JP2019119500A - 真空包装体における物品保護容器 - Google Patents
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そして、前記物品保護容器は真空引きされた前記ポーチが密着して外気圧を受けるが、前記物品保護容器は、その全面にかかる圧力が1Kgf/cm2のとき、前記物品保護容器の変形(体積減少)が5%以下の耐圧強度を有しているので、前記物品保護容器は初期真空度と殆ど変わりの無い真空度を長期に渡って保持することができ、物品の質を損なうこと無く長期間保管することができる。
具体的には、前記物品保護容器に内蔵する生体試料、科学薬品、治療薬、検査試薬などの試薬類は、酸化や加水分解を嫌うものが多く、この場合、真空度を保持することが重要となる。また、電子部品類、微細加工デバイス類などは、容器変形による機械的な応力を受けることが無く、物品変形が防止され機能を損なうことがない。
また、保管している物品の取り出しに際しては、前記ポーチを開封することにより、前記ポーチ内に密封されていた前記物品保護容器が大気に開放され、前記通気路から前記物品保護容器内に空気が入り大気圧となり、容器本体から蓋体を容易に外すことができる。
更には、構成が簡単なので物品保護容器の小型化が可能となり、物品の真空保管や輸送に適した真空包装体における物品保護容器となる。
図1乃至図7は、本発明に係る真空包装体における物品保護容器の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の物品保護容器の平面図、図2は図1の正面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線拡大断面図、図5は物品を収容した物品保護容器を示す断面図、図6は物品保護容器をポーチ内に挿入する状態を示す説明図、図7は物品保護容器をポーチで真空包装してなる真空包装体を示す概略断面説明図である。
物品保護容器1の材料は、耐圧強度を有し、更には、腐蝕しないこと、アウトガスが発生しないこと、後述するポーチの内層の熱可塑性樹脂層と癒着しないこと、といった材質であれば特に限定されない。物品保護容器1の材料としては、加工の容易性、耐圧性といった点から金属製が好ましい。第1例では物品保護容器1の材料として鋼板が使用され、その表面には防錆処理が施されている。
また、容器本体2の開口端部9は内巻きカール部9aとなっており、蓋体3の開口端部10は外巻きカール部10aとなっている。そして、蓋体3の開口端部10の外巻きカール部10aは潰されている。これは金属エッジによるハンドリング時の手等への傷つけ防止および、後述するところのアルミニウムパウチした場合におけるポーチ16の傷つけ防止のためである。よって、蓋体3の開口端部10の形状は、容器本体2の開口端部9の内巻きカール部9aのような潰し無しのカールであってもよく、さらには、内巻きカール形状であってもよい。
更に、第1例の物品保護容器1は、尖鋭な角部のない形状に形成され、また、表面にバリが無いように表面処理されている。
物品13を物品保護容器1内で固定する固定手段として、第1例では、図5に示すように、物品13を保持する保持部15を有するトレー状のインナー14が物品保護容器1内に装着されている。インナー14は弾性素材で形成されており、弾性変形を利用して保持部15で物品13を着脱可能に保持するようになっている。インナー14を形成する弾性素材としては、アウトガスが発生しないことを要し、ポリプロピレンなどの合成樹脂が用いられる。
第1例では、インナー14はトレー状となっているが、物品保護容器1内に容易に離脱しないように装着され、物品13を物品保護容器1から隔離するように保持できるものであれば特に限定されない。また、インナー14が不織布であってもよい。
また、ポーチ16は、アルミニウムフィルムを中間層とし、その内層として上述の熱可塑性合成樹脂フィルム、その外層としてポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム、PETに代表されるポリエステルフィルム等よりなる複合材料により形成される場合もある。
第2例と第1例との違いは、物品保護容器1に設けられた、閉蓋時に物品保護容器1内外を連通させる通気路11の構成にある。
第2例では、非接触部17は、次のように構成されている。
第2例は、第1例と同様、蓋体3の天面5に、その周縁の内側に位置して、周縁に沿って外側に突出した突出段面部5aが形成されており、蓋体3の天面5の周囲と突出段面部5aとの間にある環状面部5bが閉蓋時に容器本体2の開口端部9と接触するようになっている。
その他の構成は第1例の物品保護容器1と同様である。
そして、ポーチ16内を真空にしたら、その開口部を溶着して密封することにより、ポーチ16内とともに物品保護容器1内も真空状態に保持される。
その他の作用効果は、第1例と同様なので第1例の説明を援用しその説明を省略する。
2 容器本体
3 蓋体
4 底面
4a 突出段面部
5 天面
5a 突出段面部
5b 環状面部
6 凹凸形状
7、8 突条部
9 開口端部
9a 内巻きカール部
10 開口端部
10a 外巻きカール部
11 通気路
12 孔
13 物品
14 インナー
15 保持部
16 ポーチ
17 非接触部
X 真空包装体
Claims (4)
- 乾燥状態での保管を要する物品を収容する物品保護容器と、前記物品を収容した前記物品保護容器を真空包装するポーチとからなる真空包装体における前記物品保護容器であって、容器本体と蓋体からなり、その全面にかかる圧力が1Kgf/cm2のとき、前記物品保護容器の変形(体積減少)が5%以下の耐圧強度を有し、前記物品保護容器には、閉蓋時に前記物品保護容器内外を連通させる通気路が設けられていることを特徴とする真空包装体における物品保護容器。
- 前記物品保護容器を構成する前記容器本体と前記蓋体は金属製であり、前記容器本体の底面及び前記蓋体の天面には、凹凸形状が施されていることを特徴とする請求項1に記載の真空包装体における物品保護容器。
- 前記通気路は、前記蓋体の天面に設けられた孔で形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1に記載の真空包装体における物品保護容器。
- 前記通気路は、前記蓋体の天面と容器本体の開口端部との間に設けられた非接触部で形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1に記載の真空包装体における物品保護容器。
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JP2018000818A JP2019119500A (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 真空包装体における物品保護容器 |
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JP2018000818A JP2019119500A (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 真空包装体における物品保護容器 |
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