JP2019115236A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石回転機によって発電機の発電機ローターを継続的に回転させることができ、発電機によって十分な電気を発電させることができる発電システムを提供する。【解決手段】発電システム10Aは、発電機11と、ステーターおよびステーターの内側に回転可能に設置されて発電機ローターの回転軸に連結される回転軸28aを有するローターを備え、発電機11の発電機ローターを回転させる永久磁石回転機15Aとから形成されている。発電システム10Aでは、スターターによってローターの回転を始動させた後にスターターを除去した後、それら固定子永久磁石の磁界に対するそれら回転子永久磁石の磁界の反発力によってローターが回転を継続しつつ発電機ローターの回転軸16を回転させ、発電機11によって電気を継続して発生させる。【選択図】図1

Description

本発明は、発電機と発電機ローターを回転させる回転機構とを備えた発電システムに関する。
回転自在に設置された非磁性体である円板状の回転子体(ローター)と、回転子体の外側に回転自在に設置された非磁性体である円板状の回転固定子体(ステーター)とを備えた永久磁石回転機が開示されている(特許文献1参照)。回転子体の外径側には、回転方向にN極、S極を交互に磁化した永久磁石を等間隔で複数個配した回転子磁石を1群とし、円360°に対して回転子磁石群の数n1=2以上の整数とし、分割数N=2・n1として回転子磁石群の配列を回転子磁石が無い空白部と回転子磁石群を交互に配置している。回転固定子体の外径側には、回転固定子体の中心より放射方向に磁化した永久磁石である回転固定子磁石を等間隔にて最低2個固着している。永久磁石回転機では、回転子磁石と回転固定子磁石との間に空隙を設け、回転子体と回転固定子体を歯車等による増速機構にて連結して回転固定子体を増速回転し、増速比を1.0以上として回転固定子体を増速して連続回転させる。
特開2016−25835号公報
前記特許文献1に開示の永久磁石回転機は、フレームに回転自在に設置された第1シャフトに回転子体と大歯車とが取り付けられ、フレームに回転自在に設置された第2シャフトに回転子体に対向する回転固定子体と大歯車に係合する小歯車とが取り付けられている。回転固定子体の回転によって回転子体が回転を開始すると、大歯車と小歯車とによってその回転が回転子体から回転固定子体に伝達され、回転子体と回転固定子体との回転が継続する。
この永久磁石回転機は、回転子体(ローター)に設置された回転子磁石と回転固定子体(ステーター)に設置された回転固定子磁石とが対向しない領域(空白部)が回転子体および回転固定子体に形成されているから、その領域においてそれら磁石の吸着力および反発力を利用することができず、回転子体に大きな回転トルクを発生させることができない。したがって、この永久磁石回転機は、回転子体(ローター)の回転軸を発電機のローターの回転軸に連結したとしても、発電機のローターを回転させる程のトルクを発生させることはできず、発電機に継続して発電させることができない。
また、大歯車と小歯車とを利用して回転子体(ローター)と回転固定子体(ステーター)とを連結しているから、その連結構造が複雑になるのみならず、それら歯車や回転子体、回転固定子体の回転時にそれら歯車どうしの間に大きな摩擦力が発生し、その摩擦力によって回転子体の回転トルクが減衰し、回転子体の回転が停止する場合がある。
本発明の目的は、永久磁石によって回転機構のローターに大きな回転トルクを発生させることができ、回転機構によって発電機の発電機ローターを回転させることができるとともに、発電機に発電させることができる発電システムを提供することにある。本発明の他の目的は、回転機構のローターの回転を始動させた後、回転機構の永久磁石によってローターを継続して回転させることができ、回転機構のローターの連続する回転を利用して発電機に継続的かつ安定して発電させることができる発電システムを提供することにある。本発明の他の目的は、発電機のローターの回転数を一定に保持することができ、発電機を利用して一定量の電気を発電させることができる発電システムを提供することにある。本発明の他の目的は、回転機構のステーターとローターとがギアを介して連結されることはなく、ローターの回転トルクの減衰を防ぐことができ、回転機構のローターの不用意な回転停止を防ぐことができるとともに、発電機に継続して発電させることができる発電システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、発電機と、発電機の発電機ローターを回転させる回転機構とを備えた発電システムである。
前記前提における本発明の特徴としては、回転機構が、ステーターと、ステーターの内側に回転可能に設置されて発電機ローターの回転軸に連結される回転軸を有するローターとを備え、ステーターが、ローターの外周面に対向する内周面と、内周面に位置してステーターの周り方向の全周に配置され、ステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定子永久磁石とを有し、ローターが、ステーターの内周面に対向する外周面と、外周面に位置して固定子永久磁石に対向し、ローターの周り方向の全周に配置されてローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の回転子永久磁石とを有し、それら固定子永久磁石は、その極性がそれら回転子永久磁石の極性と同一であってその磁界がローターの外周面に位置する回転子永久磁石の磁界に対向し、それら回転子永久磁石は、その極性がそれら固定子永久磁石の極性と同一であってその磁界がステーターの内周面に位置する固定子永久磁石の磁界に対向し、発電システムでは、所定の外力によってローターの回転を始動させた後に外力を除去した後、それら固定子永久磁石の磁界に対するそれら回転子永久磁石の磁界の反発力によってローターが回転を継続しつつ発電機ローターの回転軸を回転させ、発電機によって電気を発生させることにある。
本発明の一例としては、発電システムが、発電機の発電機ローターの回転軸と回転機構のローターの回転軸との間に設置された第1クラッチ機構を含み、発電システムでは、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸とが連結され、または、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸との連結が解除される。
本発明の他の一例としては、発電システムが、回転機構のローターの回転軸に設置されたブレーキ機構を含み、ブレーキ機構が、回転機構のローターの回転軸の回転数を減少させ、または、ローターの回転軸の回転を停止させる。
本発明の他の一例としては、所定の外力が、回転機構のローターの回転軸を回転させる始動用電動機であり、発電システムが、始動用電動機の回転軸と回転機構のローターの回転軸との間に設置された第2クラッチ機構を含み、発電システムでは、ローターの始動時に第2クラッチ機構によってローターの回転軸と始動用電動機の回転軸とが連結され、ローターの回転を始動させた後、第2クラッチ機構によってローターの回転軸と始動用電動機の回転軸との連結が解除される。
本発明の他の一例としては、回転機構のステーターが、その内周面から径方向外方へ延びる第1設置部を有し、回転機構のローターが、その外周面から径方向内方へ延びる第2設置部を有し、それら固定子永久磁石は、磁界発生方向へ長い磁石であって磁界発生方向へ延びる軸線がステーターの仮想中心点から径方向へ延びる第1基準線に対して所定角度で傾斜した状態で第1設置部に設置され、それら回転子永久磁石は、磁界発生方向へ長い磁石であって磁界発生方向へ延びる軸線がローターの仮想中心点から径方向へ延びる第2基準線に対して所定角度で傾斜した状態で第2設置部に設置されている。
本発明の他の一例として、回転機構では、それら固定子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら回転子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら固定子永久磁石とそれら回転子永久磁石とが同一方向へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石の傾斜角度とそれら回転子永久磁石の傾斜角度とが同一である。
本発明の他の一例としては、固定子永久磁石の第1基準線に対する傾斜角度が18〜22度の範囲にあり、回転子永久磁石の第2基準線に対する傾斜角度が18〜22度の範囲にある。
本発明の他の一例として、回転機構では、ローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ回転子永久磁石の数がステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ固定子永久磁石の数と同一または固定子永久磁石の数よりも多い。
本発明の他の一例として、回転機構のステーターでは、固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、回転機構のローターでは、回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
本発明の他の一例として、第1設置部では、複数の固定子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って磁界発生方向へ長い磁石を形成し、第2設置部では、複数の回転子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って磁界発生方向へ長い磁石を形成し、回転機構のステーターでは、第1設置部に設置する固定子永久磁石の個数を調節することで、固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、回転機構のローターでは、第2設置部に設置する回転子永久磁石の個数を調節することで、回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
本発明の他の一例として、回転機構のステーターでは、所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の第1設置部に対する設置位置を変更可能であり、回転機構のローターでは、所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の第2設置部に対する設置位置を変更可能であり、回転機構では、固定子永久磁石のローターの外周面に対向する対向端面と回転子永久磁石のステーターの内周面に対向する対向端面との離間寸法を調節可能かつステーターとローターとの間のギャップ磁束密度を調節可能である。
本発明の他の一例としては、所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の対向端面との最大離間寸法が、6.5〜11.5mmの範囲で調節可能であり、所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の対向端面との最小離間寸法(ステーターの内周面とローターの外周面との離間寸法)が、0.5〜4mmの範囲で調節可能である。
本発明の他の一例として、回転機構では、ステーターとローターとのうちの少なくとも一方がその軸方向へ移動可能であり、ステーターとローターとのうちの少なくとも一方を軸方向へ移動させ、固定子永久磁石と回転子永久磁石との対向面積を増減させることでローターの回転トルクおよび回転速度を調節する。
本発明の他の一例としては、回転機構のステーターがその軸方向へ並ぶ第1ステーター〜第nステーターで形成され、回転機構のローターがその軸方向へ並ぶ第1ローター〜第nローターで形成され、第1ローターが第1ステーターの内側に位置し、第2ローターが第2ステーターの内側に位置し、・・・第nローターが第nステーターの内側に位置している。
本発明の他の一例としては、固定子永久磁石と回転子永久磁石とが磁界発生方向へ延びる円柱状または磁界発生方向へ延びるリング状のネオジム磁石である。
本発明に係る発電システムによれば、回転機構のステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定子永久磁石がステーターの内周面に位置してステーターの周り方向全周に配置され、回転機構のローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の回転子永久磁石がローターの外周面に位置してローターの周り方向全周に配置され、ローターの時計回り方向または反時計回り方向への回転と同時に、ステーターの内周面の全周に並ぶ固定子永久磁石とローターの外周面の全周に並ぶ回転子永久磁石との反発力が順次継続して作用するから、それら永久磁石の反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、回転機構によって発電機の発電機ローターを確実に回転させることができるとともに、発電機によって十分な電気を発電させることができる。発電システムは、回転機構のステーターのそれら固定子永久磁石の磁界に対するローターのそれら回転子永久磁石の磁界の反発力がローターに常時作用するから、所定の外力によってローターの回転を始動させた後にその外力を除去したとしても、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界との反発力によってローターの回転を継続させることができ、回転機構のローターの連続する回転を利用して発電機に継続的かつ安定して発電させることができる。発電システムは、回転機構のステーターの内側にローターが回転可能に設置され、ステーターとローターとがギアを介して連結されることはないから、大きな摩擦力の発生がなく、回転機構のローターの回転トルクの減衰を防ぐことができ、回転機構のローターの不用意な回転停止を防ぐことができるとともに、発電機に継続して発電させることができる。
発電機の発電機ローターの回転軸と回転機構のローターの回転軸との間に設置された第1クラッチ機構を含み、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸とが連結され、または、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸との連結が解除される発電システムは、発電機による発電が必要な場合、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸とを連結することで、発電機に発電を開始させることができ、発電機による発電が不要な場合、第1クラッチ機構によって発電機ローターの回転軸とローターの回転軸との連結を解除することで、発電機による発電を停止させることができる。
回転機構のローターの回転軸に設置されたブレーキ機構を含み、ブレーキ機構が回転機構のローターの回転軸の回転数を減少させ、または、ローターの回転軸の回転を停止させる発電システムは、回転機構のローターの回転数が所定の原因によって必要以上に増加したとしても、ブレーキ機構によって回転機構のローターの回転数を減少させることで、回転機構のローターの回転数を適正に保持することができ、発電機ローターの回転数を略一定に保持することができるとともに、発電機を利用して一定量の電気を発電させることができる。発電システムは、ブレーキ機構を利用してローターの回転軸の回転を停止させることで、発電機による発電を停止させることができる。
所定の外力がローターの回転軸を回転させる始動用電動機であり、始動用電動機の回転軸と回転機構のローターの回転軸とを連結する第2クラッチ機構を含み、ローターの始動時に第2クラッチ機構によってローターの回転軸と始動用電動機の回転軸とが連結され、ローターの回転を始動させた後、第2クラッチ機構によってローターの回転軸と始動用電動機の回転軸との連結が解除される発電システムは、第2クラッチ機構を介して連結された始動用電動機を利用して回転機構のローターを回転させることで、回転機構を確実に始動させることができる。発電システムは、回転機構のローターの回転を始動させた後、第2クラッチ機構によってローターの回転軸と始動用電動機の回転軸との連結を解除することで、始動用電動機を停止させつつ、回転機構のローターを継続して回転させることができ、ローターの連続する回転を利用して発電機に継続的に発電させることができる。
回転機構のステーターがその内周面から径方向外方へ延びる第1設置部を有し、回転機構のローターがその外周面から径方向内方へ延びる第2設置部を有し、それら固定子永久磁石が磁界発生方向へ長い磁石であって磁界発生方向へ延びる軸線がステーターの仮想中心点から径方向へ延びる第1基準線に対して所定角度で傾斜した状態で第1設置部に設置され、それら回転子永久磁石が磁界発生方向へ長い磁石であって磁界発生方向へ延びる軸線がローターの仮想中心点から径方向へ延びる第2基準線に対して所定角度で傾斜した状態で第2設置部に設置されている発電システムは、ステーターの内周面に並ぶそれら固定子永久磁石が第1基準線に対して所定角度で傾斜し、ローターの外周面に並ぶそれら回転子永久磁石が第2基準線に対して所定角度で傾斜することで、それら固定子永久磁石とそれら回転子永久磁石とが対向したときに、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界とがローターの回転方向へ反発し合い、ローターの回転方向へ回転トルクが発生するとともに、固定子永久磁石と回転子永久磁石とのローターの回転方向への反発力が順次継続して作用するから、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界との反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、それら永久磁石の連続的かつ際限なく発生する反発力によってローターの回転を継続させることができるとともに、回転機構のローターの連続する回転を利用して発電機に継続的かつ安定して発電させることができる。
それら固定子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら回転子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら固定子永久磁石とそれら回転子永久磁石とが同一方向へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石の傾斜角度とそれら回転子永久磁石の傾斜角度とが同一である発電システムは、回転機構のステーターの内周面に並ぶそれら固定子永久磁石が第1基準線に対して同一角度で同一方向へ傾斜し、回転機構のローターの外周面に並ぶそれら回転子永久磁石が第2基準線に対して同一角度で同一方向へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石とそれら回転子永久磁石とが同一角度で同一方向へ傾斜することで、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界とがローターの回転方向へ確実に反発し合い、ローターの回転方向へ大きな回転トルクが発生しするとともに、固定子永久磁石と回転子永久磁石とのローターの回転方向への反発力が順次継続して作用するから、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界との反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、それら永久磁石の連続的かつ際限なく発生する反発力によってローターの回転を継続させることができるとともに、回転機構のローターの連続する回転を利用して発電機に継続的に発電させることができる。
固定子永久磁石の第1基準線に対する傾斜角度が18〜22度の範囲にあり、回転子永久磁石の第2基準線に対する傾斜角度が18〜22度の範囲にある発電システムは、それら固定子永久磁石の傾斜角度が前記範囲にあり、それら回転子永久磁石の傾斜角度が前記範囲にあるから、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界とが回転機構のローターの回転方向へ確実に反発し合い、ローターの回転方向へ大きな回転トルクが発生しするとともに、固定子永久磁石と回転子永久磁石とのローターの回転方向への反発力が順次継続して作用するから、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界との反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、それら永久磁石の連続的かつ際限なく発生する反発力によってローターの回転を継続させることができるとともに、回転機構のローターの連続する回転を利用して発電機に継続的に発電させることができる。
ローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ回転子永久磁石の数がステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ固定子永久磁石の数と同一または固定子永久磁石の数よりも多い発電システムは、回転機構のローターに設置される回転子永久磁石の数を回転機構のステーターに設置される固定子永久磁石の数と同一または固定子永久磁石の数よりも多くすることで、固定子永久磁石の磁界に回転子永久磁石の磁界が反発してローターが回転した後、その固定子永久磁石の磁界に次の回転子永久磁石の磁界が即座に反発し、それら固定子永久磁石の磁界に対するそれら回転子永久磁石の磁界の反発力がローターに連続的に作用するから、それら固定子永久磁石の磁界とそれら回転子永久磁石の磁界との反発力によってローターの回転を確実に継続させることができ、固定子永久磁石と固定子永久磁石よりも多い数の回転子永久磁石との反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができるとともに、回転機構によって発電機の発電機ローターを確実に回転させることができる。
固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である発電システムは、固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節することができ、回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節することができるから、固定子永久磁石や回転子永久磁石の長さ寸法を調節することによって回転機構のローターに発生する回転トルクを調節することができ、ローターの回転速度を調節することができる。発電システムは、回転機構のローターに発生する回転トルクやローターの回転速度を調節することができるから、所望の回転トルクおよび所望の回転速度でローターを回転させることができ、その回転トルクおよびその回転速度においてローターの回転を維持することができるとともに、回転機構のローターの回転を利用して発電機に一定量の電気を安定して発電させることができる。
複数の固定子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って該磁界発生方向へ長い磁石を形成し、複数の回転子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って磁界発生方向へ長い磁石を形成し、第1設置部に設置する固定子永久磁石の個数を調節することで、固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、第2設置部に設置する回転子永久磁石の個数を調節することで、回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である発電システムは、第1設置部における固定子永久磁石の個数を調節することで、固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節することができ、第2設置部における回転子永久磁石の個数を調節することで、回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節することができるから、固定子永久磁石および回転子永久磁石の個数を増減することによって回転機構のローターに発生する回転トルクを調節することができ、ローターの回転速度を調節することができる。発電システムは、回転機構のローターに発生する回転トルクやローターの回転速度を調節することができるから、所望の回転トルクおよび所望の回転速度でローターを回転させることができ、その回転トルクおよびその回転速度においてローターの回転を維持することができるとともに、回転機構のローターの回転を利用して発電機に一定量の電気を安定して発電させることができる。
所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の第1設置部に対する設置位置を変更可能であり、所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の第2設置部に対する設置位置を変更可能であり、固定子永久磁石のローターの外周面に対向する対向端面と回転子永久磁石のステーターの内周面に対向する対向端面との離間寸法を調節可能かつステーターとローターとの間のギャップ磁束密度を調節可能である発電システムは、固定子永久磁石の第1設置部に対する設置位置を変更し、回転子永久磁石の第2設置部に対する設置位置を変更することで、固定子永久磁石の対向端面と回転子永久磁石の対向端面との離間寸法を調節することができ、固定子永久磁石の対向端面と回転子永久磁石の対向端面との離間寸法を調節することで、回転機構のステーターとローターとの間のギャップ磁束密度を調節することができるから、固定子永久磁石の設置位置や回転子永久磁石の設置位置を変更することによって回転機構のローターに発生する回転トルクを調節することができ、ローターの回転速度を調節することができる。発電システムは、回転機構のローターに発生する回転トルクやローターの回転速度を調節することができるから、所望の回転トルクおよび所望の回転速度でローターを回転させることができ、その回転トルクおよびその回転速度においてローターの回転を維持することができるとともに、回転機構のローターの回転を利用して発電機に一定量の電気を安定して発電させることができる。
所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の対向端面との最大離間寸法が6.5〜11.5mmの範囲で調節可能であり、所定の角度で傾斜する固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する回転子永久磁石の対向端面との最小離間寸法(ステーターの内周面とローターの外周面との離間寸法)が0.5〜4mmの範囲で調節可能である発電システムは、固定子永久磁石の対向端面と回転子永久磁石の対向端面との最大離間寸法および最小離間寸法を前記範囲で調節することで、回転機構のステーターとローターとの間のギャップ磁束密度を調節することができるから、固定子永久磁石の対向端面と回転子永久磁石の対向端面との最大離間寸法および最小離間寸法を調節することによってローターに発生する回転トルクを調節することができ、ローターの回転速度を調節することができるとともに、発電機による発電量を調節することができる。
回転機構のステーターとローターとのうちの少なくとも一方がその軸方向へ移動可能であり、ステーターとローターとのうちの少なくとも一方を前記軸方向へ移動させ、固定子永久磁石と回転子永久磁石との対向面積を増減させることでローターの回転トルクおよび回転速度を調節する発電システムは、回転機構のステーターやローターを軸方向へ移動させ、固定子永久磁石と回転子永久磁石との対向面積を増減させることで固定子永久磁石と回転子永久磁石との互いに対向する磁束密度を増減させることができるから、固定子永久磁石と回転子永久磁石との対向面積を増減させることによってローターに発生する回転トルクを調節することができ、ローターの回転速度を調節することができるとともに、発電機による発電量を調節することができる。
回転機構のステーターがその軸方向へ並ぶ第1ステーター〜第nステーターで形成され、回転機構のローターがその軸方向へ並ぶ第1ローター〜第nローターで形成され、第1ローターが第1ステーターの内側に回転可能に位置し、第2ローターが第2ステーターの内側に回転可能に位置し、・・・第nローターが第nステーターの内側に回転可能に位置している発電システムは、軸方向へ並ぶ複数の第1〜第nステーターと、ステーターの内側に回転可能に設置されて軸方向へ並ぶ複数の第1〜第nローターとを有するから、ローターに発生する回転トルクをn倍にすることができ、第1〜第nステーターの内周面の全周に並ぶ第1〜第n固定子永久磁石と第1〜第nローターの外周面の全周に並ぶ第1〜第n回転子永久磁石との反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、回転機構によって発電機の発電機ローターを確実に回転させることができるとともに、発電機に十分な電気を発電させることができる。
固定子永久磁石と回転子永久磁石とが磁界発生方向へ延びる円柱状または該磁界発生方向へ延びるリング状のネオジム磁石である発電システムは、強い磁力を有するネオジム磁石を利用することで、それら固定子ネオジム磁石の磁界とそれら回転子ネオジム磁石の磁界との反発力によって回転機構のローターの回転を確実に継続させることができ、それらネオジム磁石の反発力によってローターに大きな回転トルクを発生させることができ、回転機構によって発電機の発電機ローターを確実に回転させることができるとともに、発電機に十分な電気を発電させることができる。
一例として示す発電システム10Aの構成図。 発電システムの始動の一例を示す図。 一例として示す永久磁石回転機の斜視図。 一例として示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの正面図。 第1〜第3固定子永久磁石と第1〜第3回転子永久磁石とが対向した状態で示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの部分拡大正面図。 図3の第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの部分拡大斜視図。 図3のA−A線端面図。 他の一例として示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの部分拡大正面図。 第1〜第3固定子永久磁石と第1〜第3回転子永久磁石とが非対向の状態で示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの拡大正面図。 第1〜第3ステーターを軸方向へ移動させた状態で示す永久磁石回転機の斜視図。 図10のB−B線端面図。 他の一例として示す発電システムの構成図。 他の一例として示す永久磁石回転機の斜視図。 図13のC−C線端面図。 ステーターを軸方向へ移動させた状態で示す永久磁石回転機の斜視図。 図15のD−D線端面図。
一例として示す発電システム10Aの構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る発電システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、発電システム10Aの始動の一例を示す図であり、図3は、一例として示す永久磁石回転機15Aの斜視図である。図4は、一例として示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの正面図であり、図5は、第1〜第3固定子永久磁石と第1〜第3回転子永久磁石とが対向した状態で示す第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの部分拡大正面図である。図6は、図3の第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターの部分拡大斜視図であり、図7は、図3のA−A線端面図である。
図5,図6では、第1〜第3ステーターおよび第1〜第3ローターを断面で示し、第1〜第3スペーサーや第1〜第3固定子永久磁石、第1〜第3回転子永久磁石を露出させた状態で示す。図3では、軸方向を矢印Aで示し、図4では、径方向を矢印B、周り方向を矢印C、磁界発生方向(軸線方向)を矢印Dで示す。
図1に示す発電システム10Aは、発電機11、第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)、電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)、コントローラ14(制御装置)、永久磁石回転機15A(回転機構)とから形成されている。発電機11は、ローター(図示せず)の回転によって電気を発生させる。発電機11は、そのローター(発電機ローター)の回転軸16の一端部17が第1油圧クラッチ12に連結される。発電機11のローターの回転軸16の他端部18には、第1回転計19(非接触型または接触型)が設置されている。発電機11は、インターフェイス20(電力線)を介してインバータ21(コントローラ14)に接続されている。発電機11には、永久磁石同期発電機や電磁石同期発電機、三相誘導発電機、単相誘導発電機を使用することができる。インバータ21は、発電機11によって発電された電気の周波数を設定周波数に調整する。
第1回転計19は、インターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。第1回転計19は、発電機11の発電機ローター(回転軸16)の回転数を計測し、計測した回転数をコントローラ14に送信する。第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)は、発電機11の発電機ローターの回転軸16の一端部17と永久磁石回転機15Aの後記するローター30a〜30cの回転軸28aの他端部31との間に設置されている。第1油圧クラッチ12は、その制御部がインターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。第1油圧クラッチ12は、コントローラ14から送信された制御信号によって発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとを連結し、または、発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとの連結を解除する。
第1油圧クラッチ12と永久磁石回転機15Aとの間に延びるローター30a〜30cの回転軸28aには、第2回転計22(非接触型または接触型)が設置されている。第2回転計22は、インターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。第2回転計22は、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30c(回転軸28a)の回転数を計測し、計測した回転数をコントローラ14に送信する。
電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)は、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの一端部32に設置されている。電磁ブレーキ13は、その制御部がインターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。電磁ブレーキ13は、コントローラ14から送信された制御信号によって永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転数を減少させ、または、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止させる。
コントローラ14(制御装置)は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作するコンピュータ(バーチャルマシンを含む。)であり、大容量記憶領域を実装している。コントローラ14には、インターフェイス20(電力線)を介してコンバータ23が接続されている。コンバータ23は、インターフェイス20(電力線)を介してインバータ21に接続されている。コンバータ23は、インバータ21によって所定の周波数に調整された交流電流を直流電流に変換し、直流の電気をコントローラ14に送電する。
コントローラ14には、図示はしていないが、キーボードやマウス、テンキーユニット、タッチパネル等の入力装置、ディスプレイやタッチパネル画面、プリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。コントローラ14には、インターフェイス20(電力線)を介してバッテリー24(蓄電池)が接続され、発電機11によって発電された電気を外部負荷に供給する電力線コード25が取り付けられている。バッテリー24は、発電機11によって発電された電気を放充電する。コントローラ14の大容量記憶領域には、発電機11の発電機ローターの設定回転数、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの設定回転数が格納(記憶)されている。発電機11の発電機ローターの設定回転数や永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの設定回転数は、入力装置によって自由に変更することができる。
永久磁石回転機15A(回転機構)は、支持フレーム26aと、軸方向へ延びるスライド用ロッド27a(スライド軸)および軸方向へ延びる回転軸28a(回転シャフト)と、3個の第1〜第3ステーター29a〜29c(固定子)(第1〜第nステーター)および3個の第1〜第3ローター30a〜30c(回転子)(第1〜第nローター)とから形成されている。永久磁石回転機15Aは、ネオジム磁石(永久磁石)を利用してそれらローター30a〜30cを回転させるとともに、回転軸28aを回転させる。永久磁石としては、ネオジム磁石の他に、フェライト磁石やサマリウムコバルト磁石を使用することもできる。なお、ステーターの個数やローターの個数に特に制限はなく、軸方向へ並ぶ4個以上のステーターやローターを利用することもできる。
支持フレーム26aは、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂またはステンレスやアルミ、合金等の金属から作られ、矩形の底板33と一対の矩形の側板34とを有する。それら側板34は、その一端面が底板33の両端面に固定され、底板33の両端面から上方へ延びている。それら側板34の上部両側には、スライド用ロッド27aを挿入固定する一対の固定孔35が穿孔されている。それら側板34の上部中央には、ローター30a〜30cの回転軸28aを回転可能に挿入する回転孔37が穿孔されている。なお、図示はしていないが、回転孔37には、ベアリング(軸受け)が設置されている。
それらスライド用ロッド27aは、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂またはステンレスやアルミ、合金等の金属から作られ、円柱棒状に成形されている。それらスライド用ロッド27aは、その両端部が側板34に穿孔された固定孔35に挿入された状態でそれら固定孔35に固定されている。ローター30a〜30cの回転軸28aは、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂またはステンレスやアルミ、合金等の金属から作られ、円柱棒状に成形されている。回転軸28aは、その両端部が側板34に穿孔された回転孔36に回転可能に挿入されている。
第1〜第3ステーター29a〜29c(固定子)は、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂(非磁性体)または非磁性金属(オーステナイトステンレス鋼、高マンガンオーステナイトステンレス鋼等)から作られ、略ドーナツ状に成形されている。第1〜第3ステーター29a〜29cは、支持フレーム26aの内側に設置され、軸方向へ等間隔離間して並んでいる。第1〜第3ステーター29a〜29cは、支持フレーム26aに対して軸方向へスライド可能である。
第1〜第3ステーター29a〜29cは、同形同大であり、円環状(リング状)の内周面37(内周部)および円環状(リング状)の外周面38(外周部)と、内外周面37,38の間に延びる円環状(リング状)の両側面39(両側部)とを有する。第1ステーター29aの内周面37が第1ローター30aの外周面48に対向し、第2ステーター29bの内周面37が第2ローター30bの外周面48に対向しているとともに、第3ステーター29cの内周面37が第3ローター30bの外周面48に対向している。
第1〜第3ステーター29a〜29cには、それらの外周面38から径方向外方(半径方向外方)へ延びる一対の第1〜第3支持アーム40a〜40c(スライダー)が作られている。第1支持アーム40aが第1ステーター29aと一体成形され、第2支持アーム40bが第2ステーター29bと一体成形されているとともに、第3支持アーム40cが第3ステーター29cと一体成形されている。
第1〜第3支持アーム40a〜40cは、軸方向へ延びる連結板41によって連結されている。第1〜第3支持アーム40a〜40cには、スライド用ロッド27aを挿入する貫通孔42が穿孔されている。貫通孔42には、スライド用ロッド27aが摺動可能(スライド可能)に挿入されている。第1〜第3支持アーム40a〜40cの貫通孔42にスライド用ロッド27aが挿入されることで、第1〜第3ステーター29a〜29cがスライド用ロッド27a(支持フレーム26a)に支持されている。
スライド用ロッド27aに対して第1〜第3支持アーム40a〜40cを軸方向へスライドさせることにより、第1〜第3ステーター29a〜29cを支持フレーム26aに対して軸方向へスライドさせることができ、第1〜第3ローター30a〜30cに対向する第1〜第3ステーター29a〜29cの位置を変更することができる。なお、連結板41によって連結されているから、第1〜第3ステーター29a〜29cが一連(一緒)にスライドするが、第1〜第3ステーター29a〜29cを連結板41によって連結せず、それらステーター29a〜29cが別々にスライドするようにしてもよい。第1〜第3ステーター29a〜29cを支持フレーム26aに対して軸方向へスライドさせて第1〜第3ローター30a〜30cに対する第1〜第3ステーター29a〜29cの固定位置を決めた後、所定の固定手段(ネジ)によって支持フレーム26aのスライド用ロッド27aに第1〜第3支持アーム40a〜40c(第1〜第3ステーター29a〜29c)をスライド不能に固定することができる。
図1に示す永久磁石回転機15Aでは、第1ステーター29aの内周面37と第1ローター30aの外周面48とが径方向へ完全に一致(第1ステーター29aの内周面37の全域と第1ローター30aの外周面48の全域とが径方向へ対向)し、第2ステーター29bの内周面37と第2ローター30bの外周面48とが径方向へ完全に一致(第2ステーター29bの内周面37の全域と第2ローター30bの外周面48の全域とが径方向へ対向)するとともに、第3ステーター29cの内周面37と第3ローター30cの外周面48とが径方向へ完全に一致(第3ステーター29cの内周面37の全域と第3ローター30cの外周面48の全域とが径方向へ対向)した状態で(図7参照)、スライド用ロッド27aに第1〜第3支持アーム40a〜40c(第1〜第3ステーター29a〜29c)がスライド不能に固定されている。
第1〜第3ステーター29a〜29cには、それら内周面37から径方向外方へ延びる複数の第1設置部43が作られている。それら第1設置部43は、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37と外周面38との間に延びる角筒状の貫通孔であり、第1〜第3ステーター29a〜29cの周り方向の全周に等間隔離間して形成され、それらステーター29a〜29cの周り方向へ並んでいる。それら第1設置部43は、第1〜第3ステーター29a〜29cの仮想中心点から径方向(半径方向)へ延びる第1基準線S1に対して所定角度で傾斜している。それら第1設置部43は、同一角度で傾斜しているとともに、同一方向へ傾斜している。
第1ステーター29aの第1設置部43には、第1スペーサー44aと第1固定子永久磁石45a(ネオジム磁石)とが設置(収容)され、第2ステーター29bの第1設置部43には、第2スペーサー44bと第2固定子永久磁石45b(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。第3ステーター29cの第1設置部43には、第3スペーサー44cと第3固定子永久磁石45c(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。第1〜第3ステーター29a〜29cの周り方向へ並ぶそれら第1設置部43の数は、それらステーター29a〜29cの大きさ(直径)によって決定され、それらステーター29a〜29cの直径が大きいほど、第1設置部43の数が多くなる。
第1〜第3スペーサー44a〜44cは、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂(非磁性体)または非磁性金属(オーステナイトステンレス鋼、高マンガンオーステナイトステンレス鋼等)から作られ、磁界発生方向(軸線方向)へ長い角柱状に成型されている。それらスペーサー44a〜44cは、それら第1設置部43に収容(挿入)された状態で、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第1設置部43に着脱可能に固定されている。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるリング状のネオジム磁石である。4個の固定子永久磁石が磁界発生方向へ重なり合った状態で第1設置部43に設置(挿入)され、4個の固定子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って磁界発生方向へ長い固定子永久磁石45a〜45c(ネオジム磁石)を形成している。
第1固定子永久磁石45aは、第1ステーター29aの内周面37に位置して第1回転子永久磁石53aに対向し、ステーター29aの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ステーター29aの周り方向へ整然と並んでいる。第1固定子永久磁石45aは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等、図7では固定ネジ)によって第1スペーサー44aに固定されている。第1固定子永久磁石45aは、第1ステーター29aの内周面37の側に位置する対向端面46(対向端部)と、第1スペーサー40aに当接する当接端面47(当接端部)とを有し、その対向端面46が第1ローター30aの外周面48(第1回転子永久磁石53aの対向端面54)に対向している。
第1固定子永久磁石45aは、その対向端面46の極性(S極またはN極)が第1回転子永久磁石53aの対向端面54の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第1ローター30aの外周面48に位置する第1回転子永久磁石53aの磁界に対向し、第1固定子永久磁石45aおよび第1回転子永久磁石53aの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
第2固定子永久磁石45bは、第2ステーター29bの内周面37に位置して第2回転子永久磁石53bに対向し、ステーター29bの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ステーター29bの周り方向へ整然と並んでいる。第2固定子永久磁石45bは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等、図7では固定ネジ)によって第2スペーサー44bに固定されている。第2固定子永久磁石45bは、第2ステーター29bの内周面37の側に位置する対向端面46(対向端部)と、第2スペーサー44bに当接する当接端面47(当接端部)とを有し、その対向端面46が第2ローター29bの外周面37(第2回転子永久磁石53bの対向端面54)に対向している。
第2固定子永久磁石45bは、その対向端面46の極性(S極またはN極)が第2回転子永久磁石53bの対向端面54の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第2ローター30bの外周面48に位置する第2回転子永久磁石53bの磁界に対向し、第2固定子永久磁石45bおよび第2回転子永久磁石53bの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
第3固定子永久磁石45cは、第3ステーター29cの内周面37に位置して第3回転子永久磁石53cに対向し、ステーター29cの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ステーター29cの周り方向へ整然と並んでいる。第3固定子永久磁石45cは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等、図7では固定ネジ)によって第3スペーサー44cに固定されている。第3固定子永久磁石45cは、第3ステーター29cの内周面37の側に位置する対向端面46(対向端部)と、第3スペーサー44cに当接する当接端面47(当接端部)とを有し、その対向端面46が第3ローター30cの外周面48(第3回転子永久磁石53cの対向端面54)に対向している。
第3固定子永久磁石45cは、その対向端面46の極性(S極またはN極)が第3回転子永久磁石53cの対向端面54の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第3ローター30cの外周面48に位置する第3回転子永久磁石53cの磁界に対向し、第3固定子永久磁石45cおよび第3回転子永久磁石53cの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
第1設置部43において磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合う第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの個数に制限はなく、4個未満または5個以上であって第1設置部43に収容可能な個数まで重ね合わせることができる。第1設置部43に設置(収容)する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの個数を調節することで、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界発生方向の長さ寸法を調節可能であり、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
第1固定子永久磁石45aは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるその軸線S2が第1基準線S1に対して時計回り方向へ所定角度α1で傾斜している。したがって、第1固定子永久磁石45aは、第1基準線S1に対して所定角度α1で傾斜した状態で第1設置部43に設置されている。それら第1固定子永久磁石45aは、同一角度α1で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。それら第1固定子永久磁石45aの第1基準線S1に対する傾斜角度α1は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α1を調節することができる。
第2固定子永久磁石45bは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるその軸線S2が第1基準線S1に対して時計回り方向へ所定角度α1で傾斜している。したがって、第2固定子永久磁石45bは、第1基準線S1に対して所定角度α1で傾斜した状態で第1設置部43に設置されている。それら第2固定子永久磁石45bは、同一角度α1で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。それら第2固定子永久磁石45bの第1基準線S1に対する傾斜角度α1は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α1を調節することができる。
第3固定子永久磁石45cは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるその軸線S2が第1基準線S1に対して時計回り方向へ所定角度α1で傾斜している。したがって、第3固定子永久磁石45cは、第1基準線S1に対して所定角度α1で傾斜した状態で第1設置部43に設置されている。それら第3固定子永久磁石45cは、同一角度α1で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。それら第3固定子永久磁石45cの第1基準線S1に対する傾斜角度α1は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α1を調節することができる。
第1〜第3ステーター29a〜29cでは、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cが反時計回り方向へ所定の角度α1で傾斜していてもよい。第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cが反時計回り方向へ傾斜する場合、第1基準線S1に対する傾斜角度α1は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α1を調節することができる。第1〜第3ステーター29a〜29cでは、長さ寸法が異なるスペーサー44a〜44cを第1設置部43に固定することで、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1設置部43に対する設置位置を変更することができる。
第1〜第3ローター30a〜30c(回転子)は、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂(非磁性体)または非磁性金属(オーステナイトステンレス鋼、高マンガンオーステナイトステンレス鋼等)から作られ、略ドラム状に成形されている。第1〜第3ローター30a〜30cは、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37の内側(支持フレーム26aの内側)に回転可能に設置され、軸方向へ等間隔離間して並んでいる。
第1〜第3ローター30a〜30cは、同形同大であり、円環状(リング状)の外周面48(外周部)と、円状の両側面49(両側部)とを有する。第1ローター30aの外周面48が第1ステーター29aの内周面37に対向し、第2ローター30bの外周面48が第2ステーター29bの内周面37に対向しているとともに、第3ローター30cの外周面48が第3ステーター29cの内周面37に対向している。第1〜第3ローター30a〜30cの中心には、回転軸28aを挿入する挿通孔50が穿孔されている。挿通孔50には、回転軸28aが回転不能に固定されている。回転軸28aが挿通孔50に回転不能に固定され、回転軸28aが支持フレーム26aの回転孔36に回転可能に挿入されることで、第1〜第3ローター30a〜30cが支持フレーム26aに回転可能に支持されている。
第1〜第3ローター30a〜30cには、それらの外周面48から径方向内方へ延びる複数の第2設置部51が作られている。それら第2設置部51は、第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48から径方向内方へ凹む角筒状の凹部であり、それらローター30a〜30cの周り方向の全周に等間隔離間して形成され、ローター30a〜30cの周り方向へ並んでいる。それら第2設置部51は、第1〜第3ローター30a〜30cの仮想中心点から径方向(半径方向)へ延びる第2基準線S3に対して所定角度で傾斜している。それら第2設置部51は、同一角度で傾斜しているとともに、同一方向へ傾斜している。
第1ローター30aの第2設置部51には、第1スペーサー52aと第1回転子永久磁石53a(ネオジム磁石)とが設置(収容)され、第2ローター30bの第2設置部51には、第2スペーサー52bと第2回転子永久磁石53b(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。第3ローター30cの第2設置部51には、第3スペーサー52cと第3回転子永久磁石53c(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。
第1〜第3ローター30a〜30cの周り方向へ並ぶそれら第2設置部51の数は、それらローター30a〜30cの大きさ(直径)によって決定され、ローター30a〜30cの直径が大きいほど、第2設置部51の数が多くなる。図示の永久磁石回転機15Aでは、第1〜第3ステーター29a〜29cに形成された第1設置部43の数よりも第1〜第3ローター30a〜30cに形成された第2設置部51の数が多いが、それらステーター29a〜29cに形成される第1設置部43の数とそれらローター30a〜30cに形成される第2設置部51の数とが同数であってもよい。なお、図2では、第1〜第3ステーター29a〜29cに形成された第1設置部43の数が18、第1〜第3ローター30a〜30cに形成された第2設置部51の数が20であるが、第2設置部51の数が18であってもよい。
第1〜第3スペーサー52a〜52cは、ABS樹脂やポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂(非磁性体)または非磁性金属(オーステナイトステンレス鋼、高マンガンオーステナイトステンレス鋼等)から作られ、磁界発生方向(軸線方向)へ長い角柱状に成型されている。第1〜第3スペーサー52a〜52cは、それら第2設置部51に収容(挿入)された状態で、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第2設置部51に固定されている。
第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、磁界発生方向へ延びるリング状のネオジム磁石である。4個の回転子永久磁石が磁界発生方向へ重なり合った状態で第2設置部51に設置(挿入)され、4個の回転子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って磁界発生方向へ長い回転子永久磁石53a〜53c(ネオジム磁石)を形成している。
第1回転子永久磁石53aは、第1ローター30aの外周面48に位置して第1固定子永久磁石45aに対向し、ローター30aの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ローター30aの周り方向へ整然と並んでいる。第1回転子永久磁石53aは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第1スペーサー52aに固定されている。第1回転子永久磁石53aは、第1ローター30aの外周面48の側に位置する対向端面54(対向端部)と、第1スペーサー52aに当接する当接端面55(当接端部)とを有し、その対向端面54が第1ステーター29aの内周面37(第1固定子永久磁石45aの対向端面46)に対向している。
第2回転子永久磁石53bは、第2ローター30bの外周面48に位置して第2固定子永久磁石45bに対向し、ローター30bの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ローター30bの周り方向へ整然と並んでいる。第2回転子永久磁石53bは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第2スペーサー52bに固定されている。第2回転子永久磁石53bは、第2ローター30bの外周面48の側に位置する対向端面54(対向端部)と、第2スペーサー52bに当接する当接端面55(当接端部)とを有し、その対向端面54が第2ステーター29bの内周面37(第2固定子永久磁石45bの対向端面46)に対向している。
第3回転子永久磁石53cは、第3ローター30cの外周面48に位置して第3固定子永久磁石45cに対向し、ローター30cの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ローター30cの周り方向へ整然と並んでいる。第3回転子永久磁石53cは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第3スペーサー52cに固定されている。第3回転子永久磁石53cは、第3ローター30cの外周面48の側に位置する対向端面54(対向端部)と、第3スペーサー52cに当接する当接端面55(当接端部)とを有し、その対向端面54が第3ステーター29cの内周面37(第3固定子永久磁石45cの対向端面46)に対向している。
永久磁石回転機15Aでは、第1〜第3ローター30a〜30cの周り方向へ並ぶ回転子永久磁石53a〜53cの数(たとえば、20個)が第1〜第3ステーター29a〜29cの周り方向へ並ぶ固定子永久磁石45a〜45cの数(たとえば、18個)よりも多いが、それらローター30a〜30cの周り方向へ並ぶ回転子永久磁石53a〜53cの数(たとえば、18個)とそれらステーター29a〜29cの周り方向へ並ぶ固定子永久磁石数45a〜45c(たとえば、18個)とが同数であってもよい。
第1回転子永久磁石53aは、その対向端面54の極性(S極またはN極)が第1固定子永久磁石45aの対向端面46の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第1ステーター29aの内周面37に位置する第1固定子永久磁石45aの磁界に対向し、第1回転子永久磁石53aおよび第1固定子永久磁石45aの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN 極どうし)が対向している。
第2回転子永久磁石53bは、その対向端面54の極性(S極またはN極)が第2固定子永久磁石45bの対向端面46の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第2ステーター29bの内周面37に位置する第2固定子永久磁石45bの磁界に対向し、第2回転子永久磁石53bおよび第2固定子永久磁石45bの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
第3回転子永久磁石53cは、その対向端面54の極性(S極またはN極)が第3固定子永久磁石45cの対向端面46の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第3ステーター29cの内周面37に位置する第3固定子永久磁石45cの磁界に対向し、第3回転子永久磁石53cおよび第3固定子永久磁石45cの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
なお、第2設置部51において磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合う回転子永久磁石53a〜53cの個数に制限はなく、4個未満または5個以上であって第2設置部51に収容可能な個数まで重ね合わせることができる。第2設置部51に設置(収容)する回転子永久磁石53a〜53cの個数を調節することで、回転子永久磁石53a〜53cの磁界発生方向の長さ寸法を調節可能であり、回転子永久磁石53a〜53cの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、回転子永久磁石53a〜53cの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
それら第1回転子永久磁石53aは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びる軸線S4が第2基準線S3に対して時計回り方向へ所定角度α2で傾斜している。したがって、第1回転子永久磁石53aは、第2基準線S3に対して所定角度α2で傾斜した状態で第2設置部51に設置されている。それら第1回転子永久磁石53aは、同一角度α2で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。第1回転子永久磁石53aの第2基準線S3に対する傾斜角度α2は、18〜22度の範囲にあり、前記範囲で調節することができる。第1ステーター29aおよび第1ローター30aでは、第1固定子永久磁石45aと第1回転子永久磁石53aとが同一方向へ傾斜するとともに、第1固定子永久磁石45aの傾斜角度α1(18〜22度)と第1回転子永久磁石53aの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。
それら第2回転子永久磁石53bは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びる軸線S4が第2基準線S3に対して時計回り方向へ所定角度α2で傾斜している。したがって、第2回転子永久磁石53bは、第2基準線S3に対して所定角度α2で傾斜した状態で第2設置部51に設置されている。それら第2回転子永久磁石53bは、同一角度α2で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。第2回転子永久磁石53bの第2基準線S3に対する傾斜角度α2は、18〜22度の範囲にあり、前記範囲で調節することができる。第2ステーター29bおよび第2ローター30bでは、第2固定子永久磁石45bと第2回転子永久磁石53bとが同一方向へ傾斜するとともに、第2固定子永久磁石45bの傾斜角度α1(18〜22度)と第2回転子永久磁石53bの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。
それら第3回転子永久磁石53cは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びる軸線S4が第2基準線S3に対して時計回り方向へ所定角度α2で傾斜している。したがって、第3回転子永久磁石53cは、第2基準線S3に対して所定角度α2で傾斜した状態で第2設置部51に設置されている。それら第3回転子永久磁石53cは、同一角度α2で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。第3回転子永久磁石53cの第2基準線S3に対する傾斜角度α2は、18〜22度の範囲にあり、前記範囲で調節することができる。第3ステーター29cおよび第3ローター30cでは、第3固定子永久磁石45cと第3回転子永久磁石53cとが同一方向へ傾斜するとともに、第3固定子永久磁石45cの傾斜角度α1(18〜22度)と第3回転子永久磁石53cの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。
第1〜第3ローター30a〜30cでは、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cが反時計回り方向へ所定の角度α2で傾斜していてもよい。第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cが反時計回り方向へ傾斜する場合、第2基準線S3に対する傾斜角度α2は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α2を調節することができる。第1〜第3ローター30a〜30cでは、長さ寸法が異なるスペーサー52a〜52cを第2設置部51に固定することで、所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2設置部51に対する設置位置を変更することができる。
なお、第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cでは、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cとの傾斜方向が同一であり、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの傾斜角度α1(18〜22度)と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。
第1ステーター29aおよび第1ローター30aでは、第1ステーター29aを軸方向へ移動させることで、ステーター29aに設置された第1固定子永久磁石45aの対向端面46と第1ローター30aに設置された第1回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積を増減させることができ、第1固定子永久磁石45aと第1回転子永久磁石53aとの互いに対向する磁束密度を増減させることができる。
第2ステーター29bおよび第2ローター30bでは、第2ステーター29bを軸方向へ移動させることで、ステーター29bに設置された第2固定子永久磁石45bの対向端面46と第2ローター30bに設置された第2回転子永久磁石53bの対向端面54との対向面積を増減させることができ、第2固定子永久磁石45bと第2回転子永久磁石53bとの互いに対向する磁束密度を増減させることができる。
第3ステーター29cおよび第3ローター30cでは、第3ステーター29cを軸方向へ移動させることで、ステーター29cに設置された第3固定子永久磁石45cの対向端面46と第3ローター30cに設置された第3回転子永久磁石53cの対向端面54との対向面積を増減させることができ、第3固定子永久磁石45cと第3回転子永久磁石53cとの互いに対向する磁束密度を増減させることができる。
図5の第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積(径方向へ互いに重なり合う対向端面46,54の面積)を増減させ、それら固定子永久磁石45a〜45cとそれら回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度を増減させることで、第1〜第3ローター30a〜30cの回転トルクおよび回転速度を調節することができる。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積を減少させることで、固定子永久磁石45a〜45cと回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度が減少し、第1〜第3ローター30a〜30cの回転トルクが減少するとともに、それらローター30a〜30cの回転速度が遅くなる。逆に、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積を増加させることで、固定子永久磁石45a〜45cと回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度が増加し、第1〜第3ローター30a〜30cの回転トルクが増加するとともに、それらローター30a〜30cの回転速度が速くなる。
図5に示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1設置部43に対する設置位置を変更(スペーサー44a〜44cの長さ寸法を変更および/または磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合うそれら固定子永久磁石45a〜45cの数を調節)し、所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2設置部51に対する設置位置を変更(スペーサー52a〜52cの長さ寸法を変更および/または磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合うそれら回転子永久磁石53a〜53cの数を調節)することで、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との離間寸法を調節可能であり、第1〜第3ステーター29a〜29cと第1〜第3ローター30a〜30cとの間のギャップ磁束密度を調節可能である。
図8は、他の一例として示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cの部分拡大正面図である。図8では、第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを断面で示し、第1〜第3スペーサー44a〜44cや第1〜第3固定子永久磁石45a〜45c、第1〜第3スペーサー52a〜52c、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cを露出させた状態で示す。
図8に示す第1〜第3ステーター29a〜29cでは、それら第1設置部43に磁界発生方向(軸線方向)へ長い円柱状の1個の第1〜第3固定子永久磁石45a〜45c(ネオジム磁石)が設置されている。第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37に位置して第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cに対向し、それらステーター29a〜29cの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ステーター29a〜29cの周り方向へ整然と並んでいる。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37の側に位置する対向端面46(対向端部)と、スペーサー44a〜44cに当接する当接端面47(当接端部)とを有する。対向端面46は、第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48(第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54)に対向している。第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界発生方向の長さ寸法を調節(異なる長さ寸法の第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cを第1設置部43に設置)することで、固定子永久磁石45a〜45cの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、磁界発生方向へ延びる軸線S2が第1基準線S1に対して所定角度α1(18〜22度)で傾斜している。したがって、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、第1基準線S1に対して所定角度α1で傾斜した状態で第1設置部43に設置されている。第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、同一角度α1で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。第1〜第3ステーター29a〜29cでは、長さが異なるスペーサー44a〜44cを第1設置部43に固定することで、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1設置部43に対する設置位置を変更することができる。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cは、その対向端面46の極性(S極またはN極)が第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48に位置する回転子永久磁石53a〜53cの磁界に対向し、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cおよび第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
図8に示す第1〜第3ローター30a〜30cでは、それら第2設置部51に磁界発生方向(軸線方向)へ長い円柱状の1個の第1〜第3回転子永久磁石53a〜53c(ネオジム磁石)が設置されている。第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48に位置して第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cに対向し、それらローター30a〜30cの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ローター30a〜30cの周り方向へ整然と並んでいる。
第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48の側に位置する対向端面54(対向端部)と、第1〜第3スペーサー52a〜52cに当接する当接端面55(当接端部)とを有する。対向端面54は、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37(第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46)に対向している。第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界発生方向の長さ寸法を調節(異なる長さ寸法の第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cを第2設置部51に設置)することで、回転子永久磁石53a〜53cの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、磁界発生方向へ延びる軸線S4が第2基準線S3に対して所定角度(18〜22度)で傾斜している。したがって、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、第2基準線S3に対して所定角度α2で傾斜した状態で第2設置部51に設置されている。第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、同一角度α2で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。第1〜第3ローター30a〜30cでは、長さが異なるスペーサー52a〜52cを第2設置部51に固定することで、所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2設置部51に対する設置位置を変更することができる。
第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cは、その対向端面54の極性(S極またはN極)が第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界が第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37に位置する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対向し、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cおよび第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。
図8示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cでは、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cとが同一方向(時計回り方向)へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石45a〜45cの傾斜角度α1(18〜22度)とそれら回転子永久磁石53a〜53cの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。図8示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、第1〜第3ステーター29a〜29cを軸方向へ移動させることで、ステーター29a〜29cに設置された第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3ローター30a〜30cに設置された第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積を増減させることができ、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石43a〜53cとの互いに対向する磁束密度を増減させることができる。
図8の第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、図2の第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aと同様に、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積を増減させ、それら固定子永久磁石45a〜45cとそれら回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度を増減させることで、第1〜第3ローター30a〜30cの回転トルクおよび回転速度を調節する。
図8に示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1設置部43に対する設置位置を変更(第1〜第3スペーサー44a〜44cの長さ寸法を変更および/または第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの長さ寸法を変更)し、所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2設置部51に対する設置位置を変更(第1〜第3スペーサー52a〜52cの長さ寸法を変更および/または第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの長さ寸法を変更)することで、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との離間寸法を調節可能であり、第1〜第3ステーター29a〜29cと第1〜第3ローター30a〜30cとの間のギャップ磁束密度を調節可能である。
図2および図8に示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cを備えた永久磁石回転機15Aは、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との最大離間寸法L1を6.5〜11.5mmの範囲で調節可能であり、所定の角度α1で傾斜する第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と所定の角度α2で傾斜する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との最小離間寸法L2(第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48との離間寸法L2)を0.5〜4mmの範囲で調節可能である。
図9は、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cとが非対向の状態で示す第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cの拡大正面図である。永久磁石回転機15Aでは、図5に示すように、第1固定子永久磁石45aの対向端面46と第1回転子永久磁石53aの対向端面54とが対向した状態になり、第2固定子永久磁石45bの対向端面46と第2回転子永久磁石53bの対向端面54とが対向した状態になるとともに、第3固定子永久磁石45cの対向端面46と第3回転子永久磁石53cの対向端面54とが対向した状態になった場合、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46の極性(S極またはN極)と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54の極性(S極またはN極)とが同一であるから、第1固定子永久磁石45aと第1回転子永久磁石53aとが反発し、第2固定子永久磁石45bと第2回転子永久磁石53bとが反発するとともに、第3固定子永久磁石45cと第3回転子永久磁石53cとが反発する。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cとが第1および第2基準線S1,S3に対して所定の角度α1,α2(18〜22度)で傾斜し、第1固定子永久磁石45aに対する第1回転子永久磁石53aの反発力が第1回転子永久磁石53aの軸線方向(ローター30aの回転方向)に作用し、第2固定子永久磁石45bに対する第2回転子永久磁石53bの反発力が第2回転子永久磁石53bの軸線方向(ローター30aの回転方向)に作用するとともに、第3固定子永久磁石45cに対する第3回転子永久磁石53cの反発力が第3回転子永久磁石53cの軸線方向(ローター30aの回転方向)に作用し、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界の反発力により、図5の状態において第1〜第3ローター30a〜30cが矢印L3で示す時計回り方向へ回転(移動)する。
図5の状態から第1〜第3ローター30a〜30cが時計回り方向へ回転(移動)すると、第1〜第3回転子永久磁石45a〜45cが時計回り方向へ回転(移動)し、図9に示すように、第1固定子永久磁石45aと第1回転子永久磁石53aとが非対向の状態になり、第2固定子永久磁石45bと第2回転子永久磁石53bとが非対向の状態になるとともに、第3固定子永久磁石45cと第3回転子永久磁石53cとが非対向の状態になるが、第1〜第3ローター30a〜30cの回転の慣性によって、次の第1回転子永久磁石45aが第1固定子永久磁石53aに対向し、次の第2回転子永久磁石45bが第2固定子永久磁石53bに対向するとともに、次の第3回転子永久磁石45cが第3固定子永久磁石53cに対向し、再び図5の状態になり、第1〜第3ローター30a〜30cが矢印L3で示す時計回り方向へ回転(移動)する。
なお、第1〜第3ローター30a〜30cの周り方向へ並ぶ第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの数が第1〜第3ステーター29a〜29cの周り方向へ並ぶ第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの数よりも多いから、図9に示すように、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cと第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cとが非対向の状態になったとしても、第1〜第3ステーター29a〜29cおよび第1〜第3ローター30a〜30cの他の箇所において、第1回転子永久磁石45aと第1固定子永久磁石53aとが対向する状態が発生し、第2回転子永久磁石45bと第2固定子永久磁石53bとが対向する状態が発生するとともに、第3回転子永久磁石45cと第3固定子永久磁石53cとが対向する状態が発生し、それら永久磁石45a〜45c,53a〜53cの反発力によって第1〜第3ローター30a〜30cが時計回り方向へ回転し、それらローター30a〜30cの慣性と相まってローター30a〜30cの時計回り方向への回転が維持される。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1基準線S1に対する傾斜角度α1が18度未満であり、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2基準線S3に対する傾斜角度α2が18度未満では、それら固定子永久磁石45a〜45cに対するそれら回転子永久磁石53a〜53cの反発力が第1〜第3ローター30a〜30cの回転方向(時計回り方向または反時計回り方向)に作用せず、それらローター30a〜30cを時計回り方向または反時計回り方向へ円滑に回転させることができない。
第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの第1基準線S1に対する傾斜角度α1が22度を超過し、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの第2基準線S3に対する傾斜角度α2が22度を超過すると、それら固定子永久磁石45a〜45cに対するそれら回転子永久磁石53a〜53cの反発力が第1〜第3ローター30a〜30cの周縁に向かって作用し、それらローター30a〜30cに強い回転トルクを発生させることができず、ローター30a〜30cを時計回り方向または反時計回り方向へ回転させることができない場合がある。
第1固定子永久磁石45aの対向端面47と第1回転子永久磁石53aの対向端面54との最大離間寸法L1や第2固定子永久磁石45bの対向端面46と第2回転子永久磁石53bの対向端面54との最大離間寸法L1、第3固定子永久磁石45cの対向端面46と第3回転子永久磁石53cの対向端面54との最大離間寸法L1が11.5mmを超過し、第1固定子永久磁石45aの対向端面46と第1回転子永久磁石53aの対向端面54との最小離間寸法L2(第1ステーター29aの内周面37と第1ローター30aの外周面48との離間寸法L2)や第2固定子永久磁石45bの対向端面46と第2回転子永久磁石53bの対向端面54との最小離間寸法L2(第2ステーター29aの内周面37と第2ローター30bの外周面48との離間寸法L2)、第3固定子永久磁石45cの対向端面46と第3回転子永久磁石53cの対向端面54との最小離間寸法L2(第3ステーター29cの内周面37と第3ローター30cの外周面48との離間寸法L2)が4mmを超過すると、それら固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対するそれら回転子永久磁石53a〜53cの磁界の反発力が弱くなり、第1〜第3ローター30a〜30cを時計回り方向または反時計回り方向へ回転させることができない場合がある。
発電システム10Aでは、永久磁石回転機15Aの起動時に、図2に示すように、スターター56(所定の外力)を第1〜第3ローター30a〜30cの回転軸28aに設置し、スターター56によって回転軸28aを回転させることで、第1〜第3ローター30a〜30cの回転を始動させる。第1〜第3ローター30a〜30cの回転始動時においてコントローラ14は、第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)の制御部に制御信号(連結信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(連結信号)を受信した第1油圧クラッチ12は、発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとを連結する。
スターター56によって第1〜第3ローター30a〜30cの回転軸28aが回転すると、ローター30a〜30cの回転軸28aの回転が第1油圧クラッチ12を介して発電機11の発電機ローターの回転軸16に伝達され、発電機11の発電機ローターが回転する。第1〜第3ローター30a〜30cと発電機ローターとが回転した後、スターター56を回転軸28aから外し、スターター56による回転力を除去(外力を除去)する。スターター56による回転力を除去(外力を除去)したとしても、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界の反発力によって第1〜第3ローター30a〜30cがその回転を継続する。第1〜第3ローター30a〜30cの継続的な回転によって発電機11の発電機ローターの回転軸が回転し、発電機11によって所定量の電気が発電される。
発電システム10Aでは、発電機11によって発電された電気がインバータ21によって所定の周波数に調整された後、コンバータ23によって直流電流に変換され、コントローラ14に送電される。コントローラ14は、電力線コード25が外部負荷に接続されている場合、電力線コード25を介して電気を外部負荷に供給するとともに、残余の電気をバッテリー24に充電する。また、電力線コード25が外部負荷に接続されていない場合、電気をバッテリー24に充電する。
コントローラ14は、第1回転計19によって計測された発電機11の発電機ローターの測定回転数とあらかじめ設定された発電機11の発電機ローターの設定回転数とを比較するとともに、第2回転計22によって計測された永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの測定回転数とあらかじめ設定された永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの設定回転数とを比較する。コントローラ14は、発電機ローターの測定回転数が発電機ローターの設定回転数よりも高く、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの測定回転数が永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの設定回転数よりも高い場合、電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)に制御信号(ブレーキON信号)を送信する。
コントローラ14から制御信号(ブレーキON信号)を受信した電磁ブレーキ13は、そのブレーキ機構を作動させて永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転数を減少させる。ローター30a〜30cの回転軸28aの回転数を減少させた後、コントローラ14は、電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)に制御信号(ブレーキOFF信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(ブレーキOFF信号)を受信した電磁ブレーキ13は、そのブレーキ機構の作動を解除する。
発電機11による発電を停止する場合、コントローラ14は、第1油圧クラッチ12の制御部に制御信号(連結解除信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(連結解除信号)を受信した第1油圧クラッチ12は、発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとを連結を解除する。発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとの連結が解除されることで、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転が発電機ローターの回転軸16に伝達されず、発電機11の発電が停止する。永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止する場合、コントローラ14は、電磁ブレーキ13に制御信号(ブレーキON信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(ブレーキON信号)を受信した電磁ブレーキ13は、そのブレーキ機構を作動させて永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止させる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15A(回転機構)の第1〜第3ステーター29a〜29c(第1〜第nステーター)の周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の第1〜第3固定子永久磁石45a〜45c(第1〜第n固定子永久磁石)がステーター29a〜29cの内周面37に位置してステーター29a〜29cの周り方向全周に配置され、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ローター30a〜30c(第1〜第nローター)の周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の第1〜第3回転子永久磁石53a〜53c(第1〜第n回転子永久磁石)がローター30a〜30cの外周面48に位置してローター30a〜30cの周り方向全周に配置され、ローター30a〜30cの時計回り方向または反時計回り方向への回転と同時に、ステーター29a〜29cの内周面37の全周に並ぶ固定子永久磁石45a〜45cとローター30a〜30cの外周面48の全周に並ぶ回転子永久磁石53a〜53cとの反発力が順次継続して作用するから、それら永久磁石45a〜45c,53a〜53cの反発力によって第1〜第3ローター30a〜30cに大きな回転トルクを発生させることができ、永久磁石回転機15Aによって発電機11の発電機ローターを確実に回転させることができるとともに、発電機11によって十分な電気を発電させることができる。
発電システム10Aは、軸方向へ並ぶ第1〜第3ステーター29a〜29c(第1〜第nステーター)と、それらステーター29a〜29cの内側に回転可能に設置されて軸方向へ並ぶ第1〜第3ローター30a〜30c(第1〜第nローター)とを有するから、ローター30a〜30cに発生する回転トルクを3倍(n倍)にすることができ、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37の全周に並ぶ第1〜第3固定子永久磁石45a〜45c(第1〜第n固定子永久磁石)と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48の全周に並ぶ第1〜第3回転子永久磁石53a〜53c(第1〜第n回転子永久磁石)との反発力によってローター30a〜30cに大きな回転トルクを確実に発生させることができる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ステーター29a〜29cのそれら固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対する第1〜第3ローター30a〜30cのそれら回転子永久磁石53a〜53cの磁界の反発力がローター30a〜30cに常時作用するから、スターター56(所定の外力)によって第1〜第3ローター30a〜30cの回転を始動させた後にスターター56の回転力を除去したとしても、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界との反発力によってそれらローター30a〜30cの回転を継続させることができ、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ローター30a〜30cの連続する回転を利用して発電機11に継続的かつ安定して発電させることができる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ステーター29a〜29cの内側に第1〜第3ローター30a〜30cが回転可能に設置され、それらステーター29a〜29cとそれらローター30a〜30cとがギアを介して連結されることはないから、大きな摩擦力の発生がなく、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ローター30a〜30cの回転トルクの減衰を防ぐことができ、それらローター30a〜30cの不用意な回転停止を防ぐことができるとともに、発電機11に継続して発電させることができる。
発電システム10Aは、発電機11による発電が必要な場合、第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)によって発電機ローターの回転軸16と第1〜第3ローター30a〜30cの回転軸28aとを連結することで、発電機11に発電を開始させることができ、発電機11による発電が不要な場合、第1油圧クラッチ12によって発電機ローターの回転軸16と第1〜第3ローター30a〜30cの回転軸28aとの連結を解除することで、発電機11による発電を停止させることができる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15A(回転機構)の第1〜第3ローター30a〜30cの回転数が所定の原因によって必要以上に増加したとしても、電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)によって永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転数を減少させることで、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転数を適正に保持することができ、発電機ローターの回転数を略一定に保持することができる。発電システム10Aは、電磁ブレーキ13を利用して永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止させることで、発電機11による発電を停止させることができる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15Aの第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、それら固定子永久磁石45a〜45cの磁力(残留磁束密度)を調節することができ、第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、それら回転子永久磁石53a〜53cの磁力(残留磁束密度)を調節することができるとともに、固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との最大離間寸法L1(6.5〜11.5mm)および最小離間寸法L2(0.5〜4mm)を調節することで、第1〜第3ステーター29a〜29cと第1〜第3ローター30a〜30cとの間のギャップ磁束密度を調節することができるから、第1〜第3ローター30a〜30cに発生する回転トルクを調節することができ、それらローター30a〜30cの回転速度を調節することができる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15Aの第1〜第3ローター30a〜30cに発生する回転トルクやローター30a〜30cの回転速度を調節することができるから、所望の回転トルクおよび所望の回転速度で第1〜第3ローター30a〜30cを回転させることができ、その回転トルクおよびその回転速度においてそれらローター30a〜30cの回転を維持することができるとともに、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転を利用して発電機11に一定量の電気を安定して発電させることができる。
図10は、第1〜第3ステーター29a〜29cを軸方向へ移動させた状態で示す永久磁石回転機15Aの斜視図であり、図11は、図10のB−B線端面図である。永久磁石回転機15Aは、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48とが径方向へ完全に一致(第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37の全域と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48の全域とが径方向へ対向)した図7の状態から、それら支持アーム40a〜40cをスライド用ロッド27aに対して軸方向へスライド(移動)させ、それらローター30a〜30cの外周面48に対向するそれらステーター29a〜29cの内周面37の位置を変更する。
永久磁石回転機15Aでは、図10,図11に示すように、第1ローター30aの外周面48に対向する第1ステーター29aの内周面37の位置を変更し、第2ローター30bの外周面48に対向する第2ステーター29bの内周面37の位置を変更するとともに、第3ローター30cの外周面48に対向する第3ステーター29cの内周面37の位置を変更することで、それらステーター29a〜29cの内周面37とそれらローター30a〜30cの外周面48とが径方向へ部分的に一致した状態(第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48とが径方向へ部分的に重なり合った状態)にすることができる。図10,図11では、第1〜第3ステーター29a〜29cの内周面37と第1〜第3ローター30a〜30cの外周面48とが径方向へ部分的に一致した状態で、スライド用ロッド27aに第1〜第3支持アーム40a〜40c(第1〜第3ステーター29a〜29c)がスライド不能に固定されている。
図10および図11の永久磁石回転機15Aでは、図7の状態の永久磁石回転機15Aと比較し、第1ステーター29aが第1ローター30aに対して軸方向へズレ、第2ステーター29bが第2ローター30bに対して軸方向へズレ、第3ステーター29cが第3ローター30cに対して軸方向へズレていることで、それらステーター29a〜29cに設置された第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46とそれらローター30a〜30cに設置された第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積(径方向へ互いに重なり合う対向端面46,54の面積)が減少し、固定子永久磁石45a〜45cと回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度が減少し、それによってそれら固定子永久磁石45a〜45cの磁界とそれら回転子永久磁石53a〜53cの磁界との反発力が減少している。
第1固定子永久磁石45aの磁界と第1回転子永久磁石53aの磁界との反発力が減少し、第2固定子永久磁石45bの磁界と第2回転子永久磁石53bの磁界との反発力が減少するとともに、第3固定子永久磁石45cの磁界と第3回転子永久磁石53cの磁界との反発力が減少することで、第1〜第3ローター30a〜30cに作用する回転トルクが減少し、それらローター30a〜30c(回転軸28a)の回転速度が遅くなる。
なお、第1固定子永久磁石45aの対向端面46と第1回転子永久磁石53aの対向端面54との部分的に対向する対向面積を増加させ、第2固定子永久磁石45bの対向端面46と第2回転子永久磁石53bの対向端面54との部分的に対向する対向面積を増加させるとともに、第3固定子永久磁石45cの対向端面46と第3回転子永久磁石53cの対向端面54との部分的に対向する対向面積を増加させ、それら固定子永久磁石45a〜45cとそれら回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度を増加させることで、第1〜第3ローター30a〜30cに作用する回転トルクが増加し、それらローター30a〜30c(回転軸28a)の回転速度が速くなる。
発電システム10Aは、永久磁石回転機15A(回転機構)の第1〜第3ステーター29a〜29cを軸方向へ移動させ、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの対向端面46と第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの対向端面54との対向面積(径方向へ互いに重なり合う対向端面46,54の面積)を増減させることで、それら固定子永久磁石45a〜45cとそれら回転子永久磁石53a〜53cとの互いに対向する磁束密度を増減させることができるから、固定子永久磁石45a〜45cと回転子永久磁石53a〜53cとの対向面積を増減させることによって第1〜第3ローター30a〜30cに発生する回転トルクを調節することができ、第1〜第3ローター30a〜30cの回転速度を調節することができるとともに、発電機11による発電量を調節することができる。
図12は、他の一例として示す発電システム10Bの構成図である。図12に示す発電システム10Bが図1のそれと異なるところは第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)と始動用モータ58(始動用電動機)とを有する点にあり、その他の構成は図1の発電システム10Aのそれらと同一であるから、図1の発電システム10Aの説明を援用するとともに、図1の発電システム10Aと同一の符号を付すことで、この発電システム10Bのその他の構成の詳細な説明は省略する。
発電システム10Bは、発電機11、第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)、電磁ブレーキ13(ブレーキ機構)、第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)、始動用モータ58(始動用電動機)、コントローラ14(制御装置)、永久磁石回転機15A(回転機構)とから形成されている。発電機11は、図1の発電システム10Aのそれと同一であり、ローター30a〜30cの回転によって電気を発生させる。発電機11の発電機ローターの回転軸16の他端部18に設置された第1回転計19は、図1の発電システム10Aのそれと同一である。
発電機11の発電機ローターの回転軸16の一端部17と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの他端部31との間に設置された第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)は、図1の発電システム10Aのそれと同一である。 第1油圧クラッチ12と永久磁石回転機15Aとの間に延びるローター30a〜30cの回転軸28aに設置された第2回転計22は、図1の発電システム10Aのそれと同一である。永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの一端部31に設置された電磁ブレーキ13は、図1の発電システム10Aのそれと同一である。 コントローラ14(制御装置)および永久磁石回転機15A(回転機構)は、図1の発電システム10Aのそれらと同一である。
第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)は、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの他端部32と始動用モータ58の回転軸59の一端部60との間に設置されている。第2油圧クラッチ57は、その制御部がインターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。第2油圧クラッチ57は、コントローラ14から送信された制御信号によって永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59とを連結し、または、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59との連結を解除する。
始動用モータ58(始動用電動機)は、その回転軸59の回転によって永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を始動させる。始動用モータ58は、その制御部がインターフェイス20(有線または無線)を介してコントローラ14に接続されている。始動用モータ58は、コントローラ14から送信された制御信号(発停信号)によって起動または停止する。始動用モータ58には、直流電動機、誘導電動機(三相誘導電動機、単相誘導電動機)、同期電動機、整流子電動機を使用することができる。
発電システム12Bにおける第1〜第3ローター30a〜30cの回転始動時においてコントローラ14は、第1油圧クラッチ12(第1クラッチ機構)の制御部に制御信号(連結信号)を送信するとともに、第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)の制御部に制御信号(連結信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(連結信号)を受信した第1油圧クラッチ12は、発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとを連結する。コントローラ14から制御信号(連結信号)を受信した第2油圧クラッチ57は、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59とを連結する。
次にコントローラ14は、始動用モータ58の制御部に制御信号(ON信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(ON信号)を受信した始動用モータ58の制御部は、始動用モータ58を起動させる。始動用モータ58が起動すると、始動用モータ58の回転軸59の回転が第2油圧クラッチ57を介して永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aに伝達され、ローター30a〜30cの回転軸28aの回転が第1油圧クラッチ12を介して発電機11の発電機ローターの回転軸16に伝達され、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cが回転するとともに、発電機11の発電機ローターが回転する。
永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cと発電機11の発電機ローターとが回転した後、コントローラ14は、第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)の制御部に制御信号(連結解除信号)を送信する。コントローラ14から制御信号(連結解除信号)を受信した第2油圧クラッチ57は、永久磁石回転機14Aのローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59とを連結を解除する。永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59とを連結を解除したとしても、第1〜第3固定子永久磁石45a〜45cの磁界に対する第1〜第3回転子永久磁石53a〜53cの磁界の反発力によって第1〜第3ローター30a〜30cがその回転を継続する。第1〜第3ローター30a〜30cの継続的な回転によって発電機11の発電機ローターの回転軸16が回転し、発電機11によって所定量の電気が発電される。
発電システム10Bでは、発電機11によって発電された電気がインバータ21によって所定の周波数に調整された後、コンバータ23によって直流電流に変換され、コントローラ14に送電される。コントローラ14は、電力線コード25が外部負荷に接続されている場合、電力線コード25を介して電気を外部負荷に供給するとともに、残余の電気をバッテリー24に充電する。また、電力線コード25が外部負荷に接続されていない場合、電気をバッテリー24に充電する。
コントローラ14は、発電機ローターの測定回転数が発電機ローターの設定回転数よりも高く、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの測定回転数が永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの設定回転数よりも高い場合、発電システム10Aと同様に、電磁ブレーキ13のブレーキ機構を作動させて永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転数を減少させ、ローター30a〜30cの回転軸28aの回転数を減少させた後、電磁ブレーキ13のブレーキ機構の作動を解除する。
コントローラ14は、発電機11による発電を停止する場合、発電システム10Aと同様に、第1油圧クラッチ12を利用して発電機11の発電機ローターの回転軸16と永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aとを連結を解除し、発電機11による発電を停止させる。永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止する場合、電磁ブレーキ13のブレーキ機構を作動させて永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cの回転軸28aの回転を停止させる。
発電システム10Bは、発電システム10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。発電システム10Bは、第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)を介して連結された始動用モータ58(始動用電動機)を利用して永久磁石回転機15A(回転機構)のローター30a〜30cを回転させることで、永久磁石回転機15Aを確実に始動させることができる。発電システム10Bは、永久磁石回転機15A(回転機構)のローター30a〜30cの回転を始動させた後、第2油圧クラッチ57(第2クラッチ機構)によってローター30a〜30cの回転軸28aと始動用モータ58の回転軸59との連結を解除することで、始動用モータ58を停止させつつ、永久磁石回転機15Aのローター30a〜30cを継続して回転させることができ、ローター30a〜30cの連続する回転を利用して発電機11に継続的に発電させることができる。
図13は、他の一例として示す永久磁石回転機15Bの斜視図であり、図14は、図13のC−C線端面図である。永久磁石回転機15B(回転機構)が図3のそれと異なるところはステーター29aおよびローター30aが1つである点にあり、その他の構成は図3の永久磁石回転機15Aのそれと同一であるから、図3の永久磁石回転機15Aの説明を援用するとともに、図3の永久磁石回転機15Aと同一の符号を付すことで、この永久磁石回転機15Bの詳細な説明は省略する。永久磁石回転機15Bは、図1や図12に示す発電システム10A,10Bに使用することができる。
永久磁石回転機15Bは、支持フレーム26bと、軸方向へ延びるスライド用ロッド27b(スライド軸)および軸方向へ延びる回転軸28b(回転シャフト)と、ステーター29a(固定子)およびローター30a(回転子)とから形成されている。支持フレーム26bは、図3の永久磁石回転機15Aのそれらと同一であり、矩形の底板34と一対の矩形の側板35とを有する。支持フレーム26bは、図3の永久磁石回転機15Aのそれらよりも底板34の軸方向の長さ寸法が短い。
それらスライド用ロッド27bは、図3の永久磁石回転機15Aのそれらと同一であるが、図3の永久磁石回転機15Aのそれらよりも長さ寸法が短い。スライド用ロッド27bは、その両端部が側板34に穿孔された固定孔35に固定されている。回転軸28b(回転シャフト)は、図3の永久磁石回転機15Aのそれと同一であるが、図3の永久磁石回転機15Aのそれよりも長さ寸法が短い。回転軸28bは、その両端部が側板35に穿孔された回転孔36に回転可能に挿入されている。回転孔36には、ベアリング(軸受け)(図示せず)が設置されている。
ステーター29a(固定子)は、図3の永久磁石回転機15Aのそれと同一であり、支持フレーム26bの内側に設置され、支持フレーム26bに対して軸方向へスライド可能である。ステーター29aは、内周面37(内周部)および外周面38(外周部)と、内外周面37,38の間に延びる両側面39(両側部)とを有し、その内周面37がローター30aの外周面48に対向している。ステーター29aの外周面38に作られた支持アーム40aの貫通孔42にスライド用ロッド27bが摺動可能に挿入され、ステーター29aがスライド用ロッド27b(支持フレーム26b)に支持されている。図13,図14では、ステーター29aの内周面37とローター30aの外周面48とが径方向へ完全に一致(ステーター29aの内周面37の全域とローター30aの外周面48の全域とが径方向へ対向)した状態で、スライド用ロッド27bに支持アーム40a(ステーター29a)がスライド不能に固定されている。
ステーター29aには、その内周面37から径方向外方へ延びる複数の第1設置部43が作られている。それら第1設置部43は、ステーター29aの周り方向の全周に等間隔離間して形成され、ステーター29aの周り方向へ並んでいる。それら第1設置部43は、ステーター29aの仮想中心点から径方向(半径方向)へ延びる第1基準線S1に対して所定角度で傾斜している。それら第1設置部43は、同一角度で傾斜しているとともに、同一方向へ傾斜している。それら第1設置部43には、スペーサー44aと固定子永久磁石45a(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。スペーサー44aは、第1設置部43に収容(挿入)された状態で、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第1設置部43に固定されている。
それら固定子永久磁石45aは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によってスペーサー44aに固定されている。それら固定子永久磁石45aは、ステーター29aの内周面37に位置して回転子永久磁石53aに対向し、ステーター29aの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ステーター29aの周り方向へ整然と並んでいる。それら固定子永久磁石45aは、ステーター29aの内周面37の側に位置する対向端面46(対向端部)と、スペーサー44aに当接する当接端面47(当接端部)とを有し、その対向端面46がローター30aの外周面48(回転子永久磁石53aの対向端面54)に対向している。
それら固定子永久磁石45aは、その対向端面46の極性(S極またはN極)がそれら回転子永久磁石53aの対向端面54の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界がローター30aの外周面48に位置する回転子永久磁石53aの磁界に対向し、それら固定子永久磁石45aおよびそれら回転子永久磁石53aの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。第1設置部43に設置(収容)する固定子永久磁石45aの個数を調節することで、固定子永久磁石45aの磁界発生方向の長さ寸法を調節可能であり、固定子永久磁石45aの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、固定子永久磁石45aの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
それら固定子永久磁石45aは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるその軸線S2が第1基準線S1に対して時計回り方向へ所定角度α1で傾斜している。それら固定子永久磁石45aは、同一角度α1で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。それら固定子永久磁石45aの第1基準線S1に対する傾斜角度α1は18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α1を調節することができる。
ローター30a(回転子)は、図3の永久磁石回転機15Aのそれと同一であり、ステーター29aの内周面37の内側(支持フレーム26bの内側)に設置され、ステーター29aに対して回転可能である。ローター30aは、外周面48(外周部)と両側面49(両側部)とを有し、その外周面48がステーター29aの内周面37に対向している。ローター30aの中心に穿孔された挿通孔50に回転軸28b(回転シャフト)が回転不能に固定され、支持フレーム26bの回転孔36に回転軸28bが回転可能に挿入され、ローター30aが支持フレーム26bに回転可能に支持されている。
ローター30aには、その外周面48から径方向内方へ延びる複数の第2設置部51が作られている。それら第2設置部51は、ローター30aの周り方向の全周に等間隔離間して形成され、ローター30aの周り方向へ並んでいる。それら第2設置部51は、ローター30aの仮想中心点から径方向(半径方向)へ延びる第2基準線S3に対して所定角度で傾斜している。それら第2設置部51は、同一角度で傾斜しているとともに、同一方向へ傾斜している。それら第2設置部51には、スペーサー52aと回転子永久磁石53a(ネオジム磁石)とが設置(収容)されている。
永久磁石回転機15Bでは、ステーター29aに形成された第1設置部43の数よりもローター30aに形成された第2設置部51の数が多いが、ステーター29aに形成される第1設置部43の数とローター30aに形成される第2設置部51の数とが同数であってもよい。なお、ステーター29aに形成された第1設置部43の数が18、ローター30aに形成された第2設置部51の数が20であるが、第2設置部51の数が18であってもよい。スペーサー52aは、第2設置部51に収容(挿入)された状態で、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によって第2設置部51に固定されている。
それら回転子永久磁石53aは、所定の固定手段(固定ネジや接着剤等)によってスペーサー52aに固定されている。それら回転子永久磁石53aは、ローター30aの外周面48に位置して固定子永久磁石45aに対向し、ローター30aの周り方向の全周に等間隔離間して配置され、ローター30aの周り方向へ整然と並んでいる。それら回転子永久磁石53aは、ローター30aの外周面48の側に位置する対向端面54(対向端部)と、スペーサー52aに当接する当接端面55(当接端部)とを有し、その対向端面54がステーター29aの内周面37(固定子永久磁石45aの対向端面46)に対向している。ローター30aの周り方向へ並ぶ回転子永久磁石53aはその数(たとえば、20個)がステーター29aの周り方向へ並ぶ固定子永久磁石45aの数(たとえば、18個)よりも多いが、ローター30aの周り方向へ並ぶ回転子永久磁石53aの数(たとえば、18個)とステーター29aの周り方向へ並ぶ固定子永久磁石45aの数(たとえば、18個)とが同数であってもよい。
それら回転子永久磁石53aは、その対向端面54の極性(S極またはN極)がそれら固定子永久磁石45aの対向端面46の極性(S極またはN極)と同一であってその磁界がステーター29aの内周面37に位置する固定子永久磁石45aの磁界に対向し、それら回転子永久磁石53aおよびそれら固定子永久磁石45aの対向端面46,54の極性どうし(S極どうしまたはN極どうし)が対向している。第2設置部51に設置(収容)する回転子永久磁石53aの個数を調節することで、回転子永久磁石53aの磁界発生方向の長さ寸法を調節可能であり、回転子永久磁石53aの磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、回転子永久磁石53aの磁力(残留磁束密度)を調節可能である。
それら回転子永久磁石53aは、磁界発生方向(軸線方向)へ延びるその軸線S4が第2基準線S3に対して時計回り方向へ所定角度α2で傾斜している。それら回転子永久磁石53aは、同一角度α2で傾斜しているとともに、同一方向(時計回り方向)へ傾斜している。それら回転子永久磁石53aの第2基準線S3に対する傾斜角度α2は、18〜22度の範囲にあり、前記範囲で傾斜角度α2を調節することができる。
図13に示すステーター29aおよびローター30aでは、それら固定子永久磁石45aとそれら回転子永久磁石53aとが同一方向へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石45aの傾斜角度α1(18〜22度)とそれら回転子永久磁石53aの傾斜角度α2(18〜22度)とが同一である。図13に示すステーター29aおよびローター30aでは、ステーター29aを軸方向へ移動させることで、ステーター29aに設置された固定子永久磁石45aの対向端面46とローター30aに設置された回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積を増減させることができ、固定子永久磁石45aと回転子永久磁石53aとの互いに対向する磁束密度を増減させることができる。
永久磁石回転機15Bは、固定子永久磁石45aの対向端面46と回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積(径方向へ互いに重なり合う対向端面46,54の面積)を増減させ、固定子永久磁石45aと回転子永久磁石53aとの互いに対向する磁束密度を増減させることで、ローター30aの回転トルクおよび回転速度を調節する。固定子永久磁石45aの対向端面46と回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積を減少させることで、ローター30aの回転トルクが減少し、ローター30aの回転速度が遅くなる。逆に、固定子永久磁石45aの対向端面46と回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積を増加させることで、ローター30aの回転トルクが増加し、ローター30aの回転速度が速くなる。
永久磁石回転機15Bでは、所定の角度α1で傾斜する固定子永久磁石45aの第1設置部43に対する設置位置を変更(スペーサー44aの長さ寸法を変更および/または磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合うそれら固定子永久磁石45aの数を調節または磁界発生方向(軸線方向)へ延びる固定子永久磁石45aの長さ寸法を調節)し、所定の角度α2で傾斜する回転子永久磁石53aの第2設置部51に対する設置位置を変更(スペーサー52aの長さ寸法を変更および/または磁界発生方向(軸線方向)へ重なり合うそれら回転子永久磁石53aの数を調節または磁界発生方向(軸線方向)へ延びる回転子永久磁石53aの長さ寸法を調節)することで、固定子永久磁石45aの対向端面46と転子永久磁石53aの対向端面54との離間寸法を調節可能であり、ステーター29aとローター30aとの間のギャップ磁束密度を調節可能である。
永久磁石回転機15Bは、永久磁石回転機15Aと同様に、ステーター29aがその内周面37に位置してステーター29aの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定子永久磁石45aを有し、ローター30aがその外周面48に位置してローター30aの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の回転子永久磁石53aを有し、それら固定子永久磁石45aが第1基準線S1に対して同一角度α1(18〜22度)で同一方向へ傾斜するとともに、それら回転子永久磁石53aが第2基準線S3に対して同一角度α2(18〜22度)で同一方向へ傾斜し、それら固定子永久磁石45aの磁界とそれら回転子永久磁石53aの磁界とがローター30aの回転方向へ反発し合い、ローター30aに回転方向(時計回り方向または反時計回り方向)への回転トルクが発生するとともに、固定子永久磁石45aと回転子永久磁石53aとのローター30aの回転方向への反発力が順次継続して常時作用するから、それら固定子永久磁石45aの磁界とそれら回転子永久磁石53aの磁界との反発力によってローター30aの回転を継続させることができ、それら永久磁石45a,53aの反発力によってローター30aに大きな回転トルクを発生させることができる。
図15は、ステーター29aを軸方向へ移動させた状態で示す永久磁石回転機15Bの斜視図であり、図16は、図15のD−D線端面図である。永久磁石回転機15Bは、ステーター29aの内周面37とローター30aの外周面48とが径方向へ完全に一致(ステーター29aの内周面37の全域とローター30aの外周面48の全域とが径方向へ対向)した図14の状態から、支持アーム40aをスライド用ロッド27bに対して軸方向へスライド(移動)させ、ローター30aの外周面48に対向するステーター29aの内周面37の位置を変更する。
永久磁石回転機15Bでは、図15および図16に示すように、ローター30aの外周面48に対向するステーター29aの内周面37の位置を変更することで、ステーター29aの内周面37とローター30aの外周面48とが径方向へ部分的に一致した状態(ステーター29aの内周面37とローター30aの外周面48とが径方向へ部分的に重なり合った状態)で、スライド用ロッド27bに支持アーム40a(ステーター29a)がスライド不能に固定されている。
図15および図16の状態の永久磁石回転機15Bでは、図14の状態の永久磁石回転機15Bと比較し、ステーター29aがローター30aに対して軸方向へズレていることで、ステーター29aに設置された固定子永久磁石45aの対向端面46とローター30aに設置された回転子永久磁石53aの対向端面54との対向面積(径方向へ互いに重なり合う対向端面46,54の面積)が減少し、固定子永久磁石45aと回転子永久磁石53aとの互いに対向する磁束密度が減少し、それによってそれら固定子永久磁石45aの磁界とそれら回転子永久磁石53aの磁界との反発力が減少している。
固定子永久磁石45aの磁界と回転子永久磁石53aの磁界との反発力が減少することで、ローター30aに作用する回転トルクが減少し、ローター30a(回転軸28b)の回転速度が遅くなる。なお、固定子永久磁石45aの対向端面46と回転子永久磁石53aの対向端面54との部分的に対向する対向面積を増加させ、固定子永久磁石45aと回転子永久磁石53aとの互いに対向する磁束密度を増加させることで、ローター30aに作用する回転トルクが増加し、ローター30a(回転軸28b)の回転速度が速くなる。
永久磁石回転機15Bを利用した発電システム10A,10Bの始動や停止は、永久磁石回転機15Aを利用した発電システム10A,10Bのそれらと同一である。永久磁石回転機15Bを利用した発電システム10A,10Bは、永久磁石回転機15Aを利用した発電システム10A,10Bにおけるローター30a〜30cに発生する回転トルクを3倍(n倍)にすることができることを除き、永久磁石回転機15Aを利用した発電システム10A,10Bと同一の効果を有する。
10A 発電システム
10B 発電システム
11 発電機
12 第1油圧クラッチ(第1クラッチ機構)
13 電磁ブレーキ(ブレーキ機構)
14 コントローラ(制御装置)
15A 永久磁石回転機(回転機構)
15B 永久磁石回転機(回転機構)
16 回転軸
17 一端部
18 他端部
19 第1回転計
20 インターフェイス
21 インバータ
22 第2回転計
23 コンバータ
24 バッテリー
25 電力線コード
26a,b 支持フレーム
27a,b スライド用ロッド(スライド軸)
28a,b 回転軸(回転シャフト)
29a 第1ステーター(ステーター)
29b 第2ステーター(第1〜第nステーター)
29c 第3ステーター(第1〜第nステーター)
30a 第1ローター(ローター)
30b 第2ローター(第1〜第nローター)
30c 第3ローター(第1〜第nローター)
31 他端部
32 一端部
33 底板
34 側板
35 固定孔
36 回転孔
37 内周面
38 外周面
39 両側面
40a 第1支持アーム(支持アーム)
40b 第2支持アーム
40c 第3支持アーム
41 連結板
42 貫通孔
43 第1設置部
44a 第1スペーサー(スペーサー)
44b 第2スペーサー
44c 第3スペーサー
45a 第1固定子永久磁石(固定子永久磁石)
45b 第2固定子永久磁石(第1〜第n固定子永久磁石)
45c 第2固定子永久磁石(第1〜第n固定子永久磁石)
46 対向端面
47 当接端面
48 外周面
49 両側面
50 挿入孔
51 第2設置部
52a 第1スペーサー(スペーサー)
52b 第2スペーサー
52c 第3スペーサー
53a 第1回転子永久磁石(回転子永久磁石)
53b 第2回転子永久磁石(第1〜第n回転子永久磁石)
53c 第2回転子永久磁石(第1〜第n回転子永久磁石)
54 対向端面
55 当接端面
56 スターター
57 第2油圧クラッチ(第2クラッチ機構)
58 始動用モータ(始動用電動機)
59 回転軸
60 一端部

Claims (15)

  1. 発電機と、前記発電機の発電機ローターを回転させる回転機構とを備えた発電システムにおいて、
    前記回転機構が、ステーターと、前記ステーターの内側に回転可能に設置されて前記発電機ローターの回転軸に連結される回転軸を有するローターとを備え、
    前記ステーターが、前記ローターの外周面に対向する内周面と、前記内周面に位置して該ステーターの周り方向の全周に配置され、該ステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定子永久磁石とを有し、前記ローターが、前記ステーターの内周面に対向する外周面と、前記外周面に位置して前記固定子永久磁石に対向し、該ローターの周り方向の全周に配置されて該ローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ複数の回転子永久磁石とを有し、
    それら固定子永久磁石は、その極性がそれら回転子永久磁石の極性と同一であってその磁界が前記ローターの外周面に位置する回転子永久磁石の磁界に対向し、それら回転子永久磁石は、その極性がそれら固定子永久磁石の極性と同一であってその磁界が前記ステーターの内周面に位置する固定子永久磁石の磁界に対向し、
    前記発電システムでは、所定の外力によって前記ローターの回転を始動させた後に該外力を除去した後、それら固定子永久磁石の磁界に対するそれら回転子永久磁石の磁界の反発力によって該ローターが回転を継続しつつ前記発電機ローターの回転軸を回転させ、前記発電機によって電気を発生させることを特徴とする発電システム。
  2. 前記発電システムが、前記発電機の発電機ローターの回転軸と前記回転機構のローターの回転軸との間に設置された第1クラッチ機構を含み、前記発電システムでは、前記第1クラッチ機構によって前記発電機ローターの回転軸と前記ローターの回転軸とが連結され、または、該第1クラッチ機構によって該発電機ローターの回転軸と該ローターの回転軸との連結が解除される請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記発電システムが、前記回転機構のローターの回転軸に設置されたブレーキ機構を含み、前記ブレーキ機構が、前記回転機構のローターの回転軸の回転数を減少させ、または、該ローターの回転軸の回転を停止させる請求項1または請求項2に記載の発電システム。
  4. 前記所定の外力が、前記回転機構のローターの回転軸を回転させる始動用電動機であり、前記発電システムが、前記始動用電動機の回転軸と前記回転機構のローターの回転軸との間に設置された第2クラッチ機構を含み、前記発電システムでは、前記ローターの始動時に前記第2クラッチ機構によって該ローターの回転軸と前記始動用電動機の回転軸とが連結され、前記ローターの回転を始動させた後、該第2クラッチ機構によって該ローターの回転軸と該始動用電動機の回転軸との連結が解除される請求項1ないし請求項3いずれかに記載の発電システム。
  5. 前記回転機構のステーターが、その内周面から径方向外方へ延びる第1設置部を有し、前記回転機構のローターが、その外周面から径方向内方へ延びる第2設置部を有し、それら固定子永久磁石は、磁界発生方向へ長い磁石であって該磁界発生方向へ延びる軸線が前記ステーターの仮想中心点から径方向へ延びる第1基準線に対して所定角度で傾斜した状態で前記第1設置部に設置され、それら回転子永久磁石は、磁界発生方向へ長い磁石であって該磁界発生方向へ延びる軸線が前記ローターの仮想中心点から径方向へ延びる第2基準線に対して所定角度で傾斜した状態で前記第2設置部に設置されている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の発電システム。
  6. 前記回転機構では、それら固定子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら回転子永久磁石が同一角度で同一方向へ傾斜し、それら固定子永久磁石とそれら回転子永久磁石とが同一方向へ傾斜するとともに、それら固定子永久磁石の傾斜角度とそれら回転子永久磁石の傾斜角度とが同一である請求項5に記載の発電システム。
  7. 前記固定子永久磁石の前記第1基準線に対する傾斜角度が、18〜22度の範囲にあり、前記回転子永久磁石の前記第2基準線に対する傾斜角度が、18〜22度の範囲にある請求項5または請求項6に記載の発電システム。
  8. 前記回転機構では、前記ローターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ回転子永久磁石の数が前記ステーターの周り方向へ等間隔離間して並ぶ固定子永久磁石の数と同一または固定子永久磁石の数よりも多い請求項1ないし請求項7いずれかに記載の発電システム。
  9. 前記回転機構のステーターでは、前記固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、該固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、前記回転機構のローターでは、前記回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節することで、該回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である請求項1ないし請求項8いずれかに記載の発電システム。
  10. 前記第1設置部では、複数の前記固定子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って該磁界発生方向へ長い磁石を形成し、前記第2設置部では、複数の前記回転子永久磁石がその磁界発生方向へ重なり合って該磁界発生方向へ長い磁石を形成し、前記回転機構のステーターでは、前記第1設置部に設置する前記固定子永久磁石の個数を調節することで、前記固定子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ該固定子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能であり、前記回転機構のローターでは、前記第2設置部に設置する前記回転子永久磁石の個数を調節することで、前記回転子永久磁石の磁界発生方向の長さ寸法を調節可能かつ該回転子永久磁石の磁力(残留磁束密度)を調節可能である請求項9に記載の発電システム。
  11. 前記回転機構のステーターでは、所定の角度で傾斜する前記固定子永久磁石の前記第1設置部に対する設置位置を変更可能であり、前記回転機構のローターでは、所定の角度で傾斜する前記回転子永久磁石の前記第2設置部に対する設置位置を変更可能であり、前記回転機構では、前記固定子永久磁石の前記ローターの外周面に対向する対向端面と前記回転子永久磁石の前記ステーターの内周面に対向する対向端面との離間寸法を調節可能かつ該ステーターと該ローターとの間のギャップ磁束密度を調節可能である請求項5ないし請求項10いずれかに記載の発電システム。
  12. 所定の角度で傾斜する前記固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する前記回転子永久磁石の対向端面との最大離間寸法が、6.5〜11.5mmの範囲で調節可能であり、所定の角度で傾斜する前記固定子永久磁石の対向端面と所定の角度で傾斜する前記回転子永久磁石の対向端面との最小離間寸法(ステーターの内周面とローターの外周面との離間寸法)が、0.5〜4mmの範囲で調節可能である請求項11に記載の発電システム。
  13. 前記回転機構では、前記ステーターと前記ローターとのうちの少なくとも一方がその軸方向へ移動可能であり、前記ステーターと前記ローターとのうちの少なくとも一方を前記軸方向へ移動させ、前記固定子永久磁石と前記回転子永久磁石との対向面積を増減させることで該ローターの回転トルクおよび回転速度を調節する請求項1ないし請求項12いずれかに記載の発電システム。
  14. 前記回転機構のステーターが、その軸方向へ並ぶ第1ステーター〜第nステーターで形成され、前記回転機構のローターが、その軸方向へ並ぶ第1ローター〜第nローターで形成され、前記第1ローターが、前記第1ステーターの内側に位置し、前記第2ローターが、前記第2ステーターの内側に位置し、・・・前記第nローターが、前記第nステーターの内側に位置している請求項1ないし請求項13いずれかに記載の発電システム。
  15. 前記固定子永久磁石と前記回転子永久磁石とが、前記磁界発生方向へ延びる円柱状または該磁界発生方向へ延びるリング状のネオジム磁石である請求項1ないし請求項14いずれかに記載の発電システム。
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