JP2019121261A - 情報処理システムおよび制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の情報処理装置を含む情報処理システムにおいて、操作パネルにおけるユーザーインターフェースの対象として適切な情報処理装置を選択すること。【解決手段】情報処理システム100は、MFP10と、サーバー20と、操作パネル30とを備える。情報処理システム100は、外部サーバー300を利用して、Webアプリケーションのサービスを提供する。操作パネル30は、Webアプリケーションの属性に従って、MFPモードまたはサーバーモードで動作する。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理システムに関し、特に、複数の情報処理装置が操作パネルを共有する情報処理システムに関する。
従来、複数の情報処理装置が操作パネルを共有するための技術が提案されている。特開2013−235190号公報(特許文献1)は、表示部を備える画像形成装置を開示する。特許文献1に記載された技術では、画像形成装置の表示部が、当該画像形成装置と外部の他装置とによって共有される。画像形成装置の通常状態では、当該画像形成装置が表示部を制御するが、当該画像形成装置が省電力状態に移行するときには、上記の他装置が表示部を制御する。
特開2013−235190号公報
ところで、情報処理システムにおいて複数の情報処理装置が操作パネルを共有する場合、当該情報処理システムでは、操作パネルの表示について複数のモードが想定される。たとえば、情報処理システムにおいて第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とが操作パネルを共有する場合、当該情報処理システムは、操作パネルが第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1のモード、および、操作パネルが第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2のモードのうち、いずれかのモードで動作し得る。
情報処理システムの動作モードをユーザーによって設定するようにしたのでは、ユーザーに対して煩雑な操作を課す事態を生じ得るだけでなく、設定されたモードが実行中のアプリケーションの処理に対応できない事態をも生じ得る。
一例では、情報処理システムが実行するアプリケーションがハードウェアボタンを用いた入力を必要とする場合であって、操作パネルが当該ハードウェアボタンを備えていない場合、情報処理システムは、上記ハードウェアボタンの代替物を含むインターフェースを生成するモードで動作する必要がある。第1のモードは、ハードウェアボタンの代替物を含むインターフェースを生成するが、第2のモードは、ハードウェアボタンの代替物を含まないインターフェースを生成する場合、第2のモードが設定されると操作パネルが実行中のアプリケーションの処理に対応できない事態が生じ得る。
他の例では、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置との間に、処理可能なコマンドの種類において差異がある場合である。たとえば、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置の双方が、ある機能を実現するWebアプリケーションを利用する場合を想定する。第1の情報処理装置にインストールされた第1のブラウザーは、上記Webアプリケーションに利用されるすべてのコマンドに対応するが、第2の情報処理装置にインストールされた第2のブラウザーは、上記Webアプリケーションに利用される一部のコマンドに対応しない。この場合、第2のモード(すなわち、操作パネルが第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示するモード)が設定されると、操作パネルが実行中のアプリケーションの処理に対応できない事態が生じ得る。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、複数の情報処理装置を含む情報処理システムにおいて、操作パネルにおけるユーザーインターフェースの対象として適切な情報処理装置を選択することである。
本開示のある局面に従うと、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する操作パネルとを備えた情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、アプリケーションの指定を受け付けるプロセッサーを含み、プロセッサーは、指定されたアプリケーションの属性に基づいて、情報処理システムの動作モードを、操作パネルに第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1画面モード、または、操作パネルに第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2画面モードに設定するように構成されている、情報処理システムが提供される。
好ましくは、第1画面モードは、第1の情報処理装置において生成されたユーザーインターフェースを表示するモードであり、第2画面モードは、第1の情報処理装置において生成されたユーザーインターフェースを表示するモードである。
好ましくは、プロセッサーは、指定されたアプリケーションの属性に基づいて、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置に起動を指示するように構成されている。
好ましくは、第1画面モードは、第1の情報処理装置から操作パネルにユーザーインターフェースを送信するモードであり、第2画面モードは、第2の情報処理装置から操作パネルにユーザーインターフェースを送信するモードである。
好ましくは、属性は、アプリケーションのリリース時期、アプリケーションが利用するコマンドの種類、アプリケーションによって実現される機能、アプリケーションによって生成される画面のサイズ、および、アプリケーションの操作に当該アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースの要素以外の要素を必要とするか否かを特定する情報、のうち少なくとも一つを含む。
好ましくは、プロセッサーは、操作パネルにアプリケーションを一覧表示し、一覧表示されるアプリケーションは、第1画面モードに対応するアプリケーションと第2画面モードに対応するアプリケーションの双方を含む。
本開示の他の局面に従うと、操作パネルと、操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備え、プロセッサーは、アプリケーションの属性に基づいて、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを表示する第1表示モード、または、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、所定のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第2表示モード、で動作するように構成されている、情報処理システムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、操作パネルと、操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備え、プロセッサーは、アプリケーションの属性に基づいて、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第1のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第1表示モード、または、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第2のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第2表示モード、で動作するように構成されている、情報処理システムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する操作パネルとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、制御プログラムは、プロセッサーに、アプリケーションの指定を受け付けるステップと、指定されたアプリケーションの属性に基づいて、情報処理システムの動作モードを、操作パネルに第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1画面モード、または、操作パネルに第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2画面モードに設定するステップとを実行させる、制御プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、操作パネルと、操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、制御プログラムは、プロセッサーに、アプリケーションの指定を受け付けるステップと、アプリケーションの属性に基づいて、第1表示モードまたは第2表示モードで動作することを決定するステップとを実行させ、第1表示モードは、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを表示するモードであり、第2表示モードは、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、所定のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードである、制御プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、操作パネルと、操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、制御プログラムは、プロセッサーに、アプリケーションの指定を受け付けるステップと、アプリケーションの属性に基づいて、第1表示モードまたは第2表示モードで動作することを決定するステップとを実行させ、第1表示モードは、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第1のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードであり、第2表示モードは、操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第2のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードである、制御プログラムが提供される。
本開示によれば、プロセッサーは、指定されたアプリケーションの属性に基づいて、情報処理システムの動作モードを、操作パネルに第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1画面モード、または、操作パネルに第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2画面モードに設定するように構成されている。情報処理システムにおいて画面モードが適切に設定されることにより、ユーザーインターフェースの対象として適切な情報処理装置が選択される。
情報処理システムの外観を示す図である。 情報処理システム100の内部構成を概略的に説明するための図である。 情報処理システム100のハードウェアブロック図である。 情報処理システム100において提供されるWebアプリケーションの属性の一例を示す図である。 情報処理システム100における操作パネル30の制御態様を概略的に示す図である。 情報処理システム100においてサービスを提供するWebアプリケーションのリストを表示する画面の一例を示す図である。 操作パネル30に表示される画面の一例を示す図である。 Webアプリケーション「スキャン連携」を説明するための図である。 Webアプリケーション「スキャン連携」を説明するための図である。 Webアプリケーション「プルプリント」を説明するための図である。 Webアプリケーション「プルプリント」を説明するための図である。 Webアプリケーション「プルプリント」のMFPモードにおけるUIの一例を示す図である。 Webアプリケーション「プルプリント」のサーバーモードにおけるUIの一例を示す図である。 Webアプリケーション「認証」のMFPモードにおけるUIの一例を示す図である。 Webアプリケーション「認証」のMFPモードにおけるUIの一例を示す図である。 Webアプリケーション「認証」のサーバーモードにおけるUIの一例を示す図である。 操作パネル30のモード(情報処理システム100のモード)を設定するための処理のフローチャートである。 アプリケーション属性テーブルの変形例を示す図である。 サーバーモードのUIの変形例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、情報処理システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.情報処理システムの外観]
図1は、情報処理システムの外観を示す図である。図1に示されるように、情報処理システム100は、MFP10と、サーバー20と、操作パネル30とを含む。
MFP10は、第2の情報処理装置の一例であり、種々の画像処理動作を実行する。画像処理動作は、たとえば、用紙への画像の印刷、画像データの加工、原稿の画像データの生成、画像データのファクシミリ送信のうち少なくとも一つを含む。MFP10は、画像処理動作のために設けられた複数の要素を含む。当該複数の要素は、MFP10の内部に収容されるトナーカートリッジ等の部品と、当該部品を収容する筐体を開閉するためのドア10Aと、印刷用の用紙を収容する用紙トレイ10Bとを含む。
サーバー20は、第1の情報処理装置の一例であり、ファイル(アプリケーションのドキュメント、等)の管理等の処理を実行する。
操作パネル30は、外部からの操作を受け付ける。操作パネル30の動作モードは、MFPモードとサーバーモードとを含む。MFPモードでは、操作パネル30は、MFP10の操作画面(ユーザーインターフェース)を表示する。MFPモードにおいて操作パネル30に入力された情報は、MFP10に送信される。サーバーモードでは、操作パネル30は、サーバー20の操作画面(ユーザーインターフェース)を表示する。サーバーモードにおいて操作パネル30に入力された情報は、サーバー20に送信される。
本実施の形態において、サーバーモードは第1画面モードの一例であり、MFPモードは第2画面モードの一例である。
図1に示されるように、画像処理システム100は、外部サーバー300と通信可能である。外部サーバー300は、Webアプリケーションを実行可能である。Webアプリケーションは、Web_API(Application Programming Interface)を利用して実現されてもよい。情報処理システム100では、MFP10とサーバー20の双方に、Webアプリケーションを実行するためのブラウザーアプリケーションがインストールされている。
[2.情報処理システム内部の構成]
図2は、情報処理システム100の内部構成を概略的に説明するための図である。情報処理機器100において、MFP10とサーバー20は、LAN(Local Area Network)ケーブル101で接続されている。
MFP10と操作パネル30は、データ通信用のUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)ケーブル111と、画像情報の通信用のLVDS(Low Voltage Differential Signaling)ケーブル112とで接続されている。MFP10は、LVDSケーブル112を通じて、MFP10の操作画面用のUI(User Interface)の画像データを操作パネル30へ送信する。操作パネル30は、MFP10の操作のための入力を受け付けると、UARTケーブル111を通じて、当該操作の内容をMFP10へ送信する。
サーバー20と操作パネル30は、データ通信用のUSB(Universal Serial Bus)ケーブル121と、画像情報の通信用のHDMI(登録商標:High-Definition Multimedia Interface)ケーブル122とで接続されている。サーバー20は、HDMIケーブル122を通じて、サーバー20の操作画面用のUIの画像データを操作パネル30へ送信する。操作パネル30は、サーバー20の操作のための入力を受け付けると、USBケーブル121を通じて、当該操作の内容をサーバー20へ送信する。
[3.ハードウェア構成]
図3は、情報処理システム100のハードウェアブロック図である。以下、情報処理システム100に含まれる、MFP10、サーバー20、および、操作パネル30のそれぞれの構成を説明する。
(MFP10)
図3に示されるように、MFP10は、CPU(Central Processing Unit)150と、記憶部160とを含む。記憶部160は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶部160に格納される情報は、CPU150によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。記憶部160には、CPU150が外部サーバー300と連携してWebアプリケーションのサービスを実現するためのプログラムがインストールされていてもよい。
MFP10は、さらに、画像処理部151と、画像形成部152と、画像読取部153と、ファクシミリ通信部154と、ネットワーク通信部155と、内部インターフェース180とを含む。画像処理部151は、入力された画像データを処理することにより、たとえば出力される画像の拡大・縮小等の処理を実行する。画像処理部151は、たとえば画像処理用のプロセッサーおよびメモリーによって実現される。画像形成部152は、トナーカートリッジ、記録用紙を収容するための用紙トレイ、および、感光体等の、記録用紙に画像を形成するためのハードウェア資源、ならびに、記録用紙を搬送するためのハードウェア資源によって実現される。画像読取部153は、スキャナー等の、原稿の画像データを生成するように構成されたハードウェア資源によって実現される。ファクシミリ通信部154は、モデム等の、ファクシミリ通信により画像データの送受信するための要素を含む。
画像処理部151、画像形成部152、画像読取部153、ファクシミリ通信部154、および、ネットワーク通信部155のそれぞれの機能は、画像形成装置においてよく知られたものであるから、ここでは詳細な説明は繰返さない。
内部インターフェース180は、サーバー20との通信のインターフェースとして機能し、たとえばLANカードによって実現される。
(サーバー20)
図3に示されるように、サーバー20は、CPU250と、ネットワーク通信部260と、記憶部270と、内部インターフェース280とを含む。
ネットワーク通信部260は、ネットワークカード等の、ネットワークを介してデータの送受信するように構成されたハードウェア資源によって実現される。サーバー20は、ネットワーク通信部260を介して、外部サーバー300と通信する。
記憶部270は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶部270に格納される情報は、CPU250によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。記憶部270には、CPU250が外部サーバー300と連携してWebアプリケーションのサービスを実現するためのプログラムがインストールされていてもよい。
(操作パネル30)
操作パネル30は、制御用回路350と、表示部360と、操作部370とを含む。制御用回路350は、操作パネル30の動作を制御する。制御用回路350は、操作パネル30における設定情報等のデータを格納するメモリー351を含む。制御用回路350は、マイクロコンピューターによって実現される。表示部360は、たとえば液晶表示装置によって実現される。操作部370は、操作パネル30に対する入力を受け付ける。操作部370の一例は、表示部360に表示されるソフトウェアキーである。
[4.Webアプリケーションの属性]
図4は、情報処理システム100において提供されるWebアプリケーションの属性の一例を示す図である。図4の例では、Webアプリケーションの属性は、MFP10とサーバー20のそれぞれのユーザーインターフェースが適切に表示されるか否かの情報である。
図4のアプリケーション属性テーブルは、項目「Webアプリケーション」「サーバーのUI表示」「サーバーのUI表示」を含む。「Webアプリケーション」は、外部サーバー300において実行されるWebアプリケーションの名称を表わす。図4は、5つのWebアプリケーションの名称(ワークフローA,ワークフローB,認証,スクリーンセーバー,ブラウザーランチャー)を示す。
「サーバーのUI表示」は、操作パネル30がサーバーモードにあるときの、WebアプリケーションのUI表示の状態を示す。「MFPのUI表示」は、操作パネル30がMFPモードにあるときの、WebアプリケーションのUI表示の状態を示す。
図4における状態は、「○」「△」および「−」を含む。「○」は、UI表示の状態が良好であることを表わす。「△」は、UI表示に改善の余地があることを表わす。「−」は、UI表示が行なわれないことを表わす。一例では、状態「○」または「△」は、たとえば、Webアプリケーションの管理者等による判断の結果を表わす。一例では、図4のアプリケーション属性テーブルは、ネットワークシステムの管理者によって、サーバー20の記憶部270に格納される。他の例では、ネットワークシステムの管理者がアプリケーション属性テーブルを生成して、ネットワークシステム上のサーバーにアップロードする。当該サーバーから配信されることにより、アプリケーション属性テーブルは記憶部270にダウンロードされる。
次に、図4のテーブルの内容を説明する。
図4の例において、Webアプリケーション「ワークフローA」は、ワークフローアプリケーションである。「ワークフローA」のサーバーのUI表示の値は「△」である。これは、操作パネル30における、サーバー20による「ワークフローA」のUI表示に改善の余地があることを表わす。求められる改善の一例は、サーバー20がMFP10の記憶部160に格納されたデータ(たとえば、アドレス帳)を用いた機能を実現できるようにすること、である。「ワークフローA」のMFPのUI表示の値は「○」である。これは、操作パネル30における、MFP10による「ワークフローA」のUI表示は状態が良好であることを表わす。
Webアプリケーション「ワークフローB」は、「ワークフローA」とは異なる種類のワークフローアプリケーションである。「ワークフローB」のサーバーのUI表示の値は「−」である。これは、サーバー20には「ワークフローB」を実行するためのプログラムがインストールされていないことを表わす。「ワークフローB」のMFPのUI表示の値は「○」である。これは、操作パネル30における、MFP10による「ワークフローB」のUI表示の状態が良好であることを表わす。
Webアプリケーション「認証」は、認証APIである。「認証」のサーバーのUI表示およびMFPのUI表示の値は「○」である。これは、操作パネル30において、サーバー20による「認証」のUI表示の状態、および、MFP10による「認証」のUI表示の状態、の双方が良好であることを表わす。
Webアプリケーション「スクリーンセーバー」は、スクリーンセーバーを提供するWebアプリケーションである。「スクリーンセーバー」のサーバーのUI表示の値は「○」である。これは、操作パネル30における、サーバー20による「スクリーンセーバー」のUI表示の状態が良好であることを表わす。「スクリーンセーバー」のMFPのUI表示の値は「−」である。これは、MFP10には「スクリーンセーバー」を実行するためのプログラムがインストールされていないことを表わす。
Webアプリケーション「ブラウザーランチャー」は、ランチャー画面を提供するためのWebアプリケーションである。「ブラウザーランチャー」のサーバーのUI表示の値は「△」である。これは、操作パネル30における、サーバー20による「ブラウザーランチャー」のUI表示に改善の余地があることを表わす。求められる改善の一例は、サーバー20がUIにMFP10のステータスを含めることができるようにすること、である。「ブラウザーランチャー」のMFPのUI表示の値は「○」である。これは、操作パネル30における、MFP10による「ブラウザーランチャー」のUI表示は状態が良好であることを表わす。
[5.操作パネルの制御態様]
図5は、情報処理システム100における操作パネル30の制御態様を概略的に示す図である。図5は、情報処理システム100の2つの状態(状態100X,100Y)を示す。
状態100Xは、操作パネル30がMFPモードにあるときの状態を示す。図3の状態100Yは、情報処理機器100において操作パネル30がサーバーモードにあるときの状態を示す。
サーバー20は、指定されたWebアプリケーションの属性に基づいて、操作パネル30のモード(情報処理システム100のモード)として、MFPモードまたはサーバーモードを設定する。
一例では、図4のテーブルが属性として利用される。この例では、サーバー20は、サーバーのUI表示の値が「○」であればサーバーモードを設定する。サーバーのUI表示の値が「△」または「−」であればMFPモードを設定する。この例では、サーバーのUI表示の値とMFPのUI表示の値の双方が「○」である場合、サーバーモードが設定される。すなわち、サーバー20のUI表示はMFP10のUI表示に対して優先される。これは、サーバー20のUI表示の方が、Webアプリケーション特有の情報をより多く含むことができるからである。すなわち、後述する図12に示されるように、MFPモードのUI表示(MFP10のUI表示)は、従来の画像処理装置に設けられていたハードウェアボタンを模した部分を含む場合がある。サーバーモードのUI表示(サーバー20のUI表示)は、上記部分を必要としないため、Webアプリケーション特有の情報をMFPのUI表示よりも多く含むことができる。
[6.Webアプリケーションのリスト画面]
図6は、情報処理システム100においてサービスを提供するWebアプリケーションのリストを表示する画面の一例を示す図である。図6の画面600は、アイコン601〜605を含む。アイコン601〜605のそれぞれは、図4のアプリケーション属性テーブルに挙げられた5つのWebアプリケーションのそれぞれを表わす。
上記5つのWebアプリケーションは、情報処理システム100においてUI表示を実行する主体が互いに異なる。たとえば、Webアプリケーション「ワークフローA」のUI表示はMFP10によって実行されるが、Webアプリケーション「認証」のUI表示はサーバー20によって実行される。しかしながら、情報処理システム100を利用するユーザーは、WebアプリケーションのUI表示を実行する装置(MFP10またはサーバー20)を指定する必要が無い。情報処理システム100が、当該指定を実行するからである。より具体的には、情報処理システム100は、Webアプリケーションが指定されたときのモードを当該Webアプリケーションの属性に従って決定する。情報処理システム100は、ユーザーに対して、上記5つのWebアプリケーションのそれぞれについて、UI表示の主体を認識させる必要がない。
したがって、情報処理システム100は、図6に示されるように、上記5つのWebアプリケーションのそれぞれのアイコン(アイコン601〜605)を1つの画面(画面600)で一覧表示する。
ユーザーは、アイコンを選択することにより、Webアプリケーションを指定する。情報処理システム100は、指定されたWebアプリケーションの属性に基づいて、MFPモードまたはサーバーモードを、情報処理システム100のモードとして設定する。
一例では、サーバー20のCPU250が、操作パネル30に図6の画面600を表示する。この例では、CPU250が、Webアプリケーションの指定を受け付け、情報処理システム100のモードを設定する。
他の例では、情報処理システム100は、MFP10およびサーバー20を統括するコンピューターをさらに備え、当該コンピューターが操作パネル30に画面600を表示する。この例では、当該コンピューターが、Webアプリケーションの指定を受け付け、情報処理システム100のモードを設定する。
さらに他の例では、MFP10のCPU150が、操作パネル30に画面600を表示する。この例では、CPU150は、MFP10の操作画面として図7の画面700を操作パネル30に表示する。CPU150は、画面700においてWebアプリケーションを選択するためのアイコン701が操作されたことに応じて、画面600を表示する。
[7.Webアプリケーションの一例(スキャンアプリケーション)]
図8および図9は、Webアプリケーション「スキャン連携」を説明するための図である。図8および図9を参照して、Webアプリケーションの一例としての「スキャン連携」を説明する。「スキャン連携」は、MFP10のスキャン機能を制御するアプリケーションであって、MFP10におけるスキャンによって生成される画像データを指定された場所に転送する機能を提供する。
「スキャン連携」の流れは、図8に概略的に示される。図8には、工程1〜4が含まれる。情報処理システム100において「スキャン連携」が選択されると、工程1として示されるように、情報処理システム100は、外部サーバー300と通信して、Webアプリケーションを認証する。次に、工程2として示されるように、Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、MFP10がこれから実行するスキャンにおいて生成する画像データの、格納の設定を要求する。
図9には、設定のため画面の一例が示される。Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、図9の画面900の画面を表示するためのデータ(画面データ、等)を提供する。情報処理システム100は、画面900を操作パネル30に表示する。画面900は、格納場所を指定するための欄901と、データ形式を指定するための欄902と、スキャンの実行を指示するスタートボタン903とを含む。スタートボタン903が操作されると、工程3として示されるように、MFP10の画像読取部153がスキャン動作を実行する。
その後、情報処理システム100は、工程4として示されるように、工程3のスキャン動作において生成された画像データを外部サーバー300(画面900において指定された格納場所)に向けて送信する。
「スキャン連携」では、情報処理システム100のCPU150またはCPU250が、Webアプリケーションと通信する。情報処理システム100では、図6に示された画面等において「スキャン連携」が指定されたときに、「スキャン連携」の属性に従って、操作パネル30のモードとしてMFPモードまたはサーバーモードが設定される。MFPモードが設定されると、MFP10のCPU150がWebアプリケーションと通信する。サーバーモードが設定されると、サーバー20のCPU250がWebアプリケーションと通信する。
[8.Webアプリケーションの他の例(プルプリントアプリケーション)]
図10および図11は、Webアプリケーション「プルプリント」を説明するための図である。図10および図11を参照して、Webアプリケーションの他の例としての「プルプリント」を説明する。「プルプリント」は、MFP10の印刷動作を制御するアプリケーションであって、ネットワーク上に格納されたファイルをMFP10で出力する機能を提供する。
「プルプリント」の流れは、図10に概略的に示される。図10には、工程1〜4が示される。情報処理システム100において「プルプリント」が選択されると、工程1として示されるように、情報処理システム100は、外部サーバー300と通信して、Webアプリケーションを認証する。
次に、工程2として示されるように、Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、「プルプリント」用にファイルを格納しているフォルダのリストを送信する。これに応じて、情報処理システム100は、操作パネル30にフォルダのリストを表示し、ユーザーからフォルダの指定を受け付ける。情報処理システム100は、受け付けた指定をWebアプリケーションへ送信する。
次に、工程3として示されるように、Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、指定されたフォルダに格納されたファイルのリストを送信する。情報処理システム100は、操作パネル30にファイルのリストを表示し、ユーザーからファイルの指定を受け付ける。情報処理システム100は、受け付けた指定をWebアプリケーションへ送信する。これに応じて、Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、指定されたファイルを送信する。
次に、工程4として示されるように、情報処理システム100は、MFP10を用いて、Webアプリケーションから受信したファイルを印刷する。
図11には、上記リストを表示するための画面1100が示される。画面1100は、フォルダのリストを表示するための欄1101を含む。画面1100は、欄1101のプルダウンメニューとしてフォルダのリストを表示する。ユーザーは、プルダウンメニューの中から1つのフォルダを指定する。情報処理システム100は、指定されたフォルダをWebアプリケーションへ送信する。
画面1100は、ファイルのリストを表示するための欄1102を含む。画面1100は、欄1102のプルダウンメニューとしてファイルのリストを表示する。ユーザーは、プルダウンメニューの中から1つのファイルを指定する。情報処理システム100は、指定されたフォルダをWebアプリケーションへ送信する。Webアプリケーションは、情報処理システム100に対して、指定されたファイルのデータを送信する。
画面1100は、ファイルの出力態様を指定するための欄1103を含む。図11の例では、出力態様の一例として「2in1」が指定される。
画面1100は、印刷動作の開始を指示するためのボタン1104を含む。ボタン1104を操作されると、MFP10は、欄1102において指定されたファイルを、欄1103において指定された態様で、印刷する。
「プルプリント」では、情報処理システム100のCPU150またはCPU250が、Webアプリケーションと通信する。情報処理システム100では、図6に示された画面等において「プルプリント」が指定されたときに、「プルプリント」の属性に従って、操作パネル30のモードとしてMFPモードまたはサーバーモードが設定される。MFPモードが設定されると、MFP10のCPU150がWebアプリケーションと通信する。サーバーモードが設定されると、サーバー20のCPU250がWebアプリケーションと通信する。
[9.MFPとサーバーのそれぞれのユーザーインターフェース(例1)]
図12は、Webアプリケーション「プルプリント」のMFPモードにおけるUIの一例を示す図である。図13は、Webアプリケーション「プルプリント」のサーバーモードにおけるUIの一例を示す図である。図12および図13を参照して、同一のWebアプリケーションについての、MFPモードのUIとサーバーモードのUIとの相違点の一例を説明する。
図12には、MFPモードのUI(画面1200)が示される。画面1200は、Webアプリケーション用の画面を表示する領域1201と、従来の画像処理装置(プリンター)に設けられていたハードウェアボタンも代替物であるソフトウェアボタンを表示するための領域1202,1203とを含む。たとえば、従来の画像処理装置には、電源ボタンおよびスタートボタンが、ハードウェアボタンとして設けられている場合があった。これに応じて、領域1202は、スタートボタンの代替物であるキー1202Aと、電源ボタンの代替物であるキー1202Bとを含む。領域1201に表示された画面は、出力対象のファイルを選択するための欄1210を含む。
MFP10は、操作パネル30に画面1200を表示する。ユーザーは、欄1210に対して、ファイルを選択するための情報を入力する。一例では、欄1210は1つ以上のバーを表示し、ユーザーは各バーに選択するファイルの名称を入力する。選択されたファイルは、バー1211,1212として表示される。さらに、ユーザーはキー1202Aを操作する。これに応じて、MFP10は、指定されたファイルを印刷(出力)する。
図13には、サーバーモードのUI(画面1300)が示される。画面1300は、Webアプリケーション用の画面である。画面1300は、図12の欄1210に対応する欄1310と、図12のキー1202Aに対応するキー1321とを含む。
画面1300は、キー1321を含むため、図12の領域1202,1203を含む必要が無い。したがって、画面1300は、操作パネル30において、欄1310を、画面1200によって表示される欄1210よりも大きく表示できる。したがって、ユーザーは、画面1200を利用するよりも、画面1300を利用した方が、ファイルの選択のためにより大きい領域を利用できる。
以上より、一例では、情報処理システム100では、MFPモードとサーバーモードの双方でUI表示が可能な場合には、領域1201,1203の表示を必要としないサーバーモードが選択されると、ユーザーがより大きな表示を利用できると言える。
[10.MFPとサーバーのそれぞれのユーザーインターフェース(例2)]
図14および図15は、Webアプリケーション「認証」のMFPモードにおけるUIの一例を示す図である。図16は、Webアプリケーション「認証」のサーバーモードにおけるUIの一例を示す図である。図14〜図16を参照して、同一のWebアプリケーションについての、MFPモードのUIとサーバーモードのUIとの相違点の他の例を説明する。
図14には、MFPモードのUI(画面1400)が示される。画面1400は、Webアプリケーション用の画面を表示する領域1401と、従来の画像処理装置(プリンター)に設けられていたハードウェアボタンも代替物であるソフトウェアボタンを表示するための領域1402,1403とを含む。領域1402は、スタートボタンの代替物であるキー1402Aと、電源ボタンの代替物であるキー1402Bとを含む。領域1401に表示された画面は、ユーザー名およびパスワードの入力のための欄1410を含む。欄1410は、ユーザー名入力用のバー1411と、パスワード入力用のバー1412と、キー1411A,1411Bと、ログインキー1413とを含む。キー1411Aは、バー1411へのユーザー名入力に用いるキーボードの表示に利用される。キー1412Aは、バー1412へのパスワード入力に用いるキーボードの表示に利用される。
MFP10は、操作パネル30に画面1400を表示する。キー1412Aまたはキー1422Aが操作されると、MFP10は、操作パネル30の表示を図14の画面1400から図15の画面1500へと切り替える。画面1500では、欄1410に、バー1411,1412およびキー1411A,1412Aの代わりに、ソフトウェアキーボード1510が表示される。ソフトウェアキーボード1510は、キー1511を含む。キー1511を操作されると、MFP10は、操作パネル30における表示を画面1400へと戻す。
ユーザーは、バー1411にユーザー名を入力し、バー1412にパスワードを入力し、キー1413を操作する。これに応じて、MFP10は、Webアプリケーションに対して、入力されたユーザー名およびパスワードを送信する。Webアプリケーションは、送信されたユーザー名およびパスワードを用いてユーザーが認証された場合、MFP10に、認証の結果を提供する。一例では、Webアプリケーションは、認証の結果として、MFP10に対して、認証されたユーザーに対して許可される機能や出力枚数を通知する。MFP10は、通知された情報に従って画像処理動作を実行する。
図16には、サーバーモードのUI(画面1600)が示される。画面1600は、Webアプリケーション用の画面である。画面1600は、図14の欄1410に対応する欄1610を含む。欄1610は、バー1411,1412のそれぞれに対応するバー161,1612と、キー1413に対応するキー1613とを含む。欄1610は、さらに、ソフトウェアキーボード1620を含む。
サーバーモードのUIである画面1600は、領域1402,1403に相当する領域を含む必要が無い。領域1610は、領域1410よりも広い面積で表示され得る。したがって、領域1610は、ソフトウェアキーボード1620を含むことができる。
図14〜図16を参照して説明されたように、MFPモードでは、ユーザー名およびパスワードを入力する画面とは異なる画面にソフトウェアキーボードが表示されるが、サーバーモードでは、ユーザー名およびパスワードを入力する画面と同じ画面にソフトウェアキーボードが表示され得る。これにより、MFPモードよりサーバーモードの方が、ユーザーにとっての利便性が高いと言える。したがって、Webアプリケーションとして「認証」が指定された場合、情報処理システム100では、サーバーモードとMFPモードの双方でUI表示が可能であっても、サーバーモードが選択され得る。
[11.処理の流れ]
図17は、操作パネル30のモード(情報処理システム100のモード)を設定するための処理のフローチャートである。一例では、当該モードの設定は、サーバー20のCPU250が所与のプログラムを実行することにより実現される。
図17を参照して、ステップS100にて、CPU250は、内部アプリの起動指示があったか否かを判断する。内部アプリとは、Webアプリケーションの情報処理システム100側のアプリケーションプログラムを意味する。たとえば、図6の画面600においてアイコン601〜605のいずれかが選択されると、CPU250は、内部アプリの起動指示があったと判断する。
CPU250は、内部アプリの起動指示があったと判断するまでステップS100に制御を留める(ステップS100にてNO)。CPU250は、内部アプリの起動指示があったと判断すると(ステップS100にてYES)、ステップS102へ制御を進める。
ステップS102にて、CPU250は、Webアプリケーションの属性テーブル(たとえば、図4の「アプリケーション属性テーブル」)を参照することにより、サーバーモード(サーバー_UI)またはMFPモード(MFP_UI)を情報処理システム100(操作パネル30)のモードとして設定する。モードの設定は、ステップS100にて起動するように指定されたWebアプリケーションの属性に基づく。
ステップS104にて、CPU250は、ステップS102で設定されたモードがサーバーモード(サーバー_UI)であるか否かを判断する。CPU250は、設定されたモードが、サーバーモード(サーバー_UI)であると判断すると(ステップS104にてYES)、ステップS106へ制御を進め、そうでなければ(ステップS104にてNO)、ステップS112へ制御を進める。
ステップS106にて、CPU250は、外部サーバー300にWebアプリケーションの起動メッセージを通知する。
外部サーバー300は、ステップS106の通知に応じて、サーバー20に画面データを送信する。ステップS108にて、CPU250は、当該画面データに基づいてサーバーUIを生成する。
ステップS110にて、CPU250は、ステップS108にて生成されたサーバーUIを操作パネル30に表示する。以降、CPU250が外部サーバー300と通信することにより、情報処理システム100において、指定されたWebアプリケーションによるサービスが提供される。当該Webアプリケーションでは、操作パネル30は、サーバー20から送信されるUIを表示する。
ステップS112にて、CPU250は、MFP10のCPU150に対して起動を指示する。これに応じて、CPU150は、指定されたWebアプリケーションのMFP10側のプログラムを起動し、サーバー20に対してレスポンスする。
ステップS114にて、CPU250は、外部サーバー300に、Webアプリケーションの起動メッセージを通知する。外部サーバー300は、ステップS114の通知に応じて、サーバー20に画面データを送信する。CPU250は、当該画面データを受信する。
ステップS116にて、CPU250は、MFP10に、ステップS114にて受信した画面データを転送する。MFP10のCPU150は、転送された画面データを用いて、MFPのUIを生成する。
ステップS118にて、CPU250は、操作パネル30にMFP10のUIを表示するように指示する。CPU150は、操作パネル30にUIを送信する。これに応じて、操作パネル30は、MFP10のUIを表示する。以降、CPU150が外部サーバー300と通信することにより、情報処理システム100において、指定されたWebアプリケーションによるサービスが提供される。操作パネル30は、MFP10から送信されるUIを表示する。
[12.アプリケーション属性テーブルの変形例]
図18は、アプリケーション属性テーブルの変形例を示す図である。図18のテーブルは、項目「Webアプリケーション」「種類」「サーバーUI表示に適合しているか?」「機能制限があるか?」および「備考」を含む。「Webアプリケーション」「種類」は、それぞれ、Webアプリケーションの名称、Webアプリケーションによって実現される機能の種類、を表わす。
図18の例では、アプリケーションの属性は、「サーバーUI表示に適合しているか?」「機能制限があるか?」を含む。
「サーバーUI表示に適合しているか?」は、Webアプリケーションから送信される画面データが、サーバー20のUI表示に適合しているか否かを表わす。Webアプリケーションから送信される画面データがサーバー20のUI表示に適合していれば、当該属性の値は「○」であり、適合していなければ、当該属性の値は「×」である。情報処理システム100は、当該Webアプリケーションが指定されたときに、当該属性の値が「○」であれば、情報処理システム100のモードとしてサーバーモードを設定してもよい。情報処理システム100は、当該Webアプリケーションが指定されたときに、当該属性の値が「×」であれば、情報処理システム100のモードとしてMFPモードを設定してもよい。
「機能制限があるか?」は、サーバー20のCPU250がWebアプリケーションと通信した場合、Webアプリケーションの少なくとも一つの機能が制限されるか否かを示す。制限される機能が無い場合には、当該属性の値は「○」である。制限される機能が軽微なものである場合、当該属性の値は「△」である。制限される機能が重要なものである場合、当該属性の値は「×」である。
図18のテーブルにおいて、「備考」は、「機能制限があるか?」について制限される機能の内容を表わす。たとえば、名称「Bbb」のWebアプリケーションは、サーバー20のCPU250がWebアプリケーションと通信した場合、MFP10の記憶部160内のデータを利用する画面を読み出す機能が制限される。名称「Ddd」のWebアプリケーションについても同様である。当該制限は、図18の例では、重要な機能の制限であると設定されている。これにより、Webアプリケーション「Bbb」または「Ddd」が指定されると、操作パネル30はMFPモードで動作する。
名称「Eee」のWebアプリケーションは、サーバー20のCPU250がWebアプリケーションと通信した場合、MFP10のステータスをUIに表示するという機能が制限される。当該制限は、図18の例では、軽微な機能の制限であると設定されている。Webアプリケーション「Eee」が指定されると、操作パネル30はMFPモードで動作する。
[13.Webアプリケーションの属性の他の例]
アプリケーション属性テーブルは、Webアプリケーションの属性として、上記以外の属性を格納していてもよい。
(Webアプリケーションのリリース時期)
アプリケーション属性テーブルは、たとえば、属性として、Webアプリケーションのリリース時期を格納していてもよい。情報処理システム100は、Webアプリケーションのリリース時期に基づいて、情報処理システム100のモードを設定してもよい。一例では、Webアプリケーションのリリース時期が、特定の時期以降であれば、サーバーモードが設定され、特定の時期より前であれば、MFPモードが設定される。
Webアプリケーションのリリース時期が特定の時期以降であれば、当該WebアプリケーションがMFP10のUIだけでなくサーバー20のUIにも適合するように開発されている可能性が高い。操作パネル30では、可能な限り、サーバーモードが設定されることが好ましい。サーバーモードのUIは、MFPモードのUIと比較して、ハードウェアボタンに対応する領域(図12の領域1202,1203等)を含む必要がなく、より多くの情報を表示でき、または、より大きい文字で情報を表示できる。この例では、情報処理システム100のモードが自動で設定され、かつ、可能な限りサーバーUIを表示できるように設定される。
(コマンドの種類)
アプリケーション属性テーブルは、Webアプリケーションが利用するコマンドの種類を特定する情報(たとえば、アプリケーションのバージョン)を格納していていもよい。一例では、Webアプリケーションのバージョンが所定のバージョンより高い(より新しい)場合、サーバーモードが設定され、所定のバージョン以下である(より古い)場合、MFPモードが設定される。
Webアプリケーションのバージョンが高くなると、適用されるコマンドが増え、これにより、当該WebアプリケーションがMFP10のUIだけでなくサーバー20のUIによっても処理可能である可能性が高くなる。この例では、情報処理システム100のモードが自動で設定され、かつ、可能な限りサーバーUIを表示できるように設定される。なお、利用されるコマンドの種類は、バージョンの代わりに、Webアプリケーションのプログラムが解析されることによって特定されてもよい。
(実現される機能)
アプリケーション属性テーブルは、属性として、Webアプリケーションが利用するコマンドの種類を特定する機能(たとえば、ワーックフロー、スクリーンセーバー、等)を格納していていもよい。一例では、Webアプリケーションの機能がMFP10の記憶部160内を利用するもの(ブラウザーラウンチャー、等)であれば、情報処理システム100は、MFPモードを設定する。Webアプリケーションの機能がMFP10の記憶部160内を利用するもの(スクリーンセーバー、等)であれば、情報処理システム100は、サーバーモードを設定する。
(実現される機能)
アプリケーション属性テーブルは、属性として、アプリケーションによって生成される画面のサイズを格納していていもよい。画面のサイズは、たとえば、Webアプリケーションのプログラム中の画面サイズの記述(たとえば、タグ「size」に後続する数値およびその組合せ)として取得される。情報処理システム100は、画面のサイズが予め定められたサイズ以上であれば、サーバーモードを設定し、画面のサイズが予め定められたサイズ未満であれば、MFPモードを設定する。
(操作が必要とする要素)
アプリケーション属性テーブルは、属性として、Webアプリケーションの操作に必要とされる要素についての情報を格納していてもよい。より具体的には、属性は、Webアプリケーションの操作が、当該Webアプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースに含まれる要素以外の要素を必要とするか否かを特定する情報を含んでいてもよい。たとえば、この属性の値は、Webアプリケーションの操作がスタートキーを必要とする場合には「○」であり、必要としない場合「×」である。値が「○」である場合、情報処理システム100は、MFPモードを設定する。値が「×」である場合、情報処理システム100は、サーバーモードを設定する。
[14.その他の変形例]
図19はサーバーモードのUIの変形例を示す図である。図19の画面1900は、欄1901と欄1902とを含む。欄1901は、Webアプリケーションが生成する部分である。欄1902は、サーバー20のCPU250が欄1901に追加する部分である。すなわち、サーバーモードにおいても、MFPモードと同様に、サーバーモードのUIは、Webアプリケーション特有の内容に対してサーバー用の部分が追加されて生成されてもよい。
以上説明された本実施の形態において、MFPモードとは、操作パネル30がMFP10から送信されたUIを表示するモードである。当該UIは、MFP10のCPU150によって生成されたものであってもよいし、予め生成されてMFP10の記憶部160に格納されていたものであってもよい。
また、サーバーモードとは、操作パネル30がサーバー20から送信されたUIを表示するモードである。当該UIは、サーバー20のCPU250によって生成されたものであってもよいし、予め生成されてサーバー20の記憶部270に格納されていたものであってもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
10 MFP、20 サーバー、30 操作パネル、100 情報処理システム、150,250 CPU、160,270 記憶部、300 外部サーバー。

Claims (11)

  1. 第1の情報処理装置と、
    第2の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する操作パネルとを備えた情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、アプリケーションの指定を受け付けるプロセッサーを含み、
    前記プロセッサーは、指定されたアプリケーションの属性に基づいて、前記情報処理システムの動作モードを、前記操作パネルに前記第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1画面モード、または、前記操作パネルに前記第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2画面モードに設定するように構成されている、情報処理システム。
  2. 前記第1画面モードは、前記第1の情報処理装置において生成されたユーザーインターフェースを表示するモードであり、
    前記第2画面モードは、前記第1の情報処理装置において生成されたユーザーインターフェースを表示するモードである、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記プロセッサーは、指定されたアプリケーションの前記属性に基づいて、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置に起動を指示するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第1画面モードは、前記第1の情報処理装置から前記操作パネルにユーザーインターフェースを送信するモードであり、
    前記第2画面モードは、前記第2の情報処理装置から前記操作パネルにユーザーインターフェースを送信するモードである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記属性は、アプリケーションのリリース時期、アプリケーションが利用するコマンドの種類、アプリケーションによって実現される機能、アプリケーションによって生成される画面のサイズ、および、アプリケーションの操作に当該アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースの要素以外の要素を必要とするか否かを特定する情報、のうち少なくとも一つを含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記プロセッサーは、前記操作パネルにアプリケーションを一覧表示し、
    一覧表示されるアプリケーションは、前記第1画面モードに対応するアプリケーションと前記第2画面モードに対応するアプリケーションの双方を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 操作パネルと、
    前記操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備え、
    前記プロセッサーは、アプリケーションの属性に基づいて、
    前記操作パネルに、前記アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを表示する第1表示モード、または、
    前記操作パネルに、前記アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、所定のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第2表示モード、
    で動作するように構成されている、情報処理システム。
  8. 操作パネルと、
    前記操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備え、
    前記プロセッサーは、アプリケーションの属性に基づいて、
    前記操作パネルに、前記アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第1のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第1表示モード、または、
    前記操作パネルに、前記アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第2のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示する第2表示モード、
    で動作するように構成されている、情報処理システム。
  9. 第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する操作パネルとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記プロセッサーに、
    アプリケーションの指定を受け付けるステップと、
    指定されたアプリケーションの属性に基づいて、前記情報処理システムの動作モードを、前記操作パネルに前記第1の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第1画面モード、または、前記操作パネルに前記第2の情報処理装置のユーザーインターフェースを表示する第2画面モードに設定するステップとを実行させる、制御プログラム。
  10. 操作パネルと、前記操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記プロセッサーに、
    アプリケーションの指定を受け付けるステップと、
    前記アプリケーションの属性に基づいて、第1表示モードまたは第2表示モードで動作することを決定するステップとを実行させ、
    前記第1表示モードは、前記操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを表示するモードであり、
    前記第2表示モードは、前記操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、所定のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードである、制御プログラム。
  11. 操作パネルと、前記操作パネルにユーザーインターフェースを表示するプロセッサーとを備えた、情報処理システムを制御するプロセッサーによって実行される制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記プロセッサーに、
    アプリケーションの指定を受け付けるステップと、
    前記アプリケーションの属性に基づいて、第1表示モードまたは第2表示モードで動作することを決定するステップとを実行させ、
    前記第1表示モードは、前記操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第1のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードであり、
    前記第2表示モードは、前記操作パネルに、アプリケーションによって生成されるユーザーインターフェースを、第2のベースユーザーインターフェースと組合せて、表示するモードである、制御プログラム。
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