JP2019120344A - クラッチユニット - Google Patents

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齋藤 隆英
Takahide Saito
隆英 齋藤
佐藤 光司
Koji Sato
光司 佐藤
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【課題】中容量の伝達容量が要求される使用状況に好適なクラッチユニットを提供する。【解決手段】第二軸30と一体に回転可能なロータ40と、ロータ40と軸方向に対向するアーマチュア51と、第一軸20に対して軸方向に移動可能かつ第一軸20と一体に回転可能に嵌合されたカム部材52と、アーマチュア51とカム部材52間の相対回転のトルクをアーマチュア51とカム部材52を離す方向の軸方向推力に変換するボールカム機構50と、アーマチュア51をロータ40に吸着可能な電磁石70とを有する。第二軸30は、その軸方向推力によって第二軸30に押し付けられるカム部材52と係合可能に設ける。【選択図】図1

Description

この発明は、他装置の動力伝達系統に組み込んで使用されるクラッチユニットに関する。
他装置の入力側と出力側間に組み込むクラッチユニットとして、第一軸と第二軸間における回転の伝達と遮断を行うクラッチ機構を備え、その第一軸を他装置の入力軸又は出力軸に接続し、その第二軸を他装置の出力軸又は入力軸に接続するように構成されたものがある。この種のクラッチユニットを使用する場合、他装置の入力軸と出力軸間で伝達される動力に耐え得る伝達容量のクラッチユニットが選ばれる。
従来、クラッチユニットのクラッチ機構として、電磁クラッチが採用されている。電磁クラッチは、電磁石によってアーマチュアが電磁的に吸引されることによって、アーマチュアの摩擦面がロータの摩擦面に押し付けられ、その両摩擦面の接触部に生じる摩擦力によって両摩擦面間でのトルク伝達が行われるものである。
電磁石の吸引力によるアーマチュアのロータへの押付けのみでは、クラッチ機構の伝達容量を確保するのに限界がある。そこで、ボールカム機構と電磁クラッチを組み合わせることが行われている。ボールカム機構は、電磁石によってロータに吸着させられたアーマチュアに対するカム部材のトルクをアーマチュアとカム部材を離す方向の軸方向推力に変換する。この軸方向推力を利用してクラッチ機構の摩擦接触部における摩擦力を大きくし、これにより、クラッチ機構の伝達容量を大きくすることができる。
特許文献1のクラッチユニットは、第一軸に軸方向に移動可能に取り付けられた湿式多板式のクラッチプレートを第二軸へ押し付ける軸方向押付け力を発生させるため、電磁クラッチとボールカム機構を組み合わせたものである。ボールカム機構のカム部材は、第一軸とカム部材のスプライン嵌合により、第一軸の回転に従動させられる。電磁石への通電によってアーマチュアを第二軸側のロータに吸着させると、第一軸に従動するカム部材が、ロータに吸着されたアーマチュアに対して回転する。そのカム部材のトルクは、ボールカム機構によってアーマチュアとカム部材を離す方向の軸方向推力に変換される。この軸方向推力により、カム部材が最寄りのクラッチプレートに押し付けられて各クラッチプレートが第二軸側へ軸方向に押され、同時に、アーマチュアがロータに軸方向に押し付けられる。このため、特許文献1のクラッチユニットは、自動車の駆動系に組み込める程に大きな伝達容量のクラッチ機構を実現することができる。
特開2011−144835号公報
しかしながら、市場においてクラッチユニットに要求される伝達容量は様々であり、電磁石の吸引力のみでアーマチュアをロータに軸方向に押し付け、ロータとアーマチュア間のみでトルク伝達を行う単純な電磁クラッチでは伝達容量が不足する一方、特許文献1のような湿式多板式のクラッチプレートとボールカム機構とを組み合わせた大容量の電磁クラッチでは伝達容量が過剰となるような中容量が要求される場合がある。この場合、特許文献1のクラッチユニットに採用すると、過剰な伝達容量をもつことになるので、構造が過剰に複雑で、また過剰に大型なものとなる点で不利になる。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、中容量の伝達容量が要求される使用状況に好適なクラッチユニットを提供することである。
上記の課題を達成するため、この発明は、第一軸と、前記第一軸と同一軸線上に配置された第二軸と、前記第一軸と前記第二軸間における回転の伝達と遮断を行うクラッチ機構とを備えるクラッチユニットにおいて、前記クラッチ機構が、前記第二軸と一体に回転可能に配置されたロータと、前記ロータと軸方向に対向するように配置されたアーマチュアと、前記第一軸に対して軸方向に移動可能かつ当該第一軸と一体に回転可能に嵌合されたカム部材と、前記アーマチュアと前記カム部材間の相対回転のトルクを当該アーマチュアと当該カム部材を離す方向の軸方向推力に変換するボールカム機構と、前記アーマチュアを前記ロータに吸着可能な電磁石とを有し、前記第二軸が、前記軸方向推力によって当該第二軸に押し付けられる前記カム部材と係合可能に設けられている構成を採用した。
上記構成によれば、カム部材が第一軸に対して軸方向に移動可能かつ第一軸と一体に回転可能に嵌合されているので、電磁石によってアーマチュアがロータに吸着させられると、アーマチュアに対してカム部材が回転する。このトルクは、ボールカム機構により、カム部材とアーマチュアを離す方向の軸方向推力に変換される。その軸方向推力により、カム部材が第二軸に押し付けられて、第二軸とカム部材が係合する。このため、第一軸と一体に回転するカム部材から第二軸へ回転が伝達される。したがって、電磁石の吸引力のみに頼った摩擦接触部で回転伝達を行う場合よりもクラッチ機構の伝達容量を大きくすると共に、湿式多板式のクラッチプレートを省略した簡素な構造で中容量のクラッチ機構を実現することが可能になる。
例えば、前記第一軸と前記カム部材がスプライン嵌合されているとよい。このようにすると、第一軸とカム部材を確実に一体回転可能としつつ、軸方向に相対移動可能に連結することができる。
前記アーマチュアの前記カム部材側への軸方向移動を規制するストッパ部をさらに備えるとよい。このようにすると、電磁石の非吸引時にアーマチュアがカム部材側へ動くことをストッパ部で抑え、アーマチュアとロータ間を電磁石の吸引に適切な範囲に制限することができ、また、カム部材がアーマチュア側から不要に押されることも防止することができる。このため、クラッチユニットの作動信頼性が向上する。
前記ストッパ部が、前記第一軸と一体に回転可能に設けられているとよい。このようにすると、アーマチュアとストッパ部の摺動を避け、ストッパ部の損傷を防止することができる。ストッパ部を第二軸側又は静止側に設けることも可能だが、そうすると、電磁石の非吸引時にアーマチュアと第一軸がボールカム機構を介して同期回転する間、アーマチュアがストッパ部に摺動し、ストッパ部またはアーマチュアの前述の摺動箇所が摩耗する。これに対し、第一軸と一体回転可能にストッパ部を設けておけば、前述の同期回転時に前述の摺動が避けられるため、ストッパ部またはアーマチュアの損傷を防止することができる。
前記ストッパ部が、止め輪からなるとよい。このようにすると、ストッパ部を止め輪の取り付けだけで容易に設けることができる。
前記クラッチ機構が、前記アーマチュアを前記ロータから離反する方へ付勢する第一離反ばねと、前記カム部材を前記第二軸から離反する方へ付勢する第二離反ばねとを有するとよい。このようにすると、電磁石の非吸引時、第一離反ばねによってアーマチュアとロータの摩擦接触を防止し、第二離反ばねによって第二軸の対向部とカム部材の摩擦接触を防止することができる。
前記クラッチ機構が、前記アーマチュアと前記カム部材に対して周方向に移動可能な状態で当該アーマチュアと当該カム部材を連結しかつ当該アーマチュアと当該カム部材を互いに軸方向に接近する方へ付勢する引っ張りばねを有するとよい。このようにすると、アーマチュアとカム部材に対する引っ張りばねの周方向移動によってアーマチュアとカム部材の相対回転を可能にしつつ、電磁石の非吸引時、引っ張りばねによってアーマチュアとロータの摩擦接触を防止すると共に、第二軸とカム部材の摩擦接触をも防止することができる。
上述のように、この発明は、上記構成の採用により、ボールカム機構と電磁クラッチを組み合わせたクラッチ機構として中容量化を図ると共にクラッチ機構の構造の簡素化を図ることが可能なため、中容量の伝達容量が要求される使用状況に好適なクラッチユニットを提供することができる。
この発明の第一実施形態に係るクラッチユニットの解放状態を示す断面図 (a)は図1のカム溝を示す側面図、(b)は前記(a)中のb−b線の断面を示す部分拡大断面図、(c)は前記(b)の状態からアーマチュアとカム部材が相対回転した状態を示す部分拡大断面図 図1のクラッチ機構の締結状態を示す断面図 この発明の第二実施形態に係るクラッチユニットを示す断面図 図4のアーマチュアを示す斜視図
図1に、この発明の一例としての第一実施形態にかかるクラッチユニットを示す。このクラッチユニットは、ハウジング10と、第一軸20と、第一軸20と同一軸線上に配置された第二軸30と、第一軸20と第二軸30間における回転の伝達と遮断を行うクラッチ機構とを備える。このクラッチ機構は、第二軸30と一体に回転可能なロータ40と、ロータ40と軸方向に対向するアーマチュア51と、第一軸20に対して軸方向に移動可能かつ第一軸20と一体に回転可能なカム部材52と、アーマチュア51とカム部材52間の相対回転のトルクをアーマチュア51とカム部材52を離す方向の軸方向推力に変換するボールカム機構50と、アーマチュア51を付勢する第一離反ばね61と、カム部材52を付勢する第二離反ばね62と、アーマチュア51をロータ40に吸着可能な電磁石70と、を有する。このクラッチ機構は、ハウジング10に収容されている。
以下、軸方向とは、第一軸20と第二軸30の軸線(回転中心線)に沿った方向のことをいい、図1中において左右方向に相当する。以下、その軸方向に直交する方向を「径方向」といい、図1中において上下方向に相当する。その軸線回りの円周方向を「周方向」という。なお、図1では、クラッチユニットの図中上側半分の断面のみを示したが、残り半分は軸線(図中一点鎖線)を対称軸として図示断面と上下対称な構造を有する。
ハウジング10は、軸方向の両側に開口部11,12を有し、開口部11,12間において軸方向に貫通する筒状になっている。これら開口部11,12は、第一軸20,第二軸30を他装置の動力伝達系統(図示省略)と接続できるように配置するためのものである。
ハウジング10は、軸方向に二分割の構造になっている。図中右側の開口部11は、ハウジング10の二分割体の一方である蓋体に形成されている。図中左側の開口部12は、ハウジング10の二分割体の他方である有底筒状の本体に形成されている。ハウジング10の蓋体は、例えば、ねじ部品で本体に締結されている。
第一軸20と第二軸30は、それぞれ軸線回りのトルクを伝達する軸である。第一軸20の全体、第二軸30の全体は、それぞれ常に一体に動作する。第一軸20は、他装置の動力伝達系統の構成要素である回転軸(図示省略)と接続可能な連結部21を有する。第一軸20は、連結部21からカム部材52までのトルク伝達経路を構成する。第二軸30は、他装置の動力伝達系統の構成要素である回転軸(図示省略)と接続可能な連結部31を有する。第二軸30は、連結部31からロータ40までのトルク伝達経路を構成する。連結部21,31としては、例えば、セレーション嵌合部、スプライン嵌合部、歯車等が挙げられる。連結部21,31は、ハウジング10の外部に配置する場合を例示したが、ハウジングの内部に配置してもよい。
第一軸20と第二軸30の一方は、前述の動力伝達系統の入力側の回転軸(図示省略)と接続され、第一軸20と第二軸30の他方は、前述の動力伝達系統の出力側の回転軸(図示省略)と接続される。その前述の他装置としては、例えば、自動車に補機として搭載される圧縮機が挙げられる。
第二軸30は、ハウジング10の内方で第一軸20、ロータ40、アーマチュア51及びカム部材52を取り囲む外輪部32を有する。外輪部32の一部は、連結部31から拡径する鍔部33になっている。鍔部33は、カム部材52と軸方向に対向する。鍔部33とカム部材52の互いの対向面は、径方向に沿う摩擦面になっている。
外輪部32の外周とハウジング10の内周との間に転がり軸受81が配置されている。転がり軸受81は、第二軸30をハウジング10に対して回転自在に支持する。第一軸20の外周とハウジング10の内周との間に転がり軸受82が配置されている。転がり軸受82は、第一軸20をハウジング10に対して回転自在に支持する。第一軸20の外周と外輪部32の内周との間に転がり軸受83が配置されている。転がり軸受83は、第二軸30を第一軸20に対して回転自在に支持する。第一軸20から第二軸30へのラジアル荷重を安定して支持させるため、転がり軸受83と転がり軸受81は径方向に並ぶように配置されている。第一軸20と第二軸30は、転がり軸受81〜83により、ハウジング10の開口部11、12間を通る同一軸線上に配置されている。
ロータ40は、第二軸30側のトルク伝達経路を構成する要素であって、電磁石70に吸引されたアーマチュア51と摩擦接触させられる回転部である。ロータ40は、強磁性を有する金属で形成されている。
ロータ40は、ロータ40の外径を規定する外筒部と、ロータ40の内径を規定する内筒部と、当該内筒部のアーマチュア51側の端と当該外筒部との間で径方向に延びる筒底部とを有する単一部品からなる。
ロータ40は、その外筒部において締め代をもって第二軸30の外輪部32に嵌合することにより、第二軸30に対して軸方向と周方向のいずれにも相対移動しないように取り付けられている。ロータ40の外筒部と内筒部と筒底部とで囲まれた環状空間は、電磁石70の配置スペースとなっている。
ロータ40は、その筒底部においてアーマチュア51と軸方向に対向する。ロータ40とアーマチュア51の互いの対向面は、径方向に沿う摩擦面になっている。ここで、ロータ40とアーマチュア51の対向面は、アーマチュア51がロータ40に吸着しボールカム機構50が作動する際に、ロータ40とアーマチュア51が一体に回転できる程度に摩擦接触により係合可能な摩擦面であればよい。
ボールカム機構50は、アーマチュア51と、カム部材52と、アーマチュア51とカム部材52との間に介在するボール53とで構成されている。ボールカム機構50は、カム部材52及びボール53を介して第一軸20のトルクをアーマチュア51に伝達させる機構である。また、ボールカム機構50は、アーマチュア51とカム部材52に互いに反対方向のトルクを作用させると、アーマチュア51とカム部材52を離す方向の軸方向推力を発生させる機構である。
アーマチュア51は、電磁石70によって磁気的に吸引され、その吸引によりロータ40に吸着させられて第二軸30と共に回転する可動部である。アーマチュア51は、そのロータ40への吸着により、第二軸30側のトルク伝達経路を構成する要素になる。
アーマチュア51は、円環板状に形成されている。アーマチュア51の内周は、第一軸20の外周にすきま嵌めされている。このすきま嵌めにより、アーマチュア51は、第一軸20に対して軸方向に相対移動可能でありながら、ロータ40、カム部材52と軸方向に対向する位置に保たれている。アーマチュア51の内周は、円筒面状を例示したが、他の形状にしてもよい。アーマチュア51が第一軸20の外周との係合によって第一軸20の回転に従動することがない限り、アーマチュア51の内周形状と第一軸20との嵌合態様を適宜に変更することができる。
アーマチュア51は、強磁性を有する金属で形成されている。アーマチュア51の全体を強磁性にする必要なく、例えば、ボール53との接触部を鉄芯部とは別の材料で形成し、これら両部を一体化したアーマチュアにしてもよい。
カム部材52は、アーマチュア51と軸方向一方側で軸方向に対向し、かつ第二軸30の鍔部33と軸方向他方側で軸方向に対向する円環板状になっている。カム部材52は、スプライン孔部54を有する。スプライン孔部54は、カム部材52の内周に形成されている。スプライン孔部54は、第一軸20の外周に形成されたスプライン軸部22に嵌合されている。すなわち、第一軸20とカム部材52がスプライン嵌合されている。これにより、カム部材52は、第一軸20に対して軸方向に移動可能かつ第一軸20と一体に回転可能に嵌合された連結状態となっている。
なお、カム部材と第一軸の嵌合構造は、カム部材と第一軸の互いの対向周面に周方向等配で軸方向に延びる複数のキー部とキー溝部同士で噛み合うスプライン嵌合以外でもよく、第一軸に対するカム部材の軸方向スライドを行え、かつ第一軸とカム部材間のトルク伝達を実質的に滑りなく行える噛み合い部を有する嵌合構造であればよい。例えば、カム部材の軸方向幅が十分な場合、一本のキー部とキー溝部で噛み合うキー嵌合を採用することも可能である。
ボール53は、アーマチュア51とカム部材52の対向面に形成された対のカム溝55間に配置されている。なお、ボール53は、周方向等配の複数箇所に配置されている。
カム溝55は、図2(a)に示すように、周方向に延びている。カム溝55の周方向の深さ変化を図2(b)に示す。図示のように、カム溝55は、周方向中間の中立位置から周方向両側に向かって次第に浅くなっている。つまり、アーマチュア51とカム部材52の相対回転が軸線回りのいずれの方向に起こるとしても、アーマチュア51側のカム溝55は、ボール53との接触位置から周方向の一方向に向かって次第に深くなる形状である一方、カム部材52側のカム溝55は、ボール53との接触位置から周方向の他方向に向かって次第に深くなる形状である。
アーマチュア51とカム部材52に互いに反対方向のトルクが作用したとき、対のカム溝55の位相が周方向にずれてボール53が図2(b)の中立位置から転がって、図2(c)に示すように対のカム溝55の対向斜面に挟まれ、そのボール53と対のカム溝55の接触部においてアーマチュア51とカム部材52間の相対回転のトルクがアーマチュア51とカム部材52を離す方向の軸方向推力に変換される。
図1に示す第一離反ばね61は、電磁石70に吸引されたアーマチュア51をロータ40から離反する方へ付勢する弾性体である。第一離反ばね61は、ロータ40とアーマチュア51間に介在する。電磁石70への通電時、電磁石70によってアーマチュア51が吸引されることにより、第一離反ばね61が圧縮されて付勢力を蓄積する。
第二離反ばね62は、ボールカム機構50で発生する軸方向推力によって第二軸30の鍔部33側へ移動させられたカム部材52を鍔部33から離反する方へ付勢する弾性体である。第二離反ばね62は、カム部材52と第二軸30間に介在する。ボールカム機構50で発生する軸方向推力により、第二離反ばね62が圧縮されて付勢力を蓄積する。
第一離反ばね61、第二離反ばね62として、例えば、軸方向に伸縮可能なコイルばね、周方向に波長をもちかつ軸方向に振幅をもった波状の金属リング等を用いることができる。
電磁石70の吸引がなくなり、さらにボールカム機構50の軸方向推力がなくなると、第一離反ばね61、第二離反ばね62のそれぞれの弾性復元により、アーマチュア51、カム部材52がそれぞれ復帰させられる。
第二軸30の鍔部33は、ボールカム機構50によってカム部材52を押し付け可能な位置でカム部材52と軸方向に間隔をおいて対向する。また、鍔部33のうち、カム部材52が押し付けられる表面部は、そのカム部材52との摩擦接触によって係合可能な摩擦面になっている。この鍔部33とカム部材52の摩擦面の夫々における算術平均粗さRaが、3.2以上12.5以下であることが好ましい。ここで、算出平均粗さRaは、日本工業規格のJIS B 0601:2013において規定された算術平均粗さRaのことをいう。鍔部33とカム部材52の摩擦面のRa(μm)の値が3.2未満であると、これら両面の接触時の摩擦力を十分に得ることが困難となるので、伝達容量を大きくするには3.2以上にすることが好ましい。鍔部33とカム部材52の摩擦面のRa(μm)の値が12.5を超えると、これら両面の接触時に粗大な摩耗粉が発生して故障を招く懸念があるので、12.5以下にすることが好ましい。
第一実施形態に係るクラッチユニットは、アーマチュア51のカム部材52側への軸方向移動を規制するストッパ部91をさらに備える。ストッパ部91は、電磁石70の非吸引時、第一離反ばね61の弾性復元によって復帰させられるアーマチュア51がカム部材52側へ過度に動くことを抑え、アーマチュア51とロータ40間の間隔を一定値以下に制限する。
ストッパ部91は、第一軸20と一体に回転可能に設けられている。電磁石70の吸引がなくなり、さらにボールカム機構50の軸方向推力がなくなる状態で第一軸20とアーマチュア51が同期回転するとき、ストッパ部91も第一軸20と一体に回転する。このため、アーマチュア51がストッパ部91に周方向に摺動することが避けられる。一方、電磁石70の吸引時、アーマチュア51がストッパ部91に接触することはない。
ストッパ部91は、止め輪からなる。ストッパ部91は、第一軸20に設けられた止め輪溝に嵌着されている。クラッチユニットの組み立ての都合上、支障にならない場合、ストッパ部を第一軸の連結部及びスプライン軸部と一体に形成してもよい。
電磁石70は、フィールドコア71と、フィールドコア71に巻回されたコイル72とを有する。
フィールドコア71は、フィールドコア71の外径を規定する外筒部と、フィールドコア71の内径を規定する内筒部と、これら外筒部と内筒部間を軸方向の反ロータ側の端で閉塞する筒底部とを有する。
フィールドコア71の筒底部と、ハウジング10の内側に設けられた円筒部13との嵌合により、フィールドコア71が第二軸30と同心に配置されている。また、フィールドコア71は、その筒底部においてハウジング10に対して軸方向に締結することにより、ハウジング10に固定されている。この締結は、適宜のねじ部品(図示省略)を用いて行うことができる。
コイル72は、フィールドコア71の内筒部の外周に巻回されている。コイル72は、ロータ40の筒底部と軸方向に対向する位置に配置されている。
図3に示すように、電磁石70は、コイル72に通電することにより、フィールドコア71とロータ40とアーマチュア51を通る磁路を形成し、アーマチュア51をロータ40側へ吸引する。この吸引により、アーマチュア51がロータ40に吸着させられる。
第一実施形態に係るクラッチユニットの動作例を説明する。図1に示すように、電磁石70への通電を停止しているとき、第一離反ばね61によって、アーマチュア51とロータ40間に所定の隙間が維持されている。また、第二離反ばね62によって、カム部材52と第二軸30間に所定の隙間が維持されている。この状態では、ボールカム機構50を介してアーマチュア51とカム部材52と第一軸20が同期回転な状態であり、第一軸20と第二軸30との間での回転の伝達が遮断される。したがって、第一軸20と第二軸30のうち、回転する入力側の軸は、出力側の軸に対して空転することになる。
一方、電磁石70に通電しているとき、図3に示すように、第一軸20と第二軸30との間で回転が伝達する締結状態となる。すなわち、電磁石70に通電すると、ロータ40とアーマチュア51と電磁石70とを通る磁路が形成されて、アーマチュア51が軸方向にロータ40側へ磁気的に吸引される。この吸引力によりアーマチュア51が軸方向にロータ40側へ移動させられ、ロータ40とアーマチュア51とによって軸方向に挟まれた第一離反ばね61が圧縮される。そして、アーマチュア51がロータ40に吸着させられた状態となり、アーマチュア51には、第一軸20の回転方向に作用するカム部材52のトルクに対して反対方向のブレーキトルクが作用する。このため、電磁石70によってロータ40に吸着されられたアーマチュア51に対して回転するカム部材52のトルクが、ボールカム機構50により、アーマチュア51とカム部材52を離す方向の軸方向推力に変換される。その軸方向推力により、カム部材52が軸方向に第二軸30の鍔部33側へ移動させられ、カム部材52と鍔部33とによって軸方向に挟まれた第二離反ばね62が圧縮される。その結果、その軸方向推力により、カム部材52が第二軸30の鍔部33に押し付けられて、カム部材52と鍔部33が摩擦接触させられる。同時に、その軸方向推力により、アーマチュア51がロータ40に軸方向に押し付けられて、一層強く摩擦接触させられる。これにより、カム部材52と鍔部33間、アーマチュア51とロータ40間の両間の摩擦接触部において、並びに第一軸20と一体に回転するカム部材52のトルクが第二軸30に伝達される係合状態となる。
ここで、第二軸30の拡径部である鍔部33とカム部材52の係合は、第一軸20と第二軸30の軸線からの距離が大きくてトルク伝達に有利な位置でカム部材52と第二軸30を強く摩擦接触させることになるので、伝達容量を大きくすることにとって有利である。
電磁石70への通電を止めると、アーマチュア51に作用するブレーキトルクがなくなるので、アーマチュア51がボールカム機構50を介して第一軸20に連れ回され、第一離反ばね61、第二離反ばね62の弾性復元が生じて、アーマチュア51とカム部材52が復帰させられる。これにより、図1の空転状態になる。ここで、アーマチュア51の復帰動は、ストッパ部91によって図1の位置よりカム部材52側にならないように規制される。
第一実施形態に係るクラッチユニットは、上述のようなものであり、電磁石70によってロータ40に吸着されられたアーマチュア51に対するカム部材52のトルクをアーマチュア51とカム部材52をボールカム機構50によって離す方向の軸方向推力に変換し、この軸方向推力を利用してロータ40とアーマチュア51が係合する摩擦接触部、及びカム部材52と第二軸30の鍔部33が係合する摩擦接触部のそれぞれにおける摩擦力を大きくし、これにより、クラッチ機構の伝達容量を大きくすると共に、湿式多板式のクラッチプレートを省略した簡素な構造で中容量のクラッチ機構を実現することが可能なため、中容量の伝達容量が要求される使用状況に好適なクラッチユニットを提供することができる。
また、第一実施形態に係るクラッチユニットによれば、第一軸20とカム部材52がスプライン嵌合されているので、第一軸20とカム部材52を確実に一体回転可能としつつ、軸方向に相対移動可能に連結することができる。
また、第一実施形態に係るクラッチユニットによれば、アーマチュア51のカム部材52側への軸方向移動を規制するストッパ部91を備えるので、電磁石70の非吸引時にアーマチュア51がカム部材52側へ動くことをストッパ部91で抑え、アーマチュア51とロータ40間の間隔を次の電磁石70の吸引にとって適切な範囲に制限することができ、また、カム部材52がアーマチュア51側から不要に押されることも防止することができる。このため、クラッチユニットの作動信頼性が向上する。なお、カム部材52がアーマチュア51側から不要に押された場合、空転時、カム部材52は第二離反ばね62のみによって第二軸30の鍔部33との係合を防止されているため、外力等も手伝って、カム部材52と鍔部33が瞬間的に接触する可能性が高まり、作動信頼性を損ねる懸念がある。
また、第一実施形態に係るクラッチユニットによれば、ストッパ部91が第一軸20と一体に回転可能に設けられているので、アーマチュア51とストッパ部91の周方向の摺動を避けてストッパ部91の損傷を防止することができる。
また、第一実施形態に係るクラッチユニットによれば、ストッパ部91が止め輪からなるので、ストッパ部91を止め輪の取り付けだけで容易に設けることができる。
また、第一実施形態に係るクラッチユニットによれば、クラッチ機構がアーマチュア51をロータ40から離反する方へ付勢する第一離反ばね61と、カム部材52を第二軸30から離反する方へ付勢する第二離反ばね62とを有するとよい。このようにすると、電磁石70の非吸引時、第一離反ばね61によってアーマチュア51とロータ40の摩擦接触を防止し、第二離反ばね62によって第二軸30とカム部材52の摩擦接触を防止することができる。
なお、第一軸20、第二軸30として、それぞれ継ぎ目のない一部品として形成されたものを例示したが、複数の部品によって構成された第一軸、第二軸を採用してもよい。また、ロータを第二軸と一体に形成してもよい。
また、アーマチュアとロータの摩擦接触部やカム部材と第二軸の摩擦接触部には、摩擦係数を増大させる増摩処理を施したり、耐摩耗性を向上させる処理を施したりしてもよい。これら処理は、例えば、アーマチュアの全体、カム部材の全体をそれぞれ単一部品で構成する場合、摩擦面の形成部位に対する表面処理、皮膜処理で実現することができる。また、アーマチュア、カム部材をそれぞれ複数の部品で構成する場合、摩擦面を取付部品に形成することで摩擦係数を増大させたり、耐摩耗性を向上させたりすることができる。
また、アーマチュアとカム部材をそれぞれ別の離反ばねで復帰させる例を示したが、同一の離反ばねで復帰させるようにしてもよい。その一例としての第二実施形態を図4、図5に示す。以下、第一実施形態との相違点を述べるに留める。
図4に示すように、第二実施形態に係るクラッチ機構は、アーマチュア101に形成されたばね保持部103と、カム部材102に形成されたばね保持部103との間に架け渡された引っ張りばね104を有する。
アーマチュア101のばね保持部103は、周方向に延びる長孔状になっている。また、ばね保持部103は、図4、図5に示すように、引っ張りばね104の片端部を軸方向に引っ掛けた状態に収容可能な段付き状になっている。カム部材102のばね保持部103は、アーマチュア101のばね保持器103と軸方向に対称な形状となっている。
引っ張りばね104の両端部を対応側のばね保持部103に引っ掛けることにより、引っ張りばね104は、アーマチュア101とカム部材102を連結する状態となる。この連結状態において、引っ張りばね104の両端部は、対応側のばね保持部103に対して周方向に摺動して相対移動することが可能となっている。ばね保持部103に対して引っ張りばね104が周方向に移動可能な範囲は、ボールカム機構によってアーマチュア101とカム部材102に生じ得る相対回転を許容する長さに設定されている。
引っ張りばね104は、周方向等配の複数箇所に配置されている。引っ張りばね104として、例えば、コイルばねと、コイルばねの両端部にばね保持部103に引っ掛け可能な摺動部材とを一体化したものが挙げられる。
図4の状態から電磁石70の吸引、ボールカム機構で発生する軸方向推力によってアーマチュア101とカム部材102間の間隔が軸方向に広がると、引っ張りばね104は、軸方向両側に引き伸ばされて、アーマチュア101とカム部材102を互いに軸方向に接近する方へ付勢する付勢力を蓄積する。電磁石70の吸引がなくなると、引っ張りばね104の弾性復元により、アーマチュア101とカム部材102が復帰させられる。
このように、第二実施形態によれば、クラッチ機構がアーマチュア101とカム部材102に対して周方向に移動可能な状態でアーマチュア101とカム部材102を連結しかつアーマチュア101とカム部材102を互いに軸方向に接近する方へ付勢する引っ張りばね104を有するので、ボールカム機構の作動時、アーマチュア101とカム部材102に対する引っ張りばね104の周方向移動によってアーマチュア101とカム部材102の相対回転を可能にしつつ、電磁石70の非吸引時、引っ張りばね104によってアーマチュア101とロータ40の摩擦接触を防止すると共に、第二軸30とカム部材102の摩擦接触をも防止することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
20 第一軸
30 第二軸
40 ロータ
50 ボールカム機構
51,101 アーマチュア
52,102 カム部材
61 第一離反ばね
62 第二離反ばね
70 電磁石
91 ストッパ部
104 引っ張りばね

Claims (7)

  1. 第一軸(20)と、第二軸(30)と、前記第一軸(20)と前記第二軸(30)間における回転の伝達と遮断を行うクラッチ機構とを備えるクラッチユニットにおいて、
    前記クラッチ機構が、前記第二軸(30)と一体に回転可能に配置されたロータ(40)と、前記ロータ(40)と軸方向に対向するように配置されたアーマチュア(51,101)と、前記第一軸(20)に対して軸方向に移動可能かつ当該第一軸(20)と一体に回転可能に嵌合されたカム部材(52,102)と、前記アーマチュア(51,101)と前記カム部材(52,102)間の相対回転のトルクを当該アーマチュア(51,101)と当該カム部材(52,102)を離す方向の軸方向推力に変換するボールカム機構(50)と、前記アーマチュア(51,101)を前記ロータ(40)に吸着可能な電磁石(70)とを有し、
    前記第二軸(30)が、前記軸方向推力によって当該第二軸(30)に押し付けられる前記カム部材(52,102)と係合可能に設けられていることを特徴とするクラッチユニット。
  2. 前記第一軸(20)と前記カム部材(52,102)がスプライン嵌合されている請求項1に記載のクラッチユニット。
  3. 前記アーマチュア(51,101)の前記カム部材(52,102)側への軸方向移動を規制するストッパ部(91)をさらに備える請求項1又は2に記載のクラッチユニット。
  4. 前記ストッパ部(91)が、前記第一軸(20)と一体に回転可能に設けられている請求項3に記載のクラッチユニット。
  5. 前記ストッパ部(91)が、止め輪からなる請求項3又は4に記載のクラッチユニット。
  6. 前記クラッチ機構が、前記アーマチュア(51)を前記ロータ(40)から離反する方へ付勢する第一離反ばね(61)と、前記カム部材(52)を前記第二軸(30)から離反する方へ付勢する第二離反ばね(62)とを有する請求項1から5のいずれか1項に記載のクラッチユニット。
  7. 前記クラッチ機構が、前記アーマチュア(101)と前記カム部材(102)に対して周方向に移動可能な状態で当該アーマチュア(101)と当該カム部材(102)を連結しかつ当該アーマチュア(101)と当該カム部材(102)を互いに軸方向に接近する方へ付勢する引っ張りばね(104)を有する請求項1から5のいずれか1項に記載のクラッチユニット。
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