以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置10が用いられる情報処理システム1の概略構成を示す。情報処理システム1は、情報処理装置10と、サーバ20と、端末30と、ネットワークNとを含む。情報処理装置10、サーバ20および端末30は、ネットワークNを介して互いに通信可能に構成される。以下、特に説明がない場合、情報処理装置10、サーバ20および端末30の間の情報の送受信は、ネットワークNを介して行われるものとする。
図1において、情報処理装置10のユーザが、ユーザU1として図示される。端末30のユーザが、ユーザU2として図示される。情報処理システム1において、情報処理装置10は、少なくとも、ユーザU1に向かって音声を出力し、また、ユーザU1の発する音声を録音する機能を備え得る。端末30は、少なくとも、ユーザU2に向かって音声を出力し、また、ユーザU2の発する音声を録音するという機能を備え得る。
情報処理装置10は、ユーザU1とコミュニケーションするためのコミュニケーション装置である。コミュニケーションの例はユーザU1との対話であり、その場合、情報処理装置10は、ユーザU1と対話を行うための対話装置として用いられる。コミュニケーションには、情報処理装置10がユーザU1に向けて出力する音声と、ユーザU1が情報処理装置10に発する音声とが用いられる。なお、図1に示される例では、情報処理装置10は、動物を模した外観形状を有する。ユーザU1は、情報処理装置10に自発的に話しかけたり、情報処理装置10からユーザU1に向けて出力された音声に対して返答したりする際に、情報処理装置10に向かって音声を発する。
情報処理装置10が出力する音声には、情報処理装置10内に予め記憶されている音声データに基づく音声、サーバ20内の音声データに基づく音声などが含まれる。サーバ20内の音声データには、端末30において取得された音声データ(たとえばユーザU2の音声データ)、情報処理システム1の管理者が準備した音声データなどが含まれる。以後、「音声データ」も単に「音声」という。
情報処理装置10は操作部13を含み、操作部13の操作によって、ユーザU1の音声の録音が制御される。録音制御の詳細については、後述する。情報処理装置10で録音されたユーザU1の音声は、直接またはサーバ20を介して、端末30に送信される。端末30でユーザU1の音声が再生されることによって、ユーザU2がユーザU1の音声を聞くことができる。端末30で録音されたユーザU2の音声は、直接またはサーバ20を介して、情報処理装置10へ送信される。情報処理装置10でユーザU2の音声が再生されることによって、ユーザU1がユーザU2の音声を聞くことができる。
以上のようにして、ユーザU1と情報処理装置10、より具体的には、情報処理装置10および端末30を用いたユーザU1とユーザU2とのコミュニケーションが実現される。録音された音声(ボイスメッセージ)が用いられるので、ユーザU1およびユーザU2は、リアルタイムでなくともコミュニケーションを行うことができる。
図2は、情報処理装置10、サーバ20および端末30のブロック図の例を示す。以下、情報処理装置10、サーバ20および端末30の順に説明する。情報処理装置10は、マイク11と、スピーカ12と、操作部13と、記憶部16と、制御部17と、通信部18と、再生スイッチ19とを含む。
マイク11は、ユーザU1からの情報が入力される入力部として機能する。マイク11には、たとえば先に図1を参照して説明したように、ユーザU1の音声が入力される。スピーカ12は、たとえば先に図1を参照して説明したように、ユーザU2の音声を出力する。
操作部13は、ユーザU1による接触操作を受け付ける。本実施形態では、操作部13は、タッチセンサ14と、録音スイッチ15と含む。タッチセンサ14は、ユーザU1が操作部13へ接触しているか否かを検出するために用いられる。タッチセンサ14の例は、面積感圧センサのようなタッチセンサである。面感圧センサとして、静電センサが用いられてもよい。録音スイッチ15は、ユーザU1の音声を録音するための制御に用いられる。録音スイッチ15は、印加される圧力(押圧)に応じてオン・オフ(オンまたはオフ)が切り替わる、物理スイッチ(物理ボタン)である。スイッチは、スイッチに対する押圧が一定値以上の場合にオンとされ、一定値未満の場合にオフとされる。
図3および図4を参照して、操作部13の構成の例を説明する。図3および図4に示されるように、操作部13は、ユーザU1の手Hによって操作される。この例では、操作部13は、ユーザU1の手Hによる操作を促すように、動物の手(前足)を模した外観形状を有している。このような外観形状は、操作部13を把持することをユーザU1に促すような外観形状とも言える。すなわち、操作部13は、ユーザU1によって把持される把持部として機能する。
操作部13は、先に図2を参照して説明したタッチセンサ14および録音スイッチ15に加えて、接触面13aおよび基板Pを含む。接触面13aは、ユーザU1の手Hが接触する部分である。タッチセンサ14および録音スイッチ15は、基板P上に設けられる。基板Pは、図示しない配線要素などによって、操作部13の他の要素(図2参照)に電気的に接続され得る。かかる接続は、有線接続に限らず、無線接続であってもよい。タッチセンサ14における検出結果(タッチセンサ14への接触の有無)および録音スイッチ15の状態(オン・オフ)を示す信号が、制御部17(図2)に送られる。これらの信号は、たとえば所定の周期で制御部17に送られてよい。なお、タッチセンサ14への接触が有るときにのみその旨を示す信号が制御部17に送られ、接触が無いときには制御部17に信号が送られなくてもよい。同様に、録音スイッチ15がオンであるときにのみその旨を示す信号が制御部17に送られ、オフのときには制御部17に信号が送られなくてもよい。
図4に示されるように、接触面13aはタッチセンサ14の接触面であってよい。たとえばこのような構成により、接触面13aへの接触の有無が、タッチセンサ14によって検出される。録音スイッチ15は、接触面13a(つまりタッチセンサ14)によって覆われている。この例では、接触面13aは、録音スイッチ15とは反対側に向かって凸形状を有する。接触面13aが操作部13の表面に露出しているのに対し、録音スイッチ15は露出せずに操作部13の内部に配置される。基板Pも、操作部13の内部に配置される。基板P上には、タッチセンサ14および録音スイッチ15が、録音スイッチ15がタッチセンサ14によって覆われた状態で配置される。ただし、操作部13におけるタッチセンサ14の位置は、図4に示される例に限定されない。図4に示される例では動物の手の平を模した部分に接触面13aが位置するようにタッチセンサ14が配置されているが、手の平を模した部分とは反対側の部分(手の甲を模した部分)に接触面13aが位置するようにタッチセンサ14が配置されてもよい。それら以外の場所にタッチセンサ14が配置されてもよい。すなわち、タッチセンサ14は、ユーザU1が録音スイッチ15のオン・オフを操作する状態でタッチセンサ14に(接触面13aに)自然に接触するように、操作部13に設けられていればよい。
操作部13の操作の例を説明する。たとえば、ユーザU1に対しては、はじめに録音スイッチ15を押せば、あとは、操作部13に軽く手を触れているだけでも録音が継続される、といった説明が行われるものとする。このような説明は、取扱い説明書、WEBサイトなどにおいて行われてもよいし、情報処理装置10の音声出力によって行われてもよい。ユーザU1は、まず、ユーザU1の親指の腹が接触面13aに接触し、他の指の腹(あるいは手の平)が操作部13における接触面13aとは反対側の部分に接触するように、操作部13に触れる。これにより、タッチセンサ14への接触が検出される。ただしこの時点では録音スイッチ15にはほとんど押圧が加わっていないので、録音スイッチ15はオフである。ここからさらに、録音スイッチ15を押すためにユーザU1が操作部13を強く握ると、録音スイッチ15に一定値以上の押圧が加わる。したがって、タッチセンサ14への接触が維持されたまま録音スイッチ15がオンになる。上述のように録音スイッチ15は物理スイッチであるので、ユーザU1は、指の感覚、スイッチが切り替わる音等に基づいて、録音スイッチ15がオンになったことを認識する。録音スイッチ15がオンになったことに応じて、録音が開始される。録音スイッチ15をオンにした後、ユーザU1は、操作部13への接触は維持しつつも操作部13を握る力を弱める。これにより、録音スイッチ15はオフになるが、タッチセンサ14への接触は維持される。タッチセンサ14への接触が検出されている間は、録音も維持される。録音を終了する際は、ユーザU1は、タッチセンサ14への接触をやめるために、操作部13から手を放す。タッチセンサ14への接触がなくなると、録音が停止される。ここで説明した操作部13の操作による録音は、後述の制御部17によって制御される。
図2に戻り、記憶部16は、情報処理装置10において実行される処理に必要な種々の情報を記憶する。たとえば、記憶部16は、マイク11に入力されたユーザU1の音声を記憶(録音)する。また、記憶部16は、サーバ20から受信したユーザU2の音声などを記憶する。
制御部17は、情報処理装置10の各要素を制御することによって、情報処理装置10の全体制御を行う。本実施形態では、制御部17は、操作部13の操作結果に応じて、マイク11に入力されたユーザU1の音声の録音(記憶部16への記憶)を制御する。操作部13の操作結果は、タッチセンサ14への接触の有無および録音スイッチ15のオン・オフを含む。録音の制御は、録音の開始、録音の停止および録音の維持を含む。制御部17による録音制御の例を、後に図5を参照して説明する。
通信部18は、情報処理装置10の外部の要素と通信する。通信先の例は、サーバ20および端末30である。通信は、ネットワークN(図1)を介して行われる。たとえば、ユーザU1の音声が録音された場合、通信部18は、当該音声を、サーバ20および/または端末30へ送信する。送信は、ユーザU1の音声録音が完了した後すぐに行われてもよいし、所定の周期(たとえば数分から数時間ごと)で行われてもよい。
再生スイッチ19は、情報処理装置10による音声の出力を制御するために用いられる。たとえば、再生スイッチ19がオンとされると、記憶部16に記憶されている音声(ユーザU2の音声など)が再生される。
次に、サーバ20について説明する。サーバ20は、記憶部21と、通信部22とを含む。この他にも、サーバ20は、サーバとして機能するために必要な種々の公知の要素(不図示)を含んでよい。
記憶部21は、種々の音声を記憶する。記憶部21に記憶される音声の例は、これまで説明したように、ユーザU1の音声、ユーザU2の音声および情報処理システム1の管理者などが準備した音声である。ユーザU1の音声は、情報処理装置10から送信される。ユーザU2の音声は、端末30から送信される。情報処理システム1の管理者などが準備した音声は、管理者が利用する端末など(不図示)から受信される。通信部22は、サーバ20の外部の要素と通信する。通信先の例は、情報処理装置10および端末30である。通信は、ネットワークN(図1)を介して行われてよい。
次に、端末30について説明する。端末30は、通信部31を含む。通信部31は、サーバ20の外部の要素と通信する。通信先の例は、情報処理装置10およびサーバ20である。通信は、ネットワークN(図1)を介して行われてよい。この他にも、端末30は、端末として機能するために必要な種々の公知の要素(不図示)を含んでよい。たとえば、マイク、スピーカ、ディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)、記憶部などが、端末30に含まれてよい。端末30の例は、スマートフォン、ウェアラブル機器などの移動体端末である。先に説明したように、ユーザU2は、端末30でユーザU1の音声を再生して聞くことができる。また、ユーザU2は、端末30で自身の音声を録音し、直接またはサーバ20を介して情報処理装置10に送信することもできる。ユーザU2の音声に限らず、ユーザU2の家族、知人などの音声もサーバ20に送信されてよい。
図5は、情報処理装置10において実行される処理(録音制御方法)の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ユーザU1の音声を録音する際に実行される。各ステップの処理は、たとえば、制御部17によって実行される。
ステップS1〜S3の処理は、録音が開始されるまでに実行される。録音開始時、ユーザU1は、録音スイッチ15を押すために情報処理装置10の操作部13に手を接触させる。
ステップS1において、情報処理装置10の制御部17は、タッチセンサ14がオンであるか否かを判断する。たとえばタッチセンサ14への接触が有ることを示す信号が制御部17に送られて来ている場合、制御部17は、タッチセンサ14がオンであると判断する。そのような信号が制御部17に送られて来ていない場合、あるいは、タッチセンサ14への接触が無いことを示す信号が制御部17に送られて来ている場合、制御部17は、タッチセンサ14がオフである(すなわちオンでない)と判断する。タッチセンサ14がオンの場合(ステップS1:YES)、制御部17は、ステップS2に処理を進める。タッチセンサ14がオフの場合(ステップS1:NO)、制御部17は、ステップS1に処理を戻す。処理が戻される際には、所定のwait時間だけ処理が待機されてもよい。
ステップS2において、制御部17は、録音スイッチ15がオンであるか否かを判断する。たとえば録音スイッチ15がオンであることを示す信号が制御部17に送られて来ている場合、制御部17は、録音スイッチ15がオンであると判断する。そのような信号が制御部17に送られて来ていない場合、あるいは、録音スイッチ15がオフであることを示す信号が制御部17に送られて来ている場合、制御部17は、録音スイッチ15がオフである(すなわちオンでない)と判断する。録音スイッチ15がオンの場合(ステップS2:YES)、制御部17は、ステップS3に処理を進める。録音スイッチ15がオフの場合(ステップS2:NO)、制御部17は、ステップS1に処理を戻す。処理が戻される際には、所定のwait時間だけ処理が待機されてもよい。
ステップS3において、制御部17は、録音を開始する。具体的に、マイク11に入力されるユーザU1の音声の、記憶部16への記録(記憶)が開始される。
ステップS4〜S6の処理は、録音が開始してから録音が終了するまでに実行される処理である。録音中、ユーザU1は、操作部13に手を接触させた状態を維持する。録音終了時に、ユーザU1は、操作部13から手を放す。
ステップS4において、制御部17は、録音スイッチ15がオフであるか否かを判断する。判断の具体的な手法は先のステップS2で説明したとおりであるので、ここでは説明を繰り返さない。録音スイッチ15がオフの場合(ステップS4:YES)、制御部17は、ステップS5に処理を進める。録音スイッチ15がオンの場合(ステップS4:NO)、制御部17は、ステップS4に処理を戻す。処理が戻される際に、所定のwait時間だけ処理が待機されてもよい。
ステップS5において、制御部17は、タッチセンサ14がオフであるか否かを判断する。判断の具体的な手法は先のステップS1で説明したとおりであるので、ここでは説明を繰り返さない。タッチセンサ14がオフの場合(ステップS5:YES)、制御部17は、ステップS6に処理を進める。タッチセンサ14がオンの場合(ステップS5:NO)、制御部17は、ステップS4に処理を戻す。処理が戻される際に、所定のwait時間だけ処理が待機されてもよい。
ステップS6において、記憶部16は、録音を終了(停止)する。具体的に、マイク11に入力されるユーザU1の音声の、記憶部16への記録が停止される。
以上説明した情報処理装置10の作用効果を説明する。図1および図2に示されるように、情報処理装置10は、マイク11と、タッチセンサ14および録音スイッチ15を含む操作部13と、タッチセンサ14への接触の有無、および、録音スイッチ15のオン・オフの組み合わせに応じて、マイク11に入力される音声の録音を制御する制御部17と、を備え、タッチセンサ14および録音スイッチ15は、ユーザU1が録音スイッチ15のオン・オフを操作する状態でタッチセンサ14に接触するように設けられる。
情報処理装置10によれば、タッチセンサ14への接触の有無および録音スイッチ15のオン・オフの組み合わせというユーザ操作に応じて、マイク11に入力される音声に対する録音を制御できる。したがって、録音スイッチ15のオン・オフだけでなく、タッチセンサ14への接触の有無をも考慮した録音の制御が可能になる。しかも、情報処理装置10では、タッチセンサ14および録音スイッチ15は、ユーザU1が録音スイッチ15のオン・オフを操作する状態でタッチセンサ14に接触するように設けられる。このような構成によって、たとえば、録音スイッチ15がオフになった場合でも、タッチセンサ14への接触に応じて録音が継続されるようにすることもできる。したがって、録音(録音スイッチ15の操作に関連付けられた処理)が途切れてしまうことを防ぐことが可能になる。
図3および図4に示されるように、操作部13は、ユーザU1の手Hが接触する接触面13aを有し、タッチセンサ14は、接触面13aへの接触を検出し、録音スイッチ15は、接触面13aによって覆われている。たとえばこのようにして、タッチセンサ14および録音スイッチ15を、ユーザU1がタッチセンサ14に接触している状態で録音スイッチ15をオン・オフするように設けることができる。
図5に示されるように、制御部17は、タッチセンサ14への接触が検出されても(ステップS1:YES)、録音スイッチ15がオフの場合には(ステップS2:NO)、録音を開始せず(ステップS1へ戻る)、タッチセンサ14への接触が検出され(ステップS1:YES)、かつ、スイッチがオンの場合には(ステップS2:YES)、録音を開始してもよい(ステップS3)。これにより、タッチセンサ14がオンになるだけでなく、録音スイッチ15もオンになった場合にはじめて録音が開始されるので、録音スイッチ15を押すというユーザU1の録音への明確な意思に応じて録音を開始することができる。
図5に示されるように、制御部17は、録音中に、録音スイッチ15がオフの場合でも(ステップS4:YES)、タッチセンサ14への接触が検出されている場合には(ステップS5:NO)、録音を維持し(ステップS4へ戻る)、録音スイッチ15がオフの場合で(ステップS4:YES)、かつ、タッチセンサ14への接触が検出されない場合には(ステップS5:YES)、録音を終了してもよい(ステップS6)。これにより、録音スイッチ15がオフになっても、タッチセンサ14がオンになっている限り、録音が維持される。したがって、ユーザU1は、録音スイッチ15を押し続ける必要が無い。このような録音制御は、ユーザU1が、握力が比較的弱く長時間にわたって録音スイッチ15に一定値以上の押圧を加えて録音スイッチ15を押し続けることが困難な場合(たとえばユーザU1が高齢者、子供などである場合)に、特に有用である。
なお、上記の実施形態では、マイク11に入力されるユーザU1からの情報は、ユーザU1の音声であり、制御部17によって制御される処理が、マイク11に入力されたユーザU1の音声の録音である例について説明した。ただし、処理の例は、音声の録音制御に限られない。たとえば、情報処理装置10は、入力部としてカメラ(不図示)をさらに含んでも良く、その場合、制御部17は、ユーザU1の撮像の記録、あるいは、ユーザU1の動画の録画を制御してもよい。制御の内容は、これまで述べたユーザU1の音声の録音の場合と同様に説明できるので、ここでは説明を省略する。
先に図1を参照して説明したように、情報処理装置10はユーザU1と対話を行うための対話装置であってもよい。そのような実施形態においては、たとえば、情報処理装置10によるユーザU1との対話の開始、継続、停止等が、制御部17によって制御されてよい。ユーザU1との対話も、マイク11に入力されるユーザU1からの音声に対して実行される処理の一態様とみなせるためである。その場合、録音スイッチ15は、ユーザU1が情報処理装置10と対話を行うために操作する対話スイッチとして用いられてよい。ユーザU1に対しては、情報処理装置10と対話を行いたいときは、はじめに対話スイッチを押し、その後、操作部13に軽く手を触れているだけでよい、といった説明が行われる。これにより、ユーザU1は、たとえば、対話スイッチを押して情報処理装置10との対話を開始する、操作部13に手を触れ続けることで情報処理装置10との対話を継続する、操作部13から手を放すことで情報処理装置10との対話を終了する、という簡単な操作で、情報処理装置10と対話を行いたいときだけ、対話を行うことができるようになる。なお、対話には、種々の公知の対話エンジンが利用されてよい。そのような対話エンジンは、情報処理装置10(たとえば制御部17)が備えていてもよいし、サーバ20が備えていてもよい。対話エンジンをサーバ20が備えている場合には、互いに通信可能な情報処理装置10とサーバ20との協働によって対話装置が実現されてもよい。
図5のフローチャートは、適宜変更されてよい。たとえば上記の実施形態ではステップS2でNOの場合にステップS1まで処理が戻される例を説明した。ただし、ステップS2でNO場合に、所定のwait時間を経た後、ステップS2に再び処理が戻されてもよい。上記の実施形態ではステップS5でNOの場合にステップS4に処理が戻される例を説明した。ただし、ステップS5でNOの場合に、所定のwait時間を経た後、ステップS5に再び処理が戻されてもよい。ステップS1の処理が省略されてもよい。図3および4に示される構成の操作部13であれば、録音スイッチ15がオン(ステップS2でYES)の場合には、タッチセンサ14がすでにオン(ステップS1でYES)になっているからである。
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態における情報処理装置10、サーバ20、端末30などは、本実施形態の情報処理装置10、サーバ20、端末30などの処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、本実施形態に係る情報処理装置10、サーバ20、端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の情報処理装置10、サーバ20、端末30(以下、単に「情報処理装置10等」という)は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。情報処理装置10等のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
情報処理装置10等における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部17などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、情報処理装置10等の制御部17は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の通信部18、22、31などは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、スイッチ、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカ、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、情報処理装置10等は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC ConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用されてよい。
本明細書で使用する「判断(judging)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」は、何らかの動作を「判断」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。