS3403に移行し、昇格演出の開始タイミングでないと判断された場合(S3402:No)、当該昇格演出処理は終了する。
<ステップS3403>
ステップS3403では、操作ボタン22の操作の受付が開始済であるか否かを受付開始フラグ512abがオンであるか否かに応じて判断する。受付開始フラグ512abは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述するように、ステップS3408でオンにされ、ステップS3434でオフにされる。ここで、受付開始フラグ512abがオンである場合は(S3403:Yes)、処理がステップS3431に移行し、受付開始フラグ512abがオンでない場合は(S3403:No)、処理がステップS3404に移行する。
<ステップS3404〜S3405>
ステップS3404では、前記昇格演出の種類に対応する操作ボタン22の操作目的又は操作方法などを伝えるための昇格演出操作予告画像が既に図柄表示部341に表示されているか否かを判断する。ここで、前記昇格演出操作予告画像が表示されていない場合は(S3404:No)、続くステップS3405において、昇格演出の種類に対応する前記昇格演出操作予告画像を図柄表示部341に表示させる。例えば、前記昇格演出操作予告画像として、「ボタン操作で昇格チャンス!」などのメッセージが表示される。なお、前記昇格演出操作予告画像に代えて、又は前記昇格演出操作予告画像の表示と併せて操作ボタン22の操作目的又は操作方法がスピーカ26を用いて音声で通知されてもよい。一方、前記昇格演出操作予告画像が既に表示されている場合は(S3404:Yes)、処理が前記ステップS3405をスキップしてステップS3406に移行する。
<ステップS3406>
ステップS3406では、前記昇格演出操作予告画像ごとに対応して予め設定され、ROM511に記憶されている予告継続時間が経過したか否かを判断する。前記予告継続時間は、前記昇格演出操作予告画像の表示後に遊技者が前記昇格演出操作予告画像の内容を認識可能な時間として予め設定された待ち時間である。なお、前記予告継続時間は、複数の演出内容又は複数の昇格演出操作予告画像について共通の時間であってもよい。ここで、前記昇格演出操作予告画像に対応する前記予告継続時間が経過している場合は(S3406:Yes)、処理がステップS3407に移行し、前記予告継続時間が経過していない場合は(S3406:No)、当該昇格演出処理を終了させる。
<ステップS3407>
ステップS3407では、操作ボタン22の操作開始タイミングが到来したことを通知するための昇格演出操作開始画像を図柄表示部341に表示させる。例えば、前記単発操作開始画像として、「押せ!」のようなメッセージが表示される。なお、前記昇格演出操作開始画像に代えて、又は前記昇格演出操作開始画像の表示と併せて操作ボタン22の操作開始タイミングが到来したことがスピーカ26を用いて音声で通知されてもよい。
<ステップS3408>
そして、ステップS3408では、操作ボタン22の操作の受付を開始するため、受付開始フラグ512abをオンにする。これにより、次に当該昇格演出処理が実行される場合には、前記ステップS3403において処理がステップS3431に移行することになる。なお、受付開始フラグ512abは、後述のステップS3434でオフとなる。
<ステップS3431>
ステップS3431では、操作ボタン22の操作有効期間内であるか否かを判断する。具体的に、ROM511には、前記昇格演出の種類ごとに予め設定された有効待ち時間(例えば1〜5秒)が記憶されている。そして、MPU51は、前記昇格演出操作開始画像の表示後から前記有効待ち時間が経過していない場合に操作有効期間内であると判断する。なお、時間経過は、経過時間カウンタ512jに基づいて判断可能である。ここで、前記操作有効期間内である場合は(S3431:Yes)、処理がステップS3432に移行し、前記操作有効期間内でない場合は(S3431:No)、処理がステップS3433に移行する。
<ステップS3432>
ステップS3432では、操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。ここで、操作ボタン22が操作されたと判断された場合は(S3432:Yes)、処理がステップS3433に移行し、操作ボタン22が操作されていないと判断された場合は(S3432:No)、当該昇格演出処理が終了する。
<ステップS3433>
ステップS3433では、昇格演出に対応する昇格演出結果画像を表示させるための処理を実行する。例えば、大当たり種別が確変大当たりである場合には、確変大当たりに対応する変動図柄(777、555など)を前記昇格演出結果画像として表示させ、大当たり種別が通常大当たりである場合には、「残念」などのメッセージを前記昇格演出結果画像として表示させる。具体的に、MPU51は、前記昇格演出結果画像に対応する表示コマンドを表示制御装置6に送信することにより、表示制御装置6に前記昇格演出結果画像を表示するための処理を実行させる。これにより、図柄表示部341に前記昇格演出結果画像が表示される。なお、前記昇格演出結果画像は、静止画又は動画を含む。
<ステップS3434>
ステップS3434では、昇格演出フラグ512v、第4特殊告知フラグ512aa、及び受付開始フラグ512abをオフに設定する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機10では、告知演出時だけでなく、昇格演出の実行時にも、特殊告知演出が実行されることがある。そして、前記昇格演出において操作ボタン22の操作前に第2特殊告知画像345が表示されている場合には、前記大当たり抽選の結果が確変大当たりである場合に限られている。例えば、遊技回において、第1特殊告知画像344が表示された後、告知演出の実行時に第2特殊告知画像345が表示されなかった場合には、昇格演出において第2特殊告知画像345が表示され、確変大当たりに昇格することになる。そのため、遊技機10の遊技者は、第1特殊告知画像344が表示された場合に、第2特殊告知画像345が表示されずに告知演出が終了するか否かにも注目することになり、遊技のバリエーションが増加するため、遊技の興趣を高めることができる。
[第5の実施形態]
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、1回の遊技回において第1特殊告知画像344が表示された後、当該遊技回の演出実行中に第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化し、操作ボタン22の操作によって第2特殊告知画像345の表示が消える場合(図23のS2373)を例に挙げて説明した。本実施形態では、第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化し、操作ボタン22が操作された後に、第2特殊告知画像345が消えずに継続して表示される可能性がある構成について説明する。即ち、1回目又は2回目の告知演出のように早い段階で第2特殊告知画像345が表示された場合であっても、その後の2回目又は3回目の告知演出のように遅い段階で第2特殊告知画像345が表示された状態となり、大当たり当選の期待度が高い告知結果画像346が表示されることがある。これにより、操作ボタン22の操作時の第2特殊告知画像345の表示の継続の有無にも注目することになるため、遊技機10における遊技の興趣が高まる。
ここに、図35は、前記告知演出処理の他の例を示すフローチャートである。図35に示されるように、当該実施形態に係る前記告知演出処理では、前記ステップS2300で、前記告知演出がありと判断されると(S2300:Yes)、ステップS3501が実行される。また、当該実施形態に係る前記告知演出処理では、前記ステップS2372で操作ボタン22が操作されたと判断された場合に(S2372:Yes)、ステップS3502が実行される。
<ステップS3501>
ステップS3501では、第2特殊告知画像345が表示中であるか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前記ステップS2305において第2特殊告知画像345を表示させる際に第2特殊告知済フラグ512xをオンに設定する。これにより、ステップS3501では、前記第2特殊告知済フラグ512xを参照して第2特殊告知画像345が表示中であるか否かを判断することが可能である。ここで、第2特殊告知画像345が表示中であると判断されると(S3501:Yes)、処理が前記ステップS2306に移行し、第2特殊告知画像345が表示中でないと判断されると(S3501:No)、処理が前記ステップS2301に移行する。即ち、第2特殊告知画像345が表示中である場合に、なお、第2特殊告知済フラグ512xは、前記ステップS2374などにおいてオフに設定される。
<ステップS3502>
ステップS3502では、現在実行中の特殊告知操作演出の他に特殊告知演出が実行されるか否かが判断される。具体的に、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pのうち少なくとも二つ以上のフラグがオンである場合に、現在実行中の特殊告知操作演出の他に特殊告知演出が実行されると判断する。ここで、現在実行中の特殊告知操作演出の他に特殊告知演出が実行されると判断されると(S3502:Yes)、処理がステップS3503に移行し、現在実行中の特殊告知操作演出の他に特殊告知演出が実行されないと判断されると(S3502:No)、処理が前記ステップS2373に移行する。
<ステップS3503>
ステップS3503では、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、操作ボタン22の操作に応じて告知結果画像346を図柄表示部341に表示させ、第2特殊告知画像345の表示を維持するための告知演出制御処理が実行される。一方、前記ステップS2373では、前述したように、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、操作ボタン22の操作に応じて告知結果画像346を図柄表示部341に表示させ、第2特殊告知画像345を非表示にするための告知演出制御処理が実行される。即ち、その後に他の告知演出においても特殊告知演出が実行される場合には、第2特殊告知画像345の表示が維持され、他の告知演出において特殊告知演出が実行されない場合には、第2特殊告知画像345の表示が終了する。従って、遊技者は、操作ボタン22の操作時における第2特殊告知画像345の表示の継続の有無にも着目することになるため、遊技機10における遊技の興趣が高まる。
また、他の実施形態として、MPU51が、他の告知演出において特殊告知演出が実行される場合に(S3502:Yes)、前記ステップS3503において、予め設定された確率で第2特殊告知画像345の表示を継続させ、予め設定された確率で第2特殊告知画像345の表示を終了させてもよい。なお、前記ステップS3502では、前記第3の実施形態で説明した昇格演出時の特殊告知演出が実行される場合にも、他の特殊告知演出が実行されると判断されてもよい。
さらに、他の実施形態として、MPU51が、前記ステップS3503において、第2特殊告知画像345の表示の継続に代えて、第2特殊告知画像345の表示を第1特殊告知画像344の表示に変更し、第2特殊告知済フラグ512xをオフに設定してもよい。即ち、第2特殊告知画像345が第1特殊告知画像344に一旦戻されてもよい。この場合、遊技者は、次も第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化する特殊告知演出が実行されることを把握することができる。従って、遊技者は、操作ボタン22の操作時の第2特殊告知画像345が第1特殊告知画像344に変化するか、第2特殊告知画像345の表示が終了するかに注目することになり、遊技機10における遊技の興趣が高まる。
[第6の実施形態]
以下、本発明の第6の実施形態について説明する。
前記第5の実施形態では、1回の遊技回の複数の告知演出において特殊告知演出が実行される可能性がある場合について説明した。一方、前述したように、遊技機10では、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したときにMPU41によって抽選処理が実行され、その抽選処理の抽選結果がMPU51に入力される。そのため、MPU51は、複数の遊技回に対応する抽選結果を知得することが可能であり、当該遊技回各々の抽選結果に基づいて各種の演出を実行する所謂先読み演出を実行することが可能である。そして、前記特殊告知演出についても当該先読み演出を採用することが可能である。具体的に、前記特殊告知演出における第1特殊告知画像344が表示される第1タイミング及び第2特殊告知画像345が表示される第2タイミングが複数の遊技回に亘っていてもよい。
ここに、図36は、前記告知設定処理の他の例を示すフローチャート、図37は、前記告知演出処理の他の例を示すフローチャートである。また、本実施形態に係る遊技機10では、RAM512に、第1告知操作フラグ512k、第2告知操作フラグ512l、第3告知操作フラグ512mが複数の遊技回(本実施形態では4つ)に対応して個別に設けられている。
なお、本実施形態において、前記第1告知演出〜前記第3告知演出は、前記変動パターンコマンドに基づいて設定される演出種別に関係なく実行可能であるとする。また、MPU51が、前記保留コマンドが受信されたときに当該保留コマンドに含まれる保留中の遊技回について前記ステップS1826と同様に演出種別を予め決定し、当該告知設定処理の実行時に現在保留中の遊技回で実行される演出種別が予め既知であってもよい。即ち、MPU51が、前記告知設定処理のステップS2002、S2004、S2006において、保留中の遊技回において各告知演出が実行される可能性の有無を判定可能であるとする。
<ステップS3600>
図36に示されるように、ステップS3600において、MPU51は、現在保留中の遊技回のいずれかにおいて既に特殊告知演出が有りに設定されているか否かを判断する。具体的に、MPU51は、複数の遊技回に対応する第1特殊告知フラグ512n、第2特殊告知フラグ512o、第3特殊告知フラグ512pを参照することで現在保留中の遊技回における前記特殊告知演出の有無を判断可能である。ここで、既に前記特殊告知演出が有りに設定されていると判断されると(S3600:Yes)、当該告知設定処理が終了する。即ち、既に前記特殊告知演出が実行される場合には、当該特殊告知演出が実行されて、第1特殊告知フラグ512n、第2特殊告知フラグ512o、第3特殊告知フラグ512pがオフに設定されるまでの間は、ステップS3601以降の処理が実行されず、他の遊技回で前記特殊告知演出が実行されない。なお、既に前記特殊告知演出が実行される場合であっても、ステップS2002〜S2007が実行されて、他の遊技回において告知演出が実行されてもよい。一方、前記特殊告知演出が有りに設定されていないと判断されると(S3600:No)、処理がステップS3601に移行する。
<ステップS3601>
ステップS3601において、MPU51は、現在保留中の遊技回について、変動パターンが「03」以下の遊技回が存在するか否かを判断する。ここで、変動パターンが「03」以下の遊技回が存在すると判断されると(S3601:Yes)、処理がステップS3602に移行し、変動パターンが「03」以下の遊技回が存在しないと判断されると(S3601:No)、当該告知設定処理が終了する。
<ステップS3602>
ステップS3602において、MPU51は、現在の保留数が2以上であるか否かを判断する。ここで、保留数が2以上であると判断すると(S3602:Yes)、処理がステップS3603に移行し、保留数が2未満であると判断すると(S3602:No)、処理がステップS2002に移行する。
<ステップS3603>
ステップS3603において、MPU51は、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512Dを順に参照し、現在保留となっている遊技回のうち変動パターンが最も小さい(大当たり当選の期待度が最も高い演出が実行される)遊技回を選択する。そして、MPU51は、選択した遊技回に対応する値を特殊実行カウンタ512yに設定する。なお、変動パターンが最も小さい値である遊技回が複数存在する場合は、例えば変動パターンが「03」以下である複数の遊技回のうち任意の遊技回が選択され、或いは、その複数の遊技回のうち最先の遊技回又は最後の遊技回が選択される。
例えば、第1変動種別エリア512A〜第4変動種別エリア512Dのうち変動パターンが最も小さい値である遊技回に対応する変動種別エリアが第2変動種別エリア512Bである場合には、特殊実行カウンタ512yに「2」の値が設定される。なお、特殊実行カウンタ512yの値は、前記ステップS1829(図18参照)において変動終了コマンドを受信した場合に1ずつ0まで減算される。
そして、MPU51は、前記ステップS3603で選択された遊技回について、前記ステップS2002〜S2009を実行する。具体的に、本実施形態に係る遊技機10では、RAM512に、第1告知操作フラグ512k、第2告知操作フラグ512l、第1告知操作フラグ512mが複数の遊技回(本実施形態では4つ)に対応して個別に設けられている。そして、ステップS2002〜S2009では、前記ステップS3603で選択された遊技回に対応する第1告知操作フラグ512k、第2告知操作フラグ512l、第3告知操作フラグ512mが設定される。
<ステップS3701>
ここに、図37は、前記特殊告知設定処理(S2009)の他の例を示すフローチャートである。図37に示されるように、前記特殊告知設定処理において、MPU51は、第1特殊告知フラグ512n〜第3特殊告知フラグ512pのいずれかがオンに設定された場合にステップS3701を実行する。当該ステップS3701では、第1特殊告知画像344の表示コマンドを表示制御装置6に送信することにより、表示制御装置6に第1特殊告知画像344を表示するための処理を実行させる。即ち、前記特殊告知設定処理では、今後実行される予定の遊技回のいずれかにおいて特殊告知演出が実行されることが決定した時点で第1特殊告知画像344が表示されることになる。
従って、本実施形態に係る遊技機10では、第2特殊告知画像345が表示される遊技回よりも前に実行される遊技回から第1特殊告知画像344が継続して表示されることがある。なお、第1特殊告知画像344の表示タイミングは、これに限らず、当該表示タイミングとして、前記特殊告知設定処理において今後実行される予定の遊技回のいずれかにおいて特殊告知演出が実行されることが決定されてから、当該遊技回における告知操作演出の操作開始タイミングが到来するまでの間で予め設定された複数のタイミングのいずれかが所定の確率で選択されてもよい。
<ステップS3801>
ここに、図38は、前記告知演出処理の他の例を示すフローチャートである。MPU51は、前記告知演出処理において、特殊告知演出が実行されると判断された場合(S2301:Yes)に、ステップS3801を実行する。ステップS3801では、特殊実行カウンタ512yの値に基づいて、今回の遊技回が第2特殊告知画像345を表示させる遊技回であるか否かを判断する。
具体的に、MPU51は、特殊実行カウンタ512yの値が「0」である場合に、今回の遊技回が第2特殊告知画像345を表示させる遊技回であると判断する。ここで、今回の遊技回が第2特殊告知画像345を表示させる遊技回であると判断されると(S3801:Yes)、処理がステップS2304に移行し、今回の遊技回が第2特殊告知画像345を表示させる遊技回ではないと判断されると(S3801:No)、処理がステップS2306に移行する。
また、前記ステップS2376、S2378、S2379では、第1告知操作フラグ512k、第2告知操作フラグ512l、第3告知操作フラグ512mがオフにリセットされる。一方、MPU51は、前記ステップS2376、S2378、S2379において、第1特殊告知フラグ512n、第2特殊告知フラグ512o、第3特殊告知フラグ512pについては、特殊実行カウンタ512yの値が0である場合にのみオフにリセットし、0でない場合にはオンのまま維持する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機10によれば、保留中の遊技回が複数存在する場合に、その複数の遊技回に亘って第1特殊告知画像344が表示され、ある遊技回において第2特殊告知画像345が表示されることがある。従って、特殊告知演出のバリエーションが増加するため、遊技機10の遊技の興趣を高めることが可能である。
なお、前記ステップS3603では、複数の遊技回のうち変動パターンが最も小さい値の遊技回が選択される場合を例に挙げて説明したが、複数の遊技回から任意の遊技回が所定の確率で選択されてもよい。また、本実施形態で説明した構成は、複数の遊技回に亘って第1特殊告知画像344を表示し、ある遊技回で第2特殊告知画像345を表示するための構成の一例に過ぎず同様の構成が達成できれば他の構成であってもよい。
[第7の実施形態]
以下、本発明の第7の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、告知演出における操作有効期間の開始前に第2特殊告知画像345が表示される場合を例に挙げて説明した。一方、予め設定された確率で、告知演出において操作ボタン22の操作タイミングとして設定されている前記操作有効期間内に第2特殊告知画像345が表示されることが考えられる。これにより、遊技者は、告知操作開始後の有効操作期間において、しばらく操作ボタン22を操作せずに待ち、第1特殊告知画像344の変化を観察するという遊技性を愉しむことが可能となる。従って、遊技のバリエーションが増えて遊技の興趣が高まる。
ここに、図39は、本実施形態に係る告知演出処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態において、MPU51は、予め設定された確率で、前記ステップS2304において判断される第2特殊告知画像345の表示タイミングが、前記操作有効期間の開始後から前記操作有効期間の終了前となるように前記第2表示待機時間を設定する。具体的に、前記第2表示待機時間は、当該特殊告知演出が実行される遊技回に対応する前記変動パターンと、当該変動パターンに応じて選択された演出種別に対応して予めROM511に記憶されている告知演出における操作有効期間のタイミング情報とに基づいて判断される。
<ステップS3901>
そして、前記告知演出の種別に対応する告知操作開始画像343が図柄表示部341に表示された後、MPU51は、ステップS3901において、第2特殊告知画像345が既に表示されているか否かを判断する。具体的に、MPU51は、前記ステップS2305において第2特殊告知画像345を表示させる際に第2特殊告知済フラグ512xをオンに設定する。これにより、ステップS3501では、前記第2特殊告知済フラグ512xを参照して第2特殊告知画像345が表示中であるか否かを判断することが可能である。ここで、第2特殊告知画像345が表示中であると判断されると(S3901:Yes)、処理が前記ステップS2306に移行し、第2特殊告知画像345が表示中でないと判断されると(S3901:No)、処理が前記ステップS2301に移行する。なお、第2特殊告知済フラグ512xは、前記ステップS2374などにおいてオフに設定される。
<ステップS3902>
ステップS3902では、予め設定された第2特殊告知画像345の表示タイミングであるか否かを判断する。具体的に、第2特殊告知画像345の表示タイミングは、変動表示開始から予め設定された時間経過後のタイミング、又は第1特殊告知画像344の表示から予め設定された時間経過後のタイミングであって、少なくとも操作有効期間内のタイミングである。ここで、第2特殊告知画像345の表示タイミングであると判断した場合(S3902:Yes)、処理がステップS2372に移行し、第2特殊告知画像345の表示タイミングでないと判断した場合(S3902:No)、処理はステップS3903に移行する。
<ステップS3903>
ステップS3903では、前記ステップS2305と同様に、第2特殊告知画像345を図柄表示部341に表示させるための表示コマンドを表示制御装置6に送信し、図柄表示部341に第2特殊告知画像345を表示させる。なお、MPU51は、表示制御装置6に表示コマンドを送信することにより、前記操作有効期間を示すバー又は数値などの画像が表示される場合に、第2特殊告知画像345が表示される可能性のあるタイミングを示す画像又は数値を表示させることも考えられる。
即ち、本実施形態に係る構成では、告知演出処理において、操作ボタン22の操作受付開始前だけでなく、操作ボタン22の操作受付開始後の操作有効期間内に第2特殊告知画像345が表示されることがある。これにより、遊技者は、告知操作開始後にしばらく操作ボタン22を操作せずに待ち、第1特殊告知画像344の変化を観察するという遊技性を愉しむことが可能となる。従って、遊技のバリエーションが増えて遊技の興趣が高まる。
[第8の実施形態]
以下、本発明の第8の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、告知操作開始前に第1特殊告知画像344から第2特殊告知画像345に変化する場合を例に挙げて説明した。一方、複数回の告知操作演出が実行される場合に、予め設定された確率で、複数の告知操作演出のうち第2特殊告知画像345が表示される告知操作演出の実行よりも前における操作ボタン22の操作時に第1特殊告知画像344が表示されることが考えられる。これにより、遊技者は、操作ボタン22の操作時における第1特殊告知画像344の表示の有無を観察するという遊技性を愉しむことが可能となる。従って、遊技のバリエーションが増えて遊技の興趣が高まる。
ここに、図40は、本実施形態に係る告知演出処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態において、MPU51は、予め設定された確率で、前記ステップS2302において判断される第1特殊告知画像344の表示タイミングを、少なくとも前記特殊告知演出が実行される前記告知演出の終了後に設定する。これにより、予め設定された確率で、前記ステップS2302では第1特殊告知画像344の表示タイミングが到来したと判断されないことになる。
<ステップS4001>
そして、前記告知演出の種別に対応する告知操作開始画像343が図柄表示部341に表示された後、操作ボタン22が操作されると(S2372:Yes)、MPU51は、ステップS4001において、第1特殊告知画像344又は第2特殊告知画像345が既に表示されているか否かを判断する。具体的に、MPU51は、第1特殊告知画像344、第2特殊告知画像345を表示させる際に第1特殊告知済フラグ512w、第2特殊告知済みフラグ512wをそれぞれオンに設定する。
これにより、ステップS4001では、第1特殊告知済フラグ512w、第2特殊告知済フラグ512xを参照して第1特殊告知画像344又は第2特殊告知画像345が表示中であるか否かを判断することが可能である。ここで、第1特殊告知画像344又は第2特殊告知画像345が表示中であると判断されると(S4001:Yes)、処理が前記ステップS2373に移行し、第1特殊告知画像344又は第2特殊告知画像345が表示中でないと判断されると(S4001:No)、処理が前記ステップS4002に移行する。なお、第1特殊告知済フラグ512w、第2特殊告知済フラグ512xは、前記ステップS2374などにおいてオフに設定される。
<ステップS4002>
ステップS4002では、前記ステップS2301と同様に当該遊技回において特殊告知演出が実行されるか否かを判断する。ここで、特殊告知演出が実行されると判断されると(S4002:Yes)、処理がステップS4003に移行し、特殊告知演出が実行されないと判断されると(S4002:No)、処理がステップS2373に移行する。
<ステップS4003>
ステップS4003では、第3特殊告知フラグ512pがオンであるか否かを判断する。即ち、当該遊技回において3回目(最後)の告知演出時に特殊告知演出が実行されるか否かが判断される。ここで、第3特殊告知フラグ512pがオンであると判断されると(S4003:Yes)、処理がステップS4004に移行し、第3特殊告知フラグ512pがオンでないと判断されると(S4003:No)、処理がステップS2373に移行する。
<ステップS4004>
ステップS4004では、前記ステップS2303と同様に第1特殊告知画像344を図柄表示部341に表示させ、処理はステップS2373に移行する。
即ち、本実施形態に係る構成では、3回目の告知演出時に第2特殊告知画像345が表示される場合には、それ以前に実行される1回目又は2回目の告知演出における操作ボタン22の操作時に第1特殊告知画像344が表示されることがある。これにより、遊技者に対して、自分の操作ボタン22の操作によって第1特殊告知画像344を表示させたような感覚を与えることができる。従って、遊技者は、操作ボタン22の操作時に第1特殊告知画像344の表示を期待することになり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、告知演出中における操作ボタン22の操作に応じて第1特殊告知画像344が表示される場合について説明したが、例えば、前記単発操作演出、前記連打操作演出、前記長押し操作演出などの各種の操作系演出における操作ボタン22の操作時に第1特殊告知画像344が表示されてもよい。例えば、前記操作系演出において操作ボタン22の操作に応じて前記抽選結果における大当たり当選の期待度又は当否を示す画像などが表示される際に第1特殊告知画像344の表示が開始される。
[発明の付記]
以下、上述の各実施形態から抽出される発明の技術的思想について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号又は名称を括弧書きで付すことがあるが、当該付記に係る発明はその符号又は名称を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[付記A1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像(告知画像、以下同様)を表示手段に表示させる示唆演出(告知演出、以下同様)を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像(第1特殊告知画像344、以下同様)の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像(第2特殊告知画像345、以下同様)を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理(特殊告知処理、以下同様)を実行可能な表示処理手段と、
を備える遊技機。
[付記A2]
前記表示処理手段は、前記第1特殊示唆画像を非表示にして前記第2特殊示唆画像を表示させる、
付記A1に記載の遊技機。
[付記A3]
前記演出処理手段は、一の前記遊技回において複数の前記示唆演出が実行される場合に、所定の確率で、複数の前記示唆演出のうち少なくとも二つ以上の前記示唆演出に亘って前記第2特殊示唆画像の表示を継続させる、
付記A1又はA2に記載の遊技機。
[付記A4]
前記表示処理手段は、一の前記遊技回において複数の前記示唆演出が実行される場合に、複数の前記示唆演出のうち前記期待度が高いほど実行時期が遅い前記特殊示唆演出を実行する可能性が高い、
付記A1〜A3のいずれかに記載の遊技機。
[付記A5]
前記表示処理手段は、予め設定された確率で前記第1特殊示唆画像の表示を省略可能である、
付記A1〜A4のいずれかに記載の遊技機。
[付記A6]
前記表示処理手段は、前記期待度が高いほど前記特殊示唆処理を高い確率で実行する、
付記A1〜A5のいずれかに記載の遊技機。
[付記B1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が当該遊技回において前記示唆演出以前に実行される他の演出で示唆された期待度よりも前記期待度が高い遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備える遊技機。
[付記B2]
前記他の演出が、前回の前記示唆演出を含む、
付記B1に記載の遊技機。
[付記B3]
前記他の演出が、前記操作手段の連打操作又は長押し操作に応じて前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する操作系演出を含む、
付記B1又はB2に記載の遊技機。
[付記B4]
前記他の演出が、前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する保留画像を表示する保留演出を含む、
付記B1〜B3のいずれかに記載の遊技機。
[付記B5]
前記他の演出が、前記抽選処理の抽選結果の期待度を示唆する背景画像を表示部に表示する背景画像演出を含む、
付記B1〜B4のいずれかに記載の遊技機。
[付記B6]
前記表示処理手段は、当該遊技回において前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が前回の前記示唆演出よりも前記期待度が高く、且つ、当該遊技回において前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である場合に、当該遊技回について、前記所定の確率で前記特殊示唆処理を実行する、
付記B1〜B5のいずれかに記載の遊技機。
[付記C1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
複数の前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで一又は複数の第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記示唆演出各々における前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで一又は複数の第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備える遊技機。
[付記C2]
前記表示処理手段は、複数の前記示唆演出で前記特殊示唆演出が実行される場合に、当該示唆演出のうち最初の示唆演出における前記所定の操作タイミングよりも前に複数の前記第1特殊示唆画像を同時に表示させる、
付記C1に記載の遊技機。
[付記C3]
前記表示処理手段は、前記第1特殊示唆画像を前記第2タイミングで順に前記第2特殊示唆画像に変化させる、
付記C2に記載の遊技機。
[付記C4]
前記表示処理手段は、複数の前記示唆演出で前記特殊示唆演出が実行される場合に、当該示唆演出各々における前記所定の操作タイミングよりも前の各時点で前記第1特殊示唆画像を順に表示させる、
付記C1に記載の遊技機。
[付記C5]
前記表示処理手段は、前記第2特殊示唆画像を当該第2特殊示唆画像に対応する前記示唆演出で前記示唆結果画像が表示された場合に非表示にする、
付記C1〜C4のいずれかに記載の遊技機。
[付記D1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記抽選結果における当たり種別に予め設定された第1当たり(通常大当たり、以下同様)と前記第1当たりよりも遊技価値の高い第2当たり(確変大当たり、以下同様)とが含まれ、
前記副制御手段は、
前記抽選結果が前記第2当たりである場合に所定の確率で前記抽選結果として前記第1当たりを表示した後、前記第1当たりから前記第2当たりに昇格するか否かを示す昇格結果画像を前記操作手段の操作に応じて表示させる昇格演出を実行する昇格演出手段と、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備え、
前記表示処理手段は、前記昇格演出手段により前記昇格演出が実行される場合であって、前記昇格結果画像が前記第1当たりから前記第2当たりに昇格する場合に、所定の確率で、前記第2タイミングで前記第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させず、前記遊技回に対応する前記抽選結果が表示された後の第3タイミングで、前記第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる、
遊技機。
[付記D2]
前記第3タイミングが、当該遊技回において、遊技玉が入賞した場合に所定数の賞球が払い出される可変入賞口が所定時間開放される状態が所定回数繰り返される開閉実行モードの実行開始前、実行中、又は終了後である、
付記D1に記載の遊技機。
[付記E1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備え、
前記表示処理手段は、複数の前記示唆処理において前記特殊示唆処理が実行される場合、前記操作手段の操作に応じて前記第2特殊示唆画像を表示させた後、当該第2特殊示唆画像の表示後に実行される前記示唆演出で前記特定期待度以上の期待度を示唆する前記示唆結果画像が表示される場合には、前記第2特殊示唆画像の表示を継続させる、
遊技機。
[付記E2]
前記表示処理手段は、複数の前記示唆処理において前記特殊示唆処理が実行される場合、前記操作手段の操作に応じて前記第2特殊示唆画像を表示させた後、当該第2特殊示唆画像の表示後に実行される前記示唆演出で前記特定期待度以上の期待度を示唆する前記示唆結果画像が表示される場合には、前記第2特殊示唆画像に代えて前記第1特殊示唆画像を表示させた後、所定のタイミングで前記第2特殊示唆画像を表示させる、
付記E1に記載の遊技機。
[付記F1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、
を備える遊技機であって、
前記主制御手段は、遊技球が作動入賞口に入賞したときに当該入賞に対応する前記遊技回の抽選結果を前記副制御手段に入力可能であり、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備え、
前記演出処理手段は、複数の前記遊技回に対応する前記抽選処理の抽選結果に基づいて各遊技回における前記特殊示唆処理の実行の有無を決定可能であり、前記第1タイミングとして、当該特殊示唆処理が実行される遊技回よりも前に実行される遊技回において予め定められたタイミングが所定の確率で選択される、
遊技機。
[付記F2]
前記表示処理手段は、一の前記遊技回において前記特殊示唆処理が実行されると、当該遊技回における前記特殊示唆処理が終了するまでの間、他の前記遊技回については前記特殊示唆処理が実行されない、
付記F1に記載の遊技機。
[付記F3]
前記表示処理手段は、前記特殊示唆処理の実行が決定した時点で第1特殊示唆画像を表示させる、
付記F1又はF2に記載の遊技機。
[付記G1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記所定の操作タイミングの範囲内における第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備える遊技機。
[付記H1]
各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備える遊技機であって、
前記副制御手段は、
所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記示唆演出よりも前に実行される前記操作手段の操作を伴う操作系演出における当該操作手段の操作に応じて第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
を備える遊技機。
[付記H2]
前記表示処理手段は、前記特殊示唆演出における前記第1特殊示唆画像の表示タイミングを前記示唆演出の終了後のタイミングに設定する、
付記H1に記載の遊技機。
[付記H3]
前記操作系演出は、前記特殊示唆演出が実行される前記示唆演出よりも前に実行される示唆演出を含む、
付記H1又はH2に記載の遊技機。
[付記H4]
前記操作系演出は、前記操作手段の連打操作に応じて前記抽選結果における当たり当選の期待度又は当否を示す連打操作演出、及び前記操作手段の長押し操作に応じて前記抽選結果における当たり当選の期待度又は当否を示す長押し操作演出の少なくとも一方を含む、
付記H1〜H3のいずれかに記載の遊技機。
4 :メイン制御ユニット
41:MPU
411:ROM
412:RAM
5 :音声ランプ制御装置
51:MPU
511:ROM
512:RAM
52:入出力I/F
6 :表示制御装置
61:MPU
611:ROM
612:RAM
7 :払出制御ユニット
8 :発射制御装置
9 :電源制御装置
10:遊技機(遊技機)
11:前面枠
12:内枠
13:裏パックユニット
14:外枠
21:発射ハンドル
22:操作ボタン
22a:操作スイッチ
26:スピーカ
27:電飾部

Claims (3)

  1. 各遊技回における当選の有無を抽選する抽選処理を実行する主制御手段と、前記主制御手段から入力される前記抽選処理の抽選結果に基づいて前記遊技回における図柄変動表示及び演出表示を実行する副制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記主制御手段は、遊技球が作動入賞口に入賞したときに当該入賞に対応する前記遊技回の抽選結果を前記副制御手段に入力可能であり、
    前記副制御手段は、
    所定の操作演出条件が充足する遊技回において、所定の操作タイミングにおける前記操作手段の操作に応じて前記抽選処理の抽選結果が当選である期待度を示唆する示唆画像を表示手段に表示させる示唆演出を前記演出表示として実行可能な演出処理手段と、
    前記示唆演出で表示される前記示唆画像に対応する前記期待度が予め設定された特定期待度以上である遊技回について、所定の確率で、前記所定の操作タイミングよりも前の第1タイミングで第1特殊示唆画像を前記表示手段に表示させ、前記第1特殊示唆画像の表示後から前記所定の操作タイミングまでの間の第2タイミングで第2特殊示唆画像を前記表示手段に表示させる特殊示唆処理を実行可能な表示処理手段と、
    を備え、
    前記演出処理手段は、複数の前記遊技回に対応する前記抽選処理の抽選結果に基づいて各遊技回における前記特殊示唆処理の実行の有無を決定可能であり、前記第1タイミングとして、当該特殊示唆処理が実行される遊技回よりも前に実行される遊技回において予め定められたタイミングが所定の確率で選択される、
    遊技機。
  2. 前記表示処理手段は、一の前記遊技回において前記特殊示唆処理が実行されると、当該遊技回における前記特殊示唆処理が終了するまでの間、他の前記遊技回については前記特殊示唆処理が実行されない、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示処理手段は、前記特殊示唆処理の実行が決定した時点で第1特殊示唆画像を表示させる、
    請求項1又は2に記載の遊技機。
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