JP2019109737A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両が他車両の流れに合流する際における運転者の負担を軽減する。【解決手段】運転支援装置10は、自車両C0が道路L0に進入しようとする際に自車両C0の周辺状態を報知する。距離検知部202は、道路L0を走行し自車両C0に接近する他車両C1がある場合に、他車両C1と自車両C0との相対距離を検知する。報知部208は、自車両C0と他車両C1との接触可能性に関する報知情報を出力するものであり、自車両C0と他車両C1との相対距離に基づいて報知情報の内容を変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関する。
従来、駐車場から道路への進入時など、他車両の流れに自車両を進入させる際の支援を行う技術が開発されている。
例えば、後退出庫時に通過車両との衝突を防ぐため、電波レーダ等で通過車両の位置を検知しドライバーに表示やブザーで警報する後方車両検知警報システム(RCTA)などが搭載された車両が実用化されている。また、リアビューカメラを搭載し、車両後方の画像をナビゲーションシステム画面に表示することで、運転者が通過車両有無を確認可能な車両なども実用化されている。
例えば下記特許文献1は、自車両の左後方の障害物を探査する機能を備えた左後方探査レーダ装置、自車両の右後方の障害物を探査する機能を備えた右後方探査レーダ装置を利用し、自車両が駐車場所へ前進駐車した状態から出庫するときの後退走行時に自車両に接近する他車両があると、他車両の速度とその速度変化率などの挙動から他車両に対する状況判断を行い、自車両が駐車場所から出庫する後退走行時、自車両に対し接近する他車両との間の安全性を高める確実な運転支援を行う技術が開示されている。
特開2013−216181号公報
上述した従来技術では、他車両の接近を音声や文字で報知するので、他車両の通過位置が判断しにくいという課題がある。また、リアビューカメラについても、魚眼カメラ映像のため他車両との距離感がつかみにくいという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、自車両が他車両の流れに合流する際における運転者の負担を軽減することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる運転支援装置は、自車両が道路に進入しようとする際に前記自車両の周辺状態を報知する運転支援装置であって、前記道路を走行し前記自車両に接近する他車両がある場合に、前記他車両と前記自車両との相対距離を検知する距離検知部と、前記自車両と前記他車両との接触可能性に関する報知情報を出力する報知部と、を備え、前記報知部は、前記相対距離に基づいて前記報知情報の内容を変更する、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる運転支援装置は、前記報知部は、前記他車両がある場合、前記自車両を示す第1のアイコンと前記他車両を示す第2のアイコンとを前記報知情報として前記自車両に搭載された表示画面に表示し、前記第1のアイコンの表示位置と前記第2のアイコンの表示位置とを、前記相対距離が大きいほど離間させ、小さいほど接近させる、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両周辺の道路形状情報を取得する道路形状取得部を更に備え、前記報知部は、前記表示画面に前記自車両周辺の道路形状を示す道路形状表示を表示し、前記道路形状表示上の前記自車両および前記他車両の現在位置に対応する位置に前記第1のアイコンおよび前記第2のアイコンを表示する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる運転支援装置は、前記報知部は、前記報知情報として前記自車両の運転動作を指示するメッセージを出力し、前記相対距離が小さいほど前記報知情報の緊急性を高くする、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる運転支援装置は、前記報知部は、前記相対距離が所定値以上の場合には前記自車両を現在位置に留めるように促すメッセージを出力し、前記相対距離が所定値未満の場合には前記自車両を前記他車両から遠ざける方向に移動させるように促すメッセージを出力する、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる運転支援装置は、前記報知部は、前記報知情報として警報音を出力し、前記相対距離が小さいほど単位時間当たりの前記警報音の出力回数を多くする、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかる運転支援装置は、前記自車両と前記他車両との衝突予測時間を算出する衝突予測時間算出部を更に備え、前記報知部は、前記衝突予測時間が所定値以下となった場合に前記報知情報の出力を開始する、ことを特徴とする。
請求項8の発明にかかる運転支援装置は、前記距離検知部は、前記自車両が後退により前記道路に進入しようとする際に前記他車両と前記自車両との相対距離を検知する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自車両が道路に進入しようとする際に接近してくる他車両がある場合に、自車両と他車両との相対距離に基づいて報知情報の内容を変更するので、他車両が自車両に与える影響の大きさを運転者が認識することができ、道路進入時における運転者の負担を軽減する上で有利となる。
請求項2の発明によれば、自車両を示す第1のアイコンの表示位置と他車両を示す第2のアイコンの表示位置とを相対距離が大きいほど離間させ、小さいほど接近させるので、自車両と他車両との相対距離を短時間で把握することができ、迅速な判断が要求される運転時における利便性を向上させる上で有利となる。
請求項3の発明によれば、実際の道路形状を反映した道路形状表示上に車両のアイコンを表示するので、車両同士の位置関係をより正確に反映した報知情報を提供することができる。
請求項4および5の発明によれば、報知情報として自車両の運転動作を指示するメッセージを出力するので、運転者が報知情報を得てから運転動作について判断するよりも早いタイミングで運転動作に移れるため、他車両との接触をより確実に回避する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、報知情報として警報音を出力するので、自車両と他車両との相対距離を運転者が直感的に把握する上で有利となる。
請求項7の発明によれば、自車両と他車両との衝突予測時間が所定値以下となった場合に報知情報の出力を開始するので、報知情報の実行性をより向上させる上で有利となる。
請求項8の発明によれば、前進時と比較して運転者が道路上の状態を確認しにくい後退での道路進入時における運転を支援することができる。
運転支援装置10が機能する状況を模式的に示す図である。 運転支援装置10の構成を示すブロック図である。 道路上における自車両C0と他車両C1との位置関係を模式的に示す図である。 表示部108の表示内容を模式的に示す図である。 道路形状情報を加味した表示内容を模式的に示す図である。 運転支援装置10の処理を示すフローチャートである。 運転支援装置10の処理を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる運転支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる運転支援装置10(図2参照)が機能する状況を模式的に示す図である。なお、本実施の形態では、道路は左側通行であるものとする。
運転支援装置10は、自車両C0が道路に進入しようとする際に自車両C0の周辺状態を報知する。
本実施の形態では、自車両C0は、道路沿いにある敷地(例えば駐車スペースなど)Pから道路L0(第1車線L1)へと進入しようとしている。自車両C0は、敷地Pに対して前向き駐車されており、道路L0に対して車体後部側が面している。このため、自車両C0は後退により道路L0へと進入することになる。より詳細には、矢印Rに示すように、後退により紙面左側に進行して自車両C0の車体前部の向きと車線L1の進行方向とを略一致させた後、前進に切り替えて車線L1の進行方向(紙面右方向)へと走行する。
道路L0は、片側2車線の道路であり、敷地Pに近い側の車線(左側車線)を第1車線L1、敷地Pから遠い側の車線(右側車線)を第2車線L2とする。第1車線L1と第2車線L2との間は、境界線Bにより区切られている。
道路L0上では、自車両C0以外の他車両C1が走行している。上述のように、道路L0は左側通行のため、自車両C0の運転者から見ると他車両C1は左側から接近してくることになる。
本実施の形態では、主に自車両C0が後退により道路L0に進入する場合(後退出庫時)における自車両C0への運転支援について説明する。
これは、自車両C0が前進により道路L0に進入する場合(前進出庫時)には、運転者が直接道路L0上の状態を確認しやすいのに対して、自車両C0が後退により道路L0に進入する場合には、運転者が道路L0上の状態を確認しにくく、運転者が判断を迷う場合が多いと考えられるためである。
なお、本発明は後退出庫時に限らず、前進出庫時にも適用可能である。
図2は、運転支援装置10の構成を示すブロック図である。
運転支援装置10は、レーダ102、カメラ104、シフト操作部106、表示部108、スピーカ110、ECU20を備える。
レーダ102は、例えば電波を用いて自車両周辺の障害物(本実施の形態では他車両C1)の有無や障害物の接近速度(相対速度)などを検知する。本実施の形態では、レーダ102が少なくとも自車両C0の後端部の左右両側(リアバンパー内など)に取り付けられているものとする(図3参照)。
カメラ104は、自車両周辺の画像を撮影するものであり、本実施の形態では自車両C0の後端部付近に取り付けられたリアビューカメラである。
レーダ102やカメラ104が車体の端部に設けられていることにより、運転者の目視よりも早い段階で他車両C1を検知可能となる。
シフト操作部106は、運転者が自車両C0を走行させる際のシフト操作を行うための操作部である。シフト操作部106は、例えば自車両C0を停止状態とするパーキング(P)ポジション、自車両C0を前進させるドライブ(D)ポジション、自車両C0を後退させるリバース(R)ポジションなどに設定可能である。
シフト操作部106の操作状態により、運転者が自車両C0を後退させようとしているか、前進させようとしているか、または停車させようとしているかを判断することができる。
表示部108は、自車両C0のインストゥルメントパネル等に設置され、各種情報を表示する。表示部108は、例えばインストゥルメントパネル内で車速や燃料残量などを表示する液晶表示部の一部であってもよいし、ナビゲーションシステムの表示用モニタ等の比較的大型で解像度が高いモニタであってもよい。また、表示部108は、インストゥルメントパネルに限らず、例えば後退出庫時に運転者が目視する可能性が高い場所、例えばバックミラーやサイドミラー等に設けてもよい。
スピーカ110は、自車両C0の車室内に音声を出力する。
ECU20は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などによって構成される。
ECU20は、上記CPUが上記制御プログラムを実行することにより、距離検知部202、道路形状取得部204、衝突予測時間算出部206、報知部208として機能する。
距離検知部202は、自車両C0が進入しようとする道路を走行し自車両C0に接近する他車両C1がある場合に、他車両C1と自車両C0との相対距離を検知する。
本実施の形態では、距離検知部202は、例えばレーダ102の検出結果に基づいて他車両C1の有無および他車両C1との距離を検知する。また、距離検知部202は、例えばカメラ104の撮影画像から他車両C1および他車両C1との相対距離を検知してもよい。
また、本実施の形態では、距離検知部202は、自車両C0が後退により道路L0に進入しようとする際に、後方を通過する他車両C1と自車両C0との相対距離を検知する。距離検知部202は、例えばシフト操作部106がリバースポジションに操作された場合に、自車両C0の後端部に取り付けられたレーダ102の検出結果を参照して他車両C1の有無や自車両C0との相対距離を検知する。
レーダ102が自車両C0の前端部にも取り付けられている場合、シフト操作部106がドライブポジションにある場合には前端部側のレーダ102を、リバースポジションにある場合には後端部側のレーダ102を、それぞれ参照して他車両C1の状態を検知してもよい。
道路形状取得部204は、自車両C0周辺の道路形状情報を取得する。道路形状情報とは、例えば道路L0の車線数や道幅、曲率(カーブの有無)、また道路から自車両C0との距離等の情報である。
道路形状取得部204は、例えばカメラ104の撮影画像から道路形状情報を取得する。また、例えば自車両C0にナビゲーション装置が搭載されている場合には、ナビゲーション装置に記憶されている地図情報および自車両C0の現在位置情報から道路形状情報を取得してもよい。
衝突予測時間算出部206は、自車両C0と他車両C1との衝突予測時間(TCC:Time To Collision)を算出する。衝突予測時間算出部206は、例えばレーダ102で検知された他車両C1との相対距離および他車両C1の接近速度に基づいて衝突予測時間を算出する。また、衝突予測時間算出部206は、例えばカメラ104の撮影画像から検知された他車両C1との相対距離および他車両C1の接近速度に基づいて衝突予測時間を算出してもよい。
報知部208は、自車両C0と他車両C1との接触可能性に関する報知情報を出力する。報知情報を出力する際、報知部208は、自車両C0と他車両C1との相対距離に基づいて報知情報の内容を変更する。
本実施の形態では、報知部208は、道路L0を走行する他車両C1がある場合、自車両C0を示す第1のアイコンと他車両C1を示す第2のアイコンとを報知情報として自車両C0に搭載された表示画面(表示部108)に表示する。このとき、報知部208は、第1のアイコンの表示位置と第2のアイコンの表示位置とを、自車両C0と他車両C1との相対距離が大きいほど離間させ、小さいほど接近させる。
図3は、実際の道路上における自車両C0と他車両C1との位置関係を模式的に示す図である。
図3Aは、他車両C1が敷地Pに近い車線L1を走行しており、また自車両C0に比較的近い位置まで接近している状態である。また、図3Bは、他車両C1が敷地Pから遠い車線L2を走行しており、また自車両C0から比較的離れた位置を走行している状態である。すなわち、図3Aにおける自車両C0と他車両C1との相対距離をS1、図3Bにおける相対距離をS2とすると、S1<S2となっている。
図4は、表示部108の表示内容を模式的に示す図である。
図4Aは図3Aの状態における表示内容を示し、図4Bは図3Bの状態における表示内容を示している。
表示部108には、自車両C0を示すアイコン(第1のアイコン)I0が表示部108の中央部付近に表示されている。また、自車両C0の下方には、道路L0を模式的に示す2つの線分N1,N2が表示されている。2つの線分N1,N2間には、他車両C1を示すアイコン(第2のアイコン)I1が表示されている。図4の例では、自車両C0および他車両C1は簡略化された形状のアイコンI0およびI1として表示されている。アイコンI0およびI1は、車体の向きが特定できる形状となっており、例えば表示色を異ならせることによって、どちらが自車両C0を示すアイコンかを特定できるようになっている。
図4Aと図4Bとを比較すると、図4AにおけるアイコンI1の位置は、図4BにおけるアイコンI1の位置よりも、自車両C0を示すアイコンI0に近い位置となっている。
このように、自車両C0の後方を他車両C1が通過する際に、自車両C0および他車両C1を示すアイコンを表示するとともに、その表示位置を他車両C1との相対距離に合わせて変更することによって、他車両C1との接触を回避する運転操作を運転者が行いやすくなり、合流時における利便性を向上させることができる。
なお、表示部108へのアイコンの表示とともに、他車両C1が接近していることを報知する音声、例えばビープ音やブザー音をスピーカ110から出力するようにしてもよい。この場合、例えば他車両C1との相対距離が小さいほど出力音の音量を大きくする。これにより運転者が他車両C1の接近に気づきやすくなるとともに、音量の大小により感覚的に他車両C1との距離を把握することができる。
また、道路形状取得部204により自車両C0周辺の道路形状情報を取得した場合、報知部208は、表示画面に自車両周辺の道路形状を示す道路形状表示を表示し、道路形状表示上の自車両C0および他車両C1の現在位置に対応する位置に自車両C0を示す第1のアイコンI0および他車両C1を示す第2のアイコンI1をそれぞれ表示してもよい。
図5は、道路形状情報を加味した表示内容を模式的に示す図である。
図5Aは図3Aの状態における表示内容を示し、図5Bは図3Bの状態における表示内容を示している。
図5には、図4と同様に自車両C0を示すアイコン(第1のアイコン)I0、他車両C1を示すアイコン(第2のアイコン)I1が表示されている。また、自車両C0の下方には、3つの線分N1,N2,N3が表示されており、これら線分間のスペースLx1,Lx2が道路L0の2つの車線L1、L2を模式的に示している。
図3Aの状態に対応する図5Aでは、他車両C1を示すアイコンI1が第1車線L1に対応する位置に表示されており、また自車両C0を示すアイコンI0に比較的近い位置に表示されている。また、図3Bの状態に対応する図5Bでは、他車両C1を示すアイコンI1が第2車線L2に対応する位置に表示されており、また自車両C0を示すアイコンI0から比較的遠い位置に表示されている。すなわち、他車両C1の実際の位置(相対距離および走行車線)に合わせてアイコンI1が表示されている。
これにより、運転者は他車両C1の位置をより正確に把握することができ、合流時の運転操作を行いやすくすることができる。
また、衝突予測時間算出部206により自車両C0と他車両C1との衝突予測時間を算出した場合、報知部208は、衝突予測時間が所定値以下となった場合に報知情報の出力を開始するようにしてもよい。
衝突予測時間が十分にある(所定値を超えている)場合とは、自車両C0との相対距離が大きい場合や他車両C1の走行速度が遅い場合であると考えられ、自車両C0が道路L0に進入する際に他車両C1と接触する可能性はごく低い。
よって、他車両C1が検知された場合でも、衝突予測時間が所定値を超えている場合には報知を行わず、衝突予測時間が所定値以下となったタイミングで報知を行うことによって、報知の実効性をより向上させることができる。
図6は、運転支援装置10の処理を示すフローチャートである。
運転支援装置10は、レーダ102やカメラ104により、自車両C0の後方の道路L0を走行する他車両C1の有無を検知する(ステップS600)。
他車両C1が走行していない場合は(ステップS602:No)、ステップS600に戻り、他車両C1の検知を継続する。
他車両C1が走行している場合(ステップS602:Yes)、距離検知部202は、レーダ102またはカメラ104の撮影画像を用いて、他車両C1と自車両C0との相対距離および他車両C1の接近速度を検知する(ステップS604)。
衝突予測時間算出部206は、他車両C1との相対距離および接近速度に基づいて衝突予測時間(TCC)を算出する。衝突予測時間が所定値を超えている場合は(ステップS606:No)、報知を行うには早いため、ステップS600に戻り他車両C1の状態の検知を継続する。
一方、衝突予測時間が所定値以下の場合(ステップS606:Yes)、報知部208は、自車両C0と他車両C1との相対距離に基づいて、他車両を示すアイコンI1の表示位置を決定する(ステップS608)。そして、表示部108に自車両C0を示すアイコンI0と他車両を示すアイコンI1を表示する(ステップS610)。
他車両C1が自車両C0の後方を通過するまでは(ステップS612:No)、アイコンの表示を継続し、他車両C1が自車両C0の後方を通過すると(ステップS612:Yes)、表示部108への表示を停止する(ステップS614)。
なお、アイコンの表示を開始した後、他車両C1が通過するまでの間に、他車両C1との相対距離が変化した場合(一般的には相対距離が小さくなった場合)には、他車両C1のアイコンI1の表示位置を変更してもよい。
例えばアイコン表示開始時には自車両C0と他車両C1との位置関係が図3Bの状態であり、図4Bのような表示を行っていた場合に、時間の経過とともに自車両C0と他車両C1との位置関係が図3Aのような状態となった場合には、アイコンの表示態様を図4Aのように変更してもよい。
以上説明したように、実施の形態にかかる運転支援装置10によれば、自車両C0が道路L0に進入しようとする際に接近してくる他車両C1がある場合に、自車両C0と他車両C1との相対距離に基づいて報知情報の内容を変更するので、他車両C1が自車両C0に与える影響の大きさを運転者が認識することができ、道路進入時における運転者の負担を軽減する上で有利となる。
また、運転支援装置10は、自車両C0を示すアイコンI0の表示位置と他車両C1を示すアイコンI1の表示位置とを相対距離が大きいほどを離間させるので、自車両C0と他車両C1との相対距離を短時間で把握することができ、迅速な判断が要求される運転時における利便性を向上させる上で有利となる。
また、運転支援装置10において、実際の道路形状を反映した道路形状表示上に車両のアイコンを表示するようにすれば、車両同士の位置関係をより正確に反映した報知情報を提供することができる。
また、運転支援装置10において、自車両C0と他車両C1との衝突予測時間が所定値以下となった場合に報知情報の出力を開始するようにすれば、報知情報の実行性をより向上させる上で有利となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、表示部108に自車両C0や他車両C1を示すアイコンを、他車両C1との接触可能性に関する報知情報として出力した。実施の形態2では、報知情報として、他車両C1との接触を回避するための自車両C0の運転動作を指示するメッセージを出力する場合について説明する。
なお、実施の形態2における運転支援装置10の構成は、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
実施の形態2では、報知部208は、報知情報として自車両C0の運転動作を指示するメッセージを出力する。このとき、他車両C1との相対距離(または衝突予測時間)が小さいほど報知情報の緊急性を高くする。
報知部208は、例えば他車両C1との相対距離が所定値以上の場合には自車両C0を現在位置に留めるように促すメッセージを出力し、相対距離が所定値未満の場合には自車両C0を他車両C1から遠ざける方向に移動させるように促すメッセージを出力する。
具体的には、例えば自車両C0と他車両C1との位置関係が図3Bの状態である場合、すなわち相対距離が比較的大きい場合には「後方通過車両があります。停止してください」や「後方通過車両の通過車両を待ってください」などのメッセージを出力する。また、例えば自車両C0と他車両C1との位置関係が図3Aのような状態であり、相対距離が比較的小さい場合、特に自車両C0が道路L0側へと移動を開始した後などには、「後方通過車両があります。前進してください」や「前に戻って下さい」などのメッセージを出力する。
なお、メッセージの出力は、スピーカ110からの音声出力として行う他、表示部108へのテキストメッセージの表示出力として行ってもよい。
また、上記のようなメッセージに代えて、またはメッセージとともに、ビープ音やブザー音などの警報音をスピーカ110から出力するようにしてもよい。この場合、報知部208は、他車両C1との相対距離が小さいほど単位時間当たりの警報音の出力回数を多くしたり、音量を大きくしたりする。
例えば、相対距離が比較的大きい場合には「ピー・ピー、ピー・ピー」などのように間欠的に警報音を出力し、相対距離が比較的小さい場合には「ビビビビビビ」などのように連続的に警報音を出力する。
図7は、実施の形態2における運転支援装置10の処理を示すフローチャートである。
ステップS700〜S706は、図6のステップS600〜S606と同様であるため説明を省略する。
ステップS706で衝突予測時間が所定値以下の場合(ステップS706:Yes)、報知部208は、自車両C0と他車両C1との相対距離に基づいて、報知情報として出力するメッセージの内容(または警報音の種類や出力頻度)を決定する(ステップS708)。そして、スピーカ110から報知メッセージ(または警報音)を音声出力する(ステップS710)。
他車両C1が自車両C0の後方を通過するまでは(ステップS712:No)、報知メッセージ(または警報音)の出力を継続し、他車両C1が自車両C0の後方を通過すると(ステップS712:Yes)、報知メッセージ(または警報音)の出力を停止する(ステップS714)。
以上説明したように、実施の形態2にかかる運転支援装置10によれば、報知情報として自車両C0の運転動作を指示するメッセージを出力するので、運転者が報知情報を得てから運転動作について判断するよりも早いタイミングで運転動作に移れるため、他車両C1との接触をより確実に回避する上で有利となる。
また、報知情報として警報音を出力するようにすれば、自車両C0と他車両C1との相対距離を運転者が直感的に把握する上で有利となる。
10 運転支援装置
102 レーダ
104 カメラ
106 シフト操作部
108 表示部
110 スピーカ
20 ECU
202 距離検知部
204 道路形状取得部
206 衝突予測時間算出部
208 報知部
C0 自車両
C1 他車両
L0 道路
P 敷地

Claims (8)

  1. 自車両が道路に進入しようとする際に前記自車両の周辺状態を報知する運転支援装置であって、
    前記道路を走行し前記自車両に接近する他車両がある場合に、前記他車両と前記自車両との相対距離を検知する距離検知部と、
    前記自車両と前記他車両との接触可能性に関する報知情報を出力する報知部と、を備え、
    前記報知部は、前記相対距離に基づいて前記報知情報の内容を変更する、
    ことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記報知部は、前記他車両がある場合、前記自車両を示す第1のアイコンと前記他車両を示す第2のアイコンとを前記報知情報として前記自車両に搭載された表示画面に表示し、
    前記第1のアイコンの表示位置と前記第2のアイコンの表示位置とを、前記相対距離が大きいほど離間させ、小さいほど接近させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記自車両周辺の道路形状情報を取得する道路形状取得部を更に備え、
    前記報知部は、前記表示画面に前記自車両周辺の道路形状を示す道路形状表示を表示し、前記道路形状表示上の前記自車両および前記他車両の現在位置に対応する位置に前記第1のアイコンおよび前記第2のアイコンを表示する、
    ことを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。
  4. 前記報知部は、前記報知情報として前記自車両の運転動作を指示するメッセージを出力し、前記相対距離が小さいほど前記報知情報の緊急性を高くする、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  5. 前記報知部は、前記相対距離が所定値以上の場合には前記自車両を現在位置に留めるように促すメッセージを出力し、前記相対距離が所定値未満の場合には前記自車両を前記他車両から遠ざける方向に移動させるように促すメッセージを出力する、
    ことを特徴とする請求項4記載の運転支援装置。
  6. 前記報知部は、前記報知情報として警報音を出力し、前記相対距離が小さいほど単位時間当たりの前記警報音の出力回数を多くする、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  7. 前記自車両と前記他車両との衝突予測時間を算出する衝突予測時間算出部を更に備え、
    前記報知部は、前記衝突予測時間が所定値以下となった場合に前記報知情報の出力を開始する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の運転支援装置。
  8. 前記距離検知部は、前記自車両が後退により前記道路に進入しようとする際に前記他車両と前記自車両との相対距離を検知する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の運転支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024048391A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 市光工業株式会社 表示制御装置、情報表示システム、表示制御方法、及びプログラムを記憶したコンピューター読取可能な非一時的な記録媒体

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WO2024048391A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 市光工業株式会社 表示制御装置、情報表示システム、表示制御方法、及びプログラムを記憶したコンピューター読取可能な非一時的な記録媒体

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