JP2019105913A - 健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラム - Google Patents

健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従業員の健康管理をより正確なヘルスケアデータに基づいて行うことを可能とした健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラムを提供する。【解決手段】企業用ヘルスケアシステム10が従業員識別データに関連付けて従業員ごとの従業員ヘルスケアデータを管理し、一般利用者用ヘルスケアシステム30が一般利用者識別データに関連付けて一般利用者ごとの一般利用者ヘルスケアデータを管理し、従業員識別データおよび一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、一般利用者用ヘルスケアシステム30が企業用ヘルスケアシステム10からの要求に応じて、従業員識別データおよび一般利用者識別データに基づいて、一般利用者ヘルスケアデータを企業用ヘルスケアシステム10に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、健康診断の結果、ストレスチェックの結果などのヘルスケアデータに基づいて従業員の健康を管理する健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラムに関する。
各企業では、従業員の健康管理のため、定期的に健康診断が行われている。また、従業員に対して、ストレスチェックを行い、必要と認められる場合には、産業医などによる面接指導などが行われている。このように現在は、企業として、勤怠管理の他に、健康診断、ストレスチェックなどを従業員に対して行って、従業員の総合的な健康管理を行うことが求められている。
特許文献1には、企業が従業員の健診結果の健診データとストレスチェック結果のストレスチェックデータとを関連付けて管理する労務管理システムが記載されている。
国際公開第2017/057746号
ところで、従業員は、自分自身で健康管理の一環として、自分自身が所属する企業とは別に、健康診断やストレスチェックを受診したり、体重の履歴、運動の履歴などの生活データを記録し、その結果であるヘルスケアデータを管理していることもある。このような状況は、同一人物のヘルスケアデータでありながらも、これらのヘルスケアデータを、企業のシステムと従業員個人が別々に管理している状況である。同一人物のヘルスケアデータであるのであれば、例えば企業のシステムが従業員個人が管理しているヘルスケアデータを取得すれば、企業の行った健康診断やストレスチェックの結果のヘルスケアデータと合わせることで、より的確で総合的な健康管理を行うことができる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、従業員の健康管理をより多くのヘルスケアデータに基づいて行うことを可能とした健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決する健康情報総合管理システムは、従業員ごとに付与される従業員識別データに関連付けて前記従業員ごとの従業員ヘルスケアデータを管理する企業用ヘルスケアシステムと、一般利用者ごとに付与される一般利用者識別データに関連付けて一般利用者ごとの一般利用者ヘルスケアデータを管理する一般利用者用ヘルスケアシステムとを備え、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記企業用ヘルスケアシステムに送信する。
上記構成によれば、企業用ヘルスケアシステムは企業が従業員に対して行った健康診断やストレスチェックなどのヘルスケアデータ以外のヘルスケアデータ、例えば従業員が個人的に受診した健康診断やストレスチェックなどの従業員のヘルスケアデータであって一般利用者用ヘルスケアシステムに保存されている一般利用者ヘルスケアデータを取得することができる。これにより、企業では、従業員に対して、より多くのヘルスケアデータに基づいて一層的確な健康管理を行うことができる。
上記健康情報総合管理システムにおいて、前記健康情報総合管理システムは、自治体の住民ごとに付与される住民識別データに関連付けて前記住民ごとの住民ヘルスケアデータを管理する自治体用ヘルスケアシステムをさらに備え、前記住民識別データ、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記自治体用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記住民識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記自治体用ヘルスケアシステムに送信することが好ましい。
上記構成によれば、自治体用ヘルスケアシステムが、自治体が住民に対して行った健康診断やストレスチェックなどの住民ヘルスケアデータ以外の一般利用者用ヘルスケアシステムに保存されている一般利用者ヘルスケアデータを取得することができる。これにより、自治体では、住民に対して、より多くのヘルスケアデータに基づいて一層的確な健康管理を行うことができる。
上記健康情報総合管理システムにおいて、前記健康情報総合管理システムは、さらに、医療機関の利用者ごとに付与される利用者識別データに関連付けて利用者ごとの利用者ヘルスケアデータを管理する医療機関用ヘルスケアシステムを備え、前記利用者識別データ、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記医療機関用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記利用者識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記医療機関用ヘルスケアシステムに送信することが好ましい。
上記構成によれば、医療機関用ヘルスケアシステムが、医療機関が保存している利用者の病歴、治療歴、処方歴などの利用者ヘルスケアデータ以外の一般利用者用ヘルスケアシステムに保存されている一般利用者ヘルスケアデータを取得することができる。これにより、医療機関は、利用者に対して、より多くのヘルスケアデータに基づいて診察や健康診断などの健康管理を行うことができる。また、利用者ヘルスケアデータおよび一般利用者用ヘルスケアシステムから取得した一般利用者ヘルスケアデータに基づいてより確度の高いデータ分析などを行うことができる。
上記健康情報総合管理システムにおいて、前記企業用ヘルスケアシステムは、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記従業員ヘルスケアデータを前記一般利用者用ヘルスケアシステムに送信することが好ましい。
上記構成によれば、一般利用者用ヘルスケアシステムは、企業用ヘルスケアシステムとヘルスケアデータを共有することができる。したがって、一般利用者用ヘルスケアシステムは、他のヘルスケアシステムに対して、企業用ヘルスケアシステムから提供されたヘルスケアデータも提供することもできる。
上記健康情報総合管理システムにおいて、前記健康情報総合管理システムは、データウェアハウスをさらに備え、前記データウェアハウスは、前記一般利用者用ヘルスケアシステムから前記一般利用者ヘルスケアデータを匿名化した匿名化一般利用者ヘルスケアデータを取得するとともに、前記企業用ヘルスケアシステムから前記従業員ヘルスケアデータを匿名化した匿名化従業員ヘルスケアデータを取得し、少なくとも前記匿名化一般利用者ヘルスケアデータおよび前記匿名化従業員ヘルスケアデータを含むビッグデータを集計した集計データを生成し、前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記集計データを前記企業用ヘルスケアシステムに送信することが好ましい。
上記構成によれば、企業用ヘルスケアシステムは、データウェアハウスに自社の従業員のヘルスケアデータなどを提供する代わりに、集計データを取得することができる。したがって、例えば匿名化された同業他社のヘルスケアデータを把握することが可能となる。
上記健康情報総合管理システムにおいて、前記一般利用者識別データに関連付いた前記一般利用者ヘルスケアデータにアクセスするためのアクセスデータが記録されたカード媒体と、前記アクセスデータを読み取り前記一般利用者用ヘルスケアシステムにアクセスして前記一般利用者ヘルスケアデータが閲覧可能な読取端末とを備える構成とすることが好ましい。
上記構成によれば、カード媒体を使っても一般利用者ヘルスケアデータを閲覧することができる。
また、本発明は、上記健康情報総合管理システムにより実行される健康情報総合管理方法である。
更に、本発明は、健康情報総合管理システムに用いる健康情報総合管理プログラムであり、ネットワークや可搬性記録媒体によって拡布され、サーバ装置といったコンピュータにインストールされることによって実行される。
以上のような構成によれば、従業員の健康管理をより正確なヘルスケアデータに基づいて行うことを可能とした健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラムを提供することができる。
健康情報総合管理システムの概略構成を示す図。 企業用ヘルスケアシステムのブロック図。 一般利用者用ヘルスケアシステムのブロック図。 自治体用ヘルスケアシステムのブロック図。 医療機関用ヘルスケアシステムのブロック図。 データウェアハウスのブロック図。 企業用ヘルスケアシステムの処理のフローチャート。 (a)は企業用ヘルスケアシステムが一般利用者用ヘルスケアシステムから医療履歴データを取得する処理を示すフローチャート、(b)は入力画面を示す図。 自治体用ヘルスケアシステムの処理のフローチャート。 医療機関用ヘルスケアシステムの処理のフローチャート。 一般利用者用ヘルスケアシステムの処理のフローチャート。 (a)は一般利用者用ヘルスケアシステムへデータを提供する処理のフローチャート、(b)は一般利用者用ヘルスケアシステムへの提供可能なヘルスケアデータなどを設定する設定画面を示す図、(c)は従業員が一般利用者用ヘルスケアシステムに提供するヘルスケアデータを選択する設定画面を示す図。 (a)は企業用ヘルスケアシステムからデータウェアハウスにデータ提供する処理を示すフローチャート、(b)は企業用ヘルスケアシステムからデータウェアハウスにデータ提供する際の設定画面を示す図。
以下、図1〜図13を用いて、本発明が適用された健康情報総合管理システム、健康情報総合管理方法、および、健康情報総合管理プログラムを具体化した一実施形態を説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、本発明が適用された健康情報総合管理システムは、所属する従業員のヘルスケアデータを管理する企業用ヘルスケアシステム10と、一般利用者のヘルスケアデータを管理する一般利用者用ヘルスケアシステム30とを備えている。さらに、健康情報総合管理システムは、自治体の住民のヘルスケアデータを管理する自治体用ヘルスケアシステム50と、利用者の利用者ヘルスケアデータを管理する医療機関用ヘルスケアシステム60とを備えている。企業用ヘルスケアシステム10、一般利用者用ヘルスケアシステム30、自治体用ヘルスケアシステム50、および、医療機関用ヘルスケアシステム60は、ネットワークを介して相互に接続されている。これらのヘルスケアデータは、クラウド上に保存されていてもよい。さらに、健康情報総合管理システムは、これらのヘルスケアシステム10,30,50,60から提供されたデータを集計するデータウェアハウス80を備えている。
〔企業用ヘルスケアシステムにアクセス可能な端末〕
一例として、企業用ヘルスケアシステム10には、人事労務管理者用端末2a、部門管理者用端末2b、産業医保健師用端末2c、ストレスチェック実施者端末2d、従業員端末2eなどの端末がネットワークを介してアクセス可能である。
人事労務管理者用端末2aは、人事労務管理者が扱うコンピュータ端末である。人事労務管理者用端末2aは、企業用ヘルスケアシステム10にアクセスして、従業員の超過残業などの勤務状況の異常者を抽出し、体調やメンタルの不調を早期に発見するために用いられる。また、従業員の健康診断やストレスチェックの指示を行い、さらに健診結果から従業員に対して改善提案を行う。さらに、健診結果である健診データやストレスチェック結果であるストレスチェックデータを組織(部門、職位、雇用、職種、性別、年齢層など)で比較し、問題のある組織を発見し、電子メールシステムなどを用いて当該組織の部門管理者用端末2bに対して改善提案を行う。さらに、健診結果やストレスチェック結果を他社の結果と比較し、自社の状況を正しく把握できるようにする。
部門管理者用端末2bは、部門管理者が扱うコンピュータ端末である。部門管理者用端末2bは、企業用ヘルスケアシステム10にアクセスして、部門・職場における労務環境を閲覧することができ、課題を発見し改善できるようにする。
産業医保健師用端末2cは、産業医や保健師が扱うコンピュータ端末である。産業医保健師用端末2cは、企業用ヘルスケアシステム10にアクセスして、各従業員の心身の健康状態や勤務状況を閲覧し、電子メールシステムなどを用いて各従業員に対して有用な指導を行えるようにする。また、組織毎の状況を分析し、産業医や保健師の立場からの会社に対して、労務環境の改善のために有用な意見を伝えられるようにする。一例として、産業医保健師用端末2cは、人事労務管理者用端末2aや部門管理者用端末2bなどに対して電子メールシステムなどを用いて意見を伝えることができる。
ストレスチェック実施者端末2dは、ストレスチェック実施者が扱うコンピュータ端末である。ストレスチェック実施者端末2dは、企業用ヘルスケアシステム10にアクセスして、各従業員のストレスチェックの実施状況や受検結果を閲覧し、各従業員に対して、電子メールシステムなどを用いて実施の督促などを円滑に行なえるようにする。
従業員端末2eは、従業員が扱うコンピュータ端末である。従業員端末2eは、企業用ヘルスケアシステム10にアクセスして、自身の健診データやストレスチェックデータの現状や推移をいつでも閲覧できるようにする。また、自身の健診データやストレスチェックデータ、生活データ、勤怠データを一緒に見ることができ、何が影響しているのかを把握できるようにする。さらに、生活データに改善目標を設定し、日々の活動状況を活性化させることで生活改善を促せるようにする。
〔一般利用者用ヘルスケアシステムにアクセス可能な端末〕
一例として、一般利用者用ヘルスケアシステム30には、一般利用者端末3a、医師端末3b、専門家端末3c、サイト管理者端末3d、読取端末3fなどの端末がネットワークを介してアクセス可能である。
一般利用者端末3aは、一般利用者が扱う携帯型または据え置き型のコンピュータ端末である。一般利用者端末3aは、一般利用者用ヘルスケアシステム30にアクセスして、自身の健診データやストレスチェックデータを入力したり、閲覧して現状や推移をいつでも閲覧できるようにする。また、自身の健診データやストレスチェックデータ、生活データを一緒に閲覧することができ、何が影響しているのかを把握できるようにする。さらに、生活データに改善目標を設定し、日々の活動状況を活性化させることで生活改善を促せるようにする。さらにまた、企業で保管していた健診データやストレスチェックデータをコピーして、自身で独自に受けた検査結果等と一緒に確認できるようにする。さらにまた、一般利用者用ヘルスケアシステム30にアクセスして、自身に有用な情報(コンテンツ)や商品、サービスを知ることができ、購入することができる。
医師端末3bは、医師などが扱うコンピュータ端末である。医師端末3bは、一般利用者用ヘルスケアシステム30にアクセスして、一例として、救急で搬送されてきた一般利用者の健康情報(健診結果、既往歴、服薬歴)を確認できるようにする。
専門家端末3cは、専門家(医師、保健師、カウンセラー、トレーナーなど)が扱うコンピュータ端末である。専門家端末3cは、一般利用者用ヘルスケアシステム30にアクセスして、電子メールシステムやチャットなどを利用して一般利用者の悩みや疑問に答えることができるようにする。
サイト管理者端末3dは、サイト管理者などが扱うコンピュータ端末である。サイト管理者端末3dは、一般利用者用ヘルスケアシステム30にアクセスして、一般利用者に有用な商品やサービスを一般利用者に提供し、システムを活用してもらえるようにする。
カード媒体3eは、一般利用者が携帯可能な大きさのカードであって、少なくとも、一般利用者用ヘルスケアシステム30で管理されている一般利用者自身のヘルスケアデータを閲覧するためのアクセスデータが記録されている。一例として、カード媒体3eには、一般利用者識別データ、および、この一般利用者識別データに関連付いた一般利用者ヘルスケアデータにアクセスするためのURLなどのアドレスデータが記録されている。カード媒体3eは、一例として、アクセスデータなどを示す二次元シンボルが表面に印刷されたプラスティックや紙の媒体であり、また、一例として、磁気ストライプにアクセスデータなどが記録された磁気カード媒体であり、また、一例として、ICチップにアクセスデータなどが記録されたICカード媒体である。カード媒体3eのデータは、据え置き型や携帯型の情報処理装置である読取端末3fによって読み取られる。一例として、読取端末3fは、二次元シンボルを撮像しデコードするカメラやヘルスケアデータを閲覧するための表示部を備えた情報処理端末であり、また、磁気読取装置や表示部を備えた端末である。また、接触または非接触でICと通信する通信部や表示部を備えた端末である。なお、場合によっては、一般利用者端末3aや医師端末3bが読取端末3fとして機能することもある。
〔自治体用ヘルスケアシステムにアクセス可能な端末〕
一例として、自治体用ヘルスケアシステム50には、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4b、住民端末4cなどの端末がネットワークを介してアクセス可能である。
健康管理室端末4aは、健康管理室の担当者が扱うコンピュータ端末である。健康管理室端末4aは、自治体用ヘルスケアシステム50にアクセスして、住民の健康診断の実施状況を閲覧し、受診の促進などが行なえるようにする。また、健診データを組織(地域、職種、性別、年齢層など)で比較し、問題のある組織を見つけ、改善を促せるようにする。
保健スタッフ端末4bは、保健スタッフが扱うコンピュータ端末である。保健スタッフ端末4bは、自治体用ヘルスケアシステム50にアクセスして、各住民の健康状態を閲覧し、電子メールシステムなどを用いて有用な指導を行えるようにする。また、組織毎の状況を分析し、自治体に対して健康改善のために有用な意見を伝えられるようにする。
住民端末4cは、住民が扱う個人コンピュータ端末である。住民端末4cは、自治体用ヘルスケアシステム50にアクセスして、自身の健診データの現状や推移をいつでも把握できるようにする。また、自身の健診データや生活データを一緒に閲覧することができ、何が影響しているのかを把握できるようにする。さらに、生活データに改善目標を設定し、日々の活動状況を活性化させることで生活改善を促せるようにする。
〔医療機関用ヘルスケアシステムにアクセス可能な端末〕
一例として、医療機関用ヘルスケアシステム60には、医療スタッフ端末5a、ネットワーク事務局端末5b、利用者端末5cなどの端末がネットワークを介してアクセス可能である。
医療スタッフ端末5aは、医師、保健師、薬剤師、カウンセラーなどの医療スタッフが扱うコンピュータ端末である。医療スタッフ端末5aは、医療機関用ヘルスケアシステム60にアクセスして、各利用者の心身の健康状態を閲覧し、有用な指導を行えるようにする。
ネットワーク事務局端末5bは、ネットワーク事務局担当者が扱うコンピュータ端末である。ネットワーク事務局端末5bは、医療機関用ヘルスケアシステム60にアクセスして、申し込みのあった利用者登録の処理などを行うことができるようにする。
利用者端末5cは、利用者が扱うコンピュータ端末である。利用者端末5cは、医療機関用ヘルスケアシステム60にアクセスして、自身の健診データやストレスチェックデータの現状や推移をいつでも閲覧できるようにする。さらに、自身の健診データやストレスチェックデータ、生活データを一緒に閲覧することができ、何が影響しているのかを把握できるようにする。さらにまた、閲覧結果や医療スタッフからのアドバイスに基づき、生活データに改善目標を設定し、日々の活動状況を活性化させることで生活改善を促せるようにする。
〔データウェアハウスにアクセス可能な端末〕
一例として、データウェアハウス80には、大学端末6aなどの端末がネットワークを介してアクセス可能である。大学端末6aは、大学の研究者などが扱うコンピュータ端末であり、健診データ、ストレスチェックデータ、生活データ、勤怠データを関連付けて参照し、有用な関係性などが見つけられないか検証する。
〔企業用ヘルスケアシステム〕
図2に示すように、企業用ヘルスケアシステム10は、通常のサーバシステムなどのコンピュータシステムである。企業用ヘルスケアシステム10は、全体の動作を制御する制御部11と、他の装置と通信する通信部12と、各種データを管理するデータベースが構築された記憶部13〜22とを備えている。制御部11は、CPU11a、RAM11b、ROM11cなどを備えている。CPU11aは、ROM11cなどに格納された制御プログラム、通信プログラムや記憶部13〜22のデータをロードして、各種プログラムを実行する。一例として、制御部11は、データベースか構築された記憶部13〜22にアクセスして検索条件で指定されたデータを抽出する抽出部として機能する。通信部12は、人事労務管理者用端末2a、部門管理者用端末2b、産業医保健師用端末2c、ストレスチェック実施者端末2d、従業員端末2eなどの端末と所定の通信プロトコルに従って通信を行うとともに、一般利用者用ヘルスケアシステム30、データウェアハウス80などのシステムと所定の通信プロトコルに従って通信を行う。
記憶部13〜22は、大容量ハードディスクなどにより構成され、各種データベースか構築されている。具体的には、企業用ヘルスケアシステム10は、従業員記憶部13と、勤怠記憶部14と、実施計画記憶部15と、健康診断記憶部16と、ストレスチェック記憶部17と、社内面談記憶部18と、医療履歴記憶部19と、フォロー記憶部20と、産業医面談記憶部21と、生活記憶部22とを備えている。
従業員記憶部13は、各従業員に一意に割り振られた従業員識別データに関連付けられて従業員レコードが記録されている。従業員識別データは、従業員の個人情報が登録された場合、一例として入社時に発行され登録される。従業員レコードには、従業員識別データに関連付けられて、人事の履歴である各種の人事データが記録されている。具体的に、従業員レコードには、氏名、所属、役職、勤務形態、連絡先などが格納されるほかに、各従業員に企業内で生じる入社年月日、部門移動年月日、昇格年月日などの企業イベントが格納される。また、従業員レコードには、例えば、結婚の年月日、離婚の年月日、出産年月日などの私的イベントが保存される。なお、従業員記憶部13では、各従業員が所属する部署を一意に示す部署識別データに関連付けて管理してもよい。
勤怠記憶部14は、従業員識別データに関連付けられて、各従業員の勤怠についての勤怠データが格納される勤怠レコードが記録されている。勤怠データとしては、総労働時間、総残業時間、深夜残業時間、休日出勤時間などの時間データが記録され、また、日数・回数データとして、出勤日数、外勤日数、出張日数、休出回数、夜勤回数などの回数データが記録される。なお、勤怠データは、人事労務管理者用端末2aからの指示などに従って勤怠記憶部14に保存される。
実施計画記憶部15は、従業員ごとの健康診断やストレスチェックなどの実施計画データが格納される実施計画レコードが記憶されている。すなわち、実施計画は、従業員ごとの実施計画が従業員識別データに関連付けられている。具体的に、実施計画は、年間の定期健康診断やストレスチェックの実施計画や、超過残業者への対応(健診受診、ストレスチェック、産業医面談、継続フォロー)などである。実施計画データは、人事労務管理者用端末2aなどからの指示に従って実施計画記憶部15に保存される。
健康診断記憶部16は、従業員識別データに関連付けられて、各従業員の健康診断の結果についての履歴を示す健診データが格納される健診レコードが記録されている。健診データは、従業員ヘルスケアデータの一つである。具体的に、健診データは、体重、身長、腹囲、BMIといった項目データを記録している。また、胸部レントゲン、胃部レントゲンなどのX線検査の画像データ、脳、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺などの骨盤腔などのMRI検査の画像データ、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などのエコー検査の動画データや画像データなどを記録している。その他、CT検査や内視鏡などの画像データを記録していてもよい。健診データは、人事労務管理者用端末2a、産業医保健師用端末2c、従業員端末2eなどからの指示に従って健康診断記憶部16に保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
ストレスチェック記憶部17は、各従業員のストレスチェック結果であるストレスチェックデータが格納されたストレスチェックレコードが記録されている。ストレスチェックデータは、従業員ヘルスケアデータの一つである。ストレスチェックレコードには、従業員コードに関連付けられて、ストレスチェックの履歴のデータが記録されている。具体的には、総合判定、仕事の負荷判定、仕事の資源判定(作業レベル、部署、事業所)といったストレスチェックの履歴のデータが記録されている。ストレスチェックデータは、ストレスチェック実施者端末2d、従業員端末2eなどからの指示に従ってストレスチェック記憶部17に保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
社内面談記憶部18は、従業員ごとに、社内面談データを格納した社内面談データレコードを記録している。具体的に、社内面談データは、面談項目や面談の内容のデータである。このような社内面談データは、人事労務管理者用端末2a、部門管理者用端末2b、従業員端末2eなどからの指示に従って社内面談記憶部18に保存される。
医療履歴記憶部19は、各従業員の個人的な医療履歴データが格納された医療履歴レコードが記録されている。具体的に、医療履歴データは、従業員の既往歴や処方歴、服薬歴などの医療履歴データである。このような医療履歴データも、従業員ヘルスケアデータの一つである。医療履歴データは、従業員の意思に基づき従業員端末2eなどからの指示に従って医療履歴記憶部19に保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
フォロー記憶部20は、各従業員の支援内容であるフォローデータが格納されたフォローレコードが記録されている。具体的に、フォローデータは、従業員コードに関連付けられて、産業医からの指示、意見、対応内容、人事労務管理者や部門長からの報告、従業員属性情報、勤怠データ、過去のフォロー内容などを元に作成された今後の支援内容のデータである。フォローデータは、人事労務管理者用端末2a、産業医保健師用端末2c、部門管理者用端末2bなどからの指示に従ってフォロー記憶部20に保存される。
産業医面談記憶部21は、健診結果やストレスチェック結果に異常がある従業員の従業員コードに関連付けられて、面談結果の報告などの産業医面談データが格納された産業医面談レコードが記録されている。具体的には、産業医面談データは、異常のある従業員に対して、産業医が従業員属性情報や勤怠データなども参考にしながら面談を行った面談結果の報告データである。また、産業医面談データは、面談結果を踏まえた生活改善の指導や医師への受診勧奨、勤務形態の変更依頼、休職判断など企業で活用してもらうために報告する報告データである。産業医面談データは、人事労務管理者用端末2a、産業医保健師用端末2cなどからの指示に従って産業医面談記憶部21に保存される。
生活記憶部22は、各従業員の日常の生活データが格納された生活レコードが記録されている。日常レコードは、従業員識別データに関連付けて、活動データ、身体データ、食事データ、習慣データなどを記録している。活動データは、例えば、歩数、運動量、消費カロリーなどであり、身体データは、例えば、体重、体脂肪率、血圧、内臓脂肪、BMIなどの体組成データであり、食事データは、食事摂取時刻、食事摂取回数、摂取カロリーなどであり、習慣データは、飲酒量、喫煙量などである。これにより、例えば、血圧や体重に関し、健康診断時の血圧や体重だけでなく、日々の血圧や体重を管理することができる。生活データは、従業員端末2eなどからの指示に従って生活記憶部22に格納される。生活データも、従業員ヘルスケアデータの一つである。生活データは、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得し、従業員端末2eなどからの指示に従って生活記憶部22に保存されてもよい。
〔一般利用者用ヘルスケアシステム〕
図3に示すように、一般利用者用ヘルスケアシステム30も、通常のサーバシステムなどのコンピュータシステムである。一般利用者用ヘルスケアシステム30は、全体の動作を制御する制御部31と、他の装置と通信する通信部32と、各種データを管理するデータベースが構築された記憶部33〜42とを備えている。制御部31は、CPU31a、RAM31b、ROM31cなどを備えている。CPU31aは、ROM31cなどに格納された制御プログラム、通信プログラムや記憶部33〜42のデータをロードして、各種プログラムを実行する。一例として、制御部31は、データベースか構築された記憶部33〜42にアクセスして検索条件で指定されたデータを抽出する抽出部として機能する。通信部32は、一般利用者端末3a、医師端末3b、専門家端末3c、サイト管理者端末3dなどの端末と通信プロトコルに従って通信を行うとともに、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50と、医療機関用ヘルスケアシステム60などのシステム、データウェアハウス80など通信プロトコルに従って通信を行う。
さらに、一般利用者用ヘルスケアシステム30は、大容量ハードディスクなどで構成され、各種データベースか構築された記憶部33〜42を備える。具体的には、一般利用者用ヘルスケアシステム30は、一般利用者データ記憶部33と、勤怠記憶部34と、健康診断記憶部35と、ストレスチェック記憶部36と、医療履歴記憶部37と、生活記憶部38とを備えている。また、コンテンツ記憶部39と、商品記憶部40と、広告記憶部41と、健康参照情報記憶部42とを備えている。
一般利用者データ記憶部33は、一般利用者に一意に割り振られた一般利用者識別データに関連付けられて、一般利用者ごとに一般利用者レコードが記録されている。一般利用者識別データは、一般利用者の個人情報が一般利用者用ヘルスケアシステム30に登録された場合に発行され登録される。一例として、一般利用者レコードには、氏名、生年月日、性別、結婚年月日、就職年月日、退職年月日など私的イベントが格納される。従業員識別データおよび一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容したデータであり、互いに対応付くデータである。一例として、A企業の社員Xは、従業員識別データを有するとともに、一般利用者識別データも有することができる。なお、一般利用者レコードに格納されるデータは、企業用ヘルスケアシステム10の従業員レコードから取得したデータも保存するようにしてもよい。
勤怠記憶部34は、一般利用者識別データに関連付けられて、企業用ヘルスケアシステム10から取得した一般利用者の勤怠データが格納される勤怠レコードが記録されている。すなわち、従業員識別データおよび一般利用者識別データは互いに対応付いていることから、制御部31は、一般利用者識別データに対応付いた従業員識別データが示す勤怠レコードの勤怠データを取得する。そして、制御部31は、一般利用者識別データに関連付いた勤怠レコードに企業用ヘルスケアシステム10から取得した勤怠データを格納する。勤怠データは、従業員端末2eや一般利用者端末3aなどからの指示に従って勤怠記憶部34のレコードに保存される。
健康診断記憶部35は、一般利用者識別データに関連付けられて、各一般利用者の健康診断の結果についての履歴を示す健診データが格納される健診レコードが記録されている。なお、ここでの健康診断は、企業とは別に一般利用者が個人的に行う健診であって、企業が従業員に対して行った健診の健診項目と重複していてもよいし、重複していなくてもよい。健診データは、一般利用者ヘルスケアデータの一つである。健診データは、一般利用者端末3a、医師端末3b、専門家端末3cなどからの指示に従って健康診断記憶部35に保存される。また、企業用ヘルスケアシステム10から取得したデータも保存することができる。
ストレスチェック記憶部36は、一般利用者識別データに関連付けられて、各一般利用者のストレスチェックの結果についての履歴を示すストレスチェックデータが格納されるストレスチェックレコードが記録されている。ここでのストレスチェックは、企業とは別に一般利用者が個人的に行うストレスチェックであって、企業が従業員に対して行ったストレスチェック項目と重複していてもよいし、重複していなくてもよい。ストレスチェックデータは、一般利用者ヘルスケアデータの一つである。ストレスチェックデータは、一般利用者端末3a、専門家端末3cなどからの指示に従ってストレスチェック記憶部36に保存される。また、企業用ヘルスケアシステム10から取得したデータも保存することができる。
医療履歴記憶部37は、一般利用者識別データに関連付けられた医療履歴レコードが記録されている。医療履歴データは、一般利用者の既往歴や処方歴、服薬歴などのデータである。医療履歴記憶部37に保存される医療履歴データも、一般利用者ヘルスケアデータの一つである。
生活記憶部38は、一般利用者識別データに関連付けられて、各一般利用者の日常の生活データが格納された生活レコードが記録されている。生活データも、一般利用者の一般利用者ヘルスケアデータの一つである。生活データは、一般利用者端末3aなどからの指示に従って生活記憶部22に格納される。また、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、医療機関用ヘルスケアシステム60などから取得した生活データも格納するようにしてもよい。
また、コンテンツ記憶部39は、サイト管理者端末3dからの指示により、いろいろな健康状態の一般利用者に有用なコンテンツを新規作成しまたは指定したサイトから収集し、その情報をデータベースに登録している。一例として、制御部31は、一般利用者の健診データやストレスチェックデータに応じたヘルスケアに関するコンテンツのウェブページを、一般利用者端末3aに提供できるようにする。サイト管理者端末3dからの指示により商品記憶部40は、色々な健康状態の一般利用者に有用な商品情報を登録している。一例として、制御部31は、一般利用者の健診データやストレスチェックデータに応じた商品情報サイトを一般利用者端末3aに提供できるようにし、いつでも購入できるようにする。
広告記憶部41は、サイト管理者端末3dからの指示によりいろいろな健康状態の一般利用者に有用な広告を登録している。一例として、制御部31は、一般利用者の健診データやストレスチェックデータに応じた広告サイトを一般利用者端末3aに提供できるようにする。また、どの端末がアクセスしたかのログデータを保存する。
健康参照情報記憶部42は、一般利用者識別データに関連付けられて、一般利用者の健康情報(健診結果や既往歴、服薬歴など)が格納された健康参照情報レコードが記録されている。健康参照情報は、緊急時に医師などが利用者の健康状態を確認するためのデータである。したがって、健康参照情報には、一般利用者識別データに関連付けられているといっても、一般利用者の個人情報が全て含まれている訳ではない。一例として、医師は、医師端末3bを操作することによって、一般利用者によって登録されている参照コードを入力しログインすることによって、健康情報を閲覧することができる。
〔自治体用ヘルスケアシステム〕
図4に示すように、自治体用ヘルスケアシステム50は、通常のサーバシステムなどのコンピュータシステムである。自治体用ヘルスケアシステム50は、全体の動作を制御する制御部51と、他の装置と通信する通信部52と、各種データを管理するデータベースが構築された記憶部53〜59とを備えている。制御部51は、CPU51a、RAM51b、ROM51cなどを備えている。CPU51aは、ROM51cなどに格納された制御プログラム、通信プログラムや記憶部53〜59のデータをロードして、各種プログラムを実行する。一例として、制御部51は、データベースか構築された記憶部53〜59にアクセスして検索条件で指定されたデータを抽出する抽出部として機能する。通信部52は、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4b、住民端末4cなどの端末と所定の通信プロトコルに従って通信を行うとともに、一般利用者用ヘルスケアシステム30、データウェアハウス80などのシステムと所定の通信プロトコルに従って通信を行う。
記憶部53〜59は、大容量ハードディスクなどにより構成され、各種データベースか構築されている。具体的には、自治体用ヘルスケアシステム50は、住民記憶部53と、実施計画記憶部54と、健康診断記憶部55と、医療履歴記憶部56と、フォロー記憶部57と、医療コメント記憶部58と、生活記憶部59とを備えている。
住民記憶部53は、住民に一意に割り振られた住民識別データに関連付けられて住民レコードが記録されている。住民識別データは、住民の個人情報が自治体用ヘルスケアシステム50に登録された場合に発行され登録される。住民識別データは、自治体が発行する個人番号などであってもよい。一例として、住民レコードには、氏名、生年月日、自治体への転入日など私的イベントが格納される。従業員識別データ、一般利用者識別データ、および、住民識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容したデータであり、互いに対応付くデータである。一例として、A企業の社員Xは、従業員識別データを有するとともに、一般利用者識別データおよび住民識別データも有することができる。
なお、住民レコードに格納されるデータは、企業用ヘルスケアシステム10の従業員レコードや一般利用者用ヘルスケアシステム30の一般利用者レコードから取得したデータを保存するようにしてもよい。
実施計画記憶部54は、健康診断などの実施計画データが格納される実施計画レコードが記憶されている。具体的に、実施計画は、健康診断などにおいて結果の悪い住民を抽出し、抽出した住民の住民識別データに関連付けられる。実施計画は、年間の定期健康診断の実施計画や、特定保健指導対象者への対応(健診受診、産業医面談、継続フォロー)などである。実施計画データは、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどからの指示に従って保存される。
健康診断記憶部55は、住民識別データに関連付けられて、各住民の健康診断の結果についての履歴を示す健診データが格納される健診レコードが記録されている。なお、ここでの健康診断は、自治体が行う健診であって、一般利用者が個人的に行う健診であって、企業などが行った健診の健診項目と重複していてもよいし、重複していなくてもよい。健診データは、住民ヘルスケアデータの一つである。健診データは、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4b、住民端末4cなどからの指示に従って保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
医療履歴記憶部56は、住民識別データに関連付けられた医療履歴レコードに記録する。医療履歴データは、住民の既往歴や処方歴、服薬歴などのデータである。このような医療履歴データも、住民ヘルスケアデータの一つである。
フォロー記憶部57は、住民識別データに関連付けられて、住民の支援内容であるフォローデータが格納されたフォローレコードが記録されている。具体的に、フォローデータは、健康管理室や保健スタッフが健診結果に異常がある住民に対して、住民属性情報、過去のフォロー内容などを元に検討した今後の支援内容データである。フォローデータは、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどからの指示に従って保存される。
医療コメント記憶部58は、住民識別データに関連付けられて、住民に対する保健スタッフの医療コメントデータが格納された医療コメントレコードが記録されている。医療コメントデータは、保健スタッフが住民の健診結果や住民属性情報、他の保健スタッフのコメントなどを確認し、生活改善の指導や医師への受診勧奨などのコメントデータである。医療コメントデータは、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどからの指示に従って医療コメント記憶部58に保存される。
生活記憶部59は、住民識別データに関連付けられて、各住民の日常の生活データが格納された生活レコードが記録されている。生活データも、住民ヘルスケアデータの一つである。生活データは、住民端末4cなどからの指示に従って生活記憶部59に格納される。また、企業用ヘルスケアシステム10や一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得した生活データも格納するようにしてもよい。
なお、自治体用ヘルスケアシステム50でも、ストレスチェック記憶部を設けて、ストレスチェックデータを管理するようにしてもよい。
〔医療機関用ヘルスケアシステム〕
ここでの医療機関は、診療業務の他に、健康診断業務も行う医療機関ネットワークであり、従業員やその地域の住人などの利用者が健康診断を受ける医療機関ネットワークである。したがって、医療機関には、利用者が患者として受診したときの履歴として、既往歴や処方歴、服薬歴などの医療履歴データが蓄積され、また、利用者が健康診断を受けたときの履歴として、健診データも蓄積され、医療機関用ヘルスケアシステム60は、これらのデータを管理するシステムとなる。
図5に示すように、医療機関用ヘルスケアシステム60は、通常のサーバシステムなどのコンピュータシステムである。医療機関用ヘルスケアシステム60は、全体の動作を制御する制御部61と、他の装置と通信する通信部62と、各種データを管理するデータベースが構築された記憶部63〜68とを備えている。制御部61は、CPU61a、RAM61b、ROM61cなどを備えている。CPU61aは、ROM61cなどに格納された制御プログラム、通信プログラムや記憶部63〜68のデータをロードして、各種プログラムを実行する。一例として、制御部61は、データベースか構築された記憶部63〜68にアクセスして検索条件で指定されたデータを抽出する抽出部として機能する。通信部62は、医療スタッフ端末5a、ネットワーク事務局端末5b、利用者端末5cなどの端末と所定の通信プロトコルに従って通信を行うとともに、一般利用者用ヘルスケアシステム30、データウェアハウス80などのシステムと所定の通信プロトコルに従って通信を行う。
記憶部63〜68は、大容量ハードディスクなどにより構成され、各種データベースか構築されている。具体的には、医療機関用ヘルスケアシステム60は、利用者記憶部63と、医療データ記憶部64、健康診断記憶部65と、ストレスチェック記憶部66と、医療履歴記憶部67と、医療コメント記憶部68と、生活記憶部69とを備えている。
利用者記憶部63は、利用者に一意に割り振られた利用者識別データに関連付けられて利用者レコードが記録されている。利用者識別データは、利用者の個人情報が医療機関用ヘルスケアシステム60に登録された場合に発行され登録される。一例として、利用者レコードには、氏名、生年月日、性別、登録日、受診日、入院日、退院日、健康保険の等級など私的イベントが格納される。ここでの利用者は、現在、当該医療機関に通院中や入院中の利用者だけでなく、当該医療機関のネットワークに参加する利用者も含まれる。従業員識別データ、一般利用者識別データ、住民識別データ、および、利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容したデータであり、互いに対応付くデータである。一例として、A企業の社員Xは、従業員識別データを有するとともに、一般利用者識別データ、住民識別データおよび利用者識別データも有することができる。
なお、利用者レコードに格納されるデータは、企業用ヘルスケアシステム10の従業員レコードや一般利用者用ヘルスケアシステム30の一般利用者レコードや自治体用ヘルスケアシステム50の住民レコードから取得したデータを保存するようにしてもよい。
医療データ記憶部64は、利用者識別データに関連付けられて、利用者の診察結果を示す医療データが格納される医療データレコードが記録されている。医療データは、カルテ、レセプトなどで管理されている病歴、治療歴、処方歴などのデータである。医療データは医療スタッフ端末5aなどからの指示に従って保存される。
健康診断記憶部65は、利用者識別データに関連付けられて、各利用者の健康診断の結果についての履歴を示す健診データが格納される健診レコードが記録されている。なお、ここでの健康診断は、利用者が個人的に行う健診であって、企業や自治体が従業員に対して行った健診の健診項目と重複していてもよいし、重複していなくてもよい。この健診データは、利用者ヘルスケアデータの一つである。健診データは、医療スタッフ端末5a、利用者端末5cなどからの指示に従って保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
ストレスチェック記憶部66は、利用者識別データに関連付けられて、各利用者のストレスチェックの結果についての履歴を示すストレスチェックデータが格納されるストレスチェックレコードが記録されている。なお、ここでのストレスチェックは、利用者が個人的に行うストレスチェックであって、企業や自治体がストレスチェック項目と重複していてもよいし、重複していなくてもよい。ストレスチェックデータは、利用者ヘルスケアデータの一つである。ストレスチェックデータは、医療スタッフ端末5a、利用者端末5cなどからの指示に従って保存される。また、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したデータも保存することができる。
医療履歴記憶部67は、利用者識別データに関連付けられた医療履歴レコードに記録する。医療履歴データは、利用者の既往歴や処方歴、服薬歴などのデータである。医療履歴記憶部67に保存される医療履歴データも、利用者ヘルスケアデータの一つである。
医療コメント記憶部68は、利用者識別データに関連付けられて、各利用者の個人的な医療コメントが格納された医療コメントレコードが記録されている。このような医療コメントデータも、利用者ヘルスケアデータの一つである。医療コメントデータは、医療スタッフや医師が利用者の健診結果や住民属性情報、他の保健スタッフのコメントなどを確認し、生活改善の指導や医師への受診勧奨などのコメントデータである。医療コメントデータは、医療スタッフ端末5a、ネットワーク事務局端末5b、利用者端末5cなどの端末からの指示に従って医療コメント記憶部68に保存される。
生活記憶部69は、利用者識別データに関連付けられて、各利用者の日常の生活データが格納された生活レコードが記録されている。生活データも、利用者ヘルスケアデータの一つである。生活データは、利用者端末5cなどからの指示に従って生活記憶部69などに格納される。また、企業用ヘルスケアシステム10や一般利用者用ヘルスケアシステム30や自治体用ヘルスケアシステム50から取得した生活データも格納するようにしてもよい。
〔データウェアハウス〕
図6に示すように、データウェアハウス80は、通常のサーバであり、CPU、ROM、RAM、大容量ハードディスクなどのハードウェアにより構成されたコンピュータシステムであり、ヘルスケアシステム10,30,50,60から提供されたヘルスケアデータや勤怠データなどを体系づけて蓄積し、分析を行う。データウェアハウス80は、CPU、ROM、RAMなどで構成された制御部81と、企業用ヘルスケアシステム10や一般利用者用ヘルスケアシステム30などの各システムや端末と通信する通信部82と、データを蓄積する蓄積部83とを備えている。
〔企業用ヘルスケアシステムの処理〕
図7に示すように、企業用ヘルスケアシステム10の制御部11は、ステップS1において、従業員が入社したときなどに、その従業員の従業員識別データを発行し、従業員記憶部13のデータベースに登録する。ステップS2において、制御部11は、分析や条件抽出を行なうために勤怠システムなどの他のシステムから勤怠データを取得し、従業員識別データに関連付けて勤怠記憶部14に保存する。具体的に、制御部11は、使用する勤怠項目を選択し、手動あるいはファイルからの読み込みによって勤怠データを勤怠記憶部14のデータベースに登録する。
ここで、人事労務担当者などは、人事労務管理者用端末2aなどを用いて年間の定期健康診断やストレスチェックの実施計画や、超過残業者への対応(健診受診、ストレスチェック、社内面談、産業医面談、継続フォロー)などの実施計画を作成する。そして、制御部11は、ステップS3において、人事労務管理者用端末2aなどからの指示に従って策定した実施計画を実施計画記憶部15のデータベースに登録する。この実施計画は、全社単位であってもよいし、部署単位であってもよいし、従業員単位であってもよい。実施計画は従業員識別データに関連付けられる。
実施計画には、超過残業や休日出勤、欠勤、遅刻、早退が多い従業員、健診結果が悪い従業員、ストレスチェック結果が悪い従業員などを抽出するための閾値を設定する。一例として、正常範囲の上限値と下限値を閾値に設定する。ステップS4において、制御部11は、正常範囲を外れる従業員を抽出し、実施計画に健康診断やストレスチェックの対象者に追加する処理を行う。
ステップS5において、制御部11は、健康診断やストレスチェックの実施処理を行う。具体的に、制御部11は、従業員に対して、実施計画に基づいて健診受診やストレスチェック、社内面談の実施を電子メールシステムなど用いて指示し、従業員が受診した健診結果やストレスチェックの結果を取り込む。また、制御部11は、社内面談の実施を管理しその結果を取り込む。
健康診断の場合、制御部11は、従業員端末2eから健診結果の健診データを格納したファイルを取り込んで健康診断記憶部16に登録し、また、従業員端末2eで直接入力された健診データを健康診断記憶部16に登録する。また、制御部11は、人事労務管理者または産業医が各端末2a,2cなどの画面から入力あるいはファイルから取り込んで、各従業員の健診結果を一括して登録する。
ストレスチェックの場合、制御部11は、従業員端末2eからストレスチェックデータを格納したファイルを取り込んでストレスチェック記憶部17に登録し、また、従業員端末2eで直接入力されたストレスチェックデータをストレスチェック記憶部17に登録する。また、制御部11は、ストレスチェック実施者がストレスチェック実施者端末2dなどの端末の画面から入力あるいはファイルから取り込まれた各従業員の回答データを一括で登録する。さらに、制御部11は、社内面談を行うとき、確認事項を人事労務管理者用端末2aに表示し、人事労務管理者が当該確認事項に従って社内面談を行うことができるようにする。そして、制御部11は、社内面談の結果を社内面談記憶部18に保存する。
ステップS6において、制御部11は、従業員端末2eなどからの指示に従って一般利用者用ヘルスケアシステム30から従業員の個人的な健診データやストレスチェックデータ、医療履歴データを取得し、健康診断記憶部16やストレスチェック記憶部17、医療履歴記憶部19に保存する。制御部11は、あわせて一般利用者用ヘルスケアシステム30から従業員の個人的な生活データなども取得するようにしてもよい。さらに、制御部11は、従業員端末2eなどから従業員の生活データを取得する。なお、詳細な説明は、図8を用いて後述する。これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存されているヘルスケアデータと企業用ヘルスケアシステム10に保存されるヘルスケアデータとを含め総合的に健康情報を管理できるようになる。
ステップS7において、制御部11は、健診データとストレスチェックデータの分析処理を行う。具体的に、制御部11は、従業員端末2eに、健診データ、ストレスチェックデータなどを表示するとき、あわせて、生活データ、勤怠データ、人事イベントなども時間軸を揃えて表示する。これにより、従業員は、健診結果やストレスチェックの結果を生活データ、勤怠データ、人事イベントなどと関連付けて閲覧することができる。
この際、制御部11は、ストレスチェックデータに対して、「職場と仕事の状況」、「心身のストレス反応の状況」、「周囲のサポートの状況」といった大分類ごとの評価に応じたコメントを従業員端末2eに表示する。さらに、制御部11は、健診結果に対して、判定A〜Eの変化(改善/悪化)のコメントおよび健診結果を組み合わせた健康リスクの判定に合わせたコメントを表示する。また、制御部11は、健診結果やストレスチェックの結果に対して、組織ごとの従業員の健診結果やストレスチェック結果の判定と判定に合わせたコメントを部門管理者用端末2bに表示する。これらのコメントは、一例として、健診項目やストレスチェック項目の評価値に応じたコメントリストの中から評価値に応じたコメントが選択される。
ステップS8〜ステップS10までは、対組織に対する職場改善のための処理である。ステップS8において、制御部11は、組織ごとの従業員の健診結果やストレスチェック結果の判定と判定に合わせたコメントに応じて、職場改善の改善アクションを選択する。この際、制御部11は、産業医が従業員と面談をして気づいた点を記した報告書を産業医面談記憶部21から読み出して部門管理者用端末2bに表示する。選択する改善アクションは、改善アクションリストの中から健診データやストレスチェックデータに応じて制御部11が選択してもよい。また、部門管理者用端末2bに表示された組織ごとの従業員の健診データやストレスチェックデータの判定に応じて部門管理者が部門管理者用端末2bで選択するようにしてもよい。
ステップS9において、制御部11は、改善アクションの目標値を設定する。これにより、改善アクションに対してどのような指標で管理するかを決めることができる。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部11が設定してもよいし、部門管理者が部門管理者用端末2bで設定するようにしてもよい。
ステップS10において、制御部11は、職場改善施策の実施処理を行う。制御部11は、改善アクションの実施状況が部門管理者用端末2bなどから入力されると、入力されたデータを生活記憶部22などに該当する実施計画と対応付けて保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
ステップS8〜ステップS10までは、組織に対する職場改善のための処理であったが、ステップS11以降では、従業員個人の改善処理となる。ステップS11において、制御部11は、従業員ごとに、生活改善方法の策定処理を行う。具体的に、制御部11は、健診データやストレスチェックデータの判定と産業医からのコメントなどを従業員端末2eに表示する。制御部11は、従業員自身の健診データに対する生活改善(運動、食事、その他)のアドバイスを従業員端末2eに表示する。一例として、制御部11は、改善アクションリストの中から健診データやストレスチェックデータに応じて所定の改善アクションを選択する。また、従業員端末2eに表示された組織ごとの従業員の健診データやストレスチェックデータに応じて従業員が従業員端末2eで選択するようにしてもよい。
ステップS12において、制御部11は、改善目標値の設定処理を行う。一例として、生活データ(歩数や食塩量など)の改善目標値などを設定する。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部11が設定してもよいし、従業員が従業員端末2eで設定するようにしてもよい。
ステップS13において、制御部11は、改善アクションの実施状況が従業員端末2eなどから入力されると、入力されたデータを生活記憶部22などに該当する実施計画と対応付けて保存する。また、制御部11は、従業員端末2eからの生活データの入力を受け付け、入力された生活データを生活記憶部22に保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
実施計画は1年に亘るものであるため、制御部11は、ステップS14において、フォロー処理を行う。具体的に、健診結果やストレスチェック結果に異常がある従業員に対して、産業医が勤怠データなども参考にしながら面談を行いその状態を判断する。産業医は、生活改善の指導や医師への受診勧奨を行い、また、産業医保健師用端末2cから電子メールシステムなどを用いて部門管理者などに勤務形態の変更依頼、休職判断などを行う。制御部11は、フォロー処理として、フォロー記憶部20に、その内容を企業で活用してもらうために報告書を保存する。一例として、制御部11は、面談の時期になったとき、産業医保健師用端末2cや従業員端末2eに対して面談の時期を知らせる電子メールを送信する。
次に、図8を参照して、企業用ヘルスケアシステム10が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理を説明する。一例として、健診データやストレスチェックデータ、生活データなどの一般利用者ヘルスケアデータを制御部11が一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得する処理である(ステップS6など)。図8(a)は、処理手順を示すフローチャートであり、(b)は、入力画面である。
従業員端末2eは、企業用ヘルスケアシステム10にログインする。企業用ヘルスケアシステム10へのログインに際しては、アカウント(従業員識別データとパスワード)を入力する。すると、従業員端末2eには、一般利用者用ヘルスケアシステム30から健診データやストレスチェックデータなどを取得するための画面を表示することができる。この画面では、一般利用者用ヘルスケアシステム30からのデータ取得許可のため、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウント(一般利用者識別データとパスワード)の入力欄26が表示され、入力欄26への入力が求められる。この画面では、取得データを選択する選択部28を備えている。ここでは、ヘルスケアデータとしての健診結果である健診データ、健診問診票データ、ストレスチェックデータ、生活データ、画像データなどを選択することができる。また、生活データは、BMI、歩数などさらに詳しいデータを選択することができる。また、対象期間を設定する期間設定部29が設けられている。そして、実行ボタン27がクリックされたとき、制御部11は、一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウントを送信する。そして、一般利用者用ヘルスケアシステム30において認証が取れたとき、ステップS21において、制御部11は、一般利用者用ヘルスケアシステム30からのデータ取得が許可される。このように、企業用ヘルスケアシステム10にログインしている状態で、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウントを一般利用者用ヘルスケアシステム30に送信するようにして、従業員識別データと一般利用者識別データとが対応付くようにしている。ステップS22において、制御部11は、選択されたデータの取得要求を一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して送信する。なお、入力画面では、改めて従業員識別データやパスワードが入力されるようにしてもよい。
ステップS23において、一般利用者用ヘルスケアシステム30の制御部31は、一般利用者識別データと取得要求に基づき、選択されたヘルスケアデータを抽出し、企業用ヘルスケアシステム10に送信する。制御部11は、一般利用者用ヘルスケアシステム30から送信されたデータを受信すると、受信したデータを一般利用者識別データと対応付いている従業員識別データと関連付けて健康診断記憶部16やストレスチェック記憶部17や生活記憶部22に保存する。これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存されているヘルスケアデータと企業用ヘルスケアシステム10に保存されるヘルスケアデータとを含め総合的に健康情報を管理できるようになる。
〔自治体用ヘルスケアシステムの処理〕
図9に示すように、自治体用ヘルスケアシステム50の制御部51は、ステップS31において、参加する住民の住民識別データを住民記憶部53のデータベースに登録する。ステップS32において、制御部11は、自治体での実施計画策定処理を行う。ここで、健康管理室の担当者や保健スタッフは、健診受診、フォローなどの実施計画を作成する。そして、実施計画データは、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどからの指示に従って実施計画記憶部54のデータベースに登録される。なお、実施計画には、ストレスチェックの実施計画が含まれていてもよい。
実施計画には、健診結果が正常範囲を外れる結果の思わしくない住民を抽出する閾値を設定する。ステップS33において、制御部51は、正常範囲を外れる住民を抽出し、実施計画に健康診断の対象者に追加する処理を行う。
ステップS34において、制御部51は、健康診断の実施処理を行う。具体的に、制御部51は、住民に対して、電子メールシステムなどを用いて実施計画に登録されている住民に対して、実施項目の実施を指示する。また、制御部51は、住民端末4cから健診結果の健診データを格納したファイルを取り込んで健康診断記憶部55に登録し、また、住民端末4cで直接入力された健診データを健康診断記憶部55に登録する。また、医療管理室の担当者、健康スタッフが各端末4a,4bなどの画面から入力あるいはファイルから取り込むことで各住民の健診結果を一括して登録することもできる。
制御部51は、ステップS35において、住民端末4cなどからの指示に従って一般利用者用ヘルスケアシステム30から住民の個人的な健診データを取得し、健康診断記憶部35に保存する。制御部51は、あわせて一般利用者用ヘルスケアシステム30から住民の個人的な生活データや健診データなども取得するようにしてもよい。これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存されているヘルスケアデータと自治体用ヘルスケアシステム50に保存されるヘルスケアデータとを含め総合的に健康情報を管理できるようになる。
ステップS36において、制御部51は、健診結果の分析処理を行う。制御部51は、住民端末4cに健診結果などを表示するとき、あわせて、生活データなども時間軸を揃えて表示する。これにより、住民は、健診データを生活データなどと関連付けて閲覧することができる。また、制御部51は、一例としてデータウェアハウス80から集計データとして取得した同性や同年齢の平均データに対する相対的位置を、住民端末4cに表示する。さらに、制御部51は、健診結果に対して、判定A〜Eの変化(改善/悪化)のコメントおよび健診結果を組み合わせた健康リスクの判定に合わせたコメントを表示する。コメントは、一例として、健診項目の評価値に応じたコメントリストの中から評価値に応じたコメントが選択される。なお、一例として、集計データは、データウェアハウス80から取得することができる。
ステップS37〜ステップS39までは、自治体内の地域ごと改善のための処理である。ステップS37において、制御部51は、健診結果の地域ごとの分析を行う。一例として、地域ごとにどの健診項目の結果が良く、また、悪いか傾向を算出する。そして、健診結果を向上させるための改善アクションを選択する。選択する改善アクションは、改善アクションリストの中から健診結果に応じて制御部11が選択してもよい。また、健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどに表示された組織ごとの住民の健診結果に応じて健康管理室の担当者や保健スタッフが健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bで選択するようにしてもよい。
ステップS38において、制御部51は、改善アクションの目標値を設定する。これにより、改善アクションに対してどのような指標で管理するかを決めることができる。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部51が設定してもよいし健康管理室の担当者や保健スタッフが健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bで設定するようにしてもよい。
ステップS39において、制御部51は、地域改善施策の実施処理を行う。制御部51は、改善アクションの実施状況が健康管理室端末4a、保健スタッフ端末4bなどから入力されると、入力されたデータを生活記憶部59などに該当する実施計画と対応付けて保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
ステップS37〜ステップS39までは、地域改善のための処理であったが、ステップS40以降では、住民個人の改善処理となる。ステップS40において、制御部51は、住民ごとに、生活改善方法の策定処理を行う。具体的に、制御部51は、健診結果の判定からのコメントなどを住民端末4cに表示する。制御部51は、住民自身の健診結果に対する生活改善(運動、食事、その他)のアドバイスを住民端末4cに表示する。一例として、制御部51は、改善アクションリストの中から健診データに応じて所定の改善アクションを選択する。また、住民の健診データに応じて住民が住民端末4cで選択するようにしてもよい。
ステップS41において、制御部51は、改善目標値の設定処理を行う。一例として、生活データ(歩数や食塩量など)の改善目標値などを設定する。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部51が設定してもよいし、住民が住民端末4cで設定するようにしてもよい。
ステップS42において、制御部51は、改善アクションの実施状況が住民端末4cなどから入力されると、入力されたデータを生活記憶部59などに該当する実施計画と対応付けて保存する。また、制御部51は、住民端末4cからの生活データの入力を受け付け、入力された生活データを生活記憶部59に保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
実施計画は1年に亘るものであるため、制御部51は、ステップS43において、フォロー処理を行う。具体的に、健診結果に異常がある住民に対して、保健スタッフが面談を行いその状態を判断する。保健スタッフは、保健スタッフ端末4bなどから電子メールシステムなどを用いて住民端末4cなどに生活改善の指導や医師への受診勧奨を行う。一例として、制御部51は、面談の時期になったとき、健康管理室端末4aや保健スタッフ端末4bや住民端末4cなどに対して面談の時期を知らせる電子メールを送信する。
次に、自治体用ヘルスケアシステム50が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理を説明する。一例として、健診データや生活データを制御部51が一般利用者用ヘルスケアシステム30から生活データや健診データを取得する処理である(ステップS35など)。なお、自治体用ヘルスケアシステム50が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理は、企業用ヘルスケアシステム10が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理(図8参照)とほぼ同じであるため、図面を用いての説明は省略する。
住民端末4cは、自治体用ヘルスケアシステム50にログインする。自治体用ヘルスケアシステム50へのログインに際しては、アカウント(住民識別データとパスワード)を入力する。すると、住民端末4cには、一般利用者用ヘルスケアシステム30から健診データなどを取得するための画面を表示することができ、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウント(一般利用者識別データとパスワード)を入力する。また、取得するデータや期間を選択する。一般利用者用ヘルスケアシステム30は、認証が取れたとき、データ取得を許可する。このように、自治体用ヘルスケアシステム50にログインしている状態で、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウントを一般利用者用ヘルスケアシステム30に送信するようにして、住民識別データと一般利用者識別データとが対応付くようにしている。そして、制御部51は、選択されたデータの取得要求を一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して送信する。一般利用者用ヘルスケアシステム30は、一般利用者識別データと取得要求に基づき、選択されたヘルスケアデータを抽出し、自治体用ヘルスケアシステム50に送信する。制御部51は、一般利用者用ヘルスケアシステム30から送信されたデータを受信すると、受信したデータを一般利用者識別データと対応付いている住民識別データと関連付けて健康診断記憶部55や生活記憶部59に保存する。これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存されているヘルスケアデータと自治体用ヘルスケアシステム50に保存されるヘルスケアデータとを含め総合的に健康情報を管理できるようになる。
〔医療機関用ヘルスケアシステムの処理〕
図10に示すように、医療機関用ヘルスケアシステム60の制御部61は、ステップS51において、当該医療機関を最初に来院したときや初診のときに、その利用者の利用者識別データを発行し、医療スタッフ端末5a、ネットワーク事務局端末5bなどからの指示に従って利用者記憶部63のデータベースに登録する。ステップS52において、制御部61は、医療スタッフ端末5aなどからの指示に従ってカルテ、レセプトなどで管理されている病歴、治療歴、処方歴などのデータを他のシステムから取り込み、医療データ記憶部64に利用者識別データに関連付けて保存される。
ステップS53において、制御部61は、医療スタッフ端末5aや利用者端末5cなどからの指示に従って一般利用者用ヘルスケアシステム30から利用者の個人的な健診データやストレスチェックデータを取得し、健康診断記憶部65、ストレスチェック記憶部66に保存する。あわせて、利用者識別データに関連付けて生活データなども生活記憶部69に保存する。これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存されているヘルスケアデータと医療機関用ヘルスケアシステム60に保存されるヘルスケアデータとを含め総合的に健康情報を管理できるようになる。
ステップS54において、制御部61は、健診結果とストレスチェックの結果の分析処理を行う。制御部51は、医療スタッフ端末5aや利用者端末5cなどに健診データやストレスチェックデータなどを表示するとき、あわせて、生活データなども時間軸を揃えて表示する。これにより、医療スタッフや利用者は、健診結果やストレスチェック結果を生活データなどと関連付けて閲覧することができる。また、制御部61は、一例としてデータウェアハウス80から集計データとして取得した同性や同年齢の平均データに対する相対的位置を、医療スタッフ端末5aや利用者端末5cなどに表示する。集計データは、一例として、データウェアハウス80から取得することができる。さらに、制御部61は、健診データやストレスチェックデータに対して、判定A〜Eの変化(改善/悪化)のコメントおよび健診データを組み合わせた健康リスクの判定に合わせたコメントを表示する。コメントは、一例として、健診項目やストレスチェック項目の評価値に応じたコメントリストの中から評価値に応じたコメントが選択される。
ステップS55において、制御部61は、利用者ごとに、生活改善方法の策定処理を行う。具体的に、制御部61は、健診データやストレスチェックデータの判定からのコメントや、医療コメント記憶部の保存された医療スタッフのコメントなどを医療スタッフ端末5aや利用者端末5cなどに表示する。一例として、制御部61は、改善アクションリストの中から健診データやストレスチェックデータに応じて所定の改善アクションを選択する。また、医療スタッフ端末5aや利用者端末5cに表示された利用者の健診データやストレスチェックデータの判定に応じて利用者が医療スタッフ端末5aや利用者端末5cで選択するようにしてもよい。
ステップS56において、制御部61は、改善目標値の設定処理を行う。一例として、生活データ(歩数や食塩量など)の改善目標値などを設定する。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部11が設定してもよいし、利用者が利用者端末5cで設定するようにしてもよい。
ステップS57において、制御部61は、利用者端末5cからの生活データの入力を受け付け、入力された生活データを生活記憶部69に保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
制御部61は、ステップS58において、フォロー処理を行う。具体的に、健診結果やストレスチェック結果、生活習慣などに異常のある利用者に対して意見、指導、アドバイスなどを行なう。一例として、保健スタッフは、医療スタッフ端末5aなどから医療コメントなどを入力し、利用者端末5cなどに生活改善の指導や医師への受診勧奨を行う。
次に、医療機関用ヘルスケアシステム60が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理を説明する。一例として、医療履歴データや生活データを制御部61が一般利用者用ヘルスケアシステム30から生活データや健診データ、ストレスチェックデータを取得する処理である(ステップS53など)。なお、医療機関用ヘルスケアシステム60が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理は、企業用ヘルスケアシステム10が一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得する処理(図8参照)とほぼ同じであるため、図面を用いての説明は省略する。
利用者端末5cは、医療機関用ヘルスケアシステム60にログインする。医療機関用ヘルスケアシステム60へのログインに際しては、アカウント(利用者識別データとパスワード)を入力する。すると、利用者端末5cには、一般利用者用ヘルスケアシステム30から健診データやストレスチェックデータなどを取得するための画面を表示することができ、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウント(一般利用者識別データとパスワード)を入力する。また、取得するデータや期間を選択する。このように、医療機関用ヘルスケアシステム60にログインしている状態で、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウントを一般利用者用ヘルスケアシステム30に送信するようにして、利用者識別データと一般利用者識別データとが対応付くようにしている。一般利用者用ヘルスケアシステム30は、認証が取れたとき、データ取得を許可する。そして、制御部61は、選択されたデータの取得要求を一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して送信する。一般利用者用ヘルスケアシステム30の制御部31は、一般利用者識別データと取得要求に基づき、選択されたヘルスケアデータを抽出し、医療機関用ヘルスケアシステム60に送信する。制御部61は、一般利用者用ヘルスケアシステム30から送信されたデータを受信すると、受診したデータを一般利用者識別データと対応付いている利用者識別データと関連付けて医療履歴記憶部67や生活記憶部69に保存する。
〔一般利用者用ヘルスケアシステムの処理〕
図11に示すように、一般利用者用ヘルスケアシステム30の制御部31は、ステップS61において、一般利用者端末3aにより入力された一般利用者の表示名、性別、生年月日、メールアドレスなど個人を識別する属性情報を登録し、一般利用者識別データを発行する。
ステップS62において、制御部31は、健康診断とストレスチェックの実施処理を行う。制御部31は、一般利用者端末3aから健診結果の健診データやストレスチェック結果のストレスチェックデータを格納したファイルを取り込んで健康診断記憶部35およびストレスチェック記憶部36に登録する。また、一般利用者端末3aで直接入力された健診データおよびストレスチェックデータを健康診断記憶部35およびストレスチェック記憶部36に登録する。
ステップS63において、制御部31は、企業用ヘルスケアシステム10の従業員端末2eなどからの指示に従って、企業用ヘルスケアシステム10から健診データやストレスチェックデータを取得し、健康診断記憶部35やストレスチェック記憶部36に保存する。制御部31は、あわせて一般利用者用ヘルスケアシステム30から住民の個人的な生活データなども取得するようにしてもよい。
さらに、制御部31は、住民端末4cなどからの指示に従って、自治体用ヘルスケアシステム50から自治体用ヘルスケアシステム50が管理している健診データを取得するようにしてもよい。
さらに、制御部31は、利用者端末5cなどからの指示に従って、医療機関用ヘルスケアシステム60から医療機関用ヘルスケアシステム60が管理している健診データやストレスチェックデータや病歴、治療歴、処方歴などのデータを取得するようにしてもよい。
生活データは、一般利用者端末3aなどからの指示に従って生活記憶部22に格納される。また、生活データは、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、医療機関用ヘルスケアシステム60などから取得してもよい。
これにより、一般利用者用ヘルスケアシステム30では、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、医療機関用ヘルスケアシステム60、一般利用者端末3aなどに分散して存在するヘルスケアデータを一元的に管理できるようになる。また、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、および、医療機関用ヘルスケアシステム60の中の1つのヘルスケアシステムが有していないヘルスケアデータを、他のヘルスケアシステムから一般利用者用ヘルスケアシステム30を介して取得することができる。
ステップS64において、制御部31は、健診結果とストレスチェックの結果の分析処理を行う。制御部31は、一般利用者端末3aなどに健診データやストレスチェックデータなどを表示するとき、あわせて、生活データなども時間軸を揃えて表示する。これにより、一般利用者は、健診データやストレスチェックデータを生活データなどと関連付けて閲覧することができる。また、制御部31は、一例としてデータウェアハウス80から集計データとして取得した同性や同年齢の平均データに対する相対的位置を、一般利用者端末3aなどに表示する。さらに、制御部31は、健診データやストレスチェックデータに対して、判定A〜Eの変化(改善/悪化)のコメントおよび健診結果を組み合わせた健康リスクの判定に合わせたコメントを表示する。コメントは、一例として、健診項目やストレスチェック項目の評価値に応じたコメントリストの中から評価値に応じたコメントが選択される。
ステップS65において、制御部31は、一般利用者ごとに、生活改善方法の策定処理を行う。具体的に、制御部31は、健診データやストレスチェックデータの判定からのコメントなどを一般利用者端末3aなどに表示する。一例として、制御部31は、改善アクションリストの中から健診データやストレスチェックデータに応じて所定の改善アクションを選択する。また、医療スタッフ端末5aや利用者端末5cに表示された一般利用者の健診データやストレスチェックデータの判定に応じて一般利用者が一般利用者端末3aや専門家端末3cなどで選択するようにしてもよい。
ステップS66において、制御部31は、改善目標値の設定処理を行う。一例として、生活データ(歩数や食塩量など)の改善目標値などを設定する。目標値は、現状の値に対して、○%アップした値としてもよく、この値は、一律に制御部31が設定してもよいし、一般利用者が一般利用者端末3aで選択するようにしてもよい。
ステップS67において、制御部31は、一般利用者端末3aからの指示に従って、健診データやストレスチェックデータの判定に応じたコンテンツや広告を一般利用者端末3aに表示する。
ステップS68において、制御部31は、一般利用者端末3aからの生活データの入力を受け付け、入力された生活データを生活記憶部38に保存する。これにより、改善アクションの実施状況を把握できるとともに、目標値の達成度合いを把握することができる。
〔データの共有化〕
ところで、企業用ヘルスケアシステム10は、一般利用者用ヘルスケアシステム30からヘルスケアデータを取得することができる他、一般利用者用ヘルスケアシステム30に対してヘルスケアデータを提供することができ、これにより、データの共有化を実現することができる。図12(a)に示すように、企業用ヘルスケアシステム10の制御部11は、ステップS71において、人事労務管理者用端末2aなどの操作に従って、企業用ヘルスケアシステム10から一般利用者用ヘルスケアシステム30への提供可能なヘルスケアデータなどを許可する設定を行う。図12(b)は、一般利用者用ヘルスケアシステム30への提供可能なヘルスケアデータなどを設定する設定画面であり、人事労務管理者用端末2aなどに表示される設定画面である。この設定画面には、データ提供の可否を設定するデータ提供可否設定部71と、提供対象データを設定する提供対象データ設定部72とを備えている。データ提供可否設定部71では、提供を許可する場合と許可しない場合を2択で選択することができる。また、提供対象データ設定部72では、提供可能とするデータを選択することができる。選択できるデータは、企業用ヘルスケアシステム10が保持するヘルスケアデータなどであって、健康診断記憶部16の健診データ、ストレスチェック記憶部17のストレスチェックデータ、勤怠記憶部14の勤怠データ、生活記憶部22の生活データ、画像データなどである。勤怠データおよび生活データにあっては、さらに詳細なデータを設定することができる。提供可能データは、設定画面において、登録ボタン73が人事労務管理者用端末2aなどによってクリックされることにより設定される。これ以降、従業員は、ここで設定された提供可能データの範囲内で、従業員端末2eなどによって、自分のヘルスケアデータを一般利用者用ヘルスケアシステム30へ提供できるようになる。
なお、この設定画面では、企業用ヘルスケアシステム10が一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得可能なデータ(図8で取得するデータ)を設定することもできる。設定画面は、データ取得の可否を設定するデータ取得可否設定部74と、取得対象データを設定する取得対象データ設定部75とを備えている。取得対象データ設定部75では、一般利用者用ヘルスケアシステム30における生活記憶部38の生活データ、健康診断記憶部35の健診データ、健診問診票、生活データ、画像データなどを選択することができる。取得可能データは、設定画面において、登録ボタン73が人事労務管理者用端末2aなどによってクリックされることにより設定される。これ以降、従業員は、ここで設定された取得可能データの範囲内で、従業員端末2eなどによって、自分のヘルスケアデータや勤怠データなどを一般利用者用ヘルスケアシステム30へ提供できるようになる。
ステップS72において、制御部11は、従業員端末2eなど操作に従って、自分のヘルスケアデータなどを一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して提供する。具体的に、従業員端末2eは、企業用ヘルスケアシステム10に、アカウント(従業員識別データとパスワード)を入力してログインする。すると、従業員端末2eには、一般利用者用ヘルスケアシステム30に提供するヘルスケアデータを選択する設定画面(図12(c))を表示できる。この画面では、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウント(一般利用者識別データとパスワード)の入力欄76が表示され、入力欄76への入力が求められる。この画面では、提供データを選択する選択部77を備えている。ここでは、健診結果、健診問診票、ストレスチェック、生活データ、画像データなどを選択することができる。また、対象期間を設定する期間設定部79が設けられている。実行ボタン78がクリックされたとき、制御部11は、一般利用者用ヘルスケアシステム30に対して、一般利用者用ヘルスケアシステム30にログインするためのアカウントを送信し、認証が取れたとき、一般利用者用ヘルスケアシステム30へのデータ提供が許可される。そして、制御部11は、選択されたヘルスケアデータなどを一般利用者用ヘルスケアシステム30へ送信する。すると、ステップS73において、一般利用者用ヘルスケアシステム30の制御部31は、所定の記憶部33〜42のデータベースに登録する。そして、制御部31は、記憶部33〜42のデータベースへの登録が済んだとき、ステップS74において、データ登録応答を企業用ヘルスケアシステム10に送信する。これにより、企業用ヘルスケアシステム10と一般利用者用ヘルスケアシステム30とはヘルスケアデータなどのデータの共有化を実現することができる。
なお、このようなデータ共有化の処理は、企業用ヘルスケアシステム10と一般利用者用ヘルスケアシステム30との間だけではなく、自治体用ヘルスケアシステム50と一般利用者用ヘルスケアシステム30との間や医療機関用ヘルスケアシステム60と一般利用者用ヘルスケアシステム30との間でも行われる。これにより、自治体用ヘルスケアシステム50は、一般利用者用ヘルスケアシステム30とデータの共有化を実現することができ、また、医療機関用ヘルスケアシステム60も一般利用者用ヘルスケアシステム30とデータの共有化を実現することができる。結果として、ヘルスケアデータは、一般利用者用ヘルスケアシステム30で一元管理できるようになり、一般利用者用ヘルスケアシステム30は、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、および、医療機関用ヘルスケアシステム60からの要求に応じてヘルスケアデータを提供することができる。
〔企業用ヘルスケアシステムとデータウェアハウスとの通信〕
データウェアハウス80は、企業用ヘルスケアシステム10や一般利用者用ヘルスケアシステム30から提供されたヘルスケアデータを含むビッグデータを体系づけて蓄積し、分析を行う。したがって、一例として、企業用ヘルスケアシステム10はデータウェアハウス80に対して自社従業員のヘルスケアデータなどを匿名化して提供し、データウェアハウス80から同業他社のヘルスケアデータなどの集計データを取得することができる。
具体的に、図13(a)に示すように、企業用ヘルスケアシステム10の制御部11は、ステップS81において、人事労務管理者用端末2aなどの操作に従って、データウェアハウス80にアクセスする。すると、人事労務管理者用端末2aなどには、図13(b)に示すような設定画面が表示される。設定画面は、データウェアハウス80にログインするためのアカウント(アクセスコードとパスワード)の入力欄91が表示され、入力欄91への入力が求められる。この画面では、データウェアハウス80に提供するデータを選択する提供対象データ選択部92と、データウェアハウス80から取得する集計データを選択する取得対象項目選択部93と、取得対象範囲を選択する範囲選択部94と、対象期間を設定する期間設定部96とを備えている。提供対象データ選択部92は、一例として、健診結果、ストレスチェック結果、勤怠データ、生活データなどから選択することができる。取得対象項目選択部93は、取得する集計データとして、健康リスク、健診結果である健診データ、ストレスチェック結果であるストレスチェックデータ、勤怠データ、生活データなどから選択することができる。範囲選択部94は、業種を問わない全体、同業種、同業同規模などの中から選択することができる。そして、実行ボタン95がクリックされたとき、ステップS81において、制御部11は、データウェアハウス80に対して、アカウントを送信し、認証が取れたとき、提供対象データ選択部92で選択されたヘルスケアデータを送信すると共に、取得対象項目選択部93で選択された集計データの取得要求を送信する。制御部11は、データウェアハウス80に選択されたヘルスケアデータを送信するとき匿名化処理によって、従業員と氏名などの個人情報とヘルスケアデータとの関連付けを隠す処理を施し、匿名化従業員ヘルスケアデータをデータウェアハウス80に送信する。
すると、データウェアハウス80の制御部81は、ステップS82において、企業用ヘルスケアシステム10から提供されたデータを蓄積部83に登録するとともに、データ取得応答を企業用ヘルスケアシステム10に送信する。また、制御部81は、集計データの取得要求に応じた集計データを生成し、企業用ヘルスケアシステム10に送信する。これにより、人事労務管理者や部門管理者は、人事労務管理者用端末2a、部門管理者用端末2bなどによって集計データを閲覧することができる。
〔一般利用者用ヘルスケアシステムとデータウェアハウスとの通信〕
一般利用者用ヘルスケアシステム30もデータウェアハウス80に対してデータ提供を行うことができる。サイト管理者端末3dなどの操作に従って、一般利用者用ヘルスケアシステム30の制御部31は、データウェアハウス80に対して、一般利用者ヘルスケアデータなどを提供する。データウェアハウス80に対して提供する一般利用者ヘルスケアデータなどを設定する設定画面では、一般利用者ヘルスケアデータなどをデータウェアハウス80に提供するスケジュール、すなわち日次、週次、月次で行うかなどの周期を設定することになる。そして、制御部31は、一般利用者の匿名化処理を行ってから、匿名化一般利用者ヘルスケアデータをデータウェアハウス80に送信する。勿論、サイト管理者端末3dなどの操作に従って、データウェアハウス80に提供するデータを設定できるようにしてもよい。
なお、自治体用ヘルスケアシステム50および医療機関用ヘルスケアシステム60も、同様にデータウェアハウス80に対してデータ提供を行うことができる。自治体用ヘルスケアシステム50の場合、健康管理室端末4aどの操作に従って、自治体用ヘルスケアシステム50の制御部51は、データウェアハウス80に対して、住民ヘルスケアデータなどを提供する。データウェアハウス80に対して提供する住民ヘルスケアデータなどを設定する設定画面では、住民ヘルスケアデータなどをデータウェアハウス80に提供するスケジュールや提供データを設定することになる。
また、医療機関用ヘルスケアシステム60の場合、ネットワーク事務局端末5bどの操作に従って、医療機関用ヘルスケアシステム60の制御部61は、データウェアハウス80に対して、利用者ヘルスケアデータなどを提供する。データウェアハウス80に対して提供する利用者ヘルスケアデータなどを設定する設定画面では、利用者ヘルスケアデータなどをデータウェアハウス80に提供するスケジュールや提供データを設定することになる。
上記健康情報総合管理システムによれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)一般利用者用ヘルスケアシステム30は、企業用ヘルスケアシステム10からの要求に応じて、従業員識別データおよび一般利用者識別データに基づいて、一般利用者ヘルスケアデータを企業用ヘルスケアシステム10に提供する。したがって、企業が従業員に対して行った健康診断の健診結果やストレスチェックの結果以外のデータ、例えば従業員が個人的に受診した健康データなどで一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存したヘルスケアデータなどを取得することができる。これにより、企業では、従業員に対して、より多くのヘルスケアデータに基づいて一層的確な健康管理を行うことができる。
(2)一般利用者用ヘルスケアシステム30は、自治体用ヘルスケアシステム50からの要求に応じて、住民識別データおよび一般利用者識別データに基づいて、一般利用者ヘルスケアデータを自治体用ヘルスケアシステムに提供する。したがって、自治体用ヘルスケアシステム50は、自治体が住民に対して行った健康診断の健診データやストレスチェックのストレスチェックデータ以外のデータで一般利用者用ヘルスケアシステム30が保存しているヘルスケアデータを取得することができる。これにより、自治体では、住民に対して、より多くのヘルスケアデータに基づいて一層的確な健康管理を行うことができる。
(3)一般利用者用ヘルスケアシステム30は、医療機関用ヘルスケアシステム60からの要求に応じて、利用者識別データおよび一般利用者識別データに基づいて、一般利用者ヘルスケアデータを医療機関用ヘルスケアシステム60に提供する。したがって、医療機関用ヘルスケアシステム60は、利用者の病歴、治療歴、処方歴以外のデータ、例えば一般利用者用ヘルスケアシステム30に保存した健診結果、ストレスチェックなどのヘルスケアデータを取得することができる。これにより、医療機関では、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したヘルスケアデータと利用者の病歴、治療歴、処方歴などのデータに基づいて、健康診断やストレスチェックを行うことができる。また、医療機関は、一般利用者用ヘルスケアシステム30から取得したヘルスケアデータに基づいてデータ分析などを行うことができる。
(4)一般利用者用ヘルスケアシステム30は、企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50、および、医療機関用ヘルスケアシステム60ともデータを共有することができる。一例として、一般利用者用ヘルスケアシステム30には、企業を退職した後も、勤務していた企業で行われた健康診断の健診データやストレスチェックのストレスチェックデータが保存されることになる。したがって、一般利用者は、企業用ヘルスケアシステム10へのアクセス権限が無くなったあとでも、企業に勤務していたときの健診データやストレスチェックデータを利用することができる。
(5)企業用ヘルスケアシステム10は、データウェアハウス80に従業員のヘルスケアデータなどを提供する代わりに、集計データを取得することができる。したがって、例えば同業他社のヘルスケアデータの傾向を把握することができる。
(6)一般利用者は、カード媒体3eを携帯することで、一般利用者端末3aに依らなくても自身の一般利用者ヘルスケアデータを閲覧することができる。一例として、一般利用者は急な体調不良に見舞われたときにも、医師などがカード媒体3eを使って、読取端末3fから当該一般利用者の一般利用者ヘルスケアデータを閲覧することができる。
なお、上記健康情報総合管理システムは、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・健康情報総合管理システムは、ビッグデータに基づく分析を不要とする場合、データウェアハウス80を割愛した構成であってもよい。
・企業用ヘルスケアシステム10、自治体用ヘルスケアシステム50および医療機関用ヘルスケアシステム60は、一般利用者用ヘルスケアシステム30に対してデータ提供を行わなくてもよい。
・健康情報総合管理システムは、少なくとも、企業用ヘルスケアシステム10と一般利用者用ヘルスケアシステム30とを備えていればよい。
・ヘルスケアデータは、健診データだけでもよいし、ストレスチェックデータだけでもよいし、生活データだけでもよい。また、これら2つのデータの組み合わせであってもよい。さらに、ヘルスケアデータは、健診データ、ストレスチェックデータ、生活データ以外の健康に関連する種々のデータが含まれていてもよい。
上記実施形態、および、その変形例によれば、更に、以下の技術的思想が導き出される。
(付記1)
自治体用ヘルスケアシステムは、住民識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、住民ヘルスケアデータを一般利用者用ヘルスケアシステムに送信する
健康情報総合管理システム。
上記構成によれば、一般利用者用ヘルスケアシステムは、自治体用ヘルスケアシステムとヘルスケアデータを共有することができる。したがって、一般利用者用ヘルスケアシステムは、他のヘルスケアシステムに対して、自治体用ヘルスケアシステムから提供されたヘルスケアデータも提供することもできる。
(付記2)
医療機関用ヘルスケアシステムは、利用者識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、利用者ヘルスケアデータを一般利用者用ヘルスケアシステムに送信する
健康情報総合管理システム。
上記構成によれば、一般利用者用ヘルスケアシステムは、医療機関用ヘルスケアシステムとヘルスケアデータを共有することができる。したがって、一般利用者用ヘルスケアシステムは、他のヘルスケアシステムに対して、医療機関用ヘルスケアシステムから提供されたヘルスケアデータも提供することもできる。
すなわち、付記1,2によれば、結果として、ヘルスケアデータは、一般利用者用ヘルスケアシステムで一元管理できるようになり、一般利用者用ヘルスケアシステムは、企業用ヘルスケアシステム、自治体用ヘルスケアシステム、および、医療機関用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、各システムにヘルスケアデータを提供することができる。
2a…人事労務管理者用端末、2b…部門管理者用端末、2c…産業医保健師用端末、2d…ストレスチェック実施者端末、2e…従業員端末、3a…一般利用者端末、3b…医師端末、3c…専門家端末、3d…サイト管理者端末、3e…カード媒体、3f…読取端末、4a…健康管理室端末、4b…保健スタッフ端末、4c…住民端末、5a…医療スタッフ端末、5b…ネットワーク事務局端末、5c…利用者端末、6a…大学端末、10…企業用ヘルスケアシステム、11…制御部、11a…CPU、11b…RAM、11c…ROM、12…通信部、13…従業員記憶部、14…勤怠記憶部、15…実施計画記憶部、16…健康診断記憶部、17…ストレスチェック記憶部、18…社内面談記憶部、19…医療履歴記憶部、20…フォロー記憶部、21…産業医面談記憶部、22…生活記憶部、26…入力欄、27…実行ボタン、28…選択部、29…期間設定部、30…一般利用者用ヘルスケアシステム、31…制御部、31a…CPU、31b…RAM、31c…ROM、32…通信部、33…一般利用者データ記憶部、34…勤怠記憶部、35…健康診断記憶部、36…ストレスチェック記憶部、37…医療履歴記憶部、38…記憶部、38…生活記憶部、39…コンテンツ記憶部、40…記憶部、40…商品記憶部、41…広告記憶部、42…健康参照情報記憶部、50…自治体用ヘルスケアシステム、51…制御部、51a…CPU、51b…RAM、51c…ROM、52…通信部、53…住民記憶部、54…実施計画記憶部、55…健康診断記憶部、56…医療履歴記憶部、57…フォロー記憶部、58…医療コメント記憶部、59…生活記憶部、60…医療機関用ヘルスケアシステム、61…制御部、61a…CPU、61b…RAM、61c…ROM、62…通信部、63…利用者記憶部、64…医療データ記憶部、65…健康診断記憶部、66…ストレスチェック記憶部、67…医療履歴記憶部、68…医療コメント記憶部、69…生活記憶部、71…データ提供可否設定部、72…提供対象データ設定部、73…登録ボタン、74…データ取得可否設定部、75…取得対象データ設定部、76…入力欄、77…選択部、78…実行ボタン、79…期間設定部、80…データウェアハウス、81…制御部、82…通信部、83…蓄積部、91…入力欄、92…提供対象データ選択部、93…取得対象項目選択部、94…範囲選択部、95…実行ボタン、96…期間設定部。

Claims (8)

  1. 従業員ごとに付与される従業員識別データに関連付けて前記従業員ごとの従業員ヘルスケアデータを管理する企業用ヘルスケアシステムと、
    一般利用者ごとに付与される一般利用者識別データに関連付けて一般利用者ごとの一般利用者ヘルスケアデータを管理する一般利用者用ヘルスケアシステムとを備え、
    前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、
    前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記企業用ヘルスケアシステムに送信する
    健康情報総合管理システム。
  2. 前記健康情報総合管理システムは、さらに、
    自治体の住民ごとに付与される住民識別データに関連付けて前記住民ごとの住民ヘルスケアデータを管理する自治体用ヘルスケアシステムを備え、
    前記住民識別データ、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、
    前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記自治体用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記住民識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記自治体用ヘルスケアシステムに送信する
    請求項1に記載の健康情報総合管理システム。
  3. 前記健康情報総合管理システムは、さらに、
    医療機関の利用者ごとに付与される利用者識別データに関連付けて利用者ごとの利用者ヘルスケアデータを管理する医療機関用ヘルスケアシステムを備え、
    前記利用者識別データ、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、
    前記一般利用者用ヘルスケアシステムは、前記医療機関用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記利用者識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記医療機関用ヘルスケアシステムに送信する
    請求項1に記載の健康情報総合管理システム。
  4. 前記企業用ヘルスケアシステムは、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記従業員ヘルスケアデータを前記一般利用者用ヘルスケアシステムに送信する
    請求項1に記載の健康情報総合管理システム。
  5. 前記健康情報総合管理システムは、データウェアハウスをさらに備え、
    前記データウェアハウスは、前記一般利用者用ヘルスケアシステムから前記一般利用者ヘルスケアデータを匿名化した匿名化一般利用者ヘルスケアデータを取得するとともに、前記企業用ヘルスケアシステムから前記従業員ヘルスケアデータを匿名化した匿名化従業員ヘルスケアデータを取得し、
    少なくとも前記匿名化一般利用者ヘルスケアデータおよび前記匿名化従業員ヘルスケアデータを含むビッグデータを集計した集計データを生成し、
    前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記集計データを前記企業用ヘルスケアシステムに送信する
    請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の健康情報総合管理システム。
  6. 前記健康情報総合管理システムは、さらに、
    前記一般利用者識別データに関連付いた前記一般利用者ヘルスケアデータにアクセスするためのアクセスデータが記録されたカード媒体と、
    前記アクセスデータを読み取り前記一般利用者用ヘルスケアシステムにアクセスして前記一般利用者ヘルスケアデータが閲覧可能な読取端末とを備える
    請求項1ないし5のうち何れか1項に記載の健康情報総合管理システム。
  7. 企業用ヘルスケアシステムが従業員ごとに付与される従業員識別データに関連付けて前記従業員ごとの従業員ヘルスケアデータを管理し、
    一般利用者用ヘルスケアシステムが一般利用者ごとに付与される一般利用者識別データに関連付けて前記一般利用者ごとの一般利用者ヘルスケアデータを管理し、
    前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、
    前記一般利用者用ヘルスケアシステムが前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記企業用ヘルスケアシステムに送信する
    健康情報総合管理方法。
  8. 健康情報総合管理システムに、
    企業用ヘルスケアシステムが従業員ごとに付与される従業員識別データに関連付けて前記従業員ごとの従業員ヘルスケアデータを管理し、
    一般利用者用ヘルスケアシステムが一般利用者ごとに付与される一般利用者識別データに関連付けて前記一般利用者ごとの一般利用者ヘルスケアデータを管理し、
    前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データは、同一人物に対して異なる識別データを付与することを許容した互いに対応するデータであり、
    前記一般利用者用ヘルスケアシステムが前記企業用ヘルスケアシステムからの要求に応じて、前記従業員識別データおよび前記一般利用者識別データに基づいて、前記一般利用者ヘルスケアデータを前記企業用ヘルスケアシステムに送信する
    健康情報総合管理方法を実行させるための健康情報総合管理プログラム。
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