JP2019118557A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性コアの股間部及び臀部において良好なフィット性を実現可能なパンツ型吸収性物品を提供する。【解決手段】上下方向に沿って配置された吸収性コア(11)を備え、上下方向の下端部にて前後に折り曲げられた吸収性本体(10)、を有するパンツ型吸収性物品(1)であって、吸収性コア(11)は、前後方向の後側に折り曲げられた部分である後側部(10R)を有し、吸収性コア(11)は、後側部(10R)において、周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている後側低坪量領域(39)と、後側低坪量領域(39)よりも上下方向の上側に設けられ、後側低坪量領域(39)よりも平均坪量が高くなっている臀部高坪量領域(55)と、を有し、後側低坪量領域(39)と臀部高坪量領域(55)との境界部(55BF)の少なくとも一部は、前記右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している。【選択図】図6

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型吸収性物品は尿等の排泄液を吸収する吸収性コアを有している。そして、吸収性コアの一部の領域にスリット等を設けて剛性を低くすることにより、パンツ型吸収性物品の着用時に、当該低剛性部において吸収性コアが折れ曲がりやすくなり、着用者の身体に沿って立体的に変形しやすくする技術が知られている。例えば、特許文献1には、吸収性コアを、長手方向について腹側部,中間部,背側部の3つの領域に区分し、それぞれの領域に溝状の凹部を設け、それらの凹部同士が互いに連結している吸収性物品が開示されている。
特開2012−143535号公報
特許文献1の吸収性物品は、吸収体が変形しやすくなる一方で、中間部及び背側部の凹部が互いに連結しているため、フィット性が悪化する場合がある。例えば、着用者の股下部における吸収性コアの折れ曲がりの起点となる中間部凹部の変形が、背側部凹部の変形を誘発し、着用者の背側部において臀部形状に沿った吸収性コアの変形が生じ難くなるおそれがある。また、着用者が歩行する際に脚を前後に動かすと、股下部(中間部)において吸収性コアの幅方向の両側部にそれぞれ反対方向(前方向と後方向)の力が作用するが、当該反対方向の力が背側部に伝播すると、臀部位に皺が生じやすくなるおそれがある。したがって、特許文献1のような吸収性物品では、股間部や股下部においてフィット性や肌触りが悪化するおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、吸収性コアの股間部及び臀部において良好なフィット性を実現可能なパンツ型吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、前記上下方向に沿って配置された吸収性コアを備え、前記上下方向の下端部にて前後に折り曲げられた吸収性本体、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記前後方向の後側に折り曲げられた部分である後側部を有し、前記吸収性コアは、前記後側部において、周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている後側低坪量領域と、前記後側低坪量領域よりも前記上下方向の上側に設けられ、前記後側低坪量領域よりも平均坪量が高くなっている臀部高坪量領域と、を有し、前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部の少なくとも一部は、前記左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、吸収性コアの股間部及び臀部において良好なフィット性を実現可能なパンツ型吸収性物品を提供することができる。
パンツ型使い捨ておむつ1の斜視図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図2のI−I線での概略断面図である。 図4Aは、展開且つ伸長状態の吸収性本体10を肌側から見た概略平面図である。図4Bは、図4AのA−A断面図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1の概略平面図であり、各種伸縮領域(21s,22s,23s)と、吸収性コア11との位置関係を説明する図である。 吸収性コア11を肌側から見た平面図である。 おむつ1着用時における吸収性コア11の変形について説明する概略斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、前記上下方向に沿って配置された吸収性コアを備え、前記上下方向の下端部にて前後に折り曲げられた吸収性本体、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記前後方向の後側に折り曲げられた部分である後側部を有し、前記吸収性コアは、前記後側部において、周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている後側低坪量領域と、前記後側低坪量領域よりも前記上下方向の上側に設けられ、前記後側低坪量領域よりも平均坪量が高くなっている臀部高坪量領域と、を有し、前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部の少なくとも一部は、前記左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、臀部高坪量領域によって、吸収性コアを左右方向に圧縮する力が股下部から臀部側へ伝達されることが抑制される。また、後側低坪量領域と臀部高坪量領域との境界に沿って吸収性コアが斜めに立ち上がり、着用者の臀部を包み込むように変形する。これにより、股間部から臀部に亘る領域で吸収性コアのフィット性を向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後側低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、股下部から臀部に亘る領域で、縦長部を起点として吸収性コアが折れ曲がり変形を生じやすくなる。これにより、着用者の股下から臀部付近の身体形状に沿って吸収性コアが3次元的に変形しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記左右方向に伸縮する後側伸縮領域を備え、前記吸収性本体に接続された後側ベルト部を有し、前記上下方向において、前記後側低坪量領域の少なくとも一部が、前記後側伸縮領域と重複している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、後側伸縮領域と重複している部分において、後側低坪量領域に対して左右方向の収縮力が作用する。これにより、当該重複した部分では吸収性コアが収縮変形しやすくなると共に、着用者の脚の動き等によって発生する外力を緩衝しやすくなる。したがって、吸収性コアのフィット性がより向上する。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記上下方向において、前記臀部高坪量領域は、前記後側伸縮領域と重複している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、後側伸縮領域による収縮力を作用させることによって、剛性の高い臀部高坪量領域が変形しやすくなる。また、非肌側から収縮力が作用することにより、臀部高坪量領域が着用者の肌側に押し付けられるようになる。したがって、臀部高坪量領域が着用者の臀部の丸み沿って曲面を形成するように変形しつつ、着用者の肌に密着しやすくなり、吸収性コアのフィット性をより向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記左右方向に伸縮する後側伸縮領域を備え、前記吸収性本体に接続された後側ベルト部を有し、前記上下方向において、前記後側低坪量領域の少なくとも一部が、前記後側ベルト部と重複している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、後側ベルト部と重複する部分では、後側低坪量領域の非肌側における剛性が確保されやすくなる。したがって、吸収性コアは非肌側よりも肌側に折れ曲がりやすくなり、また、後側低坪量領域に過度な外力が作用する場合であっても、後側ベルト部によって外力が緩衝され、吸収性コアが破損することを抑制することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記後側部において、前記臀部高坪量領域よりも上側に、周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている臀部低坪量領域を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、臀部高坪量領域を挟んで上側(臀部側)と下側(股下側)とにそれぞれ低坪量領域が設けられていることにより、各々の領域において吸収性コアをより自然に変形させやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部の少なくとも一部は、前記左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの臀部高坪量領域よりも上側の領域が、境界部の傾斜に沿って斜めに立ち上がるようになり、着用者の臀部の丸みを包み込むような曲面を形成しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部が前記左右方向に対してなす角度のうち小さい方の角度は、前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部が前記左右方向に対してなす角度のうち小さい方の角度よりも大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、股下部に近い方の境界部では、傾斜角度を大きくすることで吸収性コアの変形量を大きくすることができ、吸収性コアの折れ曲がり変形が生じやすくなる。一方、臀部に近い方の境界部では、傾斜角度を小さくすることで、吸収性コアが臀部の丸みに沿って緩やかに変形しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記左右方向における、前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部の長さは、前記左右方向における、前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部の長さよりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の臀部に近い方の境界部において、吸収性コアが変形可能な領域をより広くすることができる。したがって、臀部の広い領域が吸収性コアによって覆われやすくなり、フィット性をより向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記臀部低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部を複数有しており、前記上下方向において、少なくとも一部の前記縦長部の上端位置と、前記吸収性コアの上端位置とが同じである、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの上端縁において、坪量及び剛性が低くなる部分が形成されるため、上端縁部分が柔軟に変形しやすくなる。したがって、着用者の臀部側の腰回りのカーブにあわせて吸収性コアの上端部が変形しやすくなり、また、腰回りにおける肌触りをソフトにすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後側低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部と、前記縦長部と交差する複数の横長部とを有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、上下方向に沿って延びる縦長部と、左右方向に沿って延びる横長部とを互いに交差させるように設けることによって、股下部において、吸収性コアをより柔軟に変形させやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、着用時に着用者の股下に位置する股下部において、前記吸収性コアよりも非肌側に積層され、前記上下方向に沿って伸縮する股下伸縮領域を有する股下部材を有し、前記後側低坪量領域の少なくとも一部は、前記股下伸縮領域と重複している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの後側低坪量領域に対して、非肌側から上下方向の伸縮性が作用することにより、該後側低坪量領域では、吸収性コアが着用者の股間部に沿って湾曲するように変形する。また、吸収性コアが肌側に折れ曲がりやすくなるため、着用者の身体形状に沿った変形が促進される。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後側部において、前記臀部高坪量領域の前記上下方向の下側、かつ、前記左右方向の中央には、前記上下方向に沿って前記吸収性コアを貫通する、中央低坪量領域が設けられている、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアが着用者の股間部で両脚に挟み込まれた際に、剛性が最も低い中央低坪量領域を基点として吸収性コアが上下方向に沿って肌側に凸形状となるように折れ曲がり変形しやすくなる。これにより、吸収性コアが着用者の排泄口や臀部の割れ目に沿ってフィットしやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後側部において、前記後側低坪量領域の前記上下方向の下側には、前記後側低坪量領域よりも平均坪量が高くなっている第2臀部高坪量領域が設けられている、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、股下部において、吸収性コアに大きな力が作用した場合であっても、そのような力の一部が第2臀部高坪量領域において緩和され、股下側から臀部側に大きな力が伝達されることを抑制しやすくなる。これにより、吸収性コアのフィット性をより向上させることができる。
===実施形態===
以下、本発明の「パンツ型吸収性物品」として、大人用のパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて実施形態を説明する。但し、本発明のパンツ型吸収性物品は、例えば、子供用の使い捨ておむつや、生理用品(ショーツ型ナプキン)等としても利用可能である。
<<おむつ1の全体構成>>
図1は、おむつ1の概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。図3は、図2のI−I線での概略断面図である。なお、おむつ1の「伸長状態」とは、おむつ1を皺なく伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述する外装部材20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態である。
おむつ1は、互いに交差する上下方向、左右方向、及び、前後方向を有するとともに、図3に示すように、各部材が積層された厚さ方向を有する。上下方向において、着用者の胴側となる側を上側とし、着用者の股下となる側を下側とする。前後方向において、着用者の腹側となる側を前側とし、着用者の背側となる側を後側とする。厚さ方向において、着用者の身体に接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。また、図2の展開状態において、おむつ1は、互いに交差する長手方向及び幅方向を有している。長手方向は、上下方向に沿った方向であり、幅方向は、左右方向と同じ方向である。
おむつ1は、平面視長方形状である吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に位置する外装部材20とを有している。外装部材20は、図1の前後方向における前側に位置する腹側外装部材21(前側ベルト部21)と、前後方向における後側に位置する背側外装部材22(後側ベルト部22)と、それらを繋ぐ股下外装部材23(股下部材23)とを有している。厚さ方向に隣接する上記部材は接着剤等で接合されている。
また、吸収性本体10の長手方向の一端側に、前側ベルト部21が位置し、吸収性本体10の長手方向の他端側に、後側ベルト部22が位置している。吸収性本体10の長手方向において、前側ベルト部21が位置する側を前側とし、後側ベルト部22が位置する側を後側とする。つまり、前側ベルト部21は吸収性本体10の前側上端部に位置し、後側ベルト部22は吸収性本体10の後側上端部に位置している。また、股下部材23は前側ベルト部21及び後側ベルト部22よりも肌側に位置している。
なお、本実施形態のおむつ1では外装部材20が3部材から構成されているが、これに限らない。例えば、前側ベルト部21、後側ベルト部22、及び、股下部材23が1部材であっても良い。また、股下部材23を有さない構成や、外装部材20よりも非肌側に外装部材20とは異なる部材がさらに積層されている構成であっても良い。
図2に示す展開状態のおむつ1は、吸収性本体10が長手方向の所定位置CLで前後に2つ折りされ、前側ベルト部21の左右方向の両側部と後側ベルト部22の左右方向の両側部とが溶着等で接合されることにより、図1に示すパンツ型となる。つまり、吸収性本体10の長手方向がおむつ1の上下方向に沿い、前側ベルト部21と後側ベルト部22とが環状に繋って、胴回り開口1a及び一対の脚回り開口1bが形成される。以下、前側ベルト部21と後側ベルト部22とが接合された領域を端部接合領域24と言う。
また、本明細書中では、所定位置CLにて折り曲げられた吸収性本体10(吸収性コア11)のうち、前側に折り曲げられた部分を「前側部10F」、後側に折り曲げられた部分を「後側部10R」とする。すなわち、図2の長手方向において、吸収性本体10(吸収性コア)11の所定位置CLよりも前側の領域を「前側部10F」と呼び、所定位置CLよりも後側の領域を「後側部10R」と呼ぶ場合がある。
吸収性本体10は、図3に示すように、吸収性コア11と、吸収性コア11の肌側に位置するトップシート12と、吸収性コア11の非肌側に位置するバックシート13とを有している。図4Aは、展開且つ伸長状態の吸収性本体10を肌側から見た概略平面図である。図4Bは、図4AのA−A断面図である。なお、図4Bでは、説明の簡略化のため、吸収性コア11に設けられる低坪量領域(後述)については非表示としている
吸収性コア11は、尿等の排泄液を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。本実施形態の吸収性コア11は、長手方向の前側端と後側端との間に、左右方向における幅が狭くなったくびれ部11cを有しており、図4Aに示されるような平面視略砂時計形状を有している。また、吸収性コア11には周囲よりも坪量が低くなった領域である各種の低坪量領域が形成されている。低坪量領域の詳細については後で説明する。また、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシートによって、外周面が覆われていても良い。
トップシート12は、液透過性のシートであり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等が用いられる。バックシート13は、液不透過性シート13a、及び、その非肌側に配された疎水性シート13bの二層構造である。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、疎水性シート13bとしては、例えば柔軟性を有する疎水性の不織布等が用いられる。なお、バックシート13は液不透過性シート13aの一層構造であっても良い。
バックシート13の左右方向の両側にはサイドシート14が設けられている。このサイドシート14は、吸収性コア11の左右方向の両端11es,11esよりも左右方向の外側に延出し、吸収性本体10の左右方向の両端10es,10esを折り返し位置として左右方向の内側かつ厚さ方向の肌側に折り返されることによって、1対の防漏壁部40形成している。防漏壁部40には糸ゴム等の防漏壁弾性部材41,42が、吸収性本体10の長手方向(上下方向)に沿って伸長された状態で固定されている。この防漏壁弾性部材41,42が長手方向に収縮することにより、吸収性本体10の左右方向の両端部において一対の防漏壁部40が肌側に立ち上がり、おむつ1の防漏壁として機能する。なお、サイドシート14を設けず、バックシート13(液透過性シート13b)を吸収性コア11の左右方向の外側まで延出させることによって、防漏壁部40が形成されるようにしても良い。
前側ベルト部21、及び、後側ベルト部22は、それぞれ図2に示すように、上下方向において端部接合領域24が位置する胴回り領域211,221と、胴回り領域211,221よりも下側の股下側領域212,222とを有している。胴回り領域211,221は平面視長方形状を成している。股下側領域212,222は略台形形状を成し、その外縁部は、上下方向の下側に向かって左右方向の内側に傾斜する傾斜部212s,222sを有している。つまり、股下側領域212,222は下側に向かって横幅が狭くなっている。また、本実施形態では、前側ベルト部21の股下側領域221に比べて、後側ベルト部22の股下側領域222の方が大きく、着用者の臀部を広く被覆可能となっている。
前側ベルト部21、及び、後側ベルト部22は、それぞれ図3に示すように、肌側に位置する肌側シート213,223と、非肌側に位置する非肌側シート214,224と、それらの間に位置し、少なくともおむつ1の左右方向に伸縮性を備える伸縮性不織布215,225とを有している。
肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224は、柔軟なシートであることが好ましく、例えばスパンボンド不織布やSMS不織布等が用いられる。
伸縮性不織布215,225は、例えば、弾性を有する熱可塑性エラストマー性繊維であるポリウレタン系エラストマーと、非弾性を有する熱可塑性樹脂性繊維であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)とを有しており、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布である。この延伸処理により、伸縮性不織布215,225は、所定の方向に伸縮性を有しているものとする。なお、延伸処理は、互いに直交する方向に延伸処理を行うものであっても良いし、所定方向にのみ延伸処理を行うものであっても良い。所定方向にのみ延伸処理を行った場合、所定方向における伸縮性が発現されるが、全ての繊維の配向が所定方向に沿っているとは限らないため、所定方向と直交する方向にも伸縮性が発現される。
肌側シート213,223、非肌側シート214,224、及び、伸縮性不織布215,225は、点在する複数の溶着部25a,25b(例えば超音波溶着が施された領域)により接合されているため、例えば固化する接着剤により接合される場合に比べて、肌触りが柔らかくなっている。また、溶着部25a,25bの間において、伸縮性不織布215,225が収縮することで、肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224が厚さ方向の外側に湾曲して突出する。つまり、肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224が溶着部25a,25bの間で膨らむため、肌触りがより柔らかくなり、視覚的にも柔らかい印象を使用者に付与できる。
このような構成により、前側ベルト部21、及び、後側ベルト部22は、全体としておむつ1の左右方向(及び上下方向)に伸縮性を有している。前側ベルト部21において左右方向の伸縮性を発現している領域を前側伸縮領域21sとし、後側ベルト部22において左右方向の伸縮性を発現している領域を後側伸縮領域22sとする(図5の網掛け部参照)。また、溶着部25a,25bは、図2に示すように比較的に狭い間隔で点在している。そのため、本実施形態のおむつ1では、多方向に延び、且つ、きめ細やかな膨らみ(皺)が発生し、おむつ特有の一方向の皺(縦皺等)の発生を防止できるため、おむつ1の美観性が良い。
なお、伸縮性不織布215,225の代わりに伸縮性フィルムを用いても良い。但し、伸縮性フィルムの厚みはほぼ均一であるため、溶着部25a,25bの間の肌側シート213,223及び非肌側シート214,224の膨らみが潰れやすい。これに対して、伸縮性不織布215,225は溶着部25a,25bの間において厚みが増すため、肌側シート213,223及び非肌側シート214,224の膨らみが潰れ難く、肌触りの柔らかさや美観性を保つことができる。
また、溶着部25a,25bが点在する領域のうち、吸収性本体10と厚さ方向に重なる第1点在領域Xと、それ以外の第2点在領域Yとで、溶着部25a,25bの形状や、単位面積当たりの溶着部25a,25bの割合を異ならせても良い。なお、図2において、第1点在領域Xでは、左右方向に対して45度又は−45度傾いた略長方形状の溶着部25aが交互に配置されている。一方、第2点在領域Yでは、円形状の溶着部25bが千鳥状に配置されている。
また、第1点在領域Xに比べて第2点在領域Yの方が、単位面積当たりの溶着部25bの面積が小さくなっている。そのため、汗やムレ等の問題を生じやすい胴回り領域211,221において、溶着部25bにより通気性が阻害されてしまうことを抑制でき、適切な通気性を確保できる。一方、吸収性本体10と重複する第1点在領域Xでは、前側ベルト部21及び後側ベルト部22の収縮が適度に抑えられ、吸収性本体10の左右方向の収縮を軽減できる。
また、前側ベルト部21、及び、後側ベルト部22では、胴回り開口1aに沿う領域に、糸ゴム等の胴回り弾性部材26が複数配されている。同様に、脚回り開口1bに沿う領域に、糸ゴム等の脚回り弾性部材27が複数配されている。つまり、おむつ1の胴回り及び脚回りは、胴回り弾性部材26及び脚回り弾性部材27によって、着用者の身体にしっかりと密着するため、おむつ1のずれ落ちや脚回りからの漏れを防止できる。一方、その他の部位は、伸縮性不織布215,225により面全体で緩やかに着用者の身体にフィットするため、締め付け感が軽減される。
股下部材23は、長手方向の中央部分において左右方向の内側へ湾曲した平面視略砂時計形状を成している。また、図3に示すように、股下部材23は、肌側に位置する肌側シート231と、非肌側に位置する非肌側シート232と、それらの間に位置し、おむつ1の上下方向(吸収性本体10の長手方向)に伸縮性を付与する伸縮性不織布233とを有している。これらのシート231〜233は複数の溶着部(例えば第2点在領域Yと同様の溶着部25b)により接合されている。股下部材23において、上下方向に沿った伸縮性が発現している領域を股下伸縮領域23sとする(図5の斜線部参照)。
この股下伸縮領域23sが設けられることにより、吸収性コア11は着用者の股下部に密着でき、また、排泄により吸収性コア11の重量が増しても、おむつ1の垂れ下がりを抑制できる。また、股下部材23のうち脚回り開口1bに沿う領域に、複数の股下弾性部材28が配されており、股下部材23が着用者の脚回りに密着するようになっている。
<<吸収性コア11の変形について>>
おむつ1を着用する際に、着用者の身体の動きに合わせて吸収性コア11(吸収性本体10)が変形する様子ついて説明する。
図5は、展開且つ伸長状態のおむつ1の概略平面図であり、各種伸縮領域(21s,22s,23s)と、吸収性コア11との位置関係を説明する図である。図6は、吸収性コア11を肌側から見た平面図である。
図5に示されるように、吸収性コア11は、着用時に着用者の下腹部に位置する「下腹部位11A」と、着用者の股下部に位置する「股下部位11B」と、着用者の臀部に位置する「臀部位11C」とを有する。図5では、前側ベルト部21と重複する部位を下腹部位11Aとし、後側ベルト部22と重複する部位を臀部位11Cとし、その間を股下部位11Bとしている。すなわち、下腹部位11Aはおむつ1の前側部10Fに位置する部位であり、臀部位11Cはおむつ1の後側部10Rに位置する部位である。そして、股下部位11Bは、おむつ1の上下方向の下端部に位置し、所定位置CLを跨いで前側部10Fと後側部10Rとに亘って設けられる部位である。
但し、図5に示す「股下部位11B」の範囲は一例であり、これに限らない。例えば、長手方向において、前側ベルト部21の端部接合領域24の下端から後側ベルト部22の端部接合領域24の下端までの領域を1/3にしたときの中央領域を股下部位としても良い。
吸収性コア11は、股下部位11Bにおいて、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低くなった領域である「股下低坪量領域36」を有している。股下低坪量領域36は、上下方向(吸収性コアの長手方向)に沿った縦長部36lと、左右方向(吸収性コアの幅方向)に沿った横長部36wとが交差することによって形成されている。なお、縦長部36lは、股下部位11Bにおいて左右方向に間隔を空けて複数設けられており、各々の縦長部36lには、上下方向に間隔を空けて複数の横長部36wが設けられている。
なお、吸収性コア11の「坪量」とは、単位面積当たりの吸収性コア11(例えばSAPが混入した液体吸収性繊維)の質量(g/m)である。股下低坪量領域36と周囲との吸収性コア11の坪量の比較は、周知の方法で行うと良い。例えば、目視で比較する方法がある。その他、対象部位を吸収性コア11からサンプルとして切り出し、各サンプルの質量、及び、各サンプルの面積を測定し、単位面積当たりの質量を算出して比較する方法がある。以下に説明するその他の低坪量領域に関しても、同様である。
吸収性コア11は、股下低坪量領域36と周囲との剛性差により、股下低坪量領域36を起点として折れ曲がりやすい。したがって、おむつ1の着用時において、吸収性コア11はこの股下低坪量領域36を起点として折れ曲がることによって着用者の身体の凹凸に合わせて容易に変形し、着用者の身体にフィットしやすくなる。特に、股下部位11Bは、おむつ1の着用時において着用者の両脚に挟み込まれることにより左右方向の圧縮力を受けやすい部位である。そこで、股下部位11Bにおいて上下方向に沿って延びる縦長部36lと、左右方向に沿って延びる横長部36wとを互いに交差させるように設けることにより、吸収性コア11をより柔軟に変形させやすくすることができる。
また、図6に示されるように、吸収性コア11は、股下低坪量領域36よりも上下方向の上側、かつ、前後方向の後側(後側部10R)に、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低くなった領域である「第2股下低坪量領域37」を有している。第2股下低坪量領域37は、股下低坪量領域36と略同様の構成を有しており、上下方向(吸収性コアの長手方向)に沿った縦長部37lと、左右方向(吸収性コアの幅方向)に沿った複数の横長部37wとが交差することによって形成されている。なお、第2股下低坪量領域37は、股下部位11Bと臀部位11Cとを跨いで配置されている。また、上述した股下低坪量領域36と第2股下低坪量領域37とを区別するために、以下では、股下低坪量領域36を「第1股下低坪量領域36」と呼ぶ場合がある。
また、吸収性コア11は、第1股下低坪量領域36よりも上下方向の上側、かつ、前後方向の前側(前側部10F)であって、第2股下低坪量領域37の縦長部37lの左右方向の間に、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低くなった領域である「中央低坪量領域32」を有している。中央低坪量領域32は、吸収性コア11の左右方向の中央部において、上下方向(吸収性コア11の長手方向)に沿って配置され、周囲に比べて坪量が低く、左右方向よりも上下方向に長い略長方形状の領域である。同様に、股下低坪量領域36よりも上下方向の上側、かつ、前後方向の後側(後側部10R)の、左右方向の中央部には、中央低坪量領域32と対応する「中央低坪量領域33」が設けられている。本実施形態では、中央低坪量領域32,33において吸収性コア11が存在しないものとする。すなわち、中央低坪量領域32,33は吸収性コア11が厚さ方向に貫通した孔である。
これらの低坪量領域(32,33,36,37)のうち、後側部10Rに設けられている(前側部10Fに設けられていない)第2股下低坪量領域37及び中央低坪量領域33を合わせて、「後側低坪量領域39」とする(図6参照)。
また、吸収性本体10の後側部10Rにおいて、後側低坪量領域39よりも上下方向の上側(長手方向の後側)には、第2股下低坪量領域37(及び中央低坪量領域33)よりも坪量が高い「臀部高坪量領域55」が設けられている。この臀部高坪量領域55は、左右方向に連続した領域であり、後側低坪量領域39と臀部高坪量領域55との境界部は、左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している。したがって、臀部高坪量領域55は図6に示されるような略U字型若しくはV字型の形状を有する領域となっている。なお、後側低坪量領域39と臀部高坪量領域55との「境界」は、第2股下低坪量領域37の縦長部37lの上下方向の上側端(長手方向の後側端)、及び、中央低坪量領域33の上下方向の上側端(長手方向の後側端)を連続的に結んだ線(曲線)であり、図6では破線で表示されている。以下、後側低坪量領域39と臀部高坪量領域55との境界部のことを「第1境界部55BF」とも呼ぶ。
なお、後側低坪量領域39の「坪量」は、図6で左右方向の両端に配置された縦長部37lと上下方向の両端部の破線によって囲まれた領域の平均の坪量のことを言う。同様に、臀部高坪量領域55の坪量は、後側低坪量領域39と臀部低坪量領域38(後述)との間に挟まれた領域の平均の坪量のことを言う。
さらに、吸収性本体10の後側部10Rにおいて、臀部高坪量領域55よりも上下方向の上側(長手方向の後側)には、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低くなった領域である「臀部低坪量領域38」が設けられている。臀部低坪量領域38は第2股下低坪量領域37と略同様の構成を有し、縦長部38l及ぶ横長部38wを有している。
臀部高坪量領域55と臀部低坪量領域38との境界部は、左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している。臀部高坪量領域55と臀部低坪量領域38との「境界」は、臀部低坪量領域38の縦長部38lの上下方向の下側端(長手方向の前側端)を連続的に結んだ線(曲線)であり図6の点線で表示されている。以下、臀部高坪量領域55と臀部低坪量領域38との境界部のことを「第2境界部55BR」とも呼ぶ。また、臀部低坪量領域38の「坪量」は、図6で左右方向の両端に配置された縦長部38lと第2境界部55BR及び吸収性コア11の後側端縁とによって囲まれた領域の平均の坪量のことを言う。
次に、おむつ1着用時における吸収性コア11の変形について具体的に説明する。図7は、おむつ1着用時における吸収性コア11の変形について説明する概略斜視図である。
中央低坪量領域32,33では、吸収性コア11が厚さ方向に貫通し、剛性が最も低くなっている。つまり、吸収性コア11は、中央低坪量領域32,33において最も折れ曲がり変形を生じやすい。そのため、おむつ1の着用時に、吸収性コア11が着用者の股間部で両脚に挟み込まれると、該吸収性コア11が中央低坪量領域32,33の部分で上下方向(吸収性コア11の長手方向)に沿って左右に折れ曲がる。これにより、長手方向における中央低坪量領域32,33の間の股下部位11Bにおいて、図7のように、吸収性コア11が長手方向に沿って着用者の肌側に凸形状に変形し、凸部11tが形成される。つまり、中央低坪量領域32,33は、吸収性コア11を股下部位11Bにおいて長手方向に沿って折り曲げる「折り誘導領域」としての機能を有する。吸収性コア11が股下部位11Bにおいて肌側に凸変形することにより、凸部11tが着用者の排泄口や臀部の割れ目に沿ってフィットしやすく、股下部において排泄物の吸収性を向上させることができる。
そして、前側部10Fでは、股下部位11Bから下腹部位11Aにかけて、吸収性コア11が着用者の腹部の曲面形状に沿って立ち上がる。また、後側部10Rでは、股下部位11Bから臀部位11Cにかけて、吸収性コア11が着用者の臀部の曲面形状に沿って立ち上がる。これにより、おむつ1の着用時において、吸収性コア11は図7のような形状に変形する。
ここで、後側部10Rにおける吸収性コア11の変形に着目すると、おむつ1の着用時において、股下部位11Bでは、上述のように吸収性コア11が着用者の肌側に凸となる山型に変形し、上下方向(吸収性コア11の長手方向)に沿って凸部11tが連続した状態となっている。仮に、この凸部11tが上下方向(長手方向)の全域に亘って連続して形成された場合、臀部位11Cにも凸部11tが形成されるため、着用者の臀部に凸部11tが当たることにより、臀部における肌当たりが悪くなるおそれがある。また、臀部側の腰回りにおいて吸収性コア11と着用者の肌との間に隙間が生じ、排泄物が漏出する原因となるおそれがある。
これに対して、本実施形態のおむつ1では、後側部10Rにおいて、後側低坪量領域39の上下方向の上側(長手方向の後側)に、臀部高坪量領域55を設けることにより、臀部高坪量領域55よりも上側(後側)の領域では吸収性コア11が凸変形をしないようにしている。具体的には、股下部位11Bにおいて吸収性コア11を肌側に凸となるように折り曲げ変形させる力が臀部位11Cに伝達されるのを、剛性の高い臀部高坪量領域55によって遮断する。これにより、臀部高坪量領域55よりも上側(後側)の領域において吸収性コア11の左右方向中央部が着用者の肌側に凸変形することが抑制され、吸収性コア11が図7のような面形状を維持した状態で臀部側に立ち上がるようになる。特に、後側低坪量領域39のうち、貫通孔である中央低坪量領域33は、吸収性コア11の剛性が最も低く折れ曲がりやすい部位であることから、該中央低坪量領域33よりも上下方向の上側(長手方向の後側)に臀部高坪量領域55を設けることにより、そのような折れ曲がりの影響が臀部側に伝達されるのを抑制し、フィット性が悪化することを抑制できる。
また、おむつ1の着用時において、吸収性コア11の股下部位11Bは着用者の両脚で挟まれ、歩行時に着用者が脚を前後に動かすと、左右方向の右側の領域と左側の領域とで反対向きの力(せん断力)が作用することにより、皺が発生したり歪が生じたりしやすい。しかしながら、おむつ1では、股下部位11Bにおいてそのような皺が生じたとしても、臀部高坪量領域55よりも後側の領域では皺が生じ難くなる。
このように、臀部高坪量領域55が設けられていることにより、股下部位11Bにおいて吸収性コア11に作用している力が、臀部高坪量領域55よりも後側の臀部位11Cに伝達されることが抑制される。したがって、臀部高坪量領域55を挟んで股下部位11Bと臀部位11Cとで、吸収性コア11が異なる変形をしやすくなり、各領域におけるフィット性が向上する。
そして、吸収性コア11が変形する際には、股下部位11Bにおいて吸収性コア11を左右方向に圧縮するように作用していた力が第1境界部55BFに集約し、該第1境界部55BFを起点として、吸収性コア11が臀部側に大きく立ち上がる。その結果、吸収性コア11のうち臀部高坪量領域55よりも上側(長手方向の後側)の領域は、股下部11Bのように凸型に変形することなく、着用者の臀部側に立ち上がる。したがって、吸収性コア11を着用者の身体形状に応じて自然に変形させやすくなる。
さらに、第1境界部55BFが左右方向の中央から両外側、かつ、長手方向の後側から前側に傾斜しているため、吸収性コア11のうち臀部高坪量領域55よりも上側(長手方向の後側)の領域は、該境界部の傾斜に沿って斜めに立ち上がり、着用者の臀部を包み込むように変形する。これにより、着用者の臀部における吸収性コア11のフィット性を向上させることができる。
また、おむつ1では、後側低坪量領域39を構成する第2股下低坪量領域37に複数の縦長部37lが設けられている。この領域は、股下部位11Bにおいて着用者の脚の間に挟まれることにより、大きな力が作用しやすい部位であると共に、股下部位11Bから臀部位11Cにかけて、着用者の臀部の丸みに沿って吸収性コア11が立ち上がり始める部分である。また、着用者が脚を動かした場合に、皺等が発生しやすい領域である。そのため、本実施形態では、この領域に複数の縦長部37lを設け、縦長部37lを起点として吸収性コア11が折れ曲がり変形を生じやすくなるようにしている。これにより、着用者の臀部付近の身体形状に沿って吸収性コア11が3次元的に変形しやすくなる。また、吸収性コア11を細かく折れ曲がり変形させることで、吸収性コア11の表面に皺を形成させようとする力を分散させ、皺の形成を抑制し、吸収性コア11と着用者の身体との間に隙間が生じ難くすることができる。
また、おむつ1では、第2股下低坪量領域37(後側低坪量領域39)のうち少なくとも一部が、後側ベルト部22の後側伸縮領域22sと重複している。図5では、第1境界部55BFよりも左右方向の内側、かつ、上下方向の下側(長手方向の前側)の領域において第2股下低坪量領域37と後側伸縮領域22sとが重複している。したがって、おむつ1の着用時には、当該重複した部分において第2股下低坪量領域37に対して後側伸縮領域22sによる左右方向の収縮力が作用する。これにより、左右方向において第1境界部55BFによって挟まれた領域において、吸収性コア11が収縮変形しやすくなり、着用者の脚の動き等によって発生する外力を緩衝しやすくなる。したがって、臀部側に力が伝達されることをより抑制しやすくなる。
また、おむつ1では、臀部高坪量領域55も後側ベルト部22の後側伸縮領域22sと重複している。臀部高坪量領域55のように剛性が高い領域は、基本的に変形し難く平面形状を維持しやすい領域であるため、着用者の臀部の丸みに沿ってフィットさせることが難しい。これに対して、本実施形態では、後側伸縮領域22sによる収縮力を作用させることによって、臀部高坪量領域55自体が変形しやすくなる。また、臀部高坪量領域55の非肌側から左右方向の収縮力が作用することにより、該臀部高坪量領域55が着用者の肌に押し付けられるようになる。これにより、臀部高坪量領域55が着用者の臀部の丸み沿って曲面を形成するように変形しつつ、着用者の肌に密着しやすくなり、臀部における吸収性コア11のフィット性をより向上させることができる。
また、第2股下低坪量領域37(後側低坪量領域39)のうち少なくとも一部が、後側ベルト部22と重複していることから、当該重複している部分では、第2股下低坪量領域37の非肌側における剛性が確保されやすくなっている。これにより、吸収性コア11に左右方向の収縮力が作用した場合に、吸収性コア11は非肌側よりも肌側に折れ曲がりやすくなるため、上述した凸変形を生じやすくなる。また、第2股下低坪量領域37自体は低剛性であるため自在に変形可能であるのに対して、非肌側の後側ベルト部22では複数のシート部材(213,214等)が積層され剛性が高いため、着用者の脚の動き等により第2股下低坪量領域37に大きな力が作用した場合であっても、該第2股下低坪量領域37において吸収性コア11が破れたり大きくねじれたりすることが抑制される。すなわち、吸収性コア11に対して過度な外力が作用する場合であっても、後側ベルト部22によって外力が緩衝され、吸収性コア11が破損することを抑制することができる。
また、吸収性コア11の後側部10Rにおいて、臀部高坪量領域55よりも上下方向の上側(長手方向の後側)に、臀部低坪量領域38が設けられていることにより、吸収性コア11のフィット性を向上させることができる。上述したように本実施形態の吸収性コア11は、臀部高坪量領域55を挟んで上側の領域(臀部側)と下側(股下側)の領域とで全く異なる変形を行うため、それぞれの領域に低坪量領域が設けられていることにより、吸収性コア11をより自然に変形させやすくすることができる。例えば、吸収性コア11のうち、臀部高坪量領域55よりも上側の領域では、臀部低坪量領域38が着用者の臀部を包み込むように曲面状に変形することにより、臀部におけるフィット性を高めることができる。
また、臀部低坪量領域38は複数の縦長部38lを有しているが、これらの縦長部38lは、図6に示されるように、上下方向において、第2境界部55BRから吸収性コア11の上端(長手方向における後側の端)まで連続するように設けられている。すなわち、縦長部38lの上下方向における下端位置は第2境界部55BRとの交点であり、縦長部38lの上下方向における上端位置は吸収性コア11の上端との交点である。縦長部38lが吸収性コア11の上端に達するように設けられていることにより、臀部高坪量領域55に作用する応力が吸収性コア11の上端側に逃げやすくなり、臀部位11Cにおいて吸収性コア11に皺や歪が生じることを抑制しやすくなる。また、上下方向において縦長部38lの上端位置と吸収性コア11の上端位置とが同じであることから、吸収性コア11の上端縁において、坪量及び剛性が低くなる部分が形成され、該上端縁部分が柔軟に変形しやすくなる。したがって、着用者の臀部側の腰回り形状にあわせて吸収性コア11の上端部が変形しやすくなり、また、該腰回りにおける肌触りをソフトにすることができる。なお、複数の縦長部38lのうち全てが吸収性コア11の上端に達するように設けられている必要はなく、一部の縦長部38lが吸収性コア11の上端に達していれば良い。
また、おむつ1では、第2境界部55BRが左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜した、略V字型(U字型)となっている。したがって、吸収性コア11において臀部高坪量領域55よりも上側(長手方向の後側)の領域が、第2境界部55BRの傾斜に沿って斜めに立ち上がるようになり、着用者の臀部の丸みを包み込むような曲面を形成しやすくなる。
なお、左右方向に対する第2境界部55BRの傾斜角度は、左右方向に対する第1境界部55BFの傾斜角度よりも小さい。ここで、左右方向に対する傾斜角度とは、図6のように伸長させた状態の吸収性コア11において、各境界部55BF,55BRが左右方向に対してなす角度のうち小さい方の角度を言う。図6では、第2境界部55BRの傾斜角度θ55BRが、第1境界部55BFの傾斜角度θ55BFよりも小さくなっている(θ55BR<θ55BF)。
股下部位11Bに近い第1境界部55BFでは、傾斜角度θ55BFを大きくすることで、当該境界部における吸収性コア11の変形量を大きくすることが可能である。したがって、股下部位11Bで凸変形していた吸収性コア11を、臀部側に向かって自然に立ち上がるように変形させやすくなる。一方、第2境界部55BRでは、第1境界部55BFと比較して吸収性コア11の変形量が小さいため、傾斜角度θ55BRを小さくすることで、吸収性コア11が臀部の丸みに沿って緩やかに変形しやすくなるようにしている。
また、図6に示されるように、左右方向における第2境界部55BRの長さW55BRは、左右方向における第1境界部55BFの長さW55BFよりも長くなっている(W55BR>W55BF)。これにより、着用者の臀部に近い第2境界部55BRにおいて、吸収性コア11が変形可能な領域をより広くすることができる。したがって、臀部の広い領域が吸収性コア11によって覆われやすくなり、臀部領域におけるフィット性をより向上させることができる。
また、おむつ1では、後側低坪量領域39の少なくとも一部が、股下伸縮領域23sと重複している。吸収性コア11の後側低坪量領域39に対して、非肌側から上下方向の伸縮性が作用することにより、該後側低坪量領域39では、吸収性コア11が着用者の股間部に沿って湾曲するように変形する。また、吸収性コア11が肌側に折れ曲がりやすくなるため、上述した凸形状への変形が促進される。
また、後側低坪量領域39と第1股下低坪量領域36との上下方向の間には、後側低坪量領域39及び第1股下低坪量領域36よりも坪量が高い「第2臀部高坪量領域56」が設けられている。第2臀部高坪量領域56は、臀部高坪量領域55と略同様の高坪量領域であり、左右方向に連続して形成され、後側低坪量領域39及び第1股下低坪量領域36との境界部が、左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜した略U字型若しくはV字型の形状を有する領域である。臀部高坪量領域55よりも股下部位11Bに近い位置に第2臀部高坪量領域56が設けられていることにより、股下部位11Bが着用者の脚に挟まれること等によって大きな力が作用した場合であっても、そのような力の一部が第2臀部高坪量領域56において緩和され、臀部位11Cに大きな力が伝達されることを抑制しやすくなる。したがって、吸収性コア11のフィット性をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
1 パンツ型使い捨ておむつ(おむつ、パンツ型吸収性物品)、
1a 胴回り開口、1b 脚回り開口、
10 吸収性本体、10F 前側部、10R 後側部、
11 吸収性コア、11A 下腹部位、11B 股下部位、11C 臀部位、
11c くびれ部、11t 凸部、
12 トップシート、13 バックシート、14 サイドシート、
20 外装部材、
21 前側ベルト部(腹側外装部材)、21s 前側伸縮領域、
211 胴回り領域、212 股下側領域、213 肌側シート、214 非肌側シート、215 伸縮性不織布、
22 後側ベルト部(背側外装部材)、22s 後側伸縮領域、
221 胴回り領域、222 股下側領域、223 肌側シート、224 非肌側シート、225 伸縮性不織布、
23 股下部材(股下外装部材)、23s 股下伸縮領域、
231 肌側シート、232 非肌側シート、233 伸縮性不織布、
24 端部接合領域、
25a,25b 溶着部、
26 胴回り弾性部材、27 脚回り弾性部材、28 股下弾性部材、
32 中央低坪量領域、33 中央低坪量領域、
36 股下低坪量領域(第1股下低低坪量領域)、36l 縦長部、36w 横長部、
37 第2股下低坪量領域、37l 縦長部、37w 横長部、
38 臀部低坪量領域、38l 縦長部、38w 横長部、
39 後側低坪量領域、
40 防漏壁部、
41 防漏壁弾性部材、42 防漏壁弾性部材、
55 臀部高坪量領域、55BF 第1境界部、55BR 第2境界部、
56 第2臀部高坪量領域、
CL 所定位置、
θ55BF 傾斜角度、θ55BR 傾斜角度

Claims (14)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    前記上下方向に沿って配置された吸収性コアを備え、前記上下方向の下端部にて前後に折り曲げられた吸収性本体、を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記前後方向の後側に折り曲げられた部分である後側部を有し、
    前記吸収性コアは、前記後側部において、
    周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている後側低坪量領域と、
    前記後側低坪量領域よりも前記上下方向の上側に設けられ、前記後側低坪量領域よりも平均坪量が高くなっている臀部高坪量領域と、
    を有し、
    前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部の少なくとも一部は、前記左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後側低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向に伸縮する後側伸縮領域を備え、前記吸収性本体に接続された後側ベルト部を有し、
    前記上下方向において、前記後側低坪量領域の少なくとも一部が、前記後側伸縮領域と重複している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記臀部高坪量領域は、前記後側伸縮領域と重複している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向に伸縮する後側伸縮領域を備え、前記吸収性本体に接続された後側ベルト部を有し、
    前記上下方向において、前記後側低坪量領域の少なくとも一部が、前記後側ベルト部と重複している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記後側部において、
    前記臀部高坪量領域よりも上側に、周囲の領域よりも平均坪量が低くなっている臀部低坪量領域を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項6に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部の少なくとも一部は、前記左右方向の中央から両外側に向けて斜め下方向に傾斜している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部が前記左右方向に対してなす角度のうち小さい方の角度は、
    前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部が前記左右方向に対してなす角度のうち小さい方の角度よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項6または7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向における、前記臀部高坪量領域と前記臀部低坪量領域との境界部の長さは、前記左右方向における、前記後側低坪量領域と前記臀部高坪量領域との境界部の長さよりも長い、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記臀部低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部を複数有しており、
    前記上下方向において、少なくとも一部の前記縦長部の上端位置と、前記吸収性コアの上端位置とが同じである、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後側低坪量領域は、前記上下方向に沿った縦長部と、前記縦長部と交差する複数の横長部とを有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    着用時に着用者の股下に位置する股下部において、前記吸収性コアよりも非肌側に積層され、前記上下方向に沿って伸縮する股下伸縮領域を有する股下部材を有し、
    前記後側低坪量領域の少なくとも一部は、前記股下伸縮領域と重複している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後側部において、前記臀部高坪量領域の前記上下方向の下側、かつ、前記左右方向の中央には、前記上下方向に沿って前記吸収性コアを貫通する、中央低坪量領域が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後側部において、前記後側低坪量領域の前記上下方向の下側には、前記後側低坪量領域よりも平均坪量が高くなっている第2臀部高坪量領域が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。


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