JP2019106309A - 電池システムおよび電池セル - Google Patents

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Abstract

【課題】電池システムにおいて、電池内部で破損または剥離が起っても、正極集電体と負極集電体との間での通電が可能になるようにする。【解決手段】電池システム50は、正極集電体9と負極集電体10と、を有する全固体電池本体8と、全固体電池本体8の断線を検知する断線検知部14と、断線検知部14が断線を検知したときに、短絡トリガーを生成する短絡トリガー生成部13と、短絡トリガーが生成されたときに、正極集電体9と負極集電体10とを短絡させる短絡機構12と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電池システムおよび電池セルに関する。
従来、固体電解質層を正極層(正極集電体)と負極層(負極集電体)とで挟んで構成された全固体電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、全固体電池において積層方向の拘束力による面圧がばらつくことによって内部抵抗のムラが生じることが記載されている。特許文献1では、単電池の面圧のバラツキを緩和するため、固体電解質層として、硫化物系ガラス体を含むガラス領域と、硫化物系結晶体を含む結晶領域とが、分布するように構成された全固体電池が記載されている。
特許文献1には、面圧のバラツキを緩和することで面圧の局所集中を緩和できるため、全固体電池の電池性能の低下および耐久性の低下を抑制できることが記載されている。
特開2011−154900号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、電池内部で一旦破損または剥離が起こると、正極集電体と負極集電体との間での通電が不可能になる、という問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、電池内部で破損または剥離が起っても、正極集電体と負極集電体との間での通電が可能な電池システムおよび電池セルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の第1態様の電池システムは、正極集電体と、負極集電体と、前記正極集電体と前記負極集電体との間に配置された固体電解質と、を有する全固体電池本体と、前記全固体電池本体の断線を検知する断線検知部と、前記断線検知部が前記断線を検知したときに、短絡トリガーを生成する短絡トリガー生成部と、前記短絡トリガーが生成されたときに、前記正極集電体と前記負極集電体とを短絡させる短絡機構と、を備える。
第1態様の電池システムによれば、断線検知部によって全固体電池本体の断線の検知が可能である。断線検知部によって断線が検知されると、短絡トリガー生成部によって短絡トリガーが生成される。短絡トリガーが生成されると、短絡機構によって、正極集電体と負極集電体とが短絡させられる。このため、全固体電池本体が断線しても、正極集電体と負極集電体との間での通電が可能である。
また、上記電池システムにおいては、前記全固体電池本体を収容するセルケーシングをさらに備え、前記短絡機構は、前記セルケーシングの内部に設けられていてもよい。
この電池システムによれば、セルケーシングの内部に短絡機構が設けられるため、短絡機構がセルケーシングを単位とする組立体である電池セルに一体化されている。このため、複数の電池セルを用いたより大きな組立体の製造、より大きな組立体における電池セルの交換などが容易となる。
また、上記電池システムにおいては、前記断線検知部は、前記断線を検知したとき、断線検知信号を発生し、前記短絡トリガー生成部は、前記断線検知信号に基づいて発熱する発熱体を備え、前記短絡機構は、前記発熱体の発熱による温度上昇を前記短絡トリガーとして、前記正極集電体と前記負極集電体とを導通させる短絡路を形成してもよい。
この電池システムによれば、断線検知部が断線を検知して断線検知信号を発生したとき、発熱体の発熱による温度上昇を短絡トリガーとして、正極集電体と負極集電体とを導通させる短絡路が形成される。発熱体の発熱によって短絡が発生するようにするため、複雑な制御が不要となり、短絡機構の構成が簡素化される。さらに迅速かつ確実な短絡動作が実現できる。
また、上記電池システムにおいては、前記短絡機構は、前記正極集電体および前記負極集電体にそれぞれ連通する連通路と、前記連通路の一部において、前記正極集電体および前記負極集電体と導通しないように配置され、前記発熱体の発熱による温度上昇によって溶融する導電体と、を備え、溶融した前記導電体が前記連通路内を移動して、前記正極集電体および前記負極集電体に接触することによって、前記導電体を経由した前記短絡路が形成されてもよい。
この電池システムによれば、発熱体の発熱による温度上昇を短絡トリガーとして導電体が溶融される。溶融された導電体は連通路を移動することによって正極集電体および負極集電体に接触する。これにより導電体を経由した短絡路が形成される。このため、導電体が放熱して固化すると、導電体による恒久的な短絡路が形成される。
また、上記電池システムにおいては、前記連通路および前記導電体が2以上設けられており、前記導電体のそれぞれが溶融したとき、前記連通路のそれぞれの配置姿勢に応じて、少なくとも1つの前記導電体の自重による移動によって、前記短絡路が形成されてもよい。
この電池システムによれば、発熱体の発熱による温度上昇を短絡トリガーとして導電体が溶融されると、2以上設けられた連通路の各配置姿勢に応じて、各導電体がそれぞれの自重により移動する。このため、連通路の形状が互いに異なる形状とされることによって、電池システムの1つの配置姿勢に対して、連通路および連通路に沿って流れる導電体の流路の姿勢が2以上のパターンを有する。このため、電池システムの配置姿勢に応じていずれかの導電体の流路を通じて短絡されるように2以上の連通路を形成しておくことによって、電池システムの影響を受けることなく、少なくとも1つの短絡路が形成されるようにすることができる。
また、上記電池システムにおいては、前記短絡機構は、前記短絡トリガーが生成されないとき、前記正極集電体および前記負極集電体の一方と導通し、前記正極集電体および前記負極集電体の他方と導通しないように設けられた導電体を備え、前記発熱体の発熱による温度上昇によって前記導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、前記導電体を経由する前記短絡路が形成されてもよい。
この電池システムによれば、発熱体の発熱による温度上昇を短絡トリガーとして導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、導電体を経由する短絡路が形成される。このため、発熱体の温度が、導電体の融点より低い温度であっても短絡路が形成される。この結果、短絡路が迅速に形成される。
本発明の第2態様の電池セルは、正極集電体と、負極集電体と、前記正極集電体と前記負極集電体との間に配置された固体電解質と、を有する全固体電池本体と、前記全固体電池本体を収容するセルケーシングと、前記セルケーシングに収容され、前記全固体電池本体が断線したことが検知されたときに印加される短絡トリガーによって、前記正極集電体と前記負極集電体とを短絡させる短絡機構と、を備える。
第2態様の電池セルによれば、全固体電池本体が断線したことが検知されたときに印加される短絡トリガーによって、短絡機構が正極集電体と負極集電体とが短絡させられる。このため、全固体電池本体が断線しても、正極集電体と負極集電体との間での通電が可能である。
また、上記電池セルにおいては、前記短絡機構は、前記短絡トリガーによって発生する温度上昇によって、前記正極集電体と前記負極集電体とを導通させる短絡路を形成してもよい。
この電池セルによれば、短絡トリガーによって発生する温度上昇によって、短絡機構が、正極集電体と負極集電体とを導通させる短絡路を形成する。このため、短絡機構に対して複雑な制御が不要となり、短絡機構の構成が簡素化される。さらに迅速かつ確実な短絡動作が実現できる。
また、上記電池セルにおいては、前記短絡機構は、前記正極集電体および前記負極集電体にそれぞれ連通する連通路と、前記連通路の一部において、前記正極集電体および前記負極集電体と導通しないように配置され、前記温度上昇によって溶融する導電体と、を備え、溶融した前記導電体が前記連通路内を移動して、前記正極集電体および前記負極集電体に接触することによって、前記導電体を経由した前記短絡路が形成されてもよい。
この電池セルによれば、短絡トリガーによって発生する温度上昇により導電体が溶融される。溶融された導電体は連通路を移動することによって正極集電体および負極集電体に接触する。これにより導電体を経由した短絡路が形成される。このため、導電体が放熱して固化すると、導電体による恒久的な短絡路が形成される。
また、上記電池セルにおいては、前記短絡機構は、前記短絡トリガーが生成されないとき、前記正極集電体および前記負極集電体の一方と導通し、前記正極集電体および前記負極集電体の他方と導通しないように設けられた導電体を備え、前記温度上昇によって前記導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、前記導電体を経由する前記短絡路が形成されてもよい。
この電池セルによれば、短絡トリガーによって発生する温度上昇により導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、導電体を経由する短絡路が形成される。このため、導電体の融点より低い温度であっても短絡路が形成される。この結果、短絡路が迅速に形成される。
本発明の電池システムおよび電池セルによれば、電池内部で破損または剥離が起っても、正極集電体と負極集電体との間での通電が可能になる。
本発明の第1の実施形態の電池システムの構成例を示す模式的なシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態の電池セルにおける短絡機構の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態の電池セルの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の電池セルの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態の電池セルの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態の電池セルの一例の主要部を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態の電池セルの動作説明図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の電池システムおよび電池セルについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の電池システムの構成例を示す模式的なシステム構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態の電池セルにおける短絡機構の一例を示す模式的な断面図である。
なお、各図面は、模式図のため形状や寸法は誇張されている(以下の図面も同じ)。
図1に、全固体電池によって構成される二次電池1の一例が模式的に示されている。二次電池1は、端子T1、T2を介して充放電が可能である。
二次電池1における全固体電池の個数および配線形態は特に限定されない。二次電池1は、例えば、電池モジュール、電池ユニットなどの構成単位を含んでいてもよい。各構成単位における全固体電池の個数および配線形態は、例えば、定格電圧仕様、電池容量仕様などの必要に応じて適宜選択される。
例えば、二次電池1は、単位電池として電池セル3を備える。図1には、一例として、電池セル3が2以上直列に接続された場合の例が示されている。
二次電池1は、複数の電池セル3が並列配列を含んで構成されてもよい。二次電池1が、電池モジュール、電池ユニットなどの構成単位に分けられている場合、例えば、電池モジュールは、各電池セル3の電圧および温度を測定するCMU(Cell Monitoring Unit)を備えている。例えば、電池ユニットは、複数の電池モジュールが接続されて構成される。電池ユニットは、電池モジュールのCMUから通知される各電池セル3の電圧および温度に基づいて、電池ユニットの管理を行うBMU(Battery Management Unit)を備えている。
二次電池1は、図1では図示が省略された本実施形態の電池システムを含んでいる。
図2、3に示すように、本実施形態の電池システム50は、電池セル3、断線検知部14、および短絡トリガー生成部13を備える。
電池セル3は、全固体電池本体8、正極集電体9、負極集電体10、セルケーシング11、および短絡機構12を備える。
全固体電池本体8は、正極層5、固体電解質層6、および負極層7が積層された単電池を1以上備える。図2には電池セル3の一例である電池セル3Aが示されている。
電池セル3Aでは、全固体電池本体8は、N個(Nは2以上の整数)の単電池8A、…、8Nが直列に積層されている。単電池8A、…、8Nの構成はそれぞれ同一である。
図3には電池セル3の一例である電池セル3Bが示されている。
電池セル3Bでは、全固体電池本体8が単電池8Aのみで構成されている。
以下では簡単のため、特に断らない限り、電池セル3が電池セル3Bの場合の例で説明する。電池セル3Bに関する説明は、単電池の個数の相違に対応する相違を除いて、電池セル3Aにも同様に適用される。
単電池8Aの固体電解質層6を構成する固体電解質の種類は、特に限定されない。例えば、固体電解質層6を構成する固体電解質の例としては、酸化物系固体電解質、硫化物系固体電解質などが挙げられる。特に酸化物系固体電解質は、約800℃までの熱安定性に優れるため、固体電解質層6に用いる固体電解質としてより好ましい。
正極層5は、固体電解質層6と同様の固体電解質に正極活物質が混合されて構成される。正極活物質の種類は特に限定されない。例えば、正極層5に含まれる正極活物質としては、リチウム、ナトリウム、カルシウム、銀などのカチオンを吸蔵放出可能な無機材料、塩素イオン、フッ素イオンなどのアニオンを吸蔵放出可能な無機材料などが用いられてもよい。
負極層7は、固体電解質層6と同様の固体電解質に負極活物質が混合されて構成される。負極活物質の種類は特に限定されない。例えば、負極層7に含まれる負極活物質としては、正極材料に示したイオン種を吸蔵放出可能な無機材料、もしくは正極材料に示したイオン種からなる金属もしくは当該金属の合金などが用いられてもよい。
正極集電体9は、全固体電池本体8における積層方向の端部の正極層5に電気的に接続された導体からなる。正極集電体9には、配線に用いる正極端子9aが設けられている。
図2、3に示すように、電池セル3A、3Bの場合には、正極集電体9は、単電池8Aの正極層5の表面を覆うように積層されている。
負極集電体10は、全固体電池本体8における積層方向の端部の負極層7に電気的に接続された導体からなる。負極集電体10には、配線に用いる負極端子10aが設けられている。
図3に示すように、電池セル3Bの場合には、負極集電体10は、単電池8Aの負極層7の表面を覆うように積層されている。図2に示すように、電池セル3Aの場合には、負極集電体10は、単電池8Nの負極層7の表面を覆うように積層されている。
図3に示すように、正極集電体9、全固体電池本体8、および負極集電体10からなる積層体の側方には、短絡機構12が設けられている。短絡機構12の構成については後述する。
セルケーシング11は、電池セル3Bの外周部を覆う外装部材である。セルケーシング11の内部には、正極集電体9、全固体電池本体8、負極集電体10、および短絡機構12A、12Bが収容されている。
ただし、セルケーシング11において、正極集電体9、負極集電体10に対向する部位には、少なくとも正極端子9a、負極端子10aがそれぞれ外部に露出できるように、開口部11a、11bが形成されている。
セルケーシング11は、後述する短絡トリガー生成部13の加熱に耐える耐熱性を有する材料で構成される。セルケーシング11において少なくとも正極集電体9および負極集電体10と当接する部位には、電気絶縁材料が用いられる。
短絡機構12は、後述する短絡トリガーが生成されたときに、正極集電体9と負極集電体10とを短絡させる装置部分である。
短絡機構12は、電池セル3B中に1以上設けられている。図3に示す例では、短絡機構12として、全固体電池本体8を挟んで互いに対向するように、2つの短絡機構12A、12Bが設けられている。短絡機構12は、図示しない紙面手前側および紙面奥側などにも短絡機構12A、12Bと同様の構成で設けられていてもよい。
なお、短絡機構12が複数設けられる場合には、全固体電池本体8を挟んで互いに対向するように設けられることは必ずしも必要ではない。例えば、短絡機構12は、全固体電池本体8の外周において円周を3等分する3箇所に設けられていてもよい。
本実施形態では、短絡機構12A、12Bの構成は、互いに面対称の形状を有する以外は、互いに同一である。以下では、短絡機構12Aの例で説明する。
図4に模式的に示すように、短絡機構12Aは、正極集電体9の延出部9b、突出部9cと、負極集電体10の延出部10b、突出部10cと、電気絶縁体15と、低融点金属16A、16B(導電体)と、を備える。短絡機構12Aは、さらに、図示されない紙面手前側および紙面奥側には、二点鎖線で示す範囲に、電気絶縁体からなる壁体部20A、20Bを備える。
延出部9bは、正極集電体9の側部から全固体電池本体8の側方(図示右側)に延びるように構成された板状部からなる。延出方向における延出部9bの先端部は、セルケーシング11の側壁部11cの内周面に当接している。
突出部9cは、延出部9bから正極層5の側面5aに沿って突出する壁状に設けられている。突出部9cは、正極層5の層厚に等しい高さを有する。突出部9cと、セルケーシング11の側壁部11とは、互いに離間している。
延出部9b、突出部9cは、正極集電体9と同材料で構成されていてもよい。ただし、延出部9b、突出部9cは、導電性を有していれば、正極集電体9とは異なる材料で構成されてもよい。
延出部10bは、負極集電体10の側部から全固体電池本体8の側方(図示右側)に延びるように構成された板状部からなる。延出方向における延出部9bの先端部は、セルケーシング11の側壁部11cの内周面に当接している。
突出部10cは、延出部10bの先端部からセルケーシング11の側壁部11cの内面に沿って突出する壁状に設けられている。突出部10cは、負極層7の層厚に等しい高さを有する。突出部10cと、負極層7の側面7aとは、互いに離間している。
延出部10b、突出部10cは、負極集電体10と同材料で構成されていてもよい。ただし、延出部10b、突出部10cは、導電性を有していれば、負極集電体10とは異なる材料で構成されてもよい。
電気絶縁体15は、延出部9bおよび突出部9cと、延出部10bおよび突出部10cとの間の空間を、二分するために設けられた仕切部材である。本実施形態では、突出部9c、10cに平行な二側面と、延出部9b、10bに平行な二側面とを有する四角柱状に形成されている。
電気絶縁体15は、突出部9c、10cの各先端部の間で各先端部によって挟持され、かつ、延出部9b、10bに対しては離間している形状に形成されている。
このため、電気絶縁体15に対する図示右上には、電気絶縁体15の右側面および上面と、突出部9cの右側面と、突出部9cの下面と、側壁部11cに内面と、突出部10cの先端面と、によって囲まれたL字状の空間である第1連通路17A(連通路)が形成されている。
電気絶縁体15に対する図示左下には、電気絶縁体15の下面および左側面と、突出部9cの先端面と、固体電解質層6の側面6aと、負極層7の7aと、延出部10bの上面と、突出部10cの左側面と、によって囲まれたL字状の空間である第2連通路17B(連通路)が形成されている。
延出部9b、突出部9c、延出部10b、突出部10c、および電気絶縁体15における図示奥行き方向の厚さはいずれも等しい。
壁体部20Aは紙面手前側から、延出部9b、突出部9c、延出部10b、突出部10c、および電気絶縁体15の紙面手前側の端部とそれぞれ接続されている。
壁体部20Bは紙面奥側から、延出部9b、突出部9c、延出部10b、突出部10c、および電気絶縁体15の紙面奥側の端部とそれぞれ接続されている。
これにより、第1連通路17A、第2連通路17Bは、壁体部20Aおよび壁体部20Bによって、紙面奥行き方向に挟まれた閉空間を構成している。
第1連通路17Aの内部には、固体の低融点金属16Aが配置されている。
低融点金属16Aは、正極集電体9と負極集電体10とを短絡させないように、突出部9cおよび突出部9cと、突出部10cと、の少なくとも一方と離間するように配置されている。本実施形態では、一例として、低融点金属16Aは、第1連通路17Aにおいて、延出部9b、突出部9c、側壁部11c、および電気絶縁体15で囲まれた直方体状(図示では矩形状)の領域に配置されている。このため、側壁部11cと、側壁部11cに対向する電気絶縁体15の側面(図示右側の側面)と、に挟まれ、突出部10cの図示上方に形成された直方体状(図示では矩形状)の空間は、絶縁空間Iaになっている。
低融点金属16Aに用いられる金属材料は、二次電池1の使用時の温度で溶融せず、正極集電体9、電気絶縁体15、セルケーシング11、および壁体部20A、20Bの耐熱温度未満で溶融する金属材料であれば特に限定されない。例えば、低融点金属16Aに好適な金属材料の例としては、スズ、亜鉛、インジウム、ガリウム、ビスマスなどの金属単体、またはスズ、亜鉛、インジウム、ガリウム、ビスマスの群から選ばれた1以上の金属を含む合金が挙げられる。
第2連通路17Bの内部には、固体の低融点金属16Bが配置されている。
低融点金属16Bは、正極集電体9と負極集電体10とを短絡させないように、延出部10bおよび突出部10cと、突出部9cと、の少なくとも一方と離間するように配置されている。本実施形態では、一例として、低融点金属16Bは、第2連通路17Bにおいて、延出部10b、突出部10c、電気絶縁体15、および負極層7で囲まれた直方体状(図示では矩形状)の領域に配置されている。このため、固体電解質層6と、固体電解質層6に対向する電気絶縁体15の側面(図示左側の側面)と、に挟まれ、突出部9cの図示下方に形成された直方体状(図示では矩形状)の空間は、絶縁空間Ibになっている。
低融点金属16Bに用いられる金属材料は、低融点金属16Aと同様な金属材料が用いられる。
断線検知部14は、全固体電池本体8の断線を検知する装置部分である。ここで、「断線」とは、正極集電体9と負極集電体10との間で、全固体電池本体8の通電が異常となり、不通もしくは不通に近い状態を言う。このような通電異常は、正極集電体9、全固体電池本体8、および負極集電体10の積層構造(全固体電池本体8の内部の積層構造も含む)における層界面の破損、剥離などによって発生する可能性がある。
図3に示す例では、断線検知部14は、電池セル3Bの外部に設けられている。断線検知部14は、配線14aを介して全固体電池本体8の正極集電体9と、配線14bを介して全固体電池本体8の負極集電体10と、それぞれ電気的に接続されている。
断線検知部14の構成は、全固体電池本体8の断線に関連する異常状態の有無を検知できれば特に限定されない。例えば、断線に関連して発生する異常現象としては、充放電異常、内部抵抗異常、温度異常などが挙げられる。
例えば、断線検知部14は、異常検知の物理量として、正極集電体9および負極集電体10間の電圧、電流、抵抗の値を検出してもよい。例えば、断線検知部14は、異常検知の物理量として、正極集電体9、全固体電池本体8、および負極集電体10の少なくとも1つの温度を検出してもよい。
断線検知部14は、断線の有無または程度と関連付けられて予め設定された閾値に基づいて、断線を検知する。
断線検知部14は、断線を検知すると、後述する短絡トリガー生成部13に断線検知信号を送出する。
断線検知部14は、断線を検知する適宜の電気回路によって構成される。例えば、断線検知部14は、図3に示す例のように電池セル3の外部に設けられていてもよい。例えば、断線検知部14は、電池セル3Bにおけるセルケーシング11の内部に設けられていてもよい。
断線検知部14が、電池セル3の外部に設けられている場合、電池モジュールの内部に設けられていてもよいし、電池ユニットにおいて電池モジュール以外の部分に設けられていてもよい。
断線検知部14が、電池セル3の外部に設けられている場合、断線検知部14は、CMUまたはBMUの一部として設けられていてもよい。
断線検知部14の動作に必要な電源は、断線検知部14に内蔵されていてもよいし、二次電池1において検知対象の電池セル3B以外の蓄電済みの電池セル3Bが用いられてもよい。
断線検知部14の個数は、二次電池1内のすべての電池セル3Bの断線を検知できれば特に限定されない。例えば、断線検知部14は、二次電池1における電池セル3Bの個数をn(ただし、nは2以上の整数)として、1以上n以下設けられていてもよい。
短絡トリガー生成部13は、断線検知部14が全固体電池本体8の断線を検知したときに、短絡トリガーを生成する装置部分である。このため、短絡トリガー生成部13は、図示略の配線によって断線検知部14と通信可能に接続されている。短絡トリガー生成部13は、断線検知部14の断線検知信号を受信することによって、短絡トリガーを生成する。
短絡トリガーとしては、短絡機構12A、12Bのうち少なくとも一方の短絡動作を引き起こすことができれば特に限定されない。例えば、短絡トリガーは、短絡機構12の構成に応じて、力学的、電気的、熱的なエネルギー形態をとることが可能である。
本実施形態の短絡トリガーとしては、低融点金属16A、16Bを溶融させる温度上昇を引き起こす熱エネルギーが用いられている。
短絡トリガー生成部13は、セルケーシング11を挟んで短絡機構12Aと対向する短絡トリガー生成部13Aと、セルケーシング11を挟んで短絡機構12Bと対向する短絡トリガー生成部13Bと、を備える。短絡トリガー生成部13A、13Bは、配置位置の相違を除いて互いに同一である。
以下では、特に断らない限り、図4に示す短絡トリガー生成部13Aの場合の例で説明する。
短絡トリガー生成部13Aは、発熱体13a、電源18、およびスイッチ19を備える。発熱体13a、電源18、およびスイッチ19は、配線13bを経由して回路を形成している。
本実施形態では、短絡トリガーは、低融点金属16A、16Bがそれぞれ溶融し、それぞれ第1連通路17A、第2連通路17Bの内部で移動が完了するまでの間、生成される。
例えば、短絡トリガー生成部13は、予め実験などによって求められた低融点金属16A、16Bの溶融物の形成および移動に要する時間(以下、短絡完了時間と称する)だけ短絡トリガーを生成してもよい。
例えば、断線検知部14が正極集電体9および負極集電体10の抵抗値を測定している場合には、断線検知部14によって正極集電体9および負極集電体10の間の短絡の検知も行える。この場合、断線検知部14が短絡を検知したら、短絡トリガーを終了させる制御信号(短絡トリガー終了信号)を短絡トリガー生成部13に送出するようにしてもよい。短絡トリガー生成部13は、断線検知部14から短絡トリガー終了信号を受信したら短絡トリガーの生成を終了する。
発熱体13aの種類は、電力供給によって、短絡機構12の内部の低融点金属16A、16Bを溶融する熱エネルギーを発生できれば、特に限定されない。例えば、発熱体13aとしては、ジュール発熱を用いたヒータ、熱電素子などが用いられてもよい。
電源18は、発熱体13aを発熱させる電力を発熱体13aに供給できれば特に限定されない。図4では、模式図のため、電源18として、直流電源の記号が用いられているが、電源18は直流電源には限定されない。例えば、電源18としては、断線検知部14の動作に用いられる電源が共通使用されてもよい。
電源18の容量は、短絡トリガー生成部13Aにおいて、短絡完了時間の間、低融点金属16A、16Bを溶融させるために必要な電力を印加できればよい。このため、電源18は、必要な電力が放電可能に充電されたコンデンサが用いられてもよい。この場合、コンデンサの放電が終了すると、自動的に短絡トリガーの生成も終了する。
スイッチ19は、電源18からの電力を短絡トリガー生成部13Aに供給するため配線4上に設けられている。スイッチ19は、図示略の配線によって断線検知部14と通信可能に接続されている。スイッチ19は、図示略の配線を経由して断線検知部14から断線検知信号を受信するまではオフ状態である。スイッチ19は、図示略の配線を経由して断線検知部14から断線検知信号を受信するとオン状態に切り替えられる。
電源18がコンデンサのように自動的に放電が終了する構成を有しない場合、スイッチ19は、短絡完了時間経過後に、自動的にオフ状態に復帰するか、または図示略のスイッチング制御部によってオフ状態に制御されるように構成される。
例えば、スイッチ19のオフ状態の切り替えは、断線検知信号を基準とするディレイ信号などによって制御されてもよい。
例えば、断線検知部14が短絡を検知できるようになっている場合、スイッチ19は、断線検知部14からの短絡トリガー終了信号によって、オフ状態に切り替えられてもよい。
以上、短絡トリガー生成部13Aに、電源18、スイッチ19が設けられている場合の例で説明した。この場合、電源18およびスイッチ19は、各電池セル3Bの短絡トリガー生成部13A、13Bのそれぞれに1つずつ設けられている。
ただし、電源18は、二次電池1内のすべての短絡トリガー生成部13にそれぞれ独立に電力を供給する1つの装置で構成されてもよい。
さらに、短絡トリガー生成部13A、13Bは、断線検知部14によって断線が検知された場合に、同一タイミングで、短絡トリガーを生成できればよい。このため、電源18、スイッチ19は、短絡トリガー生成部13A、13Bの各発熱体13aの両方に一括して電力を供給できるように、各電池セル3Bに一つずつ設けられていてもよい。
次に電池システム50の動作について説明する。
図5、6、7は、本発明の第1の実施形態の電池セルの動作説明図である。
図4に示すように、電池セル3Bでは、断線検知部14によって断線が検知されず、短絡トリガーが生成されないうちは、正極集電体9および負極集電体10との間に、絶縁空間Ia、Ibが形成されている。すなわち、正極集電体9および負極集電体10は短絡されていない。このため、電池セル3Bでは、正常に充放電が行われる。
このような正常動作の間、断線検知部14は、断線を検知するための動作を行っている。
断線検知部14が断線を検知すると、断線検知部14から短絡トリガー生成部13のスイッチ19に断線検知信号が送出される。スイッチ19は断線検知信号を受信すると、図5に示すように、オフ状態からオン状態に切り替えられる。これにより、発熱体13aが発熱する。
発熱体13aに発生した熱エネルギーは、セルケーシング11を経由して短絡機構12に伝播する。これにより、短絡機構12が加熱されて温度上昇する。
図5に示すように、第1連通路17A、17B内の低融点金属16A、16Bが融点に達するまで加熱されると、液体状の低融点金属16A’、16B’がそれぞれ形成される。
低融点金属16A’、16B’は、自重によって、それぞれ第1連通路17A、17B内で移動する。例えば、図5に示すように、正極集電体9および負極集電体10が上下方向に向いて配置されている場合、低融点金属16B’は、溶融してもほとんど移動しない。この場合、溶融前と同様の絶縁空間Ibが形成されているため、第2連通路17Bには短絡路は形成されない。
しかし、低融点金属16A’は、自重によって、電気絶縁体15と側壁部11cとの間の隙間に移動して、突出部10c上に滞留する。電気絶縁体15と側壁部11cとの間の隙間に入りきらなかった低融点金属16A’は、電気絶縁体15の上方で、延出部9bと平行に拡がる。これにより、短絡トリガーの生成が終了されるまでに、低融点金属16A’は、突出部9cと突出部10cにそれぞれ当接した状態で、電気絶縁体15に沿うL字状の領域に分布する。
この場合、延出部9bの表面に沿う絶縁空間Ia’’が形成されている。しかし、第1連通路17Aに面する突出部9c、10cとの間が、導電体である低融点金属16A’を経由して短絡される。
この場合、延出部9b、低融点金属16A’、突出部10c、および延出部10bは、正極集電体9および負極集電体10の間の短絡路を構成している。
この後、例えば、短絡完了時間が経過したり、短絡トリガー生成部13が短絡終了信号を受信したりするなどして、短絡トリガーの生成が終了される。本実施形態の場合には、発熱体13aによる加熱が終了する。このため、低融点金属16A’、16B’は、放熱が進み、融点未満になると固化し始める。図5に示す例の場合、低融点金属16A’が固化することによって、正極集電体9および負極集電体10の恒久的な短絡路が形成される。
以上、電池セル3Bの配置の一例に基づいて、電池システム50の動作が説明された。しかし、本実施形態の電池システム50は、電池セル3Bが種々の姿勢で配置されていても、低融点金属16A、16Bの少なくとも一方によって、短絡路が形成される。
例えば、図6に示すように、電池セル3Bが図5の状態から図示時計回りに約45度回転された場合、低融点金属16A、16Bが溶融されると、低融点金属16A、16Bは第1連通路17A、第2連通路17B内で低融点金属16A’’、16B’’のように移動する。低融点金属16A’’、16B’’の図示上方には、それぞれ台形状の絶縁空間Ia’’、Ib’’が形成される。
絶縁空間Ib’’は、低融点金属16B’’と突出部9cとの間を遮るように形成されているため、低融点金属16B’’は、短絡路を形成していない。しかし、絶縁空間Ia’’は、突出部9c全体と延出部9bの一部(図示上方)とに面して形成されているため、突出部10cと延出部9bの一部(図示下方)とは、低融点金属16A’’を経由して短絡されている。
この場合、延出部9b、低融点金属16A’’、突出部10c、および延出部10bは、正極集電体9および負極集電体10の間の短絡路を構成している。
例えば、図7に示すように、電池セル3Bが図5の状態から図示反時計回りに約120度回転された場合、低融点金属16A、16Bが溶融されると、低融点金属16A、16Bは第1連通路17A、第2連通路17B内で低融点金属16A’’’、16B’’’のように移動する。低融点金属16A’’’、16B’’’の図示上方には、それぞれ台形状の絶縁空間Ia’’’、Ib’’’が形成される。
絶縁空間Ia’’’は、低融点金属16A’’’と突出部10cとの間を遮るように形成されているため、低融点金属16A’’’は、短絡路を形成していない。しかし、絶縁空間Ib’’’は、突出部10c全体と延出部10bの一部(図示上方)とに面して形成されているため、突出部9cと延出部10bの一部(図示下方)とは、低融点金属16B’’’を経由して短絡されている。
この場合、延出部10b、低融点金属16B’’’、および突出部9cは、正極集電体9および負極集電体10の間の短絡路を構成している。
特に図示しないが、電池セル3Bの姿勢によっては、低融点金属16A、16Bの両方の溶融物を経由した短絡路が形成される場合もある。
以上は、短絡機構12Aにおける動作を説明したが、短絡機構12Bは、上述と、位置関係が対称的になる以外は、同様にして短絡路が形成される。
さらに、紙面手前側、紙面奥側などの他の部位にも短絡機構12が設けられる場合、電池セル3Bの姿勢がさらに複雑に変化しても確実に短絡路が形成されるようにすることが可能となる。
以上説明したように、電池セル3Bにおいて正極集電体9および負極集電体10の間に短絡路が形成されることにより、電池内部で破損または剥離が起こるなどして電池セル3Bが断線していても、正極集電体9および負極集電体10の導通が保たれる。
このため、図1に示すように、電池セル3が直列接続された構成を含む二次電池1において、断線する電池セル3が発生したとしても、端子T1、T2の間の通電が可能となる。この場合、端子T1、T2の間の電圧降下は生じるが、充放電が停止されることはない。このため、二次電池1を用いる装置システムの動作がただちに終了することはない。
これに対して、二次電池の各電池セルに本実施形態の電池システム50が設けられていない場合には、電池セルの断線によって、二次電池の端子間の電路が遮断されて充放電がただちに終了してしまう。このため、二次電池を用いる装置システムの動作も終了してしまう。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の電池システムおよび電池セルについて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態の電池システムおよび電池セルの一例を示す模式的な断面図である。図9は、本発明の第2の実施形態の電池セルの一例の主要部を示す模式的な断面図である。図10は、本発明の第2の実施形態の電池セルの動作説明図である。
図1に、全固体電池によって構成される二次電池21の一例が模式的に示されている。二次電池21は、上記第1の実施形態における二次電池1の電池セル3に代えて、電池セル23を備える。二次電池21は、図1では図示が省略された本実施形態の電池システムを含んでいる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図8に示すように、本実施形態の電池システム60は、上記第1の実施形態における断線検知部14、電池セル3Bに代えて断線検知部34、電池セル23を備え、短絡トリガー生成部13が削除されて構成されている。
断線検知部34は、上記第1の実施形態における断線検知部14と同様、全固体電池本体8の断線を検知する装置部分である。断線検知部34は、断線検知部14と同様、断線に関連して発生する異常現象を検知して、断線検知信号を後述する熱電素子33に送出する。
断線検知部34の動作に必要な電源は、断線検知部34に内蔵されていてもよいし、二次電池21において検知対象の電池セル23以外の蓄電済みの電池セル23が用いられてもよい。
電池セル23は、上記第1の実施形態の電池セル3Bの正極集電体9、負極集電体10、断線検知部14、および短絡機構12A、12Bに代えて、それぞれ、正極集電体29、負極集電体30、および短絡機構22A、22Bを備える。図8では図示が省略されているが、電池システム60は、短絡機構22A、22Bの内部に、さらに熱電素子33(図9参照、短絡トリガー生成部)を備える。
正極集電体29および負極集電体30は、上記第1の実施形態における正極集電体9および負極集電体10と同様、全固体電池本体8の正極層5および負極層7に電気的に接続された導体からなる。
本実施形態では、短絡機構22A、22Bの構成は、互いに面対称の形状を有する以外は、互いに同一である。以下では、短絡機構22Aの例で説明する。
図5に模式的に示すように、短絡機構22Aは、負極集電体30の突出部30aと、正極集電体29の延出部29a、突出部29b、および熱変形部29cと、電気絶縁体35と、を備える。
突出部30aは、負極集電体30が側面7aに沿って屈曲するように突出された壁状部からなる。突出部30aは、負極層7の層厚に等しい高さを有する。突出部30aと、セルケーシング11の側壁部11cとは互いに離間している。
延出部29aは、正極集電体29の側部からが全固体電池本体8の側方(図示右側)に延びるように構成された板状部からなる。延出方向における延出部29aの先端部は、セルケーシング11の側壁部11cの内周面との間に隙間が形成される位置に形成されている。
突出部29bは、延出部29aの先端部から、全固体電池本体8の層厚方向に延びる壁状に設けられている。正極層5および固体電解質層6と突出部29bとの間には、電気絶縁体35が配置されている。電気絶縁体35は側面5a、6aに、突出部29bは電気絶縁体35に、それぞれ固定されている。
突出部29bは、延出部29aを介して正極集電体29と電気的に接続できれば、正極集電体29と異なる導電材料で形成されてもよいし、正極集電体29と同材料で形成されてもよい。
熱変形部29cは、突出部29bの突出方向の先端部から図示下方に延びている。
熱変形部29cは、突出部29bを介して正極集電体29と電気的に接続できれば、突出部29bと異なる導電材料で形成されてもよいし、突出部29bと同材料で形成されてもよい。
ただし、熱変形部29cは、第1の温度範囲で突出部30aと導通可能に接触し、第2の温度範囲で突出部30aから離間して非導通となるような、可逆的な熱変形を起こす材料で形成されている。第1の温度範囲は第2の温度範囲より高温であってもよいし、第2の温度範囲より低温であってもよい。
本実施形態では、図10に示すように、熱変形部29cは、温度変化によって熱変形部29cの先端部29dが突出部30aに当接する曲げ変形を起こすように形成されている。
このような熱変形を生じさせるため、本実施形態では、熱変形部29cは、熱膨張率が異なる複数の材料が積層された材料が用いられる。特に、熱変形部29cは、バイメタル材料によって構成されることがより好ましい。この場合、突出部30aと接離する先端部29dは、導電性が良好な金属材料で形成されることがより好ましい。
熱電素子33は、断線検知部34が全固体電池本体8の断線を検知したときに、熱変形部29cが突出部30aと接触する形状に熱変形するための熱エネルギーの供給(発熱)または熱エネルギーの吸収(急熱)を行う装置部分である。熱電素子33の発熱または吸熱は、短絡トリガーを構成している。
熱電素子33は、図示略の配線によって電源と接続されている。熱電素子33に用いる電源は、断線検知部34の動作に用いる電源と同じであってもよい。
さらに熱電素子33は、断線検知部34と通信可能に接続されている。熱電素子33は、断線検知部34の断線検知信号を受信することによって、短絡トリガーを生成する。熱電素子33による短絡トリガーは、電池セル23の充放電動作が停止されるまで継続して生成される。
例えば、熱電素子33としては、ペルティエ効果、トムソン効果などを利用した熱電変換素子が使用可能である。このような熱電素子33は、電流が供給されると短時間で温度変化が生じるため、熱変形部29cの迅速な熱変形が可能となる。
例えば、本実施形態の電池システム60では、一例として、熱電素子33の発熱を利用する構成が用いられている。このため、本実施形態では、熱変形部29cとして、板厚方向(図9の左右方向)において突出部30aと対向する方から順に熱膨張係数が大きくなるように複数の金属が積層されたバイメタル材料を用いられている。この場合、熱電素子33は、熱変形部29cに対しては発熱体として作用する。
このような構成では、熱電素子33からの熱エネルギーによって熱変形部29cが温度上昇すると、図10に示すように、バイメタル材料の熱変形によって、先端部29dが突出部30aに近づくように屈曲もしくは湾曲する。熱変形量が所定値を超えると、先端部29dは、突出部30aと当接する。
例えば、熱電素子33の吸熱を利用する構成が用いられる場合には、吸熱によって熱変形部29cが熱変形部29cを構成するバイメタル材料として、突出部30aと対向する方から順に熱膨張係数が小さくなるように複数の金属が積層されたバイメタル材料が用いられる。
熱電素子33の設置位置は、熱電素子33の発熱または吸熱によって、熱変形部29cの温度を変更することができ、先端部29dと突出部30aとの接触の支障とならない位置であれば、特に限定されない。熱移動の効率の観点からは、熱電素子33は、図9、10に示すように、熱変形部29cに直接的に接触していることがより好ましい。図9、10では、一例として、熱電素子33が突出部30aとの対向面と反対側の熱変形部29cの表面に設置されている。
次に電池システム60の動作について、短絡機構22Aにおける動作を中心として説明する。特に断らない限り、短絡機構22Bでも同様な動作が行われる。
図9に示すように、電池セル23では、断線検知部34(図8参照)によって断線が検知されず、熱電素子33による短絡トリガーが生成されないうちは、先端部29dと突出部30aとは互いに離間している。このため、正極集電体29および負極集電体30は短絡されていない。この結果、電池セル23では、正常に充放電が行われる。
このような正常動作の間、断線検知部34は、断線を検知するための動作を行う。
断線検知部34が断線を検知すると、断線検知部14から熱電素子33に断線検知信号が送出される。熱電素子33は、断線検知信号を受信すると短絡トリガーを生成する。例えば、本実施形態では、熱電素子33が発熱する。
熱電素子33で発生した熱エネルギーは、短絡機構22Aの熱変形部29cに伝播する。これにより、熱変形部29cが加熱されて温度上昇する。
加熱されると熱変形部29cは熱変形する。熱変形部29cの温度が所定温度になると、図10に示すように、熱変形部29cの先端部29dが突出部30aに当接する。熱電素子33は、図示略の電源から電力の供給を受けることによって、電池セル23の充放電動作が終了するまで、上述の所定温度以上の温度を保つ。
突出部30a、熱変形部29c、突出部29b、および延出部29aはそれぞれ導体であるため、先端部29dと突出部30aとの接触によって、正極集電体29および負極集電体30を短絡させる短絡路が形成される。
このように、本実施形態において、延出部29a、突出部29b、および熱変形部29cは、短絡トリガーが生成されないときに、正極集電体29と導通し、負極集電体10と導通しないように設けられた導電体を構成している。この導電体は、熱電素子33の発熱による温度上昇によって、熱変形部29cが可逆的な熱変形を起こすことにより、延出部29a、突出部29b、熱変形部29c、および突出部30aからなる短絡路を形成している。
以上説明したように、電池セル23において正極集電体29および負極集電体30の間に短絡路が形成されることにより、電池内部で破損または剥離が起こるなどして電池セル3Bが断線していても、正極集電体29および負極集電体30の導通が保たれる。
このため、図1に示すように、電池セル23が直列接続された構成を含む二次電池21において、断線する電池セル23が発生したとしても、端子T1、T2の間の通電が可能となる。この場合、端子T1、T2の間の電圧降下は生じるが、充放電が停止されることはない。このため、二次電池21を用いる装置システムの動作がただちに終了することはない。
これに対して、二次電池の各電池セルに本実施形態の電池システム60が設けられていない場合には、電池セルの断線によって、二次電池の端子間の電路が遮断されて充放電がただちに終了してしまう。このため、二次電池を用いる装置システムの動作も終了してしまう。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記第1の実施形態では短絡機構12に温度上昇によって溶融する導電体として、低融点金属16A、16Bが用いられる例で説明した。しかし、温度上昇によって溶融する導電体は、低融点金属には限定されない。例えば、温度上昇によって溶融する非金属材料の内部に導電体が分散された導電性材料が用いられてもよい。この場合、例えば、非金属材料として熱可塑性樹脂などが使用可能である。このような構成によれば、低融点金属を用いる場合に比べて短絡トリガーによる温度上昇量をより低減することができる。
上記第2の実施形態では、短絡トリガー生成部として、熱電素子33が用いられる場合の例で説明した。しかし、熱電素子33の発熱を利用して短絡路を形成する場合、熱電素子33に代えて、適宜の発熱体を用いることが可能である。例えば、熱電素子33に代えて、上記第1の実施形態における発熱体13aが用いられてもよい。
上記第2の実施形態では、短絡トリガー生成部が短絡機構の内部に設けられた場合の例で説明した。しかし、第2の実施形態でも、熱変形部29cを所定温度以上に加熱できれば、第1の実施形態と同様、短絡トリガー生成部は短絡機構の外部に設けられていてもよい。例えば、上記第2の実施形態において、熱電素子33に代えて、上記第1の実施形態の短絡トリガー生成部13が用いられてもよい。
上記第2の実施形態では、熱変形部29cがバイメタル材料で構成される場合の例で説明した。しかし、熱変形部29cの構成はこれには限定されない。例えば、熱変形部29cとしては、形状記憶合金が用いられてもよい。また、熱変形部29cは、湾曲変形する構成には限定されず、一定方向に伸縮変形する構成でもよい。
上記第2の実施形態では、短絡トリガーが生成されないとき、熱変形する導電体が正極集電体29に導通された場合の例で説明した。しかし、熱変形する導電体は、短絡トリガーが生成されないとき、負極集電体30に導通されていてもよい。
1、21 二次電池
3、3A、3B、23 電池セル
5 正極層
6 固体電解質層
7 負極層
8 全固体電池本体
8A、8N 単電池
9、29 正極集電体
9b、10b,20a 延出部
9c、10c、29b、30a 突出部
10、30 負極集電体
11 セルケーシング
11c 側壁部
12、12A、12B、22A、22B 短絡機構
13、13A、13B 短絡トリガー生成部
13a 発熱体
14、34 断線検知部
15、35 電気絶縁体
16A、16A’、16A’’、16A’’’、16B、16B’、16B’’、16B’’’ 低融点金属(導電体)
17A 第1連通路(連通路)
17B 第2連通路(連通路)
18 電源
19 スイッチ
20A、20B 壁体部
29c 熱変形部
29d 先端部
33 熱電素子(短絡トリガー生成部、発熱体)
50、60 電池システム
Ia、Ia’’、Ia’’’、Ib、Ib’’、 Ib’’’ 絶縁空間

Claims (10)

  1. 正極集電体と、負極集電体と、前記正極集電体と前記負極集電体との間に配置された固体電解質と、を有する全固体電池本体と、
    前記全固体電池本体の断線を検知する断線検知部と、
    前記断線検知部が前記断線を検知したときに、短絡トリガーを生成する短絡トリガー生成部と、
    前記短絡トリガーが生成されたときに、前記正極集電体と前記負極集電体とを短絡させる短絡機構と、
    を備える電池システム。
  2. 前記全固体電池本体を収容するセルケーシングをさらに備え、
    前記短絡機構は、前記セルケーシングの内部に設けられている、
    請求項1に記載の電池システム。
  3. 前記断線検知部は、
    前記断線を検知したとき、断線検知信号を発生し、
    前記短絡トリガー生成部は、
    前記断線検知信号に基づいて発熱する発熱体を備え、
    前記短絡機構は、
    前記発熱体の発熱による温度上昇を前記短絡トリガーとして、前記正極集電体と前記負極集電体とを導通させる短絡路を形成する、
    請求項1または2に記載の電池システム。
  4. 前記短絡機構は、
    前記正極集電体および前記負極集電体にそれぞれ連通する連通路と、
    前記連通路の一部において、前記正極集電体および前記負極集電体と導通しないように配置され、前記発熱体の発熱による温度上昇によって溶融する導電体と、
    を備え、
    溶融した前記導電体が前記連通路内を移動して、前記正極集電体および前記負極集電体に接触することによって、前記導電体を経由した前記短絡路が形成される、
    請求項3に記載の電池システム。
  5. 前記連通路および前記導電体が2以上設けられており、
    前記導電体のそれぞれが溶融したとき、前記連通路のそれぞれの配置姿勢に応じて、少なくとも1つの前記導電体の自重による移動によって、前記短絡路が形成される、
    請求項4に記載の電池システム。
  6. 前記短絡機構は、
    前記短絡トリガーが生成されないとき、前記正極集電体および前記負極集電体の一方と導通し、前記正極集電体および前記負極集電体の他方と導通しないように設けられた導電体を備え、
    前記発熱体の発熱による温度上昇によって前記導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、前記導電体を経由する前記短絡路が形成される、
    請求項3に記載の電池システム。
  7. 正極集電体と、負極集電体と、前記正極集電体と前記負極集電体との間に配置された固体電解質と、を有する全固体電池本体と、
    前記全固体電池本体を収容するセルケーシングと、
    前記セルケーシングに収容され、前記全固体電池本体が断線したことが検知されたときに印加される短絡トリガーによって、前記正極集電体と前記負極集電体とを短絡させる短絡機構と、
    を備える、電池セル。
  8. 前記短絡機構は、
    前記短絡トリガーによって発生する温度上昇によって、前記正極集電体と前記負極集電体とを導通させる短絡路を形成する、
    請求項7に記載の電池セル。
  9. 前記短絡機構は、
    前記正極集電体および前記負極集電体にそれぞれ連通する連通路と、
    前記連通路の一部において、前記正極集電体および前記負極集電体と導通しないように配置され、前記温度上昇によって溶融する導電体と、
    を備え、
    溶融した前記導電体が前記連通路内を移動して、前記正極集電体および前記負極集電体に接触することによって、前記導電体を経由した前記短絡路が形成される、
    請求項8に記載の電池セル。
  10. 前記短絡機構は、
    前記短絡トリガーが生成されないとき、前記正極集電体および前記負極集電体の一方と導通し、前記正極集電体および前記負極集電体の他方と導通しないように設けられた導電体を備え、
    前記温度上昇によって前記導電体が可逆的な熱変形を起こすことにより、前記導電体を経由する前記短絡路が形成される、
    請求項8に記載の電池セル。
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