JP2019108883A - 位置決め治具及び位置決め方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熟練を要することなく素早く正確に、対象物を所定部材に対する所定位置に位置決めをすることができる位置決め治具を提供する。【解決手段】主軸5の表面から離間した所定位置に配置されるべき距離検出器20を、所定位置に位置決めする位置決め治具30であって、距離検出器20を着脱自在に固定可能な固定部31と、主軸5の表面に当接可能な当接部33と、を備え、固定部31及び当接部33は、固定部31に距離検出器20を固定した状態であるときに、当接部33を主軸5の表面に当接させることにより、距離検出器20を所定位置に配置するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、所定部材の表面から離間した所定位置に配置されるべき対象物を、前記所定位置に位置決めする位置決め治具及び位置決め方法に関する。
立軸ポンプは、定期的に、羽根車の主軸の振動が点検される。このような主軸の振動の検出には、渦電流式、静電容量式、超音波式、レーザ式等の主軸に対して非接触式の距離検出器が用いられる。
その際、主軸の周囲には、約90度の角度をもって二つの距離検出器が配置される。各距離検出器は、一端が主軸の周囲の基礎や架台上に設置されたクランプ式のアーム機構の他端に保持する態様によって配置される。両距離検出器によって経時的に検出された主軸の表面までの距離の変化から、主軸の振動の大きさが算出される。
距離検出器は、センサヘッドの中心線と、主軸の軸心とが直交し、かつ、主軸の表面とセンサヘッドとの距離が、測定範囲内に収まる位置、例えば測定範囲が0.5〜5.5mm程度であれば1〜5mm、好ましくは2〜4mm、さらに好ましくは3mm程度となるような位置に配置される必要がある。
特開2010−121467号公報
しかし、距離検出器は、上記のように、主軸の表面から3mm程度離間させた位置において所定姿勢で配置する必要があるにもかかわらず、主軸の表面は円柱形状をしていることから、距離検出器の正確な位置決め作業に、非常に熟練や作業時間を要するものであった。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたもので、熟練を要することなく素早く正確に、対象物を所定部材に対する所定位置に位置決めすることができる位置決め治具及び位置決め方法を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するための、本発明に係る位置決め治具の特徴は、所定部材の表面から離間した所定位置に配置されるべき対象物を、前記所定位置に位置決めする位置決め治具であって、前記対象物を着脱自在に固定可能な固定部と、前記所定部材の表面に当接可能な当接部と、を備え、前記固定部及び前記当接部は、前記固定部に前記対象物を固定した状態であるときに、前記当接部を前記所定部材の表面に当接させることにより、前記対象物を前記所定位置に配置するように構成されている点にある。
上述の構成によれば、対象物と位置決め治具との位置決めがされる固定部と、位置決め治具と所定部材との位置決めがされる当接部とが備えられていることから、固定部に対象物が固定された位置決め治具の当接部を所定部材の表面に当接させると、対象物は、熟練を要することなく素早く正確に所定部材に対する所定位置に位置決めされる。
本発明においては、前記当接部は、前記所定部材の表面に対して、点、線若しくは面のいずれか、又はそれらの組み合わせによって、接触するように構成されていると好適である。
上述の構成によると、当接部は、所定部材の形状に応じて、その表面に適切な態様によって当接することができる。一つの位置決め治具で複数の異なる形状の所定部材に対して、対象物の位置決め作業が行えるようになり。所定部材ごとに複数の位置決め治具を使い分ける必要がなくなった。
本発明においては、前記固定部は、前記対象物を、該対象物の表面の少なくとも一箇所において支持可能な支持部と、前記対象物の表面のうち前記支持部に支持されている箇所ではない箇所を押圧して、前記対象物を前記支持部との間で挟持可能な押圧手段とを有すると好適である。
上述の構成によると、対象物を、固定部の支持部に当接させて、押圧手段によって対象物を支持部へと押圧させることによって、対象物の固定部における姿勢を安定させることができる。なお、支持部は、対象物のうち所定部材の表面に正対する正面、又は該正面に連なる側面の少なくともいずれかを支持可能に構成されていることが好ましい。また、押圧手段として、螺子や、バネが例示できる。
本発明においては、前記支持部は、前記対象物のうち、前記所定部材の表面に正対する正面を支持可能に構成されていると好適である。
上述の構成によると、固定部の支持部に対象物のうち所定部材の表面に正対する正面を支持させると、固定部と当接部との位置関係が定まっていることから、対象物が有する正面から当接部までの距離が確定する。この状態で当接部を所定部材の表面に当接させると、対象物が有する正面から所定部材の表面までの距離も確定する。
本発明においては、前記支持部は、前記対象物の表面に対して、点、線若しくは面のいずれか、又はそれらの組み合わせによって、接触するように構成されていると好適である。
上述の構成によると、支持部は、対象物の形状に応じて、その表面に適切な態様によって当接することができる。
本発明においては、前記押圧手段は、前記固定部に備えられた雌ネジ部と、前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有する押圧部とを備え、前記押圧部を前記支持部に支持された前記対象物に近づく方向に螺進させて、その先端部を前記対象物に当接させることによって、前記対象物は前記押圧部と前記支持部とによって挟持され、前記押圧部を前記対象物から離れる方向に螺退させて、前記先端部を前記対象物から離間させることによって、前記対象物の挟持が解除されるように構成されていると好適である。
上述の構成によれば、押圧部を、対象物に近づく方向に螺進させることによって、押圧部の先端部が対象物を支持部へと押圧し、対象物が固定部において固定される。
本発明においては、前記所定部材は、その軸心まわりに回転可能な円柱形状の回転体であって、前記対象物は、回転状態にある前記回転体の表面の変位を測定可能な距離検出器であると好適である。
上述の構成によると、円柱形状の回転体、例えば立軸ポンプの主軸の振動を、距離検出器によって、非接触のまま検出することができる。
上述の目的を達成するための、本発明に係る位置決め方法の特徴は、上述したいずれかの特徴構成を備えた位置決め治具を用いて、所定部材の表面から離間した所定位置に配置されるべき対象物を、前記所定位置に位置決めする位置決め方法であって、前記対象物を、前記位置決め治具の固定部において固定し、前記対象物が固定された状態にある前記位置決め治具の当接部を前記所定部材の表面に当接させ、前記固定部における前記対象物の固定を解除し、前記位置決め治具を、前記対象物の位置に影響を与えることなく取り除く点にある。
上述の構成によると、固定部に対象物が固定された位置決め治具の当接部を所定部材の表面に当接させるという簡単な作業によって、対象物は所定部材に対して、熟練を要することなく素早く正確に所定部材に対する所定位置に位置決めされる。
ポンプ井に備えられた立軸ポンプの説明図 位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 距離検出器の説明図 位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 位置決め治具の要部の説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具の要部の説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図 別実施形態に係る位置決め治具を用いた距離検出器の位置決めの説明図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、立軸ポンプ1はポンプ井2の水を揚水して排水するためのものであり、吸込口3を有するポンプケーシング4と、ポンプケーシング4の内側において回転自在に設けられた主軸5と、主軸5の先端に取り付けられた羽根車6と、ポンプケーシング4の下流側に接続された揚水管7と、主軸5を回転させる電動機8等を備えている。
ポンプ井2の床部9は据付ベース10が設置されており、据付ベース10に電動機8を載置するための架台11が設置されている。立軸ポンプ1の主軸5と電動機8の出力軸12とは、架台11の内側においてカップリング13によって接続されている。
電動機8の回転により、羽根車6が回転し、ポンプケーシング4に吸い込まれた水が揚水管7に揚水され、揚水管7の下流に接続された吐出管14に吐出される。
図2及び図3に示すように、本発明に係る位置決め治具30は、架台11の内側において、立軸ポンプ1の主軸5の振動を点検するために、二つの距離検出器20をそれぞれ主軸5の周囲の二箇所においてクランプアーム15を用いて、主軸5の表面から離間した所定位置に位置決めするために用いられる。
クランプアーム15は、マグネットスタンド16と、関節機構17を介して連結された複数のアーム18とを備えて構成されている。関節機構17は、連結する二本のアーム18を任意の姿勢となるように固定することができる。先端のアーム18には、距離検出器20を保持するハンドプレート19が備えられている。
次に、距離検出器20について簡単に説明する。本実施形態においては、距離検出器20は渦電流式のものが用いられる。距離検出器20は、図2から図4に示すように、金属製のセンサハウジング21と、センサハウジング21に支持される樹脂製のセンサヘッド22とを有している。センサハウジング21及びセンサヘッド22はともに同軸状の円柱形をしているが、センサハウジング21に対して、センサヘッド22は小径となっている。
センサハウジング21には、センサヘッド22と反対側に、円筒状の据付部23が延び、この据付部23の表面に備えられた雄ネジに、二つの据付ナット24が螺合されている。二つの据付ナット24によって、クランプアーム15のハンドプレート19を挟持することによって、距離検出器20がクランプアーム15に保持される。
センサヘッド22にはセンサコイルが内蔵され、センサハウジング21にはセンサコイルに高周波信号を供給する発振回路や、センサヘッド22と主軸5との距離の変化を電圧変化として取り出す検波回路等を有するドライバが内蔵されている。据付部23の内部を通して、ドライバに電力供給したり、電圧変化をドライバから外部出力したりするための同軸ケーブル25が延び出ている。なお、距離検出器20は、センサコイルのみを内蔵し、ドライバは外部に備えられていてもよい。
距離検出器20は、測定範囲が、例えば0.5〜5.5mmであれば、変位の検出対象である主軸5に生じた軸振動によって表面がぶれても、表面が測定範囲内に位置するようにするために、センサヘッド22が、主軸5の表面から1〜5mm、好ましくは2〜4mm、さらに好ましくは3mm程度離間した所定位置に配置される必要がある。
なお、距離検出器20の主軸5との直角度は、±5°であり(図2参照)、二つの距離検出器20間の取り付け角度は、90°±5°であり(図3参照)、二つの距離検出器20の主軸5の軸心に沿った位置ずれは、好ましくは、数mm以内である(図2参照)。ただし、これらの数値は主軸5の直径に応じて変わる。
位置決め治具30は、概して直方体形状の外観を有するアルミニウム(例えばA5052)を切削加工することによって形成されており、図4に示すように、距離検出器20を着脱自在な固定部31と、立軸ポンプ1の主軸5の表面に当接可能な当接部32と、を備えている。固定部31と当接部32とが一体的に形成されていることにより、位置決め治具30の構造を単純化することができ製作が容易である。
固定部31は、距離検出器20を、該距離検出器20の表面の複数箇所において支持可能な支持部33と、距離検出器20の表面のうち支持部33に支持されている箇所ではない箇所を押圧して、距離検出器20を支持部33との間で挟持可能な押圧手段34とを有する。
支持部33は、位置決め治具30の正面30a及び天面30bから見て、天面30b側及び正面30a側に開いたコの字形状の切欠から構成され、一つの底面33aと、三つの側面33b,33c,33dとを有している。側面33bと側面33dとの距離は、センサハウジング21の直径よりも長く設定されている。その際、位置決め治具30の幅方向中央と、側面33dとの距離は、センサハウジング21の半径と同じになるように構成され、位置決め治具30の幅方向中央と側面33bとの距離はセンサハウジング21の半径よりも広くなるように構成されている(図5参照)。
図5から図7に示すように、距離検出器20を固定部31に固定する際に、距離検出器20は、センサハウジング21の周面がセンサヘッド22の軸線に沿って支持部33の底面33a及び側面33dにそれぞれ線接触し、センサヘッド22が、支持部33の側面33cに面接触する。
すなわち、支持部33は、距離検出器20のうち主軸5の表面に正対する正面、本実施形態においてはセンサヘッド22、又は該正面に連なる側面、本実施形態においてはセンサハウジング21の周面に接触可能に構成されている。
押圧手段34は、支持部33の側面33bに垂直であって、支持部33に支持される距離検出器20のセンサヘッド22の軸心よりも高い位置に備えられた雌ネジ部35と、雌ネジ部35に螺合可能な雄ネジ部36を有する押圧部としてのボルト37とを備えている。なお、雌ネジ部35及び雄ネジ部36は右螺子から構成されている。
ボルト37は、六角穴つきボルトから構成され、その先端部38は先端角が60度程度となるように面取加工されている。
なお、雄ネジ部36は、雌ネジ部35に対して螺進して、先端部38が、側面33bから側面33dに向けて突出可能な適当な長さが必要である。
図5及び図7に示すように、ボルト37を、支持部33に支持された距離検出器20に近づく方向に螺進させて、その先端部38を距離検出器20のセンサハウジング21に当接させることによって、距離検出器20は、ボルト37の先端部38、支持部33の底面33a,側面33dの三箇所において挟持される。
距離検出器20を、ボルト37と支持部33とによって挟持する際に、雌ネジ部35及び雄ネジ部36は右螺子から構成されていることから、ボルト37を螺進させると、ボルト37の先端部38は、距離検出器20のセンサハウジング21に対して、センサヘッド22の正面を、固定部31の側面33cに押しつけるように接触する(図6参照)。
したがって、ボルト37を螺進させると、距離検出器20は固定部31において、センサハウジング21の周面が支持部33の底面33a及び側面33dに線接触し、センサヘッド22の正面が側面33cに面接触する所定の位置に支持される。これにより、距離検出器20が有する正面から当接部32までの距離が確定する。
このように、距離検出器20を、固定部31の支持部33に当接させて、押圧手段34によって距離検出器20を支持部33へと押圧させることによって、距離検出器20の固定部31における姿勢を安定させることができる。
一方、ボルト37を距離検出器20から離れる方向に螺退させて、先端部38を距離検出器20から離間させることによって、距離検出器20の挟持が解除される。
図3から図5に示すように、当接部32は、位置決め治具30の天面30bから見て、背面30f側に開いたコの字形状の切欠を形成する一対の突設部39,40を有している。
突設部39,40は、天面30bから底面30dにかけて、互いに対向する角が面取りされ、傾斜面39a,40aが形成されている。したがって、主軸5の表面は、突設部39,40の傾斜面39a,40aのそれぞれに主軸5の軸心に沿って線接触する。
主軸5の径が大小しても、突設部39,40の傾斜面39a,40aのそれぞれに主軸5の表面が線接触する限りにおいて、位置決め治具30は、距離検出器20の位置決めが可能である。
なお、位置決め治具30の当接部32を主軸5の表面に当接させた状態であるときに、主軸5の表面から、センサヘッド22までの距離が所定の距離、本実施形態においては、1〜5mm、好ましくは2〜4mm、さらに好ましくは3mm程度となるように、突設部39,40の背面30fからの突設長さ及び傾斜面39a,40aの斜度が設計されている。
また、突設部39,40の中央と、固定部31において固定されたセンサヘッド22の中心とが一致するように構成されている(図5参照)。
以上の構成により、固定部31に距離検出器20が固定された位置決め治具30の当接部32を主軸5の表面に当接させると、距離検出器20は、センサヘッド22が主軸5の表面に正対する所定位置、すなわち距離検出器20は主軸5に対する直角度が±5°以内であり、主軸5の表面から1〜5mm、好ましくは2〜4mm、さらに好ましくは3mm程度離間した所定位置に位置決めされる。
この状態のまま、クランプアーム15の各関節機構17によってアーム18の固定をすることにより、距離検出器20は、所定位置において位置決め状態が保持される(図2参照)。そして、ボルト37を距離検出器20から離れる方向に螺退させて、先端部38を距離検出器20から離間させることによって、距離検出器20の挟持が解除され、位置決め治具30を取り除くことができる。
すなわち、距離検出器20を、位置決め治具30の固定部31において固定し、距離検出器20が固定された状態にある位置決め治具30の当接部32を主軸5の表面に当接させ、固定部31における距離検出器20の固定を解除し、位置決め治具30を、距離検出器20の位置に影響を与えることなく下方に取り除くという、主軸5の表面から離間した所定位置に配置されるべき距離検出器20を、所定位置に位置決めする位置決め方法が実現される。
以上のように、固定部31に距離検出器20が固定された位置決め治具30の当接部32を主軸5の表面に当接させるという簡単な作業によって、距離検出器20は主軸5に対する所定位置に位置決めされるため、熟練を要することなく素早く正確に位置決めが可能となる。
上述した実施形態においては、距離検出器20は、センサハウジング21の周面がセンサヘッド22の軸線に沿って支持部33の底面33a及び側面33dにそれぞれ線接触し、センサヘッド22が、支持部33の側面33cに面接触する構成について説明したが、これに限らない。例えば、支持部33の二つの側面33c,33d及び底面33aにそれぞれ突起部を設け、センサハウジング21やセンサヘッド22がこれらの突起部に点接触する構成であってもよい。また、支持部33の底面33a及び側面33dの形状をセンサハウジング21の周面に対応した形状とすることによって、センサハウジング21の周面が底面33a及び側面33dに面接触するように構成してもよい。
上述した実施形態においては、支持部33は、側面33cを備える場合について説明したがこれに限らない。支持部33は、側面33cを備えることなく、ボルト37による挟持に際して、距離検出器20の主軸5の表面からの距離を手動で調節してもよい。その際、図8に示すように、主軸5の表面と、センサヘッド22との間にスペーサ41を使用してもよい。
上述した実施形態においては、位置決め治具30は、正面30a及び天面30bから見て、天面30b側及び正面30a側に開いたコの字形状の切欠に、一つの底面33aと、三つの側面33b,33c,33dとを有する支持部33を備えている場合について説明したがこれに限らない。図9から図11に示すように、支持部33は、位置決め治具30の天面30bから見ると正面30a側に開いたコの字形状をしているが、正面30aから見ると、天面30b側に開いたV字形状である切欠に、一つの側面42aと、二つの傾斜した底面42b,42cを有する支持部42を備えていてもよい。
その際、押圧手段は、距離検出器20のセンサハウジング21を真上から鉛直下方に押圧するボルト機構43から構成されていてもよい。ボルト機構43は、センサハウジング21に当接するボルト43aと、このボルト43aを螺合可能、かつ、支持部33に着脱可能に取り付けるプレート43bとから構成されている。
上述した実施形態においては、押圧手段34としてボルトを用いたが、これに限らない。押圧手段34として板バネなどの付勢手段を用いてもよい。
上述した実施形態においては、当接部32は、主軸5の表面に対して、傾斜面39a,40aにおいて線接触する場合について説明したがこれに限らない。当接部32は、主軸5の表面に対して、面接触してもよい、すなわち図12に示すように、主軸5の表面に沿う曲面39b,40bによって接触するように構成されていてもよいし、点接触してもよい、すなわち図13に示すように、先端の尖った突起部39c,40cによって接触するように備えられてもよいし、図14に示すように、先端の丸められた突起部39d,40dによって接触するように備えられてもよい。また、これら点、線又は面の組み合わせによって、接触するように構成されていてもよい。
上述した実施形態においては、位置決め治具30によって位置決めされる対象物が、立軸ポンプ1の主軸5の振動変移を検出する距離検出器20である場合について説明したが、これに限らない。対象物は、例えば、ベルトコンベアを流れる所定部材を非接触で検出する検出器のほか、往復変動の計測及び監視、金属の変位測定及び監視、加工機のテーブルの位置決め、シャシーのひずみ及び平行度の測定、又は歯車の回転検知を行う検出器であってもよい。
上述した実施形態においては、所定部材が立軸ポンプ1の主軸5である場合について説明したが、これに限らない。例えば、図15に示すように、所定部材は、角柱状の部材50であってもよい。その際、位置決め治具60は、部材50の一つの稜を挟む二面にそれぞれ面接触する平面61a,61bを有する当接部61を備えていればよい。なお、位置決め治具60に関して、上述した位置決め治具30と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
または、図16に示すように、所定部材は、断面がL字状の部材51であってもよい。
その際、位置決め治具62は、部材51の一つの稜を挟む二面にそれぞれ面接触する平面63a,63bを有する当接部63を備えていればよい。なお、位置決め治具62に関して、上述した位置決め治具30と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
または、図17に示すように、所定部材は、球状の部材52であってもよい。その際、位置決め治具64は、部材52の表面にそれぞれ点接触する突起部65a,65b,65cを有する当接部65を備えていればよい。なお、位置決め治具64に関して、上述した位置決め治具30と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態においては、位置決め治具30は、アルミニウムから構成される場合について説明したが、位置決め治具30の素材はアルミニウムに限らない。素材は、適度な強さがありながら軽い材料であれば好ましく、その他の金属であってもよいし、樹脂であってもよい。
上述したいずれの実施形態も本発明の一例であり、当該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲において適宜変更設計可能である。
5 :主軸(所定部材)
20 :距離検出器(対象物)
30 :位置決め治具
31 :固定部
32 :当接部
33 :支持部
34 :押圧手段
35 :雌ネジ部
36 :雄ネジ部
37 :ボルト(押圧部)
38 :先端部
C :軸心

Claims (8)

  1. 所定部材の表面から離間した所定位置に配置されるべき対象物を、前記所定位置に位置決めする位置決め治具であって、
    前記対象物を着脱自在に固定可能な固定部と、
    前記所定部材の表面に当接可能な当接部と、を備え、
    前記固定部及び前記当接部は、前記固定部に前記対象物を固定した状態であるときに、前記当接部を前記所定部材の表面に当接させることにより、前記対象物を前記所定位置に配置するように構成されていることを特徴とする位置決め治具。
  2. 前記当接部は、前記所定部材の表面に対して、点、線若しくは面のいずれか、又はそれらの組み合わせによって、接触するように構成されている請求項1に記載の位置決め治具。
  3. 前記固定部は、前記対象物を、該対象物の表面の少なくとも一箇所において支持可能な支持部と、前記対象物の表面のうち前記支持部に支持されている箇所ではない箇所を押圧して、前記対象物を前記支持部との間で挟持可能な押圧手段とを有する請求項1又は2に記載の位置決め治具。
  4. 前記支持部は、前記対象物のうち、前記所定部材の表面に正対する正面を支持可能に構成されている請求項3に記載の位置決め治具。
  5. 前記支持部は、前記対象物の表面に対して、点、線若しくは面のいずれか、又はそれらの組み合わせによって、接触するように構成されている請求項3又は4に記載の位置決め治具。
  6. 前記押圧手段は、前記固定部に備えられた雌ネジ部と、前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有する押圧部とを備え、
    前記押圧部を前記支持部に支持された前記対象物に近づく方向に螺進させて、その先端部を前記対象物に当接させることによって、前記対象物は前記押圧部と前記支持部とによって挟持され、
    前記押圧部を前記対象物から離れる方向に螺退させて、前記先端部を前記対象物から離間させることによって、前記対象物の挟持が解除されるように構成されている請求項3から5のいずれか一項に記載の位置決め治具。
  7. 前記所定部材は、その軸心まわりに回転可能な円柱形状の回転体であって、
    前記対象物は、回転状態にある前記回転体の表面の変位を測定可能な距離検出器である請求項1から6のいずれか一項に記載の位置決め治具。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の位置決め治具を用いて、所定部材の表面から離間した所定位置に配置されるべき対象物を、前記所定位置に位置決めする位置決め方法であって、
    前記対象物を、前記位置決め治具の固定部において固定し、
    前記対象物が固定された状態にある前記位置決め治具の当接部を前記所定部材の表面に当接させ、
    前記固定部における前記対象物の固定を解除し、
    前記位置決め治具を、前記対象物の位置に影響を与えることなく取り除くことを特徴とする位置決め方法。
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