JP2019120571A - 水位計およびタンク - Google Patents
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Abstract
【課題】水面位置の誤検出が抑制された水位計およびタンクを提供する。【解決手段】水位計2は、電波を受発信する受発信器11と、受発信器11から測定対象に向かって延びるホーン13と、を備える。ホーン13の先端周縁部14および内周面には、撥水層が形成されている。タンク90には、水位計2が設置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、水位計およびタンクに関するものである。
原子力発電所における汚染水タンク等、水を貯留するタンクには、水位を監視する水位計が設置される場合がある(例えば、特許文献1参照)。水位計の一種として、レーダー式水位計がある。レーダー式水位計は、電波を受発信する受発信器と、受発信器から発射される電波を単一方向に放射するホーンと、を備える。レーダー式水位計は、水面よりも上方に配置され、水面に向かって電波を放射し、水面で反射した電波を取得する。このため、レーダー式水位計のホーンは、水面に向けて開口した状態で配置される。
ところで、水位計は、測定した水位情報を外部に送信するために、一部がタンクの外部に位置した状態でタンクに取り付けられる。このため、水位計は、例えば外気温がタンク内の温度よりも低い場合等に、タンク内の温度よりも低温となる場合がある。タンク内は、貯留された水が揮発して高湿度状態となっているので、タンク内の温度と外気温との温度差等に起因して、ホーン表面に結露が生じる場合がある。ホーンの内周面に結露が生じると、受発信器から発射された電波がホーンの内周面に付着した水滴によって反射するので、水面位置を誤検出する可能性がある。また、ホーンの内周面に結露が生じると、水滴が重力によりホーンの内周面上を伝って下降し、ホーンの先端周縁部に滞留する。ホーンの先端周縁部に水滴が滞留すると、受発信器から発射された電波がホーンの先端周縁部で反射するので、水面位置を誤検出する可能性がある。
そこで本発明は、水面位置の誤検出が抑制された水位計およびタンクを提供するものである。
本発明の水位計は、電波を受発信する受発信器と、前記受発信器から測定対象に向かって延びる筒状のホーンと、を備え、前記ホーンの先端周縁部および内周面のうち少なくともいずれか一方には、撥水層が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ホーンに撥水層が形成されていない構成と比較して、ホーンの表面張力を小さくし、ホーンに付着した水滴の接触角を大きくすることができる。これにより、ホーンの内周面に撥水層が形成されていない構成と比較して、水滴がホーン内周面に付着することなく重力により内周面上を勢いよく下降する。よって、水滴は、ホーンの先端周縁部に留まることなくホーンから落下し、ホーンの先端周縁部への水滴の付着が抑制される。また、ホーンの先端周縁部に撥水層が形成されていない構成と比較して、ホーンの先端周縁部に付着した水滴が落下しやすくなる。よって、ホーンの先端周縁部への水滴の付着が抑制される。したがって、ホーンの内周面および先端周縁部における電波の反射が抑制され、水面位置の誤検出を抑制できる。
上記の水位計において、前記受発信器のうち前記ホーン内に露出する面には、前記撥水層が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、受発信器のうちホーン内に露出する面に付着する水滴を低減させることにより、受発信器から発射される電波が散乱することを抑制できる。これにより、受発信器により受信した電波の信号の乱れが抑制される。したがって、水面位置の誤検出を抑制できる。
上記の水位計において、前記受発信器によって受発信された電波であって、前記測定対象において反射された反射波の信号に基づいて、前記受発信器から前記測定対象までの距離を算出する処理部を備え、前記処理部は、少なくとも前記受発信器から前記ホーンの前記先端周縁部までの範囲に対応する反射波の信号を不感帯として処理する、ことが望ましい。
本発明によれば、ホーンのいずれかの位置において反射波のピークが発生した場合であっても、処理部は、反射波のピークを除外、または反射波のピークを見かけ上小さくした上で測定対象の位置を判定して、受発信器から測定対象までの距離を算出できる。したがって、水面位置の誤検出を抑制できる。
本発明のタンクは、上記の水位計が設置されたことを特徴とする。
本発明によれば、水面位置の誤検出が抑制された状態で水を貯留することができる。
本発明によれば、水面位置の誤検出が抑制された状態で水を貯留することができる。
本発明によれば、水面位置の誤検出が抑制された水位計およびタンクを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態の水位計2を含む水位監視システム1の構成図である。なお図1では、水位計2をタンク90に設置した状態を示す。
図1に示すように、実施形態の水位監視システム1は、タンク90に貯留された水の水位を監視するシステムである。水位監視システム1は、水位計2と、監視装置3と、PC4と、を備えている。なお、PC4は常設でなく、必要な時に水位計2に接続する。
図1は、実施形態の水位計2を含む水位監視システム1の構成図である。なお図1では、水位計2をタンク90に設置した状態を示す。
図1に示すように、実施形態の水位監視システム1は、タンク90に貯留された水の水位を監視するシステムである。水位監視システム1は、水位計2と、監視装置3と、PC4と、を備えている。なお、PC4は常設でなく、必要な時に水位計2に接続する。
水位計2は、測定対象である水を貯留するタンク90に設置される。水位計2は、測定対象の測定面に対向するように配置される。すなわち、水位計2は、タンク90に貯留される水の水面よりも上方に設置される。タンク90の天板には、上下方向に貫通する貫通孔91が形成されている。タンク90は、貫通孔91の開口縁から上方に向かって延びる円筒部92と、円筒部92の上端縁から径方向の外側に向かって張り出すフランジ部93と、を備える。水位計2は、一部が円筒部92の内側に配置された状態で、フランジ部93に取り付けられている。なお、タンク90は、円筒部92およびフランジ部93を備えず、水位計2は、タンク90の天板に直接取り付けられていてもよい。
図2は、実施形態の水位計2の正面図である。なお、図2では、タンク90を2点鎖線で示す。
図2に示すように、水位計2は、ホーンアンテナ10と、処理部20と、ハウジング30と、取付部40と、を備える。
図2に示すように、水位計2は、ホーンアンテナ10と、処理部20と、ハウジング30と、取付部40と、を備える。
ホーンアンテナ10は、タンク90の円筒部92内に配置されている。ホーンアンテナ10は、受発信器11と、ホーン13と、を備える。受発信器11は、電波を受発信する。例えば、受発信器11が受発信する電波は、マイクロ波である。受発信器11は、電波を測定対象の測定面(水面)に向けて発射する。また、受発信器11は、測定対象を含む何らかの物体において反射された電波(以下、反射波という。)を受信する。例えば、受発信器11は、電波の発射方向に向かって先細る円錐状に形成されている。
ホーン13は、受発信器11から発射される電波を単一の方向へ放射する。ホーン13は、例えば金属材料等により形成されている。ホーン13は、受発信器11から測定対象に向かって延びる筒状に形成されている。本実施形態では、ホーン13は、受発信器11から測定対象に向かって漸次拡径するように延びる、中空の円錐台形状に形成されている。
図3は、ホーンアンテナ10の半断面図である。
図3に示すように、ホーン13の先端周縁部14および内周面15の全体、並びに受発信器11のうちホーン13内に露出する面には、撥水層17が形成されている。撥水層17は、その下地を形成する部材よりも撥水性が高い。撥水層17は、撥水剤を塗布することにより形成される。撥水剤としては、例えばシリコーン系の撥水剤や、フッ素系の撥水剤等を用いることができる。シリコーン系の撥水剤は、例えばジメチルシリコーンオイルを含むものであって、ミストガラコ(株式会社ソフト99コーポレーション製)が好適に用いられる。
図3に示すように、ホーン13の先端周縁部14および内周面15の全体、並びに受発信器11のうちホーン13内に露出する面には、撥水層17が形成されている。撥水層17は、その下地を形成する部材よりも撥水性が高い。撥水層17は、撥水剤を塗布することにより形成される。撥水剤としては、例えばシリコーン系の撥水剤や、フッ素系の撥水剤等を用いることができる。シリコーン系の撥水剤は、例えばジメチルシリコーンオイルを含むものであって、ミストガラコ(株式会社ソフト99コーポレーション製)が好適に用いられる。
図2に示すように、処理部20は、受発信器11を挟んでホーン13の先端開口とは反対側に設けられている。処理部20は、タンク90の外部に配置されている。処理部20は、電波を受発信器11から送信させるとともに、受発信器11において受信した電波を信号処理する。処理部20は、受発信器11によって受発信された電波であって、測定対象において反射された反射波の信号に基づいて、受発信器11から測定対象までの距離を算出する。具体的に、処理部20は、電波を発射してから反射して戻ってくるまでの時間を測定して、受発信器11から測定対象までの距離を算出する。処理部20の具体的な信号処理については後述する。
ハウジング30は、処理部20を覆う外装である。ハウジング30には、監視装置3やPC4(いずれも図1参照)、電源(不図示)等と処理部20との接続に用いられるコネクタ31が設けられている。
取付部40は、例えば、ホーンアンテナ10とハウジング30との境界部から張り出すフランジである。取付部40には、ボルト等の締結部材41が挿通される貫通孔42が形成されている。取付部40は、タンク90のフランジ部93上に配置されている。取付部40は、貫通孔42に挿通された締結部材41により、タンク90のフランジ部93に締結固定されている。
図1に示すように、監視装置3は、水位計2に接続されている。例えば、監視装置3は、処理部20から出力された受発信器11から測定対象までの距離の情報と、予め設定されたタンク90の底面から受発信器11までの距離の情報と、に基づいて、タンク90に貯留された水の水位を算出する。監視装置3は、算出した水位を時系列データとして監視する。なお、監視装置3は、処理部20から出力された受発信器11から測定対象までの距離の情報を、直接時系列データとして監視してもよい。
PC4は、例えばノートPCである。PC4は、USBケーブル等を用いて、水位計2に接続される。PC4は、処理部20における各種パラメータの設定を行う。また、PC4は、処理部20に蓄積されたデータ等を取り込む。なお、PC4は常設されておらず、必要な時に処理部20に接続され、各種パラメータの設定やデータ等の取り込みを行う。
次に、処理部20における信号処理について詳述する。
図4は、処理部20が取得した反射波の波形の一例を示す図である。図4において、縦軸は反射波の信号強度を示し、横軸は受発信器11からの距離を示している。なお、横軸に示す受発信器11からの距離は、電波を発射してから戻ってくるまでの時間に基づいて算出される。
図4は、処理部20が取得した反射波の波形の一例を示す図である。図4において、縦軸は反射波の信号強度を示し、横軸は受発信器11からの距離を示している。なお、横軸に示す受発信器11からの距離は、電波を発射してから戻ってくるまでの時間に基づいて算出される。
図4に示す例では、受発信器11からの距離がXとなる位置に反射波の強度のピークが発生している。すなわち、受発信器11から距離Xの位置に、電波を反射する水面が位置している。
ここで、処理部20について詳述する。
図5は、処理部20の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、処理部20は、記憶部21と、信号取得部22と、判定部23と、を備える。
記憶部21は、水位計2の制御に必要な情報やプログラム、反射波の信号の不感帯の設定値等を記憶する。
図5は、処理部20の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、処理部20は、記憶部21と、信号取得部22と、判定部23と、を備える。
記憶部21は、水位計2の制御に必要な情報やプログラム、反射波の信号の不感帯の設定値等を記憶する。
信号取得部22は、受発信器11が電波を発射した後、所定時間間隔毎に反射波の強度を取得する処理を行う。所定時間間隔毎に取得された反射波の強度は、受発信器11からの所定距離間隔毎の反射波の強度である。なお、反射物が存在しない位置における反射波の強度は、ホワイトノイズ等のノイズを無視した場合0である。信号取得部22は、少なくとも受発信器11からホーン13の先端周縁部14までの範囲に対応する反射波の信号を不感帯として処理する。
図4に示すように、不感帯は、第1領域R1および第2領域R2を含む。不感帯の第1領域R1は、第1位置Aから第2位置Bまでの範囲に設定される。不感帯の第2領域R2は、第2位置Bから第3位置Cまでの範囲に設定される。強度G2は、第2位置Bから第3位置Cに向かう距離に比例して強度G1から線形に減少し、第3位置Cにおいてゼロとなる。不感帯の範囲および強度は、例えばPC4等を介して任意に設定できる。本実施形態では、信号取得部22は、先端周縁部14位置で発生する強度ピークが不感帯に収まるように設定している。すなわち、第1位置Aを受発信器11の位置とし、第2位置Bをホーン13の先端周縁部14よりも受発信器11から離れた位置とする。先端周縁部14での強度ピークが第2位置Bで発生したとしても、その強度ピークの勾配部分は強度G2以下に収まるように設定する。そして、信号取得部22は、不感帯処理として、反射波のうち強度が強度G1,G2以下の反射波を除外する。なお、信号取得部22は、不感帯処理として、反射波の強度から強度G1,G2減算する処理を行うようにしてもよい。
判定部23は、反射波の強度のピークを検出し、測定対象の測定面の位置を判定する。ここで、記憶部21には、あらかじめ測定範囲となる距離範囲(例えば、受発信器11近傍からタンク90の底面近傍までの距離範囲など。)が入力されており、この範囲で強度ピークを検出する。
判定部23は、検出した少なくとも1つの反射波の強度のピークのうち、1つのピークの位置を測定対象の測定面の位置であると判定する。例えば、判定部23は、少なくとも1つの反射波の強度のピークのうち、最も反射波の強度が高いピークを測定対象の測定面の位置であると判定する。ここで、例えば、判定部23は、少なくとも1つの反射波の強度のピークのうち、所定の閾値以上のピークのみを判定対象としてもよい。ただし、判定部23による測定対象の測定面の位置の判定方法は、上述した方法に限定されるものではない。例えば、判定部23は、半値幅に対する強度の割合が最も高いピーク(すなわち最も鋭いピーク)を測定対象の測定面の位置であると判定してもよい。
次に、本実施形態の水位計2の作用について説明する。
図1から図3に示すように、水位計2は、ハウジング30がタンク90の外部に位置し、ホーンアンテナ10がタンク90内に位置する状態で、タンク90に取り付けられている。タンク90内の空間は、密閉され、タンク90に貯留された水が揮発して高湿度状態となっている。このため、例えば外気温がタンク90内の温度よりも低い場合には、ホーン13がタンク90内の温度よりも低温になり、ホーン13の表面に結露が生じる。ホーン13の内周面15に結露が生じると、成長した水滴は、重力によりホーン13の内周面15上を伝って下降する。下降した水滴は、ホーン13の先端周縁部14に付着する。ホーン13の先端周縁部14に付着した水滴は、受発信器11から発射された電波を受発信器11に向けて反射する可能性がある。これにより、ホーン13の先端周縁部14に対応する位置における反射波の強度が局所的に高くなり、水位計2が水面位置を誤検出する可能性がある。また、ホーン13の内周面15に付着した水滴においても、受発信器11から発射された電波が反射し水位計2が水面位置を誤検出する可能性がある。
図1から図3に示すように、水位計2は、ハウジング30がタンク90の外部に位置し、ホーンアンテナ10がタンク90内に位置する状態で、タンク90に取り付けられている。タンク90内の空間は、密閉され、タンク90に貯留された水が揮発して高湿度状態となっている。このため、例えば外気温がタンク90内の温度よりも低い場合には、ホーン13がタンク90内の温度よりも低温になり、ホーン13の表面に結露が生じる。ホーン13の内周面15に結露が生じると、成長した水滴は、重力によりホーン13の内周面15上を伝って下降する。下降した水滴は、ホーン13の先端周縁部14に付着する。ホーン13の先端周縁部14に付着した水滴は、受発信器11から発射された電波を受発信器11に向けて反射する可能性がある。これにより、ホーン13の先端周縁部14に対応する位置における反射波の強度が局所的に高くなり、水位計2が水面位置を誤検出する可能性がある。また、ホーン13の内周面15に付着した水滴においても、受発信器11から発射された電波が反射し水位計2が水面位置を誤検出する可能性がある。
本実施形態の水位計2では、ホーン13の先端周縁部14および内周面15に、撥水層17が形成されている。この構成によれば、ホーンに撥水層17が形成されていない構成と比較して、ホーン13の表面張力を小さくし、ホーン13に付着した水滴の接触角を大きくすることができる。これにより、ホーンの内周面に撥水層17が形成されていない構成と比較して、水滴がホーン13の内周面15に付着することなく重力により内周面15上を勢いよく下降する。よって、水滴は、ホーン13の先端周縁部14に留まることなくホーン13から落下し、ホーン13の先端周縁部14への水滴の付着が抑制される。また、ホーン13の先端周縁部14に撥水層17が形成されていない構成と比較して、ホーン13の先端周縁部14に付着した水滴が落下しやすくなる。よって、ホーン13の先端周縁部14への水滴の付着が抑制される。したがって、ホーン13の内周面15および先端周縁部14における電波の反射が抑制される。
さらに、本実施形態では、受発信器11のうちホーン13内に露出する面に撥水層17が形成されているので、受発信器11に付着する水滴を低減させることにより、受発信器11から発射される電波が散乱することを抑制できる。これにより、受発信器11により受信した電波の信号の乱れが抑制される。
図6は、比較例の水位計によって取得された反射波の強度とタンク90の水位との関係を示す図である。図7は、実施例の水位計によって取得された反射波の強度とタンク90の水位との関係を示す図である。なお、実施例の水位計は、本実施形態の水位計2である。比較例の水位計は、本実施形態の水位計2から、ホーン13および受発信器11に形成された撥水層17を省略するとともに、処理部20の信号取得部22において不感帯処理を行わないものである。
図6に示す比較例では、比較例の水位計によって取得された反射波の強度には、複数(図示の例では2つ)のピークが存在する。ここで、2つのピークを水位計の受発信器11に近い順に、第1ピークP1、第2ピークP2と称する。第1ピークP1は、水位計のホーン13の先端周縁部14に対応する位置に生じている。第2ピークP2は、タンク90内の水面に対応する位置に生じている。図示の例では、第1ピークP1は、第2ピークP2よりも強度が大きく、処理部20の判定部23は、第1ピークP1が水面の位置に対応すると誤判定する可能性がある。
図7に示す実施例では、第1ピークP1の強度が図6に示す比較例における第1ピークP1の強度よりも低下している。また、実施例では、処理部20の信号取得部22は、少なくとも受発信器11からホーン13の先端周縁部14までの範囲に対応する反射波の信号を不感帯として処理する。このため、処理部20は、反射波の第1ピークP1を除去した上で、水面の位置を判定して、受発信器11から水面までの距離を算出できる。
以上により、本実施形態の水位計2によれば、水面位置の誤検出を抑制できる。また、本実施形態のタンク90によれば、水位計2が設置されているので、水面位置の誤検出が抑制された状態で水を貯留することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、撥水層17がホーン13の先端周縁部14および内周面15の全体に形成されているが、これに限定されない。撥水層は、ホーン13の先端周縁部14および内周面15のうちいずれか一方のみに形成されていてもよい。また、撥水層は、ホーン13の内周面15のうち一部(例えば下端部)だけに形成されていてもよい。
例えば、上記実施形態では、撥水層17がホーン13の先端周縁部14および内周面15の全体に形成されているが、これに限定されない。撥水層は、ホーン13の先端周縁部14および内周面15のうちいずれか一方のみに形成されていてもよい。また、撥水層は、ホーン13の内周面15のうち一部(例えば下端部)だけに形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ホーンアンテナ10のホーン13は、受発信器11から測定対象に向かって漸次拡径するように延びているが、これに限定されない。例えば、ホーンの少なくとも一部は、略一定の内径で延びる円筒状に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2…水位計 11…受発信器 13…ホーン 14…先端周縁部 15…内周面 17…撥水層 20…処理部 90…タンク
Claims (4)
- 電波を受発信する受発信器と、
前記受発信器から測定対象に向かって延びる筒状のホーンと、を備え、
前記ホーンの先端周縁部および内周面のうち少なくともいずれか一方には、撥水層が形成されている、
ことを特徴とする水位計。 - 前記受発信器のうち前記ホーン内に露出する面には、前記撥水層が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の水位計。 - 前記受発信器によって受発信された電波であって、前記測定対象において反射された反射波の信号に基づいて、前記受発信器から前記測定対象までの距離を算出する処理部を備え、
前記処理部は、少なくとも前記受発信器から前記ホーンの前記先端周縁部までの範囲に対応する反射波の信号を不感帯として処理する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水位計。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水位計が設置されたことを特徴とするタンク。
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Cited By (1)
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KR102577366B1 (ko) * | 2022-10-28 | 2023-09-12 | 주식회사 아이유플러스 | 일체형 자동 수위측정장치 |
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