JP2019119640A - 保持具 - Google Patents

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JP2019119640A
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心 高木
元右 三坂
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元右 三坂
大典 本司
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大典 本司
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Atsushi Ichinose
淳 市之瀬
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Abstract

【課題】簡易な構成によって、アニール処理の際に不具合を発生させることなく光学素子を保持することが可能な保持具を提供すること。【解決手段】保持具1は、光学素子のアニール処理において光学素子を保持するためのものであり、開口部10aを有するベース部材10と、開口部10aの内周面から開口部10aの中心に向かって延びる複数の可撓性部材21から構成される、光学素子を載置するための支持機構20と、を備え、支持機構20が、光学素子の自重によりそれぞれの可撓性部材21が下方に撓み得るように構成され、かつ、アニール処理における光学素子およびベース部材10の径方向の膨張に伴ってそれぞれの可撓性部材21が上方または下方に撓むことにより、可撓性部材21に対する光学素子の載置位置が変位し得るように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子を保持するための保持具に関する。
例えば特許文献1では、光学素子に向けて気体を放出することにより、光学素子を浮遊させた状態でアニール処理を行うことが可能なアニール処理用治具が開示されている。また、特許文献1の他にも、金属製のパレットに複数の受け部を設け、当該受け部に光学素子を載置した状態でアニール処理を行う技術が知られている。
特開2014−196225号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたアニール処理用治具では、気体を放出させるための複雑な治具構造が必要であり、また、光学素子を浮遊させるための気体量の調整等が困難であるという問題があった。また、金属製のパレットに光学素子を載置してアニール処理を行う方法では、当該パレットが熱膨張および熱収縮することにより、光学素子の光学面にキズが形成されたり、あるいはパレットの受け部に光学素子が嵌り込む等の不具合が発生する場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成によって、アニール処理の際に不具合を発生させることなく光学素子を保持することが可能な保持具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る保持具は、光学素子のアニール処理において前記光学素子を保持するための保持具であって、開口部を有するベース部材と、前記開口部の内周面から前記開口部の中心に向かって延びる複数の可撓性部材から構成される、前記光学素子を載置するための支持機構と、を備え、前記支持機構は、前記光学素子の自重によりそれぞれの前記可撓性部材が下方に撓み得るように構成され、かつ、前記アニール処理における前記光学素子および前記ベース部材の径方向の膨張に伴ってそれぞれの前記可撓性部材が上方または下方に撓むことにより、前記可撓性部材に対する前記光学素子の載置位置が変位し得るように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る保持具は、上記発明において、前記支持機構は、三つ以上の前記可撓性部材から構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る保持具は、上記発明において、前記ベース部材と前記光学素子とは、線膨張係数が異なることを特徴とする。
本発明によれば、可撓性部材からなる支持機構を備えることにより、アニール処理の際に、光学素子の熱膨張・収縮等に応じて前記支持機構を変形させ、光学素子の載置位置を変位させることができる。従って、簡易な構成によって、アニール処理の際に不具合を発生させることなく光学素子を保持することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る保持具の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る保持具の構成を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る保持具において、光学素子を載置した際の状態を示す断面図である。 図4は、光学素子のアニール処理における各工程の温度を示すグラフである。 図5は、本発明の実施の形態1に係る保持具において、光学素子のアニール処理における加熱工程を実施した際の状態を示す断面図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る保持具において、光学素子のアニール処理における徐冷工程および冷却工程を実施した際の状態を示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る保持具において、光学素子のアニール処理における加熱工程を実施した際の状態を示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る保持具において、光学素子のアニール処理における徐冷工程および冷却工程を実施した際の状態を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態2に係る保持具の構成を示す斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る保持具の構成を示す斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係る保持具を載置するパレットの構成を示す斜視図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る保持具をパレットに載置した状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る保持具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る保持具1について、図1〜図8を参照しながら説明する。本実施の形態に係る保持具1は、ガラス素材からなる光学素子のアニール処理において、当該光学素子を保持するためのものである。前記したアニール処理は、成形された光学素子の歪を除去し、屈折率を調整するために実施する。保持具1は、図1および図2に示すように、ベース部材10と、支持機構20と、を備えている。
ベース部材10は、筒状に形成されており、開口部10aを有する。また、ベース部材10は、光学素子の線膨張係数とは異なる線膨張係数を有する素材であって、耐熱性のある金属またはグラスファイバーによって構成されている。
支持機構20は、アニール処理の際に光学素子を載置するためのものであり、複数の可撓性部材21から構成されている。支持機構20は、少なくとも三つ以上の可撓性部材21から構成され、本実施の形態では八つの可撓性部材21から構成されている。
可撓性部材21は、ベース部材10とは別体で構成されており、開口部10aの内周面において、円周方向に45°間隔で取り付けられている。また、可撓性部材21は、開口部10aの内周面から当該開口部10aの中心に向かって、径方向に延びるように形成されている。また、可撓性部材21は、可撓性を有する素材であって、耐熱性のある金属またはグラスファイバーによって構成されている。
このような可撓性部材21から構成される支持機構20は、図3に示すように、光学素子Oを載置した際に、当該光学素子Oの自重によりそれぞれの可撓性部材21が下方に撓み得るように構成されている。また、支持機構20は、後記するように、アニール処理における光学素子Oおよびベース部材10の径方向の膨張に伴って、それぞれの可撓性部材21が上方または下方に撓むことにより、可撓性部材21に対する光学素子Oの載置位置が変位し得るように構成されている。
以下、光学素子Oのアニール処理の際の保持具1の動作について、図4〜図8を参照しながら説明する。光学素子Oのアニール処理では、図4に示すように、加熱工程と、保持工程と、徐冷工程と、急冷工程と、をこの順番で行う。具体的には、加熱工程で一時間で440℃まで昇温した後、保持工程で440℃の状態を二時間保持する。そして、徐冷工程および急冷工程を経て常温まで冷却する。
ここで、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも大きい場合、アニール処理の際に保持具1は図5および図6に示すような動作を行う。
すなわち、加熱工程において、光学素子Oおよびベース部材10は、図5に示すように、加熱によって熱膨張してそれぞれ拡径する。その際、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも大きいため、光学素子Oの外周面とベース部材10の開口部10aの内周面との距離が狭まる。これにより、それぞれの可撓性部材21が下方に撓み、可撓性部材21に対する光学素子Oの載置位置が下方に変位する。
また、徐冷工程および急冷工程において、光学素子Oおよびベース部材10は、図6に示すように、冷却によって収縮してそれぞれ縮径する。その際、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも大きいため、光学素子Oの外周面とベース部材10の開口部10aの内周面との距離が拡がる。これにより、それぞれの可撓性部材21が上方に撓み、可撓性部材21に対する光学素子Oの載置位置が上方に変位する。これにより、可撓性部材21の位置が、アニール処理前の元の位置に復元される。
一方、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも小さい場合、アニール処理の際に保持具1は図7および図8に示すような動作を行う。
すなわち、加熱工程において、光学素子Oおよびベース部材10は、図7に示すように、加熱によって熱膨張してそれぞれ拡径する。その際、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも小さいため、光学素子Oの外周面とベース部材10の開口部10aの内周面との距離が拡がる。これにより、それぞれの可撓性部材21が上方に撓み、可撓性部材21に対する光学素子Oの載置位置が上方に変位する。
また、徐冷工程および急冷工程において、光学素子Oおよびベース部材10は、図8に示すように、冷却によって収縮してそれぞれ縮径する。その際、光学素子Oの線膨張係数がベース部材10の線膨張係数よりも小さいため、光学素子Oの外周面とベース部材10の開口部10aの内周面との距離が縮まる。そのため、それぞれの可撓性部材21が下方に撓み、可撓性部材21に対する光学素子Oの載置位置が下方に変位する。これにより、可撓性部材21の位置が、アニール処理前の元の位置に復元される。
以上説明したような保持具1によれば、可撓性部材21からなる支持機構20を備えることにより、アニール処理の際に、光学素子Oの熱膨張・収縮等に応じて前記支持機構20を変形させ、光学素子Oの載置位置を変位させることができる。従って、簡易な構成によって、アニール処理の際に不具合を発生させることなく光学素子Oを保持することができる。また、保持具1によれば、多様な形状の光学素子Oのアニール処理が可能であり、光学素子Oの形状に応じて複数種類の保持具を使い分ける必要がなくなる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る保持具1Aについて、図9〜図12を参照しながら説明する。保持具1Aは、図9および図10に示すように、ベース部材10Aと、支持機構20Aと、を備えている。ベース部材10Aおよび支持機構20Aは、一体で構成されており、例えば可撓性のある板状の素材をパンチング加工(打ち抜き加工)することにより作成することができる。また、ベース部材10Aおよび支持機構20Aは、可撓性を有する素材であって、耐熱性のある金属またはグラスファイバーによって構成されている。
ベース部材10Aは、円環状に形成されており、開口部10aを有する。支持機構20Aは、四つの可撓性部材21Aから構成されている。可撓性部材21Aは、開口部10aの内周面において、円周方向に90°間隔で設けられている。また、可撓性部材21Aは、開口部10aの内周面から当該開口部10aの中心に向かって、径方向に延びるように形成されている。
このような保持具1Aを用いて光学素子Oのアニール処理を行う場合、図11および図12に示すように、複数の開口部31を有するパレット30の段差部32に、保持具1Aをそれぞれ載置した後、支持機構20Aに光学素子Oを載置する。なお、パレット30の段差部32の内径と、保持具1Aのベース部材10Aの外径との間のクリアランスは、アニール処理の際の膨張収縮によって、段差部32の内径とベース部材10Aの外径とが干渉しない程度の大きさに設定する。また、パレット30の開口部31の内径は、アニール処理の際の膨張収縮によって、光学素子Oが落下しない程度の大きさに設定する。
以上説明したような保持具1Aによれば、前記した保持具1と同様に、アニール処理の際に、光学素子Oの熱膨張・収縮等に応じて支持機構20Aを変形させ、光学素子Oの載置位置を変位させることができる。従って、簡易な構成によって、アニール処理の際に不具合を発生させることなく光学素子Oを保持することができる。また、保持具1Aによれば、多様な形状の光学素子Oのアニール処理が可能であり、光学素子Oの形状に応じて複数種類の保持具を使い分ける必要がなくなる。
また、保持具1Aは、ベース部材10Aと支持機構20Aとが一体であり、パンチング加工によって支持機構20Aを容易に作成することができるため、コストを低減することができる。
以上、本発明に係る保持具について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した保持具1,1Aにおいて、可撓性部材21,21Aの撓み量は、当該可撓性部材21,21Aの太さ、長さ、形状(例えば断面円形状、断面四角形状等)、ベース部材10,10Aに対する角度等により制御してもよい。
また、前記した保持具1は、一つの光学素子Oのアニール処理を行う場合は単体で用いるが、例えば保持具1Aと同様に、図11に示したパレット30の段差部32に複数の保持具1を載置し、複数の光学素子Oのアニール処理をまとめて行うことも可能である。
また、前記した保持具1Aは、ベース部材10Aおよび支持機構20Aがそれぞれ別の素材で構成されていてもよい。
1,1A 保持具
10,10A ベース部材
10a 開口部
20,20A 支持機構
21,21A 可撓性部材
30 パレット
31 開口部
32 段差部
O 光学素子

Claims (3)

  1. 光学素子のアニール処理において前記光学素子を保持するための保持具であって、
    開口部を有するベース部材と、
    前記開口部の内周面から前記開口部の中心に向かって延びる複数の可撓性部材から構成される、前記光学素子を載置するための支持機構と、
    を備え、
    前記支持機構は、前記光学素子の自重によりそれぞれの前記可撓性部材が下方に撓み得るように構成され、かつ、前記アニール処理における前記光学素子および前記ベース部材の径方向の膨張に伴ってそれぞれの前記可撓性部材が上方または下方に撓むことにより、前記可撓性部材に対する前記光学素子の載置位置が変位し得るように構成されていることを特徴とする保持具。
  2. 前記支持機構は、三つ以上の前記可撓性部材から構成されることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
  3. 前記ベース部材と前記光学素子とは、線膨張係数が異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持具。
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