JP2019103974A - 流体デバイス、リザーバー供給システムおよび流路供給システム - Google Patents

流体デバイス、リザーバー供給システムおよび流路供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】リザーバーへの溶液の供給が容易であり、流通過程での液漏れを抑制できる流体デバイスを提供する。【解決手段】基材と、セプタムと、を備え、基材には、溶液が導入される流路と、溶液が収容されて溶液を流路に供給するリザーバーと、リザーバーを外部に繋げる注入孔と、が設けられ、リザーバーは、流路に向かって溶液が流れる方向の長さが、長さと直交する幅よりも大きく、セプタムは、注入孔の開口を塞ぐ、流体デバイス。【選択図】図7

Description

本発明は、流体デバイス、リザーバー供給システムおよび流路供給システムに関するものである。
近年、体外診断分野における試験の高速化、高効率化、および集積化、又は、検査機器の超小型化を目指したμ−TAS(Micro-Total Analysis Systems)の開発などが注目を浴びており、世界的に活発な研究が進められている。
μ−TASは、少量の試料で測定、分析が可能なこと、持ち運びが可能となること、低コストで使い捨て可能なこと等、従来の検査機器に比べて優れている。
更に、高価な試薬を使用する場合や少量多検体を検査する場合において、有用性が高い方法として注目されている。
μ−TASの構成要素として、流路と、該流路上に配置されるポンプとを備えたデバイスが報告されている(非特許文献1)。このようなデバイスでは、該流路へ複数の溶液を注入し、ポンプを作動させることで、複数の溶液を流路内で混合する。
また、特許文献1には、流体制御用マイクロデバイスのタンクの供給口にセプタムを設けた構造が開示されている。しかしながらこの構造では、セプタムが設けられるタンク内で溶液が自由に移動できるため、セプタムから流体が漏れ出す虞があった。
国際公開第93/020351号
Jong Wook Hong, Vincent Studer, Giao Hang, W French Anderson and Stephen R Quake,Nature Biotechnology 22, 435 - 439 (2004)
第1の実施態様に従えば、基材と、セプタムと、を備え、前記基材には、溶液が導入される流路と、前記溶液が収容されて前記溶液を前記流路に供給するリザーバーと、前記リザーバーを外部に繋げる注入孔と、が設けられ、前記リザーバーは、前記流路に向かって前記溶液が流れる方向の長さが、前記長さと直交する幅よりも大きく、前記セプタムは、前記注入孔の開口を塞ぐ、流体デバイスが提供される。
第2の実施態様に従えば、第1の実施態様の流体デバイスと、前記リザーバーに前記溶液を注入するシリンジと、を備え、前記シリンジは、前記セプタムを貫通する中空針を有する、リザーバー供給システムが提供される。
第3の実施態様に従えば、第1の実施態様の流体デバイスと、前記セプタムを貫通して前記リザーバーを大気圧に開放する中空針と、前記流路内を負圧とする負圧付与装置と、を備え、前記リザーバーに予め充填された前記溶液を前記リザーバーから前記流路に移動させる、流路供給システムが提供される。
第4の実施態様に従えば、第1の実施態様の流体デバイスと、前記セプタムを貫通する中空針と、前記中空針を介して前記リザーバーに陽圧を付与する陽圧付与装置と、を備え、前記リザーバーに予め充填された前記溶液を前記リザーバーから前記流路に移動させる、流路供給システムが提供される。
図1は、一実施形態の流体デバイスの正面図である。 図2は、一実施形態の流体デバイスを模式的に示した平面図である。 図3は、図2におけるIII−III線に沿う断面図である。 図4は、図2におけるIV-IV線に沿う断面図である。 図5Aは、実施形態に採用可能な、変形例1のセプタムを備えた流体デバイスの部分断面図である。 図5Bは、実施形態に採用可能な、変形例2のセプタムを備えた流体デバイスの部分断面図である。 図6は、一実施形態のリザーバー供給システムの断面模式図である。 図7は、一実施形態の流路供給システムの断面模式図である。 図8は、変形例の流路供給システムの断面模式図である。
以下、流体デバイス、リザーバー供給システムおよび流路供給システムの実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限られない。
(流体デバイス)
図1は、一実施形態の流体デバイス1の正面図である。図2は、流体デバイス1を模式的に示した平面図である。なお、図2においては、透明な上板6について、下側に配置された各部を透過させた状態で図示する。
本実施形態の流体デバイス1は、検体試料に含まれる検出対象である試料物質を免疫反応および酵素反応などにより検出するデバイスを含む。試料物質は、例えば、核酸、DNA、RNA、ペプチド、タンパク質、細胞外小胞体などの生体分子である。
図2に示すように、流体デバイス1は、基材5と、セプタム(弾性栓部材)3と、複数のバルブV、Vi、Voと、を備える。
図1に示すように、基材5は、上板(第1の基板)6、下板(第3の基板)8、および基板(第2の基板)9を有する。本実施形態の上板6、下板8および基板9は、樹脂材料から構成される。上板6、下板8および基板9を構成する樹脂材料としては、ポリプロピレン、ポリカーボネイト等が例示される。また、本実施形態において、上板6および下板8は、透明な材料から構成される。なお、上板6、下板8および基板9を構成する材料は、限定されない。
以下の説明においては、上板(例、蓋部、流路の上部又は下部、流路の上面又は底面)6、下板(例、蓋部、流路の上部又は下部、流路の上面又は底面)8および基板9は水平面に沿って配置され、上板6は基板9の上側に配置され、下板8は基板9の下側に配置されるものとして説明する。ただし、これは、説明の便宜のために水平方向および上下方向を定義したに過ぎず、本実施形態に係る流体デバイス1の使用時の向きを限定しない。
上板6、基板9および下板8は、水平方向に沿って延びる板材である。上板6、基板9および下板8は、上下方向に沿ってこの順で積層されている。基板9は、上板6の下側において上板6に積層される。また、下板8は、上板6と反対側の面(下面9a)において基板9に積層される。基材5は、上板6、下板8および基板9を接着等の接合手段により接合して一体化することにより製造される。
なお、以下の説明において、上板6、基板9および下板8を積層させる方向を単に積層方向と呼ぶ。本実施形態において、積層方向は、上下方向である。
図1に示すように、上板6には、複数の第1の貫通孔(貫通孔)37と、空気孔35と、複数のバルブ保持孔34と、が設けられる。第1の貫通孔37、空気孔35およびバルブ保持孔34は、上板6を板厚方向に貫通する。
第1の貫通孔37は、後段において説明するように、基板9の第2の貫通孔38の直上に位置し、第2の貫通孔38に繋がる。すなわち、積層方向から見て、第1の貫通孔37と、第2の貫通孔38とは、互いに重なる。第1の貫通孔37と第2の貫通孔38は、注入孔32を構成する。第1の貫通孔37は、注入孔32の開口を構成する。すなわち、上板6には、注入孔32の開口が位置する。
空気孔35は、上板6において廃液槽7の直上に位置する。空気孔35は、廃液槽7を外部に繋げる。後段において説明するように、空気孔35には、吸引装置(負圧付与装置)56を接続することができる。
バルブ保持孔34は、バルブV、Vi、Voを保持する。バルブV、Vi、Voは、上板6と基板9との間に設けられた流路11を閉塞可能に構成されている。
図3は、図2におけるIII−III線に沿う流体デバイス1の断面図である。
図3に示すように、基板9は、上面9bと下面9aとを有する。上板6は、基板9の上面9b側に位置する。下板8は、基板9の下面9a側に位置する。
基板9は、下面9a側にリザーバー層19Aを含む。リザーバー層19Aには、複数のリザーバー29が設けられる。また、基板9は、上面9b側に反応層19Bを含む。反応層19Bには、流路11と、廃液槽7と、が設けられる。
図2に示すように、積層方向から見て、流路11の少なくとも一部とリザーバー29の少なくとも一部とは、互いに重なり合う様に配置される。本実施形態によれば、基板9の上面9b側と下面9a側とにそれぞれ流路11とリザーバー29とを配置することで、積層方向から見て、流路11とリザーバー29を重ねて配置できる。これにより、流体デバイス1を小型化できる。
基板9には、上下方向に貫通する供給孔39および第2の貫通孔38が設けられる。
供給孔39は、リザーバー29と流路11とを繋ぐ。リザーバー29に貯留された溶液は、供給孔39を介して流路11に供給される。
図4は、図2におけるIV-IV線に沿う流体デバイス1の断面図である。
第2の貫通孔38は、上板6の第1の貫通孔37と繋がって注入孔32を構成する。注入孔32は、リザーバー29を外部に繋げる。溶液は、注入孔32を介してリザーバー29に充填される。
第1の貫通孔37には、セプタム3が固定される。セプタム3は、注入孔32の開口を塞ぐ。セプタム3は、弾性材料から構成される。セプタム3に採用可能な弾性材料としては、ゴム、エラストマー樹脂などが例示される。基材5とセプタム3とは、互いに異材質で一体的に構成されている。また、上板6およびセプタム3は、二色成形、インジェクション成形、インサート成形等により一体的に成形された成形体である。
上述したように、上板6には、セプタム3に加えて、バルブV、Vi、Voが一体的に設けられる。セプタム3と、バルブV、Vi、Voは、同一の材料から構成されていてもよい。この場合、2種の樹脂材料を用いた二色成形によって、上板6、セプタム3およびバルブV、Vi、Voを一体的に成形できる。
セプタム3は、弾性栓部材と呼ぶことができる。中空針を貫通させることで形成されたセプタム3の孔部の内周面は、セプタム3の弾性変形により中空針の外周面に気密に密着する。これにより、中空針の中空部を介して、溶液をリザーバー29に注入できる。また、セプタム3は、中空針を抜き去ることで、中空針が挿通した孔を気密に塞ぐ。このため、リザーバー29に溶液を注入した後に、流体デバイス1が上下逆転する場合であっても、注入孔32の開口から溶液が漏れ出すことがない。特に、本実施形態のリザーバー29は、流路形状である。このため、セプタム3と溶液との間に気泡を介在させることで、溶液がセプタム3側に達することがなく、より安定的にリザーバー29に溶液を保持できる。
本実施形態によれば、リザーバー29への溶液の導入後に中空針を抜き去ることでセプタム3の孔部は閉じるため、リザーバー29を密閉状態とすることができる。リザーバー29は、溶液を保持するリザーバーが流路形状であるため、リザーバー29を密閉状態とすることで、溶液がリザーバー29内で移動することがない。このため、リザーバー29から溶液が漏れ出すことを効果的に抑制できる。このような効果は、リザーバー29が流路形状である場合において奏することができる効果である。
本実施形態によれば、セプタム3に中空針を挿通させることで孔部が設けられる。孔部が設けられたセプタム3の耐圧は、セプタム3の直径、厚さ並びにセプタム3を貫通してセプタム3に孔部を形成する中空針の外径の組み合わせによって、適宜設定することができる。このため、セプタム3は、流体デバイス1の内外の圧力差に起因して開閉する圧力弁として機能させることができる。例えば、セプタム3は、リザーバー29内の圧力を負圧付与装置又は陽圧付与装置などを用いて一定の負圧又は陽圧に保ちたい場合のリーク弁としても機能させることができる。
また、流体デバイス1に設けられる複数のセプタム3について、耐圧を互いに異ならせてもよい。それぞれのセプタム3は、異なるリザーバー29に繋がる注入孔32の開口を覆う。複数のセプタム3の耐圧を異ならせる場合は、後段に説明する流路供給システムにおいて以下のような構成を実現できる。すなわち、複数のリザーバー29に溶液を充填させた状態で、流路11側からリザーバー29内の圧力を徐々に圧力を下げていくことで、異なるセプタム3の孔部からリザーバー29内に空気が流入するタイミングを異ならせることができる。結果として、バルブの開閉動作を行うことなく、複数のリザーバー29から流路11に順次、溶液を導入することができる。
セプタム3は、積層方向から見て円形である。セプタム3の外形は、第1の貫通孔37と一致する。すなわち、第1の貫通孔37は、積層方向から見て円形である。
セプタム3の直径dは、1.5mm以上とすることが好ましい。セプタム3の直径dを1.5mm以上とすることで、第1の貫通孔37に対するセプタム3の二色成形を容易とできる。
セプタム3の積層方向の寸法(厚さ)tは、セプタム3に求められる耐圧およびセプタム3を貫通しセプタム3に孔部を形成する中空針の直径に応じて設定される。なお、以下に説明する積層方向の寸法tが異なる各セプタム3の直径dは、全て1.5mm以上である。
セプタム3の積層方向の寸法tが、1.0mm以上である場合には、中空針の外径が0.46mm(26G(ゲージ))以下である場合に100kPa以上の耐圧を確保でき、中空針の外径が0.41mm(27G(ゲージ))以下である場合に200kPa以上の耐圧を確保できる。
また、セプタム3の積層方向の寸法tが、1.5mm以上である場合には、中空針の外径が0.46mm(26G(ゲージ))以下である場合に200kPa以上の耐圧を確保できる。
なお、これらの耐圧設計は、本発明の発明者らの評価実験によって導かれたものである。
図5Aは、本実施形態に採用可能な、変形例1のセプタム103を備えた流体デバイス101の部分断面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例の流体デバイス101は、基材105とセプタム103とを備える。基材105は、上板106と基板9と下板8(図5Aにおいて省略)とを有する。上板106には、セプタム103を保持する第1の貫通孔(貫通孔)137が設けられる。第1の貫通孔137は、基板9に設けられた第2の貫通孔38と繋がる。第1の貫通孔137と第2の貫通孔38とは、注入孔132を構成する。また、第1の貫通孔137は、注入孔132の開口を構成する。注入孔132は、リザーバー29(図5Aにおいて省略)を外部に繋げる。
第1の貫通孔137は、積層方向から見て円形である。第1の貫通孔137の内周面には、第1の貫通孔137の内側に向かって突出する凸部137aが設けられる。凸部137aの上端は、第1の貫通孔137の上端より下側に配置されている。また、凸部137aの下端は、第1の貫通孔137の下端と一致する。凸部137aは、第1の貫通孔137の内周面の全周に設けられる。凸部137aの突出高さは周方向に沿って一様である。したがって、凸部137aの内側における第1の貫通孔137の形状は、積層方向から見て円形である。
セプタム103は、第1の貫通孔137の内周面に固定される。セプタム103には、凸部137aが嵌る凹部103aが設けられる。上述の実施形態と同様に、セプタム103と上板106とは、二色成形、インジェクション成形、インサート成形により一体的に成形された成形体である。一例として、上板106を成形した後に上板106の第1の貫通孔137にセプタム103を成形することで、セプタム103に凸部137aの凸部に嵌る凹部103aが形成される。
第1の貫通孔137の凸部137aは、上側を向く段差面137bを有する。一方でセプタム103は、凹部103aを構成し下側を向く対向面103bを有する。段差面137bと対向面103bとは、積層方向に対向し互いに接触する。このため、段差面137bは、セプタム103が下側に移動することを抑制できる。すなわち、本変形例によれば、凸部137aが凹部103aに嵌ることで、段差面137bがセプタム103の下側への移動を制限し、セプタム103の抜け止めとして機能する。
図5Bは、本実施形態に採用可能な、変形例2のセプタム203を備えた流体デバイス201の部分断面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例の流体デバイス201は、基材205とセプタム203とを備える。基材205は、上板206と基板9と下板8(図5Bにおいて省略)とを有する。上板206には、セプタム203を保持する第1の貫通孔(貫通孔)237が設けられる。第1の貫通孔237は、基板9に設けられた第2の貫通孔38と繋がる。第1の貫通孔237と第2の貫通孔38とは、注入孔232を構成する。また、第1の貫通孔237は、注入孔232の開口を構成する。注入孔232は、リザーバー29(図5Bにおいて省略)を外部に繋げる。
第1の貫通孔237の内周面には、第1の貫通孔237の内側に向かって突出する凸部237aが設けられる。凸部237aの上端は、第1の貫通孔237の上端の下側に配置されている。また、凸部237aの下端は、第1の貫通孔237の下端の上側に配置されている。また、セプタム203には、凸部237aが嵌る凹部203aが設けられる。
第1の貫通孔237の凸部237aは、上側を向く第1段差面237bと下側を向く第2段差面237cとを有する。一方でセプタム203は、下側を向く第1対向面203bと、上側を向く第2対向面203cと、を有する。第1段差面237bと第1対向面203bとは、積層方向に対向し、互いに接触する。同様に、第2段差面237cと第2対向面203cとは、積層方向に対向し、互いに接触する。このため、第1段差面237bと第2段差面237cとは、セプタム203が上下方向に移動することを制限する。すなわち、本変形例によれば、凸部237aが凹部203aに嵌ることで、第1段差面237bおよび第2段差面237cがセプタム203の上下方向への移動を制限し、セプタム203の抜け止めとして機能する。
本実施形態の流体デバイス1の説明に戻る。
図3に示すように、基板9の下面9aには、複数の溝部21が設けられる。溝部21は、線状の窪みとも表現できる。複数の溝部21の底面は、略同一の平面内に位置する。すなわち、複数の溝部21の深さは、略同一である。溝部21の長手方向における幅は、略一様である。また、複数の溝部21の幅は、略同一である。
溝部21は、下側を向く開口が、下板8により覆われている。溝部21と下板8とに囲まれた空間には、リザーバー29が構成される。したがって、リザーバー29は、基板9と下板8との間に位置する。
リザーバー29は、基板9の下面9aに設けられた溝部21の内壁面と下板8とによって囲まれたチューブ状、あるいは筒状に形成された空間である。本実施形態の基材5には、複数(より具体的には、3つ)のリザーバー29が設けられる。
なお、本実施形態では、基板9に溝部21が設けられ下板8によって溝部21の開口を覆うことでリザーバー29が構成される場合について説明した。しかしながら、リザーバー29は、下板8に設けられた溝部の開口を基板9により覆うことで構成されていてもよい。
複数のリザーバー29は、互いに独立して溶液を収容する。リザーバー29は、収容した溶液を流路11に供給する。リザーバー29は、流路型のリザーバーである。したがって、リザーバー29は、流路11に向かって溶液が流れる方向の長さが、長さと直交する幅よりも大きい。また、リザーバー29は、流路11に向かって溶液が流れる方向の長さが長さおよび幅と直交する深さよりも大きいことが好ましい。さらに、リザーバー29における幅の大きさは、気泡が溶液を追い越して移動しない大きさであることが好ましい。
本実施形態において、複数のリザーバー29の幅は、略同一であり、例えば1.5mmである。また、複数のリザーバー29の深さは、略同一であり、例えば1.5mmである。複数のリザーバー29の流路断面の形状は、一例として矩形状である。それぞれのリザーバー29の容積は、収容する溶液の容量に応じて設定される。例えば、それぞれのリザーバー29の長さは、収容する溶液の容量に応じて設定される。
なお、リザーバー29の幅および深さは、一例であり、好ましくは0.01mmから10mm以下であり、より好ましくは0.1mmから5mm以下である。セプタムを通じて注入された液体が、リザーバー29内で自由に移動することを避けるため、毛管力と表面張力との関係を考慮し、流体デバイス(マイクロ流体デバイス等)1の大きさに応じて任意に設定できる。
また、本実施形態では、複数のリザーバー29が、互いに同一幅、同一深さである構成を例示したが、この構成に限定されない。複数のリザーバーにおける幅および深さについては、例えば、収容する溶液の流動特性に応じて異なる値に設定してもよい。例えば、複数のリザーバーから一括した負圧吸引で溶液を流路に導入する際には、同じタイミングで異種の溶液が流路に導入されるようにリザーバー毎に溶液の流動特性(流動抵抗等)に応じた幅および深さに設定してもよい。
図2に示すように、リザーバー29は、線状の窪みが左右に折り返しながら所定方向に延びる蛇行形状に形成されている。リザーバー29は、所定方向(図4では、左右方向)に平行に配置された複数(図4では5つ)の第1直線部29aと、隣り合う第1直線部29aの端部同士の接続箇所を第1直線部29aの一端側と他端側とで交互に繰り返して接続する第2直線部29bとを含む蛇行形状に形成されている。なお、リザーバー29は蛇行形状に限定されず、例えば直線的な流路でもよい。
図3に示すように、基板9の上面9bには、複数の溝部14が設けられる。溝部14は、線状の窪みとも表現できる。溝部14は、上側を向く開口が、上板6により覆われている。溝部14と上板6とに囲まれた空間には、流路11が構成される。したがって、流路11は、基板9と上板6との間に位置する。
なお、本実施形態では、基板9に溝部14が設けられ上板6によって溝部14の開口を覆うことで流路11が構成される場合について説明した。しかしながら、流路11は、上板6に設けられた溝部の開口を基板9により覆うことで構成されていてもよい。
図2に示すように、流路11は、循環流路10と、複数(図2の例では3つ)の導入流路12と、複数(図2の例では3つ)の排出流路13と、を含む。流路11には、リザーバー29から溶液が導入される。
循環流路10は、積層方向から見て、ループ状に構成される。循環流路10の経路中には、複数(図2の例では3つ)の定量バルブVが設けられる。複数の定量バルブVは、循環流路10を複数の定量区画18に区画する。複数の定量バルブVは、定量バルブで区切られるそれぞれの区画のそれぞれが所定の体積となるように配置されている。
導入流路12は、循環流路10の定量区画18に溶液を導入するための流路である。導入流路12は、循環流路10の定量区画18毎に設けられる。導入流路12は、一端側において供給孔39に接続される。また、導入流路12は、他端側において、循環流路10に接続される。導入流路12は、定量区画18の定量バルブVの近傍において循環流路10に接続される。
導入流路12とリザーバー29とは、積層方向から見たとき、一部が互いに重なっており、重なった部分に配置された供給孔39を介して接続されている。すなわち、供給孔39は、積層方向から見て、流路11とリザーバー29とが重なった部分に位置し、積層方向に延びる。これにより、基板9の互いに異なる面に配置された流路11とリザーバー29を最短距離で繋ぐことができる。結果として、リザーバー29から流路11に溶液を導入する際の圧力損失が小さくなり、効率的かつ迅速に、リザーバー29から流路11に溶液を導入できる。
排出流路13は、循環流路10の定量区画18の溶液を廃液槽7に排出するための流路である。排出流路13は、循環流路10の定量区画18毎に設けられる。排出流路13は、一端側において廃液槽7と接続される。また、排出流路13は、他端側において、循環流路10に接続される。排出流路13は、定量区画18の定量バルブVの近傍において循環流路10に接続される。定量区画18は、長さ方向の一端側において導入流路12に接続され、他端側において排出流路13に接続される。
導入流路12の経路中には、導入バルブViが配置される。同様に、排出流路13の経路中には、廃液バルブVoが配置される。ここで、導入バルブVi、廃液バルブVoおよび定量バルブVの構造について図3を基に説明する。なお、ここでは、導入バルブViについて他のバルブを代表して説明するが、他のバルブ(廃液バルブVoおよび定量バルブV)も同様の構造を有する。
導入バルブViは、上板6のバルブ保持孔34に固定されている。導入バルブViは、弾性材料から構成される。導入バルブViに採用可能な弾性材料としては、ゴム、エラストマー樹脂などが例示される。上板6と導入バルブViとは、互いに異材質で一体的に構成されている。また、上板6および導入バルブViは、二色成形、インサート成形、インジェクション成形等により一体的に成形された成形体である。
導入バルブViの直下の流路11には、半球状の窪み40が設けられる。導入バルブViは、下側に向かって弾性変形して窪み40に当接することで流路11を閉塞する。また、導入バルブViは、窪み40から離間することで流路11を開放する。
廃液槽7は、流路11中の溶液を廃棄する為に設けられる。図2に示すように、廃液槽7は、循環流路10の内側領域に配置されている。これにより、流体デバイス1の小型化を図ることができる。また、図3に示すように、廃液槽7は、基板9の上面9b側に設けられた凹部7aの内壁面と、凹部7aの上側を向く開口を覆う上板6に囲まれた空間に構成される。廃液槽7は、上板6に設けられた空気孔35を介して外部に開放される。
(リザーバー供給システム)
次に、流体デバイス1のリザーバー29にシリンジ50から溶液Sを充填するリザーバー供給システム2について図6を基に説明する。
図6は、リザーバー供給システム2の断面模式図である。図6において、流体デバイス1の供給孔39、リザーバー29、流路11および廃液槽7を一連なりに示す。
リザーバー供給システム2は、上述の流体デバイス1と、流体デバイス1のリザーバー29に溶液Sを注入するシリンジ50と、を備える。
シリンジ50は、シリンジ本体51と、シリンジ本体51に取り付けられた第1の中空針(中空針)52と、を有する。シリンジ本体51の内部には、溶液Sが溜められる。第1の中空針52は、いわゆる注射針である。第1の中空針52の内部には、長さ方向に延びて両端に開口する中空部が設けられる。
シリンジ50は、第1の中空針52をセプタム3に突刺して、第1の中空針52をセプタム3に貫通させ、第1の中空針52の先端をリザーバー29に位置させる。これにより、セプタム3には、第1の中空針52が通る孔部3hが形成される。孔部3hの内周面は、セプタム3の弾性変形により第1の中空針52の外周面に気密に密着する。この状態で、シリンジ本体51内の溶液Sをリザーバー29に送り出す。このとき流路11中のバルブV、Vi、Voは、開放されている(図6において省略)。また、廃液槽7に開口する空気孔35は、外部に開放されている。これにより、リザーバー29は、供給孔39、流路11、廃液槽7および空気孔35を介して外部と連通している。シリンジ50からリザーバー29に溶液Sを送り出すことで、リザーバー29内の空気が供給孔39側に押し出されて、リザーバー29内に溶液Sが充填される。
次いで、セプタム3から第1の中空針52を抜き去る。セプタム3に設けられた孔部3hは、セプタム3の弾性により、気密に塞がれる。このため、セプタム3からリザーバー29内の溶液Sが漏れ出すことを抑制できる。また、リザーバー29が流路形状であるため、セプタム3が注入孔32を塞ぐことで、リザーバー29内の溶液Sが供給孔39側に流れようとするとリザーバー29とセプタム3との間の領域が負圧となる。このため、溶液Sが供給孔39側に流れることが抑制される。
セプタム3から第1の中空針52を抜き去るとともに、空気孔35をフィルム33によって塞いでもよい。すなわち、図6に仮想線(二点鎖線)で図示するように、流体デバイス1は、フィルム33を有していてもよい。この場合、供給孔39、流路11、廃液槽7および空気孔35を密閉させて、リザーバー29から供給孔39側への溶液Sの流動をより効果的に抑制できる。
また、フィルム33によって空気孔35を塞ぐ際に、流路11および廃液槽7の気圧を高めるとともに、セプタム3に第1の中空針52を再び刺して、注入孔32に空気を送り込んでもよい。これにより、リザーバー29内の溶液Sと、セプタム3との間の気圧を高め、フィルム33を剥離させた際に、溶液Sが流路11側に自動的に流れる構成を実現できる。
本実施形態の流体デバイス1によれば、複数のリザーバー29において溶液Sを安定的に保持することができる。このため、リザーバー29に溶液Sを充填させた状態で、流体デバイス1を溶液Sの混合・反応が行われる場所(例、検査機関、病院、自宅、車両など)まで流通させることが可能である。
本実施形態の流体デバイス1およびリザーバー供給システム2によれば、セプタム3に第1の中空針52を抜き刺しすることにより、リザーバー29への溶液Sの充填と密閉を容易に行うことができる。また、セプタム3は、第1の中空針52を複数回、抜き差しすることができる。したがって、リザーバー29へ溶液Sを追加して注入することもできる。
なお、本実施形態において、流路11が上板6と基板9との間に位置し、リザーバー29が基板9と下板8との間に位置する。しかしながら、流路11およびリザーバー29のうち少なくとも一方が、上板6と基板9との間に位置すればよい。また、流路11およびリザーバー29のうち少なくとも一方が、基板9と下板8との間に位置すればよい。
本実施形態によれば、セプタム3が配置される第1の貫通孔37が上板6に形成され、流路11とリザーバー29とが、それぞれ異なる板材の接合面に位置することによって、流体デバイスの平面上のサイズを小さくすることが可能となる。また、セプタム3と流路11とリザーバー29との階層が異なることによって、リザーバー29内に収容された溶液が、逆流してセプタム3に到達して流体デバイス外への溶液漏れを引き起こしたり、流路11への予期せぬ溶液の移動を起こしたりすることを予防することができる。例えば、流体デバイス1全体が密封されている場合には、密封に伴い圧縮された空気の影響で溶液が動く可能性があるが、本構成で、液漏れリスクを低減できる。特に、リザーバー29が基板9と下板8との間に位置する場合は、上板6に位置するセプタム3からリザーバー29までには基板9の厚さ分の長さを有する第2の貫通孔38が存在するため、リザーバー29内に収容された溶液が、逆流してセプタム3に到達して流体デバイス外への溶液漏れを引き起こす可能性はより低くなる。
また、リザーバー29が基板9と下板8との間に位置することで、溶液注入時に第1の中空針52を奥まで入れられるので、第1の中空針52の姿勢が安定した状態で溶液を注入する作業が可能になる。
(流路供給システム)
次に、流体デバイス1においてリザーバー29から流路11に溶液Sを供給する流路供給システム4について図7を基に説明する。
図7は、流路供給システム4の断面模式図である。図7において、流体デバイス1の供給孔39、リザーバー29、流路11および廃液槽7を一連なりに示す。
流路供給システム4は、流体デバイス1と、第2の中空針(中空針)55と、吸引装置(負圧付与装置)56と、を備える。
図7に示すように、吸引装置56は、流体デバイス1の空気孔35に接続される。吸引装置56は、空気孔35を介して流路11内を負圧とする。
第2の中空針55の内部には、第1の中空針52と同様に、長さ方向に延びて両端に開口する中空部が設けられる。第2の中空針55は、セプタム3に突き刺される。第2の中空針55は、セプタム3を貫通してリザーバー29を大気圧に開放する。
流路供給システム4は、リザーバー29に予め充填された溶液Sをリザーバー29から流路11に移動させる。より具体的には、流路供給システム4は、循環流路10のそれぞれの定量区画18にリザーバー29から溶液Sを順番に導入する。ここでは、1つの定量区画18に溶液Sを導入する手順を説明するが、他の定量区画18についても、同様の手順を行うことで、溶液Sが導入される。
図2を基に、定量区画18に溶液Sを導入する際のバルブV、Vi、Voの開閉について説明する。まず、溶液Sを導入する定量区画18の長さ方向両側に位置する一対の定量バルブVを閉じる。さらに、該当する定量区画18に繋がる排出流路13の廃液バルブVoを開くとともに、他の排出流路13の廃液バルブVoを閉じる。また、該当する定量区画18に繋がる導入流路12の導入バルブViを開く。
次に、吸引装置56を用いて、空気孔35から廃液槽7内を負圧吸引する。これにより、リザーバー29内の溶液Sは、供給孔39を介して流路11側に移動する。また、リザーバー29の溶液Sの後方には、第2の中空針55の内部を通過した空気が導入される。これにより、流路供給システム4は、リザーバー29に収容された溶液Sを供給孔39、導入流路12を介して、循環流路10の定量区画18に導入する。
(流路供給システムの変形例)
次に、変形例の流路供給システム104について、図8を基に説明する。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本変形例の流路供給システム104の断面模式図である。図8において、流体デバイス1の供給孔39、リザーバー29、流路11および廃液槽7を一連なりに示す。
上述の実施形態と同様に、流路供給システム104は、リザーバー29に予め充填された溶液Sをリザーバー29から流路11に移動させる。より具体的には、流路供給システム104は、循環流路10のそれぞれの定量区画18にリザーバー29から溶液Sを順番に導入する。
流路供給システム104は、流体デバイス1と、第2の中空針55と、陽圧付与装置156と、を備える。
第2の中空針55は、セプタム3に突き刺される。すなわち、第2の中空針55は、セプタム3を貫通する。陽圧付与装置156は、第2の中空針55に接続される。陽圧付与装置156は、第2の中空針55を介してリザーバー29に陽圧を付与する。また、本変形例の流路供給システム104において、廃液槽7に開口する空気孔35は、外部に開放されている。
上述の実施形態と同様に、まず、溶液Sを導入する定量区画18の長さ方向両側に位置する一対の定量バルブVを閉じる。さらに、該当する定量区画18に繋がる排出流路13の廃液バルブVoを開くとともに、他の排出流路13の廃液バルブVoを閉じる。また、該当する定量区画18に繋がる導入流路12の導入バルブViを開く。
陽圧付与装置156は、第2の中空針55を介してリザーバー29に陽圧を付与する。これにより、リザーバー29内の溶液Sは、供給孔39を介して流路11側に移動する。また、流路11および廃液槽7内の空気は、空気孔35を介して外部に排気される。これにより、流路供給システム104は、リザーバー29に収容された溶液Sを供給孔39、導入流路12を介して、循環流路10の定量区画18に導入する。
(溶液混合システム)
次に、流体デバイス1の流路に供給された溶液を混合する溶液混合システムについて図2を基に説明する。溶液混合システムは、流体デバイス1と、流体デバイス1の流路11中の溶液を循環させるポンプ(図示略)を制御する制御部(図示略)と、を有する。
まず、上述したように循環流路10のそれぞれの定量区画18に溶液を導入した状態で、廃液バルブVoおよび導入バルブViを閉じ、定量バルブVを開く。さらに、図示略のポンプを用いて循環流路10内の溶液を送液して循環させる。循環流路10を循環する溶液は、流路内の流路壁面と溶液の相互作用(摩擦)により、壁面周辺の流速は遅く、流路中央の流速は速くなる。その結果、溶液の流速に分布ができるため、溶液の混合および反応が促進される。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1,101,201…流体デバイス、2…リザーバー供給システム、3,103,203…セプタム、4,104…流路供給システム、5,105,205…基材、6…上板(第1の基板)、103a,203a…凹部、8…下板(第3の基板)、9…基板(第2の基板)、11…流路、29…リザーバー、32,132,232…注入孔、37,137,237…第1の貫通孔(貫通孔)、38…第2の貫通孔、39…供給孔、50…シリンジ、52…第1の中空針(中空針)、55…第2の中空針(中空針)、56…吸引装置(負圧付与装置)、137a,237a…凸部、156…陽圧付与装置、S…溶液

Claims (13)

  1. 基材と、セプタムと、を備え、
    前記基材には、
    溶液が導入される流路と、
    前記溶液が収容されて前記溶液を前記流路に供給するリザーバーと、
    前記リザーバーを外部に繋げる注入孔と、が設けられ、
    前記リザーバーは、前記流路に向かって前記溶液が流れる方向の長さが、前記長さと直交する幅よりも大きく、
    前記セプタムは、前記注入孔の開口を塞ぐ、
    流体デバイス。
  2. 前記基材は、前記注入孔の開口が位置する第1の基板を有し、
    前記第1の基板には、前記注入孔の開口を構成する貫通孔が設けられ、
    前記セプタムは、前記貫通孔に固定される、
    請求項1に記載の流体デバイス。
  3. 前記貫通孔の内周面には、内側に向かって突出する凸部が設けられ、
    前記セプタムには、前記凸部が嵌る凹部が設けられる、
    請求項2に記載の流体デバイス。
  4. 前記セプタムおよび前記第1の基板は、一体的に成形された成形体である、
    請求項2又は3に記載の流体デバイス。
  5. 前記基材は、前記第1の基板に積層される第2の基板を有し、
    前記流路および前記リザーバーのうち少なくとも一方は、前記第1の基板と前記第2の基板との間に位置する、
    請求項2〜4の何れか一項に記載の流体デバイス。
  6. 前記基材は、前記第1の基板と反対側の面において前記第2の基板に積層される第3の基板を有し、
    前記流路および前記リザーバーのうち一方は、前記第2の基板と前記第3の基板との間に位置し、
    前記第1の基板、前記第2の基板および前記第3の基板の積層方向から見て、前記流路の少なくとも一部と前記リザーバーの少なくとも一部とが重なる、
    請求項5に記載の流体デバイス。
  7. 前記第2の基板には、前記流路と前記リザーバーとを繋ぐ供給孔が設けられ、
    前記供給孔は、前記積層方向から見て、前記流路と前記リザーバーとが重なった部分に位置し、前記積層方向に延びる、
    請求項6に記載の流体デバイス。
  8. 前記リザーバーは、前記溶液が流れる方向の長さが前記長さおよび前記幅と直交する深さよりも大きい、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の流体デバイス。
  9. 前記リザーバーにおける前記幅の大きさは、気泡が前記溶液を追い越して移動しない大きさである、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の流体デバイス。
  10. 前記セプタムと前記基材とは、互いに異材質で一体的に構成されている、
    請求項1〜9の何れか一項に記載の流体デバイス。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の流体デバイスと、
    前記リザーバーに前記溶液を注入するシリンジと、を備え、
    前記シリンジは、前記セプタムを貫通する中空針を有する、
    リザーバー供給システム。
  12. 請求項1〜10の何れか一項に記載の流体デバイスと、
    前記セプタムを貫通して前記リザーバーを大気圧に開放する中空針と、
    前記流路内を負圧とする負圧付与装置と、を備え、
    前記リザーバーに予め充填された前記溶液を前記リザーバーから前記流路に移動させる、
    流路供給システム。
  13. 請求項1〜10の何れか一項に記載の流体デバイスと、
    前記セプタムを貫通する中空針と、
    前記中空針を介して前記リザーバーに陽圧を付与する陽圧付与装置と、を備え、
    前記リザーバーに予め充填された前記溶液を前記リザーバーから前記流路に移動させる、
    流路供給システム。
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