JP2019110621A - 回転機および回転機の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流通抑止部材の配設作業を容易にする。【解決手段】冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子11および回転子12を冷却する冷却構造を備え、前記冷却媒体を案内する案内部材15が前記固定子11の鉄心部1に固定され、前記案内部材15の先端部15aが前記固定子11の巻線部22の近傍に位置して成る回転機1において、前記巻線部22と前記先端部15aとの間の隙間に設けられる流通抑止部材16と、前記固定子11に対して固定され、前記流通抑止部材16と当接する固定部材18とを備えて成る。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子および回転子を冷却する冷却構造を備えた回転機、および、当該回転機の製造方法に関する。
モータなどの回転機は、フレーム等に固定される固定子と、この固定子に対して回転可能な回転子とを備えており、電気の磁気作用によって固定子と回転子との間に生じる反発力および吸引力を利用することにより、回転子を回転駆動するものである。
そして、回転機には、回転子の回転駆動を効率的かつ安全に行うための種々の構成が設けられている。例えば、冷却ファンを回転機(回転子)の回転軸に設けて当該回転軸と共に回転させることにより、冷却媒体(冷却空気)を回転機の内部へ送り込んで固定子および回転子を冷却することができる(特許文献1参照)。
特開2000−14084号公報
このような冷却構造を備えた回転機においては、効率的に冷却媒体を回転機の内部へ送り込むために、冷却媒体を案内する案内部材を固定子の巻線部の近傍に設けることがあり、さらに、当該案内部材と固定子の巻線部との間の隙間から冷却媒体が漏れ出ること(当該隙間における冷却媒体の流通)を抑止する流通抑止部材を設けることがある。
ここで、流通抑止部材は、例えば、変形可能な索条部材であり、案内部材と固定子コイルとの間の隙間に詰め込まれた後、ワニス等によって固められることにより、所望の位置(案内部材と固定子コイルとの間の隙間)に位置決めおよび固定されるようになっている。
しかし、作業者が流通抑止部材を案内部材と固定子コイル(固定子の巻線部)との間の隙間に詰め込む際には、当該流通抑止部材を単に当該隙間に押し込むだけなので、所望の位置に位置決め(仮固定)することができない。よって、例えば、特許文献1の図3に示されているように、風止めロープ(流通抑止部材)を軸方向外側(回転機の外部側であって、特許文献1の図3においては右方側)から固定子コイルと仕切り板(案内部材)との間の隙間に押し込んだ際に、風止めロープが当該隙間から軸方向内側(回転機の内部側であって、特許文献1の図3においては左方側)へ抜け出てしまうことがある。よって、風止めロープのような流通抑止部材の配設作業は、作業者にとって煩雑なものとなり得る。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、流通抑止部材の配設作業を容易にすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る回転機は、冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子および回転子を冷却する冷却構造を備え、前記冷却媒体を案内する案内部材が前記固定子の鉄心部に固定され、前記案内部材の先端部が前記固定子の巻線部の近傍に位置して成る回転機において、前記巻線部と前記先端部との間の隙間に設けられる流通抑止部材と、前記固定子に対して固定され、前記流通抑止部材と当接する固定部材とを備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係る回転機は、第一の発明に係る回転機において、前記流通抑止部材は、前記巻線部と前記先端部によって径方向に挟持されると共に、前記固定部材によって少なくとも軸方向一方側への移動が規制されるものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係る回転機は、第一または第二の発明に係る回転機において、前記案内部材は、前記鉄心部における軸方向端面に固定され、前記先端部が前記巻線部の径方向外側の近傍に位置するように環状に形成されるものであり、前記流通抑止部材は、前記巻線部と前記先端部との間の隙間において、前記先端部に沿って環状に形成されるものであり、前記固定部材は、前記流通抑止部材と当接して当該流通抑止部材に沿って環状に形成されるものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係る回転機は、第一から第三のいずれか一つの発明に係る回転機において、前記回転子の軸部に設けられ、前記回転子と共に回転されることにより、前記冷却媒体を内部へ送り込む冷却ファンを備え、前記流通抑止部材は、軸方向において前記冷却ファンと略同じ位置に位置されるものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第五の発明に係る回転機は、第一から第四のいずれか一つの発明に係る回転機において、前記巻線部におけるコイルエンド部の一部を構成し、当該コイルエンド部において径方向内側に位置する径方向内側コイルと、前記巻線部におけるコイルエンド部の一部を構成し、当該コイルエンド部において前記径方向内側コイルよりも径方向外側に位置する径方向外側コイルと、軸方向において前記流通抑止部材と略同じ位置であって、前記径方向内側コイルと前記径方向外側コイルとの間の隙間に設けられ、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する第二の流通抑止部材とを備えることを特徴とする。
上記課題を解決する第六の発明に係る回転機は、第五の発明に係る回転機において、前記固定部材は、緊縛部材によって前記径方向外側コイルおよび前記径方向内側コイルに緊縛されるものであり、前記緊縛部材は、前記第二の流通抑止部材の周囲に張り巡らせられるものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第七の発明に係る回転機の製造方法は、冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子および回転子を冷却する冷却構造を備え、前記冷却媒体を案内する案内部材が前記固定子の鉄心部に固定され、前記案内部材の先端部が前記固定子の巻線部の近傍に位置して成る回転機の製造方法であって、前記巻線部の径方向外側に固定部材を固定し、前記巻線部の径方向外側近傍であって軸方向において前記固定部材と異なる位置に前記先端部が位置するように、前記案内部材を固定し、前記巻線部と前記先端部との間の隙間に、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する流通抑止部材を押し込んで、前記固定部材と当接させることを特徴とする。
上記課題を解決する第八の発明に係る回転機の製造方法は、第七の発明に係る回転機の製造方法において、前記巻線部を構成する径方向内側コイルと径方向外側コイルとの間の隙間に、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する第二の流通抑止部材を固定し、前記固定部材を、前記第二の流通抑止部材の周囲に張り巡らせた緊縛部材によって前記径方向内側コイルおよび前記径方向外側コイルに緊縛して固定することを特徴とする。
第一の発明に係る回転機によれば、流通抑止部材が固定部材と当接することにより、作業者は当該流通抑止部材を所望の位置に容易に位置決め(仮固定)することができる。つまり、流通抑止部材の配設作業を容易にすることができる。
第二の発明に係る回転機によれば、固定部材によって流通抑止部材の少なくとも軸方向一方側への移動が規制されるので、簡易な構成で流通抑止部材の配設作業を容易にすることができる。
第三の発明に係る回転機によれば、流通抑止部材は、固定子の周方向全周に亘って固定部材と当接するので、作業者は、固定子の周方向全周に亘って流通抑止部材を所望の位置に容易に位置決め(仮固定)することができる。
第四の発明に係る回転機によれば、冷却ファンすなわち冷却媒体による冷却効率を向上させることができる。
第五の発明に係る回転機によれば、冷却媒体による冷却効率を向上させることができる。
第六の発明に係る回転機によれば、簡易な構成で第二の流通抑止部材および固定部材を固定することができる。
第七の発明に係る回転機の製造方法によれば、流通抑止部材を固定部材と当接させることにより、当該流通抑止部材を所望の位置に容易に位置決め(仮固定)することができる。つまり、流通抑止部材の配設作業を容易にすることができる。
第八の発明に係る回転機の製造方法によれば、固定部材を緊縛部材によって第二の流通抑止部材に対して位置決めすることにより、当該固定部材を所望の位置に容易に位置決め(仮固定)することができる。
実施例1に係る回転機の構造を示す説明図(部分縦断面図)である。 実施例1に係る回転機の製造方法を示す説明図である。 実施例1に係る回転機の製造方法を示す説明図である。
以下に、本発明に係る回転機の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係る回転機の構造について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、回転機1には、図示しないフレームに固定される略円筒形状の固定子11と、この固定子11の径方向内側(図1においては、下方側)に配置されて当該固定子11に対して回転可能な回転子12とが設けられている。
回転子12には、図示しないフレームに図示しない軸受を介して回転可能に支持されたロータ軸(軸部)13が設けられており、このロータ軸13には、回転機1内(図1においては、右方側)に冷却空気(冷却媒体)を送り込むための冷却ファン14が設けられている。
つまり、回転機1においては、電気の磁気作用によって固定子11と回転子12との間に生じる反発力および吸引力を利用することにより、固定子11に対して、回転子12およびロータ軸13と共に冷却ファン14が回転され、回転機1(固定子11および回転子12)内に冷却空気が送り込まれるようになっている(図1における矢印参照)。
固定子11は、略円筒形状の固定子鉄心(鉄心部)21と、この固定子鉄心21に巻装される固定子巻線(巻線部)22とから概略構成されている。ここで、固定子巻線22は、固定子鉄心21の径方向内側に形成されたスロット21aに挿入された平角導線31が結線されて成るものであり、この平角導線31は、各スロット21aにおいて径方向(図1においては、上下方向)に並んで二本ずつ挿入されている。
また、固定子巻線22のコイルエンド部22aにおいては、平角導線31が曲げられており、径方向に離間して配設された平角導線31間(径方向内側コイル31aと径方向外側コイル31bとの間)に所定の隙間が形成されている。ここで、径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31bは、固定子巻線22を構成する平角導線31の一部であり、径方向内側コイル31aは、固定子鉄心21に巻装された固定子巻線22において径方向外側コイル31bよりも径方向内側に位置するものであり、径方向外側コイル31bは、固定子鉄心21に巻装された固定子巻線22において径方向内側コイル31aよりも径方向外側(図1においては、上方側)に位置するものである。
固定子11には、冷却ファン14による回転機1(固定子11および回転子12)の冷却効率が向上されるように、回転機1内に送り込まれた冷却空気を効率的に案内するための風案内フード(案内部材)15と風案内コード(流通抑止部材)16とコイル間コード(第二の流通抑止部材)17とが設けられている。
風案内フード15は、固定子鉄心21の端面21bに固定されており、固定子鉄心21の端面21bから固定子巻線22の近傍まで延びて断面略L字形状に形成されると共に、固定子鉄心21(固定子11)の周方向全周に亘って環状に形成されている。ここで、冷却ファン14による冷却性能(冷却効率)を考慮して、風案内フード15の先端部15aは、回転機1の軸方向(図1においては、左右方向)において冷却ファン14と略同じ位置に配置されている。
よって、冷却ファン14によって回転機1の内部に送り込まれた冷却空気は、回転子12の内部および固定子11と回転子12との間の隙間(ギャップ)に流入される一方で、固定子巻線22の一部を径方向に通過した後、風案内フード15によって固定子鉄心21に設けられた図示しない冷却孔に導かれるようになっている。
風案内コード16は、例えばテトロンガラスから成る索条部材であり、回転機1(固定子11)の周方向全周に亘って、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間に詰め込まれ(押し込まれ)ている。つまり、風案内コード16は、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間において、回転機1(固定子11)の周方向全周に亘って(環状に形成された風案内フード15の先端部15aに沿って)環状に配設されている。
よって、冷却ファン14によって回転機1の内部に送り込まれた冷却空気は、固定子巻線22の一部を冷却(径方向に通過)した後に、風案内コード16によって固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間から回転機1の外部(図1においては、左方側)に向けて漏れ出ること(当該隙間における冷却空気の流通)が抑止され、風案内フード15によって固定子鉄心21に設けられた図示しない冷却孔に導かれるようになっている。
ここで、固定子巻線22の径方向外側であって、風案内コード16の軸方向内側(回転機1の内部側であって、図1においては右方側)には、風案内コード16と当接するストッパーコード(固定部材)18が設けられている。ストッパーコード18は、例えばテトロンガラスから成る索条部材であり、紐状の緊縛コード(緊縛部材)41によって固定子巻線22に緊縛され、回転機1(固定子11)の周方向全周に亘って(環状に配設された風案内コード16に沿って)環状に配設されている。
つまり、ストッパーコード18は、緊縛コード41によって固定子巻線22の径方向外側に固定されており、風案内コード16は、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)と風案内フード15とによって略径方向に挟持されると共に、ストッパーコード18によって軸方向内側への移動が規制されている。
よって、回転機1の製造において、風案内コード16を固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間に軸方向外側(回転機1の外部側であって、図1においては左方側)から押し込んだときに、風案内コード16がストッパーコード18に当接する(突き当たる)ことにより、風案内コード16が当該隙間から軸方向内側へ抜け出てしまうことはない。
コイル間コード17は、例えばテトロンガラスから成る索条部材であり、紐状の緊縛コード(緊縛部材)51によって固定子巻線22(径方向外側コイル31b)に緊縛され、径方向内側コイル31aと径方向外側コイル31bとの間の隙間において、回転機1(固定子11)の周方向全周に亘って環状に配設されている。
よって、冷却ファン14によって回転機1内に送り込まれた冷却空気は、固定子巻線22の一部を冷却(径方向に通過)する際に、コイル間コード17によって径方向内側コイル31aと径方向外側コイル31bとの間の隙間から回転機1の外部(図1においては、左方側)に向けて漏れ出ること(当該隙間における冷却空気の流通)が抑止され、風案内フード15によって固定子鉄心21に設けられた図示しない冷却孔に導かれるようになっている。
本発明の実施例1に係る回転機の製造方法について、図1から図3を参照して説明する。
まず、図2に示すように、固定子鉄心21に対して固定子巻線22(平角導線31)を組み付けると共に、この組み付けられた固定子巻線22(平角導線31)に対してコイル間コード17を配設する。
つまり、固定子鉄心21の径方向内側に形成されたスロット21aに平角導線31を挿入すると共に、この挿入された平角導線31(コイルエンド部22a)の径方向内側コイル31aと径方向外側コイル31bとの間の隙間にコイル間コード17を配置し、このコイル間コード17を紐状の緊縛コード(緊縛部材)51によって径方向外側コイル31bに緊縛して固定子11に対して固定する。
具体的には、緊縛コード51を、径方向内側からコイル間コード17跨ぐように掛け、周方向に並べられた径方向外側コイル31bの間に通し、当該径方向外側コイル31bに引っ掛けることにより、緊縛コード51によるコイル間コード17の径方向外側コイル31bへの緊縛を行う。
このとき、固定子巻線22において周方向に隣接して配置される径方向外側コイル31b間の各隙間に緊縛コード51が配設されるように、緊縛コード51によるコイル間コード17の緊縛を行う。このように緊縛コード51を配設することにより、径方向外側コイル31b間の各隙間を当該緊縛コード51によって埋め(閉塞し)、当該隙間における冷却空気の流通を抑止することができる。
なお、図2においては、図を分かり易くするために、固定子巻線22における平角導線31(径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31b)の一部を切除した状態で示している。
同様にして、固定子鉄心21に対して平角導線31を周方向全周に亘って配設すると共に、コイルエンド部22aにおける径方向内側コイル31aと径方向外側コイル31bとの間にコイル間コード17を周方向全周に亘って環状に配設する。
ここで、コイル間コード17の配設は、回転機1が製造された際に、当該コイル間コード17が冷却ファン14および風案内フード15の先端部15aと軸方向において略同じ位置に位置するように行う(図1参照)。
次に、図3に示すように、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)の径方向外側にストッパーコード18を配設する。
つまり、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)の径方向外側にストッパーコード18を配置し、このストッパーコード18を紐状の緊縛コード(緊縛部材)41によって径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31bに緊縛して固定子11に対して固定する。
具体的には、緊縛コード41を、径方向外側からストッパーコード18を跨ぐように掛け、周方向に並べられた径方向外側コイル31bの間および径方向内側コイル31aの間に通し、径方向内側コイル31aに引っ掛けることにより、緊縛コード41によるストッパーコード18の径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31bへの緊縛を行う。
このとき、緊縛コード41をコイル間コード17の軸方向両側に配設するように、すなわち、緊縛コード41をコイル間コード17の周囲に張り巡らすように、緊縛コード41によるストッパーコード18の緊縛を行う。このように緊縛コード41を配設することにより、ストッパーコード18を固定子巻線22およびコイル間コード17に対して固定(位置決め)し、ストッパーコード18を所望の位置に固定(位置決め)することができる。
また、固定子巻線22において周方向に隣接して配置される径方向内側コイル31a間の各隙間および径方向外側コイル31b間の各隙間に緊縛コード41を配設するように、緊縛コード41によるストッパーコード18の緊縛を行う。このように緊縛コード41を配設することにより、径方向内側コイル31a間の各隙間および径方向外側コイル31b間の各隙間をそれぞれ当該緊縛コード41によって埋め(閉塞し)、当該隙間における冷却空気の流通を抑止することができる。
なお、図3においては、図を分かり易くするために、固定子巻線22における平角導線31(径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31b)の一部を切除した状態で示している。
同様にして、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)の径方向外側にストッパーコード18を周方向全周に亘って環状に配設する。
ここで、ストッパーコード18の配設は、回転機1が製造された際に、当該ストッパーコード18が風案内フード15の先端部15a(すなわち、コイル間コード17)と軸方向において異なる位置であって、当該先端部15a(すなわち、コイル間コード17)よりも僅かに軸方向内側(軸方向一方側)に位置するように行う。(図1参照)。なお、ストッパーコード18は、緊縛コード41によってコイル間コード17に対しても固定(位置決め)されているので、上述のストッパーコード18の配設を容易に行うことができる。
次に、図1に示すように、固定子鉄心21の端面21bに風案内フード15を設置する。
このとき、風案内フード15の先端部15aは、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)に対向すると共に、固定子巻線22(径方向外側コイル31b)の近傍であって、当該固定子巻線22(径方向外側コイル31b)に対して離間して配置される。つまり、風案内フード15(先端部15a)と固定子巻線22(径方向外側コイル31b)との間には、固定子巻線22の製造誤差等を見込んだ組み付け代(所定の隙間)が形成される。
また、風案内フード15の先端部15aは、回転機1の軸方向において冷却ファン14およびコイル間コード17と略同じ位置であって、ストッパーコード18よりも僅かに軸方向外側(軸方向他方側)に位置する。
次に、図1に示すように、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間に風案内コード16を配設する。
具体的には、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間に風案内コード16を軸方向外側から押し込む。このとき、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間よりも軸方向内側には、ストッパーコード18が固定子巻線22に緊縛(固定)されており、軸方向外側から当該隙間に押し込んだ風案内コード16は、ストッパーコード18に当接する(突き当たる)。
つまり、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間に風案内コード16を軸方向外側から押し込んで、ストッパーコード18と当接させることにより、風案内コード16は、固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間から軸方向内側へ抜け出ることがなく(軸方向内側への移動が規制され)、所望の位置(固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間)に容易に位置決め(仮固定)される。
そして、風案内フード15、風案内コード16およびコイル間コード17等が配設された固定子11をワニスが貯留された図示しないタンクに浸漬(または、固定子11にワニスを塗布)した後、当該ワニスを乾燥させることにより、固定子巻線22等をワニスで保護すると共に、風案内コード16(ならびに、コイル間コード17および種々の緊縛コード41,51)等をそれぞれ固定し、この固定子11を回転子12と組み付けることにより、回転機1を製造する。
本実施例に係る回転機によれば、ストッパーコード18を設けたことにより、風案内コード16を容易に所望の位置(固定子巻線22と風案内フード15との間の隙間)に位置決め(仮固定)することができる。つまり、風案内コード16の配設作業を容易に行うことができ、作業者にとって煩雑な作業を削減することができる。
本実施例においては、コイル間コード17を緊縛コード41によって径方向外側コイル31bに緊縛し、ストッパーコード18を緊縛コード51によってコイル間コード17に対して位置決めしつつ径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31bに緊縛している。もちろん、本発明はこれに限定されず、コイル間コード17およびストッパーコード18を固定子11に対して固定することができれば良く、例えば、コイル間コード17を、径方向内側コイル31aのみ、または、径方向内側コイル31aおよび径方向外側コイル31bに対して緊縛(固定)しても良く、ストッパーコード18を、径方向外側コイル31bのみ、または、径方向外側コイル31bおよびコイル間コード17に対して緊縛(固定)しても良い。
1 回転機
11 固定子
12 回転子
13 ロータ軸(軸部)
14 冷却ファン
15 風案内フード(案内部材)
15a 風案内フードの先端部
16 風案内コード(流通抑止部材)
17 コイル間コード(第二の流通抑止部材)
18 ストッパーコード(固定部材)
21 固定子鉄心(鉄心部)
21a 固定子鉄心のスロット
21b 固定子鉄心の端面
22 固定子巻線(巻線部)
22a 固定子巻線のコイルエンド部
31 平角導線
31a 径方向内側コイル
31b 径方向外側コイル
41 緊縛コード(緊縛部材)
51 緊縛コード(緊縛部材)

Claims (8)

  1. 冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子および回転子を冷却する冷却構造を備え、前記冷却媒体を案内する案内部材が前記固定子の鉄心部に固定され、前記案内部材の先端部が前記固定子の巻線部の近傍に位置して成る回転機において、
    前記巻線部と前記先端部との間の隙間に設けられる流通抑止部材と、
    前記固定子に対して固定され、前記流通抑止部材と当接する固定部材と
    を備えた
    ことを特徴とする回転機。
  2. 前記流通抑止部材は、前記巻線部と前記先端部によって径方向に挟持されると共に、前記固定部材によって少なくとも軸方向一方側への移動が規制されるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
  3. 前記案内部材は、前記鉄心部における軸方向端面に固定され、前記先端部が前記巻線部の径方向外側の近傍に位置するように環状に形成されるものであり、
    前記流通抑止部材は、前記巻線部と前記先端部との間の隙間において、前記先端部に沿って環状に形成されるものであり、
    前記固定部材は、前記流通抑止部材と当接して当該流通抑止部材に沿って環状に形成されるものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転機。
  4. 前記回転子の軸部に設けられ、前記回転子と共に回転されることにより、前記冷却媒体を内部へ送り込む冷却ファンを備え、
    前記流通抑止部材は、軸方向において前記冷却ファンと略同じ位置に位置されるものである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転機。
  5. 前記巻線部におけるコイルエンド部の一部を構成し、当該コイルエンド部において径方向内側に位置する径方向内側コイルと、
    前記巻線部におけるコイルエンド部の一部を構成し、当該コイルエンド部において前記径方向内側コイルよりも径方向外側に位置する径方向外側コイルと、
    軸方向において前記流通抑止部材と略同じ位置であって、前記径方向内側コイルと前記径方向外側コイルとの間の隙間に設けられ、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する第二の流通抑止部材と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転機。
  6. 前記固定部材は、緊縛部材によって前記径方向外側コイルおよび前記径方向内側コイルに緊縛されるものであり、
    前記緊縛部材は、前記第二の流通抑止部材の周囲に張り巡らせられるものである
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転機。
  7. 冷却媒体を内部へ送り込むことによって固定子および回転子を冷却する冷却構造を備え、前記冷却媒体を案内する案内部材が前記固定子の鉄心部に固定され、前記案内部材の先端部が前記固定子の巻線部の近傍に位置して成る回転機の製造方法であって、
    前記巻線部の径方向外側に固定部材を固定し、
    前記巻線部の径方向外側近傍であって軸方向において前記固定部材と異なる位置に前記先端部が位置するように、前記案内部材を固定し、
    前記巻線部と前記先端部との間の隙間に、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する流通抑止部材を押し込んで、前記固定部材と当接させる
    ことを特徴とする回転機の製造方法。
  8. 前記巻線部を構成する径方向内側コイルと径方向外側コイルとの間の隙間に、当該隙間における前記冷却媒体の流通を抑止する第二の流通抑止部材を固定し、
    前記固定部材を、前記第二の流通抑止部材の周囲に張り巡らせた緊縛部材によって前記径方向内側コイルおよび前記径方向外側コイルに緊縛して固定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の回転機の製造方法。
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