JP2020078601A - 遊技機 - Google Patents

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英夫 武田
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Abstract

【課題】遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供すること。【解決手段】当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を保留画像として保留表示領域342に表示させ、予告保留条件を満たす場合は、通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で保留画像として保留表示領域342に表示させると共に、判定表示領域343に表示される予告保留画像に対応する当否情報を除く他の当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、前記特殊予告条件を満たしている状態を、予め定められた確率で、前記特殊予告条件を満たす前記当否情報に対応する保留画像が特定されない態様によって表示させる。【選択図】図27

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
パチンコ機では、遊技者によるハンドル操作によって打ち出される遊技球が作動入賞口に入賞した場合に、予め定められた特定遊技状態への移行の抽選が行われると共に、その抽選結果に従った図柄の変動表示が行われる(例えば、特許文献1参照)。そして、抽選結果が特定遊技状態への移行当選である場合には、その特定遊技状態に対応して予め定められた回数の可変入賞口の開閉動作が行われ、その可変入賞口への遊技球の入球に応じて賞球の払い出しが行われる。
特開2010−35941号公報
ところで、遊技機としては、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることが重要である。
本発明の目的は、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供することにある。
本発明に係る遊技機は、
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、前記特殊予告条件を満たしている状態を、予め定められた確率で、前記特殊予告条件を満たす前記当否情報に対応する前記保留画像が特定されない態様によって表示する特殊予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機である。
また、前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち予め定められた演出表示を伴う変動表示が実行される当否情報を特定し、前記特定された前記当否情報に基づく変動表示が実行されるまでの間、前記特殊予告条件を満たしている状態の表示を継続させることが考えられる。
また、前記特殊予告制御手段が、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させるものであって、
前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された後も、予め設定された継続条件を充足する場合は、前記予告背景画像の表示を継続させることが考えられる。
また、前記変動表示手段が、前記移行判定手段による判定結果に応じて、予め設定された複数の変動パターンから選択した変動パターンの変動表示を実行可能であり、
前記継続条件が、前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されていた前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された時点で、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報のいずれかに対応して実行される前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うことであることが考えられる。
また、前記変動表示手段が、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が予め定められた所定数以下である場合に、予め設定された演出表示を伴う変動パターンを選択する確率が高いものであり、
前記特殊予告制御手段は、前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された後も前記継続条件を充足する場合であって、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が前記所定数以下である場合は、前記予告背景画像の表示を継続させないことが考えられる。
本発明によれば、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲を向上させることのできる遊技機を提供することが可能である。
パチンコ機の構成を示す斜視図。 パチンコ機の構成を示す展開図。 パチンコ機の構成を示す展開図。 パチンコ機の遊技盤の正面図。 パチンコ機のシステム構成を示すブロック図。 パチンコ機の記憶領域を示すブロック図。 パチンコ機の主制御装置の動作例を示す図。 パチンコ機で使用される各種テーブルの例を示す図。 タイマ割込処理の手順の例を示すフローチャート。 始動入賞処理の手順の例を示すフローチャート。 予告保留確認処理の手順の例を示すフローチャート。 保留コマンド設定処理の手順の例を示すフローチャート。 メイン処理の手順の例を示すフローチャート。 遊技回制御処理の手順の例を示すフローチャート。 データ設定処理の手順の例を示すフローチャート。 変動開始処理の手順の例を示すフローチャート。 タイマ割込処理の手順の例を示すフローチャート。 コマンド対応処理の手順の例を示すフローチャート。 大当たり予告設定処理の手順の例を示すフローチャート。 リーチ予告設定処理の手順の例を示すフローチャート。 パチンコ機で使用される予告保留テーブル及び保留種別テーブルの例を示す図。 保留表示処理の手順の例を示すフローチャート。 パチンコ機で使用される変動種別テーブル及び演出テーブルの例を示す図。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 パチンコ機で使用される予告背景テーブル及び背景種別テーブルの例を示す図。 パチンコ機の図柄表示部の表示例を示す図。 パチンコ機の図柄表示部の表示例を示す図。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景継続処理の手順の例を示すフローチャート。 コマンド対応処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告保留画像選択処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景画像濃度制御処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告演出制御処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。 パチンコ機の図柄表示部の表示例を示す図。 パチンコ機の図柄表示部の表示例を示す図。 コマンド対応処理の手順の例を示すフローチャート。 保留昇格処理の手順の例を示すフローチャート。 パチンコ機の図柄表示部の表示例を示す図。 予告背景表示処理の手順の例を示すフローチャート。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。また、以下の各実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、以下の各実施形態において、初めに説明する第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
[パチンコ機10の概略構成]
ここに、図1はパチンコ機10の外観斜視図、図2及び図3はパチンコ機10の展開図、図4はパチンコ機10の遊技盤31の正面図である。以下、本実施形態で使用する前後左右及び上下の表現は、図1〜図3に示されている前後方向D1、上下方向D2、及び左右方向D3により定義されるものとする。
図1〜図3に示すように、パチンコ機10は、前面枠11、内枠12、裏パックユニット13、及び外枠14を備えるパチンコ機であり、遊技ホールの島設備(不図示)に外枠14が固定されることにより遊技ホールに設置される。なお、本実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げて説明するが、例えば回胴式遊技機(スロットマシン)、アレンジボール遊技機、又はじゃん球遊技機のような他の遊技機にも本発明が適用可能である。
前面枠11は、外枠14で左端部が回動可能に支持されることにより外枠14に対して開閉可能である。また、内枠12は、前面枠11で左端部が回動可能に支持されることにより前面枠11に対して開閉可能である。さらに、裏パックユニット13は、内枠12で左端部が回動可能に支持されることにより内枠12に対して開閉可能である。
[前面枠11の構成]
前面枠11は、図1及び図2に示すように、発射ハンドル21、操作ボタン22、上皿23、下皿24、パネル25、スピーカ26、及び電飾部27などを備える。
発射ハンドル21は、遊技者が遊技球を発射させるために操作する回転式ハンドルである。パチンコ機10では、遊技者による発射ハンドル21の回転操作量に応じた強さで後述の遊技球発射機構32から遊技球が発射されることにより基本的な遊技が行われる。パチンコ機10では、遊技者により発射ハンドル21が操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構32が駆動制御される。
操作ボタン22は、遊技者により操作可能な操作手段の一例であって、遊技者の押下操作を受け付ける押しボタンである。操作ボタン22は、操作ボタン22の押下操作の有無に応じて、後述の音声ランプ制御装置5に対する入力信号を切り換える操作スイッチ22a(図5参照)を備える。これにより、音声ランプ制御装置5では、操作ボタン22の操作状態(操作あり及び操作なし)を判断することが可能である。なお、操作ボタン22は、音声ランプ制御装置5で実行される各種の演出処理において、遊技者の意思を演出に反映させるために用いられる。また、操作ボタン22は、パチンコ機10の遊技に関するステージ選択、BGM選択、又はキャラ選択などの各種の選択操作にも利用可能である。
なお、操作ボタン22の設置位置は、上皿23の前方に限らず、遊技者が操作可能な位置であれば前面枠11の任意の位置であってよい。また、操作ボタン22は、1つに限らず2つ以上であってもよい。さらに、遊技者による操作の有無を検出するために用いることが可能であれば、操作スイッチ22aは、接点式スイッチに限らず、例えば圧電素子などであってもよい。
また、操作ボタン22に代えて、タッチキーを表示すると共にそのタッチキーの遊技者による操作を受け付けるタッチパネルが操作手段として設けられることも考えられる。さらに、操作ボタン22に代えて、パネル25に対する遊技者のタッチ操作を検出するタッチセンサが操作手段として設けられることも考えられる。これらの場合には、各種の演出処理において、前記タッチパネル又は前記タッチセンサに対する遊技者の操作が演出に反映されることになる。
上皿23は、パネル25の下方に配置されており、後述の払出機構130の払出装置132(図3参照)から払い出された遊技球を貯留すると共に、貯留されている遊技球を1列に整列させた状態で遊技球発射機構32に導くために用いられる。また、下皿24は、上皿23のさらに下方に設けられており、上皿23で余剰となった遊技球を貯留するために用いられる。
パネル25は、遊技者がパチンコ機10の前方から内枠12の遊技盤31(図2参照)を視認することのできる無色透明又は有色透明のガラス又は合成樹脂である。スピーカ26は、図1及び図2に示すように、前面枠11の上端部の左右に設けられた一対のスピーカであり、演出時における音声の再生などに利用される。なお、スピーカ26の設置位置は、前面枠11の上端部に限らない。また、電飾部27は、表示ランプ又はLEDなどの光源を内蔵しており、点灯又は点滅などの点灯態様により演出効果を高める役割を果たす。
[内枠12の構成]
内枠12は、図2及び図3に示すように、遊技盤31、遊技球発射機構32、及び制御ユニット33を備える。なお、図2では図示の簡略化のために遊技盤31の盤面上の記載を省略している。
制御ユニット33は、メイン制御ユニット331及びサブ制御ユニット332を有する。なお、パチンコ機10では、メイン制御ユニット331からサブ制御ユニット332の一方向に、制御内容を指示するための各種のコマンド(制御信号)が送信される。メイン制御ユニット331及びサブ制御ユニット332の詳細については後段で詳述する。
図4に示すように、遊技盤31には、内レール311、外レール312、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、スルーゲート317、アウト口318、可変表示ユニット34、磁気センサ35、電波センサ36、及びメイン表示部37が設けられている。
内レール311及び外レール312は、遊技球発射機構32から発射された遊技球を遊技盤31の盤面上に向けて送り出すための搬送路である。そして、内レール311及び外レール312から発射された後、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、又は可変入賞口316に入球しなかった遊技球はアウト口318から排出される。このように、パチンコ機10では、遊技球が遊技盤31の上部から落下することにより弾球遊技が行われる。なお、遊技盤31には、遊技盤31における遊技球の落下の方向を分散又は調整するための多数の遊技くぎが植設されていると共に、風車などの役物も設けられている。
ここで、遊技球発射機構32は、図2に示すように、発射レール321、球送り装置322、及びソレノイド323を備える。発射レール321は、遊技球発射機構32から遊技盤31の内レール311及び外レール312に向けて形成されており、遊技球発射機構32から発射される遊技球を内レール311及び外レール312に導くものである。球送り装置322は、ソレノイドなどの駆動手段を有しており、上皿23に貯留されている遊技球を1球ずつ発射レール321上に供給する。ソレノイド323は、発射レール321上に供給された遊技球を内レール311及び外レール312に向けて発射させる駆動手段である。そして、パチンコ機10では、遊技者による発射ハンドル21の操作に応じてソレノイド323が駆動制御され、遊技球が遊技球発射機構32から遊技盤31に発射される。なお、遊技球発射機構32は、ソレノイド323に代えてモーター等の他の駆動手段を用いて遊技球を発射させる機構であってもよい。
図4の説明に戻り、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、及びアウト口318には、遊技盤31を前後方向に貫通する開口部が形成されている。そして、遊技盤31の背面側には、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、及び可変入賞口316各々に対応して、遊技球の入球を個別に検出可能な入球センサ313a、314a、315a、及び316a(図5参照)が設け
られている。また、スルーゲート317は、遊技球が通過し得るゲートであり、スルーゲート317を通過する遊技球を個別に検出可能な入球センサ317a(図5参照)を有する。
入球センサ313a〜317aはメイン制御ユニット331に電気的に接続されており、入球センサ313a〜317aの検出結果はメイン制御ユニット331に入力される。以下、入球センサ313a〜317aにより遊技球が検出されることを入賞とも称する。なお、入球センサ313a〜317aは、例えば電磁誘導型の近接センサであるが、他の検出手法により遊技球の入球を個別に検知することが可能な任意のセンサであってもよい。
また、下作動入賞口315には、遊技球の下作動入賞口315への入球の制限の有無を切り換える電動役物315bが設けられている。電動役物315bは、遊技盤31の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動手段によって開閉される。そして、遊技盤31では、電動役物315bが開くことにより下作動入賞口315への遊技球の入球が可能となり、電動役物315bが閉じることにより下作動入賞口315への遊技球の入球が制限される。
さらに、可変入賞口316には、遊技球の可変入賞口316への入球の制限の有無を切り換える開閉扉316bが設けられている。開閉扉316bは、遊技盤31の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動手段によって開閉される。そして、遊技盤31では、開閉扉316bが開くことにより可変入賞口316への遊技球の入球が可能となり、開閉扉316bが閉じることにより可変入賞口316への遊技球の入球が制限される。
パチンコ機10では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入球が入球センサ314a又は入球センサ315aによって検出されると、メイン制御ユニット331により大当たりの抽選、即ち特定遊技状態への移行抽選が行われる。そして、メイン制御ユニット331は、抽選結果に従ってメイン表示部37の表示を制御する。さらに、メイン制御ユニット331による抽選結果は、サブ制御ユニット332に送信され、サブ制御ユニット332は、抽選結果に従って可変表示ユニット34の表示を制御する。
また、パチンコ機10では、一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、及び可変入賞口316への遊技球の入球が、入球センサ313a〜316aによって検出されると、予め設定された数の賞球が払い出される。例えば、一般入賞口313に入球した場合の賞球数は10個、上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入球した場合の賞球数は3個、可変入賞口316に入球した場合の賞球数は15個である。特に、パチンコ機10では、メイン制御ユニット331で行われた抽選結果が大当たりである場合に、開閉扉316bが開かれて可変入賞口316が所定時間(例えば30秒)開放される状態が所定回数(例えば16回)繰り返される開閉実行モードが実行されることにより、多量の賞球の払い出しが行われ、遊技者に遊技上の価値が与えられる。
可変表示ユニット34は、遊技盤31の略中央部に形成されている開口31Aを通して視認可能に配置された液晶ディスプレイなどの図柄表示部341を有している。この図柄表示部341は、静止画又は動画を表示可能であり、図柄表示部341の表示内容は、サブ制御ユニット332によって制御される。具体的に、図柄表示部341では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入球に応じてメイン制御ユニット331により行われる大当たり抽選の結果に応じた変動表示及び演出表示のような各種の表示が行われる。なお、図柄表示部341は、プラズマディスプレイ又は有機ELディスプレイなどであってもよい。
例えば、図柄表示部341で行われる変動表示は、「1」〜「9」の数字が付された主図柄が縦方向又は横方向に順にスクロールすることにより行われる。なお、主図柄の間には、他の文字又は図柄などを示す副図柄が表示されてもよい。また、図柄表示部341では、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したときにその入賞に対応する大当たり抽選及び変動表示が行われずに保留になっている保留数Nと同数の保留画像が、予め定められた最大数(例えば4個)を上限として表示される。
そして、図柄表示部341における変動表示の停止時、図柄表示部341では、1ライン又は複数ラインに主図柄が並んだ状態が停止結果として表示される。このとき、主図柄の停止結果が、メイン制御ユニット331による大当たり抽選の結果を明示することになる。例えば、大当たり抽選の結果が「確変大当たり」の場合には、主図柄のうち予め確変大当たりを示す図柄として設定された奇数(1、3、5、7、9)の図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「333」又は「777」など)が表示される。一方、大当たり抽選の結果が「通常大当たり」の場合には、主図柄のうち予め通常大当たりを示す図柄として設定された偶数(2、4、6、8)の図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「222」又は「444」など)が表示される。また、大当たり抽選の結果が「外れ」の場合には、異なる主図柄が1ラインに並んだ停止結果(例えば「323」又は「327」など)が表示される。
磁石センサ35は、上作動入賞口314の周辺であって、遊技盤31の背面側に設けられている。磁石センサ35は、メイン制御ユニット331に電気的に接続されており、磁石センサ35の検知結果はメイン制御ユニット331に入力される。これにより、磁石を用いて不正に上作動入賞口314に遊技球を誘導させようとする行為が行われた場合に、その不正行為を検知することが可能である。
電波センサ36は、上作動入賞口314及び下作動入賞口315の周辺であって、遊技盤31の背面側に設けられている。電波センサ36は、メイン制御ユニット331に電気的に接続されており、電波センサ36の検知結果はメイン制御ユニット331に入力される。これにより、不正に検知センサ314a又は検知センサ315aに電波を入力して遊技球の入球を誤検知させる行為が行われた場合に、その不正行為を検知することが可能である。なお、電波センサ36は、例えば50MHz〜3GHzの電波を検知可能である。
メイン表示部37は、遊技盤31の右上部に配置されたLED群371と2つの7セグメント表示器372及び373とを備え、パチンコ機10の遊技状態を表示するために用いられる。例えば、メイン表示部37では、パチンコ機10の遊技状態(例えば確変、時短、又は通常)や、上作動入賞口114及び下作動入賞口115への入賞により生じた変動表示の保留数NなどがLED群371に設けられた複数のLEDの点灯パターンによって表示される。また、メイン表示部37では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞をトリガとして、7セグメント表示器372による図柄の変動表示が行われ、メイン制御ユニット331における大当たり抽選の結果に応じた図柄で停止する。また、スルーゲート317への入賞をトリガとして、7セグメント表示器373による図柄の変動表示が行われ、メイン制御ユニット331における電動役物315bを開放するか否かの抽選の結果に応じた図柄が表示される。なお、7セグメント表示器372、373に表示される内容が、7セグメント表示器372、373に代えて図柄表示部341に表示されることも考えられる。
[裏パックユニット13]
裏パックユニット13は、図3に示すように、払出機構130及び周辺制御ユニット140を備える。
払出機構130は、遊技ホールの島設備(不図示)から供給される球技球を貯留するタンク131と、タンク131から上皿23に向けて遊技球を払い出す払出装置132とを備える。なお、上皿23の遊技球が飽和している場合、払出装置132から払い出される遊技球は下皿24に払い出される。
周辺制御ユニット140は、払出制御装置7、発射制御装置8、及び電源制御装置9(図5参照)を備える。払出制御装置7は、払出装置132による遊技球の払出数などを制御する。発射制御装置8は、発射ハンドル21の操作に応じて遊技球発射機構32を制御する。電源制御装置9は、パチンコ機10が接続された島設備(不図示)から供給される電力を所定の電圧レベルに変換し、パチンコ機10内に設けられた各種制御装置及び各種駆動手段に供給する。
[パチンコ機10のシステム構成]
次に、図5を参照しつつ、パチンコ機10のシステム構成について説明する。
[メイン制御ユニット331]
メイン制御ユニット331は、パチンコ機10における遊技の主たる制御を実行する主制御装置4(主制御手段の一例)を備える。主制御装置4には、MPU41及び入出力I/F42などが搭載されている。MPU41は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU41には、ROM411及びRAM412が内蔵されている。
入出力I/F42は、主制御装置4に各種の信号を入力し、主制御装置4から制御信号を出力する入出力インターフェースである。また、入出力I/F42には、入球センサ313a〜317a、磁石センサ35、及び電波センサ36なども接続されている。そして、MPU41は、入球センサ313a〜317aからの検出信号に基づいて一般入賞口313、上作動入賞口314、下作動入賞口315、可変入賞口316、及びスルーゲート317への入球の有無を判断する。また、MPU41は、磁石センサ35及び電波センサ36からの検出信号に基づいて磁石又は電波を用いた不正行為の有無を判断する。さらに、入出力I/F42には、音声ランプ制御装置5、払出制御装置7、発射制御装置8、及び電源制御装置9などが接続されている。
そして、MPU41は、音声ランプ制御装置5に、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種コマンドを出力する。変動パターンコマンドは、大当たり抽選の結果及び変動表示時間を示すコマンドであって、図柄表示部341による変動表示を開始する際に、後述の保留格納エリア412bに記憶されている当否情報に基づいて決定され、音声ランプ制御装置5に出力される。保留コマンドは、後述の保留格納エリア412bに現在記憶されている保留数Nが増加する際に音声ランプ制御装置5に出力され、シフトコマンドは、1回の遊技回の終了によりその保留数Nが減少する際に音声ランプ制御装置5に出力される。また、MPU41から音声ランプ制御装置5に送信される各種コマンドの数及び種類はここで説明するものに限らず、ここで説明するパチンコ機10と同様の機能が達成可能であれば他の態様であってもよい。例えば、シフトコマンドが省略されており、主制御装置4による保留数記憶エリアNAにおける当否情報のシフトタイミングの判断と音声ランプ制御装置5による保留画像のシフトタイミングの判断とが個別に実行されることが考えられる。また、保留コマンドが、保留数の増加を示すものであって現在の保留数Nの情報を含んでおらず、保留数Nが音声ランプ制御装置5に送信されないこと、又は、保留数Nを示す他のコマンドが主制御装置4から音声ランプ制御装置5に送信されることも他の実施形態として考えられる。即ち、パチンコ機10が有する各種の機能は、主制御装置4及び音声ランプ制御装置5が各種の処理を分担して実行することによって具現されるものであればよく、主制御装置4及び音声ランプ制御装置5で実行される処理の内容及び処理の分担は適宜変更
可能である。なお、遊技回とは、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示が開始されてから、その変動表示が大当たり抽選の結果に応じた所定の停止結果で停止するまでの遊技状態をいう。大当たり開始コマンドは、大当たり状態である開閉実行モードに移行する際に音声ランプ制御装置5に出力される。大当たり終了コマンドは、大当たり状態である開閉実行モードが終了する際に音声ランプ制御装置5に出力される。
また、主制御装置4には、MPU41に動作クロックを供給する手段として、発振回路及び分周回路なども搭載される。発振回路は、予め定められた所定周波数のクロック信号を出力し、分周回路は、発振回路から出力されるクロック信号の周波数を変更してMPU41に入力する。具体的に、MPU41によって実行される後述のタイマ割込処理(図9参照)の実行周期は、分周回路から出力されるクロック信号によって定まる。
本実施形態では、分周回路からMPU41に、予め設定された2msecの間隔でクロック信号が供給され、MPU41が、クロック信号の立ち上がり(又は立下り)が発生するごとに後述のタイマ割込処理を起動して実行するものとする。なお、発振回路及び分周回路は、サブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140にも必要に応じて搭載され、サブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140における各種制御主体の動作クロックを供給する。また、メイン制御ユニット331からサブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140にクロック信号が供給されてもよい。
ROM411は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。RAM412は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU41によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
ここに、図6(A)は、MPU41のROM411及びRAM412の記憶領域の要部を示す図である。図6(A)に示すように、ROM411には、当否テーブル記憶エリア411a、振分テーブル記憶エリア411b、外れ結果テーブル記憶エリア411c、及び変動テーブル記憶エリア411dが設けられている。また、RAM412には、抽選用カウンタ412a、保留格納エリア412b、電役保留エリア412c、高確率モードフラグ412d、変動パターン格納エリア412e、リーチ予告フラグ412f、確変予告フラグ412g、通常予告フラグh、開閉実行モードフラグ412i、変動表示中フラグ412j、変動表示時間カウンタ412k、確変大当たりフラグ412l、通常大当たりフラグ412m、及び外れフラグ412nが設けられている。
ここで、図7を参照しつつ、パチンコ機10の主制御装置4のMPU41が大当たり抽選等を行うための電気的な構成について説明する。MPU41は、遊技に際しRAM412に格納される各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選及び変動表示時間の設定などを実行する。ここに、図7は、RAM412の記憶領域の一部の構成を模式的に示す図である。
図7に示すように、RAM412には、抽選用カウンタ412a、保留格納エリア412b、及び電役保留エリア412cに対応する記憶領域が確保されている。
抽選用カウンタ412aには、大当たり当選の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判断する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、外れ種別を判断する際に使用するリーチ乱数カウンタC3とが含まれる。また、抽選用カウンタ412aには、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCIN1と、7セグメント表示器372及び図柄表示部341における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCS1とが含まれる。さらに、抽選用カウンタ412aには、下作動入賞
口315の電動役物315bを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4が含まれる。以下、これらの複数種類のカウンタをまとめて説明するときは単にカウンタと略称する。
そして、カウンタC1〜C4、CIN1、及びCS1は、MPU41によって短時間間隔で前回値に1が加算され、予め設定された最大値に達した後0に戻るループカウンタとして用いられる。カウンタC1〜C4、CIN1、及びCS1には更新後の値が記録され、大当たり抽選及び変動表時間の設定などの際にMPU41によって参照される。
保留格納エリア412bは、保留用エリアRE及び実行エリアAEを備える。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3、第4保留エリアRE4、及び保留数記憶エリアNAを含む。そして、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞が発生した場合には、RAM412に格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び変動種別カウンタCS1に対応する情報が当否情報として、保留用エリアREの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれかに格納される。このように、パチンコ機10では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、及びリーチ乱数カウンタC3に加えて、変動種別カウンタCS1が保留用エリアREの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれかに格納されるため、後述するように、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されている当否情報に基づいて実行される遊技回における大当たりの有無に加えて、図柄表示部341で表示される変動表示の変動パターンを事前に判断することが可能である。
具体的には、当否情報は、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3、第4保留エリアRE4の優先順位で空いている領域に格納される。保留数記憶エリアNAは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のうち当否情報が記憶されている数が保留数Nとして格納される。即ち、パチンコ機10では、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4の最大保留数に対応する4つの記憶領域により、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞履歴を最大4つまで保留することが可能である。なお、上作動入賞口314及び下作動入賞口315ごとに対応して個別の保留格納エリア412bが設けられていることも他の実施形態として考えられ、この場合には合わせて最大8つまで入賞履歴を保留することが可能である。
実行エリアAEは、7セグメント表示器372及び図柄表示部341における変動表示が開始される際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された当否情報の各値を移動させるために用いられる記憶領域である。MPU41は、1回の遊技回の開始に際して、実行エリアAEに当否情報として記憶されている各種数値情報に基づいて大当たり抽選などを行う。このとき、第2保留エリアRE2に格納された当否情報は第1保留エリアRE1にシフトし、第3保留エリアRE3に格納された当否情報は第2保留エリアRE2にシフトし、第4保留エリアRE4に格納された当否情報は第3保留エリアRE3にシフトする。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜738の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCIN1の値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCIN1は、大当たり乱数カウンタC1と同様の範囲内(0〜738)で更新されるループカウンタである。大当たり乱数カウンタC1は、定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM411における当否テーブル記憶エリア411aに記憶された当否テーブルにより、低確率モード(通常モード)及び高確率モード(確変モード)に対応して2種類設定されている。ここに、図8(A)は低確率モードに対応する低確率当否テーブル、図8(B)は高確率モードに対応する高確率当否テーブルの一例を示す図である。図8(A)及び図8(B)に示す例では、低確率モードにおいて大当たり当選となる乱数値の数は2個(373、727)であり、高確率モードにおいて大当たり当選となる乱数値の数は13個(59、109、163、211、263、317、373、421、479、523、631、683、727)である。ここで、低確率当否テーブル及び高確率当否テーブルでは、大当たり当選となる2つの乱数(373、727)が共通するが、共通していないことも考えられる。なお、大当たり乱数カウンタC1の値がこれらの大当たり当選となる乱数値以外である場合には大当たり抽選の結果が外れとなる。
大当たり種別カウンタC2は、0〜19の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。パチンコ機10では、ROM411における振分テーブル記憶エリア411bに記憶された振分テーブルにより、確変大当たり及び通常大当たりの2種類の大当たり種別ごとに対応する大当たり種別カウンタC2の値が設定されている。ここに、図8(C)は振分テーブルの一例を示す図である。図8(C)に示す例では、確変大当たりとなる乱数の数は0〜9の10個であり、通常大当たりとなる乱数の数は10〜19の10個である。なお、上作動入賞口314及び下作動入賞口315ごとに個別の振分テーブルが設定されており、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれに入賞したかに応じて大当たり種別の振り分け確率が異なることも考えられる。
ここで、大当たり抽選の結果が確変大当たり又は通常大当たりの場合は、開閉扉316bが開いて可変入賞口316が所定時間開放される状態が所定回数(例えば16回)繰り返される開閉実行モードが実行される。そして、確変大当たりの場合には、開閉実行モードの終了後に、大当たりの当選確率が高い高確率モード及び電動役物315bの開放確率が高い高頻度サポートモードに移行する。また、通常大当たりの場合には、開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が高確率モード及び高頻度サポートモードで実行され、その後、大当たりの当選確率が高確率モードより低い低確率モードに移行すると共に高頻度サポートモードが終了する。ところで、通常大当たり時における開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が低確率モード及び高頻度サポートモードで実行され、その後、高頻度サポートモードが終了することも他の実施形態として考えられる。また、前記確変大当たり時における開閉実行モードの終了後に、予め設定された回数(例えば50回又は100回)の遊技回の抽選が高確率モード及び高頻度サポートモードで実行され、その後、低確率モードに移行すると共に高頻度サポートモードが終了することも他の実施形態として考えられる。なお、抽選結果が外れの場合には、開閉実行モード及び高頻度サポートモードは実行されない。本実施形態では、パチンコ機10が確変大当たり及び通常大当たりの2種類の大当たり種別を有する場合を例に挙げて説明するが、これに限らず例えば2ラウンド確変大当たり又は4ラウンド通常大当たりなどの他の大当たり種別を有することも考えられる。
そして、MPU41は、実行エリアAEに記憶されている大当たり乱数カウンタC1及び大当たり種別カウンタC2の値に基づいて、大当たり抽選の結果が「確変大当たり」、「通常大当たり」、及び「外れ」のいずれであるかを判定する。
また、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、
最大値に達した後0に戻される。リーチ乱数カウンタC3は、定期的に更新され、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
パチンコ機10では、リーチ乱数カウンタC3によって、大当たり抽選の結果が外れである場合に図柄表示部341で表示される変動表示の停止結果の種別が選択される。具体的には、ROM411における外れ結果テーブル記憶エリア411cに記憶された外れ結果テーブルにより、リーチが発生した後に最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する前後外れリーチ、同じくリーチ発生した後に最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する前後外れ以外リーチ、及びリーチが発生しない完全外れの3種類の外れ種別ごとに対応するリーチ乱数カウンタC3の値が設定されている。ここに、図8(D)は外れ結果テーブルの一例を示す図である。図8(D)に示す例では、前後外れリーチとなる乱数の値は0〜8であり、前後外れ以外リーチとなる乱数の値は9〜38であり、完全外れとなる乱数の値は39〜238である。なお、MPU41は、確変大当たり又は通常大当たりに当選する遊技回、即ち開閉実行モードに移行する遊技回においては、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生と判断する。
ここに、リーチとは、図柄表示部341の変動表示が開始されてから変動表示が停止するまでの間に、大当たり当選になりやすい状態が示される変動状態である。具体的には、図柄表示部341における有効ライン上の3つの停止位置のうち2つの停止位置に同一の図柄が停止して表示され、残りの1つの停止位置に対応する表示図柄のみが変動する状態である。また、図柄表示部341におけるリーチの表示中には、所定のキャラクタなどの動画が表示されて期待度を示唆するストーリー演出処理や、遊技者による操作ボタン22の操作が演出に反映される遊技者参加型の操作演出処理などが実行される。なお、これらの演出処理の実行中には図柄表示部341における変動表示が非表示となること又は縮小して表示されることも考えられる。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート317に遊技球が入賞したタイミングでRAM412における電役保留エリア412cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、電役保留エリア412cに格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物315bを所定時間だけ開放状態にするか否かの抽選が行われる。例えば、電動役物開放カウンタC4が0〜199である場合に当選、電動役物開放カウンタC4が200〜250である場合に外れであることが考えられる。
変動種別カウンタCS1は、例えば0〜199の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。具体的に、変動種別カウンタCS1は、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動種別を決定するものである。変動種別カウンタCS1は、MPU41により後述するメイン処理が1回実行されるごとに1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。また、変動種別カウンタCS1の値は、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで保留格納エリア412bに格納される。
そして、MPU41は、変動種別カウンタCS1と予め設定された変動テーブルとに基づいて変動表示時間を示す変動パターンを決定する。具体的に、MPU41は、ROM411の変動テーブル記憶エリア411dに予め記憶されている通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、又は外れ変動テーブルを参照しつつ変動パターンの種別を特定する。なお、これらの変動テーブルは、低確率モード及び高確率モードごとに個別に設けられてもよい。
ここに、図8(E)、図8(F)、及び図8(G)は、通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、及び外れ変動テーブルの一例を示す図である。図8(E)、図8(F)、及び図8(G)に示すように、通常大当たり変動テーブル、確変大当たり変動テーブル、及び外れ変動テーブルでは、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターンが予め対応付けられている。そして、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は通常大当たり変動テーブル、抽選結果が「確変大当たり」である場合は確変大当たり変動テーブル、抽選結果が「外れ」である場合は外れ変動テーブルをそれぞれ参照し、変動パターンの種別を特定する。
より具体的に、図8(E)及び図8(F)に示すように、通常大当たり変動テーブル及び確変大当たり変動テーブルでは、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「01」〜「03」のいずれかが選択される。ここに、変動パターン「01」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が30sであるノーマルリーチの態様で変動表示が実行される。また、変動パターン「02」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が60sであるスーパーリーチの態様で変動表示が実行される。さらに、変動パターン「03」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が最も長い90sであるスペシャルリーチの態様で変動表示が実行される。なお、変動パターンの種別はこれらに限られない。
例えば、パチンコ機10では、変動パターン「01」に対応するノーマルリーチとして、キャラクタ又はストーリーなどが異なる複数種類のノーマルリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのノーマルリーチが実行される。
同じく、パチンコ機10では、変動パターン「02」に対応するスーパーリーチとして、キャラクタ及びストーリーなどが異なる複数種類のスーパーリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのスーパーリーチが実行される。スーパーリーチは、ノーマルリーチよりも変動時間が長くスペシャルリーチよりも変動時間が短いリーチであり、ノーマルリーチよりも大当たり当選している確率が高く、スペシャルリーチよりも大当たり当選している確率が低いことを遊技者に示唆する際に実行される。
さらに、パチンコ機10では、変動パターン「03」に対応するスペシャルリーチとして、キャラクタ及びストーリーなどが異なる複数種類のスペシャルリーチが用意されており、その中から選択されたいずれかのスペシャルリーチが実行される。スペシャルリーチは、ノーマルリーチ及びスーパーリーチよりも変動時間が長いリーチであって、例えばノーマルリーチ又はスーパーリーチから発展する演出を含むリーチである。
なお、各種の変動パターンに対応するリーチには、遊技者による操作ボタン22の単発操作が演出に反映される単発操作演出、遊技者による操作ボタン22の連打操作が演出に反映される連打操作演出、及び遊技者による操作ボタン22の長押し操作が演出に反映される長押し操作演出などの遊技者参加型の操作演出処理が含まれることがある。
また、図8(G)に示すように、外れ変動テーブルでは、リーチ乱数カウンタC3の値によって決定される外れ時の停止種別(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)ごとに、変動種別カウンタCS1と変動パターンとの対応関係が定められている。より具体的に、外れ時の停止種別が前後外れリーチ又は前後外れ以外リーチである場合には、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「01」〜「03」のいずれかが選択される。一方、外れ時の停止種別が完全外れである場合には、変動種別カウンタCS1の値に応じて変動パターン「04」又は「05」のいずれかが選択される。なお、変動パターン「04」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が7sであってリーチを伴わない変動表示が実行される。また、変動パターン「05」が選択された場合、図柄表示部341では、変動表示時間が10sであってリーチを伴わない変動表示が実行される。
例えば、パチンコ機10では、変動パターン「04」に対応する外れ時の変動表示として、キャラクタ及びメッセージなどが表示される予告演出などを伴うことなく変動表示が外れ図柄で停止する外れパターンの変動表示が実行される。また、パチンコ機10では、変動パターン「05」に対応する外れ時の変動表示として、キャラクタ及びメッセージなどが表示される予告演出などを伴って変動表示が外れ図柄で停止する外れパターンの変動表示が実行される。また、変動パターン「05」に対応する外れ時の変動表示の際には、遊技者による操作ボタン22の操作が反映される遊技者参加型の予告表示が実行されることもある。
そして、MPU41は、メイン表示部37の7セグメント表示器372及び図柄表示部341による変動表示時間を示す変動パターンを特定すると、その変動パターン及び抽選結果を示す変動パターンコマンドを音声ランプ制御装置5に入力する。具体的に、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」の前に通常大当たりである旨を示す「A」を付した変動パターンコマンド「A01」〜「A03」のいずれかを出力する。また、MPU41は、抽選結果が「確変大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」の前に確変大当たりである旨を示す「B」を付した変動パターン「B01」〜「B03」のいずれかを出力する。さらに、MPU41は、抽選結果が「外れ」である場合は、変動パターン「01」〜「05」の前に外れである旨を示す「C」を付した変動パターンコマンド「C01」〜「C05」のいずれかを出力する。これにより、音声ランプ制御装置5は、変動パターンコマンドに基づいて、抽選結果及び変動パターン(変動表示時間)を判断することが可能であり、その抽選結果及び変動パターンに基づいて、図柄表示部341で表示される変動種別及び演出種別などの変動態様の詳細を決定する。そして、音声ランプ制御装置5は、決定した変動態様の詳細に基づいて図柄表示部341に変動表示を実行させると共に、スピーカ26から変動表示に合わせて音声を再生し、電飾部27を点灯及び点滅させる。
従って、パチンコ機10では、主制御装置4のMPU41は、図柄表示部341における変動表示について、変動種別カウンタCS1及び各種の変動テーブルに基づいて変動パターン(変動表示時間)のみを決定する簡易な処理のみを実行することになる。そのため、パチンコ機10のMPU41が8ビットマイコンで構成される場合であっても、そのMPU41により安定して大当たり抽選を実行することができる。また、実際に図柄表示部341に表示される変動態様の詳細は音声ランプ制御装置5で決定されるため、その変動態様としては多種多様な変動態様を選択的に実行することが可能である。
[サブ制御ユニット332]
図5に示すように、サブ制御ユニット332は、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6を備える。
[音声ランプ制御装置5]
音声ランプ制御装置5は、MPU51及び入出力I/F52などを備える。MPU51は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU51には、ROM511及びRAM512が内蔵されている。なお、音声ランプ制御装置5には、時間を計時するタイマ回路及び割込を受け付ける割込回路などの各種回路も内蔵されている。
ROM511は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。RAM512は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU51によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
ここに、図6(B)は、MPU51のROM511及びRAM512の記憶領域の要部を示す図である。図6(B)に示すように、ROM511には、変動テーブル記憶エリア511a、演出テーブル記憶エリア511b、予告保留テーブル記憶エリア511c、保留種別テーブル記憶エリア511d、予告背景テーブル記憶エリア511e、及び背景種別テーブル記憶エリア511fが設けられている。また、RAM512には、演出種別カウンタ512a、開閉実行モードフラグ512b、予告保留カウンタ512e、保留種別カウンタ512f、第1予告保留エリア512g、第2予告保留エリア512h、第3予告保留エリア512i、第4予告保留エリア512j、判定予告保留カウンタ512k、及び保留数カウンタ512lが設けられている。さらに、RAM512には、第1変動種別エリア512m、第2変動種別エリア512n、第3変動種別エリア512o、第4変動種別エリア512p、予告背景カウンタ512q、背景種別カウンタ512r、予告背景エリア512s、予告背景継続カウンタ512t、画像選択カウンタ512u、予告演出カウンタ512v、及び予告演出種別エリア512wが設けられている。
そして、音声ランプ制御装置5は、ROM511に記憶されている制御プログラムに従った処理をMPU51によって実行することにより、主制御装置4から入力される各種のコマンド(制御信号)に基づいて、表示制御装置6に制御信号を入力し、図柄表示部341の表示を制御する。
入出力I/F52は、音声ランプ制御装置5に各種の信号を入力し、音声ランプ制御装置5から制御信号を出力する入出力インターフェースである。具体的に、入出力I/F52には、主制御装置4及び表示制御装置6が接続されている。そして、主制御装置4から音声ランプ制御装置5には、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種のコマンドが入力される。また、音声ランプ制御装置5から表示制御装置6には、表示変動パターンコマンド、保留表示シフトコマンド、予告保留表示コマンド、通常保留表示コマンド、予告背景表示コマンド、及び通常背景表示コマンドなどの各種のコマンドが入力される。なお、表示制御装置6が、主制御装置4からの各種のコマンドを受信し、その各種のコマンドを音声ランプ制御装置5に入力する構成も他の実施形態として考えられる。また、サブ制御ユニット332が、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6の両方の機能を有する1つの制御装置を備える構成も他の実施形態として考えられる。
また、入出力I/F52には、操作スイッチ22a、スピーカ26及び電飾部27が接続されている。そして、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、主制御装置4から入力される各種のコマンドに基づいて、スピーカ26から出力される音声、及び電飾部27の点灯態様などを制御することが可能である。また、MPU51は、操作ボタン22の操作に基づいて、スピーカ26から出力される音声、及び電飾部27の点灯態様などを制御することも可能である。
MPU51は、音声ランプ制御装置5から入力される変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどの各種のコマンドに基づいて所定の演算処理を実行する。
具体的に、MPU51は、変動パターンコマンドが入力された場合に、変動パターンコマンドに基づいて変動パターンを決定して、その変動パターンに対応する表示変動パターンコマンドを表示制御装置6に送信し、図柄表示部341における変動表示を開始させる。その後、MPU51は、表示制御装置6に対して変動停止コマンドを送信することによ
り、図柄表示部341における変動表示を変動パターンコマンドに対応する変動表示時間で停止させ、変動パターンコマンドが示す抽選結果に対応する停止結果を図柄表示部341に表示させる。このとき、図柄表示部341では、変動パターンコマンドが通常大当たりを示す場合には通常大当たりに対応する図柄の組み合わせが表示され、確変大当たりを示す場合には確変大当たりに対応する図柄の組み合わせが表示される。一方、変動パターンコマンドが外れを示す場合には外れに対応する図柄の組み合わせが表示される。
[表示制御装置6]
表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される各種のコマンド(制御信号)に基づいて図柄表示部341の表示を制御する。具体的に、表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される表示変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341の表示を制御することにより変動表示及び演出表示を実行する。例えば、表示制御装置6は、図柄表示部341の液晶表示ドライバなどの画像処理デバイスに制御信号を送信することにより、図柄表示部341に表示される画像の内容を制御するビデオディスプレイプロセッサ(VDP)などを備える。
表示制御装置6は、MPU61及び入出力I/F62などを備え、入出力I/F62には音声ランプ制御装置5及び図柄表示部341が接続されている。なお、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6の間は双方向通信可能であってよい。
MPU61は、1チップマイコンとして構成された演算装置であり、MPU61には、ROM611及びRAM612が内蔵されている。また、表示制御装置6には、時間を計時するタイマ回路及び割込を受け付ける割込回路などの各種回路も内蔵されている。
ROM611には、各種の制御プログラムの他、図柄表示部341に表示される通常保留画像、予告保留画像、通常背景画像、予告背景画像、変動図柄、リーチ演出画像、大当たり演出画像、及び予告キャラクタ画像などが記憶されている。なお、図柄表示部341に表示される各画像には静止画又は動画が含まれる。RAM612は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU61によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
具体的に、パチンコ機10では、図26(A)に示すように、図柄表示部341の表示画面に、保留表示領域342、判定表示領域343、及び変動表示領域344が表示される。変動表示領域344には、音声ランプ制御装置5から入力される表示変動パターンに応じて図柄の変動が表示される。
保留表示領域342は、パチンコ機10における保留数Nの最大数と同数である4つの第1保留領域342A〜第4保留領域342Dを含む。第1保留領域342A〜第4保留領域342Dには、保留格納エリア412bの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4における当否情報の有無に応じて保留画像が表示される。具体的に、図柄表示部341では、保留数Nが1である場合は、第1保留領域342Aのみに保留画像が表示され、保留数Nが2である場合は、第1保留領域342A、342Bに保留画像が表示される。同じく、保留数Nが3である場合は、第1保留領域342A〜第3保留領域342Cに保留画像が表示され、保留数Nが4である場合は、第1保留領域342A〜第4保留領域342Dの全てに保留画像が表示される。本実施の形態では、保留画像が「○」である場合を例に挙げて説明する。もちろん、保留画像は、「○」に限らず各種の形状、図柄、又はキャラクタなどであってもよい。
一方、判定表示領域343には、保留格納エリア412bの実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に対応する保留画像が表示される。即ち、判定表示領域343には、
第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に記憶されている当否情報が順にシフトして実行エリアAEに記憶されることにより、その当否情報各々に対応する保留画像が順に表示されることになる。
ところで、パチンコ機10では、保留格納エリア412bの第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納された当否情報に係る遊技回が開始される前に、その当否情報の内容を示唆するための予告保留表示又は予告背景表示が実行可能である。具体的には、上作動入賞口314又は下作動入賞口315に遊技球が入賞したときに保留格納領域412bに格納された当否情報の内容を示す保留コマンドが、主制御装置4から音声ランプ制御装置5に送信される。音声ランプ制御装置5では、保留コマンドの内容に応じて図柄表示部341への予告保留表示又は予告背景表示の実行の有無が決定される。
そして、パチンコ機10では、前記予告保留表示が実行されない場合には、通常保留画像が保留表示領域342の保留画像として表示され、前記予告保留表示が実行される場合には、通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像が保留表示領域342の保留画像として表示される。さらに、パチンコ機10では、前記予告背景表示が実行されない場合には、通常背景画像が判定表示領域343の背景画像として表示され、前記予告背景表示が実行される場合には、通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像が判定表示領域343の背景画像として表示される。
ここに、予告保留画像には、大当たり当選している確率の高低に対応して使用される赤色、緑色、青色の配色が施された複数種類の予告保留画像が含まれる。本実施形態では、赤色、緑色、青色の順で、大当たり当選している確率が高いものとする。以下では、予告保留画像のうち、青色の予告保留画像を第1予告保留画像、緑色の予告保留画像を第2予告保留画像、赤色の予告保留画像を第3予告保留画像と称し、これらを区別することなく示す場合には単に予告保留画像と称する。
同じく、予告背景画像にも、大当たり当選している確率の高低に対応して使用される赤色、緑色、青色の配色が施された複数種類の予告背景画像が含まれる。本実施形態では、赤色、緑色、青色の順で、大当たり当選している確率が高いものとする。以下では、予告背景画像のうち、青色の予告背景画像を第1予告背景画像、緑色の予告背景画像を第2予告背景画像、赤色の予告背景画像を第3予告背景画像と称し、これらを区別することなく示す場合には単に予告背景画像と称する。
なお、予告保留画像及び予告背景画像の他の形態として、他の配色、ゼブラ柄、又はヒョウ柄なども考えられる。さらに、通常保留画像及び予告保留画像は、サイズ、形状、又は点灯状態(点灯又は点滅)などの表示態様が異なることも他の実施形態として考えられる。
[払出制御装置7]
払出制御装置7には、MPU71及び入出力I/F72などが搭載されている。MPU71は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU71には、ROM711及びRAM712が内蔵されている。
ROM711は、各種の制御プログラム及び各種のパラメータ情報が予め記憶された不揮発性の記憶部である。また、RAM712は、各種の情報の読み書きが可能な揮発性の記憶部であり、MPU71によって実行される各種の処理の一次記憶領域(作業領域)として使用される。
入出力I/F72は、払出制御装置7に各種の信号を入力し、払出制御装置7から制御
信号を出力する入出力インターフェースである。具体的に、入出力I/F72には、払出装置132及び球貸装置100が接続されている。
払出装置132は、前述したように、タンク131から上皿23に向けて遊技球を払い出すものであり、遊技球の払出の有無を切り換える球止部材を駆動させるモーターなどの駆動部132aと、払い出される遊技球を個別に検出する払出センサ132bとを備える。払出制御装置7は、払出センサ132bによる検出結果に基づいて駆動部132aを制御することにより任意の数の遊技球を払い出す。また、払出制御装置7には、状態復帰スイッチ73が設けられている。状態復帰スイッチ73は、例えば、払出装置132の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。
球貸装置100は、パチンコ機10と共に島設備に設置される。そして、球貸装置100は、パチンコ機10の前面枠11に設けられている不図示の球貸操作装置の操作に応じて、球貸装置100に挿入されているカードに記憶されている金額に相当する数の遊技球を払い出して遊技者に貸し出すことが可能である。具体的には、球貸装置100から払出制御装置7に、所定数の遊技球を払い出す旨の制御信号が入力されることにより、MPU71により払出装置132が制御されて所定数の遊技球が払い出される。なお、金額が記憶される記録媒体はカードに限らず、例えばICチップを内蔵するコイン型の記憶媒体であってもよい。また、球貸装置100は、現金の挿入によりその現金に応じた所定数の遊技球を貸し出すことが可能なものであってもよい。
[発射制御装置8]
発射制御装置8は、遊技球発射機構32の駆動を制御する発射制御IC81を備える。具体的に、発射制御IC81は、発射ハンドル21が回転操作されている間、遊技球発射機構32の球送り装置322を駆動させることにより、上皿23に貯留されている遊技球を発射レール321上に供給させる。そして、発射制御IC81は、発射ハンドル21の操作量を検出し、その操作量に応じて遊技球発射機構32のソレノイド323を駆動させることにより、発射レール321上の遊技球を遊技盤31に向けて発射させる。このとき、発射制御IC81は、予め設定された周期(例えば0.6sec)でON/OFFが切り替わるクロック信号を駆動信号として球送り装置322及びソレノイド323を駆動させる。これにより、パチンコ機10では、0.6secごとに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射される。
また、発射ハンドル21には、遊技者による回転操作量を検出するための可変抵抗が設けられており、発射ハンドル21の回転操作量に応じて電圧が発射制御IC81に入力される。これにより、発射制御IC81は、発射ハンドル21の回転操作量に応じて入力される電圧値に基づいて、発射ハンドル21の回転操作量が多いほど遊技球発射機構32からの遊技球の発射強度が強くなるようにソレノイド323への印加電圧を調整する。
さらに、発射ハンドル21には、遊技者が発射ハンドル21に触れていることを検出するためのタッチセンサ21a、及び遊技者が任意に遊技球の発射を停止させるための操作を行う球止めスイッチ21bが設けられている。発射制御IC81は、タッチセンサ21a及び球止めスイッチ21bを用いて、タッチセンサ21aにより遊技者が発射ハンドル21に触れていないことを検出した場合、又は球止めスイッチ21bが遊技者によって操作されていることを検出した場合に、遊技球発射機構32による遊技球の発射を停止させる。これにより、例えば発射ハンドル21が回転操作された状態で固定され、遊技者が発射ハンドル21に触れていない状況における遊技が防止される。また、遊技者は、発射ハンドル21を回転操作したまま親指などで球止めスイッチ21bを操作することにより、任意に球技球の発射を停止させることができる。
[電源制御装置9]
電源制御装置9は、各種のセンサ及び駆動部などを駆動するための+12V電圧、各種の制御装置で使用されるロジック用の+5V電圧などを生成する。そして、電源制御装置9は、生成した+12V又は+5Vの電圧を、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、表示制御装置6、払出制御装置7、及び発射制御装置8などに供給する。
なお、電源制御装置9には、パチンコ機10の電源をON/OFFするための電源スイッチ91や、パチンコ機10を初期状態に戻す際に操作されるRAM消去スイッチ92が設けられている。パチンコ機10は、RAM消去スイッチ92がONの状態で電源スイッチ91が操作されて電源が投入された場合に初期化される。
また、電源制御装置9には、電源設備から供給される電力により充電される充電手段としてコンデンサ及び二次電池が設けられている。これにより、パチンコ機10では、電源設備からの電力供給が遮断された場合でも、各種の制御装置に設けられたRAMの情報が、前記コンデンサから放電される電力によって所定期間保持される。また、パチンコ機10では、電源設備からの電力供給が遮断された場合でも、各種の制御装置が、前記二次電池から放電される電力により所定期間の間は駆動可能である。
さらに、電源制御装置9は、電力供給が遮断されたと判断した場合に、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、及び払出制御装置7などに停電信号を入力する。例えば、電源制御装置9は、電源設備から供給される電力に基づいて予め設定された24Vの直流電圧を出力する場合、その直流電圧が予め設定された22V未満に達した場合に停電状態であると判断する。なお、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、及び払出制御装置7などは、電源制御装置9から停電信号を受信すると、実行中の制御を中断して所定のNMI割込処理を実行する。
[主制御装置4の処理]
次に、図9〜図16のフローチャートを参照しつつ、主制御装置4のMPU41によって実行される各種の処理について説明する。具体的に、パチンコ機10において、MPU41は、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理、立ち上げ処理後に実行されるメイン処理、定期的に起動されるタイマ割込処理、及び停電時に実行されるNMI割込処理などを実行する。なお、本実施形態では、前記立ち上げ処理及び前記NMI割込処理については説明を省略する。
[主制御装置4のタイマ割込処理]
ここに、図9は、MPU41により実行されるタイマ割込処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。MPU41は、例えば2msecごとに当該タイマ割込処理を起動して実行する。
<ステップS901>
まず、ステップS901では、主制御装置4に接続されている各種のセンサ又はスイッチの検出状態を判断するセンサ検出処理を実行する。例えば、入球センサ313a〜317a、磁気センサ35、及び電波センサ36などの検出状態を判断する。このとき、入球センサ313a〜317aのいずれかへの遊技球の入球が検出された場合には、その情報を入賞検知情報としてRAM412に保存する。
<ステップS902>
次に、ステップS902では、乱数初期値カウンタCIN1の更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達し
た場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS903>
続いて、ステップS903では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS904>
その後、ステップS904では、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への入賞に伴う始動入賞処理(図10参照)を実行する。なお、前記始動入賞処理については後段で詳述する。
<ステップS905>
また、ステップS905では、スルー用の入賞処理を実行する。具体的に、前記スルー用の入賞処理では、スルーゲート317に遊技球が入賞した場合であって、電動保留エリア412cに記憶された電役保留数が予め定められた上限値(例えば4つ)未満である場合に、その電役保留数を1加算する。また、電役保留数が加算される際には、スルーゲート317に遊技球が入賞したタイミングで電動役物開放カウンタC4の値が取得されて電動保留エリア412cに順に格納される。これにより、パチンコ機10では、電役保留エリア412cに格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物315bを所定時間だけ開放状態にするか否かの抽選が行われる。
[主制御装置4の始動入賞処理]
ここで、図10を参照しつつ、前記ステップS904でMPU41により実行される始動入賞処理を説明する。
<ステップS1001>
まず、ステップS1001では、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれかの作動入賞口に入賞したか否かを判断する。ここで、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したと判断すると(S1001:Yes側)、処理がステップS1002に移行し、遊技球が上作動入賞口314及び下作動入賞口315のいずれにも入賞していないと判断すると(S1001:No側)、当該始動入賞処理を終了させる。
<ステップS1002〜S1003>
ステップS1002では、RAM412の保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが最大保留数(本実施形態では4)未満であるか否かを判断する。ここで、保留数Nが上限値未満であれば(S1002:Yes側)、処理がステップS1003に移行し、保留数Nを1加算する。一方、保留数Nが上限値以上であれば(S1002:No側)、当該始動入賞処理を終了させる。
<ステップS1004>
ステップS1004では、前記ステップS903(図9参照)で更新される大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、及びリーチ乱数カウンタC3の各値と、後述のメイン処理(図13参照)で更新される変動種別カウンタCS1の値とを含む当否情報を取得し、RAM412における保留格納エリア412bの空き保留エリアのうち最初の保留エリアに格納する。ここに、係る処理を実行するときのMPU41が当否情報取得手段の一例である。また、RAM412の保留格納エリア412bが保留記憶手段の一例
である。
例えば、ステップS1003における加算後に保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが1である場合には、当否情報が第1保留エリアRE1に格納され、保留数Nが2である場合には、当否情報が第2保留エリアRE2に格納される。また、ステップS1003における加算後に保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが3である場合には、当否情報が第3保留エリアRE3に格納され、保留数Nが4である場合には、当否情報が第4保留エリアRE4に格納される。
<ステップS1005〜S1006>
そして、ステップS1005では、前記ステップS1004で取得された当否情報が後述の変動開始処理(S1405)における大当たりの当否の判定対象となる前に、前記当否情報の内容を確認する予告保留確認処理を実行し、ステップS1006では、前記ステップS1005における判断結果に基づいて保留コマンドを設定する保留コマンド設定処理を実行する。
[予告保留確認処理]
ここで、図11を参照しつつ、前記ステップS1005でMPU41によって実行される予告保留確認処理の一例について説明する。なお、MPU41が、大当たり抽選時に取得した後述の抽選用カウンタ412aの各乱数値を音声ランプ制御装置5に送信し、その後の処理(例えば予告保留確認処理及び保留コマンド設定処理など)が音声ランプ制御装置5のMPU51で実行されることも他の実施形態として考えられる。また、当該予告保留確認処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS1101>
まず、ステップS1101では、保留用エリアREの保留数記憶エリアNAに現在記憶されている保留数Nと前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値とを読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が読み出される。
<ステップS1102>
ステップS1102では、パチンコ機10が高確率モードであるか否かを判断し、高確率モードである場合は(S1102:Yes側)、処理がステップS1103に移行し、高確率モードでない場合は(S1102:No側)、処理がステップS1121に移行する。例えば、MPU41は、高確率モードであるか否かを、RAM412に設けられた高確率モードフラグ412dに基づいて判断する。高確率モードフラグ412dは、MPU41によって高確率モードへの移行時にオンに設定され、低確率モードへの移行時にオフに設定される。
ところで、確変大当たり時における開閉実行モードの終了後は高確率モードに移行し、通常大当たり時における開閉実行モードの終了後には低確率モードに移行する構成では、ステップS1102における判断指標として高確率モードフラグ412dに代えて用いられる予告高確率モードフラグがRAM412に設けられる構成が他の実施形態として考えられる。この場合、MPU41は、大当たり抽選の結果が確変大当たりとなった場合に前記予告高確率モードフラグをオンに設定し、大当たり抽選の結果が通常大当たりとなった場合に前記予告高確率モードフラグをオフに設定する。そして、ステップS1102では、前記予告高確率モードフラグに基づいて高確率モードであるか否かが判断される。これにより、例えば高確率モード中に保留画像のいずれかに対応する大当たり当選結果が通常
大当たりとなった場合は、その後、ステップS1102で低確率モードであると判断される。したがって、予告保留確認処理では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かを、保留画像に対応する変動表示が実行される時点の高確率モード又は低確率モードに従って判断することが可能となる。また、MPU41が、大当たり抽選の結果が確変大当たりとなった場合に高確率モードフラグ412dをオンに設定し、大当たり抽選の結果が通常大当たりとなった場合に高確率モードフラグ412dをオフに設定することも考えられる。なお、確変大当たり時における開閉実行モードの終了後に、所定回数の遊技回の抽選が高確率モードで実行されてから低確率モードに移行する構成である場合にも、MPU41は、高確率モードから低確率モードに移行する際に前記予告高確率モードフラグをオフに設定する。
<ステップS1103>
ステップS1103では、高確率当否テーブル(図8(B)参照)に基づいて、ステップS1101で読み出された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。
<ステップS1121>
一方、ステップS1121では、低確率当否テーブル(図8(A)参照)に基づいて、ステップS1101で読み出された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。
なお、前記ステップS1102、前記ステップS1103、及び前記ステップS1121に代えて、大当たり乱数カウンタC1の値が、高確率当否テーブル及び低確率当否テーブルの両方に共通して大当たり当選に対応する値である場合に、大当たり当選であると判定することも他の実施形態として考えられる。これにより、前記予告保留確認処理が簡素化される。
<ステップS1104>
そして、ステップS1104では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判定されたか否かにより処理が分岐する。具体的に、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断した場合は(S1104:Yes側)、処理がステップS1105に移行し、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値でないと判断した場合は(S1104:No側)、処理がステップS1141に移行する。
<ステップS1141>
ステップS1141では、前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれるリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の値を読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれるリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の値が読み出される。なお、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のうち前記ステップS1004で当否情報が格納された保留エリアは、保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nの値によって判断可能である。
<ステップS1142>
ステップS1142では、外れ結果テーブル(図8(D)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出されたリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応する値であるかを判定する。
<ステップS1143>
そして、ステップS1143では、前記ステップS1142の判定結果がリーチ発生であるか否かを判断し、リーチ発生であると判断した場合は(S1143:Yes側)、処理がステップS1144に移行し、リーチ発生でないと判断した場合は(S1143:No側)、そのまま当該予告保留確認処理が終了する。
<ステップS1144>
ステップS1144では、RAM412に設けられたリーチ予告フラグ412fをオンに設定する。リーチ予告フラグ412fは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)においてリーチ発生の有無を判断するために用いられる。なお、リーチ予告フラグ412fは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1145>
また、ステップS1145では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、外れ変動テーブル(図8(G)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。前述したように、変動パターン「01」は、リーチ種別がノーマルリーチである旨を示し、変動パターン「02」は、リーチ種別がスーパーリーチである旨を示し、変動パターン「03」は、リーチ種別がスペシャルリーチである旨を示す。
<ステップS1105>
一方、前記ステップS1104において大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断された場合(S1104:Yes側)、続くステップS1105では、前記ステップS1004で取得された当否情報に含まれる大当たり種別カウンタC2及び変動種別カウンタCS1の値を読み出す。例えば、前記ステップS1004で当否情報が第3保留エリアRE3に格納された場合には、その第3保留エリアRE3に格納された当否情報に含まれる大当たり種別カウンタC2及び変動種別カウンタCS1の値が読み出される。
<ステップS1106>
ステップS1106では、振分テーブル(図8(C)参照)に基づいて、ステップS1105で読み出された大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり又は確変大当たりのいずれの大当たり種別に対応する値であるかを判定する。
<ステップS1107>
そして、ステップS1107では、前記ステップS1106の判定結果に応じて処理が分岐する。具体的に、大当たり種別が確変大当たりである場合は(S1107:Yes側)、処理をステップS1108に移行させ、確変大当たりでない場合は(S1107:No側)、処理をステップS1171に移行せる。
<ステップS1108>
ステップS1108では、RAM412に設けられた確変予告フラグ412gをオンに設定する。確変予告フラグ412gは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)において確変大当たり当選の有無を判断するために用いられる。なお、確変予告フラグ412gは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1109>
また、ステップS1109では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設
定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、確変大当たり変動テーブル(図8(F)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。
<ステップS1171>
一方、ステップS1171では、RAM412に設けられた通常予告フラグ412hをオンに設定する。なお、通常予告フラグ412hは、後述の保留コマンド設定処理(図12参照)において通常大当たり当選の有無を判断するために用いてもよい。また、確変予告フラグ412g及び通常予告フラグ412hのいずれか一方が省略されてもよい。なお、通常予告フラグ412hは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1172>
また、ステップS1172では、前記ステップS1004で取得された当否情報に対応する変動パターンを特定して、その変動パターンを変動パターン格納エリア412eに設定し、当該予告保留確認処理を終了する。具体的には、通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)に基づいて、前記ステップS1141で読み出された変動種別カウンタCS1に対応する変動パターン「01」〜「03」を特定する。
[保留コマンド設定処理]
次に、図12を参照しつつ、前記予告保留確認処理の終了後に前記ステップS1006でMPU41によって実行される保留コマンド設定処理の一例について説明する。保留コマンド設定処理では、前記予告保留確認処理の判断結果に応じて保留コマンドが設定される。具体的に、保留コマンドには、当該コマンドが保留コマンドである旨を示す情報と共に、保留コマンドの種別、変動パターン、及び保留数Nなどの情報が含まれる。
<ステップS1201>
まず、ステップS1201では、前記ステップS1004で取得された当否情報が大当たり当選に対応するものであるか否かを判断する。具体的には、確変予告フラグ412g又は通常予告フラグ412hがオンであるか否かが判断される。ここで、確変予告フラグ412g又は通常予告フラグ412hがオンであると判断されると(S1201:Yes側)、処理がステップS1202に移行し、確変予告フラグ412g及び通常予告フラグ412hが共にオンでないと判断されると(S1201:No側)、処理がステップS1211に移行する。
<ステップS1202>
ステップS1202では、大当たり種別が確変大当たりであるか否かに応じて処理が分岐する。具体的には、前記予告保留確認処理においてオンに設定される確変予告フラグ412gに基づいて大当たり種別が確変大当たりであるか否かが判断される。ここで、大当たり種別が確変大当たりであると判断された場合は(S1202:Yes側)、処理がステップS1203に移行する。また、大当たり種別が確変大当たりでないと判断された場合(S1202:No側)、即ち大当たり種別が通常大当たりである場合には、処理がステップS1221に移行する。
<ステップS1203、S1221>
ステップS1203では、確変大当たりである旨を保留コマンドの種別として設定すると共に、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。また、ステップS1221では、通常大当たりである旨を保留コマンドの種別として設定すると共に、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。なお、保留コマンドの種別は、確変大当たりであ
る場合に「A」、通常大当たりである場合に「B」であることが考えられる。
<ステップS1211>
一方、前記ステップS1201において大当たり当選でないと判断された場合、続くステップS1211では、当否情報に基づく抽選結果がリーチ発生であるか否かが判断される。具体的には、前記予告保留確認処理においてオンに設定されるリーチ予告フラグ412fに基づいてリーチ発生であるか否かが判断される。ここで、リーチ発生であると判断されると(S1211:Yes側)、処理がステップS1212に移行し、リーチ発生でないと判断されると(S1211:No側)、処理がステップS1213に移行する。
<ステップS1212、S1213>
ステップS1212では、リーチが発生する外れである旨を保留コマンドの種別として設定すると共に、変動パターン格納エリア412eに記憶された値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。また、ステップS1213では、リーチが発生しない外れである旨を保留コマンドの種別として設定すると共に、リーチが発生しない外れである旨を示す変動パターンの値を保留コマンドの変動パターンとして設定する。なお、保留コマンドの種別は、リーチが発生する外れである場合に「C」、リーチが発生しない外れである場合に「D」であることが考えられる。
<ステップS1204>
そして、ステップS1204では、保留コマンドに、前記ステップS1101で読み出された保留数Nを設定し、当該保留コマンド設定処理を終了する。このように、保留コマンドに、前記ステップS1101で読み出された保留数Nが含まれるため、保留コマンドを受信する音声ランプ制御装置5のMPU51は、保留コマンドに含まれる保留数Nを参照することにより、当該保留コマンドが第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4のいずれに格納された当否情報に対応するものであるかを認識することが可能である。
なお、前記保留コマンド設定処理で設定される保留コマンドは、RAM412に記憶されており、主制御装置4のMPU41によって実行される後述のメイン処理(図13参照)のステップS1301において他のコマンドと共に音声ランプ制御装置5に送信された後に消去される。さらに、ここで説明した保留コマンドの内容は一例に過ぎず、音声ランプ制御装置5において前記保留コマンドと同様の内容を把握することが可能であれば、ここで説明するものに限らない。例えば、前記保留コマンドの一部又は全部の情報が他のコマンドに含まれることも考えられる。
また、前記予告保留確認処理に、前記保留コマンド設定処理と同様の内容の処理が含まれることも他の実施形態として考えられる。具体的には、MPU41が、前記予告保留確認処理のステップS1109の後に処理をステップS1203に移行し、ステップS1172の後に処理をステップS1221に移行させる。また、MPU41が、前記予告保留確認処理のステップS1144の後に処理をステップS1212に移行し、ステップS1143のNo側では処理をステップS1213に移行させる。そして、ステップS1203、S1221、S1212、又はS1213の実行後、MPU41は、ステップS1204を実行する。この場合、前記保留コマンド設定処理を別途実行する必要はない。
[主制御装置4のメイン処理]
次に、図13を参照しつつ、MPU41によって実行されるメイン処理の一例について説明する。前記メイン処理では遊技の主要な制御処理が実行される。前記メイン処理では、ステップS1301〜S1306の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS1308、S1309のカウンタ更新処理が実行される。
<ステップS1301>
まず、ステップS1301では、前記タイマ割込処理又は前回のメイン処理で設定されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する外部出力処理を実行する。具体的には、変動パターンコマンド、保留コマンド、シフトコマンド、大当たり開始コマンド、及び大当たり終了コマンドなどを音声ランプ制御装置5に送信する。また、賞球コマンドなどを払出制御装置7に送信する。
<ステップS1302>
次に、ステップS1302では、変動種別カウンタCS1の値を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS1303>
その後、ステップS1303では、払出制御装置7に出力する賞球コマンドを設定する。具体的に、RAM412に記憶されている入賞検知情報に基づいて、一般入賞口313等に入賞が発生したか否かを判断する。そして、入賞が発生している場合は、その入賞に応じて払い出す賞球数を示す賞球コマンドを設定する。
<ステップS1304>
そして、ステップS1304では、大当たり抽選及び変動表示などが実行される各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。ここで、図14を参照しつつ、MPU41によって実行される遊技回制御処理の一例について説明する。
[遊技回制御処理]
<ステップS1401>
ステップS1401では、パチンコ機10が開閉実行モード中であるか否かを判断し、開閉実行モード中である場合は(S1401:Yes側)、当該遊技回制御処理が終了し、開閉実行モード中でない場合は(S1401:No側)、処理がステップS1402に移行する。例えば、開閉実行モードの実行の有無は、MPU41が開閉実行モードの開始時にオンに設定し、開閉実行モードの終了時にオフに設定する開閉実行モードフラグ412iに基づいて判断される。
<ステップS1402>
ステップS1402では、メイン表示部37の7セグメント表示器372が変動表示中であるか否かを判断し、変動表示中である場合は(S1402:Yes側)、処理がステップS1421に移行し、変動表示中でない場合は(S1402:No側)、処理がステップS1403に移行する。例えば、変動表示中であるか否かは、MPU41が、7セグメント表示器372の変動の開始時にオンに設定し、変動表示時間の経過後にオフに設定する変動表示中フラグ412jに基づいて判断される。
<ステップS1421>
ステップS1421では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示時間が経過したか否かを判断し、変動表示時間が経過していないと判断した場合は(S1421:No側)、処理がステップS1422に移行し、変動表示時間が経過したと判断した場合は(S1421:Yes側)、処理がステップS1423に移行する。なお、変動表示時間は、後述の変動開始処理(図16参照)のステップS1606において、RAM412に設けられた変動表示時間カウンタ412kに設定され、後述の変動開始処理(図16参照)のステップS1608における変動表示開始後、タイマ割込処理(図9参照)が実行されるタイミングで2msずつカウントダウンされる。そして、MPU41は、変動表示時間カウンタ412kが0になった場合に変動表示時間が経過したと判断する。
<ステップS1422>
ステップS1422では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の図柄を変動させる変動表示用処理を実行し、当該遊技回制御処理を終了する。
<ステップS1423>
一方、ステップS1423では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の図柄の変動処理を終了させ、当該遊技回に対応する大当たり抽選の結果に応じた停止結果を7セグメント表示器372に表示させる変動終了処理を実行する。具体的には、後述の変動開始処理(図16参照)において設定される確変大当たりの停止結果、通常大当たりの停止結果、又は外れの停止結果のいずれかに対応する図柄がメイン表示部37の7セグメント表示器372に表示された状態で変動表示が終了する。
<ステップS1424>
ステップS1424では、音声ランプ制御装置5に図柄表示部341における変動表示を停止させるための変動終了コマンドを設定し、当該遊技回制御処理を終了する。これにより、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で、変動終了コマンドが音声ランプ制御装置5に送信され、音声ランプ制御装置5は、図柄表示部341による変動表示を当該遊技回における最終停止図柄の組み合わせで停止させる。
<ステップS1403>
また、前記ステップS1402で変動表示中ではないと判断された場合、続くステップS1403では、保留格納エリア412bの保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nが0であるか否かを判断する。ここで、保留数Nが0である場合は(S1403:Yes側)、当該遊技回制御処理が終了し、保留数Nが0でない場合は(S1403:No側)、処理がステップS1404に移行する。
<ステップS1404>
ステップS1404では、保留格納エリア412bに記憶されている当否情報のデータについて後述のデータ設定処理(図15参照)を実行する。
[データ設定処理]
ここで、図15を参照しつつ、前記ステップS1404においてMPU41によって実行される前記データ設定処理の一例について説明する。
<ステップS1501〜S1503>
まず、ステップS1501では、保留数記憶エリアNAに記憶されている保留数Nを1減算し、ステップS1502では、第1保留エリアRE1から実行エリアAEに当否情報を移動させる。続いて、ステップS1503では、第2保留エリアRE2〜第4保留エリアRE4の当否情報を1つずつシフトさせる。具体的に、ステップS1503では、第2保留エリアRE2の当否情報を第1保留エリアRE1に移動させ、第3保留エリアRE3の当否情報を第2保留エリアRE2に移動させ、第4保留エリアRE4の当否情報を第3保留エリアRE3に移動させる。
<ステップS1504>
その後、ステップS1504では、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4の当否情報がシフトした旨を示すシフトコマンドを設定する。そして、前記ステップS1504で設定されたシフトコマンドは、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で音声ランプ制御装置5に送信される。これにより、音声
ランプ制御装置5は、図柄表示部341の第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに表示されている保留画像の位置をシフトさせる。具体的には、第1保留領域342Aの保留画像が判定表示領域343に移動し、第2保留領域342Bの保留画像が第1保留領域342Aに移動する。また、第3保留領域342Cの保留画像が第2保留領域342Bに移動し、第4保留領域342Dの保留画像が第3保留領域342Cに移動する。
<ステップS1405>
次に、図14の遊技回制御処理に戻り、ステップS1405では、実行エリアAEに格納された当否情報に基づく変動表示を図柄表示部341に実行させるための変動開始処理を実行する。即ち、MPU51は、保留表示領域342から判定表示領域343に順にシフトして表示される保留画像に対応してRAM512に記憶されている前記当否情報について順次変動開始処理を実行する。ここに、係る変動開始処理を実行するときのMPU51が移行判定手段の一例である。
[変動開始処理]
ここで、図16を参照しつつ、前記ステップS1405においてMPU41によって実行される変動開始処理の一例について説明する。
<ステップS1601>
ステップS1601では、パチンコ機10が高確率モードであるか否かを判断し、高確率モードである場合は(S1601:Yes側)、処理がステップS1602に移行し、高確率モードでない場合は(S1601:No側)、処理がステップS1611に移行する。具体的に、MPU41は、高確率モードであるか否かを、RAM412に設けられた高確率モードフラグ412dに基づいて判断する。高確率モードフラグ412dは、MPU41によって高確率モードへの移行時にオンに設定され、低確率モードへの移行時にオフに設定される。
<ステップS1602>
ステップS1602では、高確率当否テーブル(図8(B)参照)に基づいて、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。ここに、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であることが、予め定められた状態移行条件の一例である。
<ステップS1611>
一方、ステップS1611では、低確率当否テーブル(図8(A)参照)に基づいて、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報に含まれる大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であるか否かの当否判定を実行する。ここに、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であることが、予め定められた状態移行条件の一例である。
<ステップS1603>
そして、ステップS1603では、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判定されたか否かにより処理が分岐する。具体的に、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値であると判断した場合は(S1603:Yes側)、処理がステップS1604に移行し、大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選に対応する値でないと判断した場合は(S1603:No側)、処理がステップS1631に移行する。
<ステップS1631>
ステップS1631では、RAM412に設けられた外れフラグ412nをオンに設定する。外れフラグ412nは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が外れであるか否かを示す。また、ステップS1631では、大当たり抽選の結果が外れである当該遊技回における7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、外れフラグ412nは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1604>
ステップS1604では、大当たりの種別が確変大当たりであるか否かを判断し、確変大当たりである場合は(S1604:Yes側)、処理がステップS1605に移行し、確変大当たりでない場合は(S1604:No側)、処理がステップS1641に移行する。具体的には、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり種別カウンタC2と、振分テーブル(図8(C)参照)とに基づいて、大当たりの種別が判断される。
<ステップS1605>
ステップS1605では、RAM412に設けられた確変大当たりフラグ412lをオンに設定する。確変大当たりフラグ412lは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が確変大当たりであるか否かを示す。また、ステップS1605では、大当たり抽選の結果が確変大当たりである当該遊技回における7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、確変大当たりフラグ412lは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1641>
一方、ステップS1641では、RAM412に設けられた通常大当たりフラグ412mをオンに設定する。通常大当たりフラグ412mは、実行エリアAEに現在記憶されている当否情報の大当たり抽選の結果が通常大当たりであるか否かを示す。また、ステップS1641では、大当たり抽選の結果が通常大当たりである当該遊技回における7セグメント表示器372の停止結果も設定される。なお、通常大当たりフラグ412mは、後述のメイン処理(図13参照)が実行された後、オフに設定される。
<ステップS1606>
その後、ステップS1606では、当該遊技回の変動パターンに対応する図柄表示部341の変動表示時間を変動表示時間カウンタ412kに設定する。具体的に、通常大当たりフラグ412mがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。また、確変大当たりフラグ412lがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と確変大当たり変動テーブル(図8(F)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。さらに、外れフラグ412nがオンに設定されている場合には、変動種別カウンタCS1と外れ変動テーブル(図8(G)参照)とに基づいて変動パターンを特定する。
ところで、保留数Nが0である場合には、大当たり抽選の結果が外れである場合でも、スーパーリーチやスペシャルリーチが発生しやすいように、スーパーリーチ発生やスペシャルリーチ発生に対応するリーチ乱数カウンタC3の値が通常よりも多く設定された保留無し用の外れ変動テーブルを用いることも考えられる。なお、保留数Nが0である場合に限らず、保留数Nが少ない場合には、保留数Nが多い場合に比べて変動表示時間が長い変動パターンが選択されやすく設定された外れ変動テーブルを用いることも考えられる。
<ステップS1607>
ステップS1607では、当該遊技回における大当たり抽選の結果と前記ステップS1606で特定された変動パターンとを含む変動パターンコマンドを設定する。これにより
、MPU41により実行される次回のメイン処理(図13参照)のステップS1301で、変動パターンコマンドが音声ランプ制御装置5に送信され、音声ランプ制御装置5は、変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341による変動表示を実行させる。
なお、前述したように、MPU41は、抽選結果が「通常大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に通常大当たりである旨を示す「A」を付した「A01」〜「A03」のいずれかを変動パターンコマンドとして設定する。また、MPU41は、抽選結果が「確変大当たり」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に確変大当たりである旨を示す「B」を付した「B01」〜「B03」のいずれかを変動パターンとして設定する。さらに、MPU41は、抽選結果が「外れ」である場合は、変動パターン「01」〜「03」に外れである旨を示す「C」を付した「C01」〜「C05」のいずれかを変動パターンコマンドとして設定する。
<ステップS1608>
ステップS1608では、メイン表示部37の7セグメント表示器372の変動表示を開始させる。ここで開始された7セグメント表示器372の変動表示は、前記ステップS1606で設定された変動表示時間の経過後に、前記ステップS1605、S1631、又はS1641のいずれかで設定された停止結果の状態で停止する。
<ステップS1305>
次に、図13のメイン処理に戻り、ステップS1305では、前記ステップS1304における大当たり抽選の結果などに応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させるための遊技状態移行処理を実行する。ここに、係る処理を実行するときのMPU41が移行制御手段の一例である。遊技状態移行処理では、遊技状態を、開閉実行モード、高確率モード、低確率モード、高頻度サポートモードなどに移行させる。例えば、確変大当たり当選時又は通常大当たり当選時には開閉実行モードが実行され、遊技上の価値として多量の賞球が払い出される。前述したように、開閉実行モードは、可変入賞口316の開閉扉316bを開放した後、可変入賞口316の開閉扉316bの最大開放時間が経過すること、又は可変入賞口316に遊技球が規定数入賞することのいずれかの条件が成立した場合に可変入賞口316の開閉扉316bを閉鎖する1ラウンドの開閉処理を所定ラウンド数繰り返し実行するモードである。
<ステップS1306>
続いて、ステップS1306では、メイン表示部37の7セグメント表示器373の表示を制御するスルー用表示処理を実行する。具体的には、電役保留エリア412cに格納されている電動役物開放カウンタC4の値を取得し、その電動役物開放カウンタC4の値に基づく図柄の当否抽選が実行される。そして、メイン表示部37の7セグメント表示器373で図柄の変動表示が実行され、電動役物開放カウンタC4の値に基づく抽選結果が当選である場合には、下作動入賞口315に付随する電動役物315bが所定時間開放される。
<ステップS1307>
次に、ステップS1307では、次回のメイン処理の実行タイミングが到来したか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判断する。ここで、次回のメイン処理の実行タイミングが到来したと判断すると(S1307:Yes側)、処理がステップS1301に移行し、前述したS1301以降の各処理が繰り返し実行される。一方、次回のメイン処理の実行タイミングが到来していないと判断すると(S1307:No側)、次回のメイン処理の実行タイミングが到来するまでの間、即ち次回の前記メイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間の間は、ステップS1308及びステップS1309を繰り返し実行する。
<ステップS1308>
ステップS1308では、乱数初期値カウンタCIN1を更新する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。
<ステップS1309>
ステップS1309では、変動種別カウンタCS1を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1を更新した後、処理は前記ステップS1307に戻される。
[音声ランプ制御装置5の処理]
次に、音声ランプ制御装置5でMPU51によって実行される各種の処理について説明する。
なお、本実施形態で音声ランプ制御装置5のMPU51が実行する処理の一部又は全部が、表示制御装置6のMPU61によって実行されることも他の実施形態として考えられる。また、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、スピーカ26及び電飾部27の制御処理、音声ランプ制御装置5の立ち上げ時の立ち上げ処理、停電時のNMI割込処理なども実行するが、本実施形態では、音声ランプ制御装置5で実行される図柄表示部341に関する処理について説明し、他の処理については説明を省略する。
[音声ランプ制御装置5のタイマ割込処理]
ここに、図17は、MPU51によって実行されるタイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャートである。MPU51は、前記タイマ割込処理を1msec周期の定期処理として実行する。
[ステップS1701]
ステップS1701では、操作スイッチ22aの出力信号に基づいて、操作ボタン22の操作の有無を検出する操作検出処理を実行する。例えば、MPU51は、過去3回のステップS1701で検出された操作スイッチ22aの出力信号を記憶しており、その3回分の出力信号が「OFF」、「ON」、「ON」である場合に操作ボタン22の操作が開始されたと判断し、3回分の出力信号が「ON」、「OFF」、「OFF」である場合に操作ボタン22の操作が終了したと判断する。前述したように、操作ボタン22の操作の有無は、各種の操作演出処理において遊技者の意思を演出に反映させるために用いられ、又は、パチンコ機10の遊技に関するステージ選択、BGM選択、又はキャラ選択などの各種の選択操作に用いられる。
[ステップS1702]
ステップS1702では、RAM512に設けられた演出種別カウンタ512aを更新する。演出種別カウンタ512aは、0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。演出種別カウンタ512aは、主制御装置4から受信する変動パターンコマンドと共に、図柄表示部341に表示される変動種別及び演出種別を決定するために使用される。
[ステップS1703〜S1704]
ステップS1703では、主制御装置4から受信するコマンドを判定し、そのコマンドに対応する処理を実行するコマンド対応処理を実行する。そして、ステップS1704では、表示制御装置6に各種のコマンド信号を送信することにより図柄表示部341に表示
される演出内容を制御する演出制御処理が実行される。例えば、演出制御処理では、リーチ発生時に実行される操作演出処理において操作ボタン22の操作を演出内容に反映させるリーチ演出制御処理や、変動表示中に実行される予告演出処理を制御する予告演出制御処理などが実行される。
[コマンド対応処理]
ここで、図18を参照しつつ、前記ステップS1703においてMPU51により実行される前記コマンド対応処理の一例について説明する。なお、ここでは特に保留コマンド、シフトコマンド、及び変動パターンコマンドを受信した場合に実行される処理について詳細に説明する。
<ステップS1801>
ステップS1801では、主制御装置4からコマンドを受信したか否かを判断する。ここで、コマンドを受信したと判断した場合は(S1801:Yes側)、処理がステップS1802に移行し、コマンドを受信していないと判断した場合は(S1801:No側)、当該コマンド対応処理を終了させる。
主制御装置4から受信したコマンドは、RAM512に格納され、ステップS1801で読み出されたときに消去される。なお、音声ランプ制御装置5では、RAM512に設けられたコマンド格納エリアに複数のコマンドが個別に記憶可能であり、MPU51は、コマンド格納エリアに記憶されたコマンドを記憶された順で読み出す。そのため、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理が順に実行される。
<ステップS1802>
次に、ステップS1802では、受信コマンドが保留コマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドが保留コマンドである場合は(S1802:Yes側)、処理がステップS1803に移行し、受信コマンドが保留コマンドでない場合は(S1802:No側)、処理がステップS1821に移行する。
<ステップS1803>
ステップS1803では、保留コマンドの種別及び変動パターンが第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち保留コマンドの保留数Nに対応する変動種別エリアに記憶される。即ち、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4にそれぞれ対応しており、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pに記憶される保留コマンドの種別及び変動パターンは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に記憶されている当否情報に基づいて特定されたものである。
例えば、保留コマンドの保留数Nが1である場合、即ち保留コマンドが、第1保留エリアRE1に格納されている当否情報に対応するものである場合には、第1変動種別エリア512mに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。また、保留コマンドの保留数Nが2である場合には、第2変動種別エリア512nに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。さらに、保留コマンドの保留数Nが3である場合には、第3変動種別エリア512oに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。同じく、保留コマンドの保留数Nが4である場合には、第4変動種別エリア512pに保留コマンドの種別及び変動パターンが記憶される。
<ステップS1804>
ステップS1804では、保留コマンドに含まれる保留数Nの情報をRAM512に設
けられた保留数カウンタ512lに格納する。この保留数Nの情報は、音声ランプ制御装置5から表示制御装置6に送信される後述の表示変動パターンコマンドにも付加される。
<ステップS1805>
ステップS1805では、パチンコ機10が開閉実行モード中であるか否かを判断する。具体的には、大当たり開始コマンドの受信によりオンに設定され、大当たり終了コマンドの受信によりオフに設定される開閉実行モードフラグ512bを参照し、その開閉実行モードフラグ512bがオンである場合は開閉実行モード中であると判断され、開閉実行モードフラグ512bがオフである場合には開閉実行モード中でないと判断される。ここで、開閉実行モード中であると判断された場合は(S1805:Yes側)、当該コマンド対応処理が終了し、開閉実行モード中でないと判断された場合は(S1805:No側)、処理がステップS1806に移行する。従って、開閉実行モード中は、保留コマンドを受信した場合でも予告保留表示が実行されない。
<ステップS1806>
ステップS1806では、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されているか否かを判断する。具体的には、後述の予告背景表示処理(S1827)で制御される予告背景エリア512sが1以上であるか否かが判断される。ここで、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されていると判断された場合は(S1806:Yes側)、処理がステップS1809に移行する。これにより、パチンコ機10では、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されている間は、保留コマンドを受信した場合には通常保留画像が表示されることになり、予告保留画像が表示されることがない。一方、判定表示領域343の背景画像に予告背景画像が表示されていないと判断された場合は(S1806:No側)、処理がステップS1807に移行する。
<ステップS1807>
ステップS1807では、保留コマンドの種別が確変大当たり又は通常大当たりであるか否かを判断する。ここで、保留コマンドの種別が確変大当たり又は通常大当たりであると判断した場合(S1807:Yes側)、処理がステップS1808に移行する。また、保留コマンドの種別が確変大当たり及び通常大当たりのいずれでもないと判断した場合(S1807:No側)、即ち保留コマンドの種別がリーチ発生及び外れのいずれかに対応する場合には、処理がステップS1871に移行する。
<ステップS1808>
ステップS1808では、図柄表示部341に大当たり時の予告保留表示を実行させるための大当たり予告設定処理を実行する。なお、前記大当たり予告設定処理については後述する。
<ステップS1871>
また、前記ステップS1807で保留コマンドの種別が確変大当たり及び通常大当たりのいずれでもないと判断されると、続くステップS1871では、保留コマンドの種別がリーチ発生であるか否かを判断する。ここで、保留コマンドの種別がリーチ発生であると判断した場合(S1871:Yes側)、処理がステップS1872に移行する。また、保留コマンドの種別がリーチ発生でないと判断した場合(S1871:No側)、即ち保留コマンドの種別が外れである場合には、処理がステップS1809に移行する。
<ステップS1872>
ステップS1872では、図柄表示部341にリーチ発生時の予告保留表示を実行させるためのリーチ予告設定処理を実行する。なお、前記リーチ予告設定処理については後述する。
[大当たり予告設定処理]
ここで、図19を参照しつつ、前記ステップS1808でMPU51によって実行される大当たり予告設定処理の一例について説明する。
<ステップS1901>
ステップS1901では、図柄表示部341における予告保留表示を実行するか否かを抽選する予告保留抽選処理を実行する。予告保留抽選処理では、まずRAM512に設けられた予告保留カウンタ512eの値を読み出す。予告保留カウンタ512eは、コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。また、ROM511の予告保留テーブル記憶エリア511cには、予告保留抽選が当選となる予告保留カウンタ512eの値を示す予告保留テーブルが記憶されている。そして、予告保留抽選処理では、前記予告保留テーブルを参照し、予告保留カウンタ512eの値が、予告保留抽選が当選となる値であるか否かを判定する。
ここに、図21(A)は、予告保留テーブルの一例を示す図である。図21(A)に示す例では、予告保留テーブルにおいて、予告保留カウンタ512eと予告保留表示の有無との対応関係が保留コマンドの種別ごとに定められている。例えば、保留コマンドの種別が確変大当たりである場合には予告保留カウンタ512eが0〜69の場合に「予告保留表示あり」となり、予告保留カウンタ512eが70〜99の場合に「予告保留表示なし」となる。また、保留コマンド種別が通常大当たりである場合には予告保留カウンタ512eが0〜49の場合に「予告保留表示あり」となり、予告保留カウンタ512eが50〜99の場合に「予告保留表示なし」となる。さらに、保留コマンドの種別がリーチ発生である場合には予告保留カウンタ512eが0〜19の場合に「予告保留表示あり」となり、予告保留カウンタ512eが20〜99の場合に「予告保留表示なし」となる。なお、確変大当たり、通常大当たり、リーチ発生の順に予告保留表示ありとなる確率が高く設定されている。
即ち、保留コマンドの種別が確変大当たり、通常大当たり、又はリーチ発生であるという予告保留条件を満たした場合、前記予告保留抽選処理では、予め定められた確率で「予告保留表示あり」が選択され、後述のステップS1809において図柄表示部341の保留表示領域342に予告保留画像が表示される。また、保留コマンドの種別が確変大当たり、通常大当たり、又はリーチ発生であるという予告保留条件を満たした場合であっても、前記予告保留抽選処理では、予め定められた確率で「予告保留表示なし」が選択され、後述のステップS1809において図柄表示部341の保留表示領域342に通常保留画像が表示される。なお、保留コマンドの種別が確変大当たり、通常大当たり、又はリーチ発生であるという予告保留条件を満たしていない場合、前記予告保留抽選処理が実行されず、後述のステップS1809において図柄表示部341の保留表示領域342に通常保留画像が表示される。
<ステップS1902>
ステップS1902では、前記ステップS1901による予告保留抽選処理の結果が予告保留表示ありであるか否かに応じて処理が分岐する。具体的に、予告保留抽選処理の結果が予告保留表示ありである場合は(S1902:Yes側)、処理がステップS1903に移行し、予告保留抽選処理の結果が予告保留表示なしである場合は(S1902:No側)、当該大当たり予告設定処理が終了する。
<ステップS1903>
ステップS1903では、保留画像の種別を決定する保留種別抽選処理を実行する。具体的に、保留種別抽選処理では、まずRAM512に設けられた保留種別カウンタ512fの値を読み出す。保留種別カウンタ512fは、0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。保留種別カウンタ512fは、コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に更新される。また、ROM511の保留種別テーブル記憶エリア511dには、保留コマンドの種別が確変大当たり又は通常大当たりである場合ごとに対応して予め設定された第1保留種別テーブルが記憶されている。第1保留種別テーブルでは、保留種別カウンタ512fの値と保留画像の種別との対応関係が、確変大当たり及び通常大当たりごとに示されている。そして、ステップS1903の保留種別抽選処理では、前記第1保留種別テーブルを参照し、保留種別カウンタ512fの値に基づいて保留画像の種別を特定する。
ここに、図21(B)は、第1保留種別テーブルの一例を示す図である。図21(B)に示す例では、第1保留種別テーブルにおいて、保留種別カウンタ512fと保留画像の種別との対応関係が保留コマンドの種別ごとに定められている。例えば、保留コマンドの種別が確変大当たりである場合には、保留種別カウンタ512fの値が0〜19の場合に第1予告保留画像、保留種別カウンタ512fの値が20〜39の場合に第2予告保留画像、保留種別カウンタ512fの値が40〜99の場合に第3予告保留画像となる。また、保留コマンドの種別が通常大当たりである場合には、保留種別カウンタ512fの値が0〜39の場合に第1予告保留画像、保留種別カウンタ512fの値が40〜69の場合に第2予告保留画像、保留種別カウンタ512fの値が70〜99の場合に第3予告保留画像となる。即ち、確変大当たりの場合は、通常大当たりの場合に比べて、第3予告保留画像となる確率が高く設定されている。
このように、本実施形態では、前記大当たり予告設定処理において、保留種別カウンタ512fの値のみによって保留画像の種別が定まる第1保留種別テーブルが使用されている。そのため、例えば確変大当たり及び通常大当たりごとに保留種別テーブルが設定される場合に比べて処理が簡素化される。もちろん、確変大当たり及び通常大当たりごとに異なる保留種別テーブルが設定されていることも他の実施形態として考えられる。
<ステップS1904〜S1905>
そして、ステップS1904〜S1905では、前記ステップS1903で判断された保留画像の種別に応じて処理が分岐する。具体的に、保留画像の種別が第1予告保留画像である場合は(S1904:Yes側)、処理がステップS1941に移行し、保留画像の種別が第2予告保留画像である場合は(S1904:No、S1905:Yes側)、処理がステップS1951に移行する。また、保留画像の種別が第3予告保留画像である場合は(S1904:No、S1905:No側)、処理がステップS1952に移行する。
<ステップS1941、S1951、及びS1952>
ステップS1941、S1951、及びS1952では、保留画像の種別が、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち保留コマンドに対応する当否情報が格納された予告保留エリアに記憶される。ここに、第1予告保留エリア512g、第2予告保留エリア512h、第3予告保留エリア512i、及び第4予告保留エリア512jは、保留表示領域342の第1保留領域342A、第2保留領域342B、第3保留領域342C、及び第4保留領域342Dにそれぞれ対応する。
具体的に、保留コマンドの保留数Nが1である場合には、第1予告保留エリア512gに保留画像の種別を示す値が設定され、保留コマンドの保留数Nが2である場合には、第2予告保留エリア512hに保留画像の種別を示す値が設定される。また、保留コマンドの保留数Nが3である場合には、第3予告保留エリア512iに保留画像の種別を示す値が設定され、保留コマンドの保留数Nが4である場合には、第4予告保留エリア512jに保留画像の種別を示す値が設定される。なお、保留画像の種別は、第1予告保留画像が「1」、第2予告保留画像が「2」、第3予告保留画像が「3」で表される。
また、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jの初期値は、保留画像の種別が通常保留画像である旨を示す値「0」である。そして、前記ステップS1902で予告保留抽選の結果が予告保留表示なしと判断された場合(S1902:No側)、RAM512に設けられた第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち保留コマンドの当否情報が格納された予告保留エリアの値は0となる。
[リーチ予告設定処理]
続いて、図20を参照しつつ、前記ステップS1832でMPU51によって実行されるリーチ予告設定処理の一例について説明する。
<ステップS2001>
ステップS2001では、前記ステップS1901と同様に、図柄表示部341における予告保留表示を実行するか否かを抽選する予告保留抽選処理を実行する。
<ステップS2002>
ステップS2002では、前記ステップS2001による予告保留抽選処理の結果が予告保留表示ありであるか否かに応じて処理が分岐する。具体的に、予告保留抽選処理の結果が予告保留表示ありである場合は(S2002:Yes側)、処理がステップS2003に移行し、予告保留抽選処理の結果が予告保留表示なしである場合は(S2002:No側)、当該リーチ予告設定処理が終了する。
<ステップS2003>
ステップS2003では、保留画像の種別を決定する保留種別抽選処理を実行する。具体的に、保留種別抽選処理では、まずRAM512に設けられた保留種別カウンタ512fの値と、保留コマンドに含まれる変動パターンとを読み出す。変動パターンは、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのいずれかから読み出され、リーチ種別に応じて保留画像の種別の選択率を変えるために用いられる。
具体的に、ROM511の保留種別テーブル記憶エリア511dには、保留コマンドの種別がリーチ発生である場合に対応して予め設定された第2保留種別テーブルが記憶されている。第2保留種別テーブルでは、保留種別カウンタ512fの値と保留画像の種別との対応関係が、変動パターンが示すノーマルリーチ、スーパーリーチ、及びスペシャルリーチごとに示されている。そして、ステップS2003の保留種別抽選処理では、前記第2保留種別テーブルを参照し、変動パターンと保留種別カウンタ512fの値とに基づいて保留画像の種別を特定する。
ここに、図21(C)は、第2保留種別テーブルの一例を示す図である。図21(C)に示す例では、第2保留種別テーブルにおいて、保留種別カウンタ512fと保留画像の種別との対応関係がリーチ種別ごとに定められている。例えば、保留コマンドの変動パターンが「03」であり、リーチ種別がスペシャルリーチである場合には、保留種別カウンタ512eの値が0〜9の場合に第1予告保留画像、保留種別カウンタ512eの値が10〜29の場合に第2予告保留画像、保留種別カウンタ512eの値が30〜99の場合に第3予告保留画像となる。また、保留コマンドの変動パターンが「02」であり、リーチ種別がスーパーリーチである場合には、保留種別カウンタ512eの値が0〜29の場合に第1予告保留画像、保留種別カウンタ512eの値が30〜59の場合に第2予告保留画像、保留種別カウンタ512eの値が60〜99の場合に第3予告保留画像となる。
即ち、スペシャルリーチの場合は、スーパーリーチの場合に比べて、第3予告保留画像となる確率が高く設定されている。さらに、保留コマンドの変動パターンが「01」であり、リーチ種別がノーマルリーチである場合には、保留種別カウンタ512eの値が0〜59の場合に第1予告保留画像、保留種別カウンタ512eの値が60〜99の場合に第2予告保留画像となり、第3予告保留画像が選択されることはない。
ところで、図21(A)〜図21(C)に示した予告保留テーブル、第1保留種別テーブル、及び第2保留種別テーブルは単なる一例に過ぎない。例えば、リーチ種別がノーマルリーチである場合には、自動的に予告保留表示なしが選択されること、又は第1予告保留画像のみが選択されることが他の実施形態として考えられる。また、スペシャルリーチの場合には、第1予告保留画像及び第2予告保留画像が選択されず第3予告保留画像のみが選択され、スーパーリーチの場合には、第1予告保留画像が選択されず第2予告保留画像又は第3予告保留画像が選択されること等も考えられる。
<ステップS2004〜S2005>
そして、ステップS2004〜S2005では、前記ステップS2003で判断された保留画像の種別に応じて処理が分岐する。具体的に、保留画像の種別が第1予告保留画像である場合に(S2004:Yes側)、処理がステップS2041に移行し、保留画像の種別が第2予告保留画像である場合に(S2004:No、S2005:Yes側)、処理がステップS2051に移行する。また、保留画像の種別が第3予告保留画像である場合は(S2004:No、S2005:No側)、処理がステップS2052に移行する。
<ステップS2041、S2051、及びS2052>
ステップS2041、S2051、及びS2052では、前記ステップS1941、S1951、S1952と同様に、保留画像の種別が、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち保留コマンドに対応する当否情報が格納された予告保留エリアに記憶される。
<ステップS1809>
図18のコマンド対応処理に戻り、前記ステップS1809の大当たり予告設定処理、又は前記ステップS1872のリーチ予告設定処理が終了すると、続くステップS1809では、図柄表示部341に保留画像を表示させるための保留表示処理を実行する。
[保留表示処理]
ここで、図22を参照しつつ、前記ステップS1809においてMPU51によって実行される保留表示処理の一例について説明する。ここに、係る保留表示処理を実行するときのMPU51が保留表示制御手段の一例である。また、当該保留表示処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS2201>
ステップS2201では、予告保留表示を行うか否かを判断する。具体的には、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち前記大当たり予告設定処理又は前記リーチ予告設定処理で設定された予告保留エリアの値が1以上であるか否かを判断する。即ち、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち前記大当たり予告設定処理又は前記リーチ予告設定処理で設定された予告保留エリアの値が1以上であることが予め設定された予告保留条件の一例である。
ここで、予告保留エリアの値が1以上であると判断された場合(S2201:Yes側)、即ち予告保留エリアの値が第1予告保留画像〜第3予告保留画像のいずれかに該当する場合には、予告保留表示ありと判断し、処理がステップS2202に移行する。一方、予告保留エリアの値が1以上でないと判断された場合(S2201:No側)、即ち予告保留エリアの値が通常保留画像に該当する場合には、予告保留表示なしと判断し、処理がステップS2211に移行する。
<ステップS2202>
ステップS2202では、保留数カウンタ512lに記憶されている保留数Nと保留画像の種別を示す値とを含む予告保留表示コマンドを表示制御装置6に送信することにより、図柄表示部341の保留表示領域342に予告保留画像を表示させる。ここに、係る表示処理を実行するときのMPU51が表示制御手段の一例である。
ここで、保留画像の種別を示す値は、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち前記大当たり予告設定処理又は前記リーチ予告設定処理で設定された予告保留エリアの値である。これにより、表示制御装置6では、MPU61が、予告保留表示コマンドに基づいて、第1保留領域342A〜第4保留領域342Dのうち保留数Nの値に対応する保留領域に、保留画像として予告保留画像を表示させる。
具体的に、保留数Nの値が3であって保留画像の種別を示す値が1である場合には、第3保留領域342Cに青色の第1予告保留画像が保留画像として表示される。また、保留数Nの値が3であって保留画像の種別を示す値が2である場合には、第3保留領域342Cに緑色の第2予告保留画像が保留画像として表示される。さらに、保留数Nの値が3であって保留画像の種別を示す値が3である場合には、第3保留領域342Cに赤色の第3予告保留画像が保留画像として表示される。
<ステップS2211>
一方、ステップS2211では、保留数カウンタ512lに記憶されている保留数Nと保留画像の種別を示す値とを含む通常保留表示コマンドを表示制御装置6に送信することにより、図柄表示部341の保留表示領域342に通常保留画像を表示させる。ここに、係る表示処理を実行するときのMPU51が表示制御手段の一例である。
ここで、保留画像の種別を示す値は、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち前記大当たり予告設定処理又は前記リーチ予告設定処理で設定された予告保留エリアの値であって、ここでは0である。これにより、表示制御装置6では、MPU61が、通常保留表示コマンドに基づいて、第1保留領域342A〜第4保留領域342Dのうち保留数Nの値に対応する保留領域に、通常保留画像を保留画像として表示させる。具体的に、保留数カウンタ512lの値が3である場合には、第3保留領域342Cに白色の通常保留画像が保留画像として表示される。
このように、保留表示処理が実行されることにより、図柄表示部341に表示される保留画像がリーチ種別である変動パターンに応じて白色、青色、緑色、赤色などに変更される。そのため、遊技者は、図柄表示部341に表示される保留画像が白色、青色、緑色、赤色のいずれであるかに応じて、その保留画像に対応する遊技回において大当たり当選している確率の高低を認識することができる。従って、遊技者は、図柄表示部341の変動表示領域344に表示される変動表示だけでなく、保留表示領域342に表示される保留画像にも注目することになり、パチンコ機10の興趣の幅が広がる。
<ステップS1821>
また、図18のコマンド対応処理に戻り、前記ステップS1802で受信コマンドが保留コマンドでないと判断された場合には(S1802:No側)、処理はステップS1821に移行する。そして、ステップS1821では、受信コマンドがシフトコマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドがシフトコマンドである場合は(S1821:Yes側)、処理がステップS1822に移行し、受信コマンドがシフトコマンドでない場合は(S1821:No側)、処理がステップS1825に移行する。
<ステップS1822>
ステップS1822では、RAM512に設けられた保留数カウンタ512lに記憶されている保留数Nを1減算する。即ち、保留数カウンタ512lに記憶されている保留数Nは、保留コマンドを受信した場合に増加し(S1804)、シフトコマンドを受信した場合に減少する(S1822)。
<ステップS1823>
ステップS1823では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの情報をシフトすると共に、第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値をシフトさせるシフト処理を実行する。具体的に、MPU51は、RAM512に設けられた第1変動種別エリア512mの情報をクリアすると共に、第2変動種別エリア512nの情報を第1変動種別エリア512mに移動し、第3変動種別エリア512oの情報を第2変動種別エリア512nに移動し、第4変動種別エリア512pの情報を第3変動種別エリア512oに移動する。また、RAM512に設けられた第1予告保留エリア512gの値を判定予告保留エリア512kに移動すると共に、第2予告保留エリア512hの値を第1予告保留エリア512gに移動し、第3予告保留エリア513iの値を第2予告保留エリア512hに移動し、第4予告保留エリア512jの値を第3予告保留エリア512iに移動する。なお、判定予告保留エリア512kは、判定表示領域343に表示される保留画像の種別を判断するために用いられる。
<ステップS1824>
そして、ステップS1824では、保留表示シフトコマンドを表示制御装置6に送信することにより、図柄表示部341の保留表示領域342に表示されている保留画像を判定表示領域343に向けて順次移動して表示させる。ここに、係る表示処理を実行するときのMPU51が表示制御手段の一例である。具体的に、保留表示シフトコマンドは、前記第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値と、判定予告保留エリア512kの値とを含む。
これにより、表示制御装置6では、MPU61が、保留表示シフトコマンドに基づいて、図柄表示部341における保留表示領域342及び判定表示領域343の表示を制御することにより、保留画像の位置がシフトされることになる。具体的に、図柄表示部341では、第1保留領域342Aに表示されていた保留画像が判定表示領域343に表示される。また、図柄表示部341では、第2保留領域342Bに表示されていた保留画像が第1保留領域342Aに表示され、第3保留領域342Cに表示されていた保留画像が第2保留領域342Bに表示され、第4保留領域342Dに表示されていた保留画像が第3保留領域342Cに表示される。
なお、保留表示シフトコマンドに第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値が含まれるため、第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値が途中で変化した場合に、保留表示領域342に表示されている保留画像の態様を変化させることが可能である。即ち、保留画像の表示位置をシフトする際に、保留表示領域342に表示されている保留画像各々の表示態様を、通常保留画像から予告保留画像に変化させることが可能である。また、保留表示領域342に表示されている保留画像の表示態様を、第1予告保留画像〜第3予告保留画像の相互間で変化させることも可能である。
<ステップS1825>
また、ステップS1825では、受信コマンドが変動パターンコマンドであるか否かを判断する。ここで、受信コマンドが変動パターンコマンドである場合は(S1825:Yes側)、処理がステップS1826に移行し、受信コマンドが変動パターンコマンドでない場合は(S1825:No側)、処理がステップS1829に移行する。
<ステップS1826>
ステップS1826では、変動表示の内容を示す変動種別及び演出処理の内容を示す演出種別を特定する。具体的に、MPU51は、変動パターンコマンドと、ROM511の変動テーブル記憶エリア511aに記憶されている変動種別テーブルとに基づいて変動種別を特定する。また、MPU51は、RAM512に記憶されている演出種別カウンタ512aの値と、ROM511の演出テーブル記憶エリア511bに記憶されている演出種別テーブルとに基づいて演出種別を特定する。演出種別テーブルには、ノーマルリーチに対応するノーマルリーチ演出テーブル、スーパーリーチに対応するスーパーリーチ演出テーブル、及びスペシャルリーチに対応するスペシャルリーチ演出テーブルが含まれる。
ここに、図23(A)は、変動種別テーブルの一例を示す図である。図23(A)に示すように、変動種別テーブルでは、変動パターンコマンドに対応する変動表示時間及び変動種別の内容が定められている。例えば、抽選結果が「通常大当たり」であり変動パターンが「01」である変動パターンコマンド「A01」には、変動表示時間「30s」及び変動種別「ノーマルリーチ」が対応付けられている。また、抽選結果が「確変大当たり」であり変動パターンが「02」である変動パターンコマンド「B02」には、変動表示時間「60s」及び変動種別「スーパーリーチ」が対応付けられており、抽選結果が「確変大当たり」であり変動パターンが「03」である変動パターンコマンド「C03」には変動表示時間「90s」及び変動種別「スペシャルリーチ」が対応付けられている。さらに、抽選結果が「外れ」であり変動パターンが「04」である変動パターンコマンド「C04」には、変動表示時間「7s」及び変動種別「リーチなし」が対応付けられており、抽選結果が「外れ」であり変動パターンが「05」である変動パターンコマンド「C05」には、変動表示時間「10s」及び変動種別「リーチなし」が対応付けられている。
また、図23(B)は、演出種別テーブルに含まれるノーマルリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図23(B)に示すように、ノーマルリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出X1」〜「演出X5」が定められている。そして、MPU51は、変動種別がノーマルリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をノーマルリーチ演出テーブルから選択する。なお、本実施の形態では、変動種別各々に対応する演出種別が5種類である場合を例に挙げて説明するが、演出種別は5種類以上であってよい。
一方、図23(C)は、演出種別テーブルに含まれるスーパーリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図23(C)に示すように、スーパーリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出Y1」〜「演出Y5」が定められている。そして、MPU51は、変動種別がスーパーリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をスーパーリーチ演出テーブルから選択する。例えば、演出Y1、Y2が操作ボタン22の単発操作演出を伴う演出種別、演出Y3、Y4が操作ボタン22の連打操作演出を伴う演出種別、演出Y5が操作ボタン22の長押し操作演出を伴う演出種別である。
また、図23(D)は、演出種別テーブルに含まれるスペシャルリーチ演出テーブルの一例を示す図である。図23(D)に示すように、スペシャルリーチ演出テーブルでは、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別として「演出Z1」〜「演出Z5」が
定められている。そして、MPU51は、変動種別がスペシャルリーチであると判断した場合には、演出種別カウンタ512aの値に対応する演出種別をスペシャルリーチ演出テーブルから選択する。
<ステップS1827>
ステップS1827では、判定表示領域343の背景画像の表示を制御するための予告背景表示処理(図24参照)を実行する。
前述したように、パチンコ機10において、保留画像が通常保留画像とは異なる予告保留画像で保留表示領域342に表示される予告保留表示が行われる場合には、他の保留画像に対応する遊技回において大当たり当選している確率が低いことが遊技者に認識される。そのため、保留表示領域342に予告保留画像が表示された場合には、その予告保留画像に対応する遊技回の前後は、遊技者による遊技への注目度が低くなる可能性も否めない。
そこで、パチンコ機10では、遊技者による遊技への注目度が高い状態を従来よりも長い間維持するため、保留表示領域342に予告保留画像が表示される予告保留表示処理と共に、判定表示領域343の背景画像を用いて行われる予告背景表示処理が実行される。なお、前記予告背景表示処理については後述する。
<ステップS1828>
そして、ステップS1828では、前記ステップS1826で決定された変動種別及び演出種別を示す表示変動パターンコマンドを設定し、その表示変動パターンコマンドを表示制御装置6に送信することにより、大当たり抽選の結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる。ここに、係る処理を実行するときのMPU51が変動表示手段の一例である。一方、表示制御装置6のROM611には、表示変動パターンコマンド各々に対応する変動画像及び演出画像などが記憶されている。そして、表示制御装置6では、MPU61が、表示変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341を用いた変動表示及び演出表示を実行する。
<ステップS1829>
一方、ステップS1829では、主制御装置4から受信したその他のコマンドに基づく処理を実行した後、当該コマンド対応処理を終了させる。例えば、ステップS1829では、大当たり開始コマンドを受信した場合は、その大当たり開始コマンドに対応して予め設定されている大当たり開始処理が実行され、大当たり終了コマンドを受信した場合は、その大当たり終了コマンドに対応して予め設定されている大当たり終了処理が実行される。なお、大当たり開始コマンドを受信した場合には、開閉実行モードの実行中である旨を示す開閉実行モードフラグ512bがオンに設定され、大当たり終了コマンドを受信した場合には、開閉実行モードの実行中である旨を示す開閉実行モードフラグ512bがオフに設定される。
[予告背景表示処理]
次に、図24を参照しつつ、前記ステップS1827でMPU51によって実行される前記予告背景表示処理の一例について説明する。ここに、係る予告背景表示処理を実行するときのMPU51が特殊予告制御手段の一例である。また、当該予告背景表示処理と同様の機能が達成できれば、処理手順の具体的内容はここで説明する態様に限定されない。
<ステップS2401>
ステップS2401では、後述のステップS2409において設定され、予告背景画像の表示継続回数を示す予告背景継続カウンタ512tが0であるか否かを判断する。ここ
で、予告背景継続カウンタ512tが0でない場合は(S2401:No側)、予告背景画像の表示を継続すると判断し、処理がステップS2411に移行する。一方、予告背景継続カウンタ512tが0である場合は(S2401:Yes側)、処理がステップS2402に移行する。
<ステップS2411>
ステップS2411では、予告背景継続カウンタ512tを1減算して当該予告背景表示処理を終了させる。即ち、予告背景継続カウンタ512tが0でない場合には、変動パターンコマンドを受信して変動表示が開始されるごとに、予告背景継続カウンタ512tが1ずつ減算されることになる。
<ステップS2402>
ステップS2402では、現在、判定表示領域343に予告保留画像が表示されているか否か、即ち今回の遊技回に対応する保留画像の種別が予告保留画像であるか否かを判断する。具体的には、判定予告保留エリア512kに記憶されている保留画像の種別が1以上であるか否かに応じて、判定表示領域343に予告保留画像が表示されているか否かを判断する。
ここで、判定表示領域343に予告保留画像が表示されていると判断した場合は(S2402:Yes側)、処理がステップS2403に移行し、判定表示領域343に予告保留画像が表示されていないと判断した場合は(S2402:No側)、処理がステップS2421に移行する。従って、判定表示領域343に通常保留画像が表示されている場合、即ち今回の遊技回においてノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチが発生しない場合には、判定表示領域343に予告背景画像が表示されない。
また、前記ステップS2402では、判定表示領域343に予め設定された特定の種別の予告保留画像が表示されているか否かを判断してもよい。具体的には、判定表示領域343に第3予告保留画像が表示されているかを判断することが考えられる。これにより、第3予告保留画像が表示される場合にのみ予告背景表示が行われる可能性があり、第1予告保留画像及び第2予告保留画像が表示される場合は予告背景表示が行われないことになる。従って、遊技者が大当たり当選している確率がそれほど高くないと感じる第1予告保留画像又は第2予告保留画像が表示された場合には予告背景表示を行わず、遊技者が大当たり当選している確率が特に高いと感じる第3予告保留画像が表示されたときにのみ、その遊技者の期待感が高く遊技への注目度が高い状態を長い間維持させることができる。
<ステップS2403>
ステップS2403では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「01」以上であるか否かを判断する。即ち、保留表示領域342の第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに表示されている保留画像の少なくとも1つに対応する遊技回においてノーマルリーチ(01)、スーパーリーチ(02)、又はスペシャルリーチ(03)が発生するか否かを判断する。ここに、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報に基づいて特定された変動パターンが「01」以上であることが、予め設定された特殊予告条件の一例である。ここで、少なくとも1つの変動パターンが「01」以上であると判断されると(S2403:Yes側)、処理がステップS2404に移行し、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの全ての変動パターンが「00」であると判断されると(S2403:No側)、処理がステップS2421に移行する。
ところで、前記ステップS2403では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「02」以上で
あるか否かを判断することも考えられる。この場合、変動種別エリアの変動パターンがスーパーリーチ又はスペシャルリーチを示す値である場合にのみ予告背景表示が実行される可能性があり、変動種別エリアの変動パターンがノーマルリーチを示す値である場合には予告背景表示が実行されない。これにより、予告背景表示が実行されても大当たり当選にならかった場合に遊技者が感じる失望感の発生頻度を抑制しつつ、予告背景表示による遊技の興趣向上を図ることが可能である。
また、前記ステップS2403では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動パターンが「03」であるか否かを判断することも考えられる。この場合、変動種別エリアの変動パターンがスペシャルリーチを示す値である場合にのみ予告背景表示が実行される可能性があり、変動種別エリアの変動パターンがノーマルリーチ又はスーパーリーチを示す値である場合には予告背景表示が実行されない。これにより、予告背景表示の希少価値が上がるため、予告背景表示が行われた場合の遊技への注目度をより高めることができる。
<ステップS2404>
ステップS2404では、図柄表示部341における予告背景表示を実行するか否かを抽選する予告背景表示抽選処理を実行する。具体的に、予告背景表示抽選処理では、RAM512に設けられた予告背景カウンタ512qの値を読み出す。予告背景カウンタ512qは、前記コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。また、ROM511の予告背景テーブル記憶エリア511eには、予告背景表示抽選処理の結果が当選となる予告背景カウンタ512qの値を示す予告背景テーブルが記憶されている。そして、予告背景表示抽選処理では、前記予告背景テーブルを参照し、予告背景カウンタ512qの値が、予告背景表示抽選処理の結果が当選となる値であるか否かを判定する。
ここに、図25(A)は、予告背景テーブルの一例を示す図である。図25(A)に示す例では、予告保留テーブルにおいて、予告背景カウンタ512qと予告背景表示の有無との対応関係が保留コマンドの種別ごとに定められている。例えば、保留コマンドの種別が確変大当たりである場合には予告背景カウンタ512qが0〜69の場合に「予告背景表示あり」となり、予告背景カウンタ512qが70〜99の場合に「予告背景表示なし」となる。また、保留コマンドの種別が通常大当たりである場合には予告背景カウンタ512qが0〜49の場合に「予告背景表示あり」となり、予告背景カウンタ512qが50〜99の場合に「予告背景表示なし」となる。さらに、保留コマンドの種別がリーチ発生である場合には予告背景カウンタ512qが0〜19の場合に「予告背景表示あり」となり、予告背景カウンタ512qが20〜99の場合に「予告背景表示なし」となる。
即ち、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「01」以上であるという特殊予告条件を満たした場合、続く予告背景表示抽選処理では、予め定められた確率で「予告背景表示あり」が選択され、後述のステップS2410において図柄表示部341の判定表示領域343に予告背景画像が表示される。また、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「01」以上であるという特殊予告条件を満たした場合であっても、予告背景表示抽選処理では、予め定められた確率で「予告背景表示なし」が選択され、後述のステップS2410において図柄表示部341の判定表示領域343に通常背景画像が表示される。なお、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「01」以上であるという特殊予告条件を満たしていない場合、前記予告背景表示抽選処理が実行されず、後述のステップS2423において図柄表示部341の判定表示領域343に通常背景画像が表示される。
<ステップS2405>
ステップS2405では、前記ステップS2404による予告背景表示抽選処理の結果が予告背景表示ありであるか否かに応じて処理が分岐する。具体的に、予告背景表示抽選処理の結果が予告背景表示ありである場合は(S2405:Yes側)、処理がステップS2406に移行し、予告背景表示抽選処理の結果が予告背景表示なしである場合は(S2405:No側)、処理が前記ステップS2421に移行する。
<ステップS2406>
ステップS2406では、背景画像の種別を選択する背景種別選択処理を実行する。具体的に、背景種別選択処理では、まずRAM512に設けられた判定予告保留エリア512kの値、即ち判定表示領域343に表示されている保留画像の種別を読み出す。そして、背景種別選択処理では、判定予告保留エリア512kの値に応じて背景画像の種別を特定する。
具体的に、判定予告保留エリア512kの値が1であって保留画像が第1予告保留画像である場合は、その第1予告保留画像と同じ青色である第1予告背景画像を選択する。また、判定予告保留エリア512kの値が2であって保留画像が第2予告保留画像である場合は、その第2予告保留画像と同じ緑色である第2予告背景画像を選択する。さらに、判定予告保留エリア512kの値が3であって保留画像が第3予告保留画像である場合は、その第3予告保留画像と同じ赤色である第3予告背景画像を選択する。即ち、前記ステップS406では、第1予告保留画像〜第3予告保留画像のうち判定表示領域343に表示される保留画像と同色の背景画像が選択される。これにより、判定予告保留エリア512kの値に応じて背景画像の種別が選択されるため、前記ステップS2406の処理を簡素化することができる。
一方、前記ステップS2406において、判定表示領域343に表示される保留画像とは関係なく背景画像の種別を選択することも考えられる。これにより、判定表示領域343における保留画像及び背景画像の組み合わせによって、今回の遊技回で大当たり当選している確率の高低と今後の遊技回で大当たり当選している確率の高低とを個別に遊技者に示すことが可能である。
具体的に、判定表示領域343に表示される保留画像とは関係なく背景画像の種別を選択する場合には、背景種別選択処理において、まず、背景種別カウンタ512rの値を読み出す。背景種別カウンタ512rは、0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。背景種別カウンタ512rは、コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に更新される。また、ROM511の背景種別テーブル記憶エリア512fには、背景種別カウンタ512rと背景画像の種別との対応関係が示された背景種別テーブルが記憶されている。そして、背景種別選択処理では、前記背景種別テーブルを参照し、背景種別カウンタ512rの値に基づいて背景画像の種別を特定する。
ここに、図25(B)は、背景種別テーブルの一例を示す図である。図25(B)に示す例では、背景種別テーブルにおいて、背景種別カウンタ512rと背景画像の種別との対応関係がリーチ種別ごとに定められている。例えば、リーチ種別がスペシャルリーチである場合には、背景種別カウンタ512rの値が0〜9の場合に第1予告背景画像となり、背景種別カウンタ512rの値が10〜29の場合に第2予告背景画像となり、背景種別カウンタ512rの値が30〜99の場合に第3予告背景画像となる。また、リーチ種別がスーパーリーチである場合には、背景種別カウンタ512rの値が0〜29の場合に第1予告背景画像となり、背景種別カウンタ512rの値が30〜59の場合に第2予告背景画像となり、背景種別カウンタ512rの値が60〜99の場合に第3予告背景画像となる。さらに、リーチ種別がノーマルリーチである場合には、背景種別カウンタ512rの値が0〜59の場合に第1予告背景画像となり、背景種別カウンタ512rの値が60〜99の場合に第2予告背景画像となる。なお、リーチ種別がノーマルリーチである場合には、第3予告背景画像は選択されない。
ところで、スペシャルリーチの場合には、第1予告背景画像及び第2予告背景画像が選択されずに第3予告背景画像のみが選択され、スーパーリーチの場合には、第1予告背景画像が選択されずに第2予告背景画像又は第3予告背景画像のみが選択されること等も考えられる。このように、リーチ種別ごとに予告背景表示における使用可能な予告背景画像が設定されていれば、例えば第2予告背景画像又は第3予告背景画像により予告背景表示が行われた場合にノーマルリーチで大当たり当選しなかった場合などに遊技者が感じる失望感の発生頻度を抑制しつつ、予告背景表示による遊技の興趣向上を図ることが可能である。
<ステップS2407、S2471>
そして、ステップS2407及びS2471では、前記ステップS2406で選択された背景画像の種別に応じて処理が分岐する。具体的に、背景画像の種別が第1予告背景画像である場合は(S2407:Yes側)、処理がステップS2408に移行し、背景画像の種別が第2予告背景画像である場合は(S2407:No、S2471:Yes側)、処理がステップS2472に移行し、背景画像の種別が第3予告背景画像である場合は(S2407:No、S2471:No側)、処理がステップS2473に移行する。
<ステップS2408、S2472、及びS2473>
ステップS2408、S2472、及びS2473では、判定表示領域343の背景画像の種別として第1予告背景画像、第2予告背景画像、及び第3予告背景画像のいずれかを予告背景表示コマンドに設定する。具体的には、RAM512に設けられた予告背景エリア512sに背景画像の種別を示す値(1:第1予告背景画像、2:第2予告背景画像、3:第3予告背景画像)が設定される。予告背景エリア512sの初期値は背景画像の種別が通常背景画像である旨を示す値「0」であって、前記ステップS2408、S2472、又はS2473で1以上に設定された場合は、その後、後述のステップS2422で0に設定される。
<ステップS2409>
ステップS2409では、RAM512の保留数カウンタ412lに記憶されている保留数N、即ちRAM412の保留格納エリア412bに記憶されている保留数Nを、RAM512の予告背景継続カウンタ512tに設定する。予告背景継続カウンタ512tは、予告背景表示を実行する回数を示す値であり、予告背景表示の開始時における保留数Nと同じ値、即ち予告背景表示の開始時に保留表示領域342に表示されている保留画像の数と同じ値である。ここに、RAM512の予告背景継続カウンタ512tが予告背景継続数記憶手段の一例である。
<ステップS2410>
そして、ステップS2410では、判定表示領域343の背景画像が予告背景エリア512sの値を含む予告背景表示コマンドを表示制御装置6に送信する。このとき、予告背景エリア512sの値は、第1予告背景画像〜第3予告背景画像のいずれかに対応する値である。
これにより、表示制御装置6では、MPU61が、予告背景表示コマンドに基づいて、判定表示領域343の背景画像を予告背景画像に変更するように図柄表示部341を制御する。具体的に、予告背景エリア512sの値が3である場合には、判定表示領域343の背景画像として赤色の第3予告背景画像が表示される。また、予告背景エリア512sの値が3である場合には、判定表示領域343の背景画像として緑色の第2予告背景画像が表示される。予告背景エリア512sの値が1である場合には、判定表示領域343の背景画像として青色の第1予告背景画像が表示される。
そして、図柄表示部341の判定表示領域343の背景画像として表示された予告背景画像は、その後、前記ステップS2409で設定された予告背景継続カウンタ512tの値が0になるまでの間は(S2401:No)、その予告背景画像の表示状態が継続することになる。
<ステップS2421>
一方、前記ステップS2409で設定された予告背景継続カウンタ512tの値が0になり(S2401:Yes側)、前記ステップS2402において判定表示領域343に予告保留画像が表示されていないと判断された場合には(S2402:No側)、処理がステップS2421に移行する。また、前記ステップS2403において第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの全ての変動パターンの値が「00」であると判断された場合(S2403:No側)、又は前記ステップS2405において予告背景表示抽選処理の結果が予告背景表示なしであると判断された場合にも(S2405:No側)、処理がステップS2421に移行する。
そして、ステップS2421では、判定表示領域343に予告背景画像が表示中であるか否かを判断する。具体的には、予告背景エリア512sの値が1以上であるか否かに応じて予告背景画像が表示中であるか否かを判断する。ここで、予告背景画像が表示中である場合は(S2421:Yes側)、処理がステップS2422に移行し、予告背景画像が表示中でない場合は(S2421:No側)、当該予告背景表示処理が終了する。
<ステップS2422>
ステップS2422では、判定表示領域343の背景画像の種別を通常背景画像に設定する。具体的には、予告背景エリア512sを0に設定する。
<ステップS2423>
ステップS2423では、判定表示領域343の背景画像が通常背景画像である旨を示す予告背景エリア512sの値を含む通常背景表示コマンドを表示制御装置6に送信する。これにより、表示制御装置6では、MPU61が、通常背景表示コマンドに基づいて、判定表示領域343の背景画像を通常背景画像に変更するように図柄表示部341を制御する。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10に対し、従来は、予告保留表示を実行して保留画像を予告保留画像に変更した後、その保留画像に対応する遊技回で大当たり当選しなかった場合に遊技者の注目度が低下するおそれがあった。
しかしながら、本実施形態に係るパチンコ機10では、予告保留表示に係る遊技回が終了した後も、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されることにより、大当たり当選している確率が高い状態が継続している旨が遊技者に示されることがある。これにより、予告保留画像が表示される場合とは異なり、予告背景画像が表示される場合は、遊技者が、大当たり当選している確率が高い遊技回を特定することができないため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。また、予告保留表示及び予告背景表示が共に実行されることにより、遊技者の遊技への注目度が高くなる状態を、従来よりも長い間継続させることができ、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。
[保留画像の表示例]
ここで、図26及び図27を参照しつつ、パチンコ機10において前記予告保留表示及び前記予告背景表示が実行される場合の図柄表示部341の表示例について説明する。
まず、図26(A)に示すように、保留数Nが3であり、その3つの第1保留エリアRE1〜第3保留エリアRE3各々に対応する保留コマンドに基づいて行われる予告保留抽選処理(S1901又はS2001)の結果が予告保留表示なしである場合には、図柄表示部341において、保留表示領域342の3つの第1保留領域342A〜第3保留領域342Cに、通常保留画像である白色で保留画像の「○」が表示される。なお、図26(A)では、変動表示部344において変動表示が実行されており、その変動表示が行われる遊技回に対応する保留画像が判定表示領域343に表示されている。
そして、図26(A)の状態から1回の遊技回が終了して3つの第1保留領域342A〜第3保留領域342Cの保留画像が右方向にシフトされた後、次に上作動入賞口33又は下作動入賞口34に遊技球が入賞して、第3保留エリアRE3に対応する保留コマンドに基づいて予告保留抽選処理(S1901又はS2001)が実行された結果が予告保留表示ありである場合を考える。この場合、図26(B)に示すように、図柄表示部341において、保留表示領域342の3つ目の第3保留領域342Cには、通常保留画像とは異なる予告保留画像が保留画像として表示される。具体的に、第3保留エリアRE3に対応する第3予告保留エリア512iの値が1である場合は青色の第1予告保留画像、2である場合は緑色の第2予告保留画像、3である場合は赤色の第3予告保留画像が表示される。
その後、図26(C)及び図26(D)に示すように、第1保留領域342A〜第4保留領域342Dの保留画像が順に右方向にシフトされながら遊技回が繰り返し実行され、図26(E)に示すように予告保留画像の態様で表示された保留画像が判定表示領域343に表示されると、その遊技回では、図柄表示部341の変動表示領域344においてスペシャルリーチ、スーパーリーチ、又はノーマルリーチのいずれかを伴う変動表示が実行される。
このようにして実行される予告保留表示では、遊技者が、第3保留領域342Cに予告保留画像の態様で表示された保留画像を参照することにより、その保留画像が判定表示領域343に移動した際に実行される遊技回において大当たり当選している確率が高いことを認識することができる。そのため、パチンコ機10では、遊技者が図柄表示部341における図柄の変動表示だけではなく、保留表示領域342の保留画像の表示にも注目することになる。
ところで、保留画像が通常保留画像とは異なる予告保留画像の態様で保留表示領域342に表示される予告保留表示が行われる場合には、他の保留画像に対応する遊技回において大当たり当選している確率が低いと認識され、予告保留画像の態様で表示された保留画像に対応する遊技回の前後は、遊技者の遊技への注目度が低くなる可能性も否めない。
これに対し、パチンコ機10では、予告背景表示が行われることにより、遊技者の遊技への注目度が高い状態を長期間継続させることができる。以下では、前記ステップS2404における予告背景表示抽選処理において、予告背景表示ありが選択された場合について説明する。
具体的に、図27(A)に示すように、判定表示領域343において、保留画像が予告保留画像の態様で表示されるときに、その表示される予告保留画像と同色の予告背景画像の態様で背景画像が表示される。その後、当該遊技回において大当たりが発生しなかった場合には、図27(B)に示すように、判定表示領域343の背景画像に予告背景画像が表示された状態が継続する。ここでは、予告背景画像の表示開始時の保留数Nが3であって、保留表示領域342に3つの保留画像が表示されているものとする。この場合には、予告背景継続カウンタ512tが3に設定され、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示される状態がその後3回継続することになる。なお、図27(B)〜図27(E)において破線で示す保留画像「○」は、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示された後に上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞によって表示された保留画像を示す。
そして、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されたときの保留数Nが3であったため、その後の図27(B)〜図27(D)に示す3回の遊技回のいずれかにおいて、少なくとも1回はリーチが発生する。その後、この3回の遊技回のいずれにおいても大当たり当選が発生しなかった場合には、図27(E)に示すように、判定表示領域343における予告背景画像の表示が終了し、判定表示領域343の背景画像として通常背景画像が表示される。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機10では、予告保留表示の終了後に、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示された状態が継続することがあり、この場合には、遊技者に、大当たり当選している確率が高い状態が継続していると認識させることができる。これにより、予告保留画像の表示から予告背景画像の表示終了までの一連の遊技において遊技者の期待感を煽ることができる。従って、遊技者の遊技への注目度が高い状態がその後も継続することになり、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。特に、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されているだけであって、第1保留領域342A〜第4保留領域342D各々では、保留画像として通常保留画像が表示されている。そのため、遊技者は、保留表示領域342に表示中のいずれの保留画像に対応する遊技回でリーチや大当たりが発生するかを特定することができない。そのため、予告背景画像の表示中における遊技者の遊技への注目度がより一層高まり、パチンコ機10の遊技の興趣をさらに高めることができる。
なお、本実施の形態では、抽選用カウンタ412aにリーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1が設けられており、上作動入賞口314又は下作動入賞口315のいずれかに遊技球が入賞した場合に、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値が当否情報の一部として保留格納エリア412bに格納される場合について説明した。一方、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1のいずれか一方を省略することも他の実施形態として考えられる。例えば、リーチ乱数カウンタC1を省略する場合には、前記外れ結果テーブル(図8(D)参照)及び前記外れ変動テーブル(図8(G)参照)に代えて、図8(H)に示すように変動種別カウンタCS1の値と変動パターンとの対応関係が予め設定されたリーチ変動テーブルが変動テーブル記憶エリア411dに記憶されていることが考えられる。この場合、前記ステップS1145では、リーチ変動テーブル(図8(H)参照)と変動種別カウンタCS1とに基づいて変動パターンが特定される。
また、本実施の形態では、大当たり抽選の結果が外れである場合であっても、予告背景画像が表示される場合がある例について説明したが、大当たりの有無に応じて予告背景画像の有無が制御されることも他の実施形態として考えられる。この場合には、少なくとも大当たり当選の有無を判断できればよいため、上作動入賞口314又は下作動入賞口315のいずれかに遊技球が入賞したときに変動種別カウンタCS1の値が保留格納エリア412bに格納される必要はない。
さらに、前記ステップS1109、S1172、及びS1145において、変動パターンに代えてリーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値を保留コマンドに設定すること、又は変動パターンに代えて変動種別カウンタCS1の値のみを保留コマンドに設定することも他の実施形態として考えられる。一方、音声ランプ制御装置5では、ROM511に、通常大当たり変動テーブル(図8(E)参照)、確変大当たりテーブル(図8(F)参照)、外れ結果テーブル(図8(D)参照)、外れ変動テーブル(図8(G)参照)、又はリーチ変動テーブル(図8(H)参照)などが予め記憶されていることが考えられる。これにより、音声ランプ制御装置5では、MPU51が、前記ステップS1109、S1172、及びステップS1145と同様に、保留コマンドのリーチ乱数カウンタC1や変動種別カウンタCS1の値と、通常大当たりテーブル、確変大当たりテーブル、外れ結果テーブル、外れ変動テーブル、又はリーチ変動テーブル等とに基づいて変動パターンを特定することが可能である。即ち、リーチ乱数カウンタC1及び変動種別カウンタCS1の値も前記当否情報の内容の一例である。
ところで、本実施形態に係る前記予告背景表示処理では、予告背景表示抽選処理で予告背景表示ありが選択された場合に、予告背景画像が表示され、それ以外の場合には予告背景画像が表示されない場合について説明した。一方、前記予告背景表示処理において、判定表示領域343に予告背保留画像が表示される場合に、まず予告背景画像を表示させ、その予告背景画像を変動終了後も継続して表示させるか否かを抽選して選択することも考えられる。この場合には、予告背景表示抽選処理で予告背景表示なしが選択された場合には、予告保留画像に対応する遊技回の変動表示が終了した際に、予告背景画像の表示が終了することになる。
[他の実施形態]
以下、本発明に係るパチンコ機10の他の実施形態について説明する。また、下記の他の実施形態において、前記第1の実施形態で説明したパチンコ機10と同様の構成については説明を省略する。なお、前記第1の実施形態及び下記の他の実施形態の各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、予告背景表示が行われた後、その予告背景表示が行われたときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた場合に、その予告背景表示が終了する場合を例に挙げて説明した。
一方、予告背景表示が行われた後、その予告背景表示が行われたときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた後も、予め設定された継続条件を充足する場合には、その予告背景表示を継続することが考えられる。本実施形態では、この点について説明する。
ここに、図28は、前記予告背景表示処理の他の例を示すフローチャートである。具体的に、図28に示す前記予告背景表示処理では、前記ステップS2402において、判定表示領域343に予告保留画像が表示されていないと判断された場合には(S2402:No側)、前記S2421の前にステップS2801が実行される。
<ステップS2801>
ステップS2801では、前記ステップS2403と同様に、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別の変動パターンが「01」以上であるか否かを判断する。即ち、保留表示領域342の第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに表示されている保留画像の少なくとも1つに対応する遊技回においてノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチが発生するか否かを判断する。
ここで、少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンの値が「01」以上であると判断されると(S2801:Yes側)、処理がステップS2802に移行し、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの全ての変動パターンの値が「00」であると判断されると(S2801:No側)、処理が前記ステップS2421に移行する。
ところで、前記ステップS2801では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動パターンが「02」以上であるか否かを判断することも考えられる。この場合、変動種別エリアの変動パターンがスーパーリーチ又はスペシャルリーチを示す値である場合にのみ予告背景表示が実行される可能性があり、変動種別エリアの変動パターンがノーマルリーチを示す値である場合には予告背景表示が実行されない。これにより、予告背景表示が継続しても大当たり当選にならかった場合に遊技者が感じる失望感の発生頻度を抑制しつつ、予告背景表示の継続による遊技の興趣向上を図ることが可能である。
また、前記ステップS2403では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動パターンが「03」であるか否かを判断することも考えられる。この場合、変動種別エリアの変動パターンがスペシャルリーチを示す値である場合にのみ予告背景表示が実行される可能性があり、変動種別エリアの変動パターンがノーマルリーチ又はスーパーリーチを示す値である場合には予告背景表示が実行されない。これにより、予告背景表示の継続の希少価値が上がるため、予告背景表示の継続が行われた場合の遊技への注目度をより高めることができる。
<ステップS2802>
そして、ステップS2802では、前記ステップS2421と同様に、前記判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示中であるか否かを判断する。具体的には、予告背景エリア512sの値が1以上であるか否かに応じて予告背景画像が表示中であるか否かを判断する。ここで、予告背景画像が表示中である場合は(S2802:Yes側)、処理がステップS2803に移行し、予告背景画像が表示中でない場合は(S2802:No側)、当該予告背景表示処理が終了する。
<ステップS2803>
ステップS2803では、予告背景表示を継続させるための予告背景継続処理が実行される。これにより、予告背景表示が開始された後、予告背景継続カウンタが0になった場合であっても(S2401:Yes側)、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンの値が「01」以上である場合には(S2801:Yes側)、予告背景表示が継続して実行されることになる。即ち、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンの値が「01」以上であることが継続条件の一例である。ここに、図29は、前記予告背景継続処理の一例を示すフローチャートである。
[予告背景継続処理]
以下、図29を参照しつつ、前記ステップS2803でMPU51によって実行される前記予告背景継続処理の一例について説明する。
<ステップS2901>
ステップS2901では、判定表示領域343に現在表示されている予告背景画像を継続して表示させるか否かを判断する。具体的には、背景画像の種別を示す予告背景エリア512sの値と、保留表示領域342に現在表示されている保留画像に対応する第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値とが同一であるか否かを判断する。ここで、予告背景エリア512sの値と第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値とが同一であると判断すると(S2901:Yes側)、処理はステップS2902に移行する。この場合には、現在の判定表示領域343の背景画像として表示されている予告背景画像の表示が維持されることになる。一方、予告背景エリア512sの値と第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値とが同一でないと判断すると(S2901:No側)、処理はステップS2911に移行する。
<ステップS2911>
ステップS2911では、判定表示領域343に現在表示されている予告背景画像を、大当たり当選している確率がより高い旨を示す予告背景画像に昇格させるか否かを判断する。具体的には、予告背景エリア512sの値が第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値より小さいか否かを判断する。ここで、予告背景エリア512sの値が第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値より小さいと判断すると(S2911:Yes側)、処理はステップS2912に移行する。一方、予告背景エリア512sの値が第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの変動パターンの最大の値より小さくないと判断すると(S2911:No側)、処理はステップS2913に移行する。
<ステップS2912>
ステップS2912では、予告背景エリア512sの値が1加算されることにより、判定表示領域343の背景画像が大当たり当選している確率が高い色に昇格される。具体的に、現在の判定表示領域343の背景画像が青色の第1予告背景画像である場合は緑色の第2予告背景画像が表示され、現在の判定表示領域343の背景画像が緑色の第2予告背景画像である場合は赤色の第3予告背景画像が表示されることになる。
<ステップS2913>
一方、ステップS2913では、予告背景エリア512sの値が1減算されることにより、判定表示領域343の背景画像が大当たり当選している確率が低い色に降格される。具体的に、現在の判定表示領域343の背景画像が赤色の第3予告背景画像である場合は緑色の第2予告背景画像が表示され、現在の判定表示領域343の背景画像が緑色の第2予告背景画像である場合は青色の第1予告背景画像が表示されることになる。
また、前記ステップS2913において、背景予告画像の表示を終了させることにより、現在表示中の背景予告画像よりも大当たり当選している確率が低い色で背景予告画像が表示されないように構成されることも考えられる。
<ステップS2914>
そして、前記ステップS2912又は前記ステップS2913で予告背景エリア512sが変更されると、続くステップS2914では、予告背景エリア512sの値を含む予告背景表示コマンドを表示制御装置6に送信する。これにより、表示制御装置6では、前記ステップS2912又は前記ステップS2913で変更された後の予告背景エリア512sに応じて図柄表示部341の判定表示領域343の背景画像を変更する。
<ステップS2902>
その後、ステップS2902では、前記ステップS2409と同様に、現在の保留数Nを示す予告背景継続カウンタ512tに設定する。これにより、保留表示領域342に現
在表示されている保留画像の数に対応する数の変動表示が行われるまでの間、予告背景表示を継続させることができる。
このような構成によれば、予告背景表示が行われた後、その予告背景表示が行われたときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた時点で、第1保留エリア〜第4保留エリアのいずれかに格納されている当否情報に基づいて行われる変動表示でリーチが発生するという予め定められた継続条件が充足された場合には、その後も予告背景表示が継続される。これにより、大当たり当選している確率が高い旨の予告表示がより長い間継続して行われることになり、遊技者の遊技への注目度を高めて遊技の興趣を高めることができる。さらに、この場合にも、保留数Nに対応する遊技回のいずれにおいて大当たり当選している確率が高いかを遊技者に認識させることなく予告背景表示を継続することができる。
また、予告背景表示が継続される場合に、その後の保留数Nに対応する遊技回で発生するリーチの種別に応じて予告背景表示で表示される背景画像の種別が変更される。これにより、例えば予告背景表示で表示される背景画像の種別が昇格した場合には、大当たり確率が高くなったように遊技者に認識させることができ、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。一方、予告背景表示で表示される背景画像の種別が降格した場合には、大当たり確率が低くなったように遊技者に認識させることができ、その後の遊技回において大当たり当選しなかった場合の遊技者の失望感を、予告背景表示が降格せずにそのまま維持されていた場合に比べて抑制することができる。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
パチンコ機10では、保留数Nが0の状態で遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞した場合に、その入賞により第1保留エリアRE1に格納される当否情報に基づいて実行される遊技回において、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチなどのリーチ演出が発生しやすくなるように前記外れ変動テーブルなどが設定されていることがある。
一方、前記第2の実施形態で説明した図28の予告背景表示処理のステップS2801では、変動種別エリアのいずれかの変動パターンの値が「01」以上になった場合に、予告背景継続処理が実行されることになる。そのため、判定表示領域343に予告背景画像が表示された後、何度も連続して保留数Nが0の状態で遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞した場合には、予告背景画像の表示が継続することが考えられる。但し、保留数Nが0である場合にリーチ演出が発生しやすい場合でも、大当たり当選の確率が高くなる訳ではないため、その間もずっと予告背景画像を表示していると、予告背景画像の表示の希少価値や予告背景画像の表示時の期待感が低くなるおそれがある。
そこで、前記ステップS2401で判定表示領域に予告保留画像が表示されていないと判断された後(S2401:No側)、前記ステップS2801の前に、保留数Nが1であるか否かを判断し、保留数Nが1である場合には、処理が前記ステップS2421に移行し、保留数Nが2以上である場合には、処理が前記ステップS2801に移行することが考えられる。これにより、保留数Nが0であるために、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチなどのリーチ演出が発生しやすくなっている状態では、予告背景画像の表示が無駄に継続しないため、予告背景画像の表示の希少価値や予告背景画像の表示時の期待感の低下を防止することができる。
[第4の実施形態]
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
パチンコ機10では、保留表示領域342及び判定表示領域343に同時に複数の予告保留画像が表示される状況も考えられる。この場合には、1つ目の予告保留画像が判定表示領域343に表示され、判定表示領域343に予告背景画像が表示されている場合に、2つ目の予告保留画像が保留表示領域342に表示された状態になる。そのため、遊技者が、保留表示領域342に表示されている予告保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識することが可能になり、判定表示領域343への予告背景画像の表示の効果が減少する。
これに対し、本実施形態では、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われない構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係るパチンコ機10は、保留表示領域342及び判定表示領域343に同時に複数の予告保留画像が表示されないように構成される。ここに、図30は、MPU51によって実行される前記コマンド対応処理(図18参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS3001>
図30に示すように、MPU51は、前記ステップS1805において、パチンコ機10が開閉実行モード中でないと判断した場合に(S1805:No側)、処理をステップS3001に移行させる。そして、ステップS3001では、保留表示領域342及び判定表示領域343に既に予告保留画像が表示されているか否かを判断する。具体的に、前記ステップS3001では、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512j及び判定予告保留エリア512kのいずれかの値が1以上であるか否かを判断する。
ここで、保留表示領域342及び判定表示領域343に予告保留画像が表示されていないと判断した場合(S3001:No側)、処理は前記ステップS1806に移行する。一方、保留表示領域342及び判定表示領域343に既に予告保留画像が表示されていると判断した場合には(S3001:Yes側)、処理が前記ステップS1809に移行する。
従って、本実施形態に係るパチンコ機10では、既に保留表示領域342及び判定表示領域343に予告保留画像が表示されている場合には、2つ目以降の予告保留画像が保留表示領域342に表示されることがない。即ち、判定表示領域343に予告背景画像が表示される場合に、その判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われることがない。そのため、遊技者は、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれに対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかを認識することができない。従って、本実施形態に係るパチンコ機10では、保留表示領域342における予告保留画像の表示、及び判定表示領域343における予告背景画像の表示によって、遊技者の遊技への注目度が高い状態を、従来よりも長く維持することができ、遊技の興趣を高めることができる。
[第5の実施形態]
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
前記第4の実施形態では、保留表示領域342及び判定表示領域343に2つ以上の予告保留画像が表示されないように制御することで、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われない構成について説明した。
これに対し、本実施形態では、保留表示領域342における予告保留画像の表示を、判定表示領域343における予告背景画像の表示よりも優先する構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係るパチンコ機10は、保留表示領域342及び判定表示領域343に複数の予告保留画像が表示されている状態では、判定表示領域343に予告背景表示が実行されないように構成される。ここに、図31は、MPU51によって実行される予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS3101>
図31に示すように、MPU51は、前記ステップS2401において、予告背景継続カウンタ512tが0であると判断した場合に(S2401:No側)、処理をステップS3101に移行させる。そして、ステップS3101では、保留表示領域342に予告保留画像が表示されているか否かを判断する。具体的に、前記ステップS3101では、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのいずれかの値が1以上であるか否かを判断する。
ここで、保留表示領域342に予告保留画像が表示されていないと判断されると(S3101:No側)、処理が前記ステップS2402に移行する。この場合、判定表示領域343に予告保留画像が表示されていれば(S2402:Yes側)、その後の処理において予告背景表示が行われることがある。
一方、保留表示領域342に予告保留画像が表示されていると判断されると(S3101:Yes側)、当該予告背景表示処理が終了する。そのため、保留表示領域342に予告保留画像が表示された状態で判定表示領域343に予告背景画像が表示されることはない。
従って、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われることがない。そのため、遊技者は、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれに対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかを認識することができない。これにより、本実施形態に係るパチンコ機10では、保留表示領域342における予告保留画像の表示、及び判定表示領域343における予告背景画像の表示によって、遊技者の遊技への注目度が高い状態を、従来よりも長く維持することができ、遊技の興趣を高めることができる。
[第6の実施形態]
以下、本発明の第6の実施形態について説明する。
前記第4の実施形態では、保留表示領域342及び判定表示領域343に2つ以上の予告保留画像が表示されないように制御することで、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われない構成について説明した。また、前記第5の実施形態では、保留表示領域342に予告保留画像が表示されている場合には、判定表示領域343に予告背景画像が表示されないように制御することで、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に表示されない構成について説明した。
これに対し、本実施形態では、前記第4の実施形態及び前記第5の実施形態と同様に、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に表示されない構成の他の例について説明する。
具体的に、本実施の形態では、本実施形態に係るパチンコ機10では、判定表示領域343に予告背景画像が表示されない状況では保留表示領域342に複数の予告保留画像を表示させることが可能であると共に、保留表示領域342に予告保留画像が表示されている場合でも判定表示領域343に予告背景画像を表示させることが可能である。ここに、図32は、MPU51によって実行される予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS3201>
図32に示すように、MPU51は、前記ステップS2409で保留数カウンタ412lに記憶されている保留数Nを予告背景継続カウンタ512tに設定すると、処理をステップS3201に移行させる。そして、ステップS3201では、第1保留表示エリア512g〜第4保留表示エリア512jの全ての値を、通常保留画像を示す値である0にリセットする。
<ステップS3202>
次に、ステップS3202では、前記ステップS1824と同様に、保留表示シフトコマンドを表示制御装置6に送信する。ここで、保留表示シフトコマンドには、前述したように、保留数カウンタ512lの値である保留数Nと、前記ステップS1823で更新された後の第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値と、判定予告保留エリア512kの値とが含まれる。
このとき、第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値は、前記ステップS3201で0にリセットされているため、表示制御装置6では、MPU61により、保留表示シフトコマンドに基づいて図柄表示部341における保留表示領域342及び判定表示領域343の表示が制御されることにより、保留表示領域342に表示されている全ての保留画像が通常保留画像で表示されることになる。
従って、本実施形態に係るパチンコ機10では、判定表示領域343に予告背景画像が表示される際に、保留表示領域342に予告保留画像が表示されている場合には、その予告保留画像が通常保留画像に変更される。即ち、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とが同時に行われることがない。そのため、遊技者は、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれに対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかを認識することができなくなる。従って、本実施形態に係るパチンコ機10では、保留表示領域342における予告保留画像及び判定表示領域343における予告背景画像の表示によって、遊技者の遊技への注目度が高い状態を、従来よりも長く維持することができ、遊技の興趣を高めることができる。
但し、判定表示領域343に予告背景画像が表示される時点で保留表示領域342に表示されていた予告保留画像が通常保留画像に戻る場合には、その予告背景画像が表されていた位置が遊技者に認識されているため、遊技者は、その予告背景画像に対応する遊技回が大当たり当選となっている確率が高い遊技回であると認識することになる。そこで、MPU51は、判定表示領域343に予告背景画像を表示させるために予告保留画像を通常保留画像に戻す際には、その旨を示すコマンド信号を表示制御部6に入力し、表示制御部6のMPU61が、そのコマンド信号に基づいて予告保留画像の位置を前記保留表示領域342内で移動させた状態を経由させて予告保留画像が表示されていた位置の印象が薄くなるように表示制御を実行する構成が考えられる。
例えば、保留表示領域342に表示されている保留画像各々を高速でランダムにシャッフルさせた後、又は予告保留画像の表示位置を高速でルーレット方式によって変更させて
た後に、全ての保留画像を通常保留画像に変化させることが考えられる。これにより、遊技者は、例えばその変化時に最後に予告背景画像が消えた位置の印象を強く持つことになり、予告背景画像が表示されていた元の位置の印象を薄くして、遊技者が、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれに対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかを認識することができない状況を作り出すことができる。
[第7の実施形態]
以下、本発明の第7の実施形態について説明する。
前記第4〜第6の実施形態では、判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とを同時に実行させない構成について説明した。これは、遊技者が、保留表示領域342に表示されている予告保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識することが可能になり、遊技への注目度が低下するおそれがあるためである。
これに対し、本実施形態では、あえて判定表示領域343における予告背景画像の表示と保留表示領域342における予告保留画像の表示とを同時に表示させた上で、遊技者の遊技への注目度を低下させない構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係るパチンコ機10は、判定表示領域343に予告背景画像を表示させる際に、実際に大当たり当選している確率の高い遊技回であることを示す予告背景フラグ512sの値に関係なく、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかを選択して予告保留画像に変化させるように構成される。ここに、図33は、MPU51によって実行される予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS3601>
図33に示すように、MPU51は、前記ステップS2409で保留数カウンタ412lに記憶されている保留数Nを予告背景継続カウンタ512tに設定すると、処理をステップS3601に移行させる。そして、ステップS3601において、MPU51は、保留表示領域342に表示されている保留画像の予告保留画像への変更の有無を制御する予告保留画像選択処理を実行する。ここに、図34は、MPU51によって実行される予告保留画像選択処理の一例を示すフローチャートである。
<ステップS3401>
図34に示すように、ステップS3401では、保留表示領域342に予告保留画像を表示するか否かを判断する。具体的に、前記ステップS3401では、RAM512に設けられた画像選択カウンタ512uの値に基づいて予告保留画像を表示するか否かを判断する。画像選択カウンタ512uは、コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。また、ROM511には、画像選択カウンタ512uが0〜19の場合に、予告保留画像の表示あり、画像選択カウンタ512uが20〜99の場合に、予告保留画像の表示なしである旨を定める画像選択テーブルが予告保留テーブル記憶エリア511cなどに記憶されていることが考えられる。そして、前記ステップS3401では、前記画像選択テーブルに基づいて、画像選択カウンタ512uの値が、予告保留画像の表示ありに対応して予め定められた値(ここでは0〜19)であるか否かに応じて予告保留画像を表示するか否かを判断する。
ここで、保留表示領域342に予告保留画像を表示しないと判断された場合は(S3401:No側)、当該予告保留画像選択処理が終了する。この場合には、保留表示領域342には予告保留画像が表示されない。一方、保留表示領域342に予告保留画像を表示すると判断された場合は(S3401:Yes側)、処理がステップS3402に移行する。
<ステップS3402>
ステップS3402では、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかに対応する遊技回で確変大当たり又は通常大当たりが発生するか否かを判断する。具体的には、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pに記憶されている保留コマンドの種別に基づいて、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかに対応する遊技回で大当たりが発生するか否かを判断することが可能である。
ここで、確変大当たり又は通常大当たりが発生すると判断した場合(S3402:Yes側)、処理がステップS3403に移行する。また、確変大当たり及び通常大当たりがいずれも発生しないと判断した場合(S3402:No側)、即ち保留コマンドの種別がリーチ発生及び外れのいずれかに対応する場合には、処理がステップS3404に移行する。
<ステップS3403>
ステップS3403では、保留表示領域342に表示されている全ての保留画像から予告保留画像に変更する対象を選択する。即ち、前記ステップS3403では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち変動パターンが「01」以上である変動種別エリアに対応する保留画像に限らず、変動パターンが「00」である変動種別エリアに対応する保留画像が選択されることがある。具体的に、前記ステップS3403では、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかをランダムに選択することが考えられる。また、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち、変動パターンが「01」以上である変動種別エリアに対応する保留画像が選択される確率と、変動パターンが0である変動種別エリアに対応する保留画像が選択される確率とが異なるように、それぞれの選択確率が予め定められていることも考えられる。
<ステップS3404>
一方、ステップS3404では、保留表示領域342に表示されている保留画像のうち、リーチが発生する保留画像の中から予告保留画像に変更する対象を選択する。即ち、前記ステップS3604では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち変動パターンが「01」以上である変動種別エリアに対応する保留画像から変更対象が選択される。これにより、確変大当たり及び通常大当たりのいずれも発生しない場合には、予告保留画像に対応する遊技回でリーチが発生することになる。
なお、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち変動パターンの値が「01」以上である変動種別エリアが複数存在する場合は、その変動種別エリアに対応する保留画像のうち、予め定められた条件に従っていずれか1又は複数の保留画像が選択される。例えば、変動パターンの値が「01」以上である変動種別エリアに対応する複数の保留画像のうち最初に実行される遊技回に対応する保留画像が選択されること、又は最後に実行される遊技回に対応する保留画像が選択されることが考えられる。また、変動パターンの値が「01」以上である変動種別エリアに対応する全ての保留画像が選択されることも考えられる。
<ステップS3405>
そして、ステップS3405では、第1予告保留エリア512g〜第4予告保留エリア512jのうち、前記ステップS3403又は前記ステップS3404で選択された保留画像に対応する予告保留エリアの値を1に更新する。
<ステップS3406>
その後、ステップS3406では、前記ステップS1824と同様に、保留表示シフトコマンドを表示制御装置6に送信する。ここで、保留表示シフトコマンドには、前記ステップS3405で更新された後の第1予告保留表示エリア512g〜第4予告保留エリア512jの値が少なくとも含まれる。これにより、表示制御装置6のMPU61によって、保留表示シフトコマンドに基づいて図柄表示部341における保留表示領域342の表示が制御され、保留表示領域342に表示されている保留画像のうち前記ステップS3403又は前記ステップS3404で選択された保留画像が予告保留画像に変更される。
このような構成によれば、判定表示領域343に予告背景画像が表示されたときに、保留表示領域342の保留画像のいずれかが予告保留画像として表示されることがある。従って、下記に示すようなバリエーションに富んだ予告表示が実現され、遊技者の遊技への注目度を高めると共に、パチンコ機10の遊技に興趣を添えることができる。
具体的に、保留表示領域342に予告保留画像が表示された場合、その予告保留画像が、前記ステップS3403で選択された保留画像であることが考えられる。この場合、予告保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になることも考えられるが、予告保留画像とは異なる保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になることも考えられる。
例えば、予告保留画像に対応する遊技回では大当たり当選せず、その後の保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になることが考えられる。この場合には、予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者を落胆させた後、その遊技者に、通常保留画像に対応する遊技回で大当たり当選することによるサプライズ感を与えることができ、遊技に興趣を添えることができる。なお、この場合には、予告保留画像に対応する遊技回においてリーチも発生しないで変動表示が終了することになるが、その後の保留画像に対応する遊技回で必ず大当たり当選となるため、遊技者を多大に落胆させることもない。また、このような処理が行われることを知っている遊技者は、予告保留画像に対応する遊技回でリーチが発生しなかったことで、大当たり当選が確定していることを事前に認識することができる。
即ち、本実施形態では、保留表示領域342に表示される複数の保留画像のうち先に変動表示が実行される先保留画像の表示態様により、後に変動表示が実行される後保留画像に対応する当否情報が状態移行条件を満たしている可能性の高低が表示されることがある。ここに、係る処理を実行するときのMPU51が事前予告制御手段の一例である。これにより、前記保留画像各々に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たしているか否かを遊技者が予測するための表示態様を多様化することができ、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。また、前記後保留画像に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たしている場合に、予め設定された前記予告保留画像が前記先保留画像として表示されることがある。これにより、前記先保留画像として表示された前記予告保留画像に対応する遊技回に期待を寄せていた遊技者を落胆させた後、その遊技者に、前記後保留画像として表示された前記通常保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことによるサプライズ感を与えることができ、遊技に興趣を添えることができる。
また、予告保留画像に対応する遊技回よりも前の保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になることも考えられる。この場合には、予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者に予期せぬ大当たりによるサプライズ性を持たせた遊技を提供することができる。なお、予告保留画像に対応する遊技回よりも前の保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になった場合には、保留表示領域342に表示されている予告保留画像を通常保留画像に戻せばよい。
一方、保留表示領域342に予告保留画像が表示された場合に、その予告保留画像が、前記ステップS3404で選択された保留画像であることも考えられる。この場合には、予告保留画像に対応する遊技回では必ずリーチになるため、その遊技回が大当たり当選している確率が高い遊技回であるように遊技者に認識されるが、前述したように、大当たりが発生する場合には、その予告保留画像とは異なる保留画像に対応する遊技回で大当たり当選となる可能性がある。そのため、遊技者は、判定表示領域343に予告背景画像が表示され、且つ保留表示領域342に予告保留画像が表示され場合には、保留表示領域342における全ての保留画像に対応する遊技回において大当たり当選を期待することになり、遊技への注目度を高めることができる。
[第8の実施形態]
以下、本発明の第8の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されてから、そのときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた場合に、その予告背景画像を通常背景画像に戻す場合を例に挙げて説明した。この場合、大当たり当選しないことを遊技者に認識させることになり、遊技者の期待感を急激に低下させるおそれがある。そこで、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示されてから、そのときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた場合に、予告背景画像を通常背景画像に徐々に変化させることが考えられる。
具体的に、判定表示領域343に予告背景画像が表示されている状態において、保留表示領域342に表示されている保留画像に対応する遊技回が予め定められた条件を充足しない場合に、予告背景画像の濃度が徐々に低下するよう構成されることが考えられる。ここに、図35は、MPU51によって実行される予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS3501>
図35に示すように、MPU51は、前記ステップS2421において、予告背景画像が表示中であると判断された場合に、処理をステップS3501に移行させる。そして、ステップS3501では、MPU51が予告背景画像の表示濃度を制御する予告背景画像濃度制御処理を実行する。ここに、図36は、MPU51によって実行される予告背景画像濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。
<ステップS3601>
図36に示すように、ステップS3601では、前記ステップS2403(図24参照)と同様に、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「01」以上であるか否かを判断する。即ち、保留表示領域342の第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに表示されている保留画像の少なくとも1つに対応する遊技回においてノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチが発生するか否かを判断する。ここで、少なくとも1つの変動パターンが「01」以上であると判断されると(S3601:Yes側)、処理がステップS3611に移行し、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの全ての変動パターンが0であると判断されると(S3601:No側)、処理がステップS3602に移行する。
なお、前記ステップS3601では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「02」以上であるか否か、即ちスーパーリーチ又はスペシャルリーチが発生するか否かを判断することも他の実施形態として考えられる。さらに、前記ステップS3601では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターンが「03」であるか否か、即ちスペシャルリーチが発生するか否かを判断することも他の実施形態として考えられる。これにより、予告保留表示及び予告背景表示による一連の予告表示後に大当たり当選しなかった場合に遊技者が感じる失望感の発生頻度を抑制しつつ、予告背景表示による遊技の興趣向上を図ることが可能である。
<ステップS3602>
ステップS3602では、判定表示領域343に現在表示されている予告背景画像の濃度が、後述のステップS3603で徐々に低下されることにより、その濃度が予め定められた下限値に達したか否かを判断する。なお、予告背景画像の濃度を示す値は、RAM512に記憶されており、MPU51によって更新される。ここで、予告背景画像の濃度が下限値に達したと判断されると(S3602:Yes側)、処理がステップS3621に移行し、予告背景画像の濃度を示す値が下限値に達していないと判断されると(S3602:No側)、処理がステップS3603に移行する。
<ステップS3621〜S3621>
ステップS3621では、前記ステップS2422〜S2423と同様に、判定表示領域343の背景画像の種別を示す予告背景エリア512sの値を通常背景画像を示す0に設定し、その予告背景エリア512sの値を含む通常背景表示コマンドを表示制御装置6に送信する。これにより、表示制御装置6では、MPU61が、通常背景表示コマンドに基づいて、判定表示領域343の背景画像を予告背景画像から通常背景画像に変更するように図柄表示部341を制御する。
<ステップS3603>
ステップS3603では、判定表示領域343に現在表示されている予告背景画像の濃度としてRAM512に記憶されている予告背景画像の濃度を示す値を所定量低下させるための処理を実行する。具体的に、ステップS3603では、MPU51が、予告背景画像の濃度を低下させるための制御コマンドを表示制御装置6に送信する。これにより、表示制御装置6のMPU61は、判定表示領域343に表示されている予告背景画像の濃度を低下させるように図柄表示部341を制御する。
なお、本実施形態では、通常背景画像の配色が白色であるため、ステップS3603において濃度を低下させることにより通常背景画像の白色に徐々に近づくことになる。また、例えば通常背景画像が黒色である構成では、前記ステップS3603において濃度が濃くなるように変更されることにより青色、緑色、又は赤色などの予告背景画像が通常背景画像の黒色に徐々に近づけることも他の実施形態として考えられる。即ち、予告背景画像が通常背景画像に戻る様子を遊技者に認識させることができればその態様はこれらに限らない。例えば予告背景画像を点滅させる速度を変更することにより通常背景画像に戻りそうな様子を表現してもよい。
<ステップS3611>
一方、少なくとも1つの変動種別エリアの変動パターン値が「01」以上であると判断されると(S3601:Yes側)、続くステップS3611では、予告背景画像を再表示させる。具体的に、ステップS3611において、MPU51は、予告背景画像の濃度を初期値に戻すための制御コマンドを表示制御装置6に送信することにより、図柄表示部341に表示されている予告背景画像の濃度を初期化する。例えば、MPU51は、予告背景エリア512sの値を含む予告背景表示コマンドを再送信することにより、図柄表示部341に表示されている予告背景画像を再表示させることが考えられる。
このような構成では、予告背景画像が表示された後、その予告背景画像が表示された時点の保留数Nに対応する数の変動表示が終了すると、その後は、変動表示が実行されるごとに、その予告背景画像の濃度が徐々に薄くなる。これにより、大当たり当選する可能性が残っているように遊技者に感じさせることができ、遊技者の期待感を急激に低下させることを防止することができる。また、遊技者に大当たり当選する可能性が徐々に薄れていく様子を見せて緊張感を与えることができ、予告背景画像が元の濃度に戻ることを期待させて遊技における予告背景画像への注目度を高めることができる。また、一度薄くなった予告背景画像の濃度が元に復帰した場合には、遊技者に大当たり当選の期待感を持たせて気分を高揚させることができ、遊技の興趣を高めることができる。なお、変動表示が実行されるごとではなく、所定時間の経過ごとに予告背景画像の濃度が徐々に薄くなることも考えられる。
また、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞によって送信される保留コマンドを受信した場合に、前記予告背景画像濃度制御処理が実行されることも考えられる。但し、この場合には、予告背景画像が元の濃度に戻って再表示されたときに、その入賞に対応する遊技回においてリーチが発生すること又は大当たり当選の確率が高いことを遊技者が認識するおそれがある。これに対し、本実施形態では、変動パターンコマンドの受信により変動表示が開始されるときに、前記予告背景画像濃度制御処理が実行されるため、リーチが発生する遊技回又は大当たり当選の確率が高い遊技回を遊技者に認識させることなく、予告背景画像の濃度を復帰させることができ、遊技者による遊技への注目度が高い状態をより長く維持することができる。
一方、上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞によって送信される保留コマンドを受信した場合に、前記予告背景画像濃度制御処理が実行される構成としては、前記予告背景画像濃度制御処理で、予告背景画像の濃度を初期値に戻して再表示する旨の判断が行われた場合であっても、その時点では、予告背景画像の濃度を初期値に戻さないことが考えられる。そして、その上作動入賞口314又は下作動入賞口315への遊技球の入賞からある程度の時間が経過したときに、予告背景画像の濃度を初期値に戻して再表示することが考えられる。このような構成であれば、リーチが発生する遊技回又は大当たり当選の確率が高い遊技回を遊技者に認識させることなく、予告背景画像の濃度を復帰させることができ、遊技者の遊技への注目時間を長く継続させることができる。
また、前述したように保留数Nが0である場合にリーチ演出が発生しやすい構成では、判定表示領域343に予告背景画像が表示された後、何度も連続して保留数Nが0の状態で上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞し、予告背景画像の濃度がリセットされることが考えられる。この場合には、予告背景画像が長時間表示されて、予告背景画像の表示の希少価値や予告背景画像の表示時の期待感が低くなるおそれがある。
そのため、前記第3の実施形態で説明した構成と同様に、前記ステップS3601の前に、保留数Nが1であるか否かを判断し、保留数Nが1である場合には、処理が前記ステップS3602に移行し、保留数Nが2以上である場合には、処理が前記ステップS3601に移行することが考えられる。これにより、保留数Nが0であるために、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチなどのリーチ演出が発生しやすくなっている状態では、予告背景画像の表示が無駄に継続しないため、予告背景画像の表示の希少価値や予告背景画像の表示時の期待感の低下を防止することができる。
[第9の実施形態]
以下、本発明の第9の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、保留表示領域342に予告保留画像が表示された後、その予告保留画像が判定表示領域343にシフトして表示され、その予告保留画像に対応する遊技回が実行される際に、判定表示領域343に予告背景画像を表示させることが可能な構成について説明した。これにより、予告保留画像の表示から予告背景画像の表示を経て、予告背景画像の表示が終了するまでの間、遊技者の遊技への注目度が高い状態を継続させることが可能である。
これに対し、本実施形態では、保留表示領域342に予告保留画像が表示されるタイミングとは異なるタイミングで、判定表示領域343に予告背景画像を表示させることが可能な構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係るパチンコ機10は、MPU51が、保留表示領域342に予告保留画像が表示されるか否かに関係なく、図柄表示部341による変動表示が開始されるタイミングで予告背景画像を表示させるように構成される。ここに、図37は、前記予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。なお、図37に示す前記予告背景表示処理について、図24に示した前記予告背景表示処理と同様の処理については同じ符号を付している。
図37に示すように、本実施形態に係るパチンコ機10では、前記予告背景表示処理(図24)の前記ステップS2402の処理が省略されている。これにより、保留表示領域342に予告保留画像が表示されなくても、図柄表示部341による変動表示が開始されるタイミングで背景予告画像が表示されることがある。
なお、パチンコ機10において、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞したタイミングで、その入賞によって取得された前記当否情報に基づく保留コマンドについて前記予告背景画像の表示の有無を判断し、予告背景画像を判定表示領域343に表示させることも考えられるが、この場合には、予告背景画像が表示されたときに表示された保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識されるおそれがある。
これに対し、本実施形態に係るパチンコ機10では、図柄表示部341による変動表示が開始されるタイミングで、予告背景画像が判定表示領域343に表示されるため、保留表示領域342に表示されているいずれの保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
[第10の実施形態]
以下、本発明の第10の実施形態について説明する。
前記第9の実施形態では、図柄表示部341による変動表示が開始されるタイミングで前記予告背景表示処理が実行される場合について説明した。以下、本実施形態では、前記第9の実施形態とは異なるタイミングで前記予告背景表示処理が実行される構成について説明する。
パチンコ機10では、MPU51が、前記ステップS1704の演出制御処理において、大当たり抽選の結果などに応じて予め設定された予告演出処理を実行する予告演出制御処理を実行する。例えば、予告演出処理では、予め設定された予告キャラクタ画像の表示、又は予め設定された予告メッセージの表示を行う通常予告演出処理が実行されることが考えられる。また、遊技者による操作ボタン22の操作を演出に反映させる操作予告演出処理が実行されることもある。
そこで、本実施形態に係るパチンコ機10は、前記予告演出制御処理の実行時に、判定表示領域343に予告背景画像を表示することができるように構成される。ここに、図38は、MPU51によってタイマ割込処理(図17参照)のステップS1704で実行される予告演出制御処理の一例を示すフローチャートである。
<ステップS3801>
まず、ステップS3801では、予告演出表示の実行タイミングであるか否かを判断する。ここで、予告演出表示の実行タイミングであると判断した場合は(S3801:Yes側)、処理がステップS3802に移行し、予告演出表示の実行タイミングでないと判断した場合は(S3801:No側)、当該予告演出制御処理が終了する。
具体的に、パチンコ機10では、前記コマンド対応処理(図18参照)のステップS1826において、MPU51が、予告演出処理を実行するか否かを判断する予告演出抽選処理を実行する。例えば、MPU51は、RAM512に設けられた予告演出カウンタ512vの値を読み出す。予告演出カウンタ512vは、コマンド対応処理(図18参照)が起動される約2msec周期で定期的に0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻される。
また、ROM511の演出テーブル記憶エリア511bには、予告演出抽選の有無及び予告演出の各内容に対応する予告演出カウンタ512vの値を示す予告演出テーブルが記憶されている。そして、予告演出抽選処理では、前記予告演出テーブルを参照し、予告演出カウンタ512vの値が、予告演出抽選の当選の有無及び予告演出の内容を判定する。例えば、予告演出の内容は、前記通常予告演出処理及び前記操作予告演出処理のいずれであるかの情報、及び表示する予告キャラクタ画像又は予告メッセージなどの種別に応じて予め設定されている。
そして、予告演出抽選が当選となる場合には、RAM512に設けられた予告演出種別エリア512wに予行演出の内容に対応する1以上の値に設定する。なお、予告演出種別エリア512wは、初期値が0であって、後述のステップS3804又はS3821において予告演出表示が実行された場合に0にリセットされる。また、予告演出種別が操作予告演出処理である場合には、操作ボタン22が操作されることなく所定の操作有効時間が経過した場合にも予告演出種別エリア512wの値が0にリセットされる。これにより、前記ステップS3801において、MPU51は、予告演出種別エリア512wの値が1以上であるか否かに応じて予告演出表示の実行タイミングであるか否かを判断することが可能である。
<ステップS3802>
ステップS3802では、予告演出種別が操作予告演出処理であるかを判断する。具体的に、MPU51は、予告演出種別エリア512wに記憶されている値に基づいて予告演出種別が操作予告演出処理であるか否かを判断することが可能である。ここで、予告演出種別が操作予告演出処理であると判断した場合は(S3802:Yes側)、処理がステップS3803に移行し、予告演出種別が操作予告演出処理でないと判断した場合は(S3802:No側)、処理がステップS3821に移行する。
<ステップS3803>
予告演出種別が操作予告演出処理である場合、続くステップS3803では、遊技者に操作ボタン22の操作を促すためのメッセージ又は画像などを図柄表示部341に表示させた後、操作ボタン22の操作が行われたか否かを判断する。具体的には、前記ステップS1701における前記操作検出処理において操作ボタン22の操作が開始されたと判断されたか否かを判断する。ここで、操作ボタン22の操作が行われたと判断した場合は(
S3803:Yes側)、処理がステップS3803に移行し、操作ボタン22の操作が行われていないと判断した場合は(S3803:No側)、当該予告演出制御処理が終了する。即ち、予告演出種別が操作予告演出処理である場合には、操作ボタン22の操作が待ち受けられる。
<ステップS3804>
ステップS3804では、操作ボタン22の操作に応じた所定の予告演出コマンドを送信して、予め設定された予告キャラクタ画像や予告メッセージを図柄表示部341に表示させる操作予告演出処理を実行する。
<ステップS3821>
一方、ステップS3802において予告演出種別が操作予告演出処理ではないと判断された場合(S3802:No側)、即ち予告演出種別が通常予告演出処理である場合には、続くステップS3821において、表示制御装置6に所定の予告演出コマンドを送信して、予め設定された予告キャラクタ画像や予告メッセージを表示させる通常予告演出処理を実行する。
<ステップS3805>
そして、前記ステップS3804又は前記ステップS3821において予告演出処理が実行されると、続くステップS3805において、MPU51は、図39に示す予告背景表示処理を実行する。なお、図39において、図24に示した前記予告背景表示処理と同様の処理には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
具体的には、前記ステップS3805で実行される前記予告背景表示処理は、前記ステップS2402、前記ステップS2411、及び前記ステップS2421〜S2423の処理が省略されていることを除いて、図24に示した前記予告背景表示処理と同様である。即ち、前記ステップS3805では、保留表示領域342に予告保留画像が表示されているか否かに関係なく、前記予告演出表示が実行されたタイミングで、予告背景表示の有無及び種別が判定され、必要に応じて予告背景画像が図柄表示部341に表示される。
従って、本実施形態に係るパチンコ機10では、予告背景画像が判定表示領域343に表示された場合に、保留表示領域342に表示されているいずれの保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者は、どの保留画像に対応する遊技回でリーチ又は大当たりになるか不明な状況で遊技を楽しむことができる。
特に、操作予告演出処理が実行される際には、遊技者が操作ボタン22を操作することにより予告背景画像が表示されて、リーチ又は大当たりが発生することがある。この場合には、遊技者に対して、自己の操作によって大当たり当選している確率が向上したような感覚を与えることができ、操作予告演出処理における操作ボタン22の操作意欲を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るパチンコ機10では、前記コマンド対応処理(図18参照)の前記ステップS1827の予告背景表示処理において、予告背景画像を表示するための処理を省略してもよい。但し、この場合であっても、MPU51は、前記ステップS1827の予告背景表示処理において、図40に示すように、前記ステップS2401、前記ステップS2411、及び前記ステップS2421〜S2423については少なくとも実行する。具体的には、前記ステップS2401において、予告背景継続カウンタが0であるか否かが判断され、予告背景継続カウンタが0であると判断した場合は(S2401:Yes側)、処理が前記ステップS2421に移行し、予告背景継続カウンタが0でないと判断した場合は(S2401:No側)、処理が前記ステップS211に移行する。これにより、図39に示した前記予告背景表示処理によって、予告背景画像が所定数の変動表示が実行されるまで表示された後、予告背景画像の表示が終了することになる。
[第11の実施形態]
以下、本発明の第11の実施形態について説明する。
前記第10の実施形態では、図柄表示部341による予告演出表示が実行されるタイミングで前記予告背景表示処理が実行される場合について説明した。以下、本実施形態では、前記第10の実施形態とは異なるタイミングで前記予告背景表示処理が実行される構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係るパチンコ機10では、MPU51が、留表示領域342に表示されている保留画像の表示位置をシフトするタイミングで前記予告背景表示処理が実行される。即ち、前記コマンド対応処理(図18参照)の前記ステップS1821でシフトコマンドを受信したと判断された後、例えば前記ステップS1824において保留表示シフトコマンドが送信される前、又は送信された後に、前記予告背景表示処理が実行されることが考えられる。このとき実行される前記予告背景表示処理は、前記第10の実施形態で説明した図39の前記予告背景表示処理と同様であってよいため、ここでは説明を省略する。
なお、本実施形態に係るパチンコ機10でも、前記第10の実施形態と同様に、前記コマンド対応処理(図18参照)の前記ステップS1827において、予告背景画像を表示するための処理を省略してもよい。この場合には、前記ステップS1827において、図40に示すように、前記ステップS2401、前記ステップS2411、及び前記ステップS2421〜S2423が少なくとも実行される。これにより、図39に示した前記予告背景表示処理によって、予告背景画像が所定数の変動表示が実行されるまで実行された後、予告背景画像の表示が終了することになる。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10では、予告背景画像が判定表示領域343に表示された場合に、保留表示領域342に表示されているいずれの保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者は、どの保留画像に対応する遊技回でリーチ又は大当たりになるか不明な状況で遊技を楽しむことができる。
[第12の実施形態]
以下、本発明の第12の実施形態について説明する。
上述の各実施形態では、判定表示領域343の背景画像として予告背景画像が表示される構成について説明した。ところで、そもそも図柄表示部341の表示画面に、現在の遊技回に対応する保留画像が表示される領域として区画された判定表示領域343が存在しない構成も考えられる。例えば、保留画像が保留表示領域342から判定表示領域343の位置に相当する一時表示領域345に一時的に移動して表示された後、その保留画像が消えて変動表示領域344における変動表示が開始される構成も考えられる。
そこで、本実施形態に係るパチンコ機10では、判定表示領域343への予告背景画像の表示に代えて、一時表示領域345に予告保留画像の痕跡を表示することが考えられる。従って、上述の各実施形態における予告背景画像の表示を予告保留画像の痕跡の表示と読み替えればよい。ここに、図41は、一時表示領域345に予告背景画像の痕跡が残る場合の表示例を示す図である。
まず、図41(A)に示すように、前回の変動表示が終了すると、第1保留領域342Aの予告保留画像が一時表示領域345にシフトして表示され、第2保留領域342B〜第4保留領域342Dに表示された通常保留画像が第1保留領域342A〜第3保留領域342Cにシフトして表示される。
次に、通常であれば、図41(B)に示すように、一時表示領域345に表示された予告保留画像が消えると共に、その予告保留画像に対応する遊技回の変動表示が開始される。このとき実行される変動表示では、一時表示領域345に表示されていた予告保留画像に対応するノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチが表示される。
これに対し、前記予告背景表示処理において予告背景表示ありが選択された場合には、図41(C)に示すように、変動表示が開始される際に、一時表示領域345に予告保留画像の痕跡が表示される。具体的には、一時表示領域345に予告保留画像を点滅で表示させること、又は、一時表示領域345に予告保留画像を薄い濃度で表示させることなどが考えられる。
そして、予告保留画像に対応する遊技回が大当たり当選せずに終了し、第1保留領域342Aの保留画像が一時表示領域345にシフトするときに、図41(D)に示すように、予告保留画像が再度表示されてから次の変動表示が開始されることが考えられる。ここで、今回の遊技回でも大当たり当選しなかった場合には、再度図41(C)に示すように、一時表示領域345に予告保留画像の痕跡が表示された状態で次の変動表示が開始される。その後、一時表示領域345への予告保留画像の痕跡の表示は、予告背景継続カウンタ512tの値が0になるまで繰り返し実行される。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10では、一時表示領域345における予告保留画像の痕跡により、大当たり当選している確率が高い状態が継続していることを遊技者に認識させ、その後の遊技への注目度を高めることができる。また、遊技者が、変動表示が行われる度に、一時表示領域345における予告保留画像の痕跡の残存の有無に注目することになり、遊技者の遊技への注目度を高めると共に、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。
[第13の実施形態]
以下、本発明の第13の実施形態について説明する。
前記第12の実施形態では、図柄表示部341の表示画面に判定表示領域343が存在しない構成において、判定表示領域343への予告背景画像の表示に代えて、予告保留画像が一時的に表示される一時表示領域345に、その予告保留画像の痕跡を表示する場合について説明した。
これに対し、図柄表示部341の表示画面に判定表示領域343が存在しない構成において、保留表示領域342に設けられた第1保留領域342Aが判定表示領域343を兼ねる構成も考えられる。
そこで、本実施形態に係るパチンコ機10は、判定表示領域343への予告背景画像の表示に代えて、保留表示領域342の背景画像として予告背景画像を表示させるように構成される。ここに、図42は、保留表示領域342の背景画像として予告背景画像が表示される場合の表示例を示す図である。
まず、図42(A)に示すように、前回の変動表示が終了したとき、第1保留領域342Aに予告保留画像が表示され、第2保留領域342B〜第4保留領域342Dに通常保留画像が表示されているとする。
この場合には、図42(B)に示すように、第1保留領域342Aに表示されている予告保留画像がクリアされてから第2保留領域342B〜第4保留領域342Dに表示された通常保留画像が、第1保留領域342A〜第3保留領域342Cにシフトして表示され、その予告保留画像に対応する遊技回の変動表示が開始される。このとき実行される変動表示では、一時表示領域345に表示されていた予告保留画像に対応するノーマルリーチ、スーパーリーチ、又はスペシャルリーチが表示される。
これに対し、前記予告背景表示処理において予告背景表示ありが選択された場合には、図42(C)に示すように、保留表示領域342の背景画像、即ち第1保留領域342A〜第4保留領域342Dの全ての背景画像として予告背景画像が表示される。特に、保留表示領域342に現在表示中の保留画像の数に関係なく、全ての第1保留領域342A〜第4保留領域342Dに予告背景画像が表示される。
そして、予告保留画像に対応する遊技回が大当たり当選せずに終了した場合には、その後も保留表示領域342の背景画像として予告背景画像が表示された状態が継続する。なお、保留表示領域342の背景画像の表示は、予告背景継続カウンタ512tの値が0になるまで繰り返し実行される。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10では、遊技者が、予告背景画像による予告表示がどの保留画像に対応しているか、又はいつまで予告背景画像の表示が継続するのかを認識することなく遊技に注目することになり、遊技の興趣を高めることができる。
なお、図42(D)に示すように、第1保留領域342A〜第4保留領域342Dのうち保留画像が表示されていない保留領域については、予告背景画像を表示させないことも考えられる。これにより、遊技者に予告背景画像が示唆する遊技回、即ち大当たり当選している確率が高い遊技回の範囲を知らせることができる。ここで、図42(D)に示すように予告背景画像が表示された後、遊技球が上作動入賞口314又は下作動入賞口315に入賞した場合には、その入賞に対応する保留画像が第4保留領域342Dに表示されることになる。この場合、第4保留領域342Dの背景画像は通常背景画像のままであることが考えられる。これにより、大当たり当選している確率が高い遊技回の範囲が明確になるため、その間の遊技者の期待感を高めることができる。なお、第4保留領域342Dの背景画像として予告背景画像を表示させることにより、大当たり当選している確率が高い遊技回の範囲が拡張したように遊技者に見せることにより、大当たり当選している確率が高い遊技回の範囲がわからないようにすることも考えられる。
[第14の実施形態]
以下、本発明の第14の実施形態について説明する。
前記第4の実施形態では、留表示領域342及び判定表示領域343に同時に複数の予告保留画像が表示されないように構成される場合について説明した。ここで、先に表示されていた予告保留画像に対応する遊技回では大当たり当選していない状況で、後から入力された保留コマンドに対応する遊技回が大当たり当選しているという状況が考えられる。この場合、大当たり当選している遊技回に対応する保留画像として予告保留画像が表示されることはない。
これに対し、本実施形態に係るパチンコ機10は、先に表示されていた予告保留画像に対応する遊技回では大当たり当選していない状況で、後から入力された保留コマンドに対応する遊技回が大当たり当選している場合に、先に表示されていた予告保留画像を利用して遊技者の期待感を煽るように予告保留画像の種別を変更することが可能な構成である。ここに、図43は、MPU51によって実行される前記コマンド対応処理(図30参照)の他の例を示すフローチャートである。
<ステップS4301>
図43に示すように、MPU51は、保留コマンドを受信し(S1821:Yes側)、保留数Nを1減算すると(S1822)、次に処理をステップS4301を実行してからステップS1823に移行させる。そして、ステップS4301では、予告保留画像の種別の変更の有無などを制御する保留昇格処理を実行する。ここに、図44は、MPU51によって実行される前記保留昇格処理の一例を示すフローチャートである。
<ステップS4401>
まず、ステップS4401では、予告保留エリア512g〜512jのうち現在表示中の予告保留画像に対応する予告保留エリアの値が3未満であるか否か、即ち保留表示領域342に表示されている予告保留画像が既に第3予告保留画像であるか否かを判断する。ここで、予告保留エリア512g〜512jのうち現在表示中の予告保留画像に対応する予告保留エリアの値が3未満であると判断されると(S4401:Yes側)、処理がステップS4402に移行し、予告保留エリアの値が3未満ではないと判断されると(S4401:No側)、当該保留昇格処理は終了する。
<ステップS4402>
ステップS4402では、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかにおいて大当たりが発生するか否かを判断する。具体的には、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのいずれかの変動種別エリアに記憶されている保留コマンドの種別が確変大当たりを示す「A」又は通常大当たりを示す「B」である場合に保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかにおいて大当たりが発生すると判断する。ここで、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかにおいて大当たりが発生すると判断した場合は(S4402:Yes側)、処理がステップS4403に移行し、保留表示領域342に表示されている保留画像のいずれかにおいて大当たりが発生しないと判断した場合は(S4402:No側)、当該保留昇格処理は終了する。
<ステップS4403>
ステップS4403では、予告保留エリア512g〜512jのうち現在表示中の予告保留画像に対応する予告保留エリアの値を1加算し、当該保留昇格処理は終了する。これにより、その後、図43に示す前記コマンド対応処理の前記ステップS1823で予告保留エリア512g〜512jの情報がシフトされた後、前記ステップS1824で保留表示シフトコマンドが送信されると、保留表示領域342に表示されている予告保留画像の種別が変更されることになる。具体的に、第1予告保留画像は第2予告保留画像に昇格し、第2予告保留画像は第3予告保留画像に昇格することになる。また、前記ステップS4403における予告保留エリアの値の加算の有無が予め設定された確率で制御されることも考えられる。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10では、大当たり当選しない保留コマンドに対応する予告保留画像が保留表示領域342に既に表示されている状態で、大当たり当選している保留コマンドを受信した場合、先に表示されていた予告保留画像の種別が変更されることがある。特に、予告保留画像の種別は、遊技者が大当たり当選している確率が高いと認識する方向に変化する。また、その予告保留画像が判定表示領域343に表示された場合には、大当たり当選している保留コマンドが存在しているため、予告背景表示処理(S1827)において予告背景画像が表示されることがある。但し、その予告保留画像が判定表示領域343に表示される遊技回では大当たり当選しない。そして、その後、判定表示領域343に大当たり当選している保留コマンドに対応する保留画像が表示される遊技回で大当たり当選となる。
ここに、図45は、このような状況の表示例を示す図である。なお、図45における保留画像の表示模様の違いは色の違いを示すものである。
まず、図45(A)に示すように、大当たり当選しない保留コマンドに対応する青色の第1予告保留画像が保留表示領域342の第3保留領域342Cに既に表示されている状態で、大当たり当選している保留コマンドを受信した場合、その保留コマンドに対応する保留画像が通常保留画像で第4保留領域342Dに表示される。
次に、図45(B)に示すように、保留表示領域342の保留画像がシフトされると、青色の第1予告保留画像から緑色の第2予告保留画像に変更されて第2保留領域342Bに表示される。
また、図45(C)に示すように、保留表示領域342の保留画像が更にシフトされると、緑色の第2予告保留画像から赤色の第3予告保留画像に変更されて第1保留領域342Bに表示される。
そして、図45(D)に示すように、保留表示領域342の保留画像が更にシフトされ、赤色の第3予告保留画像が判定表示領域343に表示されると、そのときに判定表示領域343の背景画像として赤色の第3予告背景画像が表示される。但し、この第3予告保留画像に対応する遊技回では大当たり当選しない。
その後、図45(E)に示すように、判定表示領域343に第3予告背景画像が表示された状態で実行される次の遊技回では、図45(F)に示すように、大当たり当選している保留コマンドに対応する当否情報に基づいて大当たり当選となる。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機10では、予告保留画像の種別を変化させて遊技者の期待感を煽りつつ、その予告保留画像に対応する遊技回では大当たりにならないことで落胆させ、さらにその後に背景表示画像が表示された状態で通常保留画像に対応する遊技回が実行される際に大当たり当選になることで気分を高揚させる、という複雑な演出処理を実現することが可能になり、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施形態に係るパチンコ機10では、前記予告背景表示処理(図24参照)の前記ステップS2403において、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動パターンが「03」であるか否かを判断する構成に好適である。この場合、前記ステップS4403において、予告保留エリア512g〜512jのうち現在表示中の予告保留画像に対応する予告保留エリアの値を1加算すると共に、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち予告保留画像に対応する変動種別エリアの変動パターンの値についても1加算することが考えられる。即ち、先に表示されていた予告保留画像に対応する遊技回では大当たり当選していない状況でも、後から入力された保留コマンドに対応する遊技回が大当たり当選している場合には、予告保留画像に対応する変動種別エリアの変動パターンの値を加算して擬似的にスペシャルリーチが発生する値まで変更される。そのため、前記ステップS2403において第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち少なくとも1つの変動パターンが「03」であると判断され、予告背景画像が表示されやすくなる。
[第15の実施形態]
以下、本発明の第15の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、予告背景表示が行われた後、その予告背景表示が行われたときの保留数Nに対応する数の変動表示が行われた場合に、その予告背景表示が終了する場合を例に挙げて説明した。
一方、予告背景表示が行われた後、保留数Nに対応する数の変動表示のうちリーチが発生する変動表示が終了した時点で予告背景表示を終了することが考えられる。本実施形態では、この点について説明する。
ここに、図46は、前記予告背景表示処理(図24参照)の他の例を示すフローチャートである。具体的に、図46に示す前記予告背景表示処理では、前記ステップS2404に代えてステップS4601が実行され、前記ステップS2409に代えてステップS4602が実行される。
<ステップS4601>
ステップS4601では、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち変動パターンが「01」以上(リーチが発生する)と判断された変動種別エリアから、最後に変動表示が実行される最後尾の変動種別エリアを特定する。なお、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pに記憶されている変動パターンは、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納される当否情報に対応する。そして、パチンコ機10では、第1変動種別エリア512m、第2変動種別エリア512n、第3変動種別エリア512o、第4変動種別エリア512pの順で変動表示が実行される。そのため、第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのうち変動パターンが「01」以上である変動種別エリアが2つ以上存在する場合は、その2つ以上の変動種別エリアのうち最後に変動表示が実行される変動種別エリアが最後尾の変動種別エリアとして特定される。なお、変動パターンが「01」以上である変動種別エリアが1つである場合はその変動種別エリアが最後尾の変動種別エリアとして特定される。
<ステップS4602>
そして、ステップS4602では、ステップS4601で特定された変動種別エリアまでの保留数をRAM512の予告背景継続カウンタ512tに設定する。具体的に、ステップS4601において、変動パターンが「01」以上である最後尾の変動種別エリアとして、第1変動種別エリア512mが特定されている場合は「1」、第2変動種別エリア512nが特定されている場合は「2」、第3変動種別エリア512oが特定されている場合は「3」、第4変動種別エリア512pが特定されている場合は「4」の値が予告背景継続カウンタ512tに設定される。これにより、前記予告背景表示は、リーチが発生する遊技回まで継続し、その遊技回における変動表示の終了後、大当たりの発生の有無にかかわらず終了することになる。
従って、本実施形態によれば、前記予告背景表示が行われている間は、その後の第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pのいずれかに対応する変動表示において必ずリーチが発生することになる。そのため、前記予告背景表示が行われている最後の変動表示(予告背景画像が消える際の変動表示)でリーチが発生しないことがある構成に比べて、前記予行背景表示が行われている場合におけるユーザーの期待感がより高まる。これにより、パチンコ機10では、遊技への注目度を高めることができ、遊技の興趣を高めることが可能である。
また、同様の効果を奏する他の実施形態として、予告背景表示の実行中にリーチを伴う変動表示が実行された場合に予告背景継続カウンタ512tの値を0にリセットすることが考えられる。さらに、予告背景表示の実行中にリーチを伴う変動表示が実行された場合であってその時点で第1変動種別エリア512m〜第4変動種別エリア512pの全ての変動パターンが「00」である場合に予告背景継続カウンタ512tの値を0にリセットすることも考えられる。
[第16の実施形態]
以下、本発明の第16の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、保留画像のいずれかに対応する変動表示でリーチ演出が実行されることが予告背景画像の表示によって示される場合を例に挙げて説明した。一方、予告背景画像の表示に代えて、予め定められた特殊予告が実行されることが他の実施形態として考えられる。本実施形態では、この点について説明する。なお、本実施形態に係るパチンコ機10は、前記第1の実施形態における予告背景画像を特殊予告と読み替え、予告背景画像の表示に代えて特殊予告が実行されると考えればよいため、ここでは前記特殊予告の内容のみについて説明する。
まず、前記特殊予告の態様の一例として、通常の変動表示、演出、又は予告で表示される通常キャラクタ画像又は通常メッセージなどの通常予告画像とは異なる予め設定された特殊キャラクタ画像又は特殊メッセージなどの特殊予告画像が図柄表示部341に表示されることが考えられる。また、前記特殊予告画像が表示された後は、前記予告背景画像と同様に前記特殊予告画像の表示が継続すること、又は前記特殊予告画像の表示が変動表示の開始ごとに再表示されることが考えられる。なお、特殊予告画像には、例えば判定表示領域343に表示される予告保留画像に対応する変動パターンの値ごとに対応して表示される画像として、予め定められた複数の色又は複数種別の画像が含まれる。
また、前記特殊予告の態様の他の例として、通常の図柄表示部341における表示画面全体の背景の色、模様、又は雰囲気などの通常背景態様とは異なる予め設定された背景の色、模様、又は雰囲気などの特殊背景態様が表示されることも考えられる。また、前述の予告背景画像が表示されるタイミングで前記特殊背景態様が表示された後は、前記予告背景画像と同様に前記特殊背景態様が表された状態が継続すること、又は前記特殊背景態様が変動表示の開始ごとに再表示されることが考えられる。なお、特殊背景態様には、例えば判定表示領域343に表示される予告保留画像に対応する変動パターンの値ごとに対応して表示される背景として、予め定められた複数の色、模様、又は雰囲気の背景が含まれる。
さらに、前記特殊予告の態様の他の例として、電飾部27の点灯態様を、通常の電飾部27の点灯色、点灯輝度、又は点滅の有無などの通常点灯態様とは異なる点灯色、点灯輝度、又は点滅の有無などの特殊点灯態様に変更することが考えられる。また、前述の予告背景画像が表示されるタイミングで電飾部27の点灯態様が前記特殊点灯態様に変更された後は、前記予告背景画像と同様に電飾部27の点灯態様が前記特殊点灯態様である状態が継続すること、又は電飾部27の点灯態様が変動表示の開始ごとに前記特殊点灯態様に再度変更されることが考えられる。
即ち、本実施形態では、MPU51が、判定表示領域343に前記予告保留画像が表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、予め定められた特殊予告を予め定められた確率で実行させる。そして、前記特殊予告の態様は特に限定されない。ここに、係る処理を実行するときのMPU51が特殊予告制御手段の一例である。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機10でも、前記予告保留画像の終了後に前記特殊予告が実行されることがあり、遊技者に、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続していると認識させることが可能になる。従って、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く継続させることができ、パチンコ機10の遊技の興趣を高めることができる。さらに、前記状態移行条件を満たしている確率が高い遊技回に対応する保留画像が特定できないため、遊技者の遊技への注目度をより高めることができる。
[発明の概要]
以下、上述の各実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号を付して説明することがあるが、当該付記に係る発明はその符号を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[付記A1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
付記A1に係る遊技機によれば、前記予告保留画像の終了後に、前記判定表示領域の背景画像として前記予告背景画像が表示された状態が継続することがあり、この場合には、遊技者に、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続していると認識させることが可能になる。従って、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く継続させることができ、前記遊技機の遊技の興趣を高めることができる。なお、付記A1は、前
記第1の実施形態の内容に関するものである。
[付記A2]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち予め定められた演出表示を伴う変動表示が実行される当否情報を特定し、前記特定された前記当否情報に基づく変動表示が実行されるまでの間、前記予告背景画像の表示を継続させる付記A1に記載の遊技機。
付記A2に係る遊技機によれば、前記予告背景表示が行われている間は、その後の前記保留画像のいずれかに対応する変動表示において必ず前記演出表示が発生することになる。そのため、前記予行背景表示が行われている場合におけるユーザーの期待感がより高まる。これにより、前記遊技機では、遊技への注目度を高めることができ、遊技の興趣を高めることが可能である。
[付記A3]
前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数を予告背景画像の表示を継続する数として記憶する予告背景継続数記憶手段を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記予告背景継続数記憶手段に記憶されている数の前記変動表示が実行されるまでの間、前記予告背景画像の表示を継続させる付記A1に記載の遊技機。
付記A3に係る遊技機によれば、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行されるまでの間、遊技者の遊技への注目度が高い状態を継続させることができる。また、この場合、遊技者は、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示されるときに前記保留表示領域に表示されている保留画像の数によって、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続する期間を認識することができる。
[付記A4]
前記予告保留画像が、複数種類の予告保留画像を含み、
前記予告背景画像が、複数種類の予告背景画像を含み、
前記保留表示制御手段が、前記当否情報の内容に応じて前記予告保留画像を選択して表示させるものであり、
前記特殊予告制御手段が、前記判定表示領域に表示される前記予告保留画像と同じ表示態様の前記予告背景画像を表示させる付記A1〜A3のいずれかに記載の遊技機。
付記A4に係る遊技機によれば、前記特殊予告制御手段は、前記保留表示制御手段による選択結果を利用するため、前記当否情報の内容に応じて前記予告保留画像を選択するための処理を省略することができ、処理が簡素化される。
[付記A5]
前記予告保留画像が、複数種類の予告保留画像を含み、
前記予告背景画像が、複数種類の予告背景画像を含み、
前記保留表示制御手段が、前記当否情報の内容に応じて前記予告保留画像を選択して表示させるものであり、
前記特殊予告制御手段が、前記当否情報の内容に応じて前記予告背景画像を選択して表示させるものである付記A1〜A3のいずれかに記載の遊技機。
付記A5に係る遊技機によれば、前記保留表示制御手段と前記特殊予告制御手段とが、
個別に前記予告保留画像の選択と前記予告背景画像の選択とを実行するため、前記予告保留画像及び前記予告背景画像の組み合わせによって、前記予告保留画像に対応する遊技回と今後の遊技回とにおける前記状態移行条件を満たしている確率の高低を個別に遊技者に示すことが可能である。
[付記A6]
前記特殊予告条件が、前記当否情報の内容が前記状態移行条件を満たす内容であること、及び前記当否情報の内容が予め設定された演出表示を伴う変動パターンの変動表示が実行される内容であることのいずれかの条件を満たすことである付記A1〜A5のいずれかに記載の遊技機。
付記A6に係る遊技機によれば、前記予告背景画像の表示により、前記状態移行条件を満たすこと又は前記変動パターンの変動表示が実行されることを遊技者に告知することができるため、遊技者の期待感を煽り遊技の興趣を高めることができる。
[付記B1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段は、前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された後も、予め設定された継続条件を充足する場合は、前記予告背景画像の表示を継続させることを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、前記予告背景画像が表示された後、前記予告背景画像が表示されたときの前記保留情報記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の変
動表示が行われた時点で前記予告背景画像を終了すると、その時点で遊技者の遊技への注目度が低下する。
これに対し、付記B1に係る遊技機によれば、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示だけでなく、その後も、前記継続条件を充足する場合には、更に継続して遊技者の遊技への注目度が高い状態を維持することが可能になる。なお、付記B1は、前記第2の実施形態の内容に関するものである。
[付記B2]
前記変動表示手段が、前記移行判定手段による判定結果に応じて、予め設定された複数の変動パターンから選択した変動パターンの変動表示を実行可能であり、
前記継続条件が、前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されていた前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された時点で、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報のいずれかに対応して実行される前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うことである付記B1に記載の遊技機。
付記B2に係る遊技機によれば、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の中に、例えばリーチ演出を伴う前記変動パターンが含まれている場合にのみ前記予告背景画像を継続することが可能である。
[付記C1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて、予め設定された複数の変動パターンから選択した変動パターンで図柄を変動させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記変動表示手段が、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が予め定め
られた所定数以下である場合に、予め設定された演出表示を伴う変動パターンを選択する確率が高いものであり、
前記特殊予告制御手段は、前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された後も、予め設定された継続条件を充足する場合は、前記予告背景画像の表示を継続させる一方、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が前記所定数以下である場合は、前記予告背景画像の表示を継続させないことを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数が例えば0の状態で前記作動入賞口に入賞した場合に、その入賞により取得される前記当否情報に基づいて実行される遊技回においてリーチ演出を伴う前記変動パターンが発生しやすくなるように構成されることがある。そのため、前記予告背景画像が表示された後、何度も連続して前記保留数が0の状態で前記作動入賞口に入賞した場合には、前記予告背景画像の表示が継続し、前記予告背景画像の表示の希少価値や前記予告背景画像の表示時の期待感が低くなるおそれがある。
これに対し、付記C1に係る遊技機によれば、前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示だけでなく、その後も更に継続して遊技者の遊技への注目度が高い状態を維持することが可能になると共に、前記予告背景画像の表示の希少価値や前記予告背景画像の表示時の期待感の低下を抑制することができる。なお、付記C1は、前記第3の実施形態の内容に関するものである。
[付記D1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記保留表示制御手段及び前記特殊予告制御手段が、前記保留表示領域における前記予告保留画像の表示と前記判定表示領域における前記予告背景画像の表示とを同時に実行しないことを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、前記保留表示領域及び前記判定表示領域に同時に複数の予告保留画像が表示される状況も考えられる。この場合には、1つ目の前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示され、前記判定表示領域に予告背景画像が表示されている場合に、2つ目の前記予告保留画像が前記保留表示領域に表示される。そのため、遊技者が、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であると認識することが可能になり、前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示の効果が減少する。
これに対し、付記D1に係る遊技機によれば、前記保留表示領域への前記予告保留画像の表示と前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示とが同時に行われない。そのため、前記保留表示領域に表示されている前記保留画像のいずれに対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかを遊技者に認識させることなく、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く維持することができ、遊技の興趣を高めることができる。なお、付記D1は、前記第4の実施形態の内容に関するものである。
[付記D2]
前記保留表示制御手段が、前記保留表示領域に複数の前記予告保留画像を表示させない付記D1に記載の遊技機。
付記D2に係る遊技機によれば、前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示されるときに前記保留表示領域に前記予告保留画像が表示される状態が回避されるため、、前記保留表示領域における前記予告保留画像の表示と前記判定表示領域における前記予告背景画像の表示とが同時に実行されないことになる。
[付記E1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御
手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記保留表示領域及び前記判定表示領域に複数の前記予告背景画像が表示されている状態では、前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示を実行しないことを特徴とする遊技機。
前述したように、前記保留表示領域への前記予告保留画像の表示と前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示とが同時に行われると、遊技者が、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であると認識することが可能になり、前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示の効果が減少する。
これに対し、付記E1に係る遊技機によれば、前記保留表示領域への前記予告保留画像の表示と前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示とが同時に行われない。そのため、前記保留表示領域に表示されている前記保留画像のいずれに対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかを遊技者に認識させることなく、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く維持することができ、遊技の興趣を高めることができる。なお、付記E1は、前記第5の実施形態の内容に関するものである。
[付記F1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた
確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記判定表示領域に前記予告背景画像を表示する際に、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像を前記通常保留画像に変更することを特徴とする遊技機。
前述したように、前記保留表示領域への前記予告保留画像の表示を優先した場合には、
と前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示とが同時に行われると、遊技者が、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であると認識することが可能になり、前記判定表示領域への前記予告背景画像の表示の効果が減少する。また、前記予告背景画像の表示を優先すると、通常時にも複数の前記予告保留画像を表示することができず、前記予告保留画像の表示を優先すると、前記予告背景画像の表示の実行頻度が低下する。
これに対し、付記F1に係る遊技機によれば、前記予告背景画像の表示時には前記予告保留画像の表示が前記通常保留画像に変更される。そのため、前記判定表示領域に予告背景画像が表示されない状況では前記保留表示領域に複数の前記予告保留画像を表示させることが可能であると共に、前記保留表示領域に前記予告保留画像が表示されている場合でも前記判定表示領域に前記予告背景画像を表示させることが可能である。なお、付記F1は、前記第6の実施形態の内容に関するものである。
[付記F2]
前記特殊予告制御手段が、前記判定表示領域に前記予告背景画像を表示する際に、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像の位置を前記保留表示領域内で移動させた状態を経由して前記予告保留画像を前記通常保留画像に変更させる付記F1に記載の遊技機。
付記F2に係る遊技機によれば、遊技者が、前記予告保留画像が表示されていた位置の印象が薄くすることができ、前記予告背景画像が表示されている間の遊技への注目度を高めることができる。
[付記F3]
前記特殊予告制御手段が、前記保留表示領域に表示されている前記保留画像各々をランダムにシャッフルさせた後、又は前記予告保留画像の表示位置をルーレット方式で変更させた後に前記予告保留画像を前記通常保留画像に変更させる付記F2に記載の遊技機。
付記F3に係る遊技機によれば、遊技者は、例えばその変化時に最後に前記予告背景画像が消えた位置の印象を強く持つことになり、前記予告背景画像が表示されていた元の位置の印象を薄くして、遊技者が、前記保留表示領域に表示されている前記保留画像のいずれに対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかを認識することができない状況を作り出すことができる。
[付記G1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が前記状態移行条件を満たすものである場合には、前記判定表示領域に前記予告背景画像を表示すると共に前記保留表示領域に前記予告保留画像を表示させることを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、バリエーションに富んだ予告表示を実現することで、遊技者の遊技への注目度を高めると共に、遊技機の遊技に興趣を添えることができる。
この点について、付記G1に係る遊技機によれば、前記判定表示領域に前記予告背景画像を表示すると共に前記保留表示領域に前記予告保留画像を表示させることにより、バリエーションに富んだ予告表示が実現される。なお、付記G1は、前記第7の実施形態の内容に関するものである。
[付記G2]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の中からランダムに選択した前記当否情報に対応する保留画像として前記予告保留画像を表示させる付記G1に記載の遊技機。
付記G2に係る遊技機によれば、前記予告保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たす遊技回であることも考えられるが、前記予告保留画像とは異なる前記保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことも考えられる。
例えば、前記予告保留画像に対応する遊技回では前記状態移行条件を満たさず、その後の前記保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことが考えられる。この場合には、前記予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者を落胆させた後、その遊技者に、前記通常保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことによるサプライズ感を与えることができ、遊技に興趣を添えることができる。
なお、この場合には、前記予告保留画像に対応する遊技回においてリーチも発生しないで前記変動表示が終了することになるが、その後の前記保留画像に対応する遊技回で必ず
前記状態移行条件を満たすことになるため、遊技者を多大に落胆させることもない。また、このような処理が行われることを知っている遊技者は、前記予告保留画像に対応する遊技回でリーチが発生しなかったことで、前記状態移行条件を満たすことが確定していることを事前に認識することができる。
また、前記予告保留画像に対応する遊技回よりも前の前記保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことも考えられる。この場合には、前記予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者に予期せぬ大当たりによるサプライズ性を持たせた遊技を提供することができる。なお、前記予告保留画像に対応する遊技回よりも前の保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になった場合には、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像を前記通常保留画像に戻せばよい。
[付記G3]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち前記状態移行条件を満たす当否情報に対応する前記保留画像の1つ前に前記移行判定手段による判定が行われる前記当否情報に対応する前記保留画像として前記予告保留画像を表示させる付記G1に記載の遊技機。
付記G3に係る遊技機によれば、前記予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者を落胆させた後、その遊技者に、前記通常保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことによるサプライズ感を与えることができ、遊技に興趣を添えることができる。
[付記G4]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち前記状態移行条件を満たす当否情報に対応する前記保留画像の1つ後に前記移行判定手段による判定が行われる前記当否情報に対応する前記保留画像として前記予告保留画像を表示させる付記G1に記載の遊技機。
付記G4に係る遊技機によれば、前記予告保留画像に対応する遊技回だけに期待を寄せていた遊技者に予期せぬ大当たりによるサプライズ性を持たせた遊技を提供することができる。なお、前記予告保留画像に対応する遊技回よりも前の保留画像に対応する遊技回で大当たり当選になった場合には、前記保留表示領域に表示されている前記予告保留画像を前記通常保留画像に戻せばよい。
[付記G5]
前記変動表示手段が、前記移行判定手段による判定結果に応じて、予め設定された複数の変動パターンから選択した変動パターンの変動表示を実行可能であり、
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の全ての前記当否情報の内容が前記状態移行条件を満たすものでなく、いずれかの前記当否情報の内容が前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うものである場合に、前記演出表示を伴う前記当否情報に対応する前記保留画像として前記予告保留画像を表示させる付記G1〜G4のいずれかに記載の遊技機。
付記G5に係る遊技機によれば、前記当否情報の内容が前記状態移行条件を満たすものでない場合にも、前記当否情報の内容が前記状態移行条件を満たす場合と同様の期待感を遊技者に与えることができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
[付記H1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得
手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数を予告背景画像の表示を継続する数として記憶する予告背景継続数記憶手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記予告背景継続数記憶手段に記憶されている数の前記変動表示が実行されるまでの間、前記予告背景画像の表示を継続させた後、前記予告背景画像を前記通常背景画像に徐々に変化させることを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、前記判定表示領域の前記背景画像として前記予告背景画像が表示されてから、前記保留数に対応する数の前記変動表示が行われた場合に、前記予告背景画像が前記通常背景画像に戻されるため、遊技者の期待感を急激に低下させるおそれがある。
これに対し、付記H1に係る遊技機によれば、前記予告背景継続数記憶手段に記憶されている数の前記変動表示が実行されるまでの間、前記予告背景画像の表示を継続させた後、前記予告背景画像を前記通常背景画像に徐々に変化するため、前記状態移行条件を満たす可能性が残っているように遊技者に感じさせることができ、遊技者の期待感を急激に低下させることを防止することができる。なお、付記H1は、前記第8の実施形態の内容に関するものである。
[付記H2]
前記変動表示手段が、前記移行判定手段による判定結果に応じて、予め設定された複数の変動パターンから選択した変動パターンの変動表示を実行可能であり、
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うものである場合に前記
予告背景画像の濃度を初期化する付記H1に記載の遊技機。
付記H2に係る遊技機によれば、遊技者に前記状態移行条件を満たす可能性が徐々に薄れていく様子を見せて緊張感を与えることができ、前記予告背景画像が元の濃度に戻ることを期待させて遊技における前記予告背景画像への注目度を高めることができる。また、一度薄くなった前記予告背景画像の濃度が元に復帰した場合には、遊技者に前記状態移行条件を満たすという期待感を持たせて気分を高揚させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
[付記H3]
前記特殊予告制御手段が、前記変動表示の開始時に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うものである場合に前記予告背景画像の濃度を初期化する付記H2に記載の遊技機。
付記H3に係る遊技機によれば、前記変動表示が開始されるときに前記予告背景画像の濃度が初期化され、前記演出表示を伴う前記変動パターンが表示される遊技回が遊技者に認識されないため、遊技者による遊技への注目度が高い状態をより長く維持することができる。
[付記H4]
前記特殊予告制御手段が、前記作動入賞口への遊技球の入賞時に前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が前記変動パターンが予め定められた演出表示を伴うものである場合に、前記作動入賞口への遊技球の入賞から所定時間経過後に前記予告背景画像の濃度を初期化する付記H2に記載の遊技機。
付記H4に係る遊技機によれば、前記作動入賞口への遊技球の入賞から所定時間経過後に前記予告背景画像の濃度が初期化され、前記演出表示を伴う前記変動パターンが表示される遊技回が遊技者に認識されないため、遊技者による遊技への注目度が高い状態をより長く維持することができる。
[付記H5]
前記変動表示手段が、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が予め定められた所定数以下である場合に、予め設定された演出表示を伴う変動パターンを選択する確率が高いものであり、
前記特殊予告制御手段は、前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の数が前記所定数以下である場合は、前記予告背景画像の濃度を初期化しない付記H2〜H4のいずれかに記載の遊技機。
付記H5に係る遊技機によれば、前記予告背景画像の濃度の初期化の希少価値や前記予告背景画像の濃度が初期化されたときの期待感の低下を抑制することができる。
[付記I1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されて
いる前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
一般に、前記保留画像が通常保留画像とは異なる予告保留画像で前記保留表示領域に表示される場合には、他の前記保留画像に対応する遊技回において前記状態移行条件を満たしている確率が低いことが遊技者に認識される。そのため、前記保留表示領域に前記予告保留画像が表示された場合には、前記予告保留画像に対応する遊技回の前後は、遊技者による遊技への注目度が低くなる可能性も否めない。
これに対し、付記I1に係る遊技機によれば、前記予告保留画像が表示される場合とは異なり、前記予告背景画像が表示される場合は、遊技者が、前記状態移行条件を満たしている確率が高い遊技回を特定することができないため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。なお、付記I1は、前記第9の実施形態の内容に関するものである。
[付記I2]
前記特殊予告制御手段が、前記変動表示手段により前記変動表示が開始されるタイミングで、前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が前記特殊予告条件を満たす場合に、前記予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる付記I1に記載の遊技機。
ところで、遊技球が前記作動入賞口に入賞したタイミングで、その入賞によって取得された前記当否情報について前記予告背景画像の表示の有無を判断し、前記予告背景画像を前記判定表示領域に表示させることも考えられるが、この場合には、前記予告背景画像が表示されたときに表示された前記保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識されるおそれがある。
これに対し、付記I2に係る遊技機によれば、前記変動表示が開始されるタイミングで、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示されるため、前記保留表示領域に表示されているいずれの前記保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
[付記J1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順
次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて予め設定された予告演出処理を実行する予告演出手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記予告演出手段により前記予告演出処理が実行されるタイミングで、前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が前記特殊予告条件を満たす場合に、前記予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させることを特徴とする遊技機。
前述したように、遊技球が前記作動入賞口に入賞したタイミングで、その入賞によって取得された前記当否情報について前記予告背景画像の表示の有無を判断し、前記予告背景画像を前記判定表示領域に表示させることも考えられるが、この場合には、前記予告背景画像が表示されたときに表示された前記保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識されるおそれがある。
これに対し、付記J1に係る遊技機によれば、前記予告演出処理が実行されるタイミングで、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示されるため、前記保留表示領域に表示されているいずれの前記保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。なお、付記J1は、前記第10の実施形態の内容に関するものである。
[付記J2]
前記予告演出手段が、操作手段の操作を予告演出の内容に反映させる操作予告演出処理を実行可能であり、
前記特殊予告制御手段が、前記予告演出手段により前記操作予告演出処理が実行され、前記操作手段の操作を受け付けたタイミングで、前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が前記特殊予告条件を満たす場合に、前記予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させることを特徴とする遊技機。
付記J2に係る遊技機によれば、遊技者が前記操作手段の操作を行ったタイミングで前記予告背景画像が表示されるため、遊技者に自己の操作によって前記状態移行条件を満たす確率が向上したような感覚を与えることができ、前記操作予告演出処理における前記操作手段の操作意欲を向上させることができる。
[付記K1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得
手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記特殊予告制御手段が、前記表示制御手段により前記保留画像の移動して表示されるタイミングで、前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が前記特殊予告条件を満たす場合に、前記予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させることを特徴とする遊技機。
前述したように、遊技球が前記作動入賞口に入賞したタイミングで、その入賞によって取得された前記当否情報について前記予告背景画像の表示の有無を判断し、前記予告背景画像を前記判定表示領域に表示させることも考えられるが、この場合には、前記予告背景画像が表示されたときに表示された前記保留画像に対応する遊技回が大当たり当選している確率の高い遊技回であると認識されるおそれがある。
これに対し、付記K1に係る遊技機によれば、前記表示制御手段により前記保留画像の移動して表示されるタイミングで、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示されるため、前記保留表示領域に表示されているいずれの前記保留画像に対応する遊技回が前記状態移行条件を満たしている確率の高い遊技回であるかが遊技者に特定されない。そのため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。なお、付記K1は、前記第11の実施形態の内容に関するものである。
[付記L1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から一時表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記一時表示領域に表示されている前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動
表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、前記一時表示領域における前記保留画像の表示を消し、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記一時表示領域における前記保留画像の表示の痕跡を表示させる痕跡表示制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、現在の遊技回に対応する前記保留画像が表示される領域として区画された判定表示領域が存在しない構成も考えられる。例えば、前記保留画像が前記保留表示領域から前記判定表示領域の位置に相当する前記一時表示領域に一時的に移動して表示された後、前記保留画像が消えて前記変動表示領域における前記変動表示が開始される構成も考えられる。
これに対し、付記L1に係る遊技機によれば、前記判定表示領域への予告背景画像の表示に代えて、前記一時表示領域に予告保留画像の痕跡により、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続していることを遊技者に認識させ、その後の遊技への注目度を高めることができる。また、遊技者が、前記変動表示が行われる度に、前記一時表示領域における予告保留画像の痕跡の残存の有無に注目することになり、遊技者の遊技への注目度を高めると共に、遊技に興趣を添えることができる。なお、付記L1は、前記第12の実施形態の内容に関するものである。
[付記L2]
前記痕跡表示制御手段は、前記一時表示領域に前記予告保留画像を点滅で表示させること、又は、前記一時表示領域に前記予告保留画像を薄い濃度で表示させることにより、前記予告保留画像の痕跡を表示させるものである付記L1に記載の遊技機。
付記L2に係る遊技機によれば、前記予告保留画像の痕跡を遊技者に直感的に認識させることができ、前記遊技機の詳細な仕様を認識していない遊技者に対しても、前記一時表示領域における前記予告保留画像の痕跡に注目させることができる。
[付記M1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域内で特定の保留領域に向けて順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記特定の保留領域に表示されている前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記特定の保留領域における前記保留画像の表示を消し、前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記
移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記保留表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を前記保留表示領域全体の背景画像として表示させる痕跡表示制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、現在の遊技回に対応する前記保留画像が表示される領域として区画された判定表示領域が存在しない構成も考えられる。例えば、前記保留表示領域に設けられた特定の保留領域が前記判定表示領域を兼ねる構成も考えられる。
これに対し、付記M1に係る遊技機によれば、前記判定表示領域への予告背景画像の表示に代えて、前記保留表示領域全体の背景画像として前記予告背景画像が表示されることにより、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続していることを遊技者に認識させることができる。そして、前記保留表示領域全体に前記予告背景画像が表示されるため、前記状態移行条件を満たしている確率が高い遊技回が遊技者に特定されないため、その後の遊技への注目度を高めることができる。
[付記N1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させる特殊予告制御手段と、
を備え、
前記保留表示制御手段が、前記保留表示領域に複数の前記予告保留画像を表示させることなく、
前記表示制御手段が、前記予告保留画像を順次移動して表示させる際に、前記保留表示領域に前記予告保留画像が表示されており、且つ、前記保留情報記憶手段に記憶されてい
る当否情報のいずれかが前記状態移行条件を満たしている場合に、前記予告保留画像の種別を変更することを特徴とする遊技機。
この種の遊技機では、先に表示されていた前記予告保留画像に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たさない状況で、後から取得された前記当否情報が前記状態移行条件を満たすという状況が考えられる。この場合、予告保留画像及び予告背景画像を同時に表示しない構成では、前記状態移行条件を満たしている前記当否情報に対応する前記保留画像が前記予告保留画像で表示されることはない。
これに対し、付記N1に係る遊技機によれば、先に表示されていた前記予告保留画像に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たさない状況で、後から取得された前記当否情報が前記状態移行条件を満たす場合に、先に表示されていた前記予告保留画像の種別が変更される。従って、前記予告保留画像の種別を変化させて遊技者の期待感を煽りつつ、前記予告保留画像に対応する遊技回では前記状態移行条件を満たさないことで落胆させ、さらにその後に前記背景表示画像が表示された状態で前記通常保留画像に対応する遊技回が実行される際に前記状態移行条件を満たすことで気分を高揚させる、という複雑な演出処理を実現することが可能になり、遊技機の興趣を高めることができる。
[付記P1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、予め定められた特殊予告を予め定められた確率で実行させる特殊予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
付記P1に係る遊技機によれば、前記特殊予告が実行されることにより、遊技者に、前記状態移行条件を満たしている確率が高い状態が継続していると認識させることが可能になる。従って、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く継続させることができ、前記遊技機の遊技の興趣を高めることができる。なお、付記P1は、前記第16の実施形態の内容に関するものである。
[付記P2]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち予め定められた演出表示を伴う変動表示が実行される当否情報を特定し、前記特定された前記当否情報に基づく変動表示が実行されるまでの間、前記特殊予告を継続させる付記P1に記載の遊技機。
付記P2に係る遊技機によれば、前記特殊予告が実行されている間は、その後の前記保留画像のいずれかに対応する変動表示において必ず前記演出表示が発生することになる。そのため、前記特殊予告が実行されている場合におけるユーザーの期待感がより高まる。これにより、前記遊技機では、遊技への注目度を高めることができ、遊技の興趣を高めることが可能である。
[付記Q1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、前記特殊予告条件を満たしている状態を、予め定められた確率で、前記特殊予告条件を満たす前記当否情報に対応する前記保留画像が特定されない態様によって表示する特殊予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
付記Q1に係る遊技機によれば、前記予告保留画像の終了後に、前記特殊予告条件を満たす前記当否情報に対応する前記保留画像が特定されない態様によって、前記特殊予告条件を満たしている旨が表示されることがある。これにより、遊技者に、前記状態移行条件を満たしている確率が高い保留画像がいずれの保留画像であるかを特定させることなく、その状態である旨だけを認識させることができる。即ち、前記状態移行条件を満たしている確率が高い遊技回に対応する保留画像が特定できないため、遊技者の遊技への注目度をより高めることができる。従って、遊技者の遊技への注目度が高い状態を従来よりも長く継続させることができ、前記遊技機の遊技の興趣を高めることができる。なお、付記A1は、前記第1の実施形態などの内容に関するものである。
[付記Q2]
前記特殊予告制御手段が、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報のうち予め定められた演出表示を伴う変動表示が実行される当否情報を特定し、前記特定された前記当否情報に基づく変動表示が実行されるまでの間、前記特殊予告条件を満たしている状態の表示を継続させる付記Q1に記載の遊技機。
付記Q2に係る遊技機によれば、前記特殊予告条件を満たしている状態が表示されている間は、その後の前記保留画像のいずれかに対応する変動表示において必ず前記演出表示が発生することになる。そのため、前記特殊予告条件を満たしている状態が表示されている場合におけるユーザーの期待感がより高まる。これにより、前記遊技機では、遊技への注目度を高めることができ、遊技の興趣を高めることが可能である。
[付記R1]
遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記保留表示領域に表示される複数の前記保留画像のうち先に変動表示が実行される先保留画像の表示態様により、後に変動表示が実行される後保留画像に対応する当否情報が状態移行条件を満たしている可能性の高低を表示する事前予告制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
付記R1に係る遊技機によれば、前記後保留画像に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たしている可能性の高低が前記先保留画像の表示態様によって表示される。これにより、前記保留画像各々に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たしているか否かを遊技者が予測するための表示態様を多様化することができ、前記遊技機の遊技の興趣を高めることができる。なお、付記R1は、前記第7の実施形態などの内容に関するものである。
[付記R2]
前記事前予告制御手段が、前記後保留画像に対応する前記当否情報が前記状態移行条件を満たしている場合に、予め設定された前記予告保留画像を前記先保留画像として表示さ
せる付記R1に記載の遊技機。
付記R2に係る遊技機によれば、前記先保留画像として表示された前記予告保留画像に対応する遊技回に期待を寄せていた遊技者を落胆させた後、その遊技者に、前記後保留画像として表示された前記通常保留画像に対応する遊技回で前記状態移行条件を満たすことによるサプライズ感を与えることができ、遊技に興趣を添えることができる。
4 :メイン制御ユニット
41:MPU
411:ROM
412:RAM
5 :音声ランプ制御装置
51:MPU
511:ROM
512:RAM
52:入出力I/F
6 :表示制御装置
61:MPU
611:ROM
612:RAM
7 :払出制御ユニット
8 :発射制御装置
9 :電源制御装置
10:パチンコ機(遊技機)
11:前面枠
12:内枠
13:裏パックユニット
14:外枠
21:発射ハンドル
22:操作ボタン
22a:操作スイッチ
26:スピーカ
27:電飾部
341:図柄表示部
342:保留表示領域
342A〜342D:第1保留領域〜第4保留領域
343:判定表示領域

Claims (1)

  1. 遊技球が予め定められた作動入賞口に入球した場合に当否情報を取得する当否情報取得手段と、
    前記当否情報取得手段により取得される前記当否情報が予め定められた最大保留数を上限として記憶される保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に現在記憶されている前記当否情報の数に対応する数の保留画像を保留表示領域に表示させると共に、前記保留画像を前記保留表示領域から判定表示領域に順次移動して表示させる表示制御手段と、
    前記判定表示領域に表示される前記保留画像に対応して前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報について予め定められた状態移行条件を満たすか否かを順次判定する移行判定手段と、
    前記移行判定手段による判定結果に応じて図柄を変動させる変動表示を実行させる変動表示手段と、
    前記移行判定手段による前記判定結果に応じて遊技状態を予め定められた特定遊技状態に移行させる移行制御手段と、
    前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報各々の内容を前記当否情報各々が前記移行判定手段による判定対象となる前に確認する保留確認手段と、
    前記保留確認手段により確認された前記当否情報の内容が予め設定された予告保留条件を満たさない場合は、通常保留画像を前記保留画像として前記保留表示領域に表示させ、前記予告保留条件を満たす場合は、前記通常保留画像とは表示態様が異なる予告保留画像を予め定められた確率で前記保留画像として前記保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
    前記判定表示領域に表示される前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たす場合に、前記特殊予告条件を満たしている状態を、予め定められた確率で、前記特殊予告条件を満たす前記当否情報に対応する前記保留画像が特定されない態様によって表示する特殊予告制御手段と、
    を備え、
    前記特殊予告制御手段が、
    前記予告保留画像が前記判定表示領域に表示される際に、前記予告保留画像に対応する前記当否情報を除く他の前記当否情報の内容が予め設定された特殊予告条件を満たさない場合は、通常背景画像を前記判定表示領域の背景画像として表示させ、前記特殊予告条件を満たす場合は、前記通常背景画像とは表示態様が異なる予告背景画像を予め定められた確率で前記判定表示領域の背景画像として表示させるものであって、
    前記予告背景画像を表示させた後、前記予告背景画像が前記判定表示領域に表示される際に前記保留記憶手段に記憶されている前記当否情報の保留数に対応する数の前記変動表示が実行された後も、予め設定された継続条件を充足する場合は、前記予告背景画像の表示を継続させることを特徴とする遊技機。
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