JP2019109601A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御対象の出力を目標指令に対して追従させる場合でも、制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず好適な振動抑制を図る。【解決手段】本発明は、所定の目標指令に基づく制御入力に対して、所定周波数における減衰処理を行うフィルタ部を有し、モデル予測制御部によるモデル予測制御で制御入力を生成して、所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して追従させる制御装置である。そして、予測モデルは、所定の制御対象に関連する状態変数とフィルタ部に関連する所定のフィルタ状態変数を含む所定の拡大状態変数と制御入力との相関を画定し、モデル予測制御のための所定の評価関数は、所定の拡大状態変数のうち所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関するステージコストである状態量コストと、制御入力に関連するステージコストである制御入力コストとを算出するように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、制御対象を所定の目標指令に対して追従させる制御装置に関する。
制御対象を指令軌道に追従させて動かすために、一般的にはフィードバック制御が利用されている。例えば多関節ロボットにおいては、ロボットの制御装置により、フィードバック制御を用いてロボットの手先部の位置を予め設定(教示)された指令軌道に追従させるように、各関節軸のサーボモータの制御が行われる。ところが、一般的なフィードバック制御では、どうしても各サーボモータに応答遅れが生ずるため、ロボットの実際の軌跡が指令軌道からずれる問題がある。このような指令軌道に対するずれを抑制するために、モデル予測制御に関する技術が利用されている。
しかし、モデル予測制御を利用する場合でも、追従制御のように目標が時々刻々変化していくときには、定常偏差が発生し得る。そこで、モデル予測制御を用いる場合、その補償器に積分器をシリアルに接続することで定常偏差の解消を図ることが考えられる。また、想定される外乱を新たな状態とみなしてモデルに組み込むことで原理的にはその外乱を除去することができる。例えば、非特許文献1や非特許文献2では、外乱オブザーバを構築し、そこで推定された外乱を用いて定常偏差をキャンセルする手法が提案されている。
Yuta Sakurai and Toshiyuki Ohtsuka: Offset Compensation of Continuous Time Model Predictive Control By Disturbance Estimation;システム制御情報学会論文誌, Vol.25, No. 7, pp.10-18(2012) U.Maeder and M.Morari: Linear offset-free model predictive control; Automatica, Vol. 45, No. 10, pp.2214-2222(2009)
制御対象の出力を目標指令に対して好適に追従させるためには、その位置決めの際に生じ得る振動を抑制する必要がある。これは、目標指令に従って仮に高速で位置決めを行ったとしても、その位置決め間際において振動が生じてしまうと、最終的に位置決めの完了に要する時間が長くなってしまい、追従性も低下してしまう。そこで、このような位置決め時の振動を抑制する技術として終端状態制御が知られているが、当該制御は、フィードフォワード入力によって所定時間での終端状態を制御する方式である。そのため、終端状態制御を利用する場合には制御対象への制御入力を予め決定しておく必要があり、仮に制御対象の動作中に目標指令が実時間で変化していく場合には、好適な振動抑制を図ることが困難となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、制御対象の出力を目標指令に対して追従させる場合でも、制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず好適な振動抑制を可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明においては、上記課題を解決するために、目標指令への追従制御での振動抑制において、モデル予測制御に関する技術を採用した。これにより、目標指令の実時間での変化に対応しつつ振動抑制を図りながら、目標指令への追従が実現される。
詳細には、本発明は、所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して追従させる制御装置であって、前記所定の目標指令に基づく制御入力に対して、所定周波数における減衰処理を行うとともに、該所定の制御対象とともに拡大された制御対象を形成するフィルタ部と、前記拡大された制御対象に関する所定の拡大状態変数と該拡大された制御対象への前記制御入力との相関を所定の状態方程式の形式で画定した予測モデルを有し、前記所定の目標指令に対して、所定時間幅の予測区間において所定の評価関数に従って該予測モデルに基づいたモデル予測制御を行い、少なくとも該予測区間の初期時刻での前記制御入力の値を出力するモデル予測制御部と、を備える。そして、前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記フィルタ部に関連する所定のフィルタ状態変数を含む前記所定の拡大状態変数と前記制御入力との相関を画定し、前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数のうち前記所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関するステージコストである状態量コストと、前記制御入力に関連するステージコストである制御入力コストとを算出するように構成される。
本発明の制御装置は、所定の制御対象の出力を所定の目標指令に追従させる制御装置であるが、当該所定の制御対象とフィルタ部とを含んで構成される、拡大された制御対象に対する制御入力を、上記モデル予測制御部により生成するように構成される。ここで、フィルタ部は、当該制御入力に対して所定周波数における減衰処理を行う。当該所定周波数は、振動抑制の直接の対象である所定の制御対象に関連する振動の周波数であることが好ましい。例えば、所定の制御対象における共振周波数を、所定周波数とすることができる。また、減衰処理は、所定周波数に係る制御入力のゲインを所望程度減衰させる処理であってもよい。フィルタ部の一例としては、前記所定周波数を前記減衰処理の中心周波数とするノッチフィルタとして構成されてもよく、又は前記所定周波数を前記減衰処理における遮断周波数とするローパスフィルタとして構成されてもよい。
そして、フィルタ部と所定の制御対象とによって構成される拡大された制御対象に基づいて、モデル予測制御部が有する予測モデルが形成される。ここで、当該モデル予測制御では、各制御時刻で、所定時間幅の予測区間が設定され、その予測区間において所定の評価関数に従った演算処理が行われ、少なくともその予測区間での初期時刻の、算出された制御入力値が実時間で生成され出力される。当該モデル予測制御では、予測区間が制御時間の経過とともに移動していくことになり、いわゆるReceding Horizon制御が実行されることになる。そして、予測モデルには、所定の制御対象に関連する状態変数と、フィルタ部に関連する状態変数の両者を含む所定の拡大状態変数と、制御入力との相関が反映される。このような構成により、フィルタ部による減衰処理を反映させた制御入力を実時間で生成し、拡大された制御対象に対して出力することができる。
しかし、フィルタ部に関連する状態変数は、所定の目標指令に対する追従性の評価、すなわちモデル予測制御における所定の評価関数に従った最適性の評価に対して関連性を有するものではない。そこで、所定の評価関数に従って算出されるステージコストに関しては、所定の拡大状態変数のうち所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、制御入力に関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。このような構成により、所定の制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず、フィルタ部による減衰処理を反映させた好適な制御入力を実時間で生成でき、以て、振動を抑制しながら所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して好適に追従させることができる。
ここで、上述の制御装置において、前記制御入力は、前記所定の制御対象に対するジャーク入力であって、前記拡大された制御対象は、前記所定の制御対象及び前記フィルタ部に加えて、前記ジャーク入力に対して所定の積分処理を行う積分器を含んでもよい。そし
て、この場合、前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記フィルタ部に関連する状態変数と前記積分器に関連する状態変数とを含む前記所定の拡大状態変数と、前記ジャーク入力との相関を画定し、前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数のうち前記所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関する前記状態量コストと、前記ジャーク入力に関連する前記制御入力コストとを算出するように構成されてもよい。
上記制御装置では、拡大された制御対象は、所定の制御対象に加えて、フィルタ部及び積分器が含まれる。このように拡大された制御対象に積分器が含まれることで、拡大された制御対象に対して出力される、モデル予測制御部からの制御入力をジャーク入力とすることができる。その結果、所定の評価関数に従って算出されるステージコストに関しては、所定の拡大状態変数のうち所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、制御入力であるジャーク入力に関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御が実行される。このことは、所定の制御対象における振動に関連するジャーク入力の影響を、制御入力コストを介して調整しやすくすることを意味する。したがって、上記制御装置では、所定の制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず、フィルタ部による減衰処理を反映させつつジャーク入力を最適化(最小化)した好適な制御入力を実時間で生成でき、以て、振動を抑制しながら所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して好適に追従させることができる。
ここで、上記の制御装置において、前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数にかかわらず前記状態量コストを零と算出するように構成されてもよい。このことは、所定の評価関数に従って算出されるステージコストについて、ジャーク入力の影響を支配的に評価することを意味する。この結果、モデル予測制御において、ジャーク入力の最適化(最小化)が図られ、以て所定の制御対象における振動をより効果的に抑制することができる。
ここで、上述までの制御装置において、前記所定の目標指令と、前記所定の制御対象の出力との偏差が入力されるサーボ用積分器を更に、備え、そして、前記所定の制御対象に関連する状態変数に、前記偏差と所定の積分ゲインとの積で表される所定の積分項が含まれ、前記予測モデルは、前記所定の積分項を含む前記所定の拡大状態変数と前記制御入力との相関を画定してもよい。
このような構成を採用することで、偏差に基づいたモデル予測制御が行われることになる。これにより、所定の目標指令への追従過渡応答をいたずらに劣化させることなく、定常偏差を効果的に解消することができる。また、上記制御装置は、予測モデルに所定の積分項を含ませることで定常偏差の解消を図るものであるから、制御系の設計に要する負荷を大きく軽減でき、所定の制御対象の好適な追従制御が可能となる。従来技術のように定常偏差の要因となる外乱を推定するオブザーバ等を利用する場合は、そのパラメータ設計が困難であり、計算負荷が比較的大きくなるため、このような観点からも上記本発明の構成は有用である。
また、所定の制御対象における振動抑制の観点から、本発明を次のように捉えることもできる。すなわち、本発明は、所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して追従させる制御装置であって、前記所定の目標指令に基づく制御入力であるジャーク入力に対して、所定の積分処理を行うとともに、該所定の制御対象とともに拡大された制御対象を形成する積分器と、前記拡大された制御対象に関する所定の拡大状態変数と該拡大された制御対象への前記ジャーク入力との相関を所定の状態方程式の形式で画定した予測モデルを有し、前記所定の目標指令が入力されて、所定時間幅の予測区間において所定の評価関数に従って該予測モデルに基づいたモデル予測制御を行い、少なくとも該予測区間の初期時刻での前記ジャーク入力の値を出力するモデル予測制御部と、を備えてもよい。その場合、
前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記積分器に関連する状態変数を含む前記所定の拡大状態変数と前記ジャーク入力との相関を画定し、前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数に関するステージコストである状態量コストと、前記ジャーク入力に関連するステージコストである制御入力コストとを算出するように構成されてもよい。
上記制御装置では、拡大された制御対象は、所定の制御対象と積分器によって形成される。そして、モデル予測制御部が有する予測モデルには、所定の制御対象に関連する状態変数と積分器に関連する状態変数を含む所定の拡大状態変数とジャーク入力との相関が反映され、且つ、所定の評価関数に従って算出されるステージコストに関しては、状態量コストと、制御入力であるジャーク入力に関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御が実行される。その結果、所定の制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず、ジャーク入力を最適化(最小化)した好適な制御入力を実時間で生成でき、以て、振動を抑制しながら所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して好適に追従させることができる。
制御対象の出力を目標指令に対して追従させる場合でも、制御対象の動作中における目標指令の変化にかかわらず好適な振動抑制を可能とする。
制御装置であるサーボドライバを含む制御システムの概略構成を示す第1の図である。 第1の実施例のサーボドライバの制御構造を示す第1の図である。 第1の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントのそれぞれの伝達関数を示す図である。 第1の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントで形成される拡大されたプラントに関する制御構造を示す図である。 第1の実施例のサーボドライバによって2つの制御軸を有する実プラントをサーボ制御した場合の追従性の結果を示す図である。 第2の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントのそれぞれの伝達関数を示す、第1の図である。 第2の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントで形成される拡大されたプラントに関する制御構造を示す、第1の図である。 第2の実施例のサーボドライバによって2つの制御軸を有する実プラントをサーボ制御した場合の追従性の結果を示す図である。 第2の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントのそれぞれの伝達関数を示す、第2の図である。 第2の実施例のサーボドライバにおける、フィルタ部及び実プラントで形成される拡大されたプラントに関する制御構造を示す、第2の図である。 第3の実施例のサーボドライバの制御構造を示す図である。 目標指令と出力との偏差に基づいた積分ゲインの設定を説明するための図である。 第3の実施例のサーボドライバによって2つの制御軸を有する実プラントをサーボ制御した場合の追従性の結果を示す図である。 第4の実施例のサーボドライバの制御構造を示す第1の図である。 第4の実施例のサーボドライバにおける拡大されたプラントに関する制御構造を示す図である。 第4の実施例のサーボドライバによって2つの制御軸を有する実プラントをサーボ制御した場合の追従性の結果を示す図である。
<実施例1>
図1は、第1の実施例に係る制御システムの概略構成図である。当該制御システムは、ネットワーク1と、サーボドライバ4と、標準PLC(Programmable Logic Controller)
5とを備える。サーボドライバ4は、モータ2と負荷装置3とを含んでなる、実際のプラント(以下、単に「実プラント」と称する)6をサーボ制御するための制御装置である。当該制御システムでは、標準PLC5から送られてくる目標指令に、実プラント6の出力を追従させるように、サーボドライバ4が実プラント6をフィードバック制御する。サーボドライバ4は、標準PLC5から受けた目標指令に基づき、実プラント6の追従制御を行うための制御入力を生成する。サーボドライバ4による制御入力の生成については、後述する。ここで、実プラント6を構成する負荷装置3としては、各種の機械装置(例えば、産業用ロボットのアームや搬送装置)が例示でき、モータ2はその負荷装置3を駆動するアクチュエータとして負荷装置3内に組み込まれている。例えば、モータ2は、ACサーボモータである。なお、モータ2には図示しないエンコーダが取り付けられており、当該エンコーダによりモータ2の動作に関するパラメータ信号(位置信号、速度信号等)がサーボドライバ4にフィードバック送信されている。
標準PLC5は、実プラント6の動作(モーション)に関する目標指令を生成し、サーボドライバ4へ送信する。サーボドライバ4は、ネットワーク1を介して標準PLC5から当該サーボ指令を受けるとともに、モータ2に接続されているエンコーダから出力されたフィードバック信号を受ける。そして、サーボドライバ4は、当該サーボ指令とエンコーダからのフィードバック信号に基づいて、実プラント6の出力が所定の指令に追従するように、モータ2に駆動電流を供給する。この供給電流は、交流電源からサーボドライバ4に対して送られる交流電力が利用される。本実施例では、サーボドライバ4は三相交流を受けるタイプのものであるが、単相交流を受けるタイプのものでもよい。なお、実プラント6のサーボ制御のために、サーボドライバ4において、図2に示すようにモデル予測制御部43によるモデル予測制御が実行される。
ここで、図2に基づいて、サーボドライバ4の制御構造について説明する。なお、標準PLC5からサーボドライバ4に供給される目標指令は、rで参照される。実プラント6の出力をθとすると、目標指令rには、θ、1次微分θ'、2次微分θ''、3次微分θ'''の少なくとも1つを含んでもよい。サーボドライバ4は、状態取得部42、モデル予測制御部43、フィルタ部7を有している。そして、これらの状態取得部42、モデル予測制御部43、フィルタ部7による各処理は、サーボドライバ4に搭載されている演算処理装置によって演算実行される。なお、図2に示す制御構造は、標準PLC5による制御対象が1軸の場合であるが、当該制御対象が複数軸となる場合には、後述する予測モデルをその複数制御軸に対応させるために、状態取得部42、モデル予測制御部43、フィルタ部7を標準PLC5内に形成してもよい。
ここで、フィルタ部7は、フィルタ部7に入力される信号(本実施例では、詳細を後述する制御入力u)に対して、所定周波数における減衰処理を行う。当該所定周波数は、サーボ制御時の振動抑制の直接の対象である実プラント6に関連する振動の周波数であることが好ましい。例えば、実プラント6における共振周波数を、所定周波数とすることができる。また、減衰処理としては、所定周波数に係る上記信号(制御入力)のゲインを所望程度減衰させる処理である。そこで、一例として、フィルタ部7は、前記所定周波数を前記減衰処理の中心周波数とするノッチフィルタとして構成されてもよく、又は前記所定周波数を前記減衰処理における遮断周波数とするローパスフィルタとして構成されてもよい。このようにフィルタ部7を形成することで、フィルタ部7で減衰処理が施された上記信号(制御入力u)が実プラント6に入力されることになり、以て、実プラント6のサーボ
制御時に、実プラント6での振動抑制が見込まれ、且つ所望の時間内に実プラント6の出力を目標に近付けることができる。
そして、本実施例では、フィルタ部7と実プラント6とを含めて、拡大されたプラント60を仮想的に形成する。ここでいる「拡大された」とは、上記の通りフィルタ部7はサーボドライバ4内に形成される処理部であるが、実プラント6と併せて仮想的な制御対象とみなすことを意味する。そして、拡大されたプラント60は、単に「拡大プラント60」とも称する。
そして、本実施例では、このように形成された拡大プラント60を考慮して、状態取得部42及びモデル予測制御部43が形成されている。状態取得部42は、モデル予測制御部43によって行われるモデル予測制御に供される、拡大プラント60に関する状態xに含まれる状態変数の値を取得する。当該拡大プラント60に関連する状態変数を、拡大状態変数という。拡大状態変数は、実プラント6に関連する状態変数と、フィルタ部7に関連する状態変数(フィルタ状態変数)とを含む。各状態変数の詳細については、後述する。そして、モデル予測制御部43は、状態取得部42が取得する拡大プラント60に関する状態xと、自身の出力する実プラント6への制御入力uとを用いて、モデル予測制御(Receding Horizon制御)を実行する。
詳細には、モデル予測制御部43は、拡大プラント60に関する状態xと、拡大プラント60への制御入力uとの相関を、下記の状態方程式(式1)で画定した予測モデルを有している。なお、下記式1は、非線形の状態方程式である。当該予測モデルには、例えば、実プラント6が有する所定の物理的特徴や、フィルタ部7が実行する上記減衰処理の特徴が反映されてもよい。当該予測モデルの詳細については、後述する。
・・・(式1)
ここで、モデル予測制御部43は、拡大プラント60に関する状態xと拡大プラント60への制御入力uとを入力として、所定の時間幅Tを有する予測区間において下記の式2に示す評価関数に従って、式1で表す予測モデルに基づいたモデル予測制御を行う。
・・・(式2)
上記式2の右辺の第1項が終端コストであり、右辺の第2項がステージコストである。そして、当該ステージコストは、下記の式3で表すことができる。
・・・(式3)
ただし、xref(k)は時刻kにおける目標状態量を、x(k)は時刻kにおける計算上の状態量を表し、uref(k)は時刻kにおける、定常状態での目標制御入力を、u(k)は時刻kにおける計算上の制御入力を表している。また、Q及びRは、それぞれ
ステージコストにおける状態量の重みを表す係数(重み係数)、制御入力の重みを表す係数(重み係数)である。したがって、式3の右辺の第1項が、状態量に関するステージコストを意味し「状態量コスト」と称し、右辺の第2項が、制御入力に関するステージコストを意味し「制御入力コスト」と称する。
以上を踏まえてモデル予測制御において算出された、予測区間の初期時刻tでの制御入力uの値が、その時刻tでの、目標指令rに対応する拡大プラント60への制御入力uとして出力される。そして、モデル予測制御では、その制御時刻において、都度、所定の時間幅Tの予測区間が設定されるとともに、式2の評価関数に従って当該制御時刻での拡大プラント60への制御入力uが算出され、拡大プラント60へ送られることになる。式2のような形の評価関数Jの値を最良とする操作量を求める問題は、最適制御問題として広く知られている問題であり、その数値解を算出するアルゴリズムが公知技術として開示されている。そのような技術として連続変形法が例示でき、例えば、公知の文献である「連続変形法とGMRES法を組み合わせた非線形Receding horizon制御の高速アルゴリズム(A continuation /GMRES method for fast computation of nonlinear receding horizon control)」{大塚敏之(T. Ohtsuka), オートマティカ( Automatica), 第40巻, p563
〜574, 2004. }に詳細が開示されている。
連続変形法では、下記の式4に示す、入力U(t)に関する連立1次方程式を解くことでモデル予測制御における入力U(t)が算出される。具体的には、式4を解き、dU/dt
を数値積分して、入力U(t)を更新していく。このように連続変形法では、反復計算を行わないため、各時刻での入力U(t)を算出するための演算負荷を可及的に抑制することができる。
・・・(式4)
ただし、F、U(t)は、以下の式5で表される。
・・・(式5)
ただし、Hはハミルトニアン、λは共状態、μは拘束条件C=0のラグランジュ乗数である。
ここで、上記の通り拡大プラント60がフィルタ部7及び実プラント6を含んでいる点を踏まえて、モデル予測制御部43が有する予測モデルが決定されている。図3には、フィルタ部7における伝達関数と、実プラント6における伝達関数が図示されている。制御
入力uがフィルタ部7に入力されたときの出力がνと表され、当該出力νは、実プラント6への入力とされる。なお、本実施例の実プラント6への入力νは、トルク入力τとなる。
そして、フィルタ部7に関連するフィルタ状態変数を下記の式6で表すと、フィルタ部7の状態方程式と出力方程式は下記の式7で表すことができる。なお、フィルタ状態変数については、後述の図4も参照されたい。また、フィルタ部7による出力νは、下記の式8に従い制御入力uに基づき算出される。
・・・(式6)
・・・(式7)
・・・(式8)
また、フィルタ部7は2次ノッチフィルタとすると、その伝達関数は下記の式9で表される。
・・・(式9)
ただし、dはノッチの深さに関するパラメータ、ζはノッチの幅に関するパラメータ、ωはノッチの中心周波数である。
以上を踏まえると、式7に示すフィルタ部7の状態方式及び出力方程式は、下記の式10のように表すことができる。
・・・(式10)
次に、実プラント6に関連する状態変数を下記の式11で表すと、実プラント6の状態方程式は下記の式12で表すことができる。ただし、θは実プラント6の出力、Jは実プ
ラント6の慣性である。
・・・(式11)
・・・(式12)
上記の式10及び式12を踏まえると、フィルタ部7及び実プラント6を含む拡大プラント60の制御構造を、図4のように表すことができる。この拡大プラント60に関連する状態変数、すなわち拡大状態変数は下記の式13で表され、以て、モデル予測制御部43が有する予測モデルPは下記の式14で表すことができる。
・・・(式13)
・・・(式14)
式14に表すように、モデル予測制御部43が有する予測モデルPは、拡大状態変数と制御入力uとの相関を画定している。この結果、モデル予測制御部43は、フィルタ部7による減衰処理を反映させた制御入力uを実時間で生成し、拡大プラント60に対して出力することができる。
しかし、フィルタ状態変数は、目標指令rに対する追従性の評価、すなわちモデル予測制御における、式2で表される評価関数に従った最適性の評価に対して関連性を有するものとは言えない。そこで、上記評価関数に従って算出される、式3で表されるステージコストに関しては、拡大状態変数のうちフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、制御入力に関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。具体的には、重み係数Q、Rをそれぞれ下記のように設定する。
Q = diag(C1,C2,0,0)
R = diag(C3)
ただし、diagは対角行列を意味し、また、C1〜C3は、任意の正数である。
このように状態量コストの算出に関し、フィルタ状態変数に関連する重み係数を0とす
ることで、モデル予測制御でのステージコストの算出においてフィルタ状態変数の関与を排除することができる。この結果、実プラント6の動作中における目標指令rの変化にかかわらず、フィルタ部7による減衰処理を反映させた好適な制御入力uを実時間で生成し拡大プラント60に供給でき、結果として、振動を抑制しながら実プラント6の出力を目標指令rに対して好適に追従させることができる。
<シミュレーション結果>
上述までの実施例では、実プラント6に1つの制御軸が含まれている形態に対応しているが、更に他の制御軸を加えサーボドライバ4がそれら複数の制御軸を含む実プラント6をサーボ制御の対象とするように構成された場合のシミュレーション結果を図5に示す。このような場合、拡大状態変数は下記の式15で表すことができ、モデル予測制御部43が有する予測モデルP2は、下記の式16で表すことができる。なお、当該ケースは、実プラント6に2つの制御軸が含まれる場合に対応する。
・・・(式15)
ただし、式15における添え字の「1」、「2」は、サーボドライバ4で制御される制御軸の番号を表している。なお、添え字の表記については、下記の式16についても同様である。
・・・(式16)
また、当該ケースにおける重み係数Q、Rは、それぞれ下記のとおり設定する。
Q = diag(20,20,5,5,0,0,0,0)
R = diag(1,1)
そして、図5には、モデル予測制御部43が式16に示す予測モデル及び上記重み係数Q、Rが採用された場合のシミュレーション結果を上段(a)に示し、サーボドライバ4がフィルタ部7を備えず実プラント6のみに対応した予測モデルを有したモデル予測制御部43によるモデル予測制御が行われた場合のシミュレーション結果を下段(b)に示し
ている。当該シミュレーションでは、制御入力に対して所定の外乱振動(上記所定周波数ωを主成分とする振動)を印加している。そして、図5においては、第1の制御軸の出力を横軸とし第2の制御軸の出力を縦軸として設定される作業座標系において、目標指令の軌跡を線L1、L3で表し、サーボドライバ4によるサーボ制御の結果の実プラント6の出力の軌跡を線L2、L4で表している。図5の上段(a)と下段(b)を比較すると明らかなように、式16に示す予測モデル及び上記重み係数Q、Rをモデル予測制御部43に採用することで、実プラント6の出力の振動を効果的に抑制しながら、目標指令への好適な追従を実現している。
<実施例2>
第2の実施例に係るサーボドライバ40によるサーボ制御について、図6及び図7に基づいて説明する。本実施例では、上記第1の実施例の実プラント6に積分器61を加えて仮想的な実プラント6’を新たに定義するとともに、その実プラント6’と上記フィルタ部7とによって拡大プラント62を形成する。そして、図6は、フィルタ部7と実プラント6’のそれぞれの伝達関数を示し、図7は、フィルタ部7及び実プラント6’を含む拡大プラント62の制御構造を示す。
本実施例の拡大プラント62においては、制御入力uがジャーク入力(dτ/dt)とされる。フィルタ部7に入力されたジャーク入力(dτ/dt)は、dν/dtとして出力され、続いて実プラント6’へ入力される。この実プラント6’に上記の積分器61が含まれている。そして、拡大プラント62に関連する拡大状態変数を下記の式17で表し、上記の式10で表されるフィルタ部7の状態方式及び出力方程式を考慮すると、モデル予測制御部43が有する予測モデルP3を下記の式18のように表すことができる。
・・・(式17)
・・・(式18)
上記式18の予測モデルP3では、拡大状態変数と制御入力であるジャーク入力uとの相関が画定されている。この結果、モデル予測制御部43は、フィルタ部7による減衰処理を反映させた制御入力であるジャーク入力uを実時間で生成し、拡大プラント62に対して出力することができる。
更に、モデル予測制御での評価関数でのステージコストの算出プロセスにおいては、上
記第1の実施例と同様に、フィルタ状態変数の影響を排除するために、拡大状態変数のうちフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、ジャーク入力uに関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。具体的には、重み係数Q、Rをそれぞれ下記のように設定し、特に重み係数Qにおいては、フィルタ状態変数に関連する重み係数を0とする。
Q = diag(C11,C12,C13,0,0)
R = diag(C14)
ただし、C11〜C14は、任意の正数である。
このように本実施例では、モデル予測制御でのステージコストの算出プロセスにおいて、拡大状態変数のうちフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、制御入力であるジャーク入力に関連する制御入力コストとが算出される。このような構成により、実プラント6’、実質的には実プラント6の振動に関与するジャーク入力の影響を、制御入力コストを介して最適化(最小化)しやすくなり、効果的に振動を抑制しながら実プラント6の出力を目標指令rに対して好適に追従させることができる。
別法として、ジャーク入力の影響の最適化(最小化)を重視する場合には、重み係数Qについて、Q=diag(0,0,0,0,0)と設定してもよい。この場合、制御入力コストそのものがステージコストとなるため、ジャーク入力に重点を置いた最適化(最小化)が行われることになる。
<シミュレーション結果>
第1の実施例で示したように2つの制御軸を含む実プラント6をサーボ制御の対象とするように構成されたサーボドライバ4の制御構造が、図6及び図7のように構成された場合のシミュレーション結果を図8に示す。シミュレーション条件については、図5に示すシミュレーション結果の場合と同様である。図8においては、第1の制御軸の出力を横軸とし第2の制御軸の出力を縦軸として設定される作業座標系において、目標指令の軌跡を線L5で表し、サーボドライバ4によるサーボ制御の結果の実プラント6の出力の軌跡を線L6で表している。図8から明らかなように、式18に示す予測モデル及び上記重み係数Q、Rをモデル予測制御部43に採用することで、実プラント6の出力の振動を効果的に抑制しながら、目標指令への好適な追従を実現している。
<変形例>
本実施例の変形例について、図9及び図10に基づいて説明する。本変形例では、上記第1の実施例の実プラント6はそのままに、フィルタ部7の前段部に積分器65を加え、積分器65、フィルタ部7、実プラント6によって拡大プラント66を形成する。そして、図9は、積分器65、フィルタ部7、実プラント6それぞれの伝達関数を示し、図10は、積分器65、フィルタ部7、実プラント6を含む拡大プラント66の制御構造を示す。
本変形例の拡大プラント66においても、制御入力uがジャーク入力(dτ/dt)とされる。ジャーク入力(dτ/dt)が積分器65に入力されて、トルク出力τが生成され、続いてフィルタ部7に入力される。その結果、フィルタ部7を経て出力νが生成され、続いて実プラント6に入力される。ここで、本変形例では、積分器65とフィルタ部7とを仮想的なフィルタ部とみなすことで、当該仮想的なフィルタ部の状態変数Xnf0を下記の式19のように定義する。そうすると、その仮想的なフィルタ部の状態方程式及び出力方程式は、下記の式20で表される。
・・・(式19)
・・・(式20)
以上を踏まえると、拡大プラント66に関連する拡大状態変数を下記の式21で表し、モデル予測制御部43が有する予測モデルP4を下記の式22のように表すことができる。
・・・(式21)
・・・(式22)
上記式22の予測モデルP4でも、拡大状態変数と制御入力であるジャーク入力uとの相関が画定されている。この結果、モデル予測制御部43は、フィルタ部7による減衰処理を反映させた制御入力であるジャーク入力uを実時間で生成し、拡大プラント62に対して出力することができる。更に、モデル予測制御での評価関数でのステージコストの算出プロセスにおいて、フィルタ状態変数の影響を排除するために、拡大状態変数のうちフィルタ状態変数を除く状態変数に関する状態量コストと、ジャーク入力uに関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。具体的に
は、重み係数Q、Rをそれぞれ下記のように設定し、特に重み係数Qにおいては、フィルタ状態変数に関連する重み係数を0とする。
Q = diag(C21,C22,0,0,C23)
R = diag(C24)
ただし、C21〜C24は、任意の正数である。
このような構成によっても、実プラント6の振動に関与するジャーク入力の影響を、制御入力コストを介して最適化(最小化)しやすくなり、効果的に振動を抑制しながら実プラント6の出力を目標指令rに対して好適に追従させることができる。
<実施例3>
第3の実施例に係るサーボドライバ4によるサーボ制御について、図11に基づいて説明する。本実施例のサーボドライバ4では、上記第1の実施例と同様に実プラント6とフィルタ部7とによって拡大プラント60が形成されてモデル予測制御部43によるモデル予測制御が行われるが、その際にサーボ積分器41の出力zが状態取得部42によって取得され、当該モデル予測制御に供される。
具体的には、標準PLC5から送信された目標指令rと、フィードバック系45によってフィードバックされた実プラント6の出力θとの偏差e(e=r−θ)が、サーボ積分器41に入力される。そして、そのサーボ積分器41の出力zが、状態取得部42を経てモデル予測制御部43に入力される。したがって、状態取得部42により、拡大プラント60に関する上記の拡大状態変数に出力zが加えられ、モデル予測制御部43によるモデル予測制御に供される。
このようにサーボ積分器41を含む制御構造を踏まえ、拡大状態変数を下記の式23で表すと、モデル予測制御部43が有する予測モデルP5は、上記式14を参照し、例えば下記の式24に表すことができる。
・・・(式23)
・・・(式24)
式24における(r−θ)は偏差eを表している。そして、上記予測モデルには、偏差e(r−θ)と、所定の積分ゲインKとの積で表される積分項が含まれていることが理解できる。これにより、モデル予測制御を用いたサーボドライバ4によるサーボ制御において、第1の実施例で示した振動抑制の効果に加えて、サーボ制御の駆動源となる積分量
を調整しやすくなり、従来のように外乱モデルの拡張やオブザーバゲインの設計等、容易ではない調整が必要な外乱オブザーバを利用することなく、オーバーシュートを抑制したサーボ制御の実現が容易となる。
また、式24に示す予測モデルに含まれている積分項の所定の積分ゲインKは、図12に示すように、偏差eに基づいて調整することができる。具体的には、偏差eの大きさが小さくなるに従い、所定の積分ゲインKの値が大きくなるように、該所定の積分ゲインKを調整する。特に、図12においては、偏差eの大きさがe0以上となる場合には、所定の積分ゲインKは0となり、偏差eの大きさがe0未満の範囲で所定の積分ゲインKに0より大きく1以下の値が設定されることになる。また、偏差eの大きさが0に近づくほど、所定の積分ゲインKの値が急峻に1に近づき、偏差eの大きさが0である場合には所定の積分ゲインKは1となるように所定の積分ゲインKの推移が設定されている。このように、所定の積分ゲインKが偏差eの大きさに基づいて調整可能とされることで、実プラント6の出力θが目標指令rと比較的乖離している場合には、所定の積分ゲインKの値は小さく調整され、以て、サーボ制御のための積分量が不要に溜まらないように調整されることになる。また、実プラント6の出力θと目標指令rとの乖離量が少なくなると、すなわち偏差eの大きさが小さくなると、所定の積分ゲインKの値が大きく調整されるため、サーボ制御における追従性を効果的に高めることができる。このように所定の積分ゲインKの値を変動させることで、振動抑制とオーバーシュートの抑制を両立しながら、好適なサーボ制御の追従性を図ることができる。
なお、所定の積分ゲインKの調整について、図12に示す偏差eと所定の積分ゲインKとの相関に関するデータは、サーボドライバ4のメモリ内に格納されてもよく、その場合は、モデル予測制御部43が当該データにアクセスすることで上述の所定の積分ゲインKの調整を行う。
<シミュレーション結果>
第1の実施例で示したように2つの制御軸を含む実プラント6をサーボ制御の対象とするように構成されたサーボドライバ4の制御構造が、図11のように構成された場合のシミュレーション結果を図13に示す。シミュレーション条件については、図5に示すシミュレーション結果の場合と同様である。図13においては、第1の制御軸の出力を横軸とし第2の制御軸の出力を縦軸として設定される作業座標系において、目標指令の軌跡を線L7で表し、サーボドライバ4によるサーボ制御の結果の実プラント6の出力の軌跡を線L8で表している。図13から明らかなように、式24に示す予測モデルをモデル予測制御部43に採用することで、実プラント6の出力の振動抑制とオーバーシュート量の抑制を両立しながら、目標指令rへの好適な追従を実現している。
<実施例4>
第4の実施例に係るサーボドライバ40によるサーボ制御について、図14及び図15に基づいて説明する。本実施例では、図14に示すようにサーボドライバ4にはフィルタ部7は備えられていない。そのため、状態取得部42は、実プラント6を含んで形成される拡大プラント68に関連する拡大状態変数を取得するように構成される。
図15は、本実施例で形成される拡大プラント68の2つの形態を、上段(a)及び下段(b)に示す。まず、上段(a)に示す第1の形態の拡大プラント68について説明する。第1の形態の拡大プラント68は、実プラント6に積分器68aを含ませて仮想的な実プラントを想定して形成される。このような拡大プラント68においては、制御入力uがジャーク入力(dτ/dt)とされる。そして、拡大プラント68に関連する拡大状態変数を下記の式25で表すと、モデル予測制御部43が有する予測モデルP6を下記の式26のように表すことができる。
・・・(式25)
・・・(式26)
上記式26の予測モデルP6では、拡大状態変数と制御入力であるジャーク入力uとの相関が画定されている。この結果、モデル予測制御部43は、サーボ制御のためのジャーク入力uを実時間で生成し、拡大プラント68に対して出力することができる。
更に、モデル予測制御での評価関数でのステージコストの算出プロセスにおいては、拡大状態変数に関する状態量コストと、ジャーク入力uに関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。具体的には、重み係数Q、Rをそれぞれ下記のように設定する。
Q = diag(C31,C32,C33)
R = diag(C34)
ただし、C31〜C34は、任意の正数である。
このように本実施例では、モデル予測制御でのステージコストの算出プロセスにおいて、拡大状態変数に関する状態量コストと、制御入力であるジャーク入力に関連する制御入力コストとが算出される。このような構成により、実プラント6の振動に関与するジャーク入力の影響を、制御入力コストを介して最適化(最小化)しやすくなり、効果的に振動を抑制しながら実プラント6の出力を目標指令rに対して好適に追従させることができる。
別法として、ジャーク入力の影響の最適化(最小化)を重視する場合には、重み係数Qについて、Q=diag(0,0,0)と設定してもよい。この場合、制御入力コストそのものがステージコストとなるため、ジャーク入力に重点を置いた最適化(最小化)が行われることになる。
次に、下段(b)に示す第2の形態の拡大プラント68について説明する。第2の形態の拡大プラント68は、実プラント6の前段部に積分器68aを配置して、積分器68aと実プラント6によって形成される。このような拡大プラント68においても、制御入力uがジャーク入力(dτ/dt)とされる。そして、拡大プラント68に関連する拡大状態変数を下記の式27で表すと、モデル予測制御部43が有する予測モデルP6’を下記の式28のように表すことができる。
・・・(式27)
・・・(式28)
上記式28の予測モデルP6’でも、拡大状態変数と制御入力であるジャーク入力uとの相関が画定されている。この結果、モデル予測制御部43は、サーボ制御のためのジャーク入力uを実時間で生成し、拡大プラント68に対して出力することができる。更に、モデル予測制御での評価関数でのステージコストの算出プロセスにおいて、拡大状態変数に関する状態量コストと、ジャーク入力uに関連する制御入力コストとを算出して、その算出結果に基づいてモデル予測制御を実行する。具体的には、重み係数Q、Rをそれぞれ下記のように設定する。
Q = diag(C41,C42,C43)
R = diag(C44)
ただし、C41〜C44は、任意の正数である。
このような構成によっても、実プラント6の振動に関与するジャーク入力の影響を、制御入力コストを介して最適化(最小化)しやすくなり、効果的に振動を抑制しながら実プラント6の出力を目標指令rに対して好適に追従させることができる。
<シミュレーション結果>
第1の実施例で示したように2つの制御軸を含む実プラント6をサーボ制御の対象とするように構成されたサーボドライバ4が、図15に示す拡大プラントに対応するように構成された場合のシミュレーション結果を図16に示す。シミュレーション条件については、図5に示すシミュレーション結果の場合と同様である。図16においては、第1の制御軸の出力を横軸とし第2の制御軸の出力を縦軸として設定される作業座標系において、目標指令の軌跡を線L9で表し、サーボドライバ4によるサーボ制御の結果の実プラント6の出力の軌跡を線L10で表している。図16から明らかなように、式26又は式28に示す予測モデル及び上記重み係数Q、Rをモデル予測制御部43に採用することで、実プラント6の出力の振動を効果的に抑制しながら、目標指令への好適な追従を実現している。
<変形例>
本実施例のサーボドライバ4に、上記第3の実施例で示したサーボ積分器を適用し、拡大状態変数に目標指令rと実プラント6の出力θとの偏差e(r−θ)を加えるとともに、モデル予測制御部43が有する予測モデルに、偏差e(r−θ)と、所定の積分ゲインKとの積で表される積分項を含ませてもよい。そのような構成により、図13に示すように実プラント6の出力の振動抑制とオーバーシュート量の抑制を両立しながら、目標指令rへの好適な追従を実現することが可能となる。
1・・・・ネットワーク
2・・・・モータ
3・・・・負荷装置
4・・・・サーボドライバ
4’・・・・制御装置
5・・・・標準PLC
6・・・・プラント
7・・・・フィルタ部
41・・・・サーボ積分器
42・・・・状態取得部
43・・・・モデル予測制御部
60、62、66、68・・・・拡大プラント
61、65・・・・積分器

Claims (6)

  1. 所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して追従させる制御装置であって、
    前記所定の目標指令に基づく制御入力に対して、所定周波数における減衰処理を行うとともに、該所定の制御対象とともに拡大された制御対象を形成するフィルタ部と、
    前記拡大された制御対象に関する所定の拡大状態変数と該拡大された制御対象への前記制御入力との相関を所定の状態方程式の形式で画定した予測モデルを有し、前記所定の目標指令に対して、所定時間幅の予測区間において所定の評価関数に従って該予測モデルに基づいたモデル予測制御を行い、少なくとも該予測区間の初期時刻での前記制御入力の値を出力するモデル予測制御部と、
    を備え、
    前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記フィルタ部に関連する所定のフィルタ状態変数を含む前記所定の拡大状態変数と前記制御入力との相関を画定し、
    前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数のうち前記所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関するステージコストである状態量コストと、前記制御入力に関連するステージコストである制御入力コストとを算出するように構成される、
    制御装置。
  2. 前記フィルタ部は、前記所定周波数を前記減衰処理の中心周波数とするノッチフィルタ、又は前記所定周波数を前記減衰処理における遮断周波数とするローパスフィルタとして構成される、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御入力は、前記所定の制御対象に対するジャーク入力であって、
    前記拡大された制御対象は、前記所定の制御対象及び前記フィルタ部に加えて、前記ジャーク入力に対して所定の積分処理を行う積分器を含み、
    前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記フィルタ部に関連する状態変数と前記積分器に関連する状態変数とを含む前記所定の拡大状態変数と、前記ジャーク入力との相関を画定し、
    前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数のうち前記所定のフィルタ状態変数を除く状態変数に関する前記状態量コストと、前記ジャーク入力に関連する前記制御入力コストとを算出するように構成される、
    請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数にかかわらず前記状態量コストを零と算出するように構成される、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記所定の目標指令と、前記所定の制御対象の出力との偏差が入力されるサーボ用積分器を、更に備え、
    前記所定の制御対象に関連する状態変数に、前記偏差と所定の積分ゲインとの積で表される所定の積分項が含まれ、
    前記予測モデルは、前記所定の積分項を含む前記所定の拡大状態変数と前記制御入力との相関を画定する、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 所定の制御対象の出力を所定の目標指令に対して追従させる制御装置であって、
    前記所定の目標指令に基づく制御入力であるジャーク入力に対して、所定の積分処理を行うとともに、該所定の制御対象とともに拡大された制御対象を形成する積分器と、
    前記拡大された制御対象に関する所定の拡大状態変数と該拡大された制御対象への前記ジャーク入力との相関を所定の状態方程式の形式で画定した予測モデルを有し、前記所定の目標指令が入力されて、所定時間幅の予測区間において所定の評価関数に従って該予測モデルに基づいたモデル予測制御を行い、少なくとも該予測区間の初期時刻での前記ジャーク入力の値を出力するモデル予測制御部と、
    を備え、
    前記予測モデルは、前記所定の制御対象に関連する状態変数と前記積分器に関連する状態変数を含む前記所定の拡大状態変数と前記ジャーク入力との相関を画定し、
    前記所定の評価関数は、前記所定の拡大状態変数に関するステージコストである状態量コストと、前記ジャーク入力に関連するステージコストである制御入力コストとを算出するように構成される、
    制御装置。


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