JP2019117096A - 車両用制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスセンサに異常が発生した場合に、セルの劣化を考慮してセルの温度を所定温度以上に維持することができる車両用制御装置を提供する。【解決手段】セル103とヒータ104とを備えるガスセンサ101に接続され、セル103のインピーダンスを計測するインピーダンス計測部112と、ガスセンサ101の端子の異常を検出する異常検出部114、117と、異常検出部114が異常を検出しておらず、インピーダンスの計測値が予め定めたインピーダンス制御目標値に収束している場合は、インピーダンスの計測値をインピーダンス記憶値として記憶するインピーダンス記憶部118と、異常検出部117が確定した異常を検出した場合には、補正したインピーダンス記憶値を用いてヒータを制御するヒータ制御部120とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用の制御装置に関する。
自動車の有害な排気ガスを減少させ、かつ燃費や運転性を向上させるための手段として、内燃機関の排気ガスの成分に関する情報を利用して空燃比を制御するフィードバック方式の空燃比制御装置が実用化されている。例えば、排気ガス中の酸素濃度を測定するには、酸素濃度をセンサに流れる電流に対してリニアに測定する空燃比センサ(LAFセンサ)が使用される。このようなガスセンサは、駆動回路に接続されたセルを備え、駆動回路によって通電されたセルが被測定ガス中の特定ガス成分の濃度に応じた電流を出力することで、この特定ガス成分の濃度を測定する。濃度を正確に測定するためには、セルを所定温度以上に温めて所定の温度範囲内に保つ必要がある。このため、ガスセンサは、ヒータを備え、ヒータで加熱することによりセルを所定温度以上の温度に安定して保つと共に、セルの早期活性化を図っている。
また、セルのインピーダンスは、セルの温度に応じて変化し、セルの温度が低くなると大きくなる。駆動回路は、このインピーダンスを計測することで、セルの温度制御を行う。セルの温度制御は、定期的に計測するセルのインピーダンスが目標値になるように、ヒータへの通電量を制御してヒータによる加熱量を変化させることで行う。なお、セルのインピーダンスは、インピーダンスを計測するセルに対してインピーダンス計測用の信号を入力し、このときの出力に基づいて計測することができる。
一方、ガスセンサの駆動回路は、インピーダンスを計測するセルにつながる配線に断線が生じると、インピーダンスを過大に計測してしまう。駆動回路は、インピーダンスを過大に計測すると、セルが低温であると誤認識し、セルを過昇温させて破損させる恐れがある。
このような課題に対し、特許文献1には、素子(セル)の抵抗値(インピーダンス)の変化に基づいてセンサの異常を診断し、異常を検出するとヒータの通電を禁止する技術が開示されている。
また、特許文献2には、センサの異常時にヒータへの通電が停止されてセルが冷え、カーボン等の異物がセンサの表面に付着して異常を引き起こすことを防止するため、ヒータに最大実効電圧を所定時間印加した後、セルが所定温度以上となる低実効電圧をヒータに印加する技術が開示されている。
ガスセンサのセルが劣化すると、セルの温度特性が変化し、セルの温度とヒータへの印加電圧との関係が当初の関係(セルが劣化する前の関係)と異なる。このため、特許文献2に記載の技術では、ガスセンサのセルが劣化した場合には、ガスセンサに異常が発生した際に所定温度よりも低い温度にセルを保つ制御する恐れがある。この場合、ガスセンサが異常から復帰しても、セルの温度を所定温度以上に保つのに時間がかかり、正確なガス濃度(被測定ガス中の特定ガス成分の濃度)の測定を迅速に再開するのが困難である恐れがある。
このように、従来の技術では、ガスセンサに異常が発生した場合に、セルの劣化を考慮してセルの温度を所定温度以上に維持するのが困難であり、ガスセンサが異常から復帰しても、正確なガス濃度の測定を迅速に再開するのが難しいという課題がある。
本発明は、ガスセンサに異常が発生した場合に、セルの劣化を考慮してセルの温度を所定温度以上に維持することができ、異常から復帰したガスセンサが、正確なガス濃度の測定を迅速に再開できる車両用制御装置を提供することを目的とする。
本発明による車両用制御装置は、セルとヒータとを備えるガスセンサに接続され、前記セルのインピーダンスを計測するインピーダンス計測部と、前記ガスセンサの端子の異常を検出する異常検出部と、前記異常検出部が前記異常を検出しておらず、前記インピーダンスの計測値が予め定めたインピーダンス制御目標値に収束している場合は、前記インピーダンスの計測値をインピーダンス記憶値として記憶するインピーダンス記憶部と、前記異常検出部が確定した前記異常を検出した場合には、補正した前記インピーダンス記憶値を用いて前記ヒータを制御するヒータ制御部とを備える。
本発明によると、ガスセンサに異常が発生した場合に、セルの劣化を考慮してセルの温度を所定温度以上に維持することができ、異常から復帰したガスセンサが、正確なガス濃度の測定を迅速に再開できる車両用制御装置を提供できる。
本発明による車両用制御装置は、特に、特定のガスの濃度を測定するガスセンサの制御に関する装置であり、例えば、自動車の空燃比の制御に用いることができる。
本発明による車両用制御装置は、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度(「ガス濃度」とも称する)を測定するガスセンサに、特定端子(インピーダンスを計測するセルの端子)の地絡又は断線という異常が発生した場合でも、ガスセンサのセルを所定温度(例えば、700℃)以上の温度に維持し、セルの温度を所定の範囲内(例えば、700℃以上1000℃以下)に保つ制御をする。
従来のガスセンサでは、特定端子の地絡又は断線という異常が発生した場合でも、ガスセンサのセルを所定温度以上の温度に維持する制御をする。しかし、ガスセンサのセルが劣化してセルの温度とヒータへの印加電圧との関係が当初の関係(セルが劣化する前の関係)から変化した場合には、ガスセンサに異常が発生した際にセルを所定温度よりも低い温度に保つので、ガスセンサが異常から復帰した後にセルが再活性するまで時間がかかる恐れがある。
本発明による車両用制御装置は、セルが劣化した状態で、インピーダンスを計測するセルの端子の地絡又は断線という異常がガスセンサに発生した場合でも、セルの温度を所定温度以上に維持することができ、ガスセンサが異常から復帰したときには正確なガス濃度の測定を迅速に再開できる。なお、ガスセンサは、振動が加わることなどにより、地絡又は断線という異常が発生したり、このような異常から復帰(異常が回復)したりすることがある。
本発明による車両用制御装置は、ガスセンサの端子に異常(地絡又は断線)が発生しておらず、かつインピーダンスの計測値がインピーダンス制御目標値に収束している場合(ガスセンサのセルが所定の温度範囲内である場合)に、計測したセルのインピーダンス値を記憶する。インピーダンスを計測するセルの端子に確定異常が発生した場合は、ヒータのフィードバック制御に使用するインピーダンス値を、記憶したインピーダンス値を用いて求める。なお、確定異常とは、端子に発生した異常(地絡又は断線)が所定時間以上に渡って継続したことを示す異常であり、発生した異常が確定した異常であることを示す。
以下、本発明の実施例による車両用制御装置を、図面を用いて詳細に説明する。本実施例による車両用制御装置は、ガスセンサ(LAFセンサ)に接続される。LAFセンサは、固体電解質体とこの固体電解質体に設けられた一対の電極を有するセルを1つ以上備え、ガス濃度を測定する。
図1は、本発明の実施例による車両用制御装置105の全体構成図である。車両用制御装置105は、2つのセルを備えるガスセンサである2セル式の空燃比センサ101(LAFセンサ101)に接続する。
2セル式のLAFセンサ101は、ポンプセル102、ネルンストセル103、ヒータ104、及び端子A〜端子Dを備える。ポンプセル102は、端子Aと端子Bに接続し、これらの端子で車両用制御装置105に接続する。ネルンストセル103は、端子Bと端子Cに接続し、これらの端子で車両用制御装置105に接続する。ヒータ104は、一端が端子Dに接続し、この端子で車両用制御装置105に接続し、他端がヒータ電源106に接続する。ヒータ104は、ポンプセル102とネルンストセル103を加熱する。本実施例では、ネルンストセル103がインピーダンスを計測するセルである。従って、インピーダンスを計測するセルの端子(インピーダンスを計測するセルに接続する端子)は、端子Bと端子Cである。
車両用制御装置105は、駆動回路107、演算処理装置108、及びヒータドライバ109を備え、LAFセンサ101の端子A〜端子Dに接続する。
駆動回路107は、電流掃引部110、電圧計111、インピーダンス計測部112、センサ制御部113、オペアンプ115、オペアンプ電源116、及び第1異常検出部114を備える。
電流掃引部110は、ネルンストセル103に電流を印加する。電圧計111は、端子Bと端子Cの間の電圧を計測する。インピーダンス計測部112は、電流掃引部110がネルンストセル103に電流を印加したときに電圧計111が計測した電圧値から、ネルンストセル103のインピーダンスを計測する。インピーダンス計測部112は、計測したインピーダンスをインピーダンス計測値Zmとして出力する。センサ制御部113は、インピーダンス計測部112からインピーダンス計測値Zmを入力し、ネルンストセル103のインピーダンスが所定値以下、即ちネルンストセル103の温度が所定値以上となった場合に、ポンプセル102に流れる電流が空燃比相当値になるように、オペアンプ115への出力を制御する。オペアンプ115は、非反転入力端子(+端子)にオペアンプ電源116が接続され、反転入力端子(−端子)にセンサ制御部113が接続されてセンサ制御部113からの出力を入力し、出力端子に端子Aが接続される。オペアンプ115は、ポンプセル102とで閉ループを構成する。
第1異常検出部114は、端子A、端子B、及び端子Cの電圧と、インピーダンス計測部112が計測したネルンストセル103のインピーダンス(インピーダンス計測値Zm)を入力する。第1異常検出部114は、端子B及び端子Cの電圧とインピーダンス計測値Zmとから、端子Bと端子Cのそれぞれについての地絡又は断線である第1異常を検出する。例えば、インピーダンス計測値Zmをゼロとみなすことができれば地絡であり、インピーダンス計測値Zmを無限大とみなすことができれば断線であると、判断することができる。第1異常検出部114は、第1異常の検出結果である第1異常検出結果F1を出力する。第1異常検出結果F1は、第1異常を検出したか否かを示し、第1異常を検出した場合には異常を起こした端子と起こしている異常の種類(地絡又は断線)を示す信号である。
演算処理装置108は、第2異常検出部117、インピーダンス記憶部118、インピーダンス記憶値補正部119、及びヒータ制御部120を備える。
第2異常検出部117は、第1異常検出部114から第1異常検出結果F1を入力し、確定異常である第2異常を検出する。第2異常検出部117は、第2異常の検出結果である第2異常検出結果F2を生成して出力する。第2異常検出結果F2は、第2異常を検出したか否かを示し、第2異常を検出した場合には確定異常を起こした端子と起こしている確定異常の種類(地絡又は断線)を示す信号である。
インピーダンス記憶部118は、第1異常検出部114から入力した第1異常検出結果F1と、インピーダンス計測部112から入力したインピーダンス計測値Zmから、インピーダンス記憶値Zsを生成し、インピーダンス記憶値Zsを記憶するとともにインピーダンス記憶値補正部119に出力する。
インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス記憶部118から入力したインピーダンス記憶値Zsと、第2異常検出部117から入力した第2異常検出結果F2を用いてインピーダンス記憶値Zsを補正する。インピーダンス記憶値補正部119は、補正したインピーダンス記憶値(PZs、IZs)をヒータ制御部120に出力する。
ヒータ制御部120は、補正したインピーダンス記憶値(PZs、IZs)、インピーダンス計測部112から入力したインピーダンス計測値Zm、及び第2異常検出部117から入力した第2異常検出結果F2を用いて、ヒータ104の出力値を演算して求めて、ヒータドライバ109を介してヒータ104を制御する。
ヒータドライバ109は、ヒータ制御部120が求めたヒータ104の出力を基に、ヒータ104を駆動する。
駆動回路107が備える第1異常検出部114と、演算処理装置108が備える第2異常検出部117は、LAFセンサ101の端子の異常を検出する異常検出部である。
図2は、演算処理装置108が行う処理のフローチャートの一例を示す図である。演算処理装置108は、ステップ201からステップ204の処理を繰り返す。
ステップ201は、第2異常検出部117が行う診断処理であり、後述する図3に示すフローチャートに従い、第2異常(確定異常)を検出し、第2異常検出結果F2を生成する。
ステップ202は、インピーダンス記憶部118が行うインピーダンスの記憶処理であり、後述する図4に示すフローチャートに従い、インピーダンス記憶値Zsを生成して記憶する。
ステップ203は、インピーダンス記憶値補正部119が行うインピーダンス記憶値Zsの補正処理であり、後述する図5に示すフローチャートに従い、インピーダンス記憶値Zsを補正し、補正したインピーダンス記憶値(PZs、IZs)を生成する
ステップ204は、ヒータ制御部120が行うヒータ104の制御処理であり、後述する図7に示すフローチャートに従い、ヒータドライバ109に出力するヒータ104の出力値を生成する。
ステップ204は、ヒータ制御部120が行うヒータ104の制御処理であり、後述する図7に示すフローチャートに従い、ヒータドライバ109に出力するヒータ104の出力値を生成する。
図3は、第2異常検出部117が行う診断処理(図2のステップ201)のフローチャートの一例を示す図である。
ステップ301で、第2異常検出部117は、第1異常検出部114から第1異常検出結果F1を取得する。
ステップ302で、第2異常検出部117は、第1異常検出結果F1を用いて、第1異常検出部114が第1異常を検出したか否かを判定する。第1異常を検出した場合は、ステップ304に進む。第1異常を検出していない場合は、ステップ303に進む。
ステップ304で、第2異常検出部117は、第1異常を検出した(第1異常を起こした)端子と起こしている第1異常の種類についての異常タイマを作動させる。異常タイマは、第1異常の種類(地絡又は断線)ごとに設けられ、作動すると、第1異常が起きている継続時間を示す値が増加するタイマである。
ステップ305で、第2異常検出部117は、異常タイマが示す値(第1異常の継続時間)が異常時間閾値以上であるか否かを判定する。なお、本実施例では、第1異常が断線の場合の異常時間閾値を時間閾値1とし、第1異常が地絡の場合の異常時間閾値を時間閾値2とする。異常時間閾値(時間閾値1と時間閾値2)は、任意の値に予め定めておくことができる。異常タイマが示す値が異常時間閾値以上の場合は、ステップ307に進む。異常タイマが示す値が異常時間閾値より小さい場合は、第1異常が異常時間閾値以上の時間に渡って継続しておらず、第1異常を確定異常とみなせないので、ステップ306に進む。
ステップ307で、第2異常検出部117は、第1異常が異常時間閾値以上の時間に渡って継続したので、第2異常(即ち、第1異常が確定異常であること)を検出し、第2異常を検出したという第2異常検出結果F2を生成する。この第2異常検出結果F2は、第2異常を検出したことと、第2異常を起こした端子と起こしている第2異常の種類(地絡又は断線)を示す信号である。
ステップ303で、第2異常検出部117は、異常タイマが示す値を0にクリアし、ステップ306に進む。
ステップ306で、第2異常検出部117は、第2異常を検出していないという第2異常検出結果F2を生成する。
図4は、インピーダンス記憶部118が行うインピーダンスの記憶処理(図2のステップ202)のフローチャートの一例を示す図である。
ステップ401で、インピーダンス記憶部118は、インピーダンス計測部112からインピーダンス計測値Zmを取得し、第1異常検出部114から第1異常検出結果F1を取得する。
ステップ402で、インピーダンス記憶部118は、第1異常検出結果F1が第1異常を検出していないことを示しており、かつインピーダンス計測値Zmがインピーダンス制御目標値に収束しているか否かを判定する。インピーダンス制御目標値は、LAFセンサ101のセルの温度を予め定めた範囲内(例えば、700℃以上1000℃以下)に保つようにヒータ104を制御するための、セルのインピーダンスの目標値であり、LAFセンサ101の仕様に応じて予め定めることができる。インピーダンス計測値Zmが「(インピーダンス制御目標値−収束余裕)≦インピーダンス計測値Zm≦(インピーダンス制御目標値+収束余裕)」の関係を満たせば、インピーダンス計測値Zmがインピーダンス制御目標値に収束していると判断することができる。収束余裕の値は、任意に定めることができるが、インピーダンス計測値Zmがインピーダンス制御目標値に十分に収束していることが望ましいので、できるだけ小さい値に設定することが望ましい。第1異常が検出されてなく、かつインピーダンス計測値Zmがインピーダンス制御目標値に収束していれば、ステップ403に進む。
ステップ403で、インピーダンス記憶部118は、インピーダンス計測値Zmをインピーダンス記憶値Zsとして記憶する。インピーダンス記憶部118は、このようにしてインピーダンス記憶値Zsを生成して記憶する。
図5は、インピーダンス記憶値補正部119が行うインピーダンス記憶値Zsの補正処理(図2のステップ203)のフローチャートの一例を示す図である。インピーダンス記憶値補正部119は、比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを求める。比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsは、ヒータ制御部120がヒータ104のフィードバック制御(例えば、PI制御)を実行するのに使用する比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZを求めるのに用いられる。インピーダンス記憶値補正部119は、例えば、インピーダンス記憶値Zsを補正して比例項インピーダンス記憶値PZsを求める。
比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsは、ヒータ104のフィードバック制御で用いられる比例項と積分項についてのインピーダンス記憶値である。比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZは、ヒータ104のフィードバック制御で用いられる比例項と積分項についてのインピーダンスである。
ステップ501で、インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス記憶値Zsの補正に用いる補正値1を設定する。補正値1の設定方法は、図6を用いて後述する。
ステップ502で、インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス記憶部118からインピーダンス記憶値Zsを取得し、第2異常検出部117から第2異常検出結果F2を取得する。
ステップ503で、インピーダンス記憶値補正部119は、第2異常検出結果F2が、端子Bが断線であるという確定異常を示してなく、かつ端子Cが断線であるという確定異常を示していないか否かを判定する。即ち、インピーダンス記憶値補正部119は、第2異常検出結果F2を用いて、端子Bと端子Cの両方が断線という確定異常を起こしていないかを判定する。端子Bと端子Cの両方が断線という確定異常を起こしていない場合は、ステップ504に進み、端子Bと端子Cの少なくとも一方が断線という確定異常を起こしている場合は、ステップ505に進む。
ステップ504では、インピーダンス記憶値補正部119は、断線タイマが示す値を0にクリアし、ステップ509に進む。断線タイマは、作動すると、断線という確定異常(第2異常)が起きている継続時間を示す値が増加するタイマである。
ステップ505で、インピーダンス記憶値補正部119は、断線タイマを作動させ、ステップ506に進む。
ステップ506で、インピーダンス記憶値補正部119は、断線タイマが示す値(断線という確定異常の継続時間)が時間閾値3以下であるか否かを判定する。時間閾値3は、断線時間閾値であり、その設定方法は後述する。断線タイマが示す値が時間閾値3以下である場合は、ステップ507に進み、断線タイマが示す値が時間閾値3より大きい場合は、ステップ508に進む。
ステップ507で、インピーダンス記憶値補正部119は、比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを、
比例項インピーダンス記憶値PZs
=インピーダンス記憶値Zs+補正値1−補正値2・・・(1)
積分項インピーダンス記憶値IZs=インピーダンス制御目標値・・・(2)
という式に従って設定する。補正値2の設定方法は、後述する。インピーダンス制御目標値は、図4のステップ402で用いたインピーダンス制御目標値である。
比例項インピーダンス記憶値PZs
=インピーダンス記憶値Zs+補正値1−補正値2・・・(1)
積分項インピーダンス記憶値IZs=インピーダンス制御目標値・・・(2)
という式に従って設定する。補正値2の設定方法は、後述する。インピーダンス制御目標値は、図4のステップ402で用いたインピーダンス制御目標値である。
ステップ508で、インピーダンス記憶値補正部119は、比例項インピーダンス記憶値PZsを、
比例項インピーダンス記憶値PZs=インピーダンス記憶値Zs+補正値1・・・(3)
という式に従って設定する。なお、積分項インピーダンス記憶値IZsは、ステップ507で設定した値のままである。
比例項インピーダンス記憶値PZs=インピーダンス記憶値Zs+補正値1・・・(3)
という式に従って設定する。なお、積分項インピーダンス記憶値IZsは、ステップ507で設定した値のままである。
ステップ509で、インピーダンス記憶値補正部119は、第2異常検出結果F2が、端子Bが地絡であるという確定異常を示してなく、かつ端子Cが地絡であるという確定異常を示していないか否かを判定する。即ち、インピーダンス記憶値補正部119は、第2異常検出結果F2を用いて、端子Bと端子Cの両方が地絡という確定異常を起こしていないかを判定する。端子Bと端子Cの両方が地絡という確定異常を起こしていない場合は、ステップ510に進み、端子Bと端子Cの少なくとも一方が地絡という確定異常を起こしている場合は、ステップ511に進む。
ステップ510では、インピーダンス記憶値補正部119は、地絡タイマが示す値を0にクリアする。地絡タイマは、作動すると、地絡という確定異常(第2異常)が起きている継続時間を示す値が増加するタイマである。
ステップ511で、インピーダンス記憶値補正部119は、地絡タイマを作動させ、ステップ512に進む。
ステップ512で、インピーダンス記憶値補正部119は、地絡タイマが示す値(地絡という確定異常の継続時間)が時間閾値4以下であるか否かを判定する。時間閾値4は、地絡時間閾値であり、その設定方法は後述する。地絡タイマが示す値が時間閾値4以下である場合は、ステップ513に進み、地絡タイマが示す値が時間閾値4より大きい場合は、ステップ514に進む。
ステップ513で、インピーダンス記憶値補正部119は、比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを、
比例項インピーダンス記憶値PZs
=インピーダンス記憶値Zs+補正値1+補正値3・・・(4)
積分項インピーダンス記憶値IZs=インピーダンス制御目標値・・・(5)
という式に従って設定する。補正値3の設定方法は、後述する。インピーダンス制御目標値は、図4のステップ402で用いたインピーダンス制御目標値である。
比例項インピーダンス記憶値PZs
=インピーダンス記憶値Zs+補正値1+補正値3・・・(4)
積分項インピーダンス記憶値IZs=インピーダンス制御目標値・・・(5)
という式に従って設定する。補正値3の設定方法は、後述する。インピーダンス制御目標値は、図4のステップ402で用いたインピーダンス制御目標値である。
ステップ514で、インピーダンス記憶値補正部119は、比例項インピーダンス記憶値PZsを、
比例項インピーダンス記憶値PZs=インピーダンス記憶値Zs+補正値1・・・(6)
という式に従って設定する。なお、積分項インピーダンス記憶値IZsは、ステップ513で設定した値のままである。
比例項インピーダンス記憶値PZs=インピーダンス記憶値Zs+補正値1・・・(6)
という式に従って設定する。なお、積分項インピーダンス記憶値IZsは、ステップ513で設定した値のままである。
インピーダンス記憶値補正部119は、以上のようにして、インピーダンス記憶値を補正し、補正したインピーダンス記憶値である比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを生成する。演算処理装置108は、図2のステップ201からステップ204の処理を繰り返すので、図5の処理も繰り返されて、比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsが生成される。
従って、インピーダンス記憶値補正部119は、断線タイマが示す値(断線という確定異常の継続時間)が時間閾値3以下である間(ステップ506)、即ち第2異常検出部117が断線の第2異常を検出してから時間閾値3が経過するまでの間は、ステップ507の処理を実行する。また、インピーダンス記憶値補正部119は、地絡タイマが示す値(地絡という確定異常の継続時間)が時間閾値4以下である間(ステップ512)、即ち第2異常検出部117が地絡の第2異常を検出してから時間閾値4が経過するまでの間は、ステップ513の処理を実行する。
また、インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス記憶値Zsの代わりに、図4のステップ402で用いたインピーダンス制御目標値を用いることもできる。インピーダンス記憶部118が、図4の処理を実行するときに不具合が発生してインピーダンス記憶値Zsを生成できなかったり生成したインピーダンス記憶値Zsを記憶できなかったりした場合でも、インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス記憶値Zsの代わりにインピーダンス制御目標値を用いることで、比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを生成することができる。この理由は、図4のステップ402とステップ403に示したように、インピーダンス記憶部118は、インピーダンス計測値Zmがインピーダンス制御目標値に収束していれば、インピーダンス計測値Zmをインピーダンス記憶値Zsとして記憶するので、インピーダンス記憶値Zsは、インピーダンス制御目標値に等しい又はほぼ等しいからである。
次に、インピーダンス記憶値補正部119が、インピーダンス記憶値Zsの補正(比例項インピーダンス記憶値PZsの生成)に用いる補正値1、補正値2、及び補正値3と、断線タイマの値(断線という確定異常の継続時間)の判定に用いる時間閾値3と、地絡タイマの値(地絡という確定異常の継続時間)の判定に用いる時間閾値4の設定方法について記載する。
初めに、補正値1の設定方法について説明する。
LAFセンサ101は、セルが高温(例えば、700℃以上1000℃以下)の場合でのみ正確な空燃比のセンシングが可能であるため、ヒータ104で加熱して常にセルを高温に維持している。従来は、一般的に、この高温維持のため、セルの温度を間接的に示す物理値としてセルのインピーダンスを使用し、インピーダンス制御目標値とインピーダンス計測値の差分に応じたフィードバック制御を行っている。
ここで、比例成分のみのフィードバック制御を考えると、インピーダンス計測値がインピーダンス制御目標値に到達すると、瞬間的にヒータの出力が0となる。しかし、実際には、LAFセンサ101の周辺環境の温度はセルの温度よりも低い場合が多いため、セルは、周辺環境に熱を奪われて温度が低下し、インピーダンスが増加する。通常は、このインピーダンスの増加分とヒータ104が過剰に加熱する分とが釣り合って、インピーダンス計測値は、ほぼインピーダンス制御目標値に収束する。
本実施例では、セルが周辺環境に奪われる熱量を補う加熱をヒータ104がするように、インピーダンス記憶値Zsの値を増加させる。ヒータ104の制御に使用するインピーダンスは、インピーダンス記憶値Zs(≒インピーダンス制御目標値)から求めるので、インピーダンス記憶値Zsに補正値1を加えて、インピーダンス記憶値Zsの値を増加させる(ステップ507、ステップ508、ステップ513、ステップ514)。従って、補正値1は、セルが周辺環境に奪われる熱量を補う加熱をヒータ104がするようにインピーダンス記憶値Zsを増加させる値に設定すればよい。但し、インピーダンス記憶値Zsは、生成するタイミングによってインピーダンス制御目標値からの乖離(図4のステップ402とステップ403でのインピーダンス記憶値Zsの生成に用いた収束余裕)があるので、補正値1の設定時には、この乖離を考慮する必要がある。
図6は、図5のステップ501でインピーダンス記憶値補正部119が補正値1を設定する方法の一例を示す図である。図6には、横軸にインピーダンス制御目標値とインピーダンス記憶値Zsとの差を示し、縦軸に補正値1を示している。インピーダンス記憶値補正部119は、インピーダンス制御目標値、インピーダンス記憶値Zs、及び補正値1の基準値を用いて補正値1を求めることで、補正値1を設定することができる。補正値1の基準値は、例えば、セルが周辺環境に奪われる熱量に相当する熱量をヒータ104が出力するようなインピーダンスの値として、LAFセンサ101とヒータ104の仕様などを基に、事前に設定しておくことが望ましい。
図6に示すように、インピーダンス制御目標値とインピーダンス記憶値Zsの差が0の場合は、補正値1を基準値に設定する。インピーダンス制御目標値とインピーダンス記憶値Zsの差は、図4のステップ402とステップ403より±収束余裕の範囲内に収まるため、最大値が+収束余裕であり、最小値が−収束余裕である。補正値1は、この範囲内において、インピーダンス制御目標値とインピーダンス記憶値Zsの差を基準値から減算した値に設定する。即ち、補正値1は、
補正値1
=基準値−(インピーダンス制御目標値−インピーダンス記憶値Zs)・・・(7)
という式に基づいて設定できる。図6には、この式に基づいた補正値1を示している。これにより、インピーダンス記憶値Zsのインピーダンス制御目標値からの乖離の影響を受けることなく、補正値1を設定することができる。
補正値1
=基準値−(インピーダンス制御目標値−インピーダンス記憶値Zs)・・・(7)
という式に基づいて設定できる。図6には、この式に基づいた補正値1を示している。これにより、インピーダンス記憶値Zsのインピーダンス制御目標値からの乖離の影響を受けることなく、補正値1を設定することができる。
次に、補正値2と時間閾値3の設定方法について説明する。
インピーダンス計測部112は、電流掃引部110がネルンストセル103に電流を印加したときに電圧計111が計測した電圧値から、ネルンストセル103のインピーダンスを計測する。このため、端子B又は端子Cが断線した場合には、インピーダンス計測部112がネルンストセル103のインピーダンスを過大に計測し、ヒータ104がネルンストセル103を過剰に加熱する。(このため、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値よりも低くなる。)従って、補正値2と時間閾値3は、セルのインピーダンスを小さくする(セルの加熱を弱くする)値に設定すればよい。
ヒータ104が過剰に加熱し続ける時間は、第1異常検出部114が断線の第1異常を検出してから第2異常検出部117が断線の第2異常を検出するまでの時間、即ち時間閾値1(図3のステップ305の、断線の場合の異常時間閾値)の時間である。そこで、補正値2と時間閾値3は、時間閾値1の時間に渡る過剰なヒータ104の出力による電力量と、時間閾値3の時間に渡って補正値2だけインピーダンスを小さくしたときのヒータ104の出力による電力量とが釣り合うように求めて、設定することができる。補正値2と時間閾値3は、この条件を満たすように任意に定めることができる。
次に、補正値3と時間閾値4の設定方法について説明する。
端子B又は端子Cが地絡した場合には、インピーダンス計測部112がネルンストセル103のインピーダンスを過小(ほぼ0)に計測し、ヒータ104がネルンストセル103を過少に加熱する。(このため、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値よりも高くなる。)従って、補正値3と時間閾値4は、セルのインピーダンスを大きくする(セルの加熱を強くする)値に設定すればよい。
ヒータ104が過少に加熱し続ける時間は、第1異常検出部114が地絡の第1異常を検出してから第2異常検出部117が地絡の第2異常を検出するまでの時間、即ち時間閾値2(図3のステップ305の、地絡の場合の異常時間閾値)の時間である。そこで、補正値3と時間閾値4は、時間閾値2の時間に渡る過少なヒータ104の出力による電力量と、時間閾値4の時間に渡って補正値3だけインピーダンスを小さくしたときのヒータ104の出力による電力量とが釣り合うように求めて、設定することができる。補正値3と時間閾値4は、この条件を満たすように任意に定めることができる。
補正値2、時間閾値3、補正値3、及び時間閾値4は、LAFセンサ101とヒータ104の仕様などを基に、事前に設定しておくことが望ましい。
図7は、ヒータ制御部120が行うヒータの制御処理(図2のステップ204)のフローチャートの一例を示す図である。ヒータ制御部120は、ヒータ104のフィードバック制御(例えば、PI制御)に用いられる比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZを求め、これらのインピーダンスを用いてヒータ104の出力値を求める。
ステップ701で、ヒータ制御部120は、インピーダンス計測部112からインピーダンス計測値Zmを取得し、インピーダンス記憶値補正部119から比例項インピーダンス記憶値PZsと積分項インピーダンス記憶値IZsを取得し、第2異常検出部117から第2異常検出結果F2を取得する。
ステップ702で、ヒータ制御部120は、第2異常検出結果F2が第2異常を検出していないことを示しているか否かを判定する。第2異常が検出されていなければ、ステップ703に進み、第2異常が検出されていれば、ステップ704に進む。
ステップ703で、ヒータ制御部120は、インピーダンス計測値Zmを比例項インピーダンスPZとし、インピーダンス計測値Zmを積分項インピーダンスIZとして、ステップ705に進む。
ステップ704で、ヒータ制御部120は、比例項インピーダンス記憶値PZsを比例項インピーダンスPZとし、積分項インピーダンス記憶値IZsを積分項インピーダンスIZとして、ステップ705に進む。
ヒータ制御部120は、このようにして、比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZを設定する。
ステップ705で、ヒータ制御部120は、比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZを用いてPI演算を実行してヒータ104の出力値を求め、ヒータ104にフィードバック制御を行う。例えば、ヒータ制御部120は、
ヒータ104の出力値
=比例ゲイン×(インピーダンス制御目標値−比例項インピーダンスPZ)
+積分ゲイン×∫(インピーダンス制御目標値−積分項インピーダンスIZ)・・・(8)
という式で表される演算を行う。なお、式(8)の比例ゲインと積分ゲインは、ヒータ104の出力値がインピーダンス制御目標値に迅速に収束するような値に設定することが望ましい。
ヒータ104の出力値
=比例ゲイン×(インピーダンス制御目標値−比例項インピーダンスPZ)
+積分ゲイン×∫(インピーダンス制御目標値−積分項インピーダンスIZ)・・・(8)
という式で表される演算を行う。なお、式(8)の比例ゲインと積分ゲインは、ヒータ104の出力値がインピーダンス制御目標値に迅速に収束するような値に設定することが望ましい。
次に、図8と図9を用いて本実施例による車両用制御装置105のタイミングチャートについて説明する。
図8は、LAFセンサ101のセル(ネルンストセル103)が劣化した状態で、端子Bに断線が発生した場合における、演算処理装置108がヒータ104を制御するタイミングチャートの一例を示す図である。図8では、説明を分かりやすくするために、補正値1を用いて、補正値2と補正値3を用いない場合(補正値2=0、補正値3=0の場合)の例を示している。なお、図8には、従来技術によるガスセンサにおける、セル(ネルンストセル)の実際のインピーダンスとヒータの出力値も示している。
図8は、駆動回路107が生成するインピーダンス計測値Zmと端子Bの第1異常検出結果F1(断線)を基に、演算処理装置108が、図2のフローチャートに従い、端子Bの第2異常検出結果F2(断線)、インピーダンス記憶値Zs、比例項インピーダンスPZ、積分項インピーダンスIZ、及びヒータ104の出力値を演算して、ヒータドライバ109を駆動してLAFセンサ101を加熱する場合のタイミングチャートである。この処理により、セル(ネルンストセル103)の実際のインピーダンスが変動する。
時刻801は、端子Bの断線の第1異常検出結果F1がONになった時刻、即ち端子Bに断線の第1異常を検出した時刻である。時刻802は、端子Bの断線の第2異常検出結果F2がONになった時刻、即ち端子Bに断線の第2異常を検出した時刻である。時刻803は、端子Bの断線の第1異常検出結果F1及び端子Bの断線の第2異常検出結果F2がOFFとなった時刻、即ち端子Bの断線から復帰した(断線が回復した)時刻である。時刻804は、従来技術によるガスセンサにおいて、実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束した時刻である。
時刻801において、ネルンストセル103の実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束している状態で、端子Bに断線が発生すると、端子Bの断線の第1異常検出結果F1がONになり、インピーダンス計測値Zmが過大な値になる。このとき、比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZは、インピーダンス計測値Zmと同じ値となり(図7のステップ703)、これに伴いヒータ104の出力値が増加することで、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも減少していく。
時刻802において、時刻801から時間閾値1の長さの時間が経過することにより、端子Bの断線の第2異常検出結果F2がONになる。このとき、比例項インピーダンスPZは、インピーダンス記憶値Zs+補正値1の値になり、積分項インピーダンスIZはインピーダンス制御目標値の値になる(図7のステップ704、図5のステップ507、508)。これに伴いヒータ104の出力値が減少することで、インピーダンス制御目標値よりも減少していた実際のインピーダンスが徐々にインピーダンス制御目標値に向かって増加していく。なお、従来技術によるガスセンサでは、ヒータ104に定電圧を印加しても、セルの劣化によりセルのインピーダンスが所望の値まで低下しないため、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも大きくなる。
時刻803において、端子Bが断線から復帰して端子Bの断線の第1異常検出結果F1及び端子Bの断線の第2異常検出結果F2がOFFになる。このとき、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値とほぼ同じ値であるため、LAFセンサ101は、すぐに断線発生前の状態に復帰することが可能である。従来技術によるガスセンサでは、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値よりも大きいため、インピーダンス制御目標値に戻るまで時間を要し、時刻804でインピーダンス制御目標値に戻る。
以上説明したように、本実施例による車両用制御装置105は、断線が発生して断線から復帰した際に、従来技術によるガスセンサよりも時刻804と時刻803の差の時間だけ早く、実際のインピーダンスをインピーダンス制御目標値に戻し、LAFセンサ101を断線発生前の状態、即ち正確な空燃比を測定できる状態に戻すことが可能である。
本実施例による車両用制御装置105は、図8のタイミングチャート(補正値2=0、補正値3=0の場合)に従うと、インピーダンス記憶値補正部119が、インピーダンス記憶値Zsと補正値1から比例項インピーダンス記憶値PZsを求め、インピーダンス制御目標値から積分項インピーダンス記憶値IZsを求める。本実施例による車両用制御装置105は、セルが劣化した状態で、インピーダンスを計測するセルに接続する端子に断線などの異常が発生した場合に、セルを所定温度に維持することができ、端子が異常から復帰した場合には、正確なガス濃度の測定を迅速に再開できる。
また、LAFセンサ101が設置されている環境の温度が変動する場合には、LAFセンサ101の周囲の温度を推定または計測により求め、この温度に基づいて補正値1を変動させてもよい。このようにすると、LAFセンサ101が設置されている環境の温度が変動する場合でも、本実施例による車両用制御装置105は、セルが劣化した状態で、インピーダンスを計測するセルに接続する端子に断線などの異常が発生した場合に、セルを所定温度に維持することができ、端子が異常から復帰した場合でも、正確なガス濃度の測定を迅速に再開できる。
図9は、LAFセンサ101のセル(ネルンストセル103)が劣化した状態で、端子Bに断線及び地絡が発生した場合における、演算処理装置108がヒータ104を制御するタイミングチャートの一例を示す図である。図9では、補正値1と補正値2と補正値3を用いる場合の例を示している。なお、図9には、従来技術によるガスセンサにおける、セル(ネルンストセル)の実際のインピーダンスとヒータの出力値も示している。
図9は、駆動回路107が生成するインピーダンス計測値Zmと端子Bの第1異常検出結果F1(断線及び地絡)を基に、演算処理装置108が、図2のフローチャートに従い、端子Bの第2異常検出結果F2(断線及び地絡)、インピーダンス記憶値Zs、比例項インピーダンスPZ、積分項インピーダンスIZ、及びヒータ104の出力値を演算して、ヒータドライバ109を駆動してLAFセンサ101を加熱する場合のタイミングチャートである。この処理により、セル(ネルンストセル103)の実際のインピーダンスが変動する。
時刻901は、端子Bの断線の第1異常検出結果F1がONになった時刻、即ち端子Bに断線の第1異常を検出した時刻である。時刻902は、端子Bの断線の第2異常検出結果F2がONになった時刻、即ち端子Bに断線の第2異常を検出した時刻である。時刻903は、時刻902から時間閾値3の長さの時間が経過した時刻である。時刻904は、端子Bの断線の第1異常検出結果F1及び端子Bの断線の第2異常検出結果F2がOFFとなった時刻、即ち端子Bの断線から復帰した(断線が回復した)時刻である。時刻905は、従来技術によるガスセンサにおいて、実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束した時刻である。時刻906は、ネルンストセル103の実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束している状態で、端子Bの地絡の第1異常検出結果F1がONになった時刻、即ち端子Bに地絡の第1異常を検出した時刻である。時刻907は、端子Bの地絡の第2異常検出結果F2がONになった時刻、即ち端子Bに地絡の第2異常を検出した時刻である。時刻908は、時刻907から時間閾値4の長さの時間が経過した時刻である。時刻909は、端子Bの地絡の第1異常検出結果F1及び端子Bの地絡の第2異常検出結果F2がOFFとなった時刻、即ち端子Bの地絡から復帰した(地絡が回復した)時刻である。時刻910は、従来技術によるガスセンサにおいて、実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束した時刻である。
時刻901において、ネルンストセル103の実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束している状態で、端子Bに断線が発生すると、端子Bの断線の第1異常検出結果F1がONになり、インピーダンス計測値Zmが過大な値になる。このとき、比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZは、インピーダンス計測値Zmと同じ値となり(図7のステップ703)、これに伴いヒータ104の出力値が増加することで、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも減少していく。
時刻902において、時刻901から時間閾値1の長さの時間が経過することにより、端子Bの断線の第2異常検出結果F2がONになる。このとき、比例項インピーダンスPZは、インピーダンス記憶値Zs+補正値1−補正値2の値になり、積分項インピーダンスIZはインピーダンス制御目標値の値になる(図7のステップ704、図5のステップ507)。これに伴いヒータ104の出力値が減少することで、インピーダンス制御目標値よりも減少していた実際のインピーダンスが徐々にインピーダンス制御目標値に向かって増加していく。
時刻903において、時刻902から時間閾値3の長さの時間が経過することにより、比例項インピーダンスPZがインピーダンス記憶値Zs+補正値1になる(図7のステップ704、図5のステップ508)。これに伴いヒータ104の出力値が断線発生前とほぼ同じ値まで増加することで、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値を維持する。なお、従来技術によるガスセンサでは、ヒータ104に定電圧を印加しても、セルの劣化によりセルのインピーダンスが所望の値まで低下しないため、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも大きくなる。
時刻904において、端子Bが断線から復帰して端子Bの断線の第1異常検出結果F1及び端子Bの断線の第2異常検出結果F2がOFFになる。このとき、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値とほぼ同じ値であるため、LAFセンサ101は、すぐに断線発生前の状態に復帰することが可能である。従来技術によるガスセンサでは、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値よりも大きいため、インピーダンス制御目標値に戻るまで時間を要し、時刻905でインピーダンス制御目標値に戻る。
以上説明したように、本実施例による車両用制御装置105は、断線が発生して断線から復帰した際に、従来技術によるガスセンサよりも時刻905と時刻904の差の時間だけ早く、実際のインピーダンスをインピーダンス制御目標値に戻し、LAFセンサ101を断線発生前の状態、即ち正確な空燃比を測定できる状態に戻すことが可能である。
時刻906において、ネルンストセル103の実際のインピーダンスがインピーダンス制御目標値に収束している状態で、端子Bに地絡が発生すると、端子Bの地絡の第1異常検出結果F1がONになり、インピーダンス計測値Zmが過小な値になる。このとき、比例項インピーダンスPZと積分項インピーダンスIZは、インピーダンス計測値Zmと同じ値となり(図7のステップ703)、これに伴いヒータ104の出力値が減少することで、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも増加していく。
時刻907において、時刻906から時間閾値2の長さの時間が経過することにより、端子Bの地絡の第2異常検出結果F2がONになる。このとき、比例項インピーダンスPZは、インピーダンス記憶値Zs+補正値1+補正値3の値になり、積分項インピーダンスIZはインピーダンス制御目標値の値になる(図7のステップ704、図5のステップ513)。これに伴いヒータ104の出力値が増加することで、インピーダンス制御目標値よりも増加していた実際のインピーダンスが徐々にインピーダンス制御目標値に向かって減少していく。
時刻908において、時刻907から時間閾値4の長さの時間が経過することにより、比例項インピーダンスPZがインピーダンス記憶値Zs+補正値1になる(図7のステップ704、図5のステップ514)。これに伴いヒータ104の出力値が地絡発生前とほぼ同じ値まで減少することで、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値を維持する。なお、従来技術によるガスセンサでは、ヒータ104に定電圧を印加しても、セルの劣化によりセルのインピーダンスが所望の値まで低下しないため、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値よりも大きくなる。
時刻909において、端子Bが地絡から復帰して端子Bの地絡の第1異常検出結果F1及び端子Bの地絡の第2異常検出結果F2がOFFになる。このとき、実際のインピーダンスはインピーダンス制御目標値とほぼ同じ値であるため、LAFセンサ101は、すぐに地絡発生前の状態に復帰することが可能である。従来技術によるガスセンサでは、実際のインピーダンスは、インピーダンス制御目標値よりも大きいため、インピーダンス制御目標値に戻るまで時間を要し、時刻910でインピーダンス制御目標値に戻る。
以上説明したように、本実施例による車両用制御装置105は、地絡が発生して地絡から復帰した際に、従来技術によるガスセンサよりも時刻910と時刻909の差の時間だけ早く、実際のインピーダンスをインピーダンス制御目標値に戻し、LAFセンサ101を地絡発生前の状態、即ち正確な空燃比を測定できる状態に戻すことが可能である。
本実施例による車両用制御装置105は、図9のタイミングチャートに従うと、第2異常検出部117がインピーダンスを計測するセルに接続する端子に断線の第2異常を検出した場合に、比例項インピーダンスPZを(インピーダンス記憶値Zs+補正値1−補正値2)の値にし、時間閾値3の間ヒータ104を制御する。これにより、本実施例による車両用制御装置105は、セルが劣化した状態で、インピーダンスを計測するセルに接続する端子に断線が発生した場合に、図8のタイミングチャートに従う場合よりも迅速にセルを所定温度に維持することができ、端子が断線から復帰した場合には、正確なガス濃度の測定をより迅速に再開できる。
さらに、本実施例による車両用制御装置105は、図9のタイミングチャートに従うと、第2異常検出部117がインピーダンスを計測するセルに接続する端子に地絡の第2異常を検出した場合に、比例項インピーダンスPZを(インピーダンス記憶値Zs+補正値1+補正値3)の値にし、時間閾値4の間ヒータ104を制御する。これにより、本実施例による車両用制御装置105は、セルが劣化した状態で、インピーダンスを計測するセルに接続する端子に地絡が発生した場合に、図8のタイミングチャートに従う場合よりも迅速にセルを所定温度に維持することができ、端子が地絡から復帰した場合にも、正確なガス濃度の測定をより迅速に再開できる。
また、図1に示したLAFセンサ101は2つのセルを備える2セル式のガスセンサであるが、本実施例による車両用制御装置105は、これ以外のガスセンサにも適用できる。車両用制御装置105に適用できるガスセンサの例として、酸素濃度をセンサに流れる電流に対してリニアに測定する1セル式のガスセンサ、ガスのリッチ・リーンを判定する酸素センサ、及び窒素酸化物の濃度を測定するNOxセンサを挙げることができる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
101…LAFセンサ、102…ポンプセル、103…ネルンストセル、104…ヒータ、105…車両用制御装置、106…ヒータ電源、107…駆動回路、108…演算処理装置、109…ヒータドライバ、110…電流掃引部、111…電圧計、112…インピーダンス計測部、113…センサ制御部、114…第1異常検出部、115…オペアンプ、116…オペアンプ電源、117…第2異常検出部、118…インピーダンス記憶部、119…インピーダンス記憶値補正部、120…ヒータ制御部、F1…第1異常検出結果、F2…第2異常検出結果、Zm…インピーダンス計測値、Zs…インピーダンス記憶値、PZs…比例項インピーダンス記憶値、IZs…積分項インピーダンス記憶値、PZ…比例項インピーダンス、IZ…積分項インピーダンス。
Claims (6)
- セルとヒータとを備えるガスセンサに接続され、
前記セルのインピーダンスを計測するインピーダンス計測部と、
前記ガスセンサの端子の異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部が前記異常を検出しておらず、前記インピーダンスの計測値が予め定めたインピーダンス制御目標値に収束している場合は、前記インピーダンスの計測値をインピーダンス記憶値として記憶するインピーダンス記憶部と、
前記異常検出部が確定した前記異常を検出した場合には、補正した前記インピーダンス記憶値を用いて前記ヒータを制御するヒータ制御部と、
を備えることを特徴とする車両用制御装置。 - 前記インピーダンス記憶値を補正するインピーダンス記憶値補正部をさらに備え、
前記異常検出部は、第1異常検出部と第2異常検出部を備え、
前記第1異常検出部は、前記インピーダンス計測部が計測した前記インピーダンスであるインピーダンス計測値と前記端子の電圧とから、前記端子の断線又は地絡である第1異常を前記異常として検出し、
前記第2異常検出部は、前記第1異常検出部が前記第1異常を検出した場合は、前記第1異常が予め定めた異常時間閾値以上の時間に渡って継続したら、第2異常を確定した前記異常として検出し、
前記インピーダンス記憶部は、前記第1異常検出部が前記第1異常を検出しておらず、かつ前記インピーダンス計測値が前記インピーダンス制御目標値に収束している場合は、前記インピーダンス計測値を前記インピーダンス記憶値として記憶し、
前記インピーダンス記憶値補正部は、前記第2異常検出部が前記第2異常を検出した場合には、前記インピーダンス記憶値を補正し、
前記ヒータ制御部は、前記第2異常検出部が前記第2異常を検出した場合には、前記インピーダンス記憶値補正部が補正した前記インピーダンス記憶値を用いて前記ヒータを制御する、
請求項1に記載の車両用制御装置。 - 前記ヒータ制御部は、前記第2異常検出部が前記第2異常を検出した場合には、前記インピーダンス記憶値補正部が補正した前記インピーダンス記憶値を用いて前記ヒータにフィードバック制御を行い、
前記インピーダンス記憶値補正部は、
前記フィードバック制御で用いられる比例項と積分項についての前記インピーダンス記憶値を補正し、
前記比例項についての前記インピーダンス記憶値を、前記インピーダンス記憶値と第1補正値とを用いて求め、
前記積分項についての前記インピーダンス記憶値を、前記インピーダンス制御目標値を用いて求める、
請求項2に記載の車両用制御装置。 - 前記第1補正値は、前記セルが周辺環境に奪われる熱量を補う加熱を前記ヒータがするための前記インピーダンス記憶値の増加値であり、
前記インピーダンス記憶値補正部は、前記インピーダンス制御目標値と前記インピーダンス記憶値を用いて前記第1補正値を求める、
請求項3に記載の車両用制御装置。 - 前記第1異常検出部が前記端子の断線である前記第1異常を検出し、前記第2異常検出部が前記端子の断線である前記第2異常を検出した場合に、
前記インピーダンス記憶値補正部は、
断線時間閾値と第2補正値を、前記第1異常が断線の場合の前記異常時間閾値と前記ヒータの出力とから求め、
前記第2異常検出部が前記第2異常を検出してから前記断線時間閾値が経過するまでの間は、前記比例項についての前記インピーダンス記憶値を、前記インピーダンス記憶値に前記第1補正値を加算し前記第2補正値を減算した値とする、
請求項3又は請求項4に記載の車両用制御装置。 - 前記第1異常検出部が前記端子の地絡である前記第1異常を検出し、前記第2異常検出部が前記端子の地絡である前記第2異常を検出した場合に、
前記インピーダンス記憶値補正部は、
地絡時間閾値と第3補正値を、前記第1異常が地絡の場合の前記異常時間閾値と前記ヒータの出力とから求め、
前記第2異常検出部が前記第2異常を検出してから前記地絡時間閾値が経過するまでの間は、前記比例項についての前記インピーダンス記憶値を、前記インピーダンス記憶値に前記第1補正値と前記第3補正値を加算した値とする、
請求項3又は請求項4に記載の車両用制御装置。
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-
2017
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