JP2019116182A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の保舵を要しない第2運転支援モードでの自動運転に際し、前方に判別不能な障害物が検出された場合であっても、運転者を慌てさせることなく、当該運転者に対して自車両を通過(直進)させるか回避させるかを判断させることができるようにする。【解決手段】自車両Mの運転モードとして、運転者の保舵を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと、運転者の保舵を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードとを有し、第2運転支援モードでの走行中にカメラユニット21が前方に判別不能な障害物を認識した場合、運転モード設定演算部11は報知装置37を介して運転者に対し、保舵させる旨の要求を通知する。この通知を受けて運転者はハンドルを把持することで前方を注視するようになり、通過か回避かを的確に判断することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、運転モードとして、少なくとも、運転者によるハンドル把持を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと、運転者によるハンドル把持を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードとを有する運転支援装置に関する。
最近の車両においては、運転者の負担を軽減し、快適且つ安全に運転できるようにするための運転支援の技術が種々提案され、一部は既に実用化されている。
この種の運転支援は、追従車間距離制御(ACC:Adaptive Cruise Control)機能と車線維持制御(Lane Keeping)機能とを備えることで、先行車との車間を維持しつつ走行車線に沿って車両を自動走行させることができる。
この運転支援の運転モードは、車両の運転モード設定演算手段が自動運転の継続を困難と判断した際に、運転者に操作を引き継がせる運転支援モード(以下、「第1運転支援モード」と称する)と、運転者に引き継ぐ必要の無い運転支援モード(以下、「第2運転支援モード」と称する)とがある。
第1運転支援モードは、運転者がハンドルを把持(以下、この状態を「保舵」と称する場合もある)して常に運転を引き継ぐことのできる状況で待機している必要のある、運転者が運転主体となる運転支援である。一方、第2運転支援モードは、自動運転の継続を困難と判断した場合に、運転者に操作を引き継ぐことなく、運転モードを自動退避モードへ遷移させて、自車両を路肩等の安全な退避場所に自動的に停車させる退避制御を行う、制御システムが運転主体となる運転支援である。
しかし、第2運転支援モードでの走行中に、運転モード設定演算手段が第2運転支援モードの継続を困難と判定した場合であっても、自動退避モードへ直ちに遷移させることなく、一旦、第1運転支援モードへ遷移させることで自動走行を継続させた方が運転者は高い利便性を得ることができる。
例えば、特許文献1(特開2013−129328号公報)には、制御ユニット(ECU)が自車両前方に障害物(周辺車両)を検知した場合、当該障害物(周辺車両)を回避する目標軌跡(目標進行路)を複数生成し、方向指示器、操舵トルク、操舵角の内少なくとも1つに基づいて、障害物となる周辺車両に対する自車両の回避方向を運転者の指示として検出し、この指示を反映した目標軌跡(目標進行路)を選択する。そして、この目標軌跡に基づいて障害物(周辺車両)を回避する軌跡(走行)制御を実行する技術が開示されている。
特開2013−129328号公報
上述した文献に開示されている技術では、運転者は自車両を運転している際に、前方を常に注視し、前方に追い越すべき障害物(周辺車両)を認識した場合、方向指示器の操作等により進路変更を行う明確な指示を示す必要がある。一方、制御ユニット(ECU)は、前方に障害物(周辺車両)を検知した場合、それを追い越す際の回避ルート(目標軌跡)を複数生成する必要がある。そして、制御ユニット(ECU)は、運転者が指示した進路変更に沿った回避ルート(目標軌跡)を選択することになる。
従って、運転者の前方に対する注意が散漫となり、進路変更の指示が遅れた場合、制御ユニット(ECU)は、直ちに緊急回避制御を行うため、運転者を慌てさせてしまう結果となる。又、制御ユニット(ECU)は、上述した第1運転支援モードでの制御についての技術であり、第2運転支援モードで自動運転を行っている際の回避制御については何ら開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑み、第2運転支援モードでの自動運転に際し、前方に障害物が検出され、或いは先行車が回避行動を行った場合であっても、運転者を慌てさせることなく、当該運転者に対して自車両を通過(直進)させるか回避(先行車に追従)させるかを判断させることのできる運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、自車両前方の走行環境を認識する走行環境認識手段と、前記自車両の運転モードとして、少なくとも運転者のハンドルの把持を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと、前記運転者のハンドルの把持を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードとを有し、運転条件に応じて前記各モードを設定する運転モード設定演算手段と前記運転者に前記運転モードが遷移する状況を報知する報知手段とを備える運転支援装置において、前記運転モード設定演算手段は、前記第2運転支援モードでの走行中に前記走行環境認識手段が、先行車の回避行動を認識し或いは前方に判別不能な障害物を認識した場合、前記報知手段を介してハンドルを把持させる旨の要求を前記運転者に対して通知する。
本発明によれば、第2運転支援モードでの走行中に走行環境認識手段が、先行車の回避行動を認識し或いは前方に判別不能な障害物を認識した場合、ハンドルを把持させる旨の要求を運転者に対して通知するようにしたので、第2運転支援モードでの自動運転に際し、前方に障害物が検出され、或いは先行車が回避行動を行った場合であっても、運転者を慌てさせることなく、運転者の前方視認により当該運転者に対して自車両を通過(直進)させるか回避(先行車に追従)させるかを判断させることができる。
運転支援システムの概略構成図 運転モード設定ルーチンを示すフローチャート(その1) 運転モード設定ルーチンを示すフローチャート(その2) 運転モード設定ルーチンを示すフローチャート(その3) 先行車の回避行動に追従する自車両の状態を示す説明図 先行車を通過させる自車両の状態を示す説明図 自車両を障害物に対して通過させるか回避させるかを運転者が選択する状態を示す説明図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す運転支援装置1は、自車両Mに搭載されている。この運転支援装置1は、運転条件に応じて自車両Mの運転モードを設定する運転モード設定演算手段としての運転モード設定演算部11と、この運転モード設定演算部11に対して双方向通信自在に接続された自動運転制御ユニット12とを有している。この自動運転制御ユニット12は、運転モード設定演算部11で設定した運転モードを実行する。
運転モード設定演算部11、及び自動運転制御ユニット12は、CPU、ROM、RAM、及び不揮発性メモリ等を有する周知のマイクロコンピュータを主体に構成されており、ROMにはCPUが実行する各種プログラム、各種固定データ等が記憶されている。
運転モード設定演算部11で設定する運転モードは、手動運転モード、第1運転支援モード、第2運転支援モード、自動退避モードの4モードである。ここで、第1運転支援モードと第2運転支援モードとは、自車両Mを目標進行路に沿って自動走行(自動運転)させる点は共通しているが、第1運転支援モードは運転者の保舵(ハンドルの把持)を前提とする運転モードであり、第2運転支援モードは運転者の保舵を前提としない運転モードである。
又、運転者が後述するナビゲーションシステム22に目的地をセットした場合、自車両Mの現在位置と目的地とを結ぶ走行ルートを道路地図上に作成すると共に、この走行ルートに沿う目標進行路(3車線であれば、左側車線、中央車線、右側車線の何れかの左右区画線の中央)を自車両M前方に設定する。そして、運転モードが第1運転支援モード、或いは第2運転支援モードに設定されている場合、自車両Mを当該目標進行路に沿って自動運転させる。一方、ナビゲーションシステム22に目的地がセットされていない場合は、現在の自車両Mが走行している車線の中央前方に目標進行路が設定される。
又、自動退避モードは、第2運転支援モードによる自動運転において、自動運転の継続が困難と判断した場合に遷移されるもので、自車両Mを路肩等の安全な退避場所まで導いて停車させる。尚、第2運転支援モードによる自動運転の継続が困難な場合であっても、所定条件下においては自動退避モードに遷移せず、運転者に運転操作を引き継がせる第1運転支援モード、或いは、手動運転モードに遷移する場合もある。
又、運転モード設定演算部11の入力側に、運転モードを設定する際に必要とするパラメータを取得するユニット類として、走行環境認識手段としてのカメラユニット21、ナビゲーションシステム22が接続されている。カメラユニット21は、自車両Mの車室内前部の上部中央に固定されており、車幅方向中央を挟んで左右対称な位置に配設されているメインカメラ21a及びサブカメラ21bからなる車載カメラ(ステレオカメラ)、画像処理ユニット(IPU)21c、及び前方環境情報認識部21dを備えている。このカメラユニット21は、両カメラ21a,21bで撮像した自車両M前方の走行環境画像情報をIPU21cにて所定に画像処理して、前方環境情報認識部21dへ送信する。
前方環境情報認識部21dは、受信した走行環境画像情報に基づき、自車両Mが走行する車線の左右を区画する区画線間の幅(車幅)を求め、その中央(車線中央)を算出し、この車線中央を自車両Mの目標進行路として設定する。更に、この前方環境情報認識部21dは受信した走行環境画像情報に基づき、自車両Mの前方を走行する先行車P(図5か〜図7参照)、及び道路に落下している障害物等を、パターンマッチング等の手法を用いて認識する。尚、本実施形態において障害物とは、カメラユニット21で認識した先行車以外の目標進行路上に存在する立体物をいう。
一方、ナビゲーションシステム22は、CPU,RAM,ROM等を備える周知のマイクロコンピュータ、及びその周辺機器で構成されており、ROMにはCPUで実行するプログラムやベースマップ等の固定データ等が予め記憶されている。又、このナビゲーションシステム22は、HDD等の大容量記憶媒体からなる高精度道路地図データベースを有しており、この高精度道路地図データベースに高精度な道路地図情報(ダイナミックマップ)が記憶されている。この高精度な道路地図情報(以下、単に「道路地図情報」と称する)は、自動運転を行う際に必要とする車線データ(車線幅データ、車線中央位置座標データ、車線の進行方位角データ、制限速度等)を保有しており、この車線データは、道路地図上の各車線に数メートル間隔で格納されている。
ナビゲーションシステム22は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星等の測位衛星からの測位信号を受信して自車両Mの位置座標を取得し、この位置座標を道路地図情報上にマップマッチングして、道路地図上の自車位置を推定する。又、ナビゲーションシステム22は、トンネル内走行等のように、測位衛星から有効な測位信号を受信することができない環境では、自律航法に切り替えて、車速センサで検出した車速やジャイロセンサで検出した角速度、前後加速度センサで検出した前後加速度等に基づいて道路地図上の自車位置を推定する。そして、道路地図情報上の自車位置及びその周辺の道路地図情報を取得する。又、例えば運転者が、道路地図情報に目的地をセットした場合、ナビゲーションシステム22は、道路地図情報に基づき自車位置(現在地)から目的地へ至る走行ルートを演算し設定する。
このカメラユニット21とナビゲーションシステム22とは、互いに依存することのない完全独立の多重系を構成しており、運転モード設定演算部11は、各々取得した現在走行中の道路形状(例えば、道路曲率)が一致した場合にのみ、第1運転支援モード、或いは第2運転支援モードが選択される。尚、このカメラユニット21とナビゲーションシステム22とで各々取得した情報は、自動運転制御ユニット12において、自車両Mを走行させるための目標進行路を設定する際にも読込まれる。
運転モード設定演算部11の入力側には、更に、運転者による自発的な操作を検出すセンサ・スイッチ類が接続されており、又、出力側に、音声スピーカやモニタからなる報知手段としての報知装置37が接続されている。
上述したセンサ・スイッチ類は、具体的には、自動運転のON/OFFを選択する自動運転スイッチ31、カメラユニット21が判別不能の障害物を検出した場合に、それを通過(自車両Mを直進)させるか、回避させるかの指示を行う指示手段としての通過/回避指示スイッチ32、運転者の保舵を検出してONするハンドルタッチセンサ33、運転者のハンドル操作による操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ34、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度センサ35、ブレーキペダルの踏込み量を検出するブレーキセンサ36等である。
尚、自動運転スイッチ31、及び通過/回避指示スイッチ32は、ハンドルのスポーク部など運転者の操作し易い位置に配設されている。又、この通過/回避指示スイッチ32は通過スイッチと回避スイッチとを有するモーメンタリ型のロッカスイッチである。又、アクセル開度センサ35、ブレーキセンサ36が、本発明の運転操作検出手段に対応している。
運転モード設定演算部11は、カメラユニット21で認識した自車両Mが走行する道路形状(例えば、道路曲率)とナビゲーションシステム22で検出した、自車両Mが位置する道路地図上の道路形状(例えば、道路曲率)とが高い類似度で一致し、且つ自動運転スイッチ31がONされている場合、各モードの条件を、予め設定されている優先順位に従って判定し、条件が成立しているモードを運転モードとして設定する。
上述した運転モード設定演算部11で設定する運転モードは、具体的には、図2〜図4に示す運転モード設定ルーチンに従って設定される。このルーチンでは、先ず、ステップS1で第2運転支援モード条件判定処理を実行する。第2運転支援モード判定条件は、ハンドルタッチセンサ33とアクセル開度センサ35とブレーキセンサ36との出力に基づき行う。すなわち、ハンドルタッチセンサ33がOFFの運転者がハンドルを把持しておらず(非保舵)、且つアクセル開度センサ35及びブレーキセンサ36の出力が「0(null)」のアクセルペダルとブレーキペダルの双方が未踏の場合、条件成立と判定する。
そして、ステップS2へ進み、ステップS1での判定結果に従い、第2運転支援モードの条件が成立の場合はステップS3へ進み、条件不成立の場合はステップS18へジャンプする。ステップS3へ進むと、運転モードを第2運転支援モードに設定してステップS4へ進む。運転モードが第2運転支援モードに設定されると、自動運転制御ユニット12は自身が運転主体となって、自車両Mを目標進行路に沿って自動走行させる。
ステップS4へ進むと、カメラユニット21で認識した前方の走行環境画像情報に基づき目標進行路上であって、ACC(Adaptive Cruise Control)制御にて設定されている車間距離(追従車間距離)よりも前方で視認可能な位置に、追従対象となる先行車P(図5、図6参照)が存在するか否かを調べる。尚、先行車Pが追従車間距離以内の場合、自車両MはACC制御により自動的に減速制御されて追従車間距離が維持される。
そして、先行車Pが存在している場合、ステップS5へ進み、先行車Pが検出されない場合はステップS7へ分岐する。ステップS5へ進むと、先行車Pが回避行動を行っているか否か調べる。先行車Pの回避行動は、例えば、自車両Mの目標進行路として設定されている車線中央から横方向への所定時間或いは所定走行距離における横位置変化量と回避判定閾値とを比較して行う。この回避判定閾値は、先行車Pの挙動が回避行動か単なるふらつきかを判定する値であり、予めシミュレーション等から求めて設定されている。
そして、横位置変化量が回避判定閾値を超えている場合、回避行動と判定し、ステップS6へ進む。又、横位置変化量が回避判定閾値を超えていない場合、単なるふらつき、或いは直進走行と判定しステップS1へ戻る。
例えば、図5に示すように、先行車Pが障害物41aを検出して回避行動を行っても、カメラユニット21では当該障害物41aが、先行車Pに遮られて認識することができない場合がある。又、図6に示すように、先行車Pが分岐路方向へ進路変更する場合、破線で示す初期挙動では、それが回避行動か進路変更かの判断が困難な場合がある。
そのため、本実施形態では、先行車Pの回避行動(進路変更初期の挙動も含む)を検出した場合、先ず、ステップS6で、報知装置37を起動させて、音声とモニタ表示との双方、或いは一方により、運転者に対しての保舵要求(ハンドルを把持させる旨の要求)と、自車両Mを通過(直進)させるか追従させるかの選択要求とを運転者に通知して、ステップS9へ進む。運転者は、報知装置37からの保舵要求に応じてハンドルを把持(保舵)することで、前方を注視することができる。その結果、運転者は自車両を直進(通過)させるか回避させるかの判断を、慌てることなく的確に行うことができる。
又、ステップS4で目標進行路上に追従対象となる先行車Pが検出されないと判断した場合は、ステップS7へ分岐し、カメラユニット21では判別不能な障害物が前方にあるか否かを調べる。例えば、図7に一点鎖線で示す障害物41bをカメラユニット21が認識した場合、カメラユニット21では、障害物41bの形状は認識できるが、材質を正確に認識することは困難である。
例えば、この障害物41bが小物であり、それが、ゴム片、スポンジ片のような軟質物、風にあおられて膨らんでいるだけのビニール袋等であれば、敢えて回避する必要はない。又、これとは逆に、小物であっても小石、ボルト、コンクリート片等、硬質の立体物は回避させる必要がある。そのため、運転者が前方の障害物は軟質の小物であり、回避する必要は無いと認識しているにも拘わらず、自車両Mが回避行動を行った場合、運転者に違和感を与えることになる。
ステップS7では、カメラユニット21が、障害物を検出しておらず、或いは回避しなければならない障害物、又は、通過可能な障害物(例えば、道路に形成されたバンプ)であると認識した場合は、ステップS1へ戻り、自動運転を継続させる。従って、回避しなければならない障害物と認識されている場合、自動運転制御ユニットでは、障害物を回避する目標進行路が生成される。
一方、カメラユニット21で認識した障害物が、回避すべきものか否かを正確に判別できない場合は、ステップS8へ進む。ステップS8では、報知装置37を起動させて、音声とモニタ表示との双方、或いは一方により、運転者に対しての保舵要求と、自車両Mを障害物に対して通過(直進)させるか回避させるかの選択要求とを運転者に通知して、ステップS9へ進む。運転者は、報知装置37からの保舵要求に応じてハンドルを把持(保舵)することで、前方を注視するようになる。その結果、運転者は自車両を直進(通過)させるか回避させるかの判断を、慌てることなく的確に行うことができる。
ステップS9では、運転者が操作する通過/回避指示スイッチ32からの信号を読込む。そして、信号入力が検出されたとき、或いは設定時間(例えば、0.5〜2[sec])経過しても、信号の入力が検出されない場合はステップS10へ進む。ステップS10,S11では、通過/回避指示スイッチ32からの信号の種別を判定する。
そして、ステップS10で通過スイッチがONと判定した場合、運転者は障害物を通過可能であると認識しているため、ステップS1へ戻り、自動運転を継続させる。その結果、自車両Mの不要な回避行動が抑制され、運転者の指示に沿った第2運転支援モードでの自動運転を継続させることができる。
一方、ステップS11で回避スイッチがONと判定した場合、運転者は障害物の回避を指示しているため、ステップS16へジャンプする。その結果、図7に示すように、通過スイッチがONと判定された場合、自動運転制御ユニット12では、目標進行路を、障害物41bを通過させる走行ルートLiaに設定し、自車両Mを、この目標進行路に沿って走行させる。
又、設定時間が経過しても何れの信号からの入力がない場合は、ステップS12へ進み、ステップS12〜S15において、運転者の回避操作が検出されたか否かを調べる。すなわち、第2運転支援モードでの自動運転では、運転者はハンドルから手を離し、リラックスした姿勢で着座している場合が多い。従って、上述したステップS6、或いはステップS8において行った通知を運転者が認識したとしても、それに反応して所定時間内に通過/回避指示スイッチ32を操作することができない状況が考えられる。
この場合、運転者はハンドルを把持(保舵)すると共に、ブレーキ操作やハンドル操作による自らの運転操作で回避動作を行うことも考えられる。
そのため、先ず、ステップS12で、ブレーキセンサ36で検出したブレーキ踏込み量STbkを読込み、ステップS13で、予め設定されている回避判定閾値BK1と比較する。この回避判定閾値BK1は、運転者がブレーキペダルを踏み込んだか否かを判定する値であり、予め実験などから求めて設定されている。
そして、STbk>BK1の場合、運転者はブレーキによる回避行動(減速)を行ったと判定し、ステップS16へジャンプする。又、STbk≦BK1の場合、ブレーキペダルの未踏、或いはちょい踏み程度であり、運転者はブレーキ操作による回避行動は行っていないと判定して、ステップS15へ進む。
ステップS15では、操舵トルクセンサ34で検出した操舵トルクTst(絶対値)と回避判定閾値ST1(絶対値)とを比較する。この回避判定閾値ST1は、運転者がハンドル操作を行ったか否かを判定する値であり、予め実験などから求めて設定されている。そして、Tst>ST1の場合、運転者はハンドル操作により回避行動を行ったと判定し、ステップS16へ分岐する。一方、Tst≦ST1の場合、非保舵(ハンドル非把持)、或いは保舵している程度で積極的なハンドル操作を行っていないと判定し、ステップS18へ進む。
運転者が回避行動のためのブレーキ操作、或いはハンドル操作を行ったと判定して、ステップS16へ進むと、報知装置37を起動させて、音声とモニタ表示との双方、或いは一方により、運転モードを第1運転支援モードに遷移させる旨を通知し、ステップS17へ進む。ステップS17では、障害物41bを回避する走行ルートLib(図7参照)を設定し、所定ディレイ時間経過後、ステップS23へジャンプする。
又、運転者がブレーキ操作とハンドル操作との何れも行っていないと判定して、ステップS18へ進むと、報知装置37を起動させて、運転モードを自動退避モードに遷移させる旨を通知した後、所定ディレイ時間経過後、ステップS19へ進み、運転モードを自動退避モードに設定してルーチンを抜ける。自動運転制御ユニット12は、運転モード設定演算部11で、運転モードが自動退避モードに設定されると、道路地図情報と自車位置とに基づき、自車両Mを路肩等の安全に停車できる退避位置まで誘導して停車させる。
その結果、運転者がリラックスしている状態で着座しており、報知装置37からの保舵要求の通知に対して、即座に対応することができない場合であっても、自車両Mを安全に停止させることができる。
一方、第2運転支援モードの条件不成立と判定されて、ステップS2からステップS20へジャンプすると、第1運転支援モード条件判定処理を実行する。第1運転支援モード判定条件は、ハンドルタッチセンサ33とアクセル開度センサ35とブレーキセンサ36との出力に基づき行う。すなわち、ハンドルタッチセンサ33がONの保舵状態で、且つアクセル開度センサ35或いはブレーキセンサ36の出力値が、予め設定されているオーバライド判定閾値を超えている場合、第1運転支援モードの条件不成立と判定する。又、ハンドルタッチセンサ33がONの保舵状態で、且つアクセル開度センサ35及びブレーキセンサ36の出力値が、オーバライド判定閾値以内の場合、第1運転支援モードの条件成立と判定する。
そして、ステップS21へ進み、ステップS20での判定結果に従い、第1運転支援モードの条件が成立の場合は、ステップS22へ進み、報知装置37を駆動して、運転者に対して保舵要求と、運転モードを第1運転支援モードに遷移させる旨を通知する。そして、ステップS17、或いはステップS22からステップS23へ進むと、運転モードを第1運転支援モードに設定して、ルーチンを抜ける。
又、ステップS21からステップS24へ進むと、報知装置37を駆動させて、オーバライド検出により運転モードを手動運転モードに遷移させる旨を運転者に通知し、所定ディレイ時間経過後、ステップS25へ進み、運転モードを手動運転モードに遷移させてルーチンを抜ける。運転モード設定演算部11が運転モードを手動運転モードに設定すると、自動運転制御ユニット12は、自動運転を解除し、再度自動運転スイッチ31がONされるまで、手動運転を継続させる。
このように、本実施形態では、第2運転支援モードで自動運転を行っている状態で、運転モード設定演算部11は、自車両Mの追従対象である先行車Pの回避行動を検出した場合、運転者に対して自車両Mをそのまま通過させるか、或いは先行車Pに追従する回避行動を行うかを判断させる通知を事前に行うようにしたので、リラックスした状態で着座している運転者を慌てさせることなく、先行車Pに対して自車両Mの進行方向を指示させることができる。
又、自車両Mの前方に判別不能な障害物を認識した場合も、その旨を運転者に通知し、通過させるか、回避させるかを事前に判断させるようにしたので、敢えて回避させる必要の無い、ビニール袋や軟質の小物については、運転者がそのまま通過させる指示をすることで、自動運転を違和感なく継続させることができる。
又、運転者が先行車の回避行動、或いは前方の判別不能な障害物を認識して、回避行動を指示した場合、運転モード設定演算部11は運転モードを第1運転支援モードに設定し、運転者に保舵させることで、回避時の操舵を運転者に容易に引き継げることができる状態にしておくことかできる。その結果、自動運転が直ちに解除されることがなく、運転者の保舵状態で継続させることができる。更に、運転者に対して回避操作を慌てさせることなく、安全に引き継がせることが可能となる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、前方走行環境認識手段は、カメラユニット21に限らず、このカメラユニット21或いは単眼カメラと各種レーダセンサとの組み合わせで構成されていても良い。
1…運転支援装置、
11…運転モード設定演算部、
12…自動運転制御ユニット、
21…カメラユニット、
21a…メインカメラ、
21b…サブカメラ、
21c…画像処理ユニット、
21d…前方環境情報認識部、
22…ナビゲーションシステム、
31…自動運転スイッチ、
32…通過/回避指示スイッチ、
33…ハンドルタッチセンサ、
34…操舵トルクセンサ、
35…アクセル開度センサ、
36…ブレーキセンサ、
37…報知装置、
41a,41b…障害物、
BK1,ST1…回避判定閾値、
Lia,Lib…走行ルート、
M…自車両、
P…先行車、
STbk…ブレーキ踏込み量、
Tst…操舵トルク

Claims (5)

  1. 自車両前方の走行環境を認識する走行環境認識手段と、
    前記自車両の運転モードとして、少なくとも運転者のハンドルの把持を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと、前記運転者の前記ハンドルの把持を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードとを有し、運転条件に応じて前記各モードを設定する運転モード設定演算手段と
    前記運転者に前記運転モードが遷移する状況を報知する報知手段と
    を備える運転支援装置において、
    前記運転モード設定演算手段は、前記第2運転支援モードでの走行中に前記走行環境認識手段が、先行車の回避行動を認識し或いは前方に判別不能な障害物を認識した場合、前記報知手段を介して前記ハンドルを把持させる旨の要求を前記運転者に対して通知する
    ことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記運転者が前記先行車を追従させることなく或いは前記障害物を回避させることなく前記自車両の通過を前記運転モード設定演算手段に対して指示する指示手段を有し、
    前記運転モード設定演算手段は、前記運転者に対して前記ハンドルを把持させる旨の要求を報知した後、前記指示手段を介して通過の指示を検出した場合、前記第2運転支援モードを継続させる
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記運転者の運転操作を検出する運転操作検出手段を有し、
    前記運転モード設定演算手段は、前記運転者に対して前記ハンドルを把持させる旨の要求を報知した後、前記運転操作検出手段が前記運転者の運転操作を検出した場合、前記運転モードを前記第1運転支援モードに遷移させる
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  4. 前記運転モード設定演算手段は、前記運転モードを前記第1運転支援モードに遷移させた場合、前記先行車を追従し或いは前記障害物を回避する目標進行路を生成する
    ことを特徴とする請求項3記載の運転支援装置。
  5. 前記運転モード設定演算手段は、前記運転モードとして前記自車両を退避地帯に退避させる自動退避モードを更に有し、
    前記運転モード設定演算手段は、前記運転者に対して前記ハンドルを把持させる旨の要求を通知した後、前記運転者から該通知に対する対応が検出されない場合、前記運転モードを前記自動退避モードに遷移させる
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の運転支援装置。
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