JP2019102004A - 構造解析シミュレーションプログラム、構造解析シミュレーション方法及び情報処理装置 - Google Patents

構造解析シミュレーションプログラム、構造解析シミュレーション方法及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】誤った構造解析の結果が得られることを抑制する。【解決手段】処理部12は、物品15の構造解析のシミュレーションを行う条件を物品15に対応する設計データ11aと関連付けて設定し、物品15の設計変更に対応して設計データ11aが更新された場合、設計データ11aと更新後の設計データ11bのそれぞれにおける座標情報に基づいて、設計データ11a,11bのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定し、特定した対応関係に基づいて設計データ11bに条件を関連付けて設定して、設計変更された物品16の構造解析のシミュレーションを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、構造解析シミュレーションプログラム、構造解析シミュレーション方法及び情報処理装置に関する。
設計対象の物品の強度、振動、熱などに関する性能評価を行うために、物品に対応する設計データに基づいてコンピュータ上で物品の構造解析を行う手法が知られている。
構造解析が行われる際、設計データで表される物品の領域に、構造解析のシミュレーションを行う条件(境界条件など)が設定される。その後、物品の形状や解析の目的に応じた要素分割により有限要素が作成されシミュレーションが実行される。そして、シミュレーション結果が、表示装置に表示される。
従来、シミュレーションを行う条件は、物品の点、稜線、面などの形状ごとに区別されて物品の各領域に割り当てられたID(Identification Number)(以下形状IDという)に紐付けられて設定されていた。たとえば、物品のある面には面ID=1が設定され、別の面には面ID=2が設定され、ある稜線には稜線ID=1が設定され、別の稜線には稜線ID=2が設定され、条件はこれらの形状IDに紐付けされて設定されていた。このように、条件を形状IDに紐付けして保持しておくことで、同じ物品に対して繰り返し構造解析を行う際の条件設定の手間が軽減される。
特開平11−120383号公報
しかし、従来、設計変更で物品の形状が変わる場合(点や面などの数が増減する場合など)、設計データ上で定義されていた形状IDが変わってしまう可能性があった。形状IDが変わる場合、物品の領域に意図しない条件が設定され、誤った構造解析の結果が得られる問題がある。
1つの側面では、本発明は、誤った構造解析の結果が得られることを抑制する構造解析シミュレーションプログラム、構造解析シミュレーション方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
1つの実施態様では、物品の構造解析のシミュレーションを行う条件を前記物品に対応する第1の設計データと関連付けて設定し、前記物品の設計変更に対応して前記第1の設計データが更新された場合、前記第1の設計データと更新後の第2の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて、前記第1の設計データと前記第2の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定し、特定した前記対応関係に基づいて前記第2の設計データに前記条件を関連付けて設定して、設計変更された前記物品の構造解析のシミュレーションを実行する、処理をコンピュータに実行させる構造解析シミュレーションプログラムが提供される。
また、1つの実施態様では、構造解析シミュレーション方法が提供される。また、1つの実施態様では、情報処理装置が提供される。
1つの側面では、誤った構造解析の結果が得られることを抑制できる。
第1の実施の形態の情報処理装置及び構造解析シミュレーション方法の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア例を示すブロック図である。 情報処理装置の機能例を示すブロック図である。 情報処理装置が実行する処理の一例の流れを示すフローチャートである。 解析条件の設定例を示す図である。 更新前後の設計データの領域の対応関係の特定処理と、更新後の設計データへの解析条件の設定処理の一例の流れを示すフローチャートである。 解析条件が設定された稜線に一致する稜線が、更新後の設計データに複数ある場合の一例を示す図である。 一致する稜線を仮決定する方法2の例を示す図である。 一致する面を仮決定する方法2の例を示す図である。 一致する立体を仮決定する方法2の例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の情報処理装置及び構造解析シミュレーション方法の一例を示す図である。
第1の実施の形態の情報処理装置10は、物品の設計データに基づいて、その物品の構造解析シミュレーションを行う。なお、情報処理装置10は、クライアントコンピュータでもよいしサーバコンピュータでもよい。
情報処理装置10は、記憶部11及び処理部12を有する。
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置、または、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。
記憶部11は、設計データ11a,11b、解析条件設定情報11cを記憶する。
設計データ11a,11bは、ある物品についての設計変更による更新前後の設計データである。設計データ11aは、更新前、設計データ11bは、更新後の設計データである。設計データ11a,11bは、情報処理装置10が設計データの作成用ソフトウェアを実行し、ユーザによる入力を受け付けて、その入力に基づいて、生成されたものでもよい。また、設計データ11a,11bは、たとえば、ネットワークを介して情報処理装置10の外部の装置から取得されたものであってもよい。
解析条件設定情報11cは、処理部12によって設計データ11a,11bと関連付けて設定された、構造解析を行うための条件(以下解析条件という)の情報である。解析条件として、境界条件や、物品に含まれる領域の材質に関する条件などがある。境界条件として、物品内のある領域がどの方向に固定され、どの方向の移動が許容されるのかについての条件(拘束条件)や、物品内のある領域にどのような方向でどのくらいの力が働くのかについての条件(荷重条件)などがある。
処理部12は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサである。ただし、処理部12は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの特定用途の電子回路を含んでもよい。プロセッサは、RAMなどのメモリに記憶されたプログラムを実行する。たとえば、構造解析シミュレーションプログラムが実行される。なお、複数のプロセッサの集合を「マルチプロセッサ」または単に「プロセッサ」ということがある。
処理部12は、ある物品の構造解析のシミュレーションを行う解析条件をその物品に対応する設計データ11aと関連付けて設定する。たとえば、解析条件の設定の際、情報処理装置10に接続される図示しない表示装置の画面上に物品の3次元画像が表示される。そして、ユーザが物品内の所望の領域(面や立体の他、以下では点や稜線も含むものとする)に指定した解析条件を、処理部12が受け、その解析条件を設計データ11aの上記領域を示す座標情報に関連付けて設定する。これによって得られた解析条件設定情報11cは、記憶部11に記憶される。
また、処理部12は、物品の設計変更に対応して設計データ11aが更新された場合、更新前後の設計データ11a,11bのそれぞれにおける座標情報に基づいて更新前後の設計データ11a,11bのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定する。そして、処理部12は、特定した対応関係に基づいて更新後の設計データ11bに上記解析条件を関連付けて設定して、設計変更された物品の構造解析シミュレーションを実行する。処理部12は、構造解析シミュレーションの結果を図示しない表示装置の画面上に表示させてもよい。
図1には、第1の実施の形態の情報処理装置10による構造解析シミュレーション方法の一例が示されている。
物品15内の領域の1つである面15aに、解析条件として条件Aが設定されている。いま、物品15が設計変更によって物品16に示すような形状になったとする。設計変更後の物品16は設計変更前の物品15と同様の形状の領域が多く、同様の形状の領域に対しては解析条件を引き継ぐことが望ましい。たとえば、設計変更前の物品15の面15aは、設計変更後の物品16の面16aと同じ形状である。そこで、処理部12は、更新前後の設計データ11a,11bのそれぞれにおける座標情報に基づいて、このような領域の対応関係を特定する。
たとえば、設計データ11aに含まれる面15aを表す座標情報11a1は、稜線17a,17b,17c,17dを表す座標情報と、面15aの代表点を表す座標情報とを含む。
稜線17aを表す座標情報は、たとえば、稜線17aの端点18a,18bを表す座標情報と稜線17aの中間点18cを表す座標情報を含む。稜線17bを表す座標情報は、たとえば、稜線17bの端点18a,18bを表す座標情報と稜線17bの中間点18dを表す座標情報を含む。稜線17cを表す座標情報は、たとえば、稜線17cの端点18e,18fを表す座標情報と稜線17cの中間点18gを表す座標情報を含む。稜線17dを表す座標情報は、たとえば、稜線17dの端点18e,18fを表す座標情報と稜線17dの中間点18hの座標情報を含む。
代表点18iは面15a上になくてもよく、図1の例では、リング状の形状である面15aの代表点18iは、稜線17a,17bによる円の中心点である。
処理部12は、更新後の設計データ11bから、上記のような面15aを表す座標情報11a1に対応する座標情報をもつ領域を探す。たとえば、処理部12は、稜線17a〜17b及び代表点18iを表す座標情報がすべて一致する座標情報をもつ領域を、面15aの座標情報11a1に対応する座標情報をもつ領域として決定する。
たとえば、処理部12が、座標情報11a1に一致する設計データ11bにおける座標情報11a2を検出できたとする。つまり、処理部12が、設計変更前の物品15の面15aに対応する、面16aを決定できたとする。その場合、処理部12は、設計データ11b上で、面16aに面15aと同じ解析条件(すなわち条件A)を設定する。設計データ11bに対して設定された解析条件の情報は、たとえば、記憶部11に記載される。このとき、処理部12は、解析条件設定情報11cを更新してもよいし、更新前の設計データ11aに対応した解析条件設定情報11cを残してもよい。
なお、処理部12は、座標情報11a1と座標情報11a2が完全に一致していなくても、面16aを面15aに対応する領域であると仮決定してもよい。その場合、処理部12は、面16aが仮決定された領域である旨を、図示しない表示装置の画面上に表示させて、ユーザに面16aに面15aに設定された解析条件を引き継がせるか否かを選択させてもよい。
以上のように、第1の実施の形態の情報処理装置10によれば、更新前後の設計データ11a,11bの座標情報から特定した設計データ11a,11bの領域の対応関係に基づいて、更新後の設計データ11bに解析条件が設定される。これにより、形状IDに解析条件を紐付けする手法で発生するような、更新後の設計データ11bに意図しない解析条件が設定されることを防ぐことができ、誤った構造解析の結果が得られることを抑制できる。また、設計変更に伴う再解析時に解析条件を更新後の設計データ11bに設定しなおす手間が少なくなる。
なお、形状IDが変わる要因として、設計変更の他にも、設計データ作成用のソフトウェア上でのユーザ操作(たとえば、複数の物品の設計データを同時に編集するなどの操作)など、様々な要因がある。このような要因で形状IDが変わったとしても、情報処理装置10によれば、座標情報から特定した設計データ11a,11bの領域の対応関係に基づいて、更新後の設計データ11bに解析条件が設定されるため、解析条件の誤設定を防げる。
また、形状IDを保持しなくてもよくなり、形状IDを保持するためのメモリ領域をもたなくてすむようになる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2は、情報処理装置のハードウェア例を示すブロック図である。
情報処理装置20は、CPU21、RAM22、HDD23、画像信号処理部24、入力信号処理部25、媒体リーダ26及び通信インタフェース27を有する。上記ユニットは、バスに接続されている。
CPU21は、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。CPU21は、HDD23に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM22にロードし、プログラムを実行する。なお、CPU21は複数のプロセッサコアを備えてもよく、情報処理装置20は複数のプロセッサを備えてもよく、以下で説明する処理を複数のプロセッサまたはプロセッサコアを用いて並列に実行してもよい。また、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼んでもよい。
RAM22は、CPU21が実行するプログラムやCPU21が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。なお、情報処理装置20は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えてもよい。
HDD23は、OS(Operating System)やミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、及び、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。プログラムには、たとえば、構造解析シミュレーションを情報処理装置20に実行させる構造解析シミュレーションプログラムが含まれる。なお、情報処理装置20は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の記憶装置を備えてもよく、複数の不揮発性の記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部24は、CPU21からの命令にしたがって、情報処理装置20に接続されたディスプレイ24aに画像を出力する。ディスプレイ24aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
入力信号処理部25は、情報処理装置20に接続された入力デバイス25aから入力信号を取得し、CPU21に出力する。入力デバイス25aとしては、マウスやタッチパネルやタッチパッドやトラックボールなどのポインティングデバイス、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチなどを用いることができる。また、情報処理装置20に、複数の種類の入力デバイスが接続されていてもよい。
媒体リーダ26は、記録媒体26aに記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体26aとして、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリなどを使用できる。磁気ディスクには、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。
媒体リーダ26は、たとえば、記録媒体26aから読み取ったプログラムやデータを、RAM22やHDD23などの他の記録媒体にコピーする。読み取られたプログラムは、たとえば、CPU21によって実行される。なお、記録媒体26aは、可搬型記録媒体であってもよく、プログラムやデータの配布に用いられることがある。また、記録媒体26aやHDD23を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ということがある。
通信インタフェース27は、ネットワーク27aに接続され、ネットワーク27aを介して他の情報処理装置と通信を行うインタフェースである。通信インタフェース27は、スイッチなどの通信装置とケーブルで接続される有線通信インタフェースでもよいし、基地局と無線リンクで接続される無線通信インタフェースでもよい。
このような情報処理装置20は、クライアントコンピュータでもよいしサーバコンピュータでもよい。
次に、情報処理装置20の機能及び処理手順を説明する。
図3は、情報処理装置の機能例を示すブロック図である。
情報処理装置20は、解析条件設定部31、対応関係特定部32、シミュレーション実行部33、表示部34、設計データ記憶部35、解析条件情報記憶部36、仮決定領域記憶部37を有する。解析条件設定部31、対応関係特定部32、シミュレーション実行部33、表示部34は、たとえば、CPU21が実行するプログラムモジュールを用いて実装できる。設計データ記憶部35、解析条件情報記憶部36、仮決定領域記憶部37は、たとえば、RAM22またはHDD23に確保した記憶領域を用いて実装できる。
解析条件設定部31は、構造解析を行う物品の設計データと関連付けて、解析条件の設定を行う。また、解析条件設定部31は、対応関係特定部32が特定した、更新前後の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係に基づいて、更新後の設計データに上記解析条件を設定する。
対応関係特定部32は、物品の設計変更に対応して設計データが更新された場合、更新前後の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて更新前後の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定する。
シミュレーション実行部33は、設計変更された物品の構造解析シミュレーションを実行する。
表示部34は、画像信号処理部24を制御して、構造解析シミュレーションの結果をディスプレイ24aの画面上に表示させる。また、表示部34は、後述する処理で仮決定された領域の情報をディスプレイ24aの画面上に表示させる。
設計データ記憶部35は、物品の設計変更による更新前後の設計データを記憶する。
解析条件情報記憶部36は、設計データに関連付けて設定された解析条件の情報を記憶する。
仮決定領域記憶部37は、後述する処理で仮決定された領域の情報を記憶する。
図4は、情報処理装置が実行する処理の一例の流れを示すフローチャートである。
(S10)解析条件設定部31は、たとえば、HDD23に記憶された設計データを読み込む。
(S11)解析条件設定部31は、読み込んだ設計データに対応する物品の構造についての新規解析を行うか、再解析を行うかについての指示信号の入力を受け付ける。指示信号は、ユーザによって、入力デバイス25aを用いて入力される。
(S12)解析条件設定部31は、入力された指示信号に基づいて、新規解析が行われるのか否かを判定する。新規解析が行われる場合には、ステップS13の処理が行われ、再解析が行われる場合には、ステップS14の処理が行われる。
(S13)新規解析が行われる場合、解析条件設定部31は、構造解析を行う物品の設計データと関連付けて、解析条件の設定を行う。たとえば、解析条件設定部31は、画像信号処理部24を制御してディスプレイ24aの画面上に物品の3次元画像を表示させる。そして、解析条件設定部31は、ユーザが入力デバイス25aを用いて物品内の所望の領域(面や立体の他、以下では点や稜線も含むものとする)に指定した解析条件を、入力信号処理部25を介して受ける。そして、解析条件設定部31は、その解析条件を設計データの上記領域を表す座標情報に関連付けて設定する。
図5は、解析条件の設定例を示す図である。
図5に示す物品15は、図1に示したものと同じである。物品15は、面15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15h,15i,15j,15k,15l,15mなどの複数の面を有する。たとえば、ユーザは、画面上に表示される物品15の3次元画像において、実施する構造解析の種類に応じて、解析条件を設定する領域とその解析条件の内容を、入力デバイス25aを用いて指定する。
図5の例では、立体である物品15の材質を“SS400”(鉄鋼材の一種)とするという解析条件が設定されている。また、面15aに対して、−X方向に1000Nの一様分布荷重を加えるという解析条件が設定されている。また、面15l,15mに対して、完全拘束(全方向に対して固定されている)、という解析条件が設定されている。
解析条件設定部31は、このように設定された解析条件の情報を、解析条件情報記憶部36に記憶する。
ステップS13の処理後、ステップS18の処理が行われる。
(S14)一方、再解析が行われる場合、対応関係特定部32は、設計変更前の物品に対応する設計データ(更新前の設計データ)を、たとえば、HDD23から読み込み済であるか否かを判定する。読み込み済でない場合には、ステップS15の処理が行われ、読み込み済である場合には、ステップS16の処理が行われる。
(S15)対応関係特定部32は、更新前の設計データを、たとえば、HDD23から読み込む。このとき、対応関係特定部32は、更新前の設計データを選択させる画面をディスプレイ24aに表示させて、選択された設計データをHDD23から読み込んでもよい。
(S16)対応関係特定部32は、更新前後の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて更新前後の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定する。
(S17)解析条件設定部31は、特定した対応関係に基づいて更新後の設計データに解析条件を関連付けて設定する。
上記のステップS16,S17の処理の例については、後述する。
(S18)シミュレーション実行部33は、設計データと、設計データに設定された解析条件に基づいて、物品の構造解析シミュレーションを実行する。
(S19)表示部34は、画像信号処理部24を制御して、構造解析シミュレーションの結果をディスプレイ24aの画面上に表示させる。
以下、更新前後の設計データの領域の対応関係の特定処理と、更新後の設計データへの解析条件の設定処理の一例を説明する。
図6は、更新前後の設計データの領域の対応関係の特定処理と、更新後の設計データへの解析条件の設定処理の一例の流れを示すフローチャートである。
(S20)対応関係特定部32は、更新前の設計データの領域に設定された解析条件を1つ選択する。たとえば、図5に示したように、物品15の設計データの領域には、解析条件として、材質、荷重または拘束に関する条件が設定されている。対応関係特定部32は、これらの解析条件のうちの1つを選択する。
(S21)次に対応関係特定部32は、選択した解析条件が設定された領域を1つ選択する。対応関係特定部32は、ステップS20の処理で、たとえば、図5に示したような解析条件のうち、“拘束:完全拘束”という解析条件を選択した場合、その解析条件が設定された領域は、面15lと面15mの2つであるため、そのうちの1つを選択する。
(S22)対応関係特定部32は、選択した領域に一致する更新後の設計データの領域の決定処理を行う。
以下、その決定処理の例を説明する。なお、解析条件が設定される領域は、面や立体の他、点や稜線も含むものとする。
(点の一致決定処理)
更新前の設計データにおいて解析条件が設定された点がある場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データにおいて、座標情報がその点に一致する点を決定する。
なお、たとえば、2つの物品による接触面上の点は物品ごとに定義されており、同じ座標情報をもつ点が複数、設計データに含まれる場合がある。その場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された点が含まれる立体に座標情報が一致する立体に含まれる点を、解析条件が設定された点と一致する点として決定する。対応関係特定部32は、解析条件が設定された点が含まれる立体がない場合、その点が含まれる面(面がない場合、稜線)に座標情報が一致する、更新後の設計データに含まれる面(または稜線)に含まれる点を、一致する点として決定する。このような処理で一致する立体、面、または稜線がない場合には、一致点の決定は行われない(未決定となる)。なお、立体、面及び稜線の一致決定処理については後述する。
また、更新前後の設計データが、それぞれ1つの点からなるモデルを表すものである場合には、対応関係特定部32は、上記のような座標情報を用いた一致判定を行わずに、更新後の設計データの点を、解析条件が設定された点に一致する点であると決定する。
(稜線の一致決定処理)
更新前の設計データにおいて解析条件が設定された稜線がある場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データにおいて、その稜線の端点と中間点(中間点の数は任意)と、座標情報が一致する端点と中間点をもつ稜線を決定する。
なお、解析条件が設定された稜線に一致する、更新後の設計データに含まれる稜線を決定する際には、稜線のタイプ(直線、円弧、スプラインなど)の一致や、稜線の長さの一致を決定の条件に加えてもよい。稜線のタイプは、設計データに含まれる稜線の情報によって判別できる。円弧である稜線の情報には、半径の情報が含まれ、スプラインである稜線の情報には制御点の情報が含まれるためである。
また、たとえば、点と同様に、2つの物品の接触面の稜線は物品ごとに定義されており、同じ座標情報で定義される稜線が複数、設計データに含まれる場合がある。その場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線が含まれる立体に座標情報が一致する立体に含まれる稜線を、解析条件が設定された稜線に一致する稜線として決定する。
図7は、解析条件が設定された稜線に一致する稜線が、更新後の設計データに複数ある場合の一例を示す図である。
たとえば、物品40において、物品15との接触面に存在する稜線40aに、ある解析条件が設定されているとする。このような場合、設計変更後の物品16,41において、物品40の稜線40aと一致する稜線として、物品16に含まれる稜線16bと物品41に含まれる稜線41aの両方が検出される可能性がある。なお、図7では、説明の都合上、稜線16b,41aは離れて図示されているが、両者は一致している。
そこで、対応関係特定部32は、稜線40aが含まれる立体、つまり、物品40と座標情報が一致する立体を、更新後の設計データから探索する。物品41が、物品40に座標情報が一致する立体であると判定された場合、対応関係特定部32は、物品41に属する稜線41aを、稜線40aに一致する稜線であると決定する。
なお、対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線が含まれる立体がない場合、その稜線が含まれる面と座標情報が一致する、更新後の設計データに含まれる面に含まれる稜線を、一致する稜線として決定する。このような処理で一致する立体または面がない場合には、一致する稜線の決定は行われない(未決定となる)。なお、立体及び面の一致決定処理については後述する。
更新前後の設計データが、それぞれ1つの稜線からなるモデルを表すものである場合には、対応関係特定部32は、上記のような座標情報を用いた一致判定を行わず、更新後の設計データの稜線を、解析条件が設定された稜線に一致する稜線であると決定する。
(面の一致決定処理)
更新前の設計データにおいて解析条件が設定された面がある場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データにおいて、その面の全ての稜線と、面の代表点(代表点の数は任意)と、座標情報が一致する稜線と、面の代表点をもつ面を決定する。稜線や代表点の一致を決定する処理は、上記の点の一致決定処理や稜線の一致決定処理と同様の処理を用いて行われる。
なお、解析条件が設定された面に一致する、更新後の設計データに含まれる面を決定する際には、面のタイプ(平面、円筒面、円錐面など)の一致や、面の面積の一致を決定の条件に加えてもよい。面のタイプは、設計データに含まれる面の情報によって判別できる。
また、たとえば、点や稜線と同様に、2つの物品の接触面は物品ごとに定義されており、同じ座標情報で定義される面が複数、設計データに含まれる場合がある。その場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された面が含まれる立体に、座標情報が一致する、更新後の設計データに含まれる立体に含まれる面を、一致する面として決定する。一致する立体がない場合には、一致する面の決定は行われない(未決定となる)。なお、立体の一致決定処理については後述する。
更新前後の設計データが、それぞれ1つの面からなるモデルを表すものである場合には、対応関係特定部32は、上記のような座標情報を用いた一致判定を行わずに、更新後の設計データの面を、解析条件が設定された面に一致する面であると決定する。
(立体の一致決定処理)
更新前の設計データにおいて解析条件が設定された立体がある場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データにおいて、その立体の全ての面と座標情報が一致する面をもつ立体を決定する。面の一致を決定する処理は、上記の面の一致決定処理と同様の処理を用いて行われる。
なお、解析条件が設定された立体に一致する、更新後の設計データに含まれる立体を決定する際には、立体のタイプ(直方体、立方体、円柱など)の一致、立体の体積の一致、立体の重心、内部の点の一致などを決定の条件に加えてもよい。立体のタイプは、設計データに含まれる立体の情報によって判別できる。
なお、解析条件が設定された立体に一致する、立体が更新後の設計データに複数存在する場合、一致する立体の決定は行われない(未決定となる)。
更新前後の設計データが、それぞれ1つの立体からなるモデルを表すものである場合には、対応関係特定部32は、上記のような座標情報を用いた一致判定を行わずに、更新後の設計データの立体を、解析条件が設定された立体に一致する立体であると決定する。
(S23)対応関係特定部32は、上記の処理によって、解析条件が設定された領域に一致する、更新後の設計データの領域が決定できたか否かを判定する。解析条件が設定された領域に一致する、更新後の設計データの領域が決定できた場合には、ステップS24の処理が行われ、決定できなかった場合には、ステップS25の処理が行われる。
(S24)解析条件設定部31は、対応関係特定部32が決定した、解析条件が設定された領域に一致する更新後の設計データの領域に、その解析条件を設定する。
(S25)解析条件が設定された領域に一致する更新後の設計データの領域が決定できなかった場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データにおいて、解析条件を設定する領域を仮決定する。以下、その仮決定処理の例を説明する。
対応関係特定部32は、座標情報に基づいて、更新後の設計データから、解析条件が設定された更新前の設計データの領域と類似する(たとえば共通の要素をもつ)領域を特定し、特定した領域を、解析条件を設定する領域として仮決定する。たとえば、対応関係特定部32は、領域の形状ごとに以下に示すような処理を行う。
(点の一致仮決定処理)
ステップS22の処理で、解析条件が設定された点に一致する、更新後の設計データに含まれる点が決定できなかった場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された点に一番近い座標情報で表される点を、更新後の設計データから抽出する。そして、対応関係特定部32は、その抽出した点を、解析条件を設定する点として仮決定する。対応関係特定部32は、解析条件が設定された点と、仮決定した点との間の距離に応じて、一致の度合いを示す値を決定してもよい。対応関係特定部32は、異なる一致の度合いを示す値が関連付けられた複数の点を仮決定対象としてもよい。
(稜線の一致仮決定処理)
ステップS22の処理で、解析条件が設定された稜線に一致する、更新後の設計データに含まれる稜線が決定できなかった場合、対応関係特定部32は、たとえば、以下の3つの何れかの方法で、解析条件を設定する稜線を仮決定する。
(方法1)対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線の各点(端点または中間点)と座標情報が一致する点をもっとも多くもつ稜線を、仮決定対象とする。なお、このとき対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線の各点に対する仮決定対象の点を用いてもよい。仮決定できなくなる稜線が多くなる問題を防ぐためである。以下の方法2でも同じである。
(方法2)解析条件が設定された稜線の各点と座標情報が一致する点をもつ複数の稜線が、更新後の設計データに存在するものとする。また、複数の稜線に含まれる点のうち、解析条件が設定された稜線の各点と座標情報が一致する点以外で、互いに座標情報が一致する点があるものとする。また、複数の稜線によるグループ全体の長さ(各稜線の長さの和)が、解析条件が設定された稜線の長さと一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、そのグループを、解析条件が設定された稜線と一致するとみなす稜線として仮決定する。
なお、対応関係特定部32は、グループ全体の長さが、解析条件が設定された稜線の長さと完全に一致していなくても、もっとも長さが近いグループを、仮決定対象としてもよい。
図8は、一致する稜線を仮決定する方法2の例を示す図である。
更新前の設計データにおいて図8に示すような端点51a,51bをもつ稜線50が定義されていても、物品の設計変更時などに、稜線の定義が変更され、更新後の設計データでは、稜線50の代わりに2つの稜線52a,52bが定義されている場合がある。稜線50に解析条件が設定された場合、対応関係特定部32は以下の処理を行う。
対応関係特定部32は、端点51aと座標情報が一致する端点53aをもつ稜線52aと、端点51bと座標情報が一致する端点53cをもつ稜線52bを検出した場合、稜線52a,52bの他方の端点を表す座標情報が互いに一致するか否かを判定する。図8の例の場合、稜線52a,52bの端点53bは共有されているので互いに一致する。この場合、対応関係特定部32は、稜線52a,52bの長さの和を算出する。そして、対応関係特定部32は、算出した長さの和が、稜線50の長さと一致した場合、稜線52a,52bによるグループを、解析条件を設定する稜線として仮決定する。
このような処理により、物品の設計変更時に、稜線の定義が変更された場合にも、上記のようなグループに対して、後述するように解析条件の設定の機会が与えられ、解析条件を設定可能となる。
なお、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の長さが、解析条件が設定された稜線の長さと異なる場合には、方法1で得られた稜線を仮決定対象とする。また、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の長さが、解析条件が設定された稜線の長さに一致する場合には、方法1で得られた稜線を仮決定対象とせず、方法2で得られたグループを仮決定対象とする。
また、上記のように稜線の定義が、複数の稜線に分割されるように変更されるのとは逆に、複数の稜線が1つの稜線に変更される場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された複数の稜線のそれぞれに対して、共通する1つの稜線を仮決定対象としてもよい。
たとえば、同じ解析条件が設定された複数の稜線のそれぞれに含まれる点と座標情報が一致する点をもつ1つの稜線が、更新後の設計データに存在するものとする。また複数の稜線の各点のうち、更新後の設計データの稜線の点と座標情報が一致する点以外に、互いに座標情報が一致する点があるものとする。また、解析条件が設定された複数の稜線によるグループ全体の長さ(各稜線の長さの和)が、更新後の設計データに存在する1つの稜線の長さと一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データに存在するその稜線を、解析条件が設定された複数の稜線と一致するとみなす稜線として仮決定する。たとえば、図8の稜線52a,52bが、解析条件が設定された稜線、稜線50が更新後の設計データに含まれる稜線である場合、このような処理が行われる。
(方法3)対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線の各点(端点または中間点)と座標情報が一致する点をもつ稜線が、更新後の設計データに含まれない場合、稜線のタイプに基づいて、たとえば、以下のような処理を行う。
解析条件が設定された稜線が直線である場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる稜線のうち、解析条件が設定された稜線に平行で、かつ、その稜線にもっとも距離が近い稜線を仮決定対象とする。
解析条件が設定された稜線が直線以外である場合、対応関係特定部32は、たとえば、以下のように仮決定対象を決める。対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる稜線のうち、解析条件が設定された稜線にタイプと長さが一致し、かつ、その稜線に対して平行な位置関係にあるものの中で、もっとも距離が近い稜線を仮決定対象とする。または、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる稜線のうち、解析条件が設定された稜線にタイプが一致し、かつ、その稜線に対して同一平面上にあるものの中で、もっとも距離が近い稜線を仮決定対象とする。
対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線と、仮決定した稜線との一致の度合いを示す値を決定してもよい。たとえば、対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線の各点(端点または中間点)と座標情報が一致する点をより多くもつ稜線については、一致の度合いを高く設定する。また、対応関係特定部32は、解析条件が設定された稜線の長さと仮決定されたグループの長さの比、解析条件が設定された稜線と仮決定された稜線の距離の近さによって、一致の度合いを決定してもよい。たとえば、一致の度合いは0から1の値で数値化される。1に近いほど一致の度合いが高い。また、対応関係特定部32は、上記のような複数の条件のそれぞれに対応して決定された一致の度合いの値を乗算したものを、最終的な一致の度合いとして出力してもよい。
なお、対応関係特定部32は、異なる一致の度合いを示す値が関連付けられた複数の稜線を仮決定対象としてもよい。
(面の一致仮決定処理)
ステップS22の処理で、解析条件が設定された面に一致する、更新後の設計データに含まれる面が決定できなかった場合、対応関係特定部32は、たとえば、以下の3つの何れかの方法で、解析条件を設定する面を仮決定する。
(方法1)対応関係特定部32は、解析条件が設定された面の各稜線と座標情報が一致する稜線をもっとも多くもつ面を、仮決定対象とする。なお、このとき対応関係特定部32は、解析条件が設定された面の各稜線に対する仮決定対象の稜線を用いてもよい。仮決定できなくなる面が多くなる問題を防ぐためである。以下の方法2でも同じである。
(方法2)解析条件が設定された面の複数の稜線のうちの1つまたは複数と座標情報が一致する稜線をもつ面が複数、更新後の設計データに存在し、かつそれらの面の別の稜線同士の座標情報が一致しているものとする。また、それらの面によるグループ全体の面積が、解析条件が設定された面の面積と一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、そのグループを、解析条件が設定された面と一致するとみなす稜線として仮決定する。
なお、対応関係特定部32は、グループ全体の面積が、解析条件が設定された面積と完全に一致していなくても、もっとも面積が近いグループを、仮決定対象としてもよい。
図9は、一致する面を仮決定する方法2の例を示す図である。
更新前の設計データにおいて図9に示すような稜線61a,61bをもつ面60が定義されていても、物品の設計変更時に、面の定義が変更され、更新後の設計データでは、面60の代わりに2つの面62a,62bが定義されている場合がある。面60に解析条件が設定された場合、対応関係特定部32は以下の処理を行う。
対応関係特定部32は、稜線61aと座標情報が一致する稜線63aをもつ面62aと、稜線61bと座標情報が一致する稜線63bをもつ面62bを検出した場合、面62a,62bの別の稜線を表す座標情報が互いに一致するか否かを判定する。図9の例の場合、面62a,62bの稜線63cは共有されているので互いに一致する。この場合、対応関係特定部32は、面62a,62bの面積の和を算出する。そして、対応関係特定部32は、算出した面積の和が、面60の面積と一致した場合、面62a,62bによるグループを、解析条件を設定する面として仮決定する。
このような処理により、物品の設計変更時に、面の定義が変更された場合にも、上記のようなグループに対して、後述するように解析条件の設定の機会が与えられ、解析条件を設定可能となる。
なお、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の面積が、解析条件が設定された面の面積と異なる場合には、方法1で得られた面を仮決定対象とする。また、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の面積が、解析条件が設定された面の面積に一致する場合には、方法1で得られた面を仮決定対象とせず、方法2で得られたグループを仮決定対象とする。
また、上記のように面の定義が、複数の面に分割されるように変更されるのとは逆に、複数の面が1つの面に変更される場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された複数の面のそれぞれに対して、共通する1つの面を仮決定対象としてもよい。
たとえば、同じ解析条件が設定された複数の面のそれぞれに含まれる稜線と座標情報が一致する稜線をもつ1つの面が、更新後の設計データに存在するものとする。また複数の面の各稜線のうち、更新後の設計データの面の稜線と座標情報が一致する稜線以外に、互いに座標情報が一致する稜線があるものとする。また、解析条件が設定された複数の面によるグループ全体の大きさ(各面の面積の和)が、更新後の設計データに存在する1つの面の大きさと一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データに存在するその面を、解析条件が設定された複数の面と一致するとみなす面として仮決定する。たとえば、図9の面62a,62bが、解析条件が設定された面、面60が更新後の設計データに含まれる面である場合、このような処理が行われる。
(方法3)対応関係特定部32は、解析条件が設定された面の各稜線と座標情報が一致する稜線をもつ面が、更新後の設計データに含まれない場合、面のタイプに基づいて、たとえば、以下のような処理を行う。
解析条件が設定された面が平面である場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる面のうち、解析条件が設定された面に平行で、かつ、その面にもっとも距離が近い面を仮決定対象とする。
解析条件が設定された面が平面以外(曲面)である場合、対応関係特定部32は、たとえば、以下のように仮決定対象を決める。対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる曲面のうち、解析条件が設定された曲面にタイプと面積が一致し、かつ、その曲面に対して平行な位置関係にあるものの中で、もっとも距離が近い曲面を仮決定対象とする。または、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる曲面のうち、解析条件が設定された曲面にタイプが一致し、かつ、その曲面に対して平行な位置関係にあるものの中で、もっとも距離が近い曲面を仮決定対象とする。または、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる曲面のうち、解析条件が設定された曲面にタイプが一致し、かつ、その曲面と同一曲面上にあるものの中で、もっとも距離が近い曲面を仮決定対象とする。解析条件が設定された曲面と同一曲面上にあるものの中で、もっとも距離が近い曲面とは、たとえば、解析条件が設定された曲面と重複する面積が一番大きいもの、重心の位置が一番近いものなどである。
対応関係特定部32は、解析条件が設定された面と、仮決定した面との一致の度合いを示す値を決定してもよい。たとえば、対応関係特定部32は、解析条件が設定された面の各稜線と座標情報が一致する稜線をより多くもつ面については、一致の度合いを高く設定する。また、対応関係特定部32は、解析条件が設定された面の面積と仮決定されたグループの面積の比、解析条件が設定された面と仮決定された面の距離の近さによって、一致の度合いを決定してもよい。また、対応関係特定部32は、上記のような複数の条件のそれぞれに対応して決定された一致の度合いの値を乗算したものを、最終的な一致の度合いとして出力してもよい。
なお、対応関係特定部32は、異なる一致の度合いを示す値が関連付けられた複数の面を仮決定対象としてもよい。
(立体の一致仮決定処理)
ステップS22の処理で、解析条件が設定された立体に一致する、更新後の設計データに含まれる立体が決定できなかった場合、対応関係特定部32は、たとえば、以下の3つの何れかの方法で、解析条件を設定する立体を仮決定する。
(方法1)対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体の各面と座標情報が一致する面をもっとも多くもつ立体を、仮決定対象とする。なお、このとき対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体の各面に対する仮決定対象の面を用いてもよい。仮決定できなくなる立体が多くなる問題を防ぐためである。以下の方法2でも同じである。
(方法2)解析条件が設定された立体の複数の面のうちの1つまたは複数と座標情報が一致する面をもつ立体が複数、更新後の設計データに存在し、かつそれらの立体の別の面同士の座標情報が一致しているものとする。また、それらの立体によるグループ全体の体積が、解析条件が設定された立体の体積と一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、そのグループを、解析条件を設定する立体として仮決定する。
なお、対応関係特定部32は、グループ全体の体積が、解析条件が設定された体積と完全に一致していなくても、もっとも体積が近いグループを、仮決定対象としてもよい。
図10は、一致する立体を仮決定する方法2の例を示す図である。
更新前の設計データにおいて図10に示すような面71a,71bをもつ立体70が定義されていても、物品の設計変更時に、立体の定義が変更され、更新後の設計データでは、立体70の代わりに2つの立体72a,72bが定義されている場合がある。立体70に解析条件が設定された場合、対応関係特定部32は以下の処理を行う。
対応関係特定部32は、面71aと座標情報が一致する面73aをもつ立体72aと、面71bと座標情報が一致する面73bをもつ立体72bを検出した場合、立体72a,72bの別の面の座標情報が互いに一致するか否かを判定する。図10の例の場合、立体72a,72bの面73cは共有されているので互いに一致する。この場合、対応関係特定部32は、立体72a,72bの体積の和を算出する。そして、対応関係特定部32は、算出した体積の和が、立体70の体積と一致した場合、立体72a,72bによるグループを、解析条件を設定する立体として仮決定する。
このような処理により、物品の設計変更時に、立体の定義が変更された場合にも、上記のようなグループに対して、後述するように解析条件の設定の機会が与えられ、解析条件を設定可能となる。
なお、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の体積が、解析条件が設定された立体の体積と異なる場合には、方法1で得られた立体を仮決定対象とする。また、対応関係特定部32は、上記方法2において、グループ全体の立体が、解析条件が設定された立体の体積に一致する場合には、方法1で得られた立体を仮決定対象とせず、方法2で得られたグループを仮決定対象とする。
また、上記のように立体の定義が、複数の立体に分割されるように変更されるのとは逆に、複数の立体が1つの立体に変更される場合、対応関係特定部32は、解析条件が設定された複数の立体のそれぞれに対して、共通する1つの立体を仮決定対象としてもよい。
たとえば、同じ解析条件が設定された複数の立体のそれぞれに含まれる面と座標情報が一致する面をもつ1つの立体が、更新後の設計データに存在するものとする。また複数の立体の各面のうち、更新後の設計データの立体の面と座標情報が一致する面以外に、互いに座標情報が一致する面があるものとする。また、解析条件が設定された複数の立体によるグループ全体の大きさ(各立体の体積の和)が、更新後の設計データに存在する1つの立体の大きさと一致するものとする。その場合、対応関係特定部32は、更新後の設計データに存在するその立体を、解析条件が設定された複数の立体と一致するとみなす立体として仮決定する。たとえば、図10の立体72a,72bが、解析条件が設定された立体、立体70が更新後の設計データに含まれる立体である場合、このような処理が行われる。
(方法3)対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体の各面と座標情報が一致する面をもつ立体が、更新後の設計データに含まれない場合、たとえば、以下のような処理を行う。
対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる立体のうち、解析条件が設定された立体と、重心の位置がもっとも近い立体を仮決定対象とする。または、対応関係特定部32は、更新後の設計データに含まれる立体のうち、解析条件が設定された立体と、体積がもっとも近い立体を仮決定対象とする。または、対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体を形づくる各曲面と同一曲面上にある面は一致する面であるとみなした場合に、更新後の設計データに含まれる立体のうち、その一致する面の数が一番多い立体を仮決定対象とする。
対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体と、仮決定した立体との一致の度合いを示す値を決定してもよい。たとえば、対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体の各面と座標情報が一致する面をより多くもつ立体については、一致の度合いを高く設定する。また、対応関係特定部32は、解析条件が設定された立体の体積と仮決定されたグループの体積の比、解析条件が設定された立体と仮決定された立体の重心の近さなどによって、一致の度合いを決定してもよい。また、対応関係特定部32は、上記のような複数の条件のそれぞれに対応して決定された一致の度合いの値を乗算したものを、最終的な一致の度合いとして出力してもよい。
なお、対応関係特定部32は、異なる一致の度合いを示す値が関連付けられた複数の立体を仮決定対象としてもよい。
対応関係特定部32は、以上のように仮決定した領域(点、稜線、面または立体)の情報と、それらに設定予定の解析条件と、一致の度合いを示す値が算出された場合はその値を、仮決定領域記憶部37に記憶する。
(S26)ステップS24,S25の処理後、解析条件設定部31は、更新前の設計データにおいて、ステップS20の処理で選択された解析条件が設定された全領域が、ステップS21の処理にて選択されたか否かを判定する。解析条件が設定された全領域が選択されていない場合には、ステップS21からの処理が繰り返され、解析条件が設定された全領域が選択された場合には、ステップS27の処理が行われる。
(S27)解析条件設定部31は、更新前の設計データにおいて、ステップS20の処理にて、全解析条件が選択されたか否かを判定する。全解析条件が選択されていない場合には、ステップS20からの処理が繰り返され、全解析条件が選択された場合には、ステップS28の処理が行われる。
(S28)表示部34は、仮決定された領域があるか否かを判定する。仮決定された領域がない場合には、対応関係の特定処理と解析条件の設定処理が終了する。仮決定された領域がある場合、ステップS29の処理が行われる。
(S29)表示部34は、仮決定領域記憶部37に記憶された、仮決定された領域の情報に基づいて、仮決定された領域に解析条件を設定するか否かの決定を促す画面を、ディスプレイ24aに表示させる。仮決定領域記憶部37に、一致の度合いを示す値が記憶されている場合には、表示部34は、その値もディスプレイ24aに表示させる。また、表示部34は、一致する領域が決定できなかった領域(未決定の領域)や決定できた領域についてもディスプレイに表示させてもよい。
(S30)解析条件設定部31は、ユーザが入力デバイス25aを用いて仮決定された領域に解析条件の設定を指示したか否かを判定する。仮決定された領域に対する解析条件の設定が指示されない場合には、対応関係の特定処理と解析条件の設定処理が終了する。仮決定された領域に対する解析条件の設定が指示された場合、ステップS31の処理が行われる。
なお、解析条件設定部31は、未決定の領域や決定できた領域についても解析条件の設定や、変更をユーザから受け付けてもよい。
(S31)解析条件設定部31は、ユーザによって指示された内容に基づいて、仮決定された領域に解析条件を設定する。また、解析条件設定部31は、未決定の領域や決定できた領域についても解析条件の設定や、変更をユーザから受け付けた場合、受け付けた内容に基づいて、解析条件の設定や変更を行う。解析条件設定部31は、このように設定または変更した解析条件の情報を、解析条件情報記憶部36に記憶する。
以上の処理にて、対応関係の特定処理と解析条件の設定処理が終了し、前述したステップS18の処理が行われる。
なお、上記の各ステップの処理の順序は一例であり、上記の例に限定されるものではない。
以上のように、第2の実施の形態の情報処理装置20によれば、更新前後の設計データの座標情報から特定した両設計データの領域の対応関係に基づいて、更新後の設計データに解析条件が設定される。これにより、形状IDに解析条件を紐付けする手法で発生するような、更新後の設計データに意図しない解析条件が設定されることを防ぐことができ、誤った構造解析の結果が得られることを抑制できる。また、設計変更に伴う再解析時に解析条件を更新後の設計データに設定しなおす手間が少なくなる。
また、形状IDを保持しなくてもよくなり、形状IDを保持するためのメモリ領域をもたなくてすむようになる。
また、情報処理装置20は、解析条件が設定された領域に座標情報が一致する領域が更新後の設計データにない場合でも、解析条件が設定された領域に類似する領域を特定し、その領域への解析条件の設定を可能とする。また、このとき、情報処理装置20は、解析情報が設定された領域と、類似する領域との一致の度合いを示す値を算出して、その値をディスプレイ24aに表示させることで、その領域に解析条件を設定すべきか否かのユーザによる判断を容易にする。
なお、前述のように、上記の処理内容は、情報処理装置20にプログラムを実行させることで実現できる。
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(たとえば、記録媒体26a)に記録しておくことができる。記録媒体として、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどを使用できる。磁気ディスクには、FDおよびHDDが含まれる。光ディスクには、CD、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)、DVDおよびDVD−R/RWが含まれる。プログラムは、可搬型の記録媒体に記録されて配布されることがある。その場合、可搬型の記録媒体から他の記録媒体(たとえば、HDD23)にプログラムをコピーして実行してもよい。
以上、実施の形態に基づき、本発明の構造解析シミュレーションプログラム、構造解析シミュレーション方法及び情報処理装置の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
10 情報処理装置
11 記憶部
11a 設計データ(更新前)
11b 設計データ(更新後)
11a1,11a2 座標情報
11c 解析条件設定情報
12 処理部
15,16 物品
15a,16a 面
17a〜17d 稜線
18a,18b,18e,18f 端点
18c,18d,18g,18h 中間点
18i 代表点

Claims (9)

  1. 物品の構造解析のシミュレーションを行う条件を前記物品に対応する第1の設計データと関連付けて設定し、
    前記物品の設計変更に対応して前記第1の設計データが更新された場合、前記第1の設計データと更新後の第2の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて、前記第1の設計データと前記第2の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定し、
    特定した前記対応関係に基づいて前記第2の設計データに前記条件を関連付けて設定して、設計変更された前記物品の構造解析のシミュレーションを実行する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする構造解析シミュレーションプログラム。
  2. 前記条件が、前記第1の設計データに含まれる第1の領域に設定されたとき、
    前記第2の設計データから、前記第1の領域を表す第1の座標情報と一致する第2の座標情報で表される第2の領域を特定することで、前記対応関係を特定する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  3. 前記第2の設計データに前記第2の領域が含まれない場合、前記第1の座標情報に基づいて、前記第2の設計データから、前記第1の領域と類似する第3の領域を特定し、
    特定した前記第3の領域を表示装置に表示させ、
    前記第3の領域に前記条件を設定することを指示する指示信号を受けた場合に、前記第3の領域に前記条件を設定する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  4. 前記第1の座標情報と前記第3の領域を表す第3の座標情報とに基づいて、前記第1の領域と前記第3の領域との一致の度合いを示す値を算出し、
    前記第3の領域を前記表示装置に表示させる際、前記値を前記表示装置に表示させる、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  5. 前記第2の設計データに、前記第1の領域に含まれる第1の要素を表す第4の座標情報と一致する第5の座標情報で表される第2の要素を含む第4の領域と、前記第1の領域に含まれる第3の要素を表す第6の座標情報と一致する第7の座標情報で表される第4の要素を含む第5の領域とがあり、前記第4の領域の第5の要素を表す第8の座標情報と一致する第9の座標情報で表される第6の要素を前記第5の領域が含む場合、
    前記第4の領域と前記第5の領域とを含むグループの長さまたは大きさと、前記第1の領域の長さまたは大きさとの比較結果に基づいて、前記グループを前記第3の領域として特定するか否かを決定する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3または4に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  6. 前記条件が、前記第1の設計データに含まれる第6の領域と第7の領域に設定されたとき、
    前記第2の設計データに、前記第6の領域に含まれる第7の要素を表す第10の座標情報と一致する第11の座標情報で表される第8の要素と、前記第7の領域に含まれる第9の要素を表す第12の座標情報で表される第10の要素とを含む第8の領域があり、前記第6の領域の第11の要素を表す第13の座標情報と一致する第14の座標情報で表される第12の要素を前記第7の領域が含む場合、
    前記第6の領域と前記第7の領域とを含むグループの長さまたは大きさと、前記第8の領域の長さまたは大きさとの比較結果に基づいて、前記第8の領域を前記第3の領域として特定するか否かを決定する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3または4に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  7. 前記第2の設計データから、前記第2の領域のほかに、前記第1の座標情報と一致する第15の座標情報で表される第9の領域が特定された場合、
    前記第2の領域と前記第9の領域のうち、前記第1の領域が含まれる第10の領域を表す第16の座標情報と一致する第17の座標情報で表される第11の領域に含まれる方を、前記第1の領域に対応する領域として決定する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の構造解析シミュレーションプログラム。
  8. コンピュータが実行する構造解析シミュレーション方法であって、
    物品の構造解析のシミュレーションを行う条件を前記物品に対応する第1の設計データと関連付けて設定し、
    前記物品の設計変更に対応して前記第1の設計データが更新された場合、前記第1の設計データと更新後の第2の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて、前記第1の設計データと前記第2の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定し、
    特定した前記対応関係に基づいて前記第2の設計データに前記条件を関連付けて設定して、設計変更された前記物品の構造解析のシミュレーションを実行する、
    ことを特徴とする構造解析シミュレーション方法。
  9. 物品に対応する第1の設計データを記憶する記憶部と、
    前記物品の構造解析のシミュレーションを行う条件を前記第1の設計データと関連付けて設定し、
    前記物品の設計変更に対応して前記第1の設計データが更新された場合、前記第1の設計データと更新後の第2の設計データのそれぞれにおける座標情報に基づいて、前記第1の設計データと前記第2の設計データのそれぞれに含まれる領域の対応関係を特定し、
    特定した前記対応関係に基づいて前記第2の設計データに前記条件を関連付けて設定して、設計変更された前記物品の構造解析のシミュレーションを実行する処理部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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