JP2019121922A - 干渉電力推定装置および干渉電力推定方法 - Google Patents

干渉電力推定装置および干渉電力推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隠れ端末に起因する干渉電力を精度よく推定する装置および方法を提供する。【解決手段】干渉電力推定装置は、伝搬損失モデル作成部、隠れ端末抽出部、干渉電力推定部を備え、目的エリア内で複数の無線通信装置が使用される無線通信システムにおいて干渉電力を推定する。伝搬損失モデル作成部は、目的エリア内の複数の測定点で測定された複数の受信電力値に基づいて伝搬損失モデルを作成する。隠れ端末抽出部は、各無線通信装置について、伝搬損失モデルを用いて、他の無線通信装置から送信される信号の受信電力を推定し、その推定結果に基づいて複数の無線通信装置のうちから隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出する。干渉電力推定部は、目的エリア内に設定される電力推定点と隠れ端末抽出部により抽出された無線通信装置との間の距離および伝搬損失モデルに基づいて、電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線ネットワークにおいて干渉電力を推定する装置および方法に係わる。
無線LANの設計においては、各アクセスポイントのカバーエリア(即ち、アクセスポイントと通信できるエリア)が測定または推定される。例えば、各アクセスポイントから受信する信号の強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が測定または推定され、その結果に基づいて受信強度分布図(RSSIヒートマップ)が作成される。そして、アクセスポイント間で干渉が生じることなく、且つ、通信不可領域が可能な限り小さくなるように、アクセスポイントの数および配置が決定される。
なお、関連技術として、アクセスポイントが受信する干渉電力を減少させる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。また、基地局装置における推定干渉電力を算出する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2016−225902号公報 特開2012−74818号公報
ところが、従来技術による無線LANの設計においては、端末間の干渉が十分に考慮されていない。具体的には、従来技術では、隠れ端末による影響が考慮されていない。このため、各アクセスポイントのカバーエリアが適切に設計されている場合であっても、端末の配置または動作状況によっては、隠れ端末に起因して、無線LANのパフォーマンスが低下することがある。例えば、無線LANにつながりにくい状態が発生し得る。或いは、無線LANとの接続が切れることがある。
本発明の1つの側面に係わる目的は、隠れ端末に起因する干渉電力を精度よく推定する装置および方法を提供することである。
本発明の1つの態様の干渉電力推定装置は、目的エリア内で複数の無線通信装置が使用される無線通信システムにおいて干渉電力を推定する。この干渉電力推定装置は、前記目的エリア内の複数の測定点で測定された複数の受信電力値に基づいて、前記目的エリア内での無線信号の伝搬距離と損失との関係を表す伝搬損失モデルを作成する伝搬損失モデル作成部と、各無線通信装置について、前記伝搬損失モデルを用いて、他の無線通信装置から送信される信号の受信電力を推定し、各無線通信端末について推定した受信電力に基づいて、前記複数の無線通信装置のうちから隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出する隠れ端末抽出部と、前記目的エリア内に設定される電力推定点と前記隠れ端末抽出部により抽出された無線通信装置との間の距離および前記伝搬損失モデルに基づいて、前記電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する干渉電力推定部と、を備える。
上述の態様によれば、隠れ端末に起因する干渉電力を精度よく推定できる。
本発明の実施形態に係わる無線通信システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる干渉電力推定装置の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる干渉電力推定方法の一例を示す図である。 測定データから得られる伝搬損失の測定値の例を示す図である。 伝搬損失モデルを作成する処理の一例を示すフローチャートである。 伝搬損失モデルを作成する処理の一例を示す図である。 隠れ端末判定の一例を示す図である。 無線端末の配置およびメッシュの設定の一例を示す図である。 隠れ端末に起因する干渉電力を推定する方法の一例を示すフローチャート(その1)である。 隠れ端末に起因する干渉電力を推定する方法の一例を示すフローチャート(その2)である。
図1は、本発明の実施形態に係わる無線通信システムの一例を示す。実施形態の無線通信システム1は、予め指定される所定の目的エリアに構築される。目的エリアは、無線通信を実施すべきエリアに相当する。例えば、目的エリアは、工場の建屋、オフィスビル等に相当する。
無線通信システム1は、図1に示すように、目的エリア内に複数のルータ2(2a〜2d)を備える。ルータ2は、1または複数の無線端末を収容することができ、無線アクセスポイントとして動作し得る。すなわち、ルータ2は、無線端末から出力される上りリンク信号を受信し、無線端末へ下り信号を送信する。また、ルータ2は、他のルータ2との間で無線信号を送信および受信することができる。すなわち、ルータ2は、マルチホップルータとして動作し得る。なお、複数のルータ2のうちの1つは、他のネットワークと接続するためのゲートウェイルータとして動作してもよい。
本発明の実施形態に係わる干渉電力推定装置は、図1に示す目的エリア内の干渉電力を推定する。具体的には、干渉電力推定装置は、目的エリア内に複数の無線端末が配置されるケースにおいて、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。そして、干渉電力推定装置は、干渉電力の推定結果に基づいて、目的エリア内のヒートマップを作成する。なお、この明細書では、ヒートマップは、受信電力(例えば、隠れ端末に起因する干渉電力)の分布を表す。
図2は、本発明の実施形態に係わる干渉電力推定装置の一例を示す。干渉電力推定装置10は、測定ツール20から測定データを取得する。また、干渉電力推定装置10は、各ルータ2(2a〜2d)から測定データを取得することもできる。そして、干渉電力推定装置10は、取得した測定データに基づいて干渉電力を推定し、その推定結果に基づいてヒートマップを作成する。
干渉電力推定装置10は、インタフェース(IF)11、12、メモリ13、伝搬損失モデル作成部14、推定部15、ヒートマップ作成部18を備える。推定部15は、隠れ端末抽出部16および干渉電力推定部17を備える。なお、干渉電力推定装置10は、図2に示していない他の機能を備えていてもよい。また、推定部15も、図2に示していない他の機能を備えていてもよい。
インタフェース11は、測定ツール20により生成される測定データを受信する。インタフェース12は、各ルータ2により生成される測定データを受信する。測定ツール20およびルータ2から受信した測定データは、メモリ13に格納される。なお、インタフェース11、12が受信した測定データは、目的エリア内の複数の測定点でそれぞれ測定された複数の受信電力値に相当する。また、メモリ13には、各ルータ2の位置(または、座標)を表すルータ情報も格納される。
伝搬損失モデル作成部14は、インタフェース11、12が受信した測定データに基づいて、目的エリア内の伝搬損失を表す伝搬損失モデルを作成する。伝搬損失モデルは、無線信号の伝搬距離と損失との関係を表す。推定部15は、伝搬損失モデル作成部14により作成された伝搬損失モデルを利用して、目的エリア内に設定される電力推定点について受信電力/干渉電力を推定する。このとき、推定部15は、目的エリア内に設定される複数の電力推定点についてそれぞれ受信電力/干渉電力を推定してもよい。この場合、複数の電力推定点は、例えば、目的エリアに対して設定されるメッシュの各交点に相当する。
隠れ端末抽出部16は、目的エリア内に配置されている複数の無線通信装置のうちから隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出する。「無線通信装置」は、ルータおよび無線端末を含むものとする。干渉電力推定部17は、電力推定点と隠れ端末となり得る無線通信装置との間の距離、および伝搬損失モデル作成部14により作成された伝搬損失モデルに基づいて、その電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。
ヒートマップ作成部18は、推定部15により算出される推定電力データに基づいて、目的エリア内のヒートマップを作成する。干渉電力推定部17により複数の電力推定点についてそれぞれ隠れ端末に起因する干渉電力が推定されたときには、ヒートマップ作成部18は、その推定結果に基づいて、隠れ端末に起因する干渉電力のヒートマップを作成する。
図3は、本発明の実施形態に係わる干渉電力推定方法の一例を示す。なお、図3に示す干渉電力推定方法は、例えば、目的エリア内にルータ2が設置された状態で実行される。このとき、目的エリア内に無線端末が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
測定ツール20は、位置および受信電力を測定する機能を備える。また、測定ツール20は、例えば、移動端末に実装される。そして、ネットワーク管理者またはユーザは、目的エリア内の所望の測定点において、測定ツール20を用いて受信電力を測定する。
測定ツール20は、各ルータ2から出力される無線信号を受信し、その受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定すると共に、その送信元を特定する。このとき、測定ツール20は、例えば、送信電力が既知である信号のRSSIを測定する。また、測定ツール20は、受信信号の中心周波数も測定してもよい。そして、測定ツール20は、測定結果を表す測定データを干渉電力推定装置10に通知する。ここで、測定データは、下記の情報を含む。
(1)測定点の位置
(2)RSSI
(3)受信信号の中心周波数
(4)受信信号の送信元ルータを識別する識別情報
測定ツール20は、1つの測定点において複数のルータ2から無線信号を受信したときは、各ルータ2について測定データを生成して干渉電力推定装置10に通知する。また、ネットワーク管理者またはユーザは、目的エリア内の複数の測定点において、測定ツール20を用いてそれぞれRSSIを測定する。すなわち、目的エリア内の複数の測定点においてそれぞれ得られる測定データが、測定ツール20から干渉電力推定装置10に通知される。
測定データは、たとえば、CSV(comma-separated values)形式で表される。そして、測定データは、その形式が変換ツール21により変換された後、干渉電力推定装置10に与えられる。変換ツール21は、干渉電力推定装置10が処理可能な形式または干渉電力推定装置10の処理が簡略化される形式に、測定データの形式を変換する。ただし、変換ツール21は必ずしも必要ではなく、測定ツール20から干渉電力推定装置10に直接的に測定データが通知されてもよい。
なお、図3に示す例では、測定ツール20から干渉電力推定装置10に測定データが通知されるが、各ルータ2も干渉電力推定装置10に測定データを通知することができる。この場合、ルータ2は、周辺環境測定部22を用いて、他のルータ2から送信されるビーコン信号のRSSIを測定する。各ルータ2から干渉電力推定装置10に通知される測定データは、下記の情報を含む。
(1)測定を実行したルータを識別する識別情報
(2)RSSI
(3)受信信号の中心周波数
(4)受信信号の送信元ルータを識別する識別情報
干渉電力推定装置10は、測定ツール20およびルータ2から取得した測定データをメモリ13に格納する。ただし、干渉電力推定装置10は、測定ツール20またはルータ2のいずれか一方のみから測定データを取得してもよい。たとえば、干渉電力推定装置10は、測定ツール20のみから測定データを取得してもよい。
干渉電力推定装置10は、取得した測定データから伝搬損失の測定値を計算し、その計算結果をメモリ13に保存してもよい。例えば、測定ツール20から1セットの測定データ(測定点の位置、RSSI、受信信号の送信元ルータを識別する識別情報)を受信したときには、干渉電力推定装置10は、測定点と送信元ルータとの間の距離dを計算し、距離dおよびRSSI測定値から伝搬損失の測定値を得ることができる。なお、各ルータ2の位置および各ルータ2の送信電力は既知であるものとする。
図4は、測定データから得られる伝搬損失の測定値の例を示す。伝搬損失の測定値は、測定点と信号源との間の距離dに対応づけてメモリ13に保存される。
干渉電力推定装置10は、測定ツール20および/またはルータ2から取得した測定データに基づいて伝搬損失モデルを作成し、その伝搬損失モデルを利用して、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。図3に示す例では、以下の手順で干渉電力が推定される。
S1において、伝搬損失モデル作成部14は、目的エリア内での無線信号の伝搬距離と損失との関係を表す伝搬損失モデルを作成する。伝搬損失モデルについては、後で詳しく説明する。
S2において、干渉電力推定装置10は、無線通信システム1を表すデータ上で目的エリア内に複数の無線端末を配置する。無線端末の個数および各無線端末の位置は、端末配置情報で表される。端末配置情報は、ネットワーク管理者またはユーザから干渉電力推定装置10に与えられる。例えば、ネットワーク管理者またはユーザは、無線通信システム1を表示するGUIを利用して各無線端末の位置を指定してもよい。
S3において、隠れ端末抽出部16は、目的エリア内に配置されている複数の無線通信装置のうちから、隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出する。「無線通信装置」は、ルータ2およびデータ上で配置された無線端末を含む。
S4において、干渉電力推定部17は、目的エリア内に設定される電力推定点ごとに、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。このとき、干渉電力推定部17は、電力推定点と隠れ端末となり得る無線通信装置との間の距離、および伝搬損失モデル作成部14により作成された伝搬損失モデルに基づいて、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。尚、干渉電力推定部17は、目的エリア内に設定される複数の電力推定点それぞれについて、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。
S5において、ヒートマップ作成部18は、干渉電力推定部17による複数の電力推定点についての推定結果に基づいて、隠れ端末に起因する干渉電力のヒートマップを作成する。このヒートマップは、画像データとして出力され、不図示の表示装置に表示される。
<伝搬損失モデルの作成>
伝搬損失モデル作成部14は、各測定点において得られた測定データに基づいて、パス損失を計算する。このとき、伝搬損失モデル作成部14は、図4に示す伝搬損失の測定値に基づいてパス損失を計算してもよい。なお、伝搬損失モデルは(1)式で表される。
Figure 2019121922
(1)式において、dは、測定点と信号源との間の距離を表し、fcは、無線信号の中心周波数を表す。したがって、係数α、βを求めることにより、距離dに対応する伝搬損失が得られる。
係数α、βは、この実施例では、(2)式で表される最小二乗法を用いて算出される。すなわち、伝搬損失モデルによる近似値と測定データに基づいて得られる測定値との差分の二乗和が最小となるように、係数α、βが決定される。
Figure 2019121922
(2)式において、Nは、伝搬損失の測定値の数を表す。nは、N個の測定値をそれぞれ識別する変数であり、図4に示す例では測定番号に相当する。PLmeas(n)は、n番目の測定データから得られる伝搬損失の測定値を表す。なお、伝搬損失の測定値は、例えば、図2に示すメモリ13に保存されている。PLcalc(dn)は、n番目の測定データに対して伝搬損失モデルにより算出される伝搬損失の近似値を表す。
係数α、βは、具体的には(3)式で算出される。
Figure 2019121922
(3)式を解くと、係数α、βは(4)式で表される。
Figure 2019121922
図5は、伝搬損失モデルを作成する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、干渉電力推定装置10に測定データが通知された後に、伝搬損失モデル作成部14により実行される。なお、干渉電力推定装置10は、各測定データから伝搬損失の測定値を得てメモリ13に保存しているものとする。
S11において、伝搬損失モデル作成部14は、伝搬損失の測定値を取得する。このとき、伝搬損失モデル作成部14は、測定値に対応する「距離」も取得する。なお、伝搬損失の測定値および対応する距離は、上述したように、メモリ13に保存されている。続いて、S12において、伝搬損失モデル作成部14は、伝搬損失モデルを表す係数α、βを算出する。係数α、βは、各測定点において得られている伝搬損失の測定値および対応する距離を、上述した(1)〜(4)式に与えることで算出される。
S13〜S16において、伝搬損失モデル作成部14は、外れ値を検出する外れ値判定ループを実行する。外れ値判定ループは、各測定値に対して実行される。すなわち、伝搬損失モデル作成部14は、全測定値の中から1つずつ順番に判定対象の測定値を選択し、選択した測定値が外れ値であるか否かをそれぞれ判定する。外れ値判定ループは、以下の通りである。
S13において、伝搬損失モデル作成部14は、S12で算出されている係数α、βを使用して、判定対象の測定値に対応する伝搬損失を算出する。このとき、判定対象の測定値に対応する伝搬距離(及び、無線信号の中心周波数)を(1)式に与えることにより、伝搬損失が算出される。
S14において、伝搬損失モデル作成部14は、実際に測定されたRSSIに基づいて得られる伝搬損失の測定値と、S13で得られた伝搬損失の算出値との差分を計算する。そして、伝搬損失モデル作成部14は、この差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
上記差分が閾値よりも大きいときは、伝搬損失モデル作成部14は、判定対象の測定値が外れ値であると判定する。この場合、伝搬損失モデル作成部14は、S15において、判定対象の測定値を、伝搬損失モデルを作成するための測定値から除外する。なお、上記差分が閾値以下であるときは、S15の処理はスキップされる。
S16において、伝搬損失モデル作成部14は、判定対象として選択されていない測定値が残っているか否かを判定する。そして、選択されていない測定値が残っていれば、伝搬損失モデル作成部14の処理はS13に戻る。すなわち、すべての測定値に対してS13〜S16の処理が終了すると、伝搬損失モデル作成部14の処理はS17に進む。
S17において、伝搬損失モデル作成部14は、直前に実行した外れ値判定ループで外れ値が検出されたか否かを判定する。そして、1つ以上の外れ値が検出されたときは、伝搬損失モデル作成部14の処理はS12に戻る。すなわち、1つ以上の外れ値が検出されたときは、係数α、βが再計算される。
S12〜S17の処理は、外れ値判定ループで外れ値が検出されなくなるまで繰り返し実行される。このため、図5に示す手順によれば、外れ値(すなわち、特異な測定値)の影響を抑制しながら係数α、βが算出される。したがって、精度の高い伝搬損失モデルが作成される。
なお、上述の閾値を小さくすれば、伝搬損失モデルの精度が高くなる。ただし、閾値を小さくし過ぎると、測定値が過剰に除去されることとなり、伝搬損失モデルを作成するために使用される測定値の数が少なくなるので、かえって精度が低くなるおそれがある。この問題は、測定点の数を多くすれば解消し得るが、測定点の数を多くすると、伝搬損失モデルを作成するために要する手間または時間が増加する。よって、閾値は、これらの要因を考慮して適切に決定することが好ましい。
図6は、伝搬損失モデルを作成する処理の一例を示す。図6において、×印および△印は、測定値を表す。ただし、△印は、特異な測定値(すなわち、外れ値)を示している。また、曲線は、測定値に基づいて算出される近似曲線(すなわち、伝搬損失モデル)を示している。
図6(a)は、外れ値を含む状態で算出された伝搬損失モデルM1を示す。伝搬損失モデルM1(α=21.0、β=34.8)は、S12〜S13において作成される。この後、S14〜S15において、外れ値が削除される。
図6(b)は、図6(a)に示す状態から外れ値が削除された後に得られる伝搬損失モデルM2を示す。伝搬損失モデルM2(α=19.5、β=36.6)は、特異な測定値を使用することなく算出されているので、伝搬損失モデルM1と比較して伝搬損失を精度よく表していると考えられる。
このように、本発明の実施形態によれば、実際に測定された電力値に基づいて伝搬推定モデルが作成されるので、その精度または信頼性が高い。加えて、伝搬推定モデルを作成する際に測定値から外れ値が除外されるので、その精度または信頼性はさらに高くなる。
<隠れ端末の判定>
CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が採用される無線LANでは、送信端末は、データ送信を開始する前に、無線リソースが他の端末により使用されているか否かを確認する。このとき、キャリアセンスにより検出される受信電力(例えば、RSSI)が所定の閾値を超えていれば、送信端末は、無線リソースが他の端末により使用されていると判定できるので、データ送信を開始しない。すなわち、衝突は回避される。なお、以下の記載では、この閾値を「ビジー検出閾値」と呼ぶことがある。
無線通信装置がキャリアセンスを行ったときに、ある信号源から受信する信号の電力がビジー検出閾値を超えていれば、その無線通信装置は、その信号源を「隣接ノード」と判定する。すなわち、その信号源は「隠れ端末」とは判定されない。一方、ある信号源から受信する信号の電力が、ビジー検出閾値と比較して十分に小さい所定の閾値(以下、「受信検出閾値」と呼ぶことがある。)よりも小さいときは、他の信号との間で実質的に干渉が発生しないと考えられる。すなわち、受信信号の電力が受信検出閾値よりも小さいケースでは、その信号源を隠れ端末と考える必要はない。したがって、この実施例では、これらの要因を考慮し、ある信号源から受信する信号の電力が、受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいときに、隠れ端末抽出部16は、その信号源を「隠れ端末となる得る無線通信装置」と判定する。
図7は、隠れ端末判定の一例を示す。図7に示す実施例において、M3およびM4は、それぞれ5GHz帯および2.4GHz帯のキャリアを使用する無線LANにおける伝搬損失モデルを表す。
この実施例では、各無線通信装置の送信電力は一定であり、既知であるものとする。そうすると、送信ノードと受信ノードとの間の距離を伝搬損失モデルに与えれば、送信ノードと受信ノードとの間の伝搬損失が算出され、受信ノードにおける受信電力が一意に算出される。そして、算出された受信電力が「受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいか否か」をチェックすれば、それら1組のノードが互いに「隠れ端末」となり得るか否かが判定される。すなわち、信号の送信電力が既知であるものとすると、伝搬損失と受信電力とが一意に対応するので、送信ノードと受信ノードとの間の距離を求めれば、それら1組のノードが互いに「隠れ端末」となり得るか否かが判定される。たとえば、図7に示す2.4GHz帯の無線LANでは、ノード間の距離が約15m以上であり、且つ、約40mよりも小さいときに、それら1組のノードが互いに「隠れ端末」であると判定される。
<干渉電力の推定>
隠れ端末に起因する干渉電力の推定においては、無線通信システム1を表すデータ上で目的エリア内に複数の無線端末が配置される。各無線端末の位置は、例えば、ネットワーク管理者またはユーザから干渉電力推定部17に与えられる端末配置情報により指定される。なお、無線通信システム1に実際に実装されている各ルータ2の位置は、予め登録されているものとする。
また、干渉電力推定部17は、無線通信システム1を表すデータ上で、目的エリアの全域にわたって、干渉電力を推定する位置を指定するためのメッシュを設定する。なお、干渉電力を推定する位置は、上述した「電力推定点」に相当する。
図8は、無線端末の配置およびメッシュの設定の一例を示す。Rは、無線通信システム1に実際に実装されているルータ2の位置を表す。Sは、端末配置情報により配置される無線端末の位置を表す。図8に示す例では、目的エリア内に8個の無線端末3a〜3hが配置されている。破線は、メッシュを表す。メッシュの間隔は、例えば、ネットワーク管理者またはユーザにより指定される。そして、このメッシュの交点が、干渉電力の推定が行われる電力推定点に相当する。図8に示す例では、このメッシュによりm×k個の電力推定点が設定されている。そして、干渉電力推定部17は、m×k個の電力推定点それぞれにおいて、後述する方法で隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。
図9〜図10は、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する方法の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3に示すS3〜S4に相当する。よって、このフローチャートの処理は、伝搬損失モデルが作成され、さらに無線端末が配置された後に実行される。なお、以下の記載では、説明を簡単にするために、各無線通信装置の送信電力は一定であり、既知であるものとする。
S21において、推定部15は、無線通信システム1を表すデータ上で、目的エリアの全域にわたってメッシュを設定する。すなわち、目的エリア内に複数の電力推定点が設定される。この後、隠れ端末抽出部16は、S22〜S29において、隠れ端末を抽出する処理を実行する。
S22において、隠れ端末抽出部16は、目的エリア内に実装または配置されている無線通信装置の位置を特定する。「無線通信装置」は、無線通信システム1に実際に実装されているルータ2a〜2d、および無線通信システム1を表すデータ上に配置されている無線端末3a〜3hを含む。
S23において、隠れ端末抽出部16は、全無線通信装置のうちの1つを送信ノードとして選択する。S24において、隠れ端末抽出部16は、全無線通信装置のうちの1つを受信ノードとして選択する。ただし、送信ノードおよび受信ノードは、互いに異なるものとする。
S25において、隠れ端末抽出部16は、S23で選択した送信ノードとS24で選択した受信ノードとの間の距離を算出する。S26において、隠れ端末抽出部16は、S25で算出した距離を伝搬損失モデルに与えることにより、2つのノード間の伝搬損失を算出する。そして、S28において、隠れ端末抽出部16は、S26で算出した伝搬損失を利用して、送信ノードから所定の電力で信号が送信されたときに受信ノードで検出されるRSSIを推定する。
S29において、隠れ端末抽出部16は、S28で算出したRSSIが、受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、RSSIがこの範囲内であるときは、隠れ端末抽出部16は、送信ノードおよび受信ノードが互いに隠れ端末となり得ると判定する。この場合、S31〜S37において、干渉電力推定部17により、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する処理が実行される。一方、RSSIが上述した範囲外であるときは(S29:No)、S31〜S37はスキップされる。
なお、この実施例では、各無線通信装置の送信電力は一定かつ既知であるものとしているが、推定部15は、各無線通信装置の送信電力を推定してもよい。例えば、S23で選択された送信ノードがルータ2であるときは、推定部15は、このルータ2の送信電力を推定してもよい。たとえば、推定部15は、先に作成されている伝搬損失モデルを利用して、メモリ13に格納されている測定データからルータ2の送信電力を逆算できる。この送信電力は、S34においてRSSIを算出する際に利用してもよい。
S31において、干渉電力推定部17は、目的エリアに設定されている複数の電力推定点のうちの1つを選択する。S32において、干渉電力推定部17は、S31で選択した電力推定点とS23で隠れ端末抽出部16により選択された送信ノードとの間の距離を算出する。S33において、干渉電力推定部17は、S32で算出した距離を伝搬損失モデルに与えることにより、送信ノードと電力推定点との間の伝搬損失を算出する。そして、S34において、干渉電力推定部17は、S33で算出した伝搬損失を利用して、送信ノードから所定の電力で信号が送信されたときに電力推定点で検出されるRSSIを推定する。なお、送信ノードがルータ2であるときは、干渉電力推定部17は、S27で推定した送信電力およびS33で算出した伝搬損失を利用してRSSIを推定してもよい。
S35において、干渉電力推定部17は、S34で算出したRSSIが、受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、RSSIがこの範囲内であるときは、干渉電力推定部17は、送信ノードから送信される信号が干渉を引き起こすと判定する。この場合、干渉電力推定部17は、S36において、干渉パラメータを更新する。具体的には、干渉電力推定部17は、S31で選択した電力推定点について先に算出されている干渉パラメータに、S34で新たに算出したRSSIを加算する。この結果、S31で選択した電力推定点について、干渉パラメータの累積値が得られる。なの、干渉パラメータは、この実施例では、RSSI(または、RSSIに基づいて生成される所定の指標)である。また、干渉パラメータの初期値はゼロである。なお、RSSIが上述した範囲外であるときは(S35:No)、S36はスキップされる。
S37において、干渉電力推定部17は、S32〜S36の処理が実行されていない電力推定点が残っているか判定する。そのような電力推定点が残っているときは、干渉電力推定部17の処理はS31に戻る。この場合、次の電力推定点に対してS32〜S36の処理が実行される。そして、すべての電力推定点に対してS32〜S36の処理が実行されると、推定部15の処理はS38に進む。
S38は、隠れ端末抽出部16がすべての無線通信装置を1つずつ順番に受信ノードとして選択するために設けられている。また、S39は、隠れ端末抽出部16がすべての無線通信装置を1つずつ順番に送信ノードとして選択するために設けられている。即ち、隠れ端末抽出部16は、目的エリア内に実装または配置される無線通信装置から選択されるすべての組合せ(送信ノードおよび受信ノード)について、それぞれ、それらのノードが隠れ端末であるか否かを判定する。そして、隠れ端末が抽出されたときは、干渉電力推定部17は、その送信ノードから送信される信号による干渉パラメータを更新する。
次に、図8を参照しながら図9〜図10に示すフローチャートの処理を説明する。ここでは、図8に示す電力推定点Zにおける干渉電力を推定するものとする。
例えば、S23〜S24において、端末3aが送信ノードとして選択され、端末3gが受信ノードとして選択されたときには、S25〜S28において、端末3a、3g間の距離に基づいてRSSIが推定される。ここで、このRSSIが受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいものとする(S29:Yes)。そうすると、端末3a、3gは、互いに隠れ端末であると判定される。なお、端末3a、3gが互いに隠れ端末であるときは、端末3a、3g間でキャリアセンスによる調停が行われないので、端末3a、3gが同時にデータ信号を送信するおそれがある。したがって、端末3aから送信される信号に起因する干渉電力を推定するために、各電力推定点についてS32〜S36の処理が実行される。
S31において図8に示す電力推定点Zが選択されると、端末3aと電力推定点Zとの間の距離に基づいてRSSI(3a_Z)が推定される。ここで、RSSI(3a_Z)が受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいものとする(S35:Yes)。この場合、ビジー期間内に端末3aから送信される信号は、電力推定点Zにおいて干渉信号として作用する。したがって、干渉電力推定部17は、「RSSI(3a_Z)」を干渉パラメータとして保存する。
なお、RSSI(3a_Z)が受信検出閾値よりも小さいときは、端末3aから電力推定点Zに到達する信号の電力は十分に小さく、干渉の影響も十分に小さいと考えられる。また、RSSI(3a_Z)がビジー検出閾値以上であるときは、電力推定点Zに無線通信装置Zが実装されたとすると、無線通信装置Zは、キャリアセンスにより端末3aを認識できる。すなわち、端末3aおよび無線通信装置Zは同時にデータ信号を送信することはないので、干渉の影響を考慮する必要はない。したがって、この実施例では、S34で算出されるRSSIが受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいときに限って、干渉パラメータが更新される。
端末3cが送信ノードとして選択され、端末3hが受信ノードとして選択されたときには、端末3c、3h間の距離に基づいてRSSIが推定される。ここで、このRSSIが受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいものとする。この場合、端末3c、3hは、互いに隠れ端末であると判定される。
そうすると、端末3cと電力推定点Zとの間の距離に基づいてRSSI(3c_Z)が推定される。ここで、RSSI(3c_Z)も受信検出閾値以上であり、且つ、ビジー検出閾値よりも小さいものとする。この場合、端末3cから送信される信号も、電力推定点Zにおいて干渉信号として作用する。したがって、干渉電力推定部17は、先に算出されて保存されている干渉パラメータ「RSSI(3a_Z)」に、新たに得られた「RSSI(3c_Z)」を加算することにより、干渉パラメータを更新する。
上述の処理をすべての組合せ(送信ノードおよび受信ノード)に対して実行することにより、選択された電力推定点について、干渉パラメータの累積値が得られる。すなわち、選択された電力推定点について、隠れ端末に起因する干渉電力が推定される。さらに、推定部15は、目的エリア内のすべての電力推定点について、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する。
<ヒートマップの作成>
ヒートマップ作成部18は、各電力推定点についての干渉電力の推定結果を表すヒートマップを作成する。ヒートマップ上では、たとえば、干渉電力の大きい領域が濃い色で表示され、干渉電力の小さい領域が薄い色で表示される。そして、ヒートマップ作成部18は、作成したヒートマップを所定の形式の画像データに変換して出力する。この画像データは、表示装置に表示される。このように、本発明の実施形態によれば、隠れ端末に起因する干渉電力の分布が可視化される。
<ハードウェア構成>
干渉電力推定装置10は、プロセッサを備える。そして、伝搬損失モデル作成部14、隠れ端末抽出部16、干渉電力推定部17、ヒートマップ作成部18は、プロセッサを用いて干渉電力推定プログラムを実行することにより実現される。この場合、干渉電力推定プログラムは、プロセッサがアクセス可能なメモリ領域に格納される。なお、伝搬損失モデル作成部14、隠れ端末抽出部16、干渉電力推定部17、ヒートマップ作成部18の機能の一部は、ハードウェア回路で実現してもよい。
<バリエーション>
本発明の実施形態に係わる干渉電力推定装置/方法は、システム導入前のサーベイツールとして使用可能である。また、既存のシステムの評価ツールとして使用可能である。
1 無線通信システム
2(2a〜2d) ルータ
3a〜3h 端末
10 干渉電力推定装置
13 メモリ
14 伝搬損失モデル作成部
15 推定部
16 隠れ端末抽出部
17 干渉電力推定部
18 ヒートマップ作成部
20 測定ツール
21 変換ツール
22 周辺環境測定部

Claims (6)

  1. 目的エリア内で複数の無線通信装置が使用される無線通信システムにおいて干渉電力を推定する干渉電力推定装置であって、
    前記目的エリア内の複数の測定点で測定された複数の受信電力値に基づいて、前記目的エリア内での無線信号の伝搬距離と損失との関係を表す伝搬損失モデルを作成する伝搬損失モデル作成部と、
    各無線通信装置について、前記伝搬損失モデルを用いて、他の無線通信装置から送信される信号の受信電力を推定し、各無線通信端末について推定した受信電力に基づいて、前記複数の無線通信装置のうちから隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出する隠れ端末抽出部と、
    前記目的エリア内に設定される電力推定点と前記隠れ端末抽出部により抽出された無線通信装置との間の距離および前記伝搬損失モデルに基づいて、前記電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する干渉電力推定部と、
    を備える干渉電力推定装置。
  2. 前記干渉電力推定部は、前記目的エリア内に設定される複数の電力推定点のそれぞれについて、前記隠れ端末抽出部により抽出された無線通信装置との間の距離および前記伝搬損失モデルに基づいて、隠れ端末に起因する干渉電力を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉電力推定装置。
  3. 前記干渉電力推定部により前記複数の電力推定点それぞれについて推定された干渉電力を表すヒートマップを作成するヒートマップ作成部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の干渉電力推定装置。
  4. 前記隠れ端末抽出部は、
    前記複数の無線通信装置のうちの第1の無線通信装置と前記複数の無線通信装置のうちの第2の無線通信装置との間の距離を前記伝搬損失モデルに与えることで前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝搬損失を表す第1の伝搬損失を算出し、
    前記第1の伝搬損失に基づいて、前記第2の無線通信装置において前記第1の無線通信装置から受信する信号の電力を表す第1の受信電力を算出し、
    前記第1の受信電力が第1の閾値以上であり、且つ、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも小さいときに、隠れ端末となり得る無線通信装置として前記第1の無線通信装置を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉電力推定装置。
  5. 前記干渉電力推定部は、
    前記第1の無線通信装置と前記電力推定点との間の距離を前記伝搬損失モデルに与えることで前記第1の無線通信装置と前記電力推定点との間の伝搬損失を表す第2の伝搬損失を算出し、
    前記第2の伝搬損失に基づいて、前記電力推定点において前記第1の無線通信装置から受信する信号の電力を表す第2の受信電力を算出し、
    前記第2の受信電力が前記第1の閾値以上であり、且つ、前記第2の閾値よりも小さいときに、前記第第2の受信電力に基づいて、前記電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の干渉電力推定装置。
  6. 目的エリア内で複数の無線通信装置が使用される無線通信システムにおいて干渉電力を推定する干渉電力推定方法であって、
    前記目的エリア内の複数の測定点で測定された複数の受信電力値に基づいて、前記目的エリア内での無線信号の伝搬距離と損失との関係を表す伝搬損失モデルを作成し、
    各無線通信装置について、前記伝搬損失モデルを用いて、他の無線通信装置から送信される信号の受信電力を推定し、各無線通信端末について推定した受信電力に基づいて、前記複数の無線通信装置のうちから隠れ端末となり得る無線通信装置を抽出し、
    前記目的エリア内に設定される電力推定点と前記抽出された無線通信装置との間の距離および前記伝搬損失モデルに基づいて、前記電力推定点における隠れ端末に起因する干渉電力を推定する
    ことを特徴とする干渉電力推定方法。
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