JP2019122186A - 車両制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回生力の増減操作性を高める。【解決手段】車両制御装置は、二次電池4に接続された走行用のモータ2と、ブレーキペダル6とは別設され、ドライバにより往復動操作される操作部11と、操作部11が往復動操作された変位量Dを検出する変位量検出部13と、変位量検出部13で検出された変位量Dに応じた大きさの回生力Tを発生させるようにモータ2を制御する制御部20と、を備える。たとえば、制御部20は、変位量検出部13で検出された変位量Dが大きいほど大きな回生力を発生させるようにモータ2を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ドライバの操作に応じて回生力の大きさを制御する車両制御装置に関する。
バッテリに接続された走行用のモータを搭載した車両で実施される制動制御の一つとして、モータを発電機として作動させてバッテリを充電する回生制御が知られている。回生制御では、発電機として作動するモータによって車両の運動エネルギーが電気エネルギーに変換され、この電気エネルギーがバッテリに供給される。このとき、電気エネルギーに変換される運動エネルギーの分だけ車両が制動される。
このような回生制御として、ドライバの操作に応じて回生力を増減させる制御も提案されている。たとえば、ステアリングホイールに二種の操作スイッチを付設したうえで、一方のスイッチが操作された回数に応じて回生力を増加させ、反対に、他方のスイッチが操作された回数に応じて回生力を減少させることが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述したように、二種のスイッチをそれぞれに操作して回生力を増加または減少させる技術では、回生力を増加させる場合と減少させる場合とで操作するスイッチが異なることから、回生力の増減時における操作性を高めるうえで改善の余地がある。
本件の車両制御装置は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、回生力の増減操作性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本件の車両制御装置は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、回生力の増減操作性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する車両制御装置は、二次電池に接続された走行用のモータと、ブレーキペダルとは別設され、ドライバにより往復動操作される操作部と、前記操作部が往復動操作された変位量を検出する変位量検出部と、前記変位量検出部で検出された変位量に応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御する制御部と、を備える。
(2)前記制御部は、前記変位量検出部で検出された変位量が大きいほど大きな回生力を発生させるように前記モータを制御することが好ましい。
(3)前記操作部を所定位置へ向けて付勢する付勢機構を備えることも好ましい。
(4)さらに、前記付勢機構は、前記所定位置から離隔するほど大きな力で前記操作部を付勢することが好ましい。
(3)前記操作部を所定位置へ向けて付勢する付勢機構を備えることも好ましい。
(4)さらに、前記付勢機構は、前記所定位置から離隔するほど大きな力で前記操作部を付勢することが好ましい。
(5)前記操作部は、ステアリングホイールに付設されることが好ましい。
(6)さらに、前記操作部は、前記ステアリングホイールの車幅方向外側に配置されたことが好ましい。
(7)本車両制御装置は、車速を検出する車速センサを備えることが好ましい。この場合の前記制御部は、前記車速センサで検出された車速に応じて基準回生力を設定する基準力設定部を有し、前記基準力設定部で設定された基準回生力に応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御することが好ましい。
(8)また、前記制御部は、前記変位量検出部で検出された変位量に応じたゲインを設定するゲイン設定部を有し、前記ゲイン設定部で設定されたゲインに応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御することが好ましい。
(6)さらに、前記操作部は、前記ステアリングホイールの車幅方向外側に配置されたことが好ましい。
(7)本車両制御装置は、車速を検出する車速センサを備えることが好ましい。この場合の前記制御部は、前記車速センサで検出された車速に応じて基準回生力を設定する基準力設定部を有し、前記基準力設定部で設定された基準回生力に応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御することが好ましい。
(8)また、前記制御部は、前記変位量検出部で検出された変位量に応じたゲインを設定するゲイン設定部を有し、前記ゲイン設定部で設定されたゲインに応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御することが好ましい。
本件によれば、一つの操作部で回生力を増加および減少の双方に操作することができる。よって、回生力の増減操作性を高めることができる。
図面を参照して、実施形態としての車両制御装置を説明する。
本実施形態で説明する制御装置は、充放電可能なバッテリ(二次電池)に接続された走行用のモータを搭載した車両に適用される。この車両としては、走行駆動源としてモータのみを搭載した電気自動車や、モータのほかにエンジンも走行駆動源として搭載したハイブリッド自動車などの電動車両が挙げられる。ここでは、車両として電気自動車を例示する。
本実施形態で説明する制御装置は、充放電可能なバッテリ(二次電池)に接続された走行用のモータを搭載した車両に適用される。この車両としては、走行駆動源としてモータのみを搭載した電気自動車や、モータのほかにエンジンも走行駆動源として搭載したハイブリッド自動車などの電動車両が挙げられる。ここでは、車両として電気自動車を例示する。
[I.一実施形態]
[1.構成]
本実施形態の車両には、ドライバの操作に応じて回生トルク(回生力)の大きさを制御する車両制御装置が設けられている。以下の説明では、車両の基本的な構成を述べてから、車両の制御に関する詳細な構成を述べる。
[1.構成]
本実施形態の車両には、ドライバの操作に応じて回生トルク(回生力)の大きさを制御する車両制御装置が設けられている。以下の説明では、車両の基本的な構成を述べてから、車両の制御に関する詳細な構成を述べる。
[1.1.基本構成]
――駆動系――
はじめに、図1を参照して、車両1の駆動系に関する構成を説明する。
車両1には、走行駆動源としてモータ2が搭載される。モータ2は、電動機としての機能および発電機としての機能を併せもつ電動発電機(モータージェネレータ)である。
このモータ2には、インバータ3を介してバッテリ4が電気的に接続され、車輪9が機械的(メカニカル)に接続されている。
――駆動系――
はじめに、図1を参照して、車両1の駆動系に関する構成を説明する。
車両1には、走行駆動源としてモータ2が搭載される。モータ2は、電動機としての機能および発電機としての機能を併せもつ電動発電機(モータージェネレータ)である。
このモータ2には、インバータ3を介してバッテリ4が電気的に接続され、車輪9が機械的(メカニカル)に接続されている。
インバータ3は、電流を直流から交流または交流から直流に変換するDC−ACコンバータである。このインバータ3は、モータ2を制御するモータ制御ユニット30(Motor Control Unit,MCU)に内蔵されている。モータ制御ユニット30は、インバータ3の制御を司り、インバータ3を介してモータ2の作動状態を制御する。たとえば、モータ2を電動機または発電機として作動させたり、モータ2のトルクの大きさを調整したりする。
バッテリ4は、充放電可能な高電圧の二次電池である。このバッテリ4には、その状態に関するパラメータを検出するセンサ41,42が付設されている。ここでは、バッテリ4の電圧を検出する電圧センサ41と、バッテリ4の電流を検出する電流センサ42とが設けられる。
バッテリ4は、充放電可能な高電圧の二次電池である。このバッテリ4には、その状態に関するパラメータを検出するセンサ41,42が付設されている。ここでは、バッテリ4の電圧を検出する電圧センサ41と、バッテリ4の電流を検出する電流センサ42とが設けられる。
これらのセンサ41,42で検出されたパラメータは、バッテリ4の状態を管理するバッテリ管理ユニット(Battery Management Unit,BMU)40に伝達される。
バッテリ管理ユニット40は、電圧や電流などに基づいてバッテリ4の充電率SOC(State of Charge)を演算するほか、充電容量や劣化状態といったバッテリ4の状態を管理する。
バッテリ管理ユニット40は、電圧や電流などに基づいてバッテリ4の充電率SOC(State of Charge)を演算するほか、充電容量や劣化状態といったバッテリ4の状態を管理する。
車輪9の駆動時には、バッテリ4からの直流電力がインバータ3で交流電力に変換されてモータ2に供給される。このように電動機として作動するモータ2によって、車輪9が回転駆動される。このとき、バッテリ4は放電し、モータ2によって電力が消費される。
反対に、車輪9の回生制動時には、車輪9の回転によってモータ2が発電する。このように発電機として作動するモータ2からの交流電力は、インバータ3で直流電力に変換されてバッテリ4に供給される。このとき、モータ2は発電し、バッテリ4が充電される。
反対に、車輪9の回生制動時には、車輪9の回転によってモータ2が発電する。このように発電機として作動するモータ2からの交流電力は、インバータ3で直流電力に変換されてバッテリ4に供給される。このとき、モータ2は発電し、バッテリ4が充電される。
――操作系――
つぎに、車両1の操作系に関する構成を説明する。
車両1には、ドライバの足で踏み込まれる操作系として、二種のペダル5,6が設けられている。一方は、車両1を駆動させるアクセルペダル5である。他方は、車両1を制動させるブレーキペダル6である。
つぎに、車両1の操作系に関する構成を説明する。
車両1には、ドライバの足で踏み込まれる操作系として、二種のペダル5,6が設けられている。一方は、車両1を駆動させるアクセルペダル5である。他方は、車両1を制動させるブレーキペダル6である。
これらのペダル5,6には、踏み込み操作の有無を検出するセンサ50,60が付設されている。ここでは、アクセルペダル5の踏み込み量θAを検出するアクセルポジションセンサ(Accelerator Position Sensor,APS)50と、ブレーキペダル6の踏み込みの有無に応じてON/OFF状態の切り替わるブレーキスイッチ60とが設けられる。
また、車両1には、ドライバの手で回動される操作系として、車輪9を操舵するステアリングホイール10(いわゆる「ハンドル」)が設けられている。
さらに、車両1には、ドライバの手で握り込まれる操作系として、モータ2による回生トルクT(回生力)の大きさを調節するパドル(操作部)11が設けられている。すなわち、制動操作系として、車両1には、ブレーキペダル6のほかに往復動操作されるパドル11が別設されている。
さらに、車両1には、ドライバの手で握り込まれる操作系として、モータ2による回生トルクT(回生力)の大きさを調節するパドル(操作部)11が設けられている。すなわち、制動操作系として、車両1には、ブレーキペダル6のほかに往復動操作されるパドル11が別設されている。
本実施形態のパドル11は、ステアリングホイール10に付設されている。
具体的に言えば、パドル11は、ステアリングホイール10の裏側(ドライバとは反対側)に設けられている。そのうえ、ステアリングホイール10のうち車幅方向外側にパドル11が配置されている。図1に例示するように、ステアリングホイール10が右側に設けられた車両(いわゆる「右ハンドル車」)では、ステアリングホイール10の右側にパドル11が配置される。反対に、ステアリングホイール10が左側に設けられた車両(いわゆる「左ハンドル車」)では、ステアリングホイール10の左側にパドル11が配置される。
具体的に言えば、パドル11は、ステアリングホイール10の裏側(ドライバとは反対側)に設けられている。そのうえ、ステアリングホイール10のうち車幅方向外側にパドル11が配置されている。図1に例示するように、ステアリングホイール10が右側に設けられた車両(いわゆる「右ハンドル車」)では、ステアリングホイール10の右側にパドル11が配置される。反対に、ステアリングホイール10が左側に設けられた車両(いわゆる「左ハンドル車」)では、ステアリングホイール10の左側にパドル11が配置される。
さらに、パドル11には、ドライバに操作されたときにだけパドル11を変位させる機構が付設されている。
具体的には、図2に示すように、パドル11を所定位置P0へ向けて付勢するモーメンタリ機構12(付勢機構)が設けられている。この所定位置P0は、ステアリングホイール10をドライバが握ったときに指がかけられる位置に設定されている。モーメンタリ機構12には、所定位置P0から離隔するほど大きな力でパドル11を付勢する機構が用いられている。
具体的には、図2に示すように、パドル11を所定位置P0へ向けて付勢するモーメンタリ機構12(付勢機構)が設けられている。この所定位置P0は、ステアリングホイール10をドライバが握ったときに指がかけられる位置に設定されている。モーメンタリ機構12には、所定位置P0から離隔するほど大きな力でパドル11を付勢する機構が用いられている。
このようなモーメンタリ機構12としては、握り込まれる方向とは反対方向にパドル11を所定位置P0へ向けて押圧するバネやゴムといった弾性体や、この弾性体によって押圧されたパドル11の位置を所定位置P0に規制する部材などが挙げられる。ここでいう「所定位置P0」は、非操作時におけるパドル11の位置であることから、「デフォルト位置」と呼ぶこともできる。
パドル11は、所定位置P0に対して最も変位した位置(以下「最大操作位置PM」という)も規制されている。最大操作位置PMは、ステアリングホイール10に対して隙間の確保された位置に設定されている。
そのため、非操作時におけるパドル11は、図2の実線で示すように所定位置P0に位置し、最も握り込み操作されたパドル11は、図2の二点鎖線で示すように最大操作位置PMに位置する。言い換えれば、パドル11は、所定位置P0と最大操作位置PMとの間をドライバによって往復動操作される。
そのため、非操作時におけるパドル11は、図2の実線で示すように所定位置P0に位置し、最も握り込み操作されたパドル11は、図2の二点鎖線で示すように最大操作位置PMに位置する。言い換えれば、パドル11は、所定位置P0と最大操作位置PMとの間をドライバによって往復動操作される。
パドル11が握り込まれると、ステアリングホイール10に近接する方向へパドル11が変位(往動)する。その後にパドル11の握り込みが解除されると、モーメンタリ機構12によってステアリングホイール10から離隔する方向へパドル11が変位(復動)する。このようなモーメンタリ動作(往復動)によって、非操作時にはパドル11が所定位置P0に戻される。
パドル11には、所定位置P0に対する変位量Dを検出するストロークセンサ13(変位量検出部)も付設されている。ここでいう「変位量D」は、ドライバによるパドル11の操作ストローク(操作量)である。このことから、ストロークセンサ13を「操作量検出部」と呼ぶこともできる。
そのほか、図1に示すように、車両1には、その走行速度(以下「車速」という)Vを検出する車速センサ7も設けられている。また、後退走行時のRポジション,駐停車時のNポジションあるいはPポジション,通常走行時のDポジションや回生トルクTの確保されるBポジションといった各ポジションを選択するセレクタレバー8も設けられている。このセレクタレバー8は、ステアリングホイール10に対して車幅方向内側(車幅方向中央)に配置されている。
[1.2.詳細構成]
つぎに、モータ2を発電機として作動させる回生制御に関する構成を説明する。回生制御は、Bポジションの選択時やブレーキペダル6の踏み込み操作時などのほか、パドル11の操作時に実施される。ここでは、パドル11の操作時に実施される回生制御を詳述する。
つぎに、モータ2を発電機として作動させる回生制御に関する構成を説明する。回生制御は、Bポジションの選択時やブレーキペダル6の踏み込み操作時などのほか、パドル11の操作時に実施される。ここでは、パドル11の操作時に実施される回生制御を詳述する。
この車両1では、回生制御の制御主体を統合制御ユニット(Electric Vehicle − Electronic Control Unit, EV-ECU)20が担う。
なお、統合制御ユニット20(制御部)は、回生制御のほか、車両1に関する広汎な制御も担う。たとえば、モータ制御ユニット30やバッテリ管理ユニット40が統合制御ユニット20によって統合的に制御される。統合制御ユニット20をはじめとしたモータ制御ユニット30やバッテリ管理ユニット40などの電子制御装置は、マイクロプロセッサやROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などを集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される。
なお、統合制御ユニット20(制御部)は、回生制御のほか、車両1に関する広汎な制御も担う。たとえば、モータ制御ユニット30やバッテリ管理ユニット40が統合制御ユニット20によって統合的に制御される。統合制御ユニット20をはじめとしたモータ制御ユニット30やバッテリ管理ユニット40などの電子制御装置は、マイクロプロセッサやROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などを集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される。
この統合制御ユニット20は、車載ネットワークの通信ラインを介して、他のユニット30,40やセンサ類7,8,13,50,60と情報を送受信可能に接続される。
具体的に言えば、統合制御ユニット20には、車速V,アクセルペダル5の踏み込み量θA,変位量D,充電率SOCといった種々の情報が通信ラインを介して入力される。また、統合制御ユニット20からは、回生制御に関する制御信号が通信ラインを介してモータ制御ユニット30に出力される。
具体的に言えば、統合制御ユニット20には、車速V,アクセルペダル5の踏み込み量θA,変位量D,充電率SOCといった種々の情報が通信ラインを介して入力される。また、統合制御ユニット20からは、回生制御に関する制御信号が通信ラインを介してモータ制御ユニット30に出力される。
上記した統合制御ユニット20には、回生制御を実施する機能要素として、判定部21,回生トルク設定部22が設けられている。さらに、回生トルク設定部22には、基準トルク設定部23(基準力設定部)とゲイン設定部24とが設けられている。
なお、上記した機能要素は、回生制御で実行されるプログラムの一部の機能を示すものであり、ソフトウェアで実現されるものとする。ただし、各機能の一部または全部をハードウェア(電子回路)で実現してもよく、あるいはソフトウェアとハードウェアとを併用して実現してもよい。
なお、上記した機能要素は、回生制御で実行されるプログラムの一部の機能を示すものであり、ソフトウェアで実現されるものとする。ただし、各機能の一部または全部をハードウェア(電子回路)で実現してもよく、あるいはソフトウェアとハードウェアとを併用して実現してもよい。
――判定部――
判定部21は、回生に関する制御条件の成否を判定する。制御条件の成立が判定されると、回生制御が実施される。制御条件の不成立が判定されると、回生制御は実施されない(実施が禁止される)。そのため、制御条件は、回生制御の実施を許可するか否かを判定する許可条件と呼ぶこともでき、回生制御を実施する前提が整ったか否かを判定する前提条件とも呼ぶことできる。
判定部21は、回生に関する制御条件の成否を判定する。制御条件の成立が判定されると、回生制御が実施される。制御条件の不成立が判定されると、回生制御は実施されない(実施が禁止される)。そのため、制御条件は、回生制御の実施を許可するか否かを判定する許可条件と呼ぶこともでき、回生制御を実施する前提が整ったか否かを判定する前提条件とも呼ぶことできる。
上記した制御条件は、少なくとも下記の条件Aおよび条件Bの双方を満たす場合に成立する。
・条件A:充電率SOCが所定充電率SOCP未満である(SOC<SOCP)
・条件B:アクセル操作がされていない(θA=0)
ところで、満充電状態のバッテリ4は充電することはできない。そのため、バッテリ4の充電をともなう回生制御は、バッテリ4が満充電状態の場合あるいは略満充電状態の際には実施することができない。
・条件A:充電率SOCが所定充電率SOCP未満である(SOC<SOCP)
・条件B:アクセル操作がされていない(θA=0)
ところで、満充電状態のバッテリ4は充電することはできない。そのため、バッテリ4の充電をともなう回生制御は、バッテリ4が満充電状態の場合あるいは略満充電状態の際には実施することができない。
そこで、上記した条件Aでは、回生制御で発生した電力の供給先を確保するために、充電率SOCの上限を所定充電率SOCPに制限している。この条件Aにおける「所定充電率SOCP」は、充電する余地(たとえば、所定充電率SOCPが90%の場合には10%であり、所定充電率SOCPが95%の場合には5%である)の確保された充電率として予め設定されている。
条件Aは、バッテリ管理ユニット40から入力された充電率SOCと所定充電率SOCPとの大小を比較することで成否が判定される。
条件Aは、バッテリ管理ユニット40から入力された充電率SOCと所定充電率SOCPとの大小を比較することで成否が判定される。
上記した条件Bでは、ドライバによって車両1の駆動要求がされている場合に制動をともなう回生制御を禁止するために、アクセルペダル5が踏み込み操作されていないあるいはほぼ踏み込み操作されていないことを条件としている。この条件Bは、アクセルポジションセンサ50から入力されたアクセルペダル5の踏み込み量θAがゼロあるいは略ゼロの場合に成立であると判定され、それ以外の場合に不成立であると判定される。
なお、制御条件に下記の条件Cや条件Dを加重してもよい。
・条件C:停車中でない(V>0)
・条件D:Dポジションが選択されている
上記した条件Cは、回生制御の発電や制動が停車中では実施不能なことから設定されうる条件である。上記した条件Dは、NポジションやRポジションといったDポジション以外では回生制御の実施をドライバが望んでいないとする場合に設定されうる条件である。
・条件C:停車中でない(V>0)
・条件D:Dポジションが選択されている
上記した条件Cは、回生制御の発電や制動が停車中では実施不能なことから設定されうる条件である。上記した条件Dは、NポジションやRポジションといったDポジション以外では回生制御の実施をドライバが望んでいないとする場合に設定されうる条件である。
――回生トルク設定部――
回生トルク設定部22は、回生トルクTの大きさを設定する。
この回生トルク設定部22においては、基準トルク設定部23が回生トルクTの基準トルクTS(基準回生力,以下「基準回生トルクTS」という)を設定し、ゲイン設定部24が変位量Dに応じたゲインGを設定する。このゲイン設定部24は、変位量Dが大きくなるほど回生トルクTが大きくなるように、ゲインGを設定する。
回生トルク設定部22は、回生トルクTの大きさを設定する。
この回生トルク設定部22においては、基準トルク設定部23が回生トルクTの基準トルクTS(基準回生力,以下「基準回生トルクTS」という)を設定し、ゲイン設定部24が変位量Dに応じたゲインGを設定する。このゲイン設定部24は、変位量Dが大きくなるほど回生トルクTが大きくなるように、ゲインGを設定する。
回生トルク設定部22は、基準トルク設定部23で設定された基準回生トルクTSやゲイン設定部24で設定されたゲインGに応じて回生トルクTを設定する。具体的には、基準回生トルクTSにゲインGを乗算(TS×G)して回生トルクTを設定する。統合制御ユニット20は、このように設定された回生トルクTを発生させるようにモータ2を作動させる制御信号をモータ制御ユニット30に出力する。すなわち、この制御信号は、モータ2に回生トルクTを発生させるようにインバータ3を作動させるモータ制御ユニット30への制御指示信号である。
基準トルク設定部23は、車速Vに応じて基準回生トルクTSを設定する。本実施形態の基準トルク設定部23は、パドル11が最も握り込まれたとき(最大操作位置PMに対応する変位量DM)の回生トルクTを基準回生トルクTSとして設定する。そのため、「基準回生トルクTS」は「上限トルクTS」と呼ぶこともできる。
また、ゲイン設定部24は、変位量Dに応じたゲインGを設定する。変位量Dはパドル11の操作ストロークに対応することから、ゲインGはパドル11の握り込み度合いを反映させる係数とも言える。
上記した設定部23,24を有する回生トルク設定部22は、上記した基準回生トルクTSとゲインGとを乗算して、車速Vとパドル11の操作ストロークとの双方を反映させた回生トルクTを設定する。
また、ゲイン設定部24は、変位量Dに応じたゲインGを設定する。変位量Dはパドル11の操作ストロークに対応することから、ゲインGはパドル11の握り込み度合いを反映させる係数とも言える。
上記した設定部23,24を有する回生トルク設定部22は、上記した基準回生トルクTSとゲインGとを乗算して、車速Vとパドル11の操作ストロークとの双方を反映させた回生トルクTを設定する。
〈基準トルク設定部〉
基準トルク設定部23は、たとえば図3に示すトルクマップを参照して基準回生トルクTSを設定している。なお、トルクマップは、統合制御ユニット20に予め記憶されている。このトルクマップには、車速Vに対する基準回生トルクTSが紐付けられて記憶されている。
この基準トルク設定部23は、トルクマップを用いて車速Vに応じた基準回生トルクTSを読み出して、基準回生トルクTSを設定している。
この基準回生トルクTSは、車速Vの領域RL,RM,RHごとに異なる特性で設定される。
基準トルク設定部23は、たとえば図3に示すトルクマップを参照して基準回生トルクTSを設定している。なお、トルクマップは、統合制御ユニット20に予め記憶されている。このトルクマップには、車速Vに対する基準回生トルクTSが紐付けられて記憶されている。
この基準トルク設定部23は、トルクマップを用いて車速Vに応じた基準回生トルクTSを読み出して、基準回生トルクTSを設定している。
この基準回生トルクTSは、車速Vの領域RL,RM,RHごとに異なる特性で設定される。
たとえば、車速Vの低い領域(以下「低速領域」という)RLでは、基準回生トルクTSがゼロあるいは略ゼロに設定される。すなわち、回生制御の制動による車両1の減速や停止を防ぐために、基準回生トルクTSが抑えられている。
また、車速Vの高い領域(以下「高速領域」という)RHでは、車速Vが高くなるほど基準回生トルクTSが小さく設定される。すなわち、車速Vが高いほど車両1の走行安定性が要求されることから、回生制御の制動による車両1の走行安定性の低下を抑えるために、車速Vが高いほど基準回生トルクTSが漸減する特性に設定される。ここでは、車速Vが高くほるほど、高速領域RHのうち低速側よりも高速側において基準回生トルクTSの変化度合い(図3中の傾き)が小さく設定されている。
また、車速Vの高い領域(以下「高速領域」という)RHでは、車速Vが高くなるほど基準回生トルクTSが小さく設定される。すなわち、車速Vが高いほど車両1の走行安定性が要求されることから、回生制御の制動による車両1の走行安定性の低下を抑えるために、車速Vが高いほど基準回生トルクTSが漸減する特性に設定される。ここでは、車速Vが高くほるほど、高速領域RHのうち低速側よりも高速側において基準回生トルクTSの変化度合い(図3中の傾き)が小さく設定されている。
そのほか、低速領域RLと高速領域RHとの間の中速領域RMでは、低速領域RLのうち最も高速側と高速領域RHのうち最も低速側とのそれぞれで設定される基準回生トルクTSを連続させるように、車速Vが上昇するにつれて基準回生トルクTSが大きく設定される。
〈ゲイン設定部〉
ゲイン設定部24は、たとえば図4に示すゲインマップを参照してゲインGを設定している。なお、ゲインマップは、統合制御ユニット20に予め記憶されている。このゲインマップには、変位量Dに対するゲインGが紐付けられて記憶されている。
このゲイン設定部24は、ゲインマップを用いて変位量Dに応じたゲインGを読み出して、ゲインGを設定している。
このゲインGは、変位量Dが大きいほど大きく設定される。ここでは、変位量Dが大きくなるにつれて、ゲインGが指数的に大きくなる特性に設定されている。
ゲイン設定部24は、たとえば図4に示すゲインマップを参照してゲインGを設定している。なお、ゲインマップは、統合制御ユニット20に予め記憶されている。このゲインマップには、変位量Dに対するゲインGが紐付けられて記憶されている。
このゲイン設定部24は、ゲインマップを用いて変位量Dに応じたゲインGを読み出して、ゲインGを設定している。
このゲインGは、変位量Dが大きいほど大きく設定される。ここでは、変位量Dが大きくなるにつれて、ゲインGが指数的に大きくなる特性に設定されている。
このように変位量Dが大きくなるほどゲインGの変化度合いが大きく設定されるのとは反対に、図4に一点鎖線で示すように、変位量Dが大きくなるほどゲインGの変化度合いが小さく設定されてもよい。あるいは、図4に二点鎖線で示すように、変位量Dに対して線形にゲインGが変化するように設定されてもよい。
上記したように変位量DとゲインGとの相関が設定されるため、パドル11の変位量Dが大きいほど大きな回生トルクTを発生させるようにモータ2が制御される。
上記したように変位量DとゲインGとの相関が設定されるため、パドル11の変位量Dが大きいほど大きな回生トルクTを発生させるようにモータ2が制御される。
ここでは、変位量Dがゼロのとき(パドル11が操作されていないとき)にゲインGもゼロに設定されている。そのため、パドル11が操作されていないときには、回生トルクTもゼロに設定される。
なお、変位量Dの検出されるパドル11は、上述したようにバイワイヤ方式で車輪9を制動させる操作が入力されることから「操作入力部」と呼ぶことができ、操作されることで回生トルクの大きさを指示することから「指示部」と呼ぶこともできる。
なお、変位量Dの検出されるパドル11は、上述したようにバイワイヤ方式で車輪9を制動させる操作が入力されることから「操作入力部」と呼ぶことができ、操作されることで回生トルクの大きさを指示することから「指示部」と呼ぶこともできる。
[2.フローチャート]
つぎに、図5のフローチャートを参照して、回生制御の手順(流れ)を説明する。
この手順は、統合制御ユニット20において所定の制御周期で繰り返し実施される。なお、本手順は、車両1の主電源がON状態のときに実施される。
はじめに、回生制御で用いられる各種の情報を取得する(ステップS1)。ここでいう「各種の情報」には、車速V,アクセルペダル5の踏み込み量θA,変位量Dおよび充電率SOCが含まれる。
つぎに、図5のフローチャートを参照して、回生制御の手順(流れ)を説明する。
この手順は、統合制御ユニット20において所定の制御周期で繰り返し実施される。なお、本手順は、車両1の主電源がON状態のときに実施される。
はじめに、回生制御で用いられる各種の情報を取得する(ステップS1)。ここでいう「各種の情報」には、車速V,アクセルペダル5の踏み込み量θA,変位量Dおよび充電率SOCが含まれる。
つづいて、回生制御にかかる制御条件の成否が判定される(ステップS2およびS3)。具体的には、上述した条件Aの成否(ステップS2)と上述した条件Bの成否(ステップS3)とがそれぞれ判定される。
条件Aおよび条件Bの少なくとも一方が成立しないと判定された場合には、本制御周期を終了する(リターン)。
条件Aおよび条件Bの少なくとも一方が成立しないと判定された場合には、本制御周期を終了する(リターン)。
条件Aおよび条件Bの成立が判定された場合には、トルクマップから車速Vに応じた基準回生トルクTSを設定する(ステップS4)。
また、ゲインマップから変位量Dに応じたゲインGを設定する(ステップS5)。
その後、基準回生トルクTSおよびゲインGに応じた回生トルクTを設定する(ステップS6)。具体的には、基準回生トルクTSとゲインGとを乗算して回生トルクTを設定する。それから、設定された回生トルクTを発生させるようにモータ2を作動させる制御信号をモータ制御ユニット30に出力する(ステップS7)。
そして、本制御周期を終了する(リターン)。
また、ゲインマップから変位量Dに応じたゲインGを設定する(ステップS5)。
その後、基準回生トルクTSおよびゲインGに応じた回生トルクTを設定する(ステップS6)。具体的には、基準回生トルクTSとゲインGとを乗算して回生トルクTを設定する。それから、設定された回生トルクTを発生させるようにモータ2を作動させる制御信号をモータ制御ユニット30に出力する(ステップS7)。
そして、本制御周期を終了する(リターン)。
なお、条件A,Bの成否については、条件Aの成否を先に判定せず、条件Bの成否を先に判定してもよいし、双方を並行して判定してもよい。また、基準回生トルクTSを先に設定せず、ゲインGを先に設定してもよいし、基準回生トルクTSおよびゲインGを並行して設定してもよい。更に言えば、モータ制御ユニット30に制御信号を出力する前であれば、条件A,Bの成否を任意のタイミングで判定することができ、基準回生トルクTSやゲインGも同様のタイミングで設定可能である。
[3.作用および効果]
本実施形態の車両制御装置は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)回生制御では、パドル11の変位量Dに応じた大きさの回生トルクTを発生させるようにモータ2が制御される。そのため、一つのパドル11で回生トルクTを増加または減少の双方に操作することができる。よって、回生トルクTの増減操作性を高めることができる。延いては、車両1のドライバビリティを高めることができる。
本実施形態の車両制御装置は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)回生制御では、パドル11の変位量Dに応じた大きさの回生トルクTを発生させるようにモータ2が制御される。そのため、一つのパドル11で回生トルクTを増加または減少の双方に操作することができる。よって、回生トルクTの増減操作性を高めることができる。延いては、車両1のドライバビリティを高めることができる。
(2)具体的には、パドル11の変位量Dが大きいほど大きな回生トルクTを発生させるようにモータ2が制御される。すなわち、パドル11の操作ストロークに応じた大きさの回生トルクTを発生させるようにモータ2を作動させ、操作ストロークの大きさに応じた強度で回生ブレーキが車両1に作用する。そのため、直感的に回生トルクTを増減操作することができる。このようにして、回生トルクTの増減操作性を確実に高めることができる。
(3)さらに、モーメンタリ機構12によって所定位置P0へ向けてパドル11が付勢され、パドル11が所定位置P0にあるときには回生トルクTがゼロに設定される。そのため、ドライバによるパドル11の操作時にだけ回生トルクTが増減される。これにより、ドライバビリティを向上させることができる。たとえば、車両1の高速走行時や登坂時といった回生制動を抑制すべき走行状態では、パドル11を操作しなければ無用な回生制動を回避することができる。これにより、ドライバビリティが向上するほか、回生制動による減速を回復させるためのエネルギー消費を抑えることができる。そのため、車両1の電費(あるいは車両1がハイブリッド自動車であれば燃費)を向上させることができる。
(4)モーメンタリ機構12は、所定位置P0から離隔するほど大きな力でパドル11を付勢する。そのため、パドル11の操作ストロークが大きいほど、ドライバに対してパドル11の操作負荷も大きくなる。そして、操作負荷が大きくなるほど回生トルクTも増加する。このようにパドル11の操作負荷と回生トルクTとの増減方向を一致させることで、回生トルクTの増減操作性およびドライバビリティをより向上させることができる。
(5)ステアリングホイール10にパドル11が付設されることから、操舵操作と同時に回生トルクTの増減操作が可能となる。この点からも回生トルクTの増減操作性やドライバビリティを向上させることができる。
(6)さらに、ステアリングホイール10の車幅方向外側にパドル11が配置されるため、回生トルクTを増減操作する点では、ドライバの両手のうち車幅方向内側の手が自由になる。これにより、セレクタレバー8の操作性を向上させることもできる。更に言えば、セレクタレバー8に対応する箇所にシフトレバーの配置されたマニュアルミッション車に慣れ親しんだドライバに対しては、シフトレバーを操作していた方の手が自由になることにより、車両1を走行させる歓びをドライバに与えうる。仮に、車両1の走行状態を変更させる操作を入力可能にセレクタレバー8を構成した場合には、その変更操作性が向上し、車両1を操るドライバの官能を刺激しうる。
(6)さらに、ステアリングホイール10の車幅方向外側にパドル11が配置されるため、回生トルクTを増減操作する点では、ドライバの両手のうち車幅方向内側の手が自由になる。これにより、セレクタレバー8の操作性を向上させることもできる。更に言えば、セレクタレバー8に対応する箇所にシフトレバーの配置されたマニュアルミッション車に慣れ親しんだドライバに対しては、シフトレバーを操作していた方の手が自由になることにより、車両1を走行させる歓びをドライバに与えうる。仮に、車両1の走行状態を変更させる操作を入力可能にセレクタレバー8を構成した場合には、その変更操作性が向上し、車両1を操るドライバの官能を刺激しうる。
(7)そのほか、車速Vごとに紐付けられた基準回生トルクTSに応じて回生トルクTが設定される。このようにして車速Vに応じて回生トルクTの上限が規制されることで、車速Vによって回生トルクTの大きさを調節することができる。延いては、ドライバビリティの向上に寄与しうる。
(8)また、パドル11の変位量Dに紐付けられたゲインGに応じて回生トルクTが設定される。このようにして変位量Dに応じたゲインGを回生トルクTを設定する係数とすることで、パドル11の操作ストロークによって回生トルクTの大きさを調節することができる。延いては、ドライバビリティの向上に寄与しうる。
更に言えば、ゲインGの設定によっては、パドル11の操作に対する回生トルクTの増減をさまざまな特性に設定することができる。この点からも、ドライバビリティの向上に寄与しうる。
更に言えば、ゲインGの設定によっては、パドル11の操作に対する回生トルクTの増減をさまざまな特性に設定することができる。この点からも、ドライバビリティの向上に寄与しうる。
[II.その他]
上述した実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
上述した実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、モータに出力指示される回生トルクの大きさは、少なくともパドルの操作ストロークに応じて設定されればよい。
具体例を挙げれば、回生トルク設定部で車速によらず一定の回生トルクを基準回生トルクとして設定してもよい。つまり、基準トルク設定部を省略してもよい。
また、ゲイン設定部で設定されるゲインは、上述した特性のほか、種々の特性に設定することができる。パドルの操作ストロークが大きくなるほどゲインがステップ状に増加する特性であってもよい。あるいは、パドルの操作ストロークが大きくなるほどゲインが小さくなる特性を採用することも可能である。
具体例を挙げれば、回生トルク設定部で車速によらず一定の回生トルクを基準回生トルクとして設定してもよい。つまり、基準トルク設定部を省略してもよい。
また、ゲイン設定部で設定されるゲインは、上述した特性のほか、種々の特性に設定することができる。パドルの操作ストロークが大きくなるほどゲインがステップ状に増加する特性であってもよい。あるいは、パドルの操作ストロークが大きくなるほどゲインが小さくなる特性を採用することも可能である。
パドルの配置箇所については、任意に設定可能である。たとえば、ステアリングホイールの車幅方向内側やステアリングホイール以外の箇所にパドルが配置されてもよい。
そのほか、上述したモーメンタリ機構に替えて、オルタネイト機構がパドルに付設されてもよい。この場合には、パドルの操作が終了すると、その位置でパドルが留まる。このように最終操作箇所から所定位置へ自己復帰しない場合には、所定位置に対するパドルの変位量を変更するときにだけパドルを操作すればよい。この点からも、回生力の増減操作性を高めることができる。
そのほか、上述したモーメンタリ機構に替えて、オルタネイト機構がパドルに付設されてもよい。この場合には、パドルの操作が終了すると、その位置でパドルが留まる。このように最終操作箇所から所定位置へ自己復帰しない場合には、所定位置に対するパドルの変位量を変更するときにだけパドルを操作すればよい。この点からも、回生力の増減操作性を高めることができる。
1 車両
2 モータ
3 インバータ
4 バッテリ(二次電池)
5 アクセルペダル
6 ブレーキペダル
7 車速センサ
8 セレクタレバー
9 車輪
10 ステアリングホイール
11 パドル(操作部)
12 モーメンタリ機構(付勢機構)
13 ストロークセンサ(変位量検出部)
20 統合制御ユニット(制御部)
21 判定部
22 回生トルク設定部
23 基準トルク設定部(基準力設定部)
24 ゲイン設定部
30 モータ制御ユニット
40 バッテリ管理ユニット(SOC検出部)
41 電圧センサ
42 電流センサ
50 アクセルポジションセンサ
60 ブレーキスイッチ
D 変位量
G ゲイン
P0 所定位置
SOC 充電率
T 回生トルク
TS 基準回生トルク
V 車速
θA アクセルペダル5の踏み込み量
2 モータ
3 インバータ
4 バッテリ(二次電池)
5 アクセルペダル
6 ブレーキペダル
7 車速センサ
8 セレクタレバー
9 車輪
10 ステアリングホイール
11 パドル(操作部)
12 モーメンタリ機構(付勢機構)
13 ストロークセンサ(変位量検出部)
20 統合制御ユニット(制御部)
21 判定部
22 回生トルク設定部
23 基準トルク設定部(基準力設定部)
24 ゲイン設定部
30 モータ制御ユニット
40 バッテリ管理ユニット(SOC検出部)
41 電圧センサ
42 電流センサ
50 アクセルポジションセンサ
60 ブレーキスイッチ
D 変位量
G ゲイン
P0 所定位置
SOC 充電率
T 回生トルク
TS 基準回生トルク
V 車速
θA アクセルペダル5の踏み込み量
Claims (8)
- 二次電池に接続された走行用のモータと、
ブレーキペダルとは別設され、ドライバにより往復動操作される操作部と、
前記操作部が往復動操作された変位量を検出する変位量検出部と、
前記変位量検出部で検出された変位量に応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする車両制御装置。 - 前記制御部は、前記変位量検出部で検出された変位量が大きいほど大きな回生力を発生させるように前記モータを制御する
ことを特徴とする請求項1に記載された車両制御装置。 - 前記操作部を所定位置へ向けて付勢する付勢機構を備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載された車両制御装置。 - 前記付勢機構は、前記所定位置から離隔するほど大きな力で前記操作部を付勢する
ことを特徴とする請求項3に記載された車両制御装置。 - 前記操作部は、ステアリングホイールに付設された
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載された車両制御装置。 - 前記操作部は、前記ステアリングホイールの車幅方向外側に配置された
ことを特徴とする請求項5に記載された車両制御装置。 - 車速を検出する車速センサを備え、
前記制御部は、前記車速センサで検出された車速に応じて基準回生力を設定する基準力設定部を有し、前記基準力設定部で設定された基準回生力に応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御する
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載された車両制御装置。 - 前記制御部は、前記変位量検出部で検出された変位量に応じたゲインを設定するゲイン設定部を有し、前記ゲイン設定部で設定されたゲインに応じた大きさの回生力を発生させるように前記モータを制御する
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載された車両制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001856A JP2019122186A (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018001856A JP2019122186A (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 車両制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019122186A true JP2019122186A (ja) | 2019-07-22 |
Family
ID=67308060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018001856A Pending JP2019122186A (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 車両制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019122186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7403920B2 (ja) | 2020-02-28 | 2023-12-25 | ダイハツ工業株式会社 | 電動車両の制御装置 |
-
2018
- 2018-01-10 JP JP2018001856A patent/JP2019122186A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7403920B2 (ja) | 2020-02-28 | 2023-12-25 | ダイハツ工業株式会社 | 電動車両の制御装置 |
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