JP2012048911A - 溶融塩電池 - Google Patents

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山口  篤
Shinji Inazawa
信二 稲澤
Masatoshi Mashima
正利 真嶋
Koji Nitta
耕司 新田
Shoichiro Sakai
将一郎 酒井
Atsushi Fukunaga
篤史 福永
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Abstract

【課題】過電流の原因に拘らず、過電流に起因する温度上昇に対処することができる溶融塩電池を提供する。
【解決手段】電池容器41に、発電要素1及びリード線2,3が収容されている。リード線2及びリード線3は、発電要素1を構成する正極12及び負極13と、正極端子42及び負極端子43とに接続されている。従って、溶融塩電池51に過電流が流れる場合には、リード線2,3にも過電流が流れる。そして、リード線2には、所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたときに自動的に溶断するヒューズ部23が設けられている。従って、過電流の原因が溶融塩電池の内部で生じたものであっても、溶融塩電池の外部で生じたものであっても、溶融塩電池51に過電流が流れれば、ヒューズ部23が溶断するため、電流の流れが遮断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融塩を用いた電解質を有する溶融塩電池に関する。
溶融塩電池は、正極と、負極と、正極及び負極間に介在し、溶融塩を用いた電解質が含浸してあるセパレータとを備えている(特許文献1参照)。
更に、溶融塩電池は、正極及び負極を正極端子及び負極端子に接続するための導線と、正極、負極、セパレータ、及び導線が収容されている電池容器とを備えている。ここで、正極端子及び負極端子は、電池容器の外部に配されている。
電気機器は、例えば被覆電線を介して溶融塩電池の正極端子及び負極端子に接続されることによって、溶融塩電池から給電される。
ところで、例えば電気機器の過負荷、又は電気機器を構成している電気回路の短絡等によって、被覆電線を介し、溶融塩電池に過電流が流れた場合には、溶融塩電池が異常に発熱する虞があるため、危険である。そこで、電流ヒューズが被覆電線の中途に配されることがある。過電流が流れた電流ヒューズは、自動的に溶断する。この結果、電流が遮断されるため、過電流に起因する溶融塩電池の温度上昇を抑制することができる。
例えば、特許文献1では、1又は複数の電池セルを有する電池アームの充放電路に直列に接続されたヒューズを、過電流等の異常発生時に溶断させる技術が開示されている。
特開2010−88202号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、例えば溶融塩電池の内部で生じた短絡によって、溶融塩電池の内部でのみ過電流が流れた場合には、溶融塩電池の外部に存在する電流ヒューズは溶断しない。従って、過電流に起因する溶融塩電池の温度上昇に対処することができない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、電池容器に収容されており、正極及び/又は負極に接続されている導線にヒューズ部が設けられていることにより、過電流の原因に拘らず、過電流に起因する温度上昇に対処することができる溶融塩電池を提供することにある。
第1発明に係る溶融塩電池は、正極及び負極間に介在しているセパレータが、溶融塩を用いた電解質を含んでなる発電要素と、該発電要素を収容する電池容器と、該電池容器に収容されており、前記正極及び/又は前記負極に接続されている導線とを備える溶融塩電池において、前記溶融塩に対する耐性を有し、所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたときに溶断するヒューズ部が前記導線に設けられていることを特徴とする。
第2発明に係る溶融塩電池は、前記発電要素を複数備え、前記ヒューズ部は、前記発電要素毎に設けられていることを特徴とする。
第3発明に係る溶融塩電池は、前記導線及び前記ヒューズ部は、アルミニウムからなることを特徴とする。
第4発明に係る溶融塩電池は、前記導線及び前記ヒューズ部が、フッ素樹脂により被覆されていることを特徴とする。
第1発明にあっては、電池容器に、発電要素及び導線が収容されている。
導線は、発電要素を構成する正極及び/又は負極に接続されている。従って、溶融塩電池に過電流が流れる場合には、導線にも過電流が流れる。
そして、導線には、所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたときに自動的に溶断するヒューズ部が設けられている。
従って、溶融塩電池に過電流が流れれば、ヒューズ部の溶断によって、電流の流れが遮断される。
第2発明にあっては、溶融塩電池が複数の発電要素を備え、各発電要素についてヒューズ部が設けられている。従って、複数の発電要素の内、何れの発電要素に過電流が流れたとしても、導線、延いてはヒューズ部に過電流が流れる。このとき、ヒューズ部の溶断によって、電流の流れを遮断することができるため、過電流に起因する溶融塩電池の温度上昇に確実に対処することができる。
仮に、複数の発電要素の内、一部の発電要素にのみヒューズ部が設けられている場合、ヒューズ部が設けられていない発電要素に過電流が流れたとき、ヒューズ部には過電流が流れない可能性がある。
第3発明にあっては、導線とヒューズ部とが、アルミニウムからなる。
つまり、導線及びヒューズ部が同種金属からなるため、溶融塩電池の製造時に、例えば導線とヒューズ部とを一体に形成することもできる。この場合は、本発明の溶融塩電池は、容易且つ安価に製造することができる。
更に、導線とヒューズ部との境界は、例えば互いに異種金属を用いてなる導線とヒューズ部とが接合されている場合よりも、腐食し難い。
また、アルミニウムは、溶融塩として一般的に用いられているナトリウム塩に対する耐性が高いため、導線及びヒューズ部を構成する導体として有用である。
尚、アルミニウムには、純度99%以上のいわゆる純アルミニウムのみならず、アルミニウムの合金も含まれる。
第4発明にあっては、導線とヒューズ部とが、フッ素樹脂によって被覆されている。
これにより、導線及びヒューズ部の腐蝕が防止される。
本発明の溶融塩電池による場合、溶融塩電池に過電流が流れれば、溶融塩電池に内蔵されているヒューズ部が自動的に溶断する。この結果、電流が遮断されるため、過電流に起因する溶融塩電池の温度上昇に確実に対処することができる。何故ならば、ヒューズ部の溶断は、過電流の原因が溶融塩電池の内部で生じたものであっても、溶融塩電池の外部で生じたものであっても、問題なく発生するからである。
以上の結果、溶融塩電池の安全性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池の要部構成を略示する模式的縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池を備えるバッテリ装置の要部構成を略示するブロック図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池51の要部構成を略示する模式的縦断面図である。
図中41は電池容器であり、電池容器41は、各アルミ(アルミニウム)製の容器本体411及び蓋体412を備えている。電池容器41の内面には、フッ素コートによる絶縁処理が全面的に施されている。
電池容器41には、合成樹脂を用いてなるセパレータ11と、夫々が矩形平板状になしてある複数の正極12,12,…と、夫々が矩形平板状になしてある複数の負極13,13,…と、各アルミ製のリード線2,3とが収容されている。
セパレータ11、正極12,12,…、及び負極13,13,…は、n(nはn≧2の自然数)個の発電要素1,1,…を構成している。
図1では、セパレータ11と正極12,12,…及び負極13,13,…との間に空隙が存在するかのように図示されているが、実際にはセパレータ11は、正極12,12,…及び負極13,13,…に密着配置されている。
電池容器41の容器本体411は、上部に開口を有する有底四角筒状になしてあり、蓋体412は、容器本体411の開口を閉塞する。
蓋体412の外面には、溶融塩電池51から電力を取り出すための正極端子42及び負極端子43が互いに適長離隔して突設されている。正極端子42(又は負極端子43)はアルミ製であるが、正極端子42(又は負極端子43)と蓋体412との間には、図示しない絶縁体が介在している。このため、正極端子42(又は負極端子43)が蓋体412に接触して短絡を生じる虞はない。
正極端子42(又は負極端子43)には、電池容器41の蓋体412を貫通した後述する共通リード線21(又は共通リード線31)が電気的に接続されている。ただし、共通リード線21(又は共通リード線31)と蓋体412との間には、図示しない絶縁体が介在している。このため、共通リード線21(又は共通リード線31)が蓋体412に接触して短絡を生じる虞はない。
リード線2は、1本の共通リード線21及び複数本の個別リード線22,22,…を備える。正極端子42には、共通リード線21の一端部が電気的に接続されており、各個別リード線22の一端部は、共通リード線21の中途に電気的に接続されている。個別リード線22,22,…の本数は、正極12,12,…の個数に等しい。
同様に、リード線3は、1本の共通リード線31及び複数本の個別リード線32,32,…を備える。負極端子43には、共通リード線31の一端部が電気的に接続されており、各個別リード線32の一端部は、共通リード線31の中途に電気的に接続されている。個別リード線32,32,…の本数は、負極13,13,…の個数に等しい。
各正極12は、アルミ製の矩形板状の正極集電体121の両面に、正極活物質であるNaCrO2及びバインダ(結着剤)を含む正極材122,122を塗布することによって、形成されている。正極集電体121の上面(又は下面)に塗布されている正極材122の上面(又は下面)は、セパレータ11に密着配置されている。正極活物質の粒径は、0.5 μm〜500 μmである。
負極13は、アルミ製の矩形板状の負極集電体131の両面に、負極活物質である錫を含む負極材132,132をメッキすることによって、形成されている。負極集電体131の上面(又は下面)に塗布されている負極材132の上面(又は下面)は、セパレータ11に密着配置されている。
なお、正極活物質はNaCrO2に限定されるものではない。また、負極活物質は錫に限定されず、珪素又はインジウムでもよい。更に、正極集電体121及び負極集電体131夫々は、アルミ製に限定されず、例えばステンレス鋼製であってもよい。
セパレータ11は、連続した1枚の長尺のシート状になしてあり、長手方向に複数回折り返されている。正極12,12,…及び負極13,13,…は、容器本体411の内部にて、互いの間にセパレータ11を介在させた状態で、交互に積層されている。
更に詳細には、電池容器41の蓋体412側から容器本体411の底壁側へ、セパレータ11の一部、1個目の負極13、セパレータ11の他の一部、1個目の正極12、セパレータ11の更に他の一部、2個目の負極13、…の順に積層されている。この結果、各正極12(又は各負極13)は、該正極12(又は負極13)の上面側及び下面側の両方から一枚のセパレータ11に挟み込まれている。このとき、全ての正極12,12,…はセパレータ11の一面側に配されており、全ての負極13,13,…はセパレータ11の他面側に配されている。
各発電要素1は、セパレータ11と、セパレータ11を介在して隣り合う正極12及び負極13とで構成される。このとき、最上端に位置する負極13を除く各負極13(又は、最下端に位置する正極12を除く各正極12)は、隣り合う発電要素1,1が共用する。なお、最上端に位置する負極13は、上面側の負極材132を備えていなくてもよく、最下端に位置する正極12は、下面側の正極材122を備えていなくてもよい。
セパレータ11は、絶縁性を有する多孔質膜、織布、又は不織布等を用いてなり、正極12と負極13との直接的な接触による短絡の発生を抑制する。このために、セパレータ11は、正極12の上面側(又は下面側)の正極材122と負極13の下面側(又は上面側)の負極材132との間に介在している。また、各正極集電体121の一端部及び各負極集電体131の一端部は、セパレータ11の折り返し部分によって包まれている。
セパレータ11の孔径は、正極活物質の粒径よりも1桁小さい0.05μm〜50μmであり、好ましくは0.05μm〜10μmである。従って、正極集電体121から脱落した正極活物質が、セパレータ3を透過する虞はない。
また、各発電要素1における発電を可能とすべく、セパレータ11には、電解質が含浸させてある。
本実施の形態においては、電解質として、ビスフルオロスルフォニルイミド又はビストリフルオロメチルスルフォニルイミド系アニオンと、ナトリウム(又はナトリウム及びカリウム)のカチオンとを含む溶融塩が用いられている。
このような溶融塩の融点は57℃であるため、溶融塩電池51は、溶融塩の融点以上の高温環境下で使用される。何故ならば、溶融塩の融点未満の低温環境下における溶融塩は非導電性を有するが、高温環境下における溶融塩は、溶融によってイオン導電性を生じるからである。具体的には、溶融塩電池51は、溶融塩電池51の出力が安定し易い80℃〜100 ℃程度の高温環境下で使用される。
セパレータ11を形成している合成樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、又はポリプロピレン等である。このようなセパレータ11は、高温環境下において無用に軟化又は溶融等することなく、しかも、前述したような溶融塩に対する耐性を有している。
ところで、純アルミ及びアルミ合金は、前述したような溶融塩に対する耐性を有している。リード線2,3を構成すべきアルミとしては、特にA1050が好ましい。なお、リード線2,3は、前述したような溶融塩に対する耐性を有しているのであれば、純アルミに限定されず、A5052又はA6061等のアルミ合金、又はアルミ以外の金属等で構成されていてもよい。
発電要素1,1,…は、正極端子42及び負極端子43に並列に接続されている。このとき、全ての正極12,12,…において、正極集電体121,121,…は、リード線2を介して正極端子42に電気的に接続されている。また、全ての負極13,13,…において、負極集電体131,131,…は、リード線3を介して負極端子43に電気的に接続されている。このために、各正極集電体121(又は負極集電体131)の端部(更に詳細には、セパレータ11に包まれていない端部)が、個別リード線22(又は個別リード線32)の他端部に電気的に接続されている。
ところで、本実施の形態では、各正極集電体121及び各負極集電体131を構成すべきアルミは、リード線2,3を構成すべきアルミと同一のものである。何故ならば、例えばリード線2及び各正極集電体121が異種金属を用いて形成してある場合、共通リード線21と各個別リード線22との接合部分、及び、各個別リード線22と各正極集電体121との接合部分が腐食し易くなるからである。
溶融塩電池51の充電時には、各発電要素1において、正極12の正極材122,122から放出されたナトリウムイオンが、セパレータ11を透過して負極13へ移動し、負極材132,132にて錫と化合する。この結果、正極12及び負極13間で電流が流れる。このとき、正極材122,122及び負極材132,132が膨脹する。
溶融塩電池51の放電時には、各発電要素1において、負極13の負極材132,132から放出されたナトリウムイオンが、セパレータ11を透過して正極12へ移動し、正極材122,122にてNaCrO2を生ずる。この結果、正極12及び負極13間で電流が流れる。このとき、正極材122,122及び負極材132,132が収縮する。
ところで、溶融塩電池51の使用中に溶融塩電池51に過電流が流れたときには、溶融塩電池51の温度が上昇し、そのまま放置すれば異常発熱につながるため、危険である。そこで、本実施の形態の溶融塩電池51は、発電要素1,1,…毎にヒューズ部23,23,…を備えている。
各ヒューズ部23は、個別リード線22の中途に電気的に接続されているアルミ製のヒューズワイヤであるが、個別リード線22の一部分でもある。換言すれば、個別リード線22及びヒューズ部23は、アルミを用いて一体に形成されている。更に詳細には、個別リード線22における部分的に細い箇所が、ヒューズ部23として機能する。このような個別リード線22は、本発明の実施の形態における導線として機能する。
尚、個別リード線22及びヒューズ部23を各別に形成して接合するようにしてもよい。また、個別リード線22及びヒューズ部23が、直接溶融塩に浸されて腐蝕するのを防止するために、これらをフッ素樹脂にて被覆してもよい。
ヒューズ部23の横断面積は、所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたときにヒューズ部23が溶断するような適宜の横断面積である。ここで、ヒューズ部23を除く個別リード線22は、横断面積Aより広い横断面積Bを有し、共通リード線21は、横断面積Bより広い(例えば横断面積{B×n}以上の)横断面積を有する。
ヒューズ部23の横断面積Aは、個別リード線22の横断面積Bよりも小さくする。この場合、ヒューズ部23は、横断面積を小さくするほど、過電流が流れたときに溶断し易くなる。しかしながら、ヒューズ部23の横断面積が小さ過ぎると、突入電流、雷サージ電流等のサージ電流が短時間流れた際にも溶断して使い難いものとなるため、例えばヒューズ部23の断面形状が円形の場合は、ヒューズ部23の径を5mm以上とすることが好ましい。また、ヒューズ部23の長さは、3mmから5mm程度とすることが好ましい。
各ヒューズ部23は、各発電要素1の正極側と正極端子42との間に設けられている。具体的には、最も正極端子42に近い位置に配されているヒューズ部23は、最上端に位置する第1の発電要素1に対応している。2番目に正極端子42に近い位置に配されているヒューズ部23は、上から2番目に位置する第2の発電要素1と上から3番目に位置する第3の発電要素1とに兼用で対応している。
なお、個別リード線22に替えて、個別リード線32に、ヒューズ部が設けられていてもよい。この場合、個別リード線32が本発明の実施の形態における導線として機能する。
また、個別リード線22,32の両方にヒューズ部が設けられていてもよい。
更に、個別リード線22が全体的に横断面積Aを有していてもよい。即ち、個別リード線22そのものがヒューズ部23であってもよい。
ここで、仮に、ヒューズ部23と、ヒューズ部23を除く個別リード線22とが、異種金属を用いて形成されている場合、ヒューズ部23は、個別リード線22の中途に接合される。しかしながら、異種金属製のヒューズ部23が設けられている個別リード線22は、同種金属製のヒューズ部23が設けられている本実施の形態の個別リード線22に比べて、接合部分の耐食性が劣る。
以上のような溶融塩電池51においては、溶融塩電池51に過電流が流れ、この結果、ヒューズ部23,23,…の少なくとも1つに所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたとき、このヒューズ部23が溶断するため、溶断したヒューズ部23に対応する発電要素1を流れる電流を遮断することができる。このため、溶融塩電池51が異常に発熱することを抑制することができる。過電流が遮断されれば、溶融塩電池51は自然冷却されるため、溶融塩電池51の安全性が向上される。
ところで、n個のヒューズ部23,23,…の内、一部のヒューズ部23が溶断しても、残部のヒューズ部23が溶断していなければ、残部のヒューズ部23に対応する発電要素1,1,…には電流が流れ続ける。とはいえ、ヒューズ部23が溶断していないということは、過電流は流れていないということなので、特段の問題はない。
なお、溶融塩電池51は、電池容器41内部を加熱するヒータ、又は、充放電に伴う正極12及び負極13の変形を吸収する弾性部材等を備えていてもよい。
また、溶融塩電池51は、発電要素1毎に1組のセパレータ11、正極12、及び負極13が備えられている構成でもよい。この場合は、正極集電体121及び負極集電体131のセパレータ11を介して互いに対面する面に、正極材122及び負極材132が配されていればよい。
更に、溶融塩電池51は、1個の発電要素1を備える構成でもよい。
更にまた、溶融塩電池51は、ヒューズ部23,23,…と共に、又はヒューズ部23,23,…に替えて、共通リード線21及び/又は共通リード線31に設けられたヒューズ部を備えている構成でもよい。
また、溶融塩電池51は、例えばリード線3及び負極端子43が設けられていない構成でもよい。この場合、溶融塩電池51は、負極集電体131,131,…が容器本体411に直接的に接触することによって容器本体411に電気的に接続され、容器本体411が負極端子として機能する構成であればよい。
実施の形態 2.
図2は、本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池51,51,…を備えるバッテリ装置5の要部構成を略示するブロック図である。
バッテリ装置5は、保護回路50、4個の溶融塩電池51,51,…、溶融塩電池51,51,…の個数と同数のヒューズ素子52,52,…、接続端子531,532、及びバッテリケース54を備えている。以下では、4個の溶融塩電池51,51,…を区別する場合、第1の溶融塩電池51、第2の溶融塩電池51、…という。
各溶融塩電池51は、バッテリ装置5のバッテリセルとして機能する。このような溶融塩電池51の構成は、実施の形態1に係る溶融塩電池51の構成と同様である。その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
バッテリケース54は、保護回路50、溶融塩電池51,51,…、及びヒューズ素子52,52,…を収容している。
接続端子531,532は、バッテリ装置5から電力を取り出すためのものであり、バッテリケース54の外面に露出している。バッテリ装置5によって給電されるべき電気機器、又はバッテリ装置5を充電すべき充電機器は、接続端子531,532に電気的に接続される。
各ヒューズ素子52は、電流ヒューズを用いてなる。バッテリ装置5に過電流が流れ、この結果、ヒューズ素子52に所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたとき、ヒューズ素子52は溶断する。
なお、ヒューズ素子52は温度ヒューズを用いてなる構成でもよい。
溶融塩電池51,51,…は、ヒューズ素子52,52,…及び後述する切替部502を介して、接続端子531,532間に直列に接続されている。
更に詳細には、図中最も右側に配されている第1の溶融塩電池51の正極端子42は、ヒューズ素子52を介して、接続端子532に電気的に接続されている。
また、第1の溶融塩電池51の左隣に配されている第2の溶融塩電池51の正極端子42は、ヒューズ素子52を介して、第1の溶融塩電池51の負極端子43に電気的に接続されている。同様に、第3(又は第4)の溶融塩電池51の正極端子42は、ヒューズ素子52を介して、第2(又は第3)の溶融塩電池51の負極端子43に電気的に接続されている。
最も左側に配されている第4の溶融塩電池51の負極端子43は、切替部502を介して、接続端子531に電気的に接続されている。
保護回路50は、バッテリ装置5を過充電及び過放電から保護する。このために、保護回路50は、制御部501及び切替部502を備えている。
制御部501は、マイクロコンピュータを用いてなり、保護回路50の制御中枢として機能する。また、制御部501は、各溶融塩電池51に接続されており、溶融塩電池51,51,…から給電されつつ、各溶融塩電池51の電圧を検出する。
切替部502は、例えば各2個のトランジスタ及びダイオードを用いてなる。
このような切替部502は、一方のトランジスタ(以下、過充電保護用のトランジスタという)がオフである場合、溶融塩電池51側から接続端子531側へ流れる充電電流を遮断するように構成してある。ただし、この場合でも、過充電保護用のトランジスタを迂回して、接続端子531側から溶融塩電池51側へ放電電流が流れることが可能である。
また、他方のトランジスタ(以下、過放電保護用のトランジスタという)がオフである場合、切替部502は、接続端子531側から溶融塩電池51側へ流れる放電電流を遮断するように構成してある。ただし、この場合でも、過放電保護用のトランジスタを迂回して、溶融塩電池51側から接続端子531側へ充電電流が流れることが可能である。
溶融塩電池51,51,…の内、少なくとも1個の溶融塩電池51の電圧が第1の所定電圧(例えば3.5V)以上である場合、制御部501は、切替部502の過充電保護用のトランジスタをオフにする。一方、全ての溶融塩電池51,51,…の電圧が第1の所定電圧未満である場合、制御部501は、切替部502の過充電保護用のトランジスタをオンにする。
また、溶融塩電池51,51,…の内、少なくとも1個の溶融塩電池51の電圧が第2の所定電圧(例えば2V)以下である場合、制御部501は、切替部502の過放電保護用のトランジスタをオフにする。一方、全ての溶融塩電池51,51,…の電圧が第2の所定電圧超過である場合、制御部501は、切替部502の過放電保護用のトランジスタをオンにする。
以上のようなバッテリ装置5においては、バッテリ装置5の接続端子531,532に過電流が流れた場合、溶融塩電池51,51,…にも過電流が流れる。この結果、ヒューズ素子52,52,…に所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたとき、少なくとも何れか1個のヒューズ素子52が溶断する。このため、溶融塩電池51,51,…に流れる電流を遮断することができる。従って、溶融塩電池51,51,…が異常に発熱することを抑制することができる。
過電流が遮断されれば、溶融塩電池51,51,…は自然冷却されるため、バッテリ装置5の安全性が向上される。また、ヒューズ素子52,52,…が複数存在し、これらの内の何れか1個が溶断すれば過電流に起因する温度上昇を抑制することができるため、バッテリ装置5は、ヒューズ素子52が1個しか存在しないものよりも安全である。
更に、バッテリ装置5が過充電状態/過放電状態である場合、切替部502における過充電保護用/過放電保護用のトランジスタがオフにされることによって、バッテリ装置5は、溶融塩電池51,51,…の充電/放電が不可能な状態に遷移する。この結果、バッテリ装置5は過充電/過放電から保護される。しかも、このとき、溶融塩電池51,51,…の放電/充電は可能である。
なお、バッテリ装置5は、溶融塩電池51の代わりに、ヒューズ部23,23,…を内蔵していない従来の溶融塩電池を備える構成でもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、溶融塩電池51に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
1 発電要素
11 セパレータ
12 正極
13 負極
22 個別リード線(導線)
23 ヒューズ部
41 電池容器
51 溶融塩電池

Claims (4)

  1. 正極及び負極間に介在しているセパレータが、溶融塩を用いた電解質を含んでなる発電要素と、
    該発電要素を収容する電池容器と、
    該電池容器に収容されており、前記正極及び/又は前記負極に接続されている導線と
    を備える溶融塩電池において、
    前記溶融塩に対する耐性を有し、所定の電流値以上の電流が所定時間以上流れたときに溶断するヒューズ部が前記導線に設けられていることを特徴とする溶融塩電池。
  2. 前記発電要素を複数備え、
    前記ヒューズ部は、前記発電要素毎に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の溶融塩電池。
  3. 前記導線及び前記ヒューズ部は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融塩電池。
  4. 前記導線及び前記ヒューズ部が、フッ素樹脂により被覆されていることを特徴とする請求項3に記載の溶融塩電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014022273A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Sanyo Electric Co Ltd ラミネート外装電池および電池パック
CN105830274A (zh) * 2013-12-17 2016-08-03 住友电气工业株式会社 熔融盐电池
US9583752B2 (en) 2014-01-09 2017-02-28 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery

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