JP2019115167A - 電力変換装置 - Google Patents

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【課題】動作の安定性が損なわれるのを回避することが可能な電力変換装置を提供すること。【解決手段】電力変換装置100は、電力変換回路130と直流電源110との間に設けられるZソース昇圧回路150において、電力変換回路のうちの1つにおいて第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bの両方がオンとなる短絡状態を、PWM制御の実施中に所定の条件が成立する場合、当該所定の条件が成立する以前における第1スイッチング素子のオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、複数の電力変換回路のうちの1つの電力変換回路における短絡状態を選択的に実現する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子との両方がオンになる短絡状態が実現された場合に蓄積されるエネルギーに基づいて昇圧を行ういわゆるZソース昇圧回路を備えた、複数の相の電力変換を行うためのインバータが知られている。このような従来のインバータにおいてZソース昇圧回路による昇圧を継続的に実現するための技術として、各相の電流量の検出結果に基づいて、電流量が最も少ない相において短絡状態を適宜実現するという技術が知られている。
特開2009−141989号公報
しかしながら、上記のような従来の技術では、特定の相の上アームのスイッチング素子が長期間連続的にオンになる事態が発生し得るので、インバータの動作の安定性が損なわれる場合がある。
そこで、本発明の課題の一つは、動作の安定性が損なわれるのを回避することが可能な電力変換装置を提供することである。
本発明の一例としての電力変換装置は、たとえば、モータと電源の高電位側とを接続する第1スイッチング素子と、当該第1スイッチング素子に対して直列に接続され、モータと電源の低電位側とを接続する第2スイッチング素子と、をそれぞれが含み、互いに並列に接続された複数の電力変換回路と、複数の電力変換回路と電源との間に設けられ、複数の電力変換回路のうちの1つにおいて第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の両方がオンとなる短絡状態が実現された場合に蓄積されるエネルギーに基づいて、電源から出力される電圧を昇圧する昇圧回路と、PWM制御を実施することで第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のオンオフの切り替えを制御する制御部と、を備え、制御部は、PWM制御の実施中に所定の条件が成立する場合、当該所定の条件が成立する以前における第1スイッチング素子のオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、複数の電力変換回路のうちの1つの電力変換回路における短絡状態を選択的に実現する。
上述した電力変換装置によれば、短絡状態を実現する電力変換回路が選択的に決定されるので、特定の電力変換回路のみにおいて短絡状態が実現されるのを回避することができる。その結果、特定の第1スイッチング素子が長期間連続的にオンになるのを回避することができるので、電力変換装置の動作の安定性が損なわれるのを回避することができる。
上述した電力変換装置において、所定の条件は、たとえば、複数の電力変換回路の全ての第1スイッチング素子がオフとなり、かつ複数の電力変換回路の全ての第2スイッチング素子がオンとなるという第1の条件と、複数の電力変換回路の全ての第1スイッチング素子がオンとなり、かつ複数の電力変換回路の全ての第2スイッチング素子がオフとなるという第2の条件と、のうちいずれか1つが成立することである。これにより、モータへの通電が行われていない期間を利用して短絡状態を実現することができる。
また、上述した電力変換装置において、所定の条件は、たとえば、PWM制御における搬送波の振幅値が複数の電力変換回路に対応した複数の変調波の全ての振幅値を超えるかまたは下回ることで第1の条件と第2の条件とのうちいずれか1つが成立し、かつ、搬送波の振幅値の大きさが閾値を超えるという第3の条件が成立することである。これにより、閾値を用いて、短絡状態を実現するタイミングを容易に設定することができる。
また、上述した電力変換装置において、制御部は、たとえば、第1の条件が成立する場合、複数の電力変換回路のうち、最も前のタイミングでオフになった第1スイッチング素子を含む1つの電力変換回路における短絡状態を実現する。これにより、短絡状態を実現するためにオンになる第1スイッチング素子として、直近でオンになっている期間が最も短い第1スイッチング素子が選択されるので、短絡状態を実現するにあたって特定の第1スイッチング素子に負荷が集中するのを抑制することができる。
また、上述した電力変換装置において、制御部は、たとえば、第2の条件が成立する場合、複数の電力変換回路のうち、最も後のタイミングでオンになった第1スイッチング素子を含む1つの電力変換回路における短絡状態を実現する。これにより、短絡状態を実現するためにオンになる第1スイッチング素子として、オンになっている期間が最も短くなる可能性が高い第1スイッチング素子が選択されるので、短絡状態を実現するにあたって特定の第1スイッチング素子に負荷が集中するのを抑制することができる。
また、上述した電力変換装置において、制御部は、たとえば、短絡状態を実現する1つの電力変換回路の候補として複数の候補が存在する場合、当該複数の候補の各々に含まれる第1スイッチング素子の、所定の条件が成立する以前におけるオンまたはオフの継続時間に基づいて、複数の候補から1つの候補を選択する。これにより、短絡状態を実現する候補が複数存在する場合に、負荷的に最も余裕のある候補を容易に選択することができる。
また、上述した電力変換装置において、制御部は、たとえば、搬送波の波形および閾値の大きさの変更を受け付け可能に構成されている。これにより、短絡状態を実現するタイミングをより細かく設定することができる。
図1は、実施形態にかかる電力変換装置の回路構成を示した例示的かつ模式的な図である。 図2は、実施形態にかかる電力変換装置のプリドライバ回路の回路構成を示した例示的かつ模式的な図である。 図3は、実施形態にかかる電力変換装置の制御部の機能的構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。 図4は、実施形態にかかる電力変換装置の制御部が所定の条件の一例のもとで実行する制御を説明するための例示的かつ模式的なタイミングチャートである。 図5は、実施形態にかかる電力変換装置の制御部が所定の条件の他の一例のもとで実行する制御を説明するための例示的かつ模式的なタイミングチャートである。 図6は、実施形態にかかる電力変換装置の制御部が実行する処理を説明するための例示的かつ模式的なフローチャートである。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
図1は、実施形態にかかる電力変換装置100の回路構成を示した例示的かつ模式的な図である。実施形態にかかる電力変換装置100は、直流電源110から出力される直流電力を三相の交流電力に変換してモータ120に供給するインバータである。なお、モータ120は、たとえば、ブレーキ装置のポンプを駆動するポンプモータであるが、実施形態の技術は、ポンプモータ以外のモータにも適用可能である。
図1に示されるように、電力変換装置100は、3つの電力変換回路131〜133と、3つのプリドライバ回路141〜143と、昇圧回路150と、を有している。
電力変換回路131〜133は、互いに並列に接続されている。また、電力変換回路131〜133は、それぞれ、モータ120と直流電源110の高電位側とを接続する第1スイッチング素子131a〜133aと、当該第1スイッチング素子131a〜133aに対して直列に接続され、モータ120と直流電源110の低電位側とを接続する第2スイッチング素子131b〜133bと、を有している。なお、以下では、簡単化のため、電力変換回路131〜133を単に電力変換回路130と記載し、第1スイッチング素子131a〜133aを単に第1スイッチング素子130aと記載し、第2スイッチング素子131b〜133bを単に第2スイッチング素子130bと記載することがある。
第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bは、たとえばFET(電界効果トランジスタ)によって構成されている。実施形態では、第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bのオンオフが適宜切り替わることで、直流電源110から出力される直流電力が交流電力に変換される。なお、実施形態では、このような直流から交流への電力変換が実現される通常動作状態において、第1スイッチング素子130aのオンオフの状態と、第2スイッチング素子130bのオンオフの状態とは、互いに逆になる。
プリドライバ回路141〜143は、それぞれ、電力変換回路131〜133を駆動するための回路である。なお、以下では、簡単化のため、プリドライバ回路141〜143を単にプリドライバ回路140と記載することがある。
プリドライバ回路140は、電力変換回路130の第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bの制御端子に接続されている。プリドライバ回路140は、後述する制御部200(図2参照)の制御に基づいて駆動することで、電力変換回路130の第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bのオンオフを切り替える。なお、プリドライバ回路140の回路構成の例については、後で詳細に説明するため、ここではこれ以上の説明を省略する。
昇圧回路150は、電力変換回路130と直流電源110との間に設けられている。また、昇圧回路150は、ダイオード151と、2つのインダクタ152および153と、2つのキャパシタ154および155と、を有した、いわゆるZソース昇圧回路として構成されている。
より具体的に、昇圧回路150において、インダクタ152は、直流電源110の正極側に接続され、インダクタ153は、直流電源110の負極側に接続されている。また、キャパシタ154は、インダクタ152の一方側とインダクタ153の他方側とを接続するように設けられ、キャパシタ155は、インダクタ152の他方側とインダクタ153の一方側とを接続するように設けられている。なお、ダイオード151は、アノードが直流電源110の正極に接続され、カソードがインダクタ152に接続されるように、インダクタ152と直流電源110の正極との間に設けられている。
このような回路構成により、昇圧回路150は、電力変換回路130のうちの1つにおいて第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bの両方がオンとなる短絡状態が実現された場合に蓄積されるエネルギーに基づいて、直流電源110から出力される電圧を昇圧する。より具体的に、昇圧回路150においては、電力変換回路130のうちの1つにおいて短絡状態が実現された場合、キャパシタ154および155が放電されるとともにインダクタ152および153にエネルギーが蓄積される。そして、短絡状態が解除されて通常動作状態が実現された場合、インダクタ152および153に蓄積されたエネルギーが放出されるとともにキャパシタ154および155が充電されることで、昇圧が実現される。
図2は、実施形態にかかる電力変換装置100のプリドライバ回路140の回路構成を示した例示的かつ模式的な図である。実施形態にかかるプリドライバ回路140は、いわゆるチャージポンプ回路として構成されている。
図2に示されるように、プリドライバ回路140は、4つのスイッチング素子142a、142b、143aおよび143bと、キャパシタ144と、レギュレータ145と、ダイオード146と、を有している。
スイッチング素子142a、142b、143aおよび143bは、たとえばFETによって構成されている。スイッチング素子142aおよび142bは、電力変換回路130の第1スイッチング素子130aに対応するように、互いに直列に接続されている。また、スイッチング素子143aおよび143bは、電力変換回路130の第2スイッチング素子130bに対応するように、互いに直列に接続されている。
より具体的に、スイッチング素子142aの一方端子は、アノードが直流電源110(図1参照)の正極に接続されたダイオード146のカソードに接続されている。また、スイッチング素子142aの他方端子およびスイッチング素子142bの一方端子は、第1スイッチング素子130aの制御端子に接続されている。また、スイッチング素子142bの他方端子は、第1スイッチング素子130aの他方端子と第2スイッチング素子130bの一方端子との間に接続されているとともに、ダイオード146のカソードとスイッチング素子142aの一方端子との間にキャパシタ144を介して接続されている。
また、スイッチング素子143aの一方端子は、一方側が直流電源110(図1参照)の正極に接続されたレギュレータ145の他方側に接続されている。また、スイッチング素子143aの他方端子およびスイッチング素子143bの一方端子は、第2スイッチング素子130bの制御端子に接続されている。また、スイッチング素子143bの他方端子は、第2スイッチング素子130bの他方端子に接続されている。
このような回路構成により、実施形態では、スイッチング素子142aおよび142bのオンオフが適宜切り替わることで第1スイッチング素子130aのオンオフが切り替わり、スイッチング素子143aおよび143bのオンオフが適宜切り替わることで第2スイッチング素子130bのオンオフが切り替わる。
ここで、スイッチング素子142a、142b、143aおよび143bの制御端子は、制御部200に接続されている。これにより、制御部200は、スイッチング素子142a、142b、143aおよび143bのオンオフの切り替えを適宜制御し、後述するようなPWM制御を実施することで、第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bのオンオフの切り替えを制御する。制御部200は、たとえば、プロセッサやメモリなどといったハードウェアを備えたマイクロコンピュータとして構成される。
なお、図2に示される例は、制御部200が4系統の信号を出力することでスイッチング素子142a、142b、143aおよび143bのオンオフの切り替えを個別に制御するような構成となっている。しかしながら、スイッチング素子142aのオンオフとスイッチング素子142bのオンオフとは、通常は逆になり、スイッチング素子143aのオンオフとスイッチング素子143bのオンオフとも同様に、通常は逆になる。したがって、実施形態では、制御部200とスイッチング素子142a、142b、143aおよび143bとの間にNOT回路などといった論理回路を設ける構成が採用されることで、制御部200から出力する信号の系統の数が削減されてもよい。
ところで、上述したようないわゆるZソース昇圧回路を備えたインバータにおいては、Zソース昇圧回路による昇圧を継続的に実現するため、通常のPWM制御の実施中に、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子との両方をオンにする短絡状態をいずれか1つの相において適宜実現する必要がある。
この点に関して、従来、各相の電流量を検出し、検出結果に基づいて、電流量が最も少ない相において短絡状態を適宜実現するという技術が知られている。しかしながら、このような従来の技術では、特定の相の上アームのスイッチング素子が長期間連続的にオンになる事態が発生する可能性があるので、インバータの動作の安定性が損なわれる場合がある。
そこで、実施形態は、制御部200に以下のような機能を持たせることで、短絡状態を実現するにあたって特定の相の第1スイッチング素子130aが長期間連続的にオンになることを回避し、電力変換装置100の動作の安定性が損なわれるのを回避する。
図3は、実施形態にかかる電力変換装置100の制御部200の機能的構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。図3に示される機能モジュール群は、たとえば、制御部200のプロセッサがメモリに記憶された所定のソフトウェア(制御プログラム)を実行した結果として制御部200内に実現される。なお、実施形態では、図3に示される機能モジュール群の一部または全部が、専用のハードウェア(回路)によって実現されてもよい。
図3に示されるように、制御部200は、PWM制御部301と、短絡実行部302と、設定変更受付部303と、を有している。
PWM制御部301は、予め設定された搬送波および変調波の振幅値の比較に基づくPWM制御を実施することで、各電力変換回路130の第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bのオンオフの切り替えを制御する。詳細は後述するが、実施形態では、一例として、搬送波として三角波が用いられ、変調波として正弦波が用いられる。
短絡実行部302は、上記のPWM制御の実施中に所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件が成立する以前(直近)における第1スイッチング素子130aのオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、3つの電力変換回路130のうちの1つの電力変換回路130における短絡状態を選択的に実現する。これにより、短絡状態を実現する電力変換回路130が選択的に決定されるので、特定の電力変換回路130のみにおいて短絡状態が実現されるのを回避することができる。この結果、特定の第1スイッチング素子130aが長期間連続的にオンになるのを回避することができるので、電力変換装置100の動作の安定性が損なわれるのを回避することができる。
より具体的に、短絡実行部302は、PWM制御の実施中に所定の条件が成立した場合において、3つの電力変換回路130の全ての第1スイッチング素子130aがオフであり、かつ3つの電力変換回路130の全ての第2スイッチング素子130bがオンである場合、3つの電力変換回路130のうち、最も前のタイミングでオフになった第1スイッチング素子130aを含む1つの電力変換回路130における短絡状態を実現する。これにより、短絡状態を実現するためにオンになる第1スイッチング素子130aとして、直近でオンになっている期間が最も短い第1スイッチング素子130aが選択されるので、短絡状態を実現するにあたって特定の第1スイッチング素子130aに負荷が集中するのを抑制することができる。
また、短絡実行部302は、PWM制御の実施中に所定の条件が成立した場合において、3つの電力変換回路130の全ての第1スイッチング素子130aがオンであり、かつ3つの電力変換回路130の全ての第2スイッチング素子130bがオフである場合、3つの電力変換回路130のうち、最も後のタイミングでオンになった第1スイッチング素子130aを含む1つの電力変換回路130における短絡状態を実現する。これにより、短絡状態を実現するためにオンになる第1スイッチング素子130aとして、オンになっている期間が短くなる可能性が最も高い第1スイッチング素子130aが選択されるので、短絡状態を実現するにあたって特定の第1スイッチング素子130aに負荷が集中するのを抑制することができる。
なお、短絡状態を実現するか否かの判断基準となる所定の条件としては、様々な条件が考えられる。以下、実施形態において用いられうる所定の条件の2つの例について具体的に説明する。
まず、実施形態において用いられうる所定の条件の一例について説明する。実施形態では、所定の条件の一例として、3つの電力変換回路130の全ての第1スイッチング素子130aがオフとなり、かつ3つの電力変換回路130の全ての第2スイッチング素子130bがオンとなるという第1の条件と、3つの電力変換回路130の全ての第1スイッチング素子130aがオンとなり、かつ3つの電力変換回路130の全ての第2スイッチング素子130bがオフとなるという第2の条件と、のうちいずれか1つが成立すること、が用いられうる。この場合、実施形態では、次の図4に示されるようなタイミングチャートに沿った制御が実行される。
図4は、実施形態にかかる電力変換装置100の制御部200が所定の条件の一例のもとで実行する制御を説明するための例示的かつ模式的なタイミングチャートである。
図4において、L0は、搬送波としての三角波の振幅値の時間変化を表し、L1〜L3は、それぞれ、3つの電力変換回路131〜133に対応した3つの変調波の振幅値の時間変化を表している。また、図4において、L401およびL402は、それぞれ、電力変換回路131の第1スイッチング素子131a(S1H)および第2スイッチング素子131b(S1L)のオンオフの時間変化を表している。同様に、図4において、L403およびL404は、それぞれ、電力変換回路132の第1スイッチング素子132a(S2H)および第2スイッチング素子132b(S2L)のオンオフの時間変化を表し、L405およびL406は、それぞれ、電力変換回路133の第1スイッチング素子133a(S3H)および第2スイッチング素子133b(S3L)のオンオフの時間変化を表している。なお、図4において、タイミングt401〜t420は、三角波と各変調波とが交差するタイミングを表している。
基本的なPWM制御に従えば、搬送波の振幅値が変調波の振幅値を超えた場合、対応する電力変換回路130において、第1スイッチング素子130aはオフになるとともに第2スイッチング素子130bはオンになり、搬送波の振幅値が変調波の振幅値を下回った場合、対応する電力変換回路130において、第1スイッチング素子130aはオンになるとともに第2スイッチング素子130bはオフになる。
しかしながら、図4に示される例では、PWM制御の実施中に前述した第1の条件および第2の条件のうちいずれか1つが成立した場合に、直近の第1スイッチング素子130aのオン/オフのタイミングを考慮して、3つの電力変換回路130のうちいずれか1つにおける短絡状態が実現される。したがって、図4に示される例では、第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bのオンオフの時間変化が、上記の基本的なPWM制御に従った時間変化と局所的に異なっている。
たとえば、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131に対応した変調波の振幅値(L1参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt401と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131に対応した変調波の振幅値(L1参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt402との間の期間において、三角波の振幅値が3つの変調波の全ての振幅値を超えている(L0〜L3参照)。したがって、この期間において、基本的なPWM制御に従えば、第1スイッチング素子131a、132aおよび133aの全てがオフになり(L401、L403aおよびL405参照)、かつ第2スイッチング素子131b、132bおよび133bの全てがオンになるはずである(L402、L404およびL406参照)。
しかしながら、第1スイッチング素子131a、132aおよび133aの全てがオフになり、かつ第2スイッチング素子131b、132bおよび133bの全てがオンになるという状況は、前述した第1の条件が成立したという状況に該当する。したがって、図4に示される例では、タイミングt401とタイミングt402との間の期間において、第1スイッチング素子132aがオンになることで(L403参照)、電力変換回路132における短絡状態が実現されている。なお、図4には図示されていないが、タイミングt401以前(直近)の状況を見た場合、第1スイッチング素子132aが、他の第1スイッチング素子131aおよび133aと比較して最も前のタイミングでオフになっているものとする。
また、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路133に対応した変調波の振幅値(L3参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt404と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路133に対応した変調波の振幅値(L3参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt405との間の期間において、三角波の振幅値が3つの変調波の全ての振幅値を下回っている(L0〜L3参照)。したがって、この期間において、基本的なPWM制御に従えば、第1スイッチング素子131a、132aおよび133aの全てがオンになり(L401、L403およびL405参照)、かつ第2スイッチング素子131b、132bおよび133bの全てがオフになるはずである(L402、L404およびL406a参照)。
しかしながら、第1スイッチング素子131a、132aおよび133aの全てがオンになり、かつ第2スイッチング素子131b、132bおよび133bの全てがオフになるという状況は、前述した第2の条件が成立したという状況に該当する。したがって、図4に示される例では、タイミングt404とタイミングt405との間の期間において、タイミングt404以前(直近)の状況を見て最も後にオンになった第1スイッチング素子133aに対応した第2スイッチング素子133bがオンになることで(L406参照)、電力変換回路133における短絡状態が実現される。
そして、上記と同様の理由により、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131および132に対応した2つの変調波の両方の振幅値(L1およびL2参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt406と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路132に対応した変調波の振幅値(L2参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt407との間の期間において、オフになるはずの第1スイッチング素子133aがオンになることで、電力変換回路133の短絡状態が実現される(L405およびL405a参照)。
また、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路133に対応した変調波の振幅値(L3参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt409と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131および133に対応した2つの変調波の両方の振幅値(L1およびL3参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt410との間の期間において、オフになるはずの第2スイッチング素子133bがオンになることで、電力変換回路133の短絡状態が実現される(L406およびL406b参照)。
また、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131に対応した変調波の振幅値(L1参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt414と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131に対応した変調波の振幅値(L1参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt415との間の期間において、オフになるはずの第2スイッチング素子131bがオンになることで、電力変換回路131の短絡状態が実現される(L402およびL402a参照)。
さらに、図4に示される例では、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路133に対応した変調波の振幅値(L3参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt417と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路133に対応した変調波の振幅値(L3参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt418との間の期間において、オフになるはずの第1スイッチング素子131aがオンになることで、電力変換回路131の短絡状態が実現される(L401およびL401b参照)。
ここで、図4に示される例において、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路132に対応した変調波の振幅値(L2参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt411と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路132に対応した変調波の振幅値(L2参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt412との間の期間に着目する。この期間においては、上述した第1の条件が成立しているため、上記の制御に従えば、タイミングt411以前(直近)の状況を見て最も前のタイミングでオフになった第1スイッチング素子130aがオンになる。しかしながら、図4に示される例では、第1スイッチング素子131aおよび133aが、第1スイッチング素子132aよりも前の同じタイミングでオフになっているため(L401、L403およびL405参照)、短絡状態を実現する候補が電力変換回路131および133の2つ存在する。
また、図4に示される例において、搬送波としての三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路131および132に対応した2つの変調波の両方の振幅値(L1およびL2参照)を上回った状態から下回った状態に切り替わるタイミングt419と、当該三角波の振幅値(L0参照)が電力変換回路132に対応した変調波の振幅値(L2参照)を下回った状態から上回った状態に切り替わるタイミングt420との間の期間に着目する。この期間においては、上述した第2の条件が成立しているため、上記の制御に従えば、タイミングt419以前(直近)の状況を見て最も後のタイミングでオンになった第1スイッチング素子130aに対応した第2スイッチング素子130bがオンになる。しかしながら、図4に示される例では、第1スイッチング素子131aおよび132aが、第1スイッチング素子133aよりも後の同じタイミングでオンになっているため(L401、L403およびL405参照)、短絡状態を実現する候補が電力変換回路131および132の2つ存在する。
そこで、実施形態にかかる短絡実行部302は、短絡状態を実現する候補が複数存在する場合、当該複数の候補の各々に含まれる第1スイッチング素子130aまたは第2スイッチング素子130bの、前述した所定の条件が成立する前におけるオンまたはオフの継続時間に基づいて、複数の候補から1つの候補を選択する。
たとえば、短絡実行部302は、上述した第1の条件が成立した場合、直近における第1スイッチング素子130aのオンの継続時間が最も短い第1スイッチング素子130aをオンにすることで、短絡状態を実現する。また、短絡実行部302は、上述した第2の条件が成立した場合、直近における第1スイッチング素子130aのオフの継続時間が最も長い第1スイッチング素子130aをオンにすることで、短絡状態を実現する。これにより、負荷的に最も余裕のある第1スイッチング素子130aを選択的に使用して短絡状態を実現することができるので、負荷の分散を図ることができる。
上記を踏まえて、図4に示される例におけるタイミングt411以前(直近)の第1スイッチング素子131aおよび133aを見ると、第1スイッチング素子133aのオンの継続時間の方が、第1スイッチング素子131aのオンの継続時間よりも短くなっている(L401およびL405参照)。したがって、図4に示される例では、タイミングt411およびt412の間の期間において、第1スイッチング素子131aがオンになることなく(L401およびL401a参照)、第1スイッチング素子133aがオンになることで(L405およびL405b参照)、電力変換回路133における短絡状態が実現される。
同様に、上記を踏まえて、図4に示される例におけるタイミングt419以前(直近)の第1スイッチング素子131aおよび132aを見ると、第1スイッチング素子132aのオフの継続時間の方が、第1スイッチング素子131aのオフの継続時間よりも長くなっている(L401およびL403参照)。したがって、図4に示される例では、タイミングt419およびt420の間の期間において、第1スイッチング素子131aに対応した第2スイッチング素子131bがオンになることなく(L402およびL402b参照)、第1スイッチング素子132aに対応した第2スイッチング素子132bがオンになることで(L404およびL404a参照)、電力変換回路132における短絡状態が実現される。
なお、上記の説明では、短絡状態を実現する候補が複数存在する場合、直近における第1スイッチング素子130aのオンまたはオフの継続時間に基づいて候補を絞り込む構成が例示されている。しかしながら、実施形態では、直近における第1スイッチング素子130aのオンまたはオフの継続時間を考慮することなく、候補の絞り込みを任意に行う構成が適用されてもよい。
次に、実施形態において用いられうる所定の条件の他の一例について説明する。実施形態では、所定の条件の他の一例として、PWM制御における搬送波の振幅値が全ての変調波の振幅値を超えるかまたは下回ることで上述した第1の条件および第2の条件のうちいずれか1つが成立し、かつ、搬送波の振幅値の大きさが所定の閾値を超えるという第3の条件が成立すること、が用いられうる。この場合、実施形態では、次の図5に示されるようなタイミングチャートに沿った制御が実行される。
図5は、実施形態にかかる電力変換装置100の制御部200が所定の条件の他の一例のもとで実行する制御を説明するための例示的かつ模式的なタイミングチャートである。
図5において、L0〜L3は、上述した図4に示されたL0〜L3と同様である。また、図5において、L4は、上述した第3の条件に対応した閾値を表している。なお、図5において、タイミングt501〜t516は、三角波と閾値とが交差するタイミングを表している。
図5に示される例では、閾値の大きさ(絶対値)が、各変調波の振幅値の大きさ(絶対値)の最大値と等しく設定されている(L1〜L4参照)。したがって、図5に示される例では、三角波の振幅値の大きさ(絶対値)が閾値の大きさ(絶対値)を超えるという第3の条件が成立した場合、搬送波の振幅値が全ての変調波の振幅値を超えるかまたは下回るという第1の条件または第2の条件も成立する。
したがって、図5に示される例では、三角波の振幅値の大きさ(絶対値)が閾値の大きさ(絶対値)を超えている8つの期間において、3つの電力変換回路130のうちの1つにおける短絡状態が選択的に実現される。なお、短絡状態を実現する電力変換回路130の候補の抽出には、前述した例と同様の手法、つまり直近における第1スイッチング素子130aのオンオフの切り替わりのタイミングと直近における第1スイッチング素子130aオンまたはオフの継続時間とを考慮した手法が用いられる。なお、図5に示される例において上記の8つの期間のそれぞれにおいて短絡状態が実現される電力変換回路130の候補がどのように決定されるかは、前述した説明を踏まえれば明らかであるので、ここでは説明を省略する。
ところで、図5に示される例において、搬送波の波形(たとえば搬送波としての三角波の振幅値の大きさ(絶対値)の最大値)と閾値の大きさとを任意に設定(変更)することができれば、短絡状態を実現するタイミングをより細かく設定することができ、利便性が高くなる。そこで、図3に戻り、実施形態にかかる制御部200には、搬送波の波形および閾値の大きさの変更を受け付け可能な設定変更受付部303が設けられている。
以上の構成に基づき、実施形態にかかる制御部200は、電力変換装置100による電力変換を実現する際、次の図6に示されるようなフローチャートに沿って処理を実行する。
図6は、実施形態にかかる電力変換装置100の制御部200が実行する処理を説明するための例示的かつ模式的なフローチャートである。この図6に示される処理フローは、電力変換装置100による電力変換が実現されている間、繰り返し実行される。
図6に示される処理フローでは、まず、ステップS601において、制御部200(PWM制御部301)は、PWM制御を制御周期ごとに実行する。
そして、ステップS602において、制御部200(たとえば短絡実行部302)は、前述したような所定の条件が成立したか否かを判断する。
ステップS602において、所定の条件が成立していないと判断された場合、そのまま処理が終了する(つまりステップS601に処理が戻る)。一方、ステップS602において、所定の条件が成立したと判断された場合、ステップS603に処理が進む。
ステップS603において、制御部200(たとえば短絡実行部302)は、所定の条件が成立する以前(直近)における第1スイッチング素子130aのオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、短絡状態を実現する電力変換回路130の候補を決定(選択)する。
そして、ステップS604において、制御部200(たとえば短絡実行部302)は、ステップS603において候補が1つに決定されたか否かを判断する。
ステップS604において、候補が1つに決定されたと判断された場合、ステップS605に処理が進む。そして、ステップS605において、制御部200(たとえば短絡実行部302)は、決定された1つの候補において短絡状態を実現する。そして、処理が終了する。
一方、ステップS604において、候補が1つに決定されなかった、つまり複数の候補が決定されたと判断された場合、ステップS606に処理が進む。そして、ステップS606において、所定の条件が成立する以前(直近)における第1スイッチング素子130aのオンまたはオフの継続時間に基づいて、複数の候補から1つの候補を決定する。
なお、ステップS606の処理が完了すると、ステップS605に処理が進み、決定された1つの候補において短絡状態が実現され、処理が終了する。
以上説明したように、実施形態にかかる電力変換装置100は、PWM制御の実施中に所定の条件が成立する場合、当該所定の条件が成立する以前における第1スイッチング素子130aのオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、3つの電力変換回路130のうちの1つの電力変換回路130における短絡状態を選択的に実現する。これにより、短絡状態を実現する電力変換回路130が選択的に決定されるので、特定の電力変換回路130のみにおいて短絡状態が実現されるのを回避することができる。その結果、特定の第1スイッチング素子130aが長期間連続的にオンになるのを回避することができるので、電力変換装置100の動作の安定性が損なわれるのを回避することができる。
ところで、電力変換回路130を駆動するプリドライバ回路140がチャージポンプ回路として構成されている実施形態のような構成においては、第1スイッチング素子130aを長時間連続的にオンにしようとすると、キャパシタ144として、コストが高くかつ充電にかかる時間も長い大容量のキャパシタを設ける必要がある。これに対して、実施形態は、上述したように、特定の相の第1スイッチング素子130aが長期間連続的にオンになるのを回避することができるので、大容量のキャパシタが必要なくなり、コストおよび充電にかかる時間の観点で有利である。
なお、上述した実施形態では、第1の条件が成立した場合は、複数の電力変換回路130のうち、最も前のタイミングでオフになった第1スイッチング素子130aを含む1つの電力変換回路130における短絡状態を実現し、第2の条件が成立した場合は、複数の電力変換回路130のうち、最も後のタイミングでオンになった第1スイッチング素子130aを含む1つの電力変換回路130における短絡状態を実現する構成が例示されている。しかしながら、他の構成として、第1スイッチング素子130aおよび第2スイッチング素子130bが全てオンまたはオフとなるという条件が成立した場合に、この条件が成立する以前における第1スイッチング素子130aのオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、複数の電力変換装置130のうちの1つの電力変換回路130における短絡状態を選択的に実現する構成も考えられる。この構成によっても、特定の第1スイッチング素子130aが長期間連続的にオンになるのを回避することができるので、電力変換装置130の動作の安定性が損なわれるのを回避することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述した実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 電力変換装置
130、131、132、133 電力変換回路
130a、131a、132a、133a 第1スイッチング素子
130b、131b、132b、133b 第2スイッチング素子
150 昇圧回路
200 制御部

Claims (7)

  1. モータと電源の高電位側とを接続する第1スイッチング素子と、当該第1スイッチング素子に対して直列に接続され、前記モータと前記電源の低電位側とを接続する第2スイッチング素子と、をそれぞれが含み、互いに並列に接続された複数の電力変換回路と、
    前記複数の電力変換回路と前記電源との間に設けられ、前記複数の電力変換回路のうちの1つにおいて前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の両方がオンとなる短絡状態が実現された場合に蓄積されるエネルギーに基づいて、前記電源から出力される電圧を昇圧する昇圧回路と、
    PWM制御を実施することで前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のオンオフの切り替えを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記PWM制御の実施中に所定の条件が成立する場合、当該所定の条件が成立する以前における前記第1スイッチング素子のオンオフの切り替わりのタイミングに基づいて、前記複数の電力変換回路のうちの1つの電力変換回路における前記短絡状態を選択的に実現する、
    電力変換装置。
  2. 前記所定の条件は、前記複数の電力変換回路の全ての前記第1スイッチング素子がオフとなり、かつ前記複数の電力変換回路の全ての前記第2スイッチング素子がオンとなるという第1の条件と、前記複数の電力変換回路の全ての前記第1スイッチング素子がオンとなり、かつ前記複数の電力変換回路の全ての前記第2スイッチング素子がオフとなるという第2の条件と、のうちいずれか1つが成立することである、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記所定の条件は、前記PWM制御における搬送波の振幅値が前記複数の電力変換回路に対応した複数の変調波の全ての振幅値を上回るかまたは下回ることで前記第1の条件と前記第2の条件とのうちいずれか1つが成立し、かつ、前記搬送波の振幅値の大きさが閾値を超えるという第3の条件が成立することである、
    請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の条件が成立する場合、前記複数の電力変換回路のうち、最も前のタイミングでオフになった前記第1スイッチング素子を含む前記1つの電力変換回路における前記短絡状態を実現する、
    請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の条件が成立する場合、前記複数の電力変換回路のうち、最も後のタイミングでオンになった前記第1スイッチング素子を含む前記1つの電力変換回路における前記短絡状態を実現する、
    請求項2または3に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、前記短絡状態を実現する前記1つの電力変換回路の候補として複数の候補が存在する場合、当該複数の候補の各々に含まれる前記第1スイッチング素子の、前記所定の条件が成立する以前におけるオンまたはオフの継続時間に基づいて、前記複数の候補から1つの候補を選択する、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、前記搬送波の波形および前記閾値の大きさの変更を受け付け可能に構成されている、
    請求項3に記載の電力変換装置。
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