JP2019119114A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め設定された印字時間と実際の印字時間との差異を低減することができる印刷装置を提供する。【解決手段】プラテンローラを駆動するモータと、前記モータの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、設定された印字速度に対する印字時間の遅延を計数し、該遅延を解消するように前記設定された印字速度を超えて加速する加速制御をおこなう印刷装置。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来より、ステッピングモータを用紙搬送に使用するサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ステッピングモータを使用するサーマルプリンタで印字する場合には、図1に示すように、搬送開始時に、ステッピングモータの回転速度を起動速度から設定速度まで加速し、ステッピングモータの停止前にステッピングモータの回転速度を起動速度に減速させる台形制御が用いられる。なお、図1の加減速線で囲まれた網掛部の面積は印字長/記録紙の搬送距離に相当する。
また、設定速度が上がると加減速時間も増加するため、図2に示すように、ステッピングモータの停止時に、ステッピングモータを起動速度まで徐々に減速するのではなくステッピングモータの回転を急停止させることで、印字時間を短縮している。
特開平3−65096号公報
図1及び図2では、ステッピングモータを起動速度から設定速度まで加速するが、加速期間中には設定速度に到達するまでに遅延が生じる。そのため、印字時間が予め想定された時間よりも延びる可能性がある。例えば、ステッピングモータを用いたプリンタを搭載した測定装置には、測定すべき事象の測定周期が図1及び図2の設定速度における印字周期に設定されたものがあるが、このような測定装置では設定速度に到達するまでの遅延により、印字されていない測定データを一時記憶するためのメモリリソースが必要となる。
また、サーマルプリンタでは印字率が高い箇所での消費電流を抑えるため、1ラインで通電する発熱体のうち、一度に通電する発熱体数を制限して複数回に分割して通電するものがある。このため、印字率が高い箇所では通電回数の増加に応じて一時的に印字速度が低下することにより遅延が蓄積され、その分だけ測定データの一次記憶量が増えるため、上記の測定装置などでのメモリリソースの枯渇を招く要因となる。
本発明の目的は、予め設定された印字時間と実際の印字時間との差異を低減することができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、明細書に開示された印刷装置は、プラテンローラを駆動するモータと、前記モータの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、設定された印字速度に対する印字時間の遅延を計数し、該遅延を解消するように前記設定された印字速度を超えて加速する加速制御をおこなうことを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、予め設定された印字時間と実際の印字時間との差異を低減することができる。
ステッピングモータの加減速制御を示す図である。 ステッピングモータの加減速制御を示す図である。 第1の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。 ステッピングモータの加速時の遅延ステップ数を示す図である。 ステッピングモータの加速制御を示す図である。 MCUで実行される加速制御を示すフローチャートである。 外乱発生時のステッピングモータの加速制御を示す図である。 第2の実施の形態に係るステッピングモータの加速制御を示す図である。 ステッピングモータの周波数と遅延時間との関係を示す図である。 MCUで実行される加速制御を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るステッピングモータの加速制御を示す図である。 第4の実施の形態に係るステッピングモータの加速制御を示す図である。 MCUで実行される加速制御を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係るステッピングモータの加速制御を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。
図3において、第1の実施の形態に係る印刷装置は、例えばサーマルプリンタ1である。サーマルプリンタ1は、モータドライバ2、電源3、分圧回路4、MCU(Micro Controller Unit)5、通信インタフェース(I/F)6、ステッピングモータ7及びサーマルヘッド8を備えている。
モータドライバ2は、ステッピングモータ7の動作を制御する。電源3は、モータドライバ2、分圧回路4及びサーマルヘッド8に電圧を供給する。分圧回路4は、電源3からの電圧を所定値に分圧し、MCU5に供給する。
MCU5は、各種のデータやプログラムを格納するメモリ9と、時間を計測するタイマ10とを内蔵している。また、MCU5は、分圧回路4からの出力電圧に応じて、サーマルヘッド8へ印加する電流を調整すると共にサーマルヘッド8の消費電流を検出する。尚、サーマルプリンタ1は、複数のサーマルヘッド8を備えていてもよい。MCU5は、通信I/F6を介してコンピュータ11に接続されている。
ステッピングモータ7は、不図示のプラテンローラにギアを介して接続され、プラテンローラを回転させて用紙を搬送する。
コンピュータ11が印刷データをMCU5に送信し、さらに改行コードなどの印刷制御データをMCU5に送信すると、MCU5は、駆動制御信号をモータドライバ2を介してステッピングモータ7に出力し、ステッピングモータ7を1ライン分駆動させると共に、オン信号をサーマルヘッド8に出力する。これにより、サーマルヘッド8が通電され、印刷が実行される。MCU5は、サーマルヘッド8の通電及びステッピングモータ7の駆動を印刷データに含まれるライン数分繰り返すことで、全印刷データが用紙に印刷される。
サーマルプリンタ1では、MCU5はステッピングモータの回転速度[mm/s]をモータ駆動周波数[pps]に換算し、記録紙の搬送量に相当する印字長[mm]をモータ駆動ステップ数[step]に換算してステッピングモータ7を制御する。従って、以下では速度及び印字長をそれぞれ駆動周波数及び駆動ステップ数に置き換えて説明する。
図4は、ステッピングモータ7の加速時の遅延ステップ数を示す図である。
ステッピングモータ7を起動する際の駆動周波数である起動周波数をf[pps]とし、ステッピングモータ7の加速度をα[pps/s]とし、ユーザによって予め設定された目標周波数をf[pps]とする。目標周波数は、設定された印字速度に対応するステッピングモータ7の駆動周波数を示す。ステッピングモータ7の加速時には、駆動周波数が起動周波数fから目標周波数をfに達するまでに時間を要する。以下、この時間を「遅延時間」と称する。ステッピングモータ7が目標周波数fに達するまでの加速時の遅延ステップ数S[step]は図4のハッチ部で示される。
図5は、ステッピングモータ7の加速制御を示す図である。
目標周波数fを超えるステッピングモータ7の駆動周波数を超過周波数f[pps]とすると、駆動周波数が目標周波数fに到達してから超過周波数fに達するまでのステッピングモータ7の加速時の超過ステップ数S[step]は図5の右側のハッチ部で示される。図5に示すように、MCU5は、超過ステップ数Sが遅延ステップ数Sと等しくなる超過周波数fまでステッピングモータ7を加速させ、ステッピングモータ7の駆動周波数が超過周波数fに到達するとステッピングモータ7を目標周波数fまで瞬時に減速させ、その後は目標周波数fでステッピングモータ7を駆動して印字を行う。
図6は、MCU5で実行される加速制御を示すフローチャートである。図6では、図5に示すステッピングモータ7の加速制御が行われる。尚、図6の説明では周波数を使用しているが、周波数の逆数である周期を用いてもよい。また、時間の代わりにステップ数を使用してもよい。
まず、MCU5は印字が完了したか否かを判別する(S1)。印字が完了した場合には(S1でYES)、本処理を終了する。一方、印字が完了していない場合には(S1でNO)、印字対象が先頭のデータ(例えば、1ページの中の1行目のデータ)であるか否かを判別する(S2)。
印字対象が先頭のデータである場合には(S2でYES)、起動周波数又は目標周波数のうち小さい方をステッピングモータ7の設定周波数として設定する(S3)。S3では、起動周波数が目標周波数よりも小さい場合は、ステッピングモータ7が設定周波数として設定された起動周波数で起動してから加速される。一方、目標周波数が起動周波数よりも小さい場合は目標周波数が設定周波数に設定され、ステッピングモータ7が目標周波数で駆動され加速不要であることを示している。
その後、MCU5は遅延時間Tを初期化し(S4)、ステッピングモータ7の駆動を開始して(S5)、駆動開始からの時間を示す経過時間を初期化する(S6)。次に、MCU5は経過時間の計数を開始する(S6A)。MCU5はステッピングモータ7を1ステップ駆動するのに必要な時間が経過したか、且つ1ステップ内でのサーマルヘッド8の通電が完了しているか否かを判別する(S7)。
ステッピングモータ7を1ステップ駆動するのに必要な時間が経過していない、又は1ステップ内のサーマルヘッド8の通電が完了していない場合には(S7でNO)、S7の判別を繰り返す。一方、ステッピングモータ7を1ステップ駆動するのに必要な時間が経過し、且つ1ステップ内でサーマルヘッド8の通電が完了している場合には(S7でYES)、S1の処理に戻る。
一方、印字対象が先頭のデータでない場合には(S2でNO)、MCU5はS6あるいは前回の経過時間更新からの経過時間を更新し(S8)、経過時間の逆数を現在の駆動周波数f(以下「現在周波数」)とし(S9)、遅延時間Tを更新する(S10)。遅延時間Tは、現在の駆動周期(1/f)(以下「現在周期」)と目標とする駆動周期(1/f)(以下「目標周期)との差を積算したものである。ここで、遅延周波数fを遅延時間Tの逆数とすると、遅延時間T(=1/f)に今回の遅延時間(1/f−1/f)を加算することで、遅延時間はT=1/f+(1/f−1/f)の式で更新される。
次に、MCU5はS10で更新された遅延時間Tが0を超えるか否か、つまり遅延の有無を判別する(S11)。遅延時間Tが0を超え、遅延時間Tがある場合には(S11でYES)、MCU5はステッピングモータ7を回転させることが可能な最大の駆動周波数周波数fmax(以下「最大周波数」)をMCU5の内部目標の駆動周波数である要求周波数に設定し、最終的にステッピングモータ7を最大周波数fmaxまで加速するように制御する(S12)。遅延時間Tが0であり遅延がない場合には(S11でNO)、目標周波数fを要求周波数に設定し、ステッピングモータ7を目標周波数fで駆動させる(S13)。この場合はステッピングモータ7の加速は不要である。
次に、MCU5は要求周波数が現在周波数fよりも大きいか否かを判別する(S14)。ここでは、MCU5はステッピングモータ7の加速が必要であるか否かを判別しており、要求周波数が現在周波数fよりも大きい場合にはステッピングモータ7の加速が必要であると判断し、要求周波数が現在周波数f以下の場合にはステッピングモータ7の加速は不要であると判断する。
要求周波数が現在周波数fよりも大きい場合には(S14でYES)、MCU5は要求周波数と加速周波数の小さい方をステッピングモータ7の設定周波数として設定し(S15)、ステッピングモータ7を段階的に加速する。なお、加速周波数は現在周波数fから所定値だけ加速された駆動周波数である。要求周波数が現在周波数f以下の場合には(S14でNO)、MCU5は要求周波数をステッピングモータ7の設定周波数として設定し(S16)、ステッピングモータ7を要求周波数で駆動させる。S15及びS16の後、S5の処理に進む。
印字が完了するまで、S1でNO→S2でNO→S8〜S16→S5〜S7→S1で示すループ処理が繰り返される。
図6の加速制御は、起動時のステッピングモータ7の加速に有効であるが、これに限定されるものではない。例えば、高印字率のデータを印刷する場合や、印字データの転送が遅れた場合などの外乱により一時的に印字速度が低下した場合、図7に示すように、MCU5はステッピングモータ7の駆動周波数を外乱などによって生じた遅延に応じた超過周波数f’まで加速することで、印字時間の遅延を緩和することができる。なお、図7は、外乱発生時のステッピングモータ7の加速制御を示す図である。
(第2の実施の形態)
図5及び図6の加速制御では、超過周波数fが高く、超過周波数fから目標周波数fに切り替える際の周波数変動f−fが大きくなる。ステッピングモータ7は駆動周波数が高くなると駆動トルクの低下により脱調するおそれがある。また、大きな駆動周波数の変動による振動は印字品質の低下を招く。
そこで、第2の実施の形態では、超過周波数f及び周波数変動f−fの低減のため、MCU5は、図8に示すように、ステッピングモータ7を超過周波数fまで加速した後、目標周波数fまで徐々に減速させる。図8は、第2の実施の形態に係るステッピングモータ7の加速制御を示す図である。
超過周波数fから減速を開始するタイミングは、現在周波数fと遅延時間Tとの関係が式(1)となるタイミングである。
Figure 2019119114
超過周波数fから減速を開始するタイミングの算出方法を以下に説明する。図9はステッピングモータ7の駆動周波数と遅延時間との関係を示す図である。
ステッピングモータが現在周波数fから目標周波数fまで減速度αで減速するのにかかる時間をTとし、時間Tの間にステッピングモータが駆動される駆動ステップ数Sを一定速度の目標周波数fで駆動するのにかかる時間をTとする。遅延時間TがTとTとの差以下になるタイミングで減速を開始すれば、ステッピングモータの減速後に駆動周波数が目標周波数に至った時点で遅延が解消される。この遅延が解消されるタイミングは、図9の遅延ステップ数Sが減速時の駆動ステップ数S以下となる、遅延時間T経過後のタイミングであり、以下の式(2)で求められる。
Figure 2019119114
超過周波数fでステッピングモータ7が駆動されている場合、MCU5は、目標周波数fが設定されると、式(2)に従って、超過周波数fから減速を開始するタイミングを算出する。なお、この場合、超過周波数fを式(2)の現在周波数fと見る。
図10は、MCU5で実行される加速制御を示すフローチャートである。図10では、図8に示すステッピングモータ7の加速制御が行われる。尚、図6と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
まず、MCU5はS1〜S10の処理を実行する。S10の処理の後、MCU5は現在が減速開始タイミングであるか否かを判別する(S21)。尚、減速開始タイミングは、現在周波数fと遅延時間Tとの関係が上記式(1)となるタイミングであり、予めMCU5によって算出されている。現在が減速開始タイミングでない場合には(S21でNO)、MCU5は最大周波数fmaxを要求周波数に設定し(S22)、ステッピングモータ7を最大周波数fmaxまで加速するか、最大周波数fmaxでの駆動を継続する。一方、現在が減速開始タイミングである場合には(S21でYES)、ステッピングモータ7を目標周波数fに減速するように目標周波数fを要求周波数に設定する(S23)。
次に、MCU5は要求周波数が現在周波数fと同一であるか否かを判別する(S24)。ここでは、MCU5はステッピングモータ7の加減速が必要であるか否かを判別している。要求周波数が現在周波数fと同一である場合にはステッピングモータ7の加減速が不要であると判断し、要求周波数が現在周波数fと同一でない場合にはステッピングモータ7の加減速が必要であると判断する。
要求周波数が現在周波数fと同一である場合には(S24でYES)、MCU5は要求周波数をステッピングモータ7の設定周波数として設定する(S25)。要求周波数が現在周波数fと同一でない場合には(S24でNO)、MCU5は要求周波数が現在周波数fよりも大きいか否かを判別する(S26)。ここでは、MCU5はステッピングモータ7の加減又は減速のいずれが必要であるか否かを判別している。要求周波数が現在周波数fよりも大きい場合にはステッピングモータ7の加速が必要であると判断し、要求周波数が現在周波数より小さい場合にはステッピングモータ7の減速が必要であると判断する。
要求周波数が現在周波数fよりも大きい場合には(S26でYES)、MCU5は要求周波数と加速周波数の小さい方をステッピングモータ7の設定周波数として設定し(S27)、S5の処理に進む。要求周波数が現在周波数fよりも小さい場合には(S26でNO)、MCU5は要求周波数と減速周波数の大きい方をステッピングモータ7の設定周波数として設定し(S28)、S5の処理に進む。減速周波数は現在周波数fから所定値だけ減速された駆動周波数である。S28の処理により、ステッピングモータ7の駆動周波数を現在周波数fから目標周波数fまで段階的に減少させることができる。
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態に係るステッピングモータ7の加速制御を示す図である。ステッピングモータ7を停止状態から駆動させる場合、モータ停止相で数十ms程度の整定時間分ステッピングモータ7を励磁させる整定待機処理が必要となる。このため、停止状態から印字を開始すると実際に印字されるまでに整定待機処理分の遅延が生じてしまう。
従って、図11では、印字先頭での遅延時間Tの初期値を整定時間とするか、又は整定待機処理開始時を印字開始時とすることで、整定時間による遅延を解消する。例えば、図6のS4の遅延時間Tの初期値を整定時間とすることで、整定時間による遅延を解消することができる。
(第4の実施の形態)
図12は、第4の実施の形態に係るステッピングモータ7の加速制御を示す図である。
図12では、MCU5は、超過ステップ数Sがステッピングモータ起動時及びステッピングモータ停止前の2つの遅延ステップ数の合計である2Sと等しくなるように、ステッピングモータ7を超過周波数fまで加速させ、ステッピングモータ7の駆動周波数が超過周波数fに到達した後にステッピングモータ7を目標周波数fまで段階的に減速させる。つまり、超過ステップ数Sが加速時及び減速時の遅延ステップ数の合計2Sと等しくなるように、ステッピングモータ7を予め加速させている。
MCU5は目標周波数が設定された場合に、減速時の遅延ステップ数Sd2を予め算出する。加速時の遅延ステップ数Sd1が減速時の遅延ステップ数Sd2と同一である場合には、MCU5は、加速時の遅延ステップ数Sd1を2倍することにより加速時及び減速時の合計の遅延ステップ数2Sを算出してもよい。
図13は、MCU5で実行される加速制御を示すフローチャートである。図13では、図12に示すステッピングモータ7の加速制御が行われる。尚、図10と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
まず、MCU5はS1〜S3の処理を実行する。その後、MCU5は遅延時間Tを初期化する(S4A)。このとき、MCU5はステッピングモータ7の停止前の減速による遅延時間Tを印字先頭での遅延時間Tの初期値として設定する。これにより、停止直前の減速による遅延を解消する。その後、手順はS5の処理に進む。
MCU5はS6〜S9の処理を実行する。S9の処理後、MCU5は、現在がステッピングモータ停止直前の減速タイミングであるか否かを判別する(S31)。停止直前の減速タイミングとは、例えば、図12の符号Aで示す区間の開始タイミングに相当する。現在が停止直前の減速タイミングでない場合には(S31でNO)、MCU5は駆動周波数fを目標周波数として設定してステッピングモータを駆動し(S32)、S10の処理に進む。一方、現在が停止直前の減速タイミングである場合には(S31でYES)、MCU5はステッピングモータを減速制御するために、減速周波数を目標周波数として設定し(S33)、S10の処理に進む。
第1〜第3の実施の形態では、目標周波数fは一定の値としていたが、S33では、停止前の減速中に減速周波数を目標周波数とすることで、停止前の減速中に遅延時間が増加することを防いでいる。
S10の処理後、MCU5は、再び現在が停止直前の減速タイミングであるか否かを判別する(S34)。現在が停止直前の減速タイミングである場合には(S34でYES)、ステッピングモータを減速させるためにMCU5は起動周波数を要求周波数として設定し(S35)、S24の処理に進む。現在が停止直前の減速タイミングでない場合には(S34でNO)、S21の処理に進む。
(第5の実施の形態)
図14は、第5の実施の形態に係るステッピングモータ7の加速制御を示す図である。
第1〜第4の実施の形態では、目標周波数fに対して最大周波数fmaxが十分に大きいか又は印字長が長くないと、遅延を解消することができない。一方、予め印字長が判明している場合には、目標周波数fに対して大きすぎない目標周波数fを補正した補正周波数f’を用いることによって遅延を解消することができる。
目標周波数fを超えて駆動した超過ステップ数Sは、図14に示す2つの超過ステップ数So1と超過ステップ数So2との合計であり、それぞれ図14中の式で表される。
印字開始時に目標周波数fと印字長S[step]が確定している場合、超過ステップ数Sが加速時及び減速時の遅延ステップ数Sの和2Sと等しくなると、式(3)が成立する。
Figure 2019119114
このときの補正周波数f’は式(4)で表される。
Figure 2019119114
MCU5は、目標周波数fと印字長S[step]とから補正周波数f’を算出する。加速時には、ステップ毎に加速周波数を目標周波数に設定し、補正周波数f’に到達するまで加速を継続する。定速時には、算出した補正周波数f’を目標周波数に設定する。減速時には、ステップ毎に減速周波数を目標周波数に設定する。
このように、MCU5は、加速時、定速時及び減速時のそれぞれで目標周波数を動的に切替え、切り替えられた目標周波数で駆動するようにステッピングモータ7を制御するので、加速時及び減速時の遅延を解消することができる。
また、第5の実施の形態では、目標周波数を切り替える際の周波数変動を他の実施の形態よりも抑えることができる。
尚、上述したサーマルプリンタ1内のMCU5が実行するプログラムの一部をコンピュータ11が実行するようにしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
1 サーマルプリンタ
2 モータドライバ
3 電源
4 分圧回路
5 MCU(Micro Controller Unit)
6 通信インタフェース(I/F)
7 ステッピングモータ
8 サーマルヘッド

Claims (6)

  1. プラテンローラを駆動するモータと、
    前記モータの駆動を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、設定された印字速度に対する印字時間の遅延を計数し、該遅延を解消するように前記設定された印字速度を超えて加速する加速制御をおこなう
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、前記加速制御をおこなった後に、前記設定された印字速度に減速する減速制御をおこなうことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、前記モータの整定時間による遅延を含むように前記印字時間の遅延を計数することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、印字終了直前の減速による遅延を含めて前記加速制御をおこなうことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の印刷装置。
  5. 前記制御手段は、前記設定された印字速度に対応する前記モータの駆動周波数を目標周波数とし、該駆動周波数を超える駆動周波数で前記モータを駆動して前記加速制御をおこなうことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の印刷装置。
  6. 前記制御手段は、印字長に基づいて前記目標周波数を補正して前記モータを定速で駆動することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
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