JP2019102753A - ロードポート - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りながら、基板の形状に影響されることなく、基板の状態を精度良く且つ高速に検出すること。【解決手段】複数の基板Wを多段に収容する容器2内に連通する開口部15を開放可能に閉塞すると共に、開口部を閉塞する閉塞位置と開口部を開放する開放位置P2との間で昇降移動するドア部20と、ドア部に一体的に設けられ、基板の状態を検出するマッピングセンサ22とを備え、マッピングセンサは、基板に向けて撮像用の光Lを照射する発光部、及び発光部によって照明された照明領域内を撮像して撮像画像を取得する撮像部を有しているロードポート1を提供する。【選択図】図10

Description

本発明は、ロードポートに関する。
LSI等に代表される半導体素子や、半導体素子を具備する半導体デバイス等の製造プロセスは、一般的に所定の空気清浄度が確保されたクリーンルーム内で行われることが知られている。近年では、例えば製造工場内の全域を高清浄状態に維持するのではなく、必要とされる小空間内を高清浄状態に維持する、いわゆるミニエンバイロメント方式(局所清浄化方式)が主流となっている。
具体的には、半導体ウエハ等の半導体基板を保管用容器内に収納し、この保管用容器を複数の半導体製造装置の間で搬送するシステムにおいて、保管用容器内及び半導体製造装置内を高清浄状態に維持することが知られている。
上述のミニエンバイロメント方式において、保管用容器と半導体製造装置との間のインターフェース部分は、通常、ロードポートと称されており、広く知られている。
この種のロードポートとして、例えば特許文献1に示されるように、保管用容器が載置される載置部と、載置部と半導体製造装置における処理部との間を隔てると共に半導体基板を通過させる通過口が形成された隔壁と、通過口を開閉するシャッター部材と、シャッター部材を昇降移動させて通過口を開放又は閉塞させるシャッター駆動機構と、保管用容器内に収納されている半導体基板の検出を行う基板検出器と、複数の半導体基板に対する基板検出器の相対位置を検出する位置検出センサと、を備えた基板搬入・搬出装置が知られている。
基板検出器は、通過口が開放された後、保管用容器内に進入すると共にシャッター部材の下降移動に伴って保管容器内を下降移動するホルダと、ホルダから半導体基板側に向けて突設され、半導体基板の外周縁部を間にして略水平方向に対向配置された一対の凸部と、一方の凸部側に設けられ、他方の凸部に向けて検出光を照射する光照射部と、他方の凸部側に設けられ、照射された検出光を受光する受光部と、を備えている。なお、光照射部及び受光部は、いわゆる透過型光センサを構成する。
上述のように構成された従来の基板搬入・搬出装置では、載置部に保管用容器が載置された後、シャッター駆動機構が作動して、通過口を閉塞しているシャッター部材を下降移動させることで通過口を開放させる。すると通過口の開放に伴って、ホルダが保管用容器内に進入すると共にシャッター部材の下降移動に伴って保管用容器内を下降移動する。受光部は、ホルダの下降移動中、光照射部から照射された検出光の受光の有無に対応して検出信号を出力する。
これにより、受光部からの検出信号と位置検出センサからの検出信号とに基づいて、例えば保管用容器内に収納されている各半導体基板の有無等を把握する、いわゆるマッピングを行うことが可能とされている。
特開2001−7182号公報
上記従来の基板搬入・搬出装置では、光照射部及び受光部を具備する透過型光センサを利用しているので、保管用容器内に一対の凸部が形成されたホルダを十分に進入させ、光照射部及び受光部を、半導体基板の外周縁部を略水平方向から確実に挟み込む位置に配置させる必要がある。このとき、半導体基板として一般的な円形状の半導体ウエハの場合には、円形状であるがゆえに、半導体ウエハの外周面と保管用容器の内面との間のスペースを通過口側で大きく確保することができ、光照射部及び受光部を上述した位置に配置させることが可能となる。
しかしながら、円形以外の形状の半導体ウエハや、例えば正方形状、長方形状等のいわゆる角型のガラス基板等の基板の場合には、基板が保管用容器内を占める面積が円形の場合よりも増加するので、基板の外周面と保管用容器の内面との間のスペースを、通過口側で大きく確保することが難しい。
従って、従来の基板搬入・搬出装置では、角型の基板を想定した場合、保管用容器内にホルダを十分に進入させることが難しく、光照射部及び受光部を上述した位置に配置させることが困難になってしまう。従って、角型の基板に対応することは困難であり、改善の余地があった。
なお、例えば基板のサイズに対して保管用容器のサイズを大きくした場合には、角型の基板であっても保管用容器内にホルダを十分に進入させることが可能になると考えられる。しかしながらこの場合には、保管用容器が大型化するだけでなく、ホルダ自体のサイズも大きくなってしまうので装置全体の大型化を招いてしまい、やはり改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、小型化を図りながら、基板の形状に影響されることなく、基板の状態を精度良く且つ高速に検出することができるロードポートを提供することである。
(1)本発明に係るロードポートは、複数の基板を多段に収容する容器内に連通する開口部を開放可能に閉塞すると共に、前記開口部を閉塞する閉塞位置と前記開口部を開放する開放位置との間で昇降移動するドア部と、前記ドア部に一体的に設けられ、前記基板の状態を検出するマッピングセンサと、を備え、前記マッピングセンサは、前記基板に向けて撮像用の光を照射する発光部、及び前記発光部によって照明された照明領域内を撮像して撮像画像を取得する撮像部を有している。
本発明に係るロードポートによれば、ドア部が閉塞位置から開放位置に向けて下降移動することで開口部を開放できるので、開口部を通じて容器内にアクセスすることが可能となる。これにより、例えば開口部を通じて容器内に収容されている基板の取出し、或いは容器内への基板の収容を行うことができる。
ドア部にはマッピングセンサが一体的に設けられているので、ドア部の昇降移動に伴ってマッピングセンサを移動させることができる。そのためマッピングセンサは、例えばドア部が閉塞位置から開放位置に向けて下降移動するときに、容器内に収容されている複数の基板に対して開口部を通じて対向しながら下降移動する。具体的には、マッピングセンサは、複数の基板のうち、最上段に位置する基板側から最下段に位置する基板側に向けて下降移動する。
このときマッピングセンサは、基板の撮像画像を取得しながら下降移動を行う。すなわち、発光部が基板に向けて撮像用の光を照射すると共に、撮像部が発光部によって照明された照明領域内の撮像を行って撮像画像を取得する。これにより、マッピングセンサ側から基板を見た視点における撮像画像を取得することができ、例えば1枚或いは複数枚の基板の外周端が写り込んだ撮像画像を取得することができる。従って、撮像画像に基づいて、例えば基板の収容状態を把握することができる。
特に、ドア部に一体的に設けられたマッピングセンサを利用して、ドア部の下降移動に連動して撮像画像を取得することができるので、ドア部の動作とマッピングセンサの検出動作とを別個に行う必要がない。そのため、ドア部の下降移動と同時に、複数の基板の状態を検出することができるので、処理効率を向上することができると共に基板の状態を高速に検出することができる。
また、撮像画像に基づいて基板の状態を検出できるので、例えば検出光の反射を利用して検出を行う一般的な反射型光センサを利用する場合に比べて、精度良く基板の状態を検出することができる。すなわち、反射型光センサの場合には、例えば対象物(ワーク)に対する検出光の位置ずれ、検出光の反射具合或いは検出光の反射光量等の影響によって検出精度が低下し易い。しかしながら、撮像画像に基づいて基板の状態を検出するので、反射型光センサを利用する場合における上述の懸念がなく、高精度な検出を行える。
さらに撮像画像に基づいて基板の状態を検出できるので、従来の透過型光センサとは異なり、マッピングセンサを容器内に進入させる必要がない。そのため、マッピングセンサを容器内に進入させるための構成が不要となり、その分、構成を簡略化し易い。従って、ロードポートの小型化を図ることができる。さらに、角型の基板であっても対応することが可能であるので、基板の形状に影響されることなく基板の状態を安定的に検出することができる。そのため、多種多様な基板に対して柔軟に対応することが可能であり、使い易く利便性に優れたロードポートとすることができる。
(2)前記発光部は、前記照明領域内に前記基板が1枚のみ含まれるように前記光を照射しても良い。
この場合には、基板が1枚だけ写り込むように撮像画像を取得することができるので、基板の状態の検出を1枚毎に行うことができ、より高精度な検出を行うことができる。
(3)前記撮像画像に基づいて、前記容器に対する前記基板の収容状態を判断するマッピング判断部を備えても良い。
この場合には、マッピング判断部を備えているので、マッピングセンサで取得された撮像画像に基づいて基板の収容状態、例えば重なり配置及び斜め配置の有無や、基板の有無等をさらに速やかに判断することができる。特に、予め設定した各種条件等に基づいて、マッピング判断部に基板の収容状態を判断させることも可能となるので、例えば基板の有無を判断するマッピング作業を効率良く行うことができる。
(4)前記ドア部には、前記マッピングセンサが複数設けられ、前記マッピング判断部は、複数の前記マッピングセンサでそれぞれ撮像された前記撮像画像に基づいて前記基板の収容状態を判断しても良い。
この場合には、マッピング判断部が複数枚の撮像画像に基づいて基板の収容状態を判断するので、さらに精度良く基板の収容状態を判断することができる。
(5)前記容器に対する収容状態が正常とされた前記基板を予め撮像した基準撮像画像が記録された記録部を備え、前記マッピング判断部は、前記マッピングセンサで撮像された前記撮像画像と、前記記録部に記録された前記基準撮像画像と、を比較することで前記基板の収容状態の良否を判断しても良い。
この場合には、マッピング判断部が、マッピングセンサによって実際に撮像された撮像画像と、予め撮像された基準撮像画像とを比較することで、基板の収容状態の良否を高精度且つ速やかに判断することができる。
本発明に係るロードポートによれば、小型化を図りながら、基板の形状に影響されることなく、基板の状態を精度良く且つ高速に検出することができる。
本発明に係るロードポートの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す保管用容器の斜視図である。 図1に示す状態から、可動テーブルが移動することで保管用容器の蓋部がドア部に前方から接触した状態を示すロードポートの縦断面図である。 図1に示すロードポートを後方側(処理室側)から見た背面図である。 図1に示すロードポートを前方側(制御ボックス側)から見た正面図である。 図3に示す状態から、蓋部を保持したドア部を後方側に向けて水平移動させた状態を示すロードポートの縦断面図である。 図1に示す駆動機構を前方側から見た正面図である。 図7に示す駆動機構を矢印A方向から見た側面図である。 図6に示す状態から、ドア部を下降移動させた状態を示すロードポートの縦断面図である。 図9に示す状態から、ドア部をさらに下降移動させて開位置に位置させた状態を示すロードポートの縦断面図である。 図1に示すマッピングセンサの周辺を拡大した斜視図である。 図11に示すマッピングセンサを利用して、半導体ウエハの撮像画像を取得している状態を説明するための模式図である。 図11に示すマッピングセンサの照射部で照射される照射領域を説明するための模式図である。 図11に示すマッピングセンサで取得される撮像画像の一例を示す図である。 本発明に係るロードポートの第2実施形態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るロードポートの第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面では、図面を見易くして発明の理解を助けるために、各構成部品の縮尺を適宜変更している場合がある。また、本実施形態では、基板として半導体ウエハを例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態のロードポート1は、半導体ウエハWに対して処理(例えば熱処理、特定の不純物を添加するドーピング処理、フォトリソグラフィ処理、露光処理、エッチング加工等)を行う図示しない半導体製造装置に対して組み付けられて使用され、複数の半導体ウエハWを収容する保管用容器(容器)2と半導体製造装置との間のインターフェース部分としての役割を果たすユニットとされている。
ロードポート1は、設置面上に設置され、後述する駆動機構21を含む各種の構成部品が内部に組み込まれた制御ボックス10と、制御ボックス10の上部に配置された固定テーブル11と、固定テーブル11上に配置された可動テーブル12と、半導体製造装置における処理室R1内と半導体製造装置の外部に位置する外部空間R2とを仕切る隔壁部13と、を備えている。
本実施形態では、図1において、鉛直方向に沿って制御ボックス10から可動テーブル12側に向かう方向を上方といい、その反対方向を下方という。また、水平方向のうち、処理室R1と外部空間R2とを結ぶ方向を前後方向L1といい、前後方向L1に交差する方向を左右方向L2という。さらに、前後方向L1のうち、処理室R1側から外部空間R2側に向かう方向を前方といい、その反対方向を後方という。
処理室R1は、その内部が高清浄状態に維持されたクリーンルームとされている。処理室R1内には、保管用容器2内に収容されている複数の半導体ウエハWの中から、任意に選択した半導体ウエハWを取り出して半導体製造装置の図示しない処理ユニット側に受け渡す、或いは処理ユニット側から半導体ウエハWを受け取って保管用容器2内に収容するための図示しないハンドリングロボットが配置されている。
保管用容器2は、例えば直方体状に形成されると共に処理室R1内と同様に、その内部は高清浄状態を維持した状態で密閉されている。従って、半導体ウエハWは、常に高清浄状態が維持された環境下で取り扱われる。この種の保管用容器2としては、例えばFOUP(Front−Opening Unified Pod:正面開口式カセット一体型搬送保管容器)等が挙げられる。
保管用容器2について、簡単に説明する。
図2に示すように保管用容器2は、内部に複数の半導体ウエハWを取出し可能に多段に収容すると共に収容口4が形成された容器本体3と、容器本体3の収容口4の内側に取外し可能に装着される蓋部5と、を備えている。
保管用容器2は、図示しない自動搬送装置によって複数の半導体製造装置間を搬送可能とされていると共に、自動搬送装置によってロードポート1の可動テーブル12上に載置される。
ただし、自動搬送装置による搬送は必須ではなく、例えば保管用容器2を他の搬送装置或いは手動で可動テーブル12上に載置しても構わない。図示の例では、容器本体3の上面に、自動搬送装置が保管用容器2を保持するためのアタッチメント3aが形成されている。
蓋部5は、容器本体3の収容口4の内側を密に塞ぐように装着され、容器本体3の内部を密閉している。これにより、保管用容器2の内部は高清浄状態に維持される。
蓋部5は、容器本体3に形成された複数の係合凹部6内に離脱可能に係合する図示しない係合突起部を有している。係合突起部が係合凹部6内に係合することで、蓋部5は容器本体3に対してロックした状態で装着される。さらに蓋部5には、ロードポート1の後述するドア部20に形成されたラッチキー30が離脱可能に係合するキー孔7が形成されている。
上述した係合突起部は、キー孔7に係合したラッチキー30の回転に伴って係合凹部6に対する係合と、係合凹部6からの離脱とが切り換わる。そのため、係合凹部6内から係合突起部を離脱するようにラッチキー30を回転させることで、容器本体3に対する蓋部5のロック状態は解除される。
容器本体3の内部には、前後方向L1に延びる収容棚8が左右方向L2に対向するように形成されていると共に、上下に一定の間隔をあけて複数段形成されている。半導体ウエハWは、これら複数の収容棚8を利用して収容されている。これにより、半導体ウエハWは上下に多段に配列された状態で保管用容器2内に収容されている。なお、図2以外の各図面では、収容棚8の図示を省略している。
本実施形態では、図2に示すように、角型の半導体ウエハWを例に挙げて説明する。ただし、半導体ウエハWの形状は角型に限定されるものではなく、例えば円形状に形成されていても構わない。
図1に示すように、可動テーブル12は、固定テーブル11に対して前後方向L1に相対移動可能に固定テーブル11の上面に取り付けられている。なお、可動テーブル12には、保管用容器2が載置されたときに、容器本体3の底面に係合する図示しない係合部(例えば係合ピン)が取り付けられている。これにより、可動テーブル12と保管用容器2とをドッキング(連結)させて、可動テーブル12と保管用容器2とを一体的に繋ぐことが可能とされている。
可動テーブル12は、保管用容器2が載置された後、図1に示す状態から固定テーブル11に対して後方側に移動することで、図3に示すように、後述するドア部20の前面に対して保管用容器2の蓋部5を前方から接触させることが可能とされている。
図1及び図4に示すように、隔壁部13は、例えば後方から見て左右方向L2よりも上下に長い縦長の長方形状に形成され、制御ボックス10及び固定テーブル11に対して一体に組み合わされていると共に、保管用容器2よりも上方に向けて延びている。
隔壁部13には、保管用容器2に対して前後方向L1に対向する部分に、該隔壁部13を前後方向L1に貫通する開口部15が形成されている。開口部15は、保管用容器2の外形サイズよりも僅かに大きいサイズに形成されている。そのため、開口部15を通じて保管用容器2の蓋部5を、ドア部20と共に処理室R1側に通過させることができる。また、開口部15の内側は、容器本体3から蓋部5が取り外されたときに、収容口4を通じて保管用容器2内に連通可能とされている。
隔壁部13のうち、制御ボックス10に対して前後方向L1に対向する部分には、該隔壁部13を前後方向L1に貫通すると共に上下に延びる縦孔16が形成されている。
隔壁部13のうち、固定テーブル11よりも上方に位置する部分の前面には、図1及び図5に示すように上カバー17が取り付けられている。上カバー17には、隔壁部13の開口部15に対応してカバー開口部18が形成されていると共に、例えばロードポート1の作動状況を示す各種のインジケータ19が取り付けられている。なお、図5では、保管用容器2の図示を省略している。
図1に示すように、さらにロードポート1は、隔壁部13の開口部15を開放可能に閉塞すると共に、開口部15を閉塞する閉塞位置P1と開口部15を開放する開放位置P2(図10参照)との間で昇降移動(上下方向に沿う移動)するドア部20と、ドア部20と、ドア部20を作動させる駆動機構21と、ドア部20に一体的に設けられ、半導体ウエハWの状態を検出するマッピングセンサ22と、ロードポート1の動作を総合的に制御する制御部23と、を備えている。なお、図1以外の各図面では制御部23の図示を省略している。
図1、図4及び図5に示すように、ドア部20は、開口部15を処理室R1側から密に塞いでおり、ドア部20と開口部15との間に高いシール性を確保している。ドア部20の前面には、ラッチキー30及び保持パッド31が形成されている。
ラッチキー30は、保管用容器2における蓋部5のキー孔7に対して前後方向L1に対向するように配置されていると共に、前方に向けて突出するように形成されている。ラッチキー30は、ドア部20の内部に内蔵された図示しない駆動モータ等によって回転可能とされている。
保持パッド31は、保管用容器2における蓋部5を吸着(例えば真空吸着)によって保持することが可能とされている。これにより、ドア部20は、保管用容器2の蓋部5を保持した状態で、閉塞位置P1と開放位置P2との間を昇降移動することが可能とされている。
図1及び図4に示すように、駆動機構21は、閉塞位置P1に位置しているドア部20を後方に向けて一旦水平移動させた後、開放位置P2に向けて下降移動させるように、ドア部20を駆動するユニットである。
駆動機構21は、ドア部20に一体的に固定された支持フレーム35と、支持フレーム35を介してドア部20を隔壁部13に対して前後方向L1に相対移動させる第1駆動部36と、支持フレーム35を介してドア部20を隔壁部13に対して相対的に昇降移動させる第2駆動部37と、を備えている。
支持フレーム35は、上下に延びる縦長に形成され、隔壁部13よりも後方側(処理室R1側)に配置されている。図示の例では、支持フレーム35は断面C形状に形成されている。ただし、支持フレーム35の形状は、断面C形状に限定されるものではなく、例えばプレート状或いはロッド状等でも良く、適宜変更して構わない。
支持フレーム35の上端部は、ドア部20の下端縁部のうち左右方向L2の中央に位置する部分に、図示しない公知の締結手段等によって一体的に連結されている。
図1に示すように、第1駆動部36は、制御ボックス10内に配置され、圧縮空気が給気及び排気されるシリンダ部40と、シリンダ部40内の圧縮空気の空気圧の制御によって、シリンダ部40内を往復移動するピストンロッド41と、を備えたエアシリンダとされている。
シリンダ部40は、第2駆動部37によって昇降移動する昇降プレート42に固定されている。ピストンロッド41は、前後方向L1に往復移動可能とされ、その先端部は隔壁部13に形成された縦孔16を通じて処理室R1側に突出すると共に支持フレーム35の下端部に、図示しない公知の締結手段等によって一体的に連結されている。
これにより、ピストンロッド41を伸長させて、該ピストンロッド41の先端部を後方側に移動させることで、図6に示すように、支持フレーム35を介してドア部20を後方側に水平移動させて、ドア部20を隔壁部13の開口部15から離脱させることが可能とされている。
なお、上述した場合とは逆に、図6に示す状態からピストンロッド41を短縮させて、該ピストンロッド41の先端部を前方側に移動させることで、図3に示すように、支持フレーム35を介してドア部20を前方側に水平移動させて、ドア部20を隔壁部13の開口部15の内側に装着させることが可能とされている。
図1、図7及び図8に示すように、第2駆動部37は、制御ボックス10内に配置され、圧縮空気が給気及び排気されるシリンダチューブ45と、シリンダチューブ45内の圧縮空気の空気圧の制御によってシリンダチューブ45に沿って上下に昇降移動する可動体46と、を備えたエア駆動式のロッドレスシリンダとされている。
シリンダチューブ45は、縦孔16に対して左右方向L2に僅かに離れた位置において、縦孔16に対して略平行に配置された状態で隔壁部13の前面側に一体的に固定されている。図示の例では、シリンダチューブ45の上端部及び下端部がL形フランジ47を介して、図示しない公知の締結手段等により隔壁部13の前面側に固定されている。これにより、可動体46は縦孔16に沿うように昇降移動可能とされている。
可動体46には、昇降プレート42が一体的に連結されている。昇降プレート42は、前後方向L1から見て縦孔16よりも左右方向L2に長い長方形状に形成され、縦孔16に対向するように制御ボックス10内に配置されている。これにより、昇降プレート42は、可動体46の昇降移動に伴って縦孔16に沿って昇降移動する。
隔壁部13の前面側には、縦孔16に沿って延びた縦長の一対のガイドレール48が、縦孔16を挟んで左右方向L2に並ぶように取り付けられている。昇降プレート42は、一対のガイドレール48でガイドされながら、可動体46に伴って昇降移動する。
上述のように第2駆動部37が構成されているので、可動体46に伴って昇降プレート42が昇降移動すると、該昇降プレート42に固定されている第1駆動部36自体を昇降移動させることができる。そのため、支持フレーム35を介してドア部20を昇降移動させることが可能とされている。
具体的には、図6に示すように、第1駆動部36のピストンロッド41の伸長によってドア部20を隔壁部13から離間させるように後方側に移動させた後、第2駆動部37の可動体46を下降移動させる。これにより、可動体46に伴って昇降プレート42及び第1駆動部36を下降移動させることができるので、ドア部20を図9に示すように下降移動させることができる。
可動体46は、図10に示すように少なくとも保管用容器2内に収容されている半導体ウエハWのうち、最下段に位置している半導体ウエハWが処理室R1側に露出した時点で下降移動が停止する。そして、可動体46の下降移動が停止したドア部20の位置が開放位置P2とされている。
上述のように、ドア部20は駆動機構21によって、水平移動を伴いながら、図3に示す閉塞位置P1と図10に示す開放位置P2との間で昇降移動可能とされている。
図1に示すように、隔壁部13の前面には、隔壁部13との間に第1駆動部36及び第2駆動部37を収容した状態で、縦孔16を前方側から覆うカバー部材49が取り付けられている。カバー部材49は、隔壁部13との間に高いシール性を確保した状態で隔壁部13に取り付けられている。
これにより、制御ボックス10内の空間のうちカバー部材49の内側の空間は、縦孔16に連通すると共にカバー部材49によって仕切られた空間とされている。そのため、隔壁部13に縦孔16が形成されていたとしても、カバー部材49によって処理室R1内の空気清浄度が低下することを抑制できる。これにより、処理室R1内は高清浄状態に維持されている。
なお、第1駆動部36におけるピストンロッド41の作動(すなわち、シリンダ部40内の空気圧制御)、及び第2駆動部37における可動体46の作動(すなわち、シリンダチューブ45内の空気圧制御)は、制御ボックス10内に配置されている制御部23によって制御されている。
さらに制御ボックス10には、例えば第1駆動部36及び第2駆動部37の作動に用いる圧縮空気用の図示しないエア接続ポートや、電源ケーブル或いは制御ケーブル等の各種ケーブル用の図示しないケーブル接続ポート等が取り付けられている。
図1、図4及び図11に示すように、マッピングセンサ22は、ドア部20の上端縁部に一体的に固定されている。具体的には、マッピングセンサ22は、ドア部20の上端縁部のうち左右方向L2の中央に位置する部分に、例えば図示しない公知の締結手段等によって固定されている。
従って、マッピングセンサ22は、保管用容器2内に収容されている複数の半導体ウエハWのうち最上段に位置する半導体ウエハWよりも上方に配置されている。なお、マッピングセンサ22を、ドア部20の上端縁部に左右方向L2に移動可能に固定しても構わない。この場合には、必要に応じてマッピングセンサ22の位置を調整することが可能となる。
図11に示すように、マッピングセンサ22は、半導体ウエハW側に向かう前方に向けて撮像用の光Lを照射する発光部50と、発光部50によって照明された照明領域S内を撮像して撮像画像51(図14参照)を取得する撮像部52と、を備えている。なお、撮像部52は、光Lの光軸Oに交差する仮想の撮像面Vを撮像して撮像画像51を取得する。よってマッピングセンサ22は、2次元の撮像画像51を取得する画像取得センサ(或いは面光電センサ)とされている。
発光部50は、例えばLEDとされ、所定の波長帯域に調整された光Lを照射する。なお、発光部50の発光タイミングは、例えば制御部23によって制御されている。発光部50は、図12及び図13に示すように、例えば発光角度や発光強度等の調整によって、照明領域S内に半導体ウエハWが1枚含まれるように光Lを照射する。
図11に示すように、撮像部52は、例えばCMOS等の固体撮像素子とされ、例えば発光強度に対応した撮像画像51を取得すると共に、取得した撮像画像51を制御部23に出力する。なお、撮像部52の撮像タイミングは、例えば制御部23によって制御されている。
図13に示すように照明領域S内に半導体ウエハWが1枚含まれるように発光部50が光Lを照射するので、例えば図14に示すように撮像部52は半導体ウエハWが1枚だけ写り込んだ撮像画像51を取得することが可能とされている。
マッピングセンサ22は、図9及び図10に示すように、ドア部20が隔壁部13から離間するように後方に向けて水平移動し、その後に開放位置P2に向けて下降移動するときに、撮像画像51の取得を行うように制御されている。このとき、マッピングセンサ22は、半導体ウエハWよりも後方側に所定距離離れた位置において、ドア部20に伴って下降移動するので、撮像部52は上記所定距離で撮像画像51が適切に取得できるように、その焦点距離、画角等が適切に調整されている。
制御部23は、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51を、図1に示すデータ記録部(記録部)60に記録する。なお、制御部23は、撮像画像51を図示しない表示モニタに出力しても構わない。さらに、制御部23にはドア部20の下降移動に伴って下降移動するマッピングセンサ22の、半導体ウエハWに対する相対位置を示す位置検出信号が位置検出センサ61(図7及び図8参照)から入力される。
位置検出センサ61について簡単に説明する。
図7及び図8に示すように、隔壁部13の前面には第2駆動部37のシリンダチューブ45に沿うように縦長のセンサドグ62が取り付けられている。位置検出センサ61は、第2駆動部37における可動体46に例えば支持片63を介して取り付けられ、可動体46の昇降移動に伴ってセンサドグ62に沿って昇降移動可能とされている。
位置検出センサ61は、例えばセンサドグ62を挟んで左右方向L2に対向するように配置された、図示しない光照射部及び受光部を有する透過型光センサとされている。位置検出センサ61は、受光部が光照射部からの検出光を受光しながらセンサドグ62に沿って昇降移動すると共に、受光部による受光結果に対応した位置検出信号を制御部23に出力している。
センサドグ62には、検出光を遮光する複数の凸部64が上下に一定の間隔をあけて間欠配置されている。各凸部64は、光照射部と受光部との間に入り込んで検出光を遮ることが可能とされている。これら複数の凸部64は、保管用容器2に設けられた複数の収容棚8に対応する数及びピッチで形成されている。そのため、複数の凸部64は、ドア部20の下降移動に伴ってマッピングセンサ22が各半導体ウエハWの側方を通過するタイミングで検出光を順次遮光する。
上述のように複数の凸部64を有するセンサドグ62と位置検出センサ61とが対応付けられているので、制御部23は位置検出センサ61で検出された位置検出信号に基づいて、半導体ウエハWに対するマッピングセンサ22の相対位置を把握することが可能とされている。
これにより、制御部23は、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51が、保管用容器2の何段目の収容棚8に収容されている撮像画像51であるかを把握することができる。そして制御部23は、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51を、保管用容器2内での半導体ウエハWの収容位置に対応付けてデータ記録部60に記録する。
(ロードポートの作用)
次に、上述のように構成されたロードポート1の作用について説明する。
図1に示すように、例えば自動搬送装置によって搬送されてきた保管用容器2が可動テーブル12上に載置されると、可動テーブル12に形成された図示しない係合部が容器本体3の底面に係合する。これにより、可動テーブル12と保管用容器2とをドッキングして両者を一体的に繋ぐことができ、可動テーブル12上に保管用容器2を安定した状態で載置することができる。
可動テーブル12と保管用容器2とのドッキング後、可動テーブル12が例えば制御部23からの指示を受けて固定テーブル11に対して後方に移動し、図3に示すように保管用容器2の蓋部5をドア部20の前面に前方から接触させる。このとき、ドア部20に形成されたラッチキー30が蓋部5に形成されたキー孔7に係合した状態で蓋部5とドア部20とが接触する。蓋部5とドア部20とが接触すると、例えば制御部23からの指示を受けてラッチキー30が回転して、容器本体3に対する蓋部5のロックを解除すると共に、保持パッド31が蓋部5を吸着して保持する。
蓋部5のロックが解除され、且つ保持パッド31が蓋部5を保持した後、制御部23は駆動機構21を作動させてドア部20を閉塞位置P1から開放移動に向けて移動させる。
はじめに、第1駆動部36が制御部23からの指示を受けて作動する。すなわち、シリンダ部40内の空気圧制御によってピストンロッド41を伸長させ、ピストンロッド41の先端部を後方側に向けて水平移動させる。
これにより、図6に示すように、支持フレーム35を介してドア部20を隔壁部13から離間するように後方側に水平移動させることができる。そのため、蓋部5を保持したままドア部20を収容口4の内側から離脱させることができ、容器本体3の収容口4及び隔壁部13の開口部15をそれぞれ開放させることができる。
なお、ピストンロッド41は、蓋部5が隔壁部13よりも後方に位置するまで伸長する。そのため、開口部15の内側は、収容口4を通じて保管用容器2内に連通した状態となる。
ドア部20の後方への水平移動が完了すると、第2駆動部37が制御部23からの指示を受けて作動する。すなわち、シリンダチューブ45内の空気圧制御によって可動体46を下降移動させる。これにより、昇降プレート42及び第1駆動部36を可動体46と共に下降移動させることができ、図9に示すように支持フレーム35を介してドア部20を下降移動させて、図10に示す開放位置P2まで移動させることができる。
なお、可動体46は、ドア部20が開放位置P2に達したときに、例えば図示しないリミッタによって位置検出され、それ以上の下降移動が規制される。
ドア部20が開放位置P2に達することで、処理室R1内と保管用容器2内とが連通した状態となると共に、処理室R1内に配置されているハンドリングロボットが保管用容器2内に収容されている複数の半導体ウエハWに対してアクセス可能となる。
従って、これ以降、ハンドリングロボットを利用して、保管用容器2内に収容されている半導体ウエハWを取り出して半導体製造装置側に受け渡す、或いは半導体製造装置側から半導体ウエハWを受け取って保管用容器2内に収容することが可能となり、半導体ウエハWに対する所定の処理を行うことができる。
ところで、上述したドア部20の下降移動時、ドア部20に設けられたマッピングセンサ22は、図9及び図10に示すように、ドア部20の下降移動に伴って保管用容器2内に収容されている複数の半導体ウエハWに対して開口部15を通じて後方側から対向しながら下降移動する。具体的には、マッピングセンサ22は、複数の半導体ウエハWのうち、最上段に位置する半導体ウエハW側から最下段に位置にする半導体ウエハWに向けて下降移動する。
このときマッピングセンサ22は、制御部23からの指示を受けて半導体ウエハWの撮像画像51を取得しながら下降移動する。すなわち、図11に示すように発光部50が半導体ウエハWに向けて撮像用の光Lを照射すると共に、撮像部52が発光部50によって照明された照明領域S内の撮像を行って撮像画像51を取得する。
このとき、撮像部52が光Lの光軸Oに交差する撮像面Vを撮像して撮像画像51を取得するので、マッピングセンサ22側から見た視点における撮像画像51を取得することができ、図14に示すように、半導体ウエハWの外周端が写り込んだ撮像画像51を取得することができる。
特に、図12及び図13に示すように、発光部50が照明領域S内に半導体ウエハWが1枚だけ含まれるように光Lを照射するので、撮像部52は1枚の半導体ウエハWの外周端だけが写り込んだ撮像画像51を取得することができる。そしてマッピングセンサ22は、取得した撮像画像51を制御部23に出力する。
また、マッピングセンサ22による撮像画像51の取得と同時に、ドア部20の下降移動に伴って位置検出センサ61がセンサドグ62に沿って移動するので、位置検出センサ61がセンサドグ62の凸部64を通過する毎に検出光が遮光される。そして、位置検出センサ61は、受光部による受光結果に対応した位置検出信号を制御部23に出力する。
制御部23は、位置検出センサ61で検出された位置検出信号に基づいて、半導体ウエハWに対するマッピングセンサ22の相対位置を把握することができると共に、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51が保管用容器2の何段目の収容棚8に収容されている撮像画像51であるかを把握することができる。
そして制御部23は、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51を、保管用容器2内での半導体ウエハWの収容位置に対応付けてデータ記録部60に記録すると共に、必要に応じて表示モニタに表示する。
従って、データ記録部60或いは表示モニタを介して、例えば作業者が撮像画像51を把握することができ、撮像画像51に基づいて各半導体ウエハWの収容状態を把握することができる。例えば、同じ収容棚8に半導体ウエハWが重なって収容されている重なり配置の有無、異なる段の収容棚8に半導体ウエハWが斜めに収容されている斜め配置の有無、収容棚8に半導体ウエハWが収容されているか否かの半導体ウエハWの有無等を把握することができる。
しかも、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51を、保管用容器2内での半導体ウエハWの収容位置に対応付けているので、収容状態が不良の半導体ウエハWがあった場合には、その不良の半導体ウエハWの収容位置(すなわち何段目の収容棚8に収容されているかについて)を正確に把握することができる。これにより、例えば、収容状態が不良の半導体ウエハWに対してハンドリングロボットがアクセスしないように制御する等といったことが可能である。
特に、ドア部20に一体的に形成されたマッピングセンサ22を利用して、ドア部20の下降移動に伴って撮像画像51を取得することができるので、ドア部20の動作とマッピングセンサ22の検出動作とを別個に行う必要がない。そのため、ドア部20の下降動作と同時に、複数の半導体ウエハWの状態を検出することができるので、処理効率を向上することができると共に半導体ウエハWの状態を高速に検出することができる。従って、例えば半導体ウエハWの有無を検出するマッピング作業を効率良く行うことができる。
また、撮像画像51に基づいて半導体ウエハWの状態を検出できるので、例えば検出光の反射を利用して検出を行う一般的な反射型光センサを利用する場合に比べて、精度良く半導体ウエハWの状態を検出することができる。すなわち、反射型光センサの場合には、例えば対象物(ワーク)に対する検出光の位置ずれ、検出光の反射具合或いは検出光の反射光量等の影響によって検出精度が低下し易い。
しかしながら、本実施形態のロードポート1によれば、撮像画像51に基づいて半導体ウエハWの状態を検出するので、反射型光センサを利用する場合における上述の懸念がなく、高精度な検出を行える。従って、例えば半導体ウエハWの有無を検出するマッピング作業を精度良く行うことができる。
さらに撮像画像51に基づいて半導体ウエハWの状態を検出できるので、従来の透過型光センサとは異なり、マッピングセンサ22を保管用容器2内に進入させる必要がない。そのため、マッピングセンサ22を保管用容器2内に進入させるための構成が不要となり、その分、構成を簡略化し易い。従って、ロードポート1の小型化を図ることができる。
さらに、角型の半導体ウエハWであっても対応することが可能であるので、半導体ウエハWの形状に影響されることなく半導体ウエハWの状態を安定的に検出することができる。そのため、多種多様な半導体ウエハWに対して柔軟に対応することが可能であり、使い易く利便性に優れたロードポート1とすることができる。
以上説明したように、本実施形態のロードポート1によれば、小型化を図りながら、半導体ウエハWの形状に影響されることなく、半導体ウエハWの状態を精度良く且つ高速に検出することができる。従って、保管用容器2の収容棚8に対する各半導体ウエハWの収容状態(重なり配置の有無、斜め配置の有無、半導体ウエハWの有無等)を、速やかに判断することができる。特に、半導体ウエハWの有無を検出するマッピング作業を高精度且つ高速に行うことができる。
さらに、本実施形態では、半導体ウエハWが1枚だけ写り込むように撮像画像51を取得するので、半導体ウエハWの状態の検出を1枚毎に行うことができ、高精度な検出を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るロードポートの第2実施形態について図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態のロードポート70は、制御ボックス10内に配置され、マッピングセンサ22の検出結果に基づいて保管用容器2に対する半導体ウエハWの収容状態を判断するマッピング判断部71を備えている。
制御部23は、マッピングセンサ22で取得された撮像画像51を、データ記録部60に記録すると共にマッピング判断部71に出力する。その際、制御部23は、位置検出センサ61で検出された位置検出信号に対応付けて撮像画像51をマッピング判断部71に出力する。マッピング判断部71は、撮像画像51に基づいて半導体ウエハWの収容状態を判断すると共に、その判断結果を位置検出信号に対応付けてデータ記録部60に記録する。
(ロードポートの作用)
このように構成された本実施形態のロードポート70によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏効することができることに加え、さらにマッピング判断部71を具備しているので、各半導体ウエハWの収容状態(重なり配置の有無、斜め配置の有無、半導体ウエハWの有無等)を、さらに効率良く判断することができる。
特に、予め設定した各種条件に基づいてマッピング判断部71に収容状態を判断させることが可能となるので、より高精度且つ高速に半導体ウエハWの収容状態を判断することができる。従って、さらに効率良くマッピング作業を行うことができる。
さらに、本実施形態のロードポート70において、容器本体3に対する収容状態が正常とされた半導体ウエハWを予めマッピングセンサ22で撮像した基準撮像画像をデータ記録部60に記録しておいても良い。そのうえで、マッピング判断部71が、マッピングセンサ22で実際に撮像された撮像画像51と、データ記録部60に記録された基準撮像画像とを比較することで、半導体ウエハWの収容状態の良否を判断するように構成しても構わない。
このように構成した場合には、マッピング判断部71がマッピングセンサ22で実際に撮像された撮像画像51と、予め撮像された基準撮像画像とを比較することで、半導体ウエハWの収容状態の良否をさらに高精度且つ速やかに判断することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。各実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが可能である。また、各実施形態には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、基板として半導体ウエハWを例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、半導体パッケージ用ガラスウエハ等であっても構わない。
また、上記各実施形態では、蓋部5を有する保管用容器2を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えば蓋部5を有さないオープン式の容器であっても構わない。この場合には、ドア部20にラッチキー30や保持パッド31を具備する必要がないので、ドア部20の構成をより簡略化し易い。
また、上記各実施形態では、ドア部20の上端縁部にマッピングセンサ22を取り付けたが、マッピングセンサ22の位置はドア部20の上端縁部に限定されるものではない。マッピングセンサ22は、ドア部20に一体的に固定されていれば良く、その取付け位置はドア部20の上端縁部に限られない。この際、マッピングセンサ22は、保管用容器2に収容されている複数の半導体ウエハWのうち最上段に位置する半導体ウエハWと同等の高さ、或いはそれよりも上方に位置していれば良い。
さらに、上記各実施形態では、ドア部20に1つのマッピングセンサ22を取り付けたが、マッピングセンサ22の数は1つに限定されるものではなく、複数取り付けても構わない。この場合、例えば複数のマッピングセンサ22で、半導体ウエハWの同一視野を撮像するように構成しても構わないし、異なる視野を撮像するように構成しても構わない。
例えば第2実施形態において、2つのマッピングセンサ22を利用して同一視野を撮像する場合には、共通の撮影領域を2つの撮像部52で撮像できるので、一方のマッピングセンサ22で取得された撮像画像51と、他方のマッピングセンサ22で取得された撮像画像51と、を例えば比較処理する等の画像処理を行うことで、ノイズが除去されたより鮮明な撮像画像51を取得することが可能である。これにより、この撮像画像51に基づいてマッピング判断部71により、半導体ウエハWの収容状態をさらに正確に判断することができる。
また、第2実施形態において、2つのマッピングセンサ22を利用して異なる視野を撮像する場合には、例えば共通の半導体ウエハWについて、一方のマッピングセンサ22で取得された撮像画像51に基づいた収容状態の判断と、他方のマッピングセンサ22で取得された撮像画像51に基づいた収容状態の判断と、を行える。
従って、例えば2つの撮像画像51に基づいた収容状態の判断がともに「良」の場合に、半導体ウエハWの収容状態が「良」であると判断し、いずれか一方の撮像画像51に基づいた収容状態の判断が「不良」の場合に、半導体ウエハWの収容状態が「不良」であると判断することが可能となる。そのため、半導体ウエハWの収容状態をさらに正確に判断することができる。
また、上記各実施形態において、マッピングセンサ22の発光部50は、ドア部20の下降に伴って撮像用の光Lを常時照射(いわゆるスタティック点灯方式)しても構わないし、半導体ウエハWの位置に対応して撮像用の光Lを間欠照射(いわゆるパルス点灯方式)しても構わない。パルス点灯方式とした場合には、間欠照射に対応して撮像部52が撮像画像51を取得すれば良い。
また、上記各実施形態において、センサドグ62を利用して、半導体ウエハWに対するマッピングセンサ22の相対位置を検出するように構成したが、センサドグ62を利用する場合に限定されるものではない。例えば、ドア部20の昇降移動をエンコーダで検出し、エンコーダからの出力信号に基づいて半導体ウエハWに対するマッピングセンサ22の相対位置を検出しても構わない。
S…照明領域
W…半導体ウエハ(基板)
P1…閉塞位置
P2…開放位置
1、70…ロードポート
2…保管用容器(容器)
15…開口部
20…ドア部
22…マッピングセンサ
50…発光部
51…撮像画像
52…撮像部
60…データ記録部(記録部)
71…マッピング判断部

Claims (5)

  1. 複数の基板を多段に収容する容器内に連通する開口部を開放可能に閉塞すると共に、前記開口部を閉塞する閉塞位置と前記開口部を開放する開放位置との間で昇降移動するドア部と、
    前記ドア部に一体的に設けられ、前記基板の状態を検出するマッピングセンサと、を備え、
    前記マッピングセンサは、前記基板に向けて撮像用の光を照射する発光部、及び前記発光部によって照明された照明領域内を撮像して撮像画像を取得する撮像部を有していることを特徴とするロードポート。
  2. 請求項1に記載のロードポートにおいて、
    前記発光部は、前記照明領域内に前記基板が1枚のみ含まれるように前記光を照射する、ロードポート。
  3. 請求項1又は2に記載のロードポートにおいて、
    前記撮像画像に基づいて、前記容器に対する前記基板の収容状態を判断するマッピング判断部を備えている、ロードポート。
  4. 請求項3に記載のロードポートにおいて、
    前記ドア部には、前記マッピングセンサが複数設けられ、
    前記マッピング判断部は、複数の前記マッピングセンサでそれぞれ撮像された前記撮像画像に基づいて前記基板の収容状態を判断する、ロードポート。
  5. 請求項3又は4に記載のロードポートにおいて、
    前記容器に対する収容状態が正常とされた前記基板を予め撮像した基準撮像画像が記録された記録部を備え、
    前記マッピング判断部は、前記マッピングセンサで撮像された前記撮像画像と、前記記録部に記録された前記基準撮像画像と、を比較することで前記基板の収容状態の良否を判断する、ロードポート。
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