JP2019105184A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019105184A
JP2019105184A JP2017237368A JP2017237368A JP2019105184A JP 2019105184 A JP2019105184 A JP 2019105184A JP 2017237368 A JP2017237368 A JP 2017237368A JP 2017237368 A JP2017237368 A JP 2017237368A JP 2019105184 A JP2019105184 A JP 2019105184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
engine
gpf
soot
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017237368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6705439B2 (ja
Inventor
寛之 栗田
Hiroyuki Kurita
寛之 栗田
栄治郎 田中
Eijiro Tanaka
栄治郎 田中
剛豊 伊藤
Taketoyo Ito
剛豊 伊藤
吉田 宏
Hiroshi Yoshida
宏 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2017237368A priority Critical patent/JP6705439B2/ja
Publication of JP2019105184A publication Critical patent/JP2019105184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6705439B2 publication Critical patent/JP6705439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が多くなったときに、パティキュレートフィルタが異常燃焼されるのを防止する。【解決手段】排気通路30に配設されたGPF33での煤の捕集量が開始しきい値SLM1よりも大きくなったときに、GPF33の再生が行われる(例えば燃料のポスト噴射やリタード噴射)。煤の捕集量が開始しきい値よりも大きい上限しきい値SLM3よりも大きくなったときに、再生制御の実行を禁止しつつ、パティキュレートフィルタへ供給される空気量が低減される。捕集量が上限しきい値SLM3よりも大きいときに燃料カットを禁止することもでき、この場合は、減速度を十分に確保するために回生度合いを高めるのが好ましい。【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンの制御装置に関するものである。
例えばガソリンを燃料とするエンジンにおいては、排気ガス中の煤(微粒状物質=パティキュレート)を除去するために、排気通路にパティキュレートフィルタ(GPF)を配設して、排気ガス中の煤を捕集することが行われている。そして、パティキュレートフィルタで捕集した煤量が所定値以上になると、パティキュレートフィルタの再生(例えば燃料のポスト噴射やリタード噴射)が行われる。
特許文献1には、ディーゼルエンジンにおいて、排気通路にパティキュレートフィルタ(DPF)を配設したものが開示されている。特許文献1では、パティキュレートフィルタで捕集している煤量が多くなると、捕集されている煤が急速燃焼を生じてしまう可能性が高くなるということで、排気ガス流量を増大させることが行われている(パティキュレートフィルタの温度上昇の抑制)。
特許第4453718号公報
ところで、パティキュレートフィルタの再生は、煤の捕集量があらかじめ設定された開始しきい値よりも大きくなったときに行われる。そして、煤の捕集量が開始しきい値よりも大きい上限しきい値よりも大きくなったときは、パティキュレートフィルタの再生制御を禁止すると共にワーニングランプを点灯させて、早期に車両の販売点(ディーラー)等に出向いてパティキュレートフィルタの保守、点検を受けることを運転者に促すようにしている。特に、例えば「ちょい乗り」等が頻繁に行われて、パティキュレートフィルタの再生が殆ど行われないような走行状態が続いたときに、パティキュレートフィルタでの捕集量が増大する一方となって、捕集量が上記上限しきい値よりも大きくなってしまうことがある。
しかしながら、捕集量が上限しきい値よりも大きくなってワーニングランプが点灯されても、運転者によっては、そのまま放置した状態で、相当に長い期間に渡って走行しまうことも応々にして生じる。この場合、再生制御を禁止した状態で、車両の販売点(ディーラー)等での保守、点検を待つだけでは、捕集量が早期に増加してしまうことになる。そして、捕集量が極端に多くなると、例えば減速時の燃料カットによって多量の空気がパティキュレートフィルタに導入されると、捕集した多量の煤が急速に燃焼されて、パティキュレートフィルタを破損(高熱による熱害の発生)させてしまうことにもなりかねない。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が多くなったときに、パティキュレートフィルタが異常燃焼されてしまう事態を防止できるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
エンジンの排気通路に配設されたパティキュレートフィルタと、
エンジンを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記パティキュレートフィルタに捕集されている煤の捕集量を推定する推定制御と、
前記推定手段で推定された煤の捕集量が開始しきい値よりも大きくなったときに、前記パティキュレートフィルタの再生を実行させる再生制御と、
前記推定手段で推定された煤の捕集量が、前記開始しきい値よりも大きい上限しきい値よりも大きくなったときに、前記再生制御の実行を禁止しつつ、前記パティキュレートフィルタに供給される空気量が低減されるようにエンジンの運転状態を変更する変更制御と、を行うように設定されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が上限しきい値よりも大きくなったときは、再生制御の禁止とパティキュレートフィルタへ供給される空気量の低減とによって、パティキュレートフィルタの温度が上昇されることを抑制して、販売点での保守、点検を受けるまでの期間内においてパティキュレートフィルタが異常燃焼されてしまうことを防止できる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記制御手段は、エンジンの減速時に燃料カットを行う燃料カット制御を行うようにされる共に、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには該燃料カット制御を禁止する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、燃料カット時には多量の空気がパティキュレートフィルタに供給されてしまうが、燃料カット禁止によってこのような事態を防止して、請求項1に対応した効果を得ることができる。
減速エネルギを回生エネルギとして回収可能な電動式の回生手段をさらに備え、
前記制御手段は、減速時に前記燃料カット制御が禁止されているときに、前記回生手段による回生度合いを高める制御を行う、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、燃料カットの禁止に伴う減速度の低下を、回生度合いを高めることにより補って、十分な減速度を得ることができる。
前記制御手段は、所定の運転領域において混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンとなるリーン運転の制御を行うようにされ、
前記制御手段は、前記所定運転領域でかつ前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには、混合気の空燃比を前記リーン運転での空燃比よりもリッチ側とした空燃比とする制御を行う、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、リーン運転した際には多量の空気がパティキュレートフィルタへ供給されてしまうが、リーン度合いの低減によってこのような事態を防止あるいは抑制して、請求項1に対応した効果を得ることができる。
前記中間しきい値と前記上限しきい値との間に中間しきい値が設定され、
前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記中間しきい値よりも大きくかつ前記上限しきい値以下のときに、前記再生手段による再生を許容しつつ、前記パティキュレートフィルタの温度上昇を抑制する保護制御を行う、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、再生制御と保護制御とを行うことによって、捕集量が上限しきい値よりも大きくなってしまう事態を防止あるいは抑制することができる。
前記保護制御が、エンジントルクの低下補正、空燃比のリッチ化補正、燃料カットからの復帰回転数の上昇補正、アイドル回転数の上昇補正の少なくとも1つとされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、保護制御を、通常行われている制御を有効に利用して簡単(容易)に行うことができる。
ワーニングランプを備え、
前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときに、前記ワーニングランプを点灯させる点灯制御を行う、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、パティキュレートフィルタに煤が多量に捕集されていることを運転者に対して明確に認識させることができる。これにより、早期に車両販売点等で保守、点検を受けることを促す上で好ましいものとなる。
本発明によれば、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が多くなったときに、捕集量の増大を抑制して、捕集量が早期に極端に多くなるまでの期間を長期化することができる。
本発明が適用されたエンジンの全体系統例を示す図。 GPFに捕集された煤量と制御内容との対応関係を示す図。 アイドル回転数を上昇させることによるGPFの温度低下を示す図。 アイドル回転数とGPF温度との相関関係を示す図。 GPFの入り口温度を低下させることによるGPF温度の低下を示す図。 GPF入り口温度とGPF温度との相関関係を示す図。 本発明の制御系統例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。
図1において、Eはエンジン(エンジン本体)であり、図1はある1つの気筒に着目した断面図となっている。そして、エンジンEは、ガソリン等を燃料とする直列4気筒の4サイクルエンジンとされている。
図1中、1はシリンダ、2はシリンダヘッド、3はシリンダ1内に摺動自在に嵌合されたピストンである。ピストン3は、図示を略すコンロッドを介して、クランクシャフト4と連動されている。
シリンダ1とシリンダヘッド2とピストン3とにより、ピストン3の上方空間に燃焼室5が構成されている。この燃焼室5には、吸気ポート6および排気ポート7が開口されている。そして、吸気ポート6は吸気弁8により開閉され、排気ポート7は排気弁9により開閉される。
シリンダヘッド2には、燃焼室5の略中央部において、点火プラグ10、燃料噴射弁11および筒内の圧力を検出する圧力センサ12が配設されている。実施形態では、エンジンEは、1つの気筒について、2個の吸気ポート6(吸気弁8)と2個の排気ポート7(排気弁9)とを有する4弁式とされている。2個の吸気弁8同士はクランクシャフト4の軸線方向に間隔をあけて配設され、同様に2個の排気弁9もクランクシャフト4の軸線方向に間隔をあけて配設されている。
クランクシャフト4に対して、ベルト13を介して、ISG14が連動されている。ISG14は、スタータモータと発電機(オルタネータまたはジェネレータ)とを兼用した機器である。すなわち、イグニッションスイッチがオンされた際に、ISG14を駆動することによりエンジンEを始動させる。また、走行中において、例えば減速時にはISG14により発電を行って回生を行う(回生エネルギは、バッテリやキャパシタ等の充電に用いたり、各種の電気機器類への供給用とされる)。
吸気ポート6には、吸気通路20が接続されている。吸気通路20には、その上流側から下流側へ順次、エアクリーナ21、スロットル弁22、スーパチャージャ23、インタークーラ24が配設されている。なお、25は、スーパチャージャ23を駆動するモータである。吸気通路20に対して、バイパス通路26が接続されている。バイパス通路26の上流側端は、スロットル弁22とスーパチャージャ23との間において吸気通路20に開口されている。また、バイパス通路26の下流側端は、インタークーラ24の下流側において吸気通路20に開口されている。そして、バイパス通路26には、バイパス弁27が配設されている。
排気ポート7には、排気通路30が接続されている。排気通路30の上流側端部は、各気筒共通の排気マニホールド31によって構成されている。排気通路30には、その上流側から下流側は向けて順次、小容量の第1三元触媒32、GPF(パティキュレートフィルタ)33、大容量の第2三元触媒34が配設されている。GPF33は、排気ガス中の微粒子を捕集するものである。そして、GPF33の直上流側と直下流側との圧力差を検出する圧力センサ35での検出信号に基づいて、GPF33に堆積した煤量を検出するようになっている。
吸気通路20と排気通路30とは、EGR通路40を介して接続されている。EGR通路40の上流側端は、GPF33と第2三元触媒34との間の排気通路30に開口されている。EGR通路40の下流側端は、バイパス通路26のうちバイパス弁27の上流側に開口されている。そして、EGR通路40には、その上流側から下流側へ順次、EGRクーラ41、EGR弁42が配設されている。
上記のようなエンジンEは、ガソリンを燃料として、所定の運転領域(例えばアクセル開度が所定開度以下でかつエンジン回転数が所定回転数以下の領域)において極めてリーンな空燃比(例えば空燃比が30程度)でもって圧縮自己着火されるようになっている(圧縮自己着火を点火プラグ10の着火により生じる火種を利用して促進させる場合もある)。そして、上記所定の運転領域以外では、通常のガソリンエンジンと同様に、点火プラグ10の着火による火花点火式でもって燃焼を行うようになっている(空燃比は主として理論空燃比付近)。このため、エンジンEの幾何学的圧縮比が通常のガソリンエンジンに比して相当に高く設定されている(例えば幾何学的圧縮比が18以上で、有効圧縮比が16以上)。
スーパチャージャ23は、上述した圧縮自己着火を行う際に要求される多量の空気量を確保するために作動されるようになっており、このときはバイパス弁27が閉じられる。一方、火花点火による着火を行う運転領域では、スーパチャージャ23の作動が停止されると共にバイパス弁27が開かれる。
ここで、GPF33は、運転を継続することにより、煤の捕集量が増大することから、適宜のタイミングでもってその再生を行う必要がある。GPF33の再生は、燃料のポスト噴射や燃料噴射タイミングのリタードによって、GPF33で煤を燃焼させることにより行われる。このGPF33の再生は、エンジンが所定運転領域にあるときに実行される(例えば、加減速時を除く定常走行時であること、アクセル開度が所定開度以上であること、エンジン回転数が所定回転数以上であること、という条件を全て満たしたとき)。
次に、図2を参照しつつ、GPF33における煤の捕集量(堆積量)に応じた制御内容の概要について説明する。まず、GPF33への煤の捕集量として、小さい方から大きい順に、SLM1、SLM2、SLM3の3つのしきい値が設定される(SLM1<SLM2<SLM3)。SLM1が開始しきい値に相当し、SLM2が中間しきい値に相当し、SLM3が上限しきい値に相当するものである。
煤の捕集量がSLM1以下のときは、捕集量が小さいとして、GPF33の再生は行われない(走行に応じてGPF33での煤の捕集量が増大していく状態)。
GPF33での煤の捕集量が、SLM1よりも大きくてSLM2以下のときは、GPF33の再生が行われる(通常の再生で、ポスト噴射あるいはリタード噴射の実行)。
GPF33での煤の捕集量が、SLM2よりも大きくてSLM3以下のときは、GPF33の熱損傷を防止する保護制御を実行しつつ、GPF33の再生が行われる。この保護制御は、大別して、次のような第1と第2の2つの手法を適宜採択できる。なお、このときは、運転者に対して、GPF33での煤の捕集量が多すぎる状況になっている、ということで、ワーニングランプS4が点灯される。ワーニングランプS4の点灯により、運転者は、GPF33の再生実行領域となるような運転を行うように促されると共に、早い時期に車両販売点(ディーラ)に出向いてGPF33の保守、点検を受けることが促される。
GPF33の保護制御は、第1に、GPF33に流入する排気ガス流量を増大させることである(GPF33の温度を排気ガス中へ逃がす)。排気ガス流量の増大は、例えば、燃料カット時の復帰回転数を高めることやアイドル回転数を高めることによって行うことができる。
図3は、エンジン回転数が、暖機運転を経て走行により回転数が高まっている状態から燃料カットが開始され(t1時点)、t2時点で燃料カットが解除されてその後アイドル回転数に復帰される過程を示す。燃料カットからの復帰回転数を高めたり、アイドル回転数を高めることにより、GPF33(の本体部=フィルタ部)の温度が、T11からT12へと低下して、GPF33の保護が図られる。図4には、アイドル回転数とGPF33の最高温度との関係を示してあり、アイドル回転数を低下させることによりGPF33の温度が大きく低下されることを示している。
GPF33の保護制御は、第2に、エンジンの出力制御によって、GPF33の温度上昇を抑制する制御を行うことである。上記エンジンの出力制御としては、例えば、エンジントルクを目標トルクよりも低下させることや空燃比をリッチ化することによって行うことができる。
図5は、エンジン回転数が、暖機運転を経て走行により回転数が高まっている状態から燃料カットが開始され(t1時点)、t2時点で燃料カットが解除されてその後アイドル回転数に復帰される過程を示す。エンジントルクを目標トルクから低下させたり、空燃比をリッチ化することにより、GPF33の入り口温度T1がT2で示すように低下し、これに応じて、GPF33(の本体部=フィルタ部)の温度がT11からT12へと低下して、GPF33の保護が図られる。図6には、GPF33の入り口温度とGPF33(の本体部)の最高温度との関係を示してあり、GPF33の入り口温度を低下させることによりGPF33の温度が大きく低下されることを示している。
GPF33での煤の捕集量が、SLM3よりも大きいときは、GPF33の再生が禁止されると共に、減速時に行われる燃料カットが禁止される(GPF33が熱損傷されてしまう事態を確実に防止)。なお、減速時に燃料カットが禁止された際には、ISG14を発電機として機能させることによる回生を行って、必要な減速度を確保するようにしてある。また、ワーニングランプS4は点灯されているが、GPF33の再生制御が禁止されていて煤の捕集量が増大する一方なので、より早い時期に車両販売点(ディーラ)に出向いてGPF33の保守、点検を受けることを強く促すように、ワーニングランプS4を点滅させる状態での点灯とすることもできる。
図7は、前述した制御を行うための制御系統例を示す。図中、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラである。このコントローラUには、前述したGPF33での煤の捕集量を検出する圧力センサ35からの信号の他、各種センサS1〜S3からの信号が入力される。S1は、エンジン回転数を検出する回転数センサである。S2は、アクセル開度を検出するアクセル開度センサである。S3は、GPF33の入り口温度(実施形態では、第1三元触媒32の直上流側の温度)を検出する温度センサである。コントローラUは、燃料噴射弁11、ISG14を制御する他、ワーニングランプS4を制御する。
次に、図8を参照しつつ、コントローラUの制御内容について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、各種センサ等からの信号が読みこまれた後、Q2において、目標トルクが演算される。目標トルクは、基本的に、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータとして設定され、さらに、吸気温度やエンジン冷却水温度等によって補正される。なお、目標トルクを演算(設定)する手法そのものは、従来から種々提案されているので、これ以上の説明は省略する。
Q3では、圧力センサ35からの信号に基づいて、GPF33での煤の捕集量が推定される。Q3の後、Q4において、Q3で推定された煤の捕集量が、所定値SLM3よりも大きいか否かが判別される。このQ4の判別でNOのときは、Q5において、煤の捕集量がSML1よりも大きいか否かが判別される。このQ5の判別でNOのときは、Q6において、目標トルクに応じた燃料噴射制御が行われる。Q5からQ6へ至るときの目標トルクは、Q2で設定された目標トルクであり、目標トルクの低下は行われないものとなる。
前記Q5の判別でYESのときは、Q7において、GPF33の再生が実行される(ポスト噴射あるいはリタード噴射の実行)。この後、Q8において、煤の捕集量がSML2よりも大か大きいか否かが判別される。このQ8の判別でNOのときは、Q6に移行される。
上記Q8の判別でYESのときは、Q9において、ワーニングランプS4が点灯される。この後、Q10において、加速時であるか否かが判別される。このQ10の判別でYESのときは、Q11において、Q2で設定された目標トルクが、所定分だけ低下するように補正される。この後は、Q6に移行される。Q11での目標トルクの低下により、GPF33(の入り口温度)の上昇が抑制されて、GPF33の保護が図られる。Q11からQ6へ至る処理は、図5において、GPF33の入り口温度がT1からT2へと低下される状態に対応している(その結果として、GPF33の温度がT11からT12へと低下する状態に対応している)。
前記Q10の判別でNOのときは、Q12において、減速時での燃料カット時であるか否かが判別される。このQ12の判別でNOのときは、Q6に移行される(Q2で設定された目標トルクがQ6で実行される)。
上記Q12の判別でYESのときは、Q13において、燃料カットが行われる。この後、Q14において、燃料カットからの復帰回転数が、通常時よりも所定分高い大きな回転数に補正される。この後、Q15において、エンジン回転数がQ14で上昇補正された復帰回転数にまで低下したか否かが判別される。このQ15の判別でNOのときは、Q13に戻る。
上記Q15の判別でYESのときは、Q16において、燃料噴射が再開される。この後、Q17において、アイドル回転数が上昇補正される。Q12からQ17に至る処理は、図3において、エンジン回転数がN1からN2へと上昇補正された状態に対応している(その結果として、GPF33の温度がT11からT12へと低下する状態に対応している)。
前記Q4の判別で判別でYESのときは、Q18において、ワーニングランプS4が点灯されると共に、GPF33の再生が禁止される。Q18でのワーニングランプS4の点灯は、Q9での点灯による警告に比してより強い警告となるように、点滅による点灯とするのが好ましい。Q18の後、Q19において、減速時での燃料カットが禁止される。また、Q20において、減速時には燃料カットが行われないことから、減速度の低下分を補うためにISG14による回生(回生度合いの上昇補正)が行われる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。例えば、図8のQ11において、空燃比をリッチ化する補正を行うこともできる。図8のQ19において、減速時での燃料カット禁止に代えてあるいは加えて、空燃比のリーン化(特に圧縮自己着火のための極端なリターン化)を禁止あるいはリーン度合いの低減を行うことができ、リーン度合いの低減を十分に行って空燃比を例えばλ=1あるいはその付近に設定してもよい(通常の火花点火式での着火を実行で)。エンジンは、圧縮自己着火を行わないで、火花点火による着火のみを行うものであってもよい。Q14、Q17の処理(排気ガス量増加制御)あるいはQ19、20の処理は、GPF33(パティキュレートフィルタ)が所定温度以上であることを条件として実行するようにしてもよい。エンジンはディーゼルエンジンであってもよい(パティキュレートフィルタがDPFとされる)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、パティキュレートフィルタを有する車両に適用して好適である。
E:エンジン
U:コントローラ
S1:センサ(エンジン回転数)
S2:センサ(アクセル開度)
S3:センサ(GPF入り口温度)
S4:ワーニングランプ
11:燃料噴射弁
14:ISG(スタータモータ兼発電機)
30:排気通路
33:GPF(パティキュレートフィルタ)
35:圧力センサ(煤の捕集量検出用)
本発明は、エンジンの制御装置に関するものである。
例えばガソリンを燃料とするエンジンにおいては、排気ガス中の煤(微粒状物質=パティキュレート)を除去するために、排気通路にパティキュレートフィルタ(GPF)を配設して、排気ガス中の煤を捕集することが行われている。そして、パティキュレートフィルタで捕集した煤量が所定値以上になると、パティキュレートフィルタの再生(例えば燃料のポスト噴射やリタード噴射)が行われる。
特許文献1には、ディーゼルエンジンにおいて、排気通路にパティキュレートフィルタ(DPF)を配設したものが開示されている。特許文献1では、パティキュレートフィルタで捕集している煤量が多くなると、捕集されている煤が急速燃焼を生じてしまう可能性が高くなるということで、排気ガス流量を増大させることが行われている(パティキュレートフィルタの温度上昇の抑制)。
特許第4453718号公報
ところで、パティキュレートフィルタの再生は、煤の捕集量があらかじめ設定された開始しきい値よりも大きくなったときに行われる。そして、煤の捕集量が開始しきい値よりも大きい上限しきい値よりも大きくなったときは、パティキュレートフィルタの再生制御を禁止すると共にワーニングランプを点灯させて、早期に車両の販売店(ディーラー)等に出向いてパティキュレートフィルタの保守、点検を受けることを運転者に促すようにしている。特に、例えば「ちょい乗り」等が頻繁に行われて、パティキュレートフィルタの再生が殆ど行われないような走行状態が続いたときに、パティキュレートフィルタでの捕集量が増大する一方となって、捕集量が上記上限しきい値よりも大きくなってしまうことがある。
しかしながら、捕集量が上限しきい値よりも大きくなってワーニングランプが点灯されても、運転者によっては、そのまま放置した状態で、相当に長い期間に渡って走行しまうことも応々にして生じる。この場合、再生制御を禁止した状態で、車両の販売店(ディーラー)等での保守、点検を待つだけでは、捕集量が早期に増加してしまうことになる。そして、捕集量が極端に多くなると、例えば減速時の燃料カットによって多量の空気がパティキュレートフィルタに導入されると、捕集した多量の煤が急速に燃焼されて、パティキュレートフィルタを破損(高熱による熱害の発生)させてしまうことにもなりかねない。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が多くなったときに、パティキュレートフィルタが異常燃焼されてしまう事態を防止できるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
エンジンの排気通路に配設されたパティキュレートフィルタと、
エンジンを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記パティキュレートフィルタに捕集されている煤の捕集量を推定手段によって推定する推定制御と、
前記推定手段で推定された煤の捕集量が開始しきい値よりも大きくなったときに、前記パティキュレートフィルタの再生を実行させる再生制御と、
前記推定手段で推定された煤の捕集量が、前記開始しきい値よりも大きい上限しきい値よりも大きくなったときに、前記再生制御の実行を禁止しつつ、前記パティキュレートフィルタに供給される空気量が低減されるようにエンジンの運転状態を変更し、該エンジンの運転状態の変更状態を、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きい限り維持する変更制御と、を行うように設定されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が上限しきい値よりも大きくなったときは、再生制御の禁止とパティキュレートフィルタへ供給される空気量の低減とによって、パティキュレートフィルタの温度が上昇されることを抑制して、販売店での保守、点検を受けるまでの期間内においてパティキュレートフィルタが異常燃焼されてしまうことを防止できる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記制御手段は、エンジンの減速時に燃料カットを行う燃料カット制御を行うようにされる共に、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには該燃料カット制御を禁止する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、燃料カット時には多量の空気がパティキュレートフィルタに供給されてしまうが、燃料カット禁止によってこのような事態を防止して、請求項1に対応した効果を得ることができる。
減速エネルギを回生エネルギとして回収可能な電動式の回生手段をさらに備え、
前記制御手段は、減速時に前記燃料カット制御が禁止されているときに、前記回生手段
による回生度合いを高める制御を行う、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、燃料カットの禁止に伴う減速度の低下を、回生度合いを高めることにより補って、十分な減速度を得ることができる。
前記制御手段は、所定の運転領域において混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンとなるリーン運転の制御を行うようにされ、
前記制御手段は、前記所定運転領域でかつ前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには、混合気の空燃比を前記リーン運転での空燃比よりもリッチ側とした空燃比とする制御を行う、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、リーン運転した際には多量の空気がパティキュレートフィルタへ供給されてしまうが、リーン度合いの低減によってこのような事態を防止あるいは抑制して、請求項1に対応した効果を得ることができる。
前記開始しきい値と前記上限しきい値との間に中間しきい値が設定され、
前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記中間しきい値よりも大きくかつ前記上限しきい値以下のときに、前記再生手段による再生を許容しつつ、前記パティキュレートフィルタの温度上昇を抑制する保護制御を行う、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、再生制御と保護制御とを行うことによって、捕集量が上限しきい値よりも大きくなってしまう事態を防止あるいは抑制することができる。
前記保護制御が、エンジントルクの低下補正、空燃比のリッチ化補正、燃料カットからの復帰回転数の上昇補正、アイドル回転数の上昇補正の少なくとも1つとされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、保護制御を、通常行われている制御を有効に利用して簡単(容易)に行うことができる。
ワーニングランプを備え、
前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときに、前記ワーニングランプを点灯させる点灯制御を行う、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、パティキュレートフィルタに煤が多量に捕集されていることを運転者に対して明確に認識させることができる。これにより、早期に車両販売店等で保守、点検を受けることを促す上で好ましいものとなる。
本発明によれば、パティキュレートフィルタでの煤の捕集量が多くなったときに、パティキュレートフィルタが異常燃焼されてしまう事態を防止できるようにしたエンジンの制御装置を提供できる。
本発明が適用されたエンジンの全体系統例を示す図。 GPFに捕集された煤量と制御内容との対応関係を示す図。 アイドル回転数を上昇させることによるGPFの温度低下を示す図。 アイドル回転数とGPF温度との相関関係を示す図。 GPFの入り口温度を低下させることによるGPF温度の低下を示す図。 GPF入り口温度とGPF温度との相関関係を示す図。 本発明の制御系統例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。
図1において、Eはエンジン(エンジン本体)であり、図1はある1つの気筒に着目した断面図となっている。そして、エンジンEは、ガソリン等を燃料とする直列4気筒の4サイクルエンジンとされている。
図1中、1はシリンダ、2はシリンダヘッド、3はシリンダ1内に摺動自在に嵌合されたピストンである。ピストン3は、図示を略すコンロッドを介して、クランクシャフト4と連動されている。
シリンダ1とシリンダヘッド2とピストン3とにより、ピストン3の上方空間に燃焼室5が構成されている。この燃焼室5には、吸気ポート6および排気ポート7が開口されている。そして、吸気ポート6は吸気弁8により開閉され、排気ポート7は排気弁9により開閉される。
シリンダヘッド2には、燃焼室5の略中央部において、点火プラグ10、燃料噴射弁11および筒内の圧力を検出する圧力センサ12が配設されている。実施形態では、エンジンEは、1つの気筒について、2個の吸気ポート6(吸気弁8)と2個の排気ポート7(排気弁9)とを有する4弁式とされている。2個の吸気弁8同士はクランクシャフト4の軸線方向に間隔をあけて配設され、同様に2個の排気弁9もクランクシャフト4の軸線方向に間隔をあけて配設されている。
クランクシャフト4に対して、ベルト13を介して、ISG14が連動されている。ISG14は、スタータモータと発電機(オルタネータまたはジェネレータ)とを兼用した機器である。すなわち、イグニッションスイッチがオンされた際に、ISG14を駆動することによりエンジンEを始動させる。また、走行中において、例えば減速時にはISG14により発電を行って回生を行う(回生エネルギは、バッテリやキャパシタ等の充電に用いたり、各種の電気機器類への供給用とされる)。
吸気ポート6には、吸気通路20が接続されている。吸気通路20には、その上流側から下流側へ順次、エアクリーナ21、スロットル弁22、スーパチャージャ23、インタークーラ24が配設されている。なお、25は、スーパチャージャ23を駆動するモータである。吸気通路20に対して、バイパス通路26が接続されている。バイパス通路26の上流側端は、スロットル弁22とスーパチャージャ23との間において吸気通路20に開口されている。また、バイパス通路26の下流側端は、インタークーラ24の下流側において吸気通路20に開口されている。そして、バイパス通路26には、バイパス弁27が配設されている。
排気ポート7には、排気通路30が接続されている。排気通路30の上流側端部は、各気筒共通の排気マニホールド31によって構成されている。排気通路30には、その上流側から下流側は向けて順次、小容量の第1三元触媒32、GPF(パティキュレートフィルタ)33、大容量の第2三元触媒34が配設されている。GPF33は、排気ガス中の微粒子を捕集するものである。そして、GPF33の直上流側と直下流側との圧力差を検出する圧力センサ35での検出信号に基づいて、GPF33に堆積した煤量を検出するようになっている。
吸気通路20と排気通路30とは、EGR通路40を介して接続されている。EGR通路40の上流側端は、GPF33と第2三元触媒34との間の排気通路30に開口されている。EGR通路40の下流側端は、バイパス通路26のうちバイパス弁27の上流側に開口されている。そして、EGR通路40には、その上流側から下流側へ順次、EGRクーラ41、EGR弁42が配設されている。
上記のようなエンジンEは、ガソリンを燃料として、所定の運転領域(例えばアクセル開度が所定開度以下でかつエンジン回転数が所定回転数以下の領域)において極めてリーンな空燃比(例えば空燃比が30程度)でもって圧縮自己着火されるようになっている(圧縮自己着火を点火プラグ10の着火により生じる火種を利用して促進させる場合もある)。そして、上記所定の運転領域以外では、通常のガソリンエンジンと同様に、点火プラグ10の着火による火花点火式でもって燃焼を行うようになっている(空燃比は主として理論空燃比付近)。このため、エンジンEの幾何学的圧縮比が通常のガソリンエンジンに比して相当に高く設定されている(例えば幾何学的圧縮比が18以上で、有効圧縮比が16以上)。
スーパチャージャ23は、上述した圧縮自己着火を行う際に要求される多量の空気量を確保するために作動されるようになっており、このときはバイパス弁27が閉じられる。一方、火花点火による着火を行う運転領域では、スーパチャージャ23の作動が停止されると共にバイパス弁27が開かれる。
ここで、GPF33は、運転を継続することにより、煤の捕集量が増大することから、適宜のタイミングでもってその再生を行う必要がある。GPF33の再生は、燃料のポスト噴射や燃料噴射タイミングのリタードによって、GPF33で煤を燃焼させることにより行われる。このGPF33の再生は、エンジンが所定運転領域にあるときに実行される(例えば、加減速時を除く定常走行時であること、アクセル開度が所定開度以上であること、エンジン回転数が所定回転数以上であること、という条件を全て満たしたとき)。
次に、図2を参照しつつ、GPF33における煤の捕集量(堆積量)に応じた制御内容の概要について説明する。まず、GPF33への煤の捕集量として、小さい方から大きい順に、SLM1、SLM2、SLM3の3つのしきい値が設定される(SLM1<SLM2<SLM3)。SLM1が開始しきい値に相当し、SLM2が中間しきい値に相当し、SLM3が上限しきい値に相当するものである。
煤の捕集量がSLM1以下のときは、捕集量が小さいとして、GPF33の再生は行われない(走行に応じてGPF33での煤の捕集量が増大していく状態)。
GPF33での煤の捕集量が、SLM1よりも大きくてSLM2以下のときは、GPF33の再生が行われる(通常の再生で、ポスト噴射あるいはリタード噴射の実行)。
GPF33での煤の捕集量が、SLM2よりも大きくてSLM3以下のときは、GPF33の熱損傷を防止する保護制御を実行しつつ、GPF33の再生が行われる。この保護制御は、大別して、次のような第1と第2の2つの手法を適宜採択できる。なお、このときは、運転者に対して、GPF33での煤の捕集量が多すぎる状況になっている、ということで、ワーニングランプS4が点灯される。ワーニングランプS4の点灯により、運転者は、GPF33の再生実行領域となるような運転を行うように促されると共に、早い時期に車両販売店(ディーラ)に出向いてGPF33の保守、点検を受けることが促される。
GPF33の保護制御は、第1に、GPF33に流入する排気ガス流量を増大させることである(GPF33の温度を排気ガス中へ逃がす)。排気ガス流量の増大は、例えば、燃料カット時の復帰回転数を高めることやアイドル回転数を高めることによって行うことができる。
図3は、エンジン回転数が、暖機運転を経て走行により回転数が高まっている状態から燃料カットが開始され(t1時点)、t2時点で燃料カットが解除されてその後アイドル回転数に復帰される過程を示す。燃料カットからの復帰回転数を高めたり、アイドル回転数を高めることにより、GPF33(の本体部=フィルタ部)の温度が、T11からT12へと低下して、GPF33の保護が図られる。図4には、アイドル回転数とGPF33の最高温度との関係を示してあり、アイドル回転数を高めることによりGPF33の温度が大きく低下されることを示している。
GPF33の保護制御は、第2に、エンジンの出力制御によって、GPF33の温度上昇を抑制する制御を行うことである。上記エンジンの出力制御としては、例えば、エンジントルクを目標トルクよりも低下させることや空燃比をリッチ化することによって行うことができる。
図5は、エンジン回転数が、暖機運転を経て走行により回転数が高まっている状態から燃料カットが開始され(t1時点)、t2時点で燃料カットが解除されてその後アイドル回転数に復帰される過程を示す。エンジントルクを目標トルクから低下させたり、空燃比をリッチ化することにより、GPF33の入り口温度T1がT2で示すように低下し、これに応じて、GPF33(の本体部=フィルタ部)の温度がT11からT12へと低下して、GPF33の保護が図られる。図6には、GPF33の入り口温度とGPF33(の本体部)の最高温度との関係を示してあり、GPF33の入り口温度を低下させることによりGPF33の温度が大きく低下されることを示している。
GPF33での煤の捕集量が、SLM3よりも大きいときは、GPF33の再生が禁止されると共に、減速時に行われる燃料カットが禁止される(GPF33が熱損傷されてしまう事態を確実に防止)。なお、減速時に燃料カットが禁止された際には、ISG14を発電機として機能させることによる回生を行って、必要な減速度を確保するようにしてある。また、ワーニングランプS4は点灯されているが、GPF33の再生制御が禁止されていて煤の捕集量が増大する一方なので、より早い時期に車両販売点(ディーラ)に出向いてGPF33の保守、点検を受けることを強く促すように、ワーニングランプS4を点滅させる状態での点灯とすることもできる。
図7は、前述した制御を行うための制御系統例を示す。図中、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラである。このコントローラUには、前述したGPF33での煤の捕集量を検出する圧力センサ35からの信号の他、各種センサS1〜S3からの信号が入力される。S1は、エンジン回転数を検出する回転数センサである。S2は、アクセル開度を検出するアクセル開度センサである。S3は、GPF33の入り口温度(実施形態では、第1三元触媒32の直上流側の温度)を検出する温度センサである。コントローラUは、燃料噴射弁11、ISG14を制御する他、ワーニングランプS4を制御する。
次に、図8を参照しつつ、コントローラUの制御内容について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、各種センサ等からの信号が読みこまれた後、Q2において、目標トルクが演算される。目標トルクは、基本的に、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータとして設定され、さらに、吸気温度やエンジン冷却水温度等によって補正される。なお、目標トルクを演算(設定)する手法そのものは、従来から種々提案されているので、これ以上の説明は省略する。
Q3では、圧力センサ35からの信号に基づいて、GPF33での煤の捕集量が推定される。Q3の後、Q4において、Q3で推定された煤の捕集量が、所定値SLM3よりも大きいか否かが判別される。このQ4の判別でNOのときは、Q5において、煤の捕集量がSML1よりも大きいか否かが判別される。このQ5の判別でNOのときは、Q6において、目標トルクに応じた燃料噴射制御が行われる。Q5からQ6へ至るときの目標トルクは、Q2で設定された目標トルクであり、目標トルクの低下は行われないものとなる。
前記Q5の判別でYESのときは、Q7において、GPF33の再生が実行される(ポスト噴射あるいはリタード噴射の実行)。この後、Q8において、煤の捕集量がSML2よりも大か大きいか否かが判別される。このQ8の判別でNOのときは、Q6に移行される。
上記Q8の判別でYESのときは、Q9において、ワーニングランプS4が点灯される。この後、Q10において、加速時であるか否かが判別される。このQ10の判別でYESのときは、Q11において、Q2で設定された目標トルクが、所定分だけ低下するように補正される。この後は、Q6に移行される。Q11での目標トルクの低下により、GPF33(の入り口温度)の上昇が抑制されて、GPF33の保護が図られる。Q11からQ6へ至る処理は、図5において、GPF33の入り口温度がT1からT2へと低下される状態に対応している(その結果として、GPF33の温度がT11からT12へと低下する状態に対応している)。
前記Q10の判別でNOのときは、Q12において、減速時での燃料カット時であるか否かが判別される。このQ12の判別でNOのときは、Q6に移行される(Q2で設定された目標トルクがQ6で実行される)。
上記Q12の判別でYESのときは、Q13において、燃料カットが行われる。この後、Q14において、燃料カットからの復帰回転数が、通常時よりも所定分高い大きな回転数に補正される。この後、Q15において、エンジン回転数がQ14で上昇補正された復帰回転数にまで低下したか否かが判別される。このQ15の判別でNOのときは、Q13に戻る。
上記Q15の判別でYESのときは、Q16において、燃料噴射が再開される。この後、Q17において、アイドル回転数が上昇補正される。Q12からQ17に至る処理は、図3において、エンジン回転数がN1からN2へと上昇補正された状態に対応している(その結果として、GPF33の温度がT11からT12へと低下する状態に対応している)。
前記Q4の判別でYESのときは、Q18において、ワーニングランプS4が点灯されると共に、GPF33の再生が禁止される。Q18でのワーニングランプS4の点灯は、Q9での点灯による警告に比してより強い警告となるように、点滅による点灯とするのが好ましい。Q18の後、Q19において、減速時での燃料カットが禁止される。また、Q20において、減速時には燃料カットが行われないことから、減速度の低下分を補うためにISG14による回生(回生度合いの上昇補正)が行われる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。例えば、図8のQ11において、空燃比をリッチ化する補正を行うこともできる。図8のQ19において、減速時での燃料カット禁止に代えてあるいは加えて、空燃比のリーン化(特に圧縮自己着火のための極端なリターン化)を禁止あるいはリーン度合いの低減を行うことができ、リーン度合いの低減を十分に行って空燃比を例えばλ=1あるいはその付近に設定してもよい(通常の火花点火式での着火を実行で)。エンジンは、圧縮自己着火を行わないで、火花点火による着火のみを行うものであってもよい。Q14、Q17の処理(排気ガス量増加制御)あるいはQ19、20の処理は、GPF33(パティキュレートフィルタ)が所定温
度以上であることを条件として実行するようにしてもよい。エンジンはディーゼルエンジンであってもよい(パティキュレートフィルタがDPFとされる)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、パティキュレートフィルタを有する車両に適用して好適である。
E:エンジン
U:コントローラ
S1:センサ(エンジン回転数)
S2:センサ(アクセル開度)
S3:センサ(GPF入り口温度)
S4:ワーニングランプ
11:燃料噴射弁
14:ISG(スタータモータ兼発電機)
30:排気通路
33:GPF(パティキュレートフィルタ)
35:圧力センサ(煤の捕集量検出用)

Claims (7)

  1. エンジンの排気通路に配設されたパティキュレートフィルタと、
    エンジンを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記パティキュレートフィルタに捕集されている煤の捕集量を推定する推定制御と、
    前記推定手段で推定された煤の捕集量が開始しきい値よりも大きくなったときに、前記パティキュレートフィルタの再生を実行させる再生制御と、
    前記推定手段で推定された煤の捕集量が、前記開始しきい値よりも大きい上限しきい値よりも大きくなったときに、前記再生制御の実行を禁止しつつ、前記パティキュレートフィルタに供給される空気量が低減されるようにエンジンの運転状態を変更する変更制御と、を行うように設定されている、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御手段は、エンジンの減速時に燃料カットを行う燃料カット制御を行うようにされる共に、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには該燃料カット制御を禁止する、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項2において、
    減速エネルギを回生エネルギとして回収可能な電動式の回生手段をさらに備え、
    前記制御手段は、減速時に前記燃料カット制御が禁止されているときに、前記回生手段による回生度合いを高める制御を行う、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項1において、
    前記制御手段は、所定の運転領域において混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンとなるリーン運転の制御を行うようにされ、
    前記制御手段は、前記所定運転領域でかつ前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときには、混合気の空燃比を前記リーン運転での空燃比よりもリッチ側とした空燃比とする制御を行う、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記中間しきい値と前記上限しきい値との間に中間しきい値が設定され、
    前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記中間しきい値よりも大きくかつ前記上限しきい値以下のときに、前記再生手段による再生を許容しつつ、前記パティキュレートフィルタの温度上昇を抑制する保護制御を行う、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記保護制御が、エンジントルクの低下補正、空燃比のリッチ化補正、燃料カットからの復帰回転数の上昇補正、アイドル回転数の上昇補正の少なくとも1つとされている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    ワーニングランプを備え、
    前記制御手段は、前記推定手段で推定された煤の捕集量が前記上限しきい値よりも大きくなったときに、前記ワーニングランプを点灯させる点灯制御を行う、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2017237368A 2017-12-12 2017-12-12 エンジンの制御装置 Active JP6705439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237368A JP6705439B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237368A JP6705439B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019105184A true JP2019105184A (ja) 2019-06-27
JP6705439B2 JP6705439B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=67061837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017237368A Active JP6705439B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6705439B2 (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60206923A (ja) * 1984-03-31 1985-10-18 Mitsubishi Motors Corp デイ−ゼルパテイキユレ−ト捕集部材保護装置
JP2004052611A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2004066804A (ja) * 2002-06-12 2004-03-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd オフセット印刷方法およびそれに用いる印刷インキ
JP2004068804A (ja) * 2002-06-13 2004-03-04 Denso Corp 内燃機関の排ガス浄化装置
JP2004204774A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2005048691A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 排気フィルタの再生制御装置
JP2005048748A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃焼制御装置
JP2007023874A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP2009041403A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド原動機の制御装置
JP2009127458A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2011058379A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Honda Motor Co Ltd 排気浄化装置
JP2011231736A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Yanmar Co Ltd 作業機の排気ガス浄化システム
JP2015068236A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社クボタ ディーゼルエンジンの排気処理装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60206923A (ja) * 1984-03-31 1985-10-18 Mitsubishi Motors Corp デイ−ゼルパテイキユレ−ト捕集部材保護装置
JP2004066804A (ja) * 2002-06-12 2004-03-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd オフセット印刷方法およびそれに用いる印刷インキ
JP2004068804A (ja) * 2002-06-13 2004-03-04 Denso Corp 内燃機関の排ガス浄化装置
JP2004052611A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2004204774A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2005048691A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 排気フィルタの再生制御装置
JP2005048748A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃焼制御装置
JP2007023874A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP2009041403A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド原動機の制御装置
JP2009127458A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2011058379A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Honda Motor Co Ltd 排気浄化装置
JP2011231736A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Yanmar Co Ltd 作業機の排気ガス浄化システム
JP2015068236A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社クボタ ディーゼルエンジンの排気処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6705439B2 (ja) 2020-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105840275B (zh) 用于维持dfso的方法和系统
CN112005002B (zh) 内燃机的控制方法及控制装置
US10844798B2 (en) Engine control device
US9441524B2 (en) Methods and systems for an exhaust gas treatment system
EP3205865B1 (en) Control device for vehicle
CN111963325A (zh) 用于发动机控制的方法和系统
JP4595521B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
CN106703944B (zh) 用于绕过微粒过滤器的系统和方法
JP6973112B2 (ja) エンジンの制御方法及びエンジンシステム
JP7281101B2 (ja) エンジンの制御方法および制御装置
US20040177833A1 (en) Internal combustion engine and ignition control method
JP7102873B2 (ja) 排気浄化装置
JP2019100323A (ja) エンジンの制御装置
JP2020192959A (ja) 車両システム
JP6705439B2 (ja) エンジンの制御装置
JP7194360B2 (ja) パティキュレートフィルタの異常判定方法および異常判定装置
US11015539B2 (en) Systems and methods for reducing exhaust valve degradation
JP2019100324A (ja) エンジンの制御装置
JP7087801B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7194359B2 (ja) パティキュレートフィルタの異常判定方法および異常判定装置
JP5690182B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7169546B2 (ja) パティキュレートフィルタの異常判定方法および異常判定装置
KR102452681B1 (ko) 엔진의 소기 제어 시의 배기 가스 저감 방법
JP2007032320A (ja) 内燃機関の制御装置
JPS62258140A (ja) 内燃機関の燃料供給遮断時の燃料供給制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6705439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150