JP2019107825A - 三次元造形物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度部分と低密度部分とを有する三次元造形物を一括焼結により構成する。【解決手段】層を積層することにより三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法であって、第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて第1層310を形成する第1層形成工程(ステップS130)と、第2の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて第2層300を形成する第2層形成工程(ステップS140)と、第1の粉末及び第2の粉末を焼結させる焼結工程(ステップS160)と、を有し、第1の粉末と第2の粉末とが同じ材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末の平均粒径を第2の粉末の平均粒径に合わせることで、焼結工程における第1層と第2層の収縮率の差を低減する。【選択図】図13

Description

本発明は、三次元造形物の製造方法に関する。
従来から、様々な三次元造形物の製造方法が使用されている。このうち、三次元造形物の構成材料で複数の層を形成して三次元造形物を製造する方法がある。
例えば、特許文献1には、三次元造形物の構成材料である粉末を用いて複数の層を形成して三次元造形物を製造する方法であって、高密度造形部の層を形成するとともに該層を固化し、その後、低密度造形部の層を形成するとともに該層を固化することで、高密度部分と低密度部分とを有する三次元造形物を形成する三次元造形物の製造方法が開示されている。
特開2010−65259号公報
特許文献1に開示される三次元造形物の製造方法においては、高密度部分と低密度部分とを有する三次元造形物を製造する場合に、高密度部分の固化と低密度部分の固化とを別々に行っていたため、製造効率が良くなかった。このため、高密度部分と低密度部分とを一括して固化することが好ましい。しかしながら、固化として焼結を行う場合、従来の三次元造形物の製造装置を用いて高密度部分と低密度部分とを有する三次元造形物を一括焼結すると、高密度部分と低密度部分との焼結に伴う収縮率の違いにより、一括焼結に伴って三次元造形物が変形などする場合があった。
そこで、本発明の目的は、高密度部分と低密度部分とを有する三次元造形物を一括焼結により効率よく製造することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の三次元造形物の製造方法は、層を積層することにより三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法であって、第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて前記層のうちの第1層を形成する第1層形成工程と、第2の粉末と有機材料である第3の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて前記層のうちの第2層を形成する第2層形成工程と、前記第1層と前記第2層とを含む積層体を加熱して前記第1の粉末及び前記第2の粉末を焼結させる焼結工程と、を有し、前記第1の粉末と前記第2の粉末とが同じ材料である場合、前記第1組成物における前記第1の粉末の充填率を前記第2組成物における前記第2の粉末と前記第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、前記第1の粉末の平均粒径を前記第2の粉末の平均粒径に合わせることで、前記焼結工程における前記第1層と前記第2層の収縮率の差を低減することを特徴とする。
本態様によれば、第1の粉末と前記第2の粉末とが同じ材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末の平均粒径を第2の粉末の平均粒径に合わせることで、焼結工程における第1層と第2層の収縮率の差を低減する。このことで、高密度部分(第1層)と低密度部分(第2層)とを有する三次元造形物を一括焼結することが可能になる。
本発明の第2の態様の三次元造形物の製造方法は、層を積層することにより三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法であって、第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて前記層のうちの第1層を形成する第1層形成工程と、第2の粉末と有機材料である第3の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて前記層のうちの第2層を形成する第2層形成工程と、前記第1層と前記第2層とを含む積層体を加熱して前記第1の粉末及び前記第2の粉末を焼結させる焼結工程と、を有し、前記第1の粉末と前記第2の粉末とが異なる材料である場合、前記第1組成物における前記第1の粉末の充填率を前記第2組成物における前記第2の粉末と前記第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、前記第1の粉末及び前記第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように前記第1の粉末の平均粒径及び前記第2の粉末の平均粒径が決められていることで、前記焼結工程における前記第1層と前記第2層の収縮率の差を低減することを特徴とする。
本態様によれば、第1の粉末と前記第2の粉末とが異なる材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径が決められていることで、焼結工程における第1層と第2層の収縮率の差を低減する。このことで、高密度部分(第1層)と低密度部分(第2層)とを有する三次元造形物を一括焼結することが可能になる。
なお、「合わせる」及び「およそ同一」とは、完全に同じである場合だけでなく概ね同じであればよい意味である。例えば、充填率の違いが3ポイント以下(42%と45%など)である場合や、平均粒径の違いが20%以下(2μmと2.5μm、4μmと5μmなど)である場合や、相対密度の比の違いが2%以下である場合等が該当する。また、「平均粒径」としては、例えば、d50等を採用できる。
本発明の第3の態様の三次元造形物の製造方法は、前記第1又は第2の態様において、前記積層体は、前記第2層で構成されるセル構造部が形成され、前記セル構造部の内部に前記第1層で構成されるパイプ部が形成されることを特徴とする。
本態様によれば、積層体は、第2層で構成されるセル構造部が形成され、セル構造部の内部に第1層で構成されるパイプ部が形成される。すなわち、セル構造部は低密度で形成されることで熱伝導率が低くなり、パイプ部が形成される第1層の対応部分は高密度で形成されることで熱伝導率が高くなる。したがって、例えば、熱源を第1層の対応部分に接触させてパイプ部に冷却水を流すなどして該パイプ部を冷やす構成とすることで、該積層体を、セル構造部(第2層の対応部分)から周囲への熱の移動を効果的に抑制できる、高性能なヒートシンクなどに使用できる。
本発明の第4の態様の三次元造形物の製造方法は、前記第1又は第2の態様において、前記積層体は、基部と該基部から延びる柱状部とが前記第2層で形成され、前記基部の反対側から前記柱状部の内部に一部が挿入された形状が前記第1層で形成されることを特徴とする。
本態様によれば、積層体は、基部と該基部から延びる柱状部とが第2層で形成され、基部の反対側から柱状部の内部に一部が挿入された形状が第1層で形成される。すなわち、基部は低密度で形成されることで熱伝導率が低くなり、基部の反対側(第1層の対応部分)は高密度で形成されることで熱伝導率が高くなり、基部と該基部の反対側との間の領域の柱状部の周囲に空間部分が形成される。したがって、例えば、熱源を基部の反対側(第1層の対応部分)に接触させて基部を冷却水などで冷やす構成とすることで、該積層体を、基部側への熱の移動を効果的に抑制しつつ、第2層の対応部分である基部から柱状部側へ冷却水を浸透させ、柱状部の周囲の空間部分で冷却水を蒸発させて潜熱を吸収することにより、高性能なループ・ヒート・パイプ(LHP)などに使用できる。
本発明の第5の態様の三次元造形物の製造方法は、前記第1から第4のいずれか1項の態様において、前記積層体は、前記層の積層方向及び該積層方向と交差する交差方向の少なくとも一方における前記第1層及び前記第2層の存在比率を変化させて形成されることを特徴とする。
本態様によれば、積層体は積層方向及び交差方向の少なくとも一方における第1層及び第2層の存在比率を変化させて形成されるので、三次元造形物の使用態様などに応じて、積層体に熱伝導率の勾配を形成することができる。
本発明の一の実施形態に係る三次元造形物の製造装置の構成を示す概略構成図。 図1に示すC部の拡大図。 本発明の一の実施形態に係る三次元造形物の製造装置の構成を示す概略構成図。 図2に示すC’部の拡大図。 本発明の一の実施形態に係るヘッドベースの概略透視図。 本発明の一の実施形態に係るヘッドユニットの配置と、三次元造形物の形成形態と、の関係を概念的に説明する平面図。 本発明の一の実施形態に係るヘッドユニットの配置と、三次元造形物の形成形態と、の関係を概念的に説明する平面図。 本発明の一の実施形態に係るヘッドユニットの配置と、三次元造形物の形成形態と、の関係を概念的に説明する平面図。 三次元造形物の形成形態を概念的に説明する概略図。 三次元造形物の形成形態を概念的に説明する概略図。 ヘッドベースに配置されるヘッドユニットの、その他の配置の例を示す模式図。 ヘッドベースに配置されるヘッドユニットの、その他の配置の例を示す模式図。 本発明の一実施例に係る三次元造形物の製造方法のフローチャート。 本発明の一実施例に係る三次元造形物の製造例を説明するための図。 本発明の一の実施形態に係る三次元造形物の製造装置を用いて形成されたヒートシンクを表す概略断面図。 本発明の一の実施形態に係る三次元造形物の製造装置を用いて形成されたループ・ヒート・パイプを表す概略断面図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
図1〜図4は本発明の一の実施形態に係る三次元造形物の製造装置の構成を示す概略構成図である。
ここで、本実施形態の三次元造形物の製造装置は、2種類の材料供給部(ヘッドベース)を備えている。このうち、図1及び図2は、一の材料供給部(第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を供給する材料供給部)のみを表した図である。また、図3及び図4は、別の一の材料供給部(第2の粉末と有機材料である第3の粉末とバインダーとを含む第2組成物を供給する材料供給部)のみを表した図である。
なお、本明細書における「三次元造形」とは、いわゆる立体造形物を形成することを示すものであって、例えば、平板状、いわゆる二次元形状の形状であっても厚さを有する形状を形成することも含まれる。また、「支持する」とは、下側から支持する場合の他、横側から支持する場合や、場合によっては上側から支持する場合も含む意味である。
また、本実施例の第1組成物及び第2組成物は、何れも、三次元造形物を構成する粉末粒子と溶媒と該溶媒に可溶なバインダーとを含む三次元造形用ペースト(流動性材料)である。そして、第1組成物は三次元造形物の積層体の高密度部分を形成する構成材料に対応し、第2組成物は三次元造形物の積層体の低密度部分を形成する構成材料に対応する。ただし、このような三次元造形物の構成材料に限定されず、第1組成物及び第2組成物として、常温ではフィラメント状やペレット状などの固体であって、加熱することで流動状態になるコンパウンドなどを使用してもよい。
図1及び図3に示す三次元造形物の製造装置2000(以下、形成装置2000という)は、基台110と、基台110に備える駆動手段としての駆動装置111によって、図示するX,Y,Z方向の移動、あるいはZ軸を中心とする回転方向に駆動可能に備えられたステージ120を備えている。
そして、図1及び図2で表されるように、一方の端部が基台110に固定され、他方の端部に第1組成物を吐出する第1組成物吐出部1230を備えるヘッドユニット1400を複数保持するヘッドベース1100が保持固定される、ヘッドベース支持部130を備えている。
また、図3及び図4で表されるように、一方の端部が基台110に固定され、他方の端部に第2組成物を吐出する第2組成物吐出部1730を備えるヘッドユニット1900を複数保持するヘッドベース1600が保持固定される、ヘッドベース支持部730と、を備えている。
ここで、ヘッドベース1100と、ヘッドベース1600とは、XY平面において並列に設けられている。
なお、第1組成物吐出部1230と第2組成物吐出部1730とは同様の構成のものである。ただし、このような構成に限定されない。
ステージ120上には、三次元造形物500(三次元造形物の積層体)が形成される過程での層501、502及び503が形成される。三次元造形物500の形成には、電磁波照射部などによる熱エネルギーの照射がなされてもよい。このような構成である場合、ステージ120の熱からの保護のため、耐熱性を有する試料プレート121を用いて、試料プレート121の上に三次元造形物500を形成してもよい。本実施形態の試料プレート121は頑丈で製造の容易な金属製のものである。しかしながら、試料プレート121としては、例えばセラミック板を用いることで、高い耐熱性を得ることができ、更に脱脂や焼結などがされる三次元造形物500の構成材料(第1組成物及び第2組成物)との反応性も低く、三次元造形物500の変質を防止することができる。なお、図1及び図3では、説明の便宜上、層501、502及び503の3層を例示したが、所望の三次元造形物500の形状まで(図1及び図3中の層50nまで)積層される。
ここで、層501、502、503、・・・50nは、各々、第1組成物吐出部1230から吐出される第1組成物で形成される第1層310と、第2組成物吐出部1730から吐出される第2組成物で形成される第2層300と、で構成される。
また、図2は、図1に示すヘッドベース1100を示すC部拡大概念図である。図2に示すように、ヘッドベース1100は、複数のヘッドユニット1400が保持されている。詳細は後述するが、1つのヘッドユニット1400は、第1組成物供給装置1200に備える第1組成物吐出部1230が保持治具1400aに保持されることで構成される。第1組成物吐出部1230は、吐出ノズル1230aと、材料供給コントローラー1500によって吐出ノズル1230aから第1組成物を吐出させる吐出駆動部1230bと、を備えている。
図4は、図3に示すヘッドベース1600を示すC’部拡大概念図である。図4に示すように、ヘッドベース1600は、複数のヘッドユニット1900が保持されている。ヘッドユニット1900は、第2組成物供給装置1700に備える第2組成物吐出部1730が保持治具1900aに保持されることで構成される。第2組成物吐出部1730は、吐出ノズル1730aと、材料供給コントローラー1500によって吐出ノズル1730aから第2組成物を吐出させる吐出駆動部1730bと、を備えている。
図1及び図2で表されるように、第1組成物吐出部1230は、ヘッドベース1100に保持されるヘッドユニット1400それぞれに対応させた第1組成物を収容した第1組成物供給ユニット1210と供給チューブ1220により接続されている。そして、所定の第1組成物が第1組成物供給ユニット1210から第1組成物吐出部1230に供給される。第1組成物供給ユニット1210には、本実施形態に係る形成装置2000によって造形される三次元造形物500の高密度部分の構成材料である第1組成物が第1組成物収容部1210aに収容され、個々の第1組成物収容部1210aは、供給チューブ1220によって、個々の第1組成物吐出部1230に接続されている。このように、個々の第1組成物収容部1210aを備えることにより、ヘッドベース1100から、複数の異なる種類の第1組成物を供給することができる。
図3及び図4で表されるように、第2組成物吐出部1730は、ヘッドベース1600に保持されるヘッドユニット1900それぞれに対応させた第2組成物を収容した第2組成物供給ユニット1710と供給チューブ1720により接続されている。そして、所定の第2組成物が第2組成物供給ユニット1710から第2組成物吐出部1730に供給される。第2組成物供給ユニット1710には、本実施形態に係る形成装置2000によって造形される三次元造形物500の低密度部分の構成材料である第2組成物が第2組成物収容部1710aに収容され、個々の第2組成物収容部1710aは、供給チューブ1720によって、個々の第2組成物吐出部1730に接続されている。このように、個々の第2組成物収容部1710aを備えることにより、ヘッドベース1600から、複数の異なる種類の第2組成物を供給することができる。
なお、本実施例の形成装置2000で使用される構成材料(第1組成物及び第2組成物)としての三次元造形用ペーストについての詳細は後述する。
形成装置2000には、図示しない、例えばパーソナルコンピューター等のデータ出力装置から出力される三次元造形物500の造形用データに基づいて、上述したステージ120、第1組成物供給装置1200に備える第1組成物吐出部1230、並びに、第2組成物供給装置1700に備える第2組成物吐出部1730を制御する制御手段としての制御ユニット400を備えている。そして、制御ユニット400は、ステージ120及び第1組成物吐出部1230が連携して駆動及び動作するよう制御し、ステージ120及び第2組成物吐出部1730が連携して駆動及び動作するよう制御する制御部としての役割を兼ねている。
基台110に移動可能に備えられているステージ120は、制御ユニット400からの制御信号に基づき、ステージコントローラー410においてステージ120の移動開始と停止、移動方向、移動量、移動速度などを制御する信号が生成され、基台110に備える駆動装置111に送られ、図示するX、Y、Z方向にステージ120が移動する。ヘッドユニット1400に備える第1組成物吐出部1230では、制御ユニット400からの制御信号に基づき、材料供給コントローラー1500において第1組成物吐出部1230に備える吐出駆動部1230bにおける吐出ノズル1230aからの材料吐出量などを制御する信号が生成され、生成された信号により吐出ノズル1230aから所定量の第1組成物が吐出される。
同様に、ヘッドユニット1900に備える第2組成物吐出部1730では、制御ユニット400からの制御信号に基づき、材料供給コントローラー1500において第2組成物吐出部1730に備える吐出駆動部1730bにおける吐出ノズル1730aからの材料吐出量などを制御する信号が生成され、生成された信号により吐出ノズル1730aから所定量の第2組成物が吐出される。
次に、ヘッドユニット1400についてさらに詳細に説明する。なお、ヘッドユニット1900は、ヘッドユニット1400と同様の構成である。このため、ヘッドユニット1900についての詳細な構成の説明は省略する。
図5、並びに、図6〜図8は、ヘッドベース1100に複数保持されるヘッドユニット1400及び第1組成物吐出部1230の保持形態の一例を示し、このうち図6〜図8は、図2に示す矢印D方向からのヘッドベース1100の外観図である。
図5に示すように、ヘッドベース1100に複数のヘッドユニット1400が、図示しない固定手段によって保持されている。また、図6〜図8で表されるように、本実施形態に係る形成装置2000のヘッドベース1100では、図下方より第1列目のヘッドユニット1401、第2列目のヘッドユニット1402、第3列目のヘッドユニット1403、そして第4列目のヘッドユニット1404の、4ユニットが千鳥状(互い違い)に配置されたヘッドユニット1400を備えている。そして、図6で表されるように、ステージ120をヘッドベース1100に対してX方向に移動させながら各ヘッドユニット1400から構成材料(第1組成物)を吐出させて構成層構成部50(構成層構成部50a、50b、50c及び50d)が形成される。構成層構成部50の形成手順については後述する。ここで、第1組成物吐出部1230から吐出されて形成された構成層構成部50の層は第1層310(図1参照)に対応し、第2組成物吐出部1730から吐出されて形成された構成層構成部50の層は第2層300(図3参照)に対応する。
なお、図示しないが、それぞれのヘッドユニット1401〜1404に備える第1組成物吐出部1230は、吐出駆動部1230bを介して第1組成物供給ユニット1210に供給チューブ1220で繋がれる構成となっている。
図5に示すように、第1組成物吐出部1230は吐出ノズル1230aから、ステージ120上に載置された試料プレート121上に向けて三次元造形物500の構成材料(ペースト状の流動性材料)である材料Mが吐出される。ヘッドユニット1401では、材料Mが液滴状で吐出される吐出形態を例示し、ヘッドユニット1402では、材料Mが連続体状で供給される吐出形態を例示している。材料Mの吐出形態は、液滴状であっても連続体状であっても、どちらでもよいが、本実施形態では材料Mは液滴状で吐出される形態により説明する。
吐出ノズル1230aから液滴状に吐出された材料Mは、略重力方向に飛翔し、試料プレート121上に着弾する。ステージ120は移動し、着弾した材料Mにより構成層構成部50が形成される。この構成層構成部50の集合体が、試料プレート121上に形成される三次元造形物500の第1層310(図1参照)として形成される。
次に、構成層構成部50の形成手順について、図6〜図8、並びに、図9及び図10を用いて説明する。
図6〜図8は、本実施形態のヘッドユニット1400の配置と、構成層構成部50の形成形態と、の関係を概念的に説明する平面図である。そして、図9及び図10は、構成層構成部50の形成形態を概念的に表す側面図である。
まず、ステージ120が+X方向に移動すると、複数の吐出ノズル1230aから材料Mが液滴状に吐出され、試料プレート121の所定の位置に材料Mが配置され、構成層構成部50が形成される。
より具体的には、まず、図9で表されるように、ステージ120を+X方向に移動させながら、複数の吐出ノズル1230aから試料プレート121の所定の位置に一定の間隔で材料Mを配置させる。
次に、図10で表されるように、ステージ120を−X方向に移動させながら、一定の間隔で配置された材料Mの間を埋めるように新たに材料Mを配置させる。
ただし、ステージ120を+X方向に移動させながら、複数の吐出ノズル1230aから試料プレート121の所定の位置に材料Mが重なるように(間隔を空けないように)配置させる構成(ステージ120のX方向における往復移動で構成層構成部50を形成する構成ではなく、ステージ120のX方向における片側の移動のみで構成層構成部50を形成する構成)としても良い。
上記のように構成層構成部50を形成することによって、図6で表されるような、各ヘッドユニット1401、1402、1403及び1404のX方向における1ライン分(Y方向における1ライン目)の構成層構成部50(構成層構成部50a、50b、50c及び50d)が形成される。
次に、各ヘッドユニット1401、1402、1403及び1404のY方向における2ライン目の構成層構成部50’(構成層構成部50a’、50b’、50c’及び50d’)を形成するため、−Y方向にヘッドベース1100を移動させる。移動量は、ノズル間のピッチをPとすると、P/n(nは自然数)ピッチ分だけ−Y方向に移動させる。本実施例ではnを3として説明する。
図9及び図10で表されるような、上記と同様な動作を行うことで、図7で表されるような、Y方向における2ライン目の構成層構成部50’(構成層構成部50a’、50b’、50c’及び50d’)が形成される。
次に、各ヘッドユニット1401、1402、1403及び1404のY方向における3ライン目の構成層構成部50’’(構成層構成部50a’’、50b’’、50c’’及び50d’’)を形成するため、−Y方向にヘッドベース1100を移動させる。移動量は、P/3ピッチ分だけ−Y方向に移動させる。
そして、図9及び図10で表されるような、上記と同様な動作を行うことで、図8で表されるような、Y方向における3ライン目の構成層構成部50’’(構成層構成部50a’’、50b’’、50c’’及び50d’’)が形成され、第1層310を得ることができる。
また、第1組成物吐出部1230から吐出される材料Mを、ヘッドユニット1401、1402、1403、1404のいずれか1ユニット、あるいは2ユニット以上からその他ヘッドユニットと異なる第1組成物を吐出供給することもできる。従って、本実施形態に係る形成装置2000を用いることによって、異種材料から形成される三次元造形物を得ることができる。
なお、第1層目の層501において、上述したように第1層310を形成する前或いは後に、第2組成物吐出部1730から第2組成物を吐出させて、同様の方法で、第2層300を形成することができる。そして、層501に積層させて層502、503、・・・50nを形成する際にも、同様に、第1層310及び第2層300を形成することができる。ただし、層501、502、503、・・・50nのいずれか少なくとも1つの層を第1層310又は第2層300の一方のみで形成してもよい。
上述の本実施形態に係る形成装置2000が備えるヘッドユニット1400及び1900の数及び配列は、上述した数及び配列に限定されない。図11及び図12に、その例として、ヘッドベース1100に配置されるヘッドユニット1400の、その他の配置の例を模式図的に示す。
図11は、ヘッドベース1100にヘッドユニット1400をX軸方向に複数、並列させた形態を示す。図12は、ヘッドベース1100にヘッドユニット1400を格子状に配列させた形態を示す。なお、いずれも配列されるヘッドユニットの数は、図示の例に限定されない。
次に、本実施例の第1組成物及び第2組成物としての各々の三次元造形用ペーストについて詳細に説明する。
第1組成物の第1の粉末及び第2組成物の第2の粉末として、例えばマグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単体粉末、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金(マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金)などの混合粉末を使用することができる。また、第2組成物の第3の粉末として、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの汎用エンジニアリングプラスチックを用いることが可能である。その他、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどのエンジニアリングプラスチック(樹脂)などの有機材料の単体粉末もしくは混合粉末を使用することができる。そして、第1組成物及び第2組成物として、これらの粉末と、溶剤と、バインダーとを含むペースト状の混合材料にして用いることが可能である。
このように、第1組成物及び第2組成物に特に限定はなく、第1の粉末及び第2の粉末として、上記金属以外の金属やセラミックスなども使用可能である。また、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどを好ましく使用可能である。
溶剤としては、例えば、水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸iso−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等)等のイオン液体等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
バインダーとしては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)或いはその他の熱可塑性樹脂を用いることができる。
次に、上記形成装置2000を用いて行う三次元造形物の製造方法の一例についてフローチャートを用いて説明する。
ここで、図13は、本実施例に係る三次元造形物の製造方法のフローチャートである。
図13で表されるように、本実施例の三次元造形物の製造方法においては、最初にステップS110で、三次元造形物500のデータを取得する。詳細には、例えばパーソナルコンピューターにおいて実行されているアプリケーションプログラム等から、三次元造形物500の形状を表すデータを取得する。
次に、ステップS120で、制御ユニット400の制御により、層毎のデータを作成(生成)する。詳細には、三次元造形物500の形状を表すデータにおいて、Z方向の造形解像度に従ってスライスし、断面毎にビットマップデータ(断面データ)を生成する。
次に、ステップS130の第1層形成工程で、制御ユニット400の制御により、ステップS120で生成した断面データに基づき、第1組成物吐出部1230から第1組成物を吐出して、該断面データに基づく構成層構成部50(第1層310)を形成する。
次に、ステップS140の第2層形成工程で、制御ユニット400の制御により、ステップS120で生成した断面データに基づき、第2組成物吐出部1730から第2組成物を吐出して、該断面データに基づく構成層構成部50(第2層300)を形成する。
なお、ステップS130の第1層形成工程とステップS140の第2層形成工程との順番は、逆であってもよい。
そして、ステップS150により、制御ユニット400の制御により、ステップS120において生成された各層に対応するビットマップデータに基づく三次元造形物500の積層体の造形が終了するまで、ステップS130からステップS150までが繰り返される。
そして、ステップS160の焼結工程により、例えば不図示の恒温槽において、上記ステップで形成した三次元造形物500の積層体を加熱して、第1組成物中の第1の粉末及び第2組成物中の第2の粉末の焼結を実行する。なお、本ステップの焼結工程の前に、上記ステップで形成した三次元造形物500の積層体を脱脂する脱脂工程を設けてもよい。
そして、ステップS160の終了に伴い、本実施例の三次元造形物の製造方法を終了する。
上記のように、本実施例の三次元造形物の製造方法は、層501、502、503、・・・50nを積層することにより三次元造形物500を製造する三次元造形物の製造方法であって、第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて層501、502、503、・・・50nのうちの第1層310を形成する第1層形成工程(ステップS130)と、第2の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて層501、502、503、・・・50nのうちの第2層300を形成する第2層形成工程(ステップS140)と、第1層310と第2層300とを含む積層体を加熱して第1の粉末及び第2の粉末を焼結させる焼結工程(ステップS160)と、を有している。
そして、さらに、本実施例の三次元造形物の製造方法は、第1組成物における第1の粉末と第2組成物における第2の粉末とが同じ材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末の平均粒径を第2の粉末の平均粒径に合わせることで、ステップS150の焼結工程における前記第1層と前記第2層の収縮率の差を低減するようにしている。具体的には、ユーザーが、第1の粉末の平均粒径と第2の粉末の平均粒径とが略同等なるように第1の粉末及び第2の粉末を選択し、第1組成物における第1の粉末の充填率が第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と略同等となるように第1組成物及び第2組成物の組成を調整している。
一方、第1組成物における第1の粉末と第2組成物における第2の粉末とが異なる材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径が決められていることで、ステップS160の焼結工程における第1層310と第2層300の収縮率の差を低減するようにしている。なお、その具体的な方法については、後述する。
第1の粉末と第2の粉末とが同じ材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末の平均粒径を第2の粉末の平均粒径に合わせることで、焼結工程における第1層310と第2層300の収縮率の差を低減することができる。これは、三次元造形物500の構成材料(第1の粉末及び第2の粉末)が同じである場合、それらの粒子の充填率が小さいほど、また、粒径が小さい粒子を使用するほど、焼結に伴って他の成分が無くなることにより大幅に収縮する傾向になるが、第1の粉末と第2の粉末とで同じ粒径の粒子を使用し、第3の粉末の存在領域をそのまま空孔にすることで、収縮度合いを揃えることができる(ただし、第2層300のほうが第3の粉末に対応する空孔ができるため、空孔部分が多くなる)ためである。そして、焼結工程における第1層310と第2層300の収縮率の差を低減することで、高密度部分(第1層310)と低密度部分(第2層300)とを有する三次元造形物を一括焼結することを可能にしている。
なお、第3の粉末の平均粒径は、第1の粉末及び第2の粉末の平均粒径の3倍以上であることが好ましい。
また、第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合、第1組成物における第1の粉末の充填率を第2組成物における第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径が決められていることで、焼結工程における第1層310と第2層300の収縮率の差を低減することができる。これは、三次元造形物500の構成材料(第1の粉末及び第2の粉末)が異なる場合であっても、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径が決められていることで、収縮度合いを揃えることができるためである。そして、焼結工程における第1層310と第2層300の収縮率の差を低減することで、高密度部分(第1層310)と低密度部分(第2層300)とを有する三次元造形物を一括焼結することを可能にしている。
なお、「合わせる」及び「およそ同一」とは、完全に同じである場合だけでなく概ね同じであればよい意味である。例えば、充填率の違いが3ポイント以下(42%と45%など)である場合や、平均粒径の違いが20%以下(2μmと2.5μm、4μmと5μmなど)である場合や、相対密度の違いが2%以下である場合等が該当する。また、「平均粒径」としては、例えば、d50等を採用できる。
ここで、第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合に、第1の粉末の充填率を第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径を決める方法について、具体的に説明する。
ここで、図14は、本実施例の三次元造形物の製造方法により製造可能な三次元造形物500の製造例を説明するための図であり、本発明者らが実験を重ねるなどして鋭意検討して求めた、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径を決めるための概要図である。図14は、第1の粉末が銅(Cu)で第2の粉末がコンスタンタン(Cu−Ni合金)である場合の相図(液相Lか固相Sかその両方を含む状態か)を表しているとともに、各平均粒径の焼結温度を表している。なお、図14では、縦軸は温度、横軸はCuとNiの含有割合を表している。
本製造例においては、第1の粉末をCuとし、第2の粉末をCu:Ni=45:55となるCu−Ni合金(Cu−Ni(45−55))とする際の、第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径を決める例について説明する。
また、第1組成物及び第2組成物におけるバインダーの組成は、下記の表1のものを使用した。
Figure 2019107825
第1の粉末として平均粒径が1.5μmのCu粉末を採用した場合(図14におけるCuの割合が0wt%に相当)、その焼結温度は約850℃となる。そして、該850℃に対応する焼結温度となる第2の粉末としてのCu−Ni(45−55)の平均粒径は、図14(図14のAセット参照)から1μmとなる。
また、第1の粉末として平均粒径が3μmのCu粉末を採用した場合(図14におけるCuの割合が0wt%に相当)、その焼結温度は約900℃となる。そして、該900℃に対応する焼結温度となる第2の粉末としてのCu−Ni(45−55)の平均粒径は、図14(図14のAセット参照)から1.5μmとなる。
これらをまとめると、下記の表2のようになる。
Figure 2019107825
すなわち、第1の粉末及び第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように第1の粉末の平均粒径及び第2の粉末の平均粒径を決める方法とは、第1の粉末と第2の粉末とがともに1種類の粉末で構成されている場合、第1の粉末と第2の粉末の焼結温度が合うように平均粒径を選択する方法であると言い換えることができる。第1の粉末と第2の粉末の焼結温度が合うように平均粒径を選択することで、第1層310と第2層300とで収縮率に差ができることを抑制できるためである。
なお、上記製造例は第1の粉末がCuで第2の粉末がコンスタンタンである場合の例であるが、第1の粉末及び第2の粉末として異なる粉末を使用する場合は、実験を重ねるなどして図14に対応する両者の相関図を作成し、該相関図に沿って、上記と同様の方法で第1の粉末及び第2の粉末の粒径を決めることができる。
次に、上記形成装置2000(上記三次元造形物の製造方法)により形成される三次元造形物500の具体例について説明する。
ここで、図15は、上記形成装置2000(上記三次元造形物の製造方法)により形成されたヒートシンクを表す概略断面図である。また、図16は、上記形成装置2000(上記三次元造形物の製造方法)により形成されたループ・ヒート・パイプを表す概略断面図である。
[実施例1](第1の粉末と第2の粉末とが同じ材料である場合に対応)
第1組成物として、第1の粉末であるCuの平均粒径(d50)が2.5μmであって、第1の粉末の充填率が45%のペーストを用意した。また、第2組成物として、第2の粉末であるCuの平均粒径(d50)が2.5μmであり第3の粉末であるPA12(ポリアミド12)の平均粒径(d50)が10μmであって、第2の粉末と第3の粉末とを1:1の質量比で含み、第2の粉末と第3の粉末との合計の充填率が45%のペーストを用意した。そして、上記の第1組成物及び第2組成物を用いて、上記形成装置2000(上記三次元造形物の製造方法)により、図15で表される三次元造形物500(ヒートシンク)を形成した。具体的には、上記の第1組成物及び第2組成物を用いて、第1層形成工程及び第2層形成工程を各々実行し、その後、950℃で焼結工程を実行した。すると、第1層310の対応領域である高密度部分1310と第2層300の対応領域である低密度部分1300との収縮率が同等となり、図15で表されるように、変形などを生じていない三次元造形物500(ヒートシンク)を形成できた。
ここで、焼結工程後の第1層310の対応領域(高密度部分1310)の相対密度は98%となり、焼結工程後の第2層300の対応領域(低密度部分1300)の相対密度は74%となった。
図15で表されるヒートシンク(三次元造形物500の積層体)は、第2層300(低密度部分1300)で構成されるセル構造部1340が形成され、セル構造部1340の内部に第1層310(高密度部分1310)で構成されるパイプ部1320が形成される構成である。そして、該ヒートシンクは、このような構成であって、半導体チップなどの熱源1360を高密度部分1310で構成される接触部1350に接触させ、パイプ部1320に冷却水1370を流すことが可能な構成になっている。上記のように、セル構造部1340は低密度で形成されることで熱伝導率が低くなり、パイプ部1320が形成される第1層310の対応部分(高密度部分1310)は高密度で形成されることで熱伝導率が高くなる。したがって、上記三次元造形物の製造方法を実行し、図15で表されるヒートシンクのように、例えば、熱源1360を第1層310の対応部分に接触させてパイプ部1320に冷却水を流すなどして該パイプ部1320を冷やす構成とすることで、セル構造部1340(第2層300の対応部分)から周囲への熱の移動を効果的に抑制できる、高性能なヒートシンクを製造することができる。
[実施例2](第1の粉末と第2の粉末とが同じ材料である場合に対応)
上記の実施例1の第1組成物及び第2組成物を用いて、上記形成装置2000(上記三次元造形物の製造方法)により、図16で表される三次元造形物500(ループ・ヒート・パイプ:LHP)を形成した。具体的には、上記の第1組成物及び第2組成物を用いて、第1層形成工程及び第2層形成工程を各々実行し、その後、実施例1と同様、950℃で焼結工程を実行した。すると、第1層310の対応領域である高密度部分1310と第2層300の対応領域である低密度部分1300との収縮率が同等となり、図16で表されるように、変形などを生じていない三次元造形物500(LHP)を形成できた。なお、焼結工程後の高密度部分1310及び低密度部分1300の相対密度は、何れも実施例1と同様であった。
図16で表されるLHP(三次元造形物500の積層体)は、基部1341と該基部1341から延びる柱状部1342とが第2層300(低密度部分1300)で形成され、基部1341の反対側から柱状部1342の内部に一部が挿入された形状が第1層310(高密度部分1310)で形成される構成である。すなわち、基部1341は低密度で形成されることで熱伝導率が低くなり、基部1341の反対側(第1層310の対応部分)は高密度(高密度部分1310)で形成されることで熱伝導率が高くなり、基部1341と該基部1341の反対側との間の領域の柱状部1342の周囲に空間部分1330が形成されている。そして、該LHPは、このような構成であって、半導体チップなどの熱源1360を高密度部分1310で構成される接触部1351に接触させ、基部1341における空間部分1330とは反対側のパイプ1390(不図示の冷却部に接続されるなどしたループ状のパイプ)に冷却水1370を流すことが可能な構成になっている。本実施例の上記のように、基部1341及び柱状部1342は低密度で形成されることで熱伝導率が低くなり、基部1341の反対側から柱状部1342の内部に一部が挿入された第1層310の対応部分(高密度部分1310)は高密度で形成されることで熱伝導率が高くなる。したがって、上記三次元造形物の製造方法を実行し、図16で表されるLHPのように、例えば、熱源1360を基部1341の反対側の接触部1351(第1層310の対応部分)に接触させて基部1341を冷却水1370などで冷やす構成とすることで、該LHPを、基部1341側への熱の移動を効果的に抑制しつつ、第2層300の対応部分である基部1341から柱状部1342側へ冷却水1370を浸透させ、柱状部1342の周囲の空間部分1330で冷却水を蒸気1380に蒸発させて潜熱を吸収する(熱源1360を気化熱により冷やす)構成とすることができ、高性能LHPを製造することができる。なお、図16で表されるLHPでは、空間部分1330は柱状部1342と熱源1360とが合わさることで蒸気1380を通すパイプ状となっている。そして、空間部分1330が延びる方向とパイプ1390が延びる方向とは、共に、図16において紙面垂直方向である。
[実施例3](第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合に対応)
上記の実施例1の第1組成物及び第2組成物を用いる代わりに、第1の粉末及び第2の粉末として、Cu以外の粉末を用いることができる。
例えば、第1組成物として上記の実施例1の第1組成物を用い、第2組成物として、第2の粉末であるCu−Ni合金の平均粒径(d50)が1.5μmであり第3の粉末であるPA12(ポリアミド12)の平均粒径(d50)が10μmであって、第2の粉末と第3の粉末とを1:1の質量比で含むペーストを用いることができる。なお、本例においては、第2の粉末であるCu−Ni合金及び第3の粉末であるPA12は、実施例1の第1組成物及び第2組成物の焼結工程後の相対密度比と同様(第1組成物:第2組成物=98%:74%)になるように、焼結工程後の第2層300の対応領域の相対密度が74%となるように計算された平均粒径のものを選んだ。
[実施例4](第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合に対応)
また、第1組成物として上記の実施例1の第1組成物を用い、第2組成物として、第2の粉末をCuとNiの2種類を含み、Cuの平均粒径(d50)が2.5μmでありNiの平均粒径(d50)が1μmであるとともに、第3の粉末であるPA12(ポリアミド12)の平均粒径(d50)が10μmであって、CuとNiとPA12とを27.5:22.5:50の質量比で含むペーストを用いることができる。なお、本例においては、第2の粉末であるCu及びNi並びに第3の粉末であるPA12は、実施例1の第1組成物及び第2組成物の焼結工程後の相対密度比と同様(第1組成物:第2組成物=98%:74%)になるように、焼結工程後の第2層300の対応領域の相対密度が74%となるように計算された平均粒径のものを選んだ。
[その他の実施例](第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合に対応)
また、第1の粉末としてCuを使用し、第2の粉末として、Cu−Ni合金とCuの2種類の粉末、Cu−Ni合金とNiの2種類の粉末、Cu−Ni合金とCuとNiの3種類の粉末、なども使用可能である。さらには、第1の粉末としてAlやAlNなどのCu以外の粉末を用いることもできる。
また、第1の粉末と第2の粉末とが同じ材料である場合、第1の粉末と第2の粉末とが異なる材料である場合、の両方の場合を、積層体の積層方向(Z方向)及び該積層方向と交差する交差方向の少なくとも一方において、併存させてもよい。
また、三次元造形物500の積層体を、層501、502、503、・・・50nの積層方向(Z方向)及び該積層方向と交差する交差方向の少なくとも一方における第1層310及び第2層300の存在比率を変化させて形成させてもよい。積層方向及び交差方向の少なくとも一方における第1層310及び第2層300の存在比率を変化させて形成されるので、三次元造形物500の使用態様などに応じて、積層体に熱伝導率の勾配を形成することができるためである。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
50、50a、50b、50c、50d…構成層構成部、110…基台、
111…駆動装置、120…ステージ、121…試料プレート、
130…ヘッドベース支持部、300…第2層、310…第1層、
400…制御ユニット(制御部)、410…ステージコントローラー、
500…三次元造形物(三次元造形物の積層体)、
501、502、503、・・・50n…層、730…ヘッドベース支持部、
1100…ヘッドベース、1200…第1組成物供給装置、
1210…第1組成物供給ユニット、1210a…第1組成物収容部、
1220…供給チューブ、1230…第1組成物吐出部、1230a…吐出ノズル、
1230b…吐出駆動部、1300…低密度部分、1310…高密度部分、
1320…パイプ部、1330…空間部分、1340…セル構造部、1341…基部、
1342…柱状部、1350…接触部、1351…接触部、1360…熱源、
1370…冷却水、1380…蒸気、1390…パイプ、1400…ヘッドユニット、
1400a…保持治具、
1401、1402、1403及び1404…ヘッドユニット、
1500…材料供給コントローラー、1600…ヘッドベース、
1700…第2組成物供給装置、1710…第2組成物供給ユニット、
1710a…第2組成物収容部、1720…供給チューブ、
1730…第2組成物吐出部、1730a…吐出ノズル、1730b…吐出駆動部、
1900…ヘッドユニット、1900a…保持治具、
2000…形成装置(三次元造形物の製造装置)、M…材料(第1組成物、第2組成物)

Claims (5)

  1. 層を積層することにより三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法であって、
    第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて前記層のうちの第1層を形成する第1層形成工程と、
    第2の粉末と有機材料である第3の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて前記層のうちの第2層を形成する第2層形成工程と、
    前記第1層と前記第2層とを含む積層体を加熱して前記第1の粉末及び前記第2の粉末を焼結させる焼結工程と、を有し、
    前記第1の粉末と前記第2の粉末とが同じ材料である場合、前記第1組成物における前記第1の粉末の充填率を前記第2組成物における前記第2の粉末と前記第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、前記第1の粉末の平均粒径を前記第2の粉末の平均粒径に合わせることで、前記焼結工程における前記第1層と前記第2層の収縮率の差を低減することを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  2. 層を積層することにより三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法であって、
    第1の粉末とバインダーとを含む第1組成物を用いて前記層のうちの第1層を形成する第1層形成工程と、
    第2の粉末と有機材料である第3の粉末とバインダーとを含む第2組成物を用いて前記層のうちの第2層を形成する第2層形成工程と、
    前記第1層と前記第2層とを含む積層体を加熱して前記第1の粉末及び前記第2の粉末を焼結させる焼結工程と、を有し、
    前記第1の粉末と前記第2の粉末とが異なる材料である場合、前記第1組成物における前記第1の粉末の充填率を前記第2組成物における前記第2の粉末と前記第3の粉末との合計の充填率と合わせるとともに、前記第1の粉末及び前記第2の粉末を単独に焼結した場合に相対密度がおよそ同一となるように前記第1の粉末の平均粒径及び前記第2の粉末の平均粒径が決められていることで、前記焼結工程における前記第1層と前記第2層の収縮率の差を低減することを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載された三次元造形物の製造方法において、
    前記積層体は、前記第2層で構成されるセル構造部が形成され、前記セル構造部の内部に前記第1層で構成されるパイプ部が形成されることを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載された三次元造形物の製造方法において、
    前記積層体は、基部と該基部から延びる柱状部とが前記第2層で形成され、前記基部の反対側から前記柱状部の内部に一部が挿入された形状が前記第1層で形成されることを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された三次元造形物の製造方法において、
    前記積層体は、前記層の積層方向及び該積層方向と交差する交差方向の少なくとも一方における前記第1層及び前記第2層の存在比率を変化させて形成されることを特徴とする三次元造形物の製造方法。
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