JP2019103502A - Il−11r結合タンパク質及びその使用 - Google Patents

Il−11r結合タンパク質及びその使用 Download PDF

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Abstract

【課題】インターロイキン−11受容体α(IL−11Rα)に結合し、且つIL−11のシグナル伝達を中和するタンパク質の提供。【解決手段】抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインがhIL−11R及びcynoIL−11Rαに結合することが可能である、前記IL−11Rα結合タンパク質。【選択図】なし

Description

関連出願データ
本出願は、2013年2月7日に出願された「IL−11R結合タンパク質及びその使
用」と題するオーストラリア特許出願第2013900389号及び2013年2月14
日に出願された「IL−11R結合タンパク質及びその使用」と題する米国特許出願第6
1/764,756号の優先権を主張する。これらの出願の内容すべては参照によって本
明細書に組み入れられる。
配列表
本出願には電子形式で提出された配列表が付属する。配列表の内容すべては参照によっ
て本明細書に組み入れられる。
技術分野
本開示はインターロイキン−11(IL−11)受容体α(IL−11Rα)に結合す
る抗体の抗原結合部位を含むタンパク質及び、たとえば、治療法におけるその使用に関す
る。
IL−11は、とりわけ、IL−27、IL−31、白血病阻害因子(LIF)、オン
コスタチンM(OSM)及び毛様体神経栄養因子(CNTF)も含むIL−6サイトカイ
ンファミリーのメンバーである。IL−6ファミリーのサイトカインは共通するシグナル
伝達受容体βサブユニットgp130及び特異的な受容体αサブユニットを介してシグナ
ル伝達を誘導する。IL−11の場合、その特異的な受容体αサブユニットIL−11R
αへのこのサイトカインの結合はgp130のホモ二量体化を誘導する。gp130の二
量体化はJAK/STATシグナル伝達経路を活性化し、シグナル伝達物質及び転写の活
性化因子(STAT)3(STAT3)の活性化をもたらし、より少ない程度にSTAT
1の活性化をもたらす。
IL−11のシグナル伝達は、造血、免疫応答、炎症、脂質生成、破骨細胞形成、神経
形成、巨核球の成熟及び血小板の産生にて役割を担うことが知られる。IL−11は、種
々の状態、たとえば、化学療法が誘導した血小板減少症、及び関節炎、炎症性大腸疾患、
放射線が誘導した肺の損傷、敗血症及び乾癬を含む種々の炎症性障害を治療するために臨
床で又は開発で使用される。しかしながら、IL−11の臨床使用は浮腫を含む深刻な有
害事象の報告のために制約されている。さらに、IL−11は種々の状態で有害な効果を
有することが示されている。
たとえば、IL−11は、骨形成の阻害因子として作用することが見いだされており、
破骨細胞の形成と活性及び骨吸収に不可欠である。従って、IL−11の活性の遮断は骨
粗鬆症の治療として、及びたとえば、転移性骨癌、骨髄腫、骨のパジェット病及び骨折及
び骨治癒のなどの他の状態で骨吸収を防ぎ/骨形成を促進するために提案されている。
IL−11のシグナル伝達は、結核の早期の間に病原性の役割を有することに関係する
とされている。抗IL−11抗体によるIL−11の遮断は結核菌を感染させたマウスに
て肺組織の組織病理及び好中球の浸潤を減らすことが示された。
IL−11の拮抗作用は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、鼻炎、アレルギー性
及びアトピー性の皮膚炎を含むTh2が介在する障害を治療する方法としても提案されて
いる。この点で、シグナル伝達を誘導しないIL−11の変異体形態を用いてIL−11
のシグナル伝達を阻止することは喘息のマウスモデルにて治療利益があると示された。
IL−11及び/又はIL−11Rαは肝臓癌、膵臓癌、胃癌、骨肉腫、子宮内膜癌及
び卵巣癌で過剰発現される。さらに上記で考察されたように、IL−11が誘導するgp
130の二量体化はSTAT3の活性化をもたらし、それは血管形成(たとえば、VEG
F)、細胞周期の進行(たとえば、サイクリンD1)及び細胞の生き残り(たとえば、B
cl−XL、サバイバル)に関連する遺伝子の発現を誘導する。持続するSTAT3の活
性は血液悪性腫瘍及び上皮起源の腫瘍に関連すると思われる。過剰なSTAT3の活性化
はマウスにて胃細胞の増殖及び生き残りを促進し、胃の血管形成の増加と関連し、胃の腫
瘍形成もたらす。しかしながら、胃の炎症、肥厚及び腫瘍形成はIL−11非応答性マウ
ス又はIL−11の非シグナル伝達性変異体で処理したマウスにて抑制される。
IL−11はまた、たとえば、脂肪生成の阻害、悪液質(たとえば、癌悪液質)の誘導
、発熱反応の誘導、細胞外マトリクス代謝の調節、急性期反応物質の刺激及び胚の着床の
他の生物過程にも関与する。
IL−11のシグナル伝達を中和する試薬が、多数の多様な状態のいずれかにて治療利
益を提供する潜在力のために望ましいことは上述から技量のある熟練者には明らかであろ
う。IL−11Rαに結合する試薬も、対象全体にわたって可溶性IL−11に結合し、
中和する必要性とは対照的に生体内で細胞を特異的に標的とすることが可能であるという
利点を有するので、望ましい。
この望ましさにもかかわらず、IL−11Rαに結合する多数の試薬(たとえば、抗体
)はIL−11のシグナル伝達を中和しない。たとえば、Blancら(Journal
of Immunological Methods、241:43−59,2000
)は、ヒトIL−11Rαに対して作製した14のマウスモノクローナル抗体のパネルを
記載したが、それらのどれもIL−11が誘導したBaF3/gpl30/IL−11R
細胞の増殖を阻害することができなかったということは、抗体がIL−11のシグナル伝
達を中和しないことを示している。市販されている抗IL−11Rα抗体、たとえば、S
anta Cruz Biotechnology社から入手可能な4D12もIL−1
1のシグナル伝達を中和しない。
本発明を作り出すことにおいて、本発明者らはIL−11Rαに結合し、且つIL−1
1のシグナル伝達を中和する試薬(たとえば、抗体及びその抗原結合ドメインを含むタン
パク質)を作出しようとした。本発明者らはそのような活性を有する一連の抗体を作出し
たが、そのうちの一部はIL−11のシグナル伝達を強く中和し、たとえば、IL−11
依存性のBaF3細胞の増殖を妨げる。これらの抗体はヒトIL−11Rα(hIL−1
1Rα)及びカニクイザルIL−11Rα(cynoIL−11Rα)と交差反応性であ
ることが示されたということは、ヒト疾患の霊長類モデルでそれらを使用し得ることを意
味する。抗体は重複するエピトープに結合することも見いだされた。次いで本発明者らは
これらの抗体の1つを親和性成熟させ、追加の望ましい特性、たとえば、IL−11のシ
グナル伝達の中和及び/又は改善された親和性及び/又はヒトの生殖系列に類似する配列
(たとえば、ヒトに投与した場合、免疫応答を誘導する可能性が低い)を有する一連の追
加の抗体を作出した。
前述に基づいて、本発明者らは抗体の抗原結合ドメインを含むタンパク質を作出したが
、該抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合する又は特異的に結合することが可能であ
り、IL−11のシグナル伝達を中和することが可能であることが技量のある熟練者には
明らかであろう。
一実施例では、本開示は、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク
質を提供し、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−1
1のシグナル伝達を中和し、その際、該抗原結合ドメインはhIL−11Rα及びcyn
oIL−11Rαに結合することが可能である。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質はヒトIL−11(hIL−11)及び
/又はカニクイザルIL−11(cynoIL−11)のシグナル伝達を中和する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は、10μg/ml以下のIC
にて、IL−11Rα及びgp130を発現しているBaF3細胞のIL-11(たと
えば、hIL−11又はcynoIL−11)が介在する増殖を阻害する。一実施例では
、IC50は5μg/ml以下である。たとえば、IC50は4μg/ml以下又は3.
5μg/ml以下である。一実施例では、IC50は3μg/ml以下又は2μg/ml
以下である。たとえば、IC50は1μg/ml以下である。たとえば、IC50は0.
9μg/ml以下又は0.8μg/ml以下又は0.7μg/ml以下である。一実施例
では、IC50は0.7μg/ml以下である。一実施例では、上述の例のそれぞれに関
連して、IC50は10pg/ml以上又は10ng/ml以上である。
一実施例では、IC50は10nM以下である。たとえば、IC50は8nM以下又は
7nM以下である。一実施例では、IC50は6nM以下又は6.5nM以下である。た
とえば、IC50は5nM以下である。たとえば、IC50は4.5nM以下である。た
とえば、IC50は4nM以下である。一実施例では、上述の例のそれぞれに関連して、
IC50は10pM以上であることができる。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、抗体8E2(配列番号83で示され
る配列を含む重鎖及び配列番号84で示される配列を含む軽鎖を含む)よりも少なくとも
約1.5倍大きいIC50にて、IL−11Rα及びgp130を発現しているBaF3
細胞のIL-11(たとえば、hIL−11又はcynoIL−11)が介在する増殖を
阻害する。一実施例では、IC50は、抗体8E2よりも少なくとも約2倍大きく、又は
少なくとも約2.5倍大きく、又は少なくとも約3倍大きい。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、拮抗性hIL−11突然変異タンパ
ク質(たとえば、配列番号110で示される配列を含む)よりも少なくとも約1.5倍大
きく(すなわち、IC50値が約1.5倍小さい)、又は少なくとも2倍大きく、又は3
倍大きいIC50にて、IL−11Rα及びgp130を発現しているBaF3細胞のI
L-11(たとえば、hIL−11)が介在する増殖を阻害し、その際、IC50はnM
で測定される。一実施例では、IC50は突然変異タンパク質よりも少なくとも約3.5
倍大きく又は少なくとも約4倍大きい。
一実施例では、IC50は、約0.3ng/mlのhIL−11〜約5ng/mlのh
IL−11の存在下(たとえば、約0.3ng/mlのhIL−11又は約0.5ng/
mlのhIL−11又は約5ng/mlのhIL−11の存在下)にてIL−11Rα及
びgp130を発現しているBaF3細胞(たとえば、IL−11Rα及び/又はgp1
30を発現するように遺伝子操作された)(たとえば、約1x10細胞)を約48〜5
0時間、又は約48時間又は約50時間培養することによって測定される。一実施例では
、細胞は、IL−11の添加に先立って本開示のタンパク質の存在下で培養される(たと
えば、約30分間)。一実施例では、増殖は培養の最後の6時間でのDNAへの3H−チ
ミジンの取り込みを測定することによって判定される。cynoIL−11の中和を測定
するために実施されるアッセイでは、約0.5ng/mlのcynoIL−11〜約5n
g/mlのcynoIL−11の存在下(たとえば、約0.5ng/mlのcynoIL
−11又は約5ng/mlのcynoIL−11の存在下)で細胞を培養することができ
る。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、配列番号86のポリペプチドへのIL−11R
α結合タンパク質の結合のレベルは配列番号3及び/又は85のポリペプチドへのIL−
11Rα結合タンパク質の結合のレベルより低い。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、配列番号89のポリペプチドへのIL−11R
α結合タンパク質の結合のレベルは配列番号3及び/又は85のポリペプチドへのIL−
11Rα結合タンパク質の結合のレベルより低い。
一実施例では、結合のレベルはポリペプチドを発現している細胞のウエスタンブロット
によって及び/又は蛍光活性化細胞選別(FACS)によって判定する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質の配列番号86又は89のポリペプチド
への結合のレベルは、IL−11Rα結合タンパク質の配列番号3及び/又は85のポリ
ペプチドへの結合に比べて、少なくとも約10倍又は20倍又は50倍又は100倍又は
150倍又は200倍低下する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号86又は89のポリペプチド
に検出可能に結合しない。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号87又は88のポリペプチド
に結合する。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質の配列番号87又は88のポリペ
プチドへの結合のレベルは配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合のレベルに
類似する又はほぼ同じである(たとえば、約20%又は15%又は10%又は5%の範囲
内)。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインはIL−11Rαの第1フ
ィブロネクチンIIIドメイン内の残基を含むエピトープに結合する。
一実施例では、エピトープはIL−11Rαの免疫グロブリン様ドメイン内及び第1フ
ィブロネクチンIIIドメイン内の残基を含む。
一実施例では、エピトープは配列番号1のアミノ酸111〜215の間の残基を含む。
一実施例では、エピトープは配列番号1のアミノ酸1〜215の間の残基を含む。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E2(配列番号37で示
される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むVを含む)のhIL−11
Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E4(配列番号74で示
される配列を含むV及び配列番号73で示される配列を含むVを含む)のhIL−1
1Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8D10(配列番号76で
示される配列を含むV及び配列番号75で示される配列を含むVを含む)のhIL−
11Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害す
る。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E2(配列番号37で示
される配列を含むVを含む重鎖及びヒトIgG4の定常領域及び配列番号5で示される
配列を含むVを含む軽鎖及びヒト軽鎖定常領域を含む)のhIL−11Rα及び/又は
配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E4(配列番号74で示
される配列を含むVを含む重鎖及びヒトIgG4の定常領域及び配列番号73で示され
る配列を含むVを含む軽鎖及びヒト軽鎖定常領域を含む)のhIL−11Rα及び/又
は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8D10(配列番号76で
示される配列を含むVを含む重鎖及びヒトIgG4の定常領域及び配列番号75で示さ
れる配列を含むVを含む軽鎖及びヒト軽鎖定常領域を含む)のhIL−11Rα及び/
又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E2(配列番号83で示
される配列を含む重鎖及び配列番号84で示される配列を含む軽鎖を含む)のhIL−1
1Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8E4(配列番号92で示
される配列を含む重鎖及び配列番号91で示される配列を含む軽鎖を含む)のhIL−1
1Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害する
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該タンパク質は抗体8D10(配列番号94で
示される配列を含む重鎖及び配列番号93で示される配列を含む軽鎖を含む)のhIL−
11Rα及び/又は配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合的に阻害す
る。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、IL−11Rα結合タンパク質の配列番号95
のポリペプチドへの結合のレベルはIL−11Rα結合タンパク質の配列番号85のポリ
ペプチドへの結合のレベルより低い。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、IL−11Rα結合タンパク質の配列番号96
のポリペプチドへの結合のレベルはIL−11Rα結合タンパク質の配列番号85のポリ
ペプチドへの結合のレベルより低い。
一実施例では、置換を含むポリペプチドへのIL−11Rα結合タンパク質の結合のレ
ベルは少なくとも約1.5倍又は2倍低下する。
一実施例では、置換を含むポリペプチドへのIL−11Rα結合タンパク質の結合のレ
ベルは少なくとも約3倍又は4倍又は5倍又は10倍低下する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は置換を含むポリペプチドに検出可能に
結合しない。
一実施例では、結合のレベルはバイオセンサーを用いて、たとえば、表面プラズモン共
鳴によって評価される。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質が固定化され、配列番
号85、95又は96のポリペプチドへの結合のレベルが測定される。本明細書で例示さ
れるように、幾つかの濃度で結合のレベルを評価することによって親和性を決定すること
ができる。
別の実施例では、結合のレベルはFACSを用いて評価される。たとえば、配列番号8
5、95又は96のポリペプチドを発現している細胞への、又は本明細書で記載される置
換を含むIL−11Rαの形態へのIL−11Rα結合タンパク質の結合。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、配列番号95又は96のポリペプチ
ドに結合する能力に比べて配列番号85のポリペプチドに優先的に結合する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、配列番号95のポリペプチドに結合
する能力に比べて配列番号85のポリペプチドに優先的に結合する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、抗体8E2(配列番号37で示され
る配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むVを含む)及び/又は8E4(
配列番号74で示される配列を含むV及び配列番号73で示される配列を含むVを含
む)及び/又は8D10(配列番号76で示される配列を含むV及び配列番号75で示
される配列を含むVを含む)の配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競
合的に阻害する。
一実施例では、抗原結合ドメインは
(i)配列番号97のポリペプチド及び/又は
(ii)配列番号98のポリペプチド及び/又は
(iii)配列番号99のポリペプチド
と交差反応する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、マウスIL−11Rα(配列番号8
2又は102)及び/又は配列番号90のポリペプチドに検出可能に結合しない。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、マウスIL−11Rα(配列番号8
2又は102)及び/又は配列番号90のポリペプチドと交差反応する。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、ヒトIL−11Rα及び/又は配列
番号3及び/又は85のポリペプチドについて約9×10−9M以下の親和性定数(K
)を有する。たとえば、Kは、約8×10−9M以下又は約7×10−9M以下又は約
6×10−9M以下又は約5×10−9M以下である。一実施例では、Kは約4.8×
10−9M以下である。
別の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、ヒトIL−11Rα及び/又は配
列番号3及び/又は85のポリペプチドについて約2×10−9M以下の親和性定数(K
)を有する。たとえば、Kは、約1×10−9M以下又は約9×10−10M以下又
は約8×10−10M以下又は約7×10−10M以下である。一実施例では、Kは約
5×10−10M以下である。一実施例では、Kは約4×10−10M以下である。一
実施例では、Kは約3×10−10M以下である。一実施例では、Kは約2×10
10M以下である。一実施例では、Kは約1.5×10−10M以下である。
一実施例では、前述の例のそれぞれに関連してKは0.1×10−12M以上又は1
×10−12M以上であることができる。
一実施例では、Kはバイオセンサーを用いて、たとえば、表面プラズモン共鳴によっ
て評価される。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質が固定化され、配列番号85の
ポリペプチドへの結合のレベルが測定される。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は約60℃以上の温度遷移中点(Tm)
を有する。たとえば、Tmは約61℃以上であり、たとえば、約63℃以上のような約6
2℃以上である。たとえば、Tmは約65℃以上である。たとえば、Tmは約69℃以上
である。たとえば、Tmは約70℃以上である。より高いTmを有するタンパク質はさら
に安定であると見なされ、それによってさらに良好な保存及び/又は投与の際の、たとえ
ば、凝集による影響の低下を提供する。
本開示はさらに又は代わりに、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タン
パク質を提供し、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合
し、IL−11のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは
(i)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列に対して少なくとも約40
%同一である(又は50%同一である又は60%同一である又は70%同一である又は8
0%同一である又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は9
9%同一である又は100%同一である)配列を含む相補性決定領域(CDR)1と、配
列番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列に対して少なくとも約76%同一で
ある(又は80%同一である又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一
である又は99%同一である又は100%同一である)配列を含むCDR2と、配列番号
37のアミノ酸99〜107の間で示される配列に対して少なくとも約55%同一である
(又は60%同一である又は70%同一である又は80%同一である又は90%同一であ
る又は95%同一である又は98%同一である又は99%同一である又は100%同一で
ある)配列を含むCDR3とを含むV
(ii)配列番号37で示される配列に対して少なくとも約95%又は96%又は97%
又は98%又は99%同一である配列を含むV
(iii)配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列に対して少なくとも約4
5%同一である(又は50%同一である又は55%同一である又は60%同一である又は
70%同一である又は80%同一である又は90%同一である又は95%同一である又は
98%同一である又は99%同一である又は100%同一である)配列を含むCDR1と
、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号5の
アミノ酸89〜97の間で示される配列に対して少なくとも約44%同一である(又は5
6%同一である又は60%同一である又は70%同一である又は80%同一である又は9
0%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は99%同一である又は1
00%同一である)配列を含むCDR3とを含むV
(iv)配列番号5で示される配列に対して少なくとも約94%同一である(又は95%
同一である又は96%同一である又は97%同一である又は98%同一である又は99%
同一である)配列を含むV
(v)配列番号74のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番
号74のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号74のアミ
ノ酸99〜115の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(vi)配列番号74で示される配列を含むV
(vii)配列番号73のアミノ酸23〜36の間で示される配列を含むCDR1と、配
列番号73のアミノ酸52〜58の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号73の
アミノ酸91〜101の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(viii)配列番号73で示される配列を含むV
(ix)配列番号76のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列
番号76のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号76のア
ミノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(x)配列番号76で示される配列を含むV
(xi)配列番号75のアミノ酸24〜34の間で示される配列を含むCDR1と、配列
番号75のアミノ酸50〜57の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号75のア
ミノ酸89〜97の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(xii)配列番号75で示される配列を含むV
(xiii)(i)で示されるVと(iii)で示されるV
(xiv)(i)で示されるVと(iv)で示されるV
(xv)(ii)で示されるVと(iii)で示されるV
(xvi)(ii)で示されるVと(iv)で示されるV
(xvii)(v)で示されるVと(vii)で示されるV
(xviii)(v)で示されるVと(viii)で示されるV
(xix)(vi)で示されるVと(vii)で示されるV
(xx)(vi)で示されるVと(viii)で示されるV
(xxi)(ix)で示されるVと(xi)で示されるV
(xxii)(ix)で示されるVと(xii)で示されるV
(xxiii)(x)で示されるVと(xi)で示されるV;又は
(xxiv)(x)で示されるVと(xii)で示されるV
の少なくとも1つを含む。
一実施例では、抗原結合ドメインは
(i)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番
号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列に対して少なくとも約80%同一である
(又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は99%同一であ
る又は100%同一である)配列を含むCDR2と、配列番号37のアミノ酸99〜10
7の間で示される配列に対して少なくとも約55%同一である(又は60%同一である又
は70%同一である又は80%同一である又は90%同一である又は95%同一である又
は98%同一である又は99%同一である又は100%同一である)配列を含むCDR3
とを含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列を含むCDR1と
、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号5の
アミノ酸89〜97の間で示される配列を含むCDR3とを含むV若しくは配列番号5
で示される配列を含むV
(ii)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列
番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列に対して少なくとも約80%同一であ
る(又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は99%同一で
ある又は100%同一である)配列を含むCDR2と、配列番号37のアミノ酸99〜1
07の間で示される配列を含むCDR3とを含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜3
4の間で示される配列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示され
る配列を含むCDR2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で示される配列を含むC
DR3とを含むV若しくは配列番号5で示される配列を含むV;又は
(iii)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配
列番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号37の
アミノ酸99〜107の間で示される配列に対して少なくとも約55%同一である(又は
60%同一である又は70%同一である又は80%同一である又は90%同一である又は
95%同一である又は98%同一である又は99%同一である又は100%同一である)
配列を含むCDR3とを含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配
列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される配列を含むCDR
2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
若しくは配列番号5で示される配列を含むV;を含む。
一実施例では、抗原結合ドメインは、
(i)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番
号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号37のアミ
ノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3と含むV若しくは配列番号37で
示される配列を含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列に対し
て少なくとも約54%同一である(又は60%同一である又は70%同一である又は80
%同一である又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は99
%同一である又は100%同一である)配列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸5
0〜56の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で
示される配列に対して少なくとも約66%同一である(又は70%同一である又は80%
同一である又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は99%
同一である又は100%同一である)配列を含むCDR3と含むV
(ii)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列
番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号37のア
ミノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3と含むV若しくは配列番号37
で示される配列を含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列に対
して少なくとも約54%同一である(又は60%同一である又は70%同一である又は8
0%同一である又は90%同一である又は95%同一である又は98%同一である又は9
9%同一である又は100%同一である)配列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸
50〜56の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間
で示される配列を含むCDR3とを含むV;又は
(iii)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配
列番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号37の
アミノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3と含むV若しくは配列番号3
7で示される配列を含むV及び配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列を
含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される配列を含むCDR2と
、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で示される配列に対して少なくとも約66%同一
である(又は70%同一である又は80%同一である又は90%同一である又は95%同
一である又は98%同一である又は99%同一である又は100%同一である)配列を含
むCDR3と含むV;を含む。
一実施例では、タンパク質は、抗体8E2のVのCDR1とCDR2とCDR3を含
むV及び抗体8E2のVのCDR1とCDR2を含むVを含む。
一実施例では、タンパク質は、抗体8E2のVのCDR1とCDR2とCDR3を含
むV及びCDR1及び抗体8E2のVのCDR1とCDR3を含むVを含む。
一実施例では、タンパク質は、抗体8E2のVのCDR1とCDR2とCDR3を含
むV及び抗体8E2のVのCDR2とCDR3を含むVを含む。
一実施例では、タンパク質は、抗体8E2のVのCDR1とCDR3を含むV及び
抗体8E2のVのCDR1とCDR2とCDR3を含むVを含む。
一実施例では、抗原結合ドメインは
(i)配列番号71で示される配列を含むV及び配列番号35で示される配列を含むV
;又は
(ii)配列番号72で示される配列を含むV及び配列番号36で示される配列を含む
;を含む。
そのようなIL−11Rα結合タンパク質は、本明細書で記載される機能的な活性のい
ずれか1以上、たとえば、上記で記載されるような置換を含む配列番号3のポリペプチド
の結合のレベルに比べて配列番号3のポリペプチドへの優先的な結合を示すことができる
一実施例では、引用される配列とIL−11Rα結合タンパク質の間の差異は置換であ
る。
技量のある熟練者は、たとえば、可変領域含有タンパク質のフレームワーク領域の中で
、本開示のIL−11Rα結合タンパク質への突然変異の部位を決定することが可能であ
る。さらに、本発明者らは、変異させることができるVのCDR1、CDR2及び/又
はCDR3及びVのCDR1及び/又はCDR3における多数の部位、ならびに本開示
のIL−11Rα結合タンパク質の活性を維持する又は改善する多数の変異を同定してい
る。たとえば、突然変異、たとえば、置換は、抗体8E2のHCDR1及び/又はHCD
R2の1以上(たとえば、2又は3又は4)及び/又はHCDR3の6つのN末端残基又
は6つのC末端残基の1以上(たとえば、2又は3又は4又は5又は6)の中にある。た
とえば、突然変異、たとえば、置換は、抗体8E2のLCDR1の6つのC末端アミノ酸
の少なくとも1(たとえば、2又は3又は4又は5又は6)及び/又はLCDR3の5つ
のC末端の少なくとも1(たとえば、2又は3又は4又は5)の中にある。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列QASQDX
(配列番号77)を含む軽鎖CDR1を含み、その際、X=I又はV;X
=N又はD又はG又はS又はA又はH;X=N又はY又はI又はK又はM又はQ又は
G又はH;X=Y又はW;X=L又はV又はI又はM及びX=N又はEである。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列XQX
PX(配列番号78)を含む軽鎖CDR3を含み、その際、X=Q又はE又はS
又はT;X=Y又はH又はF又はN又はS又はW;X=D又はE;X=N、D、F
、S、E又はT;X=L又はQ;X=S又はA又はW又はT又はM又はQ及びX
T又はE又はF又はA又はL又はF又はN又はQである。
一実施例ではXはQであり、XはYである。
一実施例ではXはSであり、XはTである。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列XSXを含
む重鎖CDR1を含み、その際、X=W又はR;X=Y又はW又はF;X=M又は
I又はV又はT又はL及びX=T又はAである。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列SIVPX
TQYADSVKGを含む重鎖CDR2を含み、その際、X=S又はW又はY又はH
;X=G又はA;X=G又はD又はT及びX=H又はY又はL又はI又はFである
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列XWGX
を含む重鎖CDR3を含み、その際、X=G又はP;X=P又はE又はV又
はL又はN又はH;X=G又はD;X=S又はM又はR又はL;X=D又はA又は
W及びX=L又はV又はF又はQ又はE又はY又はTである。
一実施例では、XはGであり、XはPであり、XはGである。
一実施例では、XはDであり、XはLである。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は前述のコンセンサス配列の1つをCD
Rとして含み、残りのCDRは抗体8E2に由来する。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは配列番号37〜70、74又は76のい
ずれか1つで示される配列を含むV及び/又は配列番号5〜34、73又は75のいず
れか1つで示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは
(i)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(ii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(iii)配列番号38で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(iv)配列番号38で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(v)配列番号39で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(vi)配列番号39で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(vii)配列番号40で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(viii)配列番号40で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(ix)配列番号41で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(x)配列番号41で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(xi)配列番号42で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(xii)配列番号42で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(xiii)配列番号43で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xiv)配列番号43で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(xv)配列番号44で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(xvi)配列番号44で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(xvii)配列番号45で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xviii)配列番号45で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
含むV
(xix)配列番号46で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xx)配列番号46で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(xxi)配列番号47で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xxii)配列番号47で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xxiii)配列番号48で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xxiv)配列番号48で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xxv)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xxvi)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xxvii)配列番号50で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xxviii)配列番号50で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
を含むV
(xxix)配列番号51で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xxx)配列番号51で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(xxxi)配列番号52で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xxxii)配列番号52で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
含むV
(xxxiii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(xxxiv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
含むV
(xxxv)配列番号54で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xxxvi)配列番号54で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
含むV
(xxxvii)配列番号55で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(xxxviii)配列番号55で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配
列を含むV
(xxxix)配列番号56で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xl)配列番号56で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(xli)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xlii)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xliii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xliv)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xlv)配列番号59で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xlvi)配列番号59で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(xlvii)配列番号60で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xlviii)配列番号60で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
を含むV
(xlix)配列番号61で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(l)配列番号61で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(li)配列番号62で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(lii)配列番号62で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(liii)配列番号63で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(liv)配列番号63で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(lv)配列番号64で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(lvi)配列番号64で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(lvii)配列番号65で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(lviii)配列番号65で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
含むV
(lix)配列番号66で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(lx)配列番号66で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(lxi)配列番号67で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(lxii)配列番号67で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(lxiii)配列番号68で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(lxiv)配列番号68で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(lxv)配列番号69で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(lxvi)配列番号69で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(lxvii)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(lxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
を含むV
(lxix)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(lxx)配列番号70で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

(lxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号6で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(lxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号6で示される配列を
含むV
(lxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号7で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(lxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号7で示される配列を
含むV
(lxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(lxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を
含むV
(lxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号9で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(lxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号9で示される配
列を含むV
(lxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号10で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(lxxx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号10で示される配列を
含むV
(lxxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号11で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(lxxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号11で示される配
列を含むV
(lxxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でC
DR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号12で示される配列のCDR
1、2及び3を含むV
(lxxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号12で示される配
列を含むV
(lxxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号13で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(lxxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号13で示される配
列を含むV
(lxxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でC
DR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号14で示される配列のCDR
1、2及び3を含むV
(lxxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号14で示され
る配列を含むV
(lxxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1
、2及び3を含むV
(xc)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含む

(xci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xcii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を
含むV
(xciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号17で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(xciv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号17で示される配列を
含むV
(xcv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(xcvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を
含むV
(xcvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号19で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(xcviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号19で示される配
列を含むV
(xcix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号20で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(c)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号20で示される配列を含むV

(ci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号21で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(cii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号21で示される配列を含
むV
(ciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号22で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(civ)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号22で示される配列を含
むV
(cv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号23で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(cvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号23で示される配列を含
むV
(cvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号24で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(cviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号24で示される配列
を含むV
(cix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号25で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(cx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号25で示される配列を含む

(cxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号26で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(cxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号26で示される配列を
含むV
(cxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号27で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(cxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号27で示される配列を
含むV
(cxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号28で示される配列のCDR1、2及
び3を含むV
(cxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号28で示される配列を
含むV
(cxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、
2及び3を含むV
(cxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配
列を含むV
(cxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号30で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(cxx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号30で示される配列を含
むV
(cxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号31で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(cxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号31で示される配列
を含むV
(cxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号32で示される配列のCDR1
、2及び3を含むV
(cxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号32で示される配列
を含むV
(cxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号33で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(cxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号33で示される配列
を含むV
(cxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号34で示される配列のCDR1
、2及び3を含むV;又は
(cxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号34で示される
配列を含むV;を含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは
(i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(ii)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(iv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(vi)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(viii)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(x)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を含むV

(xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含
むV
(xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を含
むV
(xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を含
むV
(xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV;又は
(xviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配列
を含むV;を含む。
一実施例では、CDRは以下のとおりである:
(i)重鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸31〜35;
(ii)重鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜66(任意で、5つのC末端ア
ミノ酸のいずれか1以上が別の天然に存在するアミノ酸で置換される);
(iii)重鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸99〜107;
(iv)軽鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸24〜34;
(v)軽鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜56;及び
(vi)軽鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸89〜97。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号49で示される配列のCDR
1、2及び3を含むV及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
を含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号49で示される配列を含むV
及び配列番号5で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号53で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号53で示される配列を含むV
及び配列番号5で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号57で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号57で示される配列を含むV
及び配列番号5で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号58で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号58で示される配列を含むV
及び配列番号5で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号8で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
及び配列番号8で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号15で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
及び配列番号15で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号16で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
及び配列番号16で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号18で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
及び配列番号18で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列のCDR
1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番
号29で示される配列のCDR1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
及び配列番号29で示される配列を含むVを含む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号37で示される配列を含むV
を含む。一実施例では、Vは配列番号18で示される配列のCDR1、2及び3を含
む。
本開示はまた、抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質を提供し
、その際、抗原結合ドメインはIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11
のシグナル伝達を中和し、該抗原結合ドメインは、配列番号18で示される配列を含むV
を含む。一実施例では、Vは配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含
む。
一実施例では、CDRは以下のとおりである:
(i)重鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸31〜35;
(ii)重鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜66(任意で、5つのC末端ア
ミノ酸のいずれか1以上が別の天然に存在するアミノ酸で置換される);
(iii)重鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸99〜107;
(iv)軽鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸24〜34;
(v)軽鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜56;及び
(vi)軽鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸89〜97。
一実施例では、本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質は少なくともV
及びVを含み、該V及びVは結合して抗原結合ドメインを含むFvを形成する。技
量のある熟練者は抗原結合ドメインが抗体の結合部位を含むことを理解するであろう。
一実施例では、V及びVは一本のポリペプチド鎖中にある。たとえば、タンパク質

(i)単鎖Fv断片(scFv);
(ii)二量体scFv(di−scFv);
(iii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C)2及び/又はC
に連結される(i)若しくは(ii)の1つ、又は
(iv)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)若しくは(ii
)の1つ;である。
一実施例では、V及びVは別々のポリペプチド鎖中にある。
たとえば、タンパク質は
(i)二重特異性抗体;
(ii)三重特異性抗体;
(iii)四重特異性抗体;
(iv)Fab;
(v)F(ab’)
(vi)Fv
(vii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C)2及び/又はC
に連結される(i)〜(vi)の1つ;
(viii)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)〜(vi)
の1つ;である。
(前の2つのリストで記載された)前述のタンパク質も抗体の抗原結合ドメインと呼ぶ
ことができる。
一実施例では、タンパク質は抗体、たとえば、モノクローナル抗体である。一実施例で
は、抗体は裸の抗体である。
一実施例では、タンパク質(又は抗体)は、キメラであり、脱免疫化され、ヒト化され
、ヒトのものであり、又は霊長類化される。
一実施例では、タンパク質又は抗体はヒトのものである。
本開示はさらに又は代わりに、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達
を中和する抗体を提供し、該抗体は、
(i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(ii)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(iv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
含むV
(vi)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

(vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(viii)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
むV
(ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3
を含むV
(x)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を含むV

(xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含
むV
(xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV
(xiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を含
むV
(xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び
3を含むV
(xvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を含
むV
(xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、2
及び3を含むV;又は
(xviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配列
を含むV;を含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むVを含む。一実施例では、V
は配列番号18で示される配列のCDR1、2及び3を含む。
(xix)本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和
する抗体を提供し、該抗体は、配列番号18で示される配列を含むVを含む。一実施例
では、Vは配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む。
一実施例では、CDRは以下のとおりである:
(i)重鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸31〜35;
(ii)重鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜66(任意で、5つのC末端ア
ミノ酸のいずれか1以上が別の天然に存在するアミノ酸で置換される);
(iii)重鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸99〜107;
(iv)軽鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸24〜34;
(v)軽鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜56;及び
(vi)軽鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸89〜97。
例となるV及びVの配列を表1に示す。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR
1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される
配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR
1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される
配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR
1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される
配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR
1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される
配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR
1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される
配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCD
R1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示され
る配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCD
R1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示され
る配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCD
R1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示され
る配列を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意で
CDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCD
R1、2及び3を含むVを含む。
本開示はまた、IL−11Rαに結合し且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体
を提供し、該抗体は、配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示され
る配列を含むVを含む。
一実施例では、CDRは以下のとおりである:
(i)重鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸31〜35;
(ii)重鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜66(任意で、5つのC末端ア
ミノ酸のいずれか1以上が別の天然に存在するアミノ酸で置換される);
(iii)重鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸99〜107;
(iv)軽鎖CDR1:引用された配列のアミノ酸24〜34;
(v)軽鎖CDR2:引用された配列のアミノ酸50〜56;及び
(vi)軽鎖CDR3:引用された配列のアミノ酸89〜97。
IL−11Rα「に結合する」タンパク質又は抗体への本明細書での参照は、「特異的
に」IL−11Rに「結合する」又はIL−11R「に特異的に結合する」タンパク質又
は抗体に対する文字通りの支持を提供する。
本開示はまた前述の抗体の抗原結合ドメイン又は抗原結合断片も提供する。
一実施例では、本明細書で記載されるタンパク質又は抗体は、ヒト定常領域、たとえば
、IgG1、IgG2、IgG3又はIgG4のIgGの定常領域を含む。V及びV
を含むタンパク質又は抗体の場合、Vは重鎖定常領域に連結することができ、Vは軽
鎖定常領域に連結することができる。
本開示の全抗体(又は定常領域若しくはC3を含むIL−11Rα結合タンパク質)
の重鎖定常領域のC末端リジンは、たとえば、抗体又はタンパク質の製造又は精製の間に
又は抗体の重鎖をコードする核酸を組換え操作することによって取り除かれ得る。従って
、全抗体(又はIL−11Rα結合タンパク質)は、C末端のリジン残基がすべて取り除
かれた集団、C末端のリジン残基が取り除かれない集団、及び/又はC末端のリジン残基
を伴った又は伴わないタンパク質の混合物を有する集団を含み得る。一部の実施例では、
集団はさらに、重鎖定常領域の一方でC末端のリジン残基が取り除かれるタンパク質を含
み得る。同様に、全抗体の組成物は、C末端のリジン残基を伴った又は伴わない抗体集団
の同一の又は類似の混合体を含み得る。
一実施例では、本明細書で記載されるタンパク質又は抗体は、IgG4抗体の定常領域
又はIgG4抗体の安定化された定常領域を含む。一実施例では、タンパク質又は抗体は
241位でプロリンを持つ(Kabatの番号付け方式(Kabat et al.,S
equences of Proteins of Immunological In
terest Washington DC United States Depar
tment of Health and Human Services,1987
and/or 1991)に従って)IgG4の定常領域を含む。
一実施例では、重鎖定常領域は配列番号83の119位から445位までの配列を含む
。一実施例では、本明細書で記載されるタンパク質又は抗体又は本明細書で記載されるタ
ンパク質又は抗体の組成物は、C末端のリジン残基を伴った又は伴わない配列の混合物を
完全に又は部分的に含む、安定化された重鎖定常領域を含む重鎖定常領域を含む。
一実施例では、本開示の抗体は、IgG4定常領域又は安定化されたIgG4定常領域
(たとえば、上述のような)に連結された又は融合された本明細書で開示されるVを含
み、Vはκ軽鎖定常領域に連結されている又は融合されている。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質の機能的特徴を利用して本開示の抗体を準用す
るであろう。
一実施例では、本明細書で記載されるようなIL−11Rα結合タンパク質又は抗体は
単離される及び/又は組換えである。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体は、別の化合物、たと
えば、検出可能な標識、又はたとえば、ポリエチレングリコール若しくはアルブミン結合
タンパク質などのタンパク質又は抗体の半減期を延ばす化合物に結合される。他の好適な
化合物は本明細書で記載される。
本開示はまた本開示のIL−11Rα結合タンパク質若しくは抗体をコードする核酸又
はそのポリペプチドも提供する。
一実施例では、そのような核酸は、その核酸がプロモータに操作可能に連結される発現
構築物に含まれる。そのような発現構築物はベクター、たとえば、プラスミドであること
ができる。
単一のポリペプチド鎖IL−11Rα結合タンパク質に関する本開示の実施例では、発
現構築物はそのポリペプチド鎖をコードする核酸に連結されたプロモータを含み得る。
IL−11Rα結合タンパク質を形成する複数のポリペプチド鎖に関する本開示の実施
例では、発現構築物は、たとえば、プロモータに操作可能に連結されたVを含むポリペ
プチドをコードする核酸及び、たとえば、プロモータに操作可能に連結されたVを含む
ポリペプチドをコードする核酸を含む。
別の実施例では、発現構築物は、たとえば、5’から3’の順序で以下の操作可能に連
結された成分:
(i)プロモータと;
(ii)第1のポリペプチドをコードする核酸と;
(iii)内部リボソーム侵入部位と;
(iv)第2のポリペプチドをコードする核酸と
を含む2シストロン性の発現構築物であり、
その際、第1のポリペプチドはVを含み、第2のポリペプチドはVを含み、逆も同様
である。
本開示はまた、別々の発現構築物であって、その一方がVを含む第1のポリペプチド
をコードし、その他方がVを含む第2のポリペプチドをコードする、別々の発現構築物
も企図する。たとえば、本開示はまた、
(i)プロモータに操作可能に連結されたVを含むポリペプチドをコードする核酸を含
む第1の発現構築物;及び
(ii)プロモータに操作可能に連結されたVを含むポリペプチドをコードする核酸を
含む第2の発現構築物;を含む組成物も提供する。
本開示はまた本開示のIL−11Rα結合タンパク質を発現する単離された又は組換え
の細胞も提供する。
一実施例では、細胞は、本開示の発現構築物、又は
(i)プロモータに操作可能に連結されたVを含むポリペプチドをコードする核酸を含
む第1の発現構築物;及び
(ii)プロモータに操作可能に連結されたVを含むポリペプチドをコードする核酸を
含む第2の発現構築物;を含み、
その際、第1と第2のポリペプチドが会合して本開示のIL−11Rα結合タンパク質を
形成する。
本開示の細胞の例には、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞又は哺乳類細胞が挙げられる。
本開示はさらに本開示のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を作出する方法を提供
する。たとえば、そのような方法には、IL−11Rα結合タンパク質又は抗体が産生さ
れるのに十分な条件下で本開示の発現構築物を維持することが関与する。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を作出する方法はIL
−11Rα結合タンパク質又は抗体が産生される及び任意で分泌されるのに十分な条件下
で本開示の細胞を培養することを含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を作出する方法はさら
に、タンパク質又は抗体を単離すること、及び任意でIL−11Rα結合タンパク質又は
抗体を医薬組成物に製剤化することとを含む。
本開示はさらに、本開示のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体と薬学上許容可能な
担体とを含む組成物を提供する。
一実施例では、組成物は
(i)重鎖に由来するC末端のリジン残基を含む本開示の抗体;
(ii)重鎖に由来するC末端のリジン残基を欠 本開示の抗体;及び/又は
(iii)一方の重鎖上でC末端のリジン残基を含み、別の(他方の)重鎖上でC末端の
リジン残基を欠く本開示の抗体;
及び任意で薬学上許容可能な担体を含む。
本開示はまた、対象にてIL−11が介在する疾患を治療する又は予防する方法を提供
し、該方法は本開示のIL−11Rα結合タンパク質、抗体又は組成物を投与することを
含む。この点で、IL−11Rα結合タンパク質、抗体又は組成物を用いて疾患の再発を
防ぐことができ、これは疾患を予防すると見なされる。
一実施例では、IL−11が介在する疾患は自己免疫性の疾患、炎症性の疾患、消耗性
の疾患、骨の疾患又は癌である。
例となる自己免疫性の疾患には、関節炎、炎症性大腸疾患及び乾癬が挙げられる。
例となる炎症性の疾患には、感染誘導性の炎症(たとえば、結核菌が原因の炎症)、胃
の炎症(たとえば、胃癌に関連する)、炎症性の気道の疾患(たとえば、喘息、慢性閉塞
性肺疾患(COPD)、鼻炎又はアレルギー)、又は炎症性皮膚炎(たとえば、アトピー
性皮膚炎)が挙げられる。
例となる消耗性の疾患には悪液質(たとえば、癌の悪液質又は腎不全が原因の悪液質)
又はサルコペニアが挙げられる。
例となる骨の疾患には、骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症を含む)、骨折、癌(転移性骨癌、
骨髄腫又は骨のパジェット病)が原因で生じる骨吸収/損傷、及び癌の治療(たとえば、
化学療法、ホルモン除去又はホルモン阻害)が原因で生じる骨吸収/損傷が挙げられる。
例となる癌には血液癌、上皮起源の癌、肝臓癌、膵臓癌、胃癌、骨肉腫、子宮内膜癌及
び卵巣癌が挙げられる。
一実施例では、癌又は骨の疾患は癌の骨への転移である。
本開示はまた、対象においてIL−11を阻害する又は中和する方法を提供し、該方法
は本開示のIL−11Rα結合タンパク質、抗体又は組成物を投与することを含む。一実
施例では、対象はIL−11が介在する疾患を患う。
本開示はまた、対象において妊娠を防ぐ方法を提供し、該方法は本開示のIL−11R
α結合タンパク質、抗体又は組成物を投与することを含む。
一実施例では、本明細書で記載される方法は、約0.05mg/kg〜30mg/kg
の間のIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を投与することを含む。たとえば、0.1
mg/kg〜10mg/kgの間又は約0.2mg/kg〜5mg/kgの間のIL−1
1Rα結合タンパク質又は抗体を投与することを含む方法。一実施例では、方法は、約0
.5〜2mg/kgのIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を投与することを含む。
本開示はまた、医薬における任意の例における本明細書で記載されるようなIL−11
Rα結合タンパク質又は抗体の使用を提供する。
本開示はまた、IL−11が介在する疾患を治療するための薬物の製造における任意の
例に従った本明細書で記載されるようなIL−11Rα結合タンパク質又は抗体の使用を
提供する。例となる疾患は本明細書で記載される。
本開示はまた、IL−11Rαを発現する細胞に関連するIL−11が介在する疾患を
限局する及び/又は検出する及び/又は診断する及び/又は予後診断する方法を提供し、
該方法は、存在するならば、IL−11Rαを発現する細胞に結合する本明細書で記載さ
れるようなIL−11Rα結合タンパク質又は抗体を生体内で検出することを含み、その
際、IL−11Rα結合タンパク質又は抗体は検出可能なタグに結合される。
一実施例では、方法はさらに対象にIL−11Rα結合タンパク質を投与することを含
む。
本開示はまた、試料においてIL−11Rαを検出する又はIL−11Rαを発現して
いる細胞を検出する方法を提供し、該方法は、複合体が形成するような任意の例に従って
本明細書で記載されるようなタンパク質又は抗体に試料を接触させることと、複合体を検
出することとを含み、その際、複合体の検出は試料におけるIL−11Rα又はIL−1
1Rαを発現している細胞を示す。一実施例では、方法は生体外又は試験管内で実施され
る。
本開示はまた、IL−11が介在する疾患を診断する又は予後診断する方法を提供し、
該方法は、IL−11Rαを検出する又はIL−11Rαを発現している細胞を検出する
任意の例に従って本明細書で記載されるような方法を実施することを含み、その際、IL
−11Rα又はIL−11Rαを発現している細胞の検出は疾患の診断又は予後診断であ
る。一実施例では、方法は生体外又は試験管内で実施される。例となるIL−11が介在
する疾患は本明細書で記載される。
本開示はまた、本明細書で記載されるような方法での使用のための、任意で指示書と共
に包装される、任意の例に従って本明細書で記載されるようなIL−11Rα結合タンパ
ク質又は抗体を含むキット(たとえば、包装又は製造物品)も提供する。
配列表へのカギ
配列番号1:ヒトプレ−IL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号2:カニクイザルプレ−IL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号3:配列番号1のアミノ酸23〜363を含むポリペプチドのアミノ酸配列、8
×HISタグ及び配列番号1の248位に相当する位置でのセリン(「WT F/L」と
も呼ばれる)
配列番号4:ヒトgpl30のアミノ酸配列
配列番号5:抗体8E2のV鎖のアミノ酸配列
配列番号6:抗体TS−303のV鎖のアミノ酸配列
配列番号7:抗体TS−305のV鎖のアミノ酸配列
配列番号8:抗体TS−306のV鎖のアミノ酸配列
配列番号9:抗体TS−307のV鎖のアミノ酸配列
配列番号10:抗体TS−310のV鎖のアミノ酸配列
配列番号11:抗体TS−311のV鎖のアミノ酸配列
配列番号12:抗体TS−312のV鎖のアミノ酸配列
配列番号13:抗体TS−313のV鎖のアミノ酸配列
配列番号14:抗体TS−322のV鎖のアミノ酸配列
配列番号15:抗体TS−2のV鎖のアミノ酸配列
配列番号16:抗体TS−4のV鎖のアミノ酸配列
配列番号17:抗体TS−6のV鎖のアミノ酸配列
配列番号18:抗体TS−7のV鎖のアミノ酸配列
配列番号19:抗体TS−9のV鎖のアミノ酸配列
配列番号20:抗体TS−13のV鎖のアミノ酸配列
配列番号21:抗体TS−14のV鎖のアミノ酸配列
配列番号22:抗体TS−17のV鎖のアミノ酸配列
配列番号23:抗体TS−20のV鎖のアミノ酸配列
配列番号24:抗体TS−21のV鎖のアミノ酸配列
配列番号25:抗体TS−22のV鎖のアミノ酸配列
配列番号26:抗体TS−29のV鎖のアミノ酸配列
配列番号27:抗体TS−32のV鎖のアミノ酸配列
配列番号28:抗体TS−49のV鎖のアミノ酸配列
配列番号29:抗体TS−51のV鎖のアミノ酸配列
配列番号30:抗体TS−55のV鎖のアミノ酸配列
配列番号31:抗体TS−57のV鎖のアミノ酸配列
配列番号32:抗体TS−58のV鎖のアミノ酸配列
配列番号33:抗体TS−63のV鎖のアミノ酸配列
配列番号34:抗体TS−64のV鎖のアミノ酸配列
配列番号35:8E2抗体及び誘導体のV鎖のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号36:8E2抗体及び精選誘導体のV鎖のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号37:抗体8E2のV鎖のアミノ酸配列
配列番号38:抗体TS−66のV鎖のアミノ酸配列
配列番号39:抗体TS−69のV鎖のアミノ酸配列
配列番号40:抗体TS−71のV鎖のアミノ酸配列
配列番号41:抗体TS−76のV鎖のアミノ酸配列
配列番号42:抗体TS−79のV鎖のアミノ酸配列
配列番号43:抗体TS−82のV鎖のアミノ酸配列
配列番号44:抗体TS−88のV鎖のアミノ酸配列
配列番号45:抗体TS−89のV鎖のアミノ酸配列
配列番号46:抗体TS−91のV鎖のアミノ酸配列
配列番号47:抗体TS−92のV鎖のアミノ酸配列
配列番号48:抗体TS−97のV鎖のアミノ酸配列
配列番号49:抗体TS−101のV鎖のアミノ酸配列
配列番号50:抗体TS−103のV鎖のアミノ酸配列
配列番号51:抗体TS−104のV鎖のアミノ酸配列
配列番号52:抗体TS−107のV鎖のアミノ酸配列
配列番号53:抗体TS−108のV鎖のアミノ酸配列
配列番号54:抗体TS−115のV鎖のアミノ酸配列
配列番号55:抗体TS−129のV鎖のアミノ酸配列
配列番号56:抗体TS−133のV鎖のアミノ酸配列
配列番号57:抗体TS−134のV鎖のアミノ酸配列
配列番号58:抗体TS−135のV鎖のアミノ酸配列
配列番号59:抗体TS−136のV鎖のアミノ酸配列
配列番号60:抗体TS−140のV鎖のアミノ酸配列
配列番号61:抗体TS−143のV鎖のアミノ酸配列
配列番号62:抗体TS−151のV鎖のアミノ酸配列
配列番号63:抗体TS−156のV鎖のアミノ酸配列
配列番号64:抗体TS−213のV鎖のアミノ酸配列
配列番号65:抗体TS−214のV鎖のアミノ酸配列
配列番号66:抗体TS−215のV鎖のアミノ酸配列
配列番号67:抗体TS−218のV鎖のアミノ酸配列
配列番号68:抗体TS−221のV鎖のアミノ酸配列
配列番号69:抗体TS−222のV鎖のアミノ酸配列
配列番号70:抗体TS−224のV鎖のアミノ酸配列
配列番号71:8E2抗体及び誘導体のV鎖のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号72:8E2抗体及び精選誘導体のV鎖のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号73:抗体8E4のV鎖のアミノ酸配列
配列番号74:抗体8E4のV鎖のアミノ酸配列
配列番号75:抗体8D10のV鎖のアミノ酸配列
配列番号76:抗体8D10のV鎖のアミノ酸配列
配列番号77:8E2抗体及び誘導体のV鎖のCDR1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号78:8E2抗体及び誘導体のV鎖のCDR3のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号79:8E2抗体及び誘導体のV鎖のCDR1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号80:8E2抗体及び誘導体のV鎖のCDR2のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号81:8E2抗体及び誘導体のV鎖のCDR3のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号82:ハツカネズミプレ−IL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号83:抗体8E2の重鎖のアミノ酸配列
配列番号84:抗体8E2の軽鎖のアミノ酸配列
配列番号85:ヒトIL−11Rα(配列番号1)のアミノ酸23〜318を含むポリペ
プチドのアミノ酸配列、8×HISタグ及び配列番号1の248位に相当する位置でのセ
リン(「WT Dl/2」とも呼ばれる)
配列番号86:ヒトIL−11Rα(配列番号1)のアミノ酸23〜110及びハツカネ
ズミIL−11Rα(配列番号82)(配列番号82の206位に相当する位置にセリン
がある)のアミノ酸111〜367及び8×HISタグを含むポリペプチドのアミノ酸配

配列番号87:ヒトIL−11Rα(配列番号1)のアミノ酸23〜215及びハツカネ
ズミIL−11Rα(配列番号:82)のアミノ酸216〜367及び8×HISタグを
含むポリペプチドのアミノ酸配列
配列番号88:ヒトIL−11Rα(配列番号1)(配列番号1の248位に相当する位
置にセリンがある)のアミノ酸23〜318及びハツカネズミIL−11Rα(配列番号
82)のアミノ酸319〜367及び8×HISタグを含むポリペプチドのアミノ酸配列
配列番号89:ハツカネズミIL−11Rα(配列番号82)(配列番号82の206位
に相当する位置にセリンがある)のアミノ酸24〜215及びヒトIL−11Rα(配列
番号1)のアミノ酸216〜363及び8×HISタグを含むポリペプチドのアミノ酸配

配列番号90:ハツカネズミIL−11Rα(配列番号82)のアミノ酸24〜367、
8×HISタグ及び配列番号82の206位に相当する位置でのセリンを含むポリペプチ
ドのアミノ酸配列
配列番号91:抗体8E4の軽鎖のアミノ酸配列
配列番号92:抗体8E4の重鎖のアミノ酸配列
配列番号93:抗体8D10の軽鎖のアミノ酸配列
配列番号94:抗体8D10の重鎖のアミノ酸配列
配列番号95:配列番号1の117位に相当する位置でグルタミン酸を含む配列番号85
のアミノ酸配列
配列番号96:配列番号1の66位に相当する位置でアルギニンを含む配列番号85のア
ミノ酸配列
配列番号97:配列番号1の65位に相当する位置でセリンを含む配列番号85のアミノ
酸配列
配列番号98:配列番号1の101位に相当する位置でセリンを含む配列番号85のアミ
ノ酸配列
配列番号99:配列番号1の178位に相当する位置でアラニンを含む配列番号85のア
ミノ酸配列
配列番号100:成熟ヒトIL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号101:成熟カニクイザルIL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号102:成熟ハツカネズミIL−11Rαのアミノ酸配列
配列番号103:図1で示す8E2L1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号104:図1で示す8E2L3.1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号105:図1で示す8E2L3.2のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号106:図2で示す8E2H1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号107:図2で示す8E2H2のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号108:図2で示す8E2H3.1のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号109:図2で示す8E2H3.2のコンセンサスのアミノ酸配列
配列番号110:拮抗性のIL−11突然変異タンパク質のアミノ酸配列
抗体8E2のVのCDRの配列及びその親和性成熟の形態を示す図表示である。列記されたコンセンサス配列(配列番号103〜105)は各位置にて最も共通して存在するアミノ酸を表し、MegAlignソフトウエアを用いて決定した。コンセンサス配列以外では、配列は表1にて示す抗体に由来する。 抗体8E2のVのCDRの配列及びその親和性成熟の形態を示す図表示である。列記されたコンセンサス配列(配列番号106〜109)は各位置にて最も共通して存在するアミノ酸を表し、MegAlignソフトウエアを用いて決定した。コンセンサス配列以外では、配列は表1にて示す抗体に由来する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Aは、8E2及びその抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及びその抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Aは、8E2及びその抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及びその抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Bは、8E2及び精選抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及び精選抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Cは、8E2及びその抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及びその抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Cは、8E2及びその抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及びその抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 図3A、B、CおよびDは8E2抗体及び誘導体の可変領域の配列を示す図表示である。図3Dは、8E2及び精選抗体誘導体のV領域の配列及び8E2及び精選抗体誘導体のV領域のコンセンサス配列を示す。四角で囲んだ領域はKabat番号付け方式によって定義されるCDR(示すように)を含有する。 IL−11がヒト結腸直腸腺癌細胞株DLD−1及び胃腺癌細胞株MKN−28にてSTAT−3のリン酸化を刺激し、本開示の抗体がこのIL−11が介在するリン酸化を阻害することができることを示す一連のグラフ表示である。パネルA及びBはそれぞれ、DLD−1及びMKN−28細胞における、漸増する濃度のhIL−11で15分間刺激したのに続くSTAT−3のリン酸化のレベルを示す。パネルC及びDは、8E2抗IL−11R抗体(○)の濃度を高めることによってそれぞれDLD−1及びMKN−28細胞にてIL−11が介在するSTAT−3のリン酸化を阻害することを示す。対照的に、BM4アイソタイプ対照抗体(△)はIL−11が介在するSTAT−3のリン酸化に対して効果を有さなかった。(hIL−11(50ng/ml)による刺激に先立って抗体を細胞に加えた。平均値及び標準偏差を示す。)
概要
本明細書全体を通して、具体的に述べられない限り又は文脈が要求しない限り、単一の
ステップ、組成物、ステップの群又は組成物の群への参照は、1つ及び複数(すなわち、
1以上)のそれらのステップ、組成物、ステップの群又は組成物の群を包含するように解
釈されるべきである。
当業者は、本開示が、具体的に記載されるもの以外の変化及び改変を受けやすいことを
理解するであろう。本開示はそのような変化及び改変すべてを含むことが理解されるべき
である。本開示はまた、本明細書で指される又は示されるステップ、特徴、組成物及び化
合物のすべてを個々に又はまとめて、並びに当該ステップ又は特徴の組み合わせのいずれ
かまたはすべて又は当該ステップ又は特徴の2以上のいずれかも包含する。
本開示は、例示のみを目的とするように意図される本明細書で記載される具体例によっ
て範囲において限定されるべきではない。機能的に同等の産物、組成物及び方法は明瞭に
本開示の範囲内にある。
本明細書での本開示の任意の実施例は、具体的に述べれらない限り、本開示の任意の他
の実施例に準用されるように解釈されるべきである。
具体的に定義されない限り、本明細書で使用される専門用語及び科学用語はすべて当該
技術(たとえば、細胞培養、分子遺伝学、免疫学、免疫組織化学、タンパク質化学及び生
化学)の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有するように解釈されるべき
である。
別途指示されない限り、本開示で利用される組換えタンパク質、細胞培養及び免疫の技
法は当業者に周知の標準手順である。そのような技法は、たとえば、J.Perbal,
A Practical Guide to Molecular Cloning,J
ohn Wiley and Sons(1984)、J.Sambrookら、Mol
ecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold
Spring Harbour Laboratory Press(1989)、T.
A.Brown(編者),Essential Molecular Biology:
A Practical Approach,Vol.1及び2,IRL Press(
1991)、D.M.Glover及びB.D.Hames(編者),DNA Clon
ing:A Practical Approach,Vol.1−4,IRL Pre
ss(1995及び1996)、並びにF.M.Ausubelら(編者),Curre
nt Protocols in Molecular Biology,Greene
Pub.Associates and Wiley−Interscience (
1988、現在までの更新すべてを含む)、Ed Harlow及びDavid Lan
e(編者)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold
Spring Harbour Laboratory,(1988)、並びにJ.E
.Coliganら(編者) Current Protocols in Immun
ology,John Wiley & Sons(現在までの更新すべてを含む)のよ
うな情報源における文献全体を通して記載され、説明されている。
本明細書の可変領域及びその一部、免疫グロブリン、抗体及びその断片の記載及び定義
は、Kabat Sequences of Proteins of Immunol
ogical Interest,National Institutes of H
ealth,Bethesda,Md.,1987及び1991、Borkら、J.Mo
l.Biol.242,309−320,1994、Chothia及びLesk、J.
Mol.Biol.196:901−917,1987、Chothiaら、Natur
e,342,877−883,1989及び/又はAl−Lazikaniら、J.Mo
l.Biol.273,927−948,1997における考察によってさらに明瞭にさ
れ得る。
用語「及び/又は」、たとえば、「X及び/又はY」は、「X及びY」又は「X若しく
はY」のいずれかを意味し、双方の意味又はいずれかの意味に明確な支持を提供するよう
に解釈されるべきである。
本明細書の全体を通して、単語「含む(comprise)」又は、たとえば、「含む
(comprises)」若しくは「含む(comprising)」などの変形は言及
される要素、整数又はステップ、又は要素、整数又はステップの群の包含を暗示するが、
任意の他の要素、整数又はステップ、又は要素、整数又はステップの群の排除を暗示しな
いように理解されるであろう。
本明細書で使用されるとき、用語「に由来する」は、必ずしも特定の供給源に直接由来
するとは限らないにもかかわらず、特定された整数がその供給源から得られ得ることを示
すように解釈されるべきである。
たとえば、残基の範囲に対する本明細書での参照は、包含的であると理解されるであろ
う。たとえば、「アミノ酸56〜65を含む範囲」に対する参照は、包含的な方法で理解
され、すなわち、該範囲は特定された配列において56、57、58、59、60、61
、62、63、64及び65と番号が付されたアミノ酸の配列を含む。
選択された定義
限定ではなく命名のみを目的として、ヒト前駆体IL−11Rα(プレ−IL−11R
α)の例となる配列はNCBI参照配列:NP_001136256.1で提示される(
及び配列番号1で提示される)。成熟ヒトIL−11Rαは配列番号100で提示される
。NP_001136256.1で示される配列の場合、成熟タンパク質はアミノ酸1〜
22を欠く。アミノ酸の位置は本明細書ではプレ−IL−11Rαに対する参照によって
指されることが多い。成熟IL−11Rαにおける位置はシグナル配列(配列番号1の場
合におけるアミノ酸1〜22)を説明することによって容易に決定される。カニクイザル
プレ−IL−11Rαの例となる配列は配列番号2にて提示され、成熟IL−11Rαは
配列番号101にて提示される。マウスプレ−IL−11Rαの例となる配列は配列番号
82にて提示され、成熟IL−11Rαは配列番号102にて提示される。他の種に由来
するIL−11Rαの配列は、本明細書で提供される配列を用いて及び/又は公的に利用
可能なデータベースにて提供される配列を用いて及び/又は標準的な技法を用いて決定す
ることができる(たとえば、Ausubelら、(編者),Current Proto
cols in Molecular Biology,Greene Pub. As
sociates and Wiley−Interscience(1988、今日ま
での更新すべてを含む)又はSambrookら,Molecular Cloning
:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor
Laboratory Press(1989)にて記載されたように)。ヒトIL−1
1Rαへの参照はhIL−11Rαに略記されてもよく、カニクイザルIL−11Rαへ
の参照はcynoIL−11Rαに略記されてもよく、マウスIL−11Rαへの参照は
mIL−11Rαに略記されてもよい。可溶性IL−11Rαへの参照は、IL−11R
αの細胞外領域を含むポリペプチド、たとえば、配列番号1のアミノ酸23〜363又は
23〜318を含むポリペプチドを指す。本試験では、248位にてセリンの置換を伴っ
た配列番号1のアミノ酸23〜363又は23〜318を含む受容体の可溶性形態が使用
され(たとえば、配列番号3又は85)、配列番号82の206位に相当する位置でセリ
ンの置換を伴ったmIL−11Rαの対応する断片(たとえば、配列番号90)をマウス
の受容体の試験に使用した。これらのセリンの変異を可溶性ポリペプチドに導入してポリ
ペプチドの発現を改善し、凝集を防いだ。配列番号3及び配列番号85の可溶性受容体の
種々の点突然変異も利用している(たとえば、配列番号95〜99を参照)。これらの可
溶性ポリペプチドは、細胞の表面にて発現された場合、関連する受容体に結合する本開示
のIL−11Rα結合タンパク質の能力によって実証されたように、代表的なhIL−1
1Rα又はmIL−11Rαである。従って、変異体ポリペプチドを用いた試験はhIL
−11Rα及び/又はmIL−11Rαを用いる試験のモデルである。
本明細書でのIL−11への参照には、IL−11のネイティブな形態及びIL−11
Rα(たとえば、hIL−11Rα)に結合し、シグナル伝達を誘導する能力を保持して
いるその変異体形態が含まれる。
hIL−11Rαの特定のドメインへの本明細書での参照は以下:
・免疫グロブリン様(IG様)ドメイン:配列番号1のアミノ酸23〜110;
・第1のフィブロネクチンIIIドメイン:配列番号1のアミノ酸111〜215;
・第2のフィブロネクチンIIIドメイン:配列番号1のアミノ酸216〜370;
・膜貫通ドメイン:配列番号1のアミノ酸371〜391;及び
・細胞質ドメイン:配列番号1のアミノ酸392〜422;
を意味するように理解されるであろう。
本明細書で使用されるとき、用語「hIL−11突然変異タンパク質」には、58〜6
2位での野生型残基(AMSAG)がPAIDYによって置き換えられ、147位のトリ
プトファンがアラニンで置き換えられる(W147A)hIL−11の変異体形態が含ま
れる。たとえば、突然変異タンパク質は配列番号110で示される配列を含む又はそれか
ら成る。hIL−11突然変異タンパク質の他の例は国際公開第2009/052588
号にて見いだすことができる。任意で、突然変異タンパク質は追加の配列、たとえば、ヘ
キサ−HISタグを含む。
用語「単離されたタンパク質」又は「単離されたポリペプチド」は、その起源又は由来
源のため、ネイティブな状態でそれに伴う天然に関連する成分に会合しない、同じ供給源
に由来する他のタンパク質を実質的に含まないタンパク質又はポリペプチドである。当該
技術で既知の精製法を用いて、タンパク質が天然に関連する成分を実質的に含まないよう
にし、単離によって実質的に精製され得る。「実質的に精製された」によって、タンパク
質が混入物質を実質的に含まない、たとえば、混入物質を少なくとも約70%又は75%
又は80%又は85%又は90%又は95%又は96%又は97%又は98%又は99%
含まないことを意味する。
用語「組換え」は人工的な遺伝子組換えの産物を意味するように理解されるべきである
。従って、抗体の抗原結合ドメインを含む組換えタンパク質の文脈では、この用語はB細
胞成熟の間に生じる天然の組換えの産物である対象の体内の天然に存在する抗体を包含し
ない。しかしながら、そのような抗体が単離されるのであれば、それは抗体の抗原結合ド
メインを含む単離されたタンパク質と見なされるべきである。同様に、タンパク質をコー
ドする核酸が単離され、組換え手段を用いて発現されるのであれば、得られるタンパク質
は抗体の抗原結合ドメインを含む組換えタンパク質である。組換えタンパク質もまた、た
とえば、それが発現される細胞、組織又は対象の中にある場合、人工的な組換え手段によ
って発現されるタンパク質を包含する。
用語「タンパク質」は1本のポリペプチド鎖、すなわち、ペプチド結合で連結された一
連の隣接するアミノ酸又は互いに共有結合した若しくは非共有結合した一連のポリペプチ
ド鎖(すなわち、ポリペプチド複合体)を含むように解釈されるべきである。たとえば、
一連のポリペプチド鎖は好適な化学結合又はジスルフィド結合を用いて共有結合すること
ができる。非共有結合の例には水素結合、イオン結合、ファンデルワールス力及び疎水性
相互作用が挙げられる。
用語「ポリペプチド」又は「ポリペプチド鎖」はペプチド結合によって連結される一連
の隣接するアミノ酸を意味することが前述の段落から理解されるであろう。
本明細書で使用されるとき、用語「抗原結合ドメイン」は抗原に特異的に結合すること
が可能である抗体の領域、すなわち、V又はV又はVとVの双方を含むFvを意
味するように解釈されるべきである。抗原結合ドメインは全抗体の文脈にある必要はなく
、たとえば、それは単離(たとえば、ドメイン抗体)にて又は、たとえば、scFvのよ
うな本明細書で記載されるような別の形態にてあり得る。
本開示の目的で、用語「抗体」には、Fv内に含有される抗原結合ドメインにより1つ
の又は2、3の密接に関連する抗原(たとえば、IL−11Rα)に特異的に結合するこ
とが可能であるタンパク質が含まれる。この用語には、4本鎖の抗体(たとえば、2本の
軽鎖及び2本の重鎖)、組換え抗体又は修飾抗体(たとえば、キメラ抗体、ヒト化抗体、
ヒト抗体、CDR移植抗体、霊長類化抗体、脱免疫化抗体、類似ヒト化(synhuma
nized)抗体、半抗体、二重特異性抗体)が含まれる。抗体は一般に定常ドメインを
含み、それは定常領域又は定常断片又は結晶化可能な断片(Fc)に構成することができ
る。抗体の例となる形態はその基本単位としての4本鎖構造を含む。完全長の抗体は共有
結合した2本の重鎖(約50〜70kD)及び2本の軽鎖(各約23kDa)を含む。軽
鎖は一般に可変領域(存在するならば)と定常ドメインを含み、哺乳類ではκ軽鎖又はλ
軽鎖のいずれかである。重鎖は一般に可変領域とヒンジ領域によって追加の定常ドメイン
に連結される1又は2の定常ドメインを含む。哺乳類の重鎖は以下の型、α、δ、ε、γ
又はμの1つである。各軽鎖も重鎖の1つに共有結合する。たとえば、2本の重鎖及び重
鎖と軽鎖が鎖間ジスルフィド結合によって及び非共有相互作用によって一緒に保持される
。鎖間ジスルフィド結合の数は抗体の様々な型の間で変化することができる。各鎖はN末
端可変領域(それぞれが長さ約110アミノ酸であるV又はV)及びC末端にて1以
上の定常ドメインを有する。軽鎖の定常ドメイン(長さ約110アミノ酸であるC)は
、重鎖の第1定常ドメイン(長さ330〜440アミノ酸であるC1)と並び、ジスル
フィド結合する。軽鎖可変領域は重鎖可変領域と並ぶ。抗体の重鎖は2以上の追加のC
ドメイン(たとえば、C2、C3等)を含むことができ、C1とC2の定常ドメ
インの間でヒンジ領域を含むことができる。抗体は、任意の型(たとえば、IgG、Ig
E、IgM、IgD、IgA、及びIgY)、クラス(たとえば、IgG、IgG
IgG、IgG、IgA及びIgA)又はサブクラスであることができる。一実
施例では、抗体はネズミ類(マウス又はラット)の抗体又は霊長類(たとえば、ヒト)の
抗体である。一実施例では、抗体重鎖はC末端のリジン残基を失っている。一実施例では
、抗体はヒト化され、類似ヒト化され、キメラであり、CDR移植され、又は脱免疫化さ
れる。
用語「完全長抗体」、「インタクトな抗体」又は「全抗体」は相互交換可能に使用され
て抗体の抗原結合断片とは対照的に実質的にインタクトな形態での抗体を指す。具体的に
は、全抗体はFc領域を含む重鎖及び軽鎖を持つものを含む。定常領域は野生型配列の定
常ドメイン(たとえば、ヒト野生型配列の定常ドメイン)であってもよく又はそのアミノ
酸配列の変異体であってもよい。
本明細書で使用されるとき、「可変領域」は、抗原に特異的に結合することが可能であ
る本明細書で定義される抗体の軽鎖及び/又は重鎖の部分を指し、相補性決定領域(CD
R)、すなわち、CDR1、CDR2及びCDR3、及びフレームワーク領域(FR)の
アミノ酸配列を含む。たとえば、可変領域は、3つのCDRと共に3又は4のFR(たと
えば、FR1、FR2、FR3及び任意でFR4)を含む。Vは重鎖の可変領域を指す
。Vは軽鎖の可変領域を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「相補性決定領域」(同義語、CDR、すなわち、C
DR1、CDR2及びCDR3)は、その存在が特異的な抗原結合への主要な寄与因子で
ある抗体可変領域のアミノ酸残基を指す。各可変領域ドメイン(V又はV)はCDR
1、CDR2及びCDR3として同定された3つのCDRを通常有する。一実施例では、
CDR及びFRに割り当てられるアミノ酸の位置はKabat Sequences o
f Proteins of Immunological Interest,Nat
ional Institutes of Health,Bethesda,Md.,
1987及び1991(本明細書では「Kabatの番号付け方式」とも呼ばれる)に従
って定義される。別の実施例では、CDR及びFRに割り当てられるアミノ酸の位置は向
上させたChothia番号付けスキーム(http://www.bioinfo.o
rg.uk/mdex.html)に従って定義される。Kabatの番号付け方式に従
って、VのFR及びCDRは以下:残基1〜30(FR1)、31〜35(CDR1)
、36〜49(FR2)、50〜65(CDR2)、66〜94(FR3)、95〜10
2(CDR3)及び103〜113(FR4)のように位置づけられる。Kabatの番
号付け方式に従って、VのFR及びCDRは以下:残基1〜23(FR1)、24〜3
4(CDR1)、35〜49(FR2)、50〜56(CDR2)、57〜88(FR3
)、89〜97(CDR3)及び98〜107(FR4)のように位置づけられる。本開
示は、Kabatの番号付け方式によって定義されるFR及びCDRに限定されず、Ch
othia及びLesk、J.Mol.Biol.196:901−917,1987;
Chothiaら,Nature、342:877−883,1989;及び/又はAl
Lazikaniら,J.Mol.Biol.273:927−948,1997の正準
番号付け方式;Honnegher及びPlukthun、J.Mol.Biol.30
9:657−670,2001の番号付け方式;又はGiudicelliら,Nucl
eic Acids Res.25:206−211 1997で考察されたIMGT方
式を含むあらゆる番号付け方式を包含する。一実施例では、CDRはKabatの番号付
け方式に従って定義される。任意で、Kabatの番号付け方式に従った重鎖CDR2は
、本明細書で列記される5つのC末端アミノ酸を含まず、又はこれらのアミノ酸のいずれ
か1以上が天然に存在する別のアミノ酸で置換される。この点で、Padlanら,FA
SEB J.,9:133−139,1995は、重鎖CDR2の5つのC末端アミノ酸
が抗原結合に一般に関与しないことを立証した。
「フレームワーク領域」(FR)はCDR残基以外の可変領域残基である。
本明細書で使用されるとき、用語「Fv」は、複数のポリペプチドで構成されようと単
一のポリペプチドで構成されようと、VとVが会合し、抗原結合ドメインを有する複
合体を形成する、すなわち、抗原に特異的に結合することが可能である任意のタンパク質
を意味するように解釈されるべきである。抗原結合ドメインを形成するVとVは単一
のポリペプチド鎖又は異なるポリペプチド鎖中にあることができる。さらに、本開示のF
vは(ならびに本開示の任意のタンパク質は)、同一の抗原を結合してもよく又は結合し
なくてもよい複数の抗原結合ドメインを有し得る。この用語は抗体に直接由来する断片な
らびに組換え手段を用いて作出したそのような断片に相当するタンパク質を包含するよう
に理解されるべきである。一部の実施例では、Vは重鎖定常ドメイン(C)1に連結
されない及び/又はVは軽鎖定常ドメイン(C)に連結されない。ポリペプチドを含
有する例となるFv又はタンパク質には、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)断片
、scFv、二重特異性抗体、三重特異性抗体、四重特異性抗体、又はさらに高次の複合
体、又はその定常領域若しくは定常ドメイン、たとえば、C2若しくはC3ドメイン
に連結された前述のもののいずれか、たとえば、ミニ抗体が挙げられる。「Fab断片」
は免疫グロブリンの一価の抗原結合断片から成り、酵素パパインによる全抗体の消化によ
って作出されてインタクトな軽鎖と重鎖の部分から成る断片を得ることができ、又は組換
え手段を用いて作出することができる。抗体の「Fab’断片」は、全抗体をペプシンで
処理し、その後還元することによって得ることができ、インタクトな軽鎖とVを含む重
鎖の部分と単一の定常ドメインとから成る分子が得られる。この方法で処理した抗体当た
り2つのFab’断片が得られる。Fab’断片は組換え手段によっても作出することが
できる。抗体のF(ab’)2断片は、2つのジスルフィド結合によって一緒に保持され
る2つのFab’断片の二量体から成り、酵素ペプシンで全抗体分子を処理し、その後還
元することなく得られる。Fab断片は、たとえば、ロイシンジッパー又はC3ドメ
インを用いて連結された2つのFab断片を含む組換え断片である。「単鎖Fv」又は「
scFv」は、軽鎖の可変領域と重鎖の可変領域が好適な柔軟なポリペプチドリンカーに
よって共有結合する抗体の可変領域断片(Fv)を含有する組換え分子である。
本明細書で使用されるとき、IL−11Rα結合タンパク質又はその抗原結合ドメイン
の抗体との相互作用に関連した用語「結合する」は、相互作用が抗原上の特定の構造(た
とえば、抗原決定基又はエピトープ)の存在に依存することを意味する。たとえば、抗体
はタンパク質を一般的にではなく、特定のタンパク質の構造を認識し、それに結合する。
抗体がエピトープ「A」に結合するのであれば、標識された「A」及びタンパク質を含有
する反応物におけるエピトープ「A」を含む分子(又は遊離の非標識の「A」)の存在は
抗体に結合する標識された「A」の量を減らすであろう。
本明細書で使用されるとき、用語「特異的に結合する(specifically b
inds)」又は「特異的に結合する(binds specifically)」は、
本開示のIL−11Rα結合タンパク質が、代わりの抗原又は細胞よりも頻繁に、迅速に
、長い時間及び/又は大きな親和性で特定の抗原又は特定の抗原を発現している細胞と反
応する又は会合することを意味するように解釈されるべきである。たとえば、IL−11
Rα結合タンパク質は、他のインターロイキン受容体又は多反応性の天然抗体(すなわち
、ヒトにて自然に見いだされる種々の抗原を結合することが知られる天然に存在する抗体
)によって一般に認識される抗原よりも著しく大きな親和性で(たとえば、1.5倍又は
2倍又は5倍又は10倍又は20倍又は40倍又は60倍又は80倍〜100倍又は15
0倍又は200倍)IL−11Rα(たとえば、hIL−11Rα又はその領域を含むポ
リペプチド、たとえば、配列番号3又は85のポリペプチド)に結合する。本開示の実施
例では、配列番号95で示される配列を含む配列番号3の変異体形態よりも少なくとも1
.5倍又は2倍(たとえば、5倍又は10倍又は20倍又は50倍又は100倍又は20
0倍)大きな親和性でhIL−11Rα又はその領域を含むポリペプチド(たとえば、h
IL−11Rαの細胞外領域)又は配列番号3又は85で示される配列のポリペプチドの
一形態に「特異的に結合する」IL−11Rα結合タンパク質。一般に、しかし、必ずし
もそうではないが、結合への参照は特定の結合を意味し、各用語は他の用語に対して明白
な支持を提供すると理解されるべきである。
本明細書で使用されるとき、用語「検出可能に結合しない」は、IL−11Rα結合タ
ンパク質、たとえば、抗体がバックグランドを10%又は8%又は6%又は5%未満上回
るレベルで候補抗原に結合することを意味するように理解されるべきである。バックグラ
ンドは、タンパク質の非存在下及び/又は陰性対照タンパク質(たとえば、アイソタイプ
対照抗体)の存在下で検出される結合シグナルのレベル及び/又は陰性対照抗原の存在下
で検出される結合のレベルであることができる。結合のレベルは、IL−11Rα結合タ
ンパク質が固定化され、抗原と接触するバイオセンサー解析(たとえば、Biacore
)を用いて検出される。
本明細書で使用されるとき、用語「有意に結合しない」は、本開示のIL−11Rα結
合タンパク質のポリペプチドへの結合のレベルが、バックグランド、たとえば、IL−1
1Rα結合タンパク質の非存在下及び/又は陰性対照タンパク質(たとえば、アイソタイ
プ対照抗体)の存在下で検出される結合シグナルのレベル及び/又は陰性対照ポリペプチ
ドの存在下で検出される結合のレベルより統計的に有意に高くないことを意味するように
理解されるべきである。結合のレベルは、IL−11Rα結合タンパク質が固定化され、
抗原と接触するバイオセンサー解析(たとえば、Biacore)を用いて検出される。
本明細書で使用されるとき、抗原に関して「低下した結合」又は「より低いレベルでの
結合」を参照する語句は、IL−11Rα結合タンパク質、たとえば、抗体が、対照エピ
トープ又は抗原(たとえば、配列番号3)よりも少なくとも約1.5倍又は2倍又は5倍
又は10倍又は20倍又は50倍又は100倍又は200倍低い親和性で抗原(たとえば
、配列番号95で示される配列を含む変異体など、本明細書で記載される配列番号3の変
異体)に結合することを意味するように理解されるべきである。
IL−11Rα結合タンパク質又は抗体は、別のポリペプチドに対するタンパク質又は
抗体の解離定数(K)より低いKでポリペプチドを結合するのであれば、そのポリペ
プチドに「優先的に結合する」と見なされ得る。一実施例では、IL−11Rα結合タン
パク質又は抗体は、別のポリペプチドに対するタンパク質又は抗体のKより少なくとも
約1.5倍又は2倍又は5倍又は10倍又は20倍又は50倍又は100倍又は200倍
大きい親和性(すなわち、K)でポリペプチドを結合するのであれば、そのポリペプチ
ドに「優先的に結合する」と見なされる。
本明細書で使用されるとき、用語「hIL−11Rα及びcynoIL−11Rα’’
に結合することが可能である」は、IL−11Rα結合タンパク質がhIL−11Rα及
びcynoIL−11Rαと交差反応する、すなわち、いずれかのタンパク質に結合する
ことを意味するように理解されるであろう。
明確化の目的で及び本明細書の例示される主題に基づいて技量のある熟練者に明らかで
あるように、本明細書における「親和性」への参照はタンパク質又は抗体のKへの参照
である。
明確化の目的で及び本明細書の記載に基づいて技量のある熟練者に明らかであるように
、「少なくとも約 の親和性」への参照は、親和性(又はK)が引用された値以上であ
る(すなわち、親和性として引用された値がより低い)、すなわち、2nMの親和性は3
nMの親和性より大きいことを意味するように理解されるであろう。言い方を変えれば、
この用語はXが本明細書で引用される値である「X以下の親和性」であり得る。
「少なくとも約 のIC50」は、IC50が引用された値以下である(すなわち、I
50として引用された値はより低い)、すなわち、2μg/mlのIC50は1μg/
mlのIC50より大きいことを意味するように理解されるであろう。言い方を変えれば
、この用語はXが本明細書で引用される値である「X以下のIC50」であり得る。
本明細書で使用されるとき、用語「エピトープ」(同義語「抗原決定基」)は、抗体の
抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質が結合するIL−11Rαの領域
を意味するように理解されるべきである。この用語は、IL−11Rα結合タンパク質が
接触する特定の残基又は構造に必ずしも限定されない。たとえば、この用語には、IL−
11Rα結合タンパク質が接触するアミノ酸にわたる領域及びこの領域の外側の5〜10
(以上)又は2〜5又は1〜3のアミノ酸が含まれる。一部の実施例では、エピトープは
、IL−11Rα結合タンパク質が折り畳まれる場合、すなわち、「立体構造エピトープ
」である場合、互いに密接に位置する一連の不連続なアミノ酸を含む。技量のある熟練者
は用語「エピトープ」がペプチド又はポリペプチドに限定されないことにも気づくであろ
う。たとえば、用語「エピトープ」には、たとえば、糖側鎖、ホスホリル側鎖又はスルホ
ニル側鎖などの分子の化学的に活性のある表面のグループ分けが含まれ、ある特定の実施
例では、特定の三次元構造特性及び/又は特定の荷電特性を有し得る。
用語「競合的に阻害する」は、本開示のIL−11Rα結合タンパク質(又はその抗原
結合ドメイン)が、引用された抗体又はIL−11Rα結合タンパク質のIL−11Rα
、たとえば、hIL−11Rαへの結合を減らす又は妨げることを意味するように理解さ
れるべきである。これは、同一の又は重複するエピトープへのIL−11Rα結合タンパ
ク質(又は抗原結合ドメイン)及び抗体の結合により得る。IL−11Rα結合タンパク
質は抗体の結合を完全に阻害する必要はなく、むしろ、統計的に有意な量、たとえば、少
なくとも約10%又は20%又は30%又は40%又は50%又は60%又は70%又は
80%又は90%又は95%結合を減らしさえすれば十分であることが前述から明らかで
あろう。好ましくは、IL−11Rα結合タンパク質は、抗体の結合を少なくとも約30
%、さらに好ましくは少なくとも約50%、さらに好ましくは少なくとも約70%、一層
さらに好ましくは少なくとも約75%、一層さらに好ましくは少なくとも約80%又は8
5%、及び一層さらに好ましくは少なくとも約90%減らす。結合の競合阻害を測定する
方法は当該技術で既知であり、及び/又は本明細書で記載される。たとえば、抗体は、I
L−11Rα結合タンパク質の存在下又は非存在下でIL−11Rαに暴露される。IL
−11Rα結合タンパク質の非存在下よりもIL−11Rα結合タンパク質の存在下で結
合する抗体が少ないのであれば、タンパク質は抗体の結合を競合的に阻害すると見なされ
る。一実施例では、競合阻害は立体障害によらない。
2つのエピトープの文脈での「重複」は、1つのエピトープに結合するIL−11Rα
結合タンパク質(又はその抗原結合ドメイン)が他方のエピトープに結合するIL−11
Rα結合タンパク質(又は抗原結合ドメイン)の結合を競合的に阻害することを可能にす
る十分な数のアミノ酸残基を2つのエピトープが共有することを意味するように解釈され
るべきである。たとえば、「重複する」エピトープは少なくとも1又は2又は3又は4又
は5又は6又は7又は8又は9又は20のアミノ酸を共有する。
本明細書で使用されるとき、用語「中和する」は、タンパク質が細胞にてIL−11R
αを介したIL−11が介在するシグナル伝達を阻止する、低減する又は妨害することが
可能であることを意味するように解釈されるべきである。中和を測定する方法は当該技術
で既知であり、及び/又は本明細書で記載される。
本明細書で使用されるとき、用語「疾患」(condition)は正常機能の崩壊又は妨害を指
し、任意の特定の疾患に限定されず、疾患(disease)又は障害を含むであろう。
本明細書で使用されるとき、「IL−11が関連する疾患」は過剰なIL−11又はI
L−11を発現する細胞又はIL−11の投与が原因で生じる又はそれに関連する任意の
疾患を指す。技量のある熟練者はそのような疾患を容易に判定することができるであろう
。例となる疾患は本明細書で記載される。
本明細書で使用されるとき、用語「予防すること」、「予防する」又は「予防」には、
本開示のIL−11Rα結合タンパク質を投与し、それによって疾患の少なくとも1つの
症状の発症を止める又は妨げることが含まれる。この用語はまた再発を防ぐ又は妨げるた
めの寛解中の対象の治療も包含する。
本明細書で使用されるとき、用語「治療すること」、「治療する」又は「治療」には、
本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質を投与し、それによって特定の疾患
又は疾患の少なくとも1つの症状を軽減する又は排除することが含まれる。
本明細書で使用されるとき、用語「対象」はヒト、たとえば、哺乳類を含む任意の動物
を意味するように解釈されるべきである。例となる対象にはヒト及び非ヒト霊長類が挙げ
られるが、これらに限定されない。たとえば、対象はヒトである。
抗体
一実施例では、任意の例に従って本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質
は抗体である。
抗体を生成する方法は当該技術で既知であり、及び/又はHarlow及びLane(
編者)、Antibodies:A Laboratory Manual,Cold
Spring Harbor Laboratory,(1988)にて記載されている
。一般に、そのような方法では、任意の好適な又は望ましい担体、アジュバント又は薬学
上許容可能な賦形剤と共に処方されたIL−11Rα(たとえば、hIL−11Rα)又
はその領域(たとえば、細胞外領域)又はその免疫原性断片又はエピトープ又はそれ(す
なわち、免疫原)を発現している若しくは提示している細胞を非ヒト動物、たとえば、マ
ウス、ニワトリ、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ウマ、ウシ、ヤギ又はブタに投与
する。免疫原が鼻内に、筋肉内に、皮下に、静脈内に、皮内に、腹腔内に又は他の既知の
経路によって投与され得る。
免疫後、種々の時点で免疫された動物の血液を採取することによってポリクローナル抗
体の産生をモニターし得る。必要に応じて1以上のさらなる免疫を行い、所望の抗体力価
を達成する。好適な力価が達成されるまで追加免疫と力価測定の過程を繰り返す。所望の
レベルの免疫原性が得られると、免疫された動物から採血し、血清を単離し、保存する及
び/又は動物を用いてモノクローナル抗体(mAb)を生成する。
モノクローナル抗体は本開示によって企図される抗体の例となる形態の1つである。用
語「モノクローナル抗体」又は「mAb」は同一抗原、たとえば、抗原内の同一エピトー
プに結合することが可能である均質な抗体集団を指す。この用語は抗体の供給源又はそれ
を作製する方法に関して限定されるようには意図されない。
mAbの作出については、多数の既知の技法のいずれか1つ、たとえば、米国特許第4
196265号又は上記Harlow及びLane(1988)上記にて例示された手順
を使用し得る。
たとえば、抗体産生細胞を刺激するのに十分な条件下で好適な動物を免疫原で免疫する
。ウサギ、マウス及びラット等の齧歯類は例となる動物である。ヒトの抗体を発現し、た
とえば、マウスの抗体を発現しないように遺伝子操作したマウスを用いて本開示の抗体を
生成することもできる(たとえば、国際公開第2002/066630号にて記載された
ように)。
免疫に続いて、抗体を産生する潜在力のある体細胞、特にBリンパ球(B細胞)をmA
b生成プロトコールでの使用のために選択する。これらの細胞は脾臓、扁桃腺、若しくは
リンパ節の生検から又は末梢血試料から得られ得る。次いで、免疫原で免疫した動物と同
じ種に一般に由来する不死の骨髄腫細胞の細胞と免疫した動物に由来するB細胞を融合す
る。
組織培養培地にてヌクレオチドのデノボ合成を阻止する剤を含む選択培地における培養
によってハイブリッドを増幅させる。例となる剤はアミノプテリン、メソトレキセート及
びアザセリンである。
たとえば、フローサイトメトリー及び/又は免疫組織化学及び/又は免疫アッセイ(た
とえば、放射性免疫アッセイ、酵素免疫アッセイ、細胞傷害性アッセイ、プラークアッセ
イ、ドット免疫アッセイ等)などの、抗体の特異性及び/又は力価についての機能的な選
択に増幅したハイブリッドを供する。
或いは、ABL−MYC技術(NeoClone,Madison WI 53713
,USA)を用いてmAbを分泌する細胞を作出する(たとえば、Largaespada
ら,J.Immunol.Methods.197:85−95,1996にて記載され
たように)。
ディスプレイライブラリ、たとえば、米国特許第6300064号及び/又は米国特許
第5885793号にて記載されたようなファージディスプレイライブラリをスクリーニ
ングすることによって抗体を作出する又は単離することができる。たとえば、本発明者ら
はファージディスプレイライブラリからヒト抗体を完全に単離している。
本明細書で記載されるように、hIL−11Rαを結合する本開示の一部のIL−11
Rα結合タンパク質はcynoIL−11Rαと交差反応し、及び/又はhIL−11R
αの一部の変異体形態又は変異させたhIL−11Rαの領域を含むポリペプチドに結合
し、及び/又は他には結合しない。これらの特徴は抗体又はIL−11Rα結合タンパク
質の生成にて使用することができる。
たとえば、配列番号3を含むポリペプチドでファージディスプレイライブラリをスクリ
ーニングしてそれに結合するタンパク質を同定する。次いでIL−11Rα結合タンパク
質が検出可能に結合しないポリペプチドの変異体形態(たとえば、配列番号1の117位
に相当する位置でのバリンがグルタミン酸で置換される(たとえば、配列番号95の配列
を含む))を用いて、交差反応性のタンパク質を取り除き、及び/又はIL−11Rα結
合タンパク質が結合すべきであるポリペプチドの変異体形態(たとえば、配列番号97、
98又は99の配列を含む)を用いて正しく交差反応するタンパク質を単離する。非ヒト
哺乳類の免疫についてのスクリーニング方法も前述に基づいて考案することができる。
別の実施例では、ファージディスプレイライブラリをスクリーニングし、又は動物をc
ynoIL−11Rαの細胞外ドメイン(又は配列番号1のアミノ酸23〜215又は1
10〜215に相当する領域)を含むポリペプチドで免疫し、同定されたIL−11Rα
結合タンパク質及び/又は抗体をスクリーニングしてhIL−11Rα又は配列番号3及
び/又は85のポリペプチドと交差反応するものを同定する。
さらなる実施例では、IL−11Rα又はその細胞外領域(任意で8E2または8D1
0又は8E4が結合する変異体形態)を前述の抗体の1つと接触させる。次いでファージ
ディスプレイライブラリをIL−11Rα又は領域と接触させ、結合について抗体と競合
することができるタンパク質を発現しているファージを選択する。
その上さらなる実施例では、hIL−11Rαに由来する対象エピトープが対応するマ
ウスの配列について置換される、たとえば、マウスIL−11Rαを含むキメラタンパク
質。次いでこのキメラタンパク質を用いて(マウスのタンパク質に対しては免疫応答を誘
導しそうにない)マウスを免疫する及び/又はファージディスプレイライブラリをスクリ
ーニングする。次いで得られた抗体/タンパク質をスクリーニングしてhIL−11Rα
に(特に対象エピトープで)結合するが、マウスIL−11Rαには結合しないものを同
定する。
本開示の抗体は合成抗体であり得る。たとえば、抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒ
ト抗体、類似ヒト化抗体、霊長類化抗体又は脱免疫化抗体である。
脱免疫化した、キメラの、CDR移植した、ヒト化した、類似ヒト化した、霊長類化した
、ヒトの及び複合のIL−11Rα結合タンパク質
本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、ヒト抗体に由来するFRに移植された又は
挿入された非ヒト種(たとえば、マウス又はラット又は非ヒト霊長類)に由来する抗体の
CDRを含む、又は別の型の抗体(たとえば、別の型のヒト抗体)に由来するFRに移植
された又は挿入された或る型の抗体(或る型のヒト抗体)に由来する抗体のCDRを含む
CDRが移植されたタンパク質であり得る。この用語は、たとえば、1以上のCDRが移
植された可変領域、及び1以上の、たとえば、ヒト可変領域、キメラ可変領域、類似ヒト
化可変領域、又は霊長類化可変領域を含む複合IL−11Rα結合タンパク質も包含する
本開示のIL−11Rα結合タンパク質はヒト化タンパク質であり得る。
用語「ヒト化タンパク質」は、ヒト抗体に由来するFRに移植された又は挿入された非
ヒト種(たとえば、マウス又はラット又は非ヒト霊長類)に由来する抗体のCDRを含む
ヒト様可変領域を含むタンパク質を指すように理解されるべきである(この型の抗体は「
CDR移植抗体」の部類の範囲内に入る)。ヒト化IL−11Rα結合タンパク質はまた
、ヒトタンパク質の1以上の残基が1以上のアミノ酸置換によって修飾される及び/又は
ヒトタンパク質の1以上のFR残基が対応する非ヒトの残基によって置き換えられるタン
パク質も含む。ヒト化タンパク質はまたヒト抗体にも非ヒト抗体にも見いだされない残基
も含み得る。タンパク質の任意の追加の領域(たとえば、Fc領域)は一般にヒトである
。ヒト化は、当該技術で既知方法、たとえば、米国特許第5225539号、米国特許第
6054297号、米国特許第7566771号又は米国特許第5585089号を用い
て実施することができる。用語「ヒト化タンパク質」は、たとえば、米国特許第7732
578号にて記載されたような超ヒト化タンパク質も包含する。この用語はまた、たとえ
ば、1以上のヒト化可変領域、及び1以上の、たとえば、ヒト可変領域、キメラ可変領域
、類似ヒト化可変領域、又は霊長類化可変領域を含む複合タンパク質も包含する。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質はヒトIL−11Rα結合タンパク質であり得
る。用語「ヒトタンパク質」は本明細書で使用されるとき、ヒトにて、たとえば、ヒトの
生殖細胞系列又は体細胞にて見いだされる抗体の可変領域及び任意で定常領域を有する、
又はそのような領域を用いて作出されたライブラリに由来するタンパク質を指す。「ヒト
」タンパク質は、ヒト配列によってコードされないアミノ酸残基、たとえば、試験管内に
おける無作為の又は部位特異的な変異誘発によって導入される突然変異(特に、タンパク
質の少数の残基、たとえば、タンパク質の残基の1、2、3、4、又は5における保存的
な置換又は突然変異が関与する突然変異)を含むことができる。これらの「ヒトタンパク
質」は必ずしもヒトの免疫応答の結果として生成される必要はなく、むしろ、それらは、
組換え手段(たとえば、ファージディスプレイライブラリをスクリーニングすること)を
用いて、及び/又はヒト抗体の定常領域及び/又は可変領域をコードする核酸を含むトラ
ンスジェニック動物(たとえば、マウス)によって、及び/又はガイド選択(たとえば、
米国特許第5565332号にて記載されたように)を用いて生成することができる。こ
の用語はまた、そのような抗体の親和性成熟した形態も包含する。本開示の目的では、ヒ
トタンパク質は、ヒト抗体に由来するFRを含む、又はヒトFRのコンセンサス配列に由
来する配列を含むFRを含む、及びCDRの1以上が米国特許第6300064号及び/
又は米国特許第6248516号にて記載されたように無作為又は半無作為であるタンパ
ク質を含むとも見なされるであろう。
例となるヒトIL−11Rα結合タンパク質は以下の対の可変領域を含む抗体である:
(i)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV
(ii)配列番号38で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(iii)配列番号39で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(iv)配列番号40で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(v)配列番号41で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV
(vi)配列番号42で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(vii)配列番号43で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(viii)配列番号44で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(ix)配列番号45で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(x)配列番号46で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV
(xi)配列番号47で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xii)配列番号48で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xiii)配列番号49で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xiv)配列番号50で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xv)配列番号51で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xvi)配列番号52で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xvii)配列番号53で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xviii)配列番号54で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含
むV
(xix)配列番号55で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xx)配列番号56で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xxi)配列番号57で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xxii)配列番号58で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxiii)配列番号59で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含
むV
(xxiv)配列番号60で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxv)配列番号61で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xxvi)配列番号62で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxvii)配列番号63で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含
むV
(xxviii)配列番号64で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を
含むV
(xxix)配列番号65で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxx)配列番号66で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含むV

(xxxi)配列番号67で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxxii)配列番号68で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含
むV
(xxxiii)配列番号69で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を
含むV
(xxxiv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含
むV
(xxxv)配列番号70で示される配列を含むVと配列番号5で示される配列を含む

(xxxvi)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号6で示される配列を含
むV
(xxxvii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号7で示される配列を
含むV
(xxxviii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号8で示される配列
を含むV
(xxxix)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号9で示される配列を含
むV
(xl)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号10で示される配列を含むV

(xli)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号11で示される配列を含む

(xlii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号12で示される配列を含
むV
(xliii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号13で示される配列を
含むV
(xliv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号14で示される配列を含
むV
(xlv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号15で示される配列を含む

(xlvi)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号16で示される配列を含
むV
(xlvii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号17で示される配列を
含むV
(xlviii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号18で示される配列
を含むV
(xlix)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号19で示される配列を含
むV
(l)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号20で示される配列を含むV

(li)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号21で示される配列を含むV

(lii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号22で示される配列を含む

(liii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号23で示される配列を含
むV
(liv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号24で示される配列を含む

(lv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号25で示される配列を含むV

(lvi)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号26で示される配列を含む

(lvii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号27で示される配列を含
むV
(lviii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号28で示される配列を
含むV
(lix)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号29で示される配列を含む

(lx)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号30で示される配列を含むV

(lxi)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号31で示される配列を含む

(lxii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号32で示される配列を含
むV
(lxiii)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号33で示される配列を
含むV;又は
(lxiv)配列番号37で示される配列を含むVと配列番号34で示される配列を含
むV
任意で、Vは重鎖定常領域、たとえば、IgG4の重鎖定常領域に連結される。一実
施例では、重鎖定常領域はC末端のリジン残基を欠く。
任意で、Vは軽鎖定常領域に連結される。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質は類似ヒト化タンパク質であり得る。用語「類
似ヒト化タンパク質」は、国際公開第2007/019620号にて記載された方法によ
って調製されるタンパク質を指す。類似ヒト化IL−11Rα結合タンパク質は、抗体の
可変領域を含み、該可変領域は、新世界霊長類の抗体の可変領域に由来するFRと非新世
界霊長類の抗体の可変領域に由来するCDRを含む。たとえば、類似ヒト化IL−11R
α結合タンパク質は抗体の可変領域を含み、該可変領域は、新世界霊長類の抗体の可変領
域に由来するFRとマウス又はラットの抗体に由来するCDRを含む。一実施例では、類
似ヒト化IL−11Rα結合タンパク質は、可変領域の一方又は双方が類似ヒト化される
IL−11Rα結合抗体である。この用語は、たとえば、1以上の類似ヒト化可変領域、
及び1以上の、たとえば、ヒト可変領域又はヒト化可変領域又はキメラ可変領域を含む複
合タンパク質も包含する。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質は霊長類化タンパク質であり得る。「霊長類化
タンパク質」は非ヒト霊長類(たとえば、カニクイザル)の免疫に続いて生成される抗体
に由来する可変領域を含む。任意で、非ヒト霊長類抗体の可変領域は、ヒトの定常領域に
連結されて霊長類化抗体を作出する。霊長類化抗体を作出する例となる方法は米国特許第
6113898号にて記載されている。この用語はまた、たとえば、1以上の霊長類化可
変領域、及び1以上の、たとえば、ヒト可変領域又はヒト化可変領域又はキメラ可変領域
を含む複合タンパク質も包含する。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質はキメラタンパク質である。用
語「キメラタンパク質」は、抗原結合ドメインが特定の種(たとえば、マウス又はラット
などのネズミ類)に由来する又は特定の抗体のクラス若しくはサブクラスに属する一方で
タンパク質の残りの部分が別の種(たとえば、ヒト又は非ヒト霊長類)に由来する又は抗
体の別のクラス若しくはサブクラスに属するタンパク質を指す。一実施例では、キメラタ
ンパク質は、非ヒト抗体(たとえば、マウス抗体)に由来するV及び/又はVを含む
キメラ抗体であり、抗体の残りの領域はヒト抗体に由来する。そのようなキメラタンパク
質の作出は当該技術で既知であり、(たとえば、米国特許第6331415号;米国特許
第5807715号;米国特許第4816567号及び米国特許第4816397号にて
記載されたような)標準の手段によって達成され得る。この用語は、たとえば、1以上の
キメラ可変領域、及び1以上の、たとえば、ヒト可変領域又はヒト化可変領域又はキメラ
可変領域を含む複合タンパク質も包含する。
本開示はまた、たとえば、国際公開第2000/34317号及び国際公開第2004
/108158号にて記載されたような脱免疫化IL−11Rα結合タンパク質も企図す
る。脱免疫した抗体及びタンパク質は1以上のエピトープ、たとえば、B細胞エピトープ
又はT細胞エピトープを排除させ(すなわち、変異させ)、それによって対象が抗体又は
タンパク質に対して免疫応答を生じる可能性を低下させる。たとえば、本開示のIL−1
1Rα結合タンパク質を解析して1以上のB又はT細胞エピトープを同定し、エピトープ
内の1以上のアミノ酸を変異させ、それによってIL−11Rα結合タンパク質の免疫原
性を低下させる。
「複合」タンパク質がVの一形態(たとえば、ヒト)及びVの別の形態(たとえば
、ヒト化)を含むことは前述の開示から技量のある熟練者に明らかであろう。本開示はV
の形態及びVの形態の組み合わせすべてを明白に包含する。
抗体結合ドメインを含有するタンパク質
単一ドメイン抗体
一部の実施例では、本開示のタンパク質は単一ドメイン抗体(用語「ドメイン抗体」又
は「dAb」と相互交換可能に使用される)である又はそれを含む。単一ドメイン抗体は
抗体の重鎖可変領域のすべて又は一部を含む1本のポリペプチド鎖である。ある特定の実
施例では、単一ドメイン抗体はヒトの単一ドメイン抗体である(Domantis,In
c.,Waltham,MA;たとえば、米国特許第6248516号を参照のこと)。
二重特異性抗体、三重特異性抗体、四重特異性抗体
一部の実施例では、本開示のタンパク質は、国際公開第98/044001号及び/又
は国際公開第94/007921号にて記載されたもののような二重特異性抗体、三重特
異性抗体、四重特異性抗体、又はさらに高次のタンパク質複合体である、又はそれを含む
たとえば、二重特異性抗体は、2本の会合したポリペプチド鎖を含むタンパク質であり
、各ポリペプチド鎖は構造V−X−V又はV−X−Vを含み、その際、Vは抗
体の軽鎖可変領域であり、Vは抗体の重鎖可変領域であり、XはVとVが1本のポ
リペプチド鎖で会合する(又はFvを形成する)ことができるのに不十分な残基を含むリ
ンカーであり、又は存在せず、1本のポリペプチド鎖のVは他方のポリペプチド鎖のV
に結合して1以上の抗原を特異的に結合することが可能である抗原結合ドメインを形成
し、すなわち、Fv分子を形成する。V及びVは各ポリペプチド鎖で同一であること
ができ、又はV及びVは二重特異性抗体(すなわち、異なる特異性を有する2つのF
vを含む)を形成するように各ポリペプチド鎖で異なることができる。
単鎖Fv(scFv)
技量のある熟練者は、scFvが1本のポリペプチド鎖にてV領域とV領域を含み
、且つ抗原結合のための所望の構造をscFvが形成するのを可能にするVとVの間
でのポリペプチドリンカー(すなわち、互いに会合してFvを形成する1本のポリペプチ
ド鎖のVとVのための)を含むことに気付くであろう。たとえば、リンカーは、12
を上回るアミノ酸残基を含み、scFvのためのさらに好都合なリンカーの1つは(Gl
Ser)である。
本開示はまた、単一のシステイン残基がVのFR又はVのFRに導入され、ジスル
フィド結合によってシステイン残基が連結されて安定なFvを得る、ジスルフィドが安定
化するFv(又はdiFv又はdsFv)も企図する。
代わりに又はさらに、本開示は、二量体scFv、すなわち、非共有結合又は共有結合
によって、たとえば、ロイシンジッパードメイン(たとえば、Fos又はJunに由来す
る)によって連結される2つのscFv分子を含むタンパク質を包含する。或いは、たと
えば、米国特許第20060263367号にて記載されたように2つのscFvは双方
のscFvが形成し、抗原に結合するのを可能にするのに十分な長さのペプチドリンカー
によって連結される。
重鎖抗体
重鎖抗体は、それらが重鎖を含むが、軽鎖を含まない限りにおいて抗体の多数の他の形
態とは構造的に異なる。従って、これらの抗体は「重鎖のみの抗体」とも呼ばれる。重鎖
抗体は、たとえば、ラクダ科動物及び軟骨魚類(IgNARとも呼ばれる)にて見いださ
れる。
天然に存在する重鎖抗体に存在する可変領域は、従来の4本鎖抗体に存在する重鎖可変
領域(「Vドメイン」と呼ばれる)から及び従来の4本鎖抗体に存在する軽鎖可変領域
(「Vドメイン」と呼ばれる)から区別するために、一般にラクダ科動物の抗体では「
HHドメイン」と呼ばれ、IgNARではV−NARと呼ばれる。
ラクダ科動物に由来する重鎖抗体及びその可変領域及びその生成及び/又は単離及び/
又は使用の方法の一般的な記載はとりわけ、以下の参照文献国際公開第94/04678
号、国際公開第97/49805号及び国際公開第97/49805号にて見いだされる
軟骨魚類に由来する重鎖抗体及びその可変領域及びその生成及び/又は単離及び/又は
使用の方法の一般的な記載はとりわけ、国際公開第2005/118629号にて見いだ
される。
他の抗体及びその抗原結合ドメインを含むタンパク質
本開示は、たとえば、
(i)米国特許第5731168号にて記載されたような「カギとカギ穴」二重特異性タ
ンパク質;
(ii)たとえば、米国特許第4676980号にて記載されたようなヘテロ複合体タン
パク質;
(iii)たとえば、米国特許第4676980号にて記載されたような化学的架橋剤を
用いて作出されるヘテロ複合体タンパク質;及び
(iv)Fab(たとえば、EP19930302894にて記載されたような)
のような他の抗体及びその抗原結合ドメインを含むタンパク質も企図する。
タンパク質への突然変異
本開示はまた、本明細書で開示される配列に対して少なくとも80%の同一性を有する
IL−11Rα結合タンパク質又はそれをコードする核酸も提供する。一実施例では、本
開示のIL−11Rα結合タンパク質又は核酸は、本明細書で開示される配列に対して少
なくとも約85%又は90%又は95%又は97%又は98%又は99%同一の配列を含
み、該タンパク質は任意の例に従って本明細書で記載されるようなIL−11Rαに特異
的に結合する。
代わりに又はさらに、IL−11Rα結合タンパク質は、任意の例に従って本明細書で
記載されるようなV又はVのCDRに対して少なくとも約80%又は約85%又は9
0%又は95%又は97%又は98%又は99%同一のCDR(たとえば、3つのCDR
)を含み、該タンパク質は任意の例に従って本明細書で記載されるようなIL−11Rα
に特異的に結合することが可能である。この点で本発明者らは、そのCDR内に多様な配
列を有する多数の抗体を作出してきた。タンパク質のIL−11Rαへの結合を測定する
方法は本明細書で記載される。
たとえば、本発明者らは、Kabatの番号付け方式に従ってそのHCDR1(及び任
意でHCDR1に対してN末端のアミノ酸)にて少なくとも40%の同一性を共有するI
L−11Rα結合タンパク質の群、及びそのHCDR1にて80%の同一性を共有するタ
ンパク質の別の亜群を同定している。
本発明者らはまた、Kabatの番号付け方式に従ってそのHCDR2にて77%の同
一性を共有するIL−11Rα結合タンパク質のクラス、及びKabatの番号付け方式
に従ってそのHCDR2にて少なくとも約82%の同一性を共有するIL−11Rα結合
タンパク質のサブクラスも同定している。
本明細書で考察されるように、重鎖CDR2の5つのC末端残基を保存的な又は非保存
的なアミノ酸置換に変異させることができる(残基の31%)(Padlanら,FAS
EB J.9:133−139,1995)ことも当該技術で既知である。従って、タン
パク質は本明細書で開示される重鎖CDR2配列に対して少なくとも約47%の同一性を
有するCDR2を含むことができる。
たとえば、本発明者らは、Kabatの番号付け方式に従ってそのHCDR3にて少な
くとも約44%の同一性を共有するIL−11Rα結合タンパク質の群を同定している。
たとえば、本発明者らは、機能を喪失しないで置換することができる又は機能の改善を
生じる配列番号37で示される配列を含むVにて幾つかの残基を同定している。一実施
例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べて1〜11の間でのアミノ
酸置換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べて1又は
2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11のアミノ酸置換を含む
。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べて3のアミノ酸置換を
含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べて4のアミノ酸置
換を含む。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べてCDR3にて1
〜4の間でのアミノ酸置換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号
37と比べて1又は2又は3又は4のアミノ酸置換を含む。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号37と比べてCDR2にて1
〜3の間でのアミノ酸置換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号
37と比べてCDR3にて1又は2又は3のアミノ酸置換を含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の54位にてトリプトファンを少なくとも
含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の56位にてスレオニンを少なくとも含む
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の57位にてアスパラギン酸を少なくとも
含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の57位にてトリプトファンを少なくとも
含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の57位にてロイシンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の99位にてプロリンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の100位にてグルタミン酸を少なくとも
含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の100位にてロイシンを少なくとも含む
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の101位にてアスパラギン酸を少なくと
も含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の104位にてロイシンを少なくとも含む
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は配列番号37の104位にてアルギニンを少なくとも含
む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は、それぞれ配列番号37に関して54位にてトリプトフ
ァン、56位にてアスパラギン酸及び57位にてロイシンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は、それぞれ配列番号37に関して54位にてトリプトフ
ァン、56位にてアスパラギン酸及び57位にてロイシンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は、それぞれ配列番号37に関して54位にてトリプトフ
ァン、56位にてスレオニン及び57位にてロイシンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は、それぞれ配列番号37に関して99位にてプロリン、
100位にてロイシン、101位にてアスパラギン酸及び104位にてロイシンを少なく
とも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号37で示される配列
の変異体を含み、変異体の配列は、それぞれ配列番号37に関して99位にてプロリン、
100位にてロイシン、101位にてアスパラギン酸及び104位にてアルギニンを少な
くとも含む。
たとえば、本発明者らは、Kabatの番号付け方式に従ってそのLCDR1にて少な
くとも45%の同一性を共有するIL−11Rα結合タンパク質の群、及びそのLCDR
1にて約54%の同一性を共有するタンパク質の別の亜群を同定している。
本発明者らはまた、Kabatの番号付け方式に従ってそのLCDR3にて少なくとも
約55%又は56%の同一性を共有するIL−11Rα結合タンパク質のクラスも同定し
ている。
たとえば、本発明者らは、機能を喪失しないで置換することができる又は機能の改善を
生じる配列番号5で示される配列を含むVにて幾つかの残基を同定している。一実施例
では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べて1〜11の間でのアミノ酸置
換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べて1又は2又は
3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11のアミノ酸置換を含む。たと
えば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べて3のアミノ酸置換を含む。た
とえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べて4のアミノ酸置換を含む。
たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べて5のアミノ酸置換を含む
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べてCDR3にて1〜
4の間でのアミノ酸置換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5
と比べてCDR3にて1又は2又は3又は4のアミノ酸置換を含む。
一実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5と比べてCDR1にて1〜
5の間でのアミノ酸置換を含む。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は配列番号5
と比べてCDR3にて1又は2又は3又は4又は5のアミノ酸置換を含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の29位でバリンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の30位でアスパラギン酸を少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の31位でリジンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の33位でバリンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の34位でグルタミン酸を少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の91位でアラニンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の91位でヒスチジンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の91位でグルタミン酸を少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の93位でアスパラギン酸を少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の93位でフェニルアラニンを少なくとも含む
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の93位でセリンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列は配列番号5の94位でグルタミンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して29位でバリン、30位で
アスパラギン酸、31位でリジン、33位でバリン及び34位でグルタミン酸を少なくと
も含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して91位でアラニン、92位
でグルタミン酸、93位でアスパラギン酸及び94位でグルタミンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して91位でヒスチジン、92
位でグルタミン酸、93位でフェニルアラニン及び94位でグルタミンを少なくとも含む
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して91位でヒスチジン、92
位でグルタミン酸及び94位でグルタミンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して91位でヒスチジン、92
位でグルタミン酸及び94位でグルタミンを少なくとも含む。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は配列番号5で示される配列の
変異体を含み、変異体の配列はそれぞれ配列番号5に関連して92位でグルタミン酸、9
3位でセリン及び94位でグルタミンを少なくとも含む。
別の実施例では、本開示の核酸は、本明細書で示される配列に対して少なくとも約80
%又は85%又は90%又は95%又は97%又は98%又は99%同一であり、任意の
例に従って本明細書で記載されるような機能を有するIL−11Rα結合タンパク質をコ
ードする配列を含む。本開示はまた、遺伝子コードの縮重の結果、本明細書で例示される
配列とは異なる、本開示のIL−11Rα結合タンパク質をコードする核酸も包含する。
核酸及びポリペプチドの同一性%は、ギャップ生成ペナルティ=5及びギャップ伸長ペ
ナルティ=0.3を伴うGAP(Needleman及びWunsch.Mol.Bio
l.48,443−453,1970)解析(GCGプログラム)によって決定される。
クエリ配列は少なくとも50残基の長さであり、GAP解析は少なくとも50残基の領域
にわたって2つの配列を並べる。たとえば、クエリ配列が長さ少なくとも100残基であ
り、GAP解析は少なくとも100残基の領域にわたって2つの配列を並べる。たとえば
、2つの配列はその長さ全体にわたって並べられる。
本開示はまたストリンジェントなハイブリッド形成条件下で、本明細書で記載されるI
L−11Rα結合タンパク質をコードする核酸とハイブリッド形成する核酸も企図する。
「適度なストリンジェンシー」は本明細書では、45℃〜65℃の温度にて2×SSC緩
衝液、0.1%(w/v)のSDS、又は同等の条件で行われるハイブリッド形成及び/
又は洗浄であると定義される。「高いストリンジェンシー」は本明細書では、0.1×S
SC緩衝液、0.1%(w/v)のSDS又はさらに低い塩濃度及び少なくとも65℃の
温度、又は同等の条件で行われるハイブリッド形成及び/又は洗浄であると定義される。
特定のレベルのストリンジェンシーに対する本明細書での参照は、当業者に既知のSSC
以外の洗浄/ハイブリッド形成の溶液を用いた同等の条件を包含する。たとえば、二本鎖
核酸の鎖が解離する温度(融解温度又はTmとしても知られる)を算出する方法は当該技
術で既知である。核酸のTmに類似する(たとえば、5℃以内又は10℃以内)又は同等
である温度は高いストリンジェンシーであると見なされる。中間のストリンジェンシーは
核酸の算出されたTmの10℃〜20℃又は10℃〜15℃以内であると見なされるべき
である。
本開示はまた、本明細書で示される配列と比べて1以上の保存的なアミノ酸置換を含む
本開示のIL−11Rα結合タンパク質の変異体形態も企図する。一部の実施例では、I
L−11Rα結合タンパク質は10以下の、たとえば、9又は8又は7又は6又は5又は
4又は3又は2又は1の保存的なアミノ酸置換を含む。「保存的なアミノ酸置換」は、類
似の側鎖及び/又は疎水性及び/又は親水性を有するアミノ酸残基でアミノ酸残基が置き
換えられるものである。
塩基性側鎖(たとえば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(たとえば、ア
スパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(たとえば、グリシン、アスパラギン、
グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(たとえば、ア
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、
トリプトファン)、β分岐側鎖(たとえば、スレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳
香族側鎖(たとえば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含
む類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは当該技術で定義されている。疎水性指
標は、たとえば、Kyte及びDoolittle、J.Mol.Biol.,157:
105−132,1982に記載され、親水性指標は、たとえば、米国特許第45541
01号に記載されている。
本開示はまた、非保存的なアミノ酸の変化も企図する。たとえば、特に興味深いのは荷
電アミノ酸の別の荷電アミノ酸による及び中性の又は正に荷電したアミノ酸による置換で
ある。一部の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は10以下の、たとえば、9又
は8又は7又は6又は5又は4又は3又は2又は1の非保存的なアミノ酸置換を含む。
一実施例では、突然変異は本開示のIL−11Rα結合タンパク質の抗原結合ドメイン
のFRの範囲内で起きる。別の実施例では、突然変異は本開示のIL−11Rα結合タン
パク質のCDRの範囲内で起きる。
IL−11Rα結合タンパク質の変異体形態を作出する例となる方法には
・DNA(Thieら,Methods Mol.Biol.525:309−322,
2009)又はRNA(Kopsidasら,Immunol.Lett.107:16
3−168,2006;Kopsidasら BMC Biotechnology,7
:18,2007;及び国際公開第1999/058661号)の変異誘発;
・突然変異誘発遺伝子細胞、たとえば、XL−1Red、XL−mutS及びXL−mu
tS−Kanr細菌細胞(Stratagene)へのポリペプチドをコードする核酸の
導入;
・たとえば、Stemmer,Nature、370:389−91,1994にて開示
されたようなDNAシャフリング;及び
・たとえば、Dieffenbach(ed)及びDveksler(ed)(PCR
Primer:A Laboratory Manual,Cold Spring H
arbor Laboratories,NY,1995における)で記載されたような
部位特異的突然変異が挙げられる。
本開示の変異体IL−11Rα結合タンパク質の生物活性、たとえば、抗原結合を測定
する例となる方法は、技量のある熟練者に明らかであろう、及び/又は本明細書で記載さ
れるであろう。たとえば、抗原結合、結合の競合阻害、親和性、会合、解離及び治療有効
性を測定する方法が本明細書で記載される。
定常領域
本開示は抗体の定常領域を含む本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質及
び/又は抗体を包含する。これにはFcに融合された抗体の抗原結合断片が含まれる。
本開示のタンパク質を作出するのに有用な定常領域の配列は多数の異なる供給源から得
られ得る。一部の実施例では、タンパク質の定常領域又はその一部はヒト抗体に由来する
。定常領域又はその一部は、IgM、IgG、IgD、IgA及びIgEを含む任意の抗
体のクラス及びIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含む任意の抗体のアイソタ
イプに由来し得る。一実施例では、定常領域はヒトのアイソタイプIgG4又は安定化さ
れたIgG4の定常領域である。
一実施例では、定常領域のFc領域は、たとえば、ネイティブの又は野生型のヒトIg
G1又はIgG3のFc領域と比べてエフェクター機能を誘導する低い能力を有する。一
実施例では、エフェクター機能は抗体依存性細胞介在性の細胞傷害性(ADCC)及び/
又は抗体依存性細胞介在性の貪食作用(ADCP)及び/又は補体依存性の細胞傷害性(
CDC)である。Fc領域を含有するタンパク質のエフェクター機能のレベルを評価する
方法は当該技術で既知であり、及び/又は本明細書で記載される。
一実施例では、Fc領域はIgG4のFc領域(すなわち、IgG4の定常領域に由来
する)、たとえば、ヒトのIgG4のFc領域である。好適なIgG4のFc領域の配列
は当業者に明らかであろうし、及び/又は公的に利用可能なデータベース(たとえば、全
米バイオテクノロジー情報センターから利用可能)にて利用可能であろう。
一実施例では、定常領域は安定化されたIgG4の定常領域である。用語「安定化され
たIgG4の定常領域」は、Fabアーム交換を減らす又はFabアーム交換若しくは半
抗体の形成を受ける傾向又は半抗体を形成する傾向を減らすように修飾されているIgG
4の定常領域を意味するように理解されるであろう。「Fabアーム交換」はIgG4重
鎖と連結された軽鎖(半分子)が別のIgG4分子からの重鎖/軽鎖の対について交換さ
れるヒトIgG4についてのタンパク質修飾の型を指す。従って、IgG4分子は2つの
別個の抗原を認識する2つの別個のFabアームを獲得し得る(結果として二重特異性分
子を生じる)。Fabアーム交換は生体内で自然に生じ、精製した血液細胞又は還元グル
タチオンなどの還元剤によって試験管内で誘導することができる。「半抗体」は、IgG
4抗体が解離してそれぞれ単一の重鎖及び単一の軽鎖を含有する2つの分子を形成する場
合に生じる。
一実施例では、安定化されたIgG4の定常領域はKabatの方式に従ったヒンジ領
域の241位にてプロリンを含む(Kabatら,Sequences of Prot
eins of Immunological Interest Washingto
n DC United States Department of Health
and Human Services,1987及び/又は1991)。この位置はE
U番号付け方式に従ったヒンジ領域の228位に相当する(Kabatら,Sequen
ces of Proteins of Immunological Interes
t Washington DC United States Department
of Health and Human Services,2001及びEdel
manら,Proc.Natl.Acad.USA,63,78−85,1969)。ヒ
トIgG4ではこの残基は一般にセリンである。セリンのプロリンへの置換に続いて、I
gG4のヒンジ領域は配列CPPCを含む。この点で、当業者は「ヒンジ領域」が、抗体
の2つのFabアーム上で可動性を付与する、FcとFabの領域を連結する抗体の重鎖
定常領域のプロリンリッチ部分であることに気付くであろう。ヒンジ領域には重鎖間のジ
スルフィド結合に関与するシステイン残基が含まれる。それは一般にKabatの番号付
け方式に従ってヒトIgG1のGlu226からPro243までの伸張として定義され
る。他のIgGアイソタイプのヒンジ領域は、最初と最後にシステイン残基を置いて同じ
位置で重鎖間のジスルフィド(S−S)結合を形成することによってIgG1配列と共に
並べられ得る(たとえば、国際公開第2010/080538号を参照)。
安定化されたIgG4抗体の追加の例は、ヒトIgG4の重鎖定常領域における409
位のアルギニン(EU番号付け方式に従った)がリジン、スレオニン、メチオニン又はロ
イシンで置換される抗体である(たとえば、国際公開第2006/033386号にて記
載されたような)。定常領域のFc領域は、さらに又は代わりに405位(EU番号付け
方式に従った)に相当する位置でアラニン、バリン、グリシン、イソロイシン及びロイシ
ンから成る群から選択される残基を含む。任意で、(上述したように)ヒンジ領域は24
1位でプロリン(すなわち、CPPC配列)を含む。
別の実施例では、Fc領域は低下したエフェクター機能、すなわち、「免疫刺激性では
ないFc領域」を有するように修飾される領域である。たとえば、Fc領域は268、3
09、330及び331から成る群から選択される1以上の位置で置換を含むIgG1の
Fc領域である。別の実施例では、FC領域は、以下の変化、E233P、L234V、
L235Aの1以上及びG236の欠失の1以上及び/又は以下の変化、A327G、A
330S及びP331Sの1以上を含むIgG1のFc領域である(Armourら,E
ur.J.Immunol.29:2613−2624,1999;Shieldsら,
J.Biol.Chem.276(9):6591−604,2001)。免疫刺激性で
はないFc領域の追加の例は、たとえば、Dall’Acquaら,J.Immunol
.177:1129−1138、2006;及び/又はHezareh J Virol
;75:12161−12168,2001にて記載されている。
別の実施例では、Fc領域は、たとえば、IgG4抗体に由来する少なくとも1つのC
2ドメイン及びIgG1抗体に由来する少なくとも1つのC3ドメインを含むキメラ
Fc領域であり、その際、Fc領域は240、262、264、266、297、299
、307、309、323、399、409及び427(EU番号付け)から成る群から
選択される1以上のアミノ酸の位置で置換を含む(たとえば、国際公開第2010/08
5682号にて記載されたように)。例となる置換には、240F、262L、264T
、266F、297Q、299A、299K、307P、309K、309M、309P
、323F、399S、及び427Fが挙げられる。
エフェクター機能の増強
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質はエフェクター機能又は高いエ
フェクター機能を誘導し得る。
本開示の文脈では、「エフェクター機能」は、細胞の殺傷を生じる抗体のFc領域(ネ
イティブ配列のFc領域又はアミノ酸配列変異体のFc領域)に結合する細胞又はタンパ
ク質が介在する生物活性を指す。抗体によって誘導されるエフェクター機能の例には、補
体依存性の細胞傷害性;抗体依存性細胞介在性の細胞傷害性(ADCC);抗体依存性の
細胞貪食作用(ADCP);及びB細胞の活性化が挙げられる。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、それが、たとえば、ADC
C又はCDCなどのエフェクター機能を誘導することが可能であるような方法で細胞の表
面上のIL−11Rαに結合する。
たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は、たとえば、ADCC及び/又はCDCな
どのエフェクター機能を誘導するのに十分な時間、細胞の表面上のIL−11Rαに結合
したままである。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、たとえば、修飾されたFc
領域により又は免疫エフェクター細胞に結合することが可能な領域を含むことにより高い
エフェクター機能を誘導することが可能である。たとえば、エフェクター機能のレベルは
ヒトのIgG1又はIgG3のFc領域によって誘導されるレベルに比べて高められる。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質によって誘導されるエフェクター機能の増強は、
たとえば、IL−11Rαの作用を遮断することによってだけではなく、疾患を引き起こ
す細胞を殺傷する又は枯渇させる、たとえば、自己反応性T細胞を殺傷することによって
も高い治療効果又は予防効果を生じ得る。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質のFc領域は、修飾のないFc
領域に比べて誘導することが可能であるエフェクター機能のレベルを高めるように修飾さ
れる。そのような修飾は、アミノ酸レベル及び/又は二次構造レベル及び/又は三次構造
レベルであり及び/又はFc領域のグリコシル化に及ぶ。
当業者は、さらに大きなエフェクター機能が多数の方法のいずれかで、たとえば、さら
に高いレベルの効果として、さらに持続する効果として又はさらに速い速度の効果として
表され得ることを理解するであろう。
一実施例では、Fc領域は、高いエフェクター機能を誘導する能力を高める1以上のア
ミノ酸の修飾を含む。一実施例では、Fc領域はさらに大きな親和性で1以上のたとえば
、FcγRIIIなどのFcγRに結合する。一実施例では、Fc領域はKabatのE
U指標に従って番号付けした230、233、234、235、239、240、243
、264、266、272、274、275、276、278、302、318、324
、325、326、328、330、332、及び335から成る群から選択される位置
にて少なくとも1つのアミノ酸置換を含む。一実施例では、Fc領域はKabatのEU
指標に従って番号付けした以下のアミノ酸置換S239D/I332Eを含む。このFc
領域は野生型のFc領域と比べてFcγRIIIaについて約14倍高い親和性を有し、
野生型のFc領域と比べて約3.3倍高いADCCを誘導する能力を有する。一実施例で
は、Fc領域はKabatのEU指標に従って番号付けした以下のアミノ酸置換S239
D/A330L/I332Eを含む。このFc領域は野生型のFc領域と比べてFcγR
IIIaについて約138倍高い親和性を有し、野生型のFc領域と比べて約323倍高
いADCCを誘導する能力を有する。
エフェクター機能を誘導するFc領域の能力を高める追加のアミノ酸置換は当該技術で
既知であり、及び/又はたとえば、米国特許第6737056号又は米国特許第7317
091号にて記載されている。
一実施例では、Fc領域のグリコシル化を変更して高いエフェクター機能を誘導するそ
の能力を高める。この点で、哺乳類細胞によって産生されるネイティブな抗体は、Fc領
域のC2ドメインのAsn297にN結合によって一般に連結される分岐した二分岐オ
リゴ糖を通常含む。オリゴ糖には、種々の糖質、たとえば、マンノース、N−アセチルグ
ルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース及びシアル酸、ならびに二分岐オリゴ糖構造
の「幹」におけるGlcNAcに連結されるフコースが含まれ得る。一部の実施例では、
本開示に係るFc領域は、Fc領域に(直接又は間接的に)連結されるフコースを欠く糖
質構造を含む、すなわち、Fc領域が「非フコシル化される」。そのような変異体はAD
CCを誘導する改善された能力を有し得る。非フコシル化された抗体を作出する方法には
、(たとえば、Yumane−Ohnukiら,Biotechnol.Bioengi
neer.87:614−622,2004にて記載されたように)α−1,6−フコシ
ルトランスフェラーゼ(FUT8)を発現できない細胞株にて抗体又はその抗原結合断片
を発現させること、(たとえば、Moriら,Biotechnol.Bioengin
eer.,88:901−908,2004にて記載されたように)FUT8に対する小
分子干渉RNAを発現する細胞にて抗体又はその抗原結合断片を発現させること、(たと
えば、Kandaら,J.Biotechnol.,130:300−310,2007
にて記載されたように)グアノシン二リン酸(GDP)−マンノース4,6−デヒドラタ
ーゼ(GMD)を発現できない細胞にて抗体又はその抗原結合断片を発現させることが挙
げられる。本開示はまた、(たとえば、Umanaら,Nat.Biotechnol.
17:176−180,1999にて記載されたように)たとえば、β−(1,4)−N
−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnT−III)を発現するよう
に改変された細胞株を用いて作出される低下したレベルのフコシル化を有するタンパク質
の使用も企図する。
他の方法には、Fcが介在する高いエフェクター機能を誘導することが可能である抗体
を生得的に産生する細胞株の使用が挙げられる(たとえば、ウイルスワクチンの製造のた
めのアヒル胚性幹細胞、国際公開第2008/129058号;鳥類EBX(登録商標)
細胞における組換えタンパク質の産生、国際公開第2008/142124号)。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質にはまた、FC領域に連結された二分岐オリゴ
糖がGlcNAcによって二等分される二等分オリゴ糖を伴うものも含まれる。そのよう
なタンパク質は低下したフコシル化及び/又は改善されたADCC機能を有し得る。その
ようなタンパク質の例は、たとえば、米国特許第6602684号及び米国特許出願公開
第20050123546号にて記載されている。
FC領域に連結されたオリゴ糖にて少なくとも1つのガラクトース残基を伴うIL−1
1Rα結合タンパク質も企図される。そのようなタンパク質は改善されたCDC機能を有
し得る。そのようなタンパク質は国際公開第1997/30087号及び国際公開第19
99/22764号にて記載されている。
IL−11Rα結合タンパク質は高いレベルのCDCを誘導することが可能であるFc
領域を含むこともできる。たとえば、IgG1とIgG3のハイブリッドは高いCDC活
性を有する抗体を作出する(Natsumeら,Cancer Res.68:3863
−3872,2008)。
又は代わりにIL−11Rα結合タンパク質を、たとえば、CD3又はCD16への結
合により、免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質(たとえば、抗体可変領域)に融
合する又は結合させることもできる。
エフェクター機能を測定する方法は当該技術で既知である。一実施例では、ADCC活
性のレベルは51Cr放出アッセイ、ユーロピウム放出アッセイ又は35S放出アッセイ
を用いて評価される。これらのアッセイのそれぞれでは、IL−11Rαを発現している
細胞を引用された化合物の1以上とともに細胞によって化合物が取り込まれるのに十分な
時間及び条件下で培養される。35S放出アッセイの場合では、細胞は35S標識したメ
チオニン及び/又はシステインと共に新しく合成されたタンパク質に標識されたアミノ酸
が取り込まれるのに十分な時間培養することができる。次いでIL−11Rα結合タンパ
ク質の存在下又は非存在下及び免疫エフェクター細胞、たとえば、PBMC及び/又はN
K細胞の存在下で細胞を培養する。次いで細胞培養培地における51Cr、ユーロピウム
及び/又は35Sの量を検出し、タンパク質の非存在下と比べてタンパク質の存在下での
増加は結合する分子/剤がエフェクター機能を有することを示す。タンパク質によって誘
導されるADCCのレベルを評価するためのアッセイを開示している例となる出版物には
Hellstromら Proc.Natl.Acad.Sci.USA、83:705
9−7063,1986及びBruggemannら,J.Exp.Med.166:1
351−1361,1987が挙げられる。
タンパク質によって誘導されるADCCのレベルを評価するための他のアッセイにはフ
ローサイトメトリーのためのACTI(商標)非放射性細胞傷害性アッセイ(CellT
echnology,Inc.CA,USA)又はCytoTox96(登録商標)非放
射性細胞傷害性アッセイ(Promega,WI,USA)が挙げられる。
代わりに又はさらに、IL−11Rα結合タンパク質のエフェクター機能は、たとえば
、米国特許第7317091号にて記載されたように1以上のFcγRについてのその親
和性を測定することによって評価される。
C1q結合アッセイを行ってIL−11Rα結合タンパク質がC1qを結合することが
でき、CDCを誘導し得ることも確認し得る。補体の活性化を評価するには、CDCアッ
セイを行い得る(たとえば、Gazzano−Santoroら,J.Immunol.
Methods、202:163,1996を参照)。
追加の修飾
本開示はまた、Fc領域又は定常領域を含む抗体又はIL−11Rα結合タンパク質へ
の追加の修飾も企図する。
たとえば、抗体はタンパク質の半減期を増やす1以上のアミノ酸置換を含む。たとえば
、抗体は、新生児のFc領域(FcRn)についてのFc領域の親和性を高める1以上の
アミノ酸置換を含むFc領域を含む。たとえば、FC領域は低いpH、たとえば、pH6
.0にてFcRnに対する高い親和性を有してエンドソームにおけるFc/FcRnの結
合を円滑にする。一実施例では、Fc領域は、ほぼpH7.4での親和性に比べてほぼp
H6.0でFcRnに対する高い親和性を有し、それは細胞のリサイクルに続く血中への
Fcの再放出を促進する。これらのアミノ酸置換は血液からのクリアランスを減らすこと
によってタンパク質の半減期を延ばすのに有用である。
例となるアミノ酸置換には、EU番号付け方式に従ったT250Q及び/又はM428
L又はT252A、T254S及びT266F又はM252Y、S254T及びT256
E又はH433K及びN434Fが挙げられる。追加の又は代わりのアミノ酸置換は、た
とえば、米国特許出願公開第20070135620号又は米国特許第7083784号
にて記載されている。
例となるIL−11Rα結合タンパク質
本発明者らによって作出された例となる可変領域含有のIL−11Rα結合タンパク質
を表1に記載する。

タンパク質の産生
一実施例では、任意の例に従って本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質
は、たとえば、本明細書で記載されるような及び/又は当該技術で既知であるような、タ
ンパク質を産生させるのに十分な条件下でハイブリドーマを培養することによって産生さ
れる。
組換え発現
別の実施例では、任意の例に従って本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク
質は組換えである。
組換えタンパク質の場合、それをコードする核酸を発現構築物又は発現ベクターにクロ
ーニングし、次いでそれを、たとえば、大腸菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、又はたとえば
、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、ヒト胚性腎臓(HEK
)細胞若しくはタンパク質をさもなければ産生しない骨髄腫細胞などの哺乳類細胞などの
宿主細胞で形質移入する。タンパク質を発現させるのに使用される例となる細胞はCHO
細胞、骨髄腫細胞又はHEK細胞である。これらの目的を達成するための分子クローニン
グ技法は当該技術で既知であり、たとえば、Ausubelら,(編者),Curren
t Protocols in Molecular Biology,Greene
Pub.Associates and Wiley−Interscience (1
988、現在までの更新をすべて含む)又はSambrookら,Molecular
Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring
Harbor Laboratory Press(1989)にて記載されている。多
種多様なクローニング及び試験管内の増幅法が組換え核酸の構築に好適である。組換え抗
体を作出する方法も当該技術で既知であり、たとえば、米国特許第4816567号又は
米国特許第5530101号を参照のこと。
単離に続いて、さらなるクローニング(DNAの増幅)又は無細胞系若しくは細胞にお
ける発現のために、核酸を発現構築物又は発現ベクターにおけるプロモータに挿入し、操
作可能に連結する。
本明細書で使用されるとき、用語「プロモータ」は最も広い文脈で解釈されるべきであ
り、それには、たとえば、発生及び/又は外部の刺激に応答して又は組織特異的に核酸の
発現を変化させる追加の調節要素(たとえば、上流の活性化配列、転写因子結合部位、エ
ンハンサ及びサイレンサ)と共に又はそれを伴わずに正確な転写開始に必要とされるTA
TAボックス又は開始要素を含むゲノム遺伝子の転写調節配列が含まれる。現在の文脈で
は、用語「プロモータ」は、それが操作可能に連結される核酸の発現を付与する、活性化
する又は高める組換えの、合成の又は融合の核酸又は誘導体を記載するのにも使用される
。例となるプロモータは、発現をさらに高めるための及び/又は当該核酸の空間的発現及
び/又は時間的発現を変化させるための1以上の特定の調節要素の追加のコピーを含有す
ることができる。
本明細書で使用されるとき、用語「操作可能に連結される」は、核酸の発現がプロモー
タによって制御されるように核酸に対してプロモータを位置付けることを意味する。
細胞での発現のために多数のベクターが利用可能である。ベクターの成分には一般に以
下:シグナル配列、タンパク質をコードする配列(たとえば、本明細書で提供される情報
に由来する)、エンハンサ要素、プロモータ及び転写終結配列の1以上が挙げられるが、
これらに限定されない。技量のある熟練者はタンパク質の配列に好適な配列に気付くであ
ろう。例となるシグナル配列には、原核細胞の分泌シグナル(たとえば、pelB、アル
カリホスファターゼ、ペニシリナーゼ、Ipp、又は熱安定性の腸毒素II)、酵母の分
泌シグナル(たとえば、インベルターゼのリーダー、α因子のリーダー又は酸ホスファタ
ーゼのリーダー)又は哺乳類のの分泌シグナル(たとえば、単純性ヘルペスgDシグナル
)が挙げられる。
哺乳類細胞で活性のある例となるプロモータには、サイトメガロウイルス前初期プロモ
ータ(CMV−IE)、ヒト伸長因子1−αプロモータ(EF1)、核内低分子RNAプ
ロモータ(U1a及びU1b)、α−ミオシン重鎖プロモータ、サルウイルス40プロモ
ータ(SV40)、ラウス肉腫ウイルスプロモータ(RSV)、アデノウイルス主要後期
プロモータ、β−アクチンプロモータ、CMVエンハンサ/β−アクチンプロモータを含
むハイブリッド調節要素又は免疫グロブリンプロモータ又はその活性断片が挙げられる。
有用な哺乳類宿主細胞株の例は、SV40で形質転換したサル腎臓CV1株(COS−7
、ATCC CRL1651)、ヒト胚性腎株(293細胞又は浮遊培養で増殖させるた
めにサブクローニングした293細胞)、幼若ハムスター腎細胞(BHK、ATCC C
CL10)又はチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)である。
たとえば、ピキア・パストリス、出芽酵母及び分裂酵母を含む群から選択される酵母細
胞などの酵母細胞における発現に好適な典型的なプロモータには、ADH1プロモータ、
GAL1プロモータ、GAL4プロモータ、CUPlプロモータ、PHO5プロモータ、
nmtプロモータ、RPR1プロモータ、又はTEF1プロモータが挙げられるが、これ
らに限定されない。
単離された核酸又はそれを含む発現構築物を発現のために細胞に導入する手段は当業者
に既知である。所与の細胞に使用される技法は既知の上手く行った技法に左右される。細
胞に組換えDNAを導入する手段には、とりわけ、微量注入、DEAE/デキストランが
介在する形質移入、たとえば、リポフェクトアミン(Gibco,MD,USA)及び/
又はセルフェクチン(Gibco,MD,USA)などを用いることによるリポソームが
介在する形質移入、PEGが介在するDNAの取り込み、エレクトロポレーション及びD
NAをコーティングしたタングステン又は金の粒子を用いることによる微粒子衝撃(Ag
racetus Inc.,WI,USA)が挙げられる。
タンパク質を産生させるのに使用される宿主細胞は使用される細胞型に応じて種々の培
地で培養され得る。たとえば、Ham’s F10(Sigma)、基礎培地((MEM
)、(Sigma)、RPM1−1640(Sigma)及びダルベッコの改変イーグル
培地((DMEM),Sigma)は哺乳類細胞を培養するのに好適である。本明細書で
考察される他の細胞型を培養するための培地は当該技術で既知である。
タンパク質の単離
タンパク質を単離するための方法は当該技術で既知であり、及び/又は本明細書で記載
される。
IL−11Rα結合タンパク質が培養培地に分泌される場合、市販のタンパク質濃縮フ
ィルター、たとえば、Amicon又はMillipore Pelliconの限外濾
過ユニットを用いてそのような発現系に由来する上清を先ず濃縮することができる。前述
のステップのいずれかでPMSFなどのプロテアーゼ阻害剤を含めてタンパク質分解を阻
害し、抗生剤を含めて偶発的な混入物の増殖を防ぎ得る。代わりに又はさらに、上清を濾
過し、たとえば、連続遠心を用いてタンパク質を発現する細胞から分離することができる
細胞から調製されるIL−11Rα結合タンパク質は、たとえば、イオン交換、ハイド
ロキシアパタイトクロマトグラフィ、疎水性相互作用クロマトグラフィ、ゲル電気泳動、
透析、親和性クロマトグラフィ(たとえば、プロテインA親和性クロマトグラフィ又はプ
ロテインGクロマトグラフィ)、又は前述の任意の組み合わせを用いて精製することがで
きる。これらの方法は当該技術で既知であり、たとえば、WO99/57134又はEd
Harlow及びDavid Lane(編者)、Antibodies:A Lab
oratory Manual,Cold Spring Harbor Labora
tory,(1988)にて記載されている。
技量のある熟練者は、タンパク質が、タグ、たとえば、ポリヒスチジンタグ、たとえば
、ヘキサヒスチジンタグ、又はインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)タグ、又はサ
ルウイルス5(V5)タグ又はFLAGタグ又はグルタチオン−S−トランスフェラーゼ
(GST)タグを含むように修飾して精製又は検出を円滑にすることができることにも気
付くであろう。次いで親和性精製などの当該技術で既知の方法を用いて、得られたタンパ
ク質を精製する。たとえば、固体又は半固体の支持体に固定化されたヘキサHisタグを
特異的に結合するニッケル/ニトリロトリ酢酸(Ni-NTA)にタンパク質を含む試料
を接触させ、試料を洗浄して未結合のタンパク質を取り除き、その後結合したタンパク質
を溶出することによってヘキサHisタグを含むタンパク質が精製される。代わりに又は
さらに、親和性精製法にてタグに結合するリガンド又は抗体を使用する。
複合体
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は化合物に結合される。たとえ
ば、化合物は、放射性同位元素、検出可能な標識、治療用化合物、コロイド、毒素、核酸
、ペプチド、タンパク質、対象にてIL−11Rα結合タンパク質の半減期を増やす化合
物、及びそれらの混合物から成る群から選択される。
その他の化合物をIL−11Rα結合タンパク質に直接又は間接的に結合することがで
きる(たとえば、間接的な結合の場合リンカーを含むことができる)。化合物の例には、
放射性同位元素(たとえば、ヨウ素−131、イットリウム−90又はインジウム−11
1)、検出可能な標識(たとえば、蛍光色素分子又は蛍光ナノ結晶又は量子ドット)、治
療用化合物(たとえば、化学療法剤又は抗炎症剤)、コロイド(たとえば、金)、毒素(
たとえば、リシン毒素又は破傷風類毒素)、核酸、ペプチド(たとえば、血清アルブミン
結合ペプチド)、タンパク質(たとえば、抗体の抗原結合ドメインを含むタンパク質又は
血清アルブミン)、対象にてIL−11Rα結合タンパク質の半減期を増やす化合物(た
とえば、ポリエチレングリコール又はこの活性を有する他の水溶性ポリマー)及びそれら
の混合物が挙げられる。本開示のIL−11Rα結合タンパク質に結合されることができ
る例となる化合物及びそのような結合の方法は当該技術で既知であり、たとえば、国際公
開第2010/059821号にて記載されている。
IL−11Rα結合タンパク質はナノ粒子に結合され得る(たとえば、Koganら,
Nanomedicine(Lond).2:287−306,2007にて概説された
ように)。ナノ粒子は金属ナノ粒子であり得る。
IL−11Rα結合タンパク質は抗体標的の細菌性のミニ細胞(たとえば、PCT/I
B2005/000204で記載されたような)に含まれ得る。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質に結合されることができる一部の例となる化合
物を表2に載せる。
IL−11Rα結合タンパク質の活性をアッセイすること
IL−11Rα及びその変異体への結合
本開示の一部のIL−11Rα結合タンパク質が、hIL−11Rαの細胞外領域(た
とえば、本明細書で記載されるような領域)及びhIL−11Rαの細胞外領域の特定の
変異体形態(たとえば、ある特定の点突然変異を伴う又は伴わない配列番号3又は配列番
号85)に結合し、及び/又はヒト及びカニクイザルのIL−11Rα双方に結合するこ
とは本明細書の開示から技量のある熟練者には明らかであろう。タンパク質への結合を評
価する方法は、たとえば、Scopes(Protein purification:
principles and practice,第3版,Springer Ve
rlag,1994にて)にて記載されたように当該技術で既知である。そのような方法
には一般にIL−11Rα結合タンパク質を固定化し、それを標識された抗原に接触させ
ることが関与する。洗浄して非特異的な結合タンパク質を取り除くことに続いて、標識の
量、結果として結合した抗原の量を検出する。当然、IL−11Rα結合タンパク質を標
識し、抗原を固定化することができる。パニング型のアッセイも使用することができる。
代わりに又はさらに、表面プラズモン共鳴アッセイを使用することができる。
上述のアッセイを使用してhIL−11Rα又はその細胞外領域(たとえば、配列番号
3の中に含有されるような)又は配列番号3又は配列番号85のポリペプチド又はそれら
の変異体形態へのタンパク質の結合のレベルを検出することもできる。
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、それが配列番号85のポリ
ペプチドに結合するよりも少なくとも約1.5倍又は2倍又は5倍又は10倍又は50倍
又は100倍又は150倍又は160倍又は200倍低いレベルで配列番号95のポリペ
プチドに結合する。
一実施例では、本開示のタンパク質は、それが配列番号85のポリペプチドに結合する
よりも少なくとも約1.5倍又は2倍又は5倍又は10倍又は50倍又は100倍又は1
50倍又は160倍又は200倍低いレベルで配列番号96のポリペプチドに結合する。
一実施例では、本開示のタンパク質は、それが配列番号85のポリペプチドに結合する
よりも少なくとも約1.5倍又は2倍又は5倍又は10倍又は50倍又は100倍又は1
50倍又は160倍又は200倍低いレベルで配列番号86のポリペプチドに結合する。
一実施例では、本開示のタンパク質は、それが配列番号85のポリペプチドに結合する
よりも少なくとも約1.5倍又は2倍又は5倍又は10倍又は50倍又は100倍又は1
50倍又は160倍又は200倍低いレベルで配列番号89のポリペプチドに結合する。
結合のレベルはバイオセンサーを用いて簡便に決定される。
本開示は前述の特性の任意の組み合わせを企図する。一実施例では、本明細書で記載さ
れるタンパク質は上記5つの段落で示された結合特性のすべてを有する。
エピトープマッピング
別の実施例では、本明細書で記載されるタンパク質が結合するエピトープがマッピング
される。エピトープマッピング法は技量のある熟練者に明らかであろう。たとえば、対象
エピトープ、たとえば、10〜15アミノ酸を含むペプチドを含むIL−11Rα配列又
はその領域にわたる一連の重複するペプチドが作出される。次いでIL−11Rα結合タ
ンパク質を各ペプチドに接触させ、それが結合するペプチドを決定する。これによってタ
ンパク質が結合するエピトープを含むペプチドの決定が可能になる。複数の隣接しないペ
プチドにタンパク質が結合するのであれば、タンパク質は立体構造のエピトープを結合し
得る。
代わりに又はさらに、たとえば、アラニン走査変異誘発又は進化的に保存されたアミノ
酸の置換によってIL−11Rα内のアミノ酸残基を変異させ、IL−11Rα結合タン
パク質の結合を低下させる又は妨げる突然変異を決定する。IL−11Rα結合タンパク
質の結合を低下させる又は妨げる任意の突然変異はIL−11Rα結合タンパク質が結合
するエピトープの中にありそうである。
この点で、本明細書で示すように、配列番号1に関連してIL−11Rの117位での
バリンの突然変異は8E2及び8D10の結合を低下させた又は妨げた。さらに、8E2
の親和性成熟させた変異体の試験は、IL−11RのV117残基が突然変異によって解
析したその他の残基に比べて結合についてさらに重要であることを裏付けた。
IL−11Rα結合タンパク質が結合するエピトープを含む領域を決定する別の方法に
は、IL−11Rα結合タンパク質が結合しないIL−11Rαの形態(たとえば、mI
L−11Rα)の相当する領域でhIL−11Rαの領域を置換することが関与した。I
L−11Rα結合タンパク質がIL−11Rαの変異体形態に結合しないのであれば、そ
のときは、タンパク質のエピトープの一部を形成する残基は置換された領域の範囲内にあ
り得る。
エピトープを含む領域を決定するさらなる方法には、固定化した本開示のIL−11R
α結合タンパク質にIL−11Rα又はその領域を結合させ、得られた複合体をプロテア
ーゼで消化することが関与する。次いで固定化したIL−11Rα結合タンパク質に結合
したままのペプチドを単離し、たとえば、質量分光分析を用いて解析し、その配列を決定
する。
さらなる方法には、IL−11Rα又はその領域における水素を重陽子に変換し、得ら
れたタンパク質を固定化した本開示のIL−11Rα結合タンパク質に結合させることが
関与する。次いで重陽子を水素に変換し戻し、IL−11Rα又はその領域を単離し、酵
素で消化し、質量分光分析を用いて解析して重陽子を含む領域を同定するが、それは本明
細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質の結合による水素への変換から保護され
ている。
任意で、IL−11Rα又はそのエピトープについての固定化されたIL−11Rα結
合タンパク質の解離定数(Kd)、会合定数(Ka)及び/又は親和性定数(K)を測
定する。IL−11Rα結合タンパク質についての「Kd」又は「Ka」又は「K」は
一実施例では、放射性標識した又は蛍光標識したIL−11Rα結合アッセイによって測
定される。「Kd」の場合、このアッセイは、非標識のIL−11Rαの滴定系列の存在
下で最低濃度の標識IL−11RαによってIL−11Rα結合タンパク質を平衡化する
。洗浄して未結合のIL−11Rαを取り除いた後、標識の量を測定し、それがタンパク
質のKdを示す。
別の例によれば、Kd、Ka又はKは固定化されたIL−11Rα若しくはその領域
による又は固定化されたIL−11Rα結合タンパク質による表面プラズモン共鳴アッセ
イ、たとえば、BIAcore表面プラズモン共鳴(BIAcore,Inc.,Pis
cataway,NJ)を用いることによって測定される。
一部の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、それらがIL−11Rαの結合
について競合しそうなので、抗体8E2に類似したK又はそれより改善したK(すな
わち、それより低いK値)を有する。
競合結合を測定すること
抗体8E2及び/又は8D10及び/又は8E4の結合を競合して阻害するタンパク質
を測定するアッセイは技量のある熟練者に明らかであろう。そのような方法の1つが本明
細書で例示される。
たとえば、抗体は検出可能な標識、たとえば、蛍光標識又は放射性標識に結合される。
次いで、標識された抗体と試験IL−11Rα結合タンパク質を混合し、IL−11Rα
又はその領域(たとえば、配列番号3を含むポリペプチド内に含有されるような)又はそ
れを発現する細胞と接触させる。次いで標識された抗体のレベルを測定し、IL−11R
α結合タンパク質の非存在下で標識された抗体をIL−11Rα又はその領域と接触させ
た場合に測定されたレベルと比較する。IL−11Rα結合タンパク質の非存在下に比べ
て試験IL−11Rα結合タンパク質の存在下で標識された抗体のレベルが下がっていれ
ば、IL−11Rα結合タンパク質は抗体のIL−11Rαへの結合を競合して阻害する
と見なされる。
任意で、試験IL−11Rα結合タンパク質は抗体に対する異なる標識に結合される。
この交互標識は、試験IL−11Rα結合タンパク質のIL−11Rα又はその領域又は
細胞への結合のレベルの検出を可能にする。
別の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、抗体にIL−11Rα、領域又は
細胞を接触させることに先立って、IL−11Rα又はその領域(たとえば、配列番号3
を含むポリペプチド内に含有されるような)又はそれを発現する細胞に結合することが許
される。IL−11Rα結合タンパク質の非存在下に比べてIL−11Rα結合タンパク
質の存在下での結合した抗体の量の低下は、タンパク質が抗体のIL−11Rαへの結合
を競合して阻害することを示す。標識したIL−11Rα結合タンパク質を用い、先ずI
L−11Rαに抗体を結合させて逆アッセイを行うこともできる。この場合、抗体の非存
在下に比べて抗体の存在下でのIL−11Rαに結合した標識されたIL−11Rα結合
タンパク質の低下した量は、IL−11Rα結合タンパク質が抗体のIL−11Rαへの
結合を競合して阻害することを示す。
上述のアッセイのいずれかは、IL−11Rα及び/又は配列番号3及び/又は配列番
号85の変異体形態、及び/又はたとえば、本明細書で記載されるような8E2及び/又
は8D10及び/又は8E4が結合するIL−11Rαの細胞外領域で実施することがで
きる。
中和を測定すること
本開示の一部の実施例では、タンパク質はIL−11のシグナル伝達を中和することが
可能である。
受容体を介したリガンドのシグナル伝達を中和するタンパク質の能力を評価するための
種々のアッセイが当該技術で既知である。
一実施例では、タンパク質はIL−11RαへのIL−11の結合を低下させる又は妨
げる。これらのアッセイは標識されたIL−11及び/又は標識されたIL−11Rα結
合タンパク質を用いて本明細書で記載されるような競合アッセイとして実施することがで
きる。
さらなる実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、IL−11の存在下で培養さ
れるIL−11Rα及びgp130を発現している細胞(たとえば、BaF3細胞)(双
方のタンパク質を発現するように改変された細胞)の増殖を低下させる。細胞(たとえば
、約1×10個の細胞)は、IL−11(たとえば、約0.3ng/mL〜約5ng/
mLの間(たとえば、hIL−11については0.3ng/mL若しくは0.5ng/m
L若しくは5ng/mL又はcynoIL−11については0.5ng/mL若しくは5
ng/mL)又はmIL−11については約1ng/mL〜約5ng/mL(たとえば、
1ng/mL若しくは3ng/mL若しくは5ng/mL))の存在下で及び試験IL−
11Rα結合タンパク質の存在下又は非存在下で培養される。細胞の増殖を評価する方法
は当該技術で既知であり、それには、たとえば、MTT還元及び/又はチミジンの取り込
みが挙げられる。IL−11Rα結合タンパク質の非存在下で見られるレベルと比較して
増殖のレベルを低下させるIL−11Rα結合タンパク質はIL−11Rのシグナル伝達
を中和すると見なされる。IL−11Rα結合タンパク質の複数の濃度を調べることによ
ってIC50、すなわち、細胞増殖の最大阻害の50%が生じる濃度が決定される。10
μg/ml以下のIC50。一実施例では、IC50は9μg/ml以下である。たとえ
ば、IC50は8μg/ml以下である。たとえば、IC50は7μg/ml以下である
。たとえば、IC50は6μg/ml以下である。たとえば、IC50は5μg/ml以
下である。たとえば、IC50は4μg/ml以下である。たとえば、IC50は3μg
/ml以下である。一実施例では、前述の実施例のそれぞれに関してIC50は10pg
/ml以上又は10ng/ml以上である。
前述の段落で記載されたものに類似するアッセイはB9細胞又はT10細胞で実施する
ことができる(Dams−Kozlowskaら,BMC Biotechnol,12
:8,2012;及びYokoteら,J.AOAC,83:1053−1057,20
00)。T10細胞を使用するアッセイの場合、増殖はテトラゾリウム化合物、4−[3
−(4−ヨードフェニル)−2−(4−ニトロフェニル)−2H−5−テトラゾリオ]−
l,3−ベンゼンジスルホネート(WST−1)の還元を比色で検出することによって測
定することができる。
さらなる実施例では、IL−11が介在する赤血球生成を抑制するIL−11Rα結合
タンパク質の能力を評価する。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質の存在下又は非
存在下でLinCD34細胞(たとえば、臍帯血に由来する)をIL−11に接触さ
せる。たとえば、FACSを用いてCD235aを発現する細胞の数を検出することによ
って赤血球生成の量を決定する。IL−11Rα結合タンパク質の非存在下における数と
比べてCD235aを発現する細胞の数を低下させるIL−11Rα結合タンパク質はI
L−11が介在するシグナル伝達を中和すると見なされる。
その上さらなる実施例では、IL−11が介在するSTAT3のリン酸化を抑制するI
L−11Rα結合タンパク質の能力を評価する。たとえば、IL−11Rαとgp130
を発現する細胞をIL−11の存在下及びIL−11Rα結合タンパク質の存在下又は非
存在下で培養する。次いでリン酸化されたSTAT3に特異的な抗体を用いたウエスタン
ブロット又はFACSによってSTAT3のリン酸化のレベルを評価する。FACSを用
いる例となるアッセイは、Dams−Kozlowskaら,BMC Biotechn
ol,12:8,2012にて記載されている。
別の実施例では、癌細胞、たとえば、胃癌細胞又は急性骨髄性白血病(AML)細胞の
IL−11が介在する増殖を抑制するIL−11Rα結合タンパク質の能力を評価する。
これらのアッセイでは、癌細胞(たとえば、AGN又はMKN45胃癌細胞)をIL−1
1の存在下にてIL−11Rα結合タンパク質の存在下又は非存在下で培養する。AML
細胞の場合、細胞はG−CSFの存在下でも培養され得る。次いで、たとえば、上記で記
載されるような標準的な技法を用いて及び/又はAML細胞の場合、L−CFUの形成を
評価することによって細胞の増殖を測定する。本開示に適合可能な例となるアッセイは、
Zhangら,Int.J.Biol.ScL,8:383−393,2012及びKi
muraら,Leukemia,13:1018−1027,1999に含まれている。
IL−11のシグナル伝達の中和を評価する他の方法は本開示によって企図される。
エフェクター機能を測定すること
本明細書で考察されるように、本開示の一部のIL−11Rα結合タンパク質は低下し
たエフェクター機能を有する又はエフェクター機能(又は高いエフェクター機能)を有す
る。ADCC活性を評価する方法は当該技術で既知である。
一実施例では、ADCC活性のレベルは51Cr放出アッセイ、ユーロピウム放出アッ
セイ又は35S放出アッセイを用いて評価される。これらのアッセイのそれぞれでは、I
L−11Rを発現している細胞が引用された化合物の1以上とともに細胞によって化合物
が取り込まれるのに十分な時間及び条件下で培養される。35S放出アッセイの場合では
、IL−11Rαを発現している細胞は35S標識したメチオニン及び/又はシステイン
と共に新しく合成されたタンパク質に標識されたアミノ酸が取り込まれるのに十分な時間
培養することができる。次いでIL−11Rα結合タンパク質の存在下又は非存在下及び
免疫エフェクター細胞、たとえば、末梢血単核細胞(PBMC)及び/又はNK細胞の存
在下で細胞を培養する。次いで細胞培養培地における51Cr、ユーロピウム及び/又は
35Sの量を検出し、IL−11Rα結合タンパク質の非存在下に比べてIL−11Rα
結合タンパク質の存在下での少ない変化又は無変化は、タンパク質が低下したエフェクタ
ー機能を有することを示し、IL−11Rα結合タンパク質の非存在下に比べて多い量(
又はIgG1 Fc領域を含むIL−11Rα結合タンパク質の存在下に比べて多い量)
はエフェクター機能又は高いエフェクター機能を示す。タンパク質によって誘導されるA
DCCのレベルを評価するためのアッセイを開示している例となる出版物にはHells
tromら.Proc.Natl.Acad.Sci.USA、83:7059−706
3,1986及びBruggemannら,J.Exp.Med.166:1351−1
361,1987が挙げられる。
タンパク質によって誘導されるADCCのレベルを評価するための他のアッセイにはフ
ローサイトメトリーのためのACTI(商標)非放射性細胞傷害性アッセイ(CellT
echnology,Inc.CA,USA)又はCytoTox96(登録商標)非放
射性細胞傷害性アッセイ(Promega,WI,USA)が挙げられる。
C1q結合アッセイを行ってIL−11Rα結合タンパク質がC1qを結合することが
でき、CDCを誘導し得ることも確認し得る。補体の活性化を評価するには、CDCアッ
セイを行い得る(たとえば、Gazzano−Santoroら,J.Immunol.
Methods、202:163,1996を参照)。
半減期を決定すること
本開示によって包含される一部のIL−11Rα結合タンパク質は改善された半減期を
有し、たとえば、修飾されないIL−11Rα結合タンパク質に比べてその半減期を延ば
すように修飾される。改善された半減期を持つIL−11Rα結合タンパク質を判定する
方法は当業者に明らかであろう。たとえば、新生児Fc受容体(FcRn)に結合するI
L−11Rα結合タンパク質の能力が評価される。この点で、FcRnに対する結合親和
性の上昇はIL−11Rα結合タンパク質の血清半減期を上昇させる(たとえば、Kim
ら,Eur.J.Immunol.,24:2429,1994を参照)。
本開示のIL−11Rα結合タンパク質の半減期は、たとえば、Kimら,Eur.J
.Immunol.,24:542,1994により記載された方法に従って薬物動態試
験によっても測定することができる。この方法によれば、放射性標識したIL−11Rα
結合タンパク質をマウスに静脈注射し、たとえば、注射後3分から72時間、時間の関数
としてその血漿濃度を定期的に測定する。そうして得られたクリアランス曲線は二相性、
すなわち、α相とβ相であるはずである。タンパク質の生体内半減期の測定については、
β相のクリアランス速度を算出し、野生型又は未修飾のタンパク質のそれと比較する。
治療有効性を評価すること
IL−11Rα結合タンパク質による中和を測定することに関連して治療有効性を評価
するアッセイを上文で記載している。
別の実施例では、生体内のアッセイを用いて疾患を治療するタンパク質の有効性を評価
する。
たとえば、関節炎の動物モデルでIL−11Rα結合タンパク質を調べる。例となるモ
デルにはマウスのSKG系統(Sakaguchiら,Nature,426:454−
460)、ラットのII型コラーゲン関節炎モデル、マウスのII型コラーゲン関節炎モ
デル、又は幾つかの種における抗原誘導性の関節炎モデル(Bendele,J.Mus
culoskel Neuron Interact;1(4):377−385,20
01)が挙げられる。これらのアッセイでは、関節炎が誘導され、関節炎の1以上の症状
、たとえば、関節の炎症及び/又は滑液における炎症のマーカーを軽減するIL−11R
α結合タンパク質の能力が評価される。関節炎の症状を低下させるIL−11Rα結合タ
ンパク質は、この疾患又はIL−11が介在する疾患(たとえば、IL−11が介在する
炎症性の疾患)を治療するのに有用であると見なされる。
IL−11Rα結合タンパク質はまた又は代わりに、たとえば、非ヒト哺乳類(たとえ
ば、マウスなどの齧歯類)がタバコの煙にさらされるCOPDのモデルにて調べられるこ
とができる。暴露に続いて、哺乳類にIL−11Rα結合タンパク質を投与し、標準的な
技法を用いて肺の炎症のレベル及び/又は肺における好中球の数を評価し、又は推定する
。肺の炎症及び/又は好中球の数を減らすIL−11Rα結合タンパク質は、肺の炎症ま
たはCOPD又はIL−11が介在する疾患(たとえば、IL−11が介在する炎症性の
肺の疾患などのIL−11が介在する炎症性の疾患)を治療するのに有用であると見なさ
れる。
IL−11Rα結合タンパク質はまた又は代わりに、たとえば、喘息又は気道過敏症な
どのTh2型炎症性の疾患にて調べることができる。アレルギー性喘息の例となるモデル
は、たとえば、Wangら,J.Immunol.165:2222,2000にて記載
されたようなマウスのOVAモデルである。炎症の誘導に続いて、IL−11Rα結合タ
ンパク質をマウスに投与し、たとえば、気管支肺胞洗浄液(BAL)における好酸球の数
、粘液分泌及び/又は杯細胞過形成などの喘息の症状を評価する。喘息の他のモデルは当
該技術で既知であり、それには国際公開第2002/098216号で記載されたような
炎症性喘息のヒツジモデル、たとえば、宿主のイエダニタンパク質によって誘導されるア
レルギー性喘息のマウスモデル(Fattouhら,Am.J.Respir.Crit
.Care Med.172:314−321,2005)、IL−5とエオタキシンが
過剰発現される重症喘息のマウスモデル、又はエアゾールで送達された場合メタコリンに
過敏症であるポリ−l−リジンの気道内注入を受けたマウス(Hommaら,Am.J.
Physiol.Lung Cell Mol.Physiol.289:L413−L
418,2005)が挙げられる。
IL−11Rα結合タンパク質はさらに又は代わりに、癌、たとえば、胃癌のモデルで
調べることができる。たとえば、gp130のY757F変異体について相同なマウス(
gpl30Y757F/Y757F)は胃腫瘍を発症する(Jenkinsら,Bloo
d、109:2380−2388,2007)。マウス(たとえば、8週齢)をIL−1
1Rα結合タンパク質で処理し、胃ポリープの数及び重量を評価する。ポリープのサイズ
及び/又は重量を減らすIL−11Rα結合タンパク質は癌を治療するのに有用であると
見なされる。同様のアッセイを用いて結腸癌に対する効果について調べることができ、I
L−11Rα結合タンパク質による処理に先立って、Gretenら(Cell,118
:285−296,2004)によって本質的に記載されたようにgpl30Y757F
/Y757Fマウスをアゾキシメタン(AOM)で処理し、その後デキストラン硫酸ナト
リウムで処理して結腸癌を誘導する。
IL−11Rα結合タンパク質はさらに又は代わりに、たとえば、Liら,Oncol
.Lett.3:802−806,2012にて記載されたように癌の転移又は癌関連の
骨疾患のモデルで調べることができる。
治療される疾患
本開示は対象においてIL−11によって引き起こされる又は悪化させられる任意の疾
患の治療又は予防を企図する。
一実施例では、疾患は自己免疫性又は炎症性の疾患である。
一実施例では、自己免疫性の疾患は、たとえば、炎症性関節炎、関節リウマチ又は特発
性関節炎、たとえば、若年性特発性関節炎などの自己免疫性の関節の疾患である。一実施
例では、疾患は関節リウマチである。
一実施例では、自己免疫性の疾患は、たとえば、潰瘍性大腸炎又はクローン病などの炎
症性大腸疾患などの自己免疫性の大腸の疾患である。
一実施例では、自己免疫性の疾患は、たとえば、乾癬などの自己免疫性の皮膚の疾患で
ある。
一実施例では、炎症性の疾患は、たとえば、好中球の浸潤に関連する肺疾患などの炎症
性の肺の疾患である。たとえば、疾患は喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、鼻炎又は
アレルギーである。一実施例では、疾患は喘息である。
他の例となる炎症性の疾患には、感染が誘導する炎症(たとえば、結核菌によって誘導
される炎症)、胃の炎症(たとえば、胃癌に関連する)、又は炎症性皮膚炎(たとえば、
アトピー性皮膚炎)が挙げられる。
一実施例では、疾患は、たとえば、悪液質又はサルコペニアなどの消耗性の疾患である
。一実施例では、消耗性の疾患は悪液質である。たとえば、悪液質は関節リウマチ、糖尿
病、心疾患、慢性腎疾患、慢性肺炎症、腸管炎症、炎症性大腸疾患、加齢、敗血症又はA
IDSから選択される疾患に関連する又はそれが原因になって生じる。一実施例では、悪
液質は癌に関連する又はそれが原因になって生じる。
一実施例では、疾患は骨の疾患であり、たとえば、不十分な骨形成及び/又は過剰な骨
異化が原因で生じる。例となる骨の疾患には、骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症を含む)、骨折
、癌(転移骨癌、骨髄腫、骨のパジェット病)が原因で生じる骨吸収/損傷、及び癌の治
療(たとえば、化学療法、ホルモン除去又はホルモン阻害)が原因で生じる骨吸収/損傷
が挙げられる。
一実施例では、疾患は癌である。例となる癌には血液癌、上皮起源の癌、胃癌、膵臓癌
、肝臓癌、骨肉腫、子宮内膜癌及び卵巣癌が挙げられる。
一実施例では、対象は病気を治療する別の化合物による治療に抵抗性である、適正に応
答しない、又は好適ではない。たとえば、自己免疫性又は炎症性の疾患を患っている対象
はコルチコステロイド及び/又は免疫抑制剤及び/又はサイクロホスファミド及び/又は
メソトレキセート及び/又は抗TNF抗体又は可溶性TNF受容体及び/又は抗CD20
抗体及び/又は抗IL−6抗体及び/又は抗CD22抗体による治療に抵抗性である、適
正に応答しない、又は好適ではない。
組成物
一部の実施例では、本明細書で記載されるようなIL−11Rα結合タンパク質は従来
の非毒性で薬学上許容可能な担体を含む投与製剤にて又は任意の他の使いやすい剤形によ
って、経口で、非経口で、吸入スプレー、吸収、吸着によって、局所で、直腸内に、鼻内
に、頬内に、膣内に、脳室内に、埋め込みリザーバを介して投与される。用語「非経口的
な」は本明細書で使用されるとき、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、クモ膜下、脳室内、
胸骨内及び頭蓋内の注射及び注入の技法を含む。
IL−11Rα結合タンパク質を対象への投与に好適な形態(たとえば、医薬組成物)
に調製する方法は当該技術で既知であり、たとえば、RemingtonのPharma
ceutical Sciences(第18版,Mack Publishing C
o.,Easton,Pa., 1990)及び米国薬局方:国民医薬品集(Mack
Publishing Company,Easton,Pa.,1984)にて記載さ
れた方法を含む。
本開示の医薬組成物は、たとえば、静脈内投与又は臓器若しくは関節の体腔若しくは管
腔への投与などの非経口投与に特に有用である。投与のための組成物は一般に、薬学上許
容可能な担体、たとえば、水性担体に溶解されたIL−11Rα結合タンパク質の溶液を
含む。種々の水性担体、たとえば、緩衝化生理食塩水等を使用することができる。組成物
は、pH調整剤及び緩衝化剤、毒性調整剤等、たとえば、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム等などの生理的条件に近づけるのに
必要とされるような薬学上許容可能な補助物質を含有し得る。これらの製剤における本開
示のIL−11Rα結合タンパク質の濃度は広く変化することができ、選択される投与の
特定の方式及び患者のニーズに従った流体体積、粘度、体重等に主として基づいて選択さ
れるであろう。例となる担体には、水、生理食塩水、リンガー溶液、デキストロース溶液
及び5%ヒト血清アルブミンが挙げられる。混合油及びオレイン酸エチルなどの非水性媒
体も使用され得る。リポソームも担体として使用され得る。媒体は、等張性及び化学的安
定性を高める、たとえば、緩衝液及び保存剤などの少量の添加剤を含有し得る。
製剤化されると、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、投与製剤に相溶性の方法
で治療上/予防上有効であるような量にて投与されるであろう。製剤は、たとえば、上述
の注射用溶液の型のような種々の剤形で容易に投与されるが、他の薬学上許容可能な形態
、たとえば、錠剤、丸薬、カプセル、又は経口投与のための他の固形物、座薬、ペッサリ
ー、鼻内溶液又はスプレー、エアゾール、吸入剤、リポソーム形態等も企図される。薬学
上「徐放性」のカプセル又は組成物も使用され得る。徐放性製剤は一般に長い時間にわた
って一定の薬剤レベルを与えるように設計され、本開示のIL−11Rα結合タンパク質
を送達するのに使用され得る。
国際公開第2002/080967号は、本開示のIL−11Rα結合タンパク質の投
与にも好適である、たとえば、喘息の治療のための抗体を含む噴霧化した組成物及び組成
物を投与する方法を記載している。
併用療法
一実施例では、本開示のIL−11Rα結合タンパク質は、併用治療ステップ又は追加
の治療ステップのいずれかとして又は治療製剤の追加の成分として本明細書で記載される
疾患を治療するのに有用な別の化合物との併用で投与される。
たとえば、その別の化合物は抗炎症性化合物である。代わりに又はさらに、その別の化
合物は免疫抑制剤である。代わりに又はさらに、その別の化合物は、たとえば、プレドニ
ゾン及び/又はプレドニゾロンなどのコルチコステロイドである。代わりに又はさらに、
その別の化合物はメソトレキセートである。代わりに又はさらに、その別の化合物はサイ
クロホスファミドである。代わりに又はさらに、その別の化合物はミコフェノール酸モフ
ェチルである。代わりに又はさらに、その別の化合物は抗CD20抗体(たとえば、リツ
キシマブ又はオファツムマブ)である。代わりに又はさらに、その別の化合物は抗CD2
2抗体(たとえば、エプラツズマブ)である。代わりに又はさらに、その別の化合物は抗
TNF抗体(たとえば、インフリキシマブ又はアダリムマブ又はゴリムマブ)又は可溶性
TNF受容体(たとえば、エタネルセプト)である。代わりに又はさらに、その別の化合
物はCTLA−4拮抗剤(たとえば、アバタセプト、CTLA4−Ig)である。代わり
に又はさらに、その別の化合物は抗IL−6抗体である。代わりに又はさらに、その別の
化合物は、たとえば、抗BLys抗体(たとえば、ベリムマブ)などのBLys拮抗剤で
ある。
別の実施例では、その別の化合物は化学療法剤又は癌を治療するのに使用される他の薬
剤である。
別の実施例では、本明細書で記載されるタンパク質は癌の治療のための放射線療法の前
又は後に投与される。
投与量及び投与のタイミング
本開示のIL−11Rα結合タンパク質の好適な投与量は、特定のIL−11Rα結合
タンパク質、治療される疾患及び/又は治療される対象に応じて変化するであろう。たと
えば、準最適な投与量で開始し、投与量を徐々に変更して最適な又は有用な投与量を決定
することによって好適な投与量を決定することは技量のある内科医の能力の範囲内である
。或いは、治療/予防に適した投与量を決定するために細胞培養アッセイ又は動物試験に
由来するデータを使用し、その際、好適な用量は毒性がほとんどない又はない活性化合物
のED50を含む循環する濃度の範囲内である。投与量は、採用される剤形及び利用され
る投与経路に応じてこの範囲内で変化し得る。治療上/予防上有効な用量は細胞培養アッ
セイから最初に推定することができる。動物モデルにて用量を処方し、細胞培養にて決定
されたIC50(すなわち、症状の最大半分の阻害を達成する化合物の濃度又は量)を含
む循環する血漿濃度の範囲を達成する。そのような情報を用いてヒトにて有用な用量をさ
らに正確に決定することができる。血漿におけるレベルは、たとえば、高速液体クロマト
グラフィによって測定され得る。
一部の実施例では、本開示の方法は、予防上又は治療上有効な量の本明細書で記載され
るタンパク質を投与することを含む。
用語「治療上有効な量」は、治療を必要とする対象に投与した場合、対象の予後及び/
又は状態を改善し、及び/又は本明細書で記載される病態の1以上の症状を、その病態の
臨床診断又は臨床的な特徴として認められる又は受け入れられるものを下回るレベルまで
軽減する又は抑制する量である。対象に投与される量は、治療される疾患の特定の特徴、
治療される疾患の種類及び病期、投与の方法、及びたとえば、全身状態、他の疾患、年齢
、性別、遺伝子型及び体重のような対象の特徴に左右されるであろう。当業者はこれらの
因子及び他の因子に応じて適当な投与量を決定することができるであろう。従って、この
用語は、特定の量、たとえば、タンパク質の重量又は量に本開示を限定するように解釈さ
れるべきではなく、むしろ、本開示は対象にて言及される結果を達成するのに十分なIL
−11Rα結合タンパク質の任意の量を包含する。
本明細書で使用されるとき、用語「予防上有効な量」は、病態の1以上の検出可能な症
状の発症を防ぐ又は抑制する又は遅延させるのに十分なタンパク質の量を意味するように
解釈されるべきである。技量のある熟練者は、そのような量が、たとえば、投与されるI
L−11Rα結合タンパク質及び/又は特定の対象及び/又は疾患の種類若しくは重症度
若しくはレベル及び/又は疾患になる素養(遺伝的又はその他)に応じて変化するであろ
うことに気付くであろう。従って、この用語は、特定の量、たとえば、タンパク質の重量
又は量に本開示を限定するように解釈されるべきではなく、むしろ、本開示は対象にて言
及される結果を達成するのに十分なIL−11Rα結合タンパク質の任意の量を包含する
本明細書で記載されるIL−11Rα結合タンパク質の生体内投与については、正常な
投与量は、1日当たり個体の体重以上の約10ng/kgから約100mg/kgまで変
化し得る。治療される疾患又は障害の重症度に応じた数日以上にわたる反復投与について
は、治療は症状の所望の抑制が達成されるまで持続することができる。
一部の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、約1mg/kg〜約30mg/
kgの間、たとえば、約1mg/kg〜約10mg/kg、又は約1mg/kg又は約2
mg/kg又は5mg/kgの当初(又は負荷)用量で投与される。次いでIL−11R
α結合タンパク質は、約0.0lmg/kg〜2mg/kgの間、たとえば、約0.05
mg/kg〜約lmg/kg、たとえば、約0.lmg/kg〜約lmg/kg、たとえ
ば、約0.lmg/kg又は0.5mg/kg又はlmg/kgのより低い維持用量で投
与することができる。維持用量は、7〜30日ごとに、たとえば、10〜15日ごとに、
たとえば、10又は11又は12又は13又は14又は15日ごとに投与され得る。
一部の実施例では、IL−11Rα結合タンパク質は、約0.0lmg/kg〜約50
mg/kgの間、たとえば、約0.05mg/kg〜約30mg/kgの間、たとえば、
約0.lmg/kg〜約20mg/kgの間、たとえば、約0.lmg/kg〜約l0m
g/kgの間、たとえば、約0.lmg/kg〜約2mg/kgの間の用量で投与される
。たとえば、IL−11Rα結合タンパク質は、約0.0lmg/kg〜約5mg/kg
の間、たとえば、約0.lmg/kg〜約2mg/kg、たとえば、約0.2mg/kg
又は0.3mg/kg又は0.5mg/kg又はlmg/kg又は1.5mg/kgの用
量で投与される(たとえば、高い負荷用量又はより低い維持用量なしで)。一部の実施例
では、多数の用量が、たとえば、7〜30日ごとに、たとえば、10〜22日ごとに、た
とえば、10〜15日ごとに、たとえば、10又は11又は12又は13又は14又は1
5又は16又は17又は18又は19又は20又は21又は22日ごとに投与される。た
とえば、IL−11Rα結合タンパク質は7日ごとに又は14日ごとに又は21日ごとに
投与される。
一部の実施例では、治療法を開始する時点で、哺乳類は7日以下連続して又は6日連続
して又は5日連続して又は4日連続してIL−11Rα結合タンパク質を投与される。
治療に適正に応答していない哺乳類の場合、複数回の用量が1週間で投与され得る。代
わりに又はさらに、漸増用量が投与され得る。
別の実施例では、有害反応を経験している哺乳類については、当初(又は負荷)用量を
1週間又は多数の連続した日にわたって分け得る。
本開示の方法に係るIL−11Rα結合タンパク質の投与は、たとえば、レシピエント
の生理的状態、投与の目的が治療か又は予防か、及び技量のある実行者に既知の他の因子
に応じて連続的又は間欠的であることができる。IL−11Rα結合タンパク質の投与は
、事前に選択された期間にわたって本質的に連続的であってもよく、又は一連の間隔を空
けた投薬、たとえば、疾患の発症の間又はその後であってもよい。
IL−11Rαの検出アッセイ
本開示のIL−11Rα結合タンパク質、たとえば、本明細書で考察されるような検出
可能な標識に結合させたIL−11Rα結合タンパク質とともに以下のアッセイを行うこ
とができる。本明細書で記載されるアッセイによるIL−11Rα又はそれを発現する細
胞の検出は疾患を診断する又は予後診断するのに有用である。
免疫アッセイは、対象にて疾患を診断するための又は試料にてIL−11Rαおよびそ
れを発現する細胞を検出するための例となるアッセイ形式である。本開示は、ウエスタン
ブロット、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、蛍光結合免疫吸着アッセイ(FL
ISA)、競合アッセイ、放射性免疫アッセイ、側方流動免疫アッセイ、フロースルー免
疫アッセイ、電気化学発光アッセイ、比濁分析に基づくアッセイ、比濁法に基づくアッセ
イ、及び蛍光活性化細胞選別(FACS)に基づくアッセイを含む免疫アッセイの任意の
形態を企図する。
好適な免疫アッセイの一形態は、たとえば、ELISA又はFLISAである。
一形態では、そのようなアッセイには、本開示のIL−11Rα結合タンパク質を固体
マトリクス、たとえば、ポリスチレン又はポリカーボネートのマイクロウェル若しくはデ
ィップスティック、膜又はガラス支持体(たとえば、ガラススライド)に固定化させるこ
とが関与する。次いで試験試料をIL−11Rα結合タンパク質に直接接触させ、試料に
おけるIL−11Rα又はそれを発現する細胞を結合させ、又は捕捉する。試料における
いずれの未結合のタンパク質をも取り除く洗浄に続いて、異なるエピトープでIL−11
Rαに結合する又は細胞上の異なる抗原に結合するIL−11Rα結合タンパク質を、捕
捉されたIL−11Rα又は細胞に直接接触させる。この検出体タンパク質は一般に、E
LISAの場合、たとえば、酵素(たとえば、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、
アルカリホスファターゼ(AP)、又はβ−ガラクトシダーゼ)、又はFLISAの場合
蛍光色素分子などの検出可能なレポーター分子で標識される。或いは、検出体タンパク質
に結合する第2の標識されたタンパク質を使用することができる。いずれの未結合のタン
パク質をも取り除く洗浄に続いて、ELISAの場合、たとえば、過酸化水素、TMB又
はトルイジン又は5−ブロモ−4−クロロ−3−インドール−β−D−ガラクトピラノシ
ド(x−gal)などの基質の添加によって検出可能なレポーター分子を検出する。当然
、固定化された(捕捉)タンパク質及び検出体タンパク質は逆の方法で使用され得る。
次いで試料における抗原のレベルは、マーカーの既知の量を用いて作製されている検量
線を用いて又は対照試料との比較によって決定される。
上述のアッセイは、検出の基礎として化学発光又は電気化学発光を使用するように容易
に改変される。
技量のある熟練者に明らかであるように、免疫吸着アッセイに基づく他の検出法は本開
示の実行に有用である。たとえば、検出用の放射性標識又は検出用の金標識(たとえば、
コロイド状金)又はたとえば、検出用のNAD+を被包するリポソームを用いた又はアク
リジニウム結合免疫吸着アッセイを用いた上記の記載に基づく免疫吸着法。
本開示の一部の実施例では、IL−11Rα又はそれを発現する細胞のレベルは、表面
プラズモン共鳴検出器(たとえば、BIAcore(商標),GE Healthcar
e,Piscataway,N.J)、たとえば、米国特許第7205159号にて記載
されたようなフロースルー装置、マイクロ又はナノ免疫アッセイ装置(たとえば、米国特
許出願公開第20030124619号にて記載されたような)、側方流動装置(たとえ
ば、米国特許出願公開第20040228761号又は米国特許出願公開第200402
65926号にて記載されたような)、又は免疫比濁アッセイ(たとえば、米国特許第5
571728号又は米国特許第6248597号にて記載されたような)を用いて決定さ
れる。
試料及び対照試料
技量のある熟練者に明らかであるように、本明細書で記載される実施例の一部は、IL
−11Rα又はそれを発現する細胞のレベルを決定するある程度の定量性を必要とする。
そのような定量性は本開示のアッセイにて好適な対照試料を含めることによって判定され
得る。
一実施例では、好適な対照試料は健常な対象又は正常な対象に由来する試料である。
本文脈では、用語「健常な対象」はIL−11Rαに関連する疾患、たとえば、炎症性
の疾患を患っていないことが分かっている個体を意味するように解釈されるべきである。
用語「正常な対象」は、個体の集団に比べて試料にて正常なレベルのIL−11Rα又
はそれを発現する細胞を有する個体を意味するように解釈されるべきである。
本開示はまた、正常な及び/又は健常な対象又は正常な及び/又は健常な対象の集団か
ら得られるデータセットであることとしての対照試料も企図する。
一実施例では、本開示の方法はさらに、たとえば、本明細書で記載される方法を用いて
対照試料におけるIL−11Rαのレベルを決定することを含む。
一実施例では、対象に由来する試料及び対照試料をほぼ又は実質的に同時にアッセイす
る。
一実施例では、いずれか1以上の試料において本明細書で記載されるような本開示の同
じ方法を用いて対象に由来する試料及び対照試料をアッセイして結果の比較を可能にする
キット
本開示はさらに以下:
(i)本開示のIL−11Rα結合タンパク質又はそれをコードする発現構築物;
(ii)本開示の細胞;又は
(iii)本開示の医薬組成物
の1以上を含むキットを含む。
IL−11Rαを検出するためのキットの場合、キットはさらに、たとえば、本開示の
IL−11Rα結合タンパク質に連結される検出手段を含むことができる。
治療上/予防上の使用のためのキットの場合、キットはさらに、薬学上許容可能な担体
を含むことができる。
任意で、本開示のキットは任意の例に従って本明細書で記載される方法での使用のため
の指示書と共に包装される。
本開示は以下の非限定の実施例を含む。
非限定の実施例
材料及び方法
ファージディスプレイ
ヒトIL−11Rαに特異的な抗体をヒトFab−ファージミド抗体ライブラリから単
離した。野生型hIL−11又はhIL−11突然変異タンパク質の存在下で、固定化さ
れたhIL−11Rα−Fc(R&D Systems カタログ番号1977−MR)
に結合するファージを溶出した。(ファージミドELISAによって確認された)多数の
陽性クローンをヒトIgG4抗体に再設定した。
IL−11応答性細胞の増殖アッセイ
hIL−11、cynoIL−11及びmIL−11に反応性のBaF3細胞株を用い
てIL−11の生物活性を阻止する抗体の能力を調べた。mIL−11に反応性のBaF
3細胞株は国際公開第2009/052588号に記載されている。
hIL−11及びcynoIL−11に反応性のBaF3細胞株に、それぞれ野生型の
ヒト及びカニクイザルのIL−11Rα及びそれぞれヒトgp130及びカニクイザルg
p130をコードする構築物で安定的に形質移入した。hIL−11又はcynoIL−
11を含有する培地における増殖によって細胞を選抜し、限界希釈クローニングによって
クローンの細胞株を導出した。多数の安定的に形質移入したクローンを、hIL−11又
はcynoIL−11の存在下で培養した場合のその用量反応性増殖(チミジンの取り込
みアッセイを用いて)について解析した。hIL−11反応性のクローンを1つ及びcy
noIL−11反応性のクローンを1つ、抗体の解析のためにそれぞれ選択した。
総体積200μL/ウェルにて最大値より低い濃度のIL−11(hIL−11:0.
3ng/mL又は0.5ng/mL又は5ng/mL;mIL−11:1ng/mL、3
ng/mL又は5ng/mL;cynoIL−11:0.5ng/mL又は5ng/mL
)及び漸増する濃度の精製モノクローナル抗体又はhIL−11突然変異タンパク質(配
列番号110を含み、N末端のヘキサHisタグを有する)の存在下でRPMI/10%
FCS/Glutamax/PenStrepにて96穴プレート中で約1×10個の
細胞/ウェルでIL−11反応性のBaF3細胞を播いた。サイトカインの添加に先立っ
て、細胞は抗体又は最初にhIL−11突然変異タンパク質の存在下で30分間培養した
。細胞を37℃で約48〜50時間培養し、培養の最後の6時間、H−チミジンを適用
した。細胞をガラス繊維フィルター上に回収し、DNAに取り込まれた放射性チミジンの
レベルを液体シンチレーション計数によって測定した。アッセイは2つ組で行い、次いで
各アッセイ点での平均値をプロットした。
抗体8E2の親和性成熟
以下の方法を用いて抗体8E2を親和性成熟させた。8E2のVとVをコードする
配列をファージミドの構築物に挿入し、生殖細胞系列化したFabをコードさせ、CDR
−L2を除くCDRすべてにおける18コドン(6アミノ酸残基)をTAA停止コドンで
置き換えることによって生殖細胞系列の停止鋳型を創った。Sidhuら、(Metho
ds in Enzymology:238:333−336,2000)によって本質
的に記載されたような方法を用いてライブラリを構築した。Kunkel変異誘発法(K
unkelら, Methods in Enzymology:154:367−38
2,1987)のための鋳型として各停止鋳型を用い、変異原性のオリゴヌクレオチドは
同時に停止コドンを修復し、計画部位に突然変異を導入するように設計した。エレクトロ
ポレーションによって変異誘発反応物を大腸菌に導入し、ヘルパーファージの添加によっ
てファージ産生を開始させた。30℃での一晩の増殖の後、PEG/NaClによる沈殿
によってファージを回収した。
ライブラリは、配列番号3を含むビオチン化ポリペプチドの濃度を低下させると共に数
回の選択を介して循環させた。標的の濃度を各回で10倍減らした。
ドメイン交換したIL−11R変異体ポリペプチドへの抗体の結合
hIL−11R及びmIL−11Rの領域を含むIL−11Rの種々の可溶性形態を作
製したが、それらは配列番号3及び86〜90で示される配列を含み、ウエスタンブロッ
ト又はBiacore解析を用いてそれらのポリペプチドへの抗体8E2、8D10及び
8E4の結合を測定した。
Biacore解析については、抗ヒトIgGを約10,000〜12,000RUで
センサー表面に固定化し、サイクルごとに120秒間で0.2μg/mL〜0.5μg/
mLの間にて各抗体を捕捉した。緩衝液ブランクの注入を含めて1μMから2.5nMに
下がる範囲の様々な濃度で捕捉抗体にIL−11受容体を注入した。会合を3〜5分間モ
ニターし、解離を3〜10分間モニターした。1:1の動態モデルに各相互作用の結合曲
線を当て嵌めることによっておおよその親和性を決定した。
可溶性hIL−11Rの点突然変異体への抗体結合
mIL−11に由来するアミノ酸をhIL−11(配列番号85)(たとえば、配列番
号1に対する突然変異の位置について及び各ポリペプチドの配列番号への参照について表
5を参照)の可溶性形態に導入したIL−11Rの可溶性形態の種々の点突然変異体を作
出し、Biacore解析又はFACSを用いて、これらのポリペプチド又は配列番号3
若しくは配列番号85のポリペプチドに対する抗体の結合を測定した。
抗ヒトIgG Fcに特異的な抗体を約9000RUまでCM5チップに化学的に固定
化した。各フローセルにて2スポットで120秒間、約0.3〜1μg/mLにて抗体を
捕捉した。抗ヒトIgGのみから成る隣接するスポットを参照として使用した。2つ組に
て40、10、5及び2.5nMで捕捉抗体及び参照のスポットにIL−11受容体を注
入した。緩衝液のみのブランク注入も2つ組で行った。注入を3分間行い、解離をさらに
5分間モニターした。
結合曲線は、1:1の動態モデルに当て嵌めるまえに参照を差し引き、緩衝液をブラン
クにした。
癌細胞におけるIL−11のシグナル伝達の抗体が介在する阻害
DLD−1細胞(結腸直腸癌細胞株)及びMKN−28細胞(胃癌細胞株)を漸増する
濃度のhIL−11で15分間刺激した、又はhIL−11(50ng/mL)による刺
激に先立って、漸増する濃度の8E2抗IL−11R若しくはBM4アイソタイプ対照抗
体の存在下で細胞をインキュベートした。細胞を固定し、透過処理し、PE結合した抗ホ
スホSTAT3抗体で染色した。細胞をフローサイトメトリーによって解析した。アッセ
イは2つ組で行った。
抗体の単離及び性状分析
3つの抗体8E2、8D10及び8E4を、形質移入されたBaF3細胞のIL−11
依存性の増殖を阻害するその能力に基づいてFab−ファージミド抗体ライブラリから単
離した。8E4はまたBaF3細胞のマウスIL−11依存性の増殖を阻害した。
8E2、8D10及び8E4はhIL−11Rα又はcynoIL−11Rαを形質移
入した細胞に結合した。8E4はmIL−11Rαを形質移入した細胞に結合したが、8
E2及び8D10は結合しなかった。
3つの抗体のうち、8E2は示差走査熱量測定によって評価したとき、最良の熱安定性
を有した(8D10及び8E4についての63.2℃〜71.4℃の間に比べて69.8
℃〜76.6℃の間のTmを持つ)。
8E2を選択し、親和性成熟させた。重鎖及び軽鎖のライブラリを用いて変異させたC
DRを持つクローンを生成した(図1、2及び3)。これらの親和性変異体のうち62の
hIL−11Rへの結合をBiacoreによって評価し、BaF3細胞のhIL−11
が誘導する増殖を阻害する相対的な能力を測定した。結果を表3にて示す。

8E2、8D10及び8E4に比べたBaF3細胞におけるhIL−11が誘導する増
殖を阻害する改善された能力及び8E2に比べたヒトIL−11Rαに対する改善された
親和性に基づいて10の親和性成熟させた抗体(TS−306、TS−2、TS−4、T
S−7、TS−14、TS−51、TS−101、TS−108、TS−134及びTS
−136)を選択した。これらの親和性成熟させた抗体を選択することにおいてCDRの
配列も考慮した。関連するコンセンサス配列に近い又はそれと同一のCDR配列を有する
幾つかのクローンを選択した。
ヒト、カニクイザル又はマウスのIL−11Rを形質移入したBaF3細胞のヒト、カ
ニクイザル及び/又はマウスのIL−11が誘導する増殖の阻害についてこれらの抗体を
調べた。ヒト及びカニクイザルのIL−11Rを形質移入した細胞への結合及びフローサ
イトメトリーによる平均蛍光強度の測定も実施した。8E2親クローンと比べて、選択し
たクローンのそれぞれはhIL−11及びcynoIL−11が誘導する増殖をさらに強
力に阻害し、大きな親和性でヒト及びカニクイザルのIL−11Rに結合した。
hIL−11突然変異タンパク質と抗体による拮抗作用の比較
ヒトIL−11R及びヒトgp130をコードする核酸で形質移入したBaF3細胞株
及び0.3ng/mlのヒトIL−11を用いた上述のアッセイを用いて、幾つかの抗体
の拮抗活性をhIL−11突然変異タンパク質(配列番号110を含み、N末端のヘキサ
Hisタグを有する)のそれと比較した。結果を表4に提示する。
表4にて提示されたデータは調べた抗体すべてがhIL−11突然変異タンパク質より
も有効にIL−11シグナル伝達を阻害することを示す。突然変異タンパク質と抗体の間
での分子量の大きな差異の故に、IC50値はnMで表される。
エピトープマッピング
競合ELISA及びBiacoreのデータは8E2、8E4及び8D10がhIL−
11αへの結合について互いに競合すること及びhIL−11Rαの同じ領域を認識し得
ることを示す。
ドメイン交換(マウス/ヒト)のBiacoreデータは、8E2及び8D10の結合
にはhIL−11Rα(配列番号1)の少なくともアミノ酸111〜215(Fn型3ド
メイン1)が必要とされ、この領域にてマウスの配列をヒトの配列で置き換えることは8
E4の結合の親和性を低下させることを示した(表5)。
表5で提示された結果では、「強い結合」への参照は約10nM以下の親和性(K
を指す。「弱い結合」への参照は約50nM以上の親和性(K)を指す。
ネイティブのヒトアミノ酸を対応するマウスのアミノ酸残基で置き換えることによって
hIL−11RαのIg様ドメインとフィブロネクチン3型ドメイン1の双方を網羅する
領域にて単一のアミノ酸置換を有する28の構築物を作製した。切り詰めたhIL−11
R(配列番号85)の5つの変異体(P65S、K66R、L101S、V117E、A
178S)を発現させ、精製した(配列番号1のアミノ酸位置に対する番号付け)。対応
する構築物を用いて細胞に形質移入し、それをその後8E2、8E4及び8D10で染色
した。フローサイトメトリーによって8E2及び8E10の結合はV117Eを形質移入
した細胞で低下することが示された。
フローサイトメトリーのデータはBiacoreによって確認された。Biacore
のセンサーグラムはすべて1:1の結合モデルに上手く適合したが、導出されたK値を
表6に提供する。
このアッセイで使用した濃度ではV117E変異体は8E2及び8D10に結合せず、
この相互作用のKは決定することができなかった。この残基はこれら2つの抗体の結合
相互作用に寄与する。
K66Rの変異は、抗体8E2及び8D10についてWT D1/2(配列番号85)
と比べた場合ちょうど2倍を超えるKの低下をもたらしたということは、抗体結合にお
けるこの残基の若干の関与を示している。
変異体V117E及びK66RもWT D1/2(配列番号85)より有意に低い親和
性で抗体8E4に結合した。これらの残基は抗体8E4のhIL−11Rαとの結合相互
作用に寄与し得る。
ANOVA及びTukeyの多重比較検定は、V95E及びK44Rの双方の親和性が
調べた抗体すべてについてWT D1/2(配列番号85)に対して有意に(p<0.0
5)異なることを示した。
本実施例で調べたIL−11Rの変異体形態のすべてがIL−11に結合することがで
きたということは、突然変異は受容体にて実質的な立体構造の変化を誘導しなかったこと
を示している。
比較データ
非中和性の抗IL−11R抗体(4D12;Santa Cruzから市販される抗体
)はELISAによってヒトIL−11Rαに結合することが示された。4D12はヒト
IL−11Rαを形質移入したBaF3細胞に結合することが示され、マウスIL−11
Rαを形質移入した293の細胞に結合することが示された。
4D12は、0.5ng/mlのhIL−11又は3ng/mlのmIL−11Rと共
にインキュベートしたBaF3細胞におけるヒト又はマウスのIL−11が誘導した細胞
増殖を中和しなかった。
競合ELISAを用いて4D12がIL−11Rαへの結合について8D10又は8E
2と競合しないことを示した。
抗IL−11R抗体は癌細胞におけるIL−11のシグナル伝達を阻害する
図4にて示すように、IL−11はDLD−1結腸癌細胞及びMKN−28胃癌細胞に
てSTAT−3のリン酸化を誘導する。図4はまた、抗体8E2がこれらの細胞における
STAT−3のリン酸化を阻害するのに対してアイソタイプ対照抗体は阻害しないことも
示す。
抗IL−11R抗体は癌細胞におけるIL−11のシグナル伝達を阻害する
図4にて示すように、IL−11はDLD−1結腸癌細胞及びMKN−28胃癌細胞にてSTAT−3のリン酸化を誘導する。図4はまた、抗体8E2がこれらの細胞におけるSTAT−3のリン酸化を阻害するのに対してアイソタイプ対照抗体は阻害しないことも示す。

本発明は次の実施態様を含む。
[1]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインがhIL−11R及びcynoIL−11Rαに結合することが可能である、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[2]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記タンパク質はIL−11Rα及びgp130を発現するBaF3細胞のIL−11が介在する増殖を10μg/ml以下のIC 50 で阻害する、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[3]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号86又は89のポリペプチドへの結合のレベルが前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合のレベルより低い、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[4]前記タンパク質が配列番号86又は89のポリペプチドに検出可能に結合しない上記[3]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[5]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαの第1フィブロネクチンIIIドメイン内の残基を含むエピトープに結合する、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[6]前記エピトープが、IL−11Rαの免疫グロブリン様ドメイン及び前記第1フィブロネクチンIIIドメイン内の残基を含む上記[5]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[7]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記タンパク質が(配列番号83で示される配列を含む重鎖と配列番号84で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E2及び/又は(配列番号92で示される配列を含む重鎖と配列番号91で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E4及び/又は(配列番号94で示される配列を含む重鎖と配列番号93で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8D10の配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合して阻害する、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[8]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号95のポリペプチドへの結合のレベルが前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号85のポリペプチドへの結合のレベルより低い、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[9](配列番号83で示される配列を含む重鎖と配列番号84で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E2及び/又は(配列番号92で示される配列を含む重鎖と配列番号91で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E4及び/又は(配列番号94で示される配列を含む重鎖と配列番号93で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8D10の配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合して阻害する上記[8]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[10]前記抗原結合ドメインが
(i)配列番号97のポリペプチド及び/又は
(ii)配列番号98のポリペプチド及び/又は
(iii)配列番号99のポリペプチド
と交差反応する上記[8]又は[9]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[11]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインが、
(i)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列に対して少なくとも約40%同一である配列を含む相補性決定領域(CDR)1と、配列番号37のアミノ酸50〜66の間で示される配列に対して少なくとも約76%同一である配列を含むCDR2と、配列番号37のアミノ酸99〜107の間で示される配列に対して少なくとも約55%同一である配列を含むCDR3とを含むV
(ii)配列番号37で示される配列に対して少なくとも約95%又は96%又は97%又は98%又は99%同一である配列を含むV
(iii)配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列に対して少なくとも約45%同一である配列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で示される配列に対して少なくとも約44%同一である配列を含むCDR3とを含むV
(iv)配列番号5で示される配列に対して少なくとも約94%同一である配列を含むV
(v)配列番号74のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番号74のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号74のアミノ酸99〜115の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(vi)配列番号74で示される配列を含むV
(vii)配列番号73のアミノ酸23〜36の間で示される配列を含むCDR1と、配列番号73のアミノ酸52〜58の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号73のアミノ酸91〜101の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(viii)配列番号73で示される配列を含むV
(ix)配列番号76のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番号76のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号76のアミノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(x)配列番号76で示される配列を含むV
(xi)配列番号75のアミノ酸24〜34の間で示される配列を含むCDR1と、配列番号75のアミノ酸50〜57の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号75のアミノ酸89〜97の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
(xii)配列番号75で示される配列を含むV
(xiii)(i)で示されるV と(iii)で示されるV
(xiv)(i)で示されるV と(iv)で示されるV
(xv)(ii)で示されるV と(iii)で示されるV
(xvi)(ii)で示されるV と(iv)で示されるV
(xvii)(v)で示されるV と(vii)で示されるV
(xviii)(v)で示されるV と(viii)で示されるV
(xix)(vi)で示されるV と(vii)で示されるV
(xx)(vi)で示されるV と(viii)で示されるV
(xxi)(ix)で示されるV と(xi)で示されるV
(xxii)(ix)で示されるV と(xii)で示されるV
(xxiii)(x)で示されるV と(xi)で示されるV ;又は
(xxiv)(x)で示されるV と(xii)で示されるV
の少なくとも1つを含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[12]前記抗原結合ドメインが、
(i)配列番号71で示される配列を含むV と配列番号35で示される配列を含むV ;又は
(ii)配列番号72で示される配列を含むV と配列番号36で示される配列を含むV ;を含む上記[112]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[13]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインが
(i)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(ii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(iii)配列番号38で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(iv)配列番号38で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(v)配列番号39で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(vi)配列番号39で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(vii)配列番号40で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(viii)配列番号40で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(ix)配列番号41で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(x)配列番号41で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xi)配列番号42で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xii)配列番号42で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xiii)配列番号43で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xiv)配列番号43で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xv)配列番号44で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xvi)配列番号44で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xvii)配列番号45で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xviii)配列番号45で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xix)配列番号46で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xx)配列番号46で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxi)配列番号47で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxii)配列番号47で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxiii)配列番号48で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxiv)配列番号48で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxv)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxvi)配列番号49で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxvii)配列番号50で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxviii)配列番号50で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxix)配列番号51で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxx)配列番号51で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxxi)配列番号52で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxxii)配列番号52で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxxiii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxxiv)配列番号53で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxxv)配列番号54で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxxvi)配列番号54で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxxvii)配列番号55で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xxxviii)配列番号55で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xxxix)配列番号56で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xl)配列番号56で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xli)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xlii)配列番号57で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xliii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xliv)配列番号58で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xlv)配列番号59で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xlvi)配列番号59で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xlvii)配列番号60で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xlviii)配列番号60で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(xlix)配列番号61で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(l)配列番号61で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(li)配列番号62で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lii)配列番号62で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(liii)配列番号63で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(liv)配列番号63で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lv)配列番号64で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lvi)配列番号64で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lvii)配列番号65で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lviii)配列番号65で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lix)配列番号66で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lx)配列番号66で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxi)配列番号67で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxii)配列番号67で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxiii)配列番号68で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxiv)配列番号68で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxv)配列番号69で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxvi)配列番号69で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxvii)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxix)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxx)配列番号70で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(lxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号6で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号6で示される配列を含むV
(lxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号7で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号7で示される配列を含むV
(lxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号8で示される配列を含むV
(lxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号9で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号9で示される配列を含むV
(lxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号10で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxx)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号10で示される配列を含むV
(lxxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号11で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxxii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号11で示される配列を含むV
(lxxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号12で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxxiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号12で示される配列を含むV
(lxxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号13で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxxvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号13で示される配列を含むV
(lxxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号14で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(lxxxviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号14で示される配列を含むV
(lxxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xc)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号15で示される配列を含むV
(xci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号16で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xcii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号16で示される配列を含むV
(xciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号17で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xciv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号17で示される配列を含むV
(xcv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xcvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号18で示される配列を含むV
(xcvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号19で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xcviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号19で示される配列を含むV
(xcix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号20で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(c)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号20で示される配列を含むV
(ci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号21で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号21で示される配列を含むV
(ciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号22で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(civ)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号22で示される配列を含むV
(cv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号23で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号23で示される配列を含むV
(cvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号24で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号24で示される配列を含むV
(cix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号25で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cx)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号25で示される配列を含むV
(cxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号26で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号26で示される配列を含むV
(cxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号27で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号27で示される配列を含むV
(cxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号28で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号28で示される配列を含むV
(cxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号29で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号29で示される配列を含むV
(cxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号30で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxx)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号30で示される配列を含むV
(cxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号31で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxxii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号31で示される配列を含むV
(cxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号32で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxxiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号32で示される配列を含むV
(cxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号33で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(cxxvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号33で示される配列を含むV
(cxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号34で示される配列のCDR1、2及び3を含むV ;又は
(cxxviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号34で示される配列を含むV ;を含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[14]抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中和し、前記抗原結合ドメインが
(i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(ii)配列番号49で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(iv)配列番号53で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(vi)配列番号57で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(viii)配列番号58で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(x)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号8で示される配列を含むV
(xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号15で示される配列を含むV
(xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号16で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号16で示される配列を含むV
(xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号18で示される配列を含むV
(xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号29で示される配列のCDR1、2及び3を含むV ;又は
(xviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号29で示される配列を含むV ;を含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
[15]少なくとも重鎖可変領域(V )及び軽鎖可変領域(V )を含み、前記V とV が結合して抗原結合ドメインを含むFvを形成し、前記V とV は単一ポリペプチド鎖中にある又は前記V とV は別個のポリペプチド鎖中にある上記[1]〜[14]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[16]前記V とV が単一ポリペプチド鎖中にあるならば、前記タンパク質は
(i)単鎖Fv断片(scFv);
(ii)二量体scFv(di−scFv);
(iii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C )2及び/又はC 3に連結される(i)若しくは(ii)の1つ、又は
(iv)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)若しくは(ii)の1つ;である、又は
前記V とV が別個のポリペプチド鎖中にあるならば、前記タンパク質は
(i)二重特異性抗体;
(ii)三重特異性抗体;
(iii)四重特異性抗体;
(iv)Fab;
(v)F(ab’)
(vi)Fv
(vii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C )2及び/又はC 3に連結される(i)〜(vi)の1つ;
(viii)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)〜(vi)の1つ;又は
(ix)抗体;である上記[15]に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
[17]IL−11Rαに結合し、且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体であって、前記抗体が、
(i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(ii)配列番号49で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(iv)配列番号53で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(vi)配列番号57で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(viii)配列番号58で示される配列を含むV 及び配列番号5で示される配列を含むV
(ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(x)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号8で示される配列を含むV
(xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号15で示される配列を含むV
(xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号16で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xiv)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号16で示される配列を含むV
(xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び3を含むV
(xvi)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号18で示される配列を含むV
(xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V 及び配列番号29で示される配列のCDR1、2及び3を含むV ;又は
(xviii)配列番号37で示される配列を含むV 及び配列番号29で示される配列を含むV ;を含む、前記抗体。
[18]別の化合物に結合される上記[1]〜[16]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]に記載の抗体。
[19]上記[1]〜[16]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]に記載の抗体又はそのポリペプチドをコードする核酸。
[20]上記[19]に記載の核酸を含む発現構築物。
[21]上記[1]〜[16]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]に記載の抗体を発現する単離された又は組換えの細胞。
[22]上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体と薬学上許容可能な担体とを含む組成物。
[23]対象にてIL−11が介在する疾患の治療方法又は予防方法であって、上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体又は上記[22]に記載の組成物を投与することを含む、前記方法。
[24]対象における避妊方法であって、上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体又は上記[22]に記載の組成物を投与することを含む、前記方法。
[25]上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体又は上記[22]に記載の組成物の医薬における使用。
[26]IL−11が介在する疾患を治療するための薬物の製造における上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体の使用。
[27]IL−11が介在する疾患の治療で使用するための上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体又は上記[22]に記載の組成物。
[28]IL−11Rαを発現する細胞に関連するIL−11が介在する疾患の限局化方法及び/又は検出方法及び/又は診断方法及び/又は予後診断方法であって、存在するならば前記IL−11Rαを発現する細胞に結合した上記[18]に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[18]に記載の抗体を生体内で検出することを含み、前記IL−11Rα結合タンパク質又は抗体が検出可能なタグに結合される、前記方法。
[29]さらに、対象に前記IL−11Rα結合タンパク質又は抗体を投与することを含む上記[28]に記載の方法。
[30]試料におけるIL−11Rα又はそれを発現する細胞の検出方法であって、複合体が生じるように試料を上記[1]〜[16]又は[18]のいずれかに記載のIL−11Rα結合タンパク質又は上記[17]又は[18]に記載の抗体に接触させることと、前記複合体を検出することとを含み、前記複合体の検出が試料におけるIL−11Rα又はそれを発現する細胞を示す、前記方法。
[31]IL−11Rαが介在する疾患の診断方法又は予後診断方法であって、上記[30]に記載の方法を実施してIL−11Rα又はそれを発現する細胞を検出することを含み、前記IL−11Rα又はそれを発現する細胞の検出が前記疾患の診断又は予後診断である、前記方法。
[32]前記IL−11が介在する疾患が、自己免疫性の疾患、炎症性の疾患、消耗性の疾患、骨の疾患又は癌である上記[23]、[28]又は[31]のいずれかに記載の方法又は上記[26]に記載の使用又は上記[27]に記載の使用のためのIL−11Rα結合タンパク質又は抗体又は組成物。

Claims (32)

  1. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記抗原結合ドメインがhIL−11R及びcynoIL−11Rαに結合するこ
    とが可能である、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  2. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記タンパク質はIL−11Rα及びgp130を発現するBaF3細胞のIL−
    11が介在する増殖を10μg/ml以下のIC50で阻害する、前記IL−11Rα結
    合タンパク質。
  3. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号86又は89のポリペプチドへの結
    合のレベルが前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号3及び/又は85のポリペプ
    チドへの結合のレベルより低い、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  4. 前記タンパク質が配列番号86又は89のポリペプチドに検出可能に結合しない請求項
    3に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
  5. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記抗原結合ドメインがIL−11Rαの第1フィブロネクチンIIIドメイン内
    の残基を含むエピトープに結合する、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  6. 前記エピトープが、IL−11Rαの免疫グロブリン様ドメイン及び前記第1フィブロ
    ネクチンIIIドメイン内の残基を含む請求項5に記載のIL−11Rα結合タンパク質
  7. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記タンパク質が(配列番号83で示される配列を含む重鎖と配列番号84で示さ
    れる配列を含む軽鎖を含む)抗体8E2及び/又は(配列番号92で示される配列を含む
    重鎖と配列番号91で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E4及び/又は(配列番号
    94で示される配列を含む重鎖と配列番号93で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8
    D10の配列番号3及び/又は85のポリペプチドへの結合を競合して阻害する、前記I
    L−11Rα結合タンパク質。
  8. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号95のポリペプチドへの結合のレベ
    ルが前記IL−11Rα結合タンパク質の配列番号85のポリペプチドへの結合のレベル
    より低い、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  9. (配列番号83で示される配列を含む重鎖と配列番号84で示される配列を含む軽鎖を
    含む)抗体8E2及び/又は(配列番号92で示される配列を含む重鎖と配列番号91で
    示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8E4及び/又は(配列番号94で示される配列を
    含む重鎖と配列番号93で示される配列を含む軽鎖を含む)抗体8D10の配列番号3及
    び/又は85のポリペプチドへの結合を競合して阻害する請求項8に記載のIL−11R
    α結合タンパク質。
  10. 前記抗原結合ドメインが
    (i)配列番号97のポリペプチド及び/又は
    (ii)配列番号98のポリペプチド及び/又は
    (iii)配列番号99のポリペプチド
    と交差反応する請求項8又は9に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
  11. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記抗原結合ドメインが、
    (i)配列番号37のアミノ酸31〜35の間で示される配列に対して少なくとも約40
    %同一である配列を含む相補性決定領域(CDR)1と、配列番号37のアミノ酸50〜
    66の間で示される配列に対して少なくとも約76%同一である配列を含むCDR2と、
    配列番号37のアミノ酸99〜107の間で示される配列に対して少なくとも約55%同
    一である配列を含むCDR3とを含むV
    (ii)配列番号37で示される配列に対して少なくとも約95%又は96%又は97%
    又は98%又は99%同一である配列を含むV
    (iii)配列番号5のアミノ酸24〜34の間で示される配列に対して少なくとも約4
    5%同一である配列を含むCDR1と、配列番号5のアミノ酸50〜56の間で示される
    配列を含むCDR2と、配列番号5のアミノ酸89〜97の間で示される配列に対して少
    なくとも約44%同一である配列を含むCDR3とを含むV
    (iv)配列番号5で示される配列に対して少なくとも約94%同一である配列を含むV

    (v)配列番号74のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列番
    号74のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号74のアミ
    ノ酸99〜115の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
    (vi)配列番号74で示される配列を含むV
    (vii)配列番号73のアミノ酸23〜36の間で示される配列を含むCDR1と、配
    列番号73のアミノ酸52〜58の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号73の
    アミノ酸91〜101の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
    (viii)配列番号73で示される配列を含むV
    (ix)配列番号76のアミノ酸31〜35の間で示される配列を含むCDR1と、配列
    番号76のアミノ酸50〜66の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号76のア
    ミノ酸99〜107の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
    (x)配列番号76で示される配列を含むV
    (xi)配列番号75のアミノ酸24〜34の間で示される配列を含むCDR1と、配列
    番号75のアミノ酸50〜57の間で示される配列を含むCDR2と、配列番号75のア
    ミノ酸89〜97の間で示される配列を含むCDR3とを含むV
    (xii)配列番号75で示される配列を含むV
    (xiii)(i)で示されるVと(iii)で示されるV
    (xiv)(i)で示されるVと(iv)で示されるV
    (xv)(ii)で示されるVと(iii)で示されるV
    (xvi)(ii)で示されるVと(iv)で示されるV
    (xvii)(v)で示されるVと(vii)で示されるV
    (xviii)(v)で示されるVと(viii)で示されるV
    (xix)(vi)で示されるVと(vii)で示されるV
    (xx)(vi)で示されるVと(viii)で示されるV
    (xxi)(ix)で示されるVと(xi)で示されるV
    (xxii)(ix)で示されるVと(xii)で示されるV
    (xxiii)(x)で示されるVと(xi)で示されるV;又は
    (xxiv)(x)で示されるVと(xii)で示されるV
    の少なくとも1つを含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  12. 前記抗原結合ドメインが、
    (i)配列番号71で示される配列を含むVと配列番号35で示される配列を含むV
    ;又は
    (ii)配列番号72で示される配列を含むVと配列番号36で示される配列を含むV
    ;を含む請求項112に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
  13. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記抗原結合ドメインが
    (i)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (ii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (iii)配列番号38で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (iv)配列番号38で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (v)配列番号39で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (vi)配列番号39で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (vii)配列番号40で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (viii)配列番号40で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (ix)配列番号41で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (x)配列番号41で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (xi)配列番号42で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (xii)配列番号42で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (xiii)配列番号43で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xiv)配列番号43で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (xv)配列番号44で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (xvi)配列番号44で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (xvii)配列番号45で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xviii)配列番号45で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
    含むV
    (xix)配列番号46で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xx)配列番号46で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (xxi)配列番号47で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xxii)配列番号47で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xxiii)配列番号48で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xxiv)配列番号48で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xxv)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xxvi)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xxvii)配列番号50で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xxviii)配列番号50で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
    を含むV
    (xxix)配列番号51で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xxx)配列番号51で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (xxxi)配列番号52で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xxxii)配列番号52で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
    含むV
    (xxxiii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (xxxiv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
    含むV
    (xxxv)配列番号54で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xxxvi)配列番号54で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
    含むV
    (xxxvii)配列番号55で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (xxxviii)配列番号55で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配
    列を含むV
    (xxxix)配列番号56で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xl)配列番号56で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (xli)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xlii)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xliii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xliv)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xlv)配列番号59で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xlvi)配列番号59で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (xlvii)配列番号60で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xlviii)配列番号60で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
    を含むV
    (xlix)配列番号61で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (l)配列番号61で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (li)配列番号62で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (lii)配列番号62で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (liii)配列番号63で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (liv)配列番号63で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (lv)配列番号64で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (lvi)配列番号64で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (lvii)配列番号65で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (lviii)配列番号65で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を
    含むV
    (lix)配列番号66で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (lx)配列番号66で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (lxi)配列番号67で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (lxii)配列番号67で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (lxiii)配列番号68で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (lxiv)配列番号68で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (lxv)配列番号69で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (lxvi)配列番号69で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (lxvii)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (lxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列
    を含むV
    (lxix)配列番号70で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (lxx)配列番号70で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含む

    (lxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号6で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (lxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号6で示される配列を
    含むV
    (lxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号7で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (lxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号7で示される配列を
    含むV
    (lxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (lxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を
    含むV
    (lxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号9で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (lxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号9で示される配
    列を含むV
    (lxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号10で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (lxxx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号10で示される配列を
    含むV
    (lxxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号11で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (lxxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号11で示される配
    列を含むV
    (lxxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でC
    DR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号12で示される配列のCDR
    1、2及び3を含むV
    (lxxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号12で示される配
    列を含むV
    (lxxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号13で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (lxxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号13で示される配
    列を含むV
    (lxxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でC
    DR1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号14で示される配列のCDR
    1、2及び3を含むV
    (lxxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号14で示され
    る配列を含むV
    (lxxxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1
    、2及び3を含むV
    (xc)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含む

    (xci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xcii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を
    含むV
    (xciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号17で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (xciv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号17で示される配列を
    含むV
    (xcv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (xcvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を
    含むV
    (xcvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号19で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (xcviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号19で示される配
    列を含むV
    (xcix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号20で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (c)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号20で示される配列を含むV

    (ci)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号21で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (cii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号21で示される配列を含
    むV
    (ciii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号22で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (civ)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号22で示される配列を含
    むV
    (cv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号23で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (cvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号23で示される配列を含
    むV
    (cvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号24で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (cviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号24で示される配列
    を含むV
    (cix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号25で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (cx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号25で示される配列を含む

    (cxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号26で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (cxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号26で示される配列を
    含むV
    (cxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号27で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (cxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号27で示される配列を
    含むV
    (cxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号28で示される配列のCDR1、2及
    び3を含むV
    (cxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号28で示される配列を
    含むV
    (cxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR
    1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、
    2及び3を含むV
    (cxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配
    列を含むV
    (cxix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号30で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (cxx)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号30で示される配列を含
    むV
    (cxxi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号31で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (cxxii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号31で示される配列
    を含むV
    (cxxiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号32で示される配列のCDR1
    、2及び3を含むV
    (cxxiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号32で示される配列
    を含むV
    (cxxv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号33で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (cxxvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号33で示される配列
    を含むV
    (cxxvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCD
    R1に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号34で示される配列のCDR1
    、2及び3を含むV;又は
    (cxxviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号34で示される
    配列を含むV;を含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  14. 抗体の抗原結合ドメインを含むIL−11Rα結合タンパク質であって、前記抗原結合
    ドメインがIL−11Rαに結合し又は特異的に結合し、IL−11のシグナル伝達を中
    和し、前記抗原結合ドメインが
    (i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (ii)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (iv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (vi)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (viii)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (x)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を含むV

    (xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含
    むV
    (xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を含
    むV
    (xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を含
    むV
    (xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV;又は
    (xviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配列
    を含むV;を含む、前記IL−11Rα結合タンパク質。
  15. 少なくとも重鎖可変領域(V)及び軽鎖可変領域(V)を含み、前記VとV
    結合して抗原結合ドメインを含むFvを形成し、前記VとVは単一ポリペプチド鎖中
    にある又は前記VとVは別個のポリペプチド鎖中にある請求項1〜14のいずれか1
    項に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
  16. 前記VとVが単一ポリペプチド鎖中にあるならば、前記タンパク質は
    (i)単鎖Fv断片(scFv);
    (ii)二量体scFv(di−scFv);
    (iii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C)2及び/又はC
    に連結される(i)若しくは(ii)の1つ、又は
    (iv)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)若しくは(ii
    )の1つ;である、又は
    前記VとVが別個のポリペプチド鎖中にあるならば、前記タンパク質は
    (i)二重特異性抗体;
    (ii)三重特異性抗体;
    (iii)四重特異性抗体;
    (iv)Fab;
    (v)F(ab’)
    (vi)Fv
    (vii)抗体の定常領域、Fc若しくは重鎖定常ドメイン(C)2及び/又はC
    に連結される(i)〜(vi)の1つ;
    (viii)免疫エフェクター細胞に結合するタンパク質に連結される(i)〜(vi)
    の1つ;又は
    (ix)抗体;である請求項15に記載のIL−11Rα結合タンパク質。
  17. IL−11Rαに結合し、且つIL−11のシグナル伝達を中和する抗体であって、前
    記抗体が、
    (i)配列番号49で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (ii)配列番号49で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (iii)配列番号53で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (iv)配列番号53で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (v)配列番号57で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対し
    てN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び3を
    含むV
    (vi)配列番号57で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含むV

    (vii)配列番号58で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に
    対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号5で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (viii)配列番号58で示される配列を含むV及び配列番号5で示される配列を含
    むV
    (ix)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号8で示される配列のCDR1、2及び3
    を含むV
    (x)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号8で示される配列を含むV

    (xi)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号15で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号15で示される配列を含
    むV
    (xiii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号16で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV
    (xiv)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号16で示される配列を含
    むV
    (xv)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1に対
    してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号18で示される配列のCDR1、2及び
    3を含むV
    (xvi)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号18で示される配列を含
    むV
    (xvii)配列番号37で示される配列のCDR1、2及び3を含む(任意でCDR1
    に対してN末端のアミノ酸も含む)V及び配列番号29で示される配列のCDR1、2
    及び3を含むV;又は
    (xviii)配列番号37で示される配列を含むV及び配列番号29で示される配列
    を含むV;を含む、前記抗体。
  18. 別の化合物に結合される請求項1〜16のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タ
    ンパク質又は請求項17に記載の抗体。
  19. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請求項17
    に記載の抗体又はそのポリペプチドをコードする核酸。
  20. 請求項19に記載の核酸を含む発現構築物。
  21. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請求項17
    に記載の抗体を発現する単離された又は組換えの細胞。
  22. 請求項1〜16又は18のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請
    求項17又は18に記載の抗体と薬学上許容可能な担体とを含む組成物。
  23. 対象にてIL−11が介在する疾患の治療方法又は予防方法であって、請求項1〜16
    又は18のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請求項17又は18
    に記載の抗体又は請求項22に記載の組成物を投与することを含む、前記方法。
  24. 対象における避妊方法であって、請求項1〜16又は18のいずれか1項に記載のIL
    −11Rα結合タンパク質又は請求項17又は18に記載の抗体又は請求項22に記載の
    組成物を投与することを含む、前記方法。
  25. 請求項1〜16又は18のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請
    求項17又は18に記載の抗体又は請求項22に記載の組成物の医薬における使用。
  26. IL−11が介在する疾患を治療するための薬物の製造における請求項1〜16又は1
    8のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請求項17又は18に記載
    の抗体の使用。
  27. IL−11が介在する疾患の治療で使用するための請求項1〜16又は18のいずれか
    1項に記載のIL−11Rα結合タンパク質又は請求項17又は18に記載の抗体又は請
    求項22に記載の組成物。
  28. IL−11Rαを発現する細胞に関連するIL−11が介在する疾患の限局化方法及び
    /又は検出方法及び/又は診断方法及び/又は予後診断方法であって、存在するならば前
    記IL−11Rαを発現する細胞に結合した請求項18に記載のIL−11Rα結合タン
    パク質又は請求項18に記載の抗体を生体内で検出することを含み、前記IL−11Rα
    結合タンパク質又は抗体が検出可能なタグに結合される、前記方法。
  29. さらに、対象に前記IL−11Rα結合タンパク質又は抗体を投与することを含む請求
    項28に記載の方法。
  30. 試料におけるIL−11Rα又はそれを発現する細胞の検出方法であって、複合体が生
    じるように試料を請求項1〜16又は18のいずれか1項に記載のIL−11Rα結合タ
    ンパク質又は請求項17又は18に記載の抗体に接触させることと、前記複合体を検出す
    ることとを含み、前記複合体の検出が試料におけるIL−11Rα又はそれを発現する細
    胞を示す、前記方法。
  31. IL−11Rαが介在する疾患の診断方法又は予後診断方法であって、請求項30に記
    載の方法を実施してIL−11Rα又はそれを発現する細胞を検出することを含み、前記
    IL−11Rα又はそれを発現する細胞の検出が前記疾患の診断又は予後診断である、前
    記方法。
  32. 前記IL−11が介在する疾患が、自己免疫性の疾患、炎症性の疾患、消耗性の疾患、
    骨の疾患又は癌である請求項23、28又は31のいずれか1項に記載の方法又は請求項
    26に記載の使用又は請求項27に記載の使用のためのIL−11Rα結合タンパク質又
    は抗体又は組成物。
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